21P-66. 開 放 性 骨 折 で 正 しいのはどれか 1. 創 外 に 骨 が 露 出 している 骨 折 をいう 2. 高 度 な 粉 砕 骨 折 である 3. 外 固 定 は 禁 忌 である 4. golden hour 内 の 感 染 防 止 が 重 要 である 開 放 性 骨 折 は 創 部 と 骨 折 部 の 交 通 があるものをいい 受 傷 後 6 8 時 間 の golden hour に 適 切 な 創 処 置 を 行 えば 一 時 的 な 創 閉 鎖 が 可 能 となる 21P-67. 単 純 エックス 線 像 により 確 定 診 断 がしやすい 骨 折 はどれか 1. 骨 挫 傷 2. 竹 節 状 骨 折 骨 挫 傷 は 海 綿 質 の 微 細 な 骨 折 であり MRI による 鑑 別 が 必 要 となる 骨 軟 骨 骨 折 は 3. 骨 軟 骨 骨 折 関 節 軟 骨 が 軟 骨 下 骨 層 を 伴 って 剥 離 したもので X 線 像 で 証 明 しにくい ソルター 4.ソルター ハリスV 型 骨 折 ハリスV 型 では 骨 端 軟 骨 層 の 圧 挫 であり X 線 像 で 証 明 しにくい 21P-68. 過 剰 仮 骨 形 成 の 結 果 により 生 じるのはどれか 1. 異 常 可 動 2. 脂 肪 塞 栓 3. 深 部 静 脈 血 栓 関 節 付 近 の 骨 折 では 過 剰 に 仮 骨 が 形 成 されやすく 関 節 運 動 障 害 を 生 じやすい 4. 関 節 運 動 障 害 脂 肪 塞 栓 は 骨 損 傷 部 から 流 出 した 骨 髄 脂 肪 の 小 滴 が 塞 栓 を 起 こすもの 深 部 静 脈 血 栓 は 静 脈 に 血 栓 ができ 肺 に 塞 栓 を 起 こすものである 21P-69. 外 傷 とその 形 態 指 標 との 組 み 合 わせで 正 しいのはどれか 1. 肘 内 側 靭 帯 損 傷 運 搬 角 の 減 少 2. 踵 骨 骨 折 ベーラー 角 の 増 大 足 関 節 内 返 し 捻 挫 では 前 距 腓 靭 帯 や 踵 腓 靭 帯 が 損 傷 し 距 骨 傾 斜 角 が 増 大 する 3. 足 関 節 内 返 し 捻 挫 距 骨 傾 斜 角 の 増 大 肘 内 側 靭 帯 損 傷 では 運 搬 角 の 増 大 し 踵 骨 骨 折 ではベーラー 角 の 減 少 し 大 腿 4. 大 腿 骨 頸 部 外 転 型 骨 折 頸 体 角 の 減 少 骨 頸 部 外 転 型 骨 折 は 頸 体 角 の 増 大 がみられる 21P-70. 類 似 する 病 態 と 鑑 別 点 との 組 み 合 わせで 適 切 なのはどれか 1. 鎖 骨 外 端 骨 折 と 肩 鎖 関 節 上 方 脱 臼 肩 外 転 制 限 の 程 度 前 脛 腓 靭 帯 損 傷 と 前 距 腓 靭 帯 損 傷 の 鑑 別 には 微 妙 な 圧 痛 部 位 の 差 異 が 有 用 2.C8 神 経 根 症 と 肘 部 管 症 候 群 骨 間 筋 萎 縮 の 有 無 である 前 脛 腓 靭 帯 は 遠 位 脛 腓 関 節 前 面 に 前 距 腓 靭 帯 は 外 果 前 縁 から 腓 骨 軸 3. 脛 骨 疾 走 型 疲 労 骨 折 とシンスプリント 回 内 足 の 有 無 とほぼ 直 角 に 触 知 できる 鎖 骨 外 端 骨 折 と 肩 鎖 関 節 上 方 脱 臼 は 画 像 診 断 C8 神 4. 前 脛 腓 靭 帯 損 傷 と 前 距 腓 靭 帯 損 傷 圧 痛 部 位 の 差 異 経 根 症 と 肘 部 管 症 候 群 は 指 の 屈 曲 脛 骨 疾 走 型 疲 労 骨 折 とシンスプリントは 圧 痛 部 位 の 差 異 と 疼 痛 の 質 が 有 用 21P-71. 膝 蓋 骨 脱 臼 で 膝 関 節 の 肢 位 に 関 係 なく 脱 臼 しているのはどれか 1. 反 復 性 脱 臼 2. 習 慣 性 脱 臼 3. 恒 久 性 脱 臼 4. 陳 旧 性 脱 臼 恒 久 性 脱 臼 は 膝 関 節 の 肢 位 に 関 係 なく 脱 臼 しているものである 21P-72. 受 傷 直 後 の 肩 外 転 角 を 小 さい 順 に 並 べたもので 正 しいのはどれか 1. 鎖 骨 下 脱 臼 腋 窩 脱 臼 関 節 窩 下 脱 臼 2. 関 節 窩 下 脱 臼 鎖 骨 下 脱 臼 腋 窩 脱 臼 3. 関 節 窩 下 脱 臼 腋 窩 脱 臼 鎖 骨 下 脱 臼 4. 鎖 骨 下 脱 臼 関 節 窩 下 脱 臼 腋 窩 脱 臼 鎖 骨 下 脱 臼 腋 窩 脱 臼 関 節 窩 下 脱 臼
