製図講習 1. 趣旨説明
図面はなぜ必要か? 工作を依頼する際に 寸法を口頭で伝えたり 簡単な絵で済ませたり 打合せ時間のロス 伝達ミスにより 意図と異なる部品を製作 内容授受の証拠が残らない 以前に作った部品の改良が必要となった場合 採寸から始めなければならない
使用すべき図法 日本工業規格 (JIS) が定めた製図法 依頼工作に添付する図面は 簡易的なもので OK
JIS 製図法を使用する必要性 図面の記述方法 ( 製図法 ) が独自のものだった場合 機械工作を主たる業務としている者は例外なく JIS が定める製図法を基準として図面を読む 独自図法で描かれた図面は理解が困難 図面製作者の意図とは異なる理解をする
( 例 ) 独自図法によるミス
製図に関して この講習においては JIS に定められている製図に関する内容全てを網羅しているわけではない 疑問がある場合は 工作室に質問するか 日本工業規格 web サイトで調べる
製図に関して JIS に定められているものでも 数種類の手法から選択可能なものがある 例端末記号 製図講習では JAIST 工作室で使用するものを説明する
製図に関して 講習会は 3DCAD の SolidWorks で描いた図面を使用
講習会に関して 1 日の講習で図面を描けるようにはなれない この講習会は 自ら図面を描く際に わからないことを調べる参考資料を提供し それらの資料の見かたを習得することも目的とする 部品や装置の設計を行う際は 可能な限り JIS 製図法に則った図を描く事
以上
製図講習 JIS 製図法 Part 1 内容 : 1. サンプル図面 2. 製図用紙のサイズ及び図面の様式 3. 製図に用いる投影法 4. 線の用法 5. 尺度 6. 断面図 7. 拡大図 8. 寸法記入法 9. 公差の記入方法 1
サンプル図面 2
サンプル図面 1 3
サンプル図面 1 4
サンプル図面 2 5
サンプル図面 2 6
サンプル図面 3 7
サンプル図面 3 8
製図用紙のサイズ及び図面の様式 (Z8311) 9
中心マーク 製図用紙のサイズ及び図面の様式 サイズ A0-A4 輪郭 表題欄 10
製図用紙のサイズ及び図面の様式 表題欄 輪郭 11
製図に用いる投影法 (Z8316) 12
製図に用いる投影法 13
製図に用いる投影法 14
製図に用いる投影法 正投影図 第三角法 B A C E B F D A: 正面図 ( 立面図 ) B: 平面図 C: 左側面図 D: 右側面図 E: 下面図 F: 背面図 C A D F E 第三角法の記号 15
16
製図における図形の表し方 主投影図 ( 正面図 ) の選び方 1 対象物の形状 機能を最も明瞭に表す面 17
製図における図形の表し方 主投影図 ( 正面図 ) の選び方 2 計画図 実施設計図 組立図など 主として機能を表す図面では 対象物を使用する状態を主投影図とする 18
製図における図形の表し方 主投影図 ( 正面図 ) の選び方 3 部品の製作図など 加工のための図面では 加工にあたって最も多く 利用する工程で 対象物を置く状態を主投影図とする 19
製図における図形の表し方 他の投影図 主投影図 必要 かつ十分な数の投影図を描く この図の場合は主投影図のみで十分 20
製図に用いる線 (B0001) 21
製図に用いる線 線の基本形 ( よく使われるもののみ抜粋 ) 実線破線一点鎖線二点鎖線 線の太さ 種類 太さの比 細線 1 太線 2 極太線 4 22
製図に用いる線 線の種類及び用途 用途による名称 線の種類 線の用途 外形線太い実線対象物の見える部分の形状を表すのに用いる 寸法線寸法補助線引出線かくれ線中心線 細い実線 細い破線又は太い破線 細い一点鎖線 寸法記入に用いる 寸法を記入するために図形から引き出すのに用いる 記述 記号などを示すために引き出すのに用いる 対象物の見えない部分の形状を表すのに用いる 図形の中心を表すのに用いる 23
製図に用いる線 細い一点鎖線 太い実線 細い破線 細い波線 細い実線 24
製図に用いる尺度 (Z8314) 25
製図に用いる推奨尺度 製図に用いる尺度 類別 推奨尺度 倍尺 50:1 20:1 10:1 5:1 2:1 現尺 1:1 縮尺 1:2 1:5 1:10 1:20 1:50 1:100 1:200 1:500 1:1000 1:2000 1:5000 1:10000 26
断面図の表し方 (Z8316) 27
寸法は省略しています J-J 切断面 全断面図 K-K 切断面 28
