Focus W 投資環境ウィークリー 情報提供資料 2019 年 10 月 28 日号 経済調査室 日本株が年初来高値を更新中 今週は日米の企業決算と金融政策に注目 2019 年度の業績は中間決算で下方修正を警戒 (%) 日本株の企業業績 ( 通年予想 ) 前年比

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チャート編 1 日経平均株価 ( 日経 225) TOPIX( 東証株価指数 ) 2,0 NY ダウ工業株 30 種平均株価 ( 米ドル ) ダウセレクト配当込み指数 3,000 28,000 26,000 24, ,000 26,000 2,0 20,000 1,0 24,000 1

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

Economic Indicators_  定例経済指標レポート

○ユーロ

米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

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日経平均株価 22,27.3 NY ダウ工業株 3 種 25,9.32 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 2, 22, 1, 1, 1, 21 年 月 2 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~

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日経平均株価 22,97. 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1,, 1,,, 21 年 7 月 23 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21 年 7 月第 3 週末 ) 短期 ( 日次ベース ) (217 年 1 月初

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日経平均株価 21,1. NY ダウ工業株 3 種 2,.31 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 22, 1, 1, 1,, 21 年 1 月 29 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21

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米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

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株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

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株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油


株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

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TFX_フィスコ通貨ウォッチャー

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株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

Outlook201812

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Outlook201805

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株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

金融市場2018年12月号

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株式市場 米国株 年末商戦や金利動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米中首脳会談への期待から上昇米国株式市場は上昇しました 前半は中間選挙の結果が市場の事前想定通りとなったことなどから安心感が広がり株価は上昇しました 中旬では一部のハイテク企業が需要見通しを引き下げたこと

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

Invesco Australian Bond Fund (Monthly)

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マネーマーケットマンスリー

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

米労働市場は直近の回復基調に変化なし ~FRB出口政策への影響は限定的~

平成30年度第1四半期における運用状況等

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今月の経済金融情勢2018年11月30日号

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Outlook201608

Economic Indicators_  定例経済指標レポート

経済金融・情勢資料  15年7月 

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

Weekly

nichigingaiyo

国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )

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[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

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Outlook201603

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

2013 年 8 月 19 日号

為替相場展望2018年10月号

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受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

今月の経済金融情勢2018年12月25日号

(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

マネーマーケットマンスリー 2018年3月

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Focus W 投資環境ウィークリー 情報提供資料 2019 年 8 月 13 日号 経済調査室 米長期金利を巡る異変 一過性か それとも新たな局面入りへの警鐘か 米債券市場の異変 (%) 米 10 年国債リスクとタームプレミアム (%) お得感高 ( 右軸 ) 米

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グローバル株式市場を俯瞰する~2015年8月末データで見る市場動向~

平成 9 第 3 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +3.98% 収益率 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1.11% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +4,418 億円 総合収益額 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1,05 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 3 四半

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Outlook201501

参考資料いちよし証券投資情報部 2019 年 10 月 7 日 極端な悲観相場の修正へ 業績の下方修正リスクも織り込み 日米経済指標に注目 最終ページに お客様にご確認いただきたい重要な注意事項を記載しております 必ずご確認ください

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2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

マーケット フォーカス経済 : 中国 2019/ 5/9 投資情報部シニアエコノミスト呂福明 4 月製造業 PMI は 2 ヵ月連続 50 を超えたが やや低下 4 月 30 日 中国政府が発表した4 月製造業購買担当者指数 (PMI) は前月比 0.4ポイントの 50.1となり 伸び率がやや鈍化し

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投資環境ウィークリー 218 年 11 月 19 日号 金融市場の動向 主要金融市場の動き ( 直近 1 週間 ) 株式 注 ) MSCI WORLD MSCI EM は現地通貨ベース 騰落幅 騰落率ともに 218 年 11 月 9 日対比 騰落幅および騰落率は直近値の 1 週間前比 11 月 16

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オーバルネクスト ETF 情報 2010 年 2 月 15 日号 ( 株 ) オーバルネクスト 東京都中央区日本橋兜町 13-2 TEL 03(5641)5777