21P-73. 末 梢 神 経 麻 痺 を 合 併 するのはどれか 1.スワンネック 変 形 2.へバーデン(Heberden) 結 節 3.デュピュイトラン(Dupuytren) 拘 縮 4.フォルクマン(Volkmann) 拘 縮 フォルクマン 拘 縮 は 外 傷 による 内 出 血 や 圧 迫 などによって 組 織 内 圧 が 上 昇 し 循 環 不 全 が おこり 組 織 の 壊 死 や 末 梢 神 経 麻 痺 などをきたす 疾 患 である スワンネック 変 形 はDIP 関 節 屈 曲 PIP 関 節 過 伸 展 の 変 形 へバーデン 結 節 はDIP 関 節 の 変 形 性 関 節 症 デュピュイト ラン 拘 縮 は 手 掌 腱 膜 の 拘 縮 をいう 21P-74. ガレアジ(Galeazzi) 骨 折 で 正 しいのはどれか 1. 後 骨 間 神 経 麻 痺 を 合 併 する 2. 近 位 橈 尺 関 節 部 で 橈 骨 頭 が 脱 臼 する 3. 尺 骨 骨 幹 部 の 骨 折 である 4. 前 腕 回 内 回 外 運 動 障 害 を 残 しやすい ガレアジ 骨 折 とは 橈 骨 骨 幹 部 中 下 1/3 境 界 部 の 骨 折 と 同 時 に 遠 位 橈 尺 関 節 部 で 尺 骨 頭 が 脱 臼 したものをいう 尺 骨 神 経 の 損 傷 や 手 部 尺 側 の 疼 痛 残 存 などにより 回 内 回 外 運 動 障 害 を 残 すことがある 後 骨 間 神 経 麻 痺 を 合 併 しや すいのは モンテギア 骨 折 である 21P-75. 手 関 節 伸 展 ( 背 屈 ) 位 で 手 掌 を 衝 いたことが 原 因 でないのはどれか 1.コーレス(Colles) 骨 折 2. 掌 側 バートン(Barton) 骨 折 3. 舟 状 骨 骨 折 掌 側 バートン 骨 折 はスミス 骨 折 と 同 様 に 手 背 をついて 発 生 する コーレス 骨 折 4. 月 状 骨 周 囲 脱 臼 舟 状 骨 骨 折 月 状 骨 周 囲 脱 臼 は 手 掌 をついて 発 生 する 21P-76. 指 PIP 関 節 掌 側 脱 臼 の 後 遺 症 となるのはどれか 1. 手 内 筋 プラス 変 形 2.ボタン 穴 変 形 ボタン 穴 変 形 とは PIP 関 節 屈 曲 DIP 関 節 過 伸 展 の 変 形 をいう 指 PIP 関 節 3. 槌 指 変 形 掌 側 脱 臼 や それに 伴 う 中 央 索 の 断 裂 などの 後 遺 症 としておこる 槌 指 変 形 4.スワンネック 変 形 (マレットフィンガー)は 終 止 腱 断 裂 による スワンネック 変 形 はマレットフィン ガーの 放 置 や PIP 関 節 掌 側 板 損 傷 による 21P-77. 下 前 腸 骨 棘 裂 離 骨 折 で 誤 っているのはどれか 1.サッカー 選 手 にみられる 2. 疼 痛 が 軽 度 なことが 多 い 3. 異 常 可 動 性 を 触 知 できる 下 前 腸 骨 棘 裂 離 骨 折 はサッカーのキック 時 に 発 生 しやすく 疼 痛 は 軽 度 なことが 4. 患 肢 荷 重 ができる 多 く 下 肢 に 荷 重 ができる 股 関 節 に 近 いため 異 常 可 動 性 は 触 知 できない 21P-78. 殿 筋 内 に 骨 頭 を 触 知 し 股 関 節 が 屈 曲 内 転 内 旋 位 で 弾 発 性 固 定 されている この 損 傷 で 誤 っているのはどれか 1. 臼 蓋 後 縁 骨 折 の 合 併 がみられる 2. 