2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

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2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

Heb 11:23 信仰によって モーセは生まれてから 両親によって三か月の間隠されていました 彼らはその子の美しいのを見たからです 彼らは王の命令をも恐れませんでした (1) この節は モーセの信仰ではなく モーセの両親の信仰を記録している 1 彼らは その子の美しいのを見た * ギリシア語で ア

2017 年 7 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 ) 3 回 御使いに勝る御子 (2) 御使いに勝る御子 (2) ヘブル 2:1~9 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

創世記5 創世記2章4節b~25

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

1 それは キリストにのみ適用される御名である (2) 旧約聖書では 御使いたちは 神の子たち と呼ばれた Job 38:7 そのとき 明けの星々が共に喜び歌い / 神の子たちはみな喜び叫んだ 1 新約聖書では 信者が 神の子たち と呼ばれる ( ヨハ 11:52) 2しかし 御子 ( ヒュイオス

2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

創世記5 創世記2章4節b~25

2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

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2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

神 の 安 息 にはいるための 約 束 というのは 先 に 読 んだ 3 章 11 節 の 言 葉 です 決 して 彼 らをわたしの 安 息 にはいらせない と 言 われたけれども イスラエルの 民 が 荒 野 で 放 浪 して 死 に 絶 えたために 約 束 の 地 に 入 っ て 安 息 するこ

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

束の地カナンに入ることが許されなかった 9 死を前にして ヨシュアを後継者に任命し 120 歳でモアブのネボ山で死んだ 10 モーセという人は 地上のだれにもまさって非常に謙遜であった ( 民数記 12:3) 11 自分を しもべとして神の家全体のために忠実でした ( ヘフ ル 3:5) 新約聖書に

に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において 神の霊を満たした (2~3 節 ) (1) ユダ部族のフル その子ウリ その子ベツァルエル 1フルとはモーセの手を両側から支えた 2 人のうちのひとり ( 出 17 章 ) 2フルの孫がベツァルエルである (2) 神の霊を満たした 1 知恵 (wisdom)

2017 年 6 月 11 日 ( 日 ) 12 日 ( 月 ) 39 回 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 黙 22:1~5 1. はじめに (1) 旧約聖書の預言のハイライトは メシア的王国である 1 黙示 20 章は メシア的王国が千年で終わることを啓

2017 年 2 月 5 日 ( 日 ) 6 日 ( 月 ) 22 回 イスラエルに対する戦い (2) イスラエルに対する戦い (2) 黙 12:7~17 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 110 章 ~14 章は 挿入箇所である * 物語の進展はなく 状況の説明が

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) 5 日 ( 月 ) 29 回 善行の勧めと信仰上の勧め 善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだ

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

(1) 千年王国の最後に サタンが底知れぬ所から再び解き放たれる 1 その理由は 再び人類を試すためである 2 神は 人類がいかに堕落しているかを証明される (2) 千年王国にも罪は存在する 1 千年王国が始まった時点では 未信者は存在しない 2 千年王国では ほぼ理想に近いような生活環境が実現する

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

神殿とは 神の住まいです 自分の中に神が住まわれたということが救いであり このよ うにしてイエス様とつながっているから イエス キリストを知ることができるようになる のです 神とのつながりを断ち切ることはできない わたしは彼らに永遠のいのちを与えます 彼らは決して滅びることがなく また だれ もわた

1.1 節 Rev 14:1 また私は見た 見よ 小羊がシオンの山の上に立っていた また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて その額には小羊の名と 小羊の父の名とがしるしてあった (1) ヨハネは キリストの再臨後の状況を見ている 1 実際にキリストの再臨が起こるのは 19 章になってからである

2010 年 2 月 21 日 ( 日 ) 22 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 13 出エジ 13 出エジプト記 9 章 13 節 ~10 章 29 節 最後の 3 つの災い 1. 文脈の確認 (1) エジプトに主からの 10 の災いが下る (2)10 の災いの記述は 考え抜