寸法は省略しています 交差する二つの平面による断面 一方は投影面の方に回転して図示する 平面 1 平面 2 L 29
寸法は省略しています 半断面図 対称形の対象物は 外形図の半分と断面図の半分を組み合わせて表すことができる 30
寸法は省略しています 一連の断面図の配置 一連の断面図は 配置の関係や理解に便利なように配置する 31
拡大図 (Z8316) 32
33
寸法記入方法 (Z8317-1) 34
寸法記入方法 寸法補助記号 φ 直径 ( 呼び方 : まる又はふぁい ) R 半径 ( 呼び方 : あーる ) 正方形 ( 呼び方 : かく ) Sφ 球の直径 ( 呼び方 : えすまる又はえすふぁい ) SR 球の半径 ( 呼び方 : えすあーる ) t 板の厚さ ( 呼び方 : てぃー ) C 45 の面取り ( 呼び方 : しー ) 35
いくつかの寸法は省略しています 弧を張る角度が 180 を超える場合には省略する 36
寸法記入方法 寸法補助記号 φ 直径 ( 呼び方 : まる又はふぁい ) R 半径 ( 呼び方 : あーる ) 正方形 ( 呼び方 : かく ) Sφ 球の直径 ( 呼び方 : えすまる又はえすふぁい ) SR 球の半径 ( 呼び方 : えすあーる ) t 板の厚さ ( 呼び方 : てぃー ) C 45 の面取り ( 呼び方 : しー ) 37
いくつかの寸法は省略しています 38
いくつかの寸法は省略しています 39
寸法記入方法 寸法補助記号 φ 直径 ( 呼び方 : まる又はふぁい ) R 半径 ( 呼び方 : あーる ) 正方形 ( 呼び方 : かく ) Sφ 球の直径 ( 呼び方 : えすまる又はえすふぁい ) SR 球の半径 ( 呼び方 : えすあーる ) t 板の厚さ ( 呼び方 : てぃー ) C 45 の面取り ( 呼び方 : しー ) 40
41
寸法記入方法 寸法補助記号 φ 直径 ( 呼び方 : まる又はふぁい ) R 半径 ( 呼び方 : あーる ) 正方形 ( 呼び方 : かく ) Sφ 球の直径 ( 呼び方 : えすまる又はえすふぁい ) SR 球の半径 ( 呼び方 : えすあーる ) t 板の厚さ ( 呼び方 : てぃー ) C 45 の面取り ( 呼び方 : しー ) 42
いくつかの寸法は省略しています 43
寸法記入方法 寸法補助記号 φ 直径 ( 呼び方 : まる又はふぁい ) R 半径 ( 呼び方 : あーる ) 正方形 ( 呼び方 : かく ) Sφ 球の直径 ( 呼び方 : えすまる又はえすふぁい ) SR 球の半径 ( 呼び方 : えすあーる ) t 板の厚さ ( 呼び方 : てぃー ) C 45 の面取り ( 呼び方 : しー ) 44
45
寸法記入方法 寸法補助記号 φ 直径 ( 呼び方 : まる又はふぁい ) R 半径 ( 呼び方 : あーる ) 正方形 ( 呼び方 : かく ) Sφ 球の直径 ( 呼び方 : えすまる又はえすふぁい ) SR 球の半径 ( 呼び方 : えすあーる ) t 板の厚さ ( 呼び方 : てぃー ) C 45 の面取り ( 呼び方 : しー ) 46
3 47
寸法記入方法 寸法記入要素 48
1 寸法数値 3 2 1 2 寸法線 3 末端記号 4 4 寸法補助線 5 引出線 6 参照線 7 起点記号 7 5 6 49
寸法記入方法 寸法記入の原則 50
斜めの寸法線状の数値の記入法 全て右側または下側から読めるようにする 51
すべての寸法情報は 必要で十分なものとする 52
すべての寸法情報は 必要で十分なものとする 53
( ) 内の数字は図面の要求事項でなく 参考のために示す寸法 ( 参考寸法 ) である 54
55
56
寸法線の端末は ここに示すもののうちのいずれかを用いる 57
起点記号 累進寸法記入法 58
59
寸法線 外形線 寸法補助線 中心線 60
61
公差の記入方法 62
63
ご静聴ありがとうございました
製図講習 内容 : JIS 製図法 part2 1. ねじ製図 2. 寸法公差及びはめあいの方式 3. 普通公差 4. 表面性状の図示記号 1
ねじ及びねじ部品 (B0002-1) 2
ねじの表し方 谷 図 1 山 図 2 3
ねじの表し方 谷 山 図 3 図 4 4
ねじの表し方 図 5 図 6 5
寸法記入法 おねじ 図 7 6
寸法記入法 めねじ 図 8 図 9 図 10 この 3 つは全て同じ形状のめねじを表します 7
寸法公差及びはめあいの方式 (B0401) 8
寸法公差及びはめあいの方式 - 第 1 部 : 公差 寸法差及びはめあいの基礎 9
