ストック効果の最大化を図る 社会資本整備の推進 14

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Microsoft Word - ★01H26試行工事.doc

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

Microsoft PowerPoint - 【資料6】業務取り組み

I. 担い手の確保 育成 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む現場や様々な取組の共有を図り 建設業の取り組む 働き方改革 を応援します 新規 1 整備局ホームページ内に 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む企業 ( 工事 ) を紹介して

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Microsoft PowerPoint 記者発表資料別添(セット)

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Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

利用目的と共同利用

建設工事従事者の安全及び健康の確保に 関する三重県計画 平成 31 年 4 月 三重県

i-construction ~ 建設現場の生産性革命 ~ 建設業は社会資本の整備の担い手であると同時に 社会の安全 安心の確保を担う 我が国の国土保全上必要不可欠な 地域の守り手 であることから 建設業の賃金水準の向上や休日の拡大等の働き方改革による生産性向上が必要不可欠 国土交通省では 平成 2

9. システムの利用規約 Q&A Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 44

スライド 1

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

もっと女性が活躍できる建設業 推進パッケージ 建設業における女性活躍は 官民挙げた もっと女性が活躍できる建設業行動計画 ( 昨年 8 月策定 ) を受け 5 年以内に女性倍増 を目指して官民で様々な取組がスタート 昂じている機運を業界全体で持続 浸透させ取組を加速化するためには 地域ぐるみの活動の

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2 低入札対策の拡充

下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

i-Construction型工事の概要 (素案)

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1. 生産性向上について建設現場での週休二日を拡大 定着させるためには 一層の生産性向上を進め 工期の延伸をできる限り抑制する必要などがあります このため 日建連では 2020 年までを対象期間とした 生産性向上推進要綱 を策定し 発注者 設計者 コンサルタントも巻き込んで生産性向上に取り組むことと

プレゼンテーションタイトル

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

スライド 1

共通事項 1 キャリアアップ 管理者情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 奨励金対象労働者数 ( 全労働者数 ) 9 企業規模 ( 該当

国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

働き方の現状と今後の課題

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

1. 休日 適正工期の確保について 働き方改革関連法がいよいよ今年 4 月に施行します そんな中で建設業界でも 大手ゼネコンで組織する日本建設業連合会 ( 日建連 ) が 2019 年度末までに 4 週 6 閉所以上を実現することを中間目標とし 2021 年度末までにすべての事業所で週休二日 ( 土

平成30年度事業計画書(みだし:HP用)

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p10 建設産業における社会保険加入の徹底について(提言)

平成 31 年度予算案 の概要について 平成 30 年 12 月 人材開発統括官

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

平成23年度第1回人材確保・育成部会

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税))

事務連絡 平成 30 年 11 月 9 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 公共工事の円滑な施工確保について 公共工事の適正な入札及び契約を通じて建設業の健全な発達を図るとともに 平成 30 年 7 月豪雨や平成 30 年北海道胆振東部地震等の大規模災害からの復旧 復興の加速

企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査について 1. 調査の目的 これまでに実施してきた各施策に関する各建設企業における取組状況および施策の現場への浸透状況等を総合的に把握し 社会保険等未加入対策の目標達成を見据えた加入徹底方策を検討することを目的とする 2. 調査の概要

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

Q_3 現場代理人の兼務の取扱いは? A_3 下記のケースに該当する場合は現場代理人の兼務を申請することができます ケースⅠ( 次の (1)~(4) をすべて満たす場合 ) (1) 兼務するすべてが福井市発注の工事であること (2) 兼務できる工事は 2 件以内であること ( 近接工事は合わせて 1

PowerPoint プレゼンテーション

働き方改革推進の基本方針 平成 29 年 9 月 22 日 一般社団法人日本建設業連合会 政府は 平成 29 年 3 月 28 日に 働き方改革実行計画 を策定した 本計画では 同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善 賃金引上げと労働生産性向上 罰則付き時間外労働の上限規制の導入など長時間労働の是

