5 防災行動マニュアルの作成 自主防災会の防災行動マニュアルを具体的に作成していきましょう 次に掲げる項目について検討し, 実施する項目の にチェックをしていきます また, 災害図上訓練で検討した結果, 課題となった事項や実施すべき事項などで, 記載されていない項目があれば追記していきましょう Ⅰ

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Ⅱ 避難準備情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝達 隣接自主防災会へ情報を提供 関係団体 (

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

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H25 港南区区民意識調査

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

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目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

西区05-CS5_小

ガスの元栓を閉める ブレーカーを切る ウ避難開始 (5 分 ~10 分 ) ⅰ) 家屋の倒壊の恐れがある場合や避難勧告が発令された場合は 非常時持ち出し品を確認し 隣近所で声を掛け合って 一時避難場所へ避難する 要援護者の方に対しては 特に配慮する ⅱ) 安否状況 家屋の倒壊 道路の陥没など 避難中

3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

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(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

大津市避難所運営マニュアル

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

1. 自主防災組織とは 自主防災組織活動マニュアル目次 第 1 章自主防災組織とは 1 自主防災組織の必要性 1 2 自主防災組織の役割 1 3 自主防災組織とはどんな組織か 2 4 リーダーとして行うべきこと 3 第 2 章災害時の防災活動 1 災害応急活動に関する情報の収集及び伝達 4 2 避難

【Dig訓練とは】


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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

第8章 災害復旧計画

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

要配慮者支援班の業務 1 配慮が必要な人の情報把握 (1) 情報把握 総務班名簿係と連携し 避難所利用者 ( 避難所以外の場所に滞在する人を含む ) のうち 配慮が必要な人を グループごとに把握する 避難支援のための個別計画がある場合は 内容を確認する (2) 聞き取り 避難所利用者でつくるグループ

はじめに 近年は 日本各地で地震が起こり 台風 土砂災害で毎年のように被害がでています いざという時に被害に合わないためには 日ごろから備えておくことが大切です 個人 家庭でできる備え 隣近所や自主防災会でできる備えを 関市自主防災会防災訓練メニュー としてまとめました 定期的に個人 家庭の備えを確

帰宅支援ハンドブック

4 回答者属性 (1) 性別 人数割合 (%) 男性 女性 49.4% 0.4% 男性 5 女性 % 2 0.4% (2) 年代別 人数割合 (%) 20 代 % 30 代 % 40 代 % 50 代 % 60~6

学校の危機管理マニュアル作成の手引

【東日本大震災発生から7年】「災害への備えに関する調査」結果 ~あなたのご家庭の備えを点検しませんか~_損保ジャパン日本興亜

平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

5 緊急連絡網を作成しておくこと ( 不在者があった場合にはスキップ ( 飛び越し ) し FAXあるいは後刻再度電話により連絡内容を伝達する ) 6 通常時の防災活動に利用できること マニュアルは適宜見直しをし 常時役立つものとしておくことが必要です 災害対策本部設置について ( 印は別紙参照 )

(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

指定避難所運営マニュアル.indb

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平常時の防災活動 家庭内対策 指導ポイント 家屋の耐震診断と補強 家具などの転倒 落下防止と避難経路の確保 市町においては耐 家具の転倒による被害を防ぐ 震診断や耐震補強の ため タンス 食器棚などの家 補助を行っていま 具は 動かないようあらかじめ す 固定しておきましょう 冷蔵庫 などキャスター

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首都圏で大地震が起きると 建物 が 倒 れ ま す! 揺れで建物が倒れます 窓ガラスが割れ 道路に飛び散ります 火災があちこちで起きます 特に木造の建物が集まっている 火災 が 起 き ま す! 地域では 大規模な火災が起きる場合があります 道路 が 通れ な く な り ま す! 建物が倒れて道路

() 港南区の防災 箇条 港南区の防災 箇条は平成 年に定められましたが 初めて言葉を聞いた が% と最も多く 認知度は低くなっています 内容を知っており 箇条をもとに災害時の備えを実施している は% にとどまっています [ 性年代別防災五箇条認知度 ] 高齢者の方が認知度が高くなる傾向にあり 男女

