Microsoft Word - 06_資料6_災害廃棄物対策に関して今後取組むべき事項とその進め方について(案)

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このような周辺状況の変化に対応し 諸課題の解決を図るべく 基本法及び第三次循環型社会形成推進基本計画に沿って 廃棄物処理法やリサイクルの推進に係る諸法等に基づく制度の適切な実施と相まって 改めて大量生産 大量消費 大量廃棄型の従来の社会の在り方や国民のライフスタイルを見直し 社会における高度な物質循

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災害廃棄物対策の今後のあり方

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

☆配布資料_熊本地震検証

資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

発生時における災害廃棄物対策検討委員会 ) 机上資料 5 大規模災害発生時における災害廃棄物対策行動指針 ( 平 27 年 11 月環境省大臣官房廃棄物 リサイクル対策部 ) 机上資料 6 東京都資源循環 廃棄物処理計画 ~Sustainable Design Tokyo~( 平成 28 年 3 月

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2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

10 地震 火山噴火対策等の推進について 近年 我が国は様々な災害に見舞われている 東日本大震災後も 平成 28 年の熊本地震 本年 6 月の大阪府北部地震及び9 月の北海道胆振東部地震など大規模な地震が発生し 多大な人的 物的被害が発生した 地方公共団体においては 突然発生する大規模自然災害に備え

大阪湾広域臨海環境整備センターは、昭和57年3月に設立されて以来、30年余りにわたって、全国で唯一の府県域を超えた広域的な廃棄物の適正な最終処分を海面埋立てにより行う「フェニックス事業」を地方公共団体及び港湾管理者と一体となって推進してきたところであり

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火山防災対策会議の充実と火山活動が活発化した際の協議会の枠組み等の活用について(報告)【参考資料】

1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

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計画の位置づけ 本計画の位置づけは 図 1 に示すとおりです 災害廃棄物対策指針 に基づき 島根県が策定する災害廃棄物処理計画との整合を図りつつ 災害廃棄物処理に関する本市の基本的な考え方と具体的な対応方策を示すものです 災害発生時には 被害状況等の情報収集を行ったうえで 本計画に基づき災害廃棄物の

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

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資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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一太郎 10/9/8 文書

目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

東日本大震災に係る災害等廃棄物処理事業の実地調査について

災害時に必要な物資の備蓄に関する行政評価・監視<中間報告>

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平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

一太郎 10/9/8 文書

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資料 -3 事業継続ガイドラインの改定について 平成 25 年 7 月 24 日内閣府 ( 防災担当 ) 普及啓発 連携担当

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人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

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各省庁等における業務継続計画に係る取組状況調査 調査の目的 各省庁等における現在の業務継続計画に係る取組状況を把握し 東日本大震災等を受けた 今後の業務継続計画の改善策を検討するための資料とする 調査の対象 中央省庁業務継続連絡調整会議構成機関 オブザーバー機関 29 機関 構成員 :23 機関内閣

災害廃棄物対策の基礎~過去の教訓に学ぶ~ 平成26年3月31日

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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Rodrigo Domingues UNDP Borja Santos Porras/UNDP Ecuador UNDP Kazakhstan 2

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4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

ICT-ISACにおけるIoTセキュリティの取組について

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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熊本では生活ごみ 片付けごみの収集が課題に 道路上に集積された生活ごみ ( 可燃 不燃 ) 片付けごみ ( 家電 家具 ) 東日本大震災 ( 宮城県石巻市 ) でも想定外のごみ量への対応が課題に 道路上に集積された片付けごみ 平時からの収集体制では対応できない状態に 2

目次 第 1 章災害廃棄物処理実行計画について 計画の目的 計画の位置づけ 計画の期間... 1 第 2 章被災の状況 地震の状況 住家被害の状況... 2 第 3 章災害廃棄物の発生量について 発生量推計の方法..