大 腿 骨 頭 無 腐 性 壊 死 がみられる 3. 反 復 性 脱 臼 に 移 行 しやすい 骨 頭 位 置 肢 位 ( 弾 発 性 固 定 )などから 股 関 節 後 方 脱 臼 が 疑 われ 臼 蓋 後 縁 骨 折 4. 外 傷 性 股 関 節 症 を 起 こしやすい 大 腿 骨 頭 無 腐 性 壊 死 外 傷 性 股 関 節 症 の 合 併 がみられる 21P-79. 小 児 における 膝 蓋 跳 動 の 原 因 でないのはどれか 1. 血 友 病 2. 円 板 状 半 月 小 児 における 膝 蓋 跳 動 は 円 板 状 半 月 や 離 断 性 骨 軟 骨 炎 が 原 因 でおこりうる 3. 離 断 性 骨 軟 骨 炎 血 友 病 では 関 節 内 で 内 出 血 が 起 こりやすい 4. 脛 骨 粗 面 骨 端 症 脛 骨 粗 面 骨 端 症 (オスグッド 病 )は 関 節 包 外 なので 膝 蓋 跳 動 は 起 こりにくい
21P-80. 足 部 の 障 害 部 位 で 同 じ 骨 にみられるのはどれか 1. 外 脛 骨 障 害 と 第 1 ケーラー(kohler) 病 2. 三 角 骨 障 害 とセーバー(Sever) 病 3. 二 分 靭 帯 付 着 部 裂 離 骨 折 と 足 関 節 離 断 性 骨 軟 骨 炎 4.ジョーンズ(Jones) 骨 折 とフライバーグ(Freiberg) 病 解 答 1 外 脛 骨 障 害 と 第 一 ケーラー 病 は 足 の 舟 状 骨 におきる 三 角 骨 障 害 足 関 節 離 断 性 骨 軟 骨 炎 は 距 骨 セーバー 病 二 分 靭 帯 付 着 部 裂 離 骨 折 は 踵 骨 ジョーンズ 骨 折 は 第 5 中 足 骨 フライバーグ 病 は 第 2または3 中 足 骨 に 好 発 する 21P-81. 足 第 1 指 が 直 角 に 屈 曲 していて 他 動 的 にも 動 かせないとき 原 因 となるのはどれか 1. 足 根 管 部 の 神 経 絞 扼 2. 距 骨 体 部 の 後 方 転 位 足 第 1 指 が 直 角 に 屈 曲 していて 他 動 的 にも 動 かせない ことから ナウマン 症 3. 有 痛 性 の 外 脛 骨 障 害 候 が 考 えられる 距 骨 骨 折 時 に 体 部 の 後 方 転 位 によって 長 母 趾 屈 筋 が 後 方 4. 中 足 骨 頭 の 骨 端 症 へ 牽 かれておこる 21P-82. 足 部 の 外 転 と 回 内 作 用 を 持 つ 筋 に 対 し 同 作 用 の 求 心 性 収 縮 を 行 っているのはどれか 写 真 に 示 す 矢 印 はゴムチューブに 対 抗 する 運 動 方 向 を 示 している 1.a 2.b 3.c 4.d a b c d 足 部 の 外 転 と 回 内 作 用 を 持 つ 筋 に 対 し 同 作 用 の 求 心 性 収 縮 とは 内 がえしの 予 防 に 外 がえしに 働 く 腓 骨 筋 群 を 鍛 えているということ a は 下 腿 三 頭 筋 b は 前 脛 骨 筋 c は 後 脛 骨 筋 d が 腓 骨 筋 群 である 21P-83. ラウゲ ハンセン 分 類 の 回 内 外 転 損 傷 で 正 しいのはどれか 1. 足 部 は 内 転 する 2. 足 関 節 は 背 屈 する ラウゲ ハンセン 分 類 は 受 傷 時 の 足 部 の 肢 位 と 下 腿 に 対 する 距 骨 の 動 きを 表 している 3. 距 骨 は 外 側 へ 脱 臼 する 足 部 回 内 ( 外 がえし) 時 に 距 骨 が 外 転 強 制 される この 時 足 関 節 内 側 に 牽 引 力 がかかり 内 果 4. 腓 骨 は 頸 部 で 骨 折 する の 水 平 骨 折 (もしくは 三 角 靭 帯 断 裂 )がおこり 距 骨 は 腓 骨 に 圧 迫 され 下 端 部 に 斜 骨 折 がおき 外 側 へ 脱 臼 する 21P-84. 病 態 と 原 因 となる 筋 との 組 み 合 わせで 正 しいのはどれか 1.