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Focus 投資環境ウィークリー 情報提供資料 19 年 1 月 8 日号 経済調査室 日本株が年初来高値を更新中 今週は日米の企業決算と金融政策に注目 19 年度の業績は中間決算で下方修正を警戒 5 15 1 5-5 日本株の企業業績 ( 通年予想 ) 前年比成長率の修正動向 17 年度 年度 19 年度 18 年度 -1 16 17 18 19 注 ) 直近値は 19 年 1 月 18 日 企業業績は一株あたり利益 (EPS) 19 年度は 19 年 月から 年 3 月の決算期 出所 ) Refinitiv より当社経済調査室作成 来期決算の改善見通しが日本株を支える 日経平均が年初来高値を更新するなど堅調です 今週 より中間決算が本格化し 業績動向に注目が集まりま す 19 年度の通年での業績は前年比 +3.1% の成長が予 想されていますが ( 上図 ) 軟調な景気動向から業績の 下方修正リスクが警戒されます ただ今期が下方修正さ れたとしても 米中貿易摩擦の懸念後退などから来期の 見通しは改善しており 株価は底堅いとみています 日米でテック関係の企業決算に注目 日本では 半導体製造装置の大手メーカーである東京 エレクトロンの決算 ( 木曜 ) に注目です 足元の株高は 半導体市況の回復にも支えられています 台湾の TSMC や米国のインテルが発表した積極的な設備投資が 装置 メーカーにもプラスに働くことが期待されます 米国では巨大テック企業 いわゆる GAFA の決算に注 目です 日発表された Amazon の決算は軟調でしたが その他の Google( 持ち株会社アルファベット 月曜 ) Facebook( 水曜 ) Apple( 水曜 ) が今週決算です 円安の進展もあり 日銀は据え置きか 米国と日本で中銀会合が予定されています 米国は利 下げを実施するとみられるものの 日本は意見が分かれ ています ドル円が 18 円台後半の円安に転じていること もあり 今会合では利下げを見送り 必要があれば金融 緩和を行う姿勢を示すに留めるとみています ( 永峯 ) 今週の主要経済指標と政治スケジュール は特に注目度の高いイベント 1/8 月 ( 米 ) アルファベット 19 年 7-9 月期決算発表 ( 中 ) 四中全会 (~31 日 ) 1/9 火 ( 米 ) FOMC( 連邦公開市場委員会 ~3 日 ) FF 目標金利 :1.75-.% ( 予 )1.5-1.75% ( 米 ) 1 月消費者信頼感指数 ( コンファレンス ホ ート ) 9 月 :15.1 1 月 :( 予 )17.7 ( 伯 ) 金融政策委員会 (COPOM ~3 日 ) SELIC 金利 :5.5% ( 予 )5.% ( 他 ) サウジアラビア投資会議 ( 砂漠のダボス会議 ~31 日 ) 1/3 水 ( 日 ) 日銀金融政策決定会合 (~31 日 ) ( 米 ) パウエルFRB 議長記者会見 ( 米 ) 7-9 月期実質 GDP( 速報 前期比年率 ) -6 月期 :+.% 7-9 月期 :( 予 )+1.6% ( 米 ) アップル 19 年 7-9 月期決算発表 ( 米 ) フェイスブック 19 年 7-9 月期決算発表 ( 豪 ) 7-9 月期消費者物価 ( 前年比 ) -6 月期 :+1.6% 7-9 月期 :( 予 )+1.7% 1/31 木 ( 日 ) 黒田日銀総裁記者会見 展望レポート ( 日 ) 東京エレクトロン 19 年 7-9 月期決算発表 ( 米 ) 9 月 PCE( 個人消費支出 ) テ フレーター ( 前年比 ) 除く食品 エネルギー 8 月 :+1.8% 9 月 :( 予 )+1.7% ( 欧 ) 7-9 月期実質 GDP( 速報 前期比 ) -6 月期 :+.% 7-9 月期 :( 予 )+.1% ( 欧 ) 1 月消費者物価 ( 速報 前年比 ) 9 月 :+.9% 1 月 :( 予 )+.7% ( 英 ) EU 離脱期限 ( 中 ) 1 月製造業 PMI( 政府 ) 9 月 :9.8 1 月 :( 予 )9.8 11/1 金 ( 米 ) クラリダFRB 副議長講演 ( 米 ) 1 月 ISM 製造業景気指数 9 月 :7.8 1 月 :( 予 )9. ( 米 ) 1 月労働省雇用統計非農業部門雇用者数 ( 前月差 ) 9 月 :+13.6 万人 1 月 :( 予 )+9. 万人平均時給 ( 前年比 ) 9 月 :+.9% 1 月 :( 予 )+3.% 失業率 9 月 :3.5% 1 月 :( 予 )3.6% ( 中 ) 1 月製造業 PMI( 財新 ) 9 月 :51. 1 月 :( 予 )51. 注 )( 日 ) 日本 ( 米 ) 米国 ( 欧 ) ユーロ圏 ( 独 ) ドイツ ( 露 ) ロシア ( 他 ) その他 を指します 日程および内容は変更される可能性があります 出所 ) 各種情報 Bloomberg より当社経済調査室作成 1