寸法公差及びはめあいの方式 - 第 1 部 : 公差 寸法差及びはめあいの基礎 10
寸法公差及びはめあいの方式 - 第 1 部 : 公差 寸法差及びはめあいの基礎 11
穴の公差の表し方 公差域クラス 公差域クラス Φ25 G 6 基準寸法公差域の位置公差等級 = φ25 +0.020 +0.007 (Φ25.007 ~ φ25.020) 12
穴の公差域の位置 Φ25 G 6 公差域の位置 基準寸法 (24~30) 基礎となる寸法許容差の数値 (μm) 基準寸法 (mm) 上の寸法許容差すべての公差等級を超え以下 A B C CD D E EF F FG G H JS - 3 +270 +140 +60 +34 +20 +14 +10 +6 +4 +2 0 3 6 +270 +140 +70 +46 +30 +20 +14 +10 +6 +4 0 6 10 +280 +150 +80 +56 +40 +25 +18 +13 +8 +5 0 10 14 14 18 18 24 24 30 公差域の位置 +290 +150 +95 +50 +32 +16 +6 0 +300 +160 +110 +65 +40 +20 +7 0 30 40 +310 +170 +120 40 50 +320 +180 +130 50 65 +340 +190 +140 65 80 +360 +200 +150 80 100 +380 +220 +170 100 120 +410 +240 +180 120 140 +460 +260 +200 +80 +50 +25 +9 0 +100 +60 +30 +10 0 +120 +72 +36 +12 0 140 160 +520 +280 +210 +145 +85 +43 +14 0 160 180 +580 +310 +230 180 200 +660 +340 +240 +170 +100 +50 +15 0 寸法許容差 =Itn/2 ここで n は IT の番号 公差域 寸法公差 13
穴の寸法公差 Φ25 G 6 公差等級 公差域 基準寸法 (18~30) 公差等級基準寸法 (mm) IT1 IT2 IT3 IT4 IT5 IT6 IT7 IT8 IT9 IT10 IT11 公差を超え以下 μm - 3 0.8 1.2 2 3 4 6 10 14 25 40 60 3 6 1 1.5 2.5 4 5 8 12 18 30 48 75 6 10 1 1.5 2.5 4 6 9 15 22 36 58 90 10 18 1.2 2 3 5 8 11 18 27 43 70 110 18 30 1.5 2.5 4 6 9 13 21 33 52 84 130 30 50 1.5 2.5 4 7 11 16 25 39 62 100 160 50 80 2 3 5 8 13 19 30 46 74 120 190 80 120 2.5 4 6 10 15 22 35 54 87 140 220 0.013 公差 (Φ25.007 ~ φ25.020) 14
軸の公差の表し方 公差域クラス 公差域クラス Φ25 h 6 基準寸法公差域の位置公差等級 = φ25 +0-0.013 (φ24.987 ~ φ25.000) 15
軸の公差域の位置 Φ25 h 6 公差域の位置 基準寸法 (24~30) 基準寸法 (mm) 基礎となる寸法許容差の数値上の寸法許容差すべての公差等級 over to a b c cd d e ef f fg g h js - 3 +270 +140 +60 +34 +20 +14 +10 +6 +4 +2 0 3 6 +270 +140 +70 +46 +30 +20 +14 +10 +6 +4 0 6 10 +280 +150 +80 +56 +40 +25 +18 +13 +8 +5 0 10 14 14 18 18 24 24 30 公差域の位置 +290 +150 +95 +50 +32 +16 +6 0 +300 +160 +110 +65 +40 +20 +7 0 30 40 +310 +170 +120 40 50 +320 +180 +130 50 65 +340 +190 +140 65 80 +360 +200 +150 80 100 +380 +220 +170 100 120 +410 +240 +180 120 140 +460 +260 +200 +80 +50 +25 +9 0 +100 +60 +30 +10 0 +120 +72 +36 +12 0 140 160 +520 +280 +210 +145 +85 +43 +14 0 160 180 +580 +310 +230 180 200 +660 +340 +240 +170 +100 +50 +15 0 (μm) +standard tolerance/2 寸法公差 Size tolerance 公差域 16
