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2016( 平 成 28) 年 1 月 10 日 発 行 隔 月 (10 日 ) 発 行 The International Nursing Report by The International Nursing Foundation of Japan No. 493 January 2016 1 年 頭 の 辞 困 難 な 国 際 情 勢 のなかでも 希 望 は 捨 てない 清 水 嘉 与 子 2 Activity Report 看 護 管 理 に 関 する 帰 国 後 の 行 動 計 画 の 立 案 平 成 27 年 度 JICA 看 護 管 理 研 修 /その2 5 特 別 寄 稿 中 国 寧 夏 地 域 衛 生 サービスステーションの 視 察 報 告 小 倉 奨 学 基 金 奨 学 生 からのレポート<その1> 楊 玉 麗 < 監 修 校 閲 > 呉 小 玉 8 公 益 財 団 法 人 国 際 看 護 交 流 協 会 小 倉 一 春 記 念 国 際 看 護 奨 学 基 金 平 成 28 年 度 奨 学 生 募 集 要 項 年 頭 の 辞 困 難 な 国 際 情 勢 のなかでも 希 望 は 捨 てない 清 水 嘉 与 子 ( 公 益 財 団 法 人 国 際 看 護 交 流 協 会 理 事 長 ) あけましておめでとうございます 新 たな 年 を 迎 えましたが 国 際 社 会 では 昨 年 来 テロが 続 き また シリアの 多 くの 難 民 がこの 寒 い 季 節 をどのようにす ごしているのかということに 思 いを 致 すと ふと 困 惑 が 胸 をよぎります 2015 年 以 後 の 開 発 アジェンダとなる 持 続 可 能 な 開 発 のための2030アジェンダ が2015 年 9 月 に 国 連 で 採 択 されました 人 々と 地 球 と 繁 栄 のための 行 動 計 画 として17 項 目 にわたる 目 標 とターゲットが 策 定 されています これらの 目 標 や 提 言 は 大 変 重 要 な 意 義 を 有 しており 日 本 を 含 め 各 国 政 府 や 民 間 部 門 市 民 社 会 国 連 システム 等 は これらのターゲット を 手 掛 かりとして 様 々な 政 策 を 立 案 し 実 行 していく ことが 求 められています ところが 一 方 ではシリア から 流 出 している 厖 大 な 数 の 難 民 多 発 するテロ 等 々 昨 年 12 月 の 第 7 回 国 際 看 護 を 考 える 集 い で 講 師 のグスタフ ストランデル 氏 と 筆 者 の 問 題 が 目 の 前 に 横 たわっていることは 厳 然 たる 事 実 です 国 連 の 持 続 可 能 な 開 発 のためのアジェンダ を 行 動 に 移 していくに 際 しても 政 治 的 な 安 定 が 確 保 されなければ その 工 程 を 踏 み 出 すこともできま せん 私 どもINFJが 関 わりをもつ 多 くの 国 々でも 政 治 的 な 不 安 定 や 内 戦 テロへの 恐 怖 によって 技 術 協 力 のステップが 踏 み 出 せない 要 員 の 撤 収 を 余 儀 なくされる 調 査 や 研 究 を 中 止 せざるを 得 ないと いった 事 象 が 出 てきています 国 際 社 会 で 何 を 優 先 して 解 決 していくべきなのか 問 題 が 大 きな 壁 のよ うに 立 ちふさがっていることを 痛 感 しています し かしそれでもなお 私 たちは 希 望 を 捨 てず 前 に 進 ま なければなりません さて 私 どもが 平 成 23 年 度 から 実 施 してきた 小 倉 奨 学 基 金 の 奨 学 生 募 集 事 業 も5 年 を 経 過 し 奨 学 金 を 受 給 した 奨 学 生 も100 名 を 超 えました 修 学 中 の 奨 学 生 に 対 しては 修 学 状 況 報 告 書 を 毎 年 1 回 提 出 すること を 義 務 づけているのですが これを 見 ると 実 に 多 く の 奨 学 生 がこの 奨 学 金 を 有 効 に 利 用 して 海 外 に 出 て 調 査 研 究 等 をしていることに 気 づかされます 上 に 記 したように 国 際 社 会 は 現 在 も 大 変 困 難 な 問 題 を 抱 えているのですが 一 方 ではこうした 奨 学 生 が 将 来 看 護 職 として 国 際 社 会 で 活 躍 する 人 材 として 育 ち 有 意 な 活 動 をする 日 が 近 いことを 確 信 しています このことは 奨 学 基 金 を 創 設 した 小 倉 啓 子 理 事 や 私 ど もの 希 望 でもあります これからもこのような 有 意 な 人 材 が 多 く 育 つことで 少 しでも 平 和 で 安 定 した 国 際 社 会 が 来 る 日 を 願 ってやみません この 奨 学 金 事 業 も 永 続 的 な 事 業 ではありませんが 本 年 度 も 募 集 を 開 始 しました 国 際 社 会 で 活 躍 する 優 れた 資 質 をもつ 意 欲 的 な 方 々の 応 募 を 期 待 したい と 思 います

2 国 際 看 護 No.493/2016.1 Activity Report 看 護 管 理 に 関 する 帰 国 後 の 行 動 計 画 の 立 案 平 成 27 年 度 JICA 看 護 管 理 研 修 /その2 q 多 彩 なプログラム 9か 国 12 名 の 研 修 員 は 10 月 2 日 のJICAでのオリエ ンテーション インセプションレポートの 発 表 を 終 えると 直 ちに 本 格 的 な 研 修 に 入 りました 誌 面 の 関 係 で 詳 細 は 紹 介 できませんので 日 程 を 追 って 講 義 演 習 見 学 等 の 主 題 及 び 講 師 名 施 設 名 のみ 紹 介 します 日 本 の 保 健 医 療 制 度 ( 渡 辺 良 久 東 海 大 学 ) 病 院 における 業 務 改 善 活 動 の 実 際 ( 海 老 名 総 合 病 院 ) 日 本 の 看 護 行 政 ( 松 野 文 恵 厚 生 労 働 省 ) 看 護 管 理 者 のマネジメントとリーダーシップ ( 縣 美 恵 子 日 大 板 橋 病 院 ) マネジメントのフレームワーク TQM&5S Kaizen ( 半 田 祐 二 朗 脳 神 経 疾 患 研 究 所 ) 日 本 看 護 協 会 の 概 要 活 動 ( 輪 湖 