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

牧会の祈り

このメッセージは 父なる神について考えようとするものである Ⅰ. 聖書が使用する比喩的言葉 1. 神という言葉について (1) ヘブル語でエロヒム ( エル ) ギリシア語でセオス 1 普通名詞 神々を指す言葉である 2 日本語の神も 多くの神々を指す言葉である 3 聖書の神は どういう神かを示す必

聖書 : ピリピ 3:1~3 説教題 : 神の御霊による礼拝 日時 :2017 年 2 月 26 日 ( 朝拝 ) ピリピ人への手紙第 3 章に入ります この手紙は全部で 4 章からなっていますので 今日から後半部に入ることになります パウロは 最後に 私の兄弟たち と始めます この手紙はまだ半分ま

(3) まっすぐにしなさい 1 されば衰へたる手 弱りたる膝を強くし ( 文語訳 ) 2ギリシア語の アノルソオウ である 上げる まっすぐにする 強くする 3ルカ 13:13(18 年も病の霊につかれ 腰が曲がって 伸ばすことができない ) Luk 13:13 手を置かれると 女はたちどころに腰が

B2 神はどのようなお方か 1Chro.29:10-12 Dt.10:12-13 Ps.95:1-7 B3 イエス キリストはどのようなお方か John.14:8-10 Mk.6:31-56 John.10:30-33 Heb.2: John.4:2-3 2John.7-10 B4 三位

は歯が痛くなるとズキンズキンとして何をしていても繰り返し襲って来る痛みに悩まされますが そのように 絶えず痛みがある と言わずにいられないような痛みを感じ続けていた 一体それはどんな悲しみ 痛みだったのでしょうか それが同胞ユダヤ人の不信仰に関することでした パウロがどんなに同胞 同国人のことを思っ

牧会の祈り

Microsoft Word - ◎中高科

2008 年 7 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 6 創世記 6 創世記 2 章 4 節 b~25 エデンの園に置かれた人 イントロ : 1. 前回の復習 : ここまでで創造の 7 日間について学んだ (1) カオスからの創造であった (2) 神は 6

牧会の祈り

Ⅰ. 管理人の不正の発覚 (1~2 節 ) 1.1 節 a Luk 16:1 イエスは 弟子たちにも こういう話をされた (1) イエスは 弟子たちに話している 1これは 弟子訓練のためのたとえ話である 2 聴衆が誰かを判断することが たとえ話の解釈のために重要である (2) その周りで パリサイ人

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2016 年 12 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 16 回 ラッパの裁き 5 ラッパの裁き 5 黙 9:1~11 1. はじめに (1)6 章から 9 章までの流れ 16 章で 巻き物の封印が解かれる 最初の 6 つの封印 * ここから大患難時代が始まる 27 章は 挿入句である

2017 年 9 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 11 回第 3 の警告 (3)- 励ましの言葉 - 第 3 の警告 (3) について学ぶ Ⅰ. 信者の救いに関する確信 (9~12 節 ) 1.9 節 Heb 6:9 だが 愛する人たち 私たちはこのように言いますが あなたがたについ

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

< CC96BD815B924E82AA8B9D8EF382B582DC82B782A CC96BD82F093BE82E982B182C682CD834E838A C982C882E982B182C682C988CB9

な声で私に呼びかけるのが聞こえたあの初めの声が言った ここに上れ この後 必ず起こる事をあなたに示そう (1) ヨハネは 7 つの教会への手紙の啓示を聞いた後 天の御座の幻を見た 1 その後 私は見た とは 時間の流れを示す言葉である (2) 招きの言葉がかかった 1 一つの開いた門があった * ヨ

ミドラーシュ(4月27日)

新約聖書の学び

私自身 OIC に来てまだ 2 年弱です ですから この教会の歴史は少ししか知りません けれども 神は OIC の歴史のすべてをご存じです 創立当時から 神ご自身がこの教会を支えてこられました そして この教会に来た人 去っていった人すべての心をご存じです この 42 年の歴史をとおして 神は OI

Rev 11:19 それから 天にある 神の神殿が開かれた 神殿の中に 契約の箱が見えた また いなずま 声 雷鳴 地震が起こり 大きな雹が降った 1これは 鉢の裁きが始まる前の天の神殿の状況描写である 2 默 15:1 は それを引き継いでいる (2) 天にもう一つの巨大な驚くべきしるしを見た 1