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図 ごみの減量化方策及び資源化方策の検討の進め方 2 市民 事業者 行政の役割資料 2-2 に示したとおり 今後のごみ処理においては ごみの減量化 資源化の推進が重要となり これらを実現するためには 各主体がそれぞれの役割を認識し 相互に協力しながら取り組む体制を整備する必要があります

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

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一防災 減災等に資する国土強靱化基本法案目次第一章総則 第一条 第七条 第二章基本方針等 第八条 第九条 第三章国土強靱化基本計画等 第十条 第十四条 第四章国土強靱化推進本部 第十五条 第二十五条 第五章雑則 第二十六条 第二十八条 附則第一章総則 目的 第一条この法律は 国民生活及び国民経済に甚

第 1 章熊本地震の概要 執筆 : 阿部直樹 ( 国立研究開発法人防災科学技術研究所 ) 1-1 熊本地震動の概要 2016 年 4 月 14 日 21 時 26 分頃 熊本県熊本地方の深さ約 11km を震源とする M6.5 の地震が発生し 熊本県上益城郡益城町において震度 7を観測した また約

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

( 平常時の情報共有 ) 第 5 条九州 山口 9 県は 発災時に災害廃棄物の処理に係る支援を迅速かつ効率的に行うため 平常時にあらかじめ 次の情報について相互に情報交換を行うものとする 一仮設トイレの設置業者 し尿収集運搬業者及び関係団体等の情報二災害廃棄物 ( し尿を除く ) の収集運搬業者 処

近年の自然災害における災害廃棄物対策について

目 次 Ⅰ. 行動計画の目的 1 1. 背景 1 2. 近畿ブロック協議会の役割 2 3. 行動計画の位置づけ 5 Ⅱ. 近畿ブロックで想定される大規模災害 7 1. 南海トラフ巨大地震 7 2. 直下型地震 9 3. 大規模風水害 9 Ⅲ. 平常時の大規模災害への備え 連携の強化 情報

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12年~16年

国の法令改正等の反映近年行われた国の法令改正や防災基本計画の修正内容を反映しました 市町村が 指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を進めることを追加 市町村が 被災者の被害状況 配慮事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加 首都直下地震対策特別措置法

目 次. 計画策定の意義 2. 基本的方針 3. 計画期間 4. 対象品目 5. 各年度における容器包装廃棄物の排出量見込み ( 第 8 条第 2 項第 号 ) 2 6. 容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策に関する事項 ( 第 8 条第 2 項第 2 号 ) 3 7. 分別収集をするものとした容

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目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

各部会の活動状況予定200505

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防災 減災への民間情報の活用の必要性 東日本大震災において 明らかになった課題 従来の情報収集の取組 職員による現地調査 報道機関からの情報 通報 検知器 ( センサー ) 課題 対応できる人員の限界 小さな地域に関する情報の不足 紙情報が多い 情報の整理 管理が困難 設備 維持費用が大きい 上記課

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継続が可能な状況までの低下に抑え さらに回復時間を出来る限り短縮させ 早期に操業度を回復させることにより 事業の損失を最小限に抑え事業継続を目指すものである BCP( 事業継続計画 ) の概念 3.BCPの必要性の高まりと広がり日本において BCP( 事業継続計画 ) が注目されるようになったのは

防災業務計画 株式会社ローソン

2011 年 12 月 15 日発行 東日本大震災リスク レポート ( 第 5 号 ) 次の大地震 大津波への対応 : 防災計画の見直しと企業に求められる対応 発行 : 三菱商事インシュアランス株式会社リスクコンサルティング室 はじめに 1 本年 3 月 11 日 ( 金 ) の東日本大震災の発生か

熊本地震検討WG方向性について(案)

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

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文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

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送信日 番組開始番組終了 題名発信者備考 12/3 内部統制制度に関する説明会 (11/20) 12/4 平成 30 年度防災啓発中央研修会 (7/5-6) 12/5 ファイアーファイティングスピリッツ -もうひとつの生き方 見つけた - 12/5 15:19 全国市長会創立 120 周年記念市長フ

H28秋_24地方税財源

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事業継続ガイドライン改定の概要について

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下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

平成30年度事業計画書(みだし:HP用)

家屋の被害状況 被害の状況 県名全壊半壊一部損壊 熊本県 8,528 棟 20,303 棟 84,125 棟 大分県 2 棟 61 棟 2,345 棟 宮崎県 - 2 棟 20 棟 福岡県 - 1 棟 230 棟 熊本県内 一般廃棄物処理施設の被害状況 平成 28 年 5 月 29 日現在 平成 2

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

資 料 1

第6章 その他ごみ処理に関し必要な事項

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

Transcription:

