06_国際交流.indd

Similar documents
所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

利用目的と共同利用

技術者等及び現場代理人の適正配置について

目次 2 級管工事施工管理技術検定学科試験の合格発表まで 2 2 級管工事施工管理技術検定学科試験 はじめに 2 級管工事施工管理技術検定は 建設業法第 27 条に基づき 管工事に従事する施工管理技術者の向上 技術水準の確保を図ることを目的とした国家試験で 同法第 27 条 2 に基づく国土交通大臣

工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

業界で躍進する 工事現場 の 要 登録基幹 技能者 登録基幹技能者制度推進協議会 一財 建設業振興基金

財営第   号

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

発注者支援業務(工事監督支援業務)のポイント

1 建設業法施行令(昭和三十一年政令第二百七十三号)(抄)(技術検定の方法及び基準)第二十七条の四実地試験は その回の技術検定における学科試験に合格した者及び第二十七条の七の規定により学科試験の全部の免除を受けた者について行うものとする ただし 国土交通省令で定める種目及び級に係る技術検定の実地試験

土木工事に係る設計 調査等業務委託における管理技術者及び照査技術者等の資格要件 別紙 2 1. 管理技術者 照査技術者の資格要件 業務の種類管理技術者照査技術者 設計業務 技術士法 ( 昭和 58 年法律第 25 号 ) 第 2 条に規定する技術士 [ 総合技術 監理部門 ( 業務に該当する選択科目

Taro-H22.4.1 承継取扱要

現場代理人及び主任技術者等の資格要件について 平成 30 年 9 月 18 日 本市では この度銚子市建設工事請負契約約款 ( 工事約款 ) を一部改正し 現場代理人の常駐義務を緩和する旨の規定 ( 工事約款第 12 条第 4 項 ) を追加しました これを受け 下記のとおり取り扱うこととしますので

国家資格試験の受験 免除規定 2014/10/15 No. 省名 資格名 資格の概要要件 受験資格 技術士有資格者に対する受験免除規定 101 経済産業省 ダム水路主任技術者 試験は実施しておらず 申請により学歴及び実務の経験に応じて資格が交付される ダム水路主任技術者の学歴は 土木工学に関する学科

<8E7B8D4891CC90A791E492A08B4C8DDA97E188C42E786C73>

Ⅰ 概要について 一次下請契約者を社会保険等加入業者に限定します 平成 29 年 4 月 1 日以降に契約締結した工事において 受注者は 原則として社会保険等未加入業者を下請契約 ( 受注者が直接契約締結するものに限る 以下 一次下請契約 という ) の相手方としないこととします 追加 建設工事契約

<4D F736F F D208AD88D9182C982A882AF82E98B5A8F708ED290A C98AD682B782E992B28DB895F18D902E646F63>

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

適正化法に係る書類 ( 様式目次 ) 下記書類は( 甲 ) 第 23 号に添付の上提出のこと 名 称 様 式 備 考 頁 請負工事において 元 施工体制台帳 請が下請契約を締結し工事適正化推進要領様式第 1 号た場合に提出する 110 再下請負通知書工事適正化推進要領様式第 2 号 112 施工体系

建設業法施行規則 ( 昭和二十四年建設省令第十四号 ) 様式第一号 ( 第二条関係 ) 改正案 様式第一号 ( 第二条関係 ) 改正部分に下線 新設及び削除の場合は下線を省略 現 行 - 1 -


Taro-H29由利本荘市建設コンサルタント業務等条件付き一般競争入札の参加要件標準(H 一部改正)

現場代理人及び主任(監理)技術者の適正な配置等について

< F2D817994AD8F6F A895E977092CA926D B8C3131>

有資格者一覧表 ( 全 107 種類 ) 資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目 測量士 河川砂防及び海岸 海洋 測量士補 港湾及び空港 1 級建築士 電力土木 2 級建築士 道路 構造設計 1 級建築士 鉄道 設備設計 1 級建築士 上

役務契約における労働社会保険諸法令遵守状況確認実施方針

建設業法における技術者制度 許可の種類 指定建設業 特定建設業 指定建設業以外 一般建設業 建設業許可工事現場の技術者制度 許可を受けている種類 営業所における専任の技術者の資格要件 元請工事における下請金額合計注 1) 工事現場に置くべき技術者 技術者の資格要件 土木 建築 管 鋼構造物 舗装 電

2 低入札対策の拡充

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

03-01【局長通知・特例】施術管理者の要件に係る取扱の特例について

合は 当該出向社員と当該出向先の会社との間に直接的かつ恒常的な雇用関係があるものとして取り扱うこととする ただし 当該出向先の会社が当該出向社員を主任技術者又は監理技術者として置く建設工事について 当該企業集団を構成する親会社若しくはその連結子会社又は当該親会社の非連結子会社 ( 会社計算規則第 2

第三者による品質証明制度について 参考資料 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

改正犯罪収益移転防止法_パンフ.indd

( 別紙 ) 施工体制台帳に係る書類の提出に関する実施要領 1 目的公共の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 及び建設業法 ( 昭和 24 年法律第 100 号 ) に基づく適正な施工体制の確保等を図るため 発注者から直接建設を請け負った建設業者は 施工