投資環境ウィークリー 19 年 1 月 8 日号 金融市場の動向 主要金融市場の動き ( 直近 1 週間 ) 株式 騰落幅および騰落率は直近値の 1 週間前比 1 月 5 日騰落幅騰落率 % 日本 日経平均株価 ( 円 ),799.81 37.13 1.37 TOPIX 1,68. 6.5 1.63 米国 NYダウ ( 米ドル ) 6,958.6 187.86.7 S&P5 3,.55 36.35 1. ナスタ ック総合指数 8,3.11 153.58 1.9 欧州ストックス ヨーロッハ 6 398.1 6.17 1.57 ドイツ DAX 指数 1,89.51 6.91.7 英国 FTSE1 指数 7,3.7 173.9.3 中国上海総合指数,95.93 16.79.57 先進国 MSCI ORLD 1,75.9.6 1.35 新興国 MSCI EM 57,61.67.5.71 リート 1 月 5 日騰落幅騰落率 % 先進国 S&P 先進国 REIT 指数 9.68.3.8 日本東証 REIT 指数,.87 11.71.5 1 年国債利回り 1 月 5 日騰落幅 日本.15.5 米国 1.796.1 ドイツ.36. フランス.6.16 イタリア.95.6 スペイン.7.9 英国.68 -.7 カナダ 1.51 -. オーストラリア 1.58 -. 為替 ( 対円 ) 1 月 5 日騰落幅騰落率 % 米ドル 18.67.. ユーロ 1.1 -.66.55 英ポンド 139.37-1..99 カナダドル 83..63.76 オーストラリアドル 7.1 -.1.9 ニュージーランドドル 68.99 -.3.3 中国人民元 15.383.6.39 シンガポールドル 79.695.61.33 インドネシアルピア (1ルヒ ア).775.75.98 インドルピー 1.533.91.6 トルコリラ 18.81.113.6 ロシアルーブル 1.71.19.11 南アフリカランド 7.9.78 1.5 メキシコペソ 5.7.. ブラジルレアル 7.11.767.91 商品 ( 単位 : ポイント ) ( 単位 : ポイント ) ( 単位 :%) ( 単位 : 円 ) ( 単位 : 米ドル ) 1 月 5 日騰落幅騰落率 % 原油 TI 先物 ( 期近物 ) 56.66.88 5.36 金 COMEX 先物 ( 期近物 ) 1,99.5 11.3.76 注 )MSCI ORLD MSCI EM は現地通貨 S&P 先進国 REIT 指数は米ドルベース 原油は 1 バレル当たり 金は 1 オンス当たりの価格 騰落幅 騰落率ともに 19 年 1 月 18 日対比 出所 ) MSCI Bloomberg より当社経済調査室作成 株式市場の動き ( 日経平均株価 : 円 NY ダウ : 米ドル DAX : ポイント ) 3, 8, NYダウ 6, 日経平均株価,,, 18, 16, 1, 1, 1, 8, DAX 6, 13 15 17 19 長期金利 (1 年国債利回り ) の動き 3.5 3..5. 1.5 1..5. -.5-1. 13 15 17 19 為替相場の動き ( 円 / 米ドル ユーロ ) 米国 ドイツ 日本 15 1 ユーロ円 ( 左軸 ) 13 1 11 1 9 米ドル円 ( 左軸 ) 8 ユーロドル ( 右軸 ) 7 6 5 13 15 17 19 注 ) 上記 3 図の直近値は 19 年 1 月 5 日時点 6,958,799 1,89 1.796 -.15 -.36 1.1 18.67 1.18 ( 米ドル / ユーロ ). 1.9 1.8 1.7 1.6 1.5 1. 1.3 1. 1.1 1. 出所 ) Bloomberg より当社経済調査室作成

投資環境ウィークリー 19 年 1 月 8 日号 日本外需の低迷継続も 追加金融緩和で景気の下支えなるか 世界経済の減速を背景に輸出は鈍化 9 月の輸出金額は前年比 5.% と 1 ヵ月連続で減少 し 市場予想 ( 同 3.6%) も下回りました 輸入金額も 同 1.5% と減少したものの 貿易収支は 1,3 億円と 3 ヵ月連続の赤字でした 輸出数量 ( 季節調整値 ) は前月 比.5% と ヵ月連続で減少しました ( 図 1) 地域別で は これまで輸出全体を下支えしていた米国向け ( 同.6%) と EU 向け ( 同.%) で翳りが見えました 米 国向けでは輸出額上位 3 品目の乗用車 自動車の部分品 原動機が前年比 桁減となり EU 向けでは原動機や建設 用 鉱山用機械等の資本財が全体を押し下げました 一 方アジア向け ( 同 +3.%) は反発しましたが 中国経済 の減速を背景に低水準での推移が続いています 米中貿 易摩擦による不透明感が続く中 海外の設備投資は弱い 基調が続いており 日本の輸出回復にはまだ時間を要す るとみています 日銀は金融緩和を実施するのか 1 月 3-31 に日銀の政策決定会合が開催されます 9 月 日の黒田総裁の発言 ( 仮にやるとなれば当然 短中 期の金利をさらに下げる必要がある ) を契機に市場で の追加緩和観測は高まっていましたが 足元為替は安定 しており 予想は割れています 大規模緩和を続けてき た日銀にとって追加緩和の余地は限られており 特にマ イナス金利の深堀りは金融機関の業績悪化懸念を招くた め 日銀も慎重です 量的緩和の拡大についても 既に 16 年以降日銀は年間 6 兆円の ETF を購入しており バラ ンスシートの悪化も懸念されます ( 図 ) 他方国債の日 銀保有比率も約 5 割に上り 既に年間 兆円程度まで低下 した買い入れペースを再び増やす可能性は低いでしょ う とはいえ 世界経済の低迷を背景に米欧中銀が金融 緩和に動いており 日銀も次の一手を迫られています 株価は堅調も リスクイベント複数あり 先週の日経平均株価は週間で +1.% と 3 週連続で上昇し ました 米中貿易摩擦 英国の合意なき離脱への不安が 後退し リスク選好相場となりました 売り越し基調に あった海外投資家ですが 足元では買いも入ってきてお り 堅調な地合いはまだ持続するとみています ( 図 3) 仮に追加金融緩和が実施されれば円安要因となり 日本 株の上昇に寄与すると考えます 一方で今週から発表が 本格化する中間決算は予想比 前年比ともに下振れる可 能性が高く 一旦は日本株の重石になるでしょう 金融 政策会合 (3-31 日 ) や Brexit の期限 (31 日 ) 米中通商 交渉の動向次第で 株価はもみ合いそうです ( 三浦 ) 図 1 アジア向けは反発も 輸出の鈍化は続く 15 1 115 11 15 1 8 6 1 8 6 95 9 (15 年 =1) 図 日銀の資産買い入れ余地は限られる 注 ) 直近値は 19 年 9 月 日本輸出数量指数 ( 対国 地域 ) 米国 85 1 1 16 18 注 ) 直近値は 19 年 9 月 内閣府による季節調整値 出所 ) 財務省 内閣府より当社経済調査室作成 日銀の保有資産残高 ( 前年差 ) 出所 ) 日本銀行より当社経済調査室作成 図 3 海外投資家は 18 年 9 月第 3 週以来の大幅買い越し EU 全体 アジア 1 ( 兆円 ) 13 1 15 16 17 18 19 長期国債 (15 年 1 月 )83.6 兆円 (19 年 9 月 ). 兆円 1 13 1 15 16 17 18 19 3 1-1 ( 兆円 ) ETF 日本株価と海外投資家売買状況 ( 買い - 売り ) - 海外投資家 売買差額 ( 左軸 ) 売り越し -3 15 16 17 18 19 8 兆円 ( 兆円 ) ( 円 ) 5 5, 日経平均株価 ( 右軸 ) 買い越し (19 年 1 月 )6. 兆円 6 兆円 (19 年 9 月 ) 5.8 兆円 注 ) 直近値は 売買差額は 19 年 1 月 18 日 日経平均株価は 1 月 5 日 先物 現物取引合計 3, 1, 19, 17, 15, 13, 出所 ) 東京証券取引所 Bloomberg より当社経済調査室作成 3

