血液免疫内科学 腫瘍内科学 血液免疫内科学 1 臨床実習の概要 血液 免疫内科学実習では血液疾患および免疫膠原病を持つ患者の診療に積極的に参加し 内科一般と主に血液疾患および免疫膠原病領域の主要な病態 診断 治療を理解し 患者とチームメンバーを尊重した血液疾患および免疫膠原病領域の疾患に関わる医療を学ぶ ユニット講義の学習を発展させ 臨床実習だけではなく 関連のユニット講義の到達目標も合わせて達成するように進める 2 沢医科大学の到達目標 ( アウトカム ) 1 患者中心 コミュニケーション チーム医療 2 医学知識と技能 3 豊かな人間性と倫理観 4 生涯学習 5 地域医療 社会貢献 6 科学的態度 探求心 3 臨床実習の到達目標 ( アウトカム ): カッコ内の数字は上記の沢医科大学の到達目標との関連を示す 担当患者ならびに関わる多職種と良好な人間関係をつくることができる (13) 血液疾患および免疫膠原病領域の疾患を通して疾患を探究する方法論 ( 文献検索と理解など ) を実践できる (246) 血液疾患および免疫膠原病領域の疾患の症例を自ら学び まとめ 症例提示をすることができる (26) 血液疾患および免疫膠原病領域の疾患の患者を通して 医療面接 身体診察など基本的な情報収集ができる (2) 収集した情報から臨床問題の提示 主要な鑑別診断を挙げることができる (2) 臨床的諸問題に対して初期計画 ( 診断 治療 教育 ) を立案できる (2) 主要な症候 疾患における病態生理 組織学的 臨床的特徴 診断基準を説明できる (2) 主要な症候 疾患における必要な検査 治療 合併症 予後の要点を説明できる (2)
基本的な検査を実施し 結果を解釈できる (2) 血液疾患および免疫膠原病の医療に関わる 多職種 チーム医療に学生として参加できる (1) 社会制度 ( 厚生医療など ) を説明できる (15) 主要な疾患 症候 検査 治療症候貧血 易感染性 出血傾向 発熱 リンパ節腫大 肝脾腫 関節炎 皮疹 筋炎 口腔乾燥 眼乾燥 疾患 治療貧血 ( 鉄欠乏性貧血 慢性炎症に伴う貧血 溶血性貧血 巨赤芽球性貧血 再生不良性貧血 ) 急性骨髄性白血病 急性リンパ性白血病 慢性骨髄性白血病 骨髄増殖性疾患 骨髄異形成症候群 慢性リンパ性白血病 悪性リンパ腫 ( ホジキンリンパ腫 B および T/NK 細胞性リンパ腫 ) 多発性骨髄腫 アミロイドーシス 免疫性血小板減少性紫斑病 血栓性血小板減少性紫斑病 溶血性尿毒症症候群 血友病 von Willerbrand 病 後天性血友病 ( 循環抗凝固因子 ) 全身性エリテマトーデス 関節リウマチ 皮膚筋炎 多発筋炎 強皮症 シェーグレン症候群 Wegener 肉芽腫症 結節性多発性動脈炎 好酸球性肉芽腫性血管炎 高安病 ANCA 関連血管炎 リウマチ性多発筋痛症 側頭動脈炎 成人発症 Still 病 IgG4 関連疾患 多中心性 Castleman 病輸血療法 造血幹細胞移植 抗がん化学療法 ステロイド療法 免疫抑制療法 生物学的製剤療法 感染症対策 がん告知 インフォームドコンセント ホスピス医療 検査 医用機器など検尿 血液検査 骨髄穿刺 生検 リンパ節生検 口唇小唾液腺生検 筋生検 内視鏡検査 超音波検査 CT/MRI 検査 アイソトープ検査 ( 18 FDG-PET-CT) 胸水 腹水穿刺 腰椎穿刺および髄腔内注射 4 学習方略 病棟 ならびに外来臨床実習 場合によっては学外実習もあり得る 5 事前事後学修について 臨床実習開始前に血液免疫内科領域の臨床実習予習ノートを終わらせておくこと 自己学習( 事前事後学修 ) に必要な時間 実習 1 日あたり予習 :30 分復習 :30 分
6 課題 ( 実習中の課題やレポート等 ) に関するフィードバック 担当患者の提示や口頭試問については 実習中のクルズス等で適宜フィードバック を行う 7 評価 評価項目 評価割合 臨床実習出席 ( 出席表 ) 15% 実習レポート ( 担当症例のレポート ) 20% 担当患者症例提示 40% 口頭試問 20% その他 5% 上記の評価項目を別途定めた臨床実習の評価基準に沿 って判定する 8 実習スケジュール 別項参照 9 教育担当者 実習責任者 : 正木康史 ( 血液 免疫内科学 ) 担当教員 : 正木康史 福島俊洋 川端浩 水田秀一 山田和徳 坂井知之 岩男悠 柳澤浩人 10 参考図書 文献 購入すべき図書 1. 新臨床内科学 9 版医学書院 購入するとよい図書 1. 内科診断学 3 版医学書院 2. 内科診断学改訂 17 版南江堂
