濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (pp

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2. しゅんぎく ( 試料数 :60 検体 ) 分析試料 以上の結果 濃度範囲 基準値を越える アセタミプリド ~ アゾキシストロビン ~ イソキサチオン エマメクチン安息香

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2. 小麦 ( 試料数 :46 検体 ) 分析試料 濃度範囲 アゾキシストロビン イミダクロプリド エトフェンプロックス クレソキシムメチル ジフルフェニカン

輸出先国の残留農薬基準値の調査方法 と結果及び今後の留意点 独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所金谷茶業研究拠点 石川浩一 1

うどんこ病 黒星病 黒斑病 赤星病 胴枯病 白紋羽病 輪紋病 炭疽病 疫病 腐らん病 枝枯細菌病 心ニ腐セれナ症(シサ胴ビ枯ダ病ニ菌)使用倍率 使用量 ステロール生合成阻害 3 フェンブコナゾール水和剤 22% 5000~10000 倍,200~700リッ ト 5000~12000 倍,200~70

アザミウマ類の薬剤検定1

ネギ 防除法

2 写真 1:4 齢幼虫写真 2: すす病発生ほ場写真 3: 成虫 写真 4: 新芽に群がる成虫 写真 5: 衣服に付着した成虫 3. 防除対策 (1 未発生地への拡散防止策 1 車や機械による拡散の防止成虫は人や機械が近づくと舞い上がり作業者の衣服や機械等に付着し ( 写真 5 そのまま人や機械と

農薬混用事例集

(2) 新系統の発生状況平成 28 年 4~10 月にかけて府内 19 地点のネギ キャベツ及びタマネギほ場から採集したネギアザミウマの次世代を一頭飼育法 ( 十川ら, 2013) により調べた結果 南丹市以南の16 地点で新系統 ( 産雄性生殖系統 ) を確認した 山城地域では 産雄性生殖系統が優


01イチジク

Microsoft Word 予報第9号

殺虫数(頭(2) 京田辺市におけるフェロモントラップへの誘殺虫数 (7 月第 6 半旬 ~8 月第 5 半旬の合計値 ) は81.0 頭で 平年の22.4 頭を上回っている (+)( 図 1) また 本年度からフェロモントラップを設置した亀岡市および京丹後市でも 8 月第 4 半旬から誘殺数が急増し

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平成19年度事業計画書

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表 1 検査対象 144 農薬 ( 平成 26 年度 ) GC 項目 :103 LC 項目 :41 EPN ジフェノコナゾール ビフェントリン フルミクロラックペンチル アゾキシストロビン テブチウロン アクリナトリン シフルトリン ピラクロホス プロシミドン イマザリル テブフェノジド アジンホス

08びわ

試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 1 月中旬 試験中 試験中 試験終了 12 月中旬 試験中 試験中 試験中 1 月上旬 試験中 試験中 試験中 1

農薬成分数およびカウント数一覧 ( 作物別 ) 作物名項目使用目的農薬名成分数カウント数 小麦 ビート 殺菌剤殺虫剤育苗期殺菌剤殺虫剤 種子伝染病ベンレート T コート 2 2 眼紋病 うどんこ病ユニックス顆粒水和剤 除草剤 赤さび病アミスター 20 フロアブル 1 1 うどんこ病赤さ

施設キュウリ ( 抑制栽培 ) のミナミキイロアザミウマの IPM 体系マニュアル

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トンネル博多ベリー防除暦

表 1 種類及び品目数 分類検体数品目数内訳 ( カッコ内は検体数 ) 野菜 果実 生鮮 冷凍 計 214 生鮮 冷凍 乾燥 11 7 アーティチョーク (1) アスパラガス(17) インゲン(1) エダマメ(1) エンダイブ (3) オクラ(10

Japan Diamide WG

ダイコン 防除法

( ア ) 殺菌剤 を付した病害虫は 薬剤耐性もしくは抵抗性個体群が出現している ( 詳細は 24~ ページを参照 ) ( 小麦 : 殺菌 ) 毒魚処理濃度 量新性毒 ( ) は分類名 等性 眼紋病 赤さび病 褐色雪腐病 規 改訂 茎葉散布劇 A 他合成 ヘ ンソ イミタ ソ ール 1

作物名 件数 20 つるな 1 20 とうがん 1 20 なばな 1 20 にがうり 1 20 バジル 1 20 ハスカップ 1 20 パセリ 1 20 はつかだいこん 1 20 パッションフルーツ 1 20 はなっこりー 1 20 ふき 1 20 ふだんそう 1 20 ホップ 1 20 みずな 1

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

要約 農林水産省は 平成 25 年度から 3 年間の予定で 蜜蜂の被害事例に関する調査を実施しています 今回 平成 25 年度 (H25.5/30~H26.3/31) に報告のあった被害事例について中間的に取りまとめました 調査の結果 調査期間中に 69 件の被害事例が報告されました このうち 90

**************************************** 2017 年 4 月 29 日 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 耐性菌対策のための DMI 剤使用ガイドライン 一般的な耐性菌対策 1. 薬剤防除だけに頼るのではなく 圃場や施設内を発病しにくい環境条件にする 1)

190号.indb

イチゴの殺虫剤 ( 福岡県 ) 使用香港と同等台湾と同等共通 6 月アーデント WP (2,-ND,ND) ランネート 45DF (1,ND,2) 7 月ロディー EC (5,5,1) アタブロン EC (2,ND,0.5) マトリック FL (0.5,ND,ND) ランネート 45DF (1,ND

合物の検査も行いましたが 全て不検出でした オ食品の苦情等 食品の苦情 5 件について 8 検体 242 項目の検査を実施しました 苦情の内容は 表 17 に示します (2) 家庭用品及び器具 容器包装の検査繊維製品に防しわ性 防縮性などの目的で ホルムアルデヒドを含む樹脂による加工が行われています

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びきすメにトがゅマロいううわりりかトン トップジン M 水和剤の混用事例 -1-(1) - 目作物名農薬名 ぶかり項なもどんうもごし小粒核果類おうすあうもんときめもずうかキウイフルーツいちんじきくつ(2018 年 7 月作成 ) ミなピたねはレニーまくトタママねさトすンぎぎいス殺虫剤エスマルク (D

参考 < これまでの合同会合における検討経緯 > 1 第 1 回合同会合 ( 平成 15 年 1 月 21 日 ) 了承事項 1 平成 14 年末に都道府県及びインターネットを通じて行った調査で情報提供のあった資材のうち 食酢 重曹 及び 天敵 ( 使用される場所の周辺で採取されたもの ) の 3

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30年防除基準.indb

目次 1. はじめに 1 2. 輸出の際に特に注意すべき主要害虫 1 3. 輸出の際に防除を注意すべき主要病害 4 4. 各国の残留農薬基準値の調査方法 8 5. 日本で栽培されるリンゴ果実の農薬残留のパターン 地域ごと 輸出相手国ごとの防除体系案 輸出用リンゴ防除薬剤の選択

11ブドウ

中晩柑の病害虫

調査結果の主な利活用 食料 農業 農村基本計画における生産努力目標の策定及び達成状況検証のための資料 茶に関する生産振興に資する各種事業 ( 強い農業づくり交付金等 ) の推進のための資料 農業災害補償法 ( 昭和 22 年法律第 185 号 ) に基づく農業共済事業の適正な運営のための資料 累年デ

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殺虫剤 殺菌剤 上段 : 又は 下段 : 10 倍値 ) ベンスルタップ 0.9 ホサロン ミルベメクチン 0.7 メタアルデヒド 8 メタフルミゾン 3.1 メトキシフェノジド 2.6 ヨウ化メチル ルフェヌロン レピメクチン 3 D-D(1,3-ジクロロプロペン ) 6

一太郎 10/9/8 文書

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5-10 平成26年度に設定あるいは改正された農薬等残留基準について

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農林水産省登録第 号 2014 年 1 月版 製品名スワルスキープラス ( 吊り下げ型パック製剤 ) 販売 アリスタライフサイエンス株式会社 製造場 コパートビーブイ ベヘーア工場 小分製造場 アリスタライフサイエンス株式会社バイオシステムズ お問い合わせ先 IPM 営業本部東京都中央区

特定個人情報の取扱いの対応について

KASEAA 51(10)

「あたらしい農業技術・あたらしい林業技術・あたらしい水産技術」記載要領

2茶後~3茶の茶園管理

表 1 測定対象農薬 GC-MS 農薬測定項目 179 農薬 LC-MS 農薬測定項目 72 農薬 1 BHC 73 チフルザミド 145 プロピコナゾール 1 アジンホスメチル 2 DDT 74 テクナゼン 146 プロピザミド 2 アゾキシストロビン 3 EPN 75 テトラコナゾール 147

は慣用名 70 エマメクチン安息香酸塩 71 塩化第二鉄 8.0E+3 8, オクタノール 75 カドミウム及びその化合物 76 ε-カプロラクタム 79 2,6-キシレノール 80 キシレン 9.9E+4 3.7E+5 1.0E+5 6.4E+4 82 銀及びその水溶性化合物

病害虫名

平成 30 年産一番茶の摘採面積 生葉収穫量及び荒茶生産量 ( 主産県 ) - 一番茶の荒茶生産量は前年産に比べ 12% 増加 - 調査結果 1 摘採面積主産県の摘採面積 ( 注 1) は2 万 7,800ha で 前年産に比べ 400ha(1%) 減少した 2 10a 当たり生葉収量主産県の 10