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H28秋_24地方税財源

スライド 1

働き方改革実現に向けた週休二日の取得に関する取組について 直轄工事における週休二日取得の取り組み 施工時期の平準化適正な工期設定 週休二日算定が可能な 工期設定支援システム の導入 工事着手準備期間 後片付け期間の見直し 余裕期間制度の活用週休二日を考慮した間接費の補正 < 週休二日対象工事 > 対

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れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

現場代理人及び主任(監理)技術者の適正な配置等について

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

4-(1)-ウ①

社会保険加入促進計画 平成 24 年 4 月 19 日 社団法人日本建設業連合会 1. 基本的な方針社会保険等の加入促進の実効性を確保するためには 行政 元請企業 下請企業等が一体となって推進していくことが必要である 日建連は 元請企業としての責務を果たすべく 団体が取り組むべき対策 正会員 ( 以

平成 29 年度下期新潟市景況調査 ( 本報告 ) Ⅳ テーマ別調査結果 93

スライド 1

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

1 経営力向上計画の計画期間計画期間は3 年間ないし5 年間とする 2 経営指標計画策定に当たり 建設業を営む中小企業者等 ( 中小企業者等とは 中小企業等経営強化法第二条第一項に規定する中小企業者等をいう 以下 事業者 という ) が目標として設定すべき経営指標は 中小企業等の経営強化に関する基本

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働 者

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社会保険等未加入に対する取組 平成 29 年度を目途に 企業単位では加入義務のある建設業許可業者の加入率 100% となるよう社会保険等未加入企業に対する加入指導を強化します 実施項目経営事項審査の厳格化 平成 24 年 7 月より実施 建設業担当部局による立入検査 実施内容 経営事項審査において

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

Ⅱ. 意見を交換するテーマ 1. 社会資本整備の進め方 (1) 公共事業予算の安定的 持続的な確保わが国経済は緩やかな回復基調にあるものの個人消費や民間投資は力強さを欠いており デフレからの完全脱却と安定的成長を実現する経済財政運営が 引き続き求められている 公共投資は内需を下支えするフローの経済効

本日のテーマ

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

国際共同研究加速基金 ( 国際共同研究強化 (B)) の公募に係る FAQ 1. 趣旨及び対象について 問 1 日本国内で実施する国際共同研究も対象となるのか? 3 問 2 日本側研究者が海外の研究機関等に直接出向くこととなっているが 研究代表者が必ず海外に行かなければならないのか? 3 問 3 海

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

東京都におけるJCIS(コリンズ)の活用について

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働

Microsoft Word - 様式第1号 キャリアアップ計画書 記入例

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業界で躍進する 工事現場 の 要 登録基幹 技能者 登録基幹技能者制度推進協議会 一財 建設業振興基金

別紙 建設業分野に係る経営力向上に関する指針 第 1 現状認識 1 建設業の特徴建設投資額は 平成 4 年度の約 84 兆円をピークとして 平成 22 年度には約 42 兆円まで落ち込んだ後 ここ数年は持ち直しが見られ ピーク時からは約 4 割減少した水準ではあるものの 平成 27 年度の建設投資額

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

1-1 林地台帳の記載事項 1 林地台帳には 法改正案に規定されているものに加え 市町村の行政事務の円滑化や の施業集約化の効率化に資する情報を記載 ( 省令 通知で規定 ) 追加的な情報としては 経営計画の認定状況 保安林等法指定状況等を想定 ( これらはすでに市町村や 都道府県が有している情報

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

11月は『職業能力開発促進月間

PowerPoint プレゼンテーション


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実施主体の概要 内容 実施期間 場所等のわかる書類 ( 事前に対象者に配布したもの等 ) 訓 練カリキュラム 受講パンフレット等 (3) その他大阪労働局長が必要と認める書類 自ら技能実習を行う場合 (4) 指導員 担当科目表 ( 建助様式第 2 号別紙 ) (5) 指導員の免許証 合格証書 職務経

懸念事項

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

Transcription:

