目 次 要 約 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 主 要 経 営 指 標 の 推 移 ----

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

 

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科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

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Transcription:

Research Report by Shared Research Inc. 当 レポートは 掲 載 企 業 のご 依 頼 により 株 式 会 社 シェアードリサーチが 作 成 したものです 投 資 家 用 の 各 企 業 の 取 扱 説 明 書 を 提 供 することを 目 的 としています 正 確 で 客 観 性 中 立 性 を 重 視 し た 分 析 を 行 うべく 弊 社 ではあらゆる 努 力 を 尽 くしています 中 立 的 でない 見 解 の 場 合 は その 見 解 の 出 所 を 常 に 明 示 します 例 えば 経 営 側 により 示 された 見 解 は 常 に 企 業 の 見 解 として 弊 社 に よる 見 解 は 弊 社 見 解 として 提 示 されます 弊 社 の 目 的 は 情 報 を 提 供 することであり 何 かについて 説 得 したり 影 響 を 与 えたりする 意 図 は 持 ち 合 わせておりません ご 意 見 等 がございましたら sr_inquiries@sharedresearch.jp までメールをお 寄 せください ブルームバーグ 端 末 経 由 でも 受 け 付 けております

目 次 要 約 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 主 要 経 営 指 標 の 推 移 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 4 直 近 更 新 内 容 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 5 概 略 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 5 業 績 動 向 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 四 半 期 業 績 動 向 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 通 期 会 社 計 画 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 10 中 期 見 通 し 及 び 経 営 戦 略 -------------------------------------------------------------------------------------- 13 事 業 内 容 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 14 ビジネス 概 要 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 14 収 益 性 分 析 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 21 市 場 とバリューチェーン ----------------------------------------------------------------------------------------- 22 SW(Strengths, Weaknesses) 分 析 ------------------------------------------------------------------------- 25 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 --------------------------------------------------------------------------------------- 26 過 去 の 実 績 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 26 損 益 計 算 書 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 39 貸 借 対 照 表 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 40 ニュース&トピックス --------------------------------------------------------------------------------------------- 41 その 他 情 報 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- 42 沿 革 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 42 大 株 主 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 43 トップマネジメント ----------------------------------------------------------------------------------------------- 43 株 主 還 元 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 43 企 業 概 要 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 44 02/45

ザッパラス > 要 約 要 約 占 いを 中 心 としたデジタルコンテンツ 配 信 を 軸 に 事 業 展 開 を 拡 充 株 式 会 社 ザッパラスは 占 いを 中 心 としたデジタルコンテンツ 配 信 を 主 力 事 業 とするインターネット 企 業 であ る 同 社 では このコンテンツ 提 供 を 通 じ ユーザーの 属 性 利 用 履 歴 行 動 履 歴 から 嗜 好 性 心 理 行 動 傾 向 をパターン 化 し 分 析 すること(CRM)を 強 みとし これらデータベースを 活 用 しユーザーに 合 ったコン テンツや 商 品 サービスをメルマガ リンク 等 を 活 用 し 訴 求 する 手 法 を 用 いてビジネス 展 開 している 設 立 当 初 は ( 株 )NTTドコモ( 東 証 1 部 9437)のiモードサービスの 開 始 (2000 年 )に 伴 い 様 々なコンテン ツの 配 信 を 行 っていた マザーズに 上 場 (2005 年 5 月 に 上 場 )する 意 思 決 定 を 下 した 際 に 事 業 戦 略 を 明 確 化 し 占 いコンテンツを 軸 に 事 業 を 展 開 していくことにした 占 いコンテンツをビジネスドメインにした 背 景 は 1 日 常 の 悩 みや 関 心 ( 恋 愛 金 運 仕 事 など)を 題 材 とした 運 勢 は 毎 日 変 化 するため ユーザーに 毎 日 閲 覧 す る 動 機 を 与 える 2 占 いユーザーは 自 分 の 属 性 等 の 正 確 なデータを 入 力 することになるため そのデータベー スが 占 い 以 外 の 事 業 のマーケティングに 有 効 であることが 挙 げられる ( 後 述 の 事 業 内 容 の 項 参 照 ) 業 績 動 向 同 社 では キャリア 経 由 で 行 う 広 告 集 客 モデルから 脱 却 し 顧 客 に 対 する 独 自 のコンタクトポイントを 確 立 し ようとしている 2014 年 4 月 期 からはユーザーに 対 するコンタクトポイント 拡 充 の 一 環 として 自 社 ウェブメ ディアのPV 数 の 増 加 に 注 力 している さらに 2016 年 4 月 期 以 降 は ウェブメディアの 展 開 に 加 えて 手 薄 で あったスマートフォン 向 けサービスの 拡 充 にも 注 力 するとのこと スマートフォンでは 主 流 となっているアプ リサービスの 拡 充 により 集 客 の 間 口 をさらに 広 げて 潜 在 顧 客 の 掘 り 起 こしを 進 めるとしている 2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 の 売 上 高 は1,447 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 13.8% 減 ) 営 業 利 益 は109 万 円 ( 同 82.1% 増 ) 経 常 利 益 は1776 百 万 円 ( 同 178.4% 増 ) 親 会 社 株 主 に 帰 属 する 四 半 期 純 利 益 は197 百 万 円 ( 同 282.0% 増 )と なった キャリア 公 式 サイトの 売 上 高 が 減 少 したことに 加 え 株 式 会 社 ビーバイイーが 株 式 譲 渡 により 連 結 子 会 社 でなくなった 影 響 により 減 収 となった 利 益 面 については 当 該 株 式 譲 渡 に 伴 い 人 件 費 や 広 告 宣 伝 費 等 の 販 管 費 が 減 少 したことにより 営 業 利 益 が 増 加 した 経 常 利 益 及 び 四 半 期 純 利 益 については 関 係 会 社 株 式 売 却 損 やのれん 減 損 損 失 等 特 別 損 失 の 計 上 はあったものの 為 替 差 益 64 百 万 円 ( 前 年 同 期 は3 百 万 円 )や 投 資 有 価 証 券 売 却 益 154 百 万 円 ( 前 年 同 期 はなし)の 計 上 により 大 幅 増 益 となった 2016 年 4 月 期 は 売 上 高 7,450 百 万 円 ( 前 期 比 1.7% 減 ) 営 業 利 益 は0 百 万 円 を 見 込 む 同 社 は 引 き 続 きユー ザーのニーズに 合 致 したコンテンツ サービスの 拡 充 と 潜 在 ユーザーとのコンタクトポイントを 拡 大 してい くことで 顧 客 基 盤 を 確 立 強 化 し 中 長 期 での 企 業 価 値 向 上 を 目 指 すとしている ( 後 述 の 業 績 動 向 の 項 参 照 ) 同 社 の 強 みと 弱 み SR 社 では 同 社 の 強 みを 高 い 収 益 力 F1 層 (20~34 歳 女 性 ) F2 層 (35 ~49 歳 女 性 )からの 高 い 支 持 監 修 者 に 対 するブランド 力 の3 点 だと 考 えている 一 方 弱 みは レガシープラットフォームへの 依 存 の 高 さ 既 存 事 業 がニッチ 市 場 へ 特 化 していること 既 存 事 業 が 国 内 市 場 に 依 存 していることにあると 考 えている ( 後 述 の SW (Strengths, Weaknesses) 分 析 の 項 参 照 ) 03/45

ザッパラス > 主 要 経 営 指 標 の 推 移 主 要 経 営 指 標 の 推 移 損 益 計 算 書 08 年 4 月 期 09 年 4 月 期 10 年 4 月 期 11 年 4 月 期 12 年 4 月 期 13 年 4 月 期 14 年 4 月 期 15 年 4 月 期 16 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 会 社 予 想 売 上 高 8,551 10,308 11,225 11,813 10,088 8,890 8,155 7,582 7,450 前 年 比 23.2% 20.6% 8.9% 5.2% -14.6% -11.9% -8.3% -7.0% -1.7% うち コンテンツ 事 業 6,509 8,079 8,828 8,920 7,911 6,741 5,644 4,408 コマース 関 連 事 業 1,655 1,938 2,085 2,640 1,811 1,649 1,620 1,686 海 外 事 業 - - - - - 141 495 517 その 他 事 業 386 291 312 253 366 359 396 971 売 上 総 利 益 5,091 6,671 7,580 7,800 6,861 6,118 5,396 4,549 前 年 比 34.5% 31.0% 13.6% 2.9% -12.0% -10.8% -11.8% -15.7% 売 上 総 利 益 率 59.5% 64.7% 67.5% 66.0% 68.0% 68.8% 66.2% 60.0% 営 業 利 益 1,871 2,709 3,016 3,073 2,584 1,423 722 517 0 前 年 比 49.5% 44.8% 11.3% 1.9% -15.9% -44.9% -49.2% -28.4% - 営 業 利 益 率 21.9% 26.3% 26.9% 26.0% 25.6% 16.0% 8.9% 6.8% うち コンテンツ 事 業 2,370 3,152 3,526 3,786 3,234 2,536 1,948 1,637 コマース 関 連 事 業 -4 129 187 93-85 -71-164 -194 海 外 事 業 - - - - - -1-78 -83 その 他 事 業 -7 59-1 42 128-285 -380-158 経 常 利 益 1,883 2,696 3,041 3,090 2,594 1,655 752 729 前 年 比 50.3% 43.2% 12.8% 1.6% -16.0% -36.2% -54.5% -3.2% 経 常 利 益 率 22.0% 26.2% 27.1% 26.2% 25.7% 18.6% 9.2% 9.6% 当 期 純 利 益 1,028 1,581 1,532 1,626 1,579 917 376 242 前 年 比 54.6% 53.8% -3.1% 6.1% -2.9% -41.9% -59.0% -35.5% 純 利 益 率 12.0% 15.3% 13.7% 13.8% 15.7% 10.3% 4.6% 3.2% 一 株 当 たりデータ( 円 株 式 分 割 調 整 後 ) 期 末 発 行 済 株 式 数 13,102 13,276 13,346 13,411 13,471 13,531 13,651 13,651 EPS 79.25 119.66 116.0 131.1 126.7 73.0 29.7 19.0 - EPS ( 潜 在 株 式 調 整 後 ) 75.76 116.10 113.4 128.7 124.6 72.3 29.6 - DPS 25.00 40.00 42.00 42.00 42.00 42.00 22.00 10.00 - BPS 377.80 469.95 465.2 552.6 635.6 661.8 652.7 663.8 貸 借 対 照 表 ( 百 万 円 ) 現 金 預 金 有 価 証 券 3,481 4,344 3,781 4,687 4,800 4,693 5,081 5,738 流 動 資 産 合 計 5,544 6,721 5,880 7,264 7,098 6,724 6,879 7,277 有 形 固 定 資 産 116 86 144 137 175 137 129 89 投 資 その 他 の 資 産 計 633 893 1,052 1,042 1,053 850 864 1,088 無 形 固 定 資 産 413 449 468 331 1,092 2,415 2,185 1,714 資 産 合 計 6,705 8,148 7,544 8,774 9,417 10,126 10,057 10,169 買 掛 金 535 540 480 487 332 304 377 349 短 期 有 利 子 負 債 - - - - 32 191 184 194 流 動 負 債 合 計 1,726 1,870 1,738 1,846 1,320 1,085 1,182 1,337 長 期 有 利 子 負 債 - - - - 63 631 484 341 固 定 負 債 合 計 0 2 0 0 64 632 485 341 負 債 合 計 1,726 1,872 1,738 1,846 1,384 1,716 1,667 1,678 純 資 産 合 計 4,980 6,276 5,806 6,928 8,033 8,410 8,390 8,491 有 利 子 負 債 ( 短 期 及 び 長 期 ) 0 0 0 0 95 821 668 535 キャッシュフロー 計 算 書 ( 百 万 円 ) 営 業 活 動 によるキャッシュフロー 1,244 1,671 2,084 1,725 1,637 1,475 1,313 1,124 投 資 活 動 によるキャッシュフロー -651-214 -329-411 -841-2,126-272 -88 財 務 活 動 によるキャッシュフロー -154-294 -2,018-508 -584 213-660 -416 財 務 指 標 総 資 産 経 常 利 益 率 (ROA) 16.8% 21.3% 38.8% 37.9% 28.5% 16.9% 7.5% 7.2% 自 己 資 本 利 益 率 (ROE) 22.8% 28.3% 25.4% 25.5% 21.1% 11.2% 4.5% 2.9% 自 己 資 本 比 率 73.8% 76.6% 76.3% 78.4% 84.4% 82.4% 82.6% 83.1% 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 ** 売 上 総 利 益 は 返 品 調 整 引 当 金 の 調 整 額 を 除 いて 記 載 している ***2014 年 4 月 期 に1:100の 株 式 分 割 を 実 施 04/45

