2019 年 12 月 21 日 ( 土 )ESD 全国フォーラム分科会 5:AI 等の技術革新と教育人材育成について考えるサイエンスブリッジコミュニケーターが挑む地球規模課題の解決株式会社リバネス創業開発事業部 / リバネスシンガポール取締役 CAO 秋永名美

自己紹介 : 秋永名美 Director, Leave a Nest Singapore Pte. Ltd. Master s degree in Sustainability Science, The University of Tokyo Bridge communicator in between science - local issues MASTER THESIS Ethnographic study on revitalization of northern part of Japan affected by 3.11 Tsunami and earthquake ACHIEVEMENTS: Joined Intensive Program in Sustainability Science, Asian Program of Incubating Environmental Leaders (2011-2012) The UNESCO World Conference on ESD (2014) ASEAN Young Leaders Summit (2015) Japan Committee of UNESCO (2015) 1

UNESCO World Conference on ESD November 6 th ~ 13 th, 2014

多様性の雲に飛び込んだ大学院時代世界中から集まった課題解決型の研究者自分は興味本位で入学研究課題は自ら見つける = 世界には課題が溢れている ( 農業環境エネルギー科学技術と社会の融合イノベーション経済情報震災 ) 専門国籍文化世代も違う研究者と答えのない課題に対して議論をし続ける日々互いの知を持ち寄り共通のビジョンを描く難しさ / 大切さこれからの世界を引っ張るのに必要な人材では自分はどのようにリーダーシップをとる? どうしたらこの多様性の価値を最大化できるだろうか?

修士課程地域での研究前提として復興とは人が戻りかつ地域のもともとの課題を解決することと定義した概要岩手県釜石市鵜住居地区をケーススタディに地域の課題を集積し解決に必要なことを洗い出した a. 18 人の地域住民に対するエスノグラフィ調査を実施 (2012.3 2013.1) b. 6 つの観点でインタビューを実施 1. 再建のきっかけ 2. リスクに対する認識 3. 街への愛着 4. 震災に対する認識 5. 地域課題の認識何を行ったか 6. 復興に対する意欲 c. 3 つのグループに分類 3 つの大きな課題を発見 1 キーリーダー間の協力不足 2 一般住民の課題や復興計画に対する認知度の低さ 3 商人のクリティカルな意見を公にすることへのためらい何を発見したか Passion! Waiting... Passion! Passion! Question... 街を動かすチームが存在していなかった論文以外の仕組みでこの地域課題を解決するためには?

地球規模課題の解決を目指す研究者集団株式会社リバネス理念科学技術の発展と地球貢献を実現する専門性スタッフ約 70 名の最終学位農学生命科学生物学機械工学電子工学情報工学薬学医学心理学など国内 5 拠点海外子会社東京熊本鶴岡大阪沖縄シンガポールアメリカマレーシアイギリス Leave a Nest Group 6 6 6

異分野に橋渡しをするのが仕事 ASEAN YOUNG LEADERS SUMMIT に日本代表として参加ユネスコ世界会議でのディスカッションの様子科学を伝える研究者をつなげる研究から仕事をつくる 7

リバネス主体の 4 つのプロジェクト REAL TECH FUND 8 8

なぜブリッジコミュニケーターが必要なのか?

激動する世界情勢バブル崩壊リーマンショック阪神淡路大震災東日本大震災超高齢化社会人生 100 年時代経済金融地球環境災害生命科学医療社会課題も人の相互作用も複雑化多様化する現代 10

指数関数的に進化する科学技術次世代車椅子の開発エビのワクチン開発腸内細菌解析便移植ものづくり農業バイオ世界を変える新たな技術は日々うみだされるその先にどんな世界が訪れるか想像できるか? 11

リサーチベースドエデュケーション Incubating young leaders who solve issues and create future jobs by themselves Local schools Presentation and proposal Stimulating youths to find social issues by workshops and magazines Company funding Promote them conduct research, collaborating with professionals from academia Academia knowledge

中高生のための学会サイエンスキャッスルを海外に展開シンガポールマレーシアタイフィリピンインドネシアアジア 9 カ国から中高生が集まる国際学会これからの世界を担うグローバルリーダーが集まる場所

学会中の様子

現地大学でのワークショップ MyCRO 3D printing Workshop Basic Steps In Microbial Identification Spot Microbe workshop Diving Deep Into Microbial Microcosm observe microbial life in cultured milk drink and pond water Board Game 15

マレーシアの研究の魅力 : 地域資源の活用最優秀賞 Grand Winner Local Malaysian Herbs, Lemuni Hitam: A Good Antiseptic Source (Sekolah Berasrama Penuh Integrasi Gombak) ( マレーシア ) 地域ハーブで防腐剤会場投票賞 MANGOILSTEEN (Sekolah Berasrama Penuh Integrasi Gombak) ( マレーシア ) マンゴスチン活用

なぜブリッジコミュニケーターが必要なのか?

その意味を考えたことはありますか? Sustainable Development 持続可能な開発

その意味を考えたことはありますか? Sustainability 持続可能性

持続可能な発展に重要な 2 つの考え方 Sustainability 持続可能性 Efficiency Resilience short-term < long-term 変化への適応障害衰退からの目先の利益よりも復元力も重要長期的なビジョンが重要非効率 = 多様性があるほうが変化に柔軟に適応できる何をどれくらい sustain したいのか?

Basic needs as human to live as human-being Resources to utilize and preserve as human living on earth 飢餓 ( 栄養農業 ) 健康と福祉気候変動海洋資源 Core approaches and issues to be solved related to whole SDGs 水と衛生エネルギー陸上資源 Basic goals in MDGs context 教育経済成長と雇用 Advanced goals in SDGs context 貧困インフラ産業イノベーション実施手段 ( グローバルパートナーシップ ) 持続可能な都市ジェンダー不平等持続可能な生産と消費包摂的な社会制度司法 From the era to meet needs for human beings Towards the era when all the global 21 citizens to grow sustainably

分野組織国を超えた異分野連携の場を作り地球規模課題の解決のために知識を融合して新たな知を生み出す科学を推し進める Sustainability Science サステイナビリティ学知の構造化に挑戦する日本発の超学そのための教育が ESD ではないか