軸の寸法公差 Φ25 h 6 公差等級 公差 公差域 基準寸法 (18~30) 公差等級基準寸法 (mm) IT1 IT2 IT3 IT4 IT5 IT6 IT7 IT8 IT9 IT10 IT11 公差を超え以下 μm - 3 0.8 1.2 2 3 4 6 10 14 25 40 60 3 6 1 1.5 2.5 4 5 8 12 18 30 48 75 6 10 1 1.5 2.5 4 6 9 15 22 36 58 90 10 18 1.2 2 3 5 8 11 18 27 43 70 110 18 30 1.5 2.5 4 6 9 13 21 33 52 84 130 30 50 1.5 2.5 4 7 11 16 25 39 62 100 160 50 80 2 3 5 8 13 19 30 46 74 120 190 80 120 2.5 4 6 10 15 22 35 54 87 140 220 (φ24.987 ~ φ25.000) 17
寸法公差及びはめあいの方式 - 第 1 部 : 公差 寸法差及びはめあいの基礎 φ25g6 φ25h6 18
19
20
多く用いられるはめあいの表 基準穴 軸の公差域クラスすきまばめ H6 g5 h5 f6 g6 h6 H7 f6 g6 h6 e7 f7 h7 f7 h7 H8 e8 f8 h8 d9 e9 H9 d8 e8 h8 c9 d9 e9 h9 H10 b9 c9 d9 表 1: 多く用いられる穴基準はめあいの表 基準軸 h5 h6 h7 h8 h9 穴の公差域クラス すきまばめ H6 F6 G6 H6 F7 G7 H7 E7 F7 H7 F8 H8 D8 E8 F8 H8 D9 E9 H9 D8 E8 H8 C9 D9 E9 H9 B10 C10 D10 公差域 基準寸法 基準線 表 2: 多く用いられる軸基準はめあいの表 21
はめあいの組合せの目安 基準穴 H6 H7 H8 H9 分類 d9 c9 d9 大きいすきまが必要な部分 ( 膨張 位置誤差 はめあう長さ ) f6 f7 e8 f7 f8 一般の回転部分 摺動部分分解することが多いはめ合わせ部分 g5 g6 h5 h6 h6 h7 h8 h9 精密な運動を要求する部分 表 3 : はめあいの組合せの目安 22
普通公差 - 第 1 部 : 個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差 (B0405) 23
普通公差 公差等級 基準寸法の区分 0.5 以上 3を超え 6を超え 30を超え 120を超え 400を超え 1000を超え 2000を超え 記号 説明 3 以下 6 以下 30 以下 120 以下 400 以下 1000 以下 2000 以下 4000 以下 許容差 f 精級 ±0.05 ±0.05 ±0.1 ±0.15 ±0.2 ±0.3 ±0.5 - m 中級 ±0.1 ±0.1 ±0.2 ±0.3 ±0.5 ±0.8 ±1.2 ±0.5 c 粗級 ±0.2 ±0.3 ±0.5 ±0.8 ±1.2 ±2 ±3 ±0.5 v 極粗級 - ±0.5 ±1 ±1.5 ±2.5 ±4 ±6 ±0.5 表 4: 面取り部分を除く長さ寸法に対する許容差 公差等級記号説明 f 精級 m 中級 c 粗級 v 極粗級 基準寸法の区分 0.5 以上 3を超え 6を超え 3 以下 6 以下 るもの 許容差 ±0.2 ±0.5 ±1 ±0.4 ±1 ±2 表 5: 面取り部分の長さ寸法 ( かどの丸み及びかどの面取り寸法 ) に対する許容差 24
普通公差 公差等級 対象とする角度の短い方の辺の長さの区分 10 以下 10を超え 50を超え 120を超え 400を超え記号説明 50 以下 120 以下 400 以下るもの許容差 f 精級 ±1 ±30 ±20 ±10 ±5 m 中級 c 粗級 ±1 30 ±1 ±30 ±15 ±10 v 極粗級 ±3 ±2 ±1 ±30 ±20 表 6: 角度寸法の許容差 25
普通公差の図示方法 JIS B 0405- + 公差等級の記号 26
製品の幾何特性仕様 (GPS) - 表面性状の図示方法 (B0031) 27
