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平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

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今月の経済金融情勢2018年12月25日号

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< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

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今月の経済金融情勢2018年11月30日号

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( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

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MEBUKI NEW YORK REPORT Vol.7 めぶきニューヨークレポート MEBUKI NEW YORK REPORT 2019 年 4 月号 視察レポート ボストンにおける水産専門見本市の模様 P.1 トピックス 注目される新規上場企業 P.3 N Y ライフ DAISO ニューヨーク

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参考資料いちよし証券投資情報部 2019 年 10 月 7 日 極端な悲観相場の修正へ 業績の下方修正リスクも織り込み 日米経済指標に注目 最終ページに お客様にご確認いただきたい重要な注意事項を記載しております 必ずご確認ください

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

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米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

受益者の皆様へ 先進国 8 資産分散ファンド エイト 愛称 プラチナ 8 追加型投信 / 内外 / 資産複合 2019 年 9 月 30 日 ( 月次改訂 ) 運用実績 2019 年 9 月 30 日現在 運用実績の推移 11,500 11,000 10,500 10,000 9,500 9,000

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

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第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

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調査レポート - 米中間選挙と今後の論点 - 中間選挙の結果は事前予想とほぼ一致し 共和党は上院で過半数を維持 民主党は都市近郊の女性票に狙いを定めた作戦が功を奏し 下院の過半数を奪還 上院 共和党と下院 民主党の ねじれ議会 となりました そこで今回は中間選挙後の米国における政策の論点についてレポ

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米労働市場は直近の回復基調に変化なし ~FRB出口政策への影響は限定的~

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( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 金 25, 2, 15, 12, 営業利益率 経常利益率 額 15, 9, 当期純利益率 6. 1, 6, 4. 5, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 8 社 214 年度 215 年度前年度差 ( 単位 : 億円 ) 前年

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

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株式市場 米国株 年末商戦や金利動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米中首脳会談への期待から上昇米国株式市場は上昇しました 前半は中間選挙の結果が市場の事前想定通りとなったことなどから安心感が広がり株価は上昇しました 中旬では一部のハイテク企業が需要見通しを引き下げたこと

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今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

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株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

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フ ァ ン ド の 特 色 ハイグレード ハイグレード オセアニア オセアニ ニア ボンド マザーファンド マザーファンド を通じて オーストラリア ドル建ておよびニュージーラ ドル建ておよびニュージーランド ドル 建ての 債券等 に投資します 債券等 には コマーシャル ペーパー等の短期金融商品を

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株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

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日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

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人民元週間レポート 2019 年 3 月 29 日発行 みずほ銀行 ( 中国 ) 有限公司 中国為替資金部

定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問で

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当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

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株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

マクロ インサイト FRB FRB 長期金利 FRB bp 図表 1 FRB と市場の金利予測の乖離 FOMC 予測 vs 市場予測 年末 年末 2.0 市場が

経済・物価情勢の展望(2016年10月)

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MEBUKI NEW YORK REPORT Vol.6 めぶきニューヨークレポート MEBUKI NEW YORK REPORT 2019 年 3 月号 調査レポート ケンタッキー州の企業誘致に向けた取り組み P.1 トピックス セクター別の株価動向と今後のポイント P.3 N Y ライフ 笠間焼き NY 展 P.5 米国マーケットレポート (2 月 ) P.6 ニュース一覧 P.7 常陽銀行ニューヨーク駐在員事務所 712 Fifth Avenue 8 th FL TEL:+1-347-686-8420 E-mail:newyork@joyobank.co.jp 本レポートの内容につきましては 当行の信頼し得る先からの情報に基づいて作成しておりますが その正確性 信頼性を保証するものではありません 具体的に法律上 会計上 税務上の助言を必要とされる場合は それぞれの専門家にご相談くださいますようお願い致します