ザッパラス > 直 近 更 新 内 容 直 近 更 新 内 容 概 略 2015 年 9 月 24 日 株 式 会 社 ザッパラスへの 取 材 を 踏 まえ レポート 内 容 を 更 新 した 2015 年 9 月 11 日 同 社 は2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 決 算 を 発 表 した ( 決 算 短 信 へのリンクはこちら 詳 細 は2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 決 算 項 目 を 参 照 ) 2015 年 7 月 31 日 同 社 は 子 会 社 の 異 動 ( 株 式 譲 渡 )および 特 別 利 益 の 発 生 について 発 表 した (リリース 文 へのリンクはこちら) 同 社 は2015 年 7 月 31 日 開 催 の 取 締 役 会 において オンラインショッピングサイト 藤 巻 百 貨 店 を 運 営 する 連 結 子 会 社 である 株 式 会 社 caramoの 株 式 の 全 てをトランス コスモス 株 式 会 社 ( 東 証 1 部 3715)に 譲 渡 することを 決 議 した この 株 式 譲 渡 によりcaramo 社 は 同 社 の 連 結 子 会 社 から 除 外 される 同 社 では 本 株 式 譲 渡 に 伴 い2016 年 4 月 期 第 2 四 半 期 において 特 別 利 益 235 百 万 円 を 計 上 する 予 定 であるとしている 2015 年 7 月 2 日 2015 年 4 月 期 通 期 決 算 および 同 社 への 取 材 を 踏 まえ レポート 内 容 を 更 新 した 3ヵ 月 以 上 経 過 した 会 社 発 表 はニュース&トピックスへ 05/45

ザッパラス > 業 績 動 向 業 績 動 向 四 半 期 業 績 動 向 四 半 期 業 績 推 移 15 年 4 月 期 16 年 4 月 期 16 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q ( 進 捗 率 ) 通 期 会 予 売 上 高 1,678 2,091 1,800 2,013 1,447 - - - - - 前 年 比 -10.8% 3.7% -5.9% -14.1% -13.8% - - - 売 上 総 利 益 1,052 1,156 1,115 1,225 902 - - - 売 上 総 利 益 率 62.7% 55.3% 62.0% 60.9% 62.3% - - - 販 管 費 968 987 941 1,087 793 - - - 前 年 比 -13.6% -22.6% -17.3% -3.2% -18.1% - - - 営 業 利 益 60 177 145 135 109 - - - - - 前 年 比 -65.9% 90.1% -24.1% -48.6% 82.1% - - - 営 業 利 益 率 3.6% 8.5% 8.0% 6.7% 7.5% - - - 経 常 利 益 63 260 261 144 177 - - - - - 前 年 比 -58.4% 159.5% 5.5% -43.0% 178.4% - - - 当 期 利 益 52 160-250 281 197 - - - - - 前 年 比 -40.3% 122.0% - 397.6% 282.0% - - - 累 計 値 1Q 累 計 2Q 累 計 3Q 累 計 4Q 累 計 1Q 累 計 2Q 累 計 3Q 累 計 4Q 累 計 ( 進 捗 率 ) 通 期 会 予 売 上 高 1,678 3,769 5,569 7,582 1,447 - - - 19.4% 7,450 前 年 比 -10.8% -3.3% -4.2% -7.0% -13.8% - - - -1.7% 売 上 総 利 益 1,052 2,208 3,323 4,549 902 - - - 売 上 総 利 益 率 62.7% 58.6% 59.7% 60.0% 62.3% - - - 販 管 費 968 1,955 2,896 3,983 793 - - - 前 年 比 -13.6% -18.4% -18.0% -14.5% -18.1% - - - 営 業 利 益 60 237 382 517 109 - - - 0 前 年 比 -65.9% -11.8% -16.9% -28.4% 82.1% - - - - 営 業 利 益 率 3.6% 11.3% 21.2% 25.7% 7.5% - - - 経 常 利 益 63 324 584 729 177 - - - - 前 年 比 -58.4% 28.2% 17.0% -3.2% 178.4% - - - 当 期 利 益 52 211-39 242 197 - - - - 前 年 比 -40.3% 33.4% - -35.5% 282.0% - - - 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 * 売 上 総 利 益 は 返 品 調 整 引 当 金 の 調 整 額 を 除 いて 記 載 している * 当 期 純 利 益 は 2016 年 4 月 期 以 降 は 親 会 社 株 主 に 帰 属 する 当 期 純 利 益 2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 業 績 2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 の 売 上 高 は1,447 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 13.8% 減 ) 営 業 利 益 は109 万 円 ( 同 82.1% 増 ) 経 常 利 益 は177 百 万 円 ( 同 178.4% 増 ) 親 会 社 株 主 に 帰 属 する 四 半 期 純 利 益 は197 百 万 円 ( 同 282.0% 増 )となった 引 き 続 きキャリア 公 式 サイトの 売 上 高 が 減 少 したことに 加 え 株 式 会 社 ビーバイイーが 株 式 譲 渡 により 連 結 子 会 社 でなくなった 影 響 により 減 収 となった 利 益 面 については 当 該 株 式 譲 渡 に 伴 い 人 件 費 や 広 告 宣 伝 費 等 の 販 管 費 が 減 少 したことにより 営 業 利 益 が 増 加 した 経 常 利 益 及 び 四 半 期 純 利 益 については 関 係 会 社 株 式 売 却 損 や のれん 減 損 損 失 等 特 別 損 失 の 計 上 はあったものの 為 替 差 益 64 百 万 円 ( 前 年 同 期 は3 百 万 円 )や 投 資 有 価 証 券 売 却 益 154 百 万 円 ( 前 年 同 期 はなし)の 計 上 により 大 幅 増 益 となった 通 期 会 社 計 画 に 対 する 進 捗 率 は 売 上 高 が19.4%( 前 年 同 期 は22.1%) 営 業 利 益 が 収 支 均 衡 の 計 画 に 対 して109 百 万 円 の 利 益 ( 同 11.6%)となった 同 社 によれば 売 上 高 については 一 部 で 新 規 ゲームの 立 ち 上 がりに 遅 れがみ られたが 全 体 ではほぼ 想 定 通 りの 水 準 であったとのこと 営 業 利 益 については 新 規 占 いサービスや 新 規 ゲー ムの 立 ち 上 がりの 遅 れにより 販 促 コストがかからなかったこともあり 上 振 れたもようである 06/45

R ザッパラス 3770 ザッパラス 業績動向 四半期ベースの業績動向 2014/4 2015/4 2016/4 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 1,882 587 2,017 646 1,912 581 2,343 945 1,678 626 2,091 935 1,800 684 2,013 787 1,447 545 売上原価率 労務費 ロイヤリティ 31.2% 129 152 32.0% 147 137 30.4% 138 142 40.3% 156 126 37.3% 135 117 44.7% 138 120 38.0% 108 116 39.1% 111 113 37.7% 129 101 外注費 商品原価 その他経費 112 169 57 100 239 64 101 206 37 97 547 50 76 230 95 64 550 81 76 340 69 121 386 74 118 202 56-34 1,120 59.5% -42 1,275 63.2% -45 1,138 59.5% -33 1,123 47.9% -27 968 57.7% -19 987 47.2% -25 941 52.3% -18 1,087 54.0% -61 793 54.8% 226 367 182 247 474 185 243 368 177 290 318 161 285 209 137 298 222 145 287 205 136 304 320 139 234 183 128 のれん償却費 その他経費 営業利益 営業利益率 54 288 175 9.3% 54 312 93 4.6% 56 292 191 10.0% 57 295 263 11.2% 58 278 60 3.6% 58 264 177 8.5% 63 250 145 8.0% 51 272 135 6.7% 52 196 109 7.5% 経常利益 経常利益率 当期純利益 当期純利益率 152 8.1% 86 4.6% 100 5.0% 72 3.6% 247 12.9% 161 8.4% 253 10.8% 56 2.4% 63 3.8% 52 3.1% 260 12.5% 160 7.6% 261 14.5% -250-13.9% 144 7.2% 281 14.0% 177 12.2% 197 13.6% (百万円 売上高 売上原価 他勘定振替 販管費 販管費率 人件費 広告宣伝費 回収代行手数料 出所 会社資料をもとにSR社作成 セグメント別の概況は以下のとおり 同社はコンテンツ事業へ集中する戦略を進めている これに合わせて 今第1四半期より 報告セグメントの区分を変更しており 以下の 前年同期比については 前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較している モバイルサービス事業 売上高 981百万円 前年同期比16.9%減 営業利益 227百万円 同42.2 減 同事業セグメントは フィーチャーフォン向けコンテンツ売上の減少などにより 前年同期比で減収減益となっ た ただし 直前四半期に不採算ソフトウェアの減損を実施したことなどから 売上高総利益率は前年同期比で 0.7ポイント改善し72.8 となった また 直前四半期に対しては 外注費 および広告宣伝費の減少などにより 営業利益は増加した モバイルサービス事業の四半期業績推移 売上高 (百万円 営業利益 売上高総利益率 2,000 80.0% 74.7% 1,800 1,600 1,400 1,200 72.1% 72.2% 1,183 1,181 70.7% 1,120 72.8% 70.0% 1,101 981 1,000 65.0% 800 600 400 75.0% 60.0% 393 357 350 141 200 227 0 55.0% 50.0% 2015/4 1Q 2Q 3Q 4Q 2016/4 1Q 出所 会社資料をもとにSR社作成 07/45

ザッパラス > 業 績 動 向 主 力 の 占 いサービスにおいては 幅 広 いユーザーに 対 応 したサービスを 提 供 すべく 新 たな 形 式 の 占 いサービス の 企 画 開 発 や 既 存 サービスの 改 善 に 取 り 組 んだ しかしながら 既 存 のキャリア 公 式 サイト 売 上 高 の 減 少 により 減 収 となった 占 いサービスでは スマートフォンの 普 及 に 伴 って 若 年 層 ユーザーの 構 成 比 が 低 下 傾 向 にあった ただし 前 期 末 より 新 たに 提 供 しているチャット 型 占 いアプリ Chapli(チャプリ) は 同 社 の 想 定 どおり これまで 同 社 が 十 分 にリーチできていなかった 若 年 層 を 中 心 に 利 用 されており 若 年 層 へのリーチに 成 功 している 同 社 に よれば 2015 年 7 月 に 同 アプリをダウンロードしたユーザーの 約 86%が 10 代 から 20 代 の 年 齢 層 であり 鑑 定 件 数 も 順 調 に 増 加 したとのこと 現 在 のサービスは iphone 向 けであるが 2015 年 10 月 にはアンドロイド 版 も 投 入 予 定 であり 更 なる 裾 野 拡 大 が 期 待 される このため 同 社 では 今 後 は 有 料 ユーザーへの 転 換 率 向 上 を 図 っ ていくとしている ゲームについては 一 部 で 遅 れが 見 られたが 概 ね 順 調 に 推 移 しているもようである 新 作 ゲームについては ス トーリーに 特 化 したドラマゲームアプリシリーズ six doubts から2タイトルをリリースした 今 第 1 四 半 期 に ついては 想 定 に 届 かなかった 課 金 率 などの 数 値 について 向 上 を 図 る 等 既 存 2タイトルの 改 善 とともに 新 規 タイトルの 制 作 に 取 り 組 んだ この 結 果 2015 年 7 月 の 課 金 率 は 同 5 月 比 で 約 4 倍 となり 同 社 の 目 標 値 を 超 える 水 準 で 推 移 しているもようである また 既 存 タイトルの 状 況 を 踏 まえ 開 発 中 であったsix doubts 第 3 弾 の 新 規 タ イトルについても 機 能 追 加 や 一 部 仕 様 変 更 を 実 施 した これにより six doubts 第 3 弾 は2015 年 8 月 のリリース 予 定 を 同 11 月 に 延 期 した ただし 物 語 音 楽 知 育 をテーマにした 新 作 ゲームの 開 発 は 順 調 であり 2015 年 9 月 下 旬 に 告 知 サイトをオープンし 同 10 月 にリリース 予 定 であるとしている 同 社 は 今 後 タイトルが 揃 い 次 第 数 値 を 鑑 みながら 積 極 的 にプロモーションをかけていくとしている 海 外 事 業 売 上 高 :144 百 万 円 ( 前 年 同 期 期 比 23.4% 増 ) 営 業 損 失 :1 百 万 円 ( 前 年 同 期 は45 百 万 円 の 営 業 損 失 ) 海 外 事 業 の 四 半 期 業 績 推 移 ( 百 万 円 ) 200 150 100 50 0-50 -100 117 109 2015/4 1Q 売 上 高 -45-45 135 営 業 利 益 -7 2Q 3Q 4Q 2016/4 1Q 157 14 144-1 出 所 : 会 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 同 事 業 セグメントでは 米 国 での 占 いコンテンツビジネスは 主 に 広 告 収 入 を 収 益 源 に 展 開 しているが 売 上 高 は 為 替 の 影 響 もあり 増 収 となった 利 益 面 についても 同 社 の 効 率 的 なコンテンツ 運 営 ノウハウの 投 入 や コスト 構 造 の 見 直 しを 実 施 した 結 果 セグメント 損 失 が 減 少 した なお 同 事 業 の 赤 字 の 主 因 はのれん 償 却 費 ( 年 間 で 08/45

