平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

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平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

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障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

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消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

参考資料 ( 地方税関係 ) ( 復興増税 ) 政府 与党合意 1 復興財源 (B 型肝炎対策財源を含む ) としての税制措 置 ( 要綱 ) 3 ( 復興支援税制 ) 東日本大震災からの復興に向けた税制上の対応 ( 地 方税 ) 8

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

Microsoft PowerPoint - 【0918】統合版.pptx

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HPのトップページ更新原稿

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

(0830時点)PR版

地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から

平成18年度地方税制改正(案)について

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

平成16年版 真島のわかる社労士

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02_(案の2①)概要資料(不均一)

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平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

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4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

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平成23年度税制改正の主要項目

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

平成 28 年度税制改正に関する内閣府 主要望のポイント 1 少子化対策の推進 ( 新設 2 件 拡充 1 件 ) 三世代同居に係る税制上の軽減措置の創設 ( 国税 ) 高齢者や若い世代の希望に応じた家族関係や地域とのつながり 子育て世代の子育ての態様について各人の希望を実現するため 一定の条件を満

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3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

記載例 ( 別記様式第 3の1-1/3-) 復興産業集積区域において被災雇用者等を雇用した場合の法人税等の特別控除 ( 法第 38 条 ) 指定を行った認定地方公共団体の長の氏名を記載してくだ 法人の場合 事業年度又は連結事業年度終了さい 後 1か月以内に提出してください 指定事業者の氏名 個人の場

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

(2) 被災代替住宅用地の特例について 特例の概要 被災住宅用地の所有者等が当該被災住宅用地の代替土地を平成 33 年 3 月 31 日までの間に取得した場合 当該代替土地のうち被災住宅用地相当分について 取得後 3 年度分 当該土地を住宅用地とみなし 住宅用地の価格 ( 課税標準 ) の特例を適用

エコカー減税グリーン化特例(自動車税 軽自動車税)(自動車税 軽自動車税)環境性能割車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) トラック バス タクシーについては 営自格差 を堅持するとともに 一部見直しを行った上で エコカー減税 グリーン化特例を 2 年間延長 また

4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

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法人税 faq

平成 28 年 12 月 農林水産省 平成 29 年度税制改正主要事項 1. 新規 拡充事項 (1) 生産資材価格の引下げ及び農産物の流通加工構造の改革のための法整備を前提とした次の措置の創設 ( 所得税 法人税 登録免許税 ) 1 同法の認定を受けた事業再編事業者が事業再編計画に記載された機械装置

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

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Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

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東日本大震災復興特別区域方に基づく 復興推進計画の検討

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所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

て 1.6 兆円程度の減税措置を講じることになります なお このうち 昨年 10 月に消費税率引上 げに伴う対応として決定した税制措置による減収額は 国 地方合わせて 1 兆円程度になります ( 参考 ) 平成 26 年度の税制改正 ( 内国税関係 ) による増減収見込額 ( 単位 : 億円 ) 改

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平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

公益法人の寄附金税制について

事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75%

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

自動車登録番号車台番号軽自動車動車被災自動車等の買換えに係る自動車重量税免税届出書 ( 東日本大震災用 ) 次葉 1 使用していた被災自動車等の情報 使用者の氏名又は名称 被災自動車等の台数 (1) ( 登録自動車欄及び軽自動車欄の合計台数 ) 台 被災自動車等に係る自動車登録番号又は車両番号及び車

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

法人税制改正詳解 CONTENTS はしがき 第 1 章平成 23 年 12 月改正 第 1 節 法人税率の引下げ 2 1 改正の趣旨及び内容 2 2 税率引下げの必要性 5 3 実効税率の計算への改正の影響 7 4 適用関係 8 5 実効税率と復興特別法人税との関係 8 6 法

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

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の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

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Microsoft Word 連発1923号 税制改正関連法案について(お知

だ証明書の様式になっております 建物所在証明書 の様式は, 当ホームページからダウンロードすることができます Q3 警戒区域設定指示等の対象区域 特定避難勧奨地点に所在する建物の被災代替建物を取得する場合, 震災特例法の免税措置が受けられますか 特定避難勧奨地点 は, 警戒区域設定指示等の対象区域に

【表紙】

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

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平成20年2月

215 参考資料

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土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

目 次 < 子ども 子育て > 1 < 健康 医療 > 2 < 医療保険 > 4 < 介護 > 4 < 雇用 > 5 < 年金 > 5 < 生活衛生 > 5 < その他 > 7 * 印を付している項目は他省庁が主管で要望をしている項目

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平成20年度税制改正(地方税)要望事項

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

所得税確定申告セミナー

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平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

