目 次 1 章 序 論 1.1 英 文 アブストラクト 1 1.2 研 究 目 的 1 1.3 研 究 背 景 1 2 章 プログラムの 仕 様 2.1 概 要 2 2.2 開 発 環 境 3 3 章 自 動 採 譜 プログラムの 作 成 3.1 パラメータ 取 得 4 3.2 FFT 5 3.3



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1 章 序 論 1.1 英 文 アブストラクト Automatic transcription is a theme that a lot of researchers have been studied so far. The purpose of this study is to develop a program that transcribes from the music signal automatically. First, the system obtains Fourier coefficients F[k] from the music signal f(i). Second, the system evaluates the basic frequency from F[k]. Third, the system obtains the correlation between F[k] and the instrument data that is has been prepared in advance. Finally, the system determines the instrument from the correlation, and outputs the information such as the instrument type, pitch and time as a file. Keyword: digital music, automatic transcription, multi-pitch analysis 1.2 研 究 目 的 コンピュータを 用 いて 音 楽 信 号 から 楽 譜 を 自 動 生 成 するという 自 動 採 譜 のアルゴリズム の 研 究 を 行 う 更 に 音 声 ファイル(WAVE 形 式 )を 入 力 すると その 波 形 を 解 析 し 結 果 を 別 ファイル(MIDI 形 式 )として 出 力 するプログラムの 開 発 を 行 う 1.3 研 究 背 景 今 日 ではデジタル 音 楽 についての 技 術 は 大 きく 進 歩 し アナログで 演 奏 された 音 をデジ タルのデータで 取 り 込 むことや そのデータからアナログの 音 に 限 りなく 近 い 音 を 出 力 す ることが 可 能 となっている 更 には 全 てデジタル 上 で 音 楽 を 作 成 することも 簡 単 になった しかしながら その 音 楽 を 構 成 する 単 音 に 分 解 する 採 譜 技 術 は 未 だ 確 立 された 方 法 はな く 研 究 の 域 を 出 ないままでいる[1] 例 えばデジタル 音 楽 を 分 析 するために 音 高 解 析 楽 器 判 定 曲 中 のテンポ( 速 さ)の 解 析 など 様 々な 研 究 が 進 められている 本 研 究 では 多 重 音 高 解 析 楽 器 判 定 についての 処 理 を 行 うプログラムを 製 作 した 1

2 章 プログラムの 仕 様 2.1 概 要 本 研 究 で 作 成 するプログラムは WAVE 形 式 ファイルの 名 前 と 曲 中 のテンポを 入 力 する と 自 動 採 譜 を 行 った 結 果 を MIDI 形 式 ファイルで 出 力 するものである WAVE(RIFF Waveform Audio Format)という 形 式 は 音 声 データ 記 述 のために 開 発 されたフォーマットであり RIFF(Resource Interchange File Format)の 一 種 である[2][3] WAVE 形 式 ファイルは 44 バイトのヘッダと 波 形 データから 成 っており ヘッダにはそのフ ァイルの 情 報 が 記 述 されている 本 研 究 では ヘッダ 中 の サンプリングレート チャ ンネル 数 データサイズ そして 波 形 データの 情 報 を 使 用 する また MIDI(Musical Instrument Digital interface)という 形 式 は 電 子 楽 器 の 演 奏 デー タを 機 器 間 でデジタル 転 送 するために 策 定 された 規 格 である 本 プログラムは WAVE 形 式 ファイルに 記 述 された 数 値 データをフーリエ 変 換 し その 結 果 から 周 波 数 解 析 を 行 って 音 高 解 析 や 楽 器 判 定 を 行 う 大 まかな 処 理 の 流 れを 以 下 に 示 す 1 パラメータ 取 得 WAVE 形 式 ファイルから 各 種 パラメータを 取 得 する 2 高 速 フーリエ 変 換 ( 以 下 FFT) N 個 (N = 2 X )の 数 値 データから 周 波 数 スペクトルを 求 める 3 基 音 検 出 周 波 数 スペクトルからピークを 検 出 し その 中 から 中 心 周 波 数 を 求 める 4 音 高 解 析 中 心 周 波 数 はどのオクターブで 12 音 技 法 で 表 すとどの 音 なのかを 求 める[4] 5 楽 器 判 定 用 意 された 楽 器 データと 比 較 し 何 の 楽 器 が 音 を 発 しているのかを 求 める なお 楽 器 数 登 場 楽 器 は 予 め 判 明 しているものとした 5までを 行 った 後 もまだ 未 判 定 の 音 が 残 っていると 判 定 された 場 合 3 ~ 5を 繰 り 返 し 行 う 6 ファイル 出 力 解 析 結 果 を MIDI 形 式 で 出 力 する 各 項 目 の 詳 細 については 3 章 で 解 説 する 2

