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資料 6 平成 29 年度 荷主実態調査 報告書 ( 速報版 ) 平成 30 年 2 月 国土交通省東北運輸局

目 次 1. 調査の背景 目的... 1 2. 調査の概要... 1 2.1 調査対象 概要... 1 2.2 回収結果... 1 2.3 調査の内容... 1 3. 調査の結果... 2 3.1 荷主企業状況チェック... 2 (1) 運送事業者との取引環境について... 2 (2) トラック運送における下請 荷主適正取引推進ガイドラインについて... (3) 改善基準告示について... (4) コスト負担について... 9 (5) 荷役 手待ち時間の発生状況について... 10 (6) 課題に対する対応等について... 12 () 改善基準告示を遵守するための荷主側の対応... 14 (8) 荷主勧告制度への対策... 14 (9) 今後の運送業界について... 15 (10) 生産性向上に向けた取り組みについて... 16 (12) 主な輸送エリア... 16 参考資料調査票... 1 1 荷主企業状況チェック... 1 2 荷主企業実態調査ヒアリング調査票... 21

1. 調査の背景 目的本調査は 荷主協力要請書を発出した荷主企業及び課題が多い品目を輸送している荷主企業に対し 運送事業者との取引環境の実態を把握し 今後の取り組みの参考に寄与するものとする 2. 調査の概要 2.1 調査対象 概要 調査実施期間 : 平成 29 年 10 月 ~ 平成 30 年 1 月 調査対象 1 荷主企業状況チェック平成 2 年度に実施した トラック輸送状況の実態調査 の結果から課題の多い品目を取り扱う荷主企業を対象に 東北管内の各県 30~50 社を選定し郵送による調査を実施 対象 :345 社 2 荷主企業実態調査ヒアリング調査運輸支局等が行う監査等において 荷主協力要請書を発出した企業または各県協議会の情報等により選定した企業を対象にヒアリングによる調査を実施 対象 :21 社 2.2 回収結果 1 荷主企業状況チェック 各県が選定した荷主企業に対し 郵送調査を行った 回収結果は以下のとおり 荷主企業状況チェック回収結果 県名発送社数回収社数回収率無効票 * 有効票 青森県 0 31 44.3% 3 28 岩手県 100 54 46.% 11 43 宮城県 56 2 48.2% 0 2 秋田県 30 14 54.0% 0 14 山形県 39 23 59.0% 1 22 福島県 50 23 46.0% 4 19 計 345 12 49.9% 19 153 * 無効票 : 宅配業者依頼 や 自社配送 本社による依頼配送 等 2 荷主企業実態調査ヒアリング調査 各県が選定した企業を対象に 電話等によるヒアリング調査を行った 2.3 調査の内容 本調査は 荷主が抱える課題等の実態を把握した なお 調査票は参考資料に示す 1

3. 調査の結果 3.1 荷主企業状況チェック (1) 運送事業者との取引環境について 1 運送依頼荷主企業が運送を依頼する時期は 全体では当日や前日が最も多く 30% 以上を占めている これは 回答社の業務内容にも左右されるものと思われる 運送依頼が直前になる要因としては 着荷主 ( お客様 ) 都合が最も多く 着荷主都合のため 改善策は ない の回答が多い 運送依頼時期 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 0% 80% 90% 100% 青森 11 32 11 11 11 4 0 岩手 2 9 2 23 28 宮城 22 11 15 0 11 11 15 0 秋田 14 21 0 21 14 14 14 0 山形 9 23 18 5 9 14 5 9 9 0 福島 3 16 5 5 0 26 5 5 0 東北 15 1 8 10 6 14 13 3 当日前日 2 日前 3 日前 4~ 日前 1 週間前 1 週間以上前定期便その他 着荷主 ( お客様 ) 都合急な発注依頼発注内容の変更天候による出荷量の増減悪天候商品の売れ行き次第その他 運送依頼が直前になる要因 112 除く 0 5 10 15 2 2 4 5 8 9 11 運送依頼が直前になる場合の改善策 116 除く 0 5 10 15 20 25 ない 10 配送日の変更で対応 3 運送事業者へ電話で確認をする 2 その他 22 2

2 書面化有無各項目に対する書面化の有無では 運送委託者 / 受諾者名 配送先等 受託日 受諾日 運送日時 運賃 燃料サーチャージ 支払方法 支払期日 については 60% 以上が書面化をしている 書面化をしていない項目のうち 附帯業務内容 有料道路使用料 附帯業務量その他 が 40% 以下となっている 運送委託者 / 受託者名 連絡先等 3% 19% 8% 3% 委託日 受諾日 31% 66% 運送日時 運送品 車種 台数 4% 4% 35% 61% 3% 59% 運賃 燃料サーチャージ 附帯業務内容 4% 3% 29% 6% 5% 40% 有料道路利用料 附帯業務量その他 3% 60% 3% 支払方法 支払期日 2% 18% 80% 3