Q_3 現場代理人の兼務の取扱いは? A_3 下記のケースに該当する場合は現場代理人の兼務を申請することができます ケースⅠ( 次の (1)~(4) をすべて満たす場合 ) (1) 兼務するすべてが福井市発注の工事であること (2) 兼務できる工事は 2 件以内であること ( 近接工事は合わせて 1

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

<4D F736F F D F918D8D87955D89BF978E8E4495FB8EAE955D89BF8AEE8F C195CA8AC888D58C5E816A8CF68D908BA492CA8E968D808F912E646F63>

- 2 - 改正する 次の表により 改正前欄及び改正後欄に対応して掲げるその標記部分に二重傍線を付した規定は 改正前欄に掲げる対象規定を改正後欄に掲げる対象規定として移動し 改正後欄に掲げる対象規定で改正前欄にこれに対応するものを掲げていないものは これを加える

小平町告示第  号

用地測量 (200 万円未満 ) 用地測量 測量及び補償コンサルタント業務 ( 土地調査 ) 次の事項をすべて満たしていること 宮崎県内に測量法第 55 条に規定する登録を受けた主たる営業所 ( 本店 ) を有していること 宮崎県内に補償コンサルタント登録規程第 2 条第 1 項に規定する土地調査部

<はじめに> 退職後, 民間企業等に再就職した者による現職職員への働きかけ規制などにより, 職員の退職管理を適正に行い, 職務の公正な執行及び公務員に対する住民の信頼を確保するため, 地方公務員法が改正され, 平成 28 年 4 月 1 日に施行されました 本市では, 改正法の施行に伴い, 旭川市職

Taro-〔別添様式〕「認証取得の活用について(建築)」

別記様式第 2 号 ( 第 4 条関係 ) ( 用紙 A4) 補償業務経歴書 登録の名称 契約の相手方の名称 契約名業務の内容 元請又は下請の別 契約金額 契約期間 自平成日 至平成日 自平成日 至平成日 自平成日 至平成日 自平成日 至平成日 自平成日 至平成日 1 この表は 登録を受けようとする

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

3. 保険加入義務のあるのある営業所 ( 適用事業所 ) について社会保険法人の事業所 ( 営業所 ) 及び個人経営で常時 5 人以上の労働者を使用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します 雇用保険については 労働者を 1 人でも雇用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します

特別の事情 が認められる場合( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しない

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

< F2D8B5A8F708ED290A E342E31>

特別の事情 が認められる場合 ( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しな

無線局の定期検査制度の見直し ~ 登録検査等事業者制度の導入 ~ 平成 23 年 6 月 総務省総合通信基盤局電波環境課

別表 1 年間平均実績高 X 点数 ( 小数点以下の端数切り捨て ) 20 億円以上 億円以上 20 億円未満 20+(X-10 億 )/1 億 5 億円以上 10 億円未満 15+(X-5 億 )/1 億 1 億円以上 5 億円未満 10+(X-1 億 )/8,000 万 1 億円未満

社会福祉法人 佐賀整肢学園 佐賀整肢学園こども発達医療センター改築工事(2期工事)に関する一般競争入札公告

管理技術者の手持ち業務量の制限等の試行について【改正全文】

Microsoft Word - 所有者周知用(全体).doc

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

均衡待遇・正社員化推進奨励金 支給申請の手引き

4 受注者による社会保険等の加入状況の確認 (1) 確認方法 1 下請負契約の締結前に, 相手方の社会保険等への加入状況を, 保険料の領収済通知書等により確認してください ( 適用除外の場合, 除外事由を相手方から資料等で確認してください ) 2 下請負契約の締結後, 施工体制台帳等を作成し, 工事

<4D F736F F D ED089EF95DB8CAF939996A289C193FC91CE8DF4834B E342E31816A>

建築士法の一部を改正する法律案

東京都におけるJCIS(コリンズ)の活用について

スライド 1

<955C8E8682A082E A C982C282A282C D332E786477>

< F2D ED089EF95DB8CAF939996A289C193FC91CE8DF42082A8>

2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

< E096BE8E9197BF8DB791D681698C6F A817A8C9A90DD8BC CC89FC90B382C982C282A282C42D322E786477>

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D D F8C668DDA F090E BA90BF92868FAC8AE98BC690558BBB F4390B32E646F63>

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

( 別添 2) ( 別添 2) 平成 14 年 9 月 27 日保発第 号の別添 2 組合管掌健康保険一括適用取扱要領 組合管掌健康保険一括適用取扱要領 ( 準則 ) 第 1 健康保険法 ( 以下 法 という ) 第 34 条第 1 項の規定による厚生労働大臣の承認 ( 以下 一括適

なお 受注者から指定した期日までに保険加入を確認できる書類が提出されない場合は 埼玉県流域下水道事業建設工事標準請負契約約款第 7 条の3 第 1 項の規定に違反することとなる旨を併せて通知します 3 発注者が 理由書 ( 一次 ) によっても当該特別の事情を有すると認めないと判断した場合は 受注者

