Contents 1. 歯 科 診 療 所 との 連 携 について 2. 循 環 器 内 科 の 紹 介 3. 最 新 の 膝 関 節 手 術 について(Vol. 2) 4. 顔 面 神 経 麻 痺 に 対 する 最 新 治 療 について 5. 地 域 包 括 ケア 病 棟 の 紹 介 6. がん 相 談 支 援 センターの 紹 介 7. 認 定 看 護 師 による 在 宅 患 者 同 一 日 訪 問 看 護 指 導 について 8. 地 域 医 療 部 の 紹 介 山 形 県 立 新 庄 病 院 地 域 医 療 部 TEL: 0233-22-5525( 代 表 ) FAX: 0233-28-7277( 直 通 ) 平 成 26 年 10 月 発 行 耳 鼻 咽 喉 科 救 急 部 副 部 長 長 瀬 輝 顕 これまで 山 形 県 立 新 庄 病 院 には 残 念 ながら 歯 科 口 腔 外 科 はありませんでした しかし この 7 月 1 日 から 歯 科 医 師 の 山 形 県 立 新 庄 病 院 への 往 診 が 制 度 化 され 運 用 が 開 始 されま した これまでも どうしても 必 要 な 時 にはお 願 いしていたのですが 我 々 医 師 としても とても 紹 介 し 易 くなりました さて ここで 多 くの 方 に 疑 問 が 生 じると 思 います なぜ 病 院 に 歯 科 が 必 要 なのか? 当 然 いくつかの 理 由 があります 話 は 少 しそれますが 人 間 は 食 事 の 時 には 食 べ 物 を 口 に 入 れ よく 歯 で 噛 んで 細 か くし かつ 唾 液 で 一 つの 塊 になった 食 塊 を 喉 に 送 り 込 み 食 道 へ 入 り 胃 へと 運 んでいき ます この 一 連 の 流 れを 嚥 下 といいます 人 間 では 呼 吸 の 空 気 は 鼻 から 入 り 頸 部 前 方 にある 気 管 に 入 り 肺 に 運 ばれます 一 方 食 物 は 口 から 頸 部 後 方 背 骨 の 前 にある 食 道 に 運 ばれます すると 空 気 と 食 べ 物 の 動 き の 中 で 重 なる 点 ができます そこをうまく 交 通 整 理 をしているのが 喉 頭 という 部 分 になり ます しかし 喉 頭 の 働 きがうまくいかないと 食 べ 物 飲 み 物 が 気 管 や 肺 に 入 ってしまう ことがあり これを 誤 嚥 といいます
高 齢 者 が 咳 をする むせるのは この 誤 嚥 も 大 きな 原 因 の 一 つです 交 通 整 理 をす る 喉 頭 の 働 きも 筋 肉 の 動 きなので 老 化 で 弱 ります 機 能 が 低 下 すると 誤 嚥 が 始 まり 最 初 は 咳 で 出 せるくらいの 少 量 ですが 増 加 すると 肺 まで 入 ってしまい 誤 嚥 性 肺 炎 を 生 じます これは 特 に 高 齢 者 にとっては 非 常 に 危 険 な 状 態 です 次 に 口 腔 内 には 常 在 菌 と 呼 ばれる 細 菌 が 多 数 存 在 します ただし 常 在 菌 と 人 体 は 共 生 しており 普 通 の 状 態 では 悪 さはしません しかし 体 調 不 良 時 には 口 腔 内 の 細 菌 量 は 増 加 し さらに 人 体 に 良 くない 菌 やカビも 出 てきます この 様 な 状 態 で 高 齢 者 の 方 が 誤 嚥 をすると 肺 に 直 接 病 原 菌 を 送 り 込 み 重 症 の 誤 嚥 性 肺 炎 を 発 症 し 生 命 の 危 機 となり ます そこで 入 院 中 の 病 気 のある 高 齢 者 に 口 腔 ケアをして 誤 嚥 性 肺 炎 を 防 ぎ 原 疾 患 の 治 療 に 専 念 できることは 治 療 