も く じ 1.はじめに 1 2. 発 達 障 害 とは 2 3. 早 期 発 見 の 重 要 性 (5 歳 児 健 診 など) 3 4. 主 な 発 達 障 害 の 基 本 症 状 1 広 汎 性 発 達 障 害 ( 小 児 自 閉 症 アスペルガー 症 候 群 など) 4 2 注 意 欠 陥 /



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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

 

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

地域支援心理研究センター 紀要 第10号

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

(3) 福 祉 施 設 から 一 般 就 労 への 移 行 本 市 の 福 祉 施 設 利 用 者 の 中 で 平 成 24 年 度 に 一 般 就 労 により 退 所 した 人 は 3 人 です ここでいう 福 祉 施 設 とは 生 活 介 護 事 業 自 立 訓 練 事 業 ( 生 活 訓 練

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

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2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

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別紙3

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

学校安全の推進に関する計画の取組事例

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

次 世 代 育 成 支 援

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

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頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

1 総括

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

資料2 利用者負担(保育費用)


診療行為コード

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

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スライド 1

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

m07 北見工業大学 様式①

Microsoft Word - 保育園管理規程(決定案)

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(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

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( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

らの 内 容 について 規 定 することとしております 今 回 お 示 しする 整 理 は 現 時 点 の 案 ですので あらかじめご 承 知 おき 下 さい 同 令 等 の 改 正 規 定 が 確 定 し 次 第 改 めてご 連 絡 をさせていただきます 記 1 軽 減 措 置 の 具 体 的 な

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9


2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

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目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

別紙3

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

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中根・金田台地区 平成23年度補償説明業務

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障害福祉制度あらまし目次

(5) 給 与 改 定 の 状 況 該 当 なし ( 事 委 員 会 を 設 置 していないため) 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B AB ( 改 定 率 ) 年 度 ( )

中 部 学 院 大 学 主 催 2016(H28) 年 度 第 1 回 介 護 職 員 等 によるたんの 吸 引 等 研 修 事 業 ( 第 1 2 号 研 修 不 特 定 多 数 の 者 対 象 ) 受 講 者 募 集 要 項 中 部 学 院 大 学 では 2012(H24) 年 4 月 1 に

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接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

①表紙

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 1) 一 般 行 政 職 福 島 県 国 類 似 団 体 平 均 年 齢 平

2 条 例 の 概 要 (1) 趣 旨 この 条 例 は 番 号 利 用 法 第 9 条 第 2 項 に 基 づく 個 人 番 号 の 利 用 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 めます (2) 定 義 この 条 例 で 規 定 しようとする 用 語 の 意 義 は 次 のとおりです 1 個 人

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : 円 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135, , , , , ,600 最

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

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社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

計 画 書 は4 章 立 てで 第 1 章 が 計 画 策 定 にあたって 第 2 章 が 障 がい 者 を 取 り 巻 く 環 境 第 3 章 が 障 がい 者 計 画 第 4 章 が 障 がい 福 祉 計 画 です 第 1 章 計 画 策 定 にあたってについて 説 明 します まず 計 画 策

(5) 給 与 改 定 の 状 況 には 事 委 員 会 が 設 置 されていないため 勧 告 はありません 1 月 例 給 民 間 給 与 公 務 員 給 与 A B 24 年 度 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 AB ( 改 定

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

- もくじ - Ver の 変 更 点 P.3 1 障 害 者 総 合 支 援 法 概 要 P.4 2 平 成 25 年 度 以 降 地 域 区 分 対 応 P 地 域 区 分 設 定 方 法 P 地 域 区 分 について P 地 域 単 価 の 確

「一時預かり事業の実態について」の一部改正について

目  次

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

Microsoft Word - 公表資料(H22).doc

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Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

個人住民税徴収対策会議

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1 資 料 編 我 が 国 の 人 口 の 推 移 厚 労 働 全 般 平 成 24 年 版 厚 労 働 白 書 5

Transcription:

一 般 臨 床 医 のための 発 達 障 害 へ の 対 応 マニュアル 鹿 児 島 県 医 師 会

も く じ 1.はじめに 1 2. 発 達 障 害 とは 2 3. 早 期 発 見 の 重 要 性 (5 歳 児 健 診 など) 3 4. 主 な 発 達 障 害 の 基 本 症 状 1 広 汎 性 発 達 障 害 ( 小 児 自 閉 症 アスペルガー 症 候 群 など) 4 2 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD) 6 3 学 習 障 害 (LD) 7 5. 対 応 ⑴ ライフステージに 沿 った 対 応 の 流 れ ( 生 活 を 支 える 社 会 資 源 ) 9 ⑵ 環 境 的 対 応 ( 日 常 でのワンポイントアドバイス) 10 ⑶ 医 療 的 対 応 ( 鑑 別 診 断 検 査 薬 物 療 法 ) 11 ⑷ 福 祉 的 対 応 ( 自 立 支 援 障 害 者 手 帳 ) 14 6. 特 別 支 援 教 育 との 関 わり( 医 師 の 役 割 ) 16 7. 相 談 先 一 覧 18 8. 参 考 資 料 19

1.はじめに 平 成 15 年 3 月 の 特 別 支 援 教 育 のあり 方 に 関 する 調 査 研 究 協 力 者 会 議 の 最 終 報 告 の 中 で 小 中 学 校 における 学 習 障 害 (LD) 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD) 高 機 能 自 閉 症 等 の 児 童 生 徒 への 総 合 的 な 教 育 支 援 体 制 を 早 急 に 確 立 する 必 要 性 が 示 されました 平 成 16 年 12 月 には 発 達 障 害 児 の 早 期 発 見 と 発 達 支 援 を 行 うことを 目 的 とした 発 達 障 害 者 支 援 法 が 成 立 しました この 法 律 によって こ れまで 認 められていた 知 的 障 害 や 身 体 障 害 精 神 障 害 以 外 に 発 達 障 害 が 障 害 として 新 たに 位 置 づけられました 本 県 においても 小 中 学 校 の 通 常 学 級 に 約 6.5%の 割 合 で 在 籍 している 可 能 性 があることも 報 告 されています このような 背 景 を 鑑 み 鹿 児 島 県 医 師 会 は 学 習 障 害 (LD) 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD) 高 機 能 自 閉 症 等 の 子 ども 達 への 支 援 体 制 の 整 備 を 大 きな 課 題 と 認 識 し 医 学 的 立 場 からの 支 援 に 取 り 組 む 責 務 があると 考 えました その 新 たな 一 歩 として 学 校 医 かか りつけ 医 が 学 校 現 場 や 臨 床 の 場 で 利 用 しやすい 簡 単 な 手 引 書 を 作 成 することにしました この 手 引 書 は 診 断 をするためのものではなく あくまでも 個 々の 子 ども 達 の 現 在 の 問 題 点 を 表 出 すること および 学 校 担 当 者 保 護 者 ならびに 本 人 との 相 互 理 解 の 下 に 何 を 支 援 できるか 考 えること を 主 眼 として 作 成 しました 最 後 に 本 テキスト 作 成 に 当 たっては 委 員 の 方 々に 大 変 なお 骨 折 りを 頂 いたことを 感 謝 致 します - -

