28



Similar documents
< F2D819A8B638E968E9197BF82528E968BC68C7689E68F C>

<4D F736F F D20365F335F8FF08C8F90DD92E FC92F994C5382D32816A>

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

定款

観光ガイド育成業務委託プロポーザル実施要領

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

●幼児教育振興法案

2 運 営 状 況 (1) 特 筆 すべき 事 項 ( 地 域 貢 献 の 実 績 取 組 成 果 ) 東 日 本 大 震 災 被 災 者 サポートカード 提 示 者 に 利 用 料 金 の 割 引 サービスを 行 った ま た 夏 の 節 電 家 族 でお 出 かけ 節 電 キャンペーン を 実

 

Microsoft Word 利子補給金交付要綱

第 63 回 ( 平 成 26 年 度 ) 横 浜 文 化 賞 選 考 委 員 会 日 時 平 成 26 年 8 月 22 日 ( 金 ) 午 後 2 時 ~ 場 所 市 庁 舎 2 階 応 接 室 次 第 1 開 会 2 開 会 あいさつ 横 浜 市 副 市 長 渡 辺 巧 教 3 委 員 紹 介

<92508F838F578C A2E786C73>

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

資 料 町 内 アンケート 調 査 結 果 概 要 1. 調 査 方 法 調 査 対 象 者 : 町 内 に 居 住 する 15 歳 以 上 の 男 女 抽 出 方 法 : 無 作 為 に 抽 出 配 布 回 収 方 法 : 郵 送 配 布 郵 送 回 収 実 施 期 間 : 平 成 2

5) 在 宅 医 療 提 供 体 制 の 検 討 退 院 に 関 わる 業 種 ごとに 部 会 を 立 ち 上 げ 在 宅 医 療 に 必 要 なことについて 検 討 していく またそれを 拠 点 整 備 事 業 委 員 会 が 統 括 し さらにそれを 拠 点 整 備 事 業 協 議 会 が 監

Taro-01 議案概要.jtd

社会資源について 

02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

財政再計算結果_色変更.indd

第 3 章 会 員 ( 会 員 の 資 格 ) 第 5 条 協 会 の 会 員 は 協 会 の 目 的 に 賛 同 して 入 会 した 次 の 各 号 に 掲 げる 者 とする (1) 軽 種 馬 を 生 産 する 者 (2) 軽 種 馬 を 育 成 する 者 (3) 馬 主 (4) 調 教 師 (


一般競争入札について

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

定款  変更

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

後期高齢者医療制度

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx


Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

( 会 員 の 資 格 喪 失 ) 第 8 条 会 員 が 次 のいずれか に 該 当 する 場 合 には その 資 格 を 喪 失 する (1) 退 会 したとき (2) 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 となったとき (3) 死 亡 し 若 しくは 失 踪 宣 告 を 受 け 又

ジョブ・カード様式

Microsoft Word - 目次.doc

平成22年度 指導者・指導士養成検定事業計画書

数 値 も 目 標 事 業 赤 米 PR 事 業 赤 米 PR 事 業 KPI 赤 米 生 産 量 増 赤 米 製 品 売 上 額 年 月 申 請 時 28 俵 4 万 円 H28.3 初 年 度 30 俵 100 万 円 H 年 目 32 俵 125 万 円 H 年 目 3

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

群馬県多文化共生推進指針

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

17

Taro-2220(修正).jtd

Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

第1章 総則

学校安全の推進に関する計画の取組事例

NRI学生小論文コンテスト2012 入賞論文 高校生の部

<4D F736F F D208CF689768ED C8FE395FB978E8CEA8BA689EF814592E88ABC2E646F63>

第3節 重点的な取り組み

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

                         庁議案件No

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

3 子 どもの 有 無 人 数 末 子 年 齢 子 どもの 有 無 については 子 どもありの 比 率 が 9 割 を 超 えている 子 どもの 人 数 については 2 人 が 最 も 多 く 次 いで 1 人 3 人 の 順 に 続 いている 末 子 年 齢 については 3 歳 ~6 歳 未 満

