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オリジナル 英 語 学 習 用 ポッドキャストの 携 帯 電 話 への 配 信 榎 田 一 路 広 島 大 学 外 国 語 教 育 研 究 センター はじめに 広 島 大 学 外 国 語 教 育 研 究 センターでは,Joe Lauer 准 教 授 と 筆 者 を 中 心 に,2008 年 8 月 から 英 語 学 習 用 のオリジナルポッドキャスト Hiroshima University's English Podcast 1) ( 以 下,HUEP) の 開 発 および 配 信 を 行 っている 同 ポッドキャストは ドラマで 英 語 を 学 ぼう やさしい 英 語 会 話 異 文 化 ディスカッション の3 種 類 から 構 成 され,それぞれ 内 容 と 対 象 レベルにバラエティ を 持 たせている 1 本 の 番 組 の 長 さは15~20 分 程 度 で, 毎 週 更 新 を 行 っている 本 報 告 では,HUEP の 教 材 を 学 生 の 携 帯 電 話 に 配 信 し, 筆 者 の 担 当 する2クラスで 授 業 の 主 教 材 および 副 教 材 として 利 用 した 授 業 実 践 の 概 要 と,その 結 果 を 報 告 する 1 実 践 の 背 景 榎 田 (2011) 等 で 以 前 にも 指 摘 したように,ポッドキャストを 英 語 教 育 に 活 用 することには, 学 習 者 教 授 者 双 方 にとってメリットがある 学 習 者 のメリットとしては, 無 料 である, 世 界 中 から 配 信 されている 無 数 の 番 組 から 自 分 のレベルと 興 味 にあった 番 組 が 見 つかる,モバイル 環 境 でいつでもどこでも 学 習 できる,ダウンロードした 番 組 はパソコン 上 のメディア 再 生 ソフトを 用 いることで 速 度 調 整 が 可 能 である,といった 点 が 挙 げられる また 教 授 者 側 から 見 れば, 教 材 配 布 にあたり CD-ROM 等 のパッケージメディアが 不 要 である, 利 用 にあたり 著 作 権 処 理 が 不 要 で ある,RSS フィード 2) を 学 習 の ペース メーカー ( 池 田 (2008))として 活 用 しうる 点 などが 利 点 として 挙 げられる 費 用 をかけることなく, 英 語 学 習 の 絶 対 量 を 確 保 する 手 段 として,その 潜 在 的 可 能 性 は 非 常 に 高 い このような 背 景 から,オリジナルのポッドキャストの 開 発, 配 信 および 授 業 での 活 用 を 通 じて 広 島 大 学 の 学 生 が 英 語 学 習 を 楽 しみながら 継 続 できる 手 段 として,HUEP が 開 始 された これ までの 取 り 組 みを 挙 げると, 開 発 に 先 立 つ 事 前 調 査, 配 信 システムの 構 築 および 教 材 開 発 の 概 要, および 自 学 自 習 用 教 材 としての 試 用, 希 望 者 を 対 象 としたポッドキャストの 活 用 による 縦 断 的 研 究,さらには 学 内 の LMS(Learning Management System)を 利 用 した, 大 学 英 語 授 業 の 副 教 材 としての 継 続 的 活 用 を 行 ってきた これらの 経 緯 や,ポッドキャストのシステム コンテンツ に 関 する 詳 しい 説 明 などについては 榎 田 (2008,2009,2010,2011)および Lauer(2008,2009), Lauer and Enokida(2010)を 参 照 されたい 2009 年,2010 年 に 行 った 実 践 では,ポッドキャストを 利 用 した 英 語 学 習 に 対 する 学 習 者 の 評 価 はおおむね 肯 定 的 だったが, 一 方 で 面 倒 くさい という 意 見 に 代 表 されるような, 利 用 にかか わる 煩 雑 さを 指 摘 する 声 も 目 立 った( 榎 田 (2010,2011)) そもそもポッドキャストを 視 聴 する のに 必 要 な 操 作 を 順 に 記 すと,まず(1)パソコンを 起 動 し,(2)インターネット 常 時 接 続 環 境 でない 場 合 には 接 続 設 定 を 行 い,(3)ブラウザあるいは itunes を 立 ち 上 げ,(4)ウェブサイト あるいは RSS フィードにアクセスして 音 声 をダウンロードする, 以 上 のような 流 れになる こ の 一 連 の 作 業 は, 平 素 からパソコンを 利 用 したりポッドキャストを 視 聴 する 習 慣 がない 者 にとっ 75

ては, 学 習 に 至 るまでの 過 程 において, 学 習 とは 直 接 に 関 係 しない 技 術 的 心 理 的 な 負 担 をかけ ることになる そもそもポッドキャストは MP3などの 汎 用 性 の 高 いファイル 形 式 を 用 いており, 先 にも 述 べたように, 時 間 や 場 所 を 問 わず 自 分 のペースで 学 習 できるというメリットがあるので, 学 習 者 がパソコンという 単 一 の 端 末 に 縛 られず,より 手 軽 にポッドキャストを 利 用 できる 環 境 を 整 備 することが 理 想 的 であろう パソコンを 使 うことなくネット 上 のメディアを 再 生 できる 環 境 としては,フィーチャーフォン 3) やスマートフォンのような 携 帯 電 話 が 挙 げられる 4) 2004 年 に KDDI および 沖 縄 セルラー 電 話 が 着 うたフル を 開 始 して 以 降,フィーチャーフォンは 一 部 機 種 を 除 き,ネット 配 信 されたメディ アの 再 生 に 対 応 している スマートフォンは,iOS,Android,Windows Phone などの OS 上 で 動 作 し, 小 型 ながらパソコンと 同 様 に,メディアの 再 生,ネット 接 続,アプリの 利 用 などが 可 能 である 一 方, 起 動 に 時 間 のかかるパソコンとは 異 なり,ボタン 一 つで 瞬 時 にホーム 画 面 が 立 ち 上 がり, 目 的 の 作 業 を 迅 速 に 実 行 できる 携 帯 電 話 の 通 信 に 用 いられる3G 回 線 を 利 用 すれば 場 所 を 問 わずにアクセスでき, 無 線 