史 子 他 日 本 看 護 協 会 ) 患 者 満 足 とコミュニケーションスキル ( 相 部 博 子 ビーフォーシ ) MaINでみる 看 護 管 理 指 標 ( 太 田 加 世 C-FEN) 日 本 の 看 護 教 育 基 礎 教 育 ( 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 ) 山 梨 県 笹 本 会 にお ける 地 域 の 保 健 医 療 サービス デーサービス/ 訪 問 看 護 / 訪 問 リハの 見 学 実 習 ( 笹 本 憲 男 望 月 弘 子 他 医 療 法 人 笹 本 会 ) 組 織 とコミュニケーション; ティーチングとコーチング / 組 織 効 率 を 高 めるス キル ( 諏 訪 茂 樹 東 京 女 子 医 科 大 学 ) 質 の 高 い 看 護 提 供 のスキルと 根 拠 ( 宮 原 多 枝 子 INFJ 技 術 参 与 ) 地 震 都 市 型 水 害 体 験 学 習 ( 本 所 防 災 館 ) 災 害 医 療 訓 練 参 加 ( 武 蔵 野 市 防 災 課 ) 災 害 看 護 ; 看 護 の 役 割 拡 大 と 責 務 ( 小 原 真 理 子 他 日 本 赤 十 字 看 護 大 学 ) 日 本 の 職 場 改 善 ;Fish Philosophy ( 高 橋 則 子 他 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 付 属 病 院 ) カウン セリングとストレスマネジメント ( 朴 順 禮 慶 応 義 塾 大 学 ) TE-ARTE 手 から 始 まる 看 護 ハウス て あーて 東 松 島 の 創 設 と 活 動 ( 川 嶋 みどり/ 日 本 て あーてTE ARTE 推 進 協 会 ) 東 京 ディズニーラン ドの 顧 客 満 足 度 とは ( 渡 辺 良 久 ) 病 院 組 織 に 活 か すディズニーマネジメント ( 坂 本 嗣 郎 他 彩 の 国 東 大 宮 メディカルセンター) 組 織 開 発 看 護 の 質 向 上 のためのスキル;ネゴシエーション ( 齋 藤 由 利 子 上 都 賀 総 合 病 院 ) 看 護 管 理 能 力 の 向 上 ; 根 拠 に 基 づく 実 践 とデータの 活 用 / 看 護 管 理 過 程 と 目 標 管 理 ( 木 村 チヅ 子 INFJ 技 術 参 与 ) その 他 病 院 実 習 後 には 次 のような 講 義 演 習 も 行 われました 現 任 教 育 における 院 内 教 育 策 定 の 方 法 1 2 ( 猪 又 克 子 谷 口 陽 子 北 里 大 学 病 院 ) アクションラー ニング ( 清 宮 普 美 代 小 森 谷 祐 司 日 本 アクション ラーニング 協 会 ) q 病 院 実 習 /フィールドラーニング 以 上 のような 講 義 演 習 見 学 を 終 えた 後 今 次 研 修 の 大 きな 核 心 でもある6 日 間 にわたる 病 院 実 習 に 入 りました 各 病 院 の 病 院 実 習 をご 担 当 いただく 教 育 担 当 師 長 や 担 当 者 には 研 修 冒 頭 のインセプショ ンレポートで 各 国 の 保 健 医 療 状 況 や 看 護 事 情 につい て 研 修 員 から 予 備 知 識 をあらかじめ 報 告 してもらっ た 上 で 研 修 担 当 者 と 研 修 員 が 顔 を 合 わせ 研 修 内 容 の 説 明 や 研 修 への 期 待 要 望 等 を 交 え 情 報 交 換 を 行 いました 今 回 の 病 院 実 習 を 実 施 していただいた 病 院 は 慶 応 義 塾 大 学 病 院 東 京 女 子 医 科 大 学 病 院 日 本 大 学 医 学 部 付 属 病 院 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 附 属 病 院 東 京 医 科 大 学 病 院 の5 施 設 でした 病 院 実 習 の 基 本 的 な 要 点 のみ 上 げれば 次 のようなことになりま すが 実 習 病 院 の 特 性 に 応 じて 様 々なプログラムを 策 定 し 実 施 していただきました 病 院 概 要 看 護 部 の 概 要 看 護 の 質 向 上 : 安 全 管 理 の 実 際 医 療 事 故 防 止 対 策 の 実 際 感 染 管 理 対 ディスカッションも 真 剣 でした 北 里 大 学 病 院 での 研 修 を 終 えて

国 際 看 護 No.493/2016.1 3 策 の 実 際 質 評 価 と 看 護 記 録 等 看 護 提 供 方 式 と その 実 際 物 品 薬 剤 管 理 現 任 ( 継 続 ) 教 育 プ ログラム(クリニカルラダー) 入 退 院 管 理 研 修 員 によるプレゼンテーション 病 院 実 習 を 終 えてから 研 修 員 たちは 川 嶋 みどり 先 生 たちが 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 の 仮 設 住 宅 で 展 開 している 活 動 を 視 察 しました て あーて 東 松 島 では 川 嶋 みどり 先 生 たち 看 護 職 が 中 心 となって 被 災 者 への 支 援 を 行 ってきました なでしこ 茶 論 で は 手 を 用 いたケアも 実 践 されています とかく 不 安 と 孤 独 に 打 ちひしがれがちな 被 災 者 の 心 に 寄 り 添 う ようなケアとして 私 たちは 注 目 してきましたが 研 修 員 たちに 看 護 職 としての 活 動 の 意 義 が 深 く 胸 に 伝 わったことは 言 うまでもありません q 帰 国 後 の 行 動 計 画 研 修 期 間 中 に 研 修 員 は 日 本 での 研 修 期 間 中 に 学 んだことを 手 掛 かりとして 帰 国 後 の 行 動 計 画 (ア クションプラン)を 立 案 することが 求 められていま した 研 修 期 間 中 には 適 時 に 行 動 計 画 立 案 のため の 指 導 が 実 施 され アクションプラン 発 表 会 の 直 前 の 数 日 間 は INFJの 運 営 委 員 や 関 係 者 の 指 導 によっ て 質 疑 応 答 を 繰 り 返 しながらアクションプランを 完 成 させました 研 修 員 は 今 回 の 研 修 で 何 を 学 び それを 自 国 に 持 ち 帰 ってどのような 改 善 を 試 みよう としているのか これを 知 