借 り 換 えで 生 じた 余 剰 資 金 による 消 費 のような 間 接 的 なものとの 2 通 りがあった 1997 年 から 2006 年 にかけてアメリカの 消 費 者 が ローンの 借 り 換 えや 転 売 などの 手 法 で 住 宅 資 本 ( 住 宅 の 市 場 価 値 からローンの



Similar documents



4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

Microsoft Word )40期決算公開用.doc


< E95FB8CF689638AE98BC689FC90B390A CC8CA992BC82B582C982C282A282C E90E096BE8E9E8E9197BF2E786477>

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

平成24年度 業務概況書

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

連結計算書

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

疑わしい取引の参考事例

住 宅 融 資 の 仕 組 み 住 宅 融 資 は 独 政 法 住 宅 融 援 機 構 ( 以 下 機 構 といいます )が う 融 機 関 の 住 宅 ローン 貸 出 に 対 する 公 的 な 信 用 です 住 宅 融 資 は 融 機 関 の う 住 宅 ローン 貸 出 の 損 害 を 填 補 す

弁護士報酬規定(抜粋)

< F2D8A678F5B92CA E95FB8CF68BA CC A>

平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

PowerPoint プレゼンテーション

第316回取締役会議案

6-1 第 6 章 ストック オプション 会 計 設 例 1 基 本 的 処 理 Check! 1. 費 用 の 計 上 ( 1 年 度 ) 2. 費 用 の 計 上 ( 2 年 度 )- 権 利 不 確 定 による 失 効 見 積 数 の 変 動 - 3. 費 用 の 計 上 ( 3 年 度 )-

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

1_2013BS(0414)


Microsoft Word - 【QA】外貨MMF受付停止.doc

<4D F736F F F696E74202D2082C882E982D982C DD8ED88EE688F882CC82B582AD82DD C668DDA9770>

 

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

Microsoft Word - H20中小会計指針新旧対照表 doc

回 答 Q3-1 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 質 問 : 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 土 地 の 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 答 : あなたの 土 地 は 過 去 の 評 価 替 えで 評 価 額 が

(1) 貸 借 対 照 表 ( 平 成 26 年 11 月 30 日 現 在 ) ( 単 位 : 千 円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 4,623,985 流 動 負 債 3,859,994 現 金 及 び 預 金 31,763 支 払 手 形

(2) 非 破 綻 清 算 参 加 者 の 特 別 清 算 料 による 負 担 に 係 る 上 限 設 定 期 間 の 導 入 特 別 清 算 料 による 補 填 は 上 限 設 定 期 間 に 発 生 した 破 綻 について 最 初 の 破 綻 発 生 時 における 各 非 破 綻 清 算 参 加

注 記 事 項 (1) 四 半 期 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 無 (2) 会 計 方 針 の 変 更 会 計 上 の 見 積 りの 変 更 修 正 再 表 示 1 会 計 基 準 等 の 改 正 に 伴 う 会 計 方 針 の 変 更 : 無 2 1

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

平 成 27 年 度 第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 の 運 用 資 産 額 は 2 兆 4,339 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +2.05%となりました 実 現 収 益 率 は +1.19%です

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 23 年 4 月 1 日 至 平 成 24 年 3 月 31 日 ) 金 額 ( 単 位 : 百 万 円 ) 売 上 高 99,163 売 上 原 価 90,815 売 上 総 利 益 8,347 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 4,661 営 業 利 益

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

添 付 資 料 の 目 次 1.サマリー 情 報 (その 他 )に 関 する 事 項... 2 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動... 2 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用.

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

(2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 該 当 事 項 はありません (3) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 作 成 に 係 る 会 計 処 理 の 原 則 手 続 表 示 方 法 等 の 変 更 当

税制面での支援

1. 商 品 ( 契 約 )の 概 要 一 般 外 貨 定 期 預 金 とは 外 貨 預 金 ( 本 邦 通 貨 以 外 の 外 貨 建 ての 預 金 )のうち あらかじめ 預 金 の 期 間 を 定 め 原 則 としてその 期 間 中 は 払 い 戻 しの 請 求 に 応 じないことを 条 件 と

定款  変更

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

円 定 期 の 優 遇 金 利 期 間 中 に 中 途 解 約 す る と 優 遇 金 利 は 適 用 さ れ ず お 預 け 入 れ 日 か ら 解 約 日 ま で の 所 定 の 期 限 前 解 約 利 率 が 適 用 さ れ ま す 投 資 信 託 ( 金 融 商 品 仲 介 で 取 り 扱

資料8(第2回水害WG)

第 41 期

「経営者保証に関するガイドライン」に基づく保証債務の整理に係る課税関係の整理

目 次 貸 借 対 照 表 1 損 益 計 算 書 2 キャッシュ フロー 計 算 書 3 利 益 の 処 分 に 関 する 書 類 4 国 立 大 学 法 人 等 業 務 実 施 コスト 計 算 書 5 注 記 事 項 6 附 属 明 細 書 別 紙

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

Microsoft Word - ☆f.doc

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や


スライド 1

企業結合ステップ2に関連するJICPA実務指針等の改正について③・資本連結実務指針(その2)

Taro-別紙1 パブコメ質問意見とその回答

Microsoft PowerPoint - 表紙

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

任意整理について | 多重債務Q&A | 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会

<95BD90AC E93788C888E5A82CC8A FEE95F18CF68A4A97702E786C73>

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

Taro13-01_表紙目次.jtd

Microsoft PowerPoint - 基金制度

最 近 5 期 の 運 用 実 績 決 算 期 基 準 価 額 期 中 騰 落 率 公 社 債 組 入 比 率 純 資 産 総 額 円 % % 百 万 円 36 期 末 (2011 年 11 月 19 日 ) 3, 期 末 (2012 年 11 月 19 日

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

中 間 利 払 日 とし 預 入 日 または 前 回 の 中 間 利 払 日 からその 中 間 利 払 日 の 前 日 までの 日 数 および 通 帳 または 証 書 記 載 の 中 間 利 払 利 率 によって 計 算 した 中 間 利 払 額 ( 以 下 中 間 払 利 息 といいます )を 利