LAN(Wi-Fi)の 利 用 できる 場 所 では 通 信 にかかるパケット 料 金 は 発 生 しない 5) フィーチャーフォンとスマートフォンの 多 くはカメラを 搭 載 しているので,QR コードを 用 意 しておけば, 長 い URL を 入 力 する 必 要 がなくウェブにアクセスでき,また 入 力 ミスに よるエラーを 防 止 できる さらには 大 学 生 の 多 くがこれらの 操 作 に 習 熟 しているのも 利 点 である 特 にスマートフォンは,ポッドキャストという 配 信 形 態 との 親 和 性 が 非 常 に 高 い まず,フィー チャーフォンとは 異 なり,ポッドキャストで 利 用 される MP3や MP4など 汎 用 性 の 高 い 音 声 動 画 フォーマットに 標 準 で 対 応 している また,ポッドキャストに 対 応 した 各 種 のアプリを 利 用 で きるので, 番 組 へのアクセスも 容 易 である パソコンを 介 した 従 来 のアクセス 方 法 では,iTunes のような 音 楽 メディア 管 理 ソフトを 利 用 するか, 配 信 元 のウェブサイトに 個 別 にアクセスしてダ ウンロードする 必 要 があった 特 に 前 者 はポータル,アグリゲータ 6),デジタルプレーヤへの 転 送 という3つの 機 能 を 統 合 したもので,これだけで 番 組 の 検 索, 購 読,iPod での 視 聴 を 効 率 化 できる しかし,このような 機 能 を 統 合 的 に 有 するソフトが 事 実 上 この itunes しか 存 在 せず, ipod 7) で 視 聴 するためにはパソコンに 接 続 する 必 要 がある これに 対 してスマートフォンでは, ポータル 機 能 やアグリゲータ 機 能 を 備 えた 有 料 無 料 のさまざまなアプリが 開 発 されている iphone にはモバイル 版 の itunes がプリインストールされており( 図 1),パソコン 版 と 同 様 に, ポッドキャストを 検 索 してダウンロードすることが 可 能 である また Instacast(iOS)や Google Listen(Android, 図 2)などのアグリゲータアプリを 利 用 すれば,スマートフォン 単 体 図 1 モバイル 版 itunes(ios) 図 2 Google Listen(Android) 76

で,ワイヤレスでポッドキャストの 購 読 までできるようになる ところでスマートフォンは, 大 学 生 の 間 でどの 程 度 普 及 しているのだろうか 筆 者 が2011 年 1 月 に 大 学 1 2 年 生 を 中 心 とする163 名 を 対 象 に 実 施 した 調 査 では,フィーチャーフォンの 所 有 率 が 全 体 の91%であったのに 対 し,スマートフォンのそれは7%であった 一 方 で 携 帯 電 話 を 利 用 したゲーム 音 楽 動 画 などのリッチコンテンツの 利 用 は 普 及 が 進 んでおり, 携 帯 電 話 所 有 者 の84%が,こうしたコンテンツの 利 用 に 必 要 なパケット 定 額 プランに 加 入 しており,57%が 音 楽 や 動 画 のダウンロードを 行 っている ただ, 同 調 査 を 行 った 後 の 国 内 におけるスマートフォンの 普 及 は 急 速 で,2011 年 4~9 月 の 国 内 携 帯 電 話 端 末 出 荷 台 数 の 中 でスマートフォンは 全 体 の 49.5%に 達 している 8) こともあり, 大 学 生 の 間 でも 今 後 普 及 していくものと 予 想 される パソコ ン 以 外 のプラットフォームにポッドキャストを 配 信 する 場 合, 従 来 型 のフィーチャーフォンと, 将 来 的 な 普 及 が 見 込 まれるスマートフォンの 両 方 に 対 応 させるのが, 当 面 は 現 実 的 だと 思 われる 以 上 のことから, 本 実 践 のねらいを 次 のように 定 めた (1) 榎 田 (2011)に 引 き 続 き,HUEP を 毎 回 の 授 業 の 副 教 材 として 利 用 する 前 回 は 配 信 環 境 として 主 に LMS(Moodle)を 利 用 した のに 対 し, 今 回 は HUEP のコンテンツを,パソコンのほかに 携 帯 電 話 (フィーチャーフォン スマートフォン)にも 対 応 させたシステムを 構 築 し, 毎 回 の 授 業 の 予 習 復 習 用 に 利 用 する (2) その 中 で, 利 用 度 ( 聴 取 回 数, 聴 取 手 段,ダウンロード 数 ), 使 用 感 ( 各 聴 取 手 段 のメリット デメリット), 有 用 性 (ポッドキャストによる 学 習 が 役 立 ったか)に 関 するデータを 集 め, 本 実 践 の 有 効 性 を 探 る 2 実 践 の 概 要 2.1 対 象 クラス 本 実 践 は,2011 年 5 月 ~7 月 に, 広 島 大 学 で 筆 者 が 担 当 している1 年 生 対 象 の2クラスで 行 わ れた 対 象 クラスは,スピーキング 中 心 の 大 学 英 語 科 目 コミュニケーション IA 25 名 およびリー ディング 中 心 の 科 目 コミュニケーション IB 47 名 である それぞれの 所 属 学 部 は 教 育 学 部 と 法 学 部 で,TOEIC 平 均 スコアはそれぞれ460.6( 標 準 偏 差 73.7)と549.5( 標 準 偏 差 92.9)である 2.2 教 材 開 発 および 携 帯 電 話 への 配 信 システムの 構 築 教 材 は,HUEP のコンテンツのうち やさしい 英 語 会 話 の 未 発 表 エピソードを 利 用 した や さしい 英 語 会 話 は 読 む 速 度 の 異 なる 同 じ 内 容 の 会 話 (スロースピードとナチュラルスピード) を 中 心 に,Lauer 准 教 授 が 学 生 アシスタントとともに 語 句 の 解 説 などを 加 えながら 番 組 を 進 行 し ている 今 回 はこの 中 から,ナチュラルスピードの 会 話 の 前 半 (1~1.5 分 )を 抽 出 し, 教 材 とし て 配 信 した 番 組 の 一 部 のみを 配 信 することにした 理 由 は, 番 組 全 体 の 平 均 的 長 さが15~20 分 あ り, 後 述 するように, 学 習 に 最 低 限 適 した 音 質 に 変 換 しても 番 組 全 体 を 携 帯 電 話 に 配 信 するには ファイルサイズが 大 きすぎるからである 会 話 には 特 に BGM 等 はつけず, 編 集 は 音 量 と 無 音 部 分 の 調 整 のみにとどめた ちなみに 会 話 の 話 者 は,オーストラリア,イギリス,アメリカ 出 身 の 広 島 大 学 留 学 生 が 務 めている このようにして 開 発 した 教 材 を,フィーチャーフォン,スマートフォン,およびパソコンに 配 信 するためのシステムを 構 築 した 配 信 ファイル 形 式 は, 日 本 国 内 の 主 要 通 信 事 業 者 3 社 の 仕 様 が 異 なっている( 表 1)ため, 同 一 の 教 材 を 複 数 のファイル 形 式 でサーバに 置 いた 9) 77