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手賀の杜自治会自主防災組織規約 第 1 条 ( 名称 ) この組織は 手賀の杜自治会自主防災組織 ( 以下 本組織 という ) と称する 第 2 条 ( 目的 ) 本組織は 手賀の杜自治会自治会規約第 1 条第 2 項に基づき 住民の隣保協同の精神に基づく自主的な防災活動を行うことにより 手賀の杜自

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大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6


防災マニュアル 戸室 2 丁目自治会自主防災隊 自主防災隊組織図 任務と各役割 厚木市災害時要援護者支援制度実施要綱 要援護者支援体制について 戸室地区災害時における要援護者支援の活動プラン 要援護者への支援活動内容 災害時の要援護者支援に係る戸別訪問調査表 支援者連絡表 神奈川県立厚木高校避難所運

目次 はじめに 1 自治会自主防災会の活動 2 1 自主防災会の役割 2 2 日常における活動 2 3 地震災害発生時の活動 5 4 風水害時の活動 8 5 その他 12

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災害時アクションカード ( 鳴門モデル ) の作成 鳴門教育大学客員研究員プロジェクト研究 アクションカード とは, 医療現場で使われるカードである これは, 緊急時に集合したスタッフ一人ひとりに配布される 行動指標カード であり, 限られた人員と限られた物資で, できるだけ効率よく緊急対応を行うこ

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

室田自治会防災活動マニュアル 室田自治会自主防災組織 このページ左下に隠れている ( ) 矢印をクリックして次頁にお進みください (1 ページ ~ 9 ページ ) - 1 -

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3) 仲宿地区 被災 共助 ) 資料 2 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 ) をまとめました 1 建物倒壊 注 1) の ) は活動内容を示し ) は活動準備を示す 木造密集市街地老朽木造住宅余震による被害激しい揺れブロック塀 電柱の

い場合は 引渡しカードに書かれた代理者でもかまいません 原則 記入された方以外には引渡しをしません Q3 学校からの情報を得られる方法は? A3( 保護者への連絡方法 ) 災害時には 被災地などへ通話が集中することから 電話 ( 固定電話 携帯電話を問わず ) での連絡が取れなくなることが予想されま

スライド 1

今治市地域防災計画とは 計画の目的 地域防災計画は 災害対策基本法第 42 条の規定に基づき 今治市防災会議が作成する計画であって 今治市に係わる災害に対して 市 県 防災関係機関が 市民の協力のもとに 災害対策を実施することにより 市民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的として定めています


夜久野ふれあいプラザ施設概要 保有施設 バリアフリー トイレ男女共用 - 毛布 テレビ ラジオ FAX スロープ 防災無線 - ブルーシート 12 タオル 300 枚 バスタオル 50 枚 懐中電灯 1 乾電池 ( 単一型 ) 6 カセットコンロ 2020 年 8 月 1 台 ダンボール間仕切りセッ

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目 次 1 防災訓練の目的 1 2 訓練の方針 1 3 効果的な訓練にするために 3 4 訓練の流れ 4 5 防災訓練の種類 5 A 地震発生時の行動訓練 6 B 初期消火訓練 8 C 情報収集 伝達訓練 10 D 救出 応急救護訓練 11 E 避難訓練 14 F 給食 給水訓練 ( 炊き出し訓練

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4 避難行動要支援者名簿 個別支援計画の作成の流れ ( 平成 28 年度から ) 3 月中旬頃 次ページの流れ図上の位置付け 避難行動要支援者の状況把握調査を市から民生委員に直接依頼 調査依頼時に新たに避難行動要支援者になった方については 事前に市から 避難行動要支援者名簿 への掲載と名簿情報の自治

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障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

(2) 本部の設置場所本部の設置場所は 原則として浦安市集合事務所 301 会議室とする (3) 関係機関との連絡体制関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を浦安市集合事務所に設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 連絡室は 浦安市集合事務所内に


