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2016 年 3 月 ( 改 訂 第 7 版 ) 医 薬 品 インタビューフォーム 日 本 病 院 薬 剤 師 会 のIF 記 載 要 領 2013 に 準 拠 して 作 成 日 本 標 準 商 品 分 類 番 号 871319 剤 形 点 眼 剤 眼 軟 膏 製 剤 の 規 制 区 分 処 方 箋 医 薬 品 ( 注 意 - 医 師 等 の 処 方 箋 により 使 用 すること) 規 格 含 量 一 般 名 エコリシン 点 眼 液 : 溶 解 液 1mL 中 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 5mg( 力 価 ) コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 5mg( 力 価 )(15 万 単 位 ) エコリシン 眼 軟 膏 :1g 中 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 5mg( 力 価 ) コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 5mg( 力 価 )(15 万 単 位 ) 和 名 :エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 (JAN) コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム(JAN) 洋 名 :Erythromycin Lactobionate(JAN) Colistin Sodium Methanesulfonate(JAN) 製 造 販 売 承 認 年 月 日 薬 価 基 準 収 載 発 売 年 月 日 製 造 販 売 承 認 年 月 日 :1970 年 3 月 31 日 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 :1970 年 8 月 1 日 発 売 年 月 日 :1970 年 7 月 20 日 エコリシン 点 眼 液 2016 年 12 月 : 発 売 中 止 予 定 2017 年 3 月 末 : 経 過 措 置 期 間 満 了 開 発 製 造 販 売 ( 輸 入 ) 提 携 販 売 会 社 名 製 造 販 売 元 : 参 天 製 薬 株 式 会 社 医 薬 情 報 担 当 者 の 連 絡 先 問 い 合 わ せ 窓 口 参 天 製 薬 株 式 会 社 医 薬 事 業 部 医 薬 情 報 室 TEL:0120-921-839 06-6321-7056 受 付 時 間 :9 時 ~17 時 ( 土 日 祝 日 を 除 く) 医 療 関 係 者 向 けホームページ https://www.santen.co.jp/medical-channel/ 本 IFは 2013 年 7 月 改 訂 (エコリシン 点 眼 液 ) 2013 年 7 月 改 訂 (エコリシン 眼 軟 膏 )の 添 付 文 書 の 記 載 に 基 づき 作 成 した 最 新 の 添 付 文 書 情 報 は 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 ホームページ http://www. pmda.go.jp にてご 確 認 ください 29106 11

IF 利 用 の 手 引 きの 概 要 - 日 本 病 院 薬 剤 師 会 - 1. 医 薬 品 インタビューフォーム 作 成 の 経 緯 医 療 用 医 薬 品 の 基 本 的 な 要 約 情 報 として 医 療 用 医 薬 品 添 付 文 書 ( 以 下 添 付 文 書 と 略 す)がある 医 療 現 場 で 医 師 薬 剤 師 等 の 医 療 従 事 者 が 日 常 業 務 に 必 要 な 医 薬 品 の 適 正 使 用 情 報 を 活 用 する 際 には 添 付 文 書 に 記 載 された 情 報 を 裏 付 ける 更 に 詳 細 な 情 報 が 必 要 な 場 合 がある 医 療 現 場 では 当 該 医 薬 品 について 製 薬 企 業 の 医 薬 情 報 担 当 者 等 に 情 報 の 追 加 請 求 や 質 疑 をして 情 報 を 補 完 して 対 処 してきている この 際 に 必 要 な 情 報 を 網 羅 的 に 入 手 するための 情 報 リストとしてインタビューフォームが 誕 生 した 昭 和 63 年 に 日 本 病 院 薬 剤 師 会 ( 以 下 日 病 薬 と 略 す) 学 術 第 2 小 委 員 会 が 医 薬 品 インタビューフォーム ( 以 下 IFと 略 す)の 位 置 付 け 並 びに IF 記 載 様 式 を 策 定 した その 後 医 療 従 事 者 向 け 並 びに 患 者 向 け 医 薬 品 情 報 ニーズの 変 化 を 受 けて 平 成 10 年 9 月 に 日 病 薬 学 術 第 3 小 委 員 会 においてIF 記 載 要 領 の 改 訂 が 行 われた 更 に 10 年 が 経 過 し 医 薬 品 情 報 の 創 り 手 である 製 薬 企 業 使 い 手 である 医 療 現 場 の 薬 剤 師 双 方 にとって 薬 事 医 療 環 境 は 大 きく 変 化 したことを 受 けて 平 成 20 年 9 月 に 日 病 薬 医 薬 情 報 委 員 会 においてIF 記 載 要 領 2008 が 策 定 された IF 記 載 要 領 2008では IFを 紙 媒 体 の 冊 子 として 提 供 する 方 式 から PDF 等 の 電 磁 的 デ ータとして 提 供 すること(e-IF)が 原 則 となった この 変 更 にあわせて 添 付 文 書 において 効 能 効 果 の 追 加 警 告 禁 忌 重 要 な 基 本 的 注 意 の 改 訂 などの 改 訂 があった 場 合 に 改 訂 の 根 拠 データを 追 加 した 最 新 版 のe-IFが 提 供 されることとなった 最 新 版 のe-IFは ( 独 ) 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 の 医 薬 品 情 報 提 供 ホームページ (http://www.info.pmda.go.jp/)から 一 括 して 入 手 可 能 となっている 日 本 病 院 薬 剤 師 会 では e-ifを 掲 載 する 医 薬 品 情 報 提 供 ホームページが 公 的 サイトであることに 配 慮 して 薬 価 基 準 収 載 にあわせてe-IFの 情 報 を 検 討 する 組 織 を 設 置 して 個 々のIFが 添 付 文 書 を 補 完 する 適 正 使 用 情 報 として 適 切 か 審 査 検 討 することとした 2008 年 より 年 4 回 のインタビューフォーム 検 討 会 を 開 催 した 中 で 指 摘 してきた 事 項 を 再 評 価 し 製 薬 企 業 にとっても 医 師 薬 剤 師 等 にとっても 効 率 の 良 い 情 報 源 とすることを 考 えた そこで 今 般 IF 記 載 要 領 の 一 部 改 訂 を 行 い IF 記 載 要 領 2013 として 公 表 する 運 びとなった 2.IFとは IFは 添 付 文 書 等 の 情 報 を 補 完 し 薬 剤 師 等 の 医 療 従 事 者 にとって 日 常 業 務 に 必 要 な 医 薬 品 の 品 質 管 理 のための 情 報 処 方 設 計 のための 情 報 調 剤 のための 情 報 医 薬 品 の 適 正 使 用 のための 情 報 薬 学 的 な 患 者 ケアのための 情 報 等 が 集 約 された 総 合 的 な 個 別 の 医 薬 品 解 説 書 として 日 病 薬 が 記 載 要 領 を 策 定 し 薬 剤 師 等 のために 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 に 作 成 及 び 提 供 を 依 頼 している 学 術 資 料 と 位 置 付 けられる ただし 薬 事 法 製 薬 企 業 機 密 等 に 関 わるもの 製 薬 企 業 の 製 剤 努 力 を 無 効 にするも の 及 び 薬 剤 師 自 らが 評 価 判 断 提 供 すべき 事 項 等 はIFの 記 載 事 項 とはならない 言 い 換 えると 製 薬 企 業 から 提 供 されたIFは 薬 剤 師 自 らが 評 価 判 断 臨 床 適 応 するととも に 必 要 な 補 完 をするものという 認 識 を 持 つことを 前 提 としている [IFの 様 式 ] 1 規 格 は A4 判 横 書 きとし 原 則 として 9 ポイント 以 上 の 字 体 ( 図 表 は 除 く)で 記 載 し 一 色 刷 りとする ただし 添 付 文 書 で 赤 枠 赤 字 を 用 いた 場 合 には 電 子 媒 体 ではこ れに 従 うものとする

