BYOD に 関 する 利 用 実 態 の 調 査 研 究 スマートデバイスの 利 用 者 に 焦 点 をあてて Research of the current BYOD conditions: focusing on users of smart devices 大 学 院 情 報 学 環 学 際 情 報 学 府 田 中 秀 幸 1.はじめに スマートフォンやタブレット 端 末 などのいわゆるスマートデバイスが 一 般 利 用 者 に 普 及 する 一 方 で 企 業 におけるスマートデバイスの 利 用 も 拡 大 傾 向 にある( 情 報 処 理 推 進 機 構,2015,p.4) こうした 状 況 の 中 個 人 が 所 有 するスマートデバイスが 会 社 などの 職 場 な どでも 利 用 されるようになってきている こうした 利 用 は BYOD(Bring Your Own Device 私 有 端 末 の 業 務 利 用 )と 言 われており 企 業 の 情 報 セキュリティ 対 策 の 観 点 からも 重 要 な 課 題 となってきている( 同,p.5) BYOD の 利 用 実 態 については これまでも 調 査 が 行 われてきた 例 えば スマートモバ イル 活 用 委 員 会 (2013)は 企 業 のモバイル 機 器 の 導 入 決 裁 者 又 は 決 裁 関 与 者 を 対 象 とした Web アンケート 調 査 を 行 い BYOD の 導 入 状 況 や 黙 認 状 況 などを 調 べている また BYOD に 対 する 管 理 者 側 からの 不 安 として 機 密 情 報 漏 洩 個 人 情 報 流 出 やウィルス 感 染 などの 割 合 が 高 いことを 示 している 割 合 は 28%と 高 くないものの 私 的 利 用 による 生 産 性 の 低 下 も 不 安 として 掲 げている また 日 本 スマートフォンセキュリティ 協 会 (2014)では Web アンケート 調 査 によって 管 理 者 としての 立 場 と 利 用 者 としての 立 場 からの 実 態 把 握 を 行 っている この 調 査 結 果 か らは 業 務 利 用 として 社 内 外 のメール 送 受 信 やスケジュール 管 理 の 割 合 が 高 いことや 懸 念 事 項 として 機 密 情 報 漏 洩 や 個 人 情 報 流 出 の 割 合 が 高 いことが 明 らかにされている これ らの 項 目 は 管 理 者 としての 立 場 と 利 用 者 としての 立 場 のいずれにも 共 通 していた さらに 情 報 処 理 推 進 機 構 (2015)では 企 業 に 対 する 情 報 セキュリティ 事 象 被 害 状 況 調 査 の 中 で 業 務 におけるスマートデバイスの 利 用 実 態 について 調 査 している この 調 査 の 中 心 は 企 業 が 提 供 する 端 末 の 現 状 把 握 にあるが その 中 で BYOD を 認 めるかどうかに ついて 調 べており 認 めている 企 業 は 25.8%で 認 める 予 定 はない 企 業 は 50.3%と 過 半 の 企 業 は BYOD を 認 めていないことを 明 らかにしている このように これまでに BYOD に 関 する 実 態 調 査 はある 程 度 行 われている しかし 企 業 の 管 理 の 立 場 からの 調 査 が 多 く 利 用 者 の 立 場 からの 実 態 調 査 は 限 られている 現 状 にあ る 日 本 スマートフォンセキュリティ 協 会 (2014)は 利 用 者 の 立 場 からの 調 査 も 行 ってい るもののサンプル 数 が 220 と 限 られており 利 用 者 の 属 性 による BYOD 利 用 の 差 異 など - 197 -