上 非 常 に 有 用 なことです この 点 が 病 院 の 治 療 の 質 を 向 上 させ るために 重 要 であることは 常 識 になってきました これが 病 院 で 特 に 高 齢 者 の 治 療 にお いて 歯 科 との 連 携 が 重 要 になってきた 理 由 です これまでも 看 護 師 が 懸 命 に 口 腔 ケアを していましたが 専 門 家 の 関 与 があるとレベルがさらに 上 がります 二 つ 目 の 重 要 な 点 は 大 きな 手 術 やがんなどによる 化 学 療 法 放 射 線 療 法 などを 行 う 方 々 に 対 しての 口 腔 ケアです この 様 な 方 は 病 気 や 治 療 のために 体 力 や 免 疫 力 が 低 下 します つまり 高 齢 者 と 同 じような 状 態 であり 高 齢 がん 患 者 ではさらに 状 態 が 悪 化 しています この 様 な 方 々への 歯 科 医 師 の 介 入 は 誤 嚥 性 肺 炎 を 防 止 し 治 療 を 完 遂 しやすくしますので 治 癒 率 の 向 上 まで 見 込 まれます さらに 三 つ 目 は 歯 そのものが 悪 ければ 十 分 な 咀 嚼 ができません 通 常 の 食 事 が 取 れな くなり 栄 養 の 観 点 からも 良 くありません 病 気 の 時 には 通 常 よりも 必 要 とする 栄 養 は 増 加 します できれば 口 から 摂 取 して 胃 や 腸 を 使 った 栄 養 の 吸 収 が 体 にとっては 一 番 有 用 です その 入 り 口 である 歯 そのものを 治 療 できるのは 歯 科 だけです 高 齢 者 の 誤 嚥 性 肺 炎 を 防 止 し 原 疾 患 の 治 療 に 専 念 できる 大 きな 手 術 前 の 方 や 癌 によ る 化 学 療 法 放 射 線 療 法 等 を 行 う 方 の 誤 嚥 性 肺 炎 を 防 止 して 治 療 を 完 遂 できるようにす る 歯 そのものの 治 療 で 栄 養 面 でも 改 善 できる この 3 点 が 病 院 と 歯 科 との 連 携 で 患 者 の 皆 様 のメリットとなります これ 以 外 にも 歯 科 医 師 がいることはチーム 医 療 を 進 める 上 で 様 々なメリットがあります 病 院 の 建 て 替 えの 頃 には 歯 科 口 腔 外 科 も 山 形 県 立 新 庄 病 院 に 新 しい 診 療 科 としていてくれ るといいなと 心 から 思 います 歯 科 との 連 携 が 進 み 最 上 地 域 にひとつ 上 のレベルでの 医 療 を 地 域 住 民 の 皆 様 に 提 供 できるようになりました 今 後 積 極 的 に 活 用 していきます
循 環 器 内 科 教 育 研 修 部 長 廣 野 摂 4 名 の 医 師 ( 廣 野 摂 結 城 孝 一 奥 山 英 伸 橋 本 直 土 )で 循 環 器 の 診 療 を 行 っています 当 地 区 において カテーテルやペースメーカーを 用 いた 高 度 先 進 医 療 が 定 着 してから 約 10 年 が 経 過 しました お 陰 様 で 多 くの 患 者 様 をご 紹 介 頂 けるようになりました 心 より 感 謝 申 し 上 げます 近 年 4 名 となった 心 臓 超 音 波 専 門 技 師 が(10 年 前 は 一 人 もおりませんでし た) 年 間 約 3000 例 の 精 密 心 機 能 評 価 を 行 い 我 々の 診 療 を 補 助 してくれています 加 え て 重 症 心 不 全 に 対 する 適 応 補 助 換 気 療 法 (ASV)と 心 臓 リハビリテーションの 導 入 に 向 け 奥 山 医 師 を 中 心 に 日 々 臨 床 研 究 