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - QandA-tyougai

下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

第2章 材    料

現場代理人及び配置技術者の取扱いについて 1 現場代理人の兼任について 現在 同一現場の工事など一部の工事間についてのみ現場代理人の兼任を認めておりますが 中津市公共工事請負契約約款第 10 条第 3 項の規定により 工事現場における運営 取締り及び権限の行使に支障がなく かつ 発注者 ( 監督員

PowerPoint プレゼンテーション

宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

Microsoft Word - H30.06

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

別紙 1 提出書類一覧様式番号 様式 1 様式 2-1 様式 2-2 様式 3 様式 4 様式名 施工体制確認調査報告書積算内訳書内訳明細書工程計画配置予定技術者名簿 次に該当する場合は 様式 4を提出する必要はありません 一般競争入札の場合 ( 開札後に提出のある 配置予定技術者の資格 工事経歴報

1~5 ( 略 ) 許可を受けようとする建設業 の欄は この申請書により許可を受けようとする建設業が一般 建設業の場合は 1 を 特定建設業の場合は 2 を 次の表の( ) 内に示された略号のカラムに記 入すること 1 を 特定建設業の場合は 2 を 次の表の ( ) 内に示された略号の

台東区希望型指名競争入札実施要綱 平成 1 7 年 7 月 1 日 17 台総経第 208 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 台東区が発注する建設工事等における希望型指名競争入札の実施に関し 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16

麻酔科認定医に関する細則

< F2D B8FC881A890AE94F58BC7817A8AC493C2>

Microsoft Word - 沖縄県サービス管理責任者フォローアップ研修事業指定事務取扱要領

< F2D816988C C816A92E192AA90FC95DB F2E6A7464>

解体工事に要する費用等に関する書面

法律第三十三号(平二一・五・一)

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 23 国民年金関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 甲府市は 国民年金関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしかね

社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

<4D F736F F D E918A6990A793788A CEB0D1CDDFB0BCDE8C668DDA816A E31302E318CF68A4A2E646F63>

藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

2012.indb

(別記2)

<4D F736F F D CA926D95B68F A91CE937393B9957B8CA78EE58AC795948BC72E646F6378>

みなし登録電気工事業者 ( 建設業者 ) 開始届出必要書類 ( 法第 34 条関係 ) 建設業法に基づく許可を受けた者が電気工事業を開始した ( 営業を行う ) ときは 電気工事業開始届出書 に下表の添付書類を添えて 遅滞なく提出すること 番 届出内容の種類 個人申請法人申請 号 必要書類の名称 主

平成年月日別表 2 商号又は名称登録番号 申請等事務担当者名 申 請 等 事 項 更新登録 [ 本申請書 ] ( 共通 ) 補償コンサルタント登録申請書 ( 様式第 1 号 ) 営業所 登録部門 ( 様式第 1 号別表 ) ( 登録部門順に ) 登録規程第 3 条第 1 号 ( 専任の補償業務管理者

JCM1211特集01.indd

Ⅱ) 経営業務の管理責任者に関する確認 2 経営業務の管理責任者 の変更 ( 氏名の変更を含む ) を行う場合 法定書類と併せて提出するもの 1. 常勤性の確認イ ) 雇用契約が確認できるもの ( いずれか 1 つ ) 1) 健康保険被保険者証カード ( 写 : 事業所名称が記載されているものに限る

Transcription:

韓国の建設技術者制度について 福田 健 技術 調達政策グループ上席主任研究員 田邊 輝行 技術 調達政策グループ首席研究員 1. はじめに 本稿は 昨年度実施した 韓国の建設技術者制度 についての調査概要を紹介するものである 韓国建設技術研究院 (KICT) の協力を得て 関係機関へのヒアリングを実施したものであり 対象は以下のとおりである <ヒアリング> 韓国建設技術研究院(KICT) 韓国建設技術人協会 教育機関: 総合教育機関 : 建設技術教育院専門教育機関 : 韓国建設監理協会 Doonsan 建設 2. 韓国の建設技術者制度 2.1 沿革韓国の建設技術者制度は 建設関連の国家技術資格の取得者および建設関連の学科を卒業した者を体系的に管理するとともに 建設労働力需給の不均衡を解消し その分野の専門建設技術者を適材適所に配置することを目的としている 韓国の建設技術者制度に大きく影響を与えたと考える出来事を中心にその沿革について以下に列挙する 1958 年 3 月に 建設業法 が制定され 建設技術者の免許制 ( 更新制 ) がスタート その後 建設業の乱立が発生 1974 年に建設業の新規免許発給の中止 1980 年代から 1990 年代の初めにかけて 施工者の手抜きを背景とした公共構造物に係る事故が多発 手抜き工事を事前に防止し建設工事の品質と安全性を確保することを目的とした 建設技術管理法 が 1987 年 10 月に制定 1990 年 1 月に 監督職員の人材不足の解消 民 間の優秀な技術人材の活用 新工法工事などに対する監督機能の強化などを目的に 第 3 者の民間による施工監理制度 が導入される 1996 年 12 月に 建設業法 から 建設産業基本法 に改正された際に 電気工事 通信工事 消防設備工事 文化財修理工事が 建設産業基本法 から除外され 個別法として制定される ( 図 2-1) 建設産業基本法 電気工事法 旧建設業法 通信工事法 消防施設法 文化財法 総合建設 5 業種 電気 通信 消防 文化財 専門建設 25 業種 工事 工事 設備 修理 図 2-1 韓国の建設産業基本法の位置づけ 1999 年 4 月に建設業の免許許可制度から登録制へ転換 免許許可更新制度の廃止 2005 年 5 月,2011 年 5 月建設業者への罰則の強化 2.2 現在の法制度韓国の建設技術者制度に係る主な法律としては 建設産業基本法 と 建設技術管理法 がある (1) 建設産業基本法建設工事の調査 設計 施工 監理 管理 技術管理などに関する基本的な事項と建設業の登録 建設工事の請負等に関して必要な事項が規定されている 建設産業基本法には 建設業の登録 および 建設技術者の配置 などが定められている ( 表 2-1) 表 2-1 韓国の建設産業基本法 建設業の登録 ( 法第 9 条 ) 建設業を営む者は業種ごとに登録をしなければならない 建設業は大別して 総合工事業と専門工事業に区分 ( 一般建設業 : 土木工事業等の5 業種 専門建設業 : 鉄筋コンクリート工事業等の29 業種 ) 建設技術者の配置 ( 法第 40 条 ) 建設業者は 建設工事の施工管理その他技術上の管理をするために 建設工事の現場に一建設工事の施工管理その他技術上の管理をするために建設工事の現場に定の基準を満たす建設技術者を1 人以上配置しなければならない JICE REPORT vol.21/2012.7 55