ザッパラス > 業 績 動 向 1.6 百 万 ドル)によるものである のれん 償 却 費 を 除 くベースでは 2015 年 4 月 期 第 3 四 半 期 より 黒 字 に 転 じて いる その 他 の 事 業 売 上 高 :323 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 15.1% 減 ) 営 業 利 益 :0.4 百 万 円 ( 前 年 同 期 は 営 業 損 失 168 百 万 円 ) その 他 の 事 業 セグメントでは モバイルサイトの 開 発 受 託 事 業 オンラインショッピングサイト 運 営 などのコマー ス 事 業 のほか 株 式 会 社 PINKにおいて 旅 行 事 業 を 行 っている 同 社 は 2015 年 4 月 期 第 4 四 半 期 より コマース 関 連 事 業 を 整 理 し 経 営 資 源 を 中 核 事 業 であるコンテンツ 事 業 に 集 中 させる 戦 略 を 打 ち 出 している 同 セグメン トの 売 上 高 は 今 第 1 四 半 期 にビーバイイー 社 ( 自 然 派 化 粧 品 の 卸 売 小 売 事 業 )が 株 式 譲 渡 により 連 結 子 会 社 でなくなったことから 減 収 となった ただし セグメント 利 益 については 前 述 の 株 式 譲 渡 および 前 期 末 にお ける 一 部 コマースサイトの 売 却 による 収 益 改 善 に 加 えて オンラインショッピングサイトの 売 上 増 加 により 黒 字 に 転 じた 四 半 期 ベースのセグメント 別 売 上 高 の 推 移 ( 百 万 円 ) 2,000 1,500 1,000 500 0 その 他 海 外 事 業 モバイルサービス 営 業 利 益 率 ( 右 軸 ) 8.5% 8.0% 7.5% 6.7% 799 381 545 755 1171 109 323 135 157 144 3.6% 1,181 1,183 1,120 1,101 981 2015/4 1Q 2Q 3Q 4Q 2016/4 1Q 9.0% 8.0% 7.0% 6.0% 5.0% 4.0% 3.0% 2.0% 1.0% 0.0% 出 所 : 会 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 過 去 の 四 半 期 実 績 は 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 へ 09/45

ザッパラス > 業 績 動 向 通 期 会 社 計 画 16 年 4 月 期 予 想 14 年 4 月 期 15 年 4 月 期 16 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 上 期 下 期 通 期 上 期 実 績 下 期 会 予 通 期 会 予 通 期 会 予 売 上 高 3,899 4,256 8,155 3,769 3,813 7,582 7,450 前 年 比 -14.8% -1.4% -8.3% -3.3% -10.4% -7.0% -1.7% 売 上 原 価 1,233 1,526 2,760 1,561 1,472 3,033 - 売 上 総 利 益 2,666 2,729 5,396 2,208 2,341 4,549 - 前 年 比 -16.1% -7.2% -11.8% -17.2% -14.2% -15.7% - 売 上 総 利 益 率 68.4% 64.1% 66.2% 58.6% 61.4% 60.0% - 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 2,395 2,262 4,656 1,955 2,028 3,983 - 売 上 高 販 売 管 理 費 率 61.4% 53.1% 57.1% 51.9% 53.2% 52.5% - 営 業 利 益 268 454 722 237 280 517 0 前 年 比 -70.5% -11.5% -49.2% -11.8% -38.3% -28.4% - 営 業 利 益 率 6.9% 10.7% 8.9% 6.3% 7.3% 6.8% - 経 常 利 益 253 500 752 324 405 729 - 前 年 比 -72.6% -31.9% -54.5% 28.2% -19.0% -3.2% - 経 常 利 益 率 6.5% 11.7% 9.2% 8.6% 10.6% 9.6% - 当 期 純 利 益 158 217 376 211 31 242 - 前 年 比 -73.4% -32.4% -59.0% 33.4% -85.8% -35.5% - 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 ** 売 上 総 利 益 は 返 品 調 整 引 当 金 の 調 整 額 を 除 いて 記 載 している 2016 年 4 月 期 は 売 上 高 7,450 百 万 円 ( 前 期 比 1.7% 減 ) 営 業 利 益 は0 百 万 円 を 見 込 む 2016 年 4 月 期 売 上 高 に 関 しては ( 株 )ビーバイイーが 連 結 子 会 社 から 除 外 される 等 コマース 関 連 事 業 の 選 択 と 集 中 の 影 響 により 前 期 比 での 売 上 高 は 減 少 しているが 当 該 事 業 を 除 外 した 前 期 比 では コンテンツ 事 業 を 中 心 に 約 8 億 円 増 加 する 計 画 である 足 枷 であったフィーチャーフォンに 下 げ 止 まりの 傾 向 がみられること 新 た に 投 入 するアプリ サービスの 寄 与 を 見 込 んでいる 一 方 で 新 たなアプリ サービスの 積 極 的 な 販 促 活 動 によ り 広 告 宣 伝 費 等 が 増 加 し 販 管 費 は600 百 万 円 増 とする 計 画 であり 営 業 利 益 は 収 支 均 衡 となる 計 画 である また 経 常 利 益 以 下 の 計 画 は 開 示 していないものの 投 資 有 価 証 券 の 売 却 益 154 百 万 円 を 第 1 四 半 期 に 計 上 する 予 定 であ るとしている なお 前 期 は 体 制 作 りに 難 航 したため 想 定 通 りに 新 規 コンテンツやアプリの 投 入 が 出 来 なかった しかし 体 制 整 備 が 整 ったことにより 遅 れていたコンテンツやアプリも 今 第 1 四 半 期 に 投 入 され 始 めた このため 同 社 は 引 き 続 きユーザーのニーズに 合 致 したコンテンツ サービスの 拡 充 と 潜 在 ユーザーとのコンタクトポイ ントを 拡 大 していくことで 顧 客 基 盤 を 確 立 強 化 し 中 長 期 での 企 業 価 値 向 上 を 目 指 すとしている 同 社 は 2015 年 7 月 31 日 に オンラインショッピングサイト 藤 巻 百 貨 店 を 運 営 する 連 結 子 会 社 caramo 社 の 全 株 式 を10 月 1 日 付 けで 売 却 することを 発 表 した 同 社 によれば この 売 却 に 伴 い 2015 年 4 月 期 第 2 四 半 期 に235 百 万 円 の 特 別 利 益 を 計 上 する 予 定 であるとしている 同 社 は 通 期 計 画 に 関 しては 売 上 高 と 営 業 利 益 のみを 発 表 している 同 社 によれば caramo 社 の 売 却 は 期 初 計 画 に 織 り 込 んでいなかったとのこと この 売 却 に 伴 い 売 上 高 及 び 営 業 利 益 が 減 少 する 見 込 みであるが 影 響 は 軽 微 であるため 通 期 会 社 計 画 は 期 初 計 画 を 据 え 置 いたとしている 藤 巻 百 貨 店 は 前 期 に 黒 字 化 したが 絶 対 額 が 小 さいため とりわけ 営 業 利 益 への 影 響 は 軽 微 であるとみられる 同 社 では 今 後 他 の 要 因 も 含 めて 精 査 する 中 で 修 正 が 必 要 と 判 断 された 場 合 には 速 やかに 発 表 するとしている 10/45

ザッパラス > 業 績 動 向 同 社 の 今 期 の 主 な 取 り 組 みは 以 下 の 通 りである スマートフォン 市 場 における 占 い 顧 客 基 盤 の 確 立 同 社 によれば 現 在 の 同 社 の 中 心 ユーザー 層 はコア 層 よりになってしまっているとのこと( 下 左 側 図 のグレーの 領 域 ) 現 状 では カジュアルな 顧 客 層 からの 認 知 度 が 低 いとみており このユーザー 層 ( 下 左 側 図 の 点 線 の 領 域 )の 顧 客 獲 得 を 狙 うとしている 同 社 によれば 同 社 が 強 みとしている 占 い 分 野 に 対 するニーズが 急 速 に 減 少 したわけではないため フィーチャーフォン 時 代 に 月 額 課 金 で 占 いを 利 用 していたカジュアルな 顧 客 層 にどのよ うにリーチするかが 課 題 であるとのこと そのため 幅 広 い 層 のユーザーが 滞 留 できるような 顧 客 基 盤 の 構 築 を 目 指 し 占 いの 潜 在 的 ニーズを 引 き 出 す 新 たな 形 式 の 占 いアプリを 提 供 していくとのこと それを 念 頭 においた 新 しいアプリの 企 画 等 に 経 営 資 源 を 集 中 させるとしている スマートフォン 市 場 における 占 い 基 盤 の 確 立 占 いユーザー 層 の 拡 大 新 たなCRMの 構 築 コア 幅 広 い 層 のユーザーが 滞 留 できる 占 い 顧 客 基 盤 を 構 築 占 いメディア 恋 愛 悩 み 相 談 層 ゲーム 感 覚 気 晴 らし 層 占 いの 潜 在 的 なニーズを 引 き 出 す 新 たな 形 式 の 占 いアプリを 提 供 NEW 占 い 顧 客 基 盤 チャット 占 い 電 話 占 い 暇 つぶし 層 現 状 の 同 社 ユーザー 層 マス 占 いユーザー 層 分 類 めざす 同 社 ユーザー 層 占 いサイト NEW 占 いアプリ NEW メール 占 い 出 所 : 会 社 資 料 新 たなCRMの 構 築 同 社 によれば 同 社 の 強 みは 一 度 ユーザーになった 顧 客 に 何 度 も 利 用 してもらうことにあったとのこと ライ フタイムバリューを 大 きな 経 営 資 本 とするため このCRMを 再 度 構 築 する チャット 占 いや メール 鑑 定 電 話 占 いなど 多 くのアプリの 投 入 し 顧 客 基 盤 を 拡 大 させていくとしている また 同 社 では コンテンツのパーソナル 化 を 図 るため 占 い 師 の 裾 野 を 広 げて 1 対 1のパーソナルサービスを 拡 充 していくとのこと そして 占 いサービスをより 身 近 なものとし 市 場 拡 大 を 狙 うとしている ゲーム 等 新 規 事 業 領 域 への 挑 戦 占 いでの 成 功 モデルをゲームアプリへ 転 用 し 共 通 フォーマット 化 により 多 コンテンツ 展 開 を 図 る 2015 年 5 月 に はゲームアプリ2タイトルをリリースした 同 社 では 5 月 に 発 売 した2タイトルをシリーズ 化 し 販 売 する 予 定 であ るとのこと 第 3 弾 は2015 年 11 月 リリースを 予 定 している 同 社 によれば デジタルコンテンツは 集 客 が 課 題 であり 一 度 集 めたユーザーを 最 適 なコンテンツに 配 分 して いく 必 要 があるとのこと このため 今 期 は 新 たなコンテンツの 制 作 についても 積 極 的 に 投 資 していく 意 向 であ るとしている 同 社 では 今 期 の 予 算 作 成 は 売 上 動 向 などについて 読 みにくい 面 はあるが 基 本 的 にコンテン ツ 強 化 とそれに 伴 う 広 告 宣 伝 費 の 増 加 を 前 提 として 営 業 利 益 は 収 支 均 衡 の 計 画 にしたとしている 11/45

ザッパラス > 業 績 動 向 過 去 の 会 社 予 想 と 実 績 の 差 異 期 初 会 社 予 想 と 実 績 08 年 4 月 期 09 年 4 月 期 10 年 4 月 期 11 年 4 月 期 12 年 4 月 期 13 年 4 月 期 14 年 4 月 期 15 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 売 上 高 ( 期 初 予 想 ) 7,637 9,342 11,350 11,230 11,200 12,000 10,100 7,500 売 上 高 ( 実 績 ) 8,551 10,308 11,225 11,813 10,088 8,890 8,155 7,582 期 初 会 予 と 実 績 の 格 差 12.0% 10.3% -1.1% 5.2% -9.9% -25.9% -19.3% 1.1% 営 業 利 益 ( 期 初 予 想 ) 1,421 2,423 3,110 3,020 2,550 2,200 1,000 0 営 業 利 益 ( 実 績 ) 1,871 2,709 3,016 3,073 2,584 1,423 722 517 期 初 会 予 と 実 績 の 格 差 31.7% 11.8% -3.0% 1.8% 1.3% -35.3% -27.8% - 経 常 利 益 ( 期 初 予 想 ) 1,451 2,442 3,100 3,030 2,550 2,200 1,000 0 経 常 利 益 ( 実 績 ) 1,883 2,696 3,041 3,090 2,594 1,655 752 729 期 初 会 予 と 実 績 の 格 差 29.7% 10.4% -1.9% 2.0% 1.7% -24.8% -24.8% - 当 期 利 益 ( 期 初 予 想 ) 801 1,440 1,820 1,790 1,510 1,326 620-13 当 期 利 益 ( 実 績 ) 1,028 1,581 1,532 1,626 1,579 917 376 242 期 初 会 予 と 実 績 の 格 差 28.3% 9.8% -15.8% -9.1% 4.6% -30.8% -39.4% - 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 **2012 年 4 月 期 の 期 初 予 想 はレンジで 示 されていたために 下 限 値 を 表 記 した 12/45