が 行 われています 以 下 に 外 来 と 入 院 の 診 療 体 制 を 示 します 外 来 月 曜 日 ; 奥 山 ( 新 患 ) 橋 本 ( 新 患 ) 廣 野 ( 再 来 ) 水 曜 日 ; 奥 山 ( 再 来 ) 橋 本 ( 再 来 ) 木 曜 日 ; 結 城 ( 新 患 ) 金 曜 日 ; 廣 野 ( 新 患 ) 結 城 ( 再 来 ) 火 曜 日 ( 終 日 )と 金 曜 日 ( 午 後 )はカテーテル 日 です 入 院 平 日 日 中 は 主 治 医 制 時 間 外 と 休 日 はチーム 制 ( 当 番 制 )で 診 療 しています 入 院 患 者 の 概 要 がチームで 把 握 できるように(ミーティングを 兼 ねて) 毎 朝 7 時 15 分 から 全 員 で 入 院 患 者 の 回 診 を 行 っています 平 成 25 年 度 の 診 療 実 績 を 示 します( 主 病 名 から 検 索 ) 入 院 患 者 総 数 1,009 例 心 血 管 疾 患 656 例 ( 急 性 心 不 全 173 例, 急 性 冠 症 候 群 59 例, 安 定 した 虚 血 性 心 疾 患 170 例, 心 原 性 脳 塞 栓 106 例, 動 静 脈 疾 患 54 例, 不 整 脈 50 例, 心 筋 心 膜 弁 膜 疾 患 19 例, 他 25 例 ) 集 中 治 療 室 入 室 57 例 一 日 平 均 入 院 患 者 数 45.7 例 平 均 在 院 日 数 16.5 日 心 血 管 カテーテル 304 件 (うち 経 皮 的 冠 動 脈 形 成 術 142 件, 四 肢 血 管 形 成 術 33 件 ) ペースメーカー 植 え 込 み 術 57 件 心 臓 電 気 生 理 学 検 査 3 件 心 臓 外 科 との 連 携 手 術 が 必 要 な 大 動 脈 冠 動 脈 弁 膜 疾 患 は 山 形 大 学 日 本 海 総 合 病 院 県 立 中 央 病 院 に 紹 介 しています すべての 病 院 の 循 環 器 科 の 主 要 メンバーが 山 形 大 学 第 一 内 科 または 第 二 外 科 医 局 の 医 師 であり 定 期 的 なカンファレンスを 通 じて 密 な 連 携 体 制 がとられています 平 成 25 年 度 に 救 急 車 やドクターヘリを 用 いて 3 つの 病 院 に 搬 送 した 症 例 は 14 例 救 命 率 は 78.6%でした 新 庄 最 上 地 区 における 循 環 器 疾 患 患 者 の 救 命 と 生 活 の 質 向 上 を 目 標 に 努 力 を 続 けてまい ります ご 参 考 の 上 今 後 も 多 数 の 患 者 様 のご 紹 介 をお 願 い 申 し 上 げます
整 形 外 科 手 術 部 副 部 長 浅 野 多 聞 2. 前 十 字 靭 帯 再 建 術 近 年 のスポーツ 人 口 の 増 加 に 伴 い 膝 関 節 外 傷 で 多 くみられ 見 逃 されやすく 自 然 軽 快 しにくく 放 置 すると 軟 骨 損 傷 半 月 板 損 傷 変 形 性 膝 関 節 症 に 移 行 する 前 十 字 靭 帯 損 傷 ( 以 下 ACL)の 最 近 の 治 療 について 述 べさせていただきたいと 思 います ACL 損 傷 は サッカー 柔 道 バスケットボール バレーボール スキーなどのスポー ツや 転 倒 によって 膝 関 節 の 内 にある 靭 帯 が 断 裂 することによって 起 こります 膝 関 節 を 伸 展 位 付 近 で 外 反 することによって 起 こりやすく 半 数 以 上 の 患 者 さんがポキッ ブチッな どの 断 裂 音 を 聞 いているといわれています 症 状 は, 受 傷 早 期 は 膝 関 節 の 腫 脹 