資料 6 災害廃棄物対策に関して今後取組むべき事項とその進め方について ( 案 ) 平成 31 年 3 月 11 日 1 全国レベルでの検討 (1) 継続的な災害廃棄物対策の検討 毎年のように非常災害が発生している状 平成 28 年熊本地震における災害廃棄物 平成 30 年度は 平成 30 年 7 月豪雨 平成 況を鑑み 連続した台風による全国同時多 対策について 実績と今後の課題等につい 30 年台風第 21 号 平成 30 年北海道胆振東 発災害時の災害廃棄物処理をはじめ 全 て整理した記録誌を作成 国立環境研究所 部地震等により 全国各地で同時多発的に 国各地で発生した非常災害における災害 の災害廃棄物情報プラットフォームにも掲載 甚大な被害が生じ 初動対応期における廃 廃棄物処理に関する実績 ( 平時の備えの取 予定 棄物処理体制に支障が生じた こうした状 組状況や災害時の対応 損壊家屋数 災 平成 30 年度に発生した自然災害における 況を鑑み 同時多発的に発生した自然災害 害廃棄物の推計量及び処理実績量 処理 災害廃棄物対策を検証し 同時多発的な自 を含む廃棄物処理に関する実績を継続的に 方法 処理体制 処理費用等 ) を共通の様 然災害において検討すべき課題を整理 蓄積 検証し 今後の大規模災害に備えた 式を用いて継続的に蓄積して検証し 課題 平成 30 年 7 月豪雨に係る初動対応検証チ 体制の強化を図る を整理する ーム ( 座長 : 内閣官房副長官 構成員 : 各省 これまでの災害廃棄物処理の実績と比較 局長級 ) の一員として 平成 30 年 7 月豪雨 し特徴的な事例をアーカイブするとともに に係る初動対応検証レポート を作成 ( 参考 教訓を抽出する 地域ブロック協議会等の 資料 2) 場において 引き続き情報共有や意見交換 これまでに発生した自然災害における災 を実施する 害廃棄物対策を踏まえ 平成 30 年 3 月に改 蓄積した情報や教訓が自治体や民間事 定した災害廃棄物対策指針の技術資料の 業者等に有効に活用されるよう 改定作業を実施 D.Waste-Net メンバー ( 国立環境研究所や 平成 28 年熊本地震及び平成 30 年 7 月豪 廃棄物資源循環学会 地盤工学会等 ) と連 雨における災害廃棄物発生原単位データの - 1-

携して 引き続き情報プラットフォームを整備 運営する ボランティア等との連携について 自治体向けの手引きを作成する等の支援を行う 環境省主催の自治体及び民間事業者向けの人材育成を実施し 災害廃棄物対応力の総合的な強化を推進する 蓄積した災害廃棄物処理に関する事例の検証結果を踏まえて 災害廃棄物の適正かつ円滑 迅速な処理を実施するために必要となる技術 システム 制度等を検討し 検討した新たな災害廃棄物対策について FS 等により具体化する 蓄積 検証 ( モデル解体等 ) を実施 被災家屋からの災害廃棄物の搬出に係るボランティアとの連携強化策について 内閣府防災 全国社会福祉協議会 NPO 団体との調整を実施 がれき 土砂一括撤去スキームの事例集や周知文書等の作成について 国交省との調整を実施 防衛省 自衛隊との連携の標準化に向けた改善方策について 防衛省との調整を実施 平成 30 年度に発生した自然災害における災害廃棄物対策を検証し 自治体職員等を含む災害廃棄物対応力の強化策を検討 災害廃棄物対策現地支援チームオペレーションマニュアルを作成 ( 参考資料 1) 環境省職員を対象とした災害対応合同机上演習を実施予定 一般廃棄物処理に関する災害時初動対応について検討し 手引き案を作成 首都直下地震を想定した東京都特別区における一般廃棄物処理事業継続対策の検討に必要な基礎情報の調査を実施 災害廃棄物の再生利用の障害となる要因の調査及び検討を実施 関係省庁やボランティア団体等の関係機関との連携を強化 標準化し 発災後の円滑な災害廃棄物処理体制の構築を図る 支援 受援経験のある自治体職員や廃棄物 資源循環学会会員の人材バンクの構築や 環境省職員を対象とした研修 訓練等の実施を通じて 人的支援体制の強化を図る 人材育成の促進 一般廃棄物処理における初動対応の整理 IT や人工衛星等の最新技術の活用等により 発災後の災害廃棄物処理の円滑化を推進する 人材育成の促進 一般廃棄物処理における初動対応の整理 IT や人工衛星等の最新技術の活用等により 発災後の災害廃棄物処理の円滑化を推進する ( 再掲 ) - 2-