T T VWAPギャランティ 取 引 とは T T VWAPギャランティ 取 引 とは これまでの 成 行 や 指 値 とは 異 なる 東 海 東 京 証 券 が 提 供 する 新 しい 形 の 売 買 方 法 です その 方 法 とは 1 金 融 商 品 取 引 所 ( 以 下 取 引 所 )に

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

スライド 1

第1章 簿記の一巡

39_1

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税


1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

< DE096B1838C837C815B ECA905E93FC2E786C7378>

<4D F736F F D20975A817C D9195DB8FD88F5A91EE838D815B F824F A2E646F63>

< F2D91E F18BDF91E389BB955C8E D8E9689EF2E>

損 益 計 算 書 ( 平 成 25 年 10 月 1 日 から 平 成 26 年 9 月 30 日 まで) ( 単 位 : 千 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 304,971 営 業 費 用 566,243 営 業 総 損 失 261,271 営 業 外 収 益 受 取 利 息 3,545

Transcription:

サブプライム 問 題 2008 年 10 月 17 日 危 機 の 起 源 住 宅 バブルの 誕 生 ( 住 宅 バブル 化 の 金 融 政 策 の 失 敗 ) サブプライム 問 題 の 起 源 は 2000 年 後 半 に 起 きた IT バブルに 遡 る 当 時 FRB( 連 邦 準 備 銀 行 )は FF 金 利 (フェデラル ファンド 金 利 銀 行 間 短 期 金 利 )を 数 ヶ 月 の 間 に 6.5% から 3.5%まで 引 き 下 げて IT バブル 崩 壊 に 対 応 した ところが 2001 年 の 9.11 テロが 発 生 する FRB は この 事 件 を 受 けて 更 に 金 利 を 引 き 下 げた 2003 年 7 月 には アメリカの 金 利 は 1%という 半 世 紀 ぶりの 低 水 準 にまで 下 がり 1 年 間 その 水 準 にとどまったのだった 名 目 上 の 金 利 からインフレ 率 を 引 いた 実 質 短 期 金 利 は 31 ヶ 月 間 にわたってマイナスだった 実 質 金 利 がマイナスという 超 金 融 緩 和 政 策 は 住 宅 バブルと LBO(レバレッジド バイアウト/ 買 収 対 象 企 業 の 資 産 を 担 保 に 多 額 の 借 金 をして 買 収 を 実 行 する 投 資 手 法 )の 爆 発 的 増 加 をもたらした マイナス 金 利 というのは 資 金 を 借 りるコストが 事 実 上 無 料 だということを 意 味 する 資 金 の 貸 し 手 としては 借 りたい 者 がいなくなるまで 貸 し 続 けるのが 合 理 的 であるという ことになる そして その 通 りに 行 動 したのが 住 宅 ローン 各 社 だった 貸 付 基 準 を 緩 め さまざまな 新 手 法 を 導 入 して 売 上 を 伸 ばし 手 数 料 収 入 を 増 やしていったのである 2000 年 から 2005 年 半 ばにかけて アメリカの 既 存 住 宅 の 市 場 価 値 は 50% 以 上 も 上 昇 した 新 築 住 宅 建 設 も 凄 まじい 勢 いで 進 んだ 米 証 券 大 手 メリルリンチは 2005 年 前 半 に おけるアメリカの GDP 増 加 分 のおおよそ 半 分 は 住 宅 関 連 だと 推 計 した この 場 合 住 宅 関 連 というものには 住 宅 建 設 や 家 具 の 購 入 といった 直 接 的 なものと 住 宅 ローンの 1

借 り 換 えで 生 じた 余 剰 資 金 による 消 費 のような 間 接 的 なものとの 2 通 りがあった 1997 年 から 2006 年 にかけてアメリカの 消 費 者 が ローンの 借 り 換 えや 転 売 などの 手 法 で 住 宅 資 本 ( 住 宅 の 市 場 価 値 からローンの 残 債 を 引 いた 金 額 )から 推 計 9 兆 ドルの 現 金 を 引 き 出 している 1 2000 年 以 降 このような 住 宅 資 本 の 現 金 化 が 個 人 消 費 の 3% 相 当 を 賄 っていると 推 計 された 特 に 2006 年 第 一 四 半 期 は 住 宅 資 本 の 現 金 化 は 個 人 の 可 処 分 所 得 の 10%に 達 している 2 このような 背 景 の 中 2007 年 8 月 今 回 の 金 融 危 機 が 始 まった この 月 に 主 要 先 進 国 の 中 央 銀 行 が それぞれの 国 の 銀 行 システムに 資 金 を 供 給 しなければならないことを 認 め たのである 危 機 の 進 展 は 以 下 の 通 りだ 2007 年 8 月 6 日 アメリカン ホーム モーゲージ( 米 大 手 住 宅 ローン 会 社 )が 倒 産 8 月 9 日 BNP パリバ 銀 行 ( 仏 )が 系 列 3 ファンドの 営 業 を 一 時 停 止 短 期 資 金 市 場 から 資 金 が 干 上 がる 欧 州 中 央 銀 行 は ユーロ 圏 の 各 銀 行 に 950 億 ユーロを 注 ぎ 込 む FRB 日 銀 もこれに 追 随 8 月 10 日 欧 州 中 央 銀 行 追 加 で 610 億 ドルを 資 金 供 給 FRB 無 制 限 資 金 供 給 を 宣 言 8 月 13 日 欧 州 中 央 銀 行 さらに 477 億 ユーロを 資 金 注 入 FRB 日 銀 も 追 随 ゴールドマン サックスが 系 列 のファンドに 30 億 ドルの 緊 急 融 資 8 月 16 日 カントリーワイド ファイナンス 社 ( 全 米 最 大 の 住 宅 ローン 会 社 )が 融 資 枠 を 使 い 切 ってしまったことを 宣 言 した ラムズ 社 ( 豪 の 住 宅 ローン 会 社 )も 資 金 繰 りが 苦 しいことを 認 めた 8 月 17 日 FRB 割 引 率 ( 銀 行 への 貸 出 金 利 )を 0.5% 引 き 下 げた 先 進 諸 国 の 中 央 銀 行 は さらに 多 額 の 資 金 を さらに 長 期 にわたって 金 融 システムに 供 給 せざるを 得 ず かつてないほど 多 様 な 証 券 を 担 保 として 預 ることになった 9 月 13 日 ノーザン ロック( 英 最 大 住 宅 ローン 銀 行 )が 破 綻 寸 前 であることを 明 らかに した イギリスで 1 世 紀 ぶりの 取 り 付 け 騒 ぎ 1 元 経 済 諮 問 委 員 会 委 員 長 のマーティン フェドスタインによる 推 計 2 2005 年 FRB 調 査 より 2

