( 百 万 円 ) 業 績 推 移 営 業 収 益 ( 左 軸 ) 経 常 利 益 ( 右 軸 ) ( 百 万 円 ) 期 期 期 伪 伪 会 社 概 要 格 安 航 空 券 予 約 販 売 サイトの 運 営 が 主 力 新 規 事 業 にも 注 力 (1) 事 業 内 容 同 社 は 格 安 航



Similar documents



<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36


PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F F696E74202D2082C882E982D982C DD8ED88EE688F882CC82B582AD82DD C668DDA9770>

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

Microsoft Word - 07②-2 補足説明資料1.docx

業 績 推 移 売 上 高 ( 左 軸 ) 営 業 利 益 ( 右 軸 ) ( 百 万 円 ) ( 百 万 円 ) 期 期 期 期 期 期 ( 予 ) 伪 伪 事 業 概 要 モバイル 事 業 が 売 上 高 営 業 利 益 の 多 くを 占 める 同 社 の 事 業 セグメントは コンシューマ 向

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt


(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

m07 北見工業大学 様式①

第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

平成29年2月期 第2四半期決算短信

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

39_1

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382CC8EE582C893E09765>

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

(3) 善 通 寺 市 の 状 況 善 通 寺 市 においては 固 定 資 産 税 の 納 期 前 前 納 に 対 する 報 奨 金 について 善 通 寺 市 税 条 例 の 規 定 ( 交 付 率 :0.1% 限 度 額 :2 万 円 )に 基 づき 交 付 を 行 っています 参 考 善 通 寺

連結計算書

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

財政再計算結果_色変更.indd

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情


平成28年11月期第3四半期決算短

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

<4D F736F F D2093FA967B90BB95B28A948EAE89EF8ED082C982E682E993968ED CA8A948EAE82C991CE82B782E98CF68A4A AF82CC8C8B89CA82C98AD682B782E982A8926D82E782B95F E32315F2E646F63>

注 記 事 項 (1) 四 半 期 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 無 (2) 会 計 方 針 の 変 更 会 計 上 の 見 積 りの 変 更 修 正 再 表 示 1 会 計 基 準 等 の 改 正 に 伴 う 会 計 方 針 の 変 更 : 無 2 1

Ⅰ.2015 年 度 (2016 年 3 月 期 ) 決 算 概 要 1

高砂熱_株式会社丸誠株式に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ_

定款  変更

弁護士報酬規定(抜粋)

第316回取締役会議案


1_2013BS(0414)

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

記者発表資料

Microsoft Word - 結果・異動プレス_ _clean.doc

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

JAL Xxxxxxxx Xxxxxxxx

1. 前 払 式 支 払 手 段 サーバ 型 の 前 払 式 支 払 手 段 に 関 する 利 用 者 保 護 等 発 行 者 があらかじめ 利 用 者 から 資 金 を 受 け 取 り 財 サービスを 受 ける 際 の 支 払 手 段 として 前 払 式 支 払 手 段 が 発 行 される 場 合

2016年夏のボーナス見通し

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

第1章 財務諸表

説 明 内 容 料 金 の 算 定 期 間 と 請 求 の 単 位 について 分 散 検 針 制 日 程 等 別 料 金 料 金 の 算 定 期 間 と 支 払 義 務 発 生 日 日 程 等 別 料 金 の 請 求 スケジュール 料 金 のお 支 払 い 方 法 その 他 各 種 料 金 支 払

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

< F2D819A8B638E968E9197BF82528E968BC68C7689E68F C>

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

<重要な会計方針及び注記>

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑


Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

16 日本学生支援機構

2000 年 12 月 輸 出 の 減 速 によりテンポはやや 鈍 化 しているものの 緩 やかな 回 復 を 続 けている 2001 年 1 月 緩 やかな 回 復 を 続 けているが そのテンポは 輸 出 の 減 速 により 鈍 化 している 2001 年 2 月 緩 やかな 回 復 を 続 け

160530_日本株厳選_7コース両観_■丸八証券

信用調査報告書(見本)

 

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

スライド 1

調査結果の概要

3 連 結 財 務 諸 表 の 概 要 損 益 計 算 書 の 概 要 年 度 年 度 対 前 年 比 営 業 収 益 126, ,822 26, % 営 業 費 用 94, ,560 15, % 営 業 利 益 32,614 44,261 11,64

●電力自由化推進法案

(1) 貸 借 対 照 表 ( 平 成 26 年 11 月 30 日 現 在 ) ( 単 位 : 千 円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 4,623,985 流 動 負 債 3,859,994 現 金 及 び 預 金 31,763 支 払 手 形

