事務連絡 平成 30 年 11 月 9 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 公共工事の円滑な施工確保について 公共工事の適正な入札及び契約を通じて建設業の健全な発達を図るとともに 平成 30 年 7 月豪雨や平成 30 年北海道胆振東部地震等の大規模災害からの復旧 復興の加速

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プレゼンテーションタイトル

イドライン が策定されたところです こうした中 平成 30 年 6 月 29 日に第 196 回通常国会で成立した 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 ( 以下 働き方改革関連法 という ) に基づく改正後の労働基準法において 建設業については 平成 31 年 4 月の法施行から5

国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

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公共工事における予定価格設定時の 歩切り に関する調査の結果について 平成 27 年 4 月 28 日総務省国土交通省 昨年 6 月の公共工事の品質確保の促進に関する法律 ( 平成 17 年法律第 18 号 以下 公共工事品質確保法 という ) の改正により 予定価格の適正な設定が発注者の責務として

円高の是正と経済対策の実施について(要望)

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

減額の理由H27.5 以降 < 調査事項及び回答の概要 > 1. 歩切りの違法性及び定義等についての理解 リーフレット ( 別添 ) の内容を確認 理解したリーフレット ( 別添 ) の内容を確認 理解していない ( 1) 1,783 団体 5 団体 ( 1) 理解していない とした主な理由 設計書

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

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管理技術者の手持ち業務量の制限等の試行について【改正全文】

第 2 中小企業者の受注の機会の増大のために講ずる措置に関する事項機構は 中小企業 小規模事業者の受注の機会の増大を図るために 基本方針に即すとともに 次のとおり取り組む 1 東日本大震災の被災地域等の中小企業 小規模事業者に対する配慮 (1) 適正な納期 工期の設定被災地域における工事の発注におけ

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

Microsoft Word - 契約の方針(案)

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

PowerPoint プレゼンテーション

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

とその中長期的な担い手の確保 育成に配慮しつつ 発注関係事務の適切な実施に取り組んでいるところです 本日 国土交通省が平成 30 年 3 月から適用する公共工事設計労務単価 ( 以下 新労務単価 という ) が決定 公表され 平成 29 年 3 月から適用されている公共工事設計労務単価 ( 以下 旧

2 低入札対策の拡充

< 調査における留意事項 > 本調査の回答に当たって 歩切り の違法性及び定義について示したリーフレット ( 別添 ) により 調査の趣旨 目的を確認いただき 地方公共団体の長等 予定価格の設定に権限と責任を有する方の判断を経た上での回答を依頼しています 今回の調査の結果を踏まえ 歩切り を行ってい

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平成 30 年 3 月 22 日 民間発注企業の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 建設業の働き方改革の推進について 政府の 働き方改革実行計画 ( 平成 29 年 3 月 28 日働き方改革実現会議決定 ) においては 労働基準法の改正の方向性として 労使協定を結ぶ場合においても上回ることのできな

技術者等及び現場代理人の適正配置について

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

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基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

建築積算士更新講習

合は 当該出向社員と当該出向先の会社との間に直接的かつ恒常的な雇用関係があるものとして取り扱うこととする ただし 当該出向先の会社が当該出向社員を主任技術者又は監理技術者として置く建設工事について 当該企業集団を構成する親会社若しくはその連結子会社又は当該親会社の非連結子会社 ( 会社計算規則第 2

働き方改革実現に向けた週休二日の取得に関する取組について 直轄工事における週休二日取得の取り組み 施工時期の平準化適正な工期設定 週休二日算定が可能な 工期設定支援システム の導入 工事着手準備期間 後片付け期間の見直し 余裕期間制度の活用週休二日を考慮した間接費の補正 < 週休二日対象工事 > 対

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元請建設企業のみなさんへ 公共工事等の受注に伴い 保証人 不動産担保なく 融資を受けたいときは 地域建設業経営強化融資制度 公共工事等の請負代金債権を担保に 低利で融資を受けられます 未完成部分の施工に要する資金も融資を受けやすくなります! 制度の概要 受注した公共工事の出来高が5 割に達した場合

