(案)

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Microsoft Word - (発番)医療機器の製造販売承認申請について

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薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

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員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

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00 事務連絡案

食品衛生の窓

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生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 食肉販売業用 ) 導入手引書 本ガイダンスでは まず メニュー調査表 と 調理工程表 によりそれぞれの施設の 危害要因分析 を行い 次にこの手引書の 衛生管理点検表 を HACCP の考え方を取り入れた 衛生管理計画 とし それを用いて モニタリング 記録の

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を

4. 加熱食肉製品 ( 乾燥食肉製品 非加熱食肉製品及び特定加熱食肉製品以外の食肉製品をいう 以下同じ ) のうち 容器包装に入れた後加熱殺菌したものは 次の規格に適合するものでなければならない a 大腸菌群陰性でなければならない b クロストリジウム属菌が 検体 1gにつき 1,000 以下でなけ

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

(頭紙)公布通知

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ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

01 施行通知(都道府県宛)

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( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

ICH Q4B Annex12

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HACCP 自主点検リスト ( 一般食品 ) 別添 1-2 手順番号 1 HACCP チームの編成 項目 評価 ( ) HACCP チームは編成できましたか ( 従業員が少数の場合 チームは必ずしも複数名である必要はありません また 外部の人材を活用することもできます ) HACCP チームには製品


法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

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03-01【局長通知・特例】施術管理者の要件に係る取扱の特例について

260401【厚生局宛て】施行通知

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

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卵及び卵製品の高度化基準

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 旅館業用 ) 導入手引書 旅館業用衛生管理点検表 1 個人衛生管理点検記録個人衛生管理は 従事者の感染症対策を中心に基準条例 8 の従事者に係る衛生管理の項目を始業時点検として次の項目を確認する (1) 従事者は 下痢 嘔吐等の体調不良がないことを確認し 症

軽自動車税 ( 種別割 ) 減免に関する取扱基準 ( 趣旨 ) 第 1 条この基準は 船橋市市税条例第 89 条及び第 90 条の規定に基づき 軽自動車税 ( 種別割 ) の減免の取り扱いに関し 必要な事項を定める ( 公益のために直接専用するものの範囲 ) 第 2 条条例第 89 条第 1 項第

特定個人情報の取扱いの対応について

管下関係業者に周知いただくとともに 適切な指導を行い その実施に遺漏な きようお願いいたします 記 第 1 体外診断用医薬品の製造販売業又は製造業を行う旨の届出等について 1. 届出対象者旧薬事法に基づき 体外診断用医薬品を取り扱う以下の者 (1) 旧薬事法第 12 条第 1 項の第二種医薬品製造販

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個人情報の保護に関する規程(案)

年管管発第 1026 第 2 号平成 24 年 10 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局年金調整 ( 年金管理 ) 課長殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について ( 通知 ) に基づく保護を受けている外国人の国民年金保険料免除の申請の

改正薬事法の施行に伴う製造販売の承認を要しない医薬品等の取扱い等について

( 問 3) 売却証明書を発行することができるのは どのような市場ですか 売却証明書を発行できるのは 以下の市場において売却した場合です 1 家畜市場家畜取引法 ( 昭和 31 年法律第 123 号 ) 第 2 条第 3 項に規定する家畜市場及び同法第 27 条に規定する臨時市場 2 中央卸売市場

【事務連絡】偽造医薬品省令Q&A

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特定個人情報の取扱いの対応について

薬食発 0718 第 15 号平成 24 年 7 月 18 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医薬食品局長 コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズについては 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という ) 第 2 条第 5 項に規定する 高度管

00(自治体宛て)病院、診療所等の業務委託について 新旧対照表

宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

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薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

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医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

本手順書で使用する用語の定義 用語電子的記録書面電子的記録利用システム実務担当者原データ治験関連文書サイボウズサイボウズメッセージ 定義人の知覚では認識できない, 電子式等の方法で記録され, コンピュータで処理される記録紙媒体による資料治験依頼者, 実施医療機関の長, 治験責任医師並びに治験審査委員

資料2発酵乳

年次別 主な病原体別の食中毒事件数の推移 * 腸管出血性大腸菌を含む

180612改正法案経過

Microsoft Word ①概要(整備令)

とおりとする ただし, 市長は, 特に必要があると認めるときは, 当該試験品の採取方法に記載する数量を変更することができる ( 検査命令による検査 ) 第 6 条令第 5 条第 2 項の申請書は, 検査申請書とする 2 市長は, 令第 5 条第 3 項の規定により試験品を採取したときは, 食品衛生監