2. 発 達 障 害 とは 発 達 障 害 という 言 葉 は 医 療 保 健 福 祉 教 育 などの 分 野 で 最 近 よ く 使 われるようになりました しかし その 意 味 するところは 各 分 野 個 人 でもかなり 異 なっているようです もともと 発 達 障 害 という 用 語 そのものの 意 味 は からだや 精 神 が 成 長 しても 本 来 もっている 完 全 な 機 能 を 発 揮 できない 状 態 といえます 例 えば 小 児 科 領 域 では 知 的 障 害 や 自 閉 症 脳 性 マヒ 視 覚 聴 覚 障 害 重 度 重 複 障 害 など 広 汎 に 包 括 する 内 容 と 捉 えることが 多 いようです 発 達 障 害 者 支 援 法 における 発 達 障 害 とは 自 閉 症 アスペルガー 症 候 群 その 他 の 広 汎 性 発 達 障 害 学 習 障 害 (LD) 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD)その 他 これに 類 する 脳 機 能 の 障 害 であって その 症 状 が 通 常 低 年 齢 において 発 現 するものとしています これらは 周 囲 の 理 解 と 対 応 によっては 支 援 が 不 必 要 となることも ありますし 逆 に 理 解 がないと 問 題 行 動 や 不 適 応 を 起 こし 思 春 期 以 降 の 社 会 生 活 が 困 難 になることもあります 保 育 園 幼 稚 園 や 小 中 学 校 で ちょっと 気 になる 子 ども 達 はたくさんいますが その 中 に は 発 達 障 害 はなく 心 理 的 問 題 を 抱 える 子 どももたくさんいます ネグ レクトや 虐 待 を 受 けている 子 どももいるでしょう 気 になる 子 ども = 発 達 障 害 と 短 絡 的 に 結 びつけたり 発 達 障 害 だからしかたな いね と 単 なるレッテル 張 りに 終 わらないで 欲 しいものです - -

3. 早 期 発 見 の 重 要 性 (5 歳 児 健 診 など) 早 期 発 見 の 必 要 性 ちょっと 気 になる 子 であっても 通 常 実 施 されている 3 歳 児 健 診 で 発 達 障 害 児 の 診 断 を 付 けることは 困 難 です したがって 今 の 健 診 システムでは 軽 度 知 的 障 害 学 習 障 害 (LD) 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD) 広 汎 性 発 達 障 害 の 子 ども 達 は なんの 対 応 もな されないまま 就 学 することが 多 いようです その 結 果 学 校 不 適 応 を 生 じ 思 春 期 以 降 には 社 会 への 不 適 応 を 起 こすことになります 以 上 の 状 況 から 早 期 発 見 の 必 要 性 が 叫 ばれるようになり 厚 生 労 働 省 は 平 成 17 年 4 月 施 行 の 発 達 障 害 者 支 援 法 において 乳 幼 児 健 診 の 際 発 達 障 害 の 早 期 発 見 に 努 めることを 明 記 しました 5 歳 児 健 診 の 必 要 性 ちょっと 気 になる 子 の 大 部 分 は 健 常 児 であることから 3 歳 児 健 診 で 早 期 発 見 を 強 行 すると 多 くの 健 常 児 の 養 育 者 を 傷 つける 恐 れ があります そこで 5 歳 児 健 診 の 必 要 性 がでてきました 5 歳 児 健 診 では 診 断 をつけるのではなく 行 動 面 学 習 面 社 会 的 コミュニケー ション 面 協 調 運 動 面 のどの 分 野 が 遅 れているかを 判 断 します そし て これらを 障 害 とは 考 えず 子 どもの 特 性 としてとらえ 育 児 や 教 育 に 配 慮 することが 重 要 です 養 育 者 には 症 状 の 説 明 と 対 応 の 仕 方 を 話 し 児 の 受 容 に 基 づく 環 境 整 備 を 行 うとともに 教 育 委 員 会 と 連 携 し 学 校 教 育 がスムーズに 行 えるようにします また 保 育 園 幼 稚 園 の 定 期 健 診 においても 気 づき 意 識 を 持 って 対 応 して 頂 きたいと 思 います 治 療 教 育 の 目 的 発 達 障 害 に 含 まれるこれらの 疾 患 は 互 いに 重 なり 合 い 診 断 も 年 齢 により 流 動 的 であることを 認 識 しておく 必 要 があります 発 達 障 害 児 の 持 つ 弱 点 に 早 く 気 づいて 治 療 すれば 治 るという 考 えは 間 違 いで す 弱 点 をカバーして 社 会 生 活 が 行 えるようにすることが 治 療 教 育 の 目 的 です - -

4. 主 な 発 達 障 害 の 基 本 症 状 1 広 汎 性 発 達 障 害 ( 小 児 自 閉 症 アスペルガー 症 候 群 など) 広 汎 性 発 達 障 害 という 言 葉 は 広 く 自 閉 的 な 発 達 障 害 を 示 す 疾 患 概 念 として 現 在 用 いられています 広 汎 性 発 達 障 害 の 原 因 は 現 在 のところまだはっきりして いませんが 何 らかの 脳 の 機 能 障 害 のため 症 状 が 発 現 していると 考 えられていま す このことは 母 親 の 愛 情 不 足 や 育 て 方 などの 環 境 的 要 因 が 原 因 ではないとい うことです 広 汎 性 発 達 障 害 には 3つの 基 本 的 特 徴 があります それぞれをまとめると(1) 社 会 性 の 障 害 (2)コミュニケーションの 障 害 (3) 想 像 力 の 障 害 とそれに 基 づく 行 動 の 障 害 (こだわり 等 ) ということになります 巻 末 に チェック 表 を 添 付 していますので 保 護 者 や 教 師 に 点 数 をつけてもら うと 経 過 をみるのに 便 利 です 広 汎 性 発 達 障 害 の 特 徴 A 社 会 性 の 障 害 : 母 親 をはじめ 自 分 を 取 り 巻 く 他 の 人 との 関 係 を 作 る ことがうまくいかず 自 分 の 世 界 を 作 ってしまいます 具 体 的 に 見 ら れる 症 状 としては 抱 っこを 嫌 がる 抱 っこをされても 抱 かれる 姿 勢 をとらない あやしたりイナイイナイバーをしても 喜 ばない 名 前 を 呼 んでも 振 り 向 かない 母 親 の 後 追 いをしない 体 を 触 られるのを 嫌 がる 母 親 がいなくても 平 気 で 一 人 でいる 視 線 が 合 わない などが あります B コミュニケーションの 障 害 : 他 の 人 に 自 分 の 意 思 を 伝 えることが 困 難 で この 場 合 言 葉 によるコミュニケーションだけでなく 身 振 り 手 振 りなどのジェスチャーや 喃 語 視 線 を 投 げかけることなどもなく ま た 相 手 の 気 持 ちを 理 解 することも 困 難 であるという 双 方 向 の 障 害 です 症 状 としては 言 葉 の 発 達 が 遅 れたり 言 葉 が 出 ないだけでなく 言 葉 が 出 てもオウム 返 しになったり 年 齢 相 応 の 物 まねをしない ごっ こ 遊 びをしない など 言 葉 以 外 のコミュニケーションにも 遅 れが 現 れ ます 臨 床 的 には 言 葉 の 遅 れから 自 閉 症 が 疑 われることが 多 く 言 葉 の 遅 れの 目 安 としては 2 歳 で 単 語 が 出 ない 3 歳 で2 語 文 が 出 ない などです - -