スラップ 損 傷 上 腕 三 頭 筋 投 球 障 害 において スラップ 損 傷 は 上 腕 二 頭 筋 長 頭 腱 が 関 与 し ベネット 2.ベネット 損 傷 烏 口 腕 筋 3.リトルリーガー 肘 円 回 内 筋 4.リトルリーガー 肩 上 腕 筋 損 傷 は 上 腕 三 頭 筋 長 頭 腱 や 後 方 関 節 包 が 影 響 する リトルリーガー 肘 は 肘 関 節 にか かる 外 反 ストレスにより 前 腕 屈 筋 群 の 牽 引 力 から 内 側 上 顆 の 骨 端 線 離 解 である 円 回 内 筋 も 関 与 する リトルリーガー 肩 は 上 腕 骨 近 位 骨 端 線 離 解 で 投 球 時 の 成 長 軟 骨 板 に 掛 かる 捻 れと 張 力 が 要 因 である 21P-85. 下 肢 損 傷 の 身 体 観 察 で 正 しいのはどれか 1.ズボンを 履 かせたまま 観 察 する 2. 動 的 評 価 では 痛 みを 我 慢 させる 3. 大 腿 周 囲 径 は 膝 蓋 骨 の 上 縁 から 10cm 上 部 で 計 測 する 4. 下 腿 周 囲 径 は 下 腿 三 頭 筋 の 筋 腱 移 行 部 で 計 測 する 身 体 評 価 の 際 は 可 能 な 限 り 衣 服 を 脱 がせる 自 他 動 運 動 MMT など 動 的 評 価 の 際 は 痛 みを 助 長 させない 配 慮 が 必 要 である 下 腿 周 径 は 最 大 外 周 部 を 計 測 する
21P-86. 軟 部 組 織 損 傷 と 治 療 法 との 組 合 せで 正 しいのはどれか 解 答 1 1. 足 底 腱 膜 炎 足 趾 の 他 動 的 伸 展 運 動 足 趾 を 背 屈 させると 足 底 腱 膜 炎 は 巻 き 上 げられ 伸 張 する (ウィンドラスの 2. 膝 蓋 腱 炎 PTB ギプス 固 定 巻 き 上 げ 現 象 ) 膝 蓋 腱 炎 は 運 動 後 のアイシングやストレッチ 足 関 節 内 返 し 3. 足 関 節 内 返 し 捻 挫 足 関 節 内 反 し 運 動 の 強 化 捻 挫 では 足 関 節 外 反 し 運 動 の 強 化 大 腿 部 打 撲 は 骨 化 性 筋 炎 を 考 慮 して 4. 大 腿 部 打 撲 急 性 期 のスクワット 訓 練 急 性 期 には R ICE 処 置 疼 痛 大 腿 周 径 屈 曲 制 限 などが 落 ち 着 いたら 徐 々にトレーニングを 開 始 する 21P-87. 物 理 療 法 の 適 応 で 正 しい 組 合 せはどれか 1. 氷 のう 無 菌 性 結 合 織 炎 解 答 1 2. 極 超 短 波 骨 端 成 長 軟 骨 板 損 傷 極 超 短 波 超 音 波 は 深 部 加 熱 による 変 換 熱 療 法 である ホットパックは 伝 導 熱 3.ホットパック 感 覚 脱 失 部 位 療 法 であり 知 覚 障 害 部 位 へは 禁 忌 である 極 超 短 波 は 骨 端 成 長 軟 骨 板 損 傷 4. 超 音 波 ブラックアイ 超 音 波 は 眼 球 周 辺 に 悪 影 響 を 起 こすため 禁 忌 である 21P-88. 肩 甲 骨 骨 折 で 誤 っているのはどれか 1. 上 角 骨 折 では 小 骨 片 が 外 上 方 に 転 位 する 2. 下 角 骨 折 では 小 骨 片 が 前 外 上 方 に 転 位 する 3. 関 節 窩 骨 折 では 上 腕 骨 頭 が 内 方 へ 転 位 する 4. 外 科 頸 骨 折 では 遠 位 骨 片 が 下 前 内 方 に 転 位 する 解 答 1 上 角 骨 折 では 肩 甲 挙 筋 にて 内 上 方 へ 転 位 する 21P-89. 骨 折 と 骨 片 転 位 を 起 こす 筋 との 組 合 せで 正 しいのはどれか 1. 肩 甲 骨 上 角 骨 折 棘 上 筋 2. 上 腕 骨 内 側 上 顆 骨 折 回 外 筋 ベネット 骨 折 は 長 母 指 外 転 筋 により 近 位 方 向 へ 転 位 し 更 に 母 指 内 転 筋 に 3.ベネット(Bennett) 骨 折 長 母 指 外 転 筋 より 屈 曲 する 肩 甲 骨 上 角 骨 折 は 肩 甲 挙 筋 にて 内 上 方 へ 上 腕 骨 内 側 上 4. 