<4D F736F F D C8E9688D993AE82C994BA82A492F18F6F8F9197DE81698DC58F49816A2E646F6378>

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

<4D F736F F D208A7789EF8B4B96F189FC90B394C E37944E313393FA D89EF8FB A>

(5) 人 権 侵 害, 差 別 又 は 名 誉 毀 損 となるもの, 又 はおそれがあるもの (6) 他 人 を 誹 謗 し, 中 傷 し, 又 は 排 斥 するもの (7) 投 機 心, 射 幸 心 をあおるもの, 又 はそのおそれがあるもの (8) 内 容 が 虚 偽 誇 大 であるなど 過

Microsoft Word - 文書 3

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

(1) 児 童 福 祉 施 設 等 の 職 員 が 出 産 する 場 合 ( 以 下 産 休 の 場 合 という ) 次 のア 又 はイに 掲 げる 期 間 ア その 職 員 の 出 産 予 定 日 の6 週 間 多 胎 妊 娠 の 場 合 は14 週 間 前 の 日 から 産 後 8 週 間 を

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

スライド 1

近畿中部防衛局広報誌

駐 車 場 管 理 規 程

全設健発第     号

資 料 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 における ホストシティ タウン 構 想 (イメージ) 1. 趣 旨 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2014( 平 成 26 年 6 月 24 日 閣 議 決 定 )を 踏 まえ 2020 年 オリン

Microsoft Word - 24行動計画案.doc

( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ


高砂熱_株式会社丸誠株式に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ_

1 正 規 団 員 希 望 者 は 入 団 希 望 日 から1ヶ 月 間 の 仮 団 員 期 間 を 経 て 団 員 となることができる 仮 団 員 期 間 は 団 費 は 発 生 せず 入 団 届 けに 明 記 した 入 団 日 がその 月 の15 日 以 前 ならば 当 月 16 日 以 降 な

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

寄 附 申 込 書 平 成 年 月 日 一 般 社 団 法 人 滋 賀 県 発 明 協 会 会 長 清 水 貴 之 様 ご 住 所 ご 芳 名 ( 会 社 名 ) 印 下 記 により 貴 協 会 に 寄 附 を 申 し 込 みます 記 1. 寄 附 金 額 金 円 也 1. 寄 付 金 の 種 類


1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

1 年 女 子 保 健 体 育 生 徒 は 主 体 的 に 授 業 に 取 り 組 んでいる しかし 周 りが 動 かないと 動 けない 場 面 が 見 られる 体 育 係 が 声 掛 けをしているが 今 後 は 体 育 係 の 声 掛 けがなくても 動 けるようにしていく 運 動 が 苦 手 な

PTA

東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 による 未 曾 有 の 被 害 に 対 しては 日 本 の 力 を 集 めて 早 急 に 復 旧 復 興 に 取 りかからなければなりません そ の 際 は 被 災 地 を 原 形 復 旧 するのではなく 新 たな 地 域 社 会 の 再 生 を 目 指 し

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

< F2D E58A FC8A778ED B297768D80>

Microsoft Word - 【事務連絡】居所情報の登録申請が間に合わなかった場合の取扱いの周知について.docx

目 標 を 達 成 するための 指 標 第 4 章 計 画 における 環 境 施 策 世 界 遺 産 への 登 録 早 期 登 録 の 実 現 史 跡 の 公 有 地 化 平 成 27 年 度 (2015 年 度 )までに 235,022.30m 2 施 策 の 体 系 1 歴 史 的 遺 産 とこ

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

東京都立産業技術高等専門学校

<4D F736F F D208DE98BCA8CA B582A28CF68BA481768E E968BC65F A F92B28DB895F18D908F A6D92E8817A>

1.はじめに わが 国 での 急 速 な 少 子 化 の 進 行 等 を 踏 まえ 次 代 の 社 会 を 担 う 子 どもが 健 やかに 生 まれ 育 成 される 環 境 の 整 備 を 目 的 とした 次 世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 が 平 成 15 年 7 月 に 制 定 され

官 庁 営 繕 事 業 の 事 後 評 価 表 事 業 名 かいじょうほあんだいがっこう(そうごうじっしゅうとう) 海 上 保 安 大 学 校 ( 総 合 実 習 棟 ) 実 施 箇 所 呉 市 若 葉 町 5-1 該 当 基 準 事 業 完 了 後 3 年 間 が 経 過 した 事 業 事 業 諸