リンゴ黒星病、うどんこ病防除にサルバトーレME、フルーツセイバーが有効である

エチレンを特定農薬に指定することについてのこれまでの検討状況 1 エチレンについて (1) 検討対象の情報 エチレン濃度 98.0% 以上の液化ガスをボンベに充填した製品 (2) 用途ばれいしょの萌芽抑制のほか バナナやキウイフルーツ等の果実の追熟促進を目的とする 2 検討状況 (1) 農林水産省及

特定個人情報の取扱いの対応について

ヘ ンチオヒ ラト 50.0% ( ハ ーミュータ ク ラス ) ( ヘ ント ク ラス ) テ ット スホ ット病 ガイア顆粒水和剤 ( イエローハ ッチ ) イミノクタシ ン酢酸塩 5.0% 芝 ( ハ ーミュータ ク ラス ) ネクロティックリンク スホ ット病 カシマン液剤 芝 ヘルミントス

また 被害拡大の速度も速く 防除を怠ると くり園周辺の広葉樹林にも容易に被害が広がる (2) 発生消長平成 24 年 岩手県一関市で行った粘着板による調査では 1 齢幼虫の発生は 7 月 10 月の年 2 化であった (3) 防除試験マシン油乳剤やDMTP 乳剤による防除が知られているが 平成 24

平成 18 年 4 月 4 日 - 生産 流通段階における対応について - 意見交換会 生産現場におけるポジティブリストへの対応 生産現場におけるポジティブリスト制への対応 食の安全 安心確保に向けた JA グループの取り組み 農薬の適正使用生産履歴記帳と点検適切な情報開示

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平成 30 年産米づくりのポイント ~ 水稲種子の消毒時の注意点について ~ JA 全農ちば営農支援部今年も水稲栽培に向けた準備の時期がやって来ます イネばか苗病や細菌性の苗立枯病など種子伝染性の病害の発生を防ぐためには 薬剤による種子消毒を中心とした対策が必要不可欠のため しっかりとした対策を実施

HACCP 自主点検リスト ( 一般食品 ) 別添 1-2 手順番号 1 HACCP チームの編成 項目 評価 ( ) HACCP チームは編成できましたか ( 従業員が少数の場合 チームは必ずしも複数名である必要はありません また 外部の人材を活用することもできます ) HACCP チームには製品

( 選定提案 ) は 利用者に貸与しようと福祉用具の種目の候補が決まった後で 具体的な提案品目 ( 商品名 ) を検討する際に用いる つまり ( 選定提案 ) に記載されるのは 候補となる福祉用具を利用者に対して提案 説明を行う内容である 平成 30 年度の制度改正では 提案する種目 ( 付属品含む

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

(5) カボチャ適用農薬一覧表ア殺菌剤 農薬名成分名 系 統 名 適 用 病 害 虫 名 う 疫 果 褐 菌 つ 白 べ 病 病 病 病 病 病 病 病 アフェットフロアブルヘ ンチオヒ ラト アミト アミスターオプティフロアブルアソ キシストロヒ ン TPN 混合剤 ア リ エ ッ テ ィ 水 和

部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

84 グリオキサール 85 グルタルアルデヒド クレゾール 0 87 クロム及び3 価クロム化合物 88 6 価クロム化合物 0 89 クロロアニリン 90 アトラジン シアナジン 92 トルフェンピラド 93 メトラクロール 塩化ビニル 95 フルアジ

84 グリオキサール 85 グルタルアルデヒド クレゾール 0 87 クロム及び3 価クロム化合物 88 6 価クロム化合物 0 89 クロロアニリン 90 アトラジン シアナジン トルフェンピラド メトラクロール

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

目 次 I. わが国における輸入食品中残留農薬の検出状況の推移 各年度の輸入食品中残留農薬の検査結果 輸入食品検査結果の項目について 1-2. 項目数及び違反件数の集計 ~2007 年度に検出された農薬 2. 農薬別の検出状況について

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土着天敵を保護するネギ栽培体系導入事例 オオムギ間作によるネギアザミウマの防除技術 : 静岡県での事例 1. 静岡県での事例静岡県では県西部 中部を中心に全県にわたりネギが栽培され 生産額では県産野菜の上位を占める重要品目となっている 中でも夏期が生育期にあたる秋冬どり根深ネギ栽培に

表 1-2. コーデックスガイドライン (Codex Guidelines)2018 年 2 月現在 78 ガイドライン コーデックスガイドラインは 食品の安全性 品質 取込み可能性を確実にするために 証拠に基づいて 情報と助言を推奨手順と同時に提供するものである ガイドラインタイトル策定 部会 最

物質番号 2. 届出外の事業者等からの排出源別 対象化学物質別届出外排出量推計結果総括表 ( 参考 1~21) 対象化学物質年間排出量 (t/ 年 ; ダイオキシン類はg-TEQ/ 年 ) 物

目次. 概要.... 機能一覧.... 画面の操作方法 農薬登録情報提供システムメニュー 検索項目を指定した検索 ( 詳細検索 ) 検索項目を指定した検索 ( 簡易検索 ) 作物名検索 作物名検索 CSV ダウンロード 農

穫 7 日 前 ) ハダニ 対 策 : 発 生 が 見 られれば サンマイトフロアブル( 収 穫 21 日 前 ) 等 で 防 除 する 4. 白 ねぎ 春 まき 夏 秋 秋 冬 どり 土 寄 せ: 梅 雨 に 備 え 土 寄 せを 行 いうね 間 に 排 水 溝 を 設 ける 但 し 土 寄 せ

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スライド 1

適用時期 5. 本実務対応報告は 公表日以後最初に終了する事業年度のみに適用する ただし 平成 28 年 4 月 1 日以後最初に終了する事業年度が本実務対応報告の公表日前に終了している場合には 当該事業年度に本実務対応報告を適用することができる 議決 6. 本実務対応報告は 第 338 回企業会計

第 3 章内部統制報告制度 第 3 節 全社的な決算 財務報告プロセスの評価について 1 総論 ⑴ 決算 財務報告プロセスとは決算 財務報告プロセスは 実務上の取扱いにおいて 以下のように定義づけされています 決算 財務報告プロセスは 主として経理部門が担当する月次の合計残高試算表の作成 個別財務諸

( ウ ) 薬剤散布後の状況 マシン油乳剤 3 通りの倍率でマシン油乳剤を散布し 定期的に状況を観察した 本種はチョコレート色の蝋物質 ( 殻 ) に覆われており 外観は月日の経過とともに少しずつ黒ずんできたように思われたが 内部の成虫の生死や産卵の有無などの判断は難しく 防除効果の確認は幼虫発生期

予報 岡病防第16号

石原の農薬登録情報 2 登録変更に関するお知らせ 2016 年 4 月 12 日 5 月 13 日までの間に登録された弊社の新農薬 ( 適用拡大を含む ) は 次の通りです ( 下線部が適用拡大になりました ) 4/20 付け適用拡大トアロー 和剤 CT 作物名適用病害虫名希釈倍数 10a 当り散布

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(3) すでに別表等に記載されている又は位置付けられていると考えられる資材 鋼さいけい酸質肥料 ( 転炉さい ) ( 転炉さい ) 環境浄化複合微生物 ( えひめアイ ) 光合成細菌鋸屑堆肥 ( 家畜の敷きわらに使用した鋸屑 ) にがり塩化ナトリウム骨粉一般家庭から出る食品残さニーム ( ニームオイ

4. 水田の評価法|鳥類に優しい水田がわかる生物多様性の調査・評価マニュアル

すると死滅する 露地では水稲との輪作を行い, ハウス栽培では夏の休閑期に湛水あるいは2~3 週間ハウスを密閉してサウナ処理 (10a 当り石灰窒素 100~150kg, 稲わら1,500~2,000kg施用, 小畦を造ってフィルムで被覆し, 土壌が湿る程度に注水後 10 日以上湛水, ただし土壌 p

Transcription:

参考資料 2 各種農薬成分の被覆条件での減衰パターン.2 フェンピロキシメート 1 フェンブコナゾール フェンプロパトリン 6.8 2.6.4 2 4 6 8 1.2 2 4 6 8 1.2 2 4 6 8 1.2 1 2 3 4 5 6.2 1 2 3 4 5 6.2 1 2 3 4 5 6 1.8.6 ブプロフェジン 5 4 3 フルアジナム 1.8.6 フルフェノクスロン.4 2.4.2 2 4 6 8 1 1 2 4 6 8 1.2 2 4 6 8 1.2 1 2 3 4 5 6.2 1 2 3 4 5 6.2 1 2 3 4 5 6 フルベンジアミド 1 フロニカミド.2 プロパルギット 該当データなし 8 6 4 +1.4wk:1ppm 6 2.2 2 4 6 8 1 2 2 4 6 8 1 2 4 6 8 1.2 1 2 3 4 5 6.2 1 2 3 4 5 6.2 1 2 3 4 5 6-29 -

参考資料 2 各種農薬成分の被覆条件での減衰パターン.2.2 ミルベメクチン 2 4 6 8 1 1 2 3 4 5 6 メチダチオン.2 2 4 6 8 1.2 1 2 3 4 5 6 メトキシフェノジド 該当データなし.2 2 4 6 8 1.2 1 2 3 4 5 6 ルフェヌロン 該当データなし.2 2 4 6 8 1.2 1 2 3 4 5 6-3 -