過去 3 年間に運送事業者とのトラブル発生について聞いたところ 運送日時 25% が 最も多く 次いで 運賃 燃料サーチャージ 16% となっている トラブルの内容 有料道路利用料 付帯業務量その他 0% 附帯業務内容 6% 支払方法 支払期日 19% 運賃 燃料サー チャージ 16% 運送品の概要 車 種 台数 13% 運送日時 25% 運送委託者 / 受託 者名 連絡先等 9% 委託日 受諾日 12% N=15 ( 複数回答 ) 通常は 附帯業務の書面化 の社に 急な荷役作業 附帯作業の発生の有無 その際に書面化するかどうか聞いたところ 急な荷役作業 附帯作業時の書面化している社は 20% となっている また 現状で p.3 に示している運送契約 8 項目のうち 半分以上の項目に対し書面化していない社に今後の書面化有無を聞いたところ 4% が今後も書面化をしないと回答しており その理由として トラブルがないため が最も多かった 急な荷役作業 附帯作業の発生 ( 通常時 附帯業務の書面化 ) 8% 5% 35% N=61 その際に書面化するか 64% 20% 16% N=61 運送契約の今後の書面化予定 ( 現状では半分以上書面化していない ) 12% 14% N=51 今後も書面化予定しない理由 N=38 0 5 10 15 20 25 トラブルがないため 12 運送事業者からの要求がない 6 4% 運送依頼の回数が少ない その他 4 22 4

3 配送先の着時間設定配送先の着時間設定について 5% 22% 時々による 14% となっており そのうち着時間の余裕の有無について聞いたところ 半数以上の 61% が着時間に余裕があると回答している 時々による 14% % 配送先の着時間設定 22% 5% 時々による 14% 配送先の着時間の余裕の有無 ( 着時間設定 ) 18% 61% N=109 % 5

4 依頼した運送が下請事業者へ依頼されているかどうか依頼した運送が下請事業者 ( 庸車 ) へ依頼されているかどうかについて認知度を聞いたところ 知っている の回答が 56% となっており そのうち 1 次下請まで知っている社は 55% と最も多く 2 次以上しっている社は 15% となっている また 下請事業者との運送依頼 契約内容を知っている社は 12% であった 依頼した運送が下請事業者へ依頼されていることの把握 下請不可 15% 5% 知らない 24% 知っている 56% 何次下請まで把握しているか ( 下請事業者依頼を知っている場合 ) N=86 30% 2 次以上 15% 1 次まで 55% 下請事業者との運送依頼 契約内容の把握 ( 下請事業者依頼を知っている場合 ) 29% N=86 知っている 12% 知らない 59% 6

(2) トラック運送における下請 荷主適正取引推進ガイドラインについて トラック輸送における下請 荷主適正取引推進ガイドライン の認知度について聞いたところ 知っているが 内容はよくわからない が 44% と最も多く 内容も知っており 遵守するよう心掛けている は 32% であった トラック運送業のガイドラインの認知度 2% 内容も知っているので 遵守するよう心掛けている 32% 知らない 22% 知っているが 内容は よくわからない 44% (3) 改善基準告示について 1 改善基準告示策定内容について トラックドライバーの労働時間の改善を図るための 改善基準告示 の認知度について聞いたところ 85% が策定について知っているが そのうち 内容はよくわからない と回答した社が 46% であった 改善基準告示の策定の認知度 3% 知らない 12% 知っているが 内容は よくわからない 46% 内容も知っているので 遵守するよう心掛けている 39%

改善基準告示を遵守するために 運送事業者から時間短縮 ( 作業効率化 ) の協力依頼の有無について 33% 63% であった 時間短縮の協力依頼内容は 荷積み時間の厳守 が最も多かった 協力依頼があった社のうち 協力依頼に対してどれぐらい取り組みができたか聞いたところ 100% 取り組みができた 50% が最も多く 半数を占めている 運送事業者からの時間短縮 ( 作業効率化 ) の協力依頼の有無 4% 63% 33% 荷積み時間の厳守 パレット輸送 配送ルートの見直し 拘束時間の削減 荷役作業の分担 荷積み時間の前倒し 時間短縮 ( 作業効率化 ) の内容 その他 ( 協力依頼があった場合 ) 0 5 10 15 20 4 4 3 3 5 5 16 N=51 19 協力依頼に対しどれぐらい取組ができたか ~100% 50% ~50% 26% ~80% 24% N=51 8