ることはINFJにとっても 次 年 度 のプログラム 策 定 に 役 立 つことにもなります 研 修 員 が 日 本 の 研 修 で 何 をどのように 学 び それを 自 国 でどのように 生 かそうと 考 えているのか 興 味 深 い 事 柄 です 着 眼 点 も 大 きく 異 なっています アク ションプラン 発 表 会 では 発 表 者 ( 研 修 員 )に 対 し て 参 加 者 から 様 々な 意 見 が 出 されましたが ここで は 発 表 者 の 原 案 を 要 点 のみ 記 します ( 複 数 の 研 修 員 による 協 働 作 成 もあります 個 人 名 等 は 省 略 しまし た ) アクションプランの 構 成 1メインテーマ/ 帰 国 後 に 職 場 などで 取 り 入 れたい 普 及 したい もの こ と 2 目 標 / 期 待 できる 成 果 3 目 標 の 評 価 方 法 と 評 価 指 標 4 小 目 標 5 取 り 組 もうとしているテー マや 問 題 に 関 連 する 状 況 背 景 情 報 6 対 象 者 ( 人 グループ) 7その 他 このアクションプランの 実 施 ス ケジュール(7については 省 略 ) バングラデシュ 15Sの 実 践 2 安 全 な 環 境 で 生 産 性 を 向 上 させる 3 時 間 管 理 : 手 術 の 時 間 を 短 縮 させる チーム 内 で 会 話 促 進 4 ユニット 内 で5Sを 取 り 入 れる 5S 導 入 による 手 術 室 での 安 全 環 境 5 看 護 師 が 必 要 な 機 材 を 探 すのに 手 間 取 っているので 患 者 にかけるべ き 時 間 が 無 駄 にされている 手 術 医 や 麻 酔 医 との 関 係 も 悪 くなる これらによって 支 障 をきたしている 6 看 護 師 とスタッフ ミャンマー 1 感 染 管 理 手 指 衛 生 活 動 2 感 染 管 理 特 に 手 指 衛 生 により 看 護 の 質 が 改 善 される 3 手 指 衛 生 プ ログラム 実 施 前 後 の 看 護 師 の 手 指 衛 生 遵 守 率 を 比 較 する 手 指 衛 生 遵 守 率 が20% 向 上 する 4 現 在 の 看 護 師 手 指 衛 生 遵 守 率 を 評 価 する 手 指 衛 生 術 が 良 くできるようにする 教 育 後 に 看 護 師 の 手 指 衛 生 遵 守 率 を 再 評 価 する 5 手 指 衛 生 は 感 染 に 起 因 する 医 療 過 誤 を 防 ぐ 効 果 的 な 方 法 であり 手 指 衛 生 は 単 純 であり 費 用 対 効 果 が 高 い しかしわが 病 院 では 十 分 な 設 備 がないこと 看 護 師 の 不 足 仕 事 量 が 多 く 多 忙 といった 点 から 看 護 師 は 手 指 衛 生 が 苦 手 医 師 や 看 護 師 の 手 指 衛 生 に 関 する 研 究 調 査 や 研 修 事 業 は 存 在 しない ゆえに 上 記 を 起 案 6415 名 の 看 護 職 員 のうち 看 護 師 100 名 ( 準 ) 看 護 師 100 名 バングラデシュ 1 看 護 師 のコミュニケーション 2 大 学 病 院 の 内 科 外 来 受 診 患 者 の 満 足 度 が 上 がる 3 観 察 と 外 来 サー ビス 調 査 4 コミュニケーションスキルと 患 者 対 応 に 対 する 看 護 師 の 意 識 を 高 める 外 来 受 診 者 の 満 足 度 調 査 を 行 う ( 調 査 は 定 期 的 に 行 いスタッフのモ チベーションを 上 げ 評 価 のためのデータとする) 研 修 修 了 証 書 を 手 にJICAでの 閉 講 式

4 国 際 看 護 No.493/2016.1 5 大 学 病 院 には5つの 診 察 室 があり 外 来 診 療 時 間 は 午 前 8 時 から 午 後 2 時 1 日 約 500~700 名 の 患 者 が 受 診 する 看 護 師 は 各 診 察 室 に1 名 が 配 属 され 受 付 バ イタルサインをとったり 医 師 の 診 察 介 助 をする そ の 際 看 護 師 がきちんと 対 応 しない 説 明 が 不 十 分 と いった 苦 情 が 来 る 6 大 学 病 院 の 内 科 外 来 の 看 護 師 5 名 スーパーバイザー1 名 フィジー 1 患 者 の 満 足 度 を5% 上 げる( 現 在 の 平 均 88%より) 2 病 院 で 患 者 に 最 もフレンドリーな 部 署 になる 3 患 者 満 足 度 の 調 査 クエスチョネア フォローアッ プ 4 患 者 の 満 足 度 を 維 持 する 患 者 とスタッ フ 間 で 良 いパートナーシップを 築 き 関 係 を 維 持 する 5 所 属 する 部 署 が 患 者 からの 苦 情 を 受 けている( 待 ち 時 間 が 長 い 医 療 サービスが 遅 い 看 護 師 は 患 者 の 問 題 に 対 応 してくれない など) 例 えばバスの 便 が 悪 く 朝 5:30に 病 院 に 着 いて 看 護 師 がトリアージ を 開 始 する7:30~8:00まで 待 つこともある 以 前 は 予 約 制 でも1 日 300~400 人 の 患 者 を 受 け 入 れてきた が 現 在 は 診 療 科 毎 に1 日 100 人 に 限 定 しようと 試 み ている 医 師 も 状 態 の 安 定 してきた 患 者 を 退 院 させ てコミュニティ 保 健 センターまたは 診 療 所 でフォ ローアップしてもらうようにしている 6 患 者 看 護 スタッフ 全 ての 病 院 スタッフ サモア 1 報 告 システム:インシデント/アクシデント 報 告 書 の 活 用 2インシデント/アクシデントを 適 切 に 報 告 することによって 患 者 の 安 全 性 を 高 める 3 イ ンシデント/アクシデント 報 告 書 が 活 用 されている かをモニタリングする インシデント/アクシデン ト 報 告 書 を 活 用 することにより 医 療 ミスを 把 握 でき 大 きなアクシデントを 防 止 できるようになる 4 ICUにおけるインシデント/アクシデントの 報 告 の 重 要 性 に 関 する 知 識 を 与 えて 理 解 してもらう ICU スタッフ 全 員 がインシデント/アクシデントを 報 告 することができる ICUにおいてインシデント/ア クシデント 報 告 のシステムを 実 施 する 5 病 院 には 既 にインシデント/アクシデント 報 告 書 のフォー マットが 存 在 するが 積 極 的 に 活 用 されていないとい うのが 問 題 患 者 の 転 倒 打 撲 といった 事 故 が 多 い 看 護 師 による 誤 薬 も 多 く 輸 血 時 のミスもある イン シデント/アクシデントが 発 生 した 場 合 関 係 する 看 護 師 師 長 及 び 患 者 ( 家 族 )と 医 師 が 口 頭 で 状 況 説 明 をして 対 処 してきた 患 者 ( 家 族 )が 納 得 した 場 合 には 医 師 がカルテに 記 載 するのみであった 納 得 しない 場 合 に 病 院 長 や 保 健 大 臣 にまで 訴 えが 及 ぶ 場 合 もある 6 副 看 護 部 長 安 全 管 理 委 員 会 看 護 師 医 師 ラオス 1 病 院 救 急 室 の 看 護 業 務 の 調 整 2 看 護 師 の 業 務 が 整 理 されて( 効 率 的 になり) 看 護 師 の 満 足 度 ととも に 時 間 的 余 裕 をもって 質 の 高 いケアが 実 践 できる 3 個 別 インタビュー(ポジティブな 意 見 が75% 以 上 得 られることが 目 標 値 ) チェックリスト 事 前 事 後 のテスト 4 救 急 室 の 時 間 管 理 予 期 せぬ 緊 急 事 態 に 対 応 するためのチームシステムを 立 ち 上 げる 救 急 室 の 看 護 の 質 を 向 上 させる 5 病 院 の ERは 内 科 外 科 小 児 科 を 対 象 としており 準 救 急 ケースや 外 来 で 待 てない 患 者 と 救 急 ケースを 扱 って いる 看 護 師 は2 名 の 師 長 を 含 む15 名 と 事 務 3 名 勤 務 体 制 は3 交 替 で 日 勤 は5 名 準 夜 勤 3 名 夜 勤 3 名 一 日 の 患 者 は 約 60 名 ERのピークは16:00-22:00 ラオスには 緊 急 通 報 システムはなく 緊 急 時 には NGOの 救 急 サービス(レスキューチーム)に 電 話 す るが レスキューチームは 事 前 に 病 院 に 連 絡 を 入 れ ることなく 患 者 を 搬 送 してくる よって 看 護 師 の 勤 務 体 制 は 不 安 定 である 規 定 どおりの 業 務 体 制 では なく 緊 急 時 の 業 務 に 対 応 しなければならない 場 合 も 多 い 政 府 による 会 議 などに 医 師 や 看 護 師 が 救 護 チームとして 時 間 外 勤 務 を 余 儀 なくされる 場 合 も 多 い 自 治 体 からの 依 頼 でサーベイランスや 統 計 への 協 力 処 方 箋 の 請 求 書 作 成 といった 業 務 もある 6 15 名 のERの 看 護 師 ミクロネシア 1 評 価 システムと 人 材 開 発 2 看 護 評 価 を 通 じて 看 護 師 が 看 護 ケアサービスにおいてモチベーションが 上 がり 情 熱 をもつようになる 3 チェックリスト により 看 護 師 が 強 み 弱 みを 基 に 評 価 されるように なる OSCE/OSPEにより 看 護 師 が 自 分 のコンピテ ンシーを 明 確 にし 向 上 するためのフィードバック アドバイスを 受 けられるようになる アンケートに より 看 護 師 は 自 己 評 価 することができる 4 各 看 護 師 の 目 標 を 基 に 具 体 的 な 学 びのニーズを 把 握 しさ らなる 学 びの 必 要 な 場 合 には それを 認 識 する 各 看 護 師 に 成 長 満 足 できる 機 会 が 提 供 される 5 看 護 師 のスキル 能 力 を 評 価 する 評 価 システムがない 職 務 規 定 はあるが レベル( 看 護 師 < 準 > 看 護 師 アドバンスプラクティカル 看 護 師 )に 基 づいた 各 々 の 看 護 ケアが 提 供 されることはない この 評 価 シス テムを 作 成 することによって 看 護 師 はより 多 くの ことを 学 ぶことができ 看 護 ケアが 改 善 することに より 満 足 度 モチベーションが 上 がり 患 者 の 満 足 度 も 上 がるものと 確 信 している 6 看 護 師 看 護 管 理 者 看 護 協 会 / 医 師 会 共 同 委 員 会 のメンバー インドネシア 1 人 材 開 発 2レベル3の 看 護 師 の 能 力 調 整 3 書 面 による 質 問 票 :8 割 の 正 解 率 口 頭 による 質 問 :8 割 の 正 解 率 チェックリスト: 全 ての 評 価 対 象 にお いてよい 評 価 が 得 られていること ポートフォリオ 評 価 : 標 準 基 準 に 達 していること 4 看 護 レベル 3 能 力 に 適 しているか 評 価 する 看 護 レベル3に 求 め られている 能 力 と 実 際 との 差 を 分 析 する 5スキル 及 び 能 力 に 基 づかない 看 護 スタッフの 評 価 システム は 看 護 業 務 を 遂 行 する 際 看 護 の 質 や 業 務 の 質 を 下 げることになる ( 弱 点 : 新 人 看 護 師 のモチベーショ ンの 欠 如 等 強 み:スキルと 能 力 に 基 づく 新 しい 評

国 際 看 護 No.493/2016.1 5 価 システムは 看 護 部 長 らの 後 押 しがある パフォー マンスに 基 づく 評 価 は 看 護 師 長 から 後 押 しがある 等 ) 6630 名 の 看 護 師 ( 看 護 レベル3) パラオ 1 人 事 評 価 システム 2 看 護 師 の 評 価 が 年 に3 回 行 わ れるようになる 3 評 価 システムの 実 施 スタッ フと 管 理 職 との 相 互 コミュニケーション オープン で 自 由 な 流 れのコミュニケーション スタッフの 満 足 度 の 増 加 4 看 護 管 理 における 人 事 評 価 システ ムの 価 値 の 認 識 評 価 基 準 の 作 成 人 事 評 価 シス テムの 開 始 5 中 央 政 府 の 評 価 は 昇 給 と 昇 進 / 降 格 のためであり 看 護 師 は 年 に 一 度 しか 評 価 されない 新 たな 人 事 評 価 システムでは 自 分 のキャリアパス やプランを 聞 かれる また 何 が 期 待 されるかも 伝 え られ 上 司 に 何 を 期 待 するかを 伝 える 機 会 ともなる 年 度 途 中 の 評 価 には 目 標 が 示 される 等 6 看 護 師 7 名 