11年度事業報告1

Transcription:

日 本 赤 十 字 社 27

28

日 本 赤 十 字 社 との 活 動 について 明 治 学 院 が 横 浜 にヘボン 塾 を 開 いてから 150 年 に 当 たる 2013 年 は 赤 十 字 の 歴 史 においても 五 人 委 員 会 が 誕 生 し 赤 十 字 規 約 赤 十 字 の 標 章 が 決 められた 節 目 の 年 でもあった 4 月 5 日 には 日 本 赤 十 字 社 明 治 学 院 大 学 共 同 宣 言 -ボランティア パートナーシップ ビヨンド 150 - というパートナーシ ップを 結 び 調 印 式 を 行 った 共 同 宣 言 文 の 序 文 は 次 のとおりである 共 同 宣 言 文 150 年 の 時 を 経 て 今 もなお 創 始 者 のボランティア 精 神 が 息 づく 日 本 赤 十 字 社 と 明 治 学 院 大 学 私 たちは 今 年 記 念 すべき 年 を 迎 え これからの 日 本 を 世 界 を 思 い ともに 力 を 合 わせて 行 動 を 起 こします 日 本 赤 十 字 社 が 展 開 する 人 道 支 援 活 動 は 地 震 台 風 火 災 などの 国 内 災 害 支 援 地 域 や 人 のニーズに 応 じた 社 会 福 祉 活 動 病 気 やけがの 治 療 のために 血 液 を 必 要 としている 人 に 対 して 献 血 活 動 を 通 じて 医 療 機 関 に 届 ける 血 液 事 業 国 外 で 災 害 病 気 戦 争 により 苦 しむ 人 々を 支 援 する 国 際 活 動 身 近 なところ で 発 生 する 事 故 けがに 対 応 すべく 知 識 技 能 を 学 ぶ 講 習 活 動 など 多 岐 にわたっている 赤 十 字 は 名 称 は 変 われども 世 界 各 国 で 同 様 の 活 動 を 展 開 している 日 本 では 東 日 本 大 震 災 発 生 後 国 民 の 多 くが 現 地 で 足 を 運 んだり 募 金 など 何 らかの 形 で 支 援 した しかし 震 災 後 3 年 になろうとする 今 復 興 半 ばの 現 状 にありながら 支 援 の 熱 は 冷 めているのが 現 状 であ る また 若 年 層 のボランティア 全 般 への 関 心 は 必 ずしも 高 いとはいえない しかし 大 勢 の 学 生 がボラ ンティア 活 動 を 行 っている 明 治 学 院 大 学 には 日 本 赤 十 字 社 が 求 めるニーズに 応 える 下 地 がある 昨 年 夏 に 開 催 された 北 海 道 ルスツリゾートを 会 場 に 行 われた サマーキャンプ ( 東 北 3 県 の 子 ども 約 2000 人 が 参 加 )は 共 同 宣 言 後 初 の 企 画 であったが 10 名 の 派 遣 枠 に 対 して 70 名 を 越 える 学 生 からの 応 募 があった 同 時 期 に 白 金 キャンパスで 開 催 された 若 者 向 けボランティア 啓 発 イベント JOIN! 赤 十 字 はあなたの 力 を 待 っている では AKB 48 グループのタレントとともに 30 名 を 越 える 学 生 が ボランティア 活 動 への 参 加 を 呼 びかけた このイベントではこうした 日 本 赤 十 字 社 の 活 動 に 携 わるため にボランティアセンターの 元 で 結 成 された 明 学 レッドクロス も 紹 介 された 明 学 レッドクロスのメ ンバーは 救 急 講 習 や 日 本 赤 十 字 社 本 部 見 学 などで 学 びながら 年 末 恒 例 の NHK 海 外 たすけあい 運 動 に 企 画 から 参 加 するなど 徐 々にではあるが 活 動 の 幅 を 広 げている 次 頁 からは 今 年 度 の 活 動 に 参 加 した 学 生 4 名 による 活 動 報 告 である いずれも 今 後 の 活 動 に 期 待 が 持 てる 内 容 である ご 一 読 いただきたい ( 波 多 野 ) ( 参 考 資 料 ) 赤 十 字 情 報 プラザ 図 書 史 料 展 示 情 報 公 開 [ ご 案 内 ] INTERNATIONAL RED CROSS 2013( 日 本 赤 十 字 社 ) 29

