(4) インフルエンザ 菌 肺 炎 球 菌 生 後 3 か 月 5 歳 までの 細 菌 性 髄 膜 炎 敗 血 細 菌 性 肺 炎 などの 原 因 の 4 分 の 3 程 度 を 占 める 3 か 月 5 歳 に 多 く 特 に 6 か 月 2 歳 の 子 どもに 好 発 する インフルエンザ 菌 ( インフルエンザ 菌 b 型 (Hib) など ) 肺 炎 球 菌 Ⅲ 潜 伏 期 間 主 に2 3 週 間 (1 4 週 間 ) 経 路 状 予 後 くう 主 に 飛 沫 不 顕 性 も 多 く 1 歳 児 の 30 50% が 鼻 腔 に 両 菌 を 保 菌 しており 保 育 施 設 の 入 園 後 1 2か 月 でその 保 菌 率 は 80% 程 度 にまで 上 昇 する 両 菌 ともに 保 菌 している 期 間 は 他 への の 可 能 性 がある 上 気 道 炎 気 管 支 炎 急 性 喉 頭 蓋 炎 肺 炎 敗 血 髄 膜 炎 中 耳 炎 日 本 でのこれまでの Hib 髄 膜 炎 の 発 は 年 間 約 600 人 で 約 2 3%が 死 亡 約 15%が 脳 障 害 や 難 聴 などの 後 遺 を 残 すとされる また 肺 炎 球 菌 性 髄 膜 炎 の 発 はこれまでは 年 間 約 200 人 で 約 6 7%が 死 亡 約 30% が 脳 障 害 や 難 聴 などの 後 遺 を 残 すとされる 治 療 は 適 切 な 抗 菌 薬 で 行 う 2008 年 に Hib ワクチン 2010 年 に 肺 炎 球 菌 結 合 型 ワクチンの 任 意 予 防 接 種 が 開 始 され ワクチン 接 種 率 の 良 い 地 域 での 発 は 減 少 しつつある 2011 年 から 全 国 的 に 公 費 助 成 が 行 われ 接 種 率 は 上 昇 しており 2013 年 4 月 からは 定 期 接 種 の 対 象 となる せき 発 熱 咳 などの 状 が 安 定 し 全 身 状 態 の 良 い 者 は 登 校 ( 園 ) 可 能 である 学 校 において 予 防 すべき の 解 説 43
Ⅲ (5) 溶 連 菌 A 群 溶 血 性 レンサ 球 菌 が 原 因 となる である のうかしん しょうこう へん 扁 桃 炎 など 上 気 道 皮 膚 ( 伝 性 膿 痂 疹 の 項 を 参 照 ) 猩 紅 熱 などが 主 な 疾 患 である 特 に 注 意 すべき 点 は 本 がいろいろな 状 を 呈 すること 合 併 として 発 数 週 間 後 にリウマチ 熱 腎 炎 を 起 こすことである そのため 全 身 状 が 強 いときは 安 静 にし 確 実 な 抗 菌 薬 治 療 を 受 け 経 過 を 観 察 する 必 要 がある 潜 伏 期 間 経 路 状 予 後 A 群 溶 血 性 レンサ 球 菌 のうかしん 2 5 日 膿 痂 疹 (とびひ)では7 10 日 飛 沫 接 触 適 切 な 抗 菌 薬 療 法 にて 24 時 間 以 内 に 力 は 失 せる へん ちょう のう 上 気 道 では 発 熱 と 咽 頭 痛 咽 頭 扁 桃 の 腫 脹 や 化 膿 リンパ 節 炎 治 療 が 不 十 分 な 場 合 は リウマチ 熱 や 急 性 糸 球 体 腎 炎 を 併 発 する 場 のう か 合 がある とびひは 水 疱 から 始 まり 膿 疱 痂 皮 へと 進 む 子 ども に 多 くみられるが 成 人 が することもある 治 療 は 適 切 な 抗 菌 薬 で 行 う 飛 沫 接 触 の 予 防 として 手 洗 い うがいなどの 一 般 的 な 予 防 の 励 行 が 大 事 ワクチンはない 適 切 な 抗 菌 薬 療 法 開 始 後 24 時 間 以 内 に 力 は 失 せるため それ 以 降 登 校 ( 園 ) は 可 能 である 44 学 校 において 予 防 すべき の 解 説
こう (6) 伝 性 紅 斑 きょう ちょう こう かぜ 様 状 の 後 に 顔 面 頬 部 に 蝶 のような 形 あるいは 平 手 打 ち 様 といわれる 紅 斑 が みられる ほほの 真 っ 赤 な 発 しんの 状 態 から りんご(りんごのほっぺ) 病 とも 呼 ばれ ている 学 童 に 好 発 する ヒトパルボウイルス B19 Ⅲ 潜 伏 期 間 4 14 日 ( 21 日 ) 経 路 状 予 後 主 として 飛 沫 期 間 はかぜ 様 状 が 出 現 した 時 発 しんが 出 現 した 時 にはウイ ルスの 排 出 はなく 他 への 力 はない こう かぜ 様 状 と 引 き 続 きみられる 顔 面 の 紅 斑 が 特 徴 である 発 しんは ほほ こう 両 側 の 頬 と 四 肢 伸 側 にレース 状 網 目 状 の 紅 斑 として 出 現 一 旦 消 失 しても 再 発 することもある 合 併 として 重 の 溶 血 性 貧 血 や 妊 婦 が した 場 合 には 胎 児 が 胎 児 水 腫 を 発 する 場 合 があるが 胎 児 があっても それによる 先 天 奇 形 は 生 じないと 言 われている 有 効 な 治 療 薬 はなく 対 療 法 が 行 われる 飛 沫 として 一 般 的 な 予 防 法 を 励 行 ワクチンはない 発 しん 期 には 力 はないので 発 しんのみで 全 身 状 態 の 良 い 者 は 登 校 ( 園 ) 可 能 である 学 校 において 予 防 すべき の 解 説 45
Ⅲ (7) 急 性 細 気 管 支 炎 (RSウイルス など ) 冬 期 を 中 心 に 流 行 し 主 に 乳 幼 児 が 呼 吸 困 難 に 陥 ることもある 呼 吸 器 主 に RSウイルス 潜 伏 期 間 主 に4 6 日 (2 8 日 ) 経 路 状 予 後 飛 沫 と 接 触 期 間 は3 8 日 だが 乳 幼 児 では3 4 週 間 持 続 することもあ る がいそう ぜん 発 熱 鼻 汁 咳 嗽 喘 鳴 年 長 児 や 成 人 では 軽 いかぜ 状 で 済 む 場 合 も 多 いが 新 生 児 乳 児 早 期 に した 場 合 は 呼 吸 困 難 から 人 工 呼 吸 管 理 を 要 することもある 乳 幼 児 の 突 然 死 候 群 の 原 因 の 一 部 であることが 明 らかになっている 有 効 な 治 療 薬 はなく 対 療 法 が 行 われる ワクチンはない 早 産 児 先 天 性 心 疾 患 慢 性 肺 疾 患 を 持 つ 乳 児 では モノクロナー ル 抗 体 を 流 行 期 に 月 1 回 筋 注 することによって 発 予 防 と 軽 化 が 期 待 できる せき 発 熱 咳 などの 状 が 安 定 し 全 身 状 態 の 良 い 者 は 登 校 ( 園 ) 可 能 だが 手 洗 いを 励 行 する 46 学 校 において 予 防 すべき の 解 説
(8)EBウイルス 年 長 児 や 成 人 が した 場 合 多 くは 無 状 か 軽 微 なかぜ 状 で 経 過 することが 多 い 乳 幼 児 や 小 児 免 疫 不 全 患 者 における で 時 に 重 化 することがある EBウイルス Ⅲ 潜 伏 期 間 経 路 状 予 後 30 50 日 キスや 唾 液 を 介 した 濃 厚 接 触 による 飛 沫 後 ウイ ルス 排 出 は 呼 吸 器 から 数 か 月 間 続 く 多 くは 無 状 か 軽 微 なかぜ 状 で 済 むが 伝 性 単 核 ( 発 熱 が へん 数 日 から 数 週 間 持 続 リンパ 節 腫 大 咽 頭 扁 桃 炎 肝 炎 )や ま れに 慢 性 活 動 性 EB ウイルス ( 発 熱 などの 状 が 数 か 月 間 持 続 ) 血 球 貪 食 候 群 ( 発 熱 貧 血 易 出 血 ) 悪 性 リンパ 腫 や 上 咽 頭 がんの 原 因 となる 場 合 もある ウイルス 特 異 的 な 治 療 薬 はなく 対 療 法 や 病 型 に 応 じた 治 療 が 行 われる ワクチンはない 解 熱 し 全 身 状 態 が 回 復 した 者 は 登 校 ( 園 ) 可 能 である (9) 単 純 ヘルペス ウイルスは 1 型 と 2 型 があり 口 唇 ヘルペス 歯 肉 口 内 炎 性 器 ヘルペス 新 生 児 ヘ ルペスなど 軽 から 重 まで 様 々な 病 状 を 呈 す 潜 伏 期 間 経 路 状 予 後 単 純 ヘルペスウイルス 1 型 2 型 新 生 児 以 降 は 2 日 2 週 間 水 疱 内 にあるウイルスの 接 触 潜 伏 し 再 活 性 化 することもあ る 歯 肉 口 内 炎 口 周 囲 の 水 疱 アトピー 性 皮 膚 炎 を 持 つ 児 ではカポジ 水 痘 様 発 しん ( 全 身 に 水 疱 が 多 発 ) に 発 展 など こう 治 療 は 内 服 静 注 軟 膏 の 抗 ウイルス 薬 等 による ワクチンはない 口 唇 ヘルペス 歯 肉 口 内 炎 のみであれば マスクなどをして 登 校 ( 園 ) 可 能 発 熱 や 全 身 性 の 水 疱 がある 場 合 は 欠 席 して 治 療 が 望 ましい 学 校 において 予 防 すべき の 解 説 47