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2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

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(1) 獣の形状 (1~2 節 ) (2) 獣の復活 (3~4 節 ) (3) 獣の支配 (5~8 節 ) (4) 励ましのことば (9~10 節 ) 3. 結論 : 反キリストはキリストの真似をする 反キリストの働きについて学ぶ Ⅰ. 獣の形状 (1~2 節 ) 1.1 節 Rev 13:1 また

(1) 処 女 降 誕 (2)イエスの 歴 史 性 (3) 福 音 の 3 要 素 (4)イエスの 死 後 の 状 態 (5) 昇 天 (6) 再 臨 * 今 回 は (4)イエスの 死 後 の 状 態 を 取 り 上 げる * 死 んでから 復 活 までの 3 日 間 をどのように 過 ごされたの

て 驚 いた (1)ひとりのパリサイ 人 が イエスを 食 事 に 招 いた 1 食 事 という 動 詞 は アリスタオウ である 2 名 詞 の アリストン は 朝 食 である (2)ルカ 7:36~50 と 似 ている(パリサイ 人 シモンの 家 に 招 かれた) 1 古 代 世 界 では 酒

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1 説 教 聖日礼拝 北浜チャーチ 黒田 禎一郎 2017 年 6 月 4 日 ( 日 ) 主 題 : すべてを感謝しましょう! テキスト :1コロサイ人への手紙 3 章 17 節 はじめに たった一度しかない人生 私たちはどのように生きているでしょうか? 生き方を知っている人は幸いです しかし 多

よと言っておられます あなたが思っているような安定した生活を送ることはできない 心地よい生活ではない 狐や空の鳥以下の生活であると なぜイエス様ともあろう大先生の生活がこういうものなのでしょう その答えは一言で言えば 私たちのため ということです マルコの福音書 10 章 45 節 : 人の子も 仕

2000 年は二日です ですからこちらも 遅い! と言えるほど 時は経っていないと言えます もちろん 1000 年イコール一日と言われているのではなく 一日のようだと言われていますので 単純計算できる話ではないのですが 先ほど引用した詩篇 90 篇 4 節では 私たちの時間のはかなさ 些細さという側

に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか (1) ここで場面は 地から天に移行する 1 大患難時代を通して継続している状況の描写である (2) ヨハネは キリストに対する信仰のゆえに殉教の死を遂げた人々の幻を見た 1 彼らは 祭壇の下にいた 2 旧約時代のいけにえの血が祭壇の土台に注がれたこと

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聖 書 へブル12:11,12 (第41講)

ダニエル書は終末についてどのように語っているか No.2 御使いガブリエルが告げた 七十週 の預言 聖書箇所 9 章 20 節 ~27 節 はじめに 前回はダニエル書 2 章から バビロンの王ネブカデネザルの見た正夢に ついて学びました その正夢は終わりの日に起こることを示されたものでした ダニエル

6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

07/06/17  礼拝メッセージ  近藤修司 牧師

一 マリヤへの恵みある教会に 何かというと 恵まれた女よ おめでとう と言う人がいました 女性のための聖書のクラスで 誰かが正しい答えを言ったら 恵まれた女よ おめでとう 感謝なことの証しをしたら 恵まれた女よ おめでとう 誰かが牧師に祈ってもらっている姿を見たら 恵まれた女よ おめでとう 彼女はい

2012 年フルクテンバウム フルクテンバウム博士セミナー セミナー 聖書が教える死後の世界 個人的終末論 講師 アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 中川健一

お話 文芸思潮

(1) イゼベル 彼にとっては ネバテの子ヤロブアムの罪のうちを歩むことは軽いことであった それどころか彼は シドン人の王エテバアルの娘イゼベルを妻にめとり 行ってバアルに仕え それを拝んだ (1 列 16:31) 1オムリの子アハブは イゼベルと結婚し バアル礼拝をイスラエルに導入した 2 預言者