2IF 記 載 要 領 に 基 づき 作 成 し 各 項 目 名 はゴシック 体 で 記 載 する 3 表 紙 の 記 載 は 統 一 し 表 紙 に 続 けて 日 病 薬 作 成 の IF 利 用 の 手 引 きの 概 要 の 全 文 を 記 載 するものとし 2 頁 にまとめる [IFの 作 成 ] 1IFは 原 則 として 製 剤 の 投 与 経 路 別 ( 内 用 剤 注 射 剤 外 用 剤 )に 作 成 される 2IFに 記 載 する 項 目 及 び 配 列 は 日 病 薬 が 策 定 したIF 記 載 要 領 に 準 拠 する 3 添 付 文 書 の 内 容 を 補 完 するとのIFの 主 旨 に 沿 って 必 要 な 情 報 が 記 載 される 4 製 薬 企 業 の 機 密 等 に 関 するもの 製 薬 企 業 の 製 剤 努 力 を 無 効 にするもの 及 び 薬 剤 師 をはじめ 医 療 従 事 者 自 らが 評 価 判 断 提 供 すべき 事 項 については 記 載 されない 5 医 薬 品 インタビューフォーム 記 載 要 領 2013 ( 以 下 IF 記 載 要 領 2013 と 略 す)によ り 作 成 されたIFは 電 子 媒 体 での 提 供 を 基 本 とし 必 要 に 応 じて 薬 剤 師 が 電 子 媒 体 (PDF)から 印 刷 して 使 用 する 企 業 での 製 本 は 必 須 ではない [IFの 発 行 ] 1 IF 記 載 要 領 2013 は 平 成 25 年 10 月 以 降 に 承 認 された 新 医 薬 品 から 適 用 となる 2 上 記 以 外 の 医 薬 品 については IF 記 載 要 領 2013 による 作 成 提 供 は 強 制 されるも のではない 3 使 用 上 の 注 意 の 改 訂 再 審 査 結 果 又 は 再 評 価 結 果 ( 臨 床 再 評 価 )が 公 表 された 時 点 並 びに 適 応 症 の 拡 大 等 がなされ 記 載 すべき 内 容 が 大 きく 変 わった 場 合 にはIFが 改 訂 される 3.IFの 利 用 にあたって IF 記 載 要 領 2013 においては PDF ファイルによる 電 子 媒 体 での 提 供 を 基 本 としてい る 情 報 を 利 用 する 薬 剤 師 は 電 子 媒 体 から 印 刷 して 利 用 することが 原 則 である 電 子 媒 体 のIFについては 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 の 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホ ームページに 掲 載 場 所 が 設 定 されている 製 薬 企 業 は 医 薬 品 インタビューフォーム 作 成 の 手 引 き に 従 って 作 成 提 供 するが IFの 原 点 を 踏 まえ 医 療 現 場 に 不 足 している 情 報 やIF 作 成 時 に 記 載 し 難 い 情 報 等 につ いては 製 薬 企 業 の MR 等 へのインタビューにより 薬 剤 師 等 自 らが 内 容 を 充 実 させ IFの 利 用 性 を 高 める 必 要 がある また 随 時 改 訂 される 使 用 上 の 注 意 等 に 関 する 事 項 に 関 して は IFが 改 訂 されるまでの 間 は 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 が 提 供 する 添 付 文 書 やお 知 ら せ 文 書 等 あるいは 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 配 信 サービス 等 により 薬 剤 師 等 自 らが 整 備 する とともに IFの 使 用 にあたっては 最 新 の 添 付 文 書 を 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホームペ ージで 確 認 する なお 適 正 使 用 や 安 全 性 の 確 保 の 点 から 記 載 されている 臨 床 成 績 や 主 な 外 国 で の 発 売 状 況 に 関 する 項 目 等 は 承 認 事 項 に 関 わることがあり その 取 扱 いには 十 分 留 意 すべきである 4. 利 用 に 際 しての 留 意 点 IFを 薬 剤 師 等 の 日 常 業 務 において 欠 かすことができない 医 薬 品 情 報 源 として 活 用 して 頂 きたい しかし 薬 事 法 や 医 療 用 医 薬 品 プロモーションコード 等 による 規 制 により 製 薬 企 業 が 医 薬 品 情 報 として 提 供 できる 範 囲 には 自 ずと 限 界 がある IFは 日 病 薬 の 記 載 要 領 を 受 けて 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 が 作 成 提 供 するものであることから 記 載 表 現 には 制 約 を 受 けざるを 得 ないことを 認 識 しておかなければならない また 製 薬 企 業 は IFがあくまでも 添 付 文 書 を 補 完 する 情 報 資 材 であり 今 後 インターネ ットでの 公 開 等 も 踏 まえ 薬 事 法 上 の 広 告 規 制 に 抵 触 しないよう 留 意 し 作 成 されていること を 理 解 して 情 報 を 活 用 する 必 要 がある (2013 年 4 月 改 訂 )

目 次 Ⅰ. 概 要 に 関 する 項 目 1. 開 発 の 経 緯 -------------------------------------1 2. 製 品 の 治 療 学 的 製 剤 学 的 特 性 -------------1 Ⅱ. 名 称 に 関 する 項 目 1. 販 売 名 ------------------------------------------2 2. 一 般 名 ----------------------------------------- 2 3. 構 造 式 又 は 示 性 式 ----------------------------- 2 4. 分 子 式 及 び 分 子 量 ----------------------------- 2 5. 化 学 名 ( 命 名 法 ) ------------------------------- 3 6. 慣 用 名 別 名 略 号 記 号 番 号 --------------- 3 7.CAS 登 録 番 号 ---------------------------------- 3 Ⅲ. 有 効 成 分 に 関 する 項 目 1. 物 理 化 学 的 性 質 ------------------------------- 4 2. 有 効 成 分 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 ----- 4 3. 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 ----------------------- 4 4. 有 効 成 分 の 定 量 法 ----------------------------- 4 Ⅳ. 製 剤 に 関 する 項 目 1. 剤 形 --------------------------------------------- 5 2. 製 剤 の 組 成 ------------------------------------- 5 3. 用 時 溶 解 して 使 用 する 製 剤 の 調 製 法 -------- 6 4. 懸 濁 剤 乳 剤 の 分 散 性 に 対 する 注 意 -------- 6 5. 製 剤 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 ---------- 6 6. 溶 解 後 の 安 定 性 ------------------------------- 7 7. 他 剤 との 配 合 変 化 ( 物 理 化 学 的 変 化 ) ------- 7 8. 溶 出 性 ------------------------------------------ 7 9. 生 物 学 的 試 験 法 ------------------------------- 7 10. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 ------------ 7 11. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 定 量 法 ------------------ 7 12. 力 価 --------------------------------------------- 7 13. 混 入 する 可 能 性 のある 夾 雑 物 ----------------- 7 14. 注 意 が 必 要 な 容 器 外 観 が 特 殊 な 容 器 に 関 する 情 報 ---------------------------------- 7 15. 刺 激 性 ------------------------------------------ 7 16.その 他 ------------------------------------------- 7 Ⅴ. 治 療 に 関 する 項 目 1. 効 能 又 は 効 果 ---------------------------------- 8 2. 用 法 及 び 用 量 ---------------------------------- 8 3. 臨 床 成 績 ---------------------------------------- 8 Ⅵ. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 1. 薬 理 学 的 に 関 連 ある 化 合 物 又 は 化 合 物 群 ------------------------------------- 11 2. 薬 理 作 用 -------------------------------------- 11 Ⅶ. 薬 物 動 態 に 関 する 項 目 1. 血 中 濃 度 の 推 移 測 定 法 -------------------- 13 2. 薬 物 速 度 論 的 パラメータ --------------------- 13 3. 吸 収 ------------------------------------------- 13 4. 分 布 ------------------------------------------- 13 5. 代 謝 ------------------------------------------- 14 6. 排 泄 ------------------------------------------- 14 7.トランスポーターに 関 する 情 報 --------------- 14 8. 透 析 等 による 除 去 率 ------------------------- 14 Ⅷ. 安 全 性 ( 使 用 上 の 注 意 等 )に 関 する 項 目 1. 警 告 内 容 とその 理 由 ------------------------- 15 2. 禁 忌 内 容 とその 理 由 ( 原 則 禁 忌 を 含 む) --------------------------- 15 3. 効 能 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 と その 理 由 -------------------------------------- 15 4. 用 法 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 と その 理 由 -------------------------------------- 15 5. 慎 重 投 与 内 容 とその 理 由 -------------------- 15 6. 重 要 な 基 本 的 注 意 とその 理 由 及 び 処 置 方 法 -------------------------------------- 15 7. 相 互 作 用 -------------------------------------- 15 8. 副 作 用 ---------------------------------------- 15 9. 高 齢 者 への 投 与 ------------------------------ 16 10. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 への 投 与 ------------ 16 11. 小 児 等 への 投 与 ------------------------------ 17 12. 臨 床 検 査 結 果 に 及 ぼす 影 響 ---------------- 17 13. 過 量 投 与 -------------------------------------- 17 14. 適 用 上 の 注 意 -------------------------------- 17 15.その 他 の 注 意 --------------------------------- 17 16.その 他 ----------------------------------------- 17 Ⅸ. 非 臨 床 試 験 に 関 する 項 目 1. 薬 理 試 験 -------------------------------------- 18 2. 毒 性 試 験 -------------------------------------- 18