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Q&A で読み解く 担い手 3 法 改正ポイント 5 月 29 日の衆院本会議で改正公共工事品質確保促進法 ( 公共工事品確法 ) 改正公共工事入札契約適正化法 ( 入契法 ) 改正建設業法の3 法が全会一致で可決 成立した 一連の法改正は インフラの品質確保とその担い手の確保を実現することを大きな

長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

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藤枝市等級区分指定型制限付き一般競争入札試行要領

懸念事項

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

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建設工事従事者の安全及び健康の確保に 関する三重県計画 平成 31 年 4 月 三重県

社会保険未加入企業の減点措置の厳格化に係る運用 新基準による受付時期及び再審査に係る運用 ( 参考 ) 関係通達 事務連絡 版 重要 経営事項審査の審査基準の改正について平成 24 年 5 月 1 日改正 ( 同年 7 月 1 日施行 ) に係る関東地方整備局の運用等 1 国土交通省関

財営第   号

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事務連絡 平成 29 年 4 月 3 日 各都道府県財政担当課各都道府県市区町村担当課各指定都市財政担当課 御中 総務省自治財政局公営企業課 平成 29 年度における東日本大震災に係る地方公営企業施設の災害復旧事業等に対する地方財政措置等について 東日本大震災に係る災害復旧事業等については 平成 2

I. 担い手の確保 育成 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む現場や様々な取組の共有を図り 建設業の取り組む 働き方改革 を応援します 新規 1 整備局ホームページ内に 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む企業 ( 工事 ) を紹介して

平成 24 年度公共 事品質確保技術者更新講習 岡山県の品質確保に向けた取り組みについて 平成 24 年 11 2 岡山県土木部技術管理課杉原誠 郎 1 目次 1. 一般競争入札の拡大等入札契約適正化法施行後の取り組み 2. 総合評価方式の本格導入等品確法に基づく取り組み 3. 低入札価格調査制度及

全建事発第 号 平成 30 年 12 月 27 日 各都道府県建設業協会会長殿 一般社団法人全国建設業協会会長近藤晴貞 公印省略 高力ボルトの需給安定化に向けた対応について ( 協力要請 ) 平素は本会の活動に対しまして 格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます さて 標記につきまして 国

4. 施工者とは 当該工事の受注者をいう ( 品質証明者 ) 5. 品質証明者とは 一定の資格及び実務経験を有し 施工者と品質証明業務について契約した組織又は個人で 以下の要件に該当しないものをいう 1 組織においては 以下のいずれかに該当する者 (1) 当該工事の施工者 (2) 当該工事の施工者と

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( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

Microsoft PowerPoint 記者発表資料別添(セット)

2 採用する受注者選定方式の検討について廃棄物処理施設整備事業で一般的に採用されている受注者選定方式は表 -2のとおりです 受注者選定方式の検討に際しての論点を下記に整理しましたので 採用する受注者選定方式について審議をお願いいたします 本施設に求められる5つの整備基本方針に合致した施設の整備運営に

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1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について

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下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

ナショナル・トラスト税制関係通知

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2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

について < 一般競争入札の導入について > 及びにおいては すべての団体で導入済み においては 1, 25 団体 (7.%) から 1,239 団体 (72.%) に増加 < 総合評価方式の導入について > 及びにおいては すべての団体で導入済み においては 1, 77 団体 (62.5%) から

特別の事情 が認められる場合( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しない

台東区希望型指名競争入札実施要綱 平成 1 7 年 7 月 1 日 17 台総経第 208 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 台東区が発注する建設工事等における希望型指名競争入札の実施に関し 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16