投資環境ウィークリー 19 年 1 月 8 日号 米国 FOMC 後のパウエル FRB 議長発言に注視 予想を上回る米企業決算 先週の S&P5 株価指数は週間で +1.% と上昇しました 米中通商交渉の進展や予想を上回る米企業決算が好材料 となりました また 市場への悪影響が懸念されたペン ス副大統領の演説は 中国当局を非難する内容であった ものの 中国との対話を求める姿勢が示されたこともあ り 市場心理を大きく悪化させるには至りませんでした 7-9 月期米企業決算は ここまで S&P5 指数構成企業 のうち約 割が発表を終了しました EPS(1 株利益 ) は 総じて予想を上回る結果となっています ( 図 1) ただし 7-9 月期予想 EPS 成長率は前年同月比.%(5 日時点 ) と低水準です 企業利益が伸び悩む中 目下米国株の上 昇には 来期以降の増益期待や 11 月の APEC( アジア 太平洋経済協力会議 ) での米中の部分合意期待などによ る PER( 株価収益率 ) の上昇が必要となるでしょう 企業の設備投資は軟化も製造業の景況感は下げ止まりの兆し 図 1 7-9 月期米企業決算は総じて予想を上回る 米国 S&P5 セクター別 7-9 月期 EPS 予想と結果 (1 社 /98 社発表済み ) 全銘柄 石油 カ ス 素材 資本財 消費財 ヘルスケア 消費者サーヒ ス 通信サーヒ ス 公益 金融 テクノロシ ー 注 ) 直近値は 19 年 1 月 5 日 図 企業の設備投資は依然低調米国資本財受注 ( 前年比 ) と製造業景況感 6 % % % 6% 8% 1% (7-9 月期決算発表済み企業のうち EPS が ) 市場予想を上回った企業の割合 市場予想と同じ企業の割合 市場予想を下回った企業の割合 出所 )Bloomberg より当社経済調査室作成 65 9 月資本財受注 ( 除く国防 非航空機 ) は前月比.5% と予想以上の軟化をみせました 世界経済の減速や米中貿易摩擦などが引き続き企業の設備投資の重石となっています その一方 1 月製造業 PMI( マークイット ) は51.5(9 月 :51.1) と予想に反し上昇しました ( 図 ) また 1 月の地区連銀製造業景況感に関しても上昇するものがみられ 製造業の景況感の悪化基調は弱まっています 今週公表の1 月 ISM 製造業景気指数でも同様の動きが予想されています (9 月 :7.8 予想 :9.) 5 3 1 ISM 製造業景気指数 ( 右軸 ) マークイット製造業 PMI( 右軸 ) 資本財受注 ( 除く国防 非航空機 / 左軸 ) 6 55 5 5 今後はトランプ米大統領が大統領選を見据え 中国への強硬姿勢を弱める可能性が高いと考えています 米中通商交渉の進展から製造業の景況感が改善し それに伴い企業の設備投資も緩やかに回復していくとみています 今週は重要指標 イベントが目白押し 今週 9-3 日にはFOMC( 連邦公開市場委員会 ) が開催されます 金利先物市場は今会合での利下げを約 9% 織り込んでおり 利下げとなれば米国株には好材料です ただし パウエルFRB( 連邦準備理事会 ) 議長発言には注意が必要です 利下げ打ち止めを示唆する内容となり 金融緩和環境の先行きが不透明になれば 米国株だけでなく消費者心理や企業心理にも重石となるとみています FOMCに加え 今週は7-9 月期実質 GDP(3 日 ) PCE デフレーター (31 日 ) 雇用統計 ISM 製造業景気指数 (11 月 1 日 ) など重要指標も公表されます ( 図 3) 米景気の現在地を見極める1 週間となりそうです ( 今井 ) -1 35 1 1 1 16 18 注 ) 直近値は19 年 9 月 マークイット製造業 PMIは同 1 月 出所 )ISM マークイット US Census Bureauより当社経済調査室作成 図 3 7-9 月期実質 GDP 成長率は % を堅持できるか 7 6 5 3 1-1 - -3 - 米国実質 GDP 成長率 ( 前期比年率 ) 民間設備投資 実質 GDP 輸入 民間住宅投資 公的需要 民間在庫投資 輸出 個人消費 16 17 18 19 注 ) 直近値は 19 年 -6 月期 点線は当社経済調査室予想 出所 ) 米商務省より当社経済調査室作成