38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

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第 5-1 表 防火防災訓練実施状況 ( 対象別 防災館を除く )( 平成 28 年度中 ) 町会 自治会防災市民組織女性防火組織その他の団体合 計 防災訓練 実施件数 9,403 件 1,128 件 227 件 9,812 件 17,779 件 参加人員 612,576 人 31,761 人 4,

施行社会福祉施設等における非常災害対策計画の点検・見直しガイドラインページ入り.docx

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第356 第 3 章 災害応急対策計画 (2) 本部の設置場所 (3) 関係機関との連絡 2. 本部の組織 本部の設置場所は 原則として浦安市災害対策本部室とする 関係機関との連絡が必要な場合は 関係機関連絡室 を設置し 警察 自衛隊 ライフライン等から連絡要員の派遣を要請し 連絡 調整にあたる 本

マニュアル本編 7 各所の動き ( 資料 A-4 参照 ) (1) 介護保険事業所 ( 二次避難施設 ) 1 地震発生後 被災状況を伝達票に記入する 2 原則として 5 時間以内に情報拠点に向かい 災害時伝達票入 ( 以下 伝達票入 ) に伝達票を格納する 3 その後 情報の更新 ( 被災によりサー

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第 1 章 危機管理とは 1 1 目的 2 分類 3 対象とする危機の内容 4 体制 5 対応 6 原因の分析と評価 7 見直しの観点 第 2 章 初動対応編 6 1 交通事故発生時の対応 2 事故 ( けが等 ) 発生時の対応 3 病気等 ( 学校において予防すべき感染症含む ) 発生時の対応 4

( 施設名 ) における 土砂災害時の避難確保計画 各施設の状況に応じて 赤字部分を修正してください 福祉施設 医療機関両方で使用できる内容にしています 不要な部分は削除してください 施設の状況に応じて内容を追加してください ( 提出時 このテキストボックスは削除してください ) 平成 年 月

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地域防災ガイドラインの目的 東日本大震災や熊本地震などの大規模災害を経て 災害から住民の命と生活を守るためには 自分たちの命は自分たちで守るという 自主防災 あるいはコミュニティに根差して取り組むという 地区防災 が不可欠であることを再認識したところです 日頃から 自分たちのまちは自分たちで守る と

台谷町内会 自主防災組織 防災マニュアル

非常災害対策計画 風水害 地震 火災 1 風水害 非常災害時の行動手段 警報発表 情報の収集 施設周辺の点検 職員の招集 参集 担当業務内容の確認や準備 施設の休業判断 職員や利用者への周知 施設外へ避難 施設内の安全な場所へ避難 家族への報告 健康ケアとメンタル対策 情報収集 テレビ ラジオ イン

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者のために個室や隔離したスペースを確保する 身近な福祉避難所 また 一般の避難所や身近な避難所では避難生活が困難な要配慮者を避難させるために 社会福祉施設等に開設する 福祉避難所 と重層的に福祉避難所を設置することを想定している (2) 要配慮者とは福祉避難所の対象者として想定されるのは 法律上 要

我が家の家庭内 DIG 地震が発生した時の 我が家 を想像してみましょう 1 家族等の命 ( 最優先 ) 我が家の耐震性は? 家庭内で倒れてくる物はないか? 津波や山がけ崩れの危険性は? 災害イメージ ( 東京経済大学吉井教授の設問資料を変形 ) 自宅建物の倒壊 ( ぺしゃんこ 傾く ) 下敷き 死