C こだわり 等 の 行 動 の 障 害 : 行 動 や 興 味 が 特 定 のものに 限 られ 同 じ 動 作 を 繰 り 返 すことです 新 しいもの 新 しい 場 所 では 気 分 が 落 ち 着 か ず 環 境 の 変 化 に 適 応 できず 状 況 によっては 我 慢 の 限 界 を 超 えパニッ クになってしまいます 具 体 的 には 同 じものを 執 拗 に 収 集 する(ビ ンのふたやミニカーなど) 場 所 時 間 や 道 順 などを 変 更 できない 同 じ 靴 や 洋 服 しか 着 ることができないなどです 他 にも 手 や 指 を 宙 に 向 けてヒラヒラさせる 行 動 を 繰 り 返 す 水 道 の 水 に 手 をずっとつけて その 刺 激 を 楽 しむなど 奇 妙 な 行 動 が 見 られます 小 児 自 閉 症 A B Cの 症 状 が 揃 っていて 知 能 は 正 常 から 重 度 の 知 的 障 害 をともなうもの まである * 知 的 障 害 をともなわないものを 高 機 能 自 閉 症 ( 狭 義 ) という アスペルガー 症 候 群 Bの 症 状 がないか もしくは 目 立 たず 知 的 障 害 をともなわないもの * 高 機 能 自 閉 症 ( 広 義 ) 高 機 能 自 閉 症 ( 狭 義 )とアスペルガー 症 候 群 を 含 む - -

2 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD) 1 不 注 意 ( 注 意 欠 陥 ) 2 多 動 性 3 衝 動 性 の3つの 特 徴 があります このよ うな 特 徴 が 様 々なところで 常 に 6か 月 以 上 継 続 してみられ 同 じ 年 齢 に 比 べ てその 特 徴 が 高 く 学 校 や 家 庭 での 生 活 がうまくいかなくなっている 場 合 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD)である 可 能 性 を 考 えます 3つの 特 徴 のうち 多 動 や 衝 動 性 などの 特 徴 は 目 立 たない 子 どもたちもいます 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD)の 症 状 は3 4 歳 頃 からみられることが 多 く 遅 くても6 歳 頃 までには 出 現 します 小 児 期 には3~7% 成 人 期 では2~ 5%の 人 が 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD)と 診 断 される 状 態 にあります 学 校 で 言 えば 40 人 クラスに 一 人 から 二 人 位 いることになります 性 別 では3 対 1 で 男 の 子 に 多 く 大 人 になると2 対 1かそれ 以 下 に 下 がります ただ 幼 児 期 の 子 どもは 注 意 力 がない 多 動 と 心 配 されても 半 年 から1 年 間 ほどで 多 くは 改 善 していきます また 他 の 発 達 障 害 高 機 能 自 閉 症 アスペルガー 症 候 群 に おいて 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD)の 症 状 を 示 すことがあります 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD)の 原 因 1) 原 因 として 考 えられているもの 妊 娠 中 の 問 題 妊 娠 中 習 慣 的 にアルコールを 飲 むことやたばこを 吸 うこと 出 生 時 の 問 題 早 産 や 低 出 生 体 重 児 など 乳 児 期 の 問 題 出 生 後 でも 脳 炎 などによる 脳 損 傷 を 受 けた 場 合 遺 伝 的 な 問 題 親 子 関 係 や 一 卵 性 双 生 児 の 研 究 では 遺 伝 的 な 素 因 が 関 連 するといわれて います * 脳 内 伝 達 物 質 のドーパミンやノルアドレナリンの 関 与 もいわれています 2) 原 因 ではないもの( 児 の 行 動 からよく 誤 解 されています) 親 のしつけ 愛 情 不 足 偏 食 テレビの 見 すぎ ゲームのしすぎ 巻 末 に チェック 表 を 添 付 していますので 保 護 者 や 教 師 に 点 数 をつけてもら うと 経 過 をみるのに 便 利 です - -

3 学 習 障 害 (LD) ここでいう 学 習 障 害 (LD)とは 見 たり 聞 いたりして 得 られた 情 報 入 力 を 脳 内 で 処 理 認 識 し 書 いたり 話 したりするという 形 で 出 力 する 過 程 に 障 害 があるこ とを 指 しており 単 に 学 校 の 勉 強 ができないとか 本 人 の 努 力 不 足 ということでは ありません 具 体 的 には 知 的 発 達 に 大 きな 遅 れがないにもかかわらず 主 に 以 下 のような 学 習 上 の 困 難 がみられます (1) 聞 いたことの 理 解 が 難 しい (2) 話 したいことが 言 葉 でうまく 表 現 できない (3) 文 字 を 書 くことが 苦 手 である (4) 繰 り 上 がり 繰 り 下 がりの 計 算 ができない (5) 図 形 や 文 章 問 題 の 理 解 に 困 難 をきたす など 学 習 障 害 (LD)の 概 念 は 医 学 的 LD(Learning Disorders)と 教 育 的 L D(Learning disabilities)が 同 一 ではないために 両 者 の 混 同 が 問 題 になり ますが 一 般 的 には 教 育 的 LDを 主 にさしています 医 学 的 LD(Learning Disorders) 教 育 的 LD(Learning disabilities) 読 字 障 害 (dyslexia) 書 字 障 害 読 書 む く 算 数 計 算 障 害 (dyscalculia) 計 算 す る 聞 く 等 々の 障 害 話 す 推 論 す る 上 記 のとおり 教 育 的 LDは 医 学 的 概 念 以 外 に 聞 く 話 す 推 論 する といっ た 社 会 性 や 行 動 上 の 問 題 などを 含 めた 広 い 意 味 になっています 巻 末 に チェック 表 を 添 付 していますので 保 護 者 や 教 師 に 点 数 をつけてもら うと 経 過 をみるのに 便 利 です - -

注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD)の 子 ども 症 例 :7 歳 男 児 幼 稚 園 の 頃 からいつもばたばた 走 り 回 り いろんな 物 に 目 移 りがしやすく 順 番 が 待 てなかったり 逃 げだそうとしたりする 行 動 がみられていた 小 学 校 入 学 後 も 他 の 児 が 落 ち 着 いてきたのにもかかわらず 相 変 わらず 授 業 中 席 を 立 って 窓 の 方 に 行 ったり 隣 の 子 をつついたり じっとしていることが できず 集 団 での 共 同 作 業 ができない 忘 れ 物 もしょっちゅうで 他 児 とのト ラブルや 授 業 に 支 障 が 出 る 状 態 が 続 いていた 家 庭 でも 意 味 もなく 弟 にちょっかいを 出 したり けんかになることもしばし ば 注 意 しても 一 時 的 には 従 うがすぐに 同 じ 事 を 繰 り 返 す 好 きなことは 集 中 できるが 嫌 いなことは 全 くやらない 診 察 時 入 室 するとそのまま 回 転 いす で 遊 びだし ベッドで 飛 び 跳 ねたり 医 師 の 後 ろのおもちゃに 行 こうとしたり 机 上 のおもちゃにさわろうとする 制 止 するとそのまま 出 て 行 こうとする 一 時 もじっとしていない アスペルガー 症 候 群 の 子 どもの 一 面 言 葉 には 使 われる 状 況 や 前 後 の 文 脈 で 意 味 が 全 く 変 わってくるものがある しかし アスペルガー 症 候 群 の 子 ども 達 の 中 には 言 葉 どおりに 受 け 取 ってしまい 勘 違 いを 起 こし その 勘 違 いが 原 因 で 人 間 関 係 をうまく 作 れないことがある つま り 比 喩 表 現 などが 非 常 に 苦 手 なのである 例 えば あいつは 頭 が 切 れる と 言 うとびっくりする 頭 が 切 れてしまうとい う 捉 え 方 をする よく 学 校 の 先 生 が 高 学 年 になるといろんな 表 現 で 子 ども 達 に 注 意 するが それが 分 からない 君 には 反 省 の 色 がみえない と 叱 る すると 真 面 目 な 顔 で 先 生 反 省 の 色 ってどんな 色 ですか と 聞 く すると 先 生 は 君 は 僕 を なめているのか と 怒 る それに 対 し いいえ 舐 めるなんて と 言 う はたで 見 ていると 勘 違 いの 連 続 で 漫 才 しているようだ こういったズレがあって 相 互 に 理 解 ができない その 結 果 火 に 油 を 注 ぐように 子 ども 達 を 不 適 応 に 追 い 込 んでいる < 参 考 図 書 > 榊 原 洋 一 :アスペルガー 症 候 群 と 学 習 障 害 講 談 社 +a 新 書 2002.ISBN4-06-272150-3 杉 山 登 志 郎 別 府 哲 白 石 正 久 茂 木 俊 彦 荒 木 穂 積 : 自 閉 症 児 の 発 達 と 指 導 全 障 研 出 版 部 2001. ISBN4-88134-323-8 内 山 登 紀 夫 青 山 均 古 屋 照 雄 編 集 : 自 閉 症 のトータルケア ぶどう 社 1994.ISBN4-89240-115-3 加 我 牧 子 稲 垣 真 澄 : 医 師 のための 発 達 障 害 児 者 診 療 治 療 ガイド 診 断 と 治 療 社 - -