平成 31 年度税制改正の概要 ( 復興庁関係部分 ) 1. 復興特区関係 (1) 津波被災地域 ( 復興特区法等で定める雇用等被害地域 ( ) を含む市町村の 区域内 ) に限り 平成 31 年度 32 年度引き下げられる以下の特例措置の特 別償却率等を 平成 30 年度までと同水準に拡充 ( 平成 32 年度末まで ) 1 機械等に係る特別償却等の特例措置 2 被災雇用者等を雇用した場合の税額控除の特例措置 3 開発研究用資産に係る特別償却等の特例措置 ( ) 雇用等被害地域復興特区法第 2 条第 3 項第 2 号イに規定する 東日本大震災により多数の被災者が離職を余儀なくされ 又は生産活動の基盤に著しい被害を受けた地域 2. 福島関係 (1) 避難解除区域等 ( ) における被災事業者の事業再開及び新規事業者の立地促進に対して講じられている 以下の特例措置の適用期間を避難指示解除後 7 年まで延長 1 機械等を取得した場合の特別償却等の特例措置 2 避難対象雇用者等を雇用した場合の税額控除の特例措置 ( ) 避難解除区域等 : 避難解除区域 ( 旧緊急時避難準備区域を除く ) 認定特定復興再生拠点区域等 (2) 公共施設の整備等のために帰還環境整備推進法人に土地等を譲渡した場合等の特例措置 ( 譲渡所得の特別控除等 ) の創設 3. 被災代替資産関係 (1) 被災代替資産等に係る特別償却の特例措置を平成 32 年度末まで延長 (2) 被災代替償却資産に係る固定資産税の特例措置を平成 32 年度末まで延長 (3) 被災自動車等の代替取得に係る車体課税の特例措置を平成 32 年度末まで延長 ( ) ( ) 消費税率引上げ時に 自動車取得税の廃止に伴い導入される自動車税環境性能割及び軽自動 車税環境性能割については 平成 32 年度までに取得したものは非課税 4. 東日本大震災事業者再生支援機構関係 (1) 合理的な再生計画 に基づく経営者の私財提供に係る譲渡所得の非課税措置の適用対象者の拡充及び平成 33 年度末まで延長 5. その他 (1) 防災集団移転促進事業と一体で行われる一団地の津波防災拠点市街地形成施設に準ずる事業の用に供される土地等の譲渡所得に係る特別控除の廃止 ( ) 消費税率の引上げに伴う住宅ローン減税の被災者向け措置の創設 1

1. 復興特区関係 (1) 復興産業集積区域において講じられている被災地の雇用機会の確保等のための特例措置の拡充 復興産業集積区域において講じられている被災地の雇用機会の確保等のための特例措置について 平成 31 年度 32 年度引き下げられる特別償却率又は税額控除率を 津波被災地域 ( 復興特区法等で定める雇用等被害地域 ( 注 ) を含む市町村の区域内 ) に限り 平成 30 年度までと同じ特別償却率又は税額控除率に拡充する ( 平成 32 年度末まで ) ( 注 ) 雇用等被害地域 復興特区法第 2 条第 3 項第 2 号イに規定する 東日本大震災により多数の被災者が離職を余儀な くされ 又は生産活動の基盤に著しい被害を受けた地域 認定復興推進計画において雇用等被害 地域が定めており 沿岸部の 35 市町村に雇用等被害地域が定められている 3 については 中小企業者等に限る 1 機械等に係る特別償却等の特例措置の拡充 特別償却 投資時期 ~H31.3.31 H31.4.1~H33.3.31 投資時期 ~H31.3.31 H31.4.1~H33.3.31 25% 34% 17% ( 福島県 25%) 25% 34% 25% 17% ( 福島県 25%) 税額控除 投資時期 ~H31.3.31 H31.4.1~H33.3.31 投資時期 ~H31.3.31 H31.4.1~H33.3.31 15% 8% 10% ( 福島県 15%) 6% ( 福島県 8%) 15% 8% 15% 10% ( 福島県 15%) 8% 6% ( 福島県 8%) 2 被災雇用者等を雇用した場合の税額控除の特例措置の拡充 指定日 ~H31.3.31 H31.4.1~H33.3.31 指定日 ~H31.3.31 H31.4.1~H33.3.31 控除率 10% 7%( 福島県 10%) 控除率 10% 10% 7%( 福島県 10%) 被災雇用者等に対する給与等支給額の一定割合を5 年間税額控除 ( 税額の 20% を限度 ) 3 開発研究用資産に係る特別償却等の特例措置の拡充 投資時期 ~H31.3.31 H31.4.1~H33.3.31 投資時期 ~H31.3.31 H31.4.1~H33.3.31 特別償却率 34% 特別償却率 34% 2