モンゴル 1 感 染 管 理 ポケットマニュアル 2 感 染 管 理 の 知 識 スキル 態 度 を 得 て 看 護 職 員 のリスクを 減 らす 3PDCAサイクル 4 感 染 管 理 の 看 護 を 標 準 化 す る 看 護 スキルが 向 上 する リスクが 減 る 5 病 院 にはマニュアルはあるが 大 きくて 使 われていない 病 院 の 環 境 は 感 染 に 関 して 不 十 分 である 新 生 児 の 静 脈 炎 尿 路 感 染 など 明 らかに 感 染 管 理 の 不 徹 底 が 原 因 の 感 染 が 生 じている ポケットマニュアルが 必 要 とされる 所 以 である 6スタッフ 看 護 師 及 び 助 産 師 100 名 インドネシア 1 病 院 での 質 の 高 い 看 護 サービスの 提 供 2シニア 看 護 師 の 行 動 変 化 3 評 価 指 標 として 他 の 医 療 職 種 の 満 足 度 調 査 やシニア 看 護 師 のチェックリスト 目 標 評 価 として70%のシニア 看 護 師 の 研 修 修 了 後 の 満 足 度 及 び 行 動 変 化 のレビュー 4 職 業 人 としての 行 動 と 態 度 の 標 準 化 専 門 職 業 人 の 意 識 を 身 に 付 け たシニア 看 護 師 の 増 大 5 病 院 はJCIの 承 認 を 得 た にもかかわらず とりわけシニア 看 護 師 は 他 職 種 か ら 不 評 を 買 っている その 理 由 は シニア 看 護 師 が 適 切 な 業 務 手 順 を 守 らず コミュニケーションが 悪 く 協 働 意 識 が 薄 いために 患 者 にも 不 評 である そこで 看 護 部 門 では 全 ての 看 護 師 に 対 して 専 門 職 業 人 としての 意 識 をもつようなプログラムを 策 定 する 必 要 に 迫 られている 6283 名 の 臨 床 看 護 師 (レベル 3=263 名 レベル4=20 名 ) 研 修 員 は 研 修 最 終 日 の11 月 26 日 ( 木 )アクション プランを 発 表 しました 研 修 病 院 の 研 修 担 当 者 の 他 関 係 者 の 方 々からの 質 問 を 受 けたり 意 見 交 換 が 行 わ れました その 後 閉 講 式 が 行 われ JICA 及 び INFJ 清 水 理 事 長 から 修 了 証 書 が 手 渡 されました 特 別 寄 稿 中 国 寧 夏 地 域 衛 生 サービスステーションの 視 察 報 告 小 倉 奨 学 基 金 奨 学 生 からのレポート<その1> 楊 玉 麗 < 監 修 校 閲 > 呉 小 玉 筆 者 は 中 国 では 過 去 14 年 間 看 護 師 の 仕 事 をしてい ました その 後 日 本 の 大 学 に 留 学 し 2011 年 からは1 年 間 の 看 護 研 究 員 その 後 2 年 間 の 修 士 課 程 に 在 籍 し て 看 護 学 修 士 を 取 得 し 帰 国 しました 現 在 は 寧 夏 医 科 大 学 付 属 腫 瘍 病 院 に 勤 務 しています 私 は 修 士 論 文 を 執 筆 するために 中 国 の 寧 夏 地 域 サービスステーションに 赴 き 研 究 のために 様 々な 経 験 を 積 みました 今 回 はINFJの 国 際 看 護 編 集 室 の 依 頼 に 基 づき 日 本 との 比 較 も 交 えてこの 経 験 を 記 しました なおこの 原 稿 内 容 は あくまで 私 個 人 の 見 解 に 基 づくものであることをお 断 りしておきます また 本 稿 は 呉 小 玉 先 生 ( 兵 庫 県 立 大 学 教 授 )の 監 修 校 閲 をいただきましたので タイトル 頁 にお 名 前 を 併 記 させていただきました 中 国 には 制 度 としての 訪 問 看 護 や 在 宅 看 護 はなく この 地 域 衛 生 サービスステーションが 地 域 を 視 野 に 入 れた 唯 一 の 医 療 機 関 であり 強 いて 言 えば 日 本 の 市 町 村 保 健 センターに 相 当 すると 考 えていいと 思 います ( 編 集 室 注 1: 中 国 寧 夏 は 中 国 の 寧 夏 回 族 自 治 区 黄 河 中 域 に あり 東 は 陝 西 省 北 は 内 蒙 古 自 治 区 南 は 甘 粛 省 と 隣 接 している 首 都 は 銀 川 人 口 約 7800 万 人 人 口 の 三 分 の 一 をイスラム 教 徒 回 族 が 占 め その 他 満 州 族 等 の 少 数 民 族 が 居 住 する 注 2: 執 筆 者 の 楊 玉 麗 さんは 平 成 25 年 度 小 倉 一 春 記 念 国 際 看 護 奨 学 基 金 奨 学 生 である ) q 視 察 施 設 の 概 要 視 察 期 間 :2013 年 8 月 19 日 ~2013 年 8 月 30 日 視 察 場 所 : 中 国 寧 夏 の 天 盛 衛 生 サービスステーショ ン 景 墨 衛 生 サービスステーション 視 察 時 の 指 導 者 : 各 ステーション 長 張 氏 ( 天 盛 ) 王 氏 ( 景 墨 ) 1 天 盛 衛 生 サービスステーション: 2006 年 に 設 立 職 員 は 医 師 4 名 ( 老 人 科 中 医 科 小 児 科 全 科 医 者 1 名 ) 看 護 師 4 名 (ステーション 長 小 児 科 1 名 外 科 1 名 内 科 1 名 ) 全 部 で8 名 で 所 属 のエリアは5つである 所 属 の 住 民 は20,159 人 男 性 は10,098 人 女 子 10,061 人 0-6 歳 児 2,156 人 65 歳 以 上 老 人 は2,392 人 障 害 者 96 人 高 血 圧 症 500 人 糖 尿