ザッパラス > 業 績 動 向 中 期 見 通 し 及 び 経 営 戦 略 同 社 は FP 時 代 には 占 いを 中 心 とした 差 別 化 戦 略 が 奏 功 し 業 績 を 拡 大 してきた しかし スマートフォンの 急 速 な 普 及 に 伴 って 収 益 の 主 体 であるFP 向 けのコンテンツ 収 入 の 減 少 が 続 いており 戦 略 の 転 換 を 余 儀 なくさ れている 同 社 によれば 同 社 のコンテンツの 品 質 が 悪 くなったわけでも ARPU(1ユーザー 当 りの 月 次 売 上 高 ) が 下 がったわけでもないとのこと 同 社 は スマートフォンの 急 速 な 普 及 に 伴 い 従 来 のキャリア 向 け 広 告 を 主 体 とした 集 客 モデルの 効 果 が 薄 れつつあることを 問 題 視 している このため 同 社 では キャリア 経 由 で 行 う 広 告 集 客 モデルから 脱 却 し 顧 客 に 対 する 独 自 のコンタクトポイント を 確 立 しようとしている この 一 環 で 同 社 が2014 年 4 月 期 より 注 力 したのが 独 自 のウェブメディアの 立 ち 上 げであ る ユーザーに 魅 力 ある 独 自 メディアを 提 供 することでPV 数 (ページ 閲 覧 回 数 )を 集 め 集 客 力 の 底 上 げを 目 指 した 同 社 のこの 施 策 が 奏 功 し PV 数 は 増 加 傾 向 にある ただし 新 規 メディアの 立 ち 上 げ 遅 れもあり 2015 年 4 月 期 は 同 社 の 想 定 ほどにPV 数 が 伸 びなかった このため 同 社 では 2016 年 4 月 期 以 降 は ウェブメディアの 展 開 に 加 えて 手 薄 であったスマートフォン 向 けサービスの 拡 充 にも 注 力 するとのこと スマートフォンでは 主 流 となっているアプリサービスの 拡 充 により 集 客 の 間 口 をさらに 広 げて 潜 在 顧 客 の 掘 り 起 こしを 進 めるとして いる また 同 社 は 同 時 に 課 金 ポイントに 対 する 戦 略 の 見 直 しも 実 施 している 従 来 の 戦 略 では メディアなどで 集 客 したユーザーを 有 料 コンテンツやコマース 事 業 ( 物 品 販 売 )に 送 客 し 課 金 する 計 画 であった この 戦 略 で は 幅 広 い 課 金 ポイントが 提 供 できるメリットがある 反 面 同 社 の 有 するリソースが 分 散 するデメリットもあっ た このため 同 社 では 当 面 は メディアやアプリと 親 和 性 の 高 い 有 料 コンテンツの 展 開 に 注 力 するとしてい る 13/45

ザッパラス > 事 業 内 容 事 業 内 容 ビジネス 概 要 同 社 は 占 いを 中 心 としたデジタルコンテンツ 配 信 を 主 力 事 業 とするインターネット 企 業 である 同 社 では この コンテンツ 提 供 を 通 じ ユーザーの 属 性 利 用 履 歴 行 動 履 歴 から 嗜 好 性 心 理 行 動 傾 向 をパターン 化 し 分 析 すること(CRM)を 強 みとし これらデータベースを 活 用 しユーザーに 合 ったコンテンツや 商 品 サービスを メルマガ リンク 等 を 活 用 し 訴 求 する 手 法 を 用 いてビジネス 展 開 している *CRM:Customer Relationship Managementの 略 顧 客 管 理 設 立 当 初 は ( 株 )NTTドコモ( 東 証 1 部 9437)のiモードサービスの 開 始 (2000 年 )に 伴 い 様 々なコンテンツ の 配 信 を 行 っていた マザーズに 上 場 (2005 年 5 月 に 上 場 )する 意 思 決 定 を 下 した 際 に 事 業 戦 略 を 明 確 化 し 占 いコンテンツを 軸 に 事 業 を 展 開 していくことにした 占 いコンテンツをビジネスドメインにした 背 景 は 1 日 常 の 悩 みや 関 心 ( 恋 愛 金 運 仕 事 など)を 題 材 とした 運 勢 は 毎 日 変 化 するため ユーザーに 毎 日 閲 覧 する 動 機 を 与 える 2 占 いユーザーは 自 分 の 属 性 等 の 正 確 なデータを 入 力 することになるため そのデータベースが 占 い 以 外 の 事 業 のマーケティングに 有 効 であることが 挙 げられる * 占 いとは 人 の 心 の 内 や 運 勢 や 未 来 など 直 接 観 察 することのできないものについて 判 断 することをいう 大 まかな 占 術 の 分 類 として 易 やタロットのような 偶 然 性 を 用 いる 方 法 をト 術 占 星 術 や 四 柱 推 命 などの 先 天 的 要 素 ( 誕 生 日 )によっ て 全 体 的 な 運 勢 を 占 う 占 術 を 命 術 と 呼 んで 区 別 し 同 社 の 占 いサイトでは 幅 広 いジャンルを 扱 っている 同 社 は 国 内 事 業 については コンテンツ 事 業 と コマース 関 連 事 業 の 展 開 を 進 めてきた しかし 急 速 に 普 及 するスマートフォン 需 要 に 対 応 するために 同 社 は 2015 年 4 月 期 第 4 四 半 期 より コマース 関 連 事 業 を 整 理 し 経 営 資 源 を 中 核 事 業 であるコンテンツ 事 業 に 集 中 させる 戦 略 を 打 ち 出 している これに 合 わせて 2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 より 以 下 のセグメント 変 更 を 実 施 している 旧 セグメント 新 セグメント コンテンツ 事 業 名 称 変 更 モバイルサービス 事 業 占 い ゲーム 等 デジタルコンテンツ 占 い ゲーム 等 デジタルコンテンツ その 他 新 規 サービス その 他 新 規 サービス 電 話 占 い コマース 関 連 事 業 廃 止 メディア 事 業 株 式 会 社 ビーバイイー モバイルコマース 売 却 海 外 事 業 STYLEST 国 占 いサイトの 運 営 藤 巻 百 貨 店 ( caramo) その 他 事 業 へ cuna select その 他 の 事 業 株 式 会 社 PINKにおける 旅 事 業 海 外 事 業 モバイルサイト 開 発 受 託 事 業 国 占 いサイトの 運 営 cuna select 藤 巻 百 貨 店 ( 株 式 会 社 caramo)* その 他 の 事 業 株 式 会 社 PINKにおける 旅 事 業 モバイルサイト 開 発 受 託 事 業 メディア 事 業 電 話 占 い 出 所 : 会 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 *:2015 年 8 月 6 日 分 社 化 同 10 月 1 日 譲 渡 予 定 モバイルサービ ス 事 業 へ 14/45

ザッパラス > 事 業 内 容 2015 年 4 月 期 遡 及 修 正 値 ベースのセグメント 別 売 上 構 成 は モバイルサービス 事 業 約 61% 海 外 事 業 約 7% その 他 事 業 約 33%となっている ただし その 他 の 事 業 に 含 まれる コマース 事 業 の 整 理 を 進 めているため 2016 年 4 月 期 に 入 って その 他 事 業 の 構 成 比 は 低 下 傾 向 にある セグメント 別 業 績 旧 区 分 08 年 4 月 期 09 年 4 月 期 10 年 4 月 期 11 年 4 月 期 12 年 4 月 期 13 年 4 月 期 14 年 4 月 期 15 年 4 月 期 新 区 分 15 年 4 月 期 15 年 4 月 期 1Q 16 年 4 月 期 1Q ( 百 万 円 ) 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 ( 百 万 円 ) 遡 及 修 正 値 遡 及 修 正 値 連 結 売 上 高 8,551 10,308 11,225 11,813 10,088 8,890 8,155 7,582 売 上 高 7,582 1,678 1,447 コンテンツ 事 業 6,509 8,079 8,828 8,920 7,911 6,741 5,644 4,408 モバイルサービス 事 業 4,585 1,181 981 構 成 比 76.1% 78.4% 78.6% 75.5% 78.4% 75.8% 69.2% 58.1% 構 成 比 60.5% 70.4% 67.8% コマース 関 連 事 業 1,655 1,938 2,085 2,640 1,811 1,649 1,620 1,686 海 外 事 業 517 117 144 構 成 比 19.4% 18.8% 18.6% 22.3% 17.9% 18.5% 19.9% 22.2% 構 成 比 6.8% 6.9% 9.9% 海 外 事 業 - - - - - 141 495 517 その 他 事 業 2,480 381 323 構 成 比 - - - - - 1.6% 6.1% 6.8% 構 成 比 32.7% 22.7% 22.3% その 他 事 業 386 291 312 253 366 359 396 971 構 成 比 4.5% 2.8% 2.8% 2.1% 3.6% 4.0% 4.9% 12.8% 営 業 利 益 1,871 2,709 3,016 3,073 2,584 1,423 722 517 営 業 利 益 517 60 109 コンテンツ 事 業 2,370 3,152 3,526 3,786 3,234 2,536 1,948 1,637 モバイルサービス 事 業 - 393 227 構 成 比 100.5% 94.4% 95.0% 96.6% 98.7% 116.4% 147.0% 136.2% 構 成 比 - 217.9% 100.3% コマース 関 連 事 業 -4 129 187 93-85 -71-164 -194 海 外 事 業 - -45-1 構 成 比 -0.2% 3.9% 5.0% 2.4% -2.6% -3.2% -12.4% -16.1% 構 成 比 - -25.0% -0.4% 海 外 事 業 - - - - - -1-78 -83 その 他 事 業 - -168 0 構 成 比 - - - - - 0.0% -5.9% -6.9% 構 成 比 - -92.9% 0.2% その 他 事 業 -7 59-1 42 128-285 -380-158 構 成 比 -0.3% 1.8% 0.0% 1.1% 3.9% -13.1% -28.7% -13.1% 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 **セグメント 売 上 高 および 営 業 利 益 は 連 結 調 整 前 の 数 字 ビジネスモデル モバイルサービス 事 業 モバイルサービス 事 業 セグメントは 占 い ゲームなどのデジタルコンテンツを 提 供 するコンテンツ 事 業 広 告 販 売 や 有 料 コンテンツへの 送 客 を 目 的 としたメディア 事 業 電 話 占 い 事 業 などからなる セグメントの 売 上 高 は 4,585 百 万 円 連 結 売 上 高 の60% 強 を 占 める(2015 年 4 月 期 遡 及 修 正 値 ベース) 同 セグメントの 中 核 は セグメント 売 上 の9 割 以 上 を 占 めるコンテンツ 事 業 である コンテンツ 事 業 では 従 来 型 の 携 帯 電 話 (フィーチャーフォン) スマートフォンといったモバイル 及 びPC 向 けに 提 供 するコンテンツの 企 画 制 作 開 発 運 営 を 行 っている ユーザーがフィーチャーフォンからスマートフォンに 移 行 する 中 で 同 社 もスマートフォンへのシフトを 進 めて いる フィーチャーフォン 向 け 売 上 減 少 に スマートフォン 向 け 売 上 の 成 長 が 追 い 付 かずに ここ 数 年 の 同 事 業 の 売 上 高 は 減 少 傾 向 が 続 いている コンテンツ 事 業 売 上 高 推 移 ( 百 万 円 ) 10,000 8,000 6,000 4,000 5,142 6,509 8,079 8,828 8,920 7,911 6,741 5,644 4,408 2,000 0 出 所 : 同 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 15/45

ザッパラス > 事 業 内 容 四 半 期 ベースのデバイス 別 コンテンツ 売 上 高 の 推 移 出 所 : 会 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 なお 2015 年 4 月 期 には コンテンツ 事 業 におけるスマートフォン 売 上 の 構 成 比 が 初 めて 過 半 数 を 超 えることと なった このため フィーチャーフォン 減 少 の 影 響 も 沈 静 化 に 向 かうとみられる 同 社 では 2016 年 4 月 期 以 降 は 中 核 事 業 であるコンテンツ 事 業 の 立 て 直 し 直 しに 注 力 するとのこと そのため コンテンツ 事 業 以 外 の 事 業 を 一 度 縮 小 し 2016 年 4 月 期 はコンテンツ 事 業 に 経 営 資 源 を 集 中 させるとしている とりわけ 同 社 が 強 みとする 占 い を 中 心 としたコンテンツ 事 業 の 展 開 を 加 速 させる 計 画 を 打 ち 出 している *フィーチャーフォンとは 通 話 機 能 を 主 体 とし その 他 にカメラやワンセグをはじめとする 機 能 を 搭 載 している 従 来 型 の 携 帯 電 話 のこと *スマートフォンとは iphoneやandroidに 代 表 される パソコンと 同 等 の 機 能 を 持 ち 合 わせた 多 機 能 携 帯 端 末 のこと コンテンツ 事 業 で 主 に 同 社 グループが 提 供 するコンテンツは キャリア( 携 帯 電 話 事 業 者 ) 及 びISP(インターネッ トサービスプロバイダー)の 公 式 コンテンツ(キャリア 及 びISPが 審 査 を 行 い 承 認 したコンテンツのこと)とな る ユーザーの 集 客 方 法 は 純 広 告 * アフィリエイト 広 告 *など その 後 会 員 登 録 を 行 ってもらい 日 々コンテン ツを 配 信 する コンテンツには 無 料 コンテンツと 有 料 コンテンツがある 無 料 コンテンツの 役 割 は 集 客 の 入 り 口 のためのコンテンツであり サービス 利 用 後 に 有 料 課 金 会 員 として 登 録 に 至 るのが 理 想 である 一 方 で 最 初 か ら 有 料 課 金 会 員 として 登 録 するユーザーもいる * 純 広 告 : インターネット 広 告 において 特 定 のアドネットワークを 経 由 せずに 指 定 の 媒 体 に 掲 載 される 広 告 を 意 味 する *アフィリエイト 広 告 : 成 果 報 酬 型 のインターネット 広 告 アフィリエイトプログラムを 導 入 し そのプログラムに 掲 載 先 として 参 加 してい るアフィリエイトサイトやメールマガジンに 広 告 を 掲 載 してもらい 商 品 購 入 などの 最 終 成 果 またはクリックが 発 生 した 件 数 に 応 じて 広 告 費 用 を 支 払 う 16/45