パソコン スマートフォン NTT docomo au by KDDI Softbank Mobile MP3 (.mp3) 3GPP (.3gp) 3GP2 (.3g2) ファイルサイズ 最 大 1.5MB 3GPP (.3gp) ファイルサイズ 最 大 300KB 表 1 パソコンおよび 携 帯 電 話 の 音 声 フォーマット さらに 教 材 配 信 専 用 サイトを 設 け,アクセス 元 の User-Agent をもとにフィーチャーフォン, スマートフォン,パソコン 用 にそれぞれ 表 示 を 最 適 化 したサイトに 振 り 分 けた( 図 3,4) フィー チャーフォンでは 通 信 事 業 者 によってファイルをダウンロードする 際 の HTML のタグ 表 記 が 異 なるので, 事 業 者 も 判 別 して 異 なるタグを 出 力 するようにした またアクセス 日 時,アクセスし たエピソード,アクセス 元 の User-Agent などをログとして 記 録 できるようにした ここでの 教 材 配 信 およびアクセス 記 録 の 仕 組 みには CGI を 利 用 している 図 3 フィーチャーフォン 上 の 画 面 (au W43S) 図 4 スマートフォン 用 の 画 面 (Android INFOBAR A01) 2.3 2クラスの 共 通 事 項 上 述 した2クラスの 授 業 は,いずれも CALL 教 室 で 行 われ, 広 島 大 学 の 標 準 的 LMS である WebCT を 利 用 した 大 学 に 入 学 して 最 初 のセメスターであるため, 本 実 践 は 学 生 が 授 業 展 開 に 慣 れてきたと 思 われる 授 業 後 半 の5~6 週 間 で 実 施 した 実 践 を 開 始 するにあたっては, 図 5のようなチャートを 配 布 し, 可 能 な 者 はできるだけ 携 帯 電 話 で 聞 くよう 指 示 した 手 持 ちの 携 帯 電 話 でアクセスできなかった 者,パケット 定 額 制 に 加 入 し ていない 者,および 携 帯 電 話 を 所 有 していない 者 については,パソコンでの 学 習 も 可 とした 毎 回 の 授 業 で 配 布 するプリントには, 共 通 の 宿 題 として 会 話 文 の 穴 埋 めディクテーション 問 題 と, 教 材 配 信 専 用 サイトの URL および QR コードを 掲 載 した QR コードの 作 成 にはシーマン <http://www.cman.jp/qrcode/>を 利 用 した 実 際 に 用 いたワークシートの 例 を 資 料 1に 掲 載 した なお, 本 実 践 で 使 用 した やさしい 英 語 会 話 のエピソードを 示 す( 表 2) 78

101 Nothing Is More Important than Family 102 Miyajima 103 Life on Hondori 104 The Atomic Bomb Remembrance Hall 105 Okonomiyaki Makes You Beautiful 106 Moving to Another Country* 107 Speeding* 図 5 学 習 方 法 選 択 用 チャート 表 2 * コミュニケーション IB のみ 本 実 践 で 使 用 したエピソード 2.4 コミュニケーション IA での 実 践 コミュニケーション IA では,ポッドキャストの 教 材 を 授 業 内 容 と 関 連 付 け, 成 績 評 価 の 一 部 に 組 み 入 れた すなわち, 宿 題 としてあらかじめ 聞 いたポッドキャストの 話 題 や 会 話 表 現 を 中 心 に 授 業 を 展 開 した 具 体 的 には,(1) 会 話 に 登 場 する 語 句 を 英 語 で 説 明 する 練 習,(2)トピッ クにちなんだスピーキング 練 習,さらには(3)モデル 会 話 の 表 現 を 用 いた 会 話 の 作 成 練 習 など である( 資 料 2を 参 照 ) そして 中 間 期 末 テストでは,それまでの 授 業 で 扱 ったエピソードを 試 験 範 囲 とし, 毎 回 の 宿 題 で 聞 いたものと 同 じディクテーション 問 題 を 出 題 した さらに, 授 業 回 数 の 不 足 を 補 うための 課 題 として, 好 きなエピソードを2 本 選 び,HUEP で 本 配 信 された 方 の 番 組 を 聴 き, 会 話 の 内 容 を 英 文 で 要 約 するとともに, 番 組 で 登 場 した 会 話 表 現 を 選 んで 文 を 作 る 課 題 を 課 した 2.5 コミュニケーション IB での 実 践 コミュニケーション IB では, 主 教 材 として TOEIC 対 策 の 教 科 書 を 使 用 している このた めポッドキャストは 基 本 的 に 自 学 自 習 用 として 用 い, 授 業 では 答 えあわせと 簡 単 な 解 説 のみにと どめた 毎 回 の 宿 題 として, 資 料 1のようなディクテーションのみのプリントを 配 布 した また, 成 績 評 価 においてはボーナス 点 として 扱 う 旨 を 説 明 した 3 実 践 の 結 果 ここでは, 本 実 践 のアクセスログおよび 学 期 末 に 実 施 したアンケート 調 査 をもとに, 教 材 の 利 用 度, 使 用 感,および 本 実 践 の 有 用 性 について 検 討 する なお, 回 答 者 数 は68 名 である 3.1 教 材 の 利 用 度 ( 聴 取 回 数, 聴 取 手 段,ダウンロード 数 ) まず, 各 エピソードのダウンロード 数 10) およびUser-Agentによるアクセス 元 を 示 す( 表 3,4) 79