(2) 建設技術管理法建設技術の研究 開発を促進し これを利用 管理することで建設技術水準の向上および建設工事の適正な施行を行い建設工事の品質と安全性を確保するための必要な事項が規定されている 建設技術管理法には 建設技術者の定義 建設技術者による報告 建設技術者の教育訓練 などが定められている ( 表 2-2) 事 について その業種区分を整理する ( 表 2-3) 表 2-3 業種区分 ( 基本法施行令別表 ) 表 2-2 韓国の建設技術管理法 建設技術者の定義 ( 法第 2 条 ) 技術者資格( 国家資格法による技術士 技士 産業技士等 ) 保有者 学歴や所定の実務経験を有する者 レベルに応じて4 等級 ( 特級 高級 中級 初級 ) に区分 工事の請負金額に応じて配置技術者に求められる等級が異なる 建設技術者による報告 ( 法第 6 条の2) 建設技術者は 勤務先 実務経歴 学歴 保有資格等を建設交通大臣に報告することができる 報告を受けた場合 建設交通省は経歴証明書を発給することができる 建設技術者の教育訓練 ( 法第 6 条第 2 項 ) 建設業に従事する建設技術者は国土海洋部長官が実施する教育訓練 * を受けなければならない ( 受講義務 ) * 基本教育 ( 法制度等 ): 初回のみ受講専門教育 ( 専門技術 ): 級を上げる場合に受講 2.3 具体的な法制度の仕組み (1) 建設業登録の基準 1) 登録制度韓国の建設業制度の大きな変更点として 1999 年 4 月の建設産業基本法改正による建設業の免許許可制度から登録制への転換 免許許可更新制度の廃止が挙げられる また 同改正では 技術経歴の立証を容易にし 資格の 2 重貸し 2 重労働を防ぐことも目的として改正されている 建設業登録の業種区分は 建設産業基本法のなかで次のように定められている 建設業を営もうとする者は 国土海洋部長官に 大統領令で定める業種別に登録をしなければならない 建設業は大別して 総合工事業と専門工事業に区分する 軽微な建設工事の登録は不必要 ( 以下 登録が必要な対象工事 ) 総合工事業 :5,000 万ウォン 340 万円以上の工事 専門工事業 :1,000 万ウォン 68 万円以上の工事 (2012.5.30 換算レート 100 ウォン 6.8 円 ) 基本法施行例に定められている 総合工事 専門工 2) 建設業の登録に係わる技術者の基準基本法施行令に定められている建設業の登録に係わる技術者の基準のなかで 土木工事 建築工事 土木建築工事業 の 3 つの業種について 建設業者の登録基準を整理する ( 表 2-4) 表 2-4 建設業の登録基準 ( 第 13 条関連 ) 業種 土木工事業 建築工事業 土木建築工事業 技術能力 建設技術管理法による土木分野の土木技士または土木分野の中級技術者以上の者 2 人を含む土木分野建設技術者 6 人以上建設技術管理法による建築分野の建築技士また建築技士または建築分野の中級技術者以上の者 2 人を含む建築分野の建設技術者 5 人以上以下の各号の技術者を含む建設技術者管理法による建設技術者 11 名以上 1. 建設技術管理法による土木分野の土木技士または土木分野の中級技術者以上の者 2 人を含む土木分野建設技術者 5 人以上 2. 建設技術管理法による建築分野の建築技士または建築分野の中級技術者以上の者 2 人を含む建築分野の建設技術者 5 人以上 (2) 建設技術者制度 資本金 ( 個人の場合営業用の資産票価格 ) 法人 7 億ウォン以上 個人 法人 個人 法人 個人 14 ウォン以上 5 億ウォン以上 10 億ウォン以上 12 億ウォン以上 24 億ウォン以上 施設 装備 事務所 事務所 事務所 1) 沿革 '87.10: 国家技術資格法による建設分野の技術系資格者を対象 '95.1: 建設分野の技能系資格者 学 経歴者を対象に含む ('95.8.4 施行 ) '97.7: 建設分野の技能系資格者を除く 純粋な経験者を含む ('97.7.21 施行 ) '99.1: 高卒者も 18 年の経歴であれば 特級として認定 ('99.3.28 施行 ) '06.12: 学 経歴者による技術等級の昇級を制限 ('07.3.1 施行 ) '09.12: 建設技術者の経歴申告を認定 ('09.12.29 施行 ) 56 JICE REPORT vol.21/2012.7