T T VWAPギャランティ 取 引 とは T T VWAPギャランティ 取 引 とは これまでの 成 行 や 指 値 とは 異 なる 東 海 東 京 証 券 が 提 供 する 新 しい 形 の 売 買 方 法 です その 方 法 とは 1 金 融 商 品 取 引 所 ( 以 下 取 引 所 )に

Microsoft PowerPoint 年3月期3Qプレゼン_HP掲載用.pptx

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

< F2D8CFA944E8AEE8BE08BC696B195F18D908F B8C816A>

Transcription:

Company Research and Analysis Report FISCO Ltd. http://www.fisco.co.jp Important disclosures and disclaimers appear at the back of this document. 企 業 調 査 レポート 執 筆 客 員 アナリスト 柴 田 郁 夫 伪 伪 申 込 件 数 及 び 取 扱 高 が 大 きく 伸 び 大 幅 増 収 増 益 で 着 地 <6030> は 格 安 航 空 券 予 約 販 売 サイト skyticket (スカイチケット) の 運 営 を 主 力 とするとともに 世 界 中 のオプショナルツアー 等 の 予 約 サイト WannaTrip (ワナ トリップ) や 訪 日 外 国 人 向 けのインバウンド 事 業 などにも 注 力 している LCC の 躍 進 等 を 背 景 として 横 断 検 索 の 需 要 が 高 まるなかで 利 便 性 (ネットで 24 時 間 横 断 検 索 や 予 約 が 可 能 ) や 価 格 優 位 性 ( 割 引 航 空 券 の 取 扱 い) 多 言 語 化 (18 ヶ 国 語 対 応 ) による 価 値 提 供 に より 事 業 を 拡 大 してきた LCC だけでなく JAL や ANA などの 大 手 を 含 め 国 内 線 13 社 国 際 線 400 社 以 上 の 幅 広 い 航 空 券 を 取 り 扱 っているところにも 強 みを 有 する 顧 客 層 の 中 心 は 20 代 から 30 代 であり 40% 前 後 の 高 いリピート 率 を 誇 る 2014 年 12 月 に 東 証 マザーズに 上 場 した 2015 年 6 月 期 の 業 績 は 営 業 収 益 が 前 期 比 69.1% 増 の 1,510 百 万 円 営 業 利 益 が 同 413.6% 増 の 158 百 万 円 経 常 利 益 が 同 473.9% 増 の 148 百 万 円 当 期 純 利 益 が 同 421.7% 増 の 110 百 万 円 と 大 幅 な 増 収 増 益 であった LCC の 路 線 数 拡 大 や 訪 日 外 国 人 の 大 幅 な 増 加 を 背 景 として 申 込 件 数 及 び 取 扱 高 が 大 きく 伸 びたことが 増 収 に 寄 与 した ただ 会 社 予 想 に 対 して 営 業 収 益 で 上 回 ったものの 営 業 利 益 で 下 回 る 結 果 となったのは 好 調 な 外 部 環 境 を 好 機 と 捉 えて 将 来 の 成 長 を 見 据 えた 広 告 宣 伝 費 を 積 極 投 入 したこと 及 び 繁 忙 期 を 前 に 株 主 優 待 券 を 大 量 に 購 入 したことが 要 因 となっている 同 社 は 短 期 的 視 点 で 業 績 予 想 を 見 積 もることが 困 難 であることから 2016 年 6 月 期 の 業 績 予 想 を 開 示 していない ただ 引 き 続 き 既 存 事 業 におけるシェアの 拡 大 や 取 扱 商 品 の 拡 充 による 利 益 率 の 改 善 に 注 力 するとともに 中 国 を 始 めとしたアジア 諸 国 からのインバウンド 需 要 を 取 り 込 むことにより 増 収 増 益 を 継 続 する 見 通 しとなっている 同 社 の 成 長 戦 略 の 軸 は 既 存 事 業 におけるシェア 拡 大 に 加 えて インバウンド 事 業 の 強 化 と 事 業 領 域 の 拡 充 である 特 に 事 業 領 域 の 拡 充 については 旅 行 関 連 への 横 展 開 から さらには 生 活 関 連 への 参 入 を 図 ることにより 総 合 予 約 プラットフォームを 確 立 するところにあ る 市 場 の 大 きな 旅 行 業 界 においては 規 模 や 認 知 度 の 面 でまだこれからのステージにあると 考 えられるが 航 空 券 予 約 という 旅 行 の 入 り 口 で 顧 客 接 点 を 握 る 同 社 にとって そこから 展 開 できる 事 業 機 会 の 可 能 性 は 大 きく M&A を 含 めた 他 社 との 提 携 にも 注 目 していきたい 伪 伪 Check Point 格 安 航 空 券 予 約 販 売 サイトの 運 営 が 主 力 新 規 事 業 にも 注 力 LCC の 本 格 的 な 取 扱 開 始 により 成 長 が 加 速 広 告 宣 伝 費 を 積 極 投 入 も 大 幅 増 収 によって 吸 収 し 営 業 利 益 率 は 上 昇 1