Ⅹ. 管 理 的 事 項 に 関 する 項 目 1. 規 制 区 分 -------------------------------------- 20 2. 有 効 期 間 又 は 使 用 期 限 --------------------- 20 3. 貯 法 保 存 条 件 ------------------------------- 20 4. 薬 剤 取 扱 い 上 の 注 意 点 --------------------- 20 5. 承 認 条 件 等 ----------------------------------- 20 6. 包 装 ------------------------------------------- 20 7. 容 器 の 材 質 ----------------------------------- 20 8. 同 一 成 分 同 効 薬 ---------------------------- 20 9. 国 際 誕 生 年 月 日 ----------------------------- 20 10. 製 造 販 売 承 認 年 月 日 及 び 承 認 番 号 ------- 20 11. 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 ------------------------ 20 12. 効 能 効 果 追 加 用 法 用 量 変 更 追 加 等 の 年 月 日 及 びその 内 容 ---------------------- 21 13. 再 審 査 結 果 再 評 価 結 果 公 表 年 月 日 及 びその 内 容 --------------------------------- 21 14. 再 審 査 期 間 ----------------------------------- 21 15. 投 薬 期 間 制 限 医 薬 品 に 関 する 情 報 -------- 21 16. 各 種 コード ------------------------------------ 21 17. 保 険 給 付 上 の 注 意 --------------------------- 21 ⅩⅠ. 文 献 1. 引 用 文 献 -------------------------------------- 22 2.その 他 の 参 考 文 献 --------------------------- 22 ⅩⅡ. 参 考 資 料 1. 主 な 外 国 での 発 売 状 況 ---------------------- 23 2. 海 外 における 臨 床 支 援 情 報 ----------------- 23 ⅩⅢ. 備 考 1.その 他 の 関 連 資 料 --------------------------- 24

Ⅰ. 概 要 に 関 する 項 目 1. 開 発 の 経 緯 エコリシン 点 眼 液 及 びエコリシン 眼 軟 膏 は 細 菌 性 結 膜 炎 の 主 要 な 起 炎 菌 であるブドウ 球 菌 に 抗 菌 作 用 を 示 し グラム 陽 性 菌 を 主 とした 抗 菌 スペクトラ ムを 有 するエリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 と グラム 陰 性 菌 を 主 とする 抗 菌 スペクトラムを 有 し 特 に 緑 膿 菌 に 対 して 特 異 的 な 抗 菌 作 用 を 示 すコリスチン メタンスルホン 酸 ナトリウムを 配 合 した 点 眼 剤 である 各 種 細 菌 性 眼 疾 患 に 対 する 有 用 性 が 認 められ 1970 年 3 月 31 日 に 承 認 され た また 2004 年 9 月 に 通 知 された 抗 菌 薬 再 評 価 結 果 に 準 じ 効 能 効 果 の 読 み 替 えを 行 った 2. 製 品 の 治 療 学 的 製 剤 学 的 特 性 特 になし - 1 -

Ⅱ. 名 称 に 関 する 項 目 1. 販 売 名 (1) 和 名 エコリシン 点 眼 液 エコリシン 眼 軟 膏 (2) 洋 名 Ecolicin ophthalmic solution Ecolicin ophthalmic ointment (3) 名 称 の 由 来 エリスロマイシンの エ と シン コリスチンの コリ をとって エコリシン と 命 名 した 2. 一 般 名 (1) 和 名 ( 命 名 法 ) エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 (JAN) コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム(JAN) (2) 洋 名 ( 命 名 法 ) Erythromycin Lactobionate(JAN) Colistin Sodium Methanesulfonate(JAN) (3)ステム ストレプトマイシン 系 抗 生 物 質 :-mycin 3. 構 造 式 又 は 示 性 式 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 4. 分 子 式 及 び 分 子 量 分 子 式 分 子 量 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 C 37 H 67 NO 13 C 12 H 22 O 12 1092.22 コリスチンAメタンスルホン 酸 ナトリウム C 58 H 105 N 16 Na 5 O 28 S 5 1749.82 コリスチンBメタンスルホン 酸 ナトリウム C 57 H 103 N 16 Na 5 O 28 S 5 1735.80-2 -

5. 化 学 名 ( 命 名 法 ) 化 学 名 :エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 (2R, 3S, 4S, 5R, 6R, 8R, 10R, 11R, 12S, 13R)-5- (3, 4, 6-trideoxy-3- dimethylamino-β-d-xylo-hexopyranosyloxy)-3-(2,6-dideoxy-3-c-methyl-3- O-methyl-α-L-ribo-hexopyranosyloxy)-6, 11, 12-trihydroxy-2, 4, 6, 8, 10, 12-hexamethyl-9-oxopentadecan-13-olide mono (4-O-β-Dgalactopyranosyl-D-gluconate) ( IUPAC) 6. 慣 用 名 別 名 略 号 記 号 番 号 日 本 化 学 療 法 学 会 制 定 の 抗 微 生 物 薬 略 号 EM(エリスロマイシン) CL(コリスチン) 7.CAS 登 録 番 号 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 :3847-29-8 コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム:8068-28-8 3

Ⅲ. 有 効 成 分 に 関 する 項 目 1. 物 理 化 学 的 性 質 (1) 外 観 性 状 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 : 本 品 は 白 色 の 粉 末 である コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム: 本 品 は 白 色 ~ 淡 黄 白 色 の 粉 末 であ る (2) 溶 解 性 各 種 溶 媒 における 溶 解 度 日 局 の 溶 解 性 表 現 溶 媒 エリスロマイシン ラクトビオン 酸 塩 コリスチンメタンスルホ ン 酸 ナトリウム 水 メタノール エタノール(95) エタノール(99.5) アセトン 溶 けやすい 溶 けやすい - 溶 けやすい 極 めて 溶 けにくい 溶 けやすい - ほとんど 溶 けない - - (3) 吸 湿 性 (4) 融 点 ( 分 解 点 ) 沸 点 凝 固 点 (5) 酸 塩 基 解 離 定 数 (6) 分 配 係 数 (7)そ の 他 の 主 な 示 性 値 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 ph: 本 品 0.5gを 水 10mLに 溶 かした 液 のpHは5.0~7.5である コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム ph: 本 品 0.1gを 水 10mLに 溶 かし 30 分 間 放 置 したときのpHは6.5~8.5 である 2. 有 効 成 分 の 各 種 条 件 下 に おける 安 定 性 エリスロマイシン ラクトビオン 酸 塩 コリスチンメタンスルホ ン 酸 ナトリウム 保 存 条 件 保 存 形 態 保 存 期 間 結 果 室 温 - 24ヵ 月 40 75%RH アルミ 缶 6ヵ 月 室 温 密 封 容 器 (バイアル 瓶 ) 60ヵ 月 変 化 なし 3. 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 日 局 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウ ム による 4. 有 効 成 分 の 定 量 法 日 局 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウ ム による - 4 -