5. 対 応 - -

(2) 環 境 的 対 応 ( 日 常 でのワンポイントアドバイス) 学 習 障 害 (LD)や 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD) 自 閉 症 の 子 ども 達 は 社 会 生 活 場 面 学 習 場 面 での 失 敗 経 験 や 特 異 な 行 動 に 対 する 周 囲 の 否 定 的 な 評 価 から 自 己 に 対 する 評 価 が 低 くなりがちです この 悪 循 環 を 断 ち うまくできた 経 験 や よく 分 かっ た 経 験 を 積 ませながら 自 己 評 価 を 高 めるような 支 援 が 基 本 になります 1 自 閉 症 ( 高 機 能 自 閉 症 アスペルガー 症 候 群 など) A 障 害 の 理 解 と 告 知 保 護 者 や 教 員 が 子 どもの 障 害 を 正 しく 理 解 すること 年 長 になったら 本 人 に 障 害 の 告 知 をすること B 学 習 面 の 援 助 不 得 手 な 領 域 をきちんと 理 解 し 学 習 面 で 特 別 な 配 慮 や 支 援 が 必 要 C 対 人 関 係 のスキルの 向 上 小 さいころから 人 と 付 き 合 うときのコツをやさしく 繰 り 返 し 教 えること (やろうね やれるよね) 2 学 習 障 害 (LD) A 学 校 では 学 力 面 の 困 難 だけでなく 社 会 性 や 行 動 面 の 困 難 にも 配 慮 黒 板 に 書 くときの 工 夫 黒 板 を 写 すときの 支 援 発 表 時 の 支 援 座 席 の 位 置 宿 題 や 自 主 学 習 での 配 慮 B 家 庭 では 子 ども 達 が 安 心 できる 心 の 安 らぎの 場 をつくる 家 庭 の 中 での 手 伝 いやできることは 協 力 し 分 担 する 小 さいときから 自 立 心 のある 子 どもに 育 てること 兄 弟 との 比 較 や 競 わせすぎない ほめて 自 信 をつけさせる 3 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD) A 基 本 的 な 視 点 基 本 症 状 以 外 に 度 重 なる 叱 責 いじめられ 体 験 等 の 対 人 関 係 障 害 自 尊 感 情 の 低 下 などを 最 小 限 度 に 抑 え 自 己 評 価 自 尊 感 情 を 高 めること B 基 本 的 な 問 題 への 対 処 イ) 注 意 力 への 対 処 例 注 意 が 散 漫 にならないように 邪 魔 な 物 は 机 や 教 室 から 排 除 口 頭 の 指 示 は 単 純 明 快 で 簡 素 に 席 は 最 前 列 や 教 員 の 近 くに 座 らせ 適 宜 声 をかける ロ) 衝 動 性 への 対 処 正 しい 行 為 気 づかせたい 行 為 は 紙 に 書 き 目 につくように 貼 る 不 適 切 な 言 動 は 気 づかせ 気 づいたことを 誉 める 行 動 のルールを 決 めておき 約 束 が 守 れたときは 誉 める ハ) 多 動 性 への 対 処 例 授 業 中 に 小 休 止 やストレッチ 体 操 などを 取 り 入 れる 子 どもに 完 璧 な 態 度 を 求 めず 多 少 の 態 度 のだらしなさは 容 認 する - 10 -

(3) 医 療 的 対 応 ( 鑑 別 診 断 検 査 薬 物 療 法 ) 1 鑑 別 診 断 家 族 歴 妊 娠 中 出 産 時 の 危 険 因 子 乳 幼 児 時 期 の 健 診 結 果 これまでのアレルギー や 感 染 症 頭 部 外 傷 やけいれんなどの 病 歴 の 聴 取 言 葉 や 運 動 社 会 性 の 発 達 歴 を 把 握 します 身 体 的 疾 患 の 有 無 を 経 過 を 通 じて 念 頭 に 置 いておく 必 要 があります アレルギー 鼻 炎 喘 息 呼 吸 器 系 の 障 害 鼻 閉 かゆみ 呼 吸 困 難 が 続 くことによって 子 どもの 集 中 力 が 阻 害 され 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD)に 類 似 した 症 状 が 引 き 起 こされることがあります 聴 覚 や 視 覚 の 問 題 教 室 で 何 が 起 こっているのか 見 たり 聞 いたりすることができないと 落 ち 着 きのなさや 過 活 動 があらわれることがあります 薬 物 の 副 作 用 フェノバルビタール 抗 ヒスタミン 剤 テオフィリン ステロイド 抗 ガン 剤 など 薬 剤 服 用 の 確 認 が 必 要 です 栄 養 の 偏 り 鉄 欠 乏 性 貧 血 やビタミン 微 量 元 素 不 足 は 注 意 や 衝 動 性 の 問 題 につながることがあり ます 極 端 な 偏 食 は 原 因 というより 症 状 そのもの(こだわり)かもしれません てんかん てんかん 発 作 に 関 連 して 不 注 意 や 多 動 の 問 題 がおこっていることがあります さま ざまな 発 作 型 があり 注 意 が 必 要 です 甲 状 腺 機 能 異 常 糖 尿 病 低 血 糖 甲 状 腺 機 能 は 活 動 性 だけでなく 睡 眠 や 感 情 に 影 響 を 与 えます 血 糖 値 で 集 中 力 や 活 動 レベルが 変 化 することがあります 蟯 虫 症 過 敏 性 腸 症 候 群 多 動 がみられることがあります 中 毒 鉛 中 毒 は 過 活 動 につながることがあります 他 の 常 用 食 品 添 加 物 や 健 康 食 品 に 注 意 し ます - 11 -

