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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

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損 益 計 算 書 ( 自 平 成 23 年 4 月 1 日 至 平 成 24 年 3 月 31 日 ) 金 額 ( 単 位 : 百 万 円 ) 売 上 高 99,163 売 上 原 価 90,815 売 上 総 利 益 8,347 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 4,661 営 業 利 益

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

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1. 売 上 高 と 利 益 の 状 況 (つづき) 売 上 高 営 業 利 益 率 は1.9%( 前 年 度 差.2%ポイント 上 昇 ) 売 上 高 経 常 利 益 率 は2.6%( 同.3% ポイント 上 昇 ) 売 上 高 当 期 純 利 益 率 は1.%( 同 1.%ポイント 上 昇 )

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注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

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No.7 アメリカ 合 衆 国 小 規 模 事 例 (そ4) 助 金 も 財 源 になっている しかし 小 規 模 事 業 体 では 連 邦 政 府 から 基 金 はもちろん 市 から 補 助 金 もまったくない が 実 状 である すなわち 給 人 口 が25 人 から100 人 規 模 小 規

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注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の


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検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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目 論 見 書 補 完 書 面 ( 投 資 信 託 ) <コード 8027> 当 ファンドに 係 る 当 社 は ファンドの 販 売 会 社 として 募 集 の 取 扱 いおよび 販 売 等 に 関 する 事 務 を 行 います 金 融 商 品 取 引 契 約 の 概 要 当 社 が 行 う 金 融

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Transcription:

国 民 所 得 1 エンゲル 係 数 : 生 活 費 に 占 める 食 事 の 割 合 所 得 の 増 加 と 逆 に 動 く 指 数 なぜなら 食 費 : 所 得 が 増 加 してもそれほど 増 えない 娯 楽 費 : 所 得 が 増 加 すると 増 加 する このエンゲル 係 数 を 国 際 比 較 すれば 各 国 の 生 活 水 準 を 比 べることができる しかし ある 国 の 衣 服 費 だけ 上 昇 したとする 生 活 費 は 上 昇 する が 食 費 は 上 昇 しない エンゲル 係 数 は 低 下 する エンゲル 係 数 が 低 下 しても 生 活 が 豊 かになったとはいえない 国 民 所 得 統 計 2 GNI( 国 民 総 所 得 ):その 国 の 国 民 が 得 た 総 所 得 ( 海 外 で 得 た 所 得 も 含 む) GDP( 国 内 総 生 産 ) 海 外 で 得 た 所 得 NDP( 国 内 純 生 産 ) 減 価 償 却 費 NI( 国 内 所 得 ) 間 接 税 - 補 助 金 * 減 価 償 却 費 : 機 械 や 工 場 建 物 など 固 定 資 本 にかかるもの テキストではGNP( 国 民 総 生 産 )を 使 用 しているが 現 在 の 統 計 では 使 用 しなくなって いる 現 在 の 統 計 のうち GNPの 概 念 を 引 き 継 いでいるものはGNIなので ここではG NIを 使 用 している

国 内 所 得 の 三 面 等 価 の 原 則 生 産 面 からの 国 内 所 得 = 分 配 面 からの 国 内 所 得 = 支 出 面 からの 国 民 所 得 3 生 産 面 からの 国 民 所 得 : 生 産 により 生 み 出 された 付 加 価 値 分 配 面 からの 国 内 所 得 : 給 与 や 財 産 からの 所 得 + 企 業 の 内 部 留 保 支 出 面 からの 国 民 所 得 : 消 費 + 民 間 投 資 + 公 共 投 資 +( 輸 出 - 輸 入 ) デフレータ( 物 価 の 変 動 を 修 正 するもの) の 必 要 性 貨 幣 量 が 増 加 すると モノに 対 して 通 貨 量 が 増 えるので モノの 価 格 は 上 昇 する つまり モノの 本 質 的 な 価 値 が 変 化 しなくても 貨 幣 量 の 増 減 により モノの 価 格 が 変 化 することになる( 価 格 とはモノの 貨 幣 に 対 する 価 値 だから) 貨 幣 量 の 変 化 による 貨 幣 価 値 の 変 化 を 修 正 しないと 付 加 価 値 を 正 確 に 測 ること ができないことになる これを 修 正 するものが デフレータ である このように 修 正 されたものを 実 質 された 国 内 所 得 という 三 面 等 価 の 補 足 説 明 3 付 録 1 ある 期 間 の 間 に 発 生 した 統 計 量 を 集 計 して 求 めるものを フロー 統 計 という GDPはその 一 つ ある 期 間 に 生 まれた 付 加 価 値 は 当 該 期 間 の 所 得 になる そして その 所 得 を 使 って 当 該 期 間 の 消 費 がなされることになる また 消 費 しなかった 所 得 (これを 貯 蓄 といいます)は 金 融 システムを 通 じて 他 の 経 済 主 体 に 貸 し 出 され ( 当 該 期 間 ではない) 次 期 以 降 の 生 産 等 のために 投 資 されることになる ここで 消 費 は 当 然 買 った 側 と 売 った 側 の 値 が 等 しくなる 以 上 から 以 下 のような 関 係 が 成 り 立 ちことになる 当 該 期 間 に 生 み 出 された 付 加 価 値 = 当 該 期 間 に 得 た 所 得 = 当 該 期 間 に 支 出 した 消 費 + 当 該 期 間 に 支 出 しなかった 貯 蓄 = 当 該 期 間 に 支 出 された 消 費 + 次 期 以 降 の 生 産 等 に 必 要 な 投 資