1 Life on Hondori 82 2 Miyajima 69 3 The Atomic Bomb Remembrance Hall 55 4 Nothing Is More Important than Family 51 5 Okonomiyaki Makes You Beautiful 50 6 Moving to Another Country 23 7 Speeding 14 1 パソコン(Windows) 152 2 フィーチャーフォン(au by KDDI) 79 3 スマートフォン(Android) 45 4 フィーチャーフォン(NTT docomo) 39 5 スマートフォン(iPhone) 12 6 フィーチャーフォン(SoftBank Mobile) 10 7 パソコン(Mac) 6 表 3 ダウンロード 数 表 4 アクセス 元 の 解 析 結 果 ダウンロード 数 は,エピソードにより 増 減 はあるものの, コミュニケーション IB クラスの みが 対 象 だった2つを 除 くと,すべて50 以 上 のアクセスだった また,アクセス 元 としてはパソ コンが 最 も 多 く, 次 にフィーチャーフォン,スマートフォンの 順 番 となった 次 に,アンケート 調 査 の 結 果 を 示 す( 表 5, 図 6) 1 フィーチャーフォン 28 2 パソコン 23 3 スマートフォン 11 4 ほとんど 聞 いていない 6 表 5 主 な 聴 取 手 段 図 6 1 話 あたりの 平 均 聴 取 回 数 アンケート 調 査 では,フィーチャーフォン,パソコン,スマートフォンの 順 番 となった 上 記 のダウンロード 数 の 割 合 と 異 なるのは, 携 帯 電 話 では 一 度 教 材 をダウンロードすればウェブにア クセスすることなく 何 度 も 聞 けるのに 対 し,パソコンユーザーは 聞 こうとするたびにページにア クセスするからであろう また, 聴 取 回 数 のうち 最 も 多 かったのは5 回 で, 数 回 多 数 など 数 の 不 明 な 回 答 を 除 いた 平 均 聴 取 回 数 は4.08 回 となった 課 題 に 取 り 組 むために 同 じ 教 材 を 繰 り 返 し 聞 いている 様 子 が 伺 える 11) 次 項 では 教 材 を 利 用 した 学 生 にその 使 用 感 を 尋 ねた 結 果 を 詳 しく 扱 うが,その 前 に ほとんど 聞 かなかった と 回 答 した 学 生 に,その 理 由 を 尋 ねた 結 果 を 示 す( 表 6) 面 倒 くさい 3 時 間 がない 3 内 容 が 面 白 くない 0 その 他 0 表 6 ほとんど 聞 かなかった 理 由 80

授 業 時 間 外 の 学 習 を 行 わなかった 学 生 の 中 に, 教 材 の 内 容 に 不 満 を 表 明 する 回 答 がなかったこ とは, 裏 を 返 せば,そのような 学 生 にとって 内 容 が 面 白 いかどうかは 学 習 の 動 機 付 けにほとんど 影 響 しないということになる 授 業 の 課 題 であるので 時 間 がない という 回 答 は 論 外 としても, 学 生 に 面 倒 くさい と 感 じさせた 要 因 が, 授 業 時 間 外 の 英 語 学 習 にあるのか, 教 材 の 配 信 形 態 にあるのかは, 検 討 する 必 要 があるだろう 3.2 教 材 の 使 用 感 ( 各 聴 取 手 段 のメリット デメリット) 次 に, 携 帯 電 話 による 学 習 が 便 利 だったかどうかについて,フィーチャーフォン,スマートフォ ンの 別 にアンケートの 回 答 結 果 を 示 す( 表 7) フィーチャーフォン スマートフォン 強 くそう 思 う 5 1 ある 程 度 そう 思 う 15 6 あまりそう 思 わない 8 4 まったくそう 思 わない 0 0 表 7 携 帯 電 話 による 学 習 が 便 利 だったか スマートフォンユーザの あまりそう 思 わない の 比 率 (36%)が フィーチャーフォンユー ザのそれ(29%)と 比 較 して 若 干 多 めなのは 気 になるが, 両 者 を 合 わせて 強 くそう 思 う あ る 程 度 そう 思 う と 回 答 した 者 の 比 率 は 全 体 の69%で, 携 帯 電 話 を 利 用 した 学 習 に 対 する 学 生 の 反 応 はおおむね 肯 定 的 であったと 言 える 次 に, 携 帯 電 話 を 用 いて 学 習 した 者 (39 名 )を 対 象 に, 携 帯 電 話 を 用 いた 学 習 の 便 利 な 点 と 不 便 な 点 について 自 由 記 述 で 尋 ねた( 表 8,9) なお, 同 じ 意 見 が 多 数 存 在 するものは 一 つにまと めてある 肯 定 的 な 意 見 いちいちパソコンを 立 ち 上 げなくていい 手 軽 に 聞 けてよかった 携 帯 だと 気 軽 に 聞 ける ちょっとした 空 き 時 間 に 聞 くことができる 否 定 的 な 意 見 早 送 りや 巻 き 戻 しが 難 しかった CD のほうが 音 質 がよい 音 声 が 小 さいと 感 じた ネットにつなぐのが 面 倒 くさい イヤホンを 用 意 しないとどこでも 聞 けるよ うにならないのが 面 倒 だった 表 8 携 帯 電 話 の 便 利 な 点 ( 自 由 記 述 ) 表 9 携 帯 電 話 の 不 便 な 点 ( 自 由 記 述 ) このように 便 利 な 点 については パソコンが 不 要 (8 名 ) 手 軽 さ (4 名 ) 気 軽 さ (3 名 ) に 意 見 が 集 中 した 不 便 な 点 については 操 作 性 の 悪 さ (3 名 ) 音 質 の 悪 さ (2 名 ) 面 倒 く ささ (1 名 )が 指 摘 された 特 にフィーチャーフォンの 場 合,たとえ 音 声 再 生 機 能 のついたも のでも, 早 送 り, 巻 き 戻 し,リピート 再 生 といった 操 作 が 非 常 に 困 難 である また, 携 帯 電 話 で 音 楽 を 聞 く 習 慣 のない 学 生 にとっては,イヤホンを 用 意 しての 再 生 には 面 倒 くささ を 感 じる のだろう 81