代 謝 変 性 疾 患 これまでできたことができなくなる( 退 行 ) アミノ 酸 分 析 乳 酸 ピルビン 酸 アンモニア 有 機 酸 検 査 等 が 必 要 です 染 色 体 遺 伝 子 異 常 / 先 天 異 常 行 動 異 常 知 的 障 害 がみられる 症 候 群 があります 水 頭 症 脳 血 管 異 常 小 奇 形 等 の 有 無 は 確 認 が 必 要 です 慢 性 炎 症 性 腫 瘍 性 疾 患 膠 原 病 腎 疾 患 などで 神 経 兆 候 を 示 すことがあります 脳 炎 髄 膜 炎 頭 部 外 傷 後 遺 症 SSPE( 麻 疹 の 遅 発 性 脳 炎 ) で 性 格 変 化 がおこります 精 神 医 学 的 問 題 環 境 やストレス 気 分 の 落 ち 込 みや 不 安 によっておこっているかもしれません 言 語 表 現 の 未 熟 な 児 童 期 では ストレス 状 況 を 身 体 症 状 や 行 動 で 表 す 傾 向 があ ります 2 検 査 1) 聴 力 や 副 鼻 腔 炎 の 有 無 などの 耳 鼻 科 的 検 査 や 眼 科 的 検 査 2) 脳 波 や 必 要 に 応 じて CT MRI の 画 像 検 査 や 血 液 髄 液 検 査 ( 内 分 泌 染 色 体 検 査 含 む) 電 気 生 理 学 的 検 査 3) 発 達 検 査 ( 遠 城 寺 式 幼 児 分 析 的 発 達 検 査 表 新 版 K 式 発 達 検 査 ) 知 能 検 査 (WISC- Ⅲ,WPPSI) 他,K-ABC など 知 的 言 語 学 習 運 動 能 力 の 評 価 他 の 発 達 障 害 との 鑑 別 友 人 学 校 の 教 育 環 境 や 家 庭 の 養 育 能 力 の 評 価 また 二 次 的 な 問 題 を 起 こしていないかどうか など 治 療 計 画 を 立 てる ために 必 要 になってきます - 12 -

3 薬 物 療 法 薬 物 療 法 の 基 本 同 時 に 周 囲 の 理 解 啓 発 と 本 人 への 働 きかけを 行 っていくことを 忘 れてはい けません 複 数 からの 評 価 を 定 期 的 におこない 漫 然 と 使 い 続 けたりしな いようにします そして 本 人 がその 症 状 を 克 服 する 術 を 身 につけたとき 役 目 を 終 えることになります 薬 物 療 法 の 実 際 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 (ADHD)にはメチルフェニデート(リタリン) がよく 使 われます 6 歳 以 降 が 原 則 です 薬 物 投 与 により 症 状 が 緩 和 さ れることで 保 護 者 の 疲 労 が 軽 減 し 生 活 指 導 が 家 庭 で 実 行 できるよう になると 症 状 がいっそう 軽 快 することも 多 いのです 本 来 はうつ 病 や 睡 眠 障 害 であるナルコレプシーに 用 いられている 薬 剤 ですから 使 用 に あたっては 保 護 者 や 本 人 との 話 し 合 いが 十 分 なされなくてはいけませ ん 食 欲 不 振 や 睡 眠 障 害 に 注 意 します 随 伴 症 状 である 睡 眠 障 害 や 過 活 動 による 外 傷 などの 事 故 防 止 家 族 の 疲 弊 うつ 状 態 の 改 善 をめざしてリスペリドン ハロペリドール カルバ マゼピン バルプロ 酸 メラトニン フルボキサミンなどが 使 用 されま すが 具 体 的 使 い 方 は 参 考 図 書 を 参 照 してください < 参 考 図 書 > 上 林 靖 子, 齋 藤 万 比 古, 北 道 子 : 注 意 欠 陥 / 多 動 性 障 害 -AD/HD- の 診 断 治 療 ガイドライン,じほう, 東 京,2003.ISBN4-8407-3159-4 佐 竹 宏 之, 山 下 洋, 吉 田 敬 子 :ADHD ーその 理 解 と 対 応 のためにー, 社 団 法 人 福 岡 市 医 師 会, 福 岡 2002. 横 山 浩 之 :AD/HD,LD, 高 機 能 自 閉 症 軽 度 発 達 障 害 の 臨 床, 診 断 と 治 療 社, 東 京,2005.ISBN4-7878-1388-9 - 13 -

(4) 福 祉 的 対 応 ( 自 立 支 援 障 害 者 手 帳 ) 平 成 18 年 4 月 の 障 害 者 自 立 支 援 法 施 行 に 伴 い これまでの 施 策 や 施 設 の 名 称 利 用 条 件 等 が 変 更 されました 障 害 保 健 福 祉 施 策 の 詳 細 は 市 町 村 の 福 祉 担 当 窓 口 や 発 達 障 害 者 支 援 センターへ ご 相 談 くだ さい 1 自 立 支 援 ( 自 立 支 援 給 付 と 地 域 生 活 支 援 事 業 ) 自 立 支 援 給 付 ( 障 害 福 祉 サービス) 居 宅 介 護 (ホームヘルプ) 重 度 訪 問 介 護 行 動 援 護 ( 外 出 支 援 など) 重 度 障 害 者 等 包 括 支 援 介 護 児 童 デイサービス( 日 常 基 本 動 作 の 指 導 集 団 生 活 への 適 応 訓 練 など) 給 付 短 期 入 所 (ショートステイ) 療 養 介 護 生 活 介 護 施 設 入 所 支 援 ( 障 害 者 支 援 施 設 での 夜 間 ケアなど) 共 同 生 活 介 護 (ケアホーム) 訓 練 等 給 付 自 立 支 援 医 療 補 装 具 自 立 訓 練 ( 機 能 訓 練 生 活 訓 練 ) 就 労 移 行 支 援 ( 一 般 企 業 等 への 就 労 を 希 望 する 人 への 訓 練 ) 就 労 継 続 支 援 ( 一 般 企 業 等 への 就 労 が 困 難 な 場 合 に 働 く 場 を 提 供 ) 共 同 生 活 援 助 (グループホーム) ( 旧 ) 更 生 医 療 支 給 認 定 の 手 続 きを 共 通 化 ( 旧 ) 育 成 医 療 利 用 者 負 担 の 仕 組 みを 共 通 化 ( 旧 ) 精 神 通 院 公 費 指 定 医 療 機 関 制 度 を 導 入 補 装 具 日 常 生 活 用 具 地 域 生 活 支 援 事 業 相 談 支 援 ( 関 係 機 関 との 連 絡 調 整 権 利 擁 護 ) コミュニケーション 支 援 ( 手 話 通 訳 派 遣 など) 日 常 生 活 用 具 の 給 付 又 は 貸 与 移 動 支 援 (ガイドヘルプ) 地 域 活 動 支 援 センター ( 創 作 的 活 動 生 涯 活 動 の 機 会 提 供 社 会 との 交 流 促 進 など) 福 祉 ホーム 居 住 支 援 その 他 の 日 常 生 活 又 は 社 会 生 活 支 援 - 14 -