IT を活用した関係省庁との情報共有シス テムを導入し データの活用を円滑に実施 できる仕組みを構築する IT を活用した 発災後の現地支援において活用可能なデバイス アプリの検討を実施 建物の被害判定手法の高度化に向けて AI 技術を活用した判定プログラムの検討を実施 人材育成の促進 一般廃棄物処理における初動対応の整理 IT や人工衛星等の最新技術の活用等により 発災後の災害廃棄物処理の円滑化を推進する ( 再掲 ) (2) 災害廃棄物対策の技術 システムに係る検討 蓄積した災害廃棄物処理に関する事例の検証結果を踏まえて 災害廃棄物の適正かつ円滑 迅速な処理を実施するために必要となる技術 システム 制度等を検討し 検討した新たな災害廃棄物対策について FS 等により具体化する ( 再掲 ) 平成 29 年度に行った技術 システム検討 WG での成果を活用し 南海トラフ地震を対象として 被災想定府県における災害廃棄物処理計画の比較及び廃棄物処理施設等の被災リスクを考慮した処理可能量等の精査を行い 課題を抽出 整理 南海トラフ地震について 産業廃棄物処理施設等の民間処理施設の処理可能量を調査し 全国の自治体や民間事業者等との連携も含めた体制構築を検討する 南海トラフ地震発生時の津波浸水域内 外において発生する廃棄物の質の違いを考慮し より実態に即した処理体制の構築を図る (3) 災害廃棄物対策の地域間協調に係る検討 蓄積した災害廃棄物処理に関する事例の 平成 29 年度に行った地域間協調 WG での 平成 30 年度地域間協調 WG での検討成 検証結果を踏まえて 災害廃棄物の適正か 成果を活用し 同時多発化する自然災害時 果を活用し 同時多発的に発生する災害に つ円滑 迅速な処理を実施するために必要 における効果的な支援のあり方等につい 対する効果的な支援のあり方を検討し 支 となる技術 システム 制度等を検討し 検 て 課題を抽出 整理 援の効率化に向けた具体的な取組を推進 討した新たな災害廃棄物対策について FS 平成 30 年 7 月豪雨等の災害経験を踏ま する 等により具体化する ( 再掲 ) え 初動対応における課題や機能した点の 発災後のごみ出し 分別等について 平 - 3-

抽出 片付けごみの回収戦略の検討を実 施 時及び発災時において発信すべき情報や啓発 広報の内容 情報発信の手段等について整理し 自治体と自治会 住民 社会福祉協議会等との効果的な連携体制の強化を図る (4)D.Waste-Net の強化 平成 29 年度に行った技術 システム検討 WG や地域間協調 WG での成果を活用して 災害廃棄物対策に関連する民間事業者における災害対策の実施状況を継続的に確認し 民間事業者に対する情報提供のあり方を検討する さらに 民間事業者に期待する事項をとりまとめ 実効力のある災害廃棄物処理態勢が構築できるよう連携体制を強化する D.Waste-Net のリソースを最大限発揮できるよう 交流会等を開催し 体制の強化を図るとともに 地域ブロック協議会と連携して地域ごとに支援の体制の構築を目指す 国立環境研究所や日本廃棄物コンサルタント協会等が実施する平時の取組を支援する 人材育成と育成された人材が活躍できる体制を構築する 平成 30 年度に発生した自然災害における災害廃棄物対策を踏まえた課題として 役割分担 支援要請 情報共有の 3つのテーマについて D.Waste-Net メンバーとの意見交換会を実施 D.Waste-Net メンバーの取組内容を紹介するパネル パンフレットを作成 廃棄物 資源循環学会会員の人材バンク構築等による D.Waste-Net の連携強化策を検討 D.Waste-Net のリソースを最大限発揮するため D.Waste-Net メンバーの役割分担の整理 被災自治体から D.Waste-Net に対する支援要請様式の統一 環境省と D.Waste-Net メンバーとの間での情報共有システムの整備等を通じて 効果的 機動的な支援体制の構築を図る 構築した人材バンクを活用し 地域ブロック協議会と連携した地域ごとの支援体制の強化を図る - 4-

