Key words: Chlamydia infections, Upper deep cervical lymphadenitis, Otitis media with exudatives, Rokitamycin dry syrup psittaci [], Chlamydia trachomatis [C.
ク ラ ミジ ァ 上 深 頚 部 リ ン パ 節 炎 滲 中 の 治 療 含 有 す る 細 粒 剤 で,毎 食 前3回 方 検 体;上 に 分 割 投 与 し た. No.2 N. T. Upper deep epipharynx (Cell cervical Iymphadenitis 法 深 頸 部 リソパ 節 炎 の症 例 で は 上 咽 頭 粘 膜 擦 過 検 体,滲 1 99 出性 中 耳 炎 患 者 で は 中 耳 内 貯 溜 液 Hela the S3) Arrow chlamydial culture, inclusion. (FA stain) を 用 い た. 両 検 体 の,一 部 はChlamydia分 培 地 に い れ-80 グ ラ ス 上 に 直 接 塗 抹 し,乾 存 し た.ま 離 の た め に保 存 で 保 存,一 部は無蛍光 ス ライ ド 燥,固 定 後-80 た 一 部 はMycoplasma分 PPLO培 地 並 び に 二 層 培 地(オ れ37 の 恒 温 槽 で 培 養 し た.更 チ ョ コ レ ー ト寒 天 培 地,血 に 塗 抹 し,一 で保 離 のた め に キ ソ イ ド社)に 入 に中耳内貯溜液 は 液 寒 天 培 地,BTB培 地 般 細 菌 の 分 離 も 試 み た. Chlarmydiaの 分 離 培 養;検 体 保 存 培 地 を37 の 温 水 で 速 や か に 溶 解 し,約10分 タ ー で 振 動 後,約10秒 Chlamydia浮 間 超 音 波 破 砕 機 に い れ 遊 培 地 と し,200G そ の 上 澄0.5mlを 培 養48時 入 れ,約1500G,1時 間 バイ ブ レ ー 5分 間 遠 心 し た. 間 のHeLaS3細 胞 に 間 吸 着 感 染 を さ せ た 後,そ 浮 遊 液 を 捨 て,維 の 持 培 地 に て37 で 培 養 を し た. 2 No.2 N. T. Upper deep cervical (Smear) Arrow Iymphadenitis the epipharynx (Elementary body). (FA stain) 72時 間 後,感 染 培 養 細 胞 を 純 ア ル コ ー ル で 固 定 し, 染 色 を 行 っ た. C.psittaciの 検 出 に は1次 psittaci-izawa株 サ ギIgG(γ 抗 体 に,抗C ウ サ ギ 血 清.2次 鎖)ヒ 抗体 には抗 ウ ツ ジ 血 清 を 使 用 し た.コ ロ ー ル に はC.psittaci-Mouse. Pneumonia株 ン ト を使 用 し た. C.trachomatisの シ バ 社)を 検 出 に はMicro Trak(ダ イ 使 用 した 成 績 治 療 成 績 は 全 例 有 効 以 上 の 結 果 が 得 ら れ た.上 深 頸 部 リン パ 節 炎 の4例 滲 出 性 中 耳 炎 の1例 下,各 で は,著 効2,有 効2, で は 有 効 の 成 績 で あ っ た.以 症 例 に つ い て 詳 述 す る. 症 例1.K. M. 痛.2ヵ Mycoplasma 12歳,男30Kg ズ キ ン と し 鏡 検 査 で は両 耳 に 咽 頭 炎 な ら び に上 深 頸 部 リンパ節 腫 脹(1,5 1-5cm, 2個)と 圧 痛 を み と め る.上 深 頸 部 リ ン パ 節 炎 と 診 断 し た. RKM DS 600mg/dayの 平 成 元年2月20日 CF 1: 16. Mycoplasma CF 1: 8, 培 養 陰 性. 直 接 塗 抹 お よ び 培 養 に てC.trachomatisは 月 前 よ り耳 に た 疼 痛 が 時 々 あ る 為 に 来 院.耳 は 異 常 な く,上 WBC 7600, CRP ( ), Chlamydia 投 与 を 開 始 した. さ れ な か っ た が,C.psittaciは た(図1,2).C.psittaci感 検 出 両 者 よ り検 出 さ れ 染 に よ る上 深 頸 部 リ ン パ節 炎 と診 断 され た. 投 与3日 し た.10日 目 に は 耳 痛 消 失,リ 目 に は,軽 の み と な り,有 ンパ 説 腫 脹 も軽 減 度 の リンパ 節 の腫 脹 を 残 す 効 と 判 定 し た.