表面性状の図示方法 表面性状を指示するための基本図示記号 除去加工する場合 図 11: 基本図示記号 図 12: 除去加工をする場合の図示記号. 図 13: 除去加工をしない ( 許さない ) 場合 図 14: 除去加工の有無を問わない 28
表面性状の図示方法 部品一周の全周面 の表面性状の図示記号 図 15: 指示される面 ( 手前と奥は含まれない ) 29
表面性状の図示方法 Ra: 算術平均粗さ Ra = 1 l f(x): 粗さ曲線 l 0 f ( x) dx l: 基準長さ y f(x) 0 l x 30
表面性状の図示方法 Ra: 算術平均粗さ Ra = 1 l f(x): 粗さ曲線 l 0 f ( x) dx l: 基準長さ y f(x) 0 l x 31
表面性状の図示方法 Ra: 算術平均粗さ Ra = 1 l f(x): 粗さ曲線 l 0 f ( x) dx l: 基準長さ y f(x) 0 l x 32
表面性状の図示方法 Ra: 算術平均粗さ Ra = 1 l f(x): 粗さ曲線 l 0 f ( x) dx l: 基準長さ y f(x) 0 l x 33
表面性状の図示方法 Ra: 算術平均粗さ Ra = 1 l f(x): 粗さ曲線 l 0 f ( x) dx l: 基準長さ y f(x) 0 l x 34
表面性状の図示方法 Ra: 算術平均粗さ Ra = 1 l f(x): 粗さ曲線 l 0 f ( x) dx l: 基準長さ y f(x) 0 l x 35
表面性状の図示方法 Ra: 算術平均粗さ Ra = 1 l f(x): 粗さ曲線 l 0 f ( x) dx l: 基準長さ y R a f(x) 0 l x 36
表面性状の図示方法 μm 0.008 0.010 0.012 0.125 1.25 12.5 125 0.016 0.160 1.60 16.0 160 0.020 0.20 2.0 20 200 0.025 0.25 2.5 25 250 0.032 0.32 3.2 32 320 0.040 0.40 4.0 40 400 0.050 0.50 5.0 50 0.063 0.63 6.3 63 0.080 0.80 8.0 80 0.100 1.00 10.0 100 表 7: Ra の標準数列 特に優先的に用いる数字を太字で示す 37
表面性状の図示方法 図 16: 表面性状の要求事項の向き 図 17: 引出線の使い方 38
表面性状の図示方法 = 図 18: 大部分が同じ表面性状である場合の簡略図示 39
表面性状の図示方法 Ra(μm) 機能 加工方法 0.05 鏡面 ラップ仕上げ 0.1 0.2 ペーパー仕上げ 0.4 運動用 Oリング溝の摺動面 0.8 フランジ用 Oリング溝 1.6 3.2~6.3 10 はめあい 12.5~25 50 精密な機械加工 放電加工機 普通の機械加工 表 8: Ra の目安 40
ご静聴ありがとうございました
製図講習 依頼工作ルール
依頼工作ルール 依頼工作とは 工作を技術職員に依頼して 製作を代行する制度 ここで 依頼可能な工作は主に以下の通り 金属 樹脂 セラミック等の材料の加工 既存の部品の追加工 改造 修理 金属の溶接 その他の材料の接着 装置 部品の設計と それに伴う製作 組み立て 外注する装置 部品の設計 図面化 電気 電子工作 計測制御ソフトウェア開発
工作を依頼するまでの流れ 依頼工作ルール 工作依頼書を工作室 web サイトからダウンロードする 必要事項を記入する ( 教官以外の方は 担当教官のサインと押印が必要 ) 依頼内容を可能な限り詳しく依頼書内に記す または 仕様書を作る ( 図面は原則として JIS に準じた製図法による ) 依頼書と仕様書を工作室に提出し 打合せを行う 受付完了 内容によっては受け付けられない場合や 外注になる場合もある
依頼工作ルール 依頼者資格 工作を依頼することができる資格を持つのは 本学に所属する教職員のみ 学生やその他の者が依頼する場合 工作依頼書に上記有資格者のサインと押印が必要 この場合 本学に所属する教職員 依頼者学生その他 連絡担当 という位置づけになる
依頼内容の公開について 依頼工作ルール 依頼者 ( 教職員 ) 氏名 公開 依頼タイトル 完成写真 依頼の際に秘匿の申し出がない限り公開 依頼内容や図面 秘匿とする ただし 工作室活動状況の発表や報告書への記載は 相談の上公開する場合あり
依頼工作にかかる費用 依頼工作ルール 材料代 依頼者負担 作業工賃 無料 特別な工具の購入 相談の上 工作室で保有する場合は工作室負担 それ以外は依頼者負担