6 国 際 看 護 No.493/2016.1 病 94 人 精 神 疾 患 11 人 である 学 校 : 小 学 校 1 校, 中 学 校 1 校, 大 学 校 1 校 幼 稚 園 5つである 医 療 機 関 : 病 院 3 クリニック6 薬 店 11 特 徴 は 石 油 老 人 エリア と 軍 人 老 人 エリア が あり 集 団 なので 健 康 管 理 しやすい ( 編 集 室 注 : 石 油 老 人 エリア 軍 人 老 人 エリア とは かつて 石 油 関 係 の 工 場 もしくは 軍 人 として 勤 務 した 人 たちが 定 年 退 職 後 に 居 住 しているエリアのこと ) 2 景 墨 衛 生 サービスステーション: 2009 年 に 設 立 職 員 は 医 師 3 名 ( 新 任 医 師 2 名 持 病 1 名 ) 看 護 師 4 名 であり 所 属 のエリアは9つである 所 属 の 住 民 は34,260 人, 男 性 16,760 人 女 性 17,500 人 0-6 歳 児 3,118 人 65 歳 以 上 老 人 は7,000 人 障 害 者 68 人 高 血 圧 症 242 人 糖 尿 病 40 人 精 神 疾 患 9 人 である 学 校 : 小 学 校 4 校, 中 学 校 5 校, 幼 稚 園 7つである 医 療 機 関 : 病 院 2 クリニック8 薬 店 10 特 徴 は 人 口 の 異 動 が 多 く 健 康 管 理 指 導 が 実 施 しにくいこと である 上 記 2つのステーションは 寧 夏 医 科 大 学 付 属 病 院 と 寧 夏 疾 病 コントロールセンターの2 箇 所 に 所 属 して いる 職 員 は 寧 夏 医 科 大 学 付 属 病 院 から 派 遣 されて おり その 業 務 は 寧 夏 疾 病 コントロールセンターで 管 理 されている これは 公 務 員 が 配 置 されている 日 本 の 保 健 所 とは 異 なる 点 である 3 衛 生 サービスステーションの 職 務 内 容 : 住 民 健 康 台 帳 管 理 健 康 教 育 予 防 接 種 小 児 健 康 母 性 保 健 結 婚 前 の 健 康 管 理 老 人 管 理 慢 性 病 管 理 精 神 病 管 理 リハビリテーション 疾 病 コントロール その 他 学 校 レストラン 美 容 院 などに 対 する 衛 生 監 督 を 行 うことである q 視 察 の 概 要 主 な 視 察 の 内 容 は 以 下 のとおりである 1 天 盛 衛 生 サービスステーションの 視 察 来 室 者 の 大 半 は 血 圧 を 測 るための 老 人 である 1 日 平 均 人 数 は15 人 であり 点 滴 目 的 の 来 室 者 は2~3 人 ぐらいで 抗 菌 点 滴 とカルシウム 点 滴 の 人 が 多 い 感 染 とカルシウム 検 査 データを 確 認 する 必 要 がなく 病 院 で 医 師 の 処 方 があればだれでも 点 滴 できる 風 邪 薬 を 買 いに 来 る 来 室 者 が3~4 人 健 康 諮 問 8~10 人 薬 に 関 する 指 導 を 受 ける 住 民 が3~5 人 幼 稚 園 や 小 学 校 に 入 園 入 学 するためには 小 児 予 防 接 種 カード が 必 須 であり カード 紛 失 に 伴 う 再 発 行 手 続 に 来 室 する 親 が 多 い 2 景 墨 衛 生 サービスステーションの 視 察 観 察 内 容 は 天 盛 とほぼ 同 じである 天 盛 との 違 い の1つは 時 々 各 エリアからの 乳 児 を 担 当 している 職 員 がステーションの 乳 児 情 報 を 写 しに 来 ることで ある 王 ステーション 長 によると この 情 報 共 有 が 各 エリアの 母 子 保 健 の 基 礎 になる もう1つの 違 い は 景 墨 ステーションでは 点 滴 ができないことである 看 護 師 は 予 防 接 種 以 外 の 時 間 に 産 婦 家 庭 を 訪 問 し たり 学 校 幼 稚 園 へ 出 かけて 健 康 指 導 をするため 点 滴 をする 時 間 がないことが 理 由 である 3 2つの 衛 生 サービスステーションの 特 徴 2つの 地 域 では 火 水 曜 日 が 小 児 予 防 接 種 の 日 と 決 められている 天 盛 で8 月 20 日 の 午 前 中 には120 名 の 小 児 に 8 月 22 日 には80 名 の 小 児 に 予 防 接 種 が 行 われた この 予 防 接 種 活 動 ( 記 録 と 接 種 )は4 人 の 看 護 師 で 行 われた 3 人 が 記 録 を 担 当 し 1 人 が 接 種 を 担 当 した 予 防 接 種 を 担 当 した 看 護 師 は20 年 間 小 児 科 での 経 験 があり 大 変 優 れた 技 術 を 持 っている 接 種 を 終 えると 家 族 に 水 をたくさん 飲 ませ よく 観 察 してください など 注 意 事 項 を 詳 しく 説 明 していた 景 墨 では 8 月 27 日 には 約 400 名 の 小 児 に 8 月 29 日 には200 名 の 小 児 に 予 防 接 種 が 行 われた この 予 防 接 種 活 動 ( 記 録 と 接 種 )は 職 員 全 員 で 行 っていた 看 護 師 2 人 が 接 種 を 担 当 した この 程 度 の 予 防 接 種 件 数 は 通 常 の 現 象 であるとステーション 長 は 説 明 してい る 朝 から 夕 方 までステーションの 外 まで 接 種 対 象 者 が 長 く 並 んで 順 番 を 待 っていた 中 国 の 接 種 ワクチンには 無 料 接 種 のワクチンと 自 費 接 種 ワクチンがある 無 料 接 種 ワクチンは 以 前 6 種 類 であったが 現 在 は13 種 類 に 増 加 している これ は 国 家 が 強 制 的 に 接 種 させるワクチンである 具 体 的 な 内 容 はBCG OPV DPT MV HBV MR MM MMRなどである このうちHBVは 日 本 では 行 われていない 赤 ちゃんの 予 防 接 種 の 様 子

国 際 看 護 No.493/2016.1 7 自 費 ワクチンの 内 容 は 肺 炎 やインフルエンザなど である 値 段 は 自 国 製 と 外 国 製 によって 異 なる 通 常 は 外 国 製 のワクチンの 方 が 高 い 家 庭 の 経 済 状 況 により 自 費 のワクチンを 接 種 するか 否 かを 選 択 して いる 場 合 が 多 い q 筆 者 自 身 が 参 加 した 内 容 1 所 属 石 油 エリアでは 高 血 圧 と 糖 尿 病 について の 健 康 講 座 に 参 加 した この 講 座 は 天 盛 衛 生 サービ スステーションが 主 催 したものである 講 師 は 寧 夏 医 科 大 学 付 属 病 院 の 薬 剤 師 であり 参 加 した 住 民 は 72 人 の 老 人 であり 講 座 が 終 わった 後 52 人 の 老 人 に 無 料 で 血 圧 と 血 糖 を 測 り 66 人 の 老 人 にはコレステ ロール 値 を 測 っていた 筆 者 は 老 人 たちに 講 座 の 場 所 を 案 内 し 健 康 指 導 をしたり 活 動 