ザッパラス > 事 業 内 容 コンテンツ 事 業 取 引 の 流 れ コンテンツ 事 業 取 引 の 流 れ 出 所 : 同 社 資 料 よりSR 社 作 成 フィーチャーフォンでは 月 額 利 用 料 (300 円 )をキャリアが 通 信 料 と 併 せてユーザーに 請 求 する 一 方 スマートフォンのビジネスモデルはフィーチャーフォンとはやや 異 なり 月 額 課 金 と 個 別 課 金 ( 従 量 制 )か らなる 個 別 課 金 は 多 数 の 占 いコンテンツジャンルのアプリの 企 画 配 信 を 行 っており アイテム 各 メニュー の 利 用 量 に 応 じた 従 量 課 金 となっている iphone(app Store*)やAndroid(GooglePlay*)を 経 由 して 販 売 する と Appleや Googleに 手 数 料 を 支 払 うこととなる ユーザーの 会 員 登 録 に 至 る 経 緯 の 内 訳 としては 自 然 流 入 (フィーチャーフォンからの 会 員 + 自 ら 同 社 サービスにアクセスし 会 員 となる)によるケースと CRM(メルマガ リンク 等 )と 純 広 告 アフィリエイト 広 告 経 由 ソーシャルメディアや 口 コミとに 分 けられる *App Store: iphone 向 けアプリのダウンロードサービス *GooglePlay:Android 向 けアプリのダウンロードサービス スマートフォンへの 流 入 状 況 純 広 告 アフィリエイト 広 告 広 告 経 由 アプリマーケット ソーシャルメディア 口 コミ 自 然 流 入 スマートフォン その 他 ( 自 発 的 ) リンク メルマガ 等 CRM 出 所 :ヒアリングをもとにSR 社 作 成 PC 向 けでは ヤフー( 株 )( 東 証 1 部 4689)とコンテンツ 提 携 しており 料 金 体 系 は 全 て 個 別 課 金 となっている コンテンツの 価 格 帯 は 携 帯 電 話 と 比 較 し 高 めのようである ヤフー( 株 )への 手 数 料 に 加 え クレジットカード 決 済 となっているため 回 収 手 数 料 が 発 生 (クレジット 会 社 へ)する 17/45

ザッパラス > 事 業 内 容 同 社 の 主 要 ユーザーは 主 にF1 層 (20~34 歳 の 女 性 ) F2 層 (35~49 歳 の 女 性 )であり ユーザーの 利 用 パター ンとしては 例 えば 占 いコンテンツの 場 合 何 かの きっかけ( 仕 事 や 恋 愛 における 悩 みなど) で 登 録 し 利 用 を 開 始 する( 対 価 を 支 払 う) ユーザーは 複 数 のサイトを 積 極 的 に 回 遊 する 傾 向 があり その きっかけ が 解 決 されるなど 一 定 期 間 利 用 したのち 多 くのユーザーが 一 度 利 用 を 中 断 してしまうものの 別 の きっかけ が 生 じると 利 用 を 再 開 するケースも 多 いという 同 社 は ユーザーのLTV(Life Time Valueの 略 顧 客 がその 企 業 に 対 して 将 来 的 にもたらす 利 益 のこと)の 向 上 を 目 指 している スマートフォンでは 多 くのユーザーが 個 別 課 金 を 利 用 しており 各 アイテムの 単 価 は 平 均 して 月 額 300 円 の 課 金 単 価 を 上 回 っているもようである 因 みに 対 面 式 の 占 いでは 著 名 占 い 師 に 対 する 報 酬 は 高 額 に なると1 時 間 数 万 円 にものぼるようだ それと 比 較 すると 占 いコンテンツは 割 安 な 価 格 となる 主 要 の 占 いコンテンツサイトとしての 差 別 化 は 1どのような 占 い 師 を 抱 えているか 2ユーザーフレンドリー ( 読 みやすい)なテキストメッセージを 配 信 しているか 3コンテンツを 量 産 するしくみ 運 営 するしくみが 出 来 ているか が 重 要 と 同 社 はコメントしている 監 修 者 については メディアに 露 出 し 始 めた 占 い 師 に 営 業 を 掛 け て 業 務 契 約 を 結 ぶのが 一 般 的 だが 駆 け 出 しの 占 い 師 をプロモーションすることもある これらは 監 修 者 営 業 と 呼 ばれ 雑 誌 などを 地 道 にチェックし 占 い 師 に 接 触 している また メディア 露 出 の 高 い 著 名 占 い 師 は 当 然 のこ とながら 人 気 があり 占 い 師 自 身 のブランド 力 で 集 客 が 可 能 なため 人 気 占 い 師 を 含 め 多 くの 占 い 師 を 囲 い 込 み ことは 重 要 である 一 方 占 い 師 も 自 らの 売 上 を 増 やすには より 会 員 数 の 多 い 運 営 会 社 と 提 携 した 方 が 有 利 で あり 大 手 企 業 会 員 数 の 多 い 運 営 サイトとの 提 携 を 好 む 傾 向 があり 規 模 が 一 つの 参 入 障 壁 差 別 化 要 因 とも 言 える また 占 いは 毎 日 運 勢 が 変 わるため 日 々アップデートされる そのため テキスト 作 成 は 重 要 である 毎 日 のようにコンテンツとなる 文 章 ( 日 々の 運 勢 )が 更 新 されているが アルゴリズムにより 変 数 (ユーザー 属 性 ) 分 析 はパターン 化 されており 1カ 月 程 度 の 分 量 が 事 前 に 準 備 されているようだ 各 占 い 師 が 鑑 定 した 結 果 を 社 内 のライターが 忠 実 に 表 現 したテキストにおこし その 内 容 を 占 い 師 が 監 修 している 2015 年 4 月 の 占 いコン テンツランキングによると 同 社 の 占 いサイトはTOP10に 数 多 くにランクインしており 総 じてユーザーから 高 い 評 価 を 得 ていることがわかる スマートフォン 占 いサイトランキング(2015 年 7 月 現 在 ) 西 洋 占 い 東 洋 占 い 診 断 心 理 1 今 日 の 運 勢 DX 1 細 木 数 子 六 星 占 術 1 江 原 啓 之 2 石 井 ゆかりの 星 読 み 2 スマート 占 いDX 2 ゲッターズ 飯 田 流 3 最 後 の 琉 球 ユタはる 3 ゲッターズ 飯 田 の 占 い 3 青 森 の 神 様 木 村 藤 子 4 365 誕 生 日 大 占 術 4 島 田 秀 平 手 相 占 い 4 動 物 占 い 5 恋 愛 の 神 様 DX 5 安 斎 流 開 運 鑑 定 5 開 運 夢 診 断 6 鏡 リュウジ 占 星 術 6 奇 跡 の 力 上 地 一 美 6 動 物 キャラナビ 7 血 液 型 相 性 診 断 7 七 曜 姓 名 鑑 定 7 大 人 の 関 係 8 花 凛 100 万 人 感 涙 サロン 8 ゲッターズ 飯 田 の 姓 名 判 断 8 香 山 リカ 深 層 心 理 学 9 運 命 の 恋 占 い 9 新 宿 の 母 9 スピリチュアル 女 子 大 生 CHIEの 部 屋 10 運 命 日 10 究 極 の 姓 名 判 断 ~ 桃 源 紀 行 ~ 10 スピリチュアル 夢 診 断 同 社 提 供 のコンテンツ 出 所 : 同 社 資 料 NTTドコモメニューリスト 同 社 は 顧 客 の 多 様 なニーズに 対 応 することと CRMノウハウを 活 用 することで 顧 客 に 合 ったコンテンツ 商 品 をメルマガ リンク 等 を 活 用 し 訴 求 することで LTVを 最 大 化 することを 目 指 している 具 体 的 には 登 録 情 報 ( 性 別 年 齢 職 業 趣 味 )やサイトの 利 用 状 況 ( 利 用 履 歴 行 動 履 歴 )から 顧 客 一 人 一 18/45

ザッパラス > 事 業 内 容 人 の 心 理 傾 向 行 動 傾 向 趣 味 嗜 好 をパターン 化 し 分 析 することにより 女 性 に 人 気 のコンテンツ( 占 い デコ メ 待 受 ライフスタイルなど)をメルマガ リンク 等 を 活 用 し 訴 求 している 同 社 コンテンツ 事 業 の 売 上 原 価 は 労 務 費 ロイヤリティ 外 注 費 その 他 で 構 成 され 同 事 業 の 売 上 原 価 率 は 26.7%と 低 く 高 収 益 事 業 である(2015 年 4 月 期 ) 占 い 結 果 は 基 本 的 にテキストで 配 信 されサーバー 負 荷 が 軽 く プログラミングにより 内 容 を 自 動 更 新 配 信 するため 運 営 費 が 安 い コンテンツ 事 業 の 費 用 内 訳 (2015 年 4 月 期 ) 7.5% 労 務 費 2.3% 37.1% 12.6% 10.1% 4.2% 4.9% 17.5% 3.1% 原 価 販 管 費 ロイヤリティ 外 注 費 その 他 人 件 費 広 告 宣 伝 費 回 収 代 行 手 数 料 その 他 出 所 : 同 社 資 料 よりSR 社 作 成 *ロイヤリティには 慣 習 ロイヤリティの 他 運 営 業 務 委 託 先 のレベニューシェアも 含 まれている 営 業 利 益 販 売 管 理 費 では 広 告 宣 伝 費 が 最 大 項 目 であり 2015 年 4 月 期 の 対 売 上 高 比 率 は17.5%であった 同 社 によれば 会 員 一 人 当 たり 取 得 コスト(コンテンツ 事 業 の 広 告 宣 伝 費 / 月 額 課 金 会 員 数 )は 一 定 水 準 を 意 識 しているとのこと ただし 販 促 を 強 化 しているスマートフォンの 取 得 コストは フィーチャーフォンよりもやや 高 めになっている もようである 海 外 事 業 海 外 事 業 セグメントでは 米 国 に 拠 点 を 置 く 同 社 100% 子 会 社 であるZappallas,Inc.(U.S.)が 占 いコンテンツビジネ スを 展 開 している この 米 国 での 占 いコンテンツビジネスは 主 に 広 告 収 入 を 収 益 源 に 展 開 している 同 セグメン トの 売 上 高 は517 百 万 円 連 結 売 上 高 の7% 弱 を 占 める(2015 年 4 月 期 遡 及 修 正 値 ベース) セグメント 損 益 は 赤 字 であるが コスト 構 造 の 見 直 しなどにより 損 失 額 は 縮 小 傾 向 にある なお 同 事 業 の 赤 字 の 主 因 はのれん 償 却 費 ( 年 間 で1.6 百 万 ドル)によるものである のれん 償 却 費 を 除 くベースでは 2015 年 4 月 期 第 3 四 半 期 より 黒 字 に 転 じている その 他 事 業 その 他 事 業 セグメントは モバイルサイト 開 発 受 託 事 業 旅 行 事 業 を 行 う 株 式 会 社 PINK コマース 事 業 などから なる 同 セグメントの 売 上 高 は2,480 百 万 円 で 連 結 売 上 高 の33% 弱 を 占 める また セグメント 売 上 の 約 7 割 が 19/45

