日本消化器内視鏡学会専門医研修カリキュラム 総論 1. 消化器内視鏡専門医としての研修目標 1) 消化器内視鏡医としてのプロフェッショナリズム A A 2) どのような専門医であるべきか A A 3) 消化器内視鏡専門医として心得ておくべきこと 1 消化器内視鏡医の倫理 患者の人権 A A 2 説明

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新 消化器内視鏡専門医制度 専門医研修カリキュラム について 研修カリキュラムは新 消化器内視鏡専門医が修得する消化器内視鏡全分野の研修内容を網羅したものとなっている 消化器内視鏡分野は日々発展を遂げており 専門化 多様化しているため 消化器内視鏡領域をすべて理解し 達成することは不可能と思われる

4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

094.原発性硬化性胆管炎[診断基準]

消化管疾患の治療にも, 肝胆膵疾患の治療にも, 多種の薬剤が使用される. これらの薬剤のなかには強力で有効性も高いが副作用が大きく, 場合によっては死に至る重篤な副作用を発症する薬剤もあり, 専門医が十分に検討を重ねた後に使用されている. 抗癌剤やインターフェロン製剤, 抗体製剤などがこのなかに含ま

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平成19年度消化器内科後期研修プログラム

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膵臓癌について

Yonago Medical Center Magazine ARCUS #20 May 2018

がん登録実務について

1 集中治療について述べることができる. 2レスピレータの基本的な管理について述べることができる. 3DIC とMOF を理解し 適切な診断 治療を行うことができる.. (14) 救命 救急医療 1 蘇生術について述べることができる. 2ショックを理解できる. 3 重度外傷の病態を理解し 初療を実践

第58回日本臨床細胞学会 Self Assessment Slide

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洗浄 消毒 スコープおよび周辺機器の洗浄 消毒は 消化器内視鏡ガイドライン ( 日本消化器内視鏡 学会 ) に準じて行うこと 5) 判定 部位 所見の部位を記載する 食道 ( 上部 中部 下部 食道胃粘膜接合部 ) 胃 ( 穹窿部 噴門部 体上部 体中部 体下部 胃角部 前庭部 ) ( 大弯 小弯

平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 ,034 平成 28 年度 -

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

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1)表紙14年v0

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胃がんの内視鏡的治療 ( 切除 ) とは胃カメラを使ってがんを切除する方法です. 消化器内科 胃がん 治癒 胃がん切除

IgG4 関連疾患 IgG4 関連疾患診断基準 IgG4 関連疾患 厚生労働省 IgG4 関連疾患に関する調査研究 班 ポケットブック版にてご覧いただけます. お問い合わせフォーム IgG4 関連疾患の診断は基本的には,

ス島という膵内に散在する組織集団がインスリン グルカゴン ソマトスタチンというホルモンを血中に放出し血糖を調節します 外分泌機能とは 膵腺房から炭水化物の消化酵素のアミラーゼや 蛋白質の分解酵素のトリプシン キモトリプシンの非活性型のトリプシノーゲン キモトリプシノーゲンが さらに脂肪分解酵素のリパ

したことによると考えられています 4. ピロリ菌の検査法ピロリ菌の検査法にはいくつかの種類があり 内視鏡を使うものとそうでないものに大きく分けられます 前者は 内視鏡を使って胃の組織を採取し それを材料にしてピロリ菌の有無を調べます 胃粘膜組織を顕微鏡で見てピロリ菌を探す方法 ( 鏡検法 ) 先に述

cstage,, CQ1-5 cstage a CQ2-1,9 CQ4-1 cstage b CQ5-1 CQ4-2~6 CQ5-2~4 CQ2-2~9 CQ3-1~4 CQ6-1~4 CQ4-7 cstage JPS 6 図 2 膵癌治療アルゴリズム 表 1 勧告の強さの分類 A B C1 C2

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消化性潰瘍(扉ページ)

背景日本消化器内視鏡学会は 消化器内視鏡に関連した偶発症を 1983 年から 5 年毎に全国的に調査し これまでに 5 回の発表を行ってきた 5 回目の調査は 2003 年から 2007 年まで行われ その結果は 2010 年に本学会誌に公表されている 本研究は 全国調査を継続して行う目的で 200