実 質 マイナス 金 利 下 で 詐 欺 同 然 の 貸 し 出 しを 行 う 金 融 機 関 や 不 動 産 ブローカー IT バブル 以 降 の 低 金 利 下 において 住 宅 価 格 が 二 桁 成 長 を 続 け 投 機 も 活 発 になった 不 動 産 の 価 値 が 金 利 以 上 に 上 昇 すると 予 想 されるときには 自 分 が 住 むのに 必 要 な 以 上 に 所 有 することは 賢 明 な 投 資 ということになる 2005 年 4 月 になるとアメリカ 人 の 購 入 する 住 宅 の 4 割 が 投 資 用 か 別 荘 用 になっていた 実 は 今 世 紀 に 入 ってからのアメリカ 人 の 実 質 所 得 の 中 央 値 ( 普 通 の 人 のデータを 知 る 上 での 指 標 )を 見 るかぎりでは その 伸 び 率 はいたって 微 弱 のものでしかなかった 普 通 のアメリカ 人 の 経 済 力 は 決 して 力 強 い 成 長 を 見 せていたわけではなかったのだ そこで 住 宅 ローンの 貸 し 手 は 詐 欺 同 然 の 工 夫 でもって 一 般 庶 民 にも 住 宅 を 手 の 届 くようなもののように 見 せかけようと 画 策 した そのひとつが 変 動 金 利 ローン (たと えば 最 初 の 2 年 間 だけ 金 利 を 市 場 水 準 よりも 低 く 設 定 するといったものだった 2 年 後 にな ってローンの 利 子 が 上 がるときには 住 宅 価 格 はさらに 上 がっているし 返 済 を 続 けてい れば 信 用 も 増 すから もっと 条 件 の 良 いローンへの 借 り 換 えも 可 能 だと 借 り 手 は 説 得 された また ローン 会 社 は 借 り 換 えを 促 進 してそのたびに 手 数 料 を 受 け 取 った )があ る こうしてローンの 貸 付 の 基 準 が 緩 められ 一 般 の 借 り 手 ばかりでなく ローンを 組 むの が 難 しい( 信 用 度 の 低 い) サブプライム の 借 り 手 にもローンが 大 量 に 供 給 された サブ プライム ローンの 中 には 嘘 つきローン( 所 得 や 資 産 に 関 する 証 拠 書 類 の 提 示 をろくろ く 求 めないまま 借 り 手 に 貸 し 付 けるローン) や NINJA ローン(ニンジャ ローン/ No-Income No-Job no-asset ローン 無 所 得 無 職 無 資 産 の 個 人 に 貸 し 付 けるローン) なども 含 まれていた 証 券 化 という 言 葉 で 騙 された 投 資 家 さて アメリカでは 銀 行 や 貯 蓄 貸 付 組 合 ( 貯 蓄 と 住 宅 ローンに 特 化 した 金 融 機 関 )が 住 宅 ローン 融 資 を 決 めた 場 合 融 資 自 体 は 住 宅 ローンの 貸 付 を 専 門 に 行 う 業 者 ブローカー によって 貸 し 付 けられ そうして 発 生 した 住 宅 ローン 債 権 が 銀 行 に 集 められ まとめて 証 券 会 社 に 売 られるのが 一 般 的 だ その 後 証 券 会 社 は 買 い 取 った 住 宅 ローン 債 権 を 一 ま とめの 証 券 にして 格 付 け 機 関 ( 証 券 の 発 行 体 から 資 金 をもらって 証 券 の 審 査 を 行 う 民 間 組 織 審 査 基 準 があいまいということで 問 題 視 されている)からお 墨 付 きを 受 けて 機 関 投 資 家 に 売 りつけるのである このとき 証 券 会 社 はリスクの 高 い 住 宅 ローン 債 権 を 何 本 も 組 み 合 わせて CDO( 資 産 担 保 証 券 の 一 種 )という 名 称 の 新 たな 資 産 担 保 証 券 に 仕 立 てて 売 却 した CDO は 何 千 も のローンの 利 払 いと 返 済 から 生 じるキャッシュフローを 一 括 して これをさまざまな 組 み 合 わせかならなる 金 融 商 品 に 分 割 しなおしたもので 利 回 りやリスクが 複 雑 化 する 半 面 さまざまな 投 資 需 要 に 応 えることが 出 来 るという 触 れ 込 みだった これらの CDO のおそらく 8 割 程 は 格 付 け 会 社 から 最 高 レベルの AAA(トリプルエー) 3