2) 建設技術者の種類 等級技術者は 建設工事を行う 建設技術者 と 第三者による施工監理を行う 監理員 の 2 種類がある ここでは建設技術者について述べるが 技術者にはそれぞれ等級区分があり 建設技術者においては特級 高級 中級 初級の 4 つの等級区分となっている また 技術者資格には 以下の 資格技術者 と 認証技術者 の 2 つがある 資格技術者 : 国家技術資格法の資格種目のうち建設関連分野の技術者資格 ( 技術士 技士 産業技士 ) を有する者であり 技術者資格の試験 および資格管理は 韓国産業人力公団で行っている 認証技術者 : 建設関連学科卒業者 または 国土海洋部長官が定める教育機関で1 年以上の建設技術の教育課程を修了した者で 一定期間の建設工事の業務を行った者 ( 学 経歴者 ) をいう 現在では 認証技術者は初級以外認められておらず 技術等級の昇級も制限されているが 2005 年以前には 高卒者も 18 年の経歴があれば特級として認定されていた そのため 2005 年以前に認証技術者として認証された技術者はその時点での技術等級がそのまま認められており その数は多い 建設技術者資格の等級別 資格別の建設技術者数を以下に整理する ( 表 2-5) 表 2-5 建設技術者資格の等級別 資格別の建設技術者数 ( 単位 : 名, '10.6 月現在 ) 表 2-6 建設技術者の技術等級および認定の基準 等級技術資格者必要な学力と経歴 特級 高級 中級 初級 技術士 1 技士の資格を習得し 7 年以上の建設工事業務を遂行した者 - 2 産業技士の資格を習得し 10 年以上の建設工事業務を遂行した者 1 技士の資格を習得し 4 年以上の建設工事業務を遂行した者 - 2 産業技士の資格を習得し 7 年以上の建設工事業務を遂行した者 1 修士以上の学位を習得した者 2 学士の学位を習得し 1 年以上の建設工事業務を遂行した者 3 専門大学を卒業し 3 年以上の建設工事業 1 技士の資格を習得した者務を遂行した者 2 産業技士の資格を習得し 4 高等学校を卒業し 5 年以上の建設工事業た者務を遂行した者 5 国土海洋部長官が認可した教育機関で 1 年以上の建設技術関連の教育課程を履修し 7 年以上の建設工事業務を遂行した者 3) 建設技術者の配置基準 建設技術者の配置基準は 以下のとおり定められてい る 建設業者は 建設工事の施工管理その他技術上の管理をするために 建設工事の現場に一定の基準を満たす建設技術者を1 人以上配置しなければならない ( 法第 40 条 ) 韓国の技術者配置基準は 工事予定金額の規模で決まっている (700 億 W 500 億 W 300 億 W 100 億 W 30 億 W) 工事予定金額別の規模別建設技術者の配置基準について以下に整理する ( 表 2-7) 等級 総計 技術者資格 小計技術士技士産業技士 学 経歴者 表 2-7 工事予定金額の規模別建設技術者の配置基準 計 604,889 特級技術者 136,155 高級技術者 44,885 305,325 (52%) 86,047 (63%) 24,159 (54%) 14,248 198,047 93,030 14,248 49,394 22,405-17,778 6,381 299,564 (48%) 50,108 (37%) 20,726 (46%) 工事予定金額の規模建設技術者の配置基準 700 億ウォン以上 1. 技術士 500 億ウォン以上 1. 技術士または技能者 2. 建設技術管理法 による建設技術者に該当する専門分野の特級技術者として該当工事と同種の工事現場に配置され 施工管理業務に5 年以上従事する者 300 億ウォン以上 1. 技術士または技能者 2. 技士資格習得後 該当する職務分野に10 年以上従事する者 3. 建設技術管理法 による建設技術者に該当する専門分野の特級技術者として該当工事と同種の工事現場に配置され 施工管理業務に3 年以上従事する者 中級技術者 59,540 初級技術者 364,309 注 ) 監理員除く 31,842 27,698-23,121 8,721 (53%) (47%) 163,277 (45%) - 107,754 55,523 201,032 (55%) 100 億ウォン以上 1. 技術士または技能者 2. 技士資格習得後 該当する職務分野に5 年以上従事する者 3. 建設技術管理法 による建設技術者のなかで次の各項目に該当する者 1 該当する専門分野の特級技術者 2 該当する専門分野の高級技術者として該当工事と同種の工事現場に配置され 施工管理業務に3 年以上従事する者 4. 産業技士資格習得後 該当する職務分野に7 年以上従事する者 30 億ウォン以上 1. 技士以上の資格取得者に該当する職務分野に3 年以上従事する者 2. 産業技士資格習得後 該当する職務分野に5 年以上従事する者 3. 建設技術管理法 による建設技術者のなかで次の各項目に該当する者 1 該当する専門分野の高級技術者以上の者 2 該当する専門分野の中級技術者として該当工事と同種の工事現場に配置され 施工管理業務に3 年以上従事する者 建設技術者の技術等級および認定の基準について整理す る ( 表 2-6) 30 億ウォン未満 1. 産業技術者以上の資格拾得者に該当する職務分野に3 年以上従事する者 2. 建設技術管理法 による建設技術者のなかで次の各項目に該当する者 1 該当する専門分野の中級技術者以上の者 2 該当する専門分野の初級技術者として該当工事と同種の工事現場に配置され 施工管理業務に3 年以上従事する者 JICE REPORT vol.21/2012.7 57