Ⅲ しん (10) 帯 状 疱 疹 しん 免 疫 状 態 が 低 下 したときに 神 経 節 に 潜 伏 していた 水 痘 帯 状 疱 疹 ウイルスが 再 活 性 化 することで 発 小 児 でも 発 することがある しん 水 痘 帯 状 疱 疹 ウイルス 潜 伏 期 間 経 路 状 予 後 水 痘 として し 神 経 節 に 潜 伏 していたウイルスが 再 活 性 化 する ことで 発 するため 期 間 は 特 定 できない しん 帯 状 疱 疹 からは 飛 沫 はしないが 接 触 する 水 疱 が 形 成 さ れている 期 間 は 力 がある 潜 伏 していた 神 経 に 一 致 した 領 域 に 片 側 性 に 丘 しん 小 水 疱 が 帯 状 に 群 がって 出 現 する 神 経 痛 刺 激 を 訴 える 成 人 では 痛 み が 強 いが 小 児 ではかゆみを 訴 える 場 合 が 多 い 治 療 は 抗 ウイルス 薬 しん 海 外 では 高 齢 者 に 帯 状 疱 疹 予 防 ワクチン( 水 痘 ワクチン)が 使 用 さ しん れているが 我 が 国 では 帯 状 疱 疹 用 としては 未 承 認 か 全 ての 発 しんが 痂 皮 化 するまでは 力 があるものの 水 痘 ほど 力 は 強 くなく 水 痘 のような 空 気 飛 沫 はない 病 変 部 が 適 切 に 被 覆 してあれば 接 触 を 防 げるため 登 校 ( 園 ) 可 能 で しん ある ただし 保 育 所 幼 稚 園 では 免 疫 のない 児 が 帯 状 疱 疹 患 者 しん か に 接 触 すると 水 痘 にり 患 しやすいため 者 は 全 ての 皮 疹 が 痂 皮 化 するまでは 保 育 児 と 接 触 しないこと また 水 痘 が 重 化 する 免 疫 不 全 宿 主 ( 水 痘 ワクチン 接 種 を 受 けておらず 白 血 病 や 免 疫 抑 制 剤 で 治 療 中 の 者 )がいる 場 合 には 予 防 に 対 する 細 心 の 注 意 が 必 要 である 48 学 校 において 予 防 すべき の 解 説
(11) 手 足 口 病 くう 口 腔 粘 膜 と 四 肢 末 端 に 水 疱 性 発 しんを 生 じる 疾 患 である 毎 年 のように 流 行 するが 時 に 大 流 行 がみられる 流 行 のピークは 夏 季 であり 乳 幼 児 に 好 発 する 原 因 となる 病 原 ウイルスが 複 数 あるため 再 発 することもある コクサッキーウイルス A16 型 やエンテロウイルス 71 型 などのエン テロウイルス 属 Ⅲ 潜 伏 期 間 経 路 状 予 後 3 6 日 ふん 飛 沫 接 触 経 口 ( 糞 口 ) ウイルス 排 出 は 呼 吸 器 から 1 2 週 間 便 からは 数 週 から 数 か 月 間 くう 発 熱 と 口 腔 咽 頭 粘 膜 に 痛 みを 伴 う 水 疱 ができ 唾 液 が 増 え 手 足 末 端 肘 膝 お 尻 などに 水 疱 がみられるのが 特 徴 発 熱 は 余 り 高 くはならないことが 多 く 1 3 日 で 解 熱 する 一 般 的 には 夏 かぜ の 一 つと 考 えてよいが エンテロウイルス 属 は 無 菌 性 髄 膜 炎 の 原 因 の 90% を 占 め ことにエンテロウイルス 71(EV71) による 脳 炎 を 伴 った 重 例 の 報 告 がある 国 内 ではそれほどでもないがア ジア 国 では 小 児 の 重 疾 患 としてしばしば 問 題 になっている 有 効 な 治 療 薬 はなく 対 療 法 が 行 われる ふん 飛 沫 接 触 経 口 ( 糞 口 ) として 一 般 的 な 予 防 法 を 励 行 ワクチンはない 本 人 の 全 身 状 態 が 安 定 している 場 合 は 登 校 ( 園 ) 可 能 流 行 の 阻 止 を 狙 っての 登 校 ( 園 ) 停 止 は 有 効 性 が 低 く またウイルス 排 出 期 間 せつ が 長 いことからも 現 実 的 ではない 手 洗 い( 特 に 排 便 後 排 泄 物 の 後 始 末 後 )の 励 行 が 重 要 学 校 において 予 防 すべき の 解 説 49