二章防除体系構築編 基礎情報編では 日本と輸出相手国の の比較から使用可能農薬を選定することの難しさ 使用可能農薬の選択肢を広げるための減衰特性を把握することの意義及び各種農薬成分の減衰パターン さらに 防除技術の選択肢の一つとなる化学合成農薬代替防除技術の活用の現状について紹介した ここでは 基礎情報編の知見をベースとして具体的な農薬選定の考え方や留意点について触れ 後半では具体的な輸出対応型の防除体系 ( 防除暦 ) の構築モデルを紹介する ただし 総じて茶の海外輸出といっても 想定する輸出相手国 ( 米国 EU 及び台湾等 ) 茶種( 煎茶 かぶせ茶 玉露及びてん茶等 ) 栽培方法( 露地 被覆及び強遮光被覆等 ) 茶期( 一番茶期 二番茶期 三番茶期及び秋冬番茶期等 ) さらに 各生産地域に見合った防除体系を考慮するとその組合せ数は非常に多くなる したがって ここで紹介する防除体系モデルは一般的なものであることに留意いただき 各生産地域において 最も適応した防除体系の構築を検討いただきたい また 最後には構築した防除体系の評価のために そして 実際に輸出するにあたって事前に自主検査を実施することとなるが この自主検査についての留意事項について触れる 1. 一番茶 ( 煎茶 ) の輸出を想定した一番茶期に使用する農薬の選定輸出には 他の海外輸出を検討している国との市場確保のための競争を伴う 日本産緑茶の世界でのイメージは 高品質 と 安全 であり 一番茶は高品質での差別化を図ることのできる茶種である 加えて 病害虫防除の面から見ても 一番茶の摘採前に発生する病害虫は限定され 発生密度も低いことから使用農薬が少なく 輸出相手国の クリアだけでなく 安全性を強調することができる 一番茶期に防除が必要となる害虫は 主として の3 種である 病気については 通常 この時期の防除は必要ない 表 1 に日本で登録のある上記害虫の農薬成分と輸出相手国の を示す 現在 防除剤として マシン油 デンプンを除くと 22 の農薬成分が登録されている 単純に日本と輸出相手国の の比較から使用可能農薬を選定すると 防除には米国向けで4 成分 ( エトキサゾール スピロメシフェン ビフェントリン プロパルギット ) EU 向けで3 成分 ( エトキサゾール クロルフェナピル スピロメシフェン ) 台湾向けで3 成分 ( テブフェンピラド ビフェナゼート ミルベメクチン ) が使用可能である また 減衰パターンから判断すると米国向けでは1 成分 ( フェンピロキシメート ) EU 向けでは2 成分 ( ビフェントリン ミルベメクチン ) 及び台湾向けでは3 成分 ( シフルメトフェン フェンピロキシメート プロパルギット ) を使用可能な成分に加えることができる さらに 摘採直前ではなく 6 週間前 (3 月中下旬 ) に散布する場合には それぞれ1 成分ずつ加わる ( 表 11) - 31 -

表 1 輸出を想定した一番茶 ( 煎茶 ) の摘採前散布農薬の輸出相手国別 超過リスク対象害虫ツ アカカコマ収穫前農薬成分ハブスンミグダラミ日数 ザニワ カムンシ ロカアオ メ日本米国 アクリナトリン 14 1 -.5 2 アセキノシル 7 4 -.2 - アセタミプリド 14 3 5.5 2 アバメクチン 7 1.1.2 イミダクロプリド 7 1 -.5 3 エトキサゾール 14 15 15 15 5 エチプロール 7 1 3 - - エチプロール 1 3 - - 混合 7 シラフルオフェン 8 - - - クロチアニジン 7 5 7.7 5 クロフェンテジン 21 2 -.5.5 クロルフェナピル 7 4.1 5 2 ジアフェンチウロン 14 2 - - 5 シエノピラフェン 7 6 - - - ジノテフラン 7 25 5-1 シハロトリン 7 15.1 1 2 シフルメトフェン 7 15 - - 5 スピロメシフェン 7 3 4 5 - チアクロプリド 7 3-1.5 チアメトキサム 7 2 2 2 1 テトラジホン 3 1 使用禁止.5 使用禁止 テブフェンピラド 21 2-2 トルフェンピラド 14 2 3-1 ビフェナゼート 14 2 -.5 2 ビフェントリン 14 3 3 5 2 ピリダベン 14 1 -.5 5 ピリフルキナゾン 7 2 - - - ピリミジフェン 14 5 - - 1 ピリミホスメチル 7 1 -.5.5 フェニトロチオン 21.2 -.5.5 フェンピロキシメート 21 4 2 5 フェンプロパトリン 7 25 2 2 1 フルバリネート 21 1 -.1 5 フルフェノクスロン 7 15-15 15 フロニカミド 7 4 -.5 5 プロパルギット 14 5 1.5 2 プロチオホス 21 5 - - - プロフェノホス 6 1 使用禁止.5.5 ミルベメクチン 14 1-2 メソミル 21 2-1 メチダチオン 14 1 使用禁止.5 一番茶摘採前に発生する 3 種害虫を対象とした防除薬剤の 超過リスクを評価 : 輸出相手国の が日本の と同等以上であり 超過リスクは低い : 輸出相手国の は日本の より低いが 短期減衰特性から摘採前散布でも超過リスクは低い : 輸出相手国の は日本の より低いが 短期減衰特性から摘採 6 週間前散布では超過リスクは低い : 超過リスクが高い はデータ不足のため 減衰パターンからのリスク評価ができなかった成分 - は 未設定を意味し 米国では非検出 EU 及び台湾では一律基準値 (.1ppm) が適用される アスタリスク () は値が暫定基準値であることを意味する - 32 - EU 台湾

表 11 一番茶 ( 煎茶 ) の輸出において一番茶期の防除に使用可能な農薬成分 輸出相手国 の比較から摘採前使用での超過リスク低 減衰パターンから摘採前使用での超過リスク低 減衰パターンから摘採 6 週間前の使用では超過リスク低 米国 エトキサゾール スピロメシフェン ビフェントリン プロパルギット フェンピロキシメート ミルベメクチン EU エトキサゾール クロルフェナピル スピロメシフェン ビフェントリン ミルベメクチン フェンピロキシメート 台湾 テブフェンピラド ビフェナゼート ミルベメクチン シフルメトフェン フェンピロキシメート プロパルギット エトキサゾール このように 輸出相手国の に対応可能な農薬成分は複数あるが 実際の選定にあたっては 以下の点を考慮した上で 選定する必要がある 一つ目は 生産地域での各農薬成分防除効果の程度を把握した上で 選定することである は一番茶期だけでなく 年間を通して防除を必要とする そして 二番茶期以降の方が増殖率は高く 被害は甚大になる したがって 防除効果の最も優れた農薬成分は二番茶期以降に残しておいた方がよい また 各農薬成分は使用回数が定められているので 使用回数は遵守するとともに は抵抗性が発達しやすいことから 同一成分 同一系統の農薬成分につき 極力 年間 1 回に留めるようにする必要がある 二つ目は 二番茶期以降に防除が必要となる他の害虫に使用する薬剤との兼ね合いである スピロメシフェン ビフェントリン クロロフェナピル等 表 11 に挙げた農薬成分の中には 等にも登録のある成分が含まれている これらは二番茶期以降に防除が必要となる害虫であることから その防除時期にとの同時防除が可能となるよう 薬剤の選定を行う必要がある したがって 一番茶期に使用する農薬成分の選択を誤ると 二番茶以降に他害虫の防除が十分に行えないことになる つまり 一番茶期の防除だけに限らないが 薬剤成分の選定にあたっては 年間の防除体系を把握した上で 決めることが重要である の防除薬剤の選定については 表 1 そして 農林水産省が公表している 比較表及び第 1 章に掲載の参考資料を参考にして 各生産地域で検討して頂きたい 2. 一番茶 ( 煎茶 ) だけの輸出を想定した使用農薬の選定一番茶期の防除に使用可能と判断できる農薬成分は前述の表 11 の通りである 二番茶期以降に使用可能な農薬成分の選定においては その農薬成分が翌年の一番茶にどの程度残留するのかが問題となる すなわち 二番茶期使用可能農薬とは散布約 11 ヶ月後の残留値が輸出相手国の 以下であるもの 三番茶期使用可能農薬とは散布約 8ヶ月後に残留値が 以下になるもの そして 秋冬番茶期使用可能農薬とは散布約 6ヶ月後に輸出相手国の 以下になるものを選ぶことになる これらを踏まえて 日本と輸出相手国の の比較及び各農薬成分の経時的な減衰パターンから一番茶だけの輸出を想定した使用農薬の選定について評価を行った ( 表 12) 選択可能な農薬種は一番茶摘採前までの期間が最も長い二番茶期で多く 逆に 期間が短い秋冬番茶で最も少ないことになる - 33 -

農薬成分 表 12 一番茶 ( 煎茶 ) だけの輸出を想定した散布農薬の輸出相手国の 超過リスク対象病害虫日本米国 EU 台湾 チアカャハザンノダミザキニウワイマロ ヒチメャヨノコミ バドイリ エトキサゾール 15 15 15 5 クロルフェナピル 4.1 5 2 スピロメシフェン 3 4 5 - ビフェナゼート 2 -.5 2 ビフェントリン 3 3 5 2 ピリミホスメチル 1 -.5.5 ミルベメクチン 1-2 エチプロール 1 3 - - エマメクチン安息香酸塩.5 -.2.5 ジノテフラン 25 5-1 チアクロプリド 3-1.5 フロニカミド 4 -.5 5 クロラントラニリプロール 5 5.2 2 フルベンジアミド 5 -.2 - ブプロフェジン 3 2.5 1 アゾキシストロビン 1 2.5 5 クロロタロニル 1 -.5 2 ジフェノコナゾール 15 -.5 5 テブコナゾール 5 -.5 1 銅水和剤 除外 除外 4 除外 フェンブコナゾール 1 -.5 5 フルアジナム 5 -.5 5 それぞれの茶期で使用する農薬成分について 一番茶での輸出相手国の 超過リスクを評価 : 超過リスクは低い : 超過リスクは低いが 使用時期等の注意が必要 : 超過リスクが高い : 一番茶期の使用機会なし - は 未設定を意味し 米国では非検出 EU 及び台湾では一律基準値 (.1ppm) が適用される アスタリスク () は値が暫定基準値であることを意味する 一番茶期 二番茶期 三番茶期 秋冬番茶期 一番茶期 二番茶期 三番茶期 秋冬番茶期 一番茶期 二番茶期 三番茶期 秋冬番茶期 3. 二番茶 ( 煎茶 ) だけの輸出を想定した使用農薬の選定二番茶の輸出に対応可能な農薬成分の選定にあたっての考え方は 一番茶輸出での選定と同じである 一番茶輸出時の二番茶期散布可能な農薬が二番茶輸出時の三番茶期散布可能な農薬に相当する だだし 二番茶期では 以外の病害虫の防除も必要となり それらの防除薬剤の選定が加わる そして 表 13 に掲載した対象病害虫のうち は2 番茶期以降に発生する新芽加害性害虫であるが 防除においては摘採直前 (1-2 週間前 ) 散布が必要とされる このため 減衰パターンに基づいた薬剤選定は輸出相手国の 超過リスクを伴うこととなり 日本の との比較からの選定する必要がある - 34 -