と 関 節 内 に 血 液 がたまる 膝 蓋 跳 動 がみられます 靭 帯 がつながっていないことより, 脛 骨 が 大 腿 骨 の 前 方 に 亜 脱 臼 する giving way とよばれる 膝 くずれ 現 象 があると 膝 の 疼 痛 と2 次 性 の 軟 骨 損 傷 半 月 板 損 傷 が 起 こります 診 断 は 前 方 引 き 出 しテスト Lachman テスト pivot shift テストなどの 徒 手 検 査 ス トレスレントゲン 検 査 機 械 による 膝 関 節 の 不 安 定 性 検 査 に 加 えて 画 像 検 査 として MRI 検 査 が 有 効 です 靭 帯 そのものの 断 裂 と 合 併 する 骨 軟 骨 の 損 傷, 半 月 板 損 傷 も 診 断 できま す ACL 損 傷 の 治 療 の 原 則 は 手 術 療 法 となります 前 十 字 靭 帯 は 膝 関 節 の 運 動 に 非 常 に 重 要 な 役 割 をもっており 関 節 の 中 にある 靭 帯 なので 血 液 の 供 給 が 少 なく, 自 然 修 復 が 期 待 で きないので 手 術 が 必 要 です 靭 帯 を 縫 合 する 手 術 は 有 効 ではなく 靭 帯 移 植 術 が 基 本 とな ります 移 植 靭 帯 は 日 本 国 内 では 膝 関 節 付 近 の 自 分 の 腱 を 移 植 する 方 法 が 一 般 的 で 半 腱 様 筋 腱 薄 筋 腱 膝 蓋 腱 などが 使 用 されます 最 新 の ACL 再 建 術 は 本 来 の 前 十 字 靭 帯 の 走 行 を 再 現 するために 解 剖 学 的 2 重 束 再 建 術 を 行 っております 従 来 の 手 術 では 前 方 不 安 定 性 は 制 動 できたのですが 前 外 側 回 旋 不 安 定 性 までは 制 動 されませんでした 膝 のひねる 動 作 が 安 定 します この 手 術 術 式 はプロサ ッカー 選 手 オリンピック 選 手 が 受 けている 手 術 方 法 です 以 前 までは 山 形 市 内 まで 紹 介 されていた 解 剖 学 的 2 重 束 ACL 再 建 術 も 山 形 県 立 新 庄 病 院 で 受 けることが 可 能 ですので ぜひ 紹 介 受 診 して 下 さい
耳 鼻 咽 喉 科 医 療 情 報 部 副 部 長 古 川 孝 俊 顔 面 神 経 麻 痺 になった 患 者 様 は 目 が 閉 じられない 水 を 飲 むと 口 からこぼれる とい った 症 状 がある 日 突 然 出 現 するため 皆 さん 驚 いて 病 院 を 受 診 されます 顔 面 神 経 麻 痺 を 引 き 起 こす 疾 患 として 代 表 的 な ベル 麻 痺 ハント 症 候 群 の 原 因 は 体 内 に 潜 在 しているヘルペスウイルス(HSV VZV)の 再 活 性 化 が 原 因 であると 判 明 して います ベル 麻 痺 の 発 症 機 序 を 以 下 に 示 します HSV-1 初 感 染 抗 体 保 有 率 Adour(1975) 85% Kawaguchi(2006) 77% 背 景 因 子 糖 尿 病 高 血 圧 動 脈 硬 化 など 膝 神 経 節 に 潜 伏 感 染 再 活 性 化 神 経 炎 誘 因 疲 労 風 邪 ストレス 妊 娠 寒 冷 暴 露 など 顔 面 神 経 管 内 での 拘 扼 二 次 的 虚 血 ( 悪 循 環 ) Bell 麻 痺 発 症 柳 原 尚 明 (1997) 顔 の 表 情 に 関 わる 症 状 の 他 に 音 が 響 く 涙 が 出 にくい 耳 が 痛 い 聞 こえが 悪 くなる めまいがするといった 症 状 を 伴 うこともあります ウイルス 性 顔 