( 百 万 円 ) 業 績 推 移 営 業 収 益 ( 左 軸 ) 経 常 利 益 ( 右 軸 ) ( 百 万 円 ) 期 期 期 伪 伪 会 社 概 要 格 安 航 空 券 予 約 販 売 サイトの 運 営 が 主 力 新 規 事 業 にも 注 力 (1) 事 業 内 容 同 社 は 格 安 航 空 券 予 約 販 売 サイト skyticket (スカイチケット) の 運 営 を 主 力 とすると ともに 世 界 中 のオプショナルツアー 等 の 予 約 サイト WannaTrip (ワナトリップ) や 訪 日 外 国 人 向 けのインバウンド 事 業 などの 新 規 事 業 にも 注 力 している skyticket は 国 内 及 び 海 外 の 格 安 航 空 券 国 内 及 び 海 外 ツアーを 中 心 とした 各 種 旅 行 商 品 をオンラインで 予 約 可 能 なサイトである LCC だけでなく JAL や ANA などの 大 手 を 含 め 国 内 線 13 社 国 際 線 400 社 以 上 の 幅 広 い 航 空 券 を 取 り 扱 っている LCC の 躍 進 等 を 背 景 として 複 数 の 航 空 会 社 をまたいで 価 格 やサービス 比 較 のほか スケジュール 確 認 が できる 横 断 検 索 の 需 要 が 高 まるなかで 利 便 性 (ネットで 24 時 間 横 断 検 索 や 予 約 が 可 能 ) や 価 格 優 位 性 ( 割 引 航 空 券 の 取 扱 い) 多 言 語 化 (18 ヶ 国 語 対 応 ) による 価 値 提 供 により 事 業 を 拡 大 してきた WannaTtrip は 世 界 中 のオプショナルツアーやアクティビティ ( 旅 行 先 の 遊 び) の 予 約 ができるサイトである 新 規 事 業 として 2014 年 9 月 から 運 営 を 開 始 した 各 旅 行 会 社 やアク ティビティ 催 行 会 社 との 提 携 ( 約 100 社 ) により 1,500 を 超 える 商 品 を 取 り 揃 えている こち らも 多 言 語 化 を 図 っており 利 用 者 の 92% は 外 国 人 となっている 同 社 では 航 空 券 の 周 辺 領 域 として 裾 野 が 広 い 市 場 であることから 長 期 的 な 視 点 で 大 きく 育 てる 方 針 としている また 新 規 事 業 として 2015 年 7 月 から 本 格 的 に 開 始 したインバウンド 事 業 は 中 国 等 の アジア 圏 を 中 心 としたインバウンドの 手 配 ( 日 本 での 宿 泊 先 やレストランの 予 約 等 ) を 行 うも のである 特 に 中 国 からの 団 体 旅 行 者 需 要 の 取 り 込 みを 狙 って 中 国 人 インバウンド 専 門 の 旅 行 代 理 店 である ( 株 ) アルバックスとの 事 業 提 携 を 開 始 しており 7 月 単 月 で 約 1,000 人 の 受 け 入 れからスタートした 2

会 社 概 要 事 業 セグメントは オンライン 事 業 の 単 一 である (2015 年 6 月 期 ) 2015 年 6 月 期 までの 実 績 では skyticket による 業 績 貢 献 が 大 部 分 を 占 めている 連 結 子 会 社 には 発 券 の 手 続 き 等 を 行 うビッグハートトラベルエージェンシー ( 株 ) のほか スマートフォンアプリの 企 画 を 行 う AppAge Limited ( 香 港 ) がある 航 空 会 社 や 旅 行 会 社 から 航 空 券 等 を 仕 入 れ 利 用 者 に 直 接 販 売 (2) 事 業 モデルと 収 益 構 造 同 社 は 航 空 会 社 や 旅 行 会 社 から 航 空 券 や 各 種 旅 行 商 品 等 を 仕 入 れ ネットを 通 じて 国 内 外 の 利 用 者 ( 旅 行 者 ) に 直 接 販 売 するサービスを 提 供 している 当 社 事 業 の 紹 介 業 績 出 所 : 会 社 資 料 一 般 の 会 社 の 売 上 高 に 当 たる 営 業 収 益 は 利 用 者 からの 販 売 手 数 料 のほか 航 空 会 社 (あ るいは 旅 行 会 社 ) からのコミッション ( 紹 介 料 ) によって 構 成 されている したがって 基 本 的 には 利 用 者 への 販 売 総 額 である 取 扱 高 に 連 動 するが 取 扱 高 に 対 して 一 律 に 販 売 手 数 料 やコミッションが 定 められているわけではない 特 に コミッションについては 航 空 会 社 や 路 線 によって 違 いがあるうえ その 時 々の 需 給 の 状 況 や 航 空 会 社 との 交 渉 等 により 変 動 するも のである また 販 売 手 数 料 については 同 社 の 営 業 政 策 的 な 判 断 が 反 映 されている 過 去 の 実 績 を 見 ると 取 扱 高 の 10% から 13% が 営 業 収 益 として 計 上 されている ただ 航 空 会 社 の 販 売 方 針 等 により 影 響 を 受 けるコミッションについては 業 績 の 変 動 リスクとなることに 注 意 が 必 要 である 取 扱 高 と 営 業 収 益 の 推 移 ( 単 位 : 百 万 円 ) 2012 年 6 月 期 2013 年 6 月 期 2014 年 6 月 期 2015 年 6 月 期 取 扱 高 (A) 2,029 5,215 6,845 11,917 営 業 収 益 (B) 204 635 893 1,510 比 率 (B/A) 10.1% 12.2% 13.1% 12.7% 出 所 : 成 長 可 能 性 に 関 する 説 明 資 料 より 3