2.2 開 発 環 境 開 発 環 境 は 以 下 の 通 りである OS: Windows8 使 用 ソフト: Microsoft Visual Studio 2013 SoundEngine Free Domino( 音 源 は Microsoft GS Wavetable Synth) 使 用 ライブラリ: MIDIData ライブラリ[5] 使 用 言 語 : C 言 語 3

3 章 自 動 採 譜 プログラムの 作 成 3.1 パラメータ 取 得 最 初 に WAVE 形 式 ファイルを 読 み 込 み ヘッダの 情 報 全 てとデータを 取 得 する なおテ ンポは 予 め 判 明 しているものとしユーザが 事 前 に 指 定 する テンポは 1 分 間 中 の 4 分 音 符 の 数 を 示 すもので BPM(Beats Per Minute)とも 呼 ばれる 例 えばテンポ 60 なら 1 分 で 60 個 つまり 1 秒 おきに 4 分 音 符 が 登 場 する また 何 分 音 符 ごとに 採 譜 するかを 決 める 採 譜 間 隔 を 事 前 に 設 定 しておく この 採 譜 間 隔 とテンポ サンプリング 周 波 数 そしてチャンネル 数 から 1 つの 採 譜 間 隔 分 音 符 のデー タ 数 を 求 め それを 解 析 幅 とする 次 に 行 う FFT はこの 解 析 幅 おきに 実 行 する 以 下 に 解 析 幅 を 求 める 式 を 示 す 解 析 幅 = サンプリングレート チャンネル 数 4 採 譜 間 隔 60 テンポ チャンネル 数 が 2 であった 場 合 データは L R L R (L: 左 チャンネルのデータ R: 右 チャンネルのデータ)と 記 述 されるため 解 析 幅 が 2 倍 になる WAVE ファイルが 1 秒 の 間 に 持 つデータ 数 はサンプリングレート チャンネル 数 分 であるため テンポ 60 4 分 音 符 で 採 譜 する 場 合 に 解 析 幅 がサンプリングレート チャンネル 数 になるよう 解 析 幅 を 設 定 した またこの 解 析 幅 を 用 いて ファイルのデータサイズ(byte)からデータが 採 譜 間 隔 で 設 定 し た 音 符 何 個 分 の 長 さなのかを 計 算 し FFT を 行 う 総 回 数 を 求 めておく なお FFT を 行 う 際 に 音 の 立 ち 上 がりを 考 慮 してデータ 取 得 位 置 をある 程 度 ずらしノイズカットを 行 うため この 分 をデータサイズから 引 く 必 要 がある 以 下 に 式 を 示 す FFT 総 回 数 = ( データサイズ 2 ノイズカットデータ 数 ) 解 析 幅 一 般 的 な WAVE 形 式 ファイルのデータは short 型 (2byte)で 構 成 されているのでデータサ イズを 2 で 割 ることでデータ 総 数 を 求 めている また 解 析 幅 が FFT に 用 いるデータ 数 N を 下 回 るとき 最 後 の FFT を 行 う 際 に 要 素 が 足 りなくなる 可 能 性 があるため FFT の 総 回 数 を 1 減 らす 4