障 害 者 自 立 支 援 法 の 施 行 により 障 害 の 種 別 にかかわらず 障 害 のある 人 が 必 要 とする 支 援 を 利 用 できるようになりました 介 護 給 付 を 利 用 するには 医 師 意 見 書 が 必 要 ですが 障 害 児 (18 歳 未 満 )の 場 合 には これまでの 支 援 制 度 に 準 じて 支 給 決 定 が 行 われるため 医 師 意 見 書 は 必 要 ありません 自 立 支 援 医 療 障 害 者 医 療 費 の 公 費 負 担 制 度 は これまで 更 生 医 療 ( 身 体 障 害 者 福 祉 法 ) 育 成 医 療 ( 児 童 福 祉 法 ) 精 神 通 院 医 療 ( 精 神 保 健 福 祉 法 )の3つに 分 かれて いましたが 自 立 支 援 医 療 として 一 つの 制 度 になりました 就 労 支 援 地 域 障 害 者 職 業 センターや 障 害 者 就 業 生 活 支 援 センターで 職 業 準 備 訓 練 や 職 場 適 応 援 助 者 (ジョブコーチ)による 指 導 援 助 が 受 けられます ただし 就 労 に 際 して 現 時 点 で 障 害 者 雇 用 率 に 算 定 される 障 害 は 身 体 障 害 知 的 障 害 精 神 障 害 と 規 定 され 発 達 障 害 は 含 まれていません 権 利 擁 護 など 金 銭 管 理 等 の 支 援 は 地 域 福 祉 権 利 擁 護 事 業 として 社 会 福 祉 協 議 会 が 行 っ ています また 法 律 行 為 をする 際 の 意 志 決 定 に 不 安 がある 方 々に 対 しては 成 年 後 見 制 度 の 利 用 も 考 えられます 2 障 害 者 手 帳 ( 身 体 障 害 者 手 帳 療 育 手 帳 精 神 障 害 者 保 健 福 祉 手 帳 ) 手 障 害 者 帳 手 帳 の を 取 得 名 していると,その 称 人 の 障 害 対 の 種 別 象 や 程 度 者 がわかり, 必 要 な 福 身 体 障 害 者 手 帳 身 体 障 害 者 療 育 手 帳 知 的 障 害 者 精 神 障 害 者 保 健 福 祉 手 帳 精 神 障 害 ( 知 的 障 害 を 除 く)のために 一 定 程 度 の 生 活 能 力 障 害 があり 初 診 から 6 ヶ 月 経 過 した 者 障 害 者 手 帳 を 取 得 していると その 人 の 障 害 の 種 別 や 程 度 がわかり 必 要 な 福 祉 施 策 やサービスが 利 用 しやすくなります 現 時 点 では 上 記 3 障 害 を 伴 わない 発 達 障 害 児 ( 者 )に 対 して 障 害 者 手 帳 に 関 する 法 的 規 定 はありません < 参 考 資 料 > パンフレット 平 成 18 年 4 月, 障 害 者 自 立 支 援 法 が 施 行 されます 厚 生 労 働 省 / 全 国 社 会 福 祉 協 議 会 知 っておきたい 福 祉 制 度 全 国 精 神 障 害 者 家 族 会 連 合 会 (2006 年 4 月 ) - 15 -

6. 特 別 支 援 教 育 との 関 わり( 医 師 の 役 割 ) 文 部 科 学 省 では 平 成 15 年 度 より 従 来 の 特 殊 教 育 から 特 別 支 援 教 育 への 転 換 に 向 けて 推 進 体 制 の 整 備 を 行 っています 鹿 児 島 県 教 育 委 員 会 も 県 内 全 域 で 推 進 事 業 をすすめており 平 成 19 年 度 には 全 小 中 学 校 において 特 別 支 援 教 育 の 支 援 体 制 が 整 う 予 定 です 特 殊 教 育 と 特 別 支 援 教 育 の 相 違 点 を 下 記 に 示 します 名 称 特 殊 教 育 特 別 支 援 教 育 特 徴 障 害 の 種 類 や 程 度 に 応 じ 特 別 の 場 で 教 育 を 行 う 通 常 の 学 級 に 在 籍 する 場 合 も 含 めた 障 害 のある 幼 児 児 童 生 徒 に 対 してその 一 人 一 人 の 教 育 的 ニーズを 把 握 し, 適 切 な 教 育 的 支 援 を 行 う 対 象 知 的 障 害, 言 語 障 害, 聴 覚 障 害, 視 覚 障 害, 情 緒 障 害, 肢 体 不 自 由, 病 弱 左 に 加 えて, 従 来 の 特 殊 教 育 の 対 象 ではなかった 通 常 の 学 級 に 在 籍 する LD,ADHD, 高 機 能 自 閉 症 等 も 含 めた 障 害 教 育 の 場 盲 聾 養 護 学 校 特 殊 学 級, 通 級 による 指 導 特 別 支 援 学 校 ( 仮 称 ) 特 別 支 援 教 室 ( 仮 称 ) 医 療 福 祉 との 関 係 医 療 の 診 断 や 福 祉 の 障 害 認 定 が 前 提 教 育 と 医 療 福 祉 労 働 等 機 関 は 対 等 関 係 医 療 の 診 断 や 福 祉 の 障 害 認 定 は 情 報 の 一 つ 本 誌 巻 末 のチェックリストは 鹿 児 島 県 教 育 委 員 会 が 県 内 の 小 中 学 校 に 提 供 しているものです 校 内 委 員 会 が 個 別 の 支 援 計 画 を 作 成 するときや 専 門 家 チー ムへ 判 断 を 求 めるときに 資 料 として 用 いています < 参 考 資 料 > 鹿 児 島 県 総 合 教 育 センターホームページからダウンロードできます 小 中 学 校 における LD ADHD 高 機 能 自 閉 症 の 児 童 生 徒 への 教 育 支 援 体 制 の 整 備 のためのガイドライン( 試 案 ) (2004 年 1 月 文 部 科 学 省 ) 特 別 支 援 教 育 の 手 引 き 小 中 学 校 等 における 校 内 支 援 体 制 の 確 立 をめざして ( 平 成 18 年 3 月 鹿 児 島 県 教 育 委 員 会 ) - 16 -

< 特 別 支 援 教 育 体 制 推 進 事 業 と 医 師 の 関 わり> 医 師 は 主 に 下 記 のような 役 割 を 担 当 します 1かかりつけ 医 学 校 で 個 別 の 支 援 計 画 を 立 てる 際 に 必 要 な 医 療 情 報 を 提 供 します 特 に LD は 医 学 と 教 育 とで 定 義 が 異 なりますので 保 護 者 への 説 明 も 含 めて 学 校 との 十 分 な 情 報 交 換 が 必 要 です 校 内 委 員 会 が 専 門 家 チームへ 判 断 を 求 めるときに 保 護 者 を 通 じて かかりつけ 医 の 診 断 書 や 意 見 書 の 交 付 を 依 頼 されることがあります また 薬 物 治 療 に 伴 う 注 意 点 を 伝 え 学 校 での 状 況 を 報 告 してもらうことは 薬 物 治 療 の 効 果 判 定 に も 役 立 ちます 2 就 学 相 談 教 育 の 場 や 形 態 について 医 学 の 立 場 から 意 見 を 提 示 します 3 専 門 家 チーム 校 内 委 員 会 から 相 談 があった 場 合 に 文 部 科 学 省 が 示 した 判 断 基 準 に 基 いて 教 育 的 判 断 対 応 を 提 示 します 専 門 家 チームでは 医 学 的 な 診 断 は 行 いません 医 療 機 関 への 受 診 が 望 ましいと 判 断 された 場 合 は 専 門 家 チームから 学 校 への 意 見 書 の 中 で 医 療 機 関 受 診 の 必 要 性 を 提 言 します 4 特 別 支 援 教 育 連 携 協 議 会 各 教 育 事 務 所 単 位 に 特 別 支 援 教 育 連 携 協 議 会 が 設 置 されます その 地 域 における 医 療 情 報 の 提 供 や 教 育 や 福 祉 との 情 報 交 換 を 行 い 地 域 における 支 援 体 制 を 作 ります 5 学 校 医 校 内 委 員 会 のメンバーとして 医 学 からの 意 見 を 提 示 し 個 別 の 支 援 計 画 作 成 に 関 わります かかりつけ 医 から 意 見 書 が 提 出 された 場 合 には 具 体 的 な 校 内 支 援 のあり 方 を 提 示 します - 17 -