腫瘍内科学 1 臨床実習の概要 腫瘍内科学の実習では 臓器別診療科ではあまり扱わない 臓器横断的内容を中心に がんとは何か がん患者への対応について 全人的 集学的にアプローチすることを学ぶ 具体的には がんおよび化学療法の考え方についてのセミナー ( 質疑応答を主とする 考える実習 ) 外来化学療法の施設見学( 治療室 薬剤調整室など ) 外来患者の診察見学などである 腫瘍総論ユニット講義で体得した学習内容を発展させ 各種カンファレンスや抄読会に参加する 関連のユニット講義の到達目標も合わせて達成する 2 沢医科大学の到達目標 ( アウトカム ) 1 患者中心 コミュニケーション チーム医療 2 医学知識と技能 3 豊かな人間性と倫理観 4 生涯学習 5 地域医療 社会貢献 6 科学的態度 探求心 3 臨床実習の到達目標 ( アウトカム ): カッコ内の数字は上記の沢医科大学の到達目標との関連を示す 多職種との連携 信頼の構築とともに患者との接し方など 人間関係を良好かつ円滑につくることができる (13) 様々ながん種の患者を通し 症候から診断 治療まで一連の考察ができる (246) 疾患のみではなく患者を全人的に捉え 個々の症例に対応する能力を自ら学び 症例提示をすることができる (26) 臓器横断的な腫瘍内科の特性と多様性を理解し 医療面接や身体診察など基本的な情報収集ができる (2) 外来および入院化学療法の現場を見学し 遭遇した症例から問題の抽出 各種の鑑別診断を挙げることができる (2) 疾患だけでなく個々の患者の背景にも留意し 診断 治療 教育などの計画を立案できる (2) 主要な症候 疾患の病態生理 臨床的特徴 診断基準などについて理解し 必要な検査 治療 合併症予後の要点を説明できる (2) 多職種連携 チーム医療に参加し 円滑な人間関係を築く (1)
患者に必要とされ 提供されるべき地域の医療体制 精度を理解し説明できる (15) 主要な疾患 症候 検査 治療症候がん自体に由来する症状 所見から 治療によって発生する症状 所見まで 様々な症候 ( 骨髄抑制 消化器症状 末梢神経障害 間質性肺炎 アナフィラキシーショック 皮膚病変など ) 疾患 治療各種の固形がん ( とくに頻度の多い 胃癌 大腸癌 膵癌 胆道癌 肺癌など ) 血液がんでは悪性リンパ腫 多発性骨髄腫 通院で点滴治療する関節リウマチ 炎症性腸疾患など 検査 医用機器など採血 検尿 超音波検査 CT/MRI 検査 PET-CT 検査 4 学習方略 腫瘍内科のセミナーを通した学習 カンファレンス 抄読会参加 5 事前事後学修について 臨床実習開始前に腫瘍内科学領域の臨床実習予習ノートを終わらせておくこと 自己学習( 事前事後学修 ) に必要な時間 実習 1 日あたり予習 :45 分復習 :45 分 6 課題 ( 実習中の課題やレポート等 ) に関するフィードバック 実習中の課題に関する疑問点などはセミナー等で適宜答える
7 評価 評価項目評価割合臨床実習出席 ( 出席表 ) 80% 実習レポート ( 担当症例のレポート ) 0% 担当患者症例提示 0% 口頭試問 20% その他 0% 上記の評価項目を別途定めた臨床実習の評価基準に沿って判定する [ 欠席原点について ] 試験点数に出席率を書けたものを実際の試験成績とする 8 実習スケジュール 別項参照 9 教育担当者 実習責任者 : 元雄良治 ( 腫瘍内科学 ) 担当教員 : 元雄良治 安本和生 久村和穂 葛西傑 10 参考図書 文献 購入すべき図書 1. 全人的がん医療 : がんプロフェッショナルを目指して 1 版じほう 2007 2. 腫瘍学 : 知っておきたいがんの知識とケア 1 版じほう 2015 3. まるごとわかる! がん 1 版南山堂 2017 購入するとよい図書 1. 入門腫瘍内科学改訂 2 版篠原出版新社 2015
臨床実習スケジュール表 血液免疫内科学 腫瘍内科学 1 月火水木 8:30 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 9:30 10:30 11:30 15 30 45 15 30 45 15 30 45 15 30 45 新患重症症例カンファレンス ( 病院中央棟 2 階 ) オリエンテーション 病歴 [ 福島 ](A9 診 ) [ 正木 ](A9 診 ) [ 山田 ]((A10 診 ) 入院患者カンファレンス / 検鏡 / 文献紹介 2 目以降 ランチョンミーティング [ 正木 水田 ] 予習ノート解説 血液 [ 福島 ] 腫瘍内科セミナー 1 安本 病歴 13:30 病棟回診 ( 病院 1 号棟 5 階西 ) (2 目以降 ) 腫瘍内科カンファレンス [ 代表 : 