(4) コスト負担について 1 高速道路が望ましい区間の高速料金の支払い高速道路が望ましい区間の高速料金の支払いの有無について 56% 3% となっている そのうち支払っていない理由を聞いたところ 高速料金込みの運賃設定 が最も多く 次いで 高速道路を使用する配送先がない 請求されていない となっている 高速料金支払の有無 % 3% 56% 支払わない理由 N=5 0 5 10 15 20 高速料金込みの運賃設定高速道路を使用する配送先がない請求されないため時間に余裕を持って出荷しているその他 4 5 9 11 12 16 2ドライバーに荷役作業 附帯作業が発生した場合の料金の支払いドライバーに荷役作業 附帯作業が発生した場合の料金の支払いの有無について 39% 52% となっている そのうち支払っていない理由を聞いたところ 請求されていない が最も多く 次いで 附帯作業 荷役 附帯作業込みの運賃設定 となっている 荷役作業 附帯作業の追加料金支払の有無 9% 39% 52% 支払わない理由 N=9 0 5 10 15 20 25 30 請求されないため附帯作業荷役 附帯作業込みの運賃設定荷役 附帯作業荷役作業は当たり前だと思っていたためその他 4 4 9 10 12 16 24 9

(5) 荷役 手待ち時間の発生状況について 1 荷役の方法荷役の方法は パレット積みのフォークリフト が多く 次いで 手積み となっている 課題がある場合の改善については 改善済みも検討中も パレット輸送 が最も多い 荷役の方法 ( 複数回答 ) 0 20 40 60 80 100 フォークリフト 84 パレット積み 83 手積み 68 クレーン ショベル等 16 その他 14 9 改善できた場合の方法 課題がある場合の改善について % N=14 パレット輸送 21% 22% できた 9% 検討中 9% その他 2% 課題はない 53% できない % 14% 検討中の改善策 N=14 パレット輸送 29% その他 5% 2 荷積みの担当 荷積みの担当については 自社とドライバー が 42% 最も多く 次いで ドライバ ー 3% 自社 19% となっている 荷積みの担当 2% 自社 19% 自社とドラ イバー 42% ドライバー 3% 10

3 荷積みの順番荷積みの順番については 指定 が 33% と最も多く 次いで 受付順 19% 時間指定 14% となっている 荷積み時のドライバーの手待ち時間については ほとんどない が 40% と最も多く 次いで たまにある が 31% となっている 荷待ち時間が発生した社に要因を聞いたところ 出荷準備ができていない が 50% 次いで 他車両の荷積み待ち 9% となっている 荷積みの順番 その他 5% 配送先による 13% 16% 時間指定 14% 指定 33% 受付順 19% 荷積み時のドライバー手待ち 6% ない 1% ほとんどない 40% たまにある 31% よくある 6% 指定時間外に くるため 5% 他車両の荷積み待ち 9% ドライバーの手待ち要因 その他 23% 13% 出荷準備がで きていない 50% N=56 4 荷積みの平均所要時間 荷積み時間の平均所要時間について 11 分 ~30 分 36% が最も多く 次いで 31 分 ~1 時間 30% 10 分以内 16% となっており 30 分以内の荷積み時間が半数以上を 占めている 2 時間 ~ 1% ~2 時間 3% ~1.5 時間 4% 荷積みの平均所要時間 10% ~10 分 16% ~1 時間 30% ~30 分 36% 11

(6) 課題に対する対応等について 1 荷積みの際 荷主都合で運行開始が遅くなった場合の対応荷積みの際 荷主都合で運行開始が遅くなった場合 着時刻の対応については 対応することもある が 45% いつも対応している が 36% 対応したことはない が 14% となっている 対応したことがない社について理由を聞いたところ 待ち時間が発生しないことや着時間の余裕がある 指定がないといった回答が多い 運送開始時刻の遅延に対する着時刻の対応 対応したこ とはない 14% 対応する時 もある 45% 5% いつも対応 している 36% 10% 対応しない理由 N=21 その他 29% 待ち時間は発 生しない 33% 着時間の指定が ない 14% 着時間に余裕が ある 14% 2 到着時間遅延のペナルティ 到着時刻遅延によるペナルティの有無について 8% 89% となっている ま た 運送契約にない過積載指示の有無について聞いたところ は 1% に満たなかった 到着時間遅延によるペナルティの有無 3% 8% 89% 12