7. 相 談 先 一 覧 鹿 児 島 県 発 達 障 害 者 支 援 センター 発 達 障 害 児 ( 者 )やその 家 族 からの 相 談 に 応 じ 専 門 的 な 指 導 及 び 助 言 を 行 い 就 学 前 の 発 達 支 援 から 就 労 支 援 までライフステージに 応 じた 支 援 を 行 います 相 談 方 法 電 話 相 談 月 ~ 金 曜 日 午 前 9 時 から 午 後 5 時 まで 土 曜 日 曜 祝 祭 日 は 休 み 来 所 相 談 予 約 制 ( 電 話 での 予 約 が 必 要 です ) 巡 回 相 談 予 約 制 ( 電 話 での 予 約 が 必 要 です ) 離 島 や 遠 隔 地 を 対 象 とし 年 間 計 画 を 定 め 職 員 が 出 向 TEL:099-264-3720( 直 通 ) 099-264-3003( 代 表 番 号 ) FAX:099-264-3044 E-mail:hattatsu@pref.kagoshima.lg.jp 住 所 : 鹿 児 島 市 桜 ヶ 丘 6 丁 目 12 番 ( 県 児 童 総 合 相 談 センター 内 ) 関 係 機 関 児 童 総 合 相 談 センター 相 談 所 児 童 総 合 相 談 セ ン タ ー 鹿 児 島 市 桜 ヶ 丘 6-12 099-264 - 3003 大 隅 児 童 相 談 所 鹿 屋 市 打 馬 2-16 - 6 0994-43 - 7011 大 島 児 童 相 談 所 奄 美 市 名 瀬 小 俣 20-2 0997-53 - 6070 県 教 育 委 員 会 義 務 教 育 課 特 別 支 援 教 育 係 鹿 児 島 市 鴨 池 新 町 10-1 099-286 - 5296 県 総 合 教 育 セ ン タ ー 特 別 支 援 教 育 研 修 課 鹿 児 島 市 宮 之 浦 町 862 099-294 - 2820 障 害 者 の 就 労 支 援 鹿 児 島 障 害 者 職 業 センター 鹿 児 島 市 鴨 池 2-30 - 10 099-257 - 9240 日 置 市 伊 集 院 町 妙 円 寺 1-1 - 1 かごしま 障 害 者 就 業 生 活 支 援 センター 099-272 - 5756 肢 体 不 自 由 者 更 生 施 設 ゆすの 里 内 鹿 児 島 大 学 病 院 神 経 科 精 神 科 099-275 - 5776 鹿 児 島 市 桜 ヶ 丘 8-35 - 1 小 児 科 099-275 - 5787-18 -

8. 参 考 資 料 学 習 面 に 関 する 困 難 を 調 べる 項 目 (LD 関 係 ) 教 育 的 LD 聞 く 話 す 読 む 書 く 計 算 する 推 論 する の6 領 域 に 各 5 問 ずつ 計 30 項 目 から 構 成 される それに 対 して 0:ない 1:まれにある 2:ときどきある 3: よくあるの4 段 階 で 回 答 する 各 領 域 ごとに 合 計 点 を 出 し 12 ポイント 以 上 の 領 域 が 一 つでもあれば 学 習 上 に(LD 的 な) 困 難 を 有 する と 判 断 する ない まれに ときど よく ある きある ある 聞 き 間 違 いがある( 知 った を 行 った と 聞 き 間 違 える) 0 1 2 3 聞 聞 きもらしがある 0 1 2 3 く 個 別 に 言 われると 聞 き 取 れるが 集 団 場 面 では 難 しい 0 1 2 3 指 示 の 理 解 が 難 しい 0 1 2 3 話 し 合 いが 難 しい( 話 し 合 いの 流 れが 理 解 できず ついていけない) 0 1 2 3 適 切 な 速 さで 話 すことが 難 しい(たどたどしく 話 す とても 早 口 である) 0 1 2 3 話 ことばにつまったりする 0 1 2 3 す 単 語 を 羅 列 したり 短 い 文 で 内 容 的 に 乏 しい 話 をする 0 1 2 3 思 いつくままに 話 すなど 筋 道 の 通 った 話 をするのが 難 しい 0 1 2 3 内 容 をわかりやすく 伝 えることが 難 しい 0 1 2 3 初 めて 出 てきた 語 や 普 段 あまり 使 わない 語 などを 読 み 間 違 える 0 1 2 3 読 文 中 の 語 句 や 行 を 抜 かしたり または 繰 り 返 し 読 んだりする 0 1 2 3 む 音 読 が 遅 い 0 1 2 3 勝 手 読 みがある( いきました を いました と 読 む) 0 1 2 3 文 章 の 要 点 を 正 しく 読 み 取 ることが 難 しい 0 1 2 3 読 みにくい 字 を 書 く( 字 の 形 や 大 きさが 整 っていない まっすぐに 書 けない) 0 1 2 3 書 独 特 の 筆 順 で 書 く 0 1 2 3 く 漢 字 の 細 かい 部 分 を 書 き 間 違 える 0 1 2 3 句 読 点 が 抜 けたり 正 しく 打 つことができない 0 1 2 3 限 られた 量 の 作 文 や 決 まったパターンの 文 章 しか 書 けない 0 1 2 3 学 年 相 応 の 数 の 意 味 や 表 し 方 についての 理 解 が 難 しい( 三 千 四 十 七 を 300047 や 347 と 書 く 分 母 の 大 きい 方 が 分 数 の 値 として 大 きいと 思 っ 0 1 2 3 計 ている) 算 す 簡 単 な 計 算 が 暗 算 できない 0 1 2 3 る 計 算 をするのにとても 時 間 がかかる 0 1 2 3 答 えを 得 るのにいくつかの 手 続 きを 要 する 問 題 を 解 くのが 難 しい( 四 測 混 合 の 計 算 2つの 立 式 を 必 要 とする 計 算 ) 0 1 2 3 学 年 相 応 の 文 章 題 を 解 くのが 難 しい 0 1 2 3 学 年 相 応 の 量 を 比 較 することや 量 を 表 す 単 位 を 理 解 することが 難 しい( 長 0 1 2 3 さやかさの 比 較 15cmは 150mm ということ) 推 論 学 年 相 応 の 図 形 を 描 くことが 難 しい( 丸 やひし 形 などの 図 形 の 模 写 見 取 す 0 1 2 3 り 図 や 展 開 図 ) る 事 物 の 因 果 関 係 を 理 解 することが 難 しい 0 1 2 3 目 的 に 沿 って 行 動 を 計 画 し 必 用 に 応 じてそれを 修 正 することが 難 しい 0 1 2 3 早 合 点 や 飛 躍 した 考 えをする 0 1 2 3 このチェック 表 は 平 成 14 年 に 文 部 科 学 省 が 実 施 した 特 別 な 教 育 を 必 要 とする 児 童 生 徒 に 関 する 全 国 実 態 調 査 の 調 査 項 目 をもとに 作 成 されたものです 確 定 診 断 を 行 う ためのものではございません あくまでも 子 どもの 経 過 をみるためにご 使 用 ください 領 域 合 計 - 19 -