Ⅲ (12) ヘルパンギーナ くう 主 として 咽 頭 口 腔 内 粘 膜 に 水 疱 潰 瘍 を 形 成 するのが 特 徴 の 熱 性 疾 患 である 原 因 となる 病 原 ウイルスが 複 数 あるため 再 発 することもある 春 から 夏 にかけて 多 く 発 生 し 流 行 のピークは 7 月 頃 である 夏 かぜの 代 表 的 な 疾 患 であり 4 歳 以 下 の 乳 幼 児 に 多 い 主 としてエンテロウイルス 属 のコクサッキー A 群 ウイルス 潜 伏 期 間 経 路 状 予 後 3 6 日 ウイルス 排 出 は 呼 吸 器 から 1 2 週 間 便 からは 数 週 から 数 か 月 間 ふん 飛 沫 接 触 経 口 ( 糞 口 ) 突 然 の 発 熱 (39 以 上 ) 咽 頭 痛 がみられる 咽 頭 に 赤 い 発 しんが みられ 次 に 水 疱 間 もなく 潰 瘍 となる 有 効 な 治 療 薬 はなく 対 療 法 が 行 われる エンテロウイルス 属 は 無 菌 性 髄 膜 炎 を 発 する ことがあるので 注 意 が 必 要 飛 沫 接 触 として 一 般 的 な 予 防 法 を 励 行 全 身 状 態 が 安 定 している 場 合 は 登 校 ( 園 ) 可 能 であるが 長 期 間 せつ 便 からウイルスが 排 出 されるので 手 洗 い( 特 に 排 便 後 排 泄 物 の 後 始 末 後 )の 励 行 が 重 要 50 学 校 において 予 防 すべき の 解 説
(13)A 型 肝 炎 ふん か き 経 口 ( 糞 口 ) する A 型 肝 炎 は 日 本 で 年 間 数 百 人 の 発 生 があり 8 割 は 牡 蠣 など の 食 物 による 2 割 は 海 外 渡 航 からの 帰 国 者 である 2010 年 春 には 患 者 数 の 急 増 が あった 40 歳 以 下 の 日 本 人 の 抗 体 保 有 率 はほぼ0%で この 年 齢 層 は 注 意 が 必 要 である 小 児 の 80 95%は しても 無 状 で 済 むが 重 化 する 例 もある 無 状 であって も 便 中 にウイルスは 排 出 されるため 予 防 が 困 難 である Ⅲ A 型 肝 炎 ウイルス 潜 伏 期 間 平 均 28 日 (15 50 日 ) 経 路 状 予 後 か き ふん 経 口 ( 牡 蠣 等 の 生 の 貝 類 ) 糞 口 ( 家 族 や 施 設 内 ) ウイルス だん は 黄 疸 出 現 1 2 週 前 に 便 中 に 高 濃 度 排 出 され 発 1 週 間 程 度 で 力 は 急 速 に 弱 まる 子 どもは 無 状 で 済 むことも 多 く 便 の 処 理 が 十 分 に 行 われにくい ことから 集 団 発 生 しやすい 乳 児 ではおむつから 集 団 発 生 した 事 けんたい 例 もある 発 すれば 発 熱 全 身 倦 怠 頭 痛 食 欲 不 振 下 痢 おう 嘔 吐 上 腹 部 痛 があり 3 4 日 後 に 黄 垣 が 出 現 する 解 熱 ととも に 状 は 軽 快 するが 完 全 に 治 癒 するまでは1 2か 月 を 要 すこと が 多 い 劇 肝 炎 に 発 展 することもある 2010 年 の 小 流 行 では2 % が 重 な 肝 炎 を 発 した 有 効 な 治 療 薬 はなく 対 療 法 が 行 わ れる ワクチンによる 予 防 が 可 能 流 行 地 への 渡 航 予 定 者 へは 予 防 接 種 す ることが 望 ましいが 日 本 では 16 歳 未 満 の 小 児 に 対 するワクチン は 未 承 認 患 者 との 濃 厚 接 触 者 には 免 疫 グロブリンやワクチンを 予 防 的 に 投 与 することがある 発 病 初 期 を 過 ぎれば 力 は 急 速 に 消 失 するので 肝 機 能 が 正 常 に なった 者 については 登 校 ( 園 ) 可 能 である 学 校 において 予 防 すべき の 解 説 51
Ⅲ (14)B 型 肝 炎 血 液 や 体 液 を 介 して するウイルス 性 肝 炎 の 一 つで 以 前 は 輸 血 に 伴 う や 出 産 に 伴 う 母 親 からの 垂 直 が 問 題 となった 輸 血 用 血 液 のスクリーニング 検 査 や 母 児 防 止 事 業 によって 発 生 数 が 減 少 しているが 事 業 の 対 象 となる 新 生 児 の 約 10% で 出 産 時 及 びその 後 の 予 防 処 置 の 脱 落 や 胎 内 がみられ また 近 年 幼 少 時 の 家 族 内 や 思 春 期 以 降 の 性 的 接 触 による が 増 加 している また これまで 海 外 に 多 いとされていたタイプの 者 が 日 本 でも 増 えており 従 来 のタイプに 比 べると 3 歳 以 降 においても HBV キャリアになる 例 が 増 加 している 日 本 では 年 間 6,000 人 以 上 の 新 規 者 があり B 型 肝 炎 ウイルスによる 肝 がんの 死 亡 者 は 年 間 約 5,000 人 肝 硬 変 による 死 亡 者 数 は 年 間 1,000 人 と 推 定 B 型 肝 炎 ウイルス (HBV) 潜 伏 期 間 平 均 90 日 (45 160 日 ) 経 路 状 予 後 HBV キャリアの 母 からの 垂 直 HBV キャリア 者 の 傷 口 との 接 触 歯 ブラシやカミソリなどの 共 用 に 伴 う 水 平 性 行 為 による 出 生 時 や 乳 幼 児 期 の は 無 候 性 に 経 過 することが 多 いが 持 続 けんたい (HBV キャリア)に 移 行 しやすい 急 性 肝 炎 を 発 した 場 合 は 倦 怠 だん 発 熱 黄 疸 などがみられる まれではあるが 劇 肝 炎 に 発 展 し 死 に 至 る 場 合 もある 急 性 肝 炎 の 多 くは 治 癒 するが 一 部 はキャリアとなり がん またやがて 10 15% は 慢 性 肝 炎 肝 硬 変 肝 癌 へ 進 行 する 治 療 は 急 性 肝 炎 の 場 合 は 対 療 法 が 多 く 慢 性 肝 炎 の 場 合 は 抗 ウイルス 薬 やイ ンターフェロン 療 法 などがある HBV キャリアの 家 族 には 積 極 的 にワクチン 接 種 を 行 う 母 児 予 防 はその 一 環 であり HB 免 疫 グロブリン(HBIG)と HBV ワクチ ンを 用 いて 予 防 する 家 族 内 では 歯 ブラシ カミソリの 共 有 を 避 け る 幼 稚 園 など 不 特 定 多 数 の 幼 児 が 生 活 するところでは 血 液 に 触 れる 場 合 は 使 い 捨 て 手 袋 を 着 用 するなど 医 療 機 関 などで 行 われて いる 標 準 予 防 策 と 同 様 にすることが 必 要 である 急 性 肝 炎 の 急 性 期 でない 限 り 登 校 ( 園 ) 可 能 である HBV キャリ アの 出 席 停 止 の 必 要 はない ただし キャリアの 血 液 に 触 れる 場 合 は 手 袋 を 着 用 するなど 上 記 の 標 準 予 防 策 を 守 ることが 大 切 である 例 外 的 な 場 合 例 えば HBV キャリア 児 が 非 常 に 攻 撃 的 でよくかみ 付 く 全 身 性 の 皮 膚 炎 がある 出 血 性 疾 患 がある 等 血 液 媒 介 を 引 き 起 こすリスクが 高 い 場 合 には 主 治 医 保 育 者 施 設 責 任 者 が 個 別 にそのリスクを 評 価 して 対 応 する 必 要 がある 52 学 校 において 予 防 すべき の 解 説
のうかしん (15) 伝 性 膿 痂 疹 ( とびひ ) こう か ブドウ 球 菌 などの 皮 膚 によって 紅 斑 水 疱 びらん 及 び 厚 い 痂 皮 ができる 疾 患 夏 期 に 多 く 乳 幼 児 に 好 発 する 主 として 黄 色 ブドウ 球 菌 や A 群 溶 血 性 レンサ 球 菌 Ⅲ 潜 伏 期 間 2 10 日 長 期 の 場 合 もある か 経 路 接 触 痂 皮 にも 性 が 残 っている 状 予 後 こう のう か 紅 斑 を 伴 う 水 疱 や 膿 疱 が 破 れてびらん 痂 皮 をつくる かゆみを 伴 うことがあり 病 巣 は 擦 過 部 に 広 がる ブドウ 球 菌 によるものは 水 か 疱 をつくりやすく A 群 溶 血 性 レンサ 球 菌 は 痂 皮 ができやすい 病 巣 が 広 がると 外 用 薬 更 に 内 服 や 点 滴 による 適 切 な 抗 菌 薬 療 法 を 必 要 とすることがある 皮 膚 を 清 潔 に 保 つことが 大 切 集 団 生 活 の 場 では 予 防 のため 病 巣 を 有 効 な 方 法 で 覆 うなどの 注 意 が 必 要 ワクチンはない のう 出 席 停 止 の 必 要 はないが 炎 状 の 強 い 場 合 や 化 膿 した 部 位 が 広 い 場 合 は 傷 に 直 接 触 らないように 指 導 する 学 校 において 予 防 すべき の 解 説 53
Ⅲ (16) 伝 性 軟 属 腫 ( 水 いぼ ) 特 に 幼 児 期 に 好 発 する 皮 膚 疾 患 である 半 球 状 に 隆 起 し 光 沢 を 帯 び 中 心 にくぼみ ぞく をもつ 粟 粒 大 から 米 粒 大 (2 5mm) のいぼが 主 に 体 幹 四 肢 にできる 伝 性 軟 属 腫 ウイルス 潜 伏 期 間 主 に 2 7 週 (6 か 月 までのこともある ) 経 路 状 予 後 接 触 主 として 者 への 接 触 による 直 接 であるが タオ ルの 共 有 などによる 間 接 もある すると 自 家 接 種 で 増 加 する 水 いぼの 内 容 物 が 源 となる いぼが 数 個 散 在 する 場 合 や 広 い 範 囲 にわたって 多 発 する 場 合 もあ る 発 生 部 位 は 体 幹 四 肢 特 にわきの 下 胸 部 上 腕 内 側 などの 間 擦 部 では 自 家 接 種 により 多 発 する 傾 向 がある 時 にかゆみがあり かいて 傷 つけることによって 周 囲 に 湿 疹 病 変 を 作 ったり かき 壊 し のうかしん て 膿 痂 疹 を 合 併 したりする 自 然 消 退 する 場 合 もあるが 回 復 まで に6 12か 月 時 に 数 年 を 要 する その 間 に 他 人 にうつしたり 自 家 接 種 で 増 加 したりするため ピンセットで 摘 除 したり 液 体 窒 素 などで 治 療 することもあるが 放 置 して 自 然 治 癒 を 待 つ 場 合 もあ る プールや 水 泳 で 直 接 肌 が 触 れると するため 露 出 部 の 水 いぼは 覆 ったり 処 置 したりしておく タオル ビート 板 浮 き 輪 などの 共 用 を 避 ける ワクチンはない 出 席 停 止 の 必 要 はない しん 54 学 校 において 予 防 すべき の 解 説
(17) アタマジラミ 頭 皮 に 寄 生 し 頭 皮 に 皮 膚 炎 を 起 こす 疾 患 児 童 に 多 い 誤 解 されることが 多 いが 衛 生 不 良 の 指 標 ではない アタマジラミ ケジラミ ( 主 に 性 交 渉 で し 陰 部 に 寄 生 ) やコロ モジラミ ( 衣 類 に 付 着 し 発 しんチフスを 媒 介 する ) とは 異 なる Ⅲ 潜 伏 期 間 産 卵 からふ 化 までは 10 14 日 成 虫 までは 2 週 間 経 路 状 予 後 接 触 家 族 内 や 集 団 の 場 での 直 接 あるいはタオル くし 帽 子 を 介 しての 間 接 一 般 に 無 状 であるが 吸 血 部 位 にかゆみを 訴 えることがある 治 療 としてはシラミ 駆 除 剤 が 有 効 頭 髪 を 丁 寧 に 観 察 し 早 期 に 虫 卵 を 発 見 することが 大 切 発 見 した ら 一 斉 に 駆 除 する タオル くしや 帽 子 の 共 用 を 避 ける 着 衣 シー ツ 枕 カバー 帽 子 などは 洗 うか 熱 処 理 ( 熱 湯 アイロン ドラ イクリーニング ) する ワクチンはない 出 席 停 止 の 必 要 はない ただし できるだけ 早 期 に 適 切 な 治 療 をす る 必 要 がある 学 校 において 予 防 すべき の 解 説 55
Ⅲ (18) 疥 癬 疥 癬 虫 の 寄 生 によって 生 じる 通 常 疥 癬 ( 普 通 に 見 られる 疥 癬 )と 角 化 型 疥 癬 (ノルウェー 疥 癬 ) があり 角 化 型 疥 癬 の 方 が 状 や 力 が 強 い 家 庭 内 や 高 齢 者 施 設 内 での 集 団 が 多 く その 結 果 乳 幼 児 に が 拡 大 し 保 育 所 や 幼 稚 園 等 で 問 題 になる ヒゼンダニ ( 疥 癬 虫 ) 雌 成 虫 は 約 400μ 雄 は 雌 の 60% くらいの 大 きさ 卵 は 3 5 日 でふ 化 し 脱 皮 しつつ 幼 虫 若 虫 成 虫 になる 生 活 環 は 10 14 日 である 雌 成 虫 が 表 皮 角 層 にトンネルを 掘 り 進 み 4 6 週 間 に 1 日 2 4 個 産 卵 する 潜 伏 期 間 経 路 状 予 後 して 約 1 2 か 月 角 化 型 疥 癬 は 虫 数 が 多 く 潜 伏 期 も 短 い 通 常 疥 癬 は 肌 と 肌 の 接 触 であるが 寝 具 などを 介 しての も ある 角 化 型 疥 癬 では 寄 生 しているダニ 数 が 多 く 脱 落 した 角 質 でも する こう 通 常 疥 癬 では 体 幹 四 肢 に 丘 しん 紅 斑 がは 種 状 に 出 現 激 烈 な かゆみを 訴 え 特 に 夜 間 に 強 い 陰 部 わきの 下 の 米 粒 大 の 結 節 手 のひら 足 底 手 首 などの 疥 癬 トンネルが 特 徴 的 角 化 型 疥 癬 は しん 全 身 に 皮 疹 が 生 じ 手 のひら 足 底 の 角 質 肥 厚 が 顕 著 である 診 断 は 顕 微 鏡 検 査 によるダニの 証 明 治 療 は 入 浴 清 潔 イオウ 外 用 薬 必 要 時 内 服 薬 も 用 いる リネン 寝 具 を 清 潔 に 保 ち 職 員 を 介 して が 拡 大 しないように 注 意 する ワクチンはない 治 療 を 始 めれば 出 席 停 止 の 必 要 はない ただし 手 をつなぐなどの 遊 戯 行 為 は 避 ける 角 化 型 は 力 が 強 いため 治 癒 するまで 外 出 は 控 える 56 学 校 において 予 防 すべき の 解 説