Ⅳ. 製 剤 に 関 する 項 目 1. 剤 形 (1) 投 与 経 路 点 眼 (2) 剤 形 の 区 別 外 観 及 び 性 状 エコリシン 点 眼 液 エコリシン 眼 軟 膏 剤 形 水 性 点 眼 剤 眼 軟 膏 剤 規 格 溶 解 液 1mL 中 エリスロマイシン ラクトビオン 酸 塩 5mg( 力 価 ) コリスチンメタンスルホン 酸 ナト リウム5mg( 力 価 )(15 万 単 位 ) を 含 有 する 1g 中 エリスロマイシラクトビオン 酸 塩 ン5mg( 力 価 ) コリスチン メタンスルホン 酸 ナトリウム5mg ( 力 価 )(15 万 単 位 )を 含 有 す る 性 状 (3) 製 剤 の 物 性 白 色 の 粉 末 と 無 色 澄 明 の 添 付 溶 剤 からなり 溶 解 したとき 無 色 澄 明 の 水 性 点 眼 剤 である (4) 識 別 コード 該 当 しない (5)pH 浸 透 圧 比 粘 度 比 重 安 定 な ph 域 等 ph:4.5~7.0 添 付 溶 解 液 浸 透 圧 比 : 約 1 ph:6.0~8.0 主 薬 溶 解 後 浸 透 圧 比 : 約 1 (6) 無 菌 の 有 無 無 菌 製 剤 である 乳 白 色 半 透 明 の 眼 軟 膏 であ る 2. 製 剤 の 組 成 (1) 有 効 成 分 ( 活 性 成 分 )の 含 量 エコリシン 点 眼 液 溶 解 液 1mL 中 エリスロマイシンラク トビオン 酸 塩 5mg( 力 価 ) コリスチ ンメタンスルホン 酸 ナトリウム5mg ( 力 価 )(15 万 単 位 )を 含 有 する (2) 添 加 物 エコリシン 点 眼 液 塩 化 ナトリウム( 等 張 化 剤 ) パラオ キシ 安 息 香 酸 エチル( 防 腐 剤 ) パラオキシ 安 息 香 酸 ブチル( 防 腐 剤 ) エコリシン 眼 軟 膏 1g 中 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 5mg( 力 価 ) コリスチンメタンス ルホン 酸 ナトリウム5mg( 力 価 )(15 万 単 位 )を 含 有 する エコリシン 眼 軟 膏 白 色 ワセリン( 基 剤 ) 流 動 パラフィ ン( 基 剤 ) (3) 添 付 溶 解 液 の 組 成 及 び 容 量 エコリシン 点 眼 液 組 成 : 塩 化 ナトリウム( 等 張 化 剤 ) パラオキシ 安 息 香 酸 エチル( 防 腐 剤 ) パラオキシ 安 息 香 酸 ブチル( 防 腐 剤 ) 容 量 :5mL - 5 -

3. 用 時 溶 解 して 使 用 する 製 剤 の 調 製 法 エコリシン 点 眼 液 4. 懸 濁 剤 乳 剤 の 分 散 性 に 対 する 注 意 該 当 しない 5. 製 剤 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 試 験 製 剤 保 存 条 件 保 存 期 間 保 存 形 態 結 果 長 期 点 眼 液 室 温 褐 色 バイアル 瓶 密 栓 変 化 なし 1 2 24カ 月 保 存 試 験 眼 軟 膏 25 60%RH 最 終 製 品 ( 箱 入 り) 変 化 なし 3 苛 酷 試 験 点 眼 液 50 7 日 間 最 終 製 品 ( 梱 包 状 態 ) 変 化 なし 1 25 500lx 30 日 間 褐 色 バイアル 瓶 密 栓 変 化 なし 1 点 眼 液 3カ 月 褐 色 バイアル 瓶 密 栓 変 化 なし 1 加 速 試 験 眼 軟 膏 40 75%RH 6カ 月 最 終 製 品 ( 箱 入 り) 変 化 なし 3 1 測 定 項 目 :( 点 眼 液 : 主 薬 ) 性 状 確 認 試 験 浸 透 圧 比 ph 無 菌 力 価 2 測 定 項 目 :( 点 眼 液 : 溶 解 液 ) 性 状 確 認 試 験 浸 透 圧 比 ph 不 溶 性 異 物 無 菌 含 量 3 測 定 項 目 :( 眼 軟 膏 ) 性 状 確 認 試 験 金 属 性 異 物 力 価 6

6. 溶 解 後 の 安 定 性 エコリシン 点 眼 液 保 存 条 件 保 存 期 間 保 存 形 態 結 果 25 7 日 間 プラスチック 点 眼 容 器 変 化 なし 測 定 項 目 :ph 浸 透 圧 比 不 溶 性 異 物 含 量 7. 他 剤 との 配 合 変 化 ( 物 理 化 学 的 変 化 ) 8. 溶 出 性 該 当 しない 9. 生 物 学 的 試 験 法 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 日 局 抗 生 物 質 の 微 生 物 学 的 力 価 試 験 法 Ⅰ. 円 筒 平 板 法 により Staphylococcus aureus ATCC 6538 Pを 用 いて 測 定 する コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 日 局 抗 生 物 質 の 微 生 物 学 的 力 価 試 験 法 Ⅰ. 円 筒 平 板 法 により 試 験 菌 として Escherichia coli NIHJ を 用 いて 測 定 する 10. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 : 呈 色 反 応 有 機 層 は 黄 色 を 呈 する コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム:ニンヒドリン 反 応 液 は 濃 い 青 紫 色 を 呈 する 11. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 定 量 法 エコリシン 点 眼 液 局 外 規 第 四 部 眼 科 用 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 コリスチンメタンス ルホン 酸 ナトリウム による エコリシン 眼 軟 膏 局 外 規 第 四 部 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 眼 軟 膏 による 12. 力 価 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 の 力 価 は エリスロマイシン(C 37 H 67 NO 13 : 733.93)としての 量 を 質 量 ( 力 価 )で 示 す コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウムの 力 価 は コリスチン A(C 53 H 100 N 16 O 13 : 1168.46)としての 量 を 単 位 で 示 し 300 万 単 位 は100mg( 力 価 )に 相 当 する 13. 混 入 する 可 能 性 のある 夾 雑 物 14. 注 意 が 必 要 な 容 器 外 観 が 特 殊 な 容 器 に 関 する 情 報 該 当 しない 15. 刺 激 性 Ⅸ -2-(4) 眼 刺 激 性 の 項 参 照 16.その 他 7