投資環境ウィークリー 19 年 1 月 8 日号 欧州英 EU 離脱 域内景気への懸念継続 企業業績期待が相場を支えられるか ストックス ヨーロッパ 6 指数は 18 年 1 月以来の高値を更新 英国の EU( 欧州連合 ) 離脱を巡る混迷の継続や 域内 景気指標の弱含みを受けて 先週の欧州金融市場では 金利上昇 ユーロ高の流れは一服も 堅調な企業決算発表 を支えに株高基調は継続しました 先週より欧州企業の 19 年 7-9 月期決算発表が本格化 景気減速懸念が根強い 中 発表済み 6 社 (5 日時点 ) のうち 約 7 割が事前の利 益予想を上回り ( 図 1) 市場心理の改善に寄与 5 社を 超える発表が集中した 日には ストックス ヨーロッパ 6 指数は 18 年 1 月以来の高値を更新しました また 企業の 1 ヵ月先予想 EPS(1 株あたり利益 ) も緩やかなが ら改善 ( 図 ) 今週も多くの企業決算発表が予定され 引続き 株式相場を下支えできるか注目されます ECB への追加利下げ期待は依然限定的 先週公表されたユーロ圏 1 月消費者信頼感指数は 7.6 と予想 ( 同 6.7) を超える低下を示し ユーロ圏 1 月 PMI( 購買担当者景気指数 ) も軟調 ( 図 3) 域内景気の 減速懸念は燻り続けています 一方 ECB( 欧州中央銀 行 ) は 日 政策理事会にて金融政策の現状維持を決定 しました 在任中最後の政策理事会を終えたドラギ ECB 総裁は記者会見にて 改めて域内景気の下振れリスクを 指摘も 金融政策手段の限界や追加緩和を巡る理事会内 の対立への意識から 市場の年内追加利下げ期待は依然 として低位に留まっています 今週公表予定の ユーロ 圏の 7-9 月期 GDP( 速報値 ) や 1 月消費者物価 ( 速報値 ) も引続き 低成長 低インフレを示すであろうものの 追 加利下げ観測の高まりは高まらないでしょう 当面は 9 月 理事会にて導入された追加緩和策の効果やラガルド新 ECB 総裁の政策姿勢を探る展開が続きそうです 英国の EU 離脱期限は再延長も期日は未定 英国議会は新たな EU 離脱協定案を巡って引続き膠着状 態 ジョンソン英首相は 日 1 月末での EU 離脱を断念 し 離脱協定案の可決を目指して 今週 8 日に 1 月 1 日 の総選挙実施を求める動議を提出すると表明しました こうした状況の中 EU は 5 日 英国の EU 離脱期限の延 長に合意も 延期期限期日については討議を継続 英国 議会における総選挙実施動議の行方を見極めの上 8-9 日に結果を示す模様です 総選挙実施には英国下院定数 の 3 分の の賛成を要し 野党労働党内での意見対立も覗 え 趨勢は不透明 加えて EU 離脱にかかる英国国内の 意見分断も続き 総選挙の行方も見通し難く EU 離脱を 巡る懸念は再度長期化の様相を呈しています ( 吉永 ) 図 1 7-9 月期決算発表は市場予想を上振れして開始 中立水準 ( ユーロ ) 17 16 15 1 13 1 ( 指数 ) 65 6 55 5 5 ストックス ヨーロッパ 6 構成企業決算発表概況 発表済み社数 利益対市場見通し上振れ下振れ 計 6/6 1 社 18 社 石油 ガス /3 - - 素材 3/1 社 1 社 資本財 1/1 9 社 3 社 消費財 1/71 6 社 社 ヘルスケア /55 社 社 消費者サービス 11/67 7 社 社 通信サービス 1/ 1 社 - 公益 5/9 社 1 社 金融 1/1 8 社 3 社 テクノロジー /8 社 - 注 ) 直近値は 19 年 1 月 5 日 図 欧州企業の業績予想は緩やかに改善 ストックス ヨーロッパ 6 指数 1 ヵ月先予想 EPS(1 株あたり収益 ) 11 15 17 19 注 ) 直近値は 19 年 1 月 5 日 1 1 16 18 サービス業 総合 出所 )I/B/E/S より当社経済調査室作成 図 3 景況感は依然弱含み 先行き不安は根強く残存 ユーロ圏 PMI ( 購買担当者景気指数 ) 注 ) 直近値は 19 年 1 月 ( 速報値 ) 出所 )Bloomberg より当社経済調査室作成 製造業 出所 ) マークイットより当社経済調査室作成 5