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

Ⅳ 研 修 目 標

2/11 部血管造影 291 件などである 胃癌の治療には外科的切除が選択されることが多い しかし リンパ節転移の危険性がほとんどないとされる分化型の粘膜内癌に対しては 積極的に内視鏡的粘膜切除術 (EMR) を行ってきた 近年 大きな病変でも一括切除が可能で 術後の病理学的診断が確実な内視鏡的粘膜

70 頭頸部放射線療法 放射線化学療法

患者さんへの説明書

虎ノ門医学セミナー

1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

患者 ID: 氏名 : ピロリ菌外来説明文書 1. ピロリ菌はいつ誰によって発見されたのでしょうかピロリ菌はオーストラリアのウォレンとマーシャルによって 1983 年ヒトの胃の中から発見されました その後 ピロリ菌がヒトの胃に与える様々な影響が解明

2.IPMN はどうして重要なの? いわゆる 通常の膵臓がん は先に説明したように 非常に悪性度が高く治療成績が悪いとされており 発見時すでに進行癌ということが多い疾患です それに比べて同じ膵臓の腫瘍といっても IPMN では 良性の段階 ( 過形成や腺種と呼びます ) から悪性の段階 ( 通常型の

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

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臨床の実際 - 消化器内科編 - 本年度 ( 平成 28 年度 ) は当科の体制にも変更があり 個人的な感想としてはスクランブル体制といった感じで始まりました 近隣の先生方にはご心配ご不便をお掛けしたこととと思いまして 本年度の当科 ( 胆膵 消化管診療 ) の治療成績を一部まとめてみました ERC

3. 胃がんの診断について胃透視や上部消化管内視鏡検査により病変を検出するとともに病変の範囲や深さを詳細に観察し 内視鏡検査で採取します生検標本を病理組織学的に診断します 拡大内視鏡検査によりさらに詳細に観察したり 超音波内視鏡検査により病変の深さを観察します また 腹部超音波検査や CT 検査など

6学年まとめ講義 肝胆膵画像診断

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2

外来在宅化学療法の実際

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

各医療機関が専門とするがんに対する診療機能 1. 肺がん 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 当該疾患を専門としている 開胸 胸腔鏡下 定位 小線源治療 1 呼吸器内科 8 2 呼吸器外科 3 3 腫瘍内科 放射線治療科 1 グループ指定を受ける施設との連携 昨年

スライド 1

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2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

第34回 兵庫県内視鏡治療談話会               平成20年10月29日

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

科目科目区分 単位数 (1 単位当た りの時間 ) 必修 選択 区分 開講時期 授業形態 病理病態学 専門基礎科目 病気と治療 2 単位 (30 時間 ) 必修 1 年次 通年 講義 演習 科目担当者科目責任者 : 黒田雅彦担当教員 : 井上理恵 佐藤栄一 松本哲哉 長尾俊孝 後藤明彦 河合隆 森安

採択演題一覧

図1 消化器の構成 れます薬やアルコールの代謝も肝臓で行 物質は肝臓で無毒化され 尿や便に排泄さ などが合成されます身体にとって有害な 役割を演じています ンなどです膵臓は血糖値の調節に重要な げるインスリンや血糖値を上げるグルカゴ 糞便中に出ていくのは約 リットルです 腸に進み 大腸でそのほとんど

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Taro-01 胃がん内視鏡検診手引き

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1. 部位別登録数年次推移 表は 部位別に登録数の推移を示しました 2015 年の登録数は 1294 件であり 2014 年と比較して 96 件増加しました 部位別の登録数は 多い順に大腸 前立腺 胃 膀胱 肺となりました また 増加件数が多い順に 皮膚で 24 件の増加 次いで膀胱 23 件の増加

Drug Infomation

外科領域の専門医共通 領域講習の開催一覧 (2018 年 5 月現在 ) ( 現行制度下の外科専門医更新の研修実績としては 一律 1 回あたり 3 単位を算定します ) 開催日 主催学会 講習会名称 開催地 種別 単位 2016 年 4 月 14 日日本外科学会 特別企画 外科医に求められる医療安全