3.2 FFT( 高 速 フーリエ 変 換 ) 3.1 で 求 めた 解 析 幅 おきに FFT 総 回 数 分 FFT を 行 う データの 開 始 位 置 の 求 め 方 を 以 下 に 示 す データ 開 始 位 置 = 解 析 幅 現 在 の FFT 回 数 + ノイズカットデータ 数 FFT で 数 値 データをフーリエ 係 数 へと 変 換 すると 使 用 したデータ 数 N と 同 じ 個 数 だ けフーリエ 係 数 が 求 まる しかしフーリエ 係 数 は 中 央 の 値 を 挟 んで 点 対 称 的 に 値 が 並 んで いるので 本 プログラムでは 前 半 の N 2 個 のフーリエ 係 数 のみ 使 用 する このフーリエ 係 数 は 0 [Hz] サンプリングレート 2 [Hz] までの 周 波 数 の 分 布 を N 2 個 の 要 素 で 表 している このため 1 つのフーリエ 係 数 が 表 す 周 波 数 の 幅 は 周 波 数 幅 = ( サンプリングレート 2 ) ( N 2 ) [Hz] となる 音 のピッチを 判 定 するためにはサンプリングレート 2 と N 2 の 値 がなるべく 近 いほうが 良 いが N を 増 やすと 使 用 データ 数 が 増 え 次 の 音 符 のデータを 含 んで 精 度 が 落 ちることが 予 想 されるので サンプリングレートに 対 して N を 適 切 な 値 に 定 めることが 必 要 である なお 次 の 基 音 検 出 でピークの 検 出 を 行 うため FFT を 終 えるごとにフーリエ 変 換 の 結 果 を 配 列 へ 保 存 することを 必 要 回 数 分 だけ 繰 り 返 す 3.3 基 音 検 出 基 音 とは 様 々な 周 波 数 のサイン 波 から 構 成 される 音 の 中 で 基 準 になる 大 元 のサイン 波 のことをいう[6] この 基 音 は 音 を 構 成 するサイン 波 の 中 で 一 番 大 きい 成 分 であるという わけではない 音 には 基 音 を 底 とした 整 数 倍 音 や 非 整 数 倍 音 が 含 まれており その 倍 音 成 分 のほうが 基 音 より 大 きいこともある このことを 図 1(ピアノの 周 波 数 構 成 例 ) 図 2(ト ランペットの 周 波 数 構 成 例 )を 用 いて 説 明 する これらのグラフは FFT によって 得 られたフーリエ 係 数 ( 振 幅 成 分 )をグラフ 化 したもの である ピアノは 周 波 数 が 最 も 低 いピークが 一 番 大 きいが トランペットはそうではない しかし 双 方 の 音 は 同 じオクターブ 4 番 目 のド(C)の 音 である 以 上 を 考 慮 し 本 プログ ラムの 基 音 検 出 ではしきい 値 を 設 定 してある 程 度 の 大 きさを 持 つ 最 も 低 いピーク 周 波 数 を 基 音 とした 5

2500 2000 1500 1000 ピアノ 500 0-500 1 10 100 1000 10000 図 1. ピアノのド(C)の 音 の 周 波 数 構 成 例 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0-100 1 10 100 1000 10000 図 2. トランペットのド(C)の 周 波 数 構 成 トランペット さらに 基 音 検 出 を 行 った 後 鳴 っている 音 の 状 態 を 以 下 の 3 通 りに 分 類 し 次 の 音 高 解 析 に 進 むかどうかの 判 定 を 行 う 状 態 1. 音 が 発 せられた 状 態 ( 発 音 ) 状 態 2. 音 が 前 の 時 間 から 継 続 して 鳴 っている 状 態 ( 継 続 音 ) 状 態 3. 音 がない 状 態 ( 消 滅 ) 状 態 1 のときは 音 高 解 析 へ 進 み 状 態 2 または 状 態 3 の 場 合 は 音 高 解 析 以 降 の 処 理 は 行 わずに 次 の 時 刻 の FFT 処 理 へ 移 る これらの 状 態 を 判 別 するために 条 件 式 を 2 つ 用 いて 処 理 を 行 った 図 3 はそのフローチャートである 6

図 3. 音 の 状 態 を 分 類 するフローチャート 3.4 音 高 解 析 音 高 解 析 では 基 音 の 周 波 数 がどのオクターブで 十 二 音 技 法 の 何 の 音 なのかを 計 算 で 求 める 具 体 的 には 基 音 の 周 波 数 が 基 準 ピッチの 何 倍 であるかを 求 めることで 実 装 する ここで 基 準 ピッチとは オクターブ 4 番 目 のラ(A)の 周 波 数 のことを 指 すが 曲 によって 基 準 となる 周 波 数 が 異 なることがあるため 注 意 が 必 要 である[7] 今 回 は 国 際 標 準 ピッチで ある A = 440 [Hz]を 使 用 した 十 二 音 技 法 では 一 つのオクターブは 12 個 の 音 に 分 けられ 各 音 の 周 波 数 は 基 準 ピッチ の 周 波 数 値 から 表 1 のように 求 めることができる 基 音 の 周 波 数 値 を 乗 算 もしくは 除 算 し 440 することで 近 づけていき ある 程 度 まで 近 づ いた 時 点 で 計 算 を 終 了 し 次 の 楽 器 判 定 に 移 る なお 今 回 はラの 音 の 上 下 1 音 との 中 間 点 をしきい 値 とした 7