2. 福島関係 (1) 避難解除区域等における被災事業者の事業再開及び新規事業者の立地促進に対する特例措置の適用期間を避難指示解除後 7 年まで延長 避難解除区域等 ( 注 ) における被災事業者の事業再開及び新規事業者の立地促進に対して講じられている福島特措法に基づく特例措置の適用期間を避難指示解除後 7 年まで延長 ( 注 ) 避難解除区域等 避難解除区域 ( 旧緊急時避難準備区域を除く ) 認定特定復興再生拠点区域等 1 被災事業者又は新規事業者が機械等を取得した場合の特別償却等の特例措置の延長 特別償却 ( : 即時償却 :25%) 税額控除 ( :15% :8%) 2 被災事業者又は新規事業者が避難対象雇用者等を雇用した場合の特例措置の延長 給与等支給額の 20% を 5 年間税額控除 ( 税額の 20% を限度 ) (2) 公共施設の整備等のために帰還環境整備推進法人 ( 注 ) に土地等を譲渡した場合等の特例措置の創設 ( 注 ) 帰還環境整備推進法人 福島特措法に基づき 避難指示の対象となった 12 市町村においてまちづくりや帰還環境整備の 面で行政の機能を補完する団体として当該 12 市町村が指定するまちづくり会社をいう 1 公共施設 ( 公園 広場 集会施設 休憩施設等 ) の整備のために 帰還環境整備推進法人に土地等を譲渡した場合の特例措置の創設 国税 所得税 法人税 登録免許税 地方税 個人住民税 法人住民税 事業税 固定資産税 都市計画税 不動産取得税 長期譲渡所得からの 1,500 万の特別控除 1,500 万円の損金算入 所有権 地上権等の登録免許税を本則の 1/2 に軽減 ( 平成 33 年度末まで ) 固定資産税 都市計画税の課税標準を 1/3 とする ( 平成 33 年度末まで取得分につき 5 年間 ) 不動産取得税の課税標準を 4/5 とする ( 平成 33 年度末まで ) 土地の集約化のために帰還環境整備推進法人に土地等を譲渡した場合の特例措置も創設 国税の特例措置については公益認定を受けた法人に限る 2 公共施設の整備のために 帰還環境整備推進法人に土地の管理を委託した場合の特例措置の創設 地方税 固定資産税 都市計画税 固定資産税 都市計画税の課税標準を 1/3 とする ( 平成 33 年度末まで管理委託開始分につき 5 年間 ) 3

3. 被災代替資産関係 (1) 被災代替資産等に係る特別償却の特例措置を平成 32 年度末まで延長 国税 所得税 法人税 1 東日本大震災により滅失又は損壊した建物 構築物 等に代わるものとして取得等をして事業の用に供した資産 ( 注 )2 被災区域である土地及びその土地に付随して一体的に使用される土地の区域内で取得等をして事業の用に供した建物 構築物 等における特別償却 ( 12% 等 24%( 中小企業者等の場合 )) の適用期限を平成 32 年度末まで延長 ( 注 ) 利用見込みを踏まえて対象資産を一部限定 (2) 被災代替償却資産に係る固定資産税の特例措置を平成 32 年度末まで延長 地方税 固定資産税 東日本大震災により滅失又は損壊した償却資産に代わる償却資産を取得又は改良した場合において その後 4 年度分の固定資産税の課税標準を 1/2 とする特例措置の適用期限を平成 32 年度末まで延長 (3) 被災自動車等の代替取得に係る車体課税の特例措置を平成 32 年度末まで延長等 国税 自動車重量税 地方税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 東日本大震災により滅失等した被災自動車等に代わる自動車等を取得した場合の自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税の特例措置の適用期限を平成 32 年度末まで延長 また 消費税率引上げ時に 自動車取得税の廃止に伴い導入される自動車税環境性能割及び軽自動車税環境性能割について 平成 32 年度までに取得したものは非課税とする 4. 東日本大震災事業者再生支援機構関係 (1) 合理的な再生計画 に基づく経営者の私財提供に係る譲渡所得の非課税措置の適用対象者の拡充及び平成 33 年度末まで延長 国税 所得税 地方税 個人住民税 被災した法人について債務処理計画が策定された場合の経営者の私財提供に係る譲渡所得の非課税措置の適用対象者を拡充 ( 注 ) し 適用期限を平成 33 年度末まで延長 ( 注 ) 適用対象者に 現行の 金融円滑化法の施行の日 ( 平成 21 年 12 月 4 日 ) から平成 28 年 3 月 31 日までに金融機関から貸付条件の変更を受けていること に加え 平成 28 年 4 月 1 日以降に初めて支援決定を受けていること を追加 4

5. その他 (1) 防災集団移転促進事業と一体で行われる一団地の津波防災拠点市街地形成施設に準ずる事業の用に供される土地等の譲渡所得に係る特別控除の廃止 国税 所得税 法人税 地方税 個人住民税 法人住民税 事業税 防災集団移転促進事業と一体で行われる一団地の津波防災拠点市街地形成施設に準ずる事業のために買い取られる旨の証明を受けた土地及び建物等を地方公共団体へ譲渡した場合における譲渡所得の特別控除 (5,000 万円 ) は 平成 31 年度以降 本特例の適用対象となる土地の取得が見込まれないことから廃止 ( ) 消費税率の引上げに伴う住宅ローン減税の被災者向け措置の創設 国税 所得税 地方税 個人住民税 消費税率の引上げに伴う住宅ローン減税の控除期間の延長 (10 年 13 年 ) 等にあわせ 東日本大震災の被災者の住宅取得の負担軽減のために設けられている住宅ローン減税の控除率の特例 (1.2%) 等についても控除期間を延長 (10 年 13 年 ) 等 ( 平成 31 年 10 月 1 日から平成 32 年 12 月 31 日までの間に居住の用に供した場合に限る ) 5