資料 1 1 当院にて膵粘液性嚢胞腫瘍 (MCN) の治療をうけた方 研究課題 膵粘液性嚢胞腫瘍 (MCN) の検証 - 多施設共同後ろ向き研究 審査番号 研究機関名及び本学の研究責任者氏名 この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです 研究機関東京大学大学院医学系研究科消化器内科学研

背部痛などがあげられる 詳細な問診が大切で 臨床症状を確認し 高い確率で病気を診断できる 一方 全く症状を伴わない無症候性血尿では 無症候性顕微鏡的血尿は 放置しても問題のないことが多いが 無症候性肉眼的血尿では 重大な病気である可能性がある 特に 50 歳以上の方の場合は 膀胱がんの可能性があり

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4. 膵腫瘤存在診断 A) 確診 1 粋の明らかな異常エコー域 ( 注 ) 2 粋の異常エコー域が以下のいずれかの所見を伴うもの a) 尾側膵管の拡張 b) 膵内または膵領域の胆管の狭窄ないし閉塞 c) 膵の限局性腫大 B) 疑診 1 膵の異常エコー域 2 膵領域の異常エコー域 3 膵の限局性腫大

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

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どく拡張する ( 中毒性巨大結腸症 ) こともあります. このような場合には緊急に手術が必要です. また 大腸癌になった場合にも手術が必要になります. 内科的治療が効きにくい難治例や重症例の場合にも 内科的治療のバランスの点から手術を選択することがあります. 手術の方法は 大腸全摘ですが 肛門を残す

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大腸ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を受けられる患者さんへ

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10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

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透析看護の基本知識項目チェック確認確認終了 腎不全の病態と治療方法腎不全腎臓の構造と働き急性腎不全と慢性腎不全の病態腎不全の原疾患の病態慢性腎不全の病期と治療方法血液透析の特色腹膜透析の特色腎不全の特色 透析療法の仕組み血液透析の原理ダイアライザーの種類 適応 選択透析液供給装置の機能透析液の組成抗


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206 年実施卒後教育プログラム ( 日泌総会 ) 領域等タイトル日時単位 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 8 日泌総会卒後 9 日泌総会卒後 0 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 5 日泌総会卒後 6

p 13

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総論 1. 消化器内視鏡専門医としての研修目標 1) 消化器内視鏡医としてのプロフェッショナリズム A A 2) どのような専門医であるべきか A A 3) 消化器内視鏡専門医として心得ておくべきこと 1 消化器内視鏡医の倫理 患者の人権 A A 2 説明と同意 インフォムト コンセント A A 3 患者 - 医師関係 コミュニケション A A 4 適応と禁忌 A A 5 安全管理 A A 6 洗浄 消毒 滅菌 A A 7 医療従事者の健康と安全 院内感染対策 A A 8 チーム医療 A A 9 診療カ イト ライン ( 指針 ) A A 10 学習理論 A A 11 病理学 A A 12 偶発症対策 A A 13 循環機能を含む全身管理 ( 術前 術中 術後 ) A A 14 前処置と前準備 ( 鎮静 ) A A 15 抗血栓療法施行症例への対応 A A 2. 消化器内視鏡による対応と所見 1) 腹痛 急性腹症 1 個別診断と救急対応 A A A 2 腹膜刺激症状 A A A 3 消化管穿孔 A A B 4 急性胆嚢 胆管炎 胆石発作 A A B 5 急性膵炎特に胆石性膵炎 A A B 6 機能性消化管障害 A A A 2) 消化管出血 ( 上部消化管 小腸 大腸 ) A A A 3) 発熱と腹部症状 A A A 4) 嘔吐と下痢 A A A 5) 黄疸 A A A 6) 消化管異物 A A B 3. 消化器内視鏡腫瘍学 1) がん診療の基本原則 1 がん告知と告知後のケア A A A 2 緩和医療と終末期医療 A A B 2) がん治療方法 1 内視鏡治療 A A A 4. 消化器内視鏡機器 1) 内視鏡 ( 軟性内視鏡 超音波内視鏡 カプセル内視鏡 など ) A A A 2) 内視鏡システム構成機器 ( 光源 プロセッサー 超音波観測装置 ワークステーション など ) A A A 3) 内視鏡周辺機器 ( 高周波焼灼機器 呼吸器 循環器モニタリング装置 CO2 送気装置 など ) A A A 4) 内視鏡処置具 ( 生検鉗子 クリップ 高周波スネア 高周波ナイフ など ) A A A 咽頭 食道 胃 十二指腸 1. 上部消化管領域で用いる内視鏡機器 周辺機器 処置具 1) 経口 経鼻 食道 胃 十二指腸 A A A 1000 2) 超音波内視鏡 B C C 3) 消化器内視鏡観察法の分類と原理 A A A 4) 内視鏡周辺機器 ( 高周波焼灼機器 呼吸器 循環器モニタリング装置 COB ガス送気 関連機器 ) A A A 5) 処置具 A A A 2. 上部消化管内視鏡の適応と禁忌 A A A 3. 前処置と前準備 ( 鎮静 ) A A A 4. 上部消化管内視鏡の偶発症と予防 対処法 A B B 1) 咽頭 食道 1 挿入手技 ( 経口 経鼻 ) と通常観察 A A A 2 ヨード染色 A A A 3 拡大内視鏡観察 B B B 4 超音波内視鏡 B B B 5 画像強調内視鏡 (IEE) B B B 6 生検 A A A 1