投資環境ウィークリー 19 年 1 月 8 日号 ブラジル注目された年金改革法案が成立 景気不安も解消され通貨高へ 年金制度改革法案が成立し 財政負担減へ ブラジルでは注目されていた年金制度改革法案が成立しました 平均 5 歳台で年金給付を受けられる現行制度は 高齢化が進む中で持続不可能とみられていました 今回の改革で支給年齢は男性 65 歳 女性 6 歳へと引き上げられ 今後の財政負担が抑制されます 今後は既に高水準にある政府債務の縮小などが必要です ( 図 1) 1-3 月期のマイナスから -6 月期はプラスに 年金制度改革法案の成立見通しが高まった1 月中旬以降は レアルは緩やかに上昇しています ( 図 ) 軟調であった景気は -6 月期 GDP 成長率が前期比 +.% へと前期の同.1% からプラスに転じています 加えて 米中通商交渉で進展期待が高まっていることも 景気の下支えに寄与するとみています 今週の中銀会合で 3 会合連続の大幅利下げへ ブラジル中銀は7 月 9 月と 会合連続で.5% の大幅利下げを実施し 今週も同じく.5% の利下げを実施する見込みです ( 図 3) 金融緩和による景気刺激の効果が確認されれば さらなるレアル上昇に期待です ( 永峯 ) 図 1 年金制度改革は今後の財政負担減に寄与積みあがった政府債務は再建が必要 85 8 75 7 65 6 55 5 5 ブラジル政府債務 ( 対 GDP 比 ) 19 年 9 月 79.78% 7 9 11 13 15 17 19 出所 ) ブラジル中銀より当社経済調査室作成 図 レアルの最安値を試す展開からレアル高に転じた模様 ブラジルレアル ( 対米ドル ) 図 3 7 月 9 月と.5% の連続大幅利下げを実施今週の 1 月会合でも.5% の利下げ予想 ブラジル政策金利と消費者物価. ( レアル / 米ドル ) 18.. 最安値 1 米ドル.71 レアル 18 年 9 月 13 日 レアル安 16 1 1 政策金利 19 年 9 月 18 日より 5.5% 3.8 1 3.6 レアル高 8 3. 3. 6 消費者物価 19 年 9 月 前年比 +.89% 3. 16 17 18 19 注 ) 直近値は 19 年 1 月 5 日時点 1 13 1 15 16 17 18 19 出所 ) Bloomberg より当社経済調査室作成 出所 ) ブラジル中銀 ブラジル地理統計院より当社経済調査室作成 6