依頼の際に必要なもの 依頼工作ルール 工作依頼書 ( 本学教職員のサインと押印付 ) 材料必ずしも依頼時に用意する必要はない ( ただし 見積りから納品までに数日 ~ 場合により数カ月要する ) 小さい部品の製作の場合 工作室の端材があれば無料で使用可 仕様書必要に応じて依頼書に添付する 機械工作依頼の場合は 可能な限り正確な図面を添付する 図面は JIS 製図法に準拠したものとする
依頼工作ルール 納期 原則的に標準納期を材料納品後 2 週間とするが 以下のような例外がある 正当な理由がある場合は 工作室と相談の上で納期を短縮することができる その際 依頼者は納期を短縮した理由を依頼書に記載する 依頼は原則申請順に処理されるが この場合他の依頼の順番に割り込むことになるため 割り込まれた依頼者への説明に用いられる 依頼内容や 他の業務状況により 指定納期を超える場合や 標準納期の 2 週間を超える場合がある その場合 工作室から依頼者へ連絡を行う 納品 納品の際は必ず製品を検品して受領すること 受領の際は依頼書に確認のための署名を行う 原則として受領後の不服申し立ては受けつけない
依頼工作ルール 保障について 工作室では 常に細心の注意を払い作業を行っているが 失敗する可能性をゼロにすることはできない また 納期の遅れを避けられない場合もある それに伴い生じた損失については原則 依頼者負担とする
依頼工作ルール その他 支給品に人体や環境に有害な物質が含まれる可能性のある場合は 必ず申し出て内容を説明する 製作の際に出た廃棄物で特別な処理が必要となるもの または 保管に特別な注意が必要なものは 依頼者引き取りとする
これらのルールを予め了承した上で 依頼申請を行ってください 以上
製図講習 製図に必要な知識 1
設計のコツ 2
コーナー R 3
コーナー R ( サンプルホルダーの場合 ) 4
コーナー R ( サンプルホルダーの場合 ) サンプルサンプルサンプル 2. 3. 4. 1. 2. 3. 4. 5
ドリル穴 6
ワイヤー放電加工機 7
よくある部品のサンプル図面 8
ねじが多く使用されている部品 9
Screw thread M30 10
コンフラット (CF) 変換フランジ 11
Conflat(CF) metal-seal flange 12
クイックフランジ (KF) アダプター 13
Kwik-flange (KF) 14
O リングシール 15
O-ring seal 16
マスク 17
Mask 18
ねじについて 19
メートルねじとインチネジ 呼称種類 1 種類 2 メートル並目ねじ メートル細目ねじ ユニファイ波目ねじ ユニファイ細目ねじ メートルねじ インチねじ 並目 細目 並目 細目 メートルネジ : 直径及びピッチをミリメートルで表したねじ山の角度が 60 の三角ねじ フランス ドイツなどで一般用ねじとして発達したもので 現在では ISO が国際規格として採用した三角ネジ インチねじ : ねじのピッチを 25.4mm についての山数で表した三角ねじ 並目 ( なみめ ) ねじ : 直径とピッチとの組合せが一般的で 最も普通に使用されている三角ねじ 細目 ( ほそめねじ ): 並目ねじに比べて直径に対するピッチの割合が細かいねじ 20
メートルねじの呼び径及びピッチの選択 呼び径 D,d ピッチ P 1 欄 2 欄 3 欄 細目 第 1 第 2 第 3 並目選択選択選択 3 2 1.5 1.25 1 0.75 0.5 0.35 0.25 0.2 1 - - 0.25 0.2-1.1-0.25 0.2 1.2 - - 0.25 0.2-1.4-0.3 0.2 1.6 - - 0.35 0.2-1.8-0.35 0.2 2 - - 0.4 0.25-2.2-0.45 0.25 2.5 - - 0.45 0.35 3 - - 0.5 0.35-3.5-0.6 0.35 4 - - 0.7 0.5-4.5-0.75 0.5 5 - - 0.8 0.5 - - 5.5 0.5 6 - - 1 0.75-7 - 1 0.75 8 - - 1.25 1 0.75 - - 9 1.25 1 0.75 21