(5) 国際貢献 日本が蓄積してきたノウハウや経験を活用して 国際貢献できるよう 国際機関や学術会議と連携し 平成 29 年度に策定したガイドラインを周知するとともに アーカイブ集の作成を行う 諸外国の中でも災害に特化した組織をもつ国の一つである米国における災害廃棄物の処理 ( 特にハリケーンによる水害 ) に関する調査等を行い 諸外国の災害廃棄物対策に関する先進事例を分析する アジア太平洋地域における災害廃棄物管理ガイドラインの周知及び技術資料の作成を実施 インドネシア共和国 パラオ共和国 ソロモン諸島等において災害廃棄物処理計画の策定支援等を実施 平成 30 年 9 月に発生したスラウェシ島地震に係る政府調査団派遣及び復興基本計画策定支援を実施 ( インドネシア共和国 ) 平成 29 年 8 月に発生したハリケーン イルマに係る災害廃棄物対策の初動に係る現地調査を実施 ( 米国 : 平成 29 年度 ) 我が国が蓄積してきた災害廃棄物対策に係るノウハウや知見を活用して アジア太平洋地域における災害廃棄物管理ガイドラインの周知 充実化を図るとともに 各国 地域での災害廃棄物処理計画の策定支援等を実施する 政府の防災分野における海外展開戦略に災害廃棄物対策が位置づけられたことを踏まえ 我が国の災害廃棄物対策に係るノウハウや技術の効果的売り込みを行うとともに JICA 等の関係機関と連携した被災国支援を推進する 2 地域ブロックレベルでの検討 地域ブロック協議会において都道府県域 地域ブロック協議会において 災害対応 平成 30 年度技術 システム検討 WG や地 越えた広域連携についてとりまとめた行動計 の実績や教訓を踏まえ 行動計画の見直 域間協調 WG での成果を地域ブロック協議 画を確認し 南海トラフ巨大地震等の大規模 しに向けた検討を実施 会を通じて周知し 初動対応体制の検討や 災害時におけるブロック間連携を実施するた 南海トラフ地震を対象として 地域ブロッ 災害廃棄物処理計画の策定 見直しを推進 めの 広域的な連携を具体化する計画を策 ク毎の要処理検討量や初動期における処 する 定する 理可能量等の精査を行い 広域連携の検 地域ブロック単位の共同訓練や広域輸送 地域における受援計画や地域防災計画と 討に必要な基礎情報を整理 モデル事業等を実施するとともに 得られ の連携を推進する た知見を踏まえて災害廃棄物対策行動計 画の見直しを進める - 5-

今後策定が進む 地域毎の適応計画との 連携を推進する 地域毎の適応計画との連携に向けて 廃棄物 リサイクル分野における気候変動 適応策について検討を実施 気候変動適応に係る地域適応コンソーシアム事業における地域協議会と連携しつつ 関係計画の一体的な検討 運用を促進する 3 自治体レベルでの検討 一般廃棄物処理実態調査等を継続的に実施し 自治体等による災害廃棄物対策の取組状況を把握するとともに 自治体による災害廃棄物対策を推進するための方策を検討する 自治体向けのモデル事業の成果を検証し 自治体向けのモデル事業のメニューを拡充させ 自治体による災害廃棄物対策の実施を支援する 一般廃棄物処理実態調査及び重要インフラ緊急点検を実施し 処理計画策定率の抜本的向上に向けた対応策を検討 防災 減災 国土強靱化のための 3か年緊急対策として 新たな処理計画策定促進事業を実施予定 自治体向けのモデル事業の成果を検証し 処理計画策定支援のための標準ワークシートを作成予定 防災 減災 国土強靱化のための3か年緊急対策に基づき 災害廃棄物処理計画の策定を加速させる 自治体と民間事業者等との災害支援協定の締結を促し 民間事業者の処理能力やノウハウをより効果的に活用した処理体制の構築を推進する 平時から自治体の廃棄物部局と社会福祉協議会で連絡体制を構築し ボランティアと連携して災害廃棄物を円滑に処理できる体制の構築を推進する 以上 - 6-