No.93 環境問題深刻化 食品価格高騰 主婦のエコ意識を徹底調査! エコ取り組み意欲 10 年で 4 割以上アップエコバッグ持参も 3 割 7 割に 原動力は もったいない トピックス < 生活周りのエコ意識 > エコへの取り組み意欲 この 10 年で 4 割以上アップ < 食周りのエコ意識 > マイバッグ この 10 年で急増 3 割 7 割 マイバッグ 量り売り 昭和の生活風景に憧れる現代社会の空気を反映 < 家族とエコ意識 > 週に 1 日 家族の会話にエコが登場 10 年遅れ 20 点差 夫のエコを妻は厳しく評価 < 主婦のエコ意識 > エコ実践の原動力は もったいない エコをする人は 節約家 エコは 家計を守る術! 情報あらかると 我が家のとっておきエコワザをご紹介 ~ フリーアンサーから ~ 2008 年 5 月
調査概 要 環境問題が深刻化する中 一般の家庭における環境への取り組みも重視されてきています 一方で 小麦 乳製品 油脂製品などの食品やガソリンの値上げが続く昨今 主婦はエコに対してどのような意識を持ち どんなことを実践しているのでしょう ミツカンは 20 代から50 代までの主婦 251 人に 食周りのエコについてアンケートを実施し 98 年に行った同様の調査結果と比較しました この 10 年の主婦のエコ意識の変化をご紹介いたします 調査名 : 食周りのエコに関する調査 調査方法 :FAX によるアンケート調査 調査時期 :2008 年 4 月 25 日 ( 金 )~4 月 30 日 ( 水 ) 調査対象 : 東京都 大阪府 愛知県に居住する 20~59 歳の主婦 有効回収数 :251 票 (69.7%) 合計 20 代 30 代 40 代 50 代 合計 251 47 68 66 70 東京都 85 16 24 22 23 大阪府 78 14 23 19 22 愛知県 88 17 21 25 25 過去の調査対象 1998 年 : 東京都 大阪府 愛知県の 20 代 ~50 代の主婦 212 人 調査結果のポイント 日頃から エコを実践している 主婦は 9 割以上 10 年前に比べ 87.2% がエコについて 積極的になり そのエコ意欲は 4 割アップしているという この 10 年で 実践率が最もアップしたのは 買い物袋の持参 で 3 割から7 割に大躍進だ マイバッグ は 7 割以上が持参しており 定着してきている 今後は 量り売りを利用 エコマーク商品の購入 旬のもののまとめ買い マイ箸の持ち歩き などを実践していくという マイバッグの持参 や 量り売り 地元の食材を使う など どこか懐かしい昭和の生活を思い起こさせるものが このところの昭和 30 年代の回帰ブームとあいまって その風景や郷愁に憧れを感じる現代社会の人々の共感を得ているようだ 家族関係が希薄になったといわれるなかで 週に 1 回 家族の会話に 節約 や ゴミの分別 が登場しており エコは家庭の話題としても定着してきている 主婦によるエコの取り組み評価点は 自らの 73.3 点 に対し 夫は 52.3 点 その差は約 20 点で 妻は夫を厳しく評価している 98 年の主婦の自己採点 55.8 点 から この 10 年で 17 点以上も点数が上がった主婦に比べ 夫のエコへの取り組みは 10 年遅れている ということだ エコに取り組む気持ちは もったいない が最も多く 88.0% を占めている 食品や光熱費などの値上げが続く昨今 エコの原動力は生活防衛のための 節約 だ エコを実践している人のイメージは 節約家 マメ 家庭的 など ともすると おしゃれ なイメージで捉えられることの多いエコだが 現実は おしゃれのイメージはほとんど無く 日々の積み重ねによる 家計の節約 だ 2
生活周りのエコ意識 エコへの取り組み意欲 この 10 年で 4 割以上アップ 9 割以上の主婦がふだんの生活で エコを実践している と答えています さらに エコに対して 10 年前の自分に比べ 積極的になった 主婦は 87.2% にものぼります どのくらい積極的になったか 10 年前を100 点として 200 点満点で採点してもらったところ 現在は平均 142 点 という結果で エコ取り組み意欲は 4 割以上アップしています エコの積極度 10 年前比較 N=251 (SA) (%) 日常生活でのエコの実践度 N=251 (SA) 実践していない 7.6% 実践している 92.4% 消極的になった 5.6 変わらない 7.2 積極的になった 87.2 10 年前を 100 点とした場合の現在の エコ度 (200 点満点 )= 平均 142 点 食周りのエコ意識 マイバッグ この 10 年で急増 3 割 7 割 この 10 年で 実践率が最もアップした項目は 買い物袋の持参 で 40 