(19) 皮 膚 真 菌 1カンジダ 新 生 児 期 乳 児 期 に 好 発 する 皮 膚 疾 患 経 路 カンジダ 多 くの 場 合 カンジダアルビカンス 接 触 Ⅲ 状 予 後 こう 乳 児 寄 生 菌 性 紅 斑 : 乳 児 では 陰 部 又 は 股 間 のオムツ 部 顎 の 下 わ こう のう きの 下 などの 間 擦 部 に 半 米 粒 大 までの 紅 色 丘 しん 水 疱 膿 疱 が 散 在 し 経 過 とともに 破 れ 鱗 屑 ( りんせつ : 表 皮 の 角 質 が 肥 厚 し こう はく 離 したもの ) を 伴 った 湿 潤 紅 斑 局 面 を 作 る 周 囲 の 粃 糠 様 落 屑 ( ひこうようらくせつ : 皮 膚 の 角 質 が 増 して 米 ぬか 様 にはがれる のう けん こと ) 丘 しん 小 膿 疱 は 特 徴 的 である 石 鹸 できれいに 洗 い 抗 真 菌 薬 を 外 用 する 蒸 れや 汗 で しやすいため 清 潔 にする まめにオムツを 替 える ワクチンはない 出 席 停 止 の 必 要 はない 乳 児 のオムツ 交 換 時 に 他 の 児 と 接 触 しな いようにする 学 校 において 予 防 すべき の 解 説 57
せん 2 白 癬 特 にトンズランス Ⅲ 中 学 生 高 校 生 大 学 生 の 柔 道 相 撲 レスリングなど 格 闘 技 のスポーツ 選 手 に 好 発 する 互 いに 肌 や 頭 部 を 接 触 させる 競 技 の 選 手 たちにまん 延 しており 管 理 する 指 導 者 が 本 疾 患 に 対 する 認 識 を 持 つことが 重 要 が 判 明 すると 試 合 に 出 られなくなると 隠 している 選 手 が 少 なくない 一 人 でも 真 菌 が 発 覚 したら その 一 集 団 全 員 の 早 期 の 検 査 と 早 期 の 治 療 が 必 要 であることについて まずは 指 導 者 への 啓 発 活 動 を 行 うべき である 潜 伏 期 間 経 路 状 予 後 せん トリコフィトン トンズランス ( 白 癬 菌 の 一 種 ) 数 日 から 数 週 間 接 触 せん せん こう 主 には 頭 部 白 癬 と 体 部 白 癬 体 部 ではわきの 下 陰 部 又 は 股 間 の 紅 しん 斑 のほかに 必 ずしも 皮 疹 を 生 じず 皮 膚 表 面 の 擦 過 培 養 で 菌 要 素 せん が 得 られる 例 がある 頭 部 白 癬 では 脱 毛 部 や 毛 髪 がまばらな 部 分 に 菌 の 集 塊 の 黒 色 点 が 見 られる 例 や 重 でケルスス 禿 瘡 ( とくそ う : 頭 部 に 発 生 する 皮 膚 病 時 に 毛 髪 が 抜 け 落 ちる ) 状 態 になる 例 もある 治 療 は 抗 真 菌 薬 の 外 用 や 内 服 特 に 合 宿 生 活 者 には 予 防 投 与 が 必 要 な 場 合 がある 1 練 習 や 試 合 の 終 了 時 できるだけ 早 く 入 浴 又 はシャワーで 体 や けん 頭 を 石 鹸 で 洗 う シャワー 施 設 がない 場 合 は 水 道 の 蛇 口 下 で 頭 を ぬ 洗 い 濡 れタオルで 体 を 清 潔 にする 2 練 習 試 合 に 身 に 着 けてい た 衣 類 はよく 洗 濯 する 部 員 同 士 で 帽 子 シャツ タオルなどの 貸 し 借 りはしない 3 練 習 前 後 に 道 場 体 育 館 の 床 マットなどの しん 念 入 りな 清 掃 が 必 要 4 疑 わしい 皮 疹 のある 生 徒 その 周 囲 の 生 徒 を 皮 膚 科 受 診 させる これは 監 督 者 の 義 務 と 考 える 5 が 判 明 した 場 合 は 試 合 はもちろん 練 習 も 休 ませる ( 全 日 本 柔 道 連 盟 が 提 示 した 予 防 策 ) 早 期 の 検 査 と 治 療 によって 早 く 練 習 試 合 に 回 復 できることの 理 解 も 必 要 である 出 席 停 止 の 必 要 はない ただし 接 触 の 多 い 格 闘 技 の 練 習 試 合 な どは のおそれがなくなるまでは 休 ませる 58 学 校 において 予 防 すべき の 解 説