食品表示基準における販売形態ごとの適用範囲について

- 2 - 第一条農林物資の規格化等に関する法律の規定に基づく公聴会等に関する内閣府令(平成二十一年内閣府令第五十四号)の一部を次のように改正する 第十一条の見出し中 都道府県知事 の下に 又は指定都市の長 を加える (健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令の一部改正)第二条健康増

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1. 目次 青少年インターネット環境整備法及び関連規定に関する携帯電話インターネット接続役務提供事業者等向け Q&A 目次 関係法令一覧 Q&A... 4 法第 2 条 ( 定義 ) 関係... 4 法第 13 条 ( 青少年確認義務 ) 関係... 4

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

年管発 0331 第 1 号 平成 29 年 3 月 31 日 日本年金機構理事長殿 厚生労働省大臣官房年金管理審議官 ( 公印省略 ) 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件等について 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件 ( 平成 29 年厚生労働省告示第 12

年管管発 0928 第 6 号平成 27 年 9 月 28 日 日本年金機構年金給付業務部門担当理事殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 障害年金の初診日を明らかにすることができる書類を添えることができない場合の取扱いについて 厚生年金保険法施行規則等の一部を改正する省令 ( 平成 2

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3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

指定保育士養成施設の各年度における業務報告について新旧対照表 ( 下線部 : 変更箇所 ) 改正後 現行 雇児発 0722 第 6 号 雇児発 0722 第 6 号 平成 22 年 7 月 22 日 平成 22 年 7 月 22 日 一部改正雇児発 0808 第 4 号 一部改正雇児発 0808 第

老高発 0713 第 1 号 平成 30 年 7 月 13 日 各都道府県介護保険主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省老健局高齢者支援課長 ( 公印省略 ) 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について の一部改正について 今般 居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について (

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

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名称未設定

                       

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新潟市延長保育事業実施要綱の一部改正について

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事務連絡

Microsoft Word _特定施設水道連結型スプリンクラー設備の配管における適切な施工について.docx

文書管理番号

Transcription:

写 食安発 0 9 1 2 第 7 号 平成 23 年 9 月 12 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬食品局食品安全部長 食品 添加物等の規格基準の一部を改正する件について 食品 添加物等の規格基準の一部を改正する件 ( 平成 23 年厚生労働省告示第 321 号 ) が本日公布され これにより食品 添加物等の規格基準 ( 昭和 34 年厚生省告示第 370 号 以下 告示 という ) の一部が改正されたところであるが 改正の概要等は下記のとおりであるので その運用に遺憾なきよう取り計られたい また 当該改正の概要等につき 関係者への周知 指導について 特段の配慮をお願いする 記 第 1 改正の概要生食用食肉の安全性確保については 生食用食肉等の安全性確保について ( 平成 10 年 9 月 11 日生衛発第 1358 号 以下 衛生基準通知 という ) により生食用食肉の衛生基準を示し 事業者における適切な衛生管理について貴職を通じて指導してきたところであるが 本年 4 月に飲食チェーン店で発生した腸管出血性大腸菌による食中毒事件の発生 及び衛生基準に強制力がなく 事業者において十分に遵守されていなかったことを受け 食品衛生法 ( 昭和 22 年法律第 233 号 以下 法 という ) 第 11 条第 1 項の規定に基づき 告示の一部を改正し 生食用食肉の規格基準を設定するものである

第 2 改正の内容 1 成分規格について (1) 本規格基準における管理の対象として 腸管出血性大腸菌及びサルモネラ属菌とすることとし 成分規格の指標として これらを含む腸内細菌科菌群としたこと (2) 成分規格に係る検査の記録を1 年間保存することとしたこと 2 加工基準について (1) 生食用食肉の加工は 専用の設備を備えた衛生的な場所で 専用の器具を用いて行わなければならないとしたこと (2) 生食用食肉の加工は 腸管出血性大腸菌のリスク等について知識を有する者が行わなければならないとしたこと (3) 加工に使用する肉塊は 枝肉から切り出した後 速やかに加熱殺菌を行うこととしたこと また 加熱殺菌に係る記録を1 年間保存することとしたこと 3 保存基準について生食用食肉は冷蔵のものは4 以下 凍結させたものにあっては -15 以下で保存することとしたこと 4 調理基準について (1)2(3) の事項を除き 加工基準を準用することとしたこと (2) 調理を行った生食用食肉は 速やかに提供することとしたこと 第 3 施行 適用期日平成 23 年 10 月 1 日から施行すること このため 施行日より前に加工された生食用食肉であっても 施行日以降は 本規格基準を満たさないものの販売等を行うことはできないこと 第 4 運用上の注意 1 対象となる食品生食用食肉とは 生食用食肉として販売される牛の食肉 ( 内臓を除く ) と定義したので いわゆるユッケ タルタルステーキ 牛刺し 牛タタキが含まれること 2 対象となる施設本規格基準においては 加熱殺菌済みの肉塊を細切又は調味する行為のみを行う施設には調理基準が適用されること 3 成分規格関係腸内細菌科菌群の試験法及び検体の取扱い等については 別途通知することとしていること