農薬成分 表 13 二番茶 ( 煎茶 ) だけの輸出を想定した散布農薬の輸出相手国の 超過リスク対象病害虫日本米国 EU 台湾 チアカャハザンノダミザキニウワイマロ ヒチメャヨノコミ バドイリ エトキサゾール 15 15 15 5 クロルフェナピル 4.1 5 2 スピロメシフェン 3 4 5 - ビフェナゼート 2 -.5 2 ビフェントリン 3 3 5 2 ピリミホスメチル 1 -.5.5 ミルベメクチン 1-2 エチプロール 1 3 - - エマメクチン安息香酸塩.5 -.2.5 ジノテフラン 25 5-1 チアクロプリド 3-1.5 フロニカミド 4 -.5 5 クロラントラニリプロール 5 5.2 2 フルベンジアミド 5 -.2 - ブプロフェジン 3 2.5 1 アゾキシストロビン 1 2.5 5 クロロタロニル 1 -.5 2 ジフェノコナゾール 15 -.5 5 テブコナゾール 5 -.5 1 銅水和剤 除外 除外 4 除外 フェンブコナゾール 1 -.5 5 フルアジナム 5 -.5 5 それぞれの茶期で使用する農薬成分について 二番茶での輸出相手国の 超過リスクを評価 : 超過リスクは低い : 超過リスクは低いが 使用時期等の注意が必要 : 超過リスクが高い : 一番茶期の使用機会なし - は 未設定を意味し 米国では非検出 EU 及び台湾では一律基準値 (.1ppm) が適用される アスタリスク () は値が暫定基準値であることを意味する 一番茶期 二番茶期 三番茶期 秋冬番茶期 一番茶期 二番茶期 三番茶期 秋冬番茶期 一番茶期 二番茶期 三番茶期 秋冬番茶期 表 12 及び 13 では対象病害虫を チ ャノミドリヒメヨコバイ の 4 種を事例として取り上げた 茶栽培で発生する病害虫全般 については後段の表 14-16 を参照頂きたい 4. 輸出相手国別の使用可能農薬前項の2 及び3で示した農薬成分の選定手順を踏まえ 米国 EU 及び台湾向けの茶栽培で使用可能な農薬の一覧を表 14 15 及び 16 に示す 本表は一番茶及び二番茶の両方を輸出すると想定した場合の農薬成分の評価であり 各成分の上段が無被覆栽培での評価 下段が被覆栽培での評価である なお 掲載農薬成分はいずれかの茶期で使用が可能と思われるものであり 年間を通じて使用が困難なもの 減衰特性のデータが不足しているため判断が困難なものは省略してある - 35 -

表 14 米国への一番茶 二番茶の輸出において使用可能な農薬及びその使用時期 H28.7.28 現在一番茶期二番茶期三番茶期以降 アセタミプリド ( モスピラン SL 液剤等 ) エチプロール ( キラップフロアブル等 ) エトキサゾール ( バロックフロアブル等 ) エマメクチン安息香酸塩 ( アファーム乳剤 ) クロチアニジン ( ダントツ水溶剤 ) クロラントラニリプロール ( サムコルフロアブル 1) ジノテフラン ( スタークル / アルハ リン顆粒水溶剤 ) スピネトラム ( ディアナ SC) スピノサド ( スピノエースフロアブル ) スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) テブフェンピラド ( ピラニカ EW) 農薬成分名 チアメトキサム ( アクタラ顆粒水溶剤 ) トルフェンピラド ( ハチハチ乳剤等 ) ビフェナゼート ( マイトコーネフロアブル ) ビフェントリン ( テルスターフロアブル等 ) ピリダベン ( サンマイトフロアブル ) ピリフルキナゾン ( コルト顆粒水和剤 ) ピリプロキシフェン ( プルート MC) ピリミジフェン ( マイトクリーン ) フェンピロキシメート ( ダニトロンフロアブル等 ) フェンプロパトリン ( ロディー乳剤 ) 日本 3 米国 5 1 3 15 15.5-5 7 5 5 25 5 4-2.2 3 4 2 2 2-2 3 2-3 3 1-2 - 15 15 5-4 2 25 2 もち病 網もち病 褐色円星病 もち病 1~3 月限定 1~3 月限定 網もち病 褐色円星病 ( 次ページへ続く ) - 36 -

農薬成分名 日本 米国 一番茶期 二番茶期 もち病 網もち病 褐色円星病 三番茶期以降 もち病 網もち病 褐色円星病 ブプロフェジン ( アプロード水和剤等 ) フルフェノクスロン ( カスケード乳剤 ) フロニカミド ( ウララ DF) プロパルギット ( オマイト乳剤 ) マシン油 ミルベメクチン ( ミルベノック乳剤 ) メソミル ( ランネート 45DF) メトキシフェノジド ( ファルコンフロアブル ) ルフェヌロン ( マッチ乳剤 ) アゾキシストロビン ( アミスター 2 フロアブル ) イミノクタジン ( ベルクートフロアブル等 ) クレソキシメチル ( ストロビーフロアブル ) クロロタロニル ( ダコニール 1 等 ) ジフェノコナゾール ( スコア顆粒水和剤 ) 銅水和剤 トリフロキシストロビン ( フリントフロアブル 25) フェンブコナゾール ( インダーフロアブル ) フルアジナム ( フロンサイド SC 等 ) 3 2 15-4 - 5 1 許容値設定除外 1-2 - 2-1 - 1 2 1 15 1 15 - - - - 許容値設定除外 5-1 - 5 - : 無被覆栽培での評価 : 被覆栽培での評価 : 米国と日本の を比較するとほぼ同等または米国の方が高いことから 超過リスクは低い : 米国と日本の を比較すると米国の方が低いが 減衰特性から判断して 超過リスクは低い : 米国では が未設定であるが減衰性が高いことから 超過リスクは低い : 通常遮光では 超過リスクは低いが 強遮光ではリスクがある 赤字 : 摘採直前の散布では 超過リスクはあるが 摘採 4 日以上前であればリスクは低い 米国 の色分け : 日本の と同等以上 : 日本の の 1/2 以上 同等未満 : 日本の の 1/2 未満 - 37 -

表 15 EU への一番茶 二番茶の輸出において使用可能な農薬及びその使用時期 農薬成分名 日本 E U 一番茶 二番茶 もち病 網もち病 褐色円星病 H28.7.28 現在三番茶以降 もち病 網もち病 褐色円星病 アセタミプリド ( モスピラン SL 液剤等 ) エチプロール ( キラップフロアブル等 ) エトキサゾール ( バロックフロアブル等 ) エマメクチン安息香酸塩 ( アファーム乳剤 ) クロチアニジン ( ダントツ水溶剤 ) クロルピリホス ( ダーズバン乳剤 4) クロルフェナピル ( コテツフロアブル ) スピネトラム ( ディアナ SC) スピノサド ( スピノエースフロアブル ) スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) チアクロプリド ( バリアード顆粒水和剤 ) チアメトキサム ( アクタラ顆粒水溶剤 ) テブフェンピラド ( ピラニカ EW) ビフェナゼート ( マイトコーネフロアブル ) ビフェントリン ( テルスターフロアブル等 ) ピリダベン ( サンマイトフロアブル ) ピリフルキナゾン ( コルト顆粒水和剤 ) ピリプロキシフェン ( プルート MC) ピリミジフェン ( マイトクリーン ) フェンピロキシメート ( ダニトロンフロアブル等 ) フェンプロパトリン ( ロディー乳剤 ) ブプロフェジン ( アプロード水和剤等 ) フルフェノクスロン ( カスケード乳剤 ) 3 1 15.5 5 1 4 4 2 3 3 2 2 2 3 1 2 15 5 4 25 3 15.5-15.2.7 5.5 5 1 2.5 5.5-15 - 2.5 15 1~3 月限定 1~3 月限定 ( 次ページへ続く ) - 38 -