会 社 概 要 一 方 費 用 構 造 のほうは 経 営 効 率 の 高 いオンライン 事 業 であることから 人 件 費 や 管 理 費 等 が 少 ない 半 面 広 告 宣 伝 費 の 比 率 が 極 端 に 高 いところに 特 徴 がある 2015 年 6 月 期 の 広 告 宣 伝 費 は 1,012 百 万 円 営 業 費 用 全 体 に 占 める 比 率 は 75.0% となっている したがって 広 告 宣 伝 費 のかけ 方 次 第 で 利 益 水 準 を 高 めることは 可 能 であるが 顧 客 獲 得 のための 重 要 な 先 行 費 用 として 捉 える 必 要 がある また カード 会 社 等 に 支 払 う 資 金 決 済 のための 手 数 料 については 取 引 量 の 拡 大 を 図 ることで 交 渉 力 が 働 く 性 質 のものであり 今 後 も 引 き 下 げの 余 地 があるものと 考 えられる 営 業 費 用 の 内 訳 ( 年 月 期 ) 人 件 費 広 告 宣 伝 費 支 払 手 数 料 その 他 ( 単 位 : 百 万 円 ) また 事 業 特 性 から 業 績 に 季 節 要 因 があるところにも 注 意 が 必 要 である 夏 休 みのある 第 1 四 半 期 (7 月 9 月 ) と 大 型 連 休 のある 第 4 四 半 期 (4 月 6 月 ) が 繁 忙 期 となる 傾 向 が みられる 回 復 局 面 での 積 極 的 な 投 資 が 同 社 を 大 きく 飛 躍 させる 転 機 に (3) 沿 革 同 社 は 2006 年 12 月 に 株 式 会 社 サイバートラベルとして 設 立 された 現 社 長 の 中 村 俊 一 (な かむらしゅんいち) 氏 が 学 生 時 代 に 設 立 した 旧 株 式 会 社 (ネットの 広 告 代 理 店 ) の 子 会 社 として 設 立 されたが 経 営 効 率 を 高 める 目 的 から 2013 年 6 月 に 親 会 社 である 旧 株 式 会 社 を 吸 収 合 併 すると 社 名 を 株 式 会 社 に 変 更 した インターネットの 普 及 により 日 本 でも e チケットが 導 入 されるとともに LCC の 参 入 といった 航 空 会 社 の 仕 組 みが 変 化 してきたところに 着 眼 し 既 に 米 国 などでは 市 場 が 拡 大 していた 航 空 券 のオンライン 販 売 を 開 始 したことが 設 立 の 経 緯 である 2008 年 6 月 に skyticket の 運 用 を 開 始 創 業 時 は JAL や ANA の 航 空 券 をメインに 取 り 扱 っていたが LCC の 参 入 により 航 空 会 社 の 数 が 増 えたことにより 横 断 検 索 の 需 要 が 高 まったことが 同 社 の 事 業 拡 大 を 後 押 しした また 2011 年 から 2012 年 には 東 日 本 大 震 災 や JAL の 破 綻 などの 影 響 により 業 界 全 体 が 低 迷 したが 同 業 他 社 が 撤 退 や 縮 小 を 余 儀 なく されるなかで 残 存 者 利 益 を 享 受 するとともに 回 復 局 面 で 積 極 的 な 投 資 を 行 ってきたことが 2013 年 以 降 同 社 を 大 きく 飛 躍 させる 転 機 となった さらには 外 部 環 境 の 影 響 を 強 く 受 け る 業 界 の 中 で 事 業 を 安 定 的 に 継 続 するためには 株 式 上 場 により 財 務 基 盤 の 強 化 や 認 知 度 及 び 社 会 的 信 用 を 向 上 させる 必 要 性 を 強 く 感 じたことが 上 場 を 目 指 すきっかけともなった 4