の 格 付 けを 与 えられた これよりも 格 付 けの 低 い CDO は 元 になっている 住 宅 ローンが 不 良 債 権 化 したときに 負 わされるリスクが 高 かったが その 分 利 回 りが 高 かった しかも 銀 行 や 格 付 け 機 関 はこのリスクを 大 幅 に 過 小 評 価 していた こうした 証 券 化 は リスクを 段 階 評 価 し 元 になる 資 産 を 分 散 させることで リスクを 低 くするとされていた ところが 実 際 には 住 宅 ローンの 債 権 の 所 有 権 を 借 り 手 と 直 接 やりとりする 銀 行 から 借 り 手 とはまるで 無 関 係 の 投 資 家 へと 次 々に 移 転 することでリス クを 高 めてしまったのだ 債 権 のリスクを 他 人 が 引 き 受 けるのであれば ローンの 貸 し 手 の 貸 付 審 査 は どうしても 緩 くなってしまう 典 型 的 なモラル ハザード( 倫 理 崩 壊 )で ある しかも ローンの 貸 し 付 けから 最 後 のローン 債 権 の 売 却 まで 各 段 階 で 手 数 料 が 発 生 する 売 り 買 いされる 資 産 が 大 きければ 大 きいほど それを 扱 う 金 融 機 関 のボーナスも 多 額 となった それが 住 宅 バブルを 急 激 に 膨 張 させた 2005 年 から 前 述 したような 証 券 化 が 過 熱 した これらの 合 成 金 融 商 品 は 簡 単 に 作 り 出 すことが 出 来 た その 結 果 リスクの 高 い 証 券 が 実 際 に 供 給 されている 資 産 の 何 倍 に も 増 えた 証 券 会 社 は CDO を 更 に 分 解 して 組 みなおし CDO2 更 にもう 一 回 分 解 し て 組 みなおした CDO3 まで 作 り 出 していった 格 付 けの 低 い CDO でも 格 付 けの 高 い 債 券 と 組 み 合 わせることで AAA の 格 付 けが 与 えられることがあった こうして AAA 総 量 を 上 回 る 残 高 の AAA 債 券 が 生 み 出 され しまいには 総 取 引 量 の 半 分 にまで 達 した 安 易 な 証 券 化 ブームは 住 宅 ローン 債 券 に 限 定 されず 他 の 形 の 債 券 にまで 広 が った 合 成 証 券 市 場 の 半 分 を 軽 く 上 回 る 割 合 を 占 めていたのは CDS(クレジット デ フォルト スワップ)である CDS は 複 雑 な 合 成 金 融 商 品 で 1990 年 代 初 頭 にヨーロッ パで 開 発 され 初 期 には 二 つの 銀 行 間 の 個 別 の 合 意 という 形 を 取 っていた CDS は 現 物 債 券 を 取 引 することなく その 発 行 体 の 信 用 リスク(デフォルト リスク)のみを 取 引 するための ツールであり 社 債 等 のデフォルトに 対 するプロテクション( 保 証 )を 売 買 する CDS 取 引 は 金 利 スワップと 同 様 相 対 取 引 で 行 われる 例 として ある A 銀 行 が X 社 の 社 債 の 信 用 リスクに 対 するプロテクションを B 銀 行 に 売 却 するとする X 社 債 がデフォルトした 場 合 には A 銀 行 が B 銀 行 CDS 取 引 で 想 定 された 元 本 相 当 額 を 支 払 うと 同 時 に B 銀 行 は A 銀 行 にデフォルトした 同 額 面 の 現 物 を 受 け 渡 すこととなる CDS 2 者 間 ( 買 い 手 と 売 り 手 )の 間 で 結 ばれた 次 のような 契 約 である 買 い 手 が 企 業 A( 参 照 企 業 と いう)への 貸 付 債 権 や 社 債 を 持 っている 場 合 などを 想 定 するとわかりやすい 4

買 い 手 は 売 り 手 に 定 期 的 にプレミアム( 保 険 料 )を 支 払 う 売 り 手 は 参 照 企 業 A がデフォルト( 債 務 不 履 行 )した 際 に あらかじめ 決 められたルー ルに 従 い その 買 い 手 の 損 失 を 補 償 する 企 業 A に 対 して 貸 付 債 券 などを 持 っている 銀 行 が CDS を 購 入 することにより 貸 し 倒 れのリ スクを 分 散 することが 可 能 となる 具 体 的 な 例 A 社 と B 社 がリスクの 高 い 社 債 L を 1 兆 円 ずつ 購 入 する 社 債 L を 対 象 にした CDS を A 社 と B 社 が お 互 いに 100 億 円 で 売 買 しあえば リスクプレミアムは 相 殺 されたまま 社 債 L の 引 当 金 は BS から 消 える この 場 合 CDS が 清 算 されても A 社 B 社 間 での 金 の 移 動 は 起 こらないが 社 債 L が 900 億 ま で 値 下 がりした 場 合 CDS で 消 したリスクが 突 如 として 9100 億 円 の 実 際 の 損 失 として 発 生 す る 具 体 的 な 例 2 倒 産 リスク 100%の 社 債 Zを 100 万 円 分 購 入 する 利 回 りは 年 30%で 30 万 円 である 社 債 Zを 対 象 にした CDS を 100 万 円 分 購 入 する これによってZ 社 が 倒 産 しても 社 債 元 本 は CDS で 帰 ってくるのでリスクは 0 である 通 常 は 社 債 の 利 回 りが30 万 円 で CDS の 保 険 料 は50 万 円 両 建 てすると20 万 円 の 損 のはずだが A 社 とB 社 が 社 債 Zを 100 万 ずつ 購 入 し A 社 はB 社 が 保 有 する 社 債 Zに 対 してCDSを 引 き 受 け B 社 は A 社 が 保 有 する 社 債 Zに 対 して CDS を 引 き 受 けると CDS 保 険 料 の50 万 は 相 殺 されて0 円 になるので Z 社 が 倒 産 するまでは 両 社 は 利 回 り30%の 社 債 を 引 当 金 無 しで 保 有 することができる CDS が 開 発 される 以 前 には 資 産 構 成 を 分 散 したいと 望 む 銀 行 は 債 権 を 細 切 れにして 売 却 するしかなかったが それには 債 券 の 借 り 手 の 合 意 を 得 られねばならず 面 倒 だった それだけに 借 り 手 の 合 意 なしで 事 実 上 債 権 を 売 り 買 い 出 来 る CDS は 金 融 界 で 流 行 した CDS 契 約 の 文 言 は 標 準 化 され 残 高 は 2000 年 には 1 兆 ドル 前 後 まで 膨 れ 上 がっていた 2000 年 を 過 ぎると 今 度 はヘッジファンドが CDS 業 界 に 参 入 してくる 債 券 投 資 に 特 化 したヘッジファンドは 事 実 上 無 認 可 の 保 険 会 社 として 機 能 し 始 めた CDO などの 証 券 を 保 証 することで 保 険 手 数 料 を 稼 いでいたのだ だが こうした 保 5