ストック効果の最大化を図る 社会資本整備の推進 14

ストック効果の最大化を図る社会資本整備の推進 第 4 次社会資本整備重点計画 ( 平成 27 年 9 月 18 日閣議決定 ) に基づき 賢く投資 賢く使う インフラマネジメント戦略に転換するため ストック効果の最大化のための取組を開始 あわせて ストック効果の 見える化 のための取組も検討を開始 ストック効果の最大化のための取組 効果が出る から 効果を出す へ発想を転換し ストック効果を一層高めるため 次の取組を開始 (1) 賢く投資 ( 投資面の工夫 ) データ分析に基づく投資 ピンポイントの投資等により投資効果を高める (2) 賢く使う ( 施設の運用面の工夫 ) 料金等の見直し ICT の活用 規格の共通化等により既存施設を最大活用 (3) ストック効果早期発現等の工夫ストック効果最大化に向け 的確なタイミングでの供用を目指した官民対話 完成時期等の情報のきめ細やかな共有 行政手続の円滑化等の仕組み化 同種の新規投資によって期待される効果を予測 行政の自らの気付き インフラ利用者との対話を促進 インフラのもたらす様々なストック効果を国民に実感してもらえるような情報提供に資する ストック効果の見える化のための取組 さまざまなストック効果の的確な把握と投資の重点化に資するため 次の取組を推進 (1) ストック効果の客観的 定量的把握の推進社会資本がもたらした渋滞解消や工場立地など様々な効果を 事後 継続して客観的 定量的に把握 (2) 経済分析手法の活用検討事前の効果把握のための経済分析手法の更なる活用を検討 (3) 見える化 から 見せる化 へユーザー等が効果を実感できるような情報提供 共有 15

現場の担い手 技能人材に係る構造改革等 16

i-construction ~ 建設現場の生産性革命 ~ 建設産業は今後 10 年間で高齢等のため 技能労働者約 340 万人のうち 約 1/3 の離職が予想され 労働力不足の懸念が大きい 改善の余地が大きい土工について 測量 施工 検査等の全フ ロセスで ICT を活用し 大幅に生産性を向上 公共測量マニュアルや監督 検査基準などの 15 の新基準 ICT 建機のリース料を含む新積算基準を策定し 平成 28 年度より国が行う大規模な土工については 原則として ICT を全面的に適用 1 人あたりの生産性の約 5 割向上を目指すとともに 賃金水準の向上 安定した休暇の取得 安全な現場 女性や高齢者等の活躍 など 建設現場の働き方革命を実現 測量 3 次元測量 ( ドローン等を用いた測量マニュアルの導入 ) 施工 ICT 建機による施工 (ICT 土工用積算基準の導入 ) 従来測量 ドローン等による 3 次元測量 従来施工 ( 丁張りによる施工 ) ICT 建機による施工 検査日数 検査書類 検査日数が約 1/5 (ICT 土工用監督 検査要領等の導入 ) 検査書類が約 1/50 (ICT 土工用監督 検査要領等の導入 ) 計測結果を書類で確認 3 次元データを PC で確認 GNSS ローバー 200m 人力で 200m 毎に計測 1 箇所計測 検査日数 10 日 検査日数 2 日 現場 2km 毎に 50 枚 1 現場につき 1 枚 17

ICT 土工の人材育成にむけた講習 実習 ICT に対応できる技術者 技能労働者の育成 監督 検査職員の育成を目的に 全ての都道府県で合計 200 箇所の講習 実習を実施 1. 施工業者向け講習 実習 2. 発注者 ( 自治体等 ) 向け講習 実習 目的 :ICT に対応できる技術者 技能労働者育成 3 次元データの作成実習又は実演 UAV 等を用いた測量の実演 公共測量マニュアルや監督 検査などの 15 基準の説明 ICT 建機による施工実演など 講習 実習の開催箇所は順次拡大予定 講習 実習開催予定箇所数 目的 :1i-Construction の普及 2 監督 検査職員の育成 GNSS ローバ等を用いた検査の実地研修 公共測量マニュアルや監督 検査などの 15 基準の説明など 施工業者 発注者の両方を対象とする講習 実習は 1 箇所として計上 施工業者向け発注者 ( 自治体等 ) 向け合計 全国 120 箇所 ( うち 29 箇所開催済 ) 全国 164 箇所 ( うち 55 箇所開催済 ) 全国 200 箇所 ( うち 66 箇所開催済 ) 施工業者向け講習 実習 発注者 ( 自治体等 ) 向け講習 実習ともに 年内に全国 47 都道府県を対象に開催予定 18