調査レポート - ケンタッキー州の企業誘致に向けた取り組み - ケンタッキー州は米国で最もビジネスに適した州を目指し 外国企業の誘致に積極的な州のひとつです 今回は同州による企業誘致策 日系企業の同州への進出状況等についてレポートします 1. 同州の概要同州は米国中東部にある州で 1792 年に米国第 15 番目の州に昇格しました 州都はフランクフォート 最大都市はルイビルです 米国 50 州のなかで陸地面積は第 37 位 人口 (2017 年現在 445 万人 ) は第 26 位の州です 同州から半径 1,000km( 車で 1 日の圏内 ) に米国の全人口の 3 分の 2 が集中する好立地です 2. 州による企業誘致策同州に新規進出を考えている企業や 既に進出済みの企業で施設の拡張等を検討している企業に対し 事業の経費負担を軽減するための制度が設けられています 主な財務優遇措置としては以下の通りです ( 同州 HP より一部抜粋 ) ケンタッキー州事業投資プログラム既に同州に進出しており新たに事業を拡張する あるいは新規に進出する地域および全国本社業務 製造会社 非小売業務または科学技術関連の企業は 認定を受けることで法人所得税控除および賃金賦課金が認められます ケンタッキー エンタープライズ イニシアティブ法同州におけるサービスや科学技術の新設 拡張 製造事業 観光促進プロジェクトを奨励する制度です 研究 開発に使用する建築資材 設備 データ処理の設備に対して有資格と認定されれば 企業が納めた販売 使用税の割戻しが認められます ケンタッキー再投資法市場での競争力を維持 改善するために 同州内の施設へ投資を必要とする製造企業に対して有資格と認定されれば税控除する制度です 技能研修投資税額控除従業員のための職業訓練や技能向上の制度に資金を支出する企業に対して 有資格と認定されれば同州の法人所得税の控除が受けられます 助成金制度特定の事業や業種に特化した研修制度に資金を支出する企業に対して 有資格と認定されれば同州から負担に応じた助成金を受けられます なお 上記の他にも ハイテク関連向けの優遇制度や人材訓練向けの優遇制度も設けられており 同州の企業誘致に積極的な姿勢が窺えます 1

3. 日系企業の進出状況州政府のデータによれば 同州には 34 ヵ国の海外に本社を持つ企業が 500 社以上存在し 海外からの企業での雇用者数は 11 万人に上ります 日系企業の進出企業数は 190 社を超え 約 4.5 万人の雇用を生み出しています これは外国企業のなかで最多となっています なかでも Toyota Motor Corporation の従業員は 9,500 名にのぼり 群を抜いていることが分かります 250 200 150 100 50 0 191 進出企業数 ( 社 ) 77 35 35 33 19 11 9 9 8 Toyota Motor Corporation Hitachi Automotive Systems Americas Inc Akebono Brake Industry Toyotetsu America Beam Suntory Inc Logan Aluminum Inc Sumitomo Electric Wiring Systems Inc T. RAD North America Inc Daicel Safety Inc TG Kentucky LLC 日系企業の従業員数 ( 人 ) 2,700 2,300 1,500 1,400 1,200 875 850 725 100 4. まとめ同州への投資メリットとして以下の事項が挙げられます これらの多くは州による投資環境の整備 充実によるものです 立地( 米国の中東部 ) ロジスティックス 輸送の利便性( 道路 空路 鉄道 水路 ) 安価なコスト( 投資優遇措置による ) 安価な電力料金 低い税率 豊富で優れた労働力 ビジネス環境( 州政府の協力 ) イノベーション ゆとりのある生活環境同州は政治家だけでなく 知事を始めとして企業経営経験者によってリードされている州であり 米国で最もビジネスに適した州とすることをモットーとしています 今後とも同州に注目されます 以上 ニューヨーク駐在員事務所首席駐在員飯塚藤郎 9,500 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 2

トピックス - セクター別の株価動向と今後のポイント - 米国株は昨年 10 月から年初にかけての大幅な調整を経て上昇トレンドに転じ S&P500 は年初来で約 10% 上昇しています (2 月 15 日時点 ) その背景として FRB による金融引き締め姿勢からの転換や米中貿易戦争懸念の後退などが挙げられます 加えて 実体経済の状況を確認する上で注目された第 4 四半期企業業績が予想よりも楽観的な内容であったことも 過度な警戒感が後退し 株価の戻りをサポートしました そこで今回はセクター別の株価動向と今後のポイントについてレポート致します 1. S&P500 業種別セクターの年初来の株価動向 S&P500 の業種別セクターは 11 で構成され セクター毎に株価指数が算出されています 各セクターは景気に左右され易い景気敏感セクターと逆に景気に左右されにくいディフェンシブセクター それ以外の中間セクターに分類されます 景気後退が意識された昨年 10 月以降の下落では景気敏感セクターの資本財やエネルギーなどを中心に大きく株価が下落しましたが 年明け以降の株価の戻り局面では 逆に 10 月からの下落率の大きかったセクターを中心に株価が上昇しました 一方で 下落率の小さかったディフェンシブセクターのヘルスケアや生活必需品 公益事業は昨年末来の調整局面でも市場参加者がセクターの配分をディフェンシブセクターにシフトしたことから下落率も小さく 今回の戻り局面での上昇率も限定的となっています ( 図表 1) 図表 1: 主要 11 セクターの期間別騰落率 3