面 神 経 麻 痺 の 発 症 率 は 人 口 10 万 人 当 たり 1 年 間 に 20~30 人 で 山 形 県 では 1 年 間 に 約 300 人 の 人 が 発 症 していることになります 顔 面 神 経 麻 痺 は 自 然 に 回 復 する 場 合 もありますが 診 断 治 療 が 遅 れた 場 合 や 重 度 の 場 合 は 後 遺 症 を 残 す ことになります 口 笛 吹 や 頬 膨 らましの 動 作 によって まぶたが 閉 じてしまう 目 を 閉 じると 口 が 引 きつって しまう 顔 がこわばって 重 苦 しくなる 顔 が 痙 攣 する といった 後 遺 症 が 生 じます ひょっとこ が 顔 面 神 経 麻 痺 の 典 型 的 な 後 遺 症 の 姿 です( 右 図 )
ウイルス 性 顔 面 神 経 麻 痺 に 対 する 治 療 内 容 は 顔 面 神 経 に 生 じている 炎 症 を 軽 減 させた めのステロイド 投 与 と 神 経 損 傷 の 原 因 となっているウイルスの 活 動 を 抑 えるための 抗 ウ イルス 薬 投 与 が 主 になります 高 度 麻 痺 の 場 合 には 入 院 して 大 量 のステロイドを 点 滴 す る 治 療 が 行 われます 顔 面 神 経 減 荷 術 顔 面 神 経 麻 痺 の 重 症 例 に 対 して 顔 面 神 経 減 荷 術 という 保 険 収 載 されている 手 術 が 行 われる 場 合 がありますが その 効 果 に 関 し てエビデンスレベルの 高 い 報 告 が 未 だにな されていません 顔 面 神 経 減 荷 術 の 有 効 性 について 疑 問 視 される 意 見 もあります 日 本 顔 面 神 経 学 会 発 行 の 顔 面 神 経 麻 痺 診 療 の 手 引 きにおいて 顔 面 神 経 減 荷 術 はグレ 顔 面 神 経 ード C1( 行 うよう 考 慮 してもよいが 十 分 な 科 学 的 根 拠 はない)となっています このような 現 状 の 中 で 2012 年 に 愛 媛 大 学 のグループが 高 度 麻 痺 例 の 38 症 例 に 対 し 減 荷 術 に 合 わせて 顔 面 神 経 に bfgf(basic fibroblast growth factor)を 直 接 投 与 するこ とで 投 与 しない 減 荷 術 よりも 有 意 差 を 持 って 治 癒 率 が 改 善 したと 報 告 しました(Hato N, et al. Otolaryngol Head Neck Surg. 2012) その 38 例 に 明 らかな 有 害 事 象 は 発 生 してい ません その 後 bfgf 投 与 に 関 する 他 施 設 共 同 研 究 が 開 始 されつつある 状 況 にあります 新 庄 病 院 においても 顔 面 神 経 麻 痺 の 後 遺 症 で 苦 しむ 患 者 を 減 らすべく bfgf を 併 用 した 顔 面 神 経 減 荷 術 ( 再 生 医 療 の 併 用 )を 開 始 しています( 倫 理 委 員 会 で 承 認 済 ) この 治 療 を 行 っているのは 東 北 地 方 では 当 院 のみになります また 後 遺 症 を 予 防 するリハビリテーションも 重 要 となります 当 院 では 顔 面 神 経 麻 痺 のリハビリに 関 する 訓 練 を 受 けたリハビリスタッフが 顔 面 神 経 麻 痺 で 受 診 された 患 者 様 皆 様 にリハビリを 指 導 しています(リハビリスタッフによって 顔 面 神 経 麻 痺 のリハビリ を 指 導 しているのは 県 内 で 当 院 のみです) 以 上 お 示 し 致 しましたように 当 院 では 顔 面 神 経 麻 痺 に 対 する 治 療 に 精 力 的 に 取 り 組 ん でおります もし 顔 面 神 経 麻 痺 の 患 者 様 がおられましたら ぜひ 当 院 を 早 期 に 受 診 させて 頂 けます 様 宜 しくお 願 い 申 し 上 げます