農薬成分名 日本 E U 一番茶 二番茶 もち病 網もち病 褐色円星病 三番茶以降 もち病 網もち病 褐色円星病 フロニカミド ( ウララ DF) プロパルギット ( オマイト乳剤 ) プロフェノフォス 最終摘採後 1.5 ( エンセダン乳剤 ) 最終摘採後 マシン油 ミルベメクチン ( ミルベノック乳剤 ) メソミル ( ランネート 45DF) メチダチオン ( スプラサイド乳剤 4) メトキシフェノジド ( ファルコンフロアブル ) ルフェヌロン ( マッチ乳剤 ) アゾキシストロビン ( アミスター 2 フロアブル ) イミノクタジン ( ベルクートフロアブル等 ) クレソキシメチル ( ストロビーフロアブル ) クロロタロニル ( ダコニール 1 等 ) ジフェノコナゾール ( スコア顆粒水和剤 ) 銅水和剤 トリフロキシストロビン ( フリントフロアブル 25) フェンブコナゾール ( インダーフロアブル ) フルアジナム ( フロンサイド SC 等 ) 4 5 2 1 1.5.5 許容値設定除外 1 2 1 1 15 1 15 許容値設定除外 5 1 5.5.2.5 -.5.5.5 4.5.5.5 :EU と日本の を比較するとほぼ同等または EU の方が高いことから 超過リスクは低い :EU と日本の を比較すると EU の方が低いが 減衰特性から判断して 超過リスクは低い :EU では が未設定であるが減衰性が高いことから 超過リスクは低い : 通常遮光では 超過リスクは低いが 強遮光ではリスクがある 赤字 : 摘採直前の散布では 超過リスクはあるが 摘採 4 日以上前であればリスクは低い EU の色分け : 日本の と同等以上 : 日本の の 1/2 未満 チアメトキサムは分解過程で一部がクロチアニジンに代謝される クロチアニジンの EU は.7ppm であり 強遮光条件でチアメトキサムを使用した場合にはクロチアニジン を超過するリスクが高い : 無被覆栽培での評価 : 被覆栽培での評価 - 39 -

表 16 台湾への一番茶 二番茶の輸出において使用可能な農薬及びその使用時期 農薬成分名 日本 台湾 一番茶 二番茶 もち病 網もち病 褐色円星病 H28.7.28 現在三番茶以降 もち病 網もち病 褐色円星病 アセタミプリド ( モスピラン SL 液剤等 ) イミダクロプリド ( アドマイヤー顆粒水和剤等 ) エチプロール ( キラップフロアブル等 ) エトキサゾール ( バロックフロアブル等 ) エマメクチン安息香酸塩 ( アファーム乳剤 ) クロチアニジン ( ダントツ水溶剤 ) クロラントラニリフ ロール ( サムコルフロアブル 1) クロルピリホス ( ダーズバン乳剤 4) クロルフェナピル ( コテツフロアブル ) ジノテフラン ( スタークル / アルハ リン顆粒水溶剤 ) シフルメトフェン ( ダニサラバフロアブル ) スピネトラム ( ディアナ SC) スピノサド ( スピノエースフロアブル ) スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) チアクロプリド ( バリアード顆粒水和剤 ) チアメトキサム ( アクタラ顆粒水溶剤 ) テブフェンピラド ( ピラニカ EW) トルフェンピラド ( ハチハチ乳剤等 ) ビフェナゼート ( マイトコーネフロアブル ) ビフェントリン ( テルスターフロアブル等 ) ピリダベン ( サンマイトフロアブル ) ピリフルキナゾン ( コルト顆粒水和剤 ) ピリプロキシフェン ( プルート MC) ピリミジフェン ( マイトクリーン ) フェンピロキシメート ( ダニトロンフロアブル等 ) 3 1 2 3 1-15 5.5.5 5 5 5 2 1 2 4 2 25 1 15 5 4 3 2 1 3-3.5 2 1 2 2 2 1 2 2 3 2 1 5 2-15 5 5 1 4 5 1~3 月限定 1~3 月限定 ( 次ページへ続く ) - 4 -

一番茶 二番茶 三番茶以降 農薬成分名 日本 台湾 もち病 網もち病 褐色円星病 もち病 網もち病 褐色円星病 フェンプロパトリン ( ロディー乳剤 ) ブプロフェジン ( アプロード水和剤等 ) フルフェノクスロン ( カスケード乳剤 ) フロニカミド ( ウララ DF) プロパルギット ( オマイト乳剤 ) プロフェノフォス ( エンセダン乳剤 ) マシン油 ミルベメクチン ( ミルベノック乳剤 ) メソミル ( ランネート 45DF) メチダチオン ( スプラサイド乳剤 4) メトキシフェノジド ( ファルコンフロアブル ) ルフェヌロン ( マッチ乳剤 ) アゾキシストロビン ( アミスター 2 フロアブル ) イミノクタジン ( ベルクートフロアブル等 ) クレソキシメチル ( ストロビーフロアブル ) クロロタロニル ( ダコニール 1 等 ) ジフェノコナゾール ( スコア顆粒水和剤 ) テブコナゾール ( オンリーワンフロアブル ) 銅水和剤 トリフロキシストロビン ( フリントフロアブル 25) フェンブコナゾール ( インダーフロアブル ) フルアジナム ( フロンサイド SC 等 ) 25 1 3 15 15 4 5 1 許容値設定除外 5 5 1 1.5 1 5 5 1 1 15 1 1 2 15 1 5 2 1.5 許容値設定除外 1 2 2 2 1 5 5 1.5 1 5 5 最終摘採後 最終摘採後 : 無被覆栽培での評価 : 被覆栽培での評価 : 台湾と日本の を比較するとほぼ同等または台湾の方が高いことから 超過リスクは低い : 台湾と日本の を比較すると台湾の方が低いが 減衰特性から判断して 超過リスクは低い : 台湾では が未設定であるが減衰性が高いことから 超過リスクは低い : 通常遮光では 超過リスクは低いが 強遮光ではリスクがある 赤字 : 摘採直前の散布では 超過リスクはあるが 摘採 4 日以上前であればリスクは低い 台湾 の色分け : 日本の と同等以上 : 日本の の 1/2 以上 同等未満 : 日本の の 1/2 未満 - 41 -

5. 年間防除体系の構築米国 EU 及び台湾向け輸出茶の栽培で使用可能な農薬及び使用時期を表 14~16 にまとめたが これは特定の病害虫に使用可能な農薬を示したものであり 複数の病害虫が発生する生産現場で年間の防除体系を構築する際には 幾つかの点を考慮した上で 農薬の選定を行う必要がある 1 摘採の直近に使用する農薬は 輸出相手国の が日本の 以上のものを使用する 2 日本の と比較して著しく低い または 未設定の農薬を使用する場合には 長期残留の結果を参考にして選定し 散布から摘採までの期間を十分にとる 3 防除効果の高い農薬は 対象とする病害虫が最も発生しやすい時期に使用する 4 複数の病害虫への効果が期待できる農薬は 対象となる全ての病害虫発生時期に使用する 5 の比較 減衰パターンから使用可能な農薬であっても 同一農薬だけでなく 同一系統農薬の連用は極力控えて年一回の使用に心がける 耐性菌及び感受性低下個体群の出現は 対象農薬が使用できないことになり 次年度以降の使用可能農薬種を減らすことになる 6 天敵を積極的に利用する場合には ネオニコチノイド系 ピレスロイド系等の非選択性農薬の使用を極力控える 7 交信攪乱剤は一番茶期に設置すると夏期までは効果が持続するが それ以降に効果が低下する場合があることから 誘引トラップによるモニタリング調査を実施し 防除効果が低下した際には 速やかに薬剤防除を行う 等が考慮すべき要素として挙げられる これらを反映させた輸出相手国及び茶種別の防除体系モデルを幾つか参考資料 3に紹介する 6. 構築した防除体系の評価にあたって各生産地域でその地域に相応しい防除体系を構築した後には その体系での病害虫防除程度の評価に加えて 各種農薬成分の残留程度を確認する必要がある 本マニュアルで 各農薬成分の減衰パターンを提示しているが 栽培条件 気象条件 使用時期が異なった場合に 本当に輸出相手国の に対応できているかを確認することが重要である ここでは それに関わることとして 2つの項目について 簡単に解説する (1) 未設定の解釈諸外国で が未設定だった場合 コーデックス提案の批准国では一律基準値 (.1ppm) が適用され 米国など 批准していない国では非検出を意味する 残留基準値を調査した際に - 表示されているものがこれに相当する すなわち - の解釈は国によって異なっている まず 一律基準値について述べる コーデックス批准国では一律基準値として具体的な数値.1ppm が適用されているが 実際の検査場面でこの数値が意味を持つのかは非常に悩ましい ポジティブリスト制度において 全ての化学合成物質が検査対象となるが 全物質を対象に分析をすることは非常に困難なことである 茶においては 農薬成分を含む 4~5 程度の成分について一斉分析が行われているのが現状である そして 日本で茶に登録のある全ての農薬成分を一斉分析項目に含んだ分析機関はほとんどない 特に新規農薬成分についてはその傾向にある また 分析可能な物質でも.1ppm という微量な濃度の測定が困難な物質がある EU や台湾の には - の他に.5 や.2 というアスタリスクが付与された - 42 -