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工事請負代金の債権譲渡に関するガイドライン

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

4 受注者による社会保険等の加入状況の確認 (1) 確認方法 1 下請負契約の締結前に, 相手方の社会保険等への加入状況を, 保険料の領収済通知書等により確認してください ( 適用除外の場合, 除外事由を相手方から資料等で確認してください ) 2 下請負契約の締結後, 施工体制台帳等を作成し, 工事

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建設工事等における入札 契約の過程等に係る再苦情処理の手続に関する要綱 平成 27 年 6 月 1 日制定 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 広島県が発注する建設工事等における入札及び契約の過程及び指名除外等の措置及び成績評定に係る苦情等を適切に処理することにより, 入札 契約手続等の透明性の確

多様な入札 契約特集 2. 技術提案 交渉方式について 技術提案 交渉方式は, 品確法 第 18 条の規 定により, 発注者が, 当該工事の性格等により, 仕様を確定することが困難な場合に適用される 今回のケースでは, 北側復旧ルートは 1 日も早い完成が望まれるが, 本トンネルの十分な調査が完了し

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平成23年度第1回人材確保・育成部会

間調査機関に委託して調査を実施 なお 国等は 中小企業 小規模事業者向け契約の目標金額及び実績金額について 各府省及び公庫等 ( 官公需法第 2 条第 3 項に定める 公庫等 をいう 以下同じ ) 別に 物件 工事及び役務別の情報を公表するとともに 新規中小企業者向け契約の各府省及び公庫等別の実績金

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2 入札方法等 ⑴ 入札参加者は, 原則として, 書面により入札を行うものとする ただし, 町長が特に認める場合は, 海田町電子入札実施要綱 ( 平成 25 年海田町告示第 44 号 ) に規定する電子入札システムを使用して行うものとする ⑵ ⑴の書面による入札を行う者は, 指定した入札日時までに入

Microsoft Word - ★01H26試行工事.doc

特集大規模自然災害からの復旧 復興 参考 警察が検視により確認している死者数 50 名 災害による負傷の悪化または避難生活等における身体的負担による死者数 106 名 6 月 日に発生した豪雨による被害のうち熊本地震と関連が認められた死者数 5 名建物被害全壊 8,360 棟, 半壊 3

建設業における社会保険未加入問題への行政の取り組み

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

平成20年度における物品調達等制限付一般競争入札試行の概要

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建設業法における技術者制度 許可の種類 指定建設業 特定建設業 指定建設業以外 一般建設業 建設業許可工事現場の技術者制度 許可を受けている種類 営業所における専任の技術者の資格要件 元請工事における下請金額合計注 1) 工事現場に置くべき技術者 技術者の資格要件 土木 建築 管 鋼構造物 舗装 電

標準請負契約約款の概要 標準請負契約約款は 請負契約の片務性の是正と契約関係の明確化 適正化のため 当該請負契約における当事者間の具体的な権利義務関係の内容を律するものとして 中央建設業審議会が公正な立場から作成し 当事者にその実施を勧告するもの 建設業法第 34 条第 2 項 建設業法 ( 昭和

Q_3 現場代理人の兼務の取扱いは? A_3 下記のケースに該当する場合は現場代理人の兼務を申請することができます ケースⅠ( 次の (1)~(4) をすべて満たす場合 ) (1) 兼務するすべてが福井市発注の工事であること (2) 兼務できる工事は 2 件以内であること ( 近接工事は合わせて 1

なお 受注者から指定した期日までに保険加入を確認できる書類が提出されない場合は 埼玉県流域下水道事業建設工事標準請負契約約款第 7 条の3 第 1 項の規定に違反することとなる旨を併せて通知します 3 発注者が 理由書 ( 一次 ) によっても当該特別の事情を有すると認めないと判断した場合は 受注者

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

公共建築改善プロジェクト(仮)