内 科 医 療 安 全 部 副 部 長 荒 生 剛 今 年 度 より 第 6 病 棟 の 病 棟 長 をさせていただいております 荒 生 剛 と 申 します よろし くお 願 い 申 し 上 げます 第 6 病 棟 は 看 護 師 17 名 6 病 棟 専 従 理 学 療 法 士 1 名 ベッド 数 40 床 です これまで 第 6 病 棟 は 入 院 後 の 治 療 により 症 状 が 安 定 し 在 宅 復 帰 に 向 けて 積 極 的 な リハビリテーションが 必 要 な 患 者 様 を 対 象 とする 亜 急 性 期 病 床 として 運 営 してまいりまし た しかしながら 平 成 26 年 9 月 で 亜 急 性 期 入 院 医 療 管 理 料 が 廃 止 されました 平 成 26 年 10 月 1 日 からは 第 6 病 棟 を 地 域 包 括 ケア 病 棟 として 運 用 します 高 齢 化 社 会 となる 将 来 を 考 えると 患 者 様 の 状 態 に 応 じた 適 切 な 医 療 の 提 供 を 行 うこと が 重 要 となります 地 域 包 括 ケア 病 棟 は 患 者 様 の 在 宅 復 帰 を 支 援 します 地 域 包 括 ケア 病 棟 とは 急 性 期 までの 治 療 が 奏 功 し 病 状 が 安 定 した 患 者 様 に 対 し 在 宅 への 復 帰 や 介 護 施 設 への 入 所 までの 医 療 や 支 援 を 行 う 病 棟 です 地 域 包 括 ケア 病 棟 に 入 院 の 対 象 となる 方 1 在 宅 での 療 養 にあたり 社 会 資 源 の 利 用 や 療 養 環 境 の 調 整 のために 準 備 が 必 要 な 方 2 栄 養 指 導 が 必 要 な 方 服 薬 指 導 が 必 要 な 方 や 疼 痛 管 理 が 必 要 な 方 3 病 状 は 改 善 しているものの 入 院 で 引 き 続 き 治 療 が 必 要 な 方 4 在 宅 復 帰 するにあたり 積 極 的 にリハビリを 行 う 方 入 院 について 主 治 医 が 適 応 について 判 断 し 患 者 様 とご 家 族 様 に 提 案 させていただきます ご 了 解 いただいた 場 合 第 6 病 棟 に 転 棟 とさせていただき 継 続 して 入 院 療 養 とさせていただ きます 入 院 期 間 について 入 院 期 間 は 最 長 で60 日 となります また 看 護 職 員 の 配 置 は 看 護 職 員 13:1となります ( 平 成 26 年 度 はリハビリスタッ フの 人 数 に 限 りがあり リハビリできる 患 者 様 の 人 数 は 限 られております ) 地 域 包 括 ケア 病 棟 に 入 院 した 場 合 の 利 点 主 治 医 看 護 師 薬 剤 師 管 理 栄 養 士 リハビリスタッフ 退 院 支 援 担 当 者 が 協 力 して 患 者 様 のリハビリや 退 院 支 援 ( 相 談 準 備 )を 行 うことです