が 必 ずしも 明 らかではない BYOD は 企 業 から 提 供 されていない 端 末 が 利 用 されるため に 企 業 等 の 管 理 者 の 認 識 だけでは 必 ずしも 実 態 を 把 握 できないおそれがある 他 方 で BYOD を 対 象 とした 情 報 セキュリティ マネジメントを 検 討 するには 個 人 所 有 端 末 が 職 場 などでどのように 利 用 されているかの 実 態 を 把 握 して その 結 果 を 反 映 することが 求 め られる こうしたことから 本 論 文 では 利 用 者 を 対 象 に BYOD の 実 態 を 調 査 することで 利 用 者 属 性 等 による BYOD 利 用 の 特 徴 を 明 らかにする BYOD の 定 義 は 一 般 的 には 私 有 端 末 の 業 務 利 用 となっているが 本 調 査 では 私 有 端 末 の 職 場 や 勤 務 時 間 中 の 私 的 利 用 も 対 象 としている その 理 由 は BYOD の 私 的 利 用 による 生 産 性 の 低 下 が 懸 念 されているこ とや 職 場 の 出 来 事 などをソーシャルメディアに 書 き 込 むことで 問 題 が 発 生 する 事 例 が 生 じていることを 踏 まえると 私 有 端 末 の 職 場 等 での 私 的 利 用 の 実 態 を 把 握 しておくことも 企 業 などの 情 報 セキュリティ マネジメントの 検 討 に 有 用 と 考 えるためである 以 下 本 論 文 は 次 のとおり 構 成 される 第 2 章 では 本 論 文 が 依 拠 するデータに 関 す る 調 査 方 法 と 回 答 者 の 属 性 について 説 明 する 第 3 章 では 調 査 データにもとづき BYOD の 利 用 実 態 を 概 観 する その 上 で 第 4 章 において 利 用 者 の 属 性 に 基 づく 比 較 分 析 を 行 う まず 利 用 者 の 属 性 をどのように 区 分 するかを 示 す そして 利 用 頻 度 に 関 する 対 応 関 係 のある 比 較 とカテゴリー( 利 用 者 属 性 ) 間 の 比 較 を 行 うとともに ソーシャルメディ アの 情 報 の 開 示 共 有 範 囲 についての 比 較 を 行 う 第 5 章 では 調 査 分 析 の 結 果 をまとめ て 今 後 の 研 究 課 題 を 示 す 2. 調 査 方 法 と 回 答 者 の 属 性 まず 調 査 方 法 について 説 明 する 調 査 は 株 式 会 社 マクロミルが 保 有 するアンケート モニタに 対 して Web 入 力 の 方 式 により 2 段 階 に 分 けて 行 った 第 1 段 階 は スマート フォン 又 はタブレット 端 末 を 個 人 として 所 有 しているモニタの 抽 出 である 東 京 都 に 在 住 の 20 歳 から 59 歳 の 有 職 者 ( 公 務 員 経 営 者 役 員 会 社 員 )のモニタ 5,000 人 を 対 象 に スマートフォン 又 はタブレット 端 末 を 所 有 しているモニタを 抽 出 した 東 京 都 在 住 者 に 限 定 した 理 由 は 居 住 地 によって 情 報 通 信 関 連 サービスの 利 用 頻 度 に 差 異 があるおそれがあ るためである 全 国 の 情 報 サービス 業 従 事 者 に 占 める 東 京 の 割 合 が 高 いことなどから ス マートデバイスや 情 報 通 信 関 連 サービスの 利 用 頻 度 が 高 いことが 見 込 まれる 東 京 都 在 住 者 に 限 定 した また 有 職 者 に 限 定 した 理 由 は 今 回 の 調 査 目 的 が 私 有 端 末 の 業 務 利 用 又 は 職 場 等 での 利 用 の 実 態 把 握 にあることによる 第 2 段 階 は 抽 出 したモニタを 対 象 に 行 い 性 別 年 齢 階 層 別 の 割 付 にしたがい 各 セルが 52 人 を 満 たすまで 調 査 回 収 を 行 った( 表 1) - 198 -