投資環境ウィークリー 19 年 1 月 8 日号 主要経済指標と政治スケジュール 塗りつぶし部分は今週 1/1 月 1/8 月 ( 米 ) 7-9 月期雇用コスト指数 ( 前期比 ) ( 中 ) 1 年物 LPR( 貸出基礎金利 ) 発表 ( 日 ) 9 月企業向けサービス価格 ( 前年比 ) -6 月期 :+.6% 7-9 月期 :( 予 )+.7% 9 月 :.% 1 月 :.% 8 月 :+.5% 9 月 :+.5% ( 米 ) 9 月個人所得 消費 ( 消費 前月比 ) ( 日 ) 9 月貿易収支 ( 速報 通関ベース 季調値 ) ( 米 ) アルファベット 19 年 7-9 月期決算発表 8 月 :+.1% 9 月 :( 予 )+.3% 8 月 : 1,167 億円 9 月 : 97 億円 ( 欧 ) 9 月マネーサプライ (M3 前年比) ( 米 ) 9 月 PCE( 個人消費支出 ) テ フレーター ( 前年比 ) 8 月 :+5.7% 9 月 :( 予 )+5.7% 総合 8 月 :+1.% 9 月 :( 予 )+1.% 1/ 火 ( 中 ) 四中全会 除く食品 エネルギー ( 日 ) 即位礼正殿の儀 ( 第 19 期中央委員会第 回全体会議 ~31 日 ) 8 月 :+1.8% 9 月 :( 予 )+1.7% ( 米 ) 9 月中古住宅販売件数 ( 年率 ) ( 米 ) 1 月シカゴ購買部協会景気指数 8 月 :55 万件 9 月 :538 万件 1/9 火 9 月 :7.1 1 月 :( 予 )9. ( 米 ) マクドナルド 19 年 7-9 月期決算発表 ( 米 ) FOMC( 連邦公開市場委員会 ~3 日 ) ( 欧 ) 7-9 月期実質 GDP( 速報 前期比 ) ( 米 ) P&G 19 年 7-9 月期決算発表 FF 目標金利 :1.75-.% ( 予 )1.5-1.75% -6 月期 :+.% 7-9 月期 :( 予 )+.1% ( 米 ) テキサス インスツルメンツ 19 年 7-9 月期決算発表 ( 米 ) 8 月 S&Pコアロシ ック / ケース シラー住宅価格 ( 欧 ) 9 月失業率 ( 大都市平均 前年比 ) 8 月 :7.% 9 月 :( 予 )7.% 1/3 水 7 月 :+.% 8 月 :( 予 )+1.97% ( 欧 ) 1 月消費者物価 ( 速報 前年比 ) ( 米 ) キャタピラー 19 年 7-9 月期決算発表 ( 米 ) 9 月中古住宅販売仮契約指数 ( 前月比 ) 9 月 :+.9% 1 月 :( 予 )+.7% ( 米 ) AT&T 19 年 7-9 月期決算発表 8 月 :+1.6% 9 月 :( 予 )+1.% ( 英 ) EU 離脱期限 ( 米 ) ボーイング 19 年 7-9 月期決算発表 ( 米 ) 1 月消費者信頼感指数 ( コンファレンス ホ ート ) ( 豪 ) 9 月住宅建設許可件数 ( 前月比 ) ( 米 ) フォード モーター 19 年 7-9 月期決算発表 9 月 :15.1 1 月 :( 予 )17.7 8 月 : 1.1% 9 月 :( 予 ).% ( 米 ) マイクロソフト 19 年 7-9 月期決算発表 ( 米 ) メルク 19 年 7-9 月期決算発表 ( 中 ) 1 月製造業 PMI( 政府 ) ( 米 ) ファイザー 19 年 7-9 月期決算発表 9 月 :9.8 1 月 :( 予 )9.8 1/ 木 ( 米 ) マスターカード 19 年 7-9 月期決算発表 ( 中 ) 1 月非製造業 PMI( 政府 ) ( 日 ) 1 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) ( 米 ) セ ネラル モータース 19 年 7-9 月期決算発表 9 月 :53.7 1 月 :( 予 )53.7 9 月 :8.9 1 月 :8.5 ( 豪 ) ロウ豪中銀総裁講演 ( 日 ) 1 月日銀金融システムレポート ( 加 ) 金融政策決定会合 11/1 金 ( 米 ) 9 月製造業受注 翌日物金利 :1.75% ( 予 )1.75% ( 日 ) 9 月失業率 ( 速報 航空除く非国防資本財 前月比 ) ( 伯 ) 金融政策委員会 (COPOM ~3 日 ) 8 月 :.% 9 月 :( 予 ).3% 8 月 :.6% 9 月 :.5% SELIC 金利 :5.5% ( 予 )5.% ( 日 ) 9 月有効求人倍率 ( 米 ) 9 月新築住宅販売件数 ( 年率 ) ( 他 ) サウジアラビア投資会議 8 月 :1.59 倍 9 月 :( 予 )1.59 倍 8 月 :7.6 万件 9 月 :7.1 万件 ( 砂漠のダボス会議 ~31 日 ) ( 米 ) クラリダFRB 副議長講演 ( 米 ) 1 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) ( 米 ) クウォールズFRB 副議長講演 9 月 :51.1 1 月 :51.5 1/3 水 ( 米 ) ウィリアムズ ニューヨーク連銀総裁講演 ( 米 ) 1 月サービス業 PMI( マークイット 速報 ) ( 日 ) 日銀金融政策決定会合 (~31 日 ) ( 米 ) カプラン ダラス連銀総裁講演 9 月 :5.9 1 月 :51. 短期金利 :.1% ( 予 ).1% ( 米 ) 9 月建設支出 ( 前月比 ) ( 米 ) アマソ ン ト ット コム 19 年 7-9 月期決算発表 長期金利 :% ( 予 )% 8 月 :+.1% 9 月 :( 予 )+.