マクロ 経 済 学 上 の 付 加 価 値 <フロー 統 計 量 > ある 一 定 期 間 に 発 生 した 値 <ストック 統 計 量 > 一 時 点 における 値 < 付 加 価 値 > 付 加 価 値 とはフロー 統 計 量 なので 期 間 を 設 定 る 必 要 がある 期 間 には 月 次 四 半 期 年 次 年 度 などがある 付 加 価 値 = 産 出 マイナス 投 入 ( 生 産 マイナス 費 用 ) 最 終 消 費 者 ( 家 計 )の 購 入 500 万 円 支 出 パン 屋 の 付 加 価 値 200 万 円 最 終 消 費 財 売 上 (パン) 500 万 円 小 麦 粉 の 購 入 300 万 円 = 小 麦 粉 の 売 上 300 万 円 製 粉 業 者 の 付 加 価 値 150 万 円 小 麦 の 購 入 150 万 円 小 麦 の 売 上 150 万 円 農 家 の 付 加 価 値 150 万 円 パン 屋 の 所 得 200 万 円 製 粉 業 者 の 所 得 150 万 円 農 家 の 所 得 150 万 円 生 産 = 所 得 ここで 投 資 は 次 期 以 降 のための 生 産 等 に 使 用 されるものだが 支 出 されるのは 今 期 であることに 注 意!! (なぜなら, 今 期 支 出 しておかないと 来 期 の 生 産 に 使 用 できないから ) 3 付 録 2 つまり 1 生 産 によって 生 み 出 された 付 加 価 値 (つまり GDP) 2それによって 得 た 所 得 3この 所 得 によって 当 該 期 間 に 支 出 される 消 費 と 投 資 (3をまとめて 需 要 )が 期 間 が 終 わった 段 階 では(これを 事 後 的 という) それぞれがともに 等 しく なる このように 事 後 的 には 1 GDP =2 所 得 =3 需 要 という 関 係 が 成 り 立 つことになり これを 三 面 等 価 の 原 則 という

GDP 統 計 の 相 互 関 係 < 付 加 価 値 > 国 内 総 所 得 = 雇 用 者 報 酬 + 営 業 余 剰 + 固 定 資 本 減 耗 +( 間 接 税 - 補 助 金 ) 全 体 の 所 得 = 雇 用 者 の 儲 け( 賃 金 )+ 企 業 の 儲 け+ 内 部 留 保 + 政 府 の 純 収 入 < 支 出 > 国 内 総 支 出 = 家 計 消 費 + 企 業 設 備 投 資 + 住 宅 投 資 + 政 府 支 出 +( 輸 出 - 輸 入 ) < 生 産 > 国 内 総 生 産 = 経 済 活 動 別 の 国 内 総 生 産 輸 出 投 資 企 業 の 儲 け= 売 上 - 材 料 等 の 費 用 - 賃 金 等 消 費 投 資 政 府 支 出 輸 入 税 金 海 外 税 金 政 府 GDP 統 計 とは1 以 上 のように そもそもGDPとは 国 内 の 付 加 価 値 の 総 額 であ る また 国 内 の 付 加 価 値 の 総 額 = 国 内 の 支 出 の 総 額 = 国 内 の 所 得 の 総 額 これを 三 面 等 価 の 原 則 という つまり ( 粗 ) 生 産 = 支 出 = 所 得 が( 事 後 的 には) 成 り 立 つ