参考データとして 分野別の建設技術者の現況を整理する ( 表 2-8) < 参考 > 表 2-8 分野別の建設技術者の現況 ( 単位 : 名, '10.6 月現在 ) 範囲資格技術者計分野技術士技士産業技士 学 経歴者 計 638,641 22,996 210,820 97,229 307,596 土木 230,014 10,022 75,953 26,116 117,923 建築 250,311 9,167 85,590 43,645 111,889 機械 59,088 1,455 11,747 9,921 35,965 国土開発 35,429 660 11,873 5,470 17,426 安全管理 24,326 478 13,025 7,871 2,952 交通 1,968 269 1,230 8 461 環境 15,956 632 8,743 2,819 3,762 電気 9,73 146 637 174 8,516 金属 2,152 19 450 108 1,575 電子 4,713 39 31 58 4,536 鉱山資源 1,935 80 998 754 103 産業応用 786 8 256 193 329 化学工業及びセラミック 2,255 19 213 59 1,966 繊維 183 0 4 0 179 海洋 50 2 10 33 5 (3) 技術者教育制度 1) 教育訓練の概要 a. 目的建設技術者の技術競争力の強化と効率的利用のための建設技術者および第 3 者の監理員に教育の機会を提供し教育訓練を実施する b. 沿革 '89.05: 建設技術者の教育訓練制度の導入 ('89)5 年ごとに 1 回以上の教育訓練の実施 ('97)3 年ごとに 1 回以上に教育の強化 ( 手抜き工事を防ぐ目的 ) ('99)3 年以内に最初の教育の 1 回だけの実施 ( 規制改革 ) ('01) 上昇教育を追加実施 ( 新工法 新制度等に関する教育の強化 ) '07.12 特級技術者及び監理員の継続教育の導入 ('08.7 施行 ) c. 教育訓練の内容教育訓練は 建設技術者及び第 3 者の監理員に対して 教育訓練を行う ここでは 建設技術者に対する教育訓練の内容について以下に示す 1 教育の種類基礎教育 : 建設技術者として備えなければならない素養と建設関連の法令や制度などについての理解の増進のための教育専門教育 : その分野の専門知識能力の向上のため 表 2-9 の教育 2 教育時期 期間建設技術者および監理員の教育時期 期間について以下に整理する ( 表 2-9) 建設技術者 監理員の教育内容 対象 教育時期 教育の概要 ( 期間 ) 最小教育 ( 建設技術者になった後 3 年以内 ) 基礎教育 (2 週 ) 専門教育 (1 週 ) 建設技術者 上昇教育 ( 高い技術の評価に昇級を受けようとする場専門教育 (1 週 ) 合 ) 継続教育 ( 特級技術者として施特法 1.2 種の施設に携わ 専門教育 (90 単位 ) った後 3 年毎 ) 現行の建設技術者管理法令では 特級技術者は施 特法 1.2 種の施設が含まれている建設工事や設計などの役務について 実際の実行期間が 3 年経過するたびに 90 単位を履修しなければならない ( 特級技術者の技術競争力の強化 および国家間の専門技術人力の相互承認を用意 ) 3 教育の実施方法講習会を基本としているが 最小教育を履修しなければならない建設技術者の利便性を提供するために 教育課程別に教育内容の一部についてインターネットなどを通じて遠隔教育訓練も実施している 2) 教育訓練の特徴教育訓練の特徴を以下に述べる 継続教育があるのは 特級技術者のみである 最初に建設技術者となった日から 3 年以内に最小教育 ( 専門 1 週 基本 2 週 ) を受ける 初級 中級 高級 特級と 技術者ランクを上げるためには 昇級教育 ( 専門 1 週 ) を受ける必要がある 特級技術者は 現在は技術士だけに認められている 技術士は 技術士会が継続教育を実施している 技術士の資格を維持するためには 3 年毎に 90 ポイントとなるよう継続教育を行う必要があり ポイントを取得できないと罰金 100 万ウォンがかかる ( 罰金制度は 2011 年にできた ) 特級技術者には ( 現在はそういう制度はないが ) 過去に実務経験から認定された技術者がいる その技術者は 3 年に 1 度 登録機関で継続教育を受けなければならない 昇級教育は 専門 1 週 5 日 (35 時間 ) かかる 58 JICE REPORT vol.21/2012.7