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5 防災行動マニュアルの作成 自主防災会の防災行動マニュアルを具体的に作成していきましょう 次に掲げる項目について検討し, 実施する項目の にチェックをしていきます また, 災害図上訓練で検討した結果, 課題となった事項や実施すべき事項などで, 記載されていない項目があれば追記していきましょう Ⅰ 発災直後の対応 ( 初動動作 ) 自主防災会の役員などの皆さんがとるべき防災行動について考えます ( 各住民の防災行動については,1 地震発生後の流れと主な活動 (P16) を参照してください ) 地域の集合場所への移動 ( 自分自身が無事であること, 避難所へ向かうことを伝える ) 避難所 ( 自主防災会本部を立ち上げる場所 ) への移動 必要物品の準備 避難所開設 ( ) 自主防災会本部開設 ( ) 8 非常持出袋 その他 ( ) 火災が拡大しそうなら広域避難場所へ移動 9 避難所に大火災が迫り, 二次災害のおそれがある場合は, 京都市災害対策本部, 消防職員, 消防団員等から避難勧告, 避難指示が発令されるので, 広域避難場所へ避難します 避難所に来られている住民に, 速やかに避難勧告 避難指示を伝達し, まとまって広域避難場所へ避難します 避難勧告等が発令されていなくても, 避難所が危険であると感じた場合は, 広域避難場所に避難しましょう 人が火災から逃げられる延焼拡大速度は,1 時間に 100m までと言われています 住宅が 1 軒以上炎上している火災で, 消火活動の実施状況, 風の強さ, 風向きなどから延焼 拡大すると判断した場合は, 避難を考えておきましょう 10 その他必要事項 ほかにどんなことが考えられるか, 地域の特性を踏まえながら検討してみてください 28

Ⅱ 自主防災会本部の設置 地震による被害を最小限に抑えるには, 地域内の被害状況を把握し, 迅速な災害対応をしなければなりません 自主防災会本部では被害状況などの情報収集のほか, 消火, 救出 救護活動に協力できる住民に集まっていただき, 安全かつ可能な範囲で, 被害が大きく人手が足りない地域の応援に行っていただきたいと考えています 自主防災会本部 避難所の開設準備 避難所運営マニュアル参照 避難所開設のための各種団体長への連絡 自主防災会本部を立ち上げる 11 役割分担の確認その他必要事項 情報収集担当 () 情報処理担当 ( ) 各自主防災部長等から避難状況 被害状況等の情報収集 地域の集合場所などで記載された被害状況 安否確認票の受け取り, 集計 報告がない, 避難所に来ない自主防災部の被害状況の確認 12 入手した情報の整理, 学区全体の被災状況, 活動状況等の把握 ホワイトボードに記載する 火災発生状況 負傷者数 避難者数 建物倒壊状況 通行できない箇所 地震の情報 京都市, 気象庁等の発表情報 関係機関等との情報共有 区役所 消防署 警察署 土木事務所 学区自主防災会( 隣接学区 ) 消防団との連携活動 その他必要事項 災害時にはうわさやデマなどの誤った情報も流れがちです 情報源を確認し, 確実性の高い情報かどうか冷静に判断しましょう 情報を収集する人は, いつ, どこで, どうして, どのように, 誰からの報告か, 必ずメモを取りましょう 不確かな情報はかえって混乱を招くことになりますが, 正しい情報を伝達, 共有することで, 住民の不安を和らげる効果もあります 29

消火活動担当 13 集まった消火器やバケツなどの消火器材を1箇所に集める 被害が大きく 防災活動に人手が足りない自主防災部 町内会 への応援 派遣 その他必要事項 消火班 消火班 消火用 消火用 消火用 消火用 消火用 大地震が発生すれば 火災も必ず発生します 小さな火の段階で消火できれ ば 大火災につながりません 初期消火を実施することは非常に重要です 木造家屋が密集しているところなど 火災が起こったら被害が拡大するおそ れがある地域では 消火活動を最優先で行います 気付かない間に火災に取り囲まれ 大火災に発展していることがあるので 必 ず周囲を確認する方を配置しましょう 救出 救護活動担当 14 防災器材格納庫から防災器材を取り出し 集まった器材を1箇所に集める 被害が大きく 防災活動に人手が足りない自主防災部 町内会 への応援 派遣 その他必要事項 防災 器材 格納 庫 救出 救護班 町 自主防災会 応急救護所活動担当 15 応急救護所の設置 必要器材の準備 医療機関へ搬送する必要がある方の搬送 その他必要事項 応急 救護班 応急 救護班 軽症の方 自力又は地域住民の協力で医療機関へ行くことが可能な方は 地 域で対応します 病院などの医療機関がどこにあるのか確認しておきます 応急救護所では元看護師の方や 地域内の医院の医師など 応急手当ができ る方に活動してもらいましょう 応急救護所で活動できる方には 日頃から依 頼しておき 防災訓練に参加してもらいましょう どこにどのように設置する か検討しておきましょう 応急担架で搬送する場合 4人の人手が必要です さらに 交代要員として あと1人は付き添いましょう 30 救急箱 救出 救護班