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事務連絡 平成 30 年 11 月 9 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 公共工事の円滑な施工確保について 公共工事の適正な入札及び契約を通じて建設業の健全な発達を図るとともに 平成 30 年 7 月豪雨や平成 30 年北海道胆振東部地震等の大規模災害からの復旧 復興の加速化を図るためには 平成 30 年 11 月 7 日に成立した平成 30 年度補正予算も含めた今後の公共工事の円滑かつ適切な執行が重要です 国においては 今後の予算を執行するにあたり 公共工事の品質確保やその 担い手の中長期的な確保 育成とともに 地域企業の活用にも配慮しつつ 円 滑かつ適切な執行を図ることとしておりますが 各地方公共団体においても 公共工事の入札及び契約の適正化の推進について ( 平成 26 年 10 月 22 日付け総行行第 231 号 国土入企第 14 号 ) において要請した内容を踏ま え 公共工事の円滑な施工確保を図るよう 地方公共団体及び指定都市に対 し 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 第 20 条第 2 項に基づき 別紙のとおり要請しましたので お知ら せします 貴職におかれましては 当該取組についてご理解と適切な対応をお願いする とともに 貴団体傘下の建設企業に対し 周知方お願いします

総行行第 240 号国土入企第 43 号平成 30 年 11 月 9 日 各都道府県知事殿 ( 市区町村担当課 財政担当課 契約担当課扱い ) 各都道府県議会議長殿 ( 議会事務局扱い ) 各指定都市市長殿 ( 財政担当課 契約担当課扱い ) 各指定都市議会議長殿 ( 議会事務局扱い ) 総務省自治行政局長 国土交通省土地 建設産業局長 公共工事の円滑な施工確保について 公共工事の適正な入札及び契約を通じて建設業の健全な発達を図るとともに 平成 30 年 7 月豪雨や平成 30 年北海道胆振東部地震等の大規模災害からの復旧 復興の加速化を図るためには 11 月 7 日に成立した平成 30 年度補正予算も含めた今後の公共工事の円滑かつ適切な執行が重要です このため 各地方公共団体におかれては 公共工事の入札及び契約の適正化の推進について ( 平成 26 年 10 月 22 日付け総行行第 231 号 国土入企第 14 号 ) において要請した内容を踏まえ 下記の措置を講じることにより 今後の公共工事の円滑な施工確保を図っていただくよう 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 第 20 条第 2 項に基 1

づき 要請します 各都道府県におかれましては 貴都道府県内の市区町村 ( 指定都市を除く ) の長及び議会の議長に対しても 本要請の周知をお願いします 1. 適正な価格による契約について 記 (1) 適正な予定価格の設定について予定価格の設定に当たっては 適切に作成された仕様書及び設計書に基づき 経済社会情勢の変化を勘案し 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工に要する通常妥当な経費について 適正な積算を行うこと 特に 被災地域では 調達環境の変化や作業条件の制約等により 現行の積算基準をそのまま適用することが適当でない場合が考えられることから 積極的に見積を活用して積算するなど 施工地域の実態に即した実勢価格等を機動的に把握し 適正な予定価格の設定に努めること また 公共建築工事については 以下の通知を参考に 実勢を踏まえた適正な積算を通じた予定価格の適正な設定を図ること 公共建築工事の円滑な施工確保に係る当面の取組について ( 平成 26 年 1 月 24 日付け総行行第 12 号 国営計第 102 号 国土入企第 24 号 ) 公共建築工事の円滑な施工確保対策に係る取組の強化について ( 平成 27 年 1 月 30 日付け国土入企第 32 号 平成 27 年 10 月 27 日付け国土入企第 9 号 ) 公共建築工事の円滑な施工確保について ( 平成 28 年 6 月 30 日付け国土入企第 7 号 ) (2) ダンピング対策の強化について低入札価格調査制度又は最低制限価格制度の適切な活用を徹底することにより ダンピング受注の排除を図ること このため 低入札価格調査制度又は最低制限価格制度のどちらも未導入の地方公共団体にあっては 早急に制度導入に向けた検討を行うこと また 低入札価格調査における基準価格の見直し等について ( 平成 29 年 3 月 15 日付け総行行第 56 号 国土入企第 27 号 ) により要請したとおり 平成 29 年 3 月の 工事請負契約に係る低入札価格調査基準中央公共工事契約制度運用連絡協議会モデル の見直しを踏まえ 低入札価格調査基準及び最低制限価格について その算定方式の改定等により適切に見直すこと なお 総合評価落札方式による入札には 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16 号 ) 上 最低制限価格を設定できないことから 総合評価落札方式による入札における適切なダンピング対策の実施について ( 平成 29 年 9 月 29 日付け総行行第 214 号 国土入企第 23 号 ) を踏まえ 適切にダンピング対策を実施すること 2