ポイント以上も増えています 最近はおしゃれなエコバッグも増え マイバッグは主婦の間では定着してきているようです 次いで ポット等を長時間保温にしない 揚げ油の量は少なめに など 家計の節約につながる項目があげられました 10 年前に比べ 実践度が上昇したエコ項目 N=251(MA)(%) 買い物袋を持参するホ ット等を長時間保温にしない 32.1 74.9 75.7 54.2 08 年 98 年 揚げ油の量は少な目にする 80.9 68.4 まな板が汚れにくいものから先に切る 80.5 72.6 食器は水をためて洗う 賞味期限切れ防止に食品チェックをまめにする 圧力釜を利用する 計画的に買い物をして無駄を省く 賞味期限が過ぎる前に使い切る 素材を無駄なく使う 鍋等を使う時の火力を調整 59.4 52.4 65.7 59.0 36.7 30.2 76.9 70.8 75.3 69.3 40.6 35.4 95.6 91.0 3
マイバッグ 量り売り 昭和の生活風景に憧れる現代社会の空気を反映 買い物袋 は 7 割以上が持参していると答えており マイバッグはかなり普及しているようです さらに 今後実践したいこととしては 量り売りを利用 エコマーク商品の購入 旬のもののまとめ買い マイ箸の持ち歩き などがあげられました 定着してきた マイバッグ の持参や 今後 定着の兆しのある 量り売り 旬の素材のまとめ買い 素材を無駄なく使う など 昭和の生活をほうふつさせるものが数多く上位にランクされており 当時の風景に懐かしさと憧れを抱く平成の現代人の気持ちを反映しているといえるかも知れません 現在 実践しているエコベスト 10 N=251(MA)(%) 今後 実践したいエコベスト 10 N=246(MA)(%) 1 調理時の火力調整 95.6 1 なるべく量り売りを利用 66.3 2 ゴミの分別 93.6 2 エコマーク付商品購入を心掛ける 62.2 3 ご飯のついた食器を水に浸す 92.4 3 旬のものをまとめ買いする 58.1 4 調理に適した大きさの鍋を使用 92.0 4 マイ箸を持ち歩く 55.3 5 揚げ油を紙で処理 90.0 5 素材を無駄なく使う 52.8 6 油汚れの少ない食器から洗う 86.1 6 地元で生産された食材を買う 48.8 7 生ゴミの水を切る 82.1 7 マイホドル マイカッフ を持ち歩く 46.3 8 必要のない包装は断る 81.7 8 インターネットで調理のコツ等を調べる 44.7 9 揚げ油の量を少な目に 9 圧力釜を利用する 41.5 80.9 9 湯を沸かす時は必ず蓋をする 10 油汚れは洗う前にふきとる 37.8 15 買い物袋を持参する 74.9 食品の 購入 調理 食事 後片付け 保存 廃棄 の 31 項目から選択 家族とエコ意識 週に 1 日 家族の会話にエコが登場 家族とエコについて話すのは 月に 2~3 日 が最も多く 約 3 割で 平均すると 週に 1 日 です 家族関係が希薄になったといわれる現代社会で 週に 1 日は 家族で節約やゴミの話をしている というわけです 年代別で見ると 30 代が最多で 週に 1.1 日 です 話す内容は 水 電気 ガスの節約 ゴミの分別 が大半で 身近な生活習慣としてのエコが話題になりやすいようです 家族とエコについて話す頻度 (SA)(%) ほぼ毎日 3.6 全体 N=251 平均 : 週に 1.0 日 4.3 20 代 N=47 6.4 10.6 週に0.8 日 30 代 N=68 週に 1.1 日 2.9 週に 2~3 日 14.3 23.5 週に 1 日 13.9 17.6 月に 2~3 日 31.6 36.2 20.6 8.5 月 1 日以下 21.9 25.1 34.0 話をしない 14.7 10.3 家族とエコについて話す内容 N=214(MA)(%) 1 水 電気 ガス等のエネルギー節約 77.6 2 ゴミの分別 66.4 3 温暖化問題 37.4 4 ゴミの削減 34.1 5 食品廃棄 21.5 40 代 N=66 週に 1.0 日 6.1 10.6 9.1 40.9 21.2 12.1 50 代 N=70 1.4 14.3 週に0.9 日 17.1 30.0 28.6 8.6 4