会 社 概 要 2014 年 には 新 規 事 業 である WannaTrip の 運 用 開 始 やインバウンド 需 要 に 対 応 する 多 言 語 化 に 取 り 組 むなど 事 業 基 盤 の 更 なる 強 化 を 図 り 2014 年 12 月 に 東 証 マザーズへ 上 場 を 果 たした 他 社 に 先 駆 けて 独 自 のポジショニングを 確 立 (4) 特 長 ( 強 み) OTA とは オンライントラベル エージェント の 略 で 店 舗 を 持 っ て 営 業 活 動 を 行 っている 従 来 型 の 旅 行 会 社 に 対 し インターネッ ト 上 だけで 取 引 を 行 う 旅 行 会 社 のこと 独 自 のポジショニングを 確 立 同 社 が 成 長 できた 理 由 は e コマースや LCC の 普 及 に 伴 い 既 に 海 外 で 大 きく 伸 びていた OTA の 仕 組 みを 日 本 に 持 ち 込 み 先 行 者 利 益 ( 及 び 残 存 者 利 益 ) を 享 受 しながら 利 便 性 や 価 格 優 位 性 さらには 多 言 語 化 による 差 別 化 を 図 ることで 他 社 に 先 駆 けて 独 自 のポジ ショニングを 確 立 したところにあると 考 えられる 大 手 にとっては 航 空 会 社 との 兼 ね 合 いや 既 存 事 業 とのコンフリクト ( 利 益 相 反 ) により 参 入 が 難 しい 市 場 であり ベンチャー 企 業 にとっ ても 広 告 宣 伝 費 を 含 めた 営 業 施 策 などの 面 で 規 模 の 経 済 を 生 かせる 同 社 が 大 きな 壁 に なっていると 考 えられる ロイヤリティの 高 い 魅 力 的 な 顧 客 基 盤 同 社 の 顧 客 層 の 中 心 は 20 代 から 30 代 であり 40% 前 後 の 高 いリピート 率 を 誇 っている 高 いリピート 率 の 背 景 には 2 回 目 以 降 の 割 引 制 度 などによる 営 業 施 策 の 効 果 のほか 利 便 性 の 高 さが 大 きく 影 響 しているとみられる これからの 若 い 世 代 を 顧 客 基 盤 に 取 り 込 むとと もに 高 いリピート 率 を 維 持 することは いずれ 購 買 力 の 高 い 顧 客 層 に 成 長 することを 想 定 す れば その 潜 在 力 は 大 きいと 考 えられる また 魅 力 的 な 顧 客 基 盤 を 持 つことは 他 社 との 提 携 を 優 位 に 進 められることを 含 め 今 後 の 事 業 拡 大 の 可 能 性 を 広 げている 伪 伪 業 界 構 造 ニッチな 市 場 で 独 自 のポジショニングを 確 立 フォーカスライト Japan の 調 査 によれば 国 内 線 の 市 場 規 模 (2013 年 度 ) は 約 2 兆 2,000 億 円 であり そのうちオンライン 市 場 は 約 1 兆 円 規 模 と 推 定 されている ただ 国 内 線 のオ ンライン 市 場 は 80% 強 を JAL や ANA といった 大 手 航 空 会 社 の 直 販 が 占 めているところに 特 徴 がある これは 大 手 航 空 会 社 が 直 販 を 重 視 してきたことを 反 映 するもので 最 近 では LCC の 参 入 により 国 内 線 の OTA 市 場 も 伸 びているものの 全 体 からすればまだまだ 小 さい と 言 える また 同 社 のように LCC だけでなく JAL や ANA を 含 めてすべての 国 内 線 を 取 り 扱 っ ている 同 業 他 社 (パックを 除 く) は 上 場 会 社 には 存 在 しない 大 手 航 空 会 社 における 直 販 政 策 の 動 向 が 同 社 にとっても 何 らかの 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 は 否 定 できないが その 一 方 で 直 販 比 率 の 高 さが 他 社 の 参 入 を 阻 んできたとの 見 方 もできるため 同 社 がニッチな 市 場 で 独 自 のポジショニングを 確 立 できた 要 因 の1つにもなっているとも 考 えられる 一 方 今 後 の OTA 市 場 の 動 向 に 大 きな 影 響 を 与 える LCC については 航 空 会 社 数 の 増 加 とともに 路 線 数 も 順 調 に 拡 大 している ただ 2014 年 の 国 内 LCC 比 率 は 7.5% であり 北 米 (30%) 西 欧 (39%) 中 南 米 (32%) 東 南 アジア (52%) に 比 べて 極 めて 低 い 水 準 に とどまっている ( 国 土 交 通 省 ) 海 外 の LCC 比 率 については 2012 年 の LCC 座 席 シェア 比 率 ( 座 席 キロベース) 5