明 学 レッドクロス 明 学 レッドクロス 発 足 本 年 は 赤 十 字 思 想 が 誕 生 150 周 年 であり また 明 治 学 院 は 創 立 150 周 年 という 記 念 すべき 年 であっ た 日 本 赤 十 字 社 と 明 治 学 院 大 学 ( 以 下 明 学 )はボランティア パートナーシップを 結 び 今 後 ともに 活 動 を 行 っていく 事 を 宣 言 した これとともに 今 夏 に 発 足 したのが 明 学 レッドクロス である 初 期 メンバーは9 名 であったが 現 在 では 19 名 となり 活 動 のさらなる 活 性 化 を 目 標 としている 本 年 度 の 主 な 活 動 内 容 まず 今 夏 に 日 本 赤 十 字 社 の 2013 年 度 の 新 キャンペーン JOIN! 赤 十 字 は あなたの 力 を 待 って いる の 記 者 発 表 会 が 白 金 校 舎 で 行 われた この 記 者 会 見 には 震 災 当 初 から 継 続 的 に 東 北 支 援 を 行 っ ている AKB48 の 渡 辺 麻 友 さんと SKE48 の 木 崎 ゆりあさんが 参 加 し 多 数 のメディア 機 関 が 来 校 す るなど 大 々 的 な 記 者 会 見 となった また 二 人 は 学 生 とともに 炊 き 出 しを 行 い 塩 むすびと 復 興 支 援 活 動 を 展 開 している 岩 手 県 大 槌 町 吉 里 吉 里 地 区 の 郷 土 料 理 こまこま 汁 を 作 った 10 月 白 金 校 舎 で 行 われた 献 血 の 際 には 明 学 レッドクロスと 海 外 プログラム 事 業 部 がともに 献 血 促 進 のためプラカードを 持 って 宣 伝 活 動 を 行 った 白 金 キャンパスの 献 血 活 動 に 学 生 が 参 加 するのは 今 回 が 初 めてであり 今 後 も 若 者 の 献 血 活 動 促 進 に 努 めたいと 考 えている 12 月 には 大 森 支 社 での 講 習 会 と 日 本 赤 十 字 社 の 本 社 見 学 に 参 加 し 社 員 の 方 々から 赤 十 字 の 歴 史 や 今 までの 主 な 活 動 内 容 今 後 の 展 望 についての 説 明 をしていただいた メンバー 一 同 日 本 赤 十 字 社 に 対 する 知 識 を 深 め 今 後 の 活 動 におけるヒントを 得 る 事 ができたと 感 じている また 今 回 の 見 学 で 創 立 150 周 年 である 他 にも 多 数 の 共 通 点 がある 事 を 知 り 明 学 レッドクロスとして 活 動 する 事 の 使 命 感 を 再 認 識 できた 場 ともなった 新 しい 団 体 であるからこそ 明 学 レッドクロスの 今 後 の 可 能 性 は 無 限 大 で ある 今 後 も 知 名 度 普 及 活 動 のさらなる 貢 献 に 努 めたい 日 本 赤 十 字 社 本 部 社 員 との 集 合 写 真 日 本 赤 十 字 社 社 員 からの 説 明 を 受 ける 様 子 ( 経 済 学 部 国 際 経 営 学 科 2 年 中 島 由 葵 ) 30