メートルねじの呼び径及びピッチの選択 呼び径 D, d ピッチ P 1 欄 2 欄 3 欄 細目 第 1 第 2 第 3 並目選択選択選択 3 2 1.5 1.25 1 0.75 0.5 0.35 0.25 0.2 10 - - 1.5 1.25 1 0.75 - - 11 1.5 1 0.75 12 - - 1.75 1.5 1.25 1-14 - 2 1.5 1.25 1 - - 15 1.5 1 16 - - 2 1.5 1 - - 17 1.5 1-18 - 2.5 2 1.5 1 20 - - 2.5 2 1.5 1-22 - 2.5 2 1.5 1 24 - - 3 2 1.5 1 - - 25 2 1.5 1 - - 26 1.5-27 - 3 2 1.5 1 - - 28 2 1.5 1 30 - - 3.5 (3) 2 1.5 1 - - 32 2 1.5-33 - 3.5 (3) 2 1.5 - - 35 1.5 36 - - 4 3 2 1.5 - - 38 1.5-39 - 4 3 2 1.5 22
ユニファイ並目ねじの基準寸法 ねじの呼びねじ山数ピッチ谷の径 ( めねじ ) (25.4mm 1 2 P につき ) 外径 ( おねじ ) No. 1-64 UNC 64 0.3969 1.854 No. 2-56 UNC 56 0.4536 2.184 No. 3-48 UNC 48 0.5292 2.515 No. 4-40 UNC 40 0.6350 2.845 No. 5-40 UNC 40 0.6350 3.175 No. 6-32 UNC 32 0.7938 3.505 No. 8-32 UNC 32 0.7938 4.166 No. 10-24 UNC 24 1.0583 4.826 No. 12-24 UNC 24 1.0583 5.486 1/4-20 UNC 20 1.2700 6.350 5/16-18 UNC 18 1.4111 7.938 3/8-16 UNC 16 1.5875 9.525 7/16-14 UNC 14 1.8143 11.112 1/2-13 UNC 13 1.9538 12.700 9/16-12 UNC 12 2.1167 14.288 5/8-11 UNC 11 2.3091 15.875 3/4-10 UNC 10 2.5400 19.050 7/8-9 UNC 9 2.8222 22.225 23
ユニファイ並目ねじの基準寸法 ねじの呼び 1 2 ねじ山数 (25.4mm につき ) ピッチ P 谷の径 ( めねじ ) 外径 ( おねじ ) 1-8 UNC 8 3.1750 25.400 1 1/8-7 UNC 7 3.6286 28.575 1 1/4-7 UNC 7 3.6286 31.750 1 3/8-6 UNC 6 4.2333 34.925 1 1/2-6 UNC 5 4.2333 38.100 1 3/4-5 UNC 4 1/2 5.0800 44.450 2-4 1/2 UNC 4 1/2 5.6444 50.800 2 1/4-4 1/2 UNC 4 5.6444 57.150 2 1/2-4 UNC 4 6.3500 63.500 2 3/4-4 UNC 4 6.3500 69.850 3-4 UNC 4 6.3500 76.200 3 1/4-4 UNC 4 6.3500 82.550 3 1/2-4 UNC 4 6.3500 88.900 3 3/4-4 UNC 4 6.3500 95.250 4-4 UNC 4 6.3500 101.600 24
ユニファイ細目ねじの基準寸法 ねじの呼びねじ山数ピッチ谷の径 ( めねじ ) (25.4mm 1 2 P につき ) 外径 ( おねじ ) No. 0-80 UNF 80 0.3175 1.524 No. 1-72 UNF 72 0.3528 1.854 No. 2-64 UNF 64 0.3969 2.184 No. 3-56 UNF 56 0.4536 2.515 No. 4-48 UNF 48 0.5292 2.845 No. 5-44 UNF 44 0.5773 3.175 No. 6-40 UNF 40 0.6350 3.505 No. 8-36 UNF 36 0.7056 4.166 No. 10-32 UNF 32 0.7938 4.826 No. 12-28 UNF 28 0.9071 5.486 1/4-28 UNF 28 0.9071 6.350 5/16-24 UNF 24 1.0583 7.938 25