業 績 推 移 また 同 社 が 事 業 領 域 の 拡 充 をもくろむ 旅 行 市 場 全 体 ( 宿 泊 を 伴 う 国 内 旅 行 にかかる 宿 泊 施 設 及 び 運 送 機 関 の 総 販 売 額 ) で 見 ると 約 8 兆 7,000 億 円 の 大 きな 市 場 を 形 成 してい るが そのうち OTA による 取 扱 高 は 約 1 兆 1,000 億 円 規 模 であり 順 調 に 伸 びている OTA の 上 位 には 楽 天 トラベル リクルート (じゃらん) を 2 大 勢 力 として i.jtb や 一 休 <2450> などが 存 在 する (フォーカスライト Japan) 伪 伪 業 績 推 移 LCC の 本 格 的 な 取 扱 開 始 により 成 長 が 加 速 過 去 の 業 績 推 移 を 振 り 返 ると 2011 年 6 月 期 から 2012 年 6 月 期 に 業 績 が 低 迷 したのは 東 日 本 大 震 災 や JAL の 破 綻 の 影 響 により 航 空 会 社 からのコミッションが 縮 小 したことによ るものである ただ 2013 年 6 月 期 以 降 は 航 空 会 社 の 経 営 が 安 定 したことによるコミッショ ンの 改 善 に 加 え LCC の 本 格 的 な 取 扱 開 始 により 申 込 件 数 及 び 取 扱 高 が 拡 大 したことで 同 社 の 成 長 が 加 速 された 2013 年 6 月 期 から 3 年 間 の 推 移 を 見 ると LCC 比 率 が 24.5% から 58.5% に 上 昇 したことに 伴 って 申 込 件 数 が 106 千 件 から 288 千 件 に 増 加 している また 利 益 面 でも 広 告 宣 伝 費 による 先 行 費 用 等 により 低 い 水 準 で 推 移 してきたものの 売 上 高 の 拡 大 とともに 経 常 利 益 も 大 きく 伸 びており 2016 年 6 月 期 の 経 常 利 益 率 は 9.8% に まで 改 善 している 一 方 財 務 基 盤 の 安 定 性 を 示 す 自 己 資 本 比 率 も 低 い 水 準 で 推 移 してきたが 株 式 上 場 に 伴 う 新 株 発 行 により 2015 年 6 月 期 は 54.0% となっている 上 場 による 財 務 基 盤 の 強 化 は 積 極 的 な 広 告 宣 伝 費 による 顧 客 基 盤 の 拡 大 や M&A を 含 めた 事 業 拡 大 を 目 指 す 同 社 にとっ て その 根 底 を 支 えるものと 捉 えることができる 営 業 収 益 及 び 経 常 利 益 の 推 移 ( 百 万 円 ) 営 業 収 益 ( 左 軸 ) 経 常 利 益 ( 右 軸 ) ( 百 万 円 ) 期 単 期 単 期 単 期 連 期 連 期 連 6

業 績 推 移 申 し 込 み 件 数 及 び 取 扱 高 の 推 移 ( 百 万 円 ) 取 扱 高 ( 左 軸 ) 申 し 込 み 件 数 ( 右 軸 ) ( 千 件 ) 期 期 期 期 国 内 比 率 の 推 移 期 期 期 LCC 比 率 は 以 外 の 取 扱 高 の 比 率 出 所 : 会 社 資 料 伪 伪 決 算 動 向 広 告 宣 伝 費 を 積 極 投 入 も 大 幅 増 収 によって 吸 収 し 営 業 利 益 率 は 上 昇 (1) 2015 年 6 月 期 決 算 の 概 要 2015 年 6 月 期 の 業 績 は 営 業 収 益 が 前 期 比 69.1% 増 の 1,510 百 万 円 営 業 利 益 が 同 413.6% 増 の 158 百 万 円 経 常 利 益 が 同 473.9% 増 の 148 百 万 円 当 期 純 利 益 が 同 421.7% 増 の 110 百 万 円 と 大 幅 な 増 収 増 益 であった ただ 会 社 予 想 に 対 しては 営 業 収 益 で 上 回 っ たものの 各 利 益 では 下 回 る 結 果 となった 好 調 な 外 部 環 境 を 好 機 と 捉 えて 将 来 の 成 長 を 見 据 えた 広 告 宣 伝 費 を 積 極 投 入 したことが 要 因 である 7