避難所 防災活動が収束すれば避難所の運営へその他必要事項 その他 その他必要事項 児童, 生徒, 学生の防災行動について 学校の就学時間内に, 地震などの災害が発生した場合は, それぞれの学校ごとに児童, 生徒, 学生への対応を決めています ( 保護者の引き取り, 集団下校など ) 平成 23 年に発生した東日本大震災では, 帰宅することができない, また自宅が被災し避難所で生活する生徒, 学生さんたちが, 避難所において, 炊き出しや物資の配給, 要配慮者の避難支援など様々な防災活動を実施してくれました 中学生以上になれば, 自主防災会の一員として活動することが十分可能です 京都市でも, 災害発生時には避難所となる中学校, 高等学校, 大学で, 生徒, 学生さんが多数残っている可能性が考えられます これらの施設において, 防災訓練や避難所運営訓練を実施し, 地域と学校の連携を図るとともに, 生徒, 学生の皆さんに参加してもらうことで, どのような防災活動ができるのかを考えてもらい, いざというときに活動できる人づくりを進めましょう また, 小学校で実施する防災訓練などにも, 積極的に参加してもらいましょう チェックした項目, 追記した項目を次のページに書き出してみましょう 自主防災会防災行動マニュアル ( 地震 ) の文章の完成です 16 31

学区自主防災会防災行動マニュアル ( 地震 ) 1 自主防災会本部を設置するとき 2 発災直後の対応 ( 初動措置 ) 3 自主防災会本部の設置 4 情報収集, 情報処理 32

様式 5-1( データ CD 参照 ) 5 消火活動 6 救出 救護活動 7 応急救護所活動 8 その他 添付資料 1 防災マップ 2 緊急連絡網 3 自主防災部名一覧 4 役割分担表 5 防災器材一覧表 6 情報伝達文 33

作ってみたら 17 こんな感じになります みやこ学区自主防災会防災行動マニュアル ( 地震 ) 1 自主防災会本部を設置するとき 京都市内に震度 5 強以上の地震が発生したとき 学区内に地震による被害が発生し, 避難者が出たとき 2 発災直後の対応 ( 初動措置 ) 自分の身を守るなど, 各自の初動措置をとる 家族の安否確認, 隣近所に声を掛けて地域の集合場所へ移動する ( 役員は自分自身が無事であること, 避難所へ向かうことを伝える ) 役員は避難所 ( 自主防災会本部を立ち上げる場所 ) へ移動する 必要物品を持っていく ( 防災行動シートで確認する ) 3 自主防災会本部の設置 避難所の開設準備をする 避難所運営マニュアル参照 避難所開設のための各種団体長へ連絡する 自主防災会本部を立ち上げる 必要物品準備 ( 防災行動シートで確認する ) 役割分担を確認する 4 情報収集 (), 情報処理 ( ) 各自主防災部から安否確認表を受け取り, 避難状況 被害状況等の情報を収集する 3 時間たっても報告がない, 避難所に来ない自主防災部の被害状況を確認する ( 防災活動に協力できる住民の中から確認に行ってもらう ) 入手した情報を整理して, 学区全体の被災状況, 活動状況等をホワイトボードと地 図に記載する 火災発生状況 負傷者数 避難者数 建物倒壊状況 通行できない箇所 地震の情報 京都市, 気象庁等の発表情報 関係機関等との情報を共有する ( 電話番号は緊急連絡網で確認 ) 区役所 消防署 警察署 土木事務所 学区自主防災会( 隣接学区 ) 被害があれば, 消防団に連絡し連携して活動する 34