ザッパラス > 事 業 内 容 コマース 事 業 であるとみられる( 以 上 2015 年 4 月 期 遡 及 修 正 値 ベース) ただし 同 社 は コンテンツ 事 業 に 集 中 する 戦 略 を 打 ち 出 す 中 でコマース 事 業 の 整 理 を 進 めており 同 セグメントの 売 上 構 成 比 も 低 下 傾 向 にある な お 2015 年 7 月 末 時 点 のコマース 事 業 は 藤 巻 百 貨 店 と cuna select からなる このうち オンラインショッ ピングサイトの 藤 巻 百 貨 店 については 2015 年 8 月 に 分 社 化 され 同 10 月 に 売 却 される 予 定 である 一 方 立 ち 上 げ 期 にある cuna select (ベビー&キッズ 用 品 のオンラインセレクトショップ)は 営 業 損 失 であるが 赤 字 幅 は 順 調 に 縮 小 しているとのこと 今 後 はコンテンツ 事 業 との 連 携 を 図 りながら サービスの 拡 充 を 図 るとし ている 主 要 事 業 の 主 な 商 品 同 社 は ユーザーが 複 数 のサイトを 回 遊 する 行 動 特 性 に 着 目 しサイト 数 を 拡 大 させてきた とりわけ F1 層 から F2 層 を 中 心 としたユーザー 向 けにサービス 商 品 を 提 供 している コンテンツサイト 例 (2015 年 9 月 時 点 ) ロゴ 名 称 概 要 占 い 奇 跡 の 力 上 地 一 美 テレビ 番 組 でも 数 々の 悩 みを 解 決 へと 導 き 話 題 となった 奇 跡 の 力 を 持 つ 未 来 鑑 定 師 上 地 一 美 初 が 相 談 者 の 潜 在 意 識 を 見 通 し 悩 みの 根 源 を 解 明 してくれる 携 帯 占 いサイト 365 誕 生 日 大 占 術 まったく 同 じ 星 座 や 血 液 型 の 人 同 士 でも 生 まれた 日 によって 運 命 も 性 格 も 異 なる 本 サイトは 生 まれた 日 から 自 身 の 持 つ 価 値 を 全 て 占 う タロット 占 い 神 秘 の 力 タロットの 世 界 大 人 気!シリーズ 累 計 380 万 ダウンロードの 人 気 を 誇 る タロット 占 い (TAROT READING) の 無 料 版 Chapli チャットでプロの 占 い 師 に 直 接 お 悩 みを 相 談 できるスマホアプリ 文 章 の 体 裁 を 気 にせず 自 由 な 会 話 を 楽 しむ というチャットの 特 性 をいかし 1 回 10 分 という 時 間 固 定 制 のシステムを 採 用 している 電 話 占 い ロバミミ ロバミミのサービスはグチ 相 談 占 いの3つである 電 話 を 介 して 誰 にも 相 談 できなかったもやもやをキキ ジョウズ( 不 満 や 悩 みを 聞 くプロ. 経 験 に 基 づくアドバイスもする.)や 占 い 師 に 話 すことができる.. ゲーム なかったコト 探 偵 基 本 プレイ 無 料 でカジュアルに 楽 しめる 新 機 軸 のストーリー 型 ゲーム コミカル&サスペンスフルなストー リー 展 開 に 加 え 空 き 時 間 に 手 軽 に 楽 しめる1 話 完 結 型 を 採 用 マネーハニー 大 人 のラブコメ ドラマゲーム TVドラマを 見 るように 楽 しむ マンガ ゲームの 新 感 覚 アプリ メディア cocoloni PROLO 主 に20 代 から30 代 の 女 性 に 向 けた 恋 愛 をテーマとして 占 い と 恋 愛 の 読 み 物 をコラボ( 連 携 ) させた 情 報 ポータルサイト i 無 料 占 い 恋 愛 や 結 婚 についての 悩 み 人 生 や 仕 事 に 関 する 問 題 など 心 配 や 不 安 を 取 り 去 る 解 決 のヒントに 人 気 の 無 料 占 いコンテンツを 多 数 提 供 している 出 所 : 同 社 資 料 よりSR 社 作 成 20/45

ザッパラス > 事 業 内 容 収 益 性 分 析 ( 百 万 円 ) 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 売 上 総 利 益 7,580 7,800 6,861 6,118 5,396 4,549 売 上 総 利 益 率 67.5% 66.0% 68.0% 68.8% 66.2% 60.0% 営 業 利 益 3,016 3,073 2,584 1,423 722 517 営 業 利 益 率 26.9% 26.0% 25.6% 16.0% 8.9% 6.8% EBITDA 3,259 3,528 2,909 1,998 1,288 978 EBITDA マージン 29.0% 29.9% 28.8% 22.5% 15.8% 12.9% 利 益 率 (マージン) 13.7% 13.8% 15.7% 10.3% 4.6% 3.2% 財 務 指 標 総 資 産 利 益 率 (ROA) 38.8% 37.9% 28.5% 16.9% 7.5% 7.2% 自 己 資 本 純 利 益 率 (ROE) 25.4% 25.5% 21.1% 11.2% 4.5% 2.9% 総 資 産 回 転 率 1.43 1.45 1.11 0.91 0.81 0.75 在 庫 回 転 率 250.4 128.5 89.3 58.8 34.3 26.2 在 庫 回 転 日 数 1.5 2.8 4.1 6.2 10.6 13.9 運 転 資 金 ( 百 万 円 ) 1,454 1,971 1,786 1,460 1,276 973 流 動 比 率 338.4% 393.4% 537.7% 620.0% 581.9% 544.2% 当 座 比 率 334.3% 388.0% 529.8% 595.1% 567.2% 523.0% 営 業 活 動 によるCF/ 流 動 負 債 0.14 0.96 1.03 1.23 1.16 0.89 負 債 比 率 -56.5% -58.9% -52.3% -40.0% -46.6% -55.3% 営 業 活 動 によるCF/ 負 債 合 計 0.14 0.93 1.18 0.86 0.79 0.67 キャッシュ サイクル( 日 ) 18.3 25.8 39.3 42.1 38.5 36.3 運 転 資 金 増 減 -280 517-185 -326-184 -304 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 ** 売 上 総 利 益 は 返 品 調 整 引 当 金 の 調 整 額 を 除 いて 記 載 している *** 負 債 比 率 はネットデットを 使 用 している 21/45

ザッパラス > 事 業 内 容 市 場 とバリューチェーン マーケット 概 略 スマートフォンの 急 速 な 普 及 に 伴 いモバイルコンテンツを 取 り 巻 く 環 境 は 大 きく 変 化 している 一 般 社 団 法 人 モ バイル コンテンツ フォーラムが2014 年 7 月 24 日 に 公 表 した 2013 年 モバイルコンテンツ 関 連 市 場 規 模 調 査 に よれば モバイルコンテンツとモバイルコマースからなるモバイル 関 連 市 場 の2013 年 の 市 場 規 模 は 前 年 比 28% 増 の3 兆 142 億 円 下 図 にみられるように とりわけスマートフォン 向 けモバイル 市 場 の 拡 大 に 牽 引 され 全 体 の 市 場 規 模 も 順 調 に 拡 大 している モバイルコンテンツ 及 びモバイルコマース 市 場 規 模 の 推 移 ( 億 円 ) 30,500 25,500 モハ イルコンテンツ 市 場 (フィーチャーフォン) モハ イルコンテンツ 市 場 (スマートフォン) モハ イルコマース 市 場 23,507 30,142 20,500 15,500 10,500 5,500 500-4,500 19,061 19,359 16,550 15,206 13,524 14,997 11,601 11,716 9,307 10,085 9,681 8,689 7,329 5,641 806 3,717 8,336 3,666 4,272 4,835 5,525 6,465 6,539 4,793 2,447 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 出 所 : 一 般 財 団 法 人 モバイル コンテンツ フォーラムの 資 料 をもとにSR 社 作 成 モバイルコンテンツ 市 場 同 調 査 によれば モバイル 関 連 市 場 のうち 2013 年 のモバイルコンテンツ(フィーチャーフォン 市 場 スマート フォン 等 市 場 )の 市 場 規 模 は 前 年 比 27% 増 の10,783 億 円 であった 内 訳 をみると フィーチャーフォン 市 場 が 同 49% 減 の 2,477 億 円 であったが スマートフォン 等 市 場 が 同 124% 増 の8,336 億 円 であった スマートフォンの 普 及 に 伴 い コンテンツ 市 場 も 既 存 のフィーチャーフォンからスマートフォンへのシフトが 加 速 していることが 見 て 取 れる 同 調 査 によれば 2012 年 のモバイルコンテンツ 関 連 市 場 は スマートフォンの 普 及 によって 市 場 に 大 きな 変 化 が 顕 在 化 した 年 であった 同 調 査 では モバイルコンテンツ 市 場 において フィーチャーフォン 時 代 のキャリア 公 式 サイトにおける 月 額 課 金 モデルからスマートフォンのiOSとAndroidに 代 表 されるグローバルOS 上 での 多 様 な プラットフォームモデルへの 転 換 が 進 展 したと 報 告 している 2013 年 はその 動 きがさらに 活 発 化 している また 同 調 査 によれば 2013 年 のフィーチャーフォン 向 けの 占 いコンテンツの 市 場 規 模 は 前 年 比 42% 減 の71 億 円 となった 減 少 はしたものの 市 場 全 体 の 減 少 幅 よりも 小 さかったため 構 成 比 は 同 0.4ポイント 増 の2.9%となっ た 22/45

ザッパラス > 事 業 内 容 フィーチャーフォン 占 い 市 場 規 模 推 移 ( 億 円 ) 250 200 182 200 191 185 180 150 122 100 71 50 0 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 出 所 : 一 般 社 団 法 人 モバイル コンテンツ フォーラムなどの 資 料 をもとにSR 社 作 成 同 調 査 では フィーチャーフォン 市 場 とスマートフォン 等 市 場 ではデータの 集 計 方 法 が 異 なっている スマート フォン 向 けモバイルコンテンツ 市 場 の 内 訳 については 4つの 分 類 (ゲーム ソーシャルゲーム 等 市 場 動 画 映 像 配 信 市 場 音 楽 コンテンツ 市 場 その 他 )で 開 示 しており 占 いコンテンツの 動 向 については 言 及 していな い ただし 現 在 のスマートフォン 市 場 向 けコンテンツの 拡 大 はゲーム ソーシャルゲーム 等 の 市 場 の 隆 盛 が 大 きく 寄 与 していると 結 論 付 けている モバイルコンテンツ(スマートフォン 等 ) 市 場 の 内 訳 分 類 2011 年 2012 年 2013 年 前 年 比 概 要 ゲーム ソーシャルゲーム 等 市 場 481 2607 5597 114.7% オンラインゲーム SNS 等 での 課 金 コンテンツ アバター アイテム 等 購 入 可 能 な 道 具 類 を 含 む 動 画 映 像 配 信 市 場 - 262 960 266.4% スマートフォン 等 で 利 用 可 能 な 動 画 映 像 配 信 コンテンツ 電 子 書 籍 市 場 * - - 684 - スマートフォン 等 で 利 用 可 能 な 書 籍 コミック 雑 誌 コンテンツ 音 楽 コンテンツ 市 場 - 198 398 101.0% スマートフォン 等 で 利 用 可 能 な 配 信 された 音 楽 コンテンツ その 他 325 650 697 7.2% 合 計 806 3717 8336 124.3% 出 所 : 一 般 社 団 法 人 モバイル コンテンツ フォーラム 調 査 * 電 子 書 籍 は2013 年 より 調 査 項 目 に 追 加 一 般 的 には スマートフォンユーザーの 方 がコンテンツの 利 用 頻 度 やコンテンツ 単 価 が 高 いと 見 られている SR 社 では 占 いコンテンツは 女 性 を 中 心 に 根 強 いコンテンツであるが 同 社 の 売 上 動 向 を 見 る 限 りスマートフォン ユーザーのニーズを 十 分 に 取 り 込 めていないと 思 われる このため スマートフォンのユーザーの 基 盤 が 拡 大 す るのにあわせて 如 何 に 占 いコンテンツをユーザーに 訴 求 するかが 今 後 の 鍵 になると 見 られる 顧 客 コンテンツ 事 業 においてはF1 F2 層 (20 代 から40 代 の 女 性 )の 顧 客 が 主 要 セグメントであり 女 性 が 全 体 の7~8 割 を 占 める 23/45

ザッパラス > 事 業 内 容 サプライヤー 占 いコンテンツにおいてのサプライヤーは 監 修 者 である 占 い 師 となる 同 社 の 委 託 先 となる 占 い 師 は100 名 を 超 え る メディア 露 出 の 高 い 著 名 占 い 師 は 当 然 のことながら 人 気 があり 人 気 占 い 師 を 含 めた 数 多 くの 占 い 師 の 囲 い 込 みは 重 要 である 参 入 障 壁 監 修 者 は 会 員 数 の 多 い 運 営 サイトとの 提 携 を 好 む 傾 向 があり( 自 らの 収 入 に 結 び 付 くため) 企 業 規 模 が 監 修 者 の 囲 い 込 みに 有 効 であり 参 入 障 壁 差 別 化 要 因 となっている 一 方 コマース 関 連 事 業 における 参 入 障 壁 は 低 い このことは 同 社 も 十 分 認 識 しており 価 格 訴 求 ではなく 提 案 型 の 商 品 展 開 で 差 別 化 を 図 っている 競 合 環 境 同 社 および 2011 年 モバイルコンテンツ 関 連 市 場 規 模 調 査 によると 同 社 はモバイル 占 いコンテンツ 市 場 にお いて30% 前 後 の 市 場 シェアを 誇 る 競 合 先 としては ( 株 )メディア 工 房 ( 東 証 マザーズ3815) ( 株 )エムティー アイ(JASDAQ 9438) 未 上 場 では ( 株 )ポッケ(( 株 )ベルシステム24の 子 会 社 )などが 挙 げられる メディ ア 工 房 は 占 いコンテンツの 専 業 として 事 業 展 開 しているが 売 上 規 模 は 同 社 の1/4 程 度 (2012 年 度 )である 24/45