(3) 設計変更等の適切な実施について設計図書に適切に施工条件を明示するとともに 設計図書に示された施工条件と実際の工事現場の状態が一致しない場合 設計図書に示されていない施工条件について予期することができない特別な状態が生じた場合その他の場合において必要があると認められるときは 適切に設計図書の変更及びこれに伴い必要となる請負代金の額又は工期の変更を行うこと 特に 遠隔地からの建設資材調達や地域外からの労働者確保に係る設計変更等については 公共工事の迅速かつ円滑な施工確保について ( 平成 25 年 3 月 8 日付け総行行第 43 号 国土入企第 34 号 ) において通知した 平成 24 年度補正予算等の執行における積算方法等に関する試行について ( 平成 25 年 2 月 6 日付け国技建第 7 号 ) を参考に 適切な運用に努めること また 契約後の資材や労務費の高騰等の変動に備え いわゆるスライド条項 ( 公共工事標準請負契約約款第 25 条 ) を適切に設定するとともに 受注者からの申請に応じて適切な対応を図ること また その旨建設業者に周知徹底すること 2. 適正な工期設定について 工期の設定に当たっては 本年 7 月に改訂された 建設工事における適正な工期設定等のためのガイドライン に基づき 適正な工期の設定に努めること なお 週休 2 日の確保等を考慮した工期設定を行った場合には 当該工期設定に伴い必要となる労務費や共通仮設費 現場管理費などを請負代金に適切に反映すること 3. 技術者 技能者等の効率的活用について (1) 地域の実情等に応じた適切な規模での発注について工事の発注量や労務の需給に係る状況等から技術者や技能労働者の不足が懸念される地域では 技術者等を有効活用するため 複数の工区をまとめて発注するなど 地域の実情等に応じて適切な規模での発注を行うこと その際 施工箇所が点在する工事の間接費の積算については 平成 24 年度補正予算等の執行における積算方法等に関する試行について を参考に 適切に行うこと (2) 技術者の専任等に係る取扱いについて監理技術者等の専任に係る取扱い 現場代理人の常駐義務緩和に関する運用及び監理技術者等の専任を要しない期間の設定等については 監理技術者制度運用マニュアルの改正について ( 平成 28 年 12 月 19 日付け国土建第 349 号 ) における趣旨を踏まえ また 主任技術者又は監理技術者の 専任 の明確 3