低い数値がある これは どちらも が未設定の成分であり 一律基準値が適用されるものであるが 後者は EU 台湾が定めている分析法での定量限界値を暫定基準値として示している この数値はあくまで暫定的な値であり 分析法の向上等により定量限界値が低くなった時点で 速やかに変更される 事例を挙げると EU では 215 年にクロロタロニルの が から.5 に変更された 台湾では 215 年にチアクロプリドが から.5 に変更された 次に米国で見られる 非検出 について述べる 非検出 とは対象となる成分が 検出されない ということであり 残留値が である ことを意味するのではない したがって 分析に際しての定量限界値に依存した制約となる 物質 Aの定量限界値が.1ppm だとしたら 非検出 とは.1ppm 未満を意味し 物質 B の定量限界値が.5ppm なら.5ppm 未満を意味する このように 非検出 とは 定量限界値未満 と同じ意味と理解でき そして 非検出とされる濃度は物質によって異なっている 未設定の成分は 国によって一律基準値が適用されたり 非検出が要求されたりするが どちらも対象とする成分の定量限界値に依存したものである 定量限界値の変更については日頃より何らかの方法で確認をしていく必要がある (2) 自主検査について茶を輸出するにあたり輸出相手国の取引相手から 自主検査の結果を添付するように要求される場合があり また 輸出するにあたって自主検査を積極的に実施している地域もある 輸出に対応可能な新たな防除体系を構築した場合には 本当に輸出相手国の に対応できているかを確認するためにも自主検査は必要と考える そこで 自主検査に関することについて説明する 一つ目は 残留分析を依頼する分析機関についてである 自主検査とは事前に売り手が輸出相手国の に対応できていることを相手方に提示するものであり 必ずしも自主検査を行った商品が輸出先国の検査対象除外になるわけではない 除外になるかどうかは相手国政府の判断になる とは それぞれの国が国内に流通する農産物に含まれる化学合成物質等の濃度を規制するものであり だけでなく それを確認する分析方法もそれぞれの国で定めている すなわち 日本で定めている分析法と輸出相手国で定めている分析法が異なる場合には 日本での結果が認められない場合もある 例えば みかんにおいて 日本では果皮を除去して分析を行うが 国によっては果皮も含んだ分析を行っている 農薬成分は果皮に多く残留することがあり その場合には 相手国では日本での分析結果は認められないことになる 輸出相手国にある分析機関はその国の定めた分析法に従って分析を行っており 自主検査を実施するにあたってはその点も考慮する必要があると考える 二つ目は 分析を依頼する分析機関での分析項目についてである 前項でも触れたが ポジティブリスト制度が導入されているが 全ての物質を一斉分析法で分析することは困難である そして 分析項目数は分析機関で異なっており 日本で茶に登録のある全ての農薬成分が分析対象になっているわけではない 分析結果は検出された成分とその濃度が示される場合がほとんどであり 分析結果報告書には非検出成分は個別に記載されてはいない したがって 非記載の成分が検出されなかったのか 分析していなかったのかは報告書だけからは判断できない 分析を依頼するにあたっては 事前にその分析機関の分析項目を十分に確認しておくことが重 - 43 -

要である 三つ目は分析を依頼する分析機関での各農薬成分の定量限界値についてである 未設 定の解釈 で説明したが 未設定の農薬成分の評価においては定量限界値が重要となる 定量限界値は分析機関で異なっており 輸出を想定している相手国に対応している分析機関を 選定することが重要である 表 17 で具体的にその事例と問題点を説明する 試料 農薬成分 日本 EU 台湾 成分 1~5 を右記濃度で含んでいる茶葉 A 社分析値 表 17 に示す試料は 5 種類の農薬成分をそれぞれ.7ppm ppm ppm.5ppm 及び.3ppm 含んでいる 成分 2 は台湾 を超過 成分 5 は EU を超過しており 両国への輸出はできない この試料を A 社及び B 社で分析すると 成分 1 と 4 については ど ちらも妥当な分析結果が得られる しかし 成分 2 については B 社の定量限界値が.5ppm で あるため ppm は不検出となる 成分 5 についても同様である したがって B 社での分 析結果に基づいて EU または台湾にこの茶葉を輸出すると残留農薬基準値違反となる また B 社では成分 3 は分析項目に含まれていないことから 成分 2 5 同様に不検出となる この 場合 試料に含まれる濃度が EU 及び台湾の 以下であり 問題にはならないが 状況に よっては違反事例となる場合もある 表 17 分析機関間での分析結果の相違 成分 1 成分 2 成分 3 成分 4 成分 5 1 5 3 5 1.7 1.5.2 5.3 1 5.3.7 ( 台湾.5 (EU を を超過 ) 超過 ).7 (.2) (.2) (.2).5 (.2).3 (.1) B 社分析値.7 (.5) ND (.5) ND (-).5 (.5) ND (.5) 分析値の括弧内数値は定量限界値 (-) は分析していないことを示す ND: 検出されなかったことを示す - 44 -

参考資料 3-1 これまでの知見を整理して 茶種 茶期及び栽培地域を特定した防除体系をモデルとして幾 つか紹介する 米国への煎茶 ( 一番茶 ) 輸出を想定した年間防除体系モデル ( 東海 近畿地域を対象 ) 一番茶 二番茶 三番茶以降 防除時期 2 月中旬 2 月下旬 3 月中旬 4 月中旬 ( 一番茶開葉期 ) 5 月中旬 ( 一番茶摘採後 ) 5 月下旬 ( 二番茶萌芽期 ) 6 月上旬 ( 二番茶開葉期 ) 6 月中旬 ( 二番茶生育期 ) 6 月下旬 ( 二番茶摘採後 ) 7 月上旬 ( 三番茶萌芽期 ) 7 月中旬 ( 三番茶開葉期 ) 7 月下旬 ( 三番茶生育期 ) 8 月上旬 ( 三番茶摘採後 ) 8 月中旬 8 月下旬 9 月中旬 9 月下旬 1 月中旬 ( 秋整枝後 ) 対象病害虫使用薬剤 防除法備考 ピリプロキシフェン ( プルート MC) 摘採時に古葉の混入に注意以降は土着天敵を活用 赤焼病 コサイド3 許容値設定除外 マシン油乳剤 許容値設定除外 エトキサゾール ( バロックフロアブル等 ) エマメクチン安息香酸塩 ( アファーム乳剤 ) ミルベメクチン ( ミルベノック乳剤 ) 不要 ( + 天敵利用 ) ハマキコン -N( 交信攪乱剤 ) が日本と同等 許容値設定除外以降は土着天敵を活用 オンリーワン ( テフ コナソ ール ) ナガチャコガネ テフルトリン ( フォース粒剤 ) アゾキシストロビン ( アミスター 2 フロアブル ) エチプロール ( キラップフロアブル等 ) リスク未評価 ( ガス化成分のため一番茶への残留低と推測 ) ( 要注意 ) が日本より高 不要 ( + 天敵利用 ) - 新芽加害性害虫トルフェンピラド ( ハチハチ乳剤等 ) が日本より高 フルアジナム ( フロンサイドSC) ( 要注意 ) チアメトキサム ( アクタラ顆粒水溶剤 ) が日本と同等 不要 ( + 天敵利用 ) 天敵は許容値設定除外 銅水和剤許容値設定除外 不要 ( + 天敵利用 ) - ヨモギエダシャク クロラントラニリプロール ( サムコルフロアブル ) が日本と同等 銅水和剤許容値設定除外 新芽加害性害虫マダラカサハラハムシ ジノテフラン ( スタークル顆粒水和剤又はアルバリン顆粒水和剤 ) ピリフルキナゾン ( コルト顆粒水和剤 ) クロチアニジン ( ダントツ水溶剤 ) スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) が日本より高 が日本より高 減衰性高 不要 ( + 天敵利用 ) - 不要 ( + 天敵利用 ) - 1 月下旬赤焼病カスミンボルドー : チャノコカクモンハマキ チャハマキ新芽加害性害虫 : ( 要注意 ): 残留基準未設定だが 減衰性が高く 翌年一番茶で超過する可能性は低いと判断 - 45 -

参考資料 3-2 一番茶 二番茶 三番茶 四番茶以降 米国への煎茶 ( 一番茶 ) 輸出を想定した年間防除体系モデル ( 九州地域を対象 ) 防除時期 2 月上旬 対象病害虫使用薬剤 防除法備考 - 46 - ピリプロキシフェン ( プルート MC) 摘採時に古葉の混入に注意以降は土着天敵を活用 2 月中旬赤焼病コサイド 3 許容値設定除外 3 月上旬 3 月中旬 ( 一番茶 1,2 葉期 ) 3 月下旬 ( 多発期 ) 5 月上旬 ( 一番茶摘採後 ) エトキサゾール ( バロックフロアブル等 ) スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) が日本と同等 が日本より高 不要 ( + 天敵利用 ) - 5 月上旬 ( 若齢幼虫期 ) ハマキ天敵 (GV 剤 ) GV 剤は許容値設定除外ミルベメクチン 5 月中旬サビダニ類 ( ミルベノック乳剤 ) 5 月下旬 ( 二番茶 1 葉期 ) 6 月上旬 ( 二番茶摘採後 ) 6 月中旬 ( 三番茶 1 葉期 ) 7 月上旬 ( 三番茶摘採後 ) 7 月中旬 ( 四番茶萌芽期 ) 7 月中旬 ( 四番茶萌芽期 ) 7 月下旬 ( 四番茶摘採直後 ) 7 月下旬 ( 四番茶摘採後 ) 8 月上旬 ( 秋芽萌芽期 ) 8 月中旬 ( 秋芽 1 葉期 ) 8 月中旬 ( 秋芽 2 葉期 ) 8 月下旬 ( 秋芽 3,4 葉期 ) 9 月上旬 新芽加害性害虫 エチプロール ( キラップフロアブル等 ) フェンブコナゾール ( インダーフロアブル ) 不要 ( + 天敵利用 ) 新芽加害性害虫 フルアジナム ( フロンサイド SC) トルフェンピラド ( ハチハチ乳剤等 ) が日本より高 ( 要注意 ) が日本より高 不要 ( + 天敵利用 ) - ( 幼虫孵化盛期 ) 新芽加害性害虫 散水防除 クロチアニジン ( ダントツ水溶剤 ) 高湿度化による孵化抑制 が日本より高 銅水和剤許容値設定除外 銅水和剤許容値設定除外 不要 ( + 天敵利用 ) - マダラカサハラハムシ 網もち病ヨモギエダシャク 9 月中旬 ( 幼虫孵化盛期 ) 11 月中旬 ( 秋整枝後 ) ダニ類 ジノテフラン ( スタークル顆粒水和剤又はアルバリン顆粒水和剤 ) フロニカミド ( ウララ DF) アセタミプリド ( モスピラン SL 液剤等 ) クロロタロニル ( ダコニール 1) 銅水和剤 チアメトキサム ( アクタラ顆粒水溶剤 ) クロラントラニリプロール ( サムコルフロアブル ) 不要 ( + 天敵利用 ) プロパルギット ( オマイト乳剤 ) が日本より高 が日本より高 許容値設定除外 が日本と同等 が日本と同等 - が日本より高 : チャノコカクモンハマキ チャハマキ新芽加害性害虫 : ダニ類 : チャノナガサビダニ チャノサビダニ ( 要注意 ): 残留基準未設定だが 減衰性が高く 翌年一番茶で超過する可能性は低いと判断