% ( 米 ) 3M 19 年 7-9 月期決算発表 ( 日 ) 9 月商業販売額 ( 小売業 前年比 ) ( 米 ) 1 月 ISM 製造業景気指数 ( 米 ) ビザ 19 年 7-9 月期決算発表 8 月 :+1.8% 9 月 :( 予 )+5.% 9 月 :7.8 1 月 :( 予 )9. ( 米 ) インテル 19 年 7-9 月期決算発表 ( 米 ) パウエルFRB 議長記者会見 ( 米 ) 1 月国内自動車販売台数 ( 輸入車含む 年率 ) ( 欧 ) ECB( 欧州中銀 ) 理事会 ( 米 ) 7-9 月期実質 GDP( 速報 前期比年率 ) 9 月 :1,719 万台 1 月 :( 予 )1,75 万台 リファイナンス金利 :.%.% -6 月期 :+.% 7-9 月期 :( 予 )+1.6% ( 米 ) 1 月労働省雇用統計 預金ファシリティ金利 :.5%.5% ( 米 ) 1 月 ADP 雇用統計 非農業部門雇用者数 ( 前月差 ) 限界貸出金利 :+.5% +.5% ( 民間部門雇用者数 前月差 ) 9 月 :+13.6 万人 1 月 :( 予 )+9. 万人 ( 欧 ) ドラギECB 総裁記者会見 9 月 :+13.5 万人 1 月 :( 予 )+13.% 平均時給 ( 前年比 ) ( 欧 ) 1 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) ( 米 ) スターバックス 19 年 7-9 月期決算発表 9 月 :+.9% 1 月 :( 予 )+3.% 9 月 :5.7 1 月 :5.7 ( 米 ) セ ネラル エレクトリック 19 年 7-9 月期決算発表 失業率 ( 独 ) 1 月製造業 PMI( マークイット 速報 ) ( 米 ) アップル 19 年 7-9 月期決算発表 9 月 :3.5% 1 月 :( 予 )3.6% 9 月 :1.7 1 月 :1.9 ( 米 ) フェイスブック 19 年 7-9 月期決算発表 ( 米 ) シェブロン 19 年 7-9 月期決算発表 ( 他 ) インドネシア金融政策決定会合 ( 欧 ) 1 月経済信頼感指数 ( 米 ) エクソンモービル 19 年 7-9 月期決算発表 7 日物リハ ース レホ 金利 :5.5% 5.% 9 月 :11.7 1 月 :( 予 )11.1 ( 欧 ) ラガルドECB 総裁就任 ( 他 ) トルコ金融政策決定会合 ( 独 ) 1 月失業者数 ( 前月差 ) ( 中 ) 1 月製造業 PMI( 財新 ) 1 週間物レポ金利 :16.5% 1.% 9 月 : 1. 万人 1 月 :( 予 )+. 万人 9 月 :51. 1 月 :( 予 )51. ( 独 ) 1 月消費者物価 (EU 基準 前年比 ) ( 他 ) 1 月インドネシア消費者物価 ( 前年比 ) 1/5 金 9 月 :+.9% 1 月 :( 予 )+.8% 9 月 :+3.39% 1 月 :( 予 )NA ( 米 ) 1 月消費者信頼感指数 ( ミシガン大学 確報 ) ( 豪 ) 7-9 月期消費者物価 ( 前年比 ) 9 月 :93. 1 月 :95.5( 速報 :96.) -6 月期 :+1.6% 7-9 月期 :( 予 )+1.7% 11/ 月 ( 米 ) ツイッター 19 年 7-9 月期決算発表 ( 伯 ) 9 月鉱工業生産 ( 前年比 ) ( 豪 ) 9 月小売売上高 ( 独 ) 1 月 ifo 企業景況感指数 8 月 :.3% 9 月 :( 予 )+1.8% ( 他 ) 7-9 月期インドネシア実質 GDP 9 月 :9.6 1 月 :9.6 ( 他 ) メキシコ 7-9 月期実質 GDP( 前年比 ) ( 他 ) 1 月トルコ消費者物価 ( 独 ) 11 月 GfK 消費者信頼感指数 -6 月期 :.8% 7-9 月期 :( 予 )+.5% 1 月 :+9.8 11 月 :+9.6 11/5 火 ( 露 ) 金融政策決定会合 1/31 木 ( 米 ) カシュカリ ミネアポリス連銀総裁講演 1 週間物入札レポ金利 :7.% 6.5% ( 日 ) 黒田日銀総裁記者会見 ( 米 ) 9 月貿易収支 ( 通関ベース ) ( 日 ) 経済 物価情勢の展望 ( 展望レポート ) ( 米 ) 1 月 ISM 非製造業景気指数 1/6 土 ( 日 ) 9 月鉱工業生産 ( 速報 前月比 ) ( 豪 ) 金融政策決定会合 ( 独 ) 社会民主党 (SPD) 党首選の党員選挙結果公表 8 月 : 1.% 9 月 :( 予 )+.% ( 中 ) 1 月サービス業 PMI( 財新 ) ( 日 ) 1 月消費者態度指数 ( 伯 ) COPOM 議事録 1/7 日 9 月 :35.6 1 月 :( 予 )NA ( 独 ) チューリンゲン州議会選挙 ( 日 ) 東京エレクトロン 19 年 7-9 月期決算発表 ( 他 ) アルゼンチン大統領選挙 注 )( 日 ) 日本 ( 米 ) 米国 ( 欧 ) ユーロ圏 ( 独 ) ドイツ ( 仏 ) フランス ( 伊 ) イタリア ( 英 ) 英国 ( 豪 ) オーストラリア ( 加 ) カナダ ( 中 ) 中国 ( 印 ) インド ( 伯 ) ブラジル ( 露 ) ロシア ( 他 ) その他 を指します NA はデータなし 日程および内容は変更される可能性があります 出所 ) 各種情報 Bloomberg より当社経済調査室作成 7

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