100 向 井.将 3 No.5 S. H. Otitis media 他 with exudatives C. trachomatis (Smear) mentary the middle ear effusions Arrow C. trachomatis body). (Micro trak) 症 例2.N. (Ele- T. 9歳,男25Kg 痛 お よ び 頸 部 腫 脹.数 年 前 よ り時 々 上 深 頸 部 リ ン パ 節 炎 を 繰 り返 し て い る 症 例 で,今 は 受 診3日 前 よ り左 耳 痛 出 現,同 回 時 に 上 頸 部 の腫 脹 並 び に 圧 痛 が あ っ た. 耳 鏡 検 査 に て 両 耳 に 異 常 は 無 く,上 咽頭炎 およ び 上 深 頸 部 リ ン パ 節 腫 脹(左2 2cm,右1 1cm) お よ び 圧 痛 を 認 め た.鼻 鏡 検 査 に て両 側 中 鼻 道 よ り膿 汁 の 排 泄 と,頭 部X-Pに 等 度 の 陰 影 を 認 め た.上 て両 側 上 顎 洞 に も中 深 頸 部 リソ パ 節 炎 お よ び 急 性 副 鼻 腔 炎 と 診 断 し た.RKM DS 600mg/day の 投 与 と鼻 処 置 を 開 始 し た. WBC 5100, Mycoplasma CRP(-)Chlamydia CF C.trachomatis陰 1:4, CF Mycoplasma培 性,C.psittaci直 び に 分 離 陽 性 で あ っ た.C.psittaciに 1: 16, 養 陰 性, 接 塗抹標本並 よ る上 深 頸 部 リンパ 節 炎 を 主 症 状 とす る感 染 症 と診 断 され た.治 療 開 始2日 れ,5日 後 に は頸 部 腫 脹 の軽 減 が 認 め ら 目 に は 耳 痛 が 消 失.12日 目に は 軽 度 の頸 部 腫 脹 と副 鼻 腔 炎 を 残 す の み と な り,18日 は 全 症 状 が 消 失 し,治 症 例3.S. 癒 し た.著 目に 効 と し た. K. 7歳,女21kg 痛,来 院3日 前 よ り右 耳 痛 出 現.そ の 後 耳 痛 が 増 強 し 頸 部 腫 脹 並 び に 圧 痛 が 認 め られ る よ う に な っ た.耳 鏡 所 見 で は鼓 膜 の 陥 凹 が 認 め ら 感 染 症 学雑 誌 第63巻 第2号
3) Mukai, S., Mukai, C., Asaoka, K. & Suzuki,I.: Chlamydia infection of head and neck. Ear. Nose Throat J., 64: 173-179, 1985. 5) Mukai, S., Mukai, C., Asaoka, K. & Suzuki,I.: Mycoplasma-Induced upper Deep-Cervical lymphadenitis. Ear. Nose. Thorat J., 66: 159 Use of Rokitamycin Dry Syrup in s of Upper Deep Cervical Lymphadenitis and Otitis Media with Exudatives Susumu MUKAI, Chikako MUKAI, Kazuyuki ASAOKA & Setsuko MURAKAMI Medical Legal Person Kasei-kai Mukai Medical Clinic Issei SUZUKI Medical Legal Person Kasei-kai Mukai Microbiological Laboratory Dry syrup of Rokitamycin (RKM DS), a new macrolide antibiotic with 16-membered ring developed by Toyo Jozo Co., Ltd., was used on cases of upper deep cervical lymphadenitis (UDCL) and of otitis media with exudatives (OME) likely caused by chlamydia infections, and its clinical effects were investigated. 1) In four cases of UDCL ( infections), daily doses of 20.0---28.6 mg/kg were administered for 10-42 consecutive days and good efficacies were observed with two cases of excellent results and two cases of good results. 2) In one case of OME (C. trachomatis infection) a daily dose of 30.0 mg/kg was administered for 15 consecutive days and good effectiveness was observed. 3) No side effect was observed in any of the cases. From the above results, it became clear that RKM EDS could effectively used as a therapeutic agent for UDCL and OME in children.