参考資料 3-3 台湾への煎茶 ( 一番茶 ) 輸出を想定した年間防除体系モデル ( 東海 近畿地域を対象 ) 防除時期 対象病害虫使用薬剤 防除法備考 一番茶 二番茶 三番茶以降 2 月中旬プルート 2 月下旬 摘採時に古葉の混入に注意以降は土着天敵を活用 赤焼病コサイド 3 許容値設定除外 マシン油乳剤許容値設定除外 3 月中旬バロック が日本と同等 4 月上旬 4 月中旬 ( 一番茶開葉期 ) 5 月下旬 ( 二番茶萌芽期 ) 6 月上旬 ( 二番茶開葉期 ) 6 月中旬 ( 二番茶生育期 ) 6 月下旬 ( 二番茶摘採後 ) 7 月上旬 ( 三番茶萌芽期 ) 7 月中旬 ( 三番茶開葉期 ) 7 月下旬 ( 三番茶生育期 ) 8 月上旬 ( 三番茶摘採後 ) 8 月中旬 8 月下旬 9 月中旬 9 月下旬 ( 成虫発生前 ) ハマキコン -N( 交信攪乱剤 ) 許容値設定除外以降は土着天敵を活用 ミルベノック が日本より高 不要 ( + 天敵利用 ) - オンリーワン ナガチャコガネ フォース リスク未評価 ( ガス化成分のため一番茶への残留低 ) ダコニール カスケード が日本と同等 不要 ( + 天敵利用 ) - 新芽加害性害虫 ダントツ 不要 ( + 天敵利用 ) - アミスター 不要 ( + 天敵利用 ) - ヨモギエダシャクディアナ が日本と同等 銅剤許容値設定除外 新芽加害性害虫 マダラカサハラハムシ ( スタークル ) コルト ハチハチ フロンサイド コテツ ダニゲッター 残留リスクあり が日本と同等 不要 ( + 天敵利用 ) - 1 月中旬 ( 秋整枝後 ) 不要 ( + 天敵利用 ) - 1 月下旬赤焼病カスミンボルドー : チャノコカクモンハマキ チャハマキ新芽加害性害虫 : - 47 -

参考資料 3-4 一番茶 二番茶 三番茶以降 防除時期 EU への玉露輸出を想定した年間防除体系モデル ( 九州地域を対象 ) 2 月中旬 2 月下旬 3 月中旬 4 月上旬 ( 一番茶開葉期 ) 5 月中旬 ( 一番茶摘採後 ) 5 月下旬 ( 二番茶生育初期 ) 6 月下旬 ( 三番茶生育初期 ) 7 月上旬 ( 三番茶生育中期 ) 対象病害虫使用薬剤 防除法備考 ピリプロキシフェン ( プルート MC) 摘採時に古葉の混入に注意以降は土着天敵を活用 赤焼病コサイド 3 - マシン油乳剤 - エトキサゾール ( バロックフロアブル等 ) が日本と同等 ハマキコン-N( 交信攪乱剤 ) 以降は土着天敵を活用チアメトキサム が日本と同等 ( アクタラ顆粒水溶剤 ) 不要 ( + 天敵利用 ) - ダニ類新芽加害性害虫 不要 ( + 天敵利用 ) - テブコナゾールもち病 ( オンリーワンフロアブル ) チアクロプリド新芽加害性害虫 ( バリアード顆粒水和剤 ) 不要 ( + 天敵利用 ) ヨモギエダシャク ダニ類 スピノサド ( スピノエースフロアブル ) ミルベメクチン ( ミルベノック乳剤 ) 不要 ( + 天敵利用 ) ヨモギエダシャク もち病 エマメクチン安息香酸塩 ( アファーム乳剤 ) 不要 ( + 天敵利用 ) - 8 月上旬不要 ( + 天敵利用 ) - ピリフルキナゾン 8 月下旬 ( コルト顆粒水和剤 ) ( 秋芽生育初期 ) 不要 ( + 天敵利用 ) - 9 月下旬 ( 秋芽生育中期 ) 1 月上中旬 ( 秋整枝後 ) ヨモギエダシャク クロロフェナピル ( コテツフロアブル ) アゾキシストロビン ( アミスター 2 フロアブル ) クロロタロニル ( ダコニール 1) フルフェノクスロン ( カスケード乳剤 ) スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) : チャノコカクモンハマキ チャハマキ新芽加害性害虫 : ダニ類 : チャノナガサビダニ チャノサビダニ が日本より高 が日本と同等 が日本より高 - 48 -

参考資料 3-5 一番茶 二番茶 三番茶以降 台湾へのかぶせ茶 ( 一番茶 二番茶 ) 輸出を想定した年間防除体系モデル ( 東海 近畿地域を対象 ) 防除時期 2 月中旬 2 月下旬 対象病害虫使用薬剤 防除法備考 赤焼病 3 月中旬 4 月上旬 4 月中旬 ( 一番茶開葉期 ) ( 成虫発生前 ) ピリプロキシフェン ( プルート MC) 銅水和剤マシン油乳剤エトキサゾール ( バロックフロアブル等 ) 交信攪乱剤 ( ハマキコン -N) 摘採時に古葉の混入に注意以降は土着天敵を活用 が日本と同等だが強遮光では残留リスク高許容値設定除外 ( 以降は土着天敵も活用 ) 5 月中旬 不要 ( + 天敵利用 ) 交信攪乱剤の効果持続 ミルベメクチン 5 月下旬 が日本より高 ( ミルベノック乳剤 ) ( 二番茶萌芽期 ) 不要 ( + 天敵利用 ) - ( スコア顆粒水和剤 ) フルフェノクスロン 6 月上旬 ( カスケード乳剤 ) ( 二番茶開葉期 ) ジフェノコナゾール が日本と同等残留リスク低 6 月中旬テフルトリンリスク未評価 ( ガス化成分のたナガチャコガネ ( 二番茶生育期 ) ( フォース粒剤 ) め残留リスク低 ) 6 月下旬クロロタロニル ( 二番茶摘採後 ) ( ダコニール1 等 ) 7 月上旬 ( 三番茶萌芽期 ) 7 月中旬 ( 三番茶開葉期 ) 7 月下旬 ( 三番茶生育期 ) 8 月上旬 ( 三番茶摘採後 ) 8 月中旬 8 月下旬 9 月中旬 9 月下旬 1 月中旬 ( 秋整枝後 ) クロチアニジン ( ダントツ水溶剤 ) 不要 ( + 天敵利用 ) 交信攪乱剤の効果持続 新芽加害性害虫トルフェンピラドフルアジナム ( ハチハチ乳剤等 ) ( フロンサイドSC 等 ) が日本と同等 ピリフルキナゾン ( コルト顆粒水和剤 ) 不要 ( + 天敵利用 ) 交信攪乱剤の効果持続 アゾキシストロビン ( アミスター 2フロアブル ) 耐性菌出現に注意 不要 ( + 天敵利用 ) - ヨモギエダシャク スピネトラム ( ディアナSC) テブコナゾール ( オンリーワンフロアブル ) 新芽加害性害虫マダラカサハラハムシ 1 月下旬赤焼病 : 新芽加害性害虫 : ジノテフラン ( スタークル顆粒水和剤又はアルバリン顆粒水和剤 ) クロルフェナピル ( コテツフロアブル ) スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) 不要 ( + 天敵利用 ) - 不要 ( + 天敵利用 ) - 銅水和剤 ( カスミンボルドー カッパーシン ) チャノコカクモンハマキ チャハマキ 散布はコサイト 3 マシン油乳剤 逆では赤焼病の発生を助長 7 日前散布で残留リスクあり 14 日前散布でリスク低 - 49 -