そうした 面 倒 くささ から, 携 帯 電 話 を 利 用 しなかった 学 生 もいるようである 次 に,パソコン で 音 声 を 聞 いたと 回 答 した 学 生 (23 名 )を 対 象 に, 携 帯 電 話 を 利 用 しなかった 理 由 を 尋 ねた( 表 10) パソコンで 聞 くほうが 楽 12 ( その 他 の 自 由 記 述 ) パケット 定 額 制 に 入 っていない 4 携 帯 ではダウンロードはできるがイヤホンがつけら 試 してみたが 聞 けなかった 3 れないため 携 帯 電 話 を 持 っていない 1 パケット 料 金 が 気 になる その 他 3 パケット 定 額 制 に 入 っているが,それでもコストが 高 い 表 10 携 帯 電 話 を 利 用 しなかった 理 由 パケット 定 額 制 の 中 には, 例 えば 二 段 階 プランなどのように, 使 わなければ 少 額 の 料 金 で 済 ま せられるものもある そうしたプランに 加 入 している 者 にとっては, 音 声 のダウンロードは 負 担 になるようだ また, 通 信 事 業 者 3 社 の 仕 様 に 対 応 した 携 帯 用 サイトであっても, 少 ないケース ではあるが, 機 種 によっては 試 してみたが 聞 けなかった という 結 果 になるようである しか し,わざわざ 携 帯 電 話 を 使 うよりも パソコンで 聞 くほうが 楽 と 感 じる 学 生 が 少 なからず 存 在 することは, 先 ほど 見 た 操 作 性 の 悪 さや 面 倒 くささ が 影 響 している 可 能 性 がある 次 に 全 員 を 対 象 にした, 本 ポッドキャスト 全 体 に 対 する 自 由 記 述 の 中 から, 教 材 の 配 信 形 態 に ついての 意 見 を 示 す( 表 11) 肯 定 的 な 意 見 ファイルが 軽 い アクセスが 簡 単 で 迷 うことがなかった 携 帯 やスマホで 聞 けるのは 非 常 に 便 利 だと 思 った ipod に 入 れて 持 ち 運 びも 便 利 だった いつでもどこでも 聞 ける 何 度 も 同 じ 文 をきける 点 無 料 でリスニング 教 材 がダウンロードでき るのはよいことだと 思 う もしよかったら YouTube 動 画 としてやっ てほしい 否 定 的 な 意 見 毎 回 ネットにつながないといけないし, 音 の 流 れるものだから 家 でしかできない わざわざ 携 帯 でやることの 利 点 がわからな かった 普 通 に WebCT に 音 源 を 置 いてくれればい いと 思 う 機 種 によってはポッドキャストが 使 えない 携 帯 がある 携 帯 での 音 量 調 節 は 難 しいので 大 きめの 音 量 で 作 っておいてほしかった インターネットはわかりづらい 表 11 教 材 の 配 信 形 態 ( 自 由 記 述 ) 先 述 の 携 帯 電 話 を 用 いた 学 習 の 便 利 な 点, 不 便 な 点 と 重 複 する 回 答 も 見 られるが, 否 定 的 な 意 見 のうち 携 帯 でやることの 利 点 がわからなかった 普 通 に WebCT に 音 源 を 置 いてくれれば よい というのは, 普 段 の 授 業 で WebCT を 使 っていることが 影 響 しているものと 思 われる 授 業 時 間 の 内 外 で 結 局 パソコンにアクセスしなければならないのだから, 音 声 を 聞 くためだけに 携 帯 電 話 を 使 う 必 然 性 に 疑 問 を 感 じる 学 生 もいるわけである また, 肯 定 的 な 意 見 の 中 で YouTube 動 画 としての 配 信 を 希 望 する 意 見 は 興 味 深 い YouTube では 視 覚 的 に 学 習 を 支 援 するこ とが 可 能 であるし, 何 よりも 最 初 からクロスプラットフォームの 環 境 が 用 意 されているからである 82

3.3 本 実 践 の 有 用 性 (ポッドキャストによる 学 習 が 役 立 ったか) ここでは,ポッドキャストを 利 用 した 学 習 がどのぐらい 役 立 ったか,そしてどのような 効 果 が あると 感 じているか,それらの 結 果 をまとめる まず, 榎 田 (2010,2011)と 同 様 に, 全 員 を 対 象 に このポッドキャストは 英 語 学 習 に 役 立 っ たか そして 今 後 英 語 学 習 にポッドキャストを 使 ってみたいか という 質 問 への 回 答 結 果 を 示 す( 表 12,13) 強 くそう 思 う 6 ある 程 度 そう 思 う 51 あまりそう 思 わない 9 まったくそう 思 わない 1 回 答 なし 1 強 くそう 思 う 10 ある 程 度 そう 思 う 35 あまりそう 思 わない 22 まったくそう 思 わない 1 回 答 なし 1 表 12 このポッドキャストは 表 13 今 後 英 語 学 習 にポッド 英 語 学 習 に 役 立 ったか キャストを 使 ってみたいか 前 者 と 後 者 の 結 果 を 比 べたとき, 榎 田 (2010,2011)ではいずれも, 後 者 では(1) 強 くそう 思 う の 減 少,(2) ある 程 度 そう 思 う の 減 少,(3) あまりそう 思 わない の 増 加 という3つ の 傾 向 が 見 られた 今 回 の 結 果 でも(2)と(3)の 傾 向 は 共 通 しているが,(1)に 関 しては 前 者 よりも 後 者 の 方 が 増 えているのがわかる ちなみに 前 者 の 回 答 なし の 学 生 は, 後 者 では あ る 程 度 そう 思 う と 回 答 しており, 自 由 記 述 欄 でも 肯 定 的 な 意 見 を 述 べている 最 後 に, 教 材 の 内 容 および 学 習 成 果 に 関 する 自 由 記 述 の 意 見 を 示 す( 表 14) 肯 定 的 な 意 見 身 近 な 内 容 で 聞 きやすかった 話 にいつも 落 ち があって 面 白 かった 普 段 使 える 表 現 や, 今 まで 知 らなかった 面 白 い 表 現 が 多 かった 普 段 授 業 以 外 で 英 語 を 聞 くことがなかったので いい 習 慣 になったと 思 う 聞 いてみるまでは 嫌 々ながら 聞 く 感 じだが, 聞 いて みるとおもしろいから 思 わずずっと 聞 いてしまう 内 容 がよく 練 られていた 点 毎 回 の 会 話 の 中 に ポイントが 入 っている 学 習 の 道 筋 を 作 ってもらえて 学 習 しやすかった 以 前 より 聞 きなおす 回 数 が 減 ったと 思 います リスニング 能 力 の 向 上 が 感 じられた シャドウイングができるから Speaking の 練 習 になった 英 語 の 話 し 方 がわかってよかった 教 材 を 増 やしてほしい 否 定 的 な 意 見 日 本 語 訳 がほしかった 聞 き 取 りにくい 声 の 人 がいた (スピードとか ではなく 声 の 質 ) 英 語 が 速 くて 聞 き 取 りづらかった このポッドキャストの 練 習 でリスニング 力 がつ いたとはあまり 思 わない 1 回 あたりの 文 章 が 長 い 聞 き 取 りの 観 点,ポイント 等 を 明 示 してほし かった 表 14 教 材 の 内 容 と 学 習 成 果 ( 自 由 記 述 ) 83