参 考 情 報 6 学 校 において 予 防 すべき の Q&A Q1. インフルエンザと 普 通 の 風 邪 はどう 違 うのですか 回 答 風 邪 は 様 々なウイルスによって 起 こりますが 普 通 の 風 邪 の 多 くは のどの 痛 み 鼻 汁 せき くしゃみや 咳 などの 状 が 中 心 で 全 身 状 は 余 り 見 られません 発 熱 もインフルエンザ ほど 高 くなく 重 化 することは 余 りありません 一 方 インフルエンザは 38 以 上 の 発 熱 頭 痛 関 節 痛 筋 肉 痛 など 全 身 の 状 が せき 突 然 現 れます 併 せて 普 通 の 風 邪 と 同 じように のどの 痛 み 鼻 汁 咳 などの 状 も 見 ら れます 子 どもではまれに 急 性 脳 を 御 高 齢 の 方 や 免 疫 力 の 低 下 している 方 では 肺 炎 を 併 発 する 等 重 になることがあります なお インフルエンザに 限 らず 普 通 の 風 邪 であっても 正 確 な 体 温 は 重 要 な 情 報 とな り ます 熱 っぽい 体 が 熱 い といった 主 観 的 な 判 断 ではなく 実 際 に 体 温 を 測 るこ とが 大 切 です 状 の 出 始 めはもちろん 経 過 中 また 軽 快 したと 思 われる 場 合 であって も 完 全 によくなるまでは 定 期 的 に 体 温 を 測 るようにしましょう 参 考 6 学 校 に お い て 予 防 す べ き の Q & A Q2. 平 成 21 年 度 に 流 行 した 新 型 インフルエンザは どうなったのでしょうか 回 答 平 成 21 年 度 当 時 の 新 型 インフルエンザ (H1N1)2009 の 流 行 時 には 人 々が 免 疫 を 持 っ ていないため 大 規 模 な 季 節 外 れの 流 行 がおき 新 型 インフルエンザウイルスのみの 流 行 が 広 がり 他 の 亜 型 のウイルスが 流 行 しなかった といった 新 型 インフルエンザに 特 有 の 特 徴 がありました 平 成 22 年 度 においては これら 新 型 インフルエンザ 特 有 の 事 情 は 確 認 されませんでし た このような 状 況 を 踏 まえ 平 成 23 年 3 月 31 日 新 型 インフルエンザについて 通 常 の 季 節 性 インフルエンザとして 扱 い 対 応 も 通 常 のインフルエンザ 対 策 に 移 行 されました 学 校 において 予 防 すべき の 解 説 59
参 考 6 学 校 に お い て 予 防 す べ き の Q & A Q3. インフルエンザワクチンの 接 種 量 及 び 接 種 回 数 は 年 齢 によって 違 いますか 回 答 インフルエンザワクチンの 接 種 量 及 び 接 種 回 数 は 次 のとおりとなっております (1)6 か 月 以 上 3 歳 未 満 の 方 1 回 0.25mL 2 回 接 種 (2)3 歳 以 上 13 歳 未 満 の 方 1 回 0.5mL 2 回 接 種 (3)13 歳 以 上 の 方 1 回 0.5mL 1 回 接 種 1 回 目 の 接 種 時 に 12 歳 で 2 回 目 の 接 種 時 に 13 歳 になっていた 場 合 12 歳 として 考 えて いただいて 構 いません 注 1)13 歳 以 上 の 基 礎 疾 患 ( 慢 性 疾 患 ) があり 著 しく 免 疫 が 抑 制 されていると 考 えられる 方 などは 医 師 の 判 断 で 2 回 接 種 となる 場 合 があります 注 2) 一 部 のワクチンは (1) については 1 歳 以 上 3 歳 未 満 の 方 1 回 0.25mL 2 回 接 種 となります Q4. 家 族 がインフルエンザにり 患 した 場 合 は 児 童 生 徒 に 状 がない 場 合 若 しくは 軽 度 の 発 熱 等 だった 場 合 も インフルエンザの 検 査 をした 方 がいいのでしょうか 回 答 インフルエンザ 迅 速 検 査 は 検 査 に 適 したタイミングがあり また 検 査 に 伴 う 痛 みも あります 検 査 の 限 界 もあることから 迅 速 検 査 のみで 100% インフルエンザと 診 断 で きるわけではありません また 逆 に 家 族 のインフルエンザのり 患 歴 などから 臨 床 的 にインフルエンザと 診 断 されることもあります 検 査 が 必 ず 必 要 というわけではないた め 医 師 等 に 相 談 の 上 適 切 な 対 応 をしてください インフルエンザについての 詳 細 な Q & A については 厚 生 労 働 省 のホームペー ジを 御 参 考 ください 厚 生 労 働 省 ホームページ http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html 60 学 校 において 予 防 すべき の 解 説