決 算 動 向 LCC の 路 線 数 拡 大 や 訪 日 外 国 人 の 大 幅 な 増 加 を 背 景 として skyticket における 申 込 件 数 及 び 取 扱 高 が 大 きく 伸 びたことが 増 収 に 寄 与 した なお 2014 年 9 月 から 運 用 を 開 始 し た WannaTrip による 業 績 貢 献 は 需 要 が 拡 大 しているインバウンド 事 業 の 立 ち 上 げにリソー スを 優 先 させたこともあって まだわずかな 水 準 にとどまっている 模 様 である また インバ ウンド 事 業 についても 本 格 的 な 業 績 貢 献 は 2016 年 6 月 期 からとなっている 利 益 面 でも 広 告 宣 伝 費 を 1,012 百 万 円 ( 前 期 比 62.2% 増 ) と 積 極 投 入 したものの 大 幅 な 増 収 によって 十 分 に 吸 収 できたことから 営 業 利 益 率 は 10.5% ( 前 期 は 3.5%) に 上 昇 した 財 務 面 でも 上 場 に 伴 う 新 株 発 行 により 自 己 資 本 比 率 は 54.0% ( 前 期 末 は 4.7%) に 大 きく 改 善 している 2015 年 6 月 期 決 算 の 概 要 ( 単 位 : 百 万 円 ) 14/6 期 15/6 期 15/6 期 増 減 実 績 実 績 通 期 予 算 達 成 率 構 成 比 構 成 比 増 減 率 構 成 比 営 業 収 益 893-1,510-616 69.1% 1,350-111.9% 営 業 費 用 862 96.5% 1,351 89.5% 489 56.7% 1,173 86.9% 115.0% 人 件 費 80 9.0% 87 5.8% 7 8.8% 87 6.4% 100.1% 広 告 宣 伝 費 624 69.8% 1,012 67.0% 388 62.2% 852 63.1% 118.8% 支 払 手 数 料 42 4.7% 64 4.2% 22 52.4% 64 4.7% 99.4% その 他 115 12.9% 185 12.2% 70 60.9% 168 12.4% 110.1% 営 業 利 益 30 3.5% 158 10.5% 127 413.6% 176 13.0% 89.8% 経 常 利 益 25 2.9% 148 9.8% 122 473.9% 170 12.6% 87.1% 純 利 益 21 2.4% 110 7.3% 89 421.7% 130 9.6% 84.8% 取 扱 高 6,845 11,917 5,072 74.1% 12,031 99.1% 総 資 産 371 1,903 1,532 412.8% 純 資 産 17 1,028 1,010 5761.4% 自 己 資 本 比 率 4.7% 54.0% 高 い 水 準 での 増 収 増 益 も 今 後 の 業 績 推 移 に 注 目 (2) 2016 年 6 月 期 の 業 績 予 想 同 社 は 短 期 的 視 点 で 業 績 予 想 を 見 積 もることが 困 難 であることから 2016 年 6 月 期 の 業 績 予 想 を 開 示 していない ただし 引 き 続 き 既 存 事 業 におけるシェアの 拡 大 や 取 扱 商 品 の 拡 充 による 利 益 率 の 改 善 に 注 力 するとともに 中 国 を 始 めとしたアジア 諸 国 からのインバウンド 需 要 を 取 り 込 むことにより 増 収 増 益 を 継 続 する 見 通 しである 弊 社 では 7 月 から 順 調 に 立 ち 上 がったインバウンド 事 業 による 上 乗 せが 期 待 できることに 加 えて 積 極 的 な 宣 伝 広 告 費 の 効 果 及 び skyticket のサイトリニューアルやスマートフォ ンアプリの 開 始 等 により 高 い 水 準 での 増 収 増 益 は 可 能 であるとみており 今 後 の 業 績 推 移 に 注 目 したい 8