内 容 と 学 習 成 果 については, 内 容 の 身 近 さ 面 白 さ,リスニング 力 の 向 上, 授 業 の 教 材 として 利 用 することの 効 果 などについて, 多 くの 肯 定 的 な 意 見 が 寄 せられた 否 定 的 な 意 見 では,スピー ドの 速 さ, 会 話 の 長 さ, 声 質 が 原 因 での 聞 き 取 りにくさなど, 主 にリスニング 教 材 としての 難 易 度 の 高 さが 指 摘 されていた また, 日 本 語 の 訳 や 解 説 がほしいという 意 見 も 複 数 見 られた(5 名 ) 4 まとめと 今 後 の 課 題 最 後 に 本 実 践 のまとめと 課 題 を 以 下 に 記 す まず, 携 帯 電 話 を 用 いた 教 材 配 信 については,パソコンを 立 ち 上 げることなく,いつでもどこ でも 手 軽 に 学 習 できる 点 が 高 く 評 価 された ただ,その 評 価 は 所 有 する 機 種 に 大 きく 依 存 してお り, 一 方 でダウンロードが 不 可 能 だった 者 や,たとえダウンロードができても 操 作 性 や 音 質 など の 問 題 を 指 摘 する 者 もいた 特 にフィーチャーフォンにおける 機 種 間 の 相 違 は 顕 著 であり, 日 本 の 通 信 事 業 者 3 社 が 採 用 しているそれぞれの 仕 様 で 配 信 しても, 学 生 の 多 様 な 視 聴 環 境 に 完 全 に 対 応 するのは 困 難 と 思 われる また, 学 内 で e ラーニングの 標 準 プラットフォームである LMS (WebCT)が 存 在 しているため,モバイル 機 器 を 利 用 する 意 義 を 十 分 に 見 出 すことができなかった 次 に,ポッドキャスト 教 材 を 利 用 した 授 業 実 践 については,これまでの 実 践 と 同 様 に, 多 くの 学 生 は 好 意 的 で, 内 容 の 面 白 さを 評 価 するとともに, 継 続 的 な 学 習 の 効 果 を 実 感 していた ただ, 内 容 の 面 白 さを 損 なわないよう, 大 学 生 の 英 語 学 習 者 には 馴 染 みが 薄 くても, 英 語 母 語 話 者 にとっ て 自 然 な 会 話 表 現 が 用 いられているため, 大 学 英 語 授 業 の 教 材 として 使 用 するには, 解 説 や 言 語 活 動 の 充 実 など,さらなる 指 導 の 工 夫 が 必 要 と 思 われる 今 後 の 課 題 としては,(1)すべての 学 習 者 が 個 々の 好 きな 環 境 で 学 べるための 環 境 整 備,(2) 音 声 ポッドキャストの 映 像 化,(3)ポッドキャストを 活 用 した 指 導 法 の 充 実 の3 点 を 挙 げておく 特 に(1)と(2)を 実 現 するためには, 先 述 した YouTube のような,クロスプラットフォーム のマルチメディアコンテンツ 配 信 環 境 を 利 用 することが 有 用 かもしれない 付 記 本 稿 は, 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (B)23320115による 研 究 成 果 の 一 部 である 注 1)パソコンから Hiroshima University s English Podcast にアクセスするには,ブラウザで 専 用 のウェブサイト <http://pod.flare.hiroshima-u.ac.jp/> を 利 用 するか,iTunes 上 で 広 島 大 学 あるいは Hiroshima University で 検 索 する 2)RSS フィードはウェブ 上 にある 最 新 情 報 の 見 出 しや 要 約 を 配 信 するためのメタデータを 指 す ポッドキャスティングで 用 いられるのは RSS 2.0 形 式 3)フィーチャーフォンとは,いわゆるキャリアメールや,i-mode など 携 帯 用 に 特 化 したサイ トやサービスの 利 用 が 可 能 で,カメラや 音 楽 プレーヤの 機 能 を 有 する 従 来 型 の 携 帯 電 話 メディ アファイルの 形 式 や HTML の 記 述 方 法 が 通 信 事 業 者 によって 異 なり,スマートフォンと 比 べ ると 汎 用 性 が 低 い 本 論 ではこのフィーチャーフォンとスマートフォンをまとめて 携 帯 電 話 と 呼 ぶ 4)スマートフォンと 同 様 にOSとタッチパネルを 搭 載 したタブレット 端 末 も 同 様 の 機 能 を 有 する 5) 広 島 大 学 ではキャンパス ユビキタス プロジェクトにより, 学 内 の Wi-Fi 環 境 が 整 備 され ている 84