Ⅴ. 治 療 に 関 する 項 目 1. 効 能 又 は 効 果 < 適 応 菌 種 > エリスロマイシン/コリスチン 感 性 菌 < 適 応 症 > 眼 瞼 炎 涙 嚢 炎 麦 粒 腫 結 膜 炎 角 膜 炎 ( 角 膜 潰 瘍 を 含 む) 2. 用 法 及 び 用 量 エコリシン 点 眼 液 エコリシン 眼 軟 膏 粉 末 を 添 付 溶 解 液 に 用 時 溶 解 し 2 ~3 時 間 毎 に2~3 滴 ずつ 点 眼 する 1 日 数 回 点 眼 する < 用 法 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 > 本 剤 の 使 用 にあたっては 耐 性 菌 の 発 現 等 を 防 ぐため 原 則 として 感 受 性 を 確 認 し 疾 病 の 治 療 上 必 要 な 最 小 限 の 期 間 の 投 与 にとどめること < 解 説 > 抗 菌 剤 に 共 通 の 適 正 使 用 のための 注 意 事 項 である 細 菌 性 感 染 症 に 対 し て 抗 菌 剤 を 使 用 する 場 合 は 起 炎 菌 を 同 定 し その 感 受 性 等 を 考 慮 して 抗 菌 剤 を 選 択 することが 原 則 である 起 炎 菌 の 感 受 性 が 低 い 抗 菌 剤 を 投 与 し た 場 合 は 臨 床 効 果 が 十 分 でないだけではなく 耐 性 菌 を 誘 導 する 可 能 性 が ある ところが 臨 床 現 場 においては 急 性 感 染 症 のように 起 炎 菌 の 同 定 や 感 受 性 の 確 認 前 に 治 療 を 開 始 しなければならないことがしばしばあり そのよ うな 場 合 には 検 出 頻 度 の 高 い 細 菌 を 起 炎 菌 として 想 定 し 抗 菌 剤 の 投 与 を 開 始 することになる しかし その 場 合 でも 選 択 した 抗 菌 剤 を 漫 然 と 継 続 投 与 するのではなく 検 出 した 菌 の 感 受 性 試 験 結 果 および 投 与 している 抗 菌 剤 の 臨 床 効 果 を 考 慮 した 上 で 投 与 継 続 かあるいは 変 更 の 決 定 を 行 うととも に これらの 所 見 が 十 分 に 改 善 した 時 は 速 やかに 投 与 を 終 了 する 必 要 があ る 1993 年 1 月 薬 安 第 5 号 (H5.1.19)により 改 訂 3. 臨 床 成 績 (1) 臨 床 データパッケージ 該 当 しない - 8 -

(2) 臨 床 効 果 国 内 で 実 施 された 臨 床 試 験 の 概 要 は 次 のとおりである 1-7) エコリシン 点 眼 液 全 国 7 施 設 で 各 種 眼 感 染 症 を 対 象 とした 臨 床 試 験 を 実 施 し 合 計 143 例 に 本 剤 を 投 与 した 結 果 有 効 性 が 認 められた 疾 患 別 臨 床 効 果 疾 患 名 有 効 率 (%) 結 膜 炎 麦 粒 腫 眼 瞼 炎 眼 瞼 膿 瘍 涙 嚢 炎 角 膜 潰 瘍 検 出 菌 別 臨 床 効 果 97.9(93/95) 83.3(10/12) 64.3(9/14) 85.7(6/7) 86.7(13/15) 総 計 91.6(131/143) 上 記 143 例 中 臨 床 試 験 において 細 菌 が 検 出 された87 件 における 菌 種 別 臨 床 効 果 は 下 記 のとおりであった 菌 種 有 効 率 (%) ブドウ 球 菌 属 溶 血 性 レンサ 球 菌 肺 炎 球 菌 ミクロコッカス 属 グラム 陽 性 球 菌 ( 詳 細 不 明 ) グラム 陽 性 桿 菌 ( 詳 細 不 明 ) 緑 膿 菌 ヘモフィルス エジプチウス(コッホ ウ ィークス 菌 ) モラクセラ ラクナータ(モラー アクセ ンフェルト 菌 ) グラム 陰 性 桿 菌 ( 詳 細 不 明 ) 93.5(29/31) 100.0(4/4) 100.0(11/11) 100.0(2/2) 100.0(1/1) 100.0(1/1) 81.8(9/11) 100.0(20/20) 100.0(1/1) 80.0(4/5) 総 計 94.3(82/87) 1,8) エコリシン 眼 軟 膏 各 種 眼 感 染 症 を 対 象 とした 臨 床 試 験 を 実 施 し 合 計 19 例 に 投 与 した 結 果 有 効 性 が 認 められた 疾 患 別 臨 床 効 果 疾 患 名 有 効 率 (%) 結 膜 炎 100.0(3/3) 麦 粒 腫 100.0(6/6) 眼 瞼 炎 眼 瞼 膿 瘍 100.0(5/5) 涙 嚢 炎 100.0(1/1) 角 膜 潰 瘍 100.0(4/4) 総 計 100.0(19/19) 9

検 出 菌 別 臨 床 効 果 上 記 19 例 中 臨 床 試 験 において 細 菌 が 検 出 された17 件 における 菌 種 別 臨 床 効 果 は 下 記 のとおりであった 菌 種 有 効 率 (%) ブドウ 球 菌 属 肺 炎 球 菌 緑 膿 菌 モラクセラ ラクナータ(モラー アクセ ンフェルト 菌 ) 100.0(10/10) 100.0(3/3) 100.0(3/3) 100.0(1/1) 総 計 100.0(17/17) (3) 臨 床 薬 理 試 験 (4) 探 索 的 試 験 (5) 検 証 的 試 験 1) 無 作 為 化 並 行 用 量 反 応 試 験 2) 比 較 試 験 3) 安 全 性 試 験 4) 患 者 病 態 別 試 験 一 般 臨 床 試 験 全 国 7 施 設 において 外 眼 部 細 菌 感 染 症 に 対 する 一 般 臨 床 試 験 を 実 施 した 外 眼 部 細 菌 感 染 症 患 者 (n=143)に 0.5%エリスロマイシンラクトビオ ン 酸 塩 0.5%コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 配 合 点 眼 液 を 1 回 2~3 滴 1 日 3~6 回 ( 重 症 の 場 合 は 1 日 10 回 または 1 時 間 毎 ) 投 与 し 有 効 率 は 91.6%(131/143 例 )であった 1-7) 外 眼 部 細 菌 感 染 症 患 者 (n=19) に 0.5%エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 0.5%コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 配 合 眼 軟 膏 を 1 日 2 回 ( 緑 膿 菌 性 角 膜 潰 瘍 には 30 分 ~2 時 間 毎 ) 投 与 し 有 効 率 は 100.0%(19/19 例 )であった 副 作 用 の 発 現 は 認 められなかった 1,8) (6) 治 療 的 使 用 1) 使 用 成 績 調 査 特 定 使 用 成 績 調 査 ( 特 別 調 査 ) 製 造 販 売 後 臨 床 試 験 ( 市 販 後 臨 床 試 験 ) 2) 承 認 条 件 として 実 施 予 定 の 内 容 又 は 実 施 した 試 験 の 概 要 該 当 しない 10

Ⅵ. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 1. 薬 理 学 的 に 関 連 ある 化 合 物 又 は 化 合 物 群 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 :マクロライド 系 抗 生 物 質 コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム:コリスチン 類 2. 薬 理 作 用 9) (1) 作 用 部 位 作 用 機 序 主 な 作 用 機 序 は エリスロマイシンの 細 菌 の 蛋 白 合 成 阻 害 作 用 とコリスチン の 細 胞 質 膜 障 害 作 用 である (2) 薬 効 を 裏 付 ける 試 験 成 績 1) 標 準 株 に 対 する 抗 菌 力 1 本 剤 ( 製 剤 )における 抗 菌 力 菌 株 MIC(µg/mL * ) Staphylococcus aureus 209-P Bacillus subtilis PCI-219 Escherichia coli NIHJ JC2 Salmonella typhimurium OUB Shigella sonnei OUB Proteus vulgaris SRL Pseudomonas aeruginosa SRL Pseudomonas aeruginosa SOC&STC 0.10 0.39 3.13 3.13 3.13 >200 25.0 25 * :エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 とコリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウムを 等 mg ( 力 価 ) 混 合 した 合 計 mg( 力 価 ) 2トラコーマクラミジア 10) 菌 株 Chlamydia trachomatis D/UW-3/Cx Chlamydia trachomatis F/UW-6/Cx MIC(µg/mL) EM OFLX 0.125 1.0 0.125 0.5 接 種 菌 量 :10 4 封 入 体 形 成 単 位 /ml EM:エリスロマイシン OFLX:オフロキサシン 8) 2) 臨 床 分 離 株 に 対 する 抗 菌 力 菌 種 薬 剤 株 数 MICの 範 囲 ヘモフィルス エジプチウス (コッホ ウィークス 菌 ) モラクセラ ラクナータ (モラー アクセンフェルト 菌 ) 肺 炎 球 菌 ジフテリア 菌 淋 菌 レンサ 球 菌 ブドウ 球 菌 緑 膿 菌 EM CL EM CL EM CL EM CL EM CL EM CL EM CL 4 7 8 4 1 4 5 2.0 7.81~12.5 1.0~4.0 12.5~15.6 0.10~0.08 >500 0.01~0.03 >500 0.08 >500 0.005~0.01 500~>500 0.04~0.16 400~>500 EM >100 2 CL 100 EM:エリスロマイシンµg/mL CL:コリスチン 単 位 /ml(20u 1µg) - 11 -