5 消火活動 集まった消火器やバケツなどの器材を 1 箇所に集める 被害が大きく, 防災活動に人手が足りない自主防災部 ( 町内会 ) へ, 防災活動に協力できる住民で応援に行く 現在の活動や, 被害状況について情報処理担当に報告し, 情報を共有する あらゆる手段で消防団, 消防署員に連絡し, 消火活動を実施してもらう 火に囲まれて, 逃げ道をふさがれないように必ず見張りを付ける 6 救出 救護活動 防災器材格納庫から防災器材を取り出し, 集まった器材と一緒に 1 箇所に集める 被害が大きく, 防災活動に人手が足りない自主防災部 ( 町内会 ) へ, 防災活動に協力できる住民で応援に行く 現在の活動や, 被害状況について情報処理担当に報告し, 情報を共有する あらゆる手段で消防団, 消防署員に連絡し, 救助活動を実施してもらう 7 応急救護所活動 応急救護所をみやこ小学校保健室に設置する 必要器材を準備し, 集まった器材と一緒に保健室に集める 応急救護所で応急処置を実施する 医療機関へ搬送する必要がある負傷者を, 使える手段を用いて搬送する近い順 1 みやこ医院 2 みやこ診療所 3 みやこ総合病院方法 1 車 2 リヤカー 3 応急担架 4 車いす 5 おんぶ 8 その他 みやこ中学校には自主防災会副本部を設置し, 副会長をリーダーとする 中学校の生徒が学校に残っている場合は, 学校内での防災活動に協力してもらうようお願いする 配慮を要する住民が避難されれば, 避難所運営協議会に対応をお願いする 火災が拡大し危険なときは, 安全なルートを通って広域避難場所 都川河川敷 へ避難する 添付資料 防災マップ, 緊急連絡網, 自主防災部名一覧, 役割分担表, 防災器材一覧表, 情報伝達文 35

6 防災行動シートの作成 ( データ CD 参照 ) 防災行動マニュアルができれば, 役員の皆さんが災害発生時に慌てずに行動ができるよう, また, マニュアルを読まなくても活動ができるよう, フローチャート図やチェックシートタイプの防災行動シートを作成しましょう 作成例を参考に, 地域の実情に応じた, 使いやすいものが作成できれば, 防災行動マニュアルの完成です 18 作成例 1 実施すべき事項, 役割分担, 必要物品, 避難所の開設基準, 情報伝達文など全てを 1 枚で掲載したパターン 文字が小さくなるのが難点 様式 6-1-1 みやこ学区自主防災会長 ( 本部役員含む ) 防災行動シート 地震 地震発生 ( 初動動 避難所を開設するときは 震度 5 強以上 学区内に被害が発生 火災が拡大し危険なときは都川河川敷へ避難!! 身の安全を確保する 余震に注意し, 正しい情報を収集する 素早く火の始末をする ブレーカーを切る 出口の確保 ガスの元栓を閉める 家族の安否確認をする 避難の準備をし, 必要物品を持つ ( 1) 隣近所の被害確認 避難に支援の必要な方への声掛け 地域の集合場所 無事であることを伝え避難所へ移動 みやこ小学校 避難所開設準備 避難所開設のための各種団体長への連絡 自主防災会本部の立ち上げ 役割分担の確認 担当 情報収集 処理担当消火担当救出 救護担当応急救護所担当 氏名 役職会長事前に記載事前に記載事前に記載事前に記載 氏名 役職副会長 1 事前に記載事前に記載事前に記載事前に記載 情報収集担当 ( ) 情報処理担当( ) 各自主防災部長等から避難状況 被害状況等の情報収集 報告がない, 避難所に来ない自主防災部の被害状況の確認 入手した情報の整理, 学区全体の被災状況, 活動状況等の把握 区役所等関係機関との情報共有 消防団との連携活動 その他 その他の避難所開設担当 みやこ中学校 副会長 2 自治連合会 ( 学校 ***-****) ( 会長携帯 090-****-****) ( 副会長携帯 090-****-****) 消火活動担当 ( ) 救出 救護活動担当 ( ) 防災器材格納庫からの防災器材取り出し 集まった器材を集める 被害が発生し, 防災活動に人手が足りない自主防災部 ( 町内会 ) への応援 その他応急救護所担当 ( ) 応急救護所の設置 医療機関へ搬送する必要がある方の搬送 その他 活動が収束すれば避難所運営へ 必要物品 ( 1) 名簿 ラジオ 非常持出袋 消火用具 その他 筆記用具 自主防災会標旗 飲料水 消火器 緊急連絡網 メガホン 食料 水バケツ 携帯電話 懐中電灯 ライター 救出用具 避難所の鍵 レインコート マッチ バール 軍手 皮手 ヘルメット 電池 ジャッキ ホイッスル 携帯トイレ シャベル 36