조용기목사님 설교-일본어 번역

pg. 2

1イエスがバプテスマを受けたとき 天が開かれて聖霊が鳩のように下った 2ここでは 天が開かれて再臨のメシアが地に下ってこられる 3 黙 4:1 では ヨハネを招くために天が開かれた 4ここでは キリストが地に下るために天が開いた (2) 白い馬に乗った方 1ローマ軍の将軍は 白い馬に乗った 2 再臨

                 

Joshua Chapter 3-4 “God’s people move forward by FAITH

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2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

はじめに ユダの手紙 中川健一 はじめに (1) 聖書フォーラム運動の広がり 1 聖書は霊感を受けて書かれた誤りなき 神のことば である 2ヘブル的聖書解釈 3 聖書研究から日本の霊的覚醒( 目覚め ) が 4 学びと行動の両輪が必要である (2) 異端について 1 英語で cult あるいは he

比喩:その他

第二に 聖さを得るために 私たちはすべての人との平和を追い求めなければなりません 私たちの思いの内にある敵対心や闘争心などを放っておかず 平和的に生きるように努めなければなりません へブル書の著者は このことについて 非常に厳しく警告しています 私たちが神の聖さにあずかる者とならない限り 主を見るこ

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 (2) イスラエルの歴史 (12~50 章 ) 1アブラハム (12:1~25:18) 2イサク (25:19~26:35) 3ヤコブ (27:1~36:43) 4ヨセフ (37:1~50:26) 3. 結論 (1) 創世記とキリス

Transcription:

第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤った教理に直面し 元の信仰に回帰しようとしていた 3 手紙の内容は牧会的であり 実践的である * 教理的教えの合間に 警告の言葉が挿入句のように出てくる * この箇所は 2 回目の警告である ( 第 1 の警告は 2:1~4) (2) キリストを拒むことは モーセを拒むこと以上に罪深い行為である 1 前回は 詩 95 篇を引用することで そのことが論証された 2 詩 95 篇のテーマは荒野でのイスラエルの民の不信仰である 3 特に カデシュ バルネアでの出来事が重要である *12 人のスパイたちの報告を聞いて 民は不信仰に陥った * その結果 彼らはカナンの地に入る前に死ぬことになった * これは 彼らが霊的に滅びたということではない 4この手紙の読者たちは カデシュ バルネアと似たような場所に立っていた * 彼らは 12 使徒たちが伝える福音を聞いて それを信じた * もし不信仰に陥り エジプト ( ユダヤ教 ) に回帰するなら 祝福を失う * これは 彼らが霊的救いを失うということではない 2. アウトライン (1) 神の安息を失う危険性 (1~10 節 ) (2) 神の安息に入れという奨励 (11~13 節 ) 結論 : (1) 神のみことばの 5 つの特徴 第 2 の警告の内容について学ぶ Ⅰ. 神の安息を失う危険性 (1~10 節 ) 1.1 節 Heb 4:1 こういうわけで 神の安息に入るための約束はまだ残っているのですから あなた 1

がたのうちのひとりでも 万が一にもこれに入れないようなことのないように 私たちは恐れる心を持とうではありませんか (1) こういうわけで 1ヘブ 3:17~19 で論じてきた内容を土台とした言葉である 2イスラエルの民は不信仰の故にカナンの地に入れなかった 3この手紙の読者たちにも 同じ危険性がある (2) この手紙が論じる 安息 には 3 種類のものがある 1カナンの地での安息 ( 過去形の救い ) * 敵との戦いが終わること 2 天地創造の安息 ( 未来形の救い ) * 活動の終止のこと * 現在的意味 : キリストの贖いが完成したことを信じ 後戻りしないこと * 将来的意味 : 信者が死後に体験する安息 ( 天において 千年王国において ) 3 安息日の安息 ( 現在形の救い ) * 霊的安息のこと * 霊的成長に伴う安息のこと (3) 読者たちは 神の安息 を失う可能性があった 1ここでの安息は 上記 3の霊的安息である 2 神は 霊的出エジプトを体験した信者たちに 霊的安息を用意しておられる 3もし不信仰に陥るなら その霊的安息を失う可能性がある 4 恐れる心 とは その霊的安息を失うことへの恐れである * 出エジプトの世代がカナンの地に入れなかったことが教訓となる 2.2 節 Heb 4:2 福音を説き聞かされていることは 私たちも彼らと同じなのです ところが その聞いたみことばも 彼らには益になりませんでした みことばが それを聞いた人たちに 信仰によって 結びつけられなかったからです (1) 出エジプト世代のイスラエルの民とこの手紙の読者たちは ともに福音 ( グッドニュース ) を説き聞かされた 1 福音の内容は異なる (2) イスラエルの民にとっての福音とは 1 出 19:3~6 2