2 日間集合教育を受けて 25 時間分はネット教育を受けることもできる ただし ネット教育は 1 日 1 時間しか受けられない (4) 罰則制度建設技術管理法で定められる処罰の概要について 以下に述べる 1) 目的 建設技術管理法 に違反した建設技術者 または監理員 企業に対する過怠料の支払い および業務停止処分手続き また減刑及び刑を重くする厳罰化の基準を定める 2) 処罰処分の決定や処分内容の範囲は 地方の国土管理庁長および市道知事 市 郡 区庁長に委任されている 地方の国土管理庁長は建設会社および建設技術者の処分権厳が委任され 市道知事 市 郡 区庁長は 監理専門会社および監理員の処分権厳が委任されているようだ また 建設会社 ( 監理専門会社 ) および建設技術者 ( 監理員 ) 個人への処罰があるが 建設技術者 ( 監理員 ) 個人への処罰に重きが置かれているのが特徴といえる a. 行政処分の主な内容 建設技術者の業務停止処分 品質検査の専門機関の業務停止処分 過怠料の賦課徴収 建設技術者の就職及び退職状況の未報告 又は虚偽報告をした建設関連企業の過怠料の賦課徴収 国家技術資格の取り消しや停止処分 b. 建設技術者個人の処罰内容の例 経歴の虚偽申告 : 罰金 500 万 W 以下および業務の停止 12 ヶ月 経歴証の貸与 : 業務の停止 12 ヶ月および 1 年以下の懲役または 500 万 W 以下の罰金 経歴 学力 価格等を偽って申告し建設技術者になった者 : 1 年以下の懲役または 500 万 W 以下の罰金 2007 年から 2009 年の建設技術者の行政処分数を以下に整理する ( 表 2-10) 表 2-10 建設技術者の行政処分の現状 (2007 ~ 2009 年 ) ( 単位 : 人 ) 区分 年度 合計 資格の取消 資格停止 業務停止 過料 合計 1,365 96 338 546 385 2009 年 356 19 100 182 55 2008 年 495 30 124 176 165 2007 年 514 47 114 188 165 3. 技術者制度運用の仕組み 韓国の建設技術者データベースは 一言でいうと経歴管理データベースといえる 韓国では建設技術者経歴等の登録は このデータベースを活用し登録する仕組みになっている 以下に経歴管理の概要を示す (1) 建設技術者データベースの沿革 '89.10: 建設関連会社の建設技術者保有現況の明示の義務化 '95.01: 建設技術者の経歴報告の義務化 '99.04: 建設技術者の経歴申告の任意化 '09.12: 建設技術者データベースで経歴申告 登録した建設技術者のみ登録認定 (2) 期待される効果 建設技術者の専門性の向上を通じた建設産業の技術競争力の強化 経歴の体系的管理に所属する業者廃業などに関係なく 技術の経歴の立証が容易 資格の違法レンタル 二重就職封策として 健全な建設風土づくり (3) 韓国建設技術者データベースの概要 1) 概要韓国建設技術者データベースは 全建設技術者の経歴データベースである このデータベースは 以下の1~5 の協会が管理するデータベースが統合されたデータベースとなっており 建設技術人協会が管理している 1 韓国建設技術人協会 2 大韓建築士協会 3 大韓測量協会 4 韓国エンジニアリング振興協会 5 韓国の建設コンサルタント協会 建設技術者の経歴管理を行っている 5 機関の管理員数 を以下に整理する ( 表 3-1) JICE REPORT vol.21/2012.7 59