6)ポータルとは 情 報 を 集 約 して 検 索 可 能 にした, 情 報 の 入 口 としての 機 能 アグリゲータとは 定 期 的 に RSS ファイルの 更 新 情 報 を 読 み, 購 読 者 に 配 信 する 機 能 7)ただし ipod touch は ios で 動 作 するので, 後 述 のアプリと Wi-Fi を 利 用 したワイヤレス 購 読 が 可 能 である 8)WirelessWire News による 9)この 変 換 作 業 には,ネット 上 で3GPP 3GP2ファイル 変 換 サービスを 提 供 している3gp.fm を 利 用 した 同 サイトは, 現 在 3gpconv.com という 名 称 に 変 更 されている 10)ここでのダウンロード 数 は,ユニークユーザー 数 ではなく 単 純 なページビューの 数 値 である 11) 榎 田 (2011)の 回 答 結 果 に 基 づく 平 均 聴 取 回 数 は1.21 回 だった この 時 は15~20 分 の 番 組 全 体 を LMS に 配 信 したのに 対 し, 今 回 は1~1.5 分 程 度 の 会 話 部 分 の 一 部 を 抜 粋 して 配 信 した 参 考 文 献 Lauer, J. (2008). High-quality Podcasts for Learning English. Hiroshima Studies in Language and Language Education, 11, 95-106. Lauer, J. (2009). Podcast Power: Hiroshima University s New English Listening Materials. 広 島 外 国 語 教 育 研 究 12, 85-94. Lauer, J., Enokida, K. (2010). A Longitudinal Study: The Effectiveness of Podcasts for Learning English. 広 島 外 国 語 教 育 研 究 13, 75-92. 池 田 真 生 子 (2008). Podcasting の 利 用 法 竹 内 理 ( 編 著 ), CALL 授 業 の 展 開 -その 可 能 性 を 拡 げるために (163). 松 柏 社. 榎 田 一 路 (2008). ポッドキャスティングを 英 語 学 習 に 利 用 する 上 での 予 備 調 査 とその 考 察 - 購 読 型 教 材 配 信 によるモバイル 英 語 学 習 システムの 構 築 に 向 けて- 広 島 外 国 語 教 育 研 究 11,69-81. 榎 田 一 路 (2009). 英 語 学 習 用 ポッドキャスト Hiroshima University s English Podcast -オリ ジナル 番 組 の 制 作 と 配 信 システムの 構 築 - 広 島 外 国 語 教 育 研 究 12,71-81. 榎 田 一 路 (2010). オリジナル 英 語 学 習 用 ポッドキャストの 授 業 での 活 用 広 島 外 国 語 教 育 研 究,13, 65-74. 榎 田 一 路 (2011). オリジナル 英 語 学 習 用 ポッドキャストの 授 業 での 継 続 的 活 用 広 島 外 国 語 教 育 研 究,14,71-82. 2011 年 4~9 月 の 国 内 携 帯 電 話 端 末 出 荷 スマートフォンは 全 体 の49.5%に WirelessWire News, 2011 年 11 月 30 日.<http://wirelesswire.jp/Mobile_Market_Survey/201111301900. html> 85

資 料 1 授 業 で 配 布 したワークシートの 例 Hiroshima University's English Podcast:Miyajima(6/21 配 信 ) 聴 き 取 りのポイント (1) 娘 は 父 親 に 何 をせがんでいますか (2) 父 親 が(1)のお 願 いを 受 け 入 れなかったのはなぜですか (3) 娘 が 数 を 数 えていた 物 の 正 体 は 何 ですか Script 前 半 M: Hurry up cupcake. Keep up! ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ). W: Daddy, can we buy deer snacks? M: Deer snacks? Well, I guess we can try some deer snacks. Are they good? W: I think so. The deer seem to like them. M: The deer? ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) to the deer? W: Daddy, these snacks are FOR the deer. Can we please buy some? M: Hmm, I don t think that s a good idea. ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ). They have many bad things called diseases. We should ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ). Now come on. Let s start our great adventure! W: Pretty please. They look so hungry. M: ( ) ( ) ( ), ( ) ( ) ( ). Cupcake, Daddy just doesn t trust any of those hungry deer. That s all. W: (sadly) OK. 単 語 と 表 現 cupcake ( 呼 びかけ)かわいこちゃん URL:http://vu.flare.hiroshima-u.ac.jp/i/pod/index0614.cgi 資 料 2 コミュニケーション IA で 使 用 したワークシートの 例 1. Please explain the underlined words in English. (1) Daddy, can we buy deer snacks? (2) We can sit in the maple leaf park or climb up Mount Misen. (3) That s not deer snacks! That s deer poop! 2. Speaking Practice (1) Which places do you recommend visiting in your hometown? (2) Which places do you want to visit in Hiroshima? 3. Create Your Own Dialogue! W: Daddy, can we buy ( )? M: Hmm, I don t think that s a good idea. ( ). W: Pretty please. ( ). M: ( ). 86

