不必要な電波 ( 不要電波 ) をできる限り低減させるため 平成 17 年に無線設備のスプリアス発射の強度について 許容値の改正が行われました 詳細は 総務省の電波利用ホームページをご覧下さい http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/spurious/index.htm ご不明な点は メーカー 最寄の販売店等にご相談ください
背景 不必要な電波 ( 不要電波 ) をできる限り低減させることによって 電波利用環境の維持 向上及び電波利用の推進を図るため 世界無線通信会議 (WRC : World Radio Conference) において 無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に関する無線通信規則 (RR : Radio Regulations) の改正が行われた 日本では 平成 15 年に ITU-R で勧告化 (ITU-R SM.329-10) されたことを受けて 平成 17 年に関係省令等を改正 1 した その後 平成 19 年に経過措置を 10 年間延長する等の改正 2 を行った 1 主な改正内容 旧スプリアス機器の免許 工事設計の変更等は平成 19 年 11 月 30 日までに限る 旧スプリアス機器について 平成 34 年 11 月 30 日まで旧スプリアス規格で再免許が可能 経過措置は平成 19 年 11 月 30 日まで等 2 主な改正内容 旧スプリアス機器の免許 工事設計の変更等は平成 29 年 11 月 30 日まで 等 1
1 再免許 登録手続 過去の経過措置 平成 17 年 12 月 1 日 ( 施行日 ) 平成 29 年 11 月 30 日平成 34 年 11 月 30 日 平成 19 年 11 月 30 日 ( 無線設備規則第 48 条に規定するレーダーは平成 24 年 11 月 30 日 ) までに製造された無線機器については 平成 29 年 11 月 30 日まで旧規則に基づく免許等若しくは予備免許又は無線設備の工事設計の変更を行うことが可能 旧規則に基づく無線局機器で免許 ( 登録 ) を受けている場合は 平成 34 年 11 月 30 日まで旧規則の無線設備の条件の運用が可能 2 技術基準適合証明 工事設計認証の効力 平成 17 年 12 月 1 日 ( 施行日 ) 平成 19 年 11 月 30 日 平成 19 年 11 月 30 日までは 旧規則に基づく技術基準適合証明等を受けることが可能 3 型式検定合格機器の効力 平成 17 年 12 月 1 日 ( 施行日 ) 平成 19 年 11 月 30 日 旧規則に基づく技術基準適合証明等の効力は 平成 34 年 11 月 30 日まで有効 平成 19 年 11 月 30 日までは 旧規則に基づく型式検定等を受けることが可能 旧規則に基づく検定の合格の効力は 平成 29 年 11 月 30 日まで有効 ただし 平成 29 年 11 月 30 日より前に設置された機器は その機器の設置が継続する限り 検定合格の効力が有効 2
新スプリアス規格を満たす無線設備への対応 新規格への対応 1 機器の更新に併せて新スプリアス規格の無線設備への買い換えを促進 2 フィルタを挿入して新スプリアス規格へ適合させる場合は 無線設備の変更許可を受けたあと 届出書 ( 測定データを含む )( 別紙 ) により確認する 3 旧スプリアス規格の無線設備であっても 実力値の確認によって適合性が確認された無線設備 ( 新スプリアス確認設備 ) については 平成 29 年 12 月以降の変更及び平成 34 年 12 月以降の再免許が可能 4 製造業者等により新スプリアス規格への適合性を確認した無線設備と同一型式のものについては 免許人からの届出書の測定データは不要とする その他 (1) 実力値の確認は 免許人が新スプリアス規格の適用を受けることを希望する時期に 免許人からの届出書 ( 測定データを含む )( 別紙 ) に基づいて行う (2) 測定データは測定器の較正等を受けた日の属する月の翌月の一日から起算して一年以内に測定されたものに限る (3) 同一免許人かつ同一型式の無線設備については 使用条件が同様であることに鑑み 1 台の測定データによる確認を可能とする ただし 対象無線設備のうち 製造年月が最も古いもの又は使用期間が最も長いものを測定することとし 測定の結果 新スプリアス規格への適合性が確認できなかった場合は その型式の無線設備全てを旧スプリアス規格の無線設備と見なすものとする 3
1 機器の更新に併せた買い換え 買い換え 手続 免許人が変更申請又は変更届を総合通信局に提出 変更検査が必要な場合もある 総合通信局で受理 2 送信機出力端子と空中線との間にフィルタを挿入 測定器は較正されてから 1 年以内のものに限る アンテナ 無線機器 フィルタの挿入 手続 免許人が変更申請を総合通信局に提出 総合通信局で許可 免許人が工事完了届及び届出書 ( 測定データを含む ) を総合通信局に提出 総合通信局で受理 4
3 実力値の測定 測定器 1 無線機器 2 手続 1 測定器は較正されてから 1 年以内のものに限る 免許人が登録検査等事業者やディーラー等が測定 したデータを届出書に記載し総合通信局に提出 ( 同一型式の無線設備については 1 台の測定データで可能 ) 2 同一型式の場合は製造年月が最も古いもの又は使用期間が最も長いものの測定が必要です 総合通信局で受理 4 製造業者等が測定したデータの活用 スプリアス測定データの提出 総務省本省 HP 公表 総合通信局等 免許人 手続 製造業者等 測定器は較正されてから 1 年以内のものに限る 免許人が総務省 HP のリストを確認の上 届出書を総合通信局に提出 ( 測定データは提出不要 ) 総合通信局で受理 5
スプリアスの測定データ ( 実力値 ) の確認 1 免許人は登録検査等事業者やディーラー等が測定したスプリアスの実力値の結果を総合通信局等に提出 提出時期は 免許人の任意のタイミングとする なお 測定は較正されてから 1 年以内の機器を用いて行うこととする 2 免許人から提出された届出書 ( 測定データを含む ) を総合通信局等において新スプリアス規格に合致することを確認する 旧スプリアス機器 機器の更新に併せて新スプリアス規格対応機器に買換え 送信機出力端子と空中線との間にフィルタを挿入 スプリアスの実力値を測定 本省が HP で公表する製造業者の製品出荷時データ等により 新スプリアス規格に適合していることを確認 免許人が変更申請又は変更届を総合通信局に提出 免許人が変更申請を総合通信局に提出 申請処理 免許人が登録検査等事業者やディーラー等が測定 1 をしたデータを届出書に記載し総合通信局に提出 ( 同一型式の無線設備については 1 台 2 の測定データで可能 ) 免許人が届出書を総合通信局に提出 ( この場合 測定データは提出不要 ) 申請又は届処理 免許人が届出書 ( 測定データを含む ) を総合通信局に提出 届出書の確認 1 較正された測定器を用いること 2 製造年月が最も古いもの又は使用期間が最も長いものを測定すること 届出書の確認 届出書の確認 無線局データベースデータベースに反映 6
スプリアス発射及び不要発射の強度確認届出書 ( 記入例 ) 別紙