参考資料 3-6 一番茶 米国へのかぶせ茶 ( 一番茶 二番茶 ) 輸出を想定した年間防除体系モデル ( 九州地域を対象 ) 防除時期 2 月上旬 2 月中旬赤焼病 3 月中旬 ( 一番茶 1,2 葉期 ) 対象病害虫使用薬剤 防除法備考 3 月下旬 ( 多発期 ) 5 月上旬 ( 一番茶摘採後 ) ピリプロキシフェン ( プルート MC) 銅水和剤 ( カスミンボルドー カッパーシン ) ジノテフラン ( スタークル顆粒水和剤 ) ( アルバリン顆粒水和剤 ) スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) 215 年に 設定 (15ppm) 以降は土着天敵を活用 銅は許容値設定除外 カスカ マイシンは早期減衰 が日本より高 が日本より高 不要 ( + 天敵利用 ) ピリプロキシフェンの効果持続 二番茶 三番茶 四番茶以降 5 月上旬 ( 若齢幼虫期 ) GV 剤 ( ハマキ天敵 ) GV 剤は許容値設定除外 5 月中旬 5 月下旬 ( 二番茶 1 葉期 ) 6 月上旬 ( 二番茶摘採後 ) 6 月中旬 ( 三番茶 1 葉期 ) 7 月上旬 ( 三番茶摘採後 ) 7 月中旬 ( 四番茶萌芽期 ) 7 月中旬 ( 四番茶萌芽期 ) 7 月下旬 ( 四番茶摘採直後 ) 7 月下旬 ( 四番茶摘採後 ) 8 月上旬 ( 秋芽萌芽期 ) 8 月中旬 ( 秋芽 1 葉期 ) 8 月中旬 ( 秋芽 2 葉期 ) 8 月下旬 ( 秋芽 3,4 葉期 ) 9 月上旬 サビダニ類 新芽加害性害虫 エチプロール ( キラップフロアブル等 ) - 5 - 銅水和剤 (Z ボルドー ) が日本より高 許容値設定除外摘採 7 日前まで使用可能 不要 ( + 天敵利用 ) GV 剤の効果持続 新芽加害性害虫 ジフェノコナゾール ( スコア顆粒水和剤 ) トルフェンピラド ( ハチハチ乳剤等 ) が日本より高 不要 ( + 天敵利用 ) GV 剤の効果持続 ( 幼虫孵化期 ) 新芽加害性害虫 散水防除 クロチアニジン ( ダントツ水溶剤 ) フルアジナム ( フロンサイド SC 等 ) 高湿度化による孵化抑制 が日本より高 銅水和剤 許容値設定除外 不要 ( + 天敵利用 ) GV 剤の効果持続 網もち病ヨモギエダシャク 9 月中旬 ( 幼虫孵化盛期 ) ミルベメクチン ( ミルベノック乳剤 ) フロニカミド ( ウララ DF) フルフェノクスロン ( カスケード乳剤 ) クロロタロニル ( ダコニール 1 等 ) フェンブコナゾール ( インダーフロアブル ) チアメトキサム ( アクタラ顆粒水溶剤 ) クロラントラニリプロール ( サムコルフロアブル ) 不要 ( + 天敵利用 ) : チャノコカクモンハマキ チャハマキ新芽加害性害虫 : サビダニ類 : チャノナガサビダニ チャノサビダニ 未設定だが 被覆でも残留性が極めて低い が日本と同等 が日本と同等 ピリプロキシフェンの効果持続

参考資料 3-7 米国への抹茶 ( 一番茶 二番茶 ) 輸出を想定した年間防除体系モデル ( 近畿地域を対象 ) 防除時期 対象病害虫使用薬剤 防除法備考 一番茶 2 月下旬 赤焼病 3 月中下旬 4 月中旬 ( 一番茶開葉期 ) 銅水和剤 ( カスミンボルドー カッパーシン ) 銅は許容値設定除外 カスカ マイシンは早期減衰 マシン油乳剤許容値設定除外 スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) ジノテフラン ( スタークル顆粒水和剤 ) ( アルバリン顆粒水和剤 ) が日本より高 が日本より高 二番茶 三番茶以降 5 月中旬 ( 一番茶摘採後 ) 5 月下旬 ( 二番茶萌芽期 ) 6 月上旬 ( 二番茶開葉期 ) 6 月下旬 ( 二番茶摘採後 ) 7 月上旬 ( 三番茶萌芽期 ) 7 月中旬 ( 三番茶開葉期 ) 7 月下旬 ( 三番茶生育期 ) 8 月上旬 ( 三番茶摘採後 ) 8 月中旬 8 月下旬 9 月中旬 1 月中旬 ( 秋整枝後 ) クロラントラニリプロール ( サムコルフロアブル ) ミルベメクチン ( ミルベノック乳剤 ) ブプロフェジン ( アプロードフロアブル等 ) 交信攪乱剤 ( ハマキコン -N) アゾキシストロビン ( アミスター 2 フロアブル ) クロロタロニル ( ダコニール 1 等 ) エチプロール ( キラップフロアブル等 ) が日本と同等 未設定だが減衰性が高く 残留リスク低 が日本とほぼ同等 許容値設定除外 ( 以降は土着天敵も活用 ) 215 年に 設定 (2ppm) 耐性菌の出現に注意 が日本より高 不要 ( + 天敵利用 ) 交信攪乱剤の効果持続 新芽加害性害虫 銅水和剤許容値設定除外 不要 ( + 天敵利用 ) 交信攪乱剤の効果持続 ヨモギエダシャク エマメクチン安息香酸塩 ( アファーム乳剤 ) 銅水和剤許容値設定除外 新芽加害性害虫 マダラカサハラハムシ クロチアニジン ( ダントツ水溶剤 ) チアメトキサム ( アクタラ顆粒水溶剤 ) フルアジナム ( フロンサイド SC 等 ) ピリフルキナゾン ( コルト顆粒水和剤 ) アセタミプリド ( モスピラン SL 液剤等 ) トルフェンピラド ( ハチハチ乳剤等 ) 不要 ( + 天敵利用 ) - 1 月下旬赤焼病銅水和剤許容値設定除外 : チャノコカクモンハマキ チャハマキ新芽加害性害虫 : が日本より高 が日本と同等 が日本より高 が日本より高 - 51 -

参考資料 3-8 EU への抹茶 ( 一番茶 二番茶 ) 輸出を想定した年間防除体系モデル ( 近畿地域を対象 ) 一番茶 二番茶 三番茶以降 防除時期 2 月下旬 対象病害虫使用薬剤 防除法備考 赤焼病 3 月中旬 4 月中旬 ( 一番茶開葉期 ) 5 月中旬 ( 一番茶摘採後 ) 5 月下旬 ( 二番茶萌芽期 ) 6 月上旬 ( 二番茶開葉期 ) 6 月下旬 ( 二番茶摘採後 ) 7 月上旬 ( 三番茶萌芽期 ) 7 月中旬 ( 三番茶開葉期 ) 7 月下旬 ( 三番茶生育期 ) 8 月上旬 ( 三番茶摘採後 ) 8 月中旬 8 月下旬 9 月中旬 1 月中旬 ( 秋整枝後 ) 銅水和剤 ( カスミンボルドー カッパーシン ) 銅は許容値設定除外 カスカ マイシンは早期減衰 マシン油乳剤許容値設定除外 エトキサゾール ( バロックフロアブル等 ) スピネトラム ( ディアナ SC) ミルベメクチン ( ミルベノック乳剤 ) メチダチオン ( スプラサイド乳剤 4) 交信攪乱剤 ( ハマキコン -N) 銅水和剤 (Z ボルドー ) クロロタロニル ( ダコニール 1 等 ) ビフェントリン ( テルスターフロアブル等 ) が日本と同等強遮光下で減衰が抑制されるがこの時期なら問題なし が日本より低いが減衰性が高く 残留リスク低 が日本より低いが 残留リスク低 が日本より低いが 残留リスク低 許容値設定除外 ( 以降は土着天敵も活用 ) 許容値設定除外摘採 7 日前まで使用可能 不要交信攪乱剤の効果持続 新芽加害性害虫 フルアジナム ( フロンサイド SC 等 ) 不要 ( + 天敵利用 ) 交信攪乱剤の効果持続 ヨモギエダシャク 新芽加害性害虫 マダラカサハラハムシ エマメクチン安息香酸塩 ( アファーム乳剤 ) ジフェノコナゾール ( スコア顆粒水和剤 ) 不要 ( + 天敵利用 ) - 1 月下旬赤焼病銅水和剤許容値設定除外 : 新芽加害性害虫 : チアメトキサム ( アクタラ顆粒水和剤 ) フルフェノクスロン ( カスケード乳剤 ) クロルフェナピル ( コテツフロアブル ) アゾキシストロビン ( アミスター 2 フロアブル ) ピリフルキナゾン ( コルト顆粒水和剤 ) クロチアニジン ( ダントツ水溶剤 ) スピロメシフェン ( ダニゲッターフロアブル ) チャノコカクモンハマキ チャハマキ 強遮光下では代謝物のクロチアニジンが 超過のリスク有り が日本と同等 が日本より高 未設定だが減衰性が高く が日本より高 - 52 -

おわりに本マニュアルは 茶の海外輸出を促進するにあたって障壁となる輸出相手国の に対応できる防除体系の構築に必要な情報を提供するものである 防除体系構築編では防除体系モデルを挙げているが これはあくまでも事例であり 各生産地で防除体系を構築する際の参考資料として活用していただきたい 病害虫の発生状況は 生産地によって様々であり それに伴い 防除時期や使用する農薬種も異なってくる その地域に見合った輸出向け茶葉の防除体系を早期かつ円滑に確立するために 各生産地で現在実施している慣行防除体系を基幹として 新たに輸出対応型の防除体系を確立されることを願いたい 設定されている残留農薬基準値 () は 普遍的なものではなく 状況に応じて変更され 設定値が低くなる場合も高くなる場合もある また 現在 が設定されている農薬が使用禁止になる場合もある さらに 未設定の農薬に新たに設定される場合もある それに伴い ここで提示した各農薬成分の使用可否 推奨すべき防除体系も変わってくる 農林水産省のホームページで公開されている輸出相手国の に関する情報は定期的に更新されているが 各生産地域の関係者が個別輸出相手国の の更新状況を自ら把握するように努めることが 重要と考える 現在 農林水産省技術会議事務局のプロジェクトである革新的技術開発 緊急展開事業の中で 一番茶の海外輸出を可能とする病害虫防除体系の構築と実証( 地域戦略プロジェクト ) と 茶における輸出相手国の残留農薬基準値に対応した防除体系の開発 ( 先導プロジェクト ) が平成 28 年度から実施されている 今後 本輸出対応型防除マニュアルに両プロジェクトでの知見が加わり より一層 高品質茶葉生産に貢献する輸出相手国 に対応したマニュアルへの展開を期待したい - 53 -