日血外会誌 4巻1号 106 7 T -{コーー 症例1 {mafd )3s W 一一 一 症例2 一 症例3 血清尿素窒素値 j面 I一 25 一正常上限 15 一正常下限 珊 5 術前 5 15 10 X 25 術後日数 ' 血清クレアチニン値 (mg^i)2 辰匯j 正常上限 1 正常下限 0 術前 5 10 15 X S 術後日数 萌[41 図3 術前後の血清尿素窒素値とクレアチニン値の変動 は 症例1では1 では95.9 13.6 ml/分から98.8 m//分から54.3 m//分から79.3 m//分へ 症例2 図4 術前後のレノグラム所見 m//分へ 症例3では130.9 がなされている 高木ら3)のように保護を行わずに腎 m//分へと全例とも術前より低下を示 した 動脈遮断が短時間ですむ術式を選択する施設から 稗 術後のレノグラム所見では 腎動脈再建側の腎機能 方ら4)のように体外循環を使用して腎保護を行う施設 低下が程度の差はあれ全例に認められた 図4.症例 まである 一般的には遮断時間が45分から60分を超 1では,術前正常なパターンを示していたが,術後再建 える場合に腎の冷却を主目的とする保護法5)が採用さ 側のみならず反対側にも排泄遅延を示し 機能相のピ れている これらの方法による腎機能の保護に関して ヽ クを示す部位がなく慢性腎機能低下のパターンを示 腎不全の発症は認められないものの再建腎機能の程度 した 再建側ではより不良であった 症例2では再建 については不明である 今回われわれの経験した症例 側に若干の機能相のピークの低下が認められるものの においては 腎保護法として腎保護液を用いて冷却を 両者とも正常なパターンを示し良好であった 症例3 行った 血清尿素窒素値および血清クレアチニン値で でも再建側は機能相の低下を認め さらに両側とも排 は術後一過性の上昇を認めるものの 術後7日以内に 泄遅延を示した しかし 機能相のピークは残存して はすべて正常化しており 術後腎不全はきたさなかっ いた この機能低下が術前より存在していた可能性も た さらにクレアチニンクリアランスでは若干の低下 否定できない を認めたが十分な腎機能を有していた これらの症例 術前存在していた高血圧症は症例1を除いて改善が において腎動脈遮断28分までは,術後レノグラム上で 認められた もほとんど機能低下を認めなかった しかし遮断45分 以上の症例1および3ではレノグラム上 特に再建側 考 察 に機能低下を認めた クレアチニンクリアランスの低 腎動脈再建法は全例カフ付きで人工血管に縫着し 下の程度とレツグラムの所見とが相関していないよう うち1例は自家静脈バイパスを追加した 腎動脈再建 にみえるが,クレアチこンクリアランスは24時間の両 における腎保護については 諸施設のさまざまな報告 腎機能を総合的に測定しているのに対し レノグラム 106