ザッパラス > 事 業 内 容 SW(Strengths, Weaknesses) 分 析 強 み(Strengths) 高 い 収 益 力 : 同 社 は 占 い を 中 心 にコンテンツを 量 産 する 体 制 を 構 築 し オペレーションを 標 準 化 すること により サイトを 効 率 的 に 運 用 してきた 設 備 投 資 は 少 なく 済 み 従 ってフリーキャッシュフローは 安 定 して プラスで 推 移 している こういった 高 い 収 益 力 と 財 務 の 健 全 性 は 今 後 の 新 規 投 資 やM&A 実 施 などの 際 に 有 利 に 働 く 上 外 部 環 境 の 悪 化 への 耐 久 性 の 高 さを 示 すだろう F1 層 (20~34 歳 女 性 ) F2 層 (35~49 歳 女 性 )からの 高 い 支 持 : 同 社 のコア 会 員 層 は 20 代 から40 代 の 女 性 という 可 処 分 所 得 の 多 いセグメントである そしてこのF1 F2 層 の 豊 富 な 登 録 データと 強 固 な 会 員 基 盤 CRM ノウハウがあり この 消 費 旺 盛 なセグメントに 即 したビジネス 展 開 ができる 監 修 者 に 対 するブランド 力 : 同 社 は 占 い 師 や 料 理 人 など 監 修 者 に 対 する 訴 求 力 が 強 い 監 修 者 は 自 らの 売 上 を 増 やすには より 会 員 数 の 多 い 運 営 会 社 と 提 携 した 方 が 有 利 であり 大 手 企 業 会 員 数 の 多 い 運 営 サイトと の 提 携 を 好 む 傾 向 がある 運 営 サイトとしても 監 修 者 のブランド 力 で 集 客 が 可 能 なため 人 気 監 修 者 の 囲 い 込 みは 重 要 である 弱 み(Weaknesses) レガシープラットフォームへの 依 存 が 高 さ: 同 社 は フィーチャーフォンにおいて 占 いコンテンツ 市 場 の 高 い マーケットシェアを 保 持 していた このことは 強 みでもある 反 面 スマートフォンという 新 たなプラット フォームが 普 及 しつつある 現 在 において 同 社 は 人 材 強 化 を 含 めビジネスの 再 構 築 を 強 いられている 過 去 の トラックレコードを 鑑 みれば 同 社 がスマートフォンにおいても 高 いシェアを 保 持 していく 可 能 性 は 高 いが 現 時 点 においては 試 行 段 階 である 既 存 事 業 がニッチ 市 場 へ 特 化 していること: 同 社 が 現 行 のポジションを 築 く 上 で プラスに 寄 与 したニッチ 市 場 への 特 化 は 逆 にいえば 同 社 の 専 門 性 が 特 定 分 野 に 絞 られていることである 新 規 事 業 を 立 ち 上 げる 際 に は その 専 門 性 を 活 かしきれるか 否 かは 現 段 階 では 不 透 明 さを 残 している 同 社 は コマース 関 連 事 業 への 展 開 を 進 めていたが 強 みのあるコンテンツ 事 業 の 拡 充 を 優 先 するために 2015 年 4 月 期 後 半 より コマース 事 業 の 選 択 と 集 中 を 進 めている 既 存 事 業 が 国 内 市 場 に 依 存 していること: 国 内 市 場 においては 成 長 余 地 が 限 られている 一 方 海 外 市 場 には 同 社 の 国 内 での 成 功 モデルやノウハウを 活 用 していけば 大 きなポテンシャルがあると 考 えられ 同 社 はその 展 開 に 着 手 した 一 方 同 社 は2012 年 4 月 期 までは 国 内 市 場 に 依 存 していたため 海 外 展 開 に 関 しては 現 地 の 情 報 や 言 語 の 問 題 など クリアしなければならない 点 も 多 い 2012 年 12 月 に 買 収 したDaily Insight Groupを 軸 に 海 外 展 開 を 図 っている 点 は 正 しい 戦 略 として 評 価 できよう 大 々 的 に 成 功 できるか 否 かはまだ 不 透 明 な 状 態 で あるが 今 後 の 展 開 が 期 待 される 25/45

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 過 去 の 実 績 2015 年 4 月 期 通 期 業 績 2015 年 4 月 期 の 売 上 高 は7,582 百 万 円 ( 前 期 比 7.0% 減 ) 営 業 利 益 は517 百 万 円 ( 同 28.4% 減 ) 経 常 利 益 は729 百 万 円 ( 同 3.2% 減 ) 当 期 純 利 益 は242 百 万 円 ( 同 35.5% 減 )となった その 他 の 事 業 及 びコマース 関 連 事 業 は 増 収 となったが 収 益 の 柱 であるコンテンツ 事 業 において フィーチャー フォンを 中 心 としたユーザーの 減 少 が 続 き 全 体 では 減 収 となった 営 業 利 益 については コスト 管 理 の 徹 底 に より 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 を 削 減 したが 利 益 率 の 高 いコンテンツ 事 業 の 減 収 により 前 期 比 で28.4% 減 益 となっ た 一 方 経 常 利 益 では 為 替 差 益 を 計 上 したことなどにより 前 期 比 3.2% 減 益 となった なお 連 結 子 会 社 である ビーバイイー 社 の 固 定 資 産 及 びのれん 未 償 却 残 高 の 全 額 378 百 万 円 の 減 損 損 失 を 特 別 損 失 に 計 上 した さらに ビーバイイー 社 の 株 式 譲 渡 契 約 締 結 に 伴 う 関 係 会 社 株 式 評 価 損 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 の 計 上 等 により 法 人 税 等 調 整 額 が -133 百 万 円 となった この 結 果 当 期 純 利 益 は 前 期 比 35.5% 減 益 となった 四 半 期 ベースの 業 績 動 向 ( 百 万 円 ) 2014/4 1Q 出 所 : 同 社 決 算 説 明 会 資 料 をもとにSR 社 作 成 2Q 3Q 4Q 2015/4 1Q 2Q 3Q 4Q 売 上 高 1,882 2,017 1,912 2,343 1,678 2,091 1,800 2,013 売 上 原 価 587 646 581 945 626 935 684 787 売 上 原 価 率 31.2% 32.0% 30.4% 40.3% 37.3% 44.7% 38.0% 39.1% 労 務 費 129 147 138 156 135 138 108 111 ロイヤリティ 152 137 142 126 116 120 116 112 商 品 原 価 169 239 206 547 230 550 340 386 外 注 費 112 100 101 97 75 64 75 120 その 他 経 費 57 64 37 50 94 80 68 74 他 勘 定 振 替 -34-42 -45-33 -26-19 -24-17 販 管 費 1,120 1,275 1,138 1,123 968 987 941 1,087 販 管 費 率 59.5% 63.2% 59.5% 47.9% 57.7% 47.2% 52.3% 54.0% 人 件 費 226 247 243 290 284 297 287 303 広 告 宣 伝 費 367 474 368 318 209 222 204 320 回 収 代 行 手 数 料 182 185 177 161 137 144 136 139 のれん 償 却 費 54 54 56 57 57 58 62 51 その 他 経 費 288 312 292 295 278 263 250 272 営 業 利 益 175 93 191 263 60 177 145 135 営 業 利 益 率 9.3% 4.6% 10.0% 11.2% 3.6% 8.5% 8.0% 6.7% 経 常 利 益 152 100 247 253 63 260 261 144 経 常 利 益 率 8.1% 5.0% 12.9% 10.8% 3.8% 12.5% 14.5% 7.2% 当 期 純 利 益 86 72 161 56 52 160-250 281 当 期 純 利 益 率 4.6% 3.6% 8.4% 2.4% 3.1% 7.6% -13.9% 14.0% デバイス 別 コンテンツ 売 上 については フィーチャーフォン 向 けの 減 少 幅 は 縮 小 してきてはいるが フィーチャー フォンの 減 少 にスマートフォン 向 けの 成 長 が 追 い 付 いていない このため コンテンツ 事 業 全 体 では 減 収 となっ た 26/45

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 なお 事 前 の 通 期 会 社 計 画 に 対 する 進 捗 率 は 売 上 高 が98.1%にとどまったものの 営 業 利 益 は103.3%となった 利 益 面 で 上 振 れたのは 下 期 に 計 画 していたスマートフォンコンテンツの 立 ち 上 げが 遅 れたことで 計 画 してい た 広 告 宣 伝 費 が 使 えなかったことが 一 因 である 同 社 によれば 新 規 コンテンツを 生 み 出 すための 体 制 づくりに 手 間 取 ったことが 一 因 であり 必 ずしもポジティブな 理 由 ではない ただし 同 社 によれば 2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 からは 遅 れていたコンテンツ(2つのゲームアプリ)の 投 入 が 実 現 し 順 調 に 立 ち 上 がり 始 めたとしてい る このため 同 社 では 2015 年 4 月 期 の 第 4 四 半 期 より 経 営 資 源 を 中 核 事 業 であるコンテンツ 事 業 に 集 中 させる 戦 略 を 打 ち 出 している また この 一 環 で コマース 事 業 においては 選 択 と 集 中 を 進 めており 立 ち 上 げに 難 航 している 事 業 や 業 績 が 低 迷 している 事 業 の 売 却 を 実 施 している 四 半 期 ベースの 売 上 高 及 び 営 業 利 益 率 の 推 移 ( 百 万 円 ) 2,500 2,000 1,500 1,000 500 その 他 海 外 事 業 コマース 関 連 コンテンツ 営 業 利 益 率 ( 右 軸 ) 234 125 50 55 126 57 397 110 134 251 367 308 693 189 109 208 135 117 446 227 386 1,471 1,469 1,413 1,291 1,146 1,138 1,071 1,052 178 157 626 10.0% 8.0% 6.0% 4.0% 2.0% 0 2014/4 1Q 2Q 3Q 4Q 2015/4 1Q 2Q 3Q 4Q 0.0% 出 所 : 会 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 セグメント 別 の 概 況 は 以 下 のとおり コンテンツ 事 業 同 事 業 の 売 上 高 は4,408 百 万 円 ( 前 期 比 21.9% 減 ) 営 業 利 益 は1,637 百 万 円 ( 同 16.0% 減 )であった 同 事 業 では 引 き 続 きフィーチャーフォンユーザーが 緩 やかに 減 少 したことにより 減 収 となったが コスト 管 理 の 徹 底 によりセグメント 利 益 率 は 改 善 した なお 当 第 4 四 半 期 には 若 年 齢 層 向 けカジュアル 占 いアプリ Chapli (チャプリ) をオープンし 従 来 とは 異 なる 形 式 の 占 いサービスの 提 供 を 開 始 した また 占 い 以 外 の 新 たなジャ ンルへ 挑 戦 すべくゲームコンテンツの 開 発 のほか 大 人 の 独 身 女 性 向 けに 素 敵 な 体 験 を 提 供 するサービス solomono(ソロモーノ) をオープンするなど 新 たなサービスの 企 画 開 発 に 積 極 的 に 取 り 組 んだ 2015 年 4 月 期 は 新 規 メディアの 立 ち 上 げに 注 力 し 集 客 メディアPV 数 (ページ 閲 覧 数 )を 増 やすことで 集 客 力 の 強 化 を 図 る 計 画 であった このPV 数 については 2015 年 5 月 末 時 点 で 約 3.9 百 万 PVとなった 趨 勢 的 に 増 加 傾 向 にあるが 新 規 コンテンツの 投 入 遅 れなどもあり 同 社 の 想 定 水 準 には 満 たなかったもようである 一 方 新 サー ビスの 提 供 では 2015 年 4 月 22 日 にオープンしたチャット 占 い Chapli の 鑑 定 件 数 は 約 2か 月 で4,000 件 超 と 好 調 な 滑 り 出 しとなった 同 社 によれば Chapli は 若 年 層 向 けのカジュアルなアプリであり 収 益 よりも むし ろ 集 客 効 果 を 期 待 しているとのこと 2016 年 4 月 期 はこれらの 占 いアプリやゲームアプリの 拡 充 をフックとして フィーチャーフォン 時 代 にカジュアルなアプリを 利 用 していた 層 の 取 り 込 みを 図 るとしている 27/45