2. セクター別の決算状況図表 2は第 4 半期決算で売上高と EPS(1 株利益 ) が市場予想を上回ればポジティブ 下回ればネガティブとして集計した結果です 2 月 15 日時点で S&P500 の採用銘柄の 500 社中 約 400 社が決算を発表しており 売上高では全体の約 60% EPS では全体の約 70% の企業が市場予想を上回る決算を発表しています 具体的には景気敏感セクターの資本財 ( ボーイングやキャタピラーなど ) 情報技術( マイクロソフト シスコシステムズ ビザなど ) セクター CS サービス ( アルファベット ウォルトディズニー AT&T など ) で EPS が市場予想を上回る企業が多く 過度な企業業績の悲観的な見方が後退する材料となりました 図表 2: 主要 11 セクターの売上高 EPS のサプライズ状況 (2 月 15 日時点 ) 売上高 EPS ヘルスケア 80 20 資本財 88 12 資本財 70 30 情報技術 82 18 公益事業 67 33 CSサービス 76 24 一般消費財 67 33 ヘルスケア 76 24 不動産 62 38 一般消費財 74 26 エネルギー 61 39 生活必需品 68 32 情報技術 56 44 金融 61 39 生活必需品 52 48 エネルギー 59 41 CSサービス 48 52 不動産 54 46 金融 47 53 公益事業 50 50 素材 30 70 素材 50 50 全銘柄 60 40 全銘柄 71 29 ポジティブ ネガティブ ポジティブ ネガティブ 3. 今後の主なセクターのポイント米中通商協議の不透明感や政府の一部閉鎖の影響から今後も景気敏感セクターへの資金は向かい辛い一方で ディフェンシブセクターにはリスク分散の観点から資金が向かいそうです セクター毎の主な注目点は以下の通りです 各セクターの今後の動向に注目です ニューヨーク駐在員事務所髙信喜博 4

NY ライフ - 笠間焼き NY 展 - マンハッタンにある日本クラブ内 日本ギャラリーでは 1 月 31 日から1ヶ月間 自由な作風 笠間焼 が開催され 人間国宝 故 松井康成氏の代表作 6 点と現代陶芸作家 3 名 ( 大貫博之氏 戸田浩二氏 額賀章夫氏 ) の作品約 60 点が展示されました 展示品のなかには 東日本大震災で破損した松井作品の一部もあり 陶片を実際に手に取ることができるため 質感を肌で感じ 断面をじっくりと鑑賞する来場者の姿が多くみられました 陶 の断 ( 写真右 ) 笠間焼は約 240 年前の江戸時代 箱田村 ( 現在の笠間市箱田 ) の久野半右衛門が信楽から来た陶工の指導で焼き物を始め築窯したのが始まりといわれています 長い歴史を持つ伝統を受け継ぎながらも 慣習や古いしきたりなどがほとんどなく 日用品から斬新なオブジェまで 様々な作品が製作されています 今回の展覧会の来場者は1,000 人を超え 半数以上が日本人以外だったことからも 笠間焼の多様性や魅力 日本の芸術に対するニューヨーカーの関心の高さが伺えます 作り手の世界観を自由に創造できることから 各地の陶芸作家が移住し 現在は300を超える作家の活動拠点となっている笠間と 様々な文化が共存しながら 混じることなくそれぞれの文化が色濃く存在している街ニューヨークとの共通点に気づかされました 5 ニューヨーク駐在員事務所尾崎佳