7 咽頭 食道疾患 2) 胃 十二指腸 1> 胃食道逆流症 (GERD: gastroesophageal reflux disease) 食道裂孔ヘルニア A A A 10 2> Barrett 食道 /Barrett 腺癌 A B B 5 3> 食道静脈瘤 A B B 5 4> 咽頭腫瘍 5> 食道上皮性腫瘍 6> 食道粘膜下腫瘍 7> アカラシア 8> 好酸球性食道炎 1 挿入手技 ( 経口 経鼻 ) と通常観察 A A A 2 色素内視鏡 A A A 3 拡大内視鏡観察 B B B 4 超音波内視鏡 B B B 5 画像強調観察法 (IEE) B B B 6 生検 A A A 7 胃 十二指腸疾患 6. 内視鏡治療 A) 咽頭 食道 1> Helicobacter pylori 感染症 慢性胃炎 萎縮性胃炎 A A A 10 2> 急性胃炎 急性胃粘膜病変 (AGML) A A B 1 3> 胃 十二指腸潰瘍 潰瘍瘢痕 ( 消化性潰瘍 ) A A A 10 4> Mallory-Weiss 症候群 A A B 1 5> アニサキス症 A A C 0 6> 胃腺腫 胃ポリープ 十二指腸腺腫 A B A 10 7> 胃癌 A B A 10 8> 消化管悪性リンパ腫 9> NSAIDs 関連消化管障害 A A B 1 10> 消化管粘膜下腫瘍 ( リンパ腫を除く ) A A B 5 11> 神経内分泌腫瘍 ( 消化管カルチノイド腫瘍 ) 13> 胃静脈瘤 A B B 5 12> 血管形成異常 A A B 5 14> 消化管アレルギー 好酸球性胃腸症 A A C 0 15> 放射線性消化管障害 A A C 0 16> 全身性疾患に伴う消化管病変 ( アミロイド シス 膠原病 内分泌疾患などに伴うもの ) A A C 0 1 食道静脈瘤に対する内視鏡治療 B B B 1 2 食道腫瘍に対する内視鏡治療 B B C 0 3 食道狭窄治療 B B B 1 4 アカラシアに対する内視鏡治療 5 食道異物除去術 A A B 1 6 内視鏡治療術後処置及び偶発症 B B B 1 B) 胃 十二指腸 1 胃静脈瘤に対する内視鏡治療 B B C 1 2 止血術 局注 クリップ 焼灼 止血鉗子 B B B 5 3 胃十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療 A B B 5 4 胃 十二指腸異物除去術 5 胃瘻造設 PEG 6 GOO Gastric outlet obstruction の狭窄治療 7 内視鏡治療術後処置及び偶発症 B B B 1 小腸 大腸 肛門 1. 小腸 大腸 肛門領域で用いる内視鏡機器 周辺機器 処置具 1) 小腸 < シングルバルーン内視鏡 ダブルバルーン内視鏡 小腸カプセル内視鏡 > 2) 大腸 < 下部消化管内視鏡 カプセル内視鏡 > A A A 300 3) 超音波内視鏡 B B B 4) 消化器内視鏡観察法の分類と原理 A A A 5) 内視鏡周辺機器 ( 高周波焼灼機器 呼吸器 循環器モニタリング装置 COB ガス送気 関連機器 ) A A A 2. 下部消化管内視鏡の適応と禁忌 A A A 3. 下剤等の前処置 前準備 ( 鎮静 ) A A A 4. 下部消化管内視鏡の偶発症と予防 対処法 A B B 1) 小腸観察法 1 バルーン内視鏡 ( シングル ダブル ) 挿入手技と通常観察 2 小腸カプセル内視鏡 2