4 加工基準関係 (1) 加工に当たっては と畜場において と畜場法施行令 ( 昭和 28 年政令第 229 号 ) 第 1 条並びにと畜場法施行規則 ( 昭和 28 年厚生省令第 44 号 ) 第 3 条及び第 7 条の基準が遵守されているものであって 病原微生物による汚染が少ないものを使用するよう努めること (2) 加工基準 (1) について 肉塊が接触する設備は専用のものとし 他の食品との間で相互汚染が生じないように設備が明確に分けられたものであること (3) 加工基準 (3) について 都道府県知事 もしくは地域保健法 ( 昭和 22 年法律第 101 号 ) 第 5 条第 1 項の規定に基づく政令で定める市及び特別区の長 ( 以下 都道府県知事等 という ) が生食用食肉を取り扱う者として適切と認める者 ( 以下 認定生食用食肉取扱者 という ) を認める際は 以下のとおり行われたいこと 都道府県知事等は 生食用食肉の安全性確保に必要な知識を習得させるため 以下の項目を標準として講習会を開催し 又は適正と認める者に開催させ 講習会を修了した者に交付される修了証明書等をもって認定生食用食肉取扱者を認めること 1 生食用食肉の規格基準 (1 時間 ) 2 生食用食肉の取扱いに係る留意事項 ( 病原微生物の制御 加熱殺菌の条件設定等 )(1 時間 ) 3 食肉に関する衛生管理 ( 腸管出血性大腸菌等のリスク 交差汚染防止対策等 )(1 時間 ) なお 加工を行う施設の食品衛生責任者の場合には 都道府県知事等において3を省略して差し支えないこと また 認定生食用食肉取扱者と認める際は 食品衛生責任者の取扱いについて ( 平成 7 年 7 月 11 日付け衛食第 131 号 ) の3 及び4の取扱いを準用されたいこと なお 認定生食用食肉取扱者に対しては 食品衛生責任者に係る実務講習会等の受講により 食品衛生に係る最新の知見等を習得させることが望ましいこと (4) 加工基準 (6) 及び (7) について 枝肉から切り出した肉塊の表面が病原微生物により汚染され 病原微生物が肉塊内部へ浸潤することを防止する観点から 切り出した肉塊は 熟成を経ずに 加熱殺菌までの処理を速やかに行わなければならないこと このため これらの加工は同一施設内で行うことが望ましいこと (5) 加工基準 (7) の加熱殺菌に係る条件について 肉塊の部位 鮮度 重量及び形状 湯温の変化及び湯量並びに加熱の方法等により 加熱殺菌に必要な温度及び時間が異なる場合があることから 生食用食肉の加工を開始

するに当たり 施設ごとに当該条件を満たす温度及び時間を設定する必要があること なお 本規格基準の検討においては 250~300g の肉塊 ( と殺 4 日以内のしんたま又はうちもも部分の直立体 ) を使用し 約 10L の温湯 (85 ) で 10 分間の加熱殺菌後 氷冷を行い この場合に 肉塊の表面から1cm 以上の部分までを 60 で2 分間以上加熱するという条件を満たすことが確認されている (6) 加工基準 (7) について 肉塊を容器包装に入れて密封し 温浴による加熱処理を行う場合には 肉塊表面に熱が均一に伝わるよう 十分に脱気すること (7) 加工基準 (7) の 同等以上の殺菌効果を有する方法 について 確認できたものから 通知する予定であること (8) 加工基準 (8) について 加工基準 (7) の加熱殺菌の要件 ( 肉塊の表面から 1cm 以上の部分までを 60 で2 分間以上加熱 ) を満たす加熱装置内の温度 ( 例. 加熱開始時及び加熱中の湯温の最低温度 ) 及び加熱時間 ( 例. 肉塊の加熱時間 ) 肉塊の部位 鮮度 重量及び形状 湯温の変化及び湯量 加熱の方法等の記録を残すことで差し支えない ただし これらの項目の管理により加熱殺菌の要件が満たされていることについて その根拠となるデータ等を (5) の加熱条件の設定等の際に各施設の事業者において作成しておく必要があること (9) 加熱殺菌を行う施設の事業者にあっては 微生物検査により以下の確認が必要であること 1 生食用食肉の加工を開始する前に (5) の加熱条件の設定を含め 加工基準を満たすことができる条件を設定する必要があるが 加工工程全体の妥当性を確認するため 1 検体を 25g として 25 検体以上の検査を実施し その結果が成分規格に適合すること 2 生食用食肉の加工を開始した後に 加工工程全体の妥当性を確認するため 1 検体を 25g として 25 検体以上の検査を定期的に実施し その結果が成分規格に適合すること また その頻度は年 1 回以上とし 危害の発生を防止するのに十分なものであること 3 上記の検査を行った記録は 1 年間保存すること (10) 各施設の事業者は 加熱殺菌等が確実に実施されるよう あらかじめ手順書を作成しておくことが望ましいこと 5 調理基準関係 (1) 調理基準 (1) における加工基準 (1) の準用に当たっては 4(2) に示したとおりであること また 加工基準 (3) の準用については 4(3) に示したとおりである