Exo 19:3 モーセは神のみもとに上って行った 主 は山から彼を呼んで仰せられた あなたは このように ヤコブの家に言い イスラエルの人々に告げよ Exo 19:4 あなたがたは わたしがエジプトにしたこと また あなたがたを鷲の翼に載せ わたしのもとに連れて来たことを見た Exo 19:5 今 もしあなたがたが まことにわたしの声に聞き従い わたしの契約を守るなら あなたがたはすべての国々の民の中にあって わたしの宝となる 全世界はわたしのものであるから Exo 19:6 あなたがたはわたしにとって祭司の王国 聖なる国民となる / これが イスラエル人にあなたの語るべきことばである * 神は イスラエルの民をエジプトから解放された * 神は イスラエルの民をカナンの地に導き入れる * 神は イスラエルの民を 祭司の王国 聖なる国民 とする 2 出 23:20~33 も参照 (3) しかし 神の計画通りにはならなかった 1 福音 ( グッドニュース ) を聞いただけでは 益にならなかった 2 神の約束を信仰によって受け取らなかったからである 3この手紙の読者たちもまた 神の約束を信仰によって受け取る必要がある 3.3~5 節 Heb 4:3 信じた私たちは安息に入るのです / わたしは 怒りをもって誓ったように / 決して彼らをわたしの安息に入らせない / と神が言われたとおりです みわざは創世の初めから もう終わっているのです Heb 4:4 というのは 神は七日目について ある個所で そして 神は すべてのみわざを終えて七日目に休まれた と言われました Heb 4:5 そして ここでは 決して彼らをわたしの安息に入らせない と言われたのです (1) 信じた私たちは安息に入るのです 1 著者と読者たちは すでに福音を信じた ( 過去の事実 ) 2その結果 安息にあずかることができる ( 新共同訳 ) ( 現在の事実 ) 3この安息は 現在形であると同時に 未来形でもある ( ヘブ 4:11) (2) 詩 95:11 が再度引用される 1 わたしの安息 とは 神が味わっておられる安息である (3) この安息は 天地創造の安息 である 3

1 創 2:2 の引用 2 神は今も この安息を味わっておられる 3この安息は 神が人間に与えようとされた安息である 4しかし イスラエルの民は不信仰によってこの安息を放棄したのである 4.6~7 節 Heb 4:6 こういうわけで その安息に入る人々がまだ残っており 前に福音を説き聞かされた人々は 不従順のゆえに入れなかったのですから Heb 4:7 神は再びある日を きょう と定めて 長い年月の後に 前に言われたと同じように ダビデを通して / きょう もし御声を聞くならば / あなたがたの心をかたくなにしてはならない / と語られたのです (1) ダビデは 詩 95 篇を通して 神の安息に入る道が開かれていると語った 1それゆえ きょう という日に神に立ち返れと勧めた (2) この手紙の著者もまた 神の安息に入る道は依然として開かれていると書いた 1 それゆえ 出エジプト時代のイスラエルの民の失敗を繰り返すべきではない 5.8 節 Heb 4:8 もしヨシュアが彼らに安息を与えたのであったら 神はそのあとで別の日のことを話されることはなかったでしょう (1) ここで語られている 神の安息 は カナンの地での安息 以上のものである 1ヨシュアは新しい世代のイスラエルの民に カナンの地での安息 を与えた 2しかしヨシュアは 霊的成長から来る安息を与えることができなかった 3ダビデが詩 95 篇で語っている 神の安息 は カナンの地での安息 以上のものである 6.9~10 節 Heb 4:9 したがって 安息日の休みは 神の民のためにまだ残っているのです Heb 4:10 神の安息に入った者ならば 神がご自分のわざを終えて休まれたように 自分のわざを終えて休んだはずです (1) ここでの 安息 は 安息日の安息 である 1この安息は ギリシア語で サバティスモス である ( 新約聖書でここだけ ) 2 安息日の祝い 喜び を意味している 3 神の臨在の喜び 理想的な喜びのことである 4