証 の 値 打 ちは 怪 しげであることがしばしばであった 最 終 的 な 貸 し 手 も 借 り 手 も 取 引 の 詳 細 を 知 らないままに 契 約 が 成 立 していったからである それでも CDS 市 場 は 爆 発 的 に 成 長 し 名 目 資 産 ではあらゆる 市 場 を 上 回 るようになった 現 在 CDS 契 約 の 残 高 は 42.6 兆 ドルと 推 定 されている これはアメリカの 家 計 の 全 資 産 の 合 計 にほぼ 等 しい 金 額 である 米 国 債 の 市 場 規 模 4.5 兆 ドルはもちろん アメリカの 上 場 株 式 の 時 価 総 額 11 兆 ドルさえも 軽 く 凌 駕 する 今 回 のサブプライム 問 題 の 余 波 により この 市 場 に 大 問 題 が 起 こることは 必 至 だ 証 券 化 ブームは 借 入 金 のとんでもない 膨 張 を 引 き 起 こした 通 常 の 債 券 を 保 有 するには 額 面 の 10%の 自 己 資 金 が 必 要 だが CDSを 使 って 組 み 立 てられた 合 成 債 券 の 場 合 自 己 資 本 は 1.5%まで 引 き 下 げられる 債 券 間 のリスクのちょっとした 差 でも 自 己 資 本 に 比 べれば 十 分 に 大 きく 売 り 買 いすれば 高 収 益 を 上 げられることになり そ うして 盛 んになった 売 り 買 いが 債 券 のリスクプレミアムを 引 き 下 げた 警 鐘 を 鳴 らす 声 が 全 くなかったわけではない 1994 年 キダー ピーボディー 550 億 ドルの 損 失 総 額 を 出 し 破 綻 2000 年 FRB 元 理 事 エドワード グラムリッヒがサブプライムローン 市 場 につい ての 警 告 2002 年 チャールズ キンドル バーガー アメリカの 住 宅 バブルについて 警 鐘 2006 年 ニューヨーク 大 学 ヌリエル ルビーニ 教 授 が 住 宅 バブルが 不 況 をもたら す と 予 測 だが 今 回 のバブルがこれほど 長 続 きし これほど 大 きくなるとは 誰 一 人 とし て 予 想 できなかった 住 宅 価 格 が 下 がる 方 に 賭 けたヘッジファンドは 多 数 あったものの どれも 住 宅 市 場 の 崩 壊 を 見 誤 って 大 損 を 出 してしまい 結 局 その 賭 けを 放 棄 してしまっ た 問 題 の 兆 候 が 見 られるようになったのは 2007 年 のことだった 2 月 22 日 HSBC 銀 行 が 米 住 宅 ローン 事 業 のトップを 解 雇 108 ドルの 損 失 3 月 9 日 住 宅 メーカーDRホートン 社 が サブプライム 住 宅 ローン 損 失 についての 警 告 3 月 12 日 サブプライム 住 宅 ローン 最 大 手 の 一 つ ニュー センチュリー ファイナ ンシャル 社 が 倒 産 の 噂 で 上 場 停 止 6

3 月 13 日 住 宅 ローンの 返 済 の 遅 れと 住 宅 の 抵 当 の 流 れが 新 記 録 を 樹 立 3 月 16 日 アクレディッド ホーム レンダーズ ホールディング 社 が 額 面 27 億 ドル のサブプライム 債 券 を 大 幅 に 割 り 引 いて 売 りに 出 した 4 月 2 日 ニュー センチュリー ファイナンシャル 社 は 不 良 債 権 を 何 十 億 ドル 分 も 買 い 戻 させられ 倒 産 申 請 欧 米 金 融 機 関 の 巨 額 損 失 が どこまで 膨 張 するか まるで 見 通 しが 立 たない のは 保 有 資 産 の 価 格 下 落 が 底 なしだからである 例 えば リーマンが 持 ってい た 問 題 資 産 の 評 価 は 破 綻 直 前 の 第 3 四 半 期 に 第 2 四 半 期 のそれと 比 べて 大 幅 に 下 げられた( 下 図 参 照 ) リーマンの 問 題 資 産 ( 額 面 100) 第 2 四 半 期 第 3 四 半 期 Alt-A(プライムとサブプライムの 中 間 的 信 用 度 ローン) 63 39 サブプライム 55 34 ABSCDO( 債 務 担 保 証 券 ) 35 29 サブプライムは3 分 の1まで 目 減 りしているが 一 般 的 な 見 通 しを 大 幅 に 上 回 るデフォルト 率 や 損 失 率 を 織 り 込 んだ 水 準 で かなり 保 守 的 な 評 価 だ 金 融 機 関 が 評 価 水 準 を 明 らかにするのは 珍 しいが このリーマン 評 価 による 下 落 度 を 他 の 欧 米 主 要 機 関 の6 月 末 の 保 有 残 高 に 当 てはめ 損 失 の 予 想 発 生 額 を 算 出 したのが 下 表 である ABSCDO サ ブ プラ イム Alt-A から 見 た 欧 米 金 融 機 関 損 失 シ ミ ュレ ーシ ョ ンと 問 題 資 産 残 高 ( 単 位 : 億 ドル) 社 名 自 己 資 本 SBCD サブプラ 予 想 損 失 額 予 想 損 失 額 対 自 LBO 商 業 用 イム Alt-A 己 資 本 不 動 産 関 連 そ の 他 問 題 資 産 メリルリンチ 348 60 17 5.0 815 モルガン スタンレ 357 0 142 ー ゴールドマン サッ 455 54 227 クス シティグループ 1,366 388 110 8.0 749 JP モルガン チェー ス 1,331 298 114 8.5 1790 7

