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Transcription:

MADOCA II データ収集 フレームワークの開発 松本崇博 古川行人 濱田洋輔 ( 公財 ) 高輝度光科学研究センター 2016/08/09 第 13 回加速器学会年会幕張メッセ 国際会議場

Outline MADOCA とは? SPring-8データ収集 MADOCA II データ収集フレームワーク SPring-8 制御系への導入状況 まとめ 2

MADOCA とは? 制御フレームワーク (SPring-8/SACLA 等で運用 ) 500 台以上の計算機の分散制御 テキストベースのメッセージ (SVOC 構文 ) 電流値取得コマンドの例 S( フレーム内で定義 ) V O C 送信 : 返答 : 123_matumot_oprgui_opcon01/get/sr_mag_ps_b/current sr_mag_ps_b/get/123_matumot_oprgui_opcon01/123.45a 電流値 3

MADOCA II MADOCA の次世代制御フレームワーク メッセージング データ蓄積 (DB) は完成 2013 年以降 SPring-8 制御系をMADOCA IIに置き換え 機能拡張 波形など可変長データをメッセージに追加できる マルチプラットフォーム対応 (Windows) 多言語対応 LabVIEW, Python NoSQL(Redis/Cassandra) による高速データ蓄積 加速器運転を高信頼 高安定で支えている 4

MADOCA Ⅱ Control Framework Operator Workstation Database GUI GUI GUI Relational DB [Parameter] Message NoSQL DB [Logging] Message Data Collector Streamer Writer Writer Writer Equipment Equipment Manager Manager Devices Front-end Computers (VME,MTCA.4 etc.) ZeroMQ SQL data access NoSQL access

MADOCA Ⅱ Control Framework Operator Workstation Database GUI GUI GUI Relational DB [Parameter] Message NoSQL DB [Logging] Message Equipment Equipment Manager Manager Devices Data Collector Front-end Computers (VME,MTCA.4 etc.) 開発済 Streamer Writer Writer Writer 現在はMADOCAのデータ収集で運用し 途中でデータをStreamerに送信して暫定対応 今回の開発で全てをMADOCA IIに移行した

SPring-8 データ収集 (1) データ収集規模 ホスト数 信号点数 データ収集頻度 500 28k 9k/sec データ収集種類 定周期データ収集 ほぼ全てが対象 周期 : 1 秒 ~ 10 分 Event 型データ収集 Linac 同期データ収集 1~10Hz 定周期と別フレームワーク その他 点データ他 波形データ等も扱う CODデータ収集 波形 (~2,000 点 ) 1Hz バンチ電流測定 波形 (~5,000 点 ) 0.05Hz ほか GUIによる独自仕様のデータ収集 7

SPring-8 データ収集 (2) 事前に信号登録を行う 目的 データ収集管理 ( データ型 運用ホスト 収集周期など ) アラーム監視設定 信号履歴管理など 手順 機器担当者が信号情報をDB 登録エディタ (Excel) に記載 DB 担当者がDBに信号登録 8

DB 登録エディタ データ収集信号設定例 信号名データ型ホスト名収集周期 アラーム設定例 信号名アラーム条件アラーム閾値 9

MADOCA II 信号登録 データ収集フレームワーク 信号登録プロセスの手間 時間削減 テストデータ収集の枠組みの提供 データ収集 定周期とEvent 型データ収集の一元管理 多様なデータ収集手段の提供 LabVIEWなど 波形など多様なデータ型への対応 10

信号登録 今まで 機器担当者 RDB DB 登録担当者 機器担当者 機器制御コマンド表 config.tbl DB 登録エディタ 内容チェック信号登録 <host>.datacol 生成 config.tbl DB 登録エディタの不整合により 登録手続きやり直しが発生 手間 時間がかかっていた データ収集の事前テストの枠組みがなかった 信号登録 データ収集信号表 <host>.datacol NoSQL データ収集開始 11