2) 大腸観察法 1 大腸内視鏡挿入手技と通常観察 A A A 2 大腸カプセル内視鏡 B C C 3 大腸超音波内視鏡 A C C 3) 拡大内視鏡観察 画像強調観察 B B B 4) 内視鏡による検体採取 A A A 5) 小腸 大腸 肛門疾患 1> 感染性腸炎 腸管感染症 細菌性食中毒 A A A 3 2> 炎症性腸疾患 潰瘍性大腸炎 Crohn 病 A B B 3 6. 内視鏡治療 1) 小腸 2) 大腸 3> 薬物性腸管障害 4> 非特異性腸潰瘍 5> 大腸ポリープ 5-1> 大腸ポリープ 大腸腺腫 5-2> 鋸歯状病変 5-3> 側方発育型大腸腫瘍 LST 6> 結腸癌 直腸癌 6-1> Lynch 症候群 7> 小腸腫瘍 8> 消化管ポリポーシス 9> 虚血性腸炎 10> 顕微鏡腸炎 11> 直腸粘膜脱症候群 Cap polyposis 12> 腸管嚢腫性気腫症 13> 腸間膜脂肪織炎 14> 静脈硬化性腸炎 15> 腸管子宮内膜症 16> 放射線性腸炎 17> リンパ増殖性疾患悪性リンパ腫 MALT リンパ腫など ) 18> 粘膜下腫瘍 ( 消化管間葉系腫瘍 (GIST) 脂肪腫 リンパ管腫ほか ) 19> 偽メラノーシス 20> 肛門疾患 22> NSAIDs 関連消化管障害 23> 血管形成異常 24> 憩室性疾患 憩室炎 憩室出血 25> 消化管アレルギー 好酸球性胃腸炎 26> アミロイドーシス 27> その他の全身性疾患に伴う腸病変 1 内視鏡的止血術 2 狭窄治療 3 腫瘍摘出 ( ホットバイオプシー ポリペクトミー EMR 分割 EMR ESD) 内視鏡切除標本取り扱いと根治度評価 4 内視鏡治療術後処置及び偶発症 B B C 0 1 内視鏡的止血術 2 狭窄治療 3 腫瘍摘出 20>-1 肛門癌 20>-2 直腸脱 20>-3 痔核 21> 神経内分泌腫瘍 消化管カルチノイト 腫瘍 1> ホットバイオプシー コールドフォーセプスポリペクトミー 2> EMR/ ポリペクトミー 3> ESD 4> 内視鏡切除標本取り扱いと根治度評価 4 内視鏡治療術後処置及び偶発症 A B B 5 3