中 節 骨 骨 幹 部 骨 折 深 指 屈 筋 顆 骨 折 は 前 腕 屈 筋 群 中 節 骨 骨 幹 部 骨 折 は 浅 指 屈 筋 によって 転 位 する 21P-90. 三 角 筋 付 着 部 より 近 位 の 上 腕 骨 骨 幹 部 骨 折 で 近 位 骨 片 を 内 転 させるのはどれか 1. 上 腕 二 頭 筋 2. 上 腕 三 頭 筋 3. 広 背 筋 4. 烏 口 腕 筋 広 背 筋 は 上 腕 骨 小 結 節 稜 に 付 着 し 肩 関 節 を 内 転 させる 21P-91. 前 腕 回 外 位 で 固 定 を 施 す 骨 折 はどれか 1. 上 腕 骨 顆 上 屈 曲 型 骨 折 2. 円 回 内 筋 付 着 部 より 遠 位 の 前 腕 両 骨 骨 幹 部 骨 折 3.モンテギア(Monteggia) 伸 展 型 骨 折 4. 掌 側 バートン(Barion) 骨 折 モンテギア 伸 展 型 骨 折 は 肘 関 節 鋭 角 屈 曲 位 前 腕 回 外 位 で 固 定 する 上 腕 骨 顆 上 屈 曲 型 骨 折 は 肘 関 節 80~90 前 腕 中 間 位 で 円 回 内 筋 付 着 部 より 遠 位 の 前 腕 両 骨 骨 幹 部 骨 折 は 肘 関 節 90 前 腕 中 間 位 で 掌 側 バートン 骨 折 は 肘 関 節 90 手 関 節 軽 度 屈 曲 位 前 腕 中 間 位 で 固 定 する 21P-92. 橈 骨 近 位 端 部 骨 折 でみられる 肘 部 の 症 状 で 正 しいのはどれか 1. 高 度 の 腫 脹 2. 橈 骨 の 長 軸 圧 痛 3. 内 反 の 不 安 定 性 橈 骨 近 位 端 部 骨 折 は 関 節 内 骨 折 となるため 腫 脹 は 比 較 的 軽 度 である 橈 骨 の 4. 屈 曲 時 の 疼 痛 増 強 長 軸 圧 痛 があり 外 反 の 不 安 定 がみられる またとくに 完 全 伸 展 時 に 疼 痛 が 増 強 する
21P-93. 損 傷 と 合 併 する 末 梢 神 経 麻 痺 との 組 み 合 わせで 誤 っているのはどれか 1. 有 鉤 骨 骨 折 ギヨン(Guyon) 管 症 候 群 2.モンテギア(Monteggia) 骨 折 前 骨 間 神 経 麻 痺 3. 肩 関 節 脱 臼 腋 窩 神 経 麻 痺 4. 月 状 骨 脱 臼 正 中 神 経 麻 痺 モンテギア 骨 折 に 合 併 しやすいのは 後 骨 間 神 経 麻 痺 である 有 鉤 骨 鉤 骨 折 の 陳 旧 例 ではギヨン 管 症 候 群 が 出 現 することがある 肩 関 節 脱 臼 では 腋 窩 神 経 麻 痺 月 状 骨 脱 臼 では 正 中 神 経 麻 痺 が 合 併 症 に 挙 げられる 21P-94. 手 の 舟 状 骨 骨 折 で 正 しいのはどれか 1. 結 節 部 骨 折 はキーンベック(Kienbock) 病 の 原 因 となりやすい 2. 遠 位 1/3 部 骨 折 では 近 位 骨 片 への 栄 養 血 管 が 断 たれやすい 3. 腰 部 骨 折 では 遠 位 骨 片 の 無 腐 性 壊 死 が 生 じやすい 4. 近 位 1/3 部 骨 折 では 偽 関 節 が 生 じやすい 舟 状 骨 は 背 側 遠 位 から 栄 養 血 管 が 入 るため 近 位 1/3 部 または 腰 部 骨 折 など 関 節 包 内 の 骨 折 では 近 位 骨 片 への 栄 養 血 管 が 断 たれ 壊 死 や 偽 関 節 が 生 じやすい キーンベック 病 は 月 状 骨 無 腐 性 骨 壊 21P-95. 大 腿 骨 頸 部 骨 折 が 高 齢 者 に 発 生 しやすい 理 由 で 適 切 なのはどれか 死 である 1. 脊 椎 前 弯 による 骨 盤 の 前 傾 2. 骨 粗 鬆 症 による 骨 の 脆 弱 性 3. 臼 蓋 形 成 不 全 による 不 安 定 性 4. 