伪 伪 成 長 戦 略 既 存 事 業 のシェア 拡 大 インバウンド 事 業 の 強 化 などが 成 長 戦 略 の 軸 同 社 の 成 長 戦 略 の 軸 は 既 存 事 業 のシェア 拡 大 に 加 えて インバウンド 事 業 の 強 化 と 事 業 領 域 の 拡 充 である 特 に 事 業 領 域 の 拡 充 については 旅 行 関 連 への 横 展 開 から さらに は 生 活 関 連 への 参 入 を 図 るものである 中 期 的 な 目 標 として インバウンドの 強 化 を 含 めた 既 存 事 業 の 拡 大 により 2020 年 の 取 扱 高 500 億 円 を 目 指 している さらには 長 期 的 な 成 長 イ メージとして 生 活 関 連 への 参 入 による 総 合 予 約 プラットフォームの 確 立 により 2030 年 の 取 扱 高 1 兆 円 を 掲 げている 弊 社 では 足 元 で 大 きく 伸 びているインバウンド 需 要 の 取 り 込 みに 期 待 が 集 まる 一 方 で 顧 客 基 盤 の 拡 大 による 既 存 事 業 のシェア 拡 大 に 注 目 している 既 存 事 業 でのプレゼンスを 高 めることが 更 なる 事 業 拡 大 を 優 位 に 進 めることにつながるうえ 総 合 予 約 プラットフォーム の 確 立 を 目 指 す 同 社 にとっては 認 知 度 の 向 上 と 顧 客 基 盤 の 拡 大 が KFS ( 成 功 のカギ) を 握 ると 考 えられるからである 同 社 は これまでのリスティング 依 存 型 からオーガニック 検 索 の 強 化 に 取 り 組 んでいるが SEO 対 策 などの 強 化 により 顧 客 獲 得 のペースがさらに 加 速 する 余 地 は 大 きいとみている 一 方 事 業 領 域 の 拡 充 については まずは 交 通 手 段 の 拡 大 (タクシー 鉄 道 バス 等 ) や 旅 行 商 品 数 の 拡 充 (アクティビティ ホテル 旅 行 保 険 等 ) による 旅 行 関 連 の 横 展 開 を 目 指 しているが 航 空 券 予 約 という 旅 行 の 入 り 口 で 顧 客 接 点 を 握 る 同 社 にとって そこから 展 開 できる 事 業 機 会 の 可 能 性 は 大 きいとみている また 総 合 予 約 プラットフォームについても 旅 行 関 連 で 積 み 上 げた 顧 客 基 盤 や 認 知 度 を 活 かせることでアドバンテージが 働 くものと 考 え られ M&A を 含 めた 他 社 との 提 携 にも 注 目 していきたい 伪 伪 株 主 還 元 将 来 的 には 株 主 に 対 する 利 益 還 元 にも 積 極 的 に 取 り 組 む 方 針 同 社 は 設 立 以 来 成 長 ステージにあることや 財 務 基 盤 が 脆 弱 であったことから 配 当 の 実 績 はない また 2016 年 6 月 期 も 無 配 を 予 定 している ただ 将 来 的 には 業 績 及 び 財 務 の 状 況 や 投 資 計 画 等 を 勘 案 した 上 で 株 主 に 対 する 利 益 還 元 にも 積 極 的 に 取 り 組 む 方 針 の ようだ また 個 人 株 主 対 策 として 同 社 ならではの 株 主 優 待 制 度 の 導 入 も 検 討 しているも ようである 9

ディスクレーマー ( 免 責 条 項 ) 株 式 会 社 フィスコ ( 以 下 フィスコ という ) は 株 価 情 報 および 指 数 情 報 の 利 用 について 東 京 証 券 取 引 所 大 阪 取 引 所 日 本 経 済 新 聞 社 の 承 諾 のもと 提 供 しています JASDAQ INDEX の 指 数 値 及 び 商 標 は 株 式 会 社 東 京 証 券 取 引 所 の 知 的 財 産 であり 一 切 の 権 利 は 同 社 に 帰 属 します 本 レポートはフィスコが 信 頼 できると 判 断 した 情 報 をもとにフィスコが 作 成 表 示 したものですが その 内 容 及 び 情 報 の 正 確 性 完 全 性 適 時 性 や 本 レポートに 記 載 された 企 業 の 発 行 する 有 価 証 券 の 価 値 を 保 証 または 承 認 するものではありません 本 レポートは 目 的 のいかんを 問 わず 投 資 者 の 判 断 と 責 任 において 使 用 されるようお 願 い 致 します 本 レポートを 使 用 した 結 果 について フィスコはいかなる 責 任 を 負 うものではありません また 本 レポートは あくまで 情 報 提 供 を 目 的 としたものであり 投 資 その 他 の 行 動 を 勧 誘 するものではありません 本 レポートは 対 象 となる 企 業 の 依 頼 に 基 づき 企 業 との 電 話 取 材 等 を 通 じて 当 該 企 業 より 情 報 提 供 を 受 けていますが 本 レポートに 含 まれる 仮 説 や 結 論 その 他 全 ての 内 容 はフィスコの 分 析 によるもので す 本 レポートに 記 載 された 内 容 は 資 料 作 成 時 点 におけるものであり 予 告 なく 変 更 する 場 合 があり ます 本 文 およびデータ 等 の 著 作 権 を 含 む 知 的 所 有 権 はフィスコに 帰 属 し 事 前 にフィスコへの 書 面 による 承 諾 を 得 ることなく 本 資 料 およびその 複 製 物 に 修 正 加 工 することは 堅 く 禁 じられています また 本 資 料 およびその 複 製 物 を 送 信 複 製 および 配 布 譲 渡 することは 堅 く 禁 じられています 投 資 対 象 および 銘 柄 の 選 択 売 買 価 格 などの 投 資 にかかる 最 終 決 定 は お 客 様 ご 自 身 の 判 断 でなさ るようにお 願 いします 以 上 の 点 をご 了 承 の 上 ご 利 用 ください 株 式 会 社 フィスコ