表 1. 回 答 者 の 性 別 年 齢 別 属 性 年 齢 別 男 性 女 性 20-24 歳 52 52 25-29 歳 52 52 30-34 歳 52 52 35-39 歳 52 52 40-44 歳 52 52 45-49 歳 52 52 50-54 歳 52 52 55-59 歳 52 52 男 女 小 計 416 416 総 計 832 回 答 者 の 基 本 属 性 は 表 2-1 及 び 表 2-2 に 示 すとおりである 業 種 別 にみると 情 報 通 信 業 ( 電 気 通 信 業 ソフトウェア 情 報 サービス 業 )の 割 合 が 13.1%とやや 高 い また 常 時 従 業 者 数 をみると 回 答 者 の 半 数 以 上 が 300 人 以 上 の 企 業 等 に 勤 務 しており 比 較 的 大 き な 組 織 に 勤 務 している 回 答 者 が 多 い 特 徴 がある 表 2-1. 回 答 者 の 職 場 に 関 する 属 性 職 場 ( 勤 務 先 の 会 社 や 団 体 )の 業 種 職 場 の 常 時 従 業 者 数 N= 割 合 N= 割 合 製 造 業 120 14.4% 1~9 人 66 7.9% 情 報 通 信 業 109 13.1% 10~49 人 119 14.3% 卸 小 売 業 79 9.5% 50~99 人 83 10.0% 金 融 保 険 業 69 8.3% 100~299 人 138 16.6% 運 輸 輸 送 業 47 5.6% 300~999 人 126 15.1% 医 療 業 47 5.6% 1000 人 以 上 300 36.1% 不 動 産 業 36 4.3% 総 計 832 100.0% 農 林 水 産 業 建 設 業 29 3.5% 上 記 以 外 (サービス 業 等 ) 296 35.6% 総 計 832 100.0% 表 2-2. 回 答 者 の 職 業 勤 続 年 数 に 関 する 属 性 職 業 現 在 の 職 場 での 勤 続 年 数 N= 割 合 N= 割 合 管 理 的 職 業 従 業 者 95 11.4% 1 年 未 満 111 13.3% 専 門 的 技 術 的 職 業 従 業 者 136 16.3% 1 年 以 上 2 年 未 満 78 9.4% 事 務 従 業 者 304 36.5% 2 年 以 上 3 年 未 満 85 10.2% 販 売 従 業 者 58 7.0% 3 年 以 上 5 年 未 満 111 13.3% サービス 職 業 従 業 者 91 10.9% 5 年 以 上 10 年 未 満 176 21.2% 保 安 職 業 従 業 者 9 1.1% 10 年 以 上 271 32.6% 農 林 漁 業 従 業 者 0 0.0% 総 計 832 100.0% 生 産 工 程 従 業 者 6 0.7% 輸 送 機 械 運 転 従 業 者 6 0.7% 建 設 採 掘 従 業 者 4 0.5% 運 搬 清 掃 包 装 等 従 業 者 10 1.2% 上 記 のいずれも 該 当 しない 113 13.6% 総 計 832 100.0% - 199 -
3. 利 用 実 態 第 3 章 では 利 用 者 全 体 を 対 象 としたスマートデバイスの 利 用 実 態 を3つの 点 から 示 す 第 1 に 図 1で 利 用 端 末 の 種 類 をみると 単 一 回 答 となっているメインで 使 用 している 端 末 の 93.9%がスマートフォンとなっている このため 今 後 の 詳 細 な 分 析 はスマートフォ ンを 保 有 している 利 用 者 (N=805)を 主 な 対 象 として 進 めることとする 第 2 に 過 去 1 年 間 で 私 有 端 末 を 使 って 職 場 などでどのような 利 用 経 験 があるかを 図 2で 示 す( 職 場 以 外 での とは 勤 務 時 間 中 であって 職 場 以 外 の を 指 す 以 下 同 じ) 最 も 多 い 用 途 がインターネットの 閲 覧 で 私 用 の 電 子 メールの 送 受 信 がそれに 続 く また 2 割 程 度 の 利 用 者 が 職 場 などで 私 用 のソーシャルメディア(SoMe) 閲 覧 を 行 っている 第 3 に 職 場 または 職 場 外 での 私 有 スマートフォン 利 用 の 目 的 を 私 用 と 仕 事 用 に 分 けて その 利 用 頻 度 を 示 す( 図 3) この 結 果 からは 私 有 スマートフォンは 仕 事 のためよりも 私 的 な 目 的 のために より 頻 度 高 く 利 用 されていることがわかる これまでの BYOD 調 査 では 業 務 に 関 する 電 子 メールの 利 用 などが 調 査 対 象 となっていたが 図 2 と 図 3 に 示 す 結 果 からは 職 場 等 での 私 