3) 3) 実 験 的 角 膜 感 染 モデルにおける 効 果 有 色 ウサギの 結 膜 嚢 内 に 緑 膿 菌 を 接 種 8 時 間 後 より0.5%エリスロマイシ ンラクトビオン 酸 塩 0.5%コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 配 合 点 眼 液 を1 日 5 回 3 日 間 点 眼 した 結 果 点 眼 3 日 後 全 例 の 菌 の 陰 性 化 がみられ 接 種 後 4 日 間 の 観 察 期 間 中 結 膜 および 角 膜 病 変 は 認 められなかった 有 色 ウサギの 角 膜 実 質 切 開 創 に 緑 膿 菌 を 接 種 6 時 間 後 より0.5%エリス ロマイシンラクトビオン 酸 塩 0.5%コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 配 合 点 眼 液 を1 日 5 回 4 日 間 点 眼 した その 結 果 点 眼 3 日 後 全 例 に 菌 の 陰 性 化 と 角 膜 湿 潤 の 消 失 がみられたが 点 眼 中 止 2 日 後 1 例 に 角 膜 病 変 の 悪 化 と 菌 の 陽 性 化 の 再 燃 がみられた (3) 作 用 発 現 時 間 持 続 時 間 12

Ⅶ. 薬 物 動 態 に 関 する 項 目 1. 血 中 濃 度 の 推 移 測 定 法 (1) 治 療 上 有 効 な 血 中 濃 度 該 当 しない (2) 最 高 血 中 濃 度 到 達 時 間 (3) 臨 床 試 験 で 確 認 された 血 中 濃 度 < 参 考 :ウサギ> 白 色 ウサギに 0.5%エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 0.5%コリスチンメタン スルホン 酸 ナトリウム 配 合 点 眼 液 または 眼 軟 膏 を 両 眼 に 15 分 間 隔 で 4 回 点 眼 した 時 最 終 点 眼 15 分 および 1 時 間 後 の 血 清 への 移 行 は 認 めら れなかった 11) (4) 中 毒 域 (5) 食 事 併 用 薬 の 影 響 (6) 母 集 団 (ポピュレーション) 解 析 により 判 明 した 薬 物 動 態 変 動 要 因 2. 薬 物 速 度 論 的 パラメータ (1 解 析 方 法 (2) 吸 収 速 度 定 数 (3)バイオアベイラビリティ (4) 消 失 速 度 定 数 (5)クリアランス (6) 分 布 容 積 (7) 血 漿 蛋 白 結 合 率 3. 吸 収 4. 分 布 (1) 血 液 - 脳 関 門 通 過 性 (2) 血 液 - 胎 盤 関 門 通 過 性 - 13 -

(3) 乳 汁 への 移 行 性 < 参 考 > 産 後 5~7 日 の 授 乳 婦 (n=2~3)にエリスロマイシン500mgを 単 回 経 口 投 与 し 母 体 血 中 および 母 乳 中 移 行 を 検 討 した 結 果 は 下 表 のとおりである 12) 投 与 量 500mg 単 回 経 口 (4) 髄 液 への 移 行 性 時 間 (hr) 1 2 4 6 (5)その 他 の 組 織 への 移 行 性 乳 汁 中 濃 度 (µg/ml) trace 1.0 1.2 1.1 血 中 濃 度 (µg/ml) 4.3 3.3 1.3 0.8 房 水 内 移 行 < 参 考 :ウサギ> 白 色 ウサギに 0.5%エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 0.5%コリスチンメタン スルホン 酸 ナトリウム 配 合 点 眼 液 または 眼 軟 膏 を 両 眼 に 15 分 間 隔 で 4 回 点 眼 し 最 終 点 眼 15 分 後 の 房 水 中 濃 度 を 測 定 した その 結 果 点 眼 液 ではエリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 は 3.0~4.6µg/mL コリスチンメタ ンスルホン 酸 ナトリウムは 1.25~3.15µg/mL 眼 軟 膏 ではエリスロマイシン ラクトビオン 酸 塩 は 2.0~3.0µg/mL コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム は 0.66~1.83µg/mL であった 配 合 剤 とそれぞれ 単 独 での 投 与 では 房 水 内 移 行 に 有 意 差 を 認 めなかった 11) 5. 代 謝 (1) 代 謝 部 位 及 び 代 謝 経 路 (2) 代 謝 に 関 与 する 酵 素 (CYP450 等 )の 分 子 種 (3) 初 回 通 過 効 果 の 有 無 及 びその 割 合 (4) 代 謝 物 の 活 性 の 有 無 及 び 比 率 (5) 活 性 代 謝 物 の 速 度 論 的 パラメータ 6. 排 泄 (1) 排 泄 部 位 及 び 経 路 (2) 排 泄 率 (3) 排 泄 速 度 7.トランスポーターに 関 する 情 報 8. 透 析 等 による 除 去 率 14

Ⅷ. 安 全 性 ( 使 用 上 の 注 意 等 )に 関 する 項 目 1. 警 告 内 容 とその 理 由 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) 2. 禁 忌 内 容 とその 理 由 ( 原 則 禁 忌 を 含 む) 禁 忌 ( 次 の 患 者 には 投 与 しないこと) エリスロマイシン コリスチンに 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 < 解 説 > エリスロマイシン コリスチンで 過 敏 症 が 報 告 されており また エコリシン 眼 軟 膏 点 眼 液 でも 眼 瞼 炎 眼 瞼 皮 膚 炎 そう 痒 感 が 報 告 されているため 本 剤 の 成 分 による 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 には 投 与 しないこと 1978 年 1 月 ( 眼 軟 膏 ) 1978 年 11 月 ( 点 眼 液 ) 追 加 改 訂 3. 効 能 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) 4. 用 法 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 Ⅴ. 治 療 に 関 する 項 目 参 照 5. 慎 重 投 与 内 容 とその 理 由 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) 6. 重 要 な 基 本 的 注 意 とその 理 由 及 び 処 置 方 法 重 要 な 基 本 的 注 意 使 用 中 に 感 作 されるおそれがあるので 観 察 を 十 分 に 行 い 感 作 されたこ とを 示 す 兆 候 があらわれた 場 合 には 投 与 を 中 止 すること < 解 説 > エリスロマイシンの 海 外 の 添 付 文 書 に 基 づいて 記 載 した 眼 瞼 炎 眼 瞼 皮 膚 炎 そう 痒 感 等 の 過 敏 症 状 があらわれた 場 合 は 本 剤 の 投 与 を 中 止 す ること 1978 年 1 月 ( 眼 軟 膏 ) 1978 年 11 月 ( 点 眼 液 ) 追 加 改 訂 7. 相 互 作 用 (1) 併 用 禁 忌 とその 理 由 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) (2) 併 用 注 意 とその 理 由 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) 8. 副 作 用 (1) 副 作 用 の 概 要 本 剤 は 使 用 成 績 調 査 等 の 副 作 用 発 現 頻 度 が 明 確 となる 調 査 を 実 施 して いない (2) 重 大 な 副 作 用 と 初 期 症 状 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) - 15 -