サマーキャンプ 2013 年 8 月 に 東 北 3 県 の 子 ども 達 を 対 象 とし たサマーキャンプに 参 加 した 今 回 のサマーキャ ンプへの 参 加 は 非 常 に 責 任 感 を 感 じると 同 時 に 子 どもという 存 在 の 大 きさを 感 じるキャンプだった 震 災 を 経 験 した 子 ども 達 が 参 加 し また 心 に 傷 を 負 っている 子 がほとんどで その 中 での 彼 らへ の 接 し 方 には 慎 重 になった また 今 回 の 子 ども 達 の 参 加 は 彼 らの 家 族 の 思 いが 詰 まっているキャ ンプであり 子 ども 達 にとって 一 生 の 思 い 出 に 残 るようなキャンプにしたい そのような 思 いで 臨 んだ 最 初 子 ども 達 は 人 見 知 りが 激 しく 一 緒 のグループの 子 とも 打 ち 解 けずにいた しかし 時 間 が 経 つにつれて 子 ども 達 は 周 りに 多 くの 友 達 を 作 っていた それと 同 時 に 笑 顔 も 増 えていっ た 子 ども 達 が 笑 顔 で 無 邪 気 に 外 で 遊 ぶ 姿 を 今 でも 覚 えている 私 もその 姿 を 見 て 楽 しい 気 持 ちと 幸 せな 気 持 ちが 心 の 中 にあった そこで 震 災 の 被 害 にあった 子 ども 達 ではなく 無 邪 気 に 遊 ぶ 子 ども 達 に 気 持 ちが 変 わり 自 分 も 一 緒 になって 走 り 回 った 単 純 に 楽 しかったのを 覚 えている この 子 達 が 住 んでいる 町 の 方 達 も 同 じような 気 持 ちなのだろうな と 感 じた 子 ども 達 の 元 気 な 姿 を 見 ていると 楽 しくなり 幸 せな 気 持 ちになる その 気 持 ちが 町 の 人 の 元 気 にもつながるのかなと 感 じた 子 どもは 地 域 にとってかけがえのない 存 在 である 今 回 のキャンプでの 子 ども 達 の 笑 顔 や 思 い 出 は 彼 らの 住 んでいる 地 域 の 人 達 に 元 気 や 勇 気 を 与 えると 信 じている 震 災 からの 復 興 に 子 ども 達 の 笑 顔 は 欠 かせない このキャンプの 終 わり 際 子 ども 達 から 一 人 ひとりメッセージを 頂 いた メッセージには 一 緒 に 遊 んでくれてありがとう みんなを 笑 わせてくれてありがとう 仲 良 くなれてうれしかった と 書 いてあった 大 人 も 子 ども 達 と 一 緒 になって 楽 しむ それが 地 域 にとっても 子 どもにとっても 大 切 なことなのだと 感 じた ( 学 生 メンバー 国 際 学 部 国 際 学 科 2 年 若 松 健 太 ) 31

JOIN! 概 要 この 活 動 は 4 月 にボランティア パートナーシップを 結 んだ 本 学 が 日 本 赤 十 字 社 に 全 面 的 に 協 力 し 日 本 赤 十 字 社 による 若 者 へ 向 けたボランティア 啓 発 キャンペーンのPRの 他 炊 き 出 し 訓 練 を 白 金 キ ャンパスで 行 ったものである 新 たに 発 足 した 明 学 レッドクロスの 紹 介 をした 活 動 内 容 日 本 赤 十 字 社 のオフィシャルメッセンジャーを 務 めるAKB 48 グループの 渡 辺 麻 友 さんと 木 崎 ゆり あさんが 登 場 し ご 自 身 が 参 加 した 赤 十 字 でのボランティア 体 験 を 伝 えながら ボランティア 活 動 への 参 加 を 呼 びかけた 赤 十 字 と 連 携 しボランティア 活 動 を 行 うため 新 たに 結 成 された 私 たち 明 学 レッド クロス のメンバーも 登 壇 し 今 後 の 活 動 への 抱 負 と 意 気 込 みを 熱 く 語 った また 炊 き 出 し 訓 練 では 本 学 学 生 達 が 定 期 的 にボランティア 活 動 で 訪 れている 岩 手 県 大 槌 町 吉 里 吉 里 地 区 の 郷 土 料 理 こまこま 汁 と 塩 むすびを 配 り 日 ごろの 訓 練 の 重 要 性 を 互 いに 確 認 することができた 感 想 日 本 赤 十 字 社 との 連 携 ボランティア 活 動 の 為 の 決 意 表 明 の 場 であった 当 日 は 想 像 をはるかに 超 えた 報 道 陣 や 赤 十 字 社 の 社 員 の 方 々がおり しっかりと 活 動 していかなければならないと 感 じた 活 動 内 容 がはっきりしていない 中 での 決 意 表 明 であった 為 インタビュー 等 でははっきりしたことが 伝 えられず 残 念 だった ボランティア 活 動 には 今 後 さらに 若 者 の 力 が 必 要 とされていると 感 じるので 本 学 の 明 学 レッドクロスから 日 本 赤 十 字 社 のボランティア 活 動 その 他 ボランティア 活 動 を 若 者 に 呼 びかけていき たいと 感 じた 明 学 レッドクロスとして 今 後 積 極 的 に 活 動 していきたい JOIN! 集 合 写 真 炊 き 出 し 訓 練 塩 むすびを 作 っている 様 子 ( 社 会 学 部 社 会 福 祉 学 科 3 年 藤 田 好 美 ) 32