有 端 末 の 私 的 利 用 の 割 合 が 多 い 点 に 留 意 する 必 要 があることが 示 唆 される ただし 図 3に 示 された 結 果 では スマートフォン 利 用 者 全 体 を 対 象 に 比 較 しているた めに 性 別 や 年 齢 職 業 ( 業 務 内 容 )などの 利 用 者 の 属 性 によって 差 異 があるかどうかが 不 明 である そこで 第 4 章 では 利 用 者 属 性 に 着 目 した 比 較 を 行 う iphone 51.6 49.5 Androidのスマートフォン 48.2 44.4 ipad 1.7 16.1 従 来 型 の 携 帯 電 話 0 11.1 Androidのタブレット 端 末 2 10.2 左 記 以 外 のタブレット 端 末 3.2 0.5 左 記 以 外 のスマートフォン 2.9 1.9 0 20 40 60 所 有 しているもの (いくつでも) メインで 使 用 しているもの (ひとつだけ) 図 1. 回 答 者 の 利 用 端 末 ( 比 率, 単 位 =%, N=832) - 200 -
職 場 でのインターネット 閲 覧 職 場 以 外 でのインターネット 閲 覧 職 場 での 私 用 の 電 子 メールの 送 受 信 職 場 以 外 での 私 用 の 電 子 メール 送 受 信 職 場 での 私 用 のSoMe 閲 覧 職 場 以 外 での 私 用 のSoMe 閲 覧 職 場 での 静 止 画 撮 影 いずれも 過 去 1 年 間 では 行 っていない 職 場 以 外 での 静 止 画 の 撮 影 職 場 以 外 での 私 用 のSoMe 書 込 職 場 以 外 でのアプリのダウンロード 職 場 での 私 用 のSoMe 書 込 職 場 でのアプリのダウンロード 職 場 以 外 での 動 画 撮 影 職 場 での 動 画 撮 影 職 場 以 外 での 録 音 職 場 での 録 音 22.5 21.4 21.2 20.3 17.2 12.7 11.9 11.3 10.9 7.5 6.7 4.1 4 44.6 52.4 50.7 0 10 20 30 40 50 60 70 図 2. 過 去 1 年 間 で 私 有 端 末 で 行 ったことがあるもの( 比 率, 単 位 =%,N=832) 66.8 職 場 での 私 用 26.1 20.7 10.8 25.1 職 場 外 での 私 用 19.5 15.2 8.8 33.8 職 場 での 仕 事 用 15.2 10.3 8.8 43 職 場 外 での 仕 事 用 12.9 9.9 6.5 45.1 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 日 に 何 度 も(3 回 以 上 ) 1 日 に1~2 回 程 度 週 に2~3 回 程 度 週 に1 回 程 度 月 に2~3 回 程 度 月 に1 回 程 度 それ 以 下 の 頻 度 全 く 行 わない 図 3. スマートフォンの 目 的 別 利 用 頻 度 の 比 較 ( 比 率, 単 位 =%, N=805) 4. 利 用 者 属 性 に 基 づく 比 較 分 析 4.1 利 用 者 属 性 の 区 分 比 較 分 析 する 際 の 利 用 者 の 属 性 としては 性 別 年 齢 段 階 別 及 び 職 業 別 の 3 つのカテゴ リーを 設 定 した スマートフォンの 利 用 については 先 行 研 究 によれば 必 ずしも 性 別 や 年 齢 で 差 があるとは 言 えない たとえば ジャストシステム(2015)の 調 査 に 基 づき スマ - 201 -