(2) この 安息 は すべての信者に約束されている 1 霊的成長がもたらす安息である 2 霊的成長とは 聖霊の導きによって生きている状態である 3その人は 霊的生活の中で起こる基本的な戦いからは自由になっている 4その人は 自分の努力に頼ることは止め 信仰によって歩んでいる Ⅱ. 神の安息に入れという奨励 (11~13 節 ) 1.11 節 Heb 4:11 ですから 私たちは この安息に入るよう力を尽くして努め あの不従順の例にならって落後する者が ひとりもいないようにしようではありませんか (1) ですから 14:1~10 の内容が土台になっている 2 安息日の安息 に入るように努めようではないか * これは 現在形の安息である * これは 霊的成熟から来る安息である (2) 不従順なイスラエルの民が反面教師である 1 彼らは 神の約束された安息に入れなかった 2 彼らは 荒野で死んだ 3そのように 不信仰な状態を続ければ 死を招く可能性がある 4しかし 魂の救いを失うことはない 2.12~13 節 Heb 4:12 神のことばは生きていて 力があり 両刃の剣よりも鋭く たましいと霊 関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し 心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます Heb 4:13 造られたもので 神の前で隠れおおせるものは何一つなく 神の目には すべてが裸であり さらけ出されています 私たちはこの神に対して弁明をするのです (1) 奨励の根拠 1 神のことばが働いている 2 神のことばには 5 つの特徴がある (2) 信者は いつか神の御前で申し開きをすることになる 1 神の前で隠れおおせるものは何一つない 2 記憶にない 文書は廃棄した は 神の裁きの座では通用しない 5

3 神に対して弁明をすることは 恐ろしいことである 結論 : 神のみことばの 5 つの特徴 1. ヘブ 4:12 Heb 4:12 神のことばは生きていて 力があり 両刃の剣よりも鋭く たましいと霊 関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し 心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます 2.5 つの特徴 (1) 生きている 1 生きている神から出たことばなので 神の性質を反映している 2 霊的に死んだ者を甦らせることができる (2) 力がある 1ギリシア語で エネルゲス 2 活発に働いている その結果 生きていることを証明している 3コロ 1:29 Col 1:29 このために 私もまた 自分のうちに力強く働くキリストの力によって 労苦しながら奮闘しています (3) 鋭い 1 鋭利な両刃の剣よりも鋭い 2エペ 6:17 Eph 6:17 救いのかぶとをかぶり また御霊の与える剣である 神のことばを受け取りなさい (4) 刺し通す 1 たましいと霊 の分かれ目を刺し通す * たましい と 霊 は 互換性のある言葉である * 人間の内面の 2 つの側面を表現する言葉である * 人間の内面が 2 分割されているという意味ではない 2 関節と骨髄 の分かれ目を刺し通す * 関節 と 骨髄 は 人間の肉体の 2 つの側面である (5) 判別することができる 1ギリシア語の クリティコス ( 形容詞 ) 英語の critic 2 心のいろいろな考え とは 実際に考えている内容である 3 はかりごと とは 内面の動機である Mat 11:28 すべて 疲れた人 重荷を負っている人は わたしのところに来なさい わたしがあなたがたを休ませてあげます Mat 11:29 わたしは心優しく へりくだっているから あなたがたもわたしのくびきを負っ 6

て わたしから学びなさい そうすればたましいに安らぎが来ます Mat 11:30 わたしのくびきは負いやすく わたしの荷は軽いからです 7