3 運賃引き上げの相談について運賃引き上げの相談有無は 4% 24% となっており 相談があった社の対応について聞いたところ 協議のうえ値上げ 25% が最も多く 次いで 引き上げに応じた 24% 協議 16% となっており 半数以上が対応していることがうかがえる 運送業者から運賃引き上げの相談の有無 運送業者から運賃引き上げの相談の対応 2% 24% 4% 情勢により対応 4% 要検討 % 協議のうえ 15% その他値上げ 9% 25% 協議 16% 引き上げに 応じた 24% N=113 4 運送事業者と定期的な話し合いについて運送事業者との定期的な話し合い有無について 6% 31% となっている 定期的な話し合いをしていない社に理由を聞いたところ その都度行う 26% 必要だと思う 21% となっており 運送事業者との話し合いは必要と感じている社が大半を占めている ない場合 話し合いの場を作ることの必要性 N=4 運送事業者との定期的話し合いの有無 2% その他 4% 23% 必要だと思う その都度必要な時 に行う 26% 31% 6% 予定 21% 必要がない 11% 15% 5 人手不足の状況 荷主企業の人手不足有無について 4% 50% となっている 人手不足と回 答した社のうち 運送事業者への無理なお願い有無について聞いたところ 5% が ない と回答している 自社での人手不足の有無 3% 50% 4% 運送事業者への無理なお願いの有無 6% その他 19% ない 5% N=2 13

() 改善基準告示を遵守するための荷主側の対応 改善基準告示を遵守するために荷主側で必要と考えられる対応について聞いたところ 荷役の効率化 が最も多く 次いで 着時刻の見直し 出荷時刻の見直し となって いる 荷役の効率化 着時刻の見直し 出荷時刻の見直し 発注時刻の見直し 出発時間の厳守 ドライバーが改善基準告示を守るための荷主側の対応 施設整備 その他 0 10 20 30 40 50 60 0 80 14 10 11 23 25 33 32 0 ( 複数回答 ) (8) 荷主勧告制度への対策荷主勧告制度が発動されないために行っている取り組みについて聞いたところ 研修の実施 強化 が最も多く 次いで 運送事業者とのコミュニケーション となっている 荷主勧告制度が発動されないための自社の取り組み 研修の実施 強化 運送事業者とのコミュニケーション 法令順守 運行管理者資格取得 その他 ( 複数回答 ) 0 20 40 60 80 100 120 3 2 24 30 96 14

(9) 今後の運送業界について 1 荷主側としての配慮 工夫 今後どういったことに配慮 工夫していけばよいか等を聞いたところ 配送先の工夫 着時刻の緩和 が最も多く 次いで 運送事業者とのコミュニケーション 余裕のある 運行依頼 運行計画 が同数 運賃の適正化 最低運賃の義務化等 となっている 配送先の工夫 着時刻の緩和 運送事業者とのコミュニケーション 余裕のある運行依頼 運行計画 運賃の適正化 最低運賃の義務化等 手待ち時間の削減 物流の共同化 出荷時刻の厳守 荷役の効率化 免許制度等の見直し パレット輸送 モーダルシフト ドライバーの賃金向上 拘束時間の改善 荷主側としての運送業界への配慮 工夫等 ( 複数回答 ) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 3 3 3 3 3 4 4 4 6 9 その他 44 6 除く 14 14 1 2 運送事業者との取引環境についての危惧 今後の運送事業者との取引環境において 危惧していることを聞いたところ ドライ バー不足 が最も多く 次いで ドライバーの高齢化 となっている ドライバー不足ドライバーの高齢化運送コスト等品質低下その他 運送業界との取引環境についての危惧 ( 複数回答 ) 0 20 40 60 80 100 8 6 13 36 43 84 15

(10) 生産向上に向けた取り組みについて現在の輸送の効率化の検討について関心があることを聞いたところ 65% 30% となっており 関心がある社について内容を聞いたところ 他の企業との輸配送の共同化 が最も多く 次いで 配送拠点の集約 モーダルシフト となっている 現在の輸送の効率化の検討への関心 5% 輸送の効率化への関心内容 N=100 ( 複数回答 ) 0 20 40 60 80 30% 65% 他の企業との輸配送の共同化配送拠点の集約モーダルシフトその他 8 35 58 61 6 (12) 主な輸送エリア 主な輸送エリアは 関東が最も多く 次いで県内 東北となっている 県内隣接県東北関東関東以西全国その他 8 18 15 主な輸送エリア ( 複数回答 ) 0 20 40 60 80 20 24 44 51 6 16

1 参考資料調査票 1 荷主企業状況チェック

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2 荷主企業実態調査ヒアリング調査票 21

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