社 名 自 己 資 本 SBCD サブプラ 予 想 損 失 額 予 想 損 失 額 対 自 LBO 商 業 用 イム Alt-A 己 資 本 不 動 産 関 連 そ の 他 問 題 資 産 バンク オブ アメ 1,627 67 11 0.7 160 リカ UBS 532 131 44 6.6 322 ドイツ 銀 行 503 12 2 0.4 610 クレディスイス 375 19 7 1.9 297 シティグループや UBS といった 苦 境 が 囁 かれる 金 融 機 関 の 自 己 資 本 に 対 する 予 想 損 失 額 比 率 は6~8% 台 だった LBO 商 業 用 不 動 産 担 保 ローン その 他 の 問 題 資 産 は シミュレーションの 対 象 とはしていないが 今 後 損 失 を 計 上 拡 大 するのは 間 違 いない これらの 指 数 は 共 に 下 落 し 続 けているからだ シティは これらの 問 題 資 産 の 保 有 比 率 が 高 く 今 後 その 1 割 が 毀 損 されることになったとして 70 億 ドル 近 い 損 失 を 更 に 計 上 することになる メリルの 問 題 資 産 は 800 億 ドル 超 で 自 己 資 本 の 2 倍 を 優 に 超 える 救 済 合 併 を 求 めるはずである 住 宅 ローンで 最 も 信 用 度 が 高 いプライムローンでさえ 延 滞 率 上 昇 に 悩 まされ 始 めている JP モルガンの 試 算 では 来 年 中 には 焦 げ 付 きが 第 2 四 半 期 の 三 倍 になると 予 想 している ホームエクイティローンも 今 後 更 に 焦 げ 付 きが 増 加 して 行 く ノンリ コースでの 融 資 をしている 州 が 半 分 ある ノンリコースは 対 象 資 産 ( 自 宅 ) 以 外 の 資 産 ( 現 金 など)による 返 済 を 求 めないから 借 り 手 は 容 易 に 返 済 放 棄 してしまい 焦 げ 付 き 増 加 に 拍 車 がかかる 一 部 の 金 融 機 関 ではオークションレート 証 券 (ARS)の 買 戻 しを 迫 られている これは 一 定 期 間 ごとに 金 利 を 見 直 す 債 券 で 主 に 地 方 自 治 体 が 発 行 している 今 年 に 入 って 信 用 収 縮 に 窮 し 始 めた 投 資 家 が ARS の 入 札 を 敬 遠 し 始 めた 入 札 が 成 立 しない と 入 札 前 の 投 資 家 は 換 金 できなくなり 発 行 体 は 予 め 設 定 された 最 高 金 利 を 払 わなけれ ばならなくなる こうしたリスクの 説 明 が 不 十 分 ということで 主 要 金 融 機 関 は 買 戻 し をする 羽 目 となった その 金 額 はメリルで 120 億 ドル ワコビアで 85 億 ドル UBS で 83 億 ドル シティで 73 億 ドルに 上 る 買 い 取 った 後 も 当 然 こういった 投 資 家 に 敬 遠 された 証 券 が 額 面 で 売 れるはずがない モノラインに 保 証 を 受 けているポジションについても 損 失 発 生 の 可 能 性 が 残 る MBIA アムバックの 格 下 げ 後 には 保 証 を 受 けている 証 券 化 商 品 の 評 価 も 下 げざるを 得 ない 8

欧 州 への 影 響 米 国 514 に 対 して 欧 州 752 米 国 発 の 金 融 危 機 は 既 に 欧 州 を 飲 み 込 んだ 米 格 付 け 大 手 のスタンダード& プアーズによると 9 月 25 日 に 破 綻 したワシントン ミューチュアルの 債 務 を 保 証 す るCDSを 組 み 込 んだ CDO は 全 世 界 に 1526 本 ばら 撒 かれた そのうち 514 本 を 米 国 752 本 を 欧 州 の 金 融 機 関 などが 保 有 している ちなみに 日 本 は 122 本 その 他 アジアが 138 本 欧 州 は 金 融 機 関 の 連 鎖 破 綻 が 相 次 ぐ 米 国 をはるかに 上 回 る 爆 弾 を 抱 えている ワシントン ミューチュアルのものだけではない 欧 州 金 融 機 関 のバランスシートの 資 産 サイドには いまだにサブプライム 関 連 を 含 む 債 券 関 連 商 品 が 詰 まっている 売 却 しようにも 市 場 自 体 が 消 えてしまったのも 同 然 だ 欧 州 のインターバンク 市 場 では 銀 行 同 士 の 疑 心 暗 鬼 が 強 まっている ワシントン ミューチュアル 以 降 利 息 が 低 いに もかかわらず ECB( 欧 州 中 央 銀 行 )への 預 金 残 高 が 増 え 続 ける 一 方 で 市 場 で 調 達 できない 銀 行 が 駆 け 込 み 貸 し 出 しも 急 増 している 仏 ベルギーのデクシア 英 HBOS などの CDS は 一 時 500 億 ドル 前 後 まで 跳 ね 上 がった 市 場 機 能 の 不 全 を 受 け 仏 ベルギー 政 府 はデクシアへの 資 本 注 入 を オ ランダ ベルギー 政 府 はフォルティスの 国 有 化 を 決 めるなど 国 家 主 導 の 銀 行 支 援 策 が 相 次 いだ 10 月 8 日 には 英 政 府 が 500 億 ポンド( 約 9 兆 円 )の 資 本 注 入 を 決 めた 年 内 に RBS バークレイズ HBOS の 買 収 手 続 きを 進 めているロイズ TSB など 八 行 の 優 先 株 を 250 ポンドで 買 い 取 る 加 えて 要 請 があれば 250 億 ポンドの 追 加 支 援 策 を 用 意 するというものだ そして 遂 に 米 国 欧 州 新 興 諸 国 十 カ 国 の 中 央 銀 行 による 追 加 利 下 げが 実 施 された 欧 州 主 要 金 融 機 関 の CDS(2008 年 6 月 末 時 点 ) 社 名 CDS 社 名 CDS(bpt.) (bpt.) RBS 285.8 フォルティス 273.3 ドイツ 銀 行 174.6 HBOS 284.2 BNPパリバ 72.7 HSBC 101.7 バークレイズ 247.5 コメルツ バンク 130 UBS 278.8 ロイズTSB 150 ソシエテ ジェネラル 105 ナティクス 335 ING 159.2 BBVA 99 バンコ サンタンデール 105.8 デクシア 380 クレディ スイス 105.5 スタンダード チャータード 63.7 9