こと なお 調理基準のみが適用される施設の食品衛生責任者の場合には 講習会を修了していない者であっても都道府県知事等において認定生食用食肉取扱者として認めて差し支えないこと (2) 調理基準 (3) について 細切した食肉は 適切に保存し 消費期限 賞味期限内に速やかに提供すること ただし 細切した食肉を調味した場合は 直ちに消費者に提供すること 第 5 営業施設基準加工基準 (1) (2) 及び (7) について 生食用食肉を取り扱う食肉処理業 食肉販売業 飲食店営業等の施設の要件を追加することとされたことにより 実効性を確保するため 貴職においては 法第 51 条に基づき 営業施設基準の改正を平成 24 年 10 月 1 日までに行うよう配慮されたい 営業施設基準の改正に当たっては 別添 飲食店営業 食肉販売業及び食肉処理業の営業許可を得ている施設において生食用食肉を加工調理する場合の施設基準準則 を参照されたい 営業施設基準の改正を行った後は 各施設が改正後の要件に適合している旨の確認及び許可の条件の付与を必要に応じて行われたい 第 6 監視指導本年 8 月 1 日付け食安発 0801 第 2 号にて あらかじめ関係者に対し 加熱条件の検討等の準備を進めるよう通知したところであるが 10 月 1 日以降には本規格基準が遵守されるよう 本年 5 月の緊急監視の結果等も踏まえ 生食用食肉を取り扱っているすべての営業施設を巡回し 引き続き周知 指導を徹底されたい なお 生食用食肉の監視指導の状況等について 本年 12 月末までに別途送付する様式に基づき報告すること 第 7 その他 1 子ども 高齢者などの抵抗力の弱い方は 本規格基準に適合する生食用食肉であっても 生肉を食べないよう また 食べさせないよう周知すること 2 生食用食肉を取り扱う施設としての営業許可を受け かつ加工基準 (3) に規定する者を置いている施設にあっては その旨が消費者に容易にわかるよう 店舗等において掲示を行うなどの情報提供に努めること 3 生食用食肉の高度な衛生管理を推進するため 今後 HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point; 危害分析 重要管理点 ) システムを用いた法第 13 条第 1 項に基づく総合衛生管理製造過程の承認の対象となるよう必要な検討を行うこととしていること

4 本規格基準の設定に併せ 消費者庁において生食用食肉の表示に関する基準が設定される予定であること 5 本規格基準の設定等に伴い 衛生基準通知の対象から牛の肝臓及び肉を削除すること

( 別添 ) 飲食店営業 食肉販売業及び食肉処理業の営業許可を得ている施設において 生食用食肉を加工調理する場合の施設基準準則 1. 他の設備と明確に区分された衛生的な場所であること 2. 器具及び手指の洗浄及び消毒に必要な設備であって 生食用食肉のための専用のものを有していること 3. 生食用食肉が接触する設備 器具は専用のものを備えること 4. 加熱殺菌を行うために十分な能力を有する専用の設備を有していること また 温度を正確に測定することができる装置を有していること 5. 加熱殺菌後の冷却を行うために十分な能力を有する専用の設備を有していること なお 大型冷蔵庫等を原料肉及び加熱殺菌後の肉の双方に用いる場合は 両者が区分されたものであること 調理基準のみが適用される施設については 4. 及び5. は省略して差し支えない なお 飲食店営業 食肉販売業及び食肉処理業以外の業種にあっては 都道府県知事等が公衆衛生上支障がないと認めた場合には 必要に応じて施設基準を定められたい