(3)その 他 の 副 作 用 副 作 用 が 認 められた 場 合 には 投 与 を 中 止 するなど 適 切 な 処 置 を 行 うこ と 頻 度 頻 度 不 明 種 類 過 敏 症 眼 瞼 炎 眼 瞼 皮 膚 炎 そう 痒 感 眼 結 膜 充 血 < 解 説 > 医 師 からの 自 発 報 告 に 基 づいて 記 載 した また 本 剤 は 使 用 成 績 調 査 等 の 発 現 頻 度 が 明 確 となる 調 査 を 実 施 していないため 発 現 頻 度 は 不 明 とした 1992 年 4 月 以 降 国 内 で 報 告 された 副 作 用 発 現 件 数 は 以 下 の 通 りである (2013 年 3 月 末 現 在 ) 過 敏 症 眼 瞼 炎 : 点 眼 液 6 件 眼 軟 膏 4 件 過 敏 症 状 を 承 認 時 より 記 載 1999 年 6 月 ( 眼 軟 膏 ) 1999 年 5 月 ( 点 眼 液 ) 過 敏 症 状 より 記 載 変 更 眼 瞼 皮 膚 炎 ( 接 触 性 皮 膚 炎 接 触 皮 膚 炎 症 候 群 ): 点 眼 液 7 件 眼 軟 膏 5 件 過 敏 症 状 を 承 認 時 より 記 載 1999 年 6 月 ( 眼 軟 膏 ) 1999 年 5 月 ( 点 眼 液 ) 過 敏 症 状 より 記 載 変 更 そう 痒 感 ( 眼 瞼 そう 痒 感 眼 のそう 痒 感 ): 点 眼 液 4 件 眼 軟 膏 なし 過 敏 症 状 を 承 認 時 より 記 載 1999 年 6 月 ( 眼 軟 膏 ) 1999 年 5 月 ( 点 眼 液 ) 過 敏 症 状 より 記 載 変 更 眼 結 膜 充 血 ( 眼 充 血 ): 点 眼 液 3 件 眼 軟 膏 1 件 1999 年 6 月 ( 眼 軟 膏 ) 1999 年 5 月 ( 点 眼 液 ) 過 敏 症 状 より 記 載 変 更 (4) 項 目 別 副 作 用 発 現 頻 度 及 び 臨 床 検 査 値 異 常 一 覧 (5) 基 礎 疾 患 合 併 症 重 症 度 及 び 手 術 の 有 無 等 背 景 別 の 副 作 用 発 現 頻 度 (6) 薬 物 アレルギーに 対 する 注 意 及 び 試 験 法 禁 忌 ( 次 の 患 者 には 投 与 しないこと) エリスロマイシン コリスチンに 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 < 解 説 > Ⅷ -2. 禁 忌 内 容 とその 理 由 の 項 < 解 説 > 参 照 9. 高 齢 者 への 投 与 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) 10. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 への 投 与 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) 16

11. 小 児 等 への 投 与 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) < 参 考 > 臨 床 試 験 において 臨 床 的 に 細 菌 性 結 膜 炎 と 診 断 された 小 児 66 例 ( 生 後 1ヵ 月 ~14 歳 )に0.5%エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 0.5%コリスチンメタンスル ホン 酸 ナトリウム 配 合 点 眼 液 を1 日 3~6 回 投 与 期 間 不 明 ( 角 膜 潰 瘍 の1 例 のみ 1 時 間 毎 ) 投 与 したが 副 作 用 は 特 に 認 められなかった 1-7) 臨 床 試 験 において 臨 床 的 に 細 菌 性 外 眼 部 疾 患 と 診 断 された 小 児 4 例 (4 ~11 歳 )に 0.5%エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 0.5%コリスチンメタンスル ホン 酸 ナトリウム 配 合 眼 軟 膏 を 1 日 2 回 4~20 日 間 投 与 したが 副 作 用 は 特 に 認 められなかった 8) 12. 臨 床 検 査 結 果 に 及 ぼす 影 響 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) 13. 過 量 投 与 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) 14. 適 用 上 の 注 意 適 用 上 の 注 意 1) 投 与 経 路 : 点 眼 用 にのみ 使 用 すること 2) 投 与 時 : (1) 本 剤 は 薬 の 性 質 上 溶 けにくい 場 合 があるので よく 振 って 使 用 すること (2) 薬 液 汚 染 防 止 のため 点 眼 のとき 容 器 の 先 端 が 直 接 目 に 触 れないよう に 注 意 するよう 指 導 すること 3) 調 製 方 法 : 本 剤 は 溶 解 後 7 日 以 内 に 使 用 すること ( 下 線 部 はエコリシン 点 眼 液 のみ) < 解 説 > 1) 点 眼 剤 の 一 般 的 な 適 用 上 の 注 意 であることから 記 載 した 本 剤 は 点 眼 剤 で あるので その 他 の 投 与 経 路 では 用 いないようにすること 承 認 時 より 記 載 ( 点 眼 液 ) 1978 年 1 月 追 加 改 訂 ( 眼 軟 膏 ) 2) 薬 剤 交 付 時 の 患 者 さんへの 指 導 事 項 を 記 載 した (1) 本 剤 は 水 に 溶 解 すると 安 定 性 が 低 下 するため 用 時 溶 解 型 製 剤 として いる 溶 かし 方 によっては 粉 末 が 溶 解 液 に 溶 けにくい 場 合 があるので 溶 解 時 はよく 振 って 完 全 に 溶 かしてから 使 用 すること 1972 年 7 月 追 加 改 訂 (2) 点 眼 のとき 容 器 の 先 端 が 直 接 目 に 触 れると 眼 脂 や 雑 菌 等 により 薬 液 が 汚 染 するおそれがある 薬 液 の 汚 染 及 び 二 次 的 な 感 染 を 防 止 するた めに 記 載 した 1999 年 5 月 追 加 改 訂 3) 本 剤 は 水 に 溶 解 すると 安 定 性 が 低 下 するので 用 時 溶 解 し 溶 解 後 は7 日 以 内 に 使 用 すること 承 認 時 より 記 載 15.その 他 の 注 意 該 当 しない( 特 に 設 定 されていない) 16.その 他 17

Ⅸ. 非 臨 床 試 験 に 関 する 項 目 1. 薬 理 試 験 (1) 薬 効 薬 理 試 験 ( Ⅵ. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 参 照 ) (2) 副 次 的 薬 理 試 験 (3) 安 全 性 薬 理 試 験 13) エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 とコリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウムを 等 mg( 力 価 ) 配 合 したエリスロマイシンとコリスチンの 配 合 剤 の 一 般 薬 理 試 験 として ウサギ カエル モルモット ラット マウスを 用 いて 呼 吸 循 環 器 系 末 梢 血 管 平 滑 筋 血 液 凝 固 中 枢 神 経 系 に 及 ぼす 影 響 につい て それぞれエリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 単 独 コリスチンメタンスル ホン 酸 ナトリウム 単 独 の 場 合 と 比 較 しつつ 検 討 した 結 果 臨 床 上 特 に 問 題 となる 著 明 な 作 用 は 認 められなかった (4)その 他 の 薬 理 試 験 14) 2. 毒 性 試 験 (1) 単 回 投 与 毒 性 試 験 エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 とコリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウムを それぞれ 数 字 の mg( 力 価 )を 含 む 配 合 剤 について 急 性 毒 性 試 験 を 実 施 した LD 50 mg( 力 価 )/kg 動 物 種 マウス ラット 投 与 経 路 雄 雌 雄 雌 皮 下 149.0 150.2 58.6 62.0 14) (2) 反 復 投 与 毒 性 試 験 1)1ヵ 月 間 投 与 (ラット) ラットにエリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 とコリスチンメタンスルホン 酸 ナトリ ウム 各 50mg( 力 価 )/kg/day を 1 ヵ 月 間 皮 下 注 射 した 結 果 体 重 増 加 抑 制 傾 向 及 び 白 血 球 増 加 傾 向 が 認 められた 病 理 組 織 所 見 では 腎 尿 細 管 腔 内 に 蛋 白 様 物 質 が 増 加 副 腎 皮 質 束 状 帯 がやや 淡 明 化 したものが あった 2)3ヵ 月 間 投 与 (ラット) ラット( 雄 )にエリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 とコリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 各 0.42 4.2 25mg( 力 価 )/kg/day を 3 ヵ 月 間 皮 下 注 射 した 結 果 一 般 行 動 の 異 常 は 認 められなかった 投 与 量 の 増 加 により 局 部 の 脱 毛 潰 瘍 が 生 じ 痂 皮 を 形 成 し 瘢 痕 を 残 した 病 理 組 織 所 見 では 25mg ( 力 価 )/kg/day 投 与 群 で 肝 細 胞 変 性 腎 近 位 尿 細 管 上 皮 細 胞 変 性 蛋 白 様 物 質 増 加 円 柱 出 現 副 腎 皮 質 の 淡 明 化 および 4.2,25mg( 力 価 )/kg/day 投 与 群 の 脾 の 赤 髄 にヘモジデリン 様 色 素 の 出 現 を 認 めた - 18 -