表 1. 音 の 周 波 数 の 計 算 方 法 ( 等 分 平 均 律 音 階 [8]) オクターブ 音 名 周 波 数 [Hz] 2 ラ 440 2 24/12 = 110 3 ラ 440 2 12/12 = 220 4 ソ 440 2 2/12 = 392 4 ソ 440 2 1/12 = 415.3 4 ラ 440 4 ラ 440 2 1/12 = 466.16 4 シ 440 2 2/12 = 493.88 5 ラ 440 2 12/12 = 880 6 ラ 440 2 24/12 = 1760 3.5 楽 器 判 定 楽 器 判 定 はテンプレートマッチングを 用 いて 行 う 判 定 を 行 いたい 楽 器 の 音 データを 予 め 用 意 しておき そのデータから 数 点 選 んで 相 関 R を 求 め R の 値 が 1 に 最 も 近 い 楽 器 を 解 析 結 果 として 採 用 する 今 回 はピアノとトランペットの 二 つの 楽 器 にのみ 対 応 している ため 違 いがわかりやすい 基 音 第 2 倍 音 第 3 倍 音 の 3 点 から 相 関 R を 求 めた 結 果 は 各 楽 器 の 出 力 用 配 列 へ 格 納 する なお それぞれの 楽 器 の 同 時 発 音 可 能 数 を 考 慮 して それぞれの 時 間 ごとにピアノは 10 音 まで トランペットは 1 音 までを 出 力 用 配 列 へ 保 存 できるようにした 出 力 用 配 列 へ 保 存 する 値 は 以 下 の 式 で 求 める 出 力 値 = (オクターブ + 1 ) 12 + ピッチクラス MIDI 形 式 はオクターブが-1 番 目 のド(C)から 9 番 目 のソ(G)まで 扱 うことができ それぞれに 0~127 までの 値 が 割 り 当 てられている[10] そのため 出 力 値 の 計 算 ではオクタ ーブの 出 力 値 を MIDI 形 式 に 合 わせるため 1 を 足 している またピッチクラスは ド(C) を 0 とした 0~11 までの 値 である[9] 楽 器 判 定 を 終 えた 後 は FFT 結 果 の 配 列 から 該 当 する 楽 器 の 単 音 データを 減 算 し その 後 もまだ 音 があると 判 定 されれば 基 音 検 出 から 楽 器 判 定 までを 繰 り 返 し 行 う 8

3.6 ファイル 出 力 作 成 した 出 力 用 配 列 から MIDI 形 式 ファイルを 作 成 する 今 回 はオープンソースである MIDIData ライブラリを 用 いる[5] 楽 器 が 複 数 ある 場 合 はそれぞれにトラックを 割 り 当 てるようにした 図 4 はトラック 分 けされた MIDI 形 式 データを MIDI 作 成 編 集 用 フリーソフトウェア Domino で 表 示 した ものである 青 がトラック 1 赤 がトラック 2 に 記 述 されたデータである 長 方 形 のバーを ノートイベントと 呼 ぶ 図 4. トラック 分 けされた MIDI 形 式 データを 表 示 したピアノロール 例 9

4 章 実 験 実 験 は Windows の 初 期 内 臓 音 源 である Microsoft GS Wavetable Synth を 使 って MIDI 形 式 ファイルからオーディオファイル(WAVE 形 式 ファイル)を 作 成 し それをプログラ ムで 解 析 するという 手 法 で 行 った また 楽 器 判 定 に 用 いる 楽 器 の 音 データとしてオクタ ーブ 4 の 12 音 のフーリエ 係 数 ( 振 幅 成 分 )を 用 意 した MIDI 形 式 ファイルの 作 成 結 果 の 確 認 には Domino を 使 用 した Domino の 画 面 は 図 4 に 示 された 通 りで 縦 が 音 の 高 さ 横 が 時 間 を 表 している ノートイベントが 上 にあるほ ど 音 程 が 高 く 下 にあるほど 音 程 が 低 い 4.1 楽 器 が 一 つの 場 合 4.1.1. サンプルデータの 準 備 楽 器 が 一 つの 場 合 のテストに 用 いるサンプルデータには ピアノ 3 種 類 トランペット 1 種 類 を 用 意 した 1 ピアノ オクターブ 4 の ドレミファミレド 2 トランペット オクターブ 4 の ドレミファミレド 3 ピアノ オクターブの ドレミファミレド 4 ピアノ オクターブの ドレミファミレド なお 採 譜 間 隔 は 16 分 音 符 としたが それぞれの 音 はテンポ 60 の 4 分 音 符 の 長 さで 作 られている 例 として 図 5 に1のピアノロールを 示 す 図 5. サンプルデータのピアノロール 表 示 10