信号登録 MADOCA II 機器担当者 websvr RDB DB 登録担当者 機器担当者 機器制御コマンド表 config.tbl DB 登録エディタ 内容チェック信号登録 <host>.datacol 生成 正規テーブルでデータ収集開始 config.tbl <host>.datacol for test <host>.datacol データ収集信号表 ( 仮 ) Temp-NoSQL NoSQL 機器制御テストデータ収集テスト信号登録 データ収集開始 DB 登録エディタは来年度 Web ベースに移行予定 ( 現在は Excel 形式 )

データ収集 定周期と Event 型データ収集の一元管理 信号管理テーブルを統一 データ収集プロセスも両方扱えるように対応 多様なデータ収集手段の提供 LabVIEWでのデータ収集 外部メッセージ駆動のEvent 型データ収集 波形など多様なデータ型対応 データはMessagePackでシリアライズ ( 自己記述型 ) そのままNoSQL DBにデータ蓄積 13

データ収集プロセス (DataCollector:EMDC) の構成 VME MTCA.4 など Message 起動 停止は Message 経由で遠隔制御 Streamer Equipment Manager EMDC(EVT) EMDC1 EMDC2 外部 Event 待ちスレッド Devices Event 待ちを内部タイマーにすると定周期データ収集 異なる収集周期

データ収集プロセス (DataCollector:MSDC) の構成 LabVIEW など Equipment Manager (LabVIEW) Devices Message 起動 停止は Message 経由で遠隔制御 Message 経由でデータを取得 MSDC Streamer LabVIEW 等 C++ 以外の言語では Data Collector で直接扱えないため EM 経由でデータ収集を行う 1) 信号毎にメッセージを送信 1 周期分まとめて Streamer に送信 2) 信号リストを pack して送信 EM で pack した複数信号データを戻す

Operator WS Message 外部メッセージ駆動による Event 型データ収集 GUI データ収集駆動メッセージ送信 GUI 経由で行われてきたデータ収集に適用予定 ( 手動 COD 測定など ) データ収集部分を Data Collector で実装 Message Equipment Manager Data Collector GUI からデータ収集駆動メッセージ送信 Streamer VME など 16

データ収集管理 監視 Operator WS VME1 Message データ収集起動 停止管理 ( 機器グループ ホスト毎 ) Data Collector Manager Data Collector Monitor Parameter DB VME2 Log データ収集稼働状態監視 (1 分毎 ) Web VME3 Message Message MS Message Equipment Manager Data Collector Equipment Manager Data Collector Equipment Manager Data Collector

SPring-8 制御系への MADOCA II データ収集導入 151 ホストの定周期データ収集に適用 用途 : SR 温湿度測定 BL PLC status 情報など Platform : VME Armadillo 2016 年 3 月より運用を安定に開始 18

SPring-8 制御系への MADOCA II データ収集導入 安定運用時 19

SPring-8 制御系への MADOCA II データ収集導入 トラブル時の例 定周期収集信号の時間のずれをアラーム監視で検知し 異常確認 その後 データ収集稼働状況を Web で把握し 復帰対応を行う 20

NewSUBARU 機器モニタ MADOCA II データ収集 MADOCA II-LabVIEW で EM 作成 1 ホストで毎秒 169 点のデータ収集を実現 9 月より運用開始予定 複数信号データを拡張データ領域にセット (key-value 方式 ) メッセージ受信 メッセージ送信 21

まとめ MADOCA II データ収集フレームワークを開発 信号登録の手間 時間削減 データ収集の一元管理 定周期 イベント型データ収集 波形など多様なデータ型 多様なデータ収集手段 (LabVIEWなど) SPring-8 制御系で MADOCA II データ収集の運用開始 3 月から151ホストの定周期データ収集で安定運用 9 月からLabVIEWデータ収集で運用予定 今後予定 MADOCA IIデータ収集の信号登録部完成 SPring-8 の残りのデータ収集のMADOCA II 化 Event 型データ収集 波形データ対応など 22