加 齢 による 大 腿 骨 頸 体 角 の 増 大 大 腿 骨 頸 部 骨 折 は 高 齢 者 に 発 生 しやすい 骨 折 で 転 倒 し 大 転 子 を 強 打 し 発 生 する 骨 粗 鬆 症 による 骨 の 脆 弱 性 の 他 に 加 齢 により 視 野 の 低 下 協 調 運 動 機 能 低 下 下 肢 筋 力 機 能 低 下 などが 原 因 で 転 びやすいことがあげられる 21P-96. 肩 関 節 烏 口 下 脱 臼 で 正 しいのはどれか 1.モーレンハイム 窩 の 消 失 がみられる 2. 鎖 骨 下 脱 臼 に 比 べ 上 腕 骨 頭 がより 内 方 に 位 置 する 3. 上 腕 を 胸 壁 につけた 肩 関 節 内 転 位 で 弾 発 性 固 定 される 4. 上 腕 骨 頭 の 後 外 側 の 欠 損 をバンカート 損 傷 という 解 答 1 骨 頭 は 鎖 骨 下 脱 臼 より 外 方 に 肩 関 節 外 転 位 で 弾 発 性 固 定 され 上 腕 骨 頭 の 後 外 側 の 欠 損 をヒルサックス 損 傷 という 21P-97. 前 腕 両 骨 後 方 脱 臼 で 誤 っているのはどれか 1. 肘 頭 高 位 がみられる 2. 関 節 包 前 面 が 断 裂 する 3. 内 側 側 副 靭 帯 損 傷 が 多 くみられる 4. 肘 関 節 伸 展 位 で 固 定 する 前 腕 両 骨 後 方 脱 臼 は 肘 関 節 90 前 腕 中 間 位 で 固 定 する 21P-98. サファーによる 月 状 骨 脱 臼 の 発 生 機 序 で 正 しいのはどれか 1.a 2.b 3.c 4.d a b c d 月 状 骨 脱 臼 の 発 生 機 序 は 手 関 節 の 過 度 の 背 屈 であり 背 側 へ 脱 臼 した 遠 位 手 根 列 によって 月 状 骨 が 掌 側 へ 押 し 出 され 有 頭 骨 が 月 状 骨 の 本 来 の 位 置 を 奪 ってしまう
21P-99. 膝 蓋 骨 脱 臼 で 正 しいのはどれか 2 つ 選 べ 1.Q 角 が 増 大 すると 生 じやすい 2.FTA が 減 少 すると 生 じやすい 3.サギングを 認 める 4. 固 定 は 膝 関 節 完 全 伸 展 位 で 行 う 解 答 1&2 膝 蓋 骨 脱 臼 は 外 反 膝 となる Q 角 が 増 大 や FTA が 減 少 が 要 因 となる サギングは PCL 損 傷 でみられ 固 定 は 膝 関 節 軽 度 屈 曲 位 21P-100. 疾 患 とその 徴 候 との 組 合 せで 正 しいのはどれか 2 つ 選 べ 1. 動 揺 性 肩 関 節 サルカス 徴 候 2. 円 回 内 筋 症 候 群 フローマン 徴 候 3. 大 腿 骨 頭 すべり 症 ドレーマン 徴 候 4. 前 十 字 靭 帯 損 傷 ルドロフ 徴 候 解 答 1&3 サルカス 徴 候 は 下 方 動 揺 性 が 顕 著 な 動 揺 性 肩 関 節 にみられ 上 腕 骨 の 下 方 牽 引 により 肩 峰 周 囲 に 陥 凹 が 出 現 する ドレーマン 徴 候 は 大 腿 骨 頭 すべり 症 にみられ 背 臥 位 で 股 関 節 屈 曲 していくと 外 旋 していく 現 象 である ルドロフ 徴 候 は 小 転 子 裂 離 骨 折 に フローマン 徴 候 は 肘 部 管 症 候 群 やギヨン 管 症 候 群 尺 骨 神 経 障 害 でみられる 21P-101. 42 歳 の 男 性 スノーボードで 滑 走 中 ジャンプの 着 地 に 失 敗 し 左 肩 部 を 強 打 した 初 診 時 の 外 観 写 真 示 す この 患 者 で 適 切 でないのはどれか 1. 鎖 骨 の 異 常 可 動 性 が 触 知 できる 2. 第 3 骨 片 が 形 成 されている 可 能 性 が 高 い 3. 変 形 癒 合 を 残 しやすい 4. 患 部 を 通 過 する 絆 創 膏 で 圧 迫 した 受 傷 機 転 外 観 写 真 から 鎖 骨 骨 折 が 疑 われ 側 面 観 より 骨 折 端 が 突 出 し 皮 膚 のおそれがあるので 患 部 を 通 過 する 絆 創 膏 で 圧 迫 した が 適 切 でない 21P-102. 