4.1.2. 実 験 結 果 実 験 結 果 を 以 下 の 表 2 図 6 7 に 示 す 表 2. 楽 器 が 一 つの 場 合 の 実 験 結 果 番 号 1 音 目 2 音 目 3 音 目 4 音 目 5 音 目 6 音 目 7 音 目 1 完 全 一 致 2 完 全 一 致 3 一 致 一 致 長 さの 不 一 致 検 出 なし 長 さの 不 一 致 検 出 なし 一 致 4 一 致 一 致 一 致 楽 器 誤 判 定 一 致 一 致 一 致 図 6. 3のテスト 結 果 のピアノロール 表 示 図 7. 4のテスト 結 果 のピアノロール 表 示 1 2のテストではサンプルデータに 完 全 一 致 した 結 果 が 得 られた しかし3では 2 箇 所 の 音 が 検 出 されず 前 の 音 が 続 いていると 解 析 された( 図 6) さらに4では 4 箇 所 目 の 音 がピアノではなくトランペットだと 判 定 された( 図 7) 11

4.2 楽 器 が 二 つの 場 合 4.2.1 サンプルデータの 準 備 楽 器 が 2 つの 場 合 の 実 験 に 用 いるサンプルデータには 2 つの 楽 器 が 違 う 音 を 発 している 場 合 同 じ 音 を 発 している 場 合 の 2 種 類 を 用 意 した 1 ピアノ オクターブ 4 の ドレミファミレド トランペット オクターブ 4 の ミファソラソファミ 2 ピアノ トランペット オクターブ 4 の ドレミファミレド 4.2.2 実 験 結 果 実 験 結 果 を 以 下 の 表 3 図 8 9 10 に 示 す 表 3. 楽 器 が 2 つの 場 合 の 実 験 結 果 番 号 1 音 目 2 音 目 3 音 目 4 音 目 1ピアノ 一 致 長 さの 不 一 致 一 致 一 致 1トランペット 一 致 長 さの 不 一 致 一 致 一 致 発 音 検 出 位 置 の 不 一 致 2ピアノ 一 致 一 致 検 出 なし 一 致 2トランペット 検 出 なし 一 致 一 致 検 出 なし 番 号 5 音 目 6 音 目 7 音 目 1ピアノ 一 致 長 さの 不 一 致 一 致 1トランペット 一 致 長 さの 不 一 致 一 致 発 音 検 出 位 置 の 不 一 致 2ピアノ 一 致 検 出 なし 一 致 2トランペット 検 出 なし 長 さの 不 一 致 発 音 検 出 位 置 の 不 一 致 検 出 なし 12

図 8. 1の 実 験 結 果 のピアノロール 表 示 図 9. 2の 実 験 結 果 (ピアノ)のピアノロール 表 示 図 10. 2の 実 験 結 果 (トランペット)のピアノロール 表 示 1の 実 験 では 一 致 する 箇 所 も 多 かったが ピアノ トランペット 共 に 2 音 目 6 音 目 で 発 音 の 誤 検 出 があった( 図 8) しかし 音 程 の 誤 検 出 は 無 く 概 ね 正 しい 検 出 ができたと 言 える また2の 実 験 では ピアノとトランペットが 同 時 に 検 出 されているのは 2 音 目 のみであ った( 図 9 10) 検 出 がされていない 箇 所 も 多 々 見 られるが 片 方 に 検 出 されていない 音 はもう 片 方 の 楽 器 の 音 として 判 定 されて 検 出 されている 13