Abstract Delivering Original English Learning Podcasts to Mobile Phones Kazumichi ENOKIDA The Institute for Foreign Language Research and Education Hiroshima University In this paper, a classroom practice involving the delivery of Hiroshima University s English Podcast to student s mobile phones and the survey results are reported. The preceding reports by Enokida (2010, 2011) show that despite the benefits of podcasts to learners and instructors, some students find it a bother listening to them because an Internet-connected PC is required to download them. Mobile phones could give them easier access to podcasts by enabling them to download media files wirelessly, without a PC. Moreover, most students own a mobile phone and use it on a daily basis. The main objective of this research was to see if delivering podcasts to mobile phones is effective in alleviating students technical hurdles of listening to podcasts. The research was conducted in 2011 in two classes: Communication IA (n=25), a speaking class for the Faculty of Education, and Communication IB (n=47), a reading class for the Faculty of Law. CALL rooms were used as classrooms and WebCT as a learning management system. A special website was built with different skins for different types of platforms: feature phones, smartphones, and PCs. What device the visitor is accessing the website with, and which media format is the most suitable for it are automatically detected, and correct files are provided. Latest episodes from Easy English Conversation of Hiroshima University s English Podcast were used as materials. Students were given paper worksheets with dictation quizzes and a QR code on them, and instructed to download the audio files using their mobile phones, listen to them as many times as they like, and answer the quizzes by the time each lesson starts. In the Communication IA class the podcasts were used for speaking activities, while in the Communication IIB class they were mainly used for homework. Students of both classes were also required to listen to and summarize 2 episodes they chose from Hiroshima University s English Podcast. A questionnaire survey on English learning using podcasts was conducted at the end of the term. The results of this classroom practice can be concluded as follows: while 69% of the students who listened to podcasts on their mobile phone highly rated the convenience of this learning style, some students complained about the limited usability and the poor sound quality of mobile phones, and others wondered why they had to use their mobile phones while other online materials were provided on PC-based WebCT. To enable students to access podcasts with ease and in the way they choose, using multi-platform services like YouTube could be a better solution. 87