米国マーケットレポート (2 月 ) マーケット情報 市場指標 2 末 1 末 間騰落額 間騰落率 株式 NYダウ 25,916.00 24,999.67 +916.33 +3.7% ナスダック 7,532.53 7,281.74 +250.80 +3.4% 債券 10 年債利回り 2.72 2.63 +0.09 +3.3% 為替商品 ドル / 円原油先物 (WTI) 111.39 57.22 108.89 53.79 +2.50 +3.43 +2.3% +6.4% ユーロ / ドル 先物 1.14 1,316.10 1.14 1,319.70 0.01 3.60 0.7% 0.3% 出所 :Bloomberg 米国市場の概況 (2 月 ) 株式市場 NY ダウは一時 26,000 ドル台を回復 2 月の株式市場は 下旬に発表された対中関税引き上げの延期決定等 米中貿易協議の進展が好感され NY ダウは一時昨年 11 月以来となる 26,000 ドル台を回復した また FRB によるハト派的スタンス維持を受けた米長期金利の低位安定や 堅調な企業決算等を背景に FANG を始めとした大手ハイテク株等の上昇が相場を牽引した 債券市場 10 年債利回りは 2.7% を挟んだ水準で小動き 2 月の債券市場は 小売売上高や中古住宅販売件数等といった一部経済指標の低迷や FRB のハト派的スタンス維持等を背景に 10 年債利回りは 2.7% を挟んで小動きとなった 20 日に公表された 1 月 FOMC 議事録では FRB のバランスシート縮小を今年後半にも終了することを示唆し 株式市場や世界経済の不透明感を意識した内容となった 為替市場 ドル/ 円は昨年 12 月以来の 111 円台を回復ドル / 円は 米中貿易協議の進展期待や株高等を背景にリスク回避の円買いが後退し 昨年 12 月以来の 111 円台を回復 また 欧州景気減速懸念を背景に ユーロ買いの動きは限定的となり ユーロ / ドルは上値が重い展開となった 商品市場 原油価格は昨年 11 月以来の 57 ドル台を回復米 WTI 原油価格は OPEC( 石油輸出機構 ) 等主要産油国による協調減産を受けた需給の安定や米中貿易協議進展の期待等を背景に 昨年 11 月以来となる 57 ドル台を回復 金相場 (COMEX) は リスク回避の動きが後退したことを受け 1 オンス 1,300 ドル台前半で小動きとなった 6 ニューヨークトレーニー 室謙

ニュース一覧 (2019 年 2 月のニュースを抜粋 日付は Bloomberg 掲載日であり あくまで参考となります ) 経済 ( 発表順 ) 非農業部門雇用者数:1 月は前月比 +30.4 万人と予想 (+16.5 万人 ) を大きく上回る (2/1) 失業率:1 月は 4.0%( 予想 :3.9%) と小幅上昇 賃金は前年比 +3.2% と予想に一致 (2/1) ISM 製造業景況指数 :1 月は 56.6 と予想 (54.0) 前月(54.3) を上回る (2/1) 消費者物価指数( 除食品 エネルギー ):1 月は前年比 +2.2% と予想 (+2.1%) を上回る (2/13) 小売売上高:12 月は前年比 1.2%( 予想 :+0.1%) と 9 年振りの大幅減 (2/14) 鉱工業生産:1 月は前月比 0.6% と予想 (+0.1%) を下回る 自動車が 8.8% と低迷 (2/15) ミシガン大学消費者マインド指数:2 月は 95.5 と予想 (93.7) 前月(91.2) 共に上回る (2/15) 中古住宅販売件数:1 月は 494 万戸 ( 前月比 1.2%) と 15 年 11 月以来の低水準 (2/21) GDP(4Q:10-12 月 ): 前期比 +2.6% と予想 (+2.2%) を上回る 設備投資が牽引 (2/28) 金融政策 ( 米国 欧州 ) ( 米国 ) FOMC 議事要旨 (1 月 ): 保有資産の縮小 年内停止で幅広く認識一致 (2/20) パウエル FRB 議長 : 経済の見通しは良好 一部に相反する流れも (2/26) パウエル FRB 議長 : インフレ目標の数値引き上げ 検討していない (2/27) ( 欧州 ) ECB 経済報告 : ユーロ圏は予想外に下振れ気味 最近の経済指標が示す (2/7) ビルロワドガロー 仏中銀総裁: 長期にわたるマイナス金利の弊害警告 (2/28) 政治 ( 米国 欧州 ) ( 米国 ) トランプ大統領:3 月 1 日に予定していた米関税引き上げを先送り (2/24) 下院議会: トランプ大統領の緊急事態宣言を阻止する決議案を可決 (2/26) トランプ大統領: 北朝鮮との会談は制裁解除を巡って決裂 (2/28) クドロー国家経済会議委員長: 米中 歴史的な 貿易合意まであと一息 (2/28) ( 欧州 ) EU: 速やかに報復 米国が自動車関税発動なら- 貿易摩擦激化へ (2/18) 英下院:EU 離脱巡るメイ首相の方針承認 - 延期の可能性に道 (2/27) 企業関連 エヌビディア:4Q 調整後 1 株利益 市場予想上回る- 株価 6.5% 上昇 (2/14) ナイキ: ツイッターで炎上 試合中にスター選手のバスケシューズ崩壊 (2/21) スプリント: 米 9 都市で 5Gサービス始動へ-まず4 都市で 5 月開始 (2/25) ( 出所 : 各種新聞 ブルームバーグ等 ) 7