5 章 考 察 実 験 の 結 果 をもとに 3 つの 観 点 から 考 察 を 行 う 5.1 発 音 消 滅 時 刻 について 実 験 の 結 果 から 音 の 発 音 消 滅 時 刻 については 誤 検 出 が 多 かったと 言 える 7 音 4 つ の 実 験 2 項 目 の 計 56 項 のテスト 項 目 について 15 項 目 がサンプルデータと 一 致 しなかっ た 楽 器 が 1 つの 場 合 のテストでは オクターブが 高 い 場 合 にだけ 誤 検 出 があった 原 因 と しては 音 が 移 り 変 わる 際 に 十 分 なピークが 検 出 されなかったことが 挙 げられる これはピ ークかそうでないかを 決 定 するしきい 値 が 高 めだったこと ノイズカットの 要 素 数 が 多 く 音 の 立 ち 上 がり 部 分 の 多 くがカットされてしまったことが 要 因 として 考 えられる 楽 器 が 2 つの 場 合 のテストでは 1 2の 両 方 でトランペットの 継 続 音 を 発 音 と 検 出 し た 結 果 が 3 箇 所 あった トランペットは 人 が 息 を 吹 き 込 んで 鳴 らす 楽 器 であり 音 量 の 増 減 が 激 しく 誤 検 出 がされやすいと 考 えられる このためトランペットの 発 音 消 滅 処 理 にはただピーク 検 出 をするのではなく 検 出 された 音 が 前 の 時 刻 と 同 じものであれば 音 量 差 を 比 較 し 新 規 発 音 なのか 継 続 音 なのかを 判 定 する 処 理 を 行 うことが 改 善 案 として 挙 げら れる また2では 2 つの 楽 器 が 鳴 っているのにも 関 わらず 2 音 目 以 外 は 片 方 の 音 しか 検 出 さ れなかった これは 最 初 に 解 析 された 音 の 成 分 を 減 算 する 過 程 で 本 来 の 成 分 よりも 大 きな 値 を 引 いていることが 予 測 される 適 切 な 大 きさを 決 定 するにはピアノ トランペット 双 方 の 周 波 数 特 性 をより 理 解 し 互 いの 成 分 が 混 ざり 合 う 倍 音 成 分 以 外 の 要 素 からそれぞれ の 大 きさを 決 定 することで 実 現 できる 可 能 性 がある 5.2 音 高 解 析 結 果 について 発 音 が 検 出 された 音 の 中 でサンプルデータと 異 なる 音 高 が 解 析 されたものは 無 かった よって 音 高 解 析 は 成 功 していると 言 える 5.3 楽 器 判 定 について サンプルデータと 異 なる 楽 器 が 検 出 された 実 験 は 楽 器 が 1 つの 場 合 の4である 同 じ 楽 器 内 でもオクターブや 音 が 違 えば 周 波 数 構 成 も 異 なってくることがあるため これに 対 応 できるようオクターブの 異 なる 音 データを 用 意 することで 改 善 できる 可 能 性 がある 14

6 章 まとめ ピアノ トランペットの 2 つの 楽 器 のみの 対 応 となったが WAVE 形 式 ファイルの 入 力 から MIDI 形 式 ファイルの 出 力 までを 自 動 で 行 う 採 譜 プログラムを 開 発 することができた 今 後 は 対 応 楽 器 を 増 やすこと プログラムを GUI 化 すること 任 意 に 決 定 した 変 数 を 自 由 に 変 更 可 能 としカスタマイズの 幅 を 広 げることを 行 う 参 考 文 献 [1] 自 動 採 譜 のための 多 重 音 高 解 析, http://www.isc.meiji.ac.jp/~iclab/research/musictrans/musictrans.htm/ [2] 槻 ノ 木 流 の BB っと WORLD http://bb.watch.impress.co.jp/cda/bbword/16386.html [3] WAV ファイルフォーマット http://www.kk.iij4u.or.jp/~kondo/wave/ [4] シェーンベルクの 12 音 技 法 についての 概 要 1 http://www11.plala.or.jp/komposition/musik01.html [5] フリーでオープンソースの MIDI データ 作 成 編 集 用 ライブラリ MIDIData ライブラ リ http://openmidiproject.osdn.jp/mididatalibrary.html [6] シンセサイザー 研 究 室 - 極 めろ!シンセ 音 色 研 究 所, https://synth-voice.sakura.ne.jp/synth-voice/html5/column06.html [7] チューニングピッチの 変 遷 ムジカアンティカ 湘 南 http://www.coastaltrading.biz/img/%e3%83%81%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%8 B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%81%E3%81%AE%E5% A4%89%E9%81%B7.pdf 15

[8] H F オルソン 著 工 博 平 岡 正 徳 訳, 音 楽 工 学, p.41-p.53 [9] ジャズメンのためのピッチクラス/ピッチクラスセット/フォートクラス 早 見 表 Music Theory Workshop Japan http://neralt.com/pitch-class-set-forte-class/ [10] MIDI の 学 習 2-1 http://www1.plala.or.jp/yuuto/midi/p0201.html 16