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 集 客 メディアPV 数 の 推 移 ( 百 万 PV) 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 出 所 : 同 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 コマース 関 連 事 業 同 事 業 の 売 上 高 は1,686 百 万 円 ( 前 期 比 4.0% 増 ) 営 業 損 失 は194 百 万 円 ( 前 期 は 営 業 損 失 164 百 万 円 )であった 同 事 業 は 増 収 は 確 保 したものの 立 ち 上 げ 期 の 事 業 もあり 事 業 全 体 では 赤 字 基 調 が 続 いている このため 同 社 では2016 年 4 月 期 に 向 けて 同 事 業 の 選 択 と 集 中 を 実 施 した 通 販 サイト 藤 巻 百 貨 店 やベビー&キッズ 用 品 のオンラインセレクトショップ cuna select が 着 実 に 成 長 した とりわけ 藤 巻 百 貨 店 の 業 績 は 順 調 に 推 移 しており 売 上 高 は 前 期 比 で2 桁 増 となった この 結 果 藤 巻 百 貨 店 は 当 期 で 黒 字 に 転 換 し 継 続 的 に 利 益 を 生 み 出 せる 規 模 へと 拡 大 した 一 方 女 性 向 けアパレルの 定 期 購 入 型 オンラインショップ STYLEST は 売 上 高 は 増 加 しているが 継 続 的 に 計 画 を 下 回 って 推 移 していることから 当 初 想 定 していた 事 業 規 模 へと 拡 大 さ せるには 時 間 を 要 すると 判 断 し 当 第 4 四 半 期 に 他 社 へ 譲 渡 した また ユーザーの 減 少 が 続 いている 既 存 モバイルコマースサイトについても 他 社 へ 譲 渡 した ビーバイイー 社 は 当 第 4 四 半 期 に 主 力 商 品 のリニューアルを 行 ったことから 売 上 高 は 増 加 したが 競 争 激 化 のため 商 品 原 価 や 販 売 管 理 費 等 コストが 増 加 する 結 果 となった また 同 社 グループ 戦 略 を 検 討 した 結 果 同 社 は2015 年 5 月 に 保 有 するビーバイイー 社 の 株 式 全 てを 譲 渡 し これによりビーバイイー 社 は 同 社 連 結 子 会 社 から 除 外 された 海 外 事 業 同 事 業 の 売 上 高 は517 百 万 円 ( 前 期 比 4.4% 増 ) 営 業 損 失 は83 百 万 円 ( 前 期 は78 百 万 円 の 営 業 損 失 )であった 米 国 での 占 いコンテンツビジネスは 主 に 広 告 収 入 を 収 益 源 に 展 開 しているが 売 上 高 は 為 替 の 影 響 もあり 増 収 と なった 利 益 面 についても 同 社 の 効 率 的 なコンテンツ 運 営 ノウハウの 投 入 や コスト 構 造 の 見 直 しを 実 施 した 結 果 ドルベースではセグメント 損 失 が 減 少 したが 円 安 による 為 替 換 算 の 影 響 が 加 わった その 他 の 事 業 同 事 業 の 売 上 高 は971 百 万 円 ( 前 期 比 145.2% 増 ) 営 業 損 失 は158 百 万 円 ( 前 期 は 営 業 損 失 380 百 万 円 )であった 売 上 高 は 旅 行 事 業 の 売 上 増 に 加 え 開 発 受 託 電 話 占 いの 増 加 により 増 収 となった また 売 上 高 の 増 加 に 加 え 広 告 宣 伝 費 等 コスト 減 少 により セグメント 損 失 が 減 少 した 28/45

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 2015 年 4 月 期 第 3 四 半 期 業 績 2015 年 4 月 期 第 3 四 半 期 の 売 上 高 は5,569 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 4.2% 減 ) 営 業 利 益 382 百 万 円 ( 同 16.9% 減 ) 経 常 利 益 584 百 万 円 ( 同 17.0% 増 ) 四 半 期 純 損 失 39 百 万 円 ( 前 年 同 期 は 四 半 期 純 利 益 319 百 万 円 )となった 売 上 高 については 収 益 の 柱 であるコンテンツ 事 業 において フィーチャーフォンユーザーの 減 少 が 続 いたこと から 前 年 同 期 比 で 減 収 となったものの その 他 の 事 業 及 びコマース 関 連 事 業 は 増 収 となった また コスト 管 理 の 徹 底 により 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 を 削 減 したが 利 益 率 の 高 いコンテンツ 事 業 の 減 収 により 営 業 利 益 は 減 少 し た なお 四 半 期 別 の 売 上 原 価 率 の 推 移 をみると 第 3 四 半 期 の 比 率 は 直 前 の 第 2 四 半 期 に 比 べて6.7ポイント 低 い38.0% となった 主 因 は 商 品 原 価 と 労 務 費 が 減 少 したためである 商 品 原 価 が 減 少 したのは 新 製 品 の 端 境 期 で 商 品 販 売 の 比 率 が 低 下 したためである 一 方 労 務 費 に 関 しては コンテンツ 事 業 の 既 存 サービスのスリム 化 の 効 果 により 低 下 した ただし 同 事 業 では 第 4 四 半 期 以 降 は 新 サービスを 相 次 いで 立 ち 上 げることもあり 再 度 上 昇 する 可 能 性 もあると 見 られる 連 結 売 上 原 価 の 四 半 期 推 移 2014 年 4 月 期 2015 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 労 務 費 138 156 135 138 108 ロイヤリティ 142 126 116 120 116 商 品 原 価 206 547 230 550 340 外 注 費 101 97 75 64 75 その 他 経 費 37 50 94 80 68 他 勘 定 振 替 -45-33 -26-19 -24 売 上 原 価 合 計 581 945 626 935 684 売 上 原 価 率 30.4% 40.3% 37.3% 44.7% 38.0% 注 : 会 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 経 常 利 益 については 為 替 差 益 の 計 上 により 増 加 した また 連 結 子 会 社 である( 株 )ビーバイイーの 最 近 の 業 績 動 向 を 踏 まえ 固 定 資 産 及 びのれん 未 償 却 残 高 の 全 額 378 百 万 円 の 減 損 損 失 を 特 別 損 失 に 計 上 した モバイルビジネスを 取 り 巻 く 環 境 については スマートフォンの 普 及 が 続 いており ( 株 )MM 総 研 では 国 内 ス マートフォン 契 約 率 が2014 年 3 月 末 の47.0%から2019 年 3 月 末 には70.9%に 達 すると 予 想 している このような 環 境 下 同 社 は 増 加 するスマートフォンユーザーを 取 り 込 むべく 新 たな 集 客 の 仕 組 みづくりに 努 めるほか 同 社 主 要 顧 客 層 (20 代 ~40 代 の 女 性 )のニーズに 合 致 した 商 品 ラインナップの 拡 充 に 努 めた 同 社 が 注 力 する 集 客 メディアのPV 数 は 季 節 的 な 変 動 はあるものの 取 り 扱 いメディアの 拡 充 効 果 などにより 趨 勢 的 な 増 加 傾 向 は 続 いている 当 第 3 四 半 期 では 新 年 における 占 い 需 要 の 盛 り 上 がりにより 2015 年 1 月 のPV が 大 きく 増 加 した 2015 年 2 月 はその 反 動 で 減 少 したが 趨 勢 的 には 上 昇 傾 向 は 続 いているもようである 29/45

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 集 客 メディアPV 数 の 推 移 出 所 : 同 社 資 料 * 集 客 メディアPV 数 は i 無 料 占 い PROLO Tarot.com.jp ウートピ NewSphereの 合 計 なお 第 3 四 半 期 の 業 績 結 果 を 受 けて 同 社 は 通 期 業 績 の 修 正 を 発 表 した 修 正 後 の 通 期 計 画 および 修 正 理 由 は 以 下 の 通 りである 2015 年 4 月 期 通 期 業 績 予 想 配 当 予 想 修 正 売 上 高 : 7,730 百 万 円 ( 前 回 予 想 7,500 百 万 円 ) 営 業 利 益 : 500 百 万 円 ( 同 0 百 万 円 ) 経 常 利 益 : 700 百 万 円 ( 同 0 百 万 円 ) 当 期 純 利 益 : 60 百 万 円 ( 同 -13 百 万 円 ) 期 末 配 当 : 10 円 ( 同 未 定 ) 修 正 の 理 由 売 上 高 については 主 力 のコンテンツ 事 業 においてフィーチャーフォンユーザーの 減 少 が 想 定 よりも 少 なく 既 存 の 占 いサービスが 期 初 の 想 定 よりも 好 調 に 推 移 していることから 増 加 する 見 込 みとなった 利 益 面 については 売 上 高 の 増 加 要 因 に 加 え 新 規 サービスの 投 入 の 遅 れもありコストが 計 画 を 下 回 って 推 移 していることから 上 方 修 正 した 特 別 損 失 の 計 上 同 社 連 結 子 会 社 である( 株 )ビーバイイーの 主 力 製 品 である 自 然 派 シャンプー 分 野 において 競 争 が 激 化 している ため 商 品 力 や 営 業 力 の 強 化 を 図 ることで 売 上 高 を 維 持 しきた しかしこれらの 施 策 によるコストの 増 加 をカバー するまでには 至 らず 継 続 的 に 事 業 計 画 を 下 回 って 推 移 する 見 込 みとなり 当 初 想 定 の 収 益 達 成 には 時 間 を 要 す ると 判 断 した その 結 果 固 定 資 産 及 びのれんの 未 償 却 残 高 の 全 額 378 百 万 円 の 減 損 損 失 を 特 別 損 失 に 計 上 した 配 当 修 正 の 理 由 2015 年 4 月 期 については 不 透 明 な 事 業 環 境 を 鑑 み 期 初 における 配 当 予 想 を 未 定 としていたが 業 績 や 事 業 投 30/45

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 資 の 進 捗 度 合 い 営 業 外 損 益 や 特 別 損 益 の 内 容 を 斟 酌 し1 株 当 たり 年 間 配 当 金 額 を10 円 とした 修 正 後 の 通 期 計 画 に 対 する 当 第 3 四 半 期 の 進 捗 率 は 売 上 高 で72.0%( 前 年 同 期 は71.3%) 営 業 利 益 で76.3%( 同 63.6%)である 当 第 3 四 半 期 の 進 捗 率 は 売 上 高 営 業 利 益 ともに 前 年 同 期 を 上 回 っている 逆 算 すれば 第 4 四 半 期 の 利 益 水 準 は 前 年 同 期 に 比 べ 大 幅 に 落 ち 込 むことになる 同 社 ではこの 理 由 として 2015 年 4 月 を 目 途 に 恋 愛 ゲームなどの 新 サービスを 投 入 予 定 であり この 立 ち 上 げ 費 用 を 織 り 込 んでいるとのこと 同 社 では 来 期 に 向 けて これら 新 サービスの 立 ち 上 げに 注 力 し 売 上 の 拡 大 を 狙 うとしている 各 セグメントの 業 績 動 向 は 以 下 の 通 りである コンテンツ 事 業 売 上 高 3,356 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 22.9% 減 ) 営 業 利 益 1,390 百 万 円 ( 同 8.5% 減 ) 拡 大 するスマートフォンユーザーを 取 り 込 むべく 新 たな 集 客 の 仕 組 みづくりに 努 めるほか 継 続 して 新 規 コンテ ンツの 投 入 や 新 サービスの 企 画 開 発 などに 取 り 組 んだ 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 においては フィーチャーフォ ンユーザーの 減 少 に 加 え スマートフォン 向 け 新 サービスの 企 画 開 発 の 遅 れにより 売 上 高 が 減 少 したが コスト 管 理 の 徹 底 によりセグメント 利 益 率 は 改 善 した 同 セグメントの 利 益 水 準 は 社 内 計 画 に 対 して 大 幅 に 上 振 れているとのこと その 理 由 は 利 益 率 の 高 いフィー チャーフォンユーザーの 減 少 幅 が 想 定 よりも 小 幅 にとどまったこと 当 第 3 四 半 期 の 始 動 を 計 画 していた 新 サービ スの 遅 れにより 見 込 んでいた 立 ち 上 げ 費 用 が 発 生 しなかったこと の2 点 を 挙 げている 同 社 では 開 始 が 遅 れ た 新 サービスに 関 しては 2015 年 4 月 をめどに 始 動 する 計 画 であるとしている コマース 関 連 事 業 売 上 高 は1,060 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 14.3% 増 ) 営 業 損 失 は305 百 万 円 ( 前 年 同 期 は237 百 万 円 の 営 業 損 失 ) 藤 巻 百 貨 店 や ベビー&キッズ 用 品 のオンラインセレクトショップ cuna select 女 性 向 けアパレルの 定 期 購 入 型 オンラインショップ STYLEST が 成 長 し 前 年 同 期 比 で 単 体 事 業 の 売 上 高 は 増 加 した 一 方 子 会 社 の ビーバイイー 社 は 主 力 製 品 である 自 然 派 シャンプー 分 野 において 相 次 ぐ 競 合 の 参 入 により 競 争 が 激 化 し 新 商 品 の 投 入 により 前 年 同 期 比 で 増 収 となったものの 競 争 力 を 維 持 すべく 商 品 力 及 び 営 業 力 を 強 化 したことによ り 商 品 原 価 や 販 売 促 進 費 等 コストが 増 加 する 結 果 となった 同 社 によれば 社 内 計 画 に 対 して 子 会 社 のビーバイイー 社 の 業 績 は 下 振 れたが 単 体 事 業 の 上 振 れで 相 殺 し セグメント 全 体 ではほぼ 想 定 通 りの 水 準 を 確 保 したとのこと なお ビーバイイー 社 は 第 4 四 半 期 に 新 製 品 の 投 入 を 計 画 しており 巻 き 返 しを 図 るとしている 海 外 事 業 売 上 高 は360 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 2.6% 減 ) 営 業 損 失 は97 百 万 円 ( 前 年 同 期 は48 百 万 円 の 営 業 損 失 ) 米 国 に 拠 点 を 置 く 同 社 100% 子 会 社 Zappallas,Inc.(U.S.)が 占 いコンテンツビジネスを 展 開 している 第 3 四 半 期 に おいては 着 実 に 利 益 を 生 み 出 せる 体 制 を 構 築 すべく 同 社 の 効 率 的 なコンテンツ 運 営 ノウハウの 投 入 や コス ト 構 造 の 見 直 しを 実 施 したため 一 時 的 にコストが 増 加 したが 着 実 に 利 益 を 生 み 出 せる 体 制 へと 変 化 している 31/45