23 歳 の 男 性 バイク 走 行 中 転 倒 し 右 肩 を 強 打 した 右 肩 部 の 隆 起 に 気 付 き 来 所 した 右 鎖 骨 外 端 が 上 方 突 出 している 肩 の 水 平 外 転 は 保 持 でき 軋 轢 音 は 認 めない 単 純 エックス 線 写 真 に 示 す 考 えられるのはどれか 1. 鎖 骨 外 1/3 部 骨 折 2. 棘 上 筋 腱 断 裂 3. 肩 鎖 関 節 上 方 脱 臼 4. 肩 関 節 烏 口 下 脱 臼 受 傷 機 転 単 純 エックス 線 写 真 から 肩 鎖 関 節 上 方 脱 臼 が 疑 われ 肩 の 水 平 外 転 は 保 持 が 可 能 なことから 棘 上 筋 腱 断 裂 軋 轢 音 は 認 めない から 鎖 骨 外 1/3 部 骨 折 は 除 外 できる 21P-103. 7 歳 の 男 児 5 日 前 から 右 膝 部 痛 を 訴 えている 運 動 会 の 練 習 が 始 まった 時 期 で 様 子 をみていたが 痛 みに 変 化 がなく 歩 き 方 がおかしいので 本 日 来 所 した 膝 に 既 往 歴 炎 症 所 見 可 動 域 制 限 運 動 痛 および 圧 痛 はみられなかった 適 切 なのはどれか 1. 体 育 の 制 限 が 必 要 ないことを 説 明 する 2. 股 関 節 の 診 察 を 行 う 必 要 性 を 説 明 する 3. 積 極 的 な 筋 力 訓 練 が 必 要 であることを 説 明 する 4. 生 後 の 定 期 健 診 で 異 常 がなければ 問 題 ないことを 説 明 する 主 訴 が 右 膝 部 痛 であるが 膝 に 他 覚 所 見 が 見 られない 場 合 でも 大 腿 骨 頭 すべり 症 などの 股 関 節 疾 患 の 疑 いもあるので 股 関 節 の 診 察 を 行 う 必 要 性 を 説 明 し 精 査 を 行 うことが 適 切 である
21P-104. 50 歳 の 男 性 スキー 滑 走 中 に 転 倒 右 下 肢 を 負 傷 した 患 肢 の 股 関 節 および 膝 関 節 を 軽 度 屈 曲 位 でベッド 上 に 背 臥 位 で 寝 かせたところ 膝 蓋 骨 は 正 面 を 向 いているが 足 部 は 軸 が 床 面 と 平 行 で 外 側 を 向 いていた 最 も 考 えられる 損 傷 はどれか 1. 大 腿 骨 骨 幹 部 骨 折 2. 膝 蓋 骨 外 側 脱 臼 3. 脛 腓 両 骨 骨 幹 部 骨 折 4. 腓 骨 骨 幹 部 骨 折 受 傷 機 転 や 膝 蓋 骨 は 正 面 を 向 いているが 足 部 は 軸 が 床 面 と 並 行 で 外 側 を 向 いていた ことから 下 腿 遠 位 部 が 外 旋 位 にあると 推 察 され 脛 腓 両 骨 骨 幹 部 骨 折 が 疑 われる 21P-105. 34 歳 の 男 性 バレーボールの 練 習 中 ジャンプでつま 先 から 着 地 し 足 部 を 捻 り 来 所 した 足 背 部 外 側 の 腫 脹 と 疼 痛 を 訴 える 受 傷 時 の 肢 位 を 強 制 すると 写 真 に 示 す 部 位 の 疼 痛 が 増 強 し 同 部 に 圧 痛 を 認 める 足 関 節 の 前 方 引 き 出 し 症 状 はない 写 真 を 示 す 考 えられる 損 傷 はどれか 1. 遠 位 前 脛 腓 靱 帯 損 傷 2. 二 分 靱 帯 損 傷 3. 腓 骨 筋 腱 脱 臼 4. 前 距 腓 靱 帯 損 傷 受 傷 機 転 圧 痛 ポイント 前 方 引 き 出 し 症 状 はない ことから 21P-106. 17 歳 の 男 子 陸 上 競 技 100m 走 でスタートした 際 右 股 関 節 周 囲 に 激 痛 が 発 生 した 患 者 は 股 関 節 の 屈 曲 時 に 二 分 靱 帯 損 傷 が 疑 われる 激 痛 を 訴 え 膝 を 屈 曲 しながらの 股 関 節 の 屈 曲 力 外 転 力 や 外 旋 力 も 低 下 していた 最 も 考 えられるのはどれか 1. 