ユニファイ細目ねじの基準寸法 ねじの呼びねじ山数ピッチ谷の径 ( めねじ ) (25.4mm 1 2 P につき ) 外径 ( おねじ ) No. 0-80 UNF 80 0.3175 1.524 No. 1-72 UNF 72 0.3528 1.854 No. 2-64 UNF 64 0.3969 2.184 No. 3-56 UNF 56 0.4536 2.515 No. 4-48 UNF 48 0.5292 2.845 No. 5-44 UNF 44 0.5773 3.175 No. 6-40 UNF 40 0.6350 3.505 No. 8-36 UNF 36 0.7056 4.166 No. 10-32 UNF 32 0.7938 4.826 No. 12-28 UNF 28 0.9071 5.486 1/4-28 UNF 28 0.9071 6.350 5/16-24 UNF 24 1.0583 7.938 26
めねじの図示について 27
真空フランジ 28
コンフラット (CF) フランジ コンフラットフランジは Varian 社の商標です 超高真空領域 (10-6 Pa~) にも使用可能 ICF + フランジの外径が呼びとなっている ( 例 )ICF70 ICF114 ICF152 29
コンフラット (CF) フランジの標準寸法 直径 D 厚さ T ボルト穴 適用パイプ 数 直径 ピッチ円直径 外径 内径 34 7.5 6 4.5 27 19.1 16.7 70 12.7 6 6.7 58.7 41 38 114 17.5 8 8.4 92.2 63.5 60.2 152 20 16 8.4 130.3 101.6 95.6 203 22 20 8.4 181.1 153 147 253 25 24 8.4 231.9 203 197 305 28 32 8.4 284 250 244 (mm) 30
JIS フランジ ( VF/VG ) 特徴 O リングを使用してシールする O リング溝のあるフランジ (VG) と ないフランジ ( VF) を 1 対で使用する O リングからのガス放出があるため 超高真空には向かない O リング ( バイトン製の場合 ) の耐熱性が 200 程度なため 高温のベーキングができない 呼びは種類 形式の記号および呼び径による 例 :VG70 VF80 など 31
JIS フランジの基準寸法 呼び径 適用する鋼管の外径 d フランジの径 D フランジの厚さ T ボルト穴ガスケットのみぞその他中心円ボルト鋳造フ径内径外径のフラの径数のランジ h G1 G2 ンジ C 呼び 10 17.3 70 10 8 50 4 10 M8 24 34 3 20 27.2 80 10 8 60 4 10 M8 34 44 3 25 34 90 10 8 70 4 10 M8 40 50 3 40 48.6 105 12 10 85 4 10 M8 55 65 3 50 60.5 120 12 10 100 4 10 M8 73 80 3 65 76.3 145 12 10 120 4 12 M10 85 95 3 80 89.1 160 14 12 135 4 12 M10 100 110 3 100 114.3 185 14 12 160 8 12 M10 120 130 3 125 139.8 210 14 12 185 8 12 M10 150 160 3 150 165.2 235 14 12 210 8 12 M10 175 185 3 200 216.3 300 18 16 270 8 15 M12 225 241 4.5 250 267.4 350 18 16 320 12 15 M12 275 291 4.5 300 318.5 400 18 16 370 12 15 M12 325 341 4.5 350 355.6 450-20 420 12 15 M12 380 396 4.5 400 406.4 520-20 480 12 19 M16 430 446 4.5 深さ S 32
実際の製図 33
部品表及び表題欄 部品表記入項目の例 : 照合番号, 品名, 材質, 数量, 備考 etc. 表題欄記入項目の例 : 図面番号, 図名, 団体名, 依頼者名, 日付, 尺度, 投影方法, 普通公差 etc. 部品表 表題欄 34
部品図と組立図 1. 部品図のみ 2. 組立図には部品図が必要 35
組立図 照合番号 溶接記号 部品表 表題欄 組み立てに必要な寸法 36
部品図 フランジとのはめあい 37
練習 38
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4 = 4 5.8 キリ φ10 5 47
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ご静聴ありがとうございました 参考 : www.jisc.go.jp