10 年遅れ 20 点差 夫のエコを妻は厳しく評価エコの取り組みについて自分と夫を採点 (100 点満点 ) してもらったところ 主婦自身は 73.3 点 で 夫は 52.3 点 その差は約 20 点で 夫のエコに対する取り組みに厳しい評価が下されました また 98 年調査での主婦の自己評価は 55.8 点 この 10 年で17 点以上も上がった訳ですが 夫のエコの取り組みは妻の 10 年前の点数よりも低く 夫は妻に比べてエコの取り組みが 10 年遅れているという結果になりました エコ取り組みの評価 100 点満点 主婦自身 73.3 今回調査 N=251 夫 52.3 98 年調査 N=212 主婦自身 55.8 主婦のエコ意識 エコ実践の原動力は もったいない エコに取り組む気持ちは 使えるものを捨てるのはもったいない が最も多く 88.0% を占めています また 節約 無駄が減る も半数以上の主婦が挙げています 食品やエネルギーの値上がりで家計の厳しさが増す昨今 もったいない 節約 という感覚がエコの圧倒的な原動力になっているようです 一方で 子どもにエコの大切さを教えたい 環境保全に役立つのは嬉しい など 精神的な充足や満足を感じる という声や すっきりする 楽しい という声も聞かれます エコに取り組む気持ち N=251 (MA)(%) 1 使える物を捨てるのはもったいない 88.0 2 子どもにエコの大切さを教えたい 61.0 3 環境保全にすこしでも役立つのは気分がいい 55.8 3 節約になり家計がたすかる 55.8 5 無駄が減るのですっきりする 53.0 6 習慣となっていて自然なことだ 33.1 7 エコに関する商品や情報を取り入れるのは楽しい 27.1 8 効果があるのかどうかわからないがやっている 18.7 9 周りの人がやっているから自分もやっている 12.7 10 エコは流行なので取り入れたい 12.4 エコをする人は 節約家 エコは 家計を守る術! エコを実践している人のイメージは 節約家 マメ 家庭的 真面目 などで ここでも エコ = 節約 とい う認識が浮き上がっています ともすると グッズ だけでなく 生き方 までが おしゃれ 時代の最先端 とい うイメージで捉えられることの多いエコですが 現実は 日々の細かい積み重ねによる生活防衛のための 家 計の節約 というわけです 20 代 30 代では 家庭的 が 40 代 50 代では 社会的 という言葉がやや上位にランクされており 年代に よってエコのイメージは多少違うようです エコを実践している人のイメージ N=251 (MA)(%) おしゃれ流行に敏感 4.3 おしゃれおしゃれおしゃれ全体 N=251 20 代 N=47 30 代 N=68 40 代 N=66 50 代 N=70 1 節約家 61.0 節約家 66.0 家庭的 60.3 節約家 63.6 マメ 57.1 2 マメ 49.0 家庭的 53.2 節約家 60.3 真面目 50.0 節約家 55.7 3 家庭的 47.4 マメ 48.9 マメ 47.1 社会的 43.9 真面目 4 真面目 45.8 真面目 38.3 優しい 44.1 マメ 42.4 社会的 51.4 5 社会的 41.8 優しい 29.8 真面目 41.2 家庭的 33.3 家庭的 44.3 6 優しい 36.7 社会的社会的 39.7 優しい優しい 41.4 27.7 28.8 7 正義感が強い 29.5 時間に余裕がある正義感が強い 30.9 正義感が強い正義感が強い 34.3 10 4.3 3.2 2.9 3.0 11 流行に敏感おしゃれ 2.1 流行に敏感流行に敏感流行に敏感 2.9 5
情報あ ら か る と 我が家のとっておきエコワザをご紹介! 251 人の主婦に食周りのエコに関するとっておきのワザを聞いてみたところ 8 割以上 (204 人 ) の人がいろいろなアイディアを教えてくれました 余熱や電子レンジの使用など普段の生活の中で少しでも経費を節約するための工夫が多く 家計を任されている主婦が出来るところから地道にエコを取り入れている姿が浮び上がりました 以下 フリーアンサーからご紹介します 余熱の利用 33 人各年代から 最も多くあげられました パスタや煮物 ゆで卵などを作るときは 早めに火を止め そのまま余熱で調理する というものです そのために 保温率の高い鍋を使用している人もいます また おでんなどの場合 鍋ごと新聞紙やバスタオルでくるんで保温するという声もありました 電子レンジの使用 31 人各年代の主婦のおススメです にんじん じゃがいもなどの野菜を最初にレンジでチンしてから煮ると すぐに出来上がる というわけです 圧力鍋の利用 18 人 昔からエコな調理器具の代表としておなじみです 意外にも 20 代 30 代の若い世代の主婦が愛用しているケースが多く見られました 一緒に炊く 14 人各年代の主婦から寄せられた裏ワザ的エコです パスタやラーメンをゆでるとき 一緒に野菜をゆでる 違う種類の素材をゆでるとき 片方を袋に入れて一緒にゆでる など 沸かしたお湯は無駄にしません さらに 炊飯器でごはんと一緒に野菜を入れて調理する というワザも聞かれました そのほか ゆで時間短縮のために 野菜を小さく切る (30 代 パート ) 油汚れには古着を切った布 を利用 (50 代 パート ) などが複数挙げられました 6