行 動 面 に 関 する 困 難 を 調 べる 項 目 (ADHD 関 係 ) 不 注 意 多 動 性 衝 動 性 に 関 する 各 9 項 目 計 18 項 目 から 構 成 される リスト では 交 互 に 並 べてある それに 対 して 0:ない もしくはほとんどない 1:ときどき ある 2:しばしばある 3: 非 常 にしばしばあるの4 段 階 で 回 答 する 回 答 の0と1を 0 点 2と3を1 点 に 換 算 し 少 なくとも 一 つの 群 で 該 当 する 項 目 が6ポイント 以 上 であ れば 行 動 上 に(ADHD 的 な) 困 難 を 有 する と 判 断 する 不 注 意 多 動 性 衝 動 性 1 学 校 での 勉 強 で 細 かいところまで 注 意 を 払 わなかったり 不 注 意 な 間 違 いをしたりする ない ほと んどない と き ど き ある し ば し ば ある 非 常 にしば しばある 0 1 2 3 換 算 点 2 手 足 をそわそわ 動 かしたり 着 席 していても もじもじした りする 0 1 2 3 3 課 題 や 遊 びの 活 動 で 注 意 を 集 中 し 続 けることが 難 しい 0 1 2 3 4 授 業 中 や 座 っているべき 時 に 席 を 離 れてしまう 0 1 2 3 5 面 と 向 かって 話 しかけられているのに 聞 いていないように みえる 6 きちんとしていなければならない 時 に 過 度 に 走 り 回 ったり よじ 登 ったりする 0 1 2 3 0 1 2 3 7 指 示 に 従 えず また 仕 事 を 最 後 までやり 遂 げない 0 1 2 3 8 遊 びや 余 暇 活 動 に 大 人 しく 参 加 することが 難 しい 0 1 2 3 9 学 習 課 題 や 活 動 を 順 序 立 てて 行 うことが 難 しい 0 1 2 3 10 じっとしていない または 何 かに 駆 り 立 てられるように 活 動 する 11 集 中 して 努 力 を 続 けなければならない 課 題 ( 学 校 の 勉 強 や 宿 題 など)を 避 ける 0 1 2 3 0 1 2 3 12 過 度 にしゃべる 0 1 2 3 13 学 習 課 題 や 活 動 に 必 要 な 物 をなくしてしまう 0 1 2 3 14 質 問 が 終 わらないうちに 出 し 抜 けに 答 えてしまう 0 1 2 3 15 気 が 散 りやすい 0 1 2 3 16 順 番 を 待 つのが 難 しい 0 1 2 3 17 日 々の 活 動 で 忘 れっぽい 0 1 2 3 18 他 人 がしていることをさえぎったり じゃましたりする 0 1 2 3 奇 数 番 目 の 設 問 群 ( 不 注 意 ) 換 算 点 合 計 ( ) 偶 数 番 目 の 設 問 群 ( 多 動 性 衝 動 性 ) 換 算 点 合 計 ( ) このチェック 表 は 平 成 14 年 に 文 部 科 学 省 が 実 施 した 特 別 な 教 育 を 必 要 とする 児 童 生 徒 に 関 する 全 国 実 態 調 査 の 調 査 項 目 をもとに 作 成 されたものです 確 定 診 断 を 行 う ためのものではございません あくまでも 子 どもの 経 過 をみるためにご 使 用 ください - 20 -

行 動 面 に 関 する 困 難 を 調 べる 項 目 ( 高 機 能 自 閉 症 関 係 ) 対 人 関 係 やこだわり 等 に 関 する 各 27 項 目 から 構 成 されている それに 対 して 0: いいえ 1: 多 少 2:はいの3 段 階 で 回 答 する 該 当 する 項 目 が 22 ポイント 以 上 であ れば 行 動 上 に( 高 機 能 自 閉 症 的 な) 困 難 を 有 する と 判 断 する 対 人 関 係 やこだわり 等 いいえ 多 少 はい 大 人 びている ませている 0 1 2 みんなから 博 士 教 授 と 思 われている( 例 :カレンダー 博 士 ) 0 1 2 他 の 子 どもは 興 味 を 持 たないようなことに 興 味 があり 自 分 だけの 知 識 世 界 を 持 っている 特 定 分 野 での 知 識 を 蓄 えているが 丸 暗 記 であり 意 味 をきちんとは 理 解 して いない 含 みのある 言 葉 や 嫌 み 言 われても 分 からず 言 葉 通 りに 受 け 止 めてしまうこと がある 会 話 の 仕 方 が 形 式 的 であり 抑 揚 なく 話 したり 間 合 いが 取 れなかったりする ことがある 0 1 2 0 1 2 0 1 2 0 1 2 言 葉 を 組 み 合 わせて 自 分 だけにしか 分 からない 造 語 を 作 る 0 1 2 独 特 な 声 で 話 すことがある 0 1 2 誰 かに 何 かを 伝 える 目 的 がなくても 場 面 に 関 係 なく 声 を 出 す( 例 : 唇 を 鳴 らす 咳 払 い 喉 を 鳴 らす 叫 ぶ) 0 1 2 とても 得 意 なことがある 一 方 で 極 端 に 不 得 手 なものがある 0 1 2 いろいろな 事 を 話 すが その 時 の 場 面 や 相 手 の 感 情 や 立 場 を 理 解 しない 0 1 2 共 感 性 が 乏 しい 0 1 2 周 りの 人 が 困 惑 するようなことも 配 慮 しないで 言 ってしまう 0 1 2 独 特 な 目 つきをすることがある 0 1 2 友 達 と 仲 良 くしたいという 気 持 ちはあるけれど 友 達 関 係 をうまく 築 けない 0 1 2 友 達 のそばにいるが 一 人 で 遊 んでいる 0 1 2 仲 のよい 友 人 がいない 0 1 2 常 識 が 乏 しい 0 1 2 球 技 やゲームをする 時 仲 間 と 協 力 することに 考 えが 及 ばない 0 1 2 動 作 やジェスチャーが 不 器 用 で ぎこちないことがある 0 1 2 意 図 的 でなく 顔 や 体 を 動 かすことがある 0 1 2 ある 行 動 や 考 えに 強 くこだわることによって 簡 単 な 日 常 の 活 動 ができなくな ることがある 0 1 2 自 分 なりの 独 特 な 日 課 や 手 順 があり 変 更 や 変 化 を 嫌 がる 0 1 2 特 定 の 物 に 執 着 がある 0 1 2 他 の 子 どもたちから いじめられることがある 0 1 2 独 特 な 表 情 をしていることがある 0 1 2 独 特 な 姿 勢 をしていることがある 0 1 2 ポイント 合 計 ( ) このチェック 表 は 平 成 14 年 に 文 部 科 学 省 が 実 施 した 特 別 な 教 育 を 必 要 とする 児 童 生 徒 に 関 する 全 国 実 態 調 査 の 調 査 項 目 をもとに 作 成 されたものです 確 定 診 断 を 行 う ためのものではございません あくまでも 子 どもの 経 過 をみるためにご 使 用 ください - 21 -

一 般 臨 床 医 のため 発 達 障 害 への 対 応 マニュアル 平 成 18 年 7 月 発 行 執 筆 者 池 田 琢 哉 ( 鹿 児 島 県 医 師 会 副 会 長 ) 大 坪 修 介 ( 大 坪 こどもクリニック 院 長 ) 四 俣 一 幸 ( 鹿 児 島 大 学 病 院 小 児 科 ) 橋 口 知 ( 鹿 児 島 大 学 病 院 神 経 科 精 神 科 ) 発 行 者 鹿 児 島 県 医 師 会 890-0053 鹿 児 島 市 中 央 町 8 番 地 1 TEL 099-254 - 8121 印 刷 南 日 本 新 聞 開 発 センター