葛西 ] 病歴 身体所見チェック [ 川端 ] 血液疾患国試対策 腫瘍内科病棟回診 [ 代表 : 元雄 ] 検査所見チェック [ 川端 ] 末梢血標本の作成と観察 [ 福島 検査部藤田技師 ] 病歴 血免 腫瘍内科合同カンファレンス 腫瘍内科乳腺カンファ ( 病院中央棟 2 階カンファレンスルーム ) カルテ確認 手技見学 ( 骨髄穿刺 ) 月 新患 重症症例カンファレンス 検鏡チェック [ 正木 ] 病歴 カルテ確認 2 グループ合同レクチャー 肝内 E 棟 6 階肝内医局集合 予習ノ-ト解説 膠原病 膠原病の診断と治療 [ 山田 ] 2 火水木 ( 病院中央棟 2 階 ) 外来実習 9:30~ [ 福島 (A9 診 )] [ 正木 (A9 診 ) 山田 (A10 診 )] 入院患者カンファレンス / 検鏡 / 文献紹介 腫瘍内科セミナー 2 元雄 2 グループ合同レクチャー 消内 : 有沢 臨床棟 5 階消内医局集合 病棟回診 ( 病院 1 号棟 5 階西 ) 各種手技 間サマリー作成 [ 坂井 ] 輸血実習 血液型 ( 病院 1 号棟 3 階血液センター ) [ 岡本検査技師 ] 血免 腫瘍内科合同カンファレンス 腫瘍内科薬剤説明会抄読会 [ 代表 : 安本 ] 3 4 月 火 水 木 月 火 水 木 8:30 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 9:30 10:30 11:30 15 30 45 15 30 45 15 30 45 15 30 45 新患 重症症例カンファレンス ( 病院中央棟 2 階 ) 新患 重症症例カンファレンス ( 病院中央棟 2 階 ) 血液免疫内科学 カルテ確認 入院患者カンファレンス / 検鏡 / 文献紹介 カルテ確認 入院患者カンファレンス / 検鏡 / 文献紹介 カルテ確認 集合場所 時間 : 臨床研究棟 5 階 513 医局午前 9 時 ( 実習 1 日目が火 水曜日の場合も同じ ) 外来実習 : 病院 1 号棟 1 階外来 A ブロックスタッフエリア 臨床病理学との合同症例検討 血免リサーチカンファを 1 2 目木曜日 に行う カルテ確認 カルテ確認 外来見学 9:30~ [ 福島 ](A9 診 ) [ 正木 ](A9 診 ) [ 山田 ](A10 診 ) 外来実習 9:30~ [ 福島 ](A9 診 ) [ 正木 ](A9 診 ) [ 山田 ](A10 診 ) 病歴 カルテ確認 [ 坂井 ] 病棟 外来実習 2グループ合同レクチャー各種手技 ( 骨髄穿刺 輸 血内: 骨髄像の見方 血など ) 川端 病歴 カルテ確認 [ 坂井 柳 腫瘍内科セミナー 4 [ 安本 ] 合同レクチャー ( 図書館 2 階教育学習支援センター ) 病棟回診 ( 病院 1 号棟 5 階西 ) 腫瘍内科セミナー 4 [ 元雄 ] 腫瘍内科学 腫瘍内科カンファレンス [ 担当教員全員 ] 2 グループ合同レクチャー 消内 : 中村 臨床棟 5 階消内医局集合 腫瘍内科カンファレンス [ 代表 : 葛西 ] [ 坂井 柳 病棟回診 ( 病院 1 号棟 5 階西 ) 内科 1: 合同レクチャー ( 図書館 2 階教育学習支援センター ) 2 グループ合同レクチャー 肝内 E 棟 6 階肝内医局集合 各種手技 [ 坂井 腫瘍内科病棟回診 [ 担当教員全員 ] 腫瘍内科病棟回診 [ 代表 : 元雄 ] 集合場所 : 臨床研究棟 10 階医局 腫瘍内科セミナー 3 [ 久村 ] 輸血実習 血液製剤の使い方 ( 病院 1 号棟 3 階血液センター ) [ 岡本検査技師 ] 総括 [ 正木 ] 乳腺カンファ : 変更される可能性あり カルテ確認 [ 坂井 ] カルテ確認 [ 水田 カルテ確認 各種手技 [ 坂井 血免 腫瘍内科合同カンファレンス 血免 腫瘍内科合同カンファレンス 予習ノート : 1 目火曜日 9 時医局提出当日セミナー時に返却 腫瘍内科薬剤説明会抄読会 [ 代表 : 安本 ] 2グループ合同レクチャーの集合場所消内レクチャー : 臨床研究棟 5 階消化器内科学 512 医局肝内レクチャー : 医学教育棟 6 階肝胆膵内科学 628 医局腫内レクチャー : 臨床研究棟 10 階腫瘍内科学 1022 医局血内レクチャー : 臨床研究棟 5 階血液免疫内科学 513 医局 1 木曜日 末梢血標本の作製と観察 集合場所 : 医学教育棟 2 階中央臨床検査部中央臨床検査部には 1 事務受付と 2 検体受付があります 2 検体受付で 中央臨床検査部血液技師の 藤田さんを呼んでもらってください 不明の点は福島先生まで連絡して下さい (PHS8444)