中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会中間とりまとめ概要 基礎ぐい工事問題で提言された構造的課題等について平成 28 年 1 月から計 7 回審議 中間とりまとめでは各課題について対応策を提示 建設生産システムの適正化 施工体制における監理技術者等の役割の明確化 課題対応策 施工の専門化 分業化が進み 元請と下請の技術者の役割の違いが顕著となる一方 制度上 両者は区別されていない 元請と下請のそれぞれの技術者が担う役割を明確化 技術者の適正な配置のあり方 実質的に施工に携わらない企業の施工体制からの排除 民間工事における発注者 元請等の請負契約の適正化 現在 請負金額のみで専任配置を規定しているが 難易度の低い工事等 工事内容によっては専任は不要ではないかとの指摘 商社や代理店等 工場製品等の取引のみで 施工管理を行わない企業が存在 役割 責任の不明確化や不要な重層化を招くおそれ 民間工事では 地中の状況等 施工中に発現する可能性のあるリスクについて 負担の考え方や受発注者間が円滑に協議を行うための基本的枠組みが整備されていない 現行の請負金額一律の基準に 金額以外の他の要素を盛り込むことについて 引き続き検討 一括下請負の禁止を徹底するため その判断基準を明確化 施工上のリスクに関する基本的考え方や協議項目等に関する基本的枠組みについて指針を新たに策定 ( 指針には 特に事前調査の必要性や 関係者間の協議項目として 地中関連 設計関連等の各々のリスク負担に関する考え方や協議事項を盛り込む ) その他の課題への対応 大規模工事における技術者の複数配置の推奨 : 監理技術者等の補佐的な役割を担う技術者を配置することが望ましい旨 明確化 建設生産物に用いられる工場製品に関する品質管理のあり方 : 工場製品の品質確保を図るため これらを製造する企業等に対して 一定の制度的関与を設けることについて 引き続き検討 デベロッパーからマンション管理組合に交付すべき図書の明確化 : 地盤情報等 提供すべき図書の内容について明確化 建設工事紛争審査会の審査対象の拡大 : 施工品質をめぐる様々な紛争解決を図るため 建設工事の請負契約に関する紛争 以外も審査の対象とするよう 引き続き検討 建設生産を支える技術者や担い手の確保 育成 技術と管理能力に優れた技術者の確保 育成と活躍 若手技術者の入職の減少等 優れた技術者の確保が求められる一方 技術検定の受検者数が減少 受検機会の更なる拡大に向けた技術検定制度の見直し (2 級学科試験の受験機会の年 2 回化等 ) 大量離職時代に向けた中長期的な技能労働者の確保 育成 建設業で働く高齢者の大量離職を目前に控え 担い手不足が懸念これまで様々な担い手対策が講じられているが 依然 若者の高い離職率等 解決すべき課題が存在 人と企業がともに成長する好循環を生む 人材投資成長産業 の実現に向けた総合的な施策の展開 キャリアに応じた処遇が図られるよう 技能労働者の経験や技能を蓄積する 建設キャリアアップシステム の構築 ( 平成 29 年度に本格運用開始 ) 社会保険加入の目標達成 ( 平成 29 年度を目途に 企業単位で 100% 等 ) を目指し 対策を強化 人材の効率的活用に向け 施工時期の平準化 繁閑調整のための環境整備等 建設企業の持続的な活動が図られる環境整備 地域の中小建設企業の合併や事業譲渡等が円滑になされる環境整備 経営者の高齢化が進み 中小建設企業等で後継者問題が高まり 合併や廃業する企業の事業承継が円滑に行われる環境整備が必要 合併時の許可や経営事項審査の手続を迅速化 簡素化し 空白期間の短縮や 手続き上の負担を軽減また 廃業する企業の技術者の新会社への円滑な移行に向けた経審の特例を導入 その他の課題への対応 経営業務管理責任者要件のあり方 : 企業全体の経営に占める建設業経営の影響度 経営の規模 安定性の観点から 経営業務管理責任者要件のあり方について引き続き検討 軽微な工事に関する対応 : 許可が不要とされる 500 万円未満の軽微な工事のみを請け負う者に対して 一定の関与を行うことについて 引き続き検討 19