場 面 の 秩 序 を 維 持 したり 健 康 パン フレットを 配 布 した このエリアの 管 理 者 の 話 によ ると このエリアの 住 民 は280 世 帯 であり そのうち 老 人 世 帯 は220である また 独 居 老 人 たちの 世 話 につ いての 話 では 最 近 ある 独 居 老 人 が 生 活 困 難 で 親 戚 の 家 に 移 動 したとの 話 が 出 ていた またある 老 人 が 孤 独 死 したが 発 見 は 相 当 の 日 数 がたってからであっ たとのことである 私 は 日 本 における 地 域 の 独 居 老 人 対 策 も 紹 介 した 例 えば 日 本 の 老 人 たちはグループとして 互 いに 協 力 して 見 守 っていることを 紹 介 した この 地 域 の 管 理 者 は 自 分 のエリアでそのような 老 人 がお 互 いに 支 援 しあうなど 少 なくとも 孤 独 死 に 対 応 する 方 法 を 検 討 する 必 要 がある その 場 所 で ある73 歳 の 女 性 老 人 と 日 常 生 活 につ いての 話 をすることができた 自 分 の 家 は 天 盛 衛 生 サービスステーションに 近 いので いつでも 血 圧 を 測 定 したり 健 康 指 導 をしてもらうことができ 重 い 病 気 でなければ 病 院 へ 行 く 必 要 がない 病 院 より 便 利 で 安 いという 利 点 があると 話 していた また ある79 歳 の 男 性 老 人 は 元 気 ですね と 筆 者 が 挨 拶 をしたら そうですか と 嬉 しそうな 顔 で 応 え 健 康 飲 料 品 を 飲 んでいるよ と 言 った そ の 飲 料 品 の 名 前 は 知 っていますか? と 聞 くと わ からない と 答 え どこで 買 ったのか と 聞 くと 薬 品 店 で 買 った 尿 を 検 査 した 後 尿 の 中 にがん 細 胞 があると 言 われてその 健 康 飲 料 品 を 勧 められ 3 年 間 ずっと 飲 み 続 けている と 答 えた 筆 者 は がん 細 胞 があるかどうか 病 院 で 検 査 したほうがいい と 提 案 した 活 動 の 後 ステーション 長 にその 男 性 のことを 話 したら がんの 予 防 について 住 民 たちの 知 識 が 足 り ないと 言 っていた がんについての 健 康 講 座 の 強 化 や がんの 予 防 健 康 教 育 が 将 来 の 課 題 であると 認 識 した 2 天 盛 での 予 防 接 種 日 には 子 供 を 連 れてきた 両 親 家 族 を 支 援 して 子 供 の 接 種 する 姿 勢 を 調 整 した 接 種 の 対 象 者 は 生 後 1か 月 から6 歳 までの 子 供 である 小 児 科 の 看 護 師 は 家 庭 訪 問 を 通 して 家 族 と 信 頼 関 係 を 作 った 上 で 育 児 指 導 し 予 防 接 種 をし ている 小 児 科 医 が 子 供 の 検 査 をする 時 筆 者 もで きるだけ 手 伝 った 例 えば 検 査 データの 記 録 とか 子 供 の 姿 勢 を 調 整 したりした 筆 者 は 育 児 について のいろいろな 話 を 聞 いて 大 変 いい 勉 強 になった 景 墨 では 予 防 接 種 日 には 注 射 担 当 の 看 護 師 が 行 うワクチンの 注 射 の 準 備 を 手 伝 い ワクチンをアイ ス 台 の 上 に 用 意 した ワクチンの 管 理 については 厳 しい 要 求 があることがわかった 小 児 を 連 れてきた 家 族 にプロセスを 説 明 したり 記 録 をとったりして 予 防 接 種 の 忙 しさを 体 験 した 3 天 盛 では 中 医 の 専 門 医 と 高 血 圧 患 者 の 健 康 相 談 の 場 面 に 参 加 した 患 者 が 使 っている 薬 は 北 京 降 圧 片 という 漢 方 薬 で 高 血 圧 によく 効 くとのエビ デンスがある 高 血 圧 症 の 罹 患 率 に 基 づき このス テーションが 管 理 している 高 血 圧 の 住 民 は2,000 人 と 決 められているが 職 員 不 足 のため 現 在 管 理 してい る 高 血 圧 の 住 民 は500 人 である この500 人 の 健 康 台 帳 を 作 って 定 期 に 家 庭 訪 問 あるいは 電 話 でフォロー アップすることにより 高 血 圧 住 民 の 健 康 を 守 ってい る 4 8 月 22 日 午 後 翌 日 の 講 座 のために 張 ステー ション 長 と 一 緒 に 隣 の 石 油 エリアに 入 って 石 油 エ リアの 管 理 者 と 講 座 について 相 談 した 7 8 人 の 老 人 が 元 気 そうな 顔 で 大 きな 声 で 歌 っていた 張 ス テーション 長 は 住 民 に 会 うと 親 切 に 挨 拶 をしていた Aさん 最 近 の 血 糖 はどう? Bさん 血 圧 のコ ントロールはどう? と 尋 ねると 住 民 たちも 笑 顔 で 挨 拶 して 家 族 同 士 のような 感 じであり これは 最 高 の 信 頼 関 係 だと 思 われた 市 民 館 に 老 人 食 堂 が あり 自 分 で 料 理 のできない 老 人 は 便 利 にここを 利 用 できる このエリアにはいろいろな 便 民 施 設 がある 例 えば 美 容 院 商 店 家 事 代 理 店 などがあり ど れも 訪 問 サービスが 可 能 である 値 段 も 安 いし 老 人 たちが 利 用 しやすいのだと 館 長 は 言 っていた 娯 楽 室 では 老 人 たちが 碁 を 打 ったり マージャンをし たりしている 姿 が 見 られた みんな 楽 しそうな 表 情 が 見 られた このエリアの 管 理 者 は 老 人 たちの 生 活 に 工 夫 をし てきたのだ 館 長 は 天 盛 衛 生 サービスステーショ ンは 定 期 にエリアの 住 民 に 健 康 講 座 を 行 い 月 に2 回 ぐらい 住 民 にありがちな 病 気 ( 例 えば 高 血 圧 糖 尿 病 風 邪 四 季 性 疾 患 など)の 予 防 治 療 療 養 上 の 健 康 講 座 を 開 催 して 住 民 を 支 援 している と 言 っていた (つづく)