海 外 たすけあい 海 外 たすけあいボランティアのメンバーは 16 人 そのうち 明 学 生 はおよそ7 割 を 占 めていた 他 大 学 では 明 治 大 学 中 央 大 学 跡 見 女 子 学 園 大 学 などから 来 ており 日 本 赤 十 字 社 での 活 動 をサ ークルで 行 っている 人 が 多 く そのノウハウもあってか 活 動 はとてもスムーズに 行 われた 活 動 では 主 にチラシ 動 画 アンケート 募 金 チームなどに 分 かれ 掛 け 持 ちをしたり お 手 伝 い をしたり その 時 々で 楽 しみながら 活 動 ができた 特 に シンポジウムのお 手 伝 い 等 もメンバーへ 要 請 があった 為 チラシとアンケートは 多 く 配 布 され 回 収 できていた 印 象 に 残 っているのは 日 本 赤 十 字 社 の 近 衛 忠 煇 社 長 にインタビューする 機 会 を 持 てた 事 と 募 金 活 動 ができた 事 である インタビューでは 堅 苦 しいものだけでなく 学 生 生 活 や 仕 事 で 行 った 先 で 楽 しか った 国 やおいしかった 料 理 など さまざまなお 話 が 聞 けた 特 にワニを 食 べた 話 は 興 味 深 く 品 種 によ って 味 が 違 うのか 自 分 でも 確 かめに 行 きたくなるほどだった また 赤 新 月 などの 新 マーク 作 成 の 秘 話 など なかなか 聞 けない 話 をたくさん 聞 くことができ とても 楽 しかった ( 写 真 : 日 本 赤 十 字 社 提 供 ) 近 衛 社 長 とともに 記 念 撮 影 街 頭 で 募 金 を 呼 びかける 様 子 募 金 活 動 は 職 員 の 方 の 手 を 借 りながら 横 浜 駅 や 品 川 駅 などの 主 要 な 駅 で 土 日 13 時 から2 時 間 ほど 街 頭 募 金 を 行 った 人 通 りの 激 しい 中 声 をかけ 続 ける 気 力 や ちらりと 一 瞥 される 圧 力 に 耐 えな がら 立 つ2 時 間 は 大 変 だがとても 楽 しく どうすればより 募 金 がしやすく 気 持 ちよく 募 金 ができるの か とても 考 えさせられる 活 動 だった 日 本 赤 十 字 社 では 献 血 や 病 院 事 業 などがよく 知 られているが 海 外 への 人 道 支 援 はあまり 知 られてい ないようだ これをキッカケに 多 くの 人 に 海 外 たすけあいについて 知 ってもらい もっと 国 内 外 の 支 援 活 動 につ いて 知 ってもらえるよう 今 後 も 活 動 を 続 けていきたいと 思 う ( 社 会 学 部 社 会 福 祉 学 科 1 年 酒 井 昂 杜 ) 33

画 像 でふりかえるサマーキャンプ ルスツリゾートでの 活 動 の 様 子 をスタッフの 目 線 でまとめた キャンプ 前 日 スタッフ 対 象 の 事 前 講 習 第 1 日 入 村 式 の 様 子 第 2 日 毛 布 を 使 っての 担 架 搬 送 訓 練 の 様 子 第 3 日 選 択 プログラムでクライミングに 挑 戦 第 3 日 選 択 プログラムでレザーワークに 挑 戦 第 4 日 最 終 日 にスタッフとして 見 送 り 画 像 提 供 : 日 本 赤 十 字 社 34