入 院 費 用 について 地 域 包 括 ケア 病 棟 に 入 院 された 場 合 入 院 費 の 計 算 方 法 が 通 常 とは 異 なり 地 域 包 括 ケ ア 病 棟 入 院 料 1 を 算 定 いたします 入 院 費 は 定 額 で リハビリテーション 投 薬 料 注 射 料 処 置 料 検 査 料 入 院 基 本 料 画 像 診 断 料 等 のほとんどの 費 用 が 含 まれています 治 療 内 容 によっては 一 般 病 棟 より 自 己 負 担 金 が 増 額 する 場 合 もありますが ひと 月 あ たりの 医 療 費 の 負 担 限 度 額 が 定 められていますので 一 般 病 棟 の 場 合 と 負 担 上 限 は 変 わり ません (70 歳 以 上 ではほとんどの 場 合 増 額 はありません ) とうぞよろしくお 願 い 申 し 上 げます がん 相 談 支 援 センターとは? がん 相 談 支 援 センターは がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 ( 都 道 府 県 がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 及 び 地 域 がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 をいう ) に 設 置 されることになっており 当 院 は 地 域 がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 の 指 定 を 受 けています がん 相 談 支 援 センターは 患 者 様 やご 家 族 様 地 域 の 方 々に がんに 関 することやがん 治 療 の 情 報 療 養 生 活 や 医 療 費 への 不 安 など がんに 関 するあらゆる 相 談 を 受 けています ご 相 談 いただいた 内 容 が 外 部 に 漏 れることはありません 県 立 新 庄 病 院 へ 受 診 していない 方 のご 相 談 もお 受 けしております ぜひ 安 心 してお 気 軽 にご 相 談 ください 相 談 をするには? 1. 相 談 方 法 (1) 対 面 相 談 1 階 の 医 療 相 談 受 付 ( 再 来 受 付 8)でお 受 けいたします (2) 電 話 相 談 県 立 新 庄 病 院 のがん 相 談 担 当 まで 連 絡 ください 電 話 番 号 :0233-22-5525( 代 表 ) 2. 相 談 受 付 日 時 毎 週 月 曜 日 ~ 金 曜 日 の8 時 30 分 ~17 時 15 分 (ただし 祝 日 1 月 3 日 12 月 29 日 12 月 31 日 を 除 く)
当 院 では 最 上 地 域 の 訪 問 看 護 ステーションからご 協 力 をいただきまして 認 定 看 護 師 による 在 宅 患 者 同 一 日 訪 問 看 護 指 導 を26 年 10 月 中 に 実 施 する 予 定 です 認 定 看 護 師 による 在 宅 患 者 同 一 日 訪 問 看 護 指 導 により 認 定 看 護 師 が 地 域 に 出 るこ とによって 在 宅 療 養 の 質 の 向 上 やご 自 宅 で 生 活 している 方 の 安 心 につなげることを 目 指 しておりますので 対 象 となるような 方 がおりましたら 一 度 県 立 新 庄 病 院 地 域 医 療 部 まで 連 絡 ください( 電 話 0233-22-5525( 代 表 )) 認 定 看 護 師 による 在 宅 患 者 同 一 日 訪 問 看 護 指 導 とは? 訪 問 看 護 ステーションの 看 護 師 と 県 立 新 庄 病 院 の 認 定 看 護 師 ( 緩 和 ケア 認 定 看 護 師 皮 膚 排 泄 ケア 認 定 看 護 師 ) が 患 者 様 のご 自 宅 を 一 緒 に 訪 問 し 専 門 的 なケアを 行 います ともにケアをすることで 患 者 様 ご 家 族 様 がご 自 宅 で 安 心 して 療 養 生 活 できる ようサポートします 訪 問 の 対 象 となる 方 は? 