国 際 比 較 : 実 質 化 した 国 内 所 得 やGDPを 使 用 する 4 通 貨 が 違 うので 比 較 するには 基 準 を 決 める 必 要 がある そして 自 国 通 貨 により 計 算 された 実 質 国 内 所 得 (またはGDP)をその 基 準 となる 通 貨 に 換 算 する 必 要 がある この 時 換 算 に 使 用 するのが 為 替 相 場 である しかし 為 替 相 場 とは 貿 易 の 時 に 使 用 する 通 貨 の 交 換 比 率 なので 貿 易 に 関 係 のないモノやサービスは この 為 替 相 場 では 表 現 できないという 欠 点 がある このように 為 替 相 場 で 換 算 された 実 質 国 内 所 得 (またはGDP)は 必 ずしも 正 確 ではない ということを 知 っておくことが 国 際 比 較 をする 際 には 重 要 である 以 上 のように 実 質 国 内 所 得 (またはGDP)による 国 債 比 較 分 析 は 不 十 分 であること がわかった しかし 重 要 な 比 較 分 析 手 法 であることも 覚 えておくことも 大 切 である 国 内 的 な 時 系 列 の 比 較 においても この 実 質 国 内 所 得 (またはGDP)を 使 用 するこ とで 時 系 列 的 な 豊 かさ を 比 較 できる しかし 実 質 国 内 所 得 (またはGDP)だけで 分 析 するのではなく その 他 の 統 計 ( 例 えば 国 民 貸 借 対 照 表 や 産 業 連 関 表 などを 使 うことで より 有 効 な 結 果 が 得 られる ことも 知 っておくべきである 政 府 でも 経 済 をどのような 方 向 に 導 いていくかを 考 える 際 に 実 質 国 内 所 得 (ま たはGDP)を 中 心 に 考 える 5 長 期 的 には 実 質 国 内 所 得 (またはGDP)がより 高 いレベルになるように 導 い ていくために 方 策 を 考 える しかし 短 期 的 には 例 えば 実 質 国 内 所 得 (またはGDP)の 成 長 スピードが 速 すぎる 場 合 には それを 減 速 するような 方 策 も 考 える このような 行 動 を 景 気 調 整 をいうが 短 期 的 にはこの 景 気 調 整 を 行 うこ とにより 長 期 的 に 持 続 的 な 成 長 をはかるという 行 動 をとるのである

購 買 力 平 価 説 1 < 日 本 > ペン1 本 =100 円 < 米 国 > ペン1 本 =1ドル * ペンは 日 本 でも 米 国 でも 同 じ 品 質 であるとする この 条 件 から 日 米 で 通 貨 によるモノを 買 う 力 ( 購 買 力 )は 同 じはずな ので 購 買 力 からみて 100 円 =1ドル が 成 立 するはずである ここで 1ドル=100 円 から 1ドル=90 円 になる 場 合 円 の 増 価 ( 円 高 ) または ドル 安 1ドル=110 円 になる 場 合 円 の 減 価 ( 円 安 ) または ドル 高 購 買 力 平 価 説 2 ここで 日 本 においてペンが 1 本 =150 円 になった 場 合 米 国 では 相 変 わらず 1 本 =1ドル で 販 売 されているとする 1ドル=100 円 では 問 題! なぜなら 米 国 では1ドルで 購 入 できるペンが ドルを 円 に 交 換 する だけで 購 入 できなくなるからである 逆 に 本 来 100 円 ではペンを 買 えないが ドルに 交 換 するだけ で 100 円 (つまり 1ドル)でペンを 購 入 することができる このようなこと(これを 裁 定 取 引 という)が 起 こるので 結 果 的 に 1ドル=150 円 が 成 立 することになる

購 買 力 平 価 説 3 ここで 物 価 を 特 定 の 商 品 の 価 格 ではなく 一 般 物 価 と 考 えた 場 合 マネーストックMが 増 加 すれば モノに 対 する 貨 幣 価 値 が 低 下 するので モノの 価 値 ( 物 価 )は 上 昇 することになる( 貨 幣 流 通 速 度 や 取 引 回 数 が 変 化 しないと 考 えた 場 合 ) つまり 一 般 に 下 記 の 等 式 が 成 り 立 つことになる MV=PT (M:マネーストック V: 貨 幣 流 通 速 度 P: 物 価 T: 取 引 回 数 ) したがって VとTが 一 定 と 仮 定 すると Mが 増 加 する(つまり 貨 幣 価 値 が 低 下 する)とPは 増 加 することになる 購 買 力 平 価 説 4 以 上 から 物 価 ( )= 当 該 国 通 貨 の 購 買 力 ( ) 他 の 国 の 物 価 に 変 化 がなければ 物 価 ( ) 当 該 国 通 貨 が 減 価 するように 為 替 レートが 変 化 する < 数 式 による 理 解 > 為 替 レートe 物 価 P( 添 え 字 j: 日 本 添 え 字 u: 米 国 ) Pj=Pu e 国 内 物 価 (Pj)が 上 昇 ( )なら 自 国 Pj( ) 通 貨 は 減 価 (e ) e( ) Pu( ) 海 外 物 価 (Pu)が 上 昇 ( )なら 自 国 通 貨 は 増 価 (e )