腸 骨 翼 単 独 骨 折 2. 上 前 腸 骨 棘 裂 離 骨 折 3. 坐 骨 結 節 裂 離 骨 折 4. 大 腿 骨 小 転 子 骨 折 受 傷 機 転 疼 痛 部 位 膝 を 屈 曲 しながらの 股 関 節 の 屈 曲 力 外 転 力 や 外 旋 力 も 低 下 していた ことから 上 前 腸 骨 棘 裂 離 骨 折 が 疑 われる 21P-107. 30 歳 の 女 性 昨 日 歩 行 中 10 cmほどの 段 差 につまずき 足 部 に 内 反 しが 強 制 された リスフラン 関 節 外 側 部 に 著 明 な 腫 脹 が あり 来 所 した 他 動 的 な 内 反 の 強 制 や 自 動 的 な 外 反 運 動 で 疼 痛 が 増 強 した 最 も 考 えられる 後 遺 症 はどれか 1. 過 剰 仮 骨 形 成 2. 無 腐 性 骨 壊 死 3. 凹 足 変 形 4. 外 方 凸 変 形 受 傷 機 転 部 位 症 状 などから 下 駄 骨 折 が 疑 われる 外 方 凸 変 形 を 残 すと 靴 履 歩 行 時 に 疼 痛 が 起 きやすい
21P-108. 51 歳 の 女 性 右 肘 関 節 外 側 部 の 疼 痛 と 手 関 節 の 脱 力 感 を 訴 えて 来 所 した 前 腕 伸 筋 群 の 緊 張 は 強 く 患 側 の 握 力 は 低 下 していた 中 指 伸 展 運 動 に 抵 抗 を 加 えた 結 果 同 部 の 疼 痛 が 増 強 した 写 真 ( 別 冊 No.6)を 別 に 示 す 圧 迫 バンドの 適 切 な 装 着 部 位 はどれか 1.a 2.b 3.c 4.d 症 状 中 指 伸 展 運 動 に 抵 抗 を 加 えた 結 果 同 部 の 疼 痛 が 増 強 した ( 中 指 伸 展 テスト 陽 性 )から 外 側 上 顆 炎 が 疑 われる 圧 迫 バンドの 装 着 部 位 は 前 腕 筋 腹 である 21P-109. 20 歳 の 女 性 バレーボールの 試 合 でスパイクを 受 け 母 指 MP 関 節 を 負 傷 した 母 指 MP 関 節 尺 側 に 疼 痛 圧 痛 腫 脹 皮 下 出 血 および 側 方 動 揺 性 を 認 めた 誤 っているのはどれか 1.スキーでも 同 様 の 損 傷 が 好 発 する 2. 母 指 が 尺 側 強 制 された 3.ピンチ 動 作 が 障 害 される 4. 側 方 動 揺 性 検 査 は MP 関 節 屈 曲 位 で 行 う 受 傷 部 位 症 状 から 第 一 指 MP 関 節 の 尺 側 側 副 靭 帯 断 裂 が 疑 われる これはスキーの 転 倒 時 など 母 指 の 外 転 強 制 により 好 発 し ピンチ 動 作 での 疼 痛 や 不 安 定 性 がおこる また 側 方 動 揺 性 テストでは MP 関 節 屈 曲 位 で 行 うことが 重 要 である 21P-110. 18 歳 の 男 子 柔 道 の 試 合 で 軸 足 ( 左 )を 負 傷 した 前 十 字 靱 帯 の 単 独 断 裂 と 診 断 された 柔 道 復 帰 のため 1 カ 月 後 に 手 術 を 行 うことになった 手 術 までの 間 接 骨 院 で 施 術 を 受 けることにした 柔 道 整 復 師 として 適 切 なのはどれか 2 つ 選 べ 1. 関 節 可 動 域 訓 練 を 行 う 2.クラーメル 金 属 副 子 で 固 定 する 3.ダッシュのトレーニング 指 導 を 行 う 4. 大 腿 部 筋 の 筋 力 増 強 訓 練 を 行 う 110 解 答 1&4 急 性 外 傷 における RICE 処 置 の 原 則 はあるが 医 科 の 診 断 により 外 科 手 術 が 予 定 されている ACL 損 傷 は 手 術 までの 期 間 は 固 定 せずに 関 節 可 動 域 訓 練 を 行 う 術 後 の 経 過 で 筋 力 低 下 が 予 測 されることから 術 前 に 大 腿 部 筋 の 筋 力 増 強 訓 練 を 行 う ( 実 技 編 改 訂 第 2 版 P372 参 照 )