(3) 生 殖 発 生 毒 性 試 験 (4)その 他 の 特 殊 毒 性 15) 眼 刺 激 性 白 色 ウサギに 0.5 または 1%エリスロマイシンラクトビオン 酸 塩 0.5 または 1%コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 配 合 点 眼 液 を 1 回 0.1mL1 日 16 または 4 回 1 ヵ 月 間 投 与 し Draize 法 に 準 じて 検 討 した 結 果 眼 粘 膜 刺 激 性 はほとんど 認 められなかった 同 様 に 0.5%または 5%エリスロマイシ ンラクトビオン 酸 塩 0.5%または 5%コリスチンメタンスルホン 酸 ナトリウム 配 合 眼 軟 膏 を 1 回 0.1g1 日 1 回 1 ヵ 月 間 投 与 した 場 合 も 眼 粘 膜 刺 激 性 は ほとんど 認 められなかった 19

Ⅹ. 管 理 的 事 項 に 関 する 項 目 1. 規 制 区 分 製 剤 : 処 方 箋 医 薬 品 有 効 成 分 : 該 当 しない 2. 有 効 期 間 又 は 使 用 期 限 2 年 ( 安 定 性 試 験 結 果 に 基 づく) 3. 貯 法 保 存 条 件 気 密 容 器 室 温 保 存 4. 薬 剤 取 扱 い 上 の 注 意 点 (1) 薬 局 での 取 扱 い 上 の 留 意 点 について 特 になし (2) 薬 剤 交 付 時 の 取 扱 いについて( 患 者 等 に 留 意 すべき 必 須 事 項 等 ) Ⅷ -14. 適 用 上 の 注 意 の 項 参 照 患 者 向 医 薬 品 ガイド : 無 し くすりのしおり : 有 り 服 薬 指 導 箋 : 有 り (3) 調 剤 時 の 留 意 点 について 特 になし 5. 承 認 条 件 等 該 当 しない 6. 包 装 エコリシン 点 眼 液 エコリシン 眼 軟 膏 5mL 10 本 ( 主 薬 :ガラス 瓶 溶 解 液 :5mLプラスチック 点 眼 容 器 ) 3.5gチューブ 10 本 7. 容 器 の 材 質 本 体 キャップ 中 栓 ラベル 投 薬 袋 箱 エコリシン 点 眼 液 主 薬 溶 解 液 ポリプロピレン ポリプロピレン ポリエチレン 紙 ガラス ポリエチレン ブチルゴム ポリエチレンテレフ タレート ポリエチレン 紙 ポリエチレン 紙 エコリシン 眼 軟 膏 アルミニウム ポリエチレン - - - 紙 8. 同 一 成 分 同 効 薬 同 一 成 分 薬 :なし 同 効 薬 :レボフロキサシン オフロキサシン 等 9. 国 際 誕 生 年 月 日 不 明 10. 製 造 販 売 承 認 年 月 日 及 び 承 認 番 号 エコリシン 点 眼 液 エコリシン 眼 軟 膏 製 造 承 認 年 月 日 1970 年 3 月 31 日 承 認 番 号 14500AMZ01582000 14500AMZ01583000 11. 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 1970 年 8 月 1 日 - 20 -

12. 効 能 効 果 追 加 用 法 用 量 変 更 追 加 等 の 年 月 日 及 び その 内 容 該 当 しない 13. 再 審 査 結 果 再 評 価 結 果 公 表 年 月 日 及 びその 内 容 2004 年 9 月 30 日 ( 抗 菌 薬 再 評 価 結 果 通 知 )に 準 じる 効 能 効 果 等 の 読 替 え < 適 応 菌 種 名 適 応 疾 患 名 の 読 替 え> 変 更 前 変 更 後 効 能 効 果 エリスロマイシンおよびコリスチン 感 受 性 菌 による 感 染 症 ( 角 膜 潰 瘍 急 慢 性 結 膜 炎 麦 粒 腫 涙 炎 眼 瞼 炎 ) 効 能 効 果 < 適 応 菌 種 > エリスロマイシン/コリスチン 感 性 菌 < 適 応 症 > 眼 瞼 炎 涙 嚢 炎 麦 粒 腫 結 膜 炎 角 膜 炎 ( 角 膜 潰 瘍 を 含 む) 14. 再 審 査 期 間 該 当 しない 15. 投 薬 期 間 制 限 医 薬 品 に 関 する 情 報 本 剤 は 投 薬 期 間 に 関 する 制 限 は 定 められていない 16. 各 種 コード HOT 番 号 厚 生 労 働 省 薬 価 基 準 収 載 医 薬 品 コード レセプト 電 算 コ ード エコリシン 点 眼 液 1022537010101 1319801Q1020 661310032 エコリシン 眼 軟 膏 1022513010101 1319800M1023 661310031 17. 保 険 給 付 上 の 注 意 エコリシン 点 眼 液 2016 年 12 月 発 売 中 止 予 定 2017 年 3 月 末 : 経 過 措 置 期 間 満 了 21

ⅩⅠ. 文 献 1. 引 用 文 献 1. 三 井 幸 彦 他 : 日 本 眼 科 紀 要 19,661(1968) 51308 2. 大 石 正 夫 他 : 眼 科 臨 床 医 報 62,397(1968) 51309 3. 田 中 直 彦 他 : 眼 科 臨 床 医 報 63, 860(1969) 51310 4. 丹 羽 巽 : 眼 科 臨 床 医 報 63, 54(1969) 51311 5. 三 根 享 他 : 眼 科 臨 床 医 報 63, 661(1969) 51312 6. 吉 村 節 他 : 診 療 と 新 薬 6, 555(1969) 51313 7. 高 久 功 他 :エコリシン 点 眼 液 の 使 用 経 験 社 内 資 料 51319 8. 大 石 正 夫 他 : 眼 科 臨 床 医 報 61, 281(1967) 51307 9. 住 木 諭 介 : 抗 生 物 質 補 遺 Ⅱ p567,p.707 東 京 大 学 出 版 会 (1973) 51314 10. 中 尾 偕 主 他 : 西 日 本 泌 尿 器 科 56, 461(1994) 57823 11. 利 岡 誠 夫 他 :エリスロマイシン コリスチン 配 合 剤 の 眼 内 移 行 について 社 内 資 料 51316 12.S. Matsuda:Biological Research in Pregnancy 5,57(1984) 57824 13. 森 田 雅 夫 他 :エリスロマイシン-コリスチン 配 合 剤 の 薬 理 学 的 作 用 知 見 社 内 資 料 51320 14. 森 田 雅 夫 他 :エリスロマイシン-コリスチン 配 合 剤 の 毒 性 に 関 する 実 験 的 研 究 社 内 資 料 51322 15. 利 岡 誠 夫 他 :エリスロマイシン コリスチン 配 合 剤 の 眼 粘 膜 刺 激 作 用 につ いて 社 内 資 料 51318 2.その 他 の 参 考 文 献 第 十 六 改 正 日 本 薬 局 方 解 説 書 - 22 -

ⅩⅡ. 参 考 資 料 1. 主 な 外 国 での 発 売 状 況 該 当 しない ( 発 売 していない) 2. 海 外 における 臨 床 支 援 情 報 - 23 -

ⅩⅢ. 備 考 1.その 他 の 関 連 資 料 特 になし - 24 -