サブプライム 問 題 をめぐる 主 な 動 き アメリカンホームモーゲージ 社 の 倒 産 や 仏 金 融 大 手 BNP パリバの 参 加 ファ ンド 凍 結 に 始 まった サブプライム 問 題 早 期 収 拾 という 市 場 関 係 者 の 予 想 とは 裏 腹 に 金 融 資 本 市 場 はほぼ 2~3ヶ 月 ごとに 大 揺 れに 見 舞 われている 一 つ 対 策 を 打 ち 出 してもすぐに 別 の 問 題 が 噴 出 する もぐらたたき の 様 相 を 呈 し 一 年 余 りを 経 て ついに 米 国 を 代 表 する 金 融 機 関 が 破 綻 する 事 態 へと 発 展 した 性 質 上 米 国 一 国 だけの 問 題 ではないために 信 用 不 安 を 煽 る 出 来 事 が 起 こるたびに 為 替 も 株 も 見 境 なく 反 転 する 方 向 に 動 き 出 し その 変 動 幅 は 今 までにないほど 広 い 為 理 論 や 過 去 のデータに 因 る 説 明 の 範 囲 を 大 きく 超 える 以 下 は サブプライム 問 題 をめぐる 主 な 動 き 1 証 券 化 商 品 ショック 07 年 7 月 31 日 ベア スタンズ 傘 下 のファンドが 破 綻 8 月 9 日 BNP パリバが 傘 下 のファンド 凍 結 を 発 表 17 日 FRB 公 定 歩 合 を0.5% 緊 急 引 き 下 げ 9 月 14 日 英 中 銀 ノーザンロックへの 救 済 融 資 を 発 表 2 金 融 機 関 の 巨 額 損 失 が 表 面 化 10 月 米 シティグループ メリルリンチなどが 相 次 ぎサブプライム 関 連 損 失 を 発 表 11 月 26 日 シティがアブダビ 投 資 庁 からの 出 資 受 け 入 れ 発 表 12 月 12 日 米 欧 5 中 銀 が 資 金 供 給 声 明 3モノライン 危 機 08 年 1 月 18 日 フィッチレーティングス 金 融 保 障 会 社 のアムバックを 格 下 げ 4ベアー 破 綻 3 月 16 日 米 JP モルガンがベア スタンズの 救 済 買 収 を 決 定 6 月 9 日 リーマンブラザーズが3-5 月 期 決 算 で 上 場 来 初 の 赤 字 60 億 ド ルを 緊 急 増 資 25 日 FRB が 利 下 げ 休 止 10

5 住 宅 公 社 不 安 7 月 11 日 米 住 宅 公 社 2 社 の 経 営 危 機 が 表 面 化 株 価 急 落 米 地 銀 インディマックが 破 綻 13 日 米 財 務 省 と FRB が 住 宅 公 社 への 緊 急 支 援 策 を 発 表 25 日 米 2 地 銀 が 破 綻 30 日 米 住 宅 公 社 支 援 法 が 成 立 8 月 6 日 フレディマックが4-6 月 期 決 算 で8 億 2100 万 ドルの 最 終 赤 字 を 計 上 8 日 ファニーメイが4-6 月 期 決 算 で23 億 ドルの 最 終 赤 字 を 計 上 22 日 通 信 社 が 韓 国 産 業 銀 行 がリーマン 出 資 を 検 討 と 報 道 9 月 7 日 米 政 府 住 宅 公 社 を 管 理 下 に 置 くと 発 表 合 計 2000 億 ドルの 優 先 株 購 入 枠 を 設 定 6リーマン 危 機 9 日 リーマンと 韓 国 産 業 銀 行 との 交 渉 が 決 裂 したと 報 じられ 株 価 急 落 10 日 リーマンが6-8 月 期 決 算 で 最 終 赤 字 が39 億 ドルに 達 するとの 見 通 しを 発 表 経 営 改 善 策 を 示 したが 株 価 は 続 落 11 日 リーマン 米 政 府 の 仲 介 で 身 売 り 先 を 模 索 しているとの 報 道 相 次 ぐ 12 日 リーマンの 株 価 が 年 初 来 高 値 から9 割 超 安 の 水 準 に リーマン 問 題 で 米 財 務 長 官 NY 連 銀 金 融 業 界 トップが 緊 急 会 合 週 末 も 続 行 14 日 英 バークレイズによるリーマン 救 済 買 収 交 渉 が 決 裂 15 日 リーマンが 連 邦 破 産 法 第 11 条 の 適 用 を 申 請 バンク オブ アメリカがメリルリンチ 買 収 で 合 意 と 発 表 18 日 英 銀 ロイズTSBが 英 銀 HBOSを 救 済 合 併 21 日 米 証 券 ゴールドマン サックスとモルガン スタンレーが 銀 行 持 ち 株 会 社 に 移 行 22 日 三 菱 UFJフィナンシャルグループがモルガン スタンレーに 出 資 23 日 ゴールドマン サックスが 巨 額 増 資 25 日 米 S&L 最 大 手 ワシントン ミューチュアルが 破 綻 7 米 下 院 金 融 安 定 化 法 案 否 決 29 日 米 下 院 が 金 融 安 定 化 法 案 否 決 ダウ 平 均 が 過 去 最 大 となる777ドル 下 落 英 住 宅 金 融 ブラッドフォード アンド ビングレーを 一 部 国 有 化 アイスランド 銀 行 グリトニルを 国 有 化 11