建設技能労働者の担い手確保 育成施策 人材投資成長産業 ~ 人への投資を柱に成長し 変化に対応し 選ばれる企業へ~ 中長期的な技能労働者の確保 育成に向けて 現状 ~ 立ちはだかる課題 役割 [ 外的環境 ] 生産年齢人口減少/ 産業間の人材確保競争の激化 / 安定した雇用を求める労働者のニーズ [ 建設業の役割 ニーズの変化 ] インフラメンテナンス/ 住宅 建築物リフォーム市場活性化 / 災害対応等 [ 業界の特徴 ] 繁閑の波/ 不安定な雇用形態 建設産業の目指す理想の形 ~ 人と企業の成長サイクル 人材投資成長産業 職場 仕事の魅力向上 + 生産性向上による成長 ピンチをチャンスに替えて 選ばれる産業 へ 人材投資成長産業 の実現に向けた施策の強化 成長の好循環を阻む要因 課題の解決に向けた施策の強化 成長の基盤となる新システムを構築するとともに 人材の育成やキャリアアップ キャリアパス 適正な処遇 建設業を支える人材の確保を促す施策を強化する 6 つの重点施策 1. 処遇の改善 目指す姿に向け 賃金アップ 休日確保など不断の働きかけ 2. キャリアパスの見える化 建設キャリアアップシステムの構築 技能労働者 技術者 経営者間のシームレスなキャリアパスモデルの構築 3. 社会保険未加入対策 元請の下請に対する指導強化等の対策強化 平成 29 年度以降も更なる取組を徹底 4. 教育訓練の充実 富士教育訓練センターの更なる建替えによる COC 拠点強化と訓練プログラムの質の充実等 5. イメージアップ戦略 先鋭的プロモーション 学校キャラバンなど戦略的広報の取組を業界全体へ水平展開等 6. 生産性向上 生産性向上のための複合工 ( 多能工 ) 等 担い手 5 分類のターゲットに即応したきめ細かな施策の展開 技能労働者の担い手を 5 つに分類し 現行の施策等で不十分な点の課題等を抽出し 各分類に即応したきめ細かな施策を検討する 5 分類 1 新卒採用 2 中途採用 3 離職防止 4 女性 5 高齢者 建設業従事者数 500 万人 ( うち技能労働者数 331 万人 ) の内訳 施策 1 若者 2 中途採用 地域 個社の広報活動強化 - 採用ルート拡充 既存ルート強化等 3 離職防止 定着促進 教育訓練 コミュニケーション & 交流活性化 4 女性活躍 多様な働き方の実現に向けた環境整備 先鋭的プロモーション 5 高齢者 指導者としてのポジション付け等 20

建設キャリアアップシステムの構築 将来にわたり建設産業の担い手を確保していく上で 建設技能労働者のキャリアアップの道筋を示すこと 技能者が適正な評価と処遇を受けられていくことが重要 技能者の資格等の情報や現場での就業履歴等を業界統一のルールで蓄積する 建設キャリアアップシステム の構築に向け 平成 29 年度の運用開始を目標に官民で検討 ( 建設キャリアアップシステムイメージ ) 建設キャリアアップシステム 登録 本人情報 社会保険 資格等 蓄積現場 A 就業履歴 ピッ! 登録 資格取得 研修受講 キャリアパス 建設 ID カード 建設太郎 000000111 建設 ID カード 現場 B 建設太郎 000000111 技能者 建設太郎 000000111 カードの発行 現場 C 建設太郎 000000111 技能者情報イメージ 技能者の情報を確認技能者の情報をアピール 元請企業専門工事業者技能者 本人情報 就業履歴 技能を証明 社会保険加入状況 保有資格 研修受講履歴等 蓄積 経験を証明 蓄積されたデータは利用目的に応じて建設業界の関係者が閲覧 現場管理の効率化 受注機会の拡大 施工力と工事の品質の向上 処遇改善 技能者の成長 21