資 金 移 動 と 為 替 レート1 物 価 というものは 通 貨 量 (マネーストック)が 変 動 したか らと 言 って 短 期 的 に 大 きく 動 くものではない したがって 購 買 力 平 価 とは 長 期 的 な 為 替 レートの 均 衡 を 示 すも のと 考 えられている しかし 相 対 的 な 通 貨 の 価 値 は 物 価 変 動 がなくても 起 こる 可 能 性 がある 例 えば 資 金 の 移 動 が 起 こると それに 伴 って 通 貨 の 需 給 が 発 生 し 相 対 的 な 通 貨 価 値 の 変 動 が 起 こることが 考 えられる 資 金 的 な 移 動 に 伴 う 通 貨 価 値 の 変 動 においての 代 表 的 な 考 え 方 が 金 利 平 価 説 であり これは 短 期 的 な 為 替 レー トの 均 衡 を 考 える 際 に 使 われるものである 資 金 移 動 と 為 替 レート2 通 貨 はそのままでは 収 益 を 生 まない だから 金 融 資 産 に 換 えることになる とはいえ 景 気 が 悪 い 国 の 場 合 借 り 手 である 企 業 も 不 景 気 のため 資 金 ニーズが 高 くない 金 利 が 低 い 同 じ 金 融 資 産 であれば 金 利 が 高 いほうが 得 である しかし 他 国 の 金 融 資 産 を 手 に 入 れるには 当 該 国 通 貨 でないと 購 入 できない そのため 自 国 通 貨 を 売 って 金 利 の 高 い 国 の 通 貨 を 購 入 することになる 高 金 利 国 ( 低 金 利 国 )ほど 当 該 国 通 貨 は 増 価 ( 減 価 )することになる

資 金 移 動 と 為 替 レート3 ここで 景 気 が 良 い 国 というのは 一 般 に( 相 対 的 に) 金 利 が 高 い したがって 通 貨 価 値 は 高 くなる( 当 該 国 通 貨 は 増 価 する) 同 様 に 景 気 が 悪 い というのは 一 般 に( 相 対 的 に) 金 利 が 低 い したがって 通 貨 価 値 は 低 くなる( 当 該 国 通 貨 は 減 価 する) 他 方 同 じ 金 利 が 高 くなる といっても 当 該 国 に 何 ら かのリスクがある 場 合 には 通 貨 としての 魅 力 が 薄 れるため 通 貨 価 値 は 低 くなる( 当 該 国 通 貨 は 減 価 する) 資 金 移 動 と 為 替 レート4 例 えば 経 常 赤 字 が 長 年 続 いているような 場 合 対 外 負 債 が 増 加 しているわけであり 相 手 国 の 状 況 によって マネーフローが 逆 転 すれば 自 国 通 貨 が 大 幅 に 減 価 する 可 能 性 がある したがって あらかじめその 分 が 差 し 引 かれた 為 替 レートにな っていると 考 えられている(リスクプレミアムを 含 むレートになって いる) 別 の 例 としては 政 権 が 不 安 定 な 国 当 該 国 自 身 が 紛 争 に 巻 き 込 まれているよ うな 国 隣 国 で 戦 争 をしているような 国 などの 場 合 (このような 場 合 を 地 政 学 的 リスクがある 国 と 言 う 時 がある) このような 場 合 にも 当 該 国 通 貨 は 減 価 することが 多 い

為 替 レート 決 定 の 理 論 的 な 要 因 為 替 レート=α+β1( 金 利 差 ) +β2( 予 想 物 価 変 動 率 格 差 ) +β3( 景 況 感 格 差 ) +β4(リスクプレミアムa) +β5(リスクプレミアムb) + 誤 差 項 邦 貨 減 価 を プラス とすると Β1:プラスの 値 相 手 国 金 利 が 高 いことを 前 提 として 金 利 差 が 広 がった 場 合 (+) Β2:マイナスの 値 相 手 国 物 価 が 高 いことを 前 提 として 物 価 格 差 が 広 がった 場 合 (-) Β3:プラスの 値 相 手 国 景 気 が 高 いことを 前 提 として 景 況 感 格 差 が 広 がった 場 合 (+) Β4:マイナスの 値 自 国 が 相 手 国 の 債 権 者 である 場 合 対 外 純 資 産 が 増 加 した 場 合 (-) Β5:マイナスの 値 相 手 国 の 地 政 学 的 リスクを 示 しているので リスクが 高 まれば(-) なお β1~β5の 絶 対 値 の 大 小 は 経 済 環 境 により 大 きく 違 ってくる 19