10 月 1 日 米 上 院 金 融 安 定 化 法 案 可 決 3 日 倍 金 融 安 定 化 法 案 成 立 6 日 ダウ 平 均 が1 万 ドル 割 れ 7 日 日 経 平 均 が 一 時 1 万 円 割 れ FRBがCP 購 入 8 日 世 界 10 中 銀 が 同 時 利 下 げ 日 経 平 均 が952 円 安 ポールソン 米 財 務 長 官 が 資 本 注 入 示 唆 9 日 シティグループ ワコビア 買 収 を 断 念 8G7 10 日 G7が 公 的 資 金 注 入 で 協 調 13 日 英 大 手 三 行 に 資 本 注 入 発 表 14 日 米 25 兆 円 資 本 注 入 発 表 必 要 公 的 資 金 は 約 150 兆 円 金 融 危 機 対 策 として 公 的 資 金 そして 投 資 銀 行 救 済 という 二 本 立 ての 政 策 を 揃 え 米 国 は 何 とか 深 刻 な 危 機 を 乗 り 切 る 手 立 てを 打 ったようにも 見 える だが この 公 的 資 金 投 入 が 不 良 債 権 購 入 のみに 使 われるのであれば その 効 果 は 限 定 的 であろう 日 本 の 不 良 債 権 問 題 処 理 においても 整 理 回 収 機 構 という 公 的 機 関 が 銀 行 から 不 良 債 券 を 買 い 入 れるという 仕 組 みを 作 ったが 実 際 に 金 融 システムを 再 建 したのは 銀 行 への 大 量 の 資 金 注 入 であった 日 米 で 異 なるのは 日 本 が 商 業 銀 行 の 問 題 であったのに 対 し 米 国 はシャドーバンキング( 影 の 銀 行 部 門 )と 呼 ばれる 規 制 対 象 外 の 金 融 問 題 であったことだ 米 国 金 融 を 大 雑 把 に 捉 えれ ば 商 業 銀 行 部 門 の 資 産 は 総 計 約 13 兆 ドルであり シャドー 部 門 では 約 10 兆 ドルと 推 定 され ている 後 者 に 含 まれるのは SIV(ストラクチャード インベストメント ビークル)と 呼 ばれる 簿 外 での CDO( 資 産 担 保 証 券 の 一 種 ) 投 資 や GSE( 政 府 支 援 機 関 ) 投 資 銀 行 ヘ ッジファンド 及 びプライベート エクイティ ファンドなどがレバレッジを 通 じて 保 有 する 金 融 資 産 である このシャドー 部 門 において どの 程 度 評 価 損 失 があるのかがこれまでの 焦 点 であり 金 融 機 関 はその 処 理 を 進 めると 同 時 に 増 資 を 行 い 何 とか 穴 埋 めをしてきた だ が 民 間 努 力 には 限 界 があった 今 回 の 公 的 資 金 はこのシャドー 部 門 を 中 心 に 保 有 されてき た 住 宅 ローンないしその 関 連 証 券 化 商 品 の 買 い 取 りに 充 当 されるという ただ 不 良 資 産 は シャドー 部 門 だけに 存 在 するものではない 当 然 商 業 銀 行 にも 存 在 する 住 宅 ローン 関 連 商 品 だけでなく 商 業 用 不 動 産 に 絡 んだ 融 資 やカードローンなど 個 人 融 資 企 業 融 資 つま り 景 気 後 退 期 に 現 れる 通 常 の 不 良 債 権 である 今 回 の 景 気 低 迷 は 大 不 況 クラスであり 12

かつ 長 期 化 する 可 能 性 が 高 い その 厳 しい 環 境 下 で 住 宅 ローン 以 外 の 不 良 債 権 もかなり の 規 模 へ 急 増 する 住 宅 関 連 の 不 良 資 産 だけを 除 去 すれば 銀 行 機 能 が 復 活 すると 考 えるのは 早 計 だ 現 時 点 で 必 要 となる 公 的 資 金 は 1 兆 4160 億 ドルで その 内 訳 は 下 表 の 通 りだ さらに シャドー 部 門 のもう 一 つの 主 役 であるヘッジファンドも 解 約 殺 到 で 破 綻 増 が 予 想 されるが 政 府 救 済 の 対 象 とはならないため CDS ポジションでの 損 失 を 被 る 金 融 機 関 が 増 えるかもし れない 米 政 府 は 市 場 予 測 を 大 きく 上 回 る 公 的 資 金 を 投 じる 必 要 に 見 舞 われる 可 能 性 がある 当 面 は 財 政 赤 字 によって 賄 うしかない 不 良 債 権 買 取 資 本 投 入 ベア スタンズ 救 済 AIG 救 済 GSE( 政 府 援 助 法 人 ) 救 済 不 良 資 産 買 取 合 計 2660 億 ドル 3110 億 ドル 290 億 ドル 850 億 ドル 250 億 ドル 7000 億 ドル 1 兆 4160 億 ドル 当 資 料 は により 作 成 されたものであり 投 資 判 断 の 参 考 となる 情 報 提 供 を 目 的 としたものです したがって 銘 柄 商 品 の 選 択 売 買 価 格 などの 投 資 に 関 わる 最 終 決 定 はお 客 様 ご 自 身 の 判 断 でなさるようお 願 い 申 し 上 げます また 当 資 料 にて 提 供 される 情 報 は が 信 頼 できると 判 断 した 情 報 源 をもとに 作 成 しておりますが その 内 容 及 び 情 報 の 正 確 性 完 全 性 または 適 時 性 に ついて 豊 商 事 は 保 障 せず また いかなる 責 任 を 持 つものではありません 以 上 の 点 をご 了 承 の 上 本 資 料 をご 覧 下 さい 13