8 国 際 看 護 No.493/2016.1 公 益 財 団 法 人 国 際 看 護 交 流 協 会 小 倉 一 春 記 念 国 際 看 護 奨 学 基 金 平 成 28 年 度 奨 学 生 募 集 要 項 ( 応 募 期 間 平 成 28 年 4 月 1 日 ~5 月 15 日 ) 公 益 財 団 法 人 国 際 看 護 交 流 協 会 小 倉 一 春 記 念 国 際 看 護 奨 学 基 金 は 次 の 要 領 により 平 成 28 年 度 奨 学 生 を 募 集 します 1. 奨 学 金 給 付 の 目 的 と 性 格 本 基 金 は 保 健 医 療 看 護 は 国 籍 や 人 種 の 別 なく 全 人 類 の 共 通 の 課 題 であるとの 考 え 方 を 基 本 に 昭 和 46 年 に 設 立 された 財 団 法 人 国 際 看 護 交 流 協 会 の 創 設 者 故 小 倉 一 春 氏 の 遺 志 を 継 承 した 小 倉 啓 子 氏 の 寄 附 に よって 平 成 23 年 4 月 に 設 けられました 国 際 看 護 を 学 ぶ 優 秀 な 大 学 院 生 で 経 済 的 な 理 由 により 修 学 困 難 な 者 に 対 して 奨 学 金 の 給 付 を 行 い 国 際 社 会 に 貢 献 する 有 用 な 人 材 を 育 成 することを 目 的 としています 奨 学 金 は 給 付 であり 返 済 の 必 要 はありません 2. 奨 学 生 の 資 格 1 奨 学 生 は 日 本 国 内 の 大 学 院 ( 修 士 課 程 博 士 課 程 専 門 職 大 学 院 )に 在 学 する 者 で 国 際 看 護 を 専 攻 履 修 する 者 この 場 合 国 際 看 護 とは 国 際 保 健 国 際 協 力 国 際 交 流 など 広 い 考 え 方 を 含 めます 2 平 成 28 年 4 月 に 入 学 を 許 可 された 者 及 び 平 成 27 年 秋 期 に 入 学 した1 年 次 在 籍 者 3 他 の 奨 学 金 の 貸 与 給 付 を 受 けていても 受 給 資 格 はあります 3. 奨 学 金 の 給 付 期 間 及 び 給 付 額 給 付 時 期 1 奨 学 金 を 給 付 する 期 間 は 大 学 院 ( 修 士 課 程 博 士 課 程 専 門 職 大 学 院 ) 在 籍 開 始 から2 年 間 を 限 度 と します 但 し 同 じ 者 が 両 課 程 を 通 して 給 付 を 受 ける ことはできません 2 奨 学 金 の 額 は 月 額 6 万 円 ( 年 間 72 万 円 )です 平 成 28 年 4 月 入 学 者 は 奨 学 生 となることが 決 定 後 (6 月 下 旬 の 予 定 ) 4 月 に 遡 って 給 付 します 平 成 27 年 秋 期 入 学 者 は 平 成 28 年 4 月 からの 給 付 開 始 にな りますので 給 付 期 間 は1 年 6か 月 間 です 1 年 課 程 の 大 学 院 の 場 合 の 給 付 期 間 は1 年 間 です 3 奨 学 生 となることが 決 定 次 第 必 要 書 類 を 提 出 して いただきます その 上 で 奨 学 金 年 額 を2 回 (7 月 10 月 )に 分 けて 奨 学 生 指 定 の 振 込 先 口 座 に 振 込 みます 4. 平 成 28 年 度 募 集 人 数 20 名 5. 願 書 提 出 期 間 平 成 28 年 4 月 1 日 から5 月 15 日 ( 消 印 有 効 ) 6. 奨 学 金 申 請 時 の 提 出 書 類 奨 学 金 志 望 者 は 次 の 書 類 を 下 記 事 務 局 まで 郵 便 にて 送 付 してください なお 応 募 書 類 は 返 却 しません 1 奨 学 生 願 書 ( 様 式 1) 2 履 歴 書 ( 様 式 2) 3 研 究 計 画 書 ( 様 式 3) 4 推 薦 書 ( 様 式 4) 5 当 該 課 程 の 在 学 証 明 書 上 記 4の 推 薦 者 は 在 籍 していた 大 学 の 教 官 勤 務 していた 施 設 の 上 司 大 学 院 の 教 官 など 志 望 者 の 進 学 に 理 解 を 示 している 者 1 名 推 薦 書 は 推 薦 者 記 入 後 封 印 ( 厳 守 )したものを 願 書 等 と 一 緒 に 提 出 してください 7. 奨 学 生 の 選 考 通 知 1 奨 学 生 選 考 委 員 会 の 選 考 を 経 て 決 定 します 2 選 考 結 果 は 本 人 に 直 接 通 知 します( 平 成 28 年 6 月 下 旬 予 定 ) 3 選 考 結 果 に 関 するお 問 合 せには 応 じられません 8. 奨 学 生 願 書 等 の 取 得 方 法 応 募 方 法 1 下 記 公 益 財 団 法 人 国 際 看 護 交 流 協 会 のホームページ の 小 倉 一 春 記 念 国 際 看 護 奨 学 基 金 から 平 成 28 年 度 募 集 要 項 をご 覧 いただき 応 募 書 類 ( 様 式 1 ~4)をA 4 用 紙 にプリントアウトしてください 公 益 財 団 法 人 国 際 看 護 交 流 協 会 ホームページ URL:http://www.infj.or.jp 2 応 募 書 類 は 黒 インキ 黒 ボールペンによる 手 書 きと します 但 し 研 究 計 画 書 はワープロ 使 用 可 とし ます 3 必 要 事 項 を 記 入 して 必 要 書 類 を 一 括 して 角 2 封 筒 に 同 封 の 上 郵 便 にて 下 記 までお 送 りください 応 募 書 類 の 送 付 先 102-0074 東 京 都 千 代 田 区 九 段 南 3-2- 2 九 段 宝 生 ビル201 公 益 財 団 法 人 国 際 看 護 交 流 協 会 小 倉 一 春 記 念 国 際 看 護 奨 学 基 金 奨 学 生 募 集 係 9.お 問 合 せ 先 ( 事 務 局 ) 下 記 メールアドレスあてお 問 合 せください E-mail : shougakukin@infj.or.jp 公 益 財 団 法 人 国 際 看 護 交 流 協 会 小 倉 一 春 記 念 国 際 看 護 奨 学 基 金 / 奨 学 生 募 集 担 当 粕 川 継 廣 電 話 03-3264-6667 FAX 03-5275-3499 個 人 情 報 保 護 について 小 倉 一 春 記 念 国 際 看 護 奨 学 基 金 の 事 業 に 関 して 知 り 得 た 個 人 情 報 は 当 基 金 の 奨 学 生 選 考 奨 学 事 業 に 限 定 して 使 用 します また 奨 学 生 に 関 する 情 報 は 厳 重 に 管 理 し 個 人 情 報 の 保 護 には 万 全 を 期 します