化について ( 平成 29 年 8 月 9 日付け国土建第 169 号 ) も参考に 適切に対応すること 4. 施工時期等の平準化について 施工時期等の平準化は 人材 資機材の効率的な活用や担い手の処遇改善にも資することから 施工時期等の平準化に向けた計画的な事業執行について ( 平成 28 年 2 月 17 日付け総行行第 41 号 国土入企第 17 号 ) において通知した内容を踏まえ また 余裕期間制度の活用について ( 平成 28 年 6 月 24 日付け事務連絡 ) も参考に 債務負担行為の積極的な活用 余裕期間の設定 繰越制度の適切な活用等により 施工時期等の平準化に努めること また 受注者側が計画的に施工体制を確保できるよう 地域の実情等に応じて 各発注者が連携して発注見通しを統合して公表する取組に参加する等必要な措置を講ずるよう努めること 5. 災害復旧事業における入札契約手続の迅速化等について 災害復旧事業については 手続きの透明性 公正性等にも配慮しつつ 相当数の事業に係る入札及び契約を短期集中的に行う必要があることから 平成 29 年 7 月に国土交通省において策定された 災害復旧における入札契約方式の適用ガイドライン も参考として 応急復旧事業や緊急度が極めて高い本復旧事業について 随意契約 ( 地方自治法施行令第 167 条の 2 第 1 項第 5 号 ) を それ以外の復旧事業について指名競争入札方式を活用する等により 可能な限り手続に要する期間の短縮に努めること また 適切な地域要件の設定や 地域への精通度等の適切な企業評価などにより 地域の建設業者の受注機会の確保に配慮するとともに 入札公告等の準備行為の前倒しや総合評価落札方式における提出資料の簡素化 事業執行の迅速化や効率化に資する適切な規模での発注 総合評価落札方式における技術審査 評価業務の効率化 地方自治法施行令第 167 条の 2 第 1 項第 8 号に基づく随意契約 ( いわゆる不落随契 ) の活用等により 事務の改善及び効率化に努めること 6. 地域の建設業者の受注機会の確保について 官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律 ( 昭和 41 年法律第 97 号 ) に基づく 平成 30 年度中小企業者に関する国等の契約の基本方針 ( 平成 30 年 9 月 7 日閣議決定 ) を踏まえ 地域の中小建設業者の活用により円滑かつ効率的な施工が期待できる工事等の発注に当たっては 適切な地域要件の設定や 地域への精通度等の適切な企業評価に努めるなど 引き続き中小建設業者等の受注機会の確保に努めること 4

7. 建設業者の資金調達の円滑化のための取組について 建設企業が応急復旧工事等を円滑に実施するためには 当該建設企業が着工に必要な人員 資機材等を円滑に確保できるよう 前金払 ( 中間前金払を含む 以下同じ ) を適切に実施することが重要であることから 未導入の団体については早急にその導入を図るとともに 地方自治法施行令等の規定により前金払をすることができる工事については 受注者である建設企業の意向も踏まえ できる限り速やかに前金払を行うなど 前金払の迅速かつ円滑な実施に努めること また 地域建設業経営強化融資制度について 引き続き積極的な活用に努めるとともに 本制度の趣旨を踏まえ 債権譲渡の承諾手続の迅速な運用に努めること 8. 就労環境の改善について 11 月 7 日に成立した平成 30 年度補正予算による経済効果の早期発現のためには 発注者から元請企業 下請企業を通じて建設労働者に至るまで適切に支払が行われることが重要である そのため 技能労働者への適切な賃金水準の確保について ( 平成 30 年 2 月 16 日付け国土入企第 28 号 ) を踏まえ 適切な価格での契約に努めるとともに 建設業における社会保険等未加入対策について ( 平成 28 年 6 月 16 日付け総行行第 123 号 国土入企第 6 号 ) 及び 公共工事における社会保険等未加入対策について ( 平成 29 年 2 月 28 日付け国土入企第 26 号 ) を踏まえ 社会保険等未加入業者の排除等に取り組むことにより技能労働者等への適切な水準の賃金の支払等を促進すること また 前払金 中間前払金の活用 適正な工期の設定や柔軟な設計変更などにより建設労働者の就労環境の改善に努めること 9. 公共工事に関する調査及び設計の円滑な実施について 災害時をはじめとして 公共工事の円滑な施工確保のためには 公共工事に関する測量 地質その他の調査及び設計の円滑な実施が重要な役割を果たすものであることから 調査及び設計の発注に当たっては 公共工事に準じ 適正な予定価格の設定 ダンピング対策の強化 設計変更等の適切な実施 適正な工期設定 施工時期等の平準化 災害復旧事業における入札契約手続の迅速化 地域の業者の受注機会の確保 資金調達の円滑化のための取組 技術者等の就労環境の改善等に努めること 以上 5