表 3-1 建設技術者の経歴管理を行っている機関と対象技術者数 建設技術者 2) 特徴 ( 単位 : 名, '10.6 月現在 ) 区分機関名対象技術者数 合計 638,641 韓国建設技術人協会 553,331 大韓建築士協会 40,864 大韓測量協会 6,298 韓国エンジニアリング振興協会 韓国建設コンサルタント協会 4,396 韓国建設技術データベースの特徴としては以下の 4 つが 挙げられる 1 2 3 4 建設業登録の際に必要な技術者の数は 業種 ( 総 合建設は 5 業種 専門建設は 25 業種ある ) 毎に異なる 技術者データベースへの登録は 技術者個人が入力して所属会社が登録するしくみである ( 原則は技術者個人が登録しなければならない ) 技術者データベースは 技術者および企業のために登録するものである 技術者データベースを閲覧できるのは 技術者本人 所属会社 公共事業発注者である (4) 建設技術者データベースの情報項目 建設技術者データベースへの個人の登録が原則である が 実態は所属する企業単位での登録となっている 営業所専任技術者の登録はなく 施工技術者と一緒に登 録されている ( 技術者の所属する会社の業種で登録 ) 技術者データベースに登録されている情報項目につい て 以下に示す ( 図 3-1) - 経歴申告分野 土木 建築 安全管理 環境 産業応用 交通 海洋 鉱業支援 国土開発等 15 の分野 機械 金属 電気 電子 化工およびセラミック 繊維 経歴申告 本人性 氏名 住民登録番号 住所 電話番号 E-mail アドレス 所属会社 所属会社名 業種 免許番号 登録番号 会社住所 代表者氏名 代表者住民登録番号会社電話番号 入社日 退社日 技術経歴 参加事業名 参加期間 発注者 職務分野 専門分野 工事の種類 担当業務 工法 役職 ( 民間工事経歴の入力は任意 ) その他事項 技術資格 学力 教育訓練 表彰 経歴申告時の提出書類 ( 最低限必要な提出書類 ) 1 建設技術者 ( 品質管理者 ) 経歴申告書 2 経歴確認書 3 国家技術資格証謄本 ( 所持者に限る ) 4 卒業証明書 5 証明写真 6 建設技術経歴証明発給 ( 新規 更新 再発給 ) 申請書 7 経歴申告事項を証明することができる書類 a. 労災 健康 雇用 国民年金等の 4 大保険資料 b. 叙勲を証明することができる該当叙勲の写本 c. 建設関連の教育訓練事項を確認することができる教育修了証の写本 d. 使用者が確認する経歴確認書としての常駐監理経歴を申告する場合は 申告内容を確認することができる書類 経歴変更申告時の提出書類 1 建設技術者 ( 品質管理者 ) 変更経歴申告書 2 経歴確認書 3 経歴変更事項を証明することができる書類 証明書の発給 1 建設技術者経歴証明書 2 建設技術者保有証明書 3 建設経歴証 4 品質管理経歴証 5 参加技術者の経歴事項 (P.Q) 確認書 図 3-1 建設企業の申告 1 商号新規申告 2 商号 代表者 住所等の変更申告 3 譲渡 譲受申告 4 吸収合併または分割設立の申告 建設技術者データベースに登録されている登録情報 建設技術者 DB に登録されている技術者人力数について 整理する ( 表 3-2) 表 3-2 計 建設技術者 DBに登録されている技術者人力 ( 単位 : 名 ) 国家技術資格技術者 技術士 技士 産業技士 学 経歴者 経歴者 その他 ( 技能系含む ) 633,369 20,766 200,670 91,927 273,198 2,664 44,144 注 ) その他は 任意の申告者 (5) 建設技術者データベースの登録 利用方法 建設技術者は 技術者情報の登録 更新 照会は 以下 に示すホームページの WEB 画面にアクセスして行う ( 図 3-2) On Line 証明発給 全ての証明書を簡単に発給できます On Line 経歴申告 自身の経歴を直接申告することができます 技術者用の情報照会 技術者の経歴情報を照 企業用の情報照会 企業が保有する情報を 発注機関用の情報照会 建設技術者/ 企業情報を 会することができます 照会することができます 照会することができます 図 3-2 出所 : 財 ) 国土技術研究センター 韓国建設技術者データベースの WEB 画面イメージ 60 JICE REPORT vol.21/2012.7

4. おわりに 韓国の建設業制度の大きな変更点として 建設業許可制から登録制への転換が挙げられる また 技術経歴の立証を容易にし 資格の 2 重貸し 2 重労働を防ぐため 建設技術者データベースが開発された この建設技術者データベースに経歴登録しなければ 建設技術者として登録認定されない仕組みになっている 専用のホームページにアクセスし On-Line による証明発給 経歴申告 技術者の経歴情報の照会を行うことができる この建設技術者データベースであるが 全建設技術者の経歴データベースであり 5 つの協会が管理するデータベースが統合されたデータベースとなっている 申請登録する技術者の資格情報や個人情報なども他のデータベースと連携がなされており 技術者の経歴 実績に関わる情報が充実されているといった印象を持った 韓国の建設技術者が訓練を受ける教育訓練機関は 大きく総合教育機関と専門教育機関に分かれている 総合教育機関は 6 つの機関があり 基本教育及び専門教育課程が開設されている 一方 専門教育機関は 7 つの機関があり 専門教育課程だけが開設されている 総合教育機関は主に教育院が実施しており 専門教育機関は公団や協会 研究院が実施している 教育機関の担当者が 教育機関は建設技術者が選択することもあって 独自のカリキュラムを開設して受講者を増やすための努力を行わないと人が集まらない と苦労話を交えて説明されていたのが印象的であった このような韓国の建設技術者制度は 今後も我が国にとって参考になると考える次第である 方道 市道 郡道 区道のトンネル, 延長 100m 以上の橋梁で1 種施設物に含まない橋梁参考文献 韓国国土海洋部提供資料 韓国建設技術人協会提供資料 韓国建設技術院提供資料 謝辞最後に本調査において 詳細なご説明や資料の提供を戴いた各位に御礼申し上げます 韓国の建設技術者制度の背景を含めて調査を行うことができました 特に KICT メンバーには多くのご支援賜りましたことをご報告して御礼とさせて戴きます 注釈 施特法 1.2 種の施設 : 施特法 ( 施設物の安全管理に関する特別法 ) の 1 種 2 種の施設物をいう 1 種施設物 : トンネル 1,000 m 以上 又は 3 車線以上のトンネル, 特殊橋 ( つり橋 斜張橋 アーチ橋 最大径間長 50 メートル以上の橋梁 ), 延長 500m 以上の橋梁 2 種施設物 : 高速国道 一般国道 特別市道 広域市道のトンネルで1 種の施設物に該当しないトンネル 延長 500m 以上の地 JICE REPORT vol.21/2012.7 61