胆道 膵臓 1. 胆膵領域で用いる内視鏡機器 周辺機器 処置具 1 十二指腸鏡 ( 側視鏡 ) B B B 1 2 小腸バルーン内視鏡 B C C 3 超音波内視鏡 <EUS> B C C 4 消化器内視鏡観察法の分類と原理 A A A 5 内視鏡周辺機器 ( 高周波焼灼機器 呼吸器 循環器モニタリング装置 COB ガス送気 関連機器 ) A A A 2. 胆膵内視鏡の適応と禁忌 B B B 3. 胆膵内視鏡の前準備 前処置 B B B 4. 胆膵内視鏡の偶発症と予防 対処法 B B B A) 肝胆道系酵素 AST ALT,ALP ALP アイソザイム γgtp, ビリルビン A A A B) 膵酵素 血清 尿アミラーゼ アミラーゼアイソザイム 血清リパーゼ トリプシン A A A C) 免疫学的検査 IgG IgG4 IgM 抗核抗体 A A A D) 腫瘍マーカー CEA CAC9-9 DUPAN B SPAN-C A A A E) 膵外分泌機能検査 BT-PTBA(PFD) 試験 B B B F) 内視鏡診断 1 ERCP B C B 2 経乳頭的ブラシ細胞診 生検 B C B 3 経口胆道鏡 膵管鏡 (POCS/POPS) B C C 4 経皮経肝胆道鏡検査 (PTCS) B C C 5 超音波内視鏡検査 (EUS) B C B 6 管腔内超音波検査 (IDUS) B C C 7 EUS-FNA B C C 8 マノメトリー ( 内圧測定 ) B C ー G) 胆道疾患 1 炎症性 良性疾患 2 腫瘍性疾患 H) 膵疾患 1 炎症性疾患 2 腫瘍性疾患 3 先天奇形, 膵内副脾 1 胆嚢結石症 A - A 3 2 胆嚢炎 A - A 3 3 胆管結石 A - A 3 4 肝内結石 A - C 0 5 胆管炎 A - A 3 6 胆嚢ホ リーフ 胆嚢腺筋腫症 A - A 3 7 膵 胆管合流異常 先天性胆道拡張症 B - C 0 8 IgG4 関連硬化性胆管炎 B - C 0 9 原発性硬化性胆管炎 B - C 0 1 肝外胆管癌 B - B 1 2 胆嚢癌 B - B 1 3 十二指腸乳頭部腫瘍 B - C 0 4 IPNB( 胆管内乳頭粘液性腫瘍 ) B - C 0 1 急性膵炎 B - B 1 2 急性膵炎に伴う局所合併症 ( 仮性嚢胞 WON) B - B 1 3 慢性膵炎 膵石症 B - B 1 4 自己免疫性膵炎 B - C 0 5 遺伝性膵炎 B - C 0 1 上皮内腫瘍性病変 (PanIN) B - C 0 2 膵癌 ( 膵管癌 ) A - B 1 3 膵内分泌腫瘍 (NET NEC) B - B 1 4 膵腺房細胞癌 B - C 0 5 転移性膵腫瘍 B - C 0 6 膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMN:Intracductal papillary mucinous neoplasm) B - B 1 7 粘液性嚢胞腫瘍 (MCN) B - C 0 8 漿液性嚢胞腫瘍 (Serous cystic neoplasm) B - C 0 9 Solid-pseudopalillary neoplasms(spn) B - C 0 1 膵先天奇形 ( 膵管分離症 輪状膵 など ) B - C 0 2 膵内副脾 B - C 0 4

4. 内視鏡治療 1 胆道 2 膵臓 5. 内視鏡以外の治療法 1 胆道 2 膵臓 1 内視鏡的胆道ト レナーシ EBD,ENBD ENGBD 2 EUS ガイド下胆道ドレナージ 3 EST と EPBD EPLBD も含む 4 経乳頭的胆管結石截石術 ( 機械的砕石具含む ) 5 経乳頭的胆道砕石術 ( レーザー EHL) 6 PTCS 下截石 砕石術 7 内視鏡的乳頭切除術 (endoscopic papillectomy) 8 術後内視鏡 9 内視鏡治療術後処置及び偶発症 B B B 1 1 経乳頭的膵管ドレナージ 2 経乳頭的仮性嚢胞 /WON ドレナージ 3 EUS ガイド下仮性膵嚢胞 /WON ドレナージ 4 内視鏡的膵管結石截石術 5 急性膵炎に伴う Walled-off necrosis(won) に対するネクロセクトミー 6 内視鏡的膵乳頭括約筋切除術 (EPST) 7 術後内視鏡 8 内視鏡治療術後処置及び偶発症 B B B 1 1 経皮経肝胆道ドレナージ (PTBD,PTGBD,PTGBA) 2 体外衝撃波結石破砕術法 (ESWL:Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy) 3 がん化学療法 分子標的薬も含む 4 放射線治療 1 体外衝撃波結石破砕術法 (ESWL: Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy) 2 がん化学療法 分子標的薬も含む 3 放射線治療 5