作成例 2 避難所の開設基準, 実施すべき事項を時系列に 1 枚で掲載したパターン 文字も読みやすくなりますが, 記載事項を絞る必要があります 様式 6-1-2 みやこ学区自主防災会長 ( 本部役員含む ) 防災行動マニュアル 災害が起こったときは以下の要領で行動を! 震度 5 弱以上の地震が発生した場合 避難所を開設 (* みやこ小学校ふれあいホールに自主防災会本部設置 ) 地震発災時 ( 普段から確認しておくこと ) 自分の身の安全の確保 火の始末 出口の確保地震発災直後 家族の安否確認 避難所の開設の判断 ( 震度 5 弱以上もしくは学区内 に被害が発生し, 被災住民への支援が必要な場合 ) ガスの元栓を閉める 電気のブレーカーを切る避難所開設前に実施すること 自主防災会本部の立ち上げ 自主防災会役員の安否確認 避難所の確認 ( 使用の可否等 ) 役割分担の確認 学区内の被害状況の把握 非常持出袋を持つ 避難所開設に必要な物品を持つ 隣近所の被害確認 地域の集合場所へ ( 無事を伝え早期に避難所へ ) まず, 生き残る! 怪我をしないこと! 地震に関する情報収集 防災器材格納庫から器材準備 欄外参照 学区内の災害に対する応援要請への準備 ( 避難住民で防災活動に協力できる人数を把握 ) 避難所の開設 ( 避難所運営マニュアルへ ) みやこ学区 避難所 1 みやこ小学校 2 みやこ中学校 ( 避難者数が, みやこ小学校の許容を超えた場合, 自主防災会の判断で開設 ) 避難所開設に必要な物品 避難所の鍵 名簿 緊急連絡網 携帯電話 筆記用具 ラジオ 自主防災会標旗 懐中電灯 37

作成例 3 実施すべき事項を時系列に複数枚で掲載したパターン 文字も読みやすくなりますが, 枚数が多くなります 様式 6-1-3 みやこ学区自主防災会長 ( 本部役員含む ) 行動シート 身の安全の確保を 1 番に ( まず, 生き残る! 怪我しないこと!) 家族の安否確認避難所開設の判断 震度 5 弱以上住民への支援が必要 開設へ 1 避難所の鍵 2 連絡網 名簿 3 ラジオ 4 筆記用具 5 携帯電話 6 懐中電灯 7 非常持出袋 ブレーカーを切る ガスの元栓を閉める 必要物品を持つ 38

隣近所の被害を確認無事を伝え先に避難所へ みやこ小学校 地域の集合場所 自主防災会本部の立ち上げ 役員の安否確認 学区内の被害状況の把握 避難所の確認 ( 使用の可否 ) 役割分担の確認 消火活動等の応援要請の準備 防災器材の準備 避難所開設準備 Memo 39