次 の(1) (2)をともに 満 たす 最 上 地 域 尾 花 沢 市 大 石 田 町 にお 住 まいの 方 です (1) 在 宅 で 療 養 を 行 っている 悪 性 腫 瘍 の 鎮 痛 療 法 若 しくは 化 学 療 法 を 行 っている 患 者 又 は 真 皮 を 越 える 褥 瘡 の 状 態 にあって 通 院 が 困 難 な 患 者 であること (2) 医 療 保 険 で 訪 問 看 護 ステーションのサー ビスを 利 用 している 患 者 であること ともにケア を 行 います 県 立 新 庄 病 院 への 受 診 歴 がない 方 であっても 訪 問 の 対 象 になります 注 意 点 認 定 看 護 師 による 在 宅 患 者 同 一 日 訪 問 看 護 指 導 を 実 施 すると 訪 問 看 護 ステーシ ョンへの 支 払 いとは 別 に 県 立 新 庄 病 院 への 支 払 いが 発 生 します
当 院 地 域 医 療 部 は 8 名 の 体 制 で 地 域 の 医 療 機 関 との 密 接 な 連 携 の 推 進 (FAXによ る 診 療 予 約 や 紹 介 患 者 様 の 来 院 報 告 返 書 管 理 ) また 患 者 様 ご 家 族 様 への 退 院 支 援 や 相 談 対 応 を 行 っています 組 織 体 制 職 名 氏 名 電 話 番 号 副 院 長 ( 兼 ) 地 域 医 療 部 長 八 戸 茂 美 ( 内 科 ) - 地 域 医 療 部 副 部 長 結 城 孝 一 ( 内 科 ) 手 塚 康 二 ( 外 科 ) - 医 療 福 祉 相 談 専 門 員 森 健 一 0233-32-1045 退 院 支 援 看 護 専 門 員 奥 山 明 美 0233-32-1046 主 任 看 護 師 斉 藤 優 子 ( 緩 和 ケア 認 定 看 護 師 ) 0233-32-1046 主 事 ( 相 談 担 当 ) 髙 橋 辰 之 0233-32-1045 ニチイ 学 館 社 員 奥 山 かおる 荒 木 敦 子 0233-28-7276 業 務 内 容 1. 地 域 医 療 連 携 1 地 域 の 関 係 機 関 ( 医 療 機 関 福 祉 施 設 行 政 等 )との 連 携 推 進 連 絡 調 整 2 FAXによる 診 療 予 約 3 紹 介 患 者 の 返 書 管 理 4 逆 紹 介 の 推 進 5 地 域 医 療 連 携 システム(もがみネット)の 推 進 もがみネットとは 当 院 の 画 像 データ 等 を 地 域 医 療 機 関 が 閲 覧 できるシステム 6 地 域 医 療 支 援 2. 退 院 支 援 患 者 様 のスムーズな 在 宅 復 帰 を 目 指 し 関 係 機 関 と 連 絡 調 整 しながら 退 院 支 援 を 実 施 します また 退 院 後 の 患 者 様 の 療 養 生 活 についての 支 援 も 行 っております 主 な 対 象 者 1 対 応 困 難 な 事 情 ( 在 宅 での 介 護 に 不 安 )のある 方 2 医 療 処 置 の 必 要 な 方 3 ケアマネージャーがついている 方 4 在 宅 での 支 援 体 制 を 構 築 する 必 要 のある 方 3. 相 談 業 務 主 な 相 談 内 容 1 転 院 施 設 入 所 に 関 する 情 報 提 供 連 絡 調 整 2 医 療 制 度 介 護 保 険 制 度 の 内 容 や 申 請 方 法 についての 情 報 提 供 3 地 域 の 関 係 機 関 からの 問 い 合 わせへの 対 応 地 域 医 療 部 会 の 光 景 地 域 医 療 部 の 職 員 のみでな く 院 内 の 各 部 署 ( 看 護 部 薬 剤 部 栄 養 管 理 科 放 射 線 部 リハビリテーション 科 等 )の 職 員 が 地 域 連 携 の 向 上 のため 協 議 しています