表 3. 平 日 のスマートフォン 起 動 回 数 の 比 較 平 均 値 母 平 均 の 差 の t 検 定 ( 統 計 量 t) 男 性 (N=226) 6.186 女 性 (N=229) 6.009 0.521 2-30 代 (N=263) 6.129 4-50 代 (N=192) 6.052 0.224 ( 註 )データはジャストシステム(2015)による 1 回 未 満 の 回 数 は 0 10 回 以 上 の 回 数 は 10 とした ートフォンの 平 日 の 平 均 起 動 回 数 のデータに 基 づき 性 別 と 年 齢 段 階 別 の 母 平 均 の 差 の 検 定 を 行 うと 表 3 に 示 すとおり 統 計 的 に 有 意 な 差 は 確 認 できない しかし 仕 事 の 場 においては 例 えば 管 理 職 に 占 める 女 性 割 合 が 低 いなど 性 別 により 差 異 が 残 っている 面 がある( 内 閣 府 男 女 共 同 参 画 局,2013, 第 1 部 第 2 章 第 2 節 ) また 年 齢 によって 職 責 の 大 きさに 差 異 が 生 じることも 見 込 まれる それらが スマートフォンの 職 場 等 での 利 用 に 影 響 を 与 えることも 考 えられる また オフィスでデスクワークを 行 う 場 合 には 職 場 のパソコンの 利 用 機 会 が 多 い 一 方 で 販 売 などのオフィス 以 外 の 現 場 で 勤 務 す る 場 合 にはパソコンの 利 用 機 会 が 少 ないことが 見 込 まれる このような 職 業 による 環 境 の 差 異 が 職 場 等 でのスマートフォン 利 用 に 影 響 を 与 えていることも 考 えられる これらのことから 性 別 年 齢 段 階 別 及 び 職 業 別 に 利 用 者 の 属 性 をわけて それぞれの カテゴリーで 比 較 を 行 うこととした ただし 年 齢 に 関 しては サンプル 数 の 制 約 等 から 2-30 代 と 4-50 代 に 2 分 した 職 業 に 関 しても 同 様 に 2 分 した 1 つの 区 分 は デスクワ ークが 中 心 であることが 見 込 まれる 事 務 従 業 者 である もう 1 つの 区 分 は デスクワ ークが 主 なものとはならないと 見 込 まれる 職 業 ( 販 売 従 業 者 サービス 職 業 従 業 者 保 安 職 業 従 業 者 農 林 漁 業 従 業 者 生 産 工 程 従 業 者 輸 送 機 械 運 転 従 業 者 建 設 採 掘 従 業 者 運 搬 清 掃 包 装 等 従 業 者 )を 現 場 従 業 者 としてまとめて 区 分 した なお サン プル 数 の 多 い 区 分 のうち 専 門 的 技 術 的 職 業 従 業 者 についてはデスクワーク 中 心 の 場 合 とそうでない 場 合 が 混 在 すると 見 込 まれること 管 理 的 職 業 従 業 者 についてはデスク ワークかどうか 以 外 の 要 素 が 影 響 するおそれがあることから 今 回 の 職 業 区 分 に 基 づく 比 較 からは 除 外 した 4.2 利 用 頻 度 に 関 する 対 応 関 係 のある 比 較 私 有 スマートフォンの 利 用 者 属 性 に 基 づく 第 1 の 分 析 として 人 物 ごとに 目 的 別 の 利 用 頻 度 の 比 較 を 行 う 具 体 的 には 全 く 行 わない を1 点 として もっとも 頻 度 の 高 い 1 日 に 何 度 も(3 回 以 上 ) を 8 点 として その 間 の 頻 度 を1 刻 みで 点 数 化 して 対 応 関 係 のある 母 平 均 の 差 の 検 定 を 行 った その 結 果 は 表 4 に 示 すとおりである まず 職 場 における 私 的 用 途 利 用 ( 職 場 私 用 ) がすべての 区 分 で 統 計 的 に 有 意 に 最 も 多 いことがわかる そして 男 性 と 現 場 従 業 者 以 外 の 区 分 では 勤 務 時 間 中 の 職 場 以 外 での 私 的 用 途 利 用 ( 職 場 外 私 用 )が 第 2 番 目 に 多 く - 202 -
表 4. スマートフォン 利 用 頻 度 の 用 途 間 比 較 ( 対 応 関 係 のある 母 平 均 の 差 の 検 定 ) 職 場 私 用 職 場 外 私 用 職 場 仕 事 職 場 外 仕 事 全 サンプル(N=805) 5.032 a 4.272 b 5.032 c 5.032 c 男 性 (N=398) 5.394 a1 4.606 b1 5.394 b1 5.394 c1 女 性 (N=407) 4.678 a2 3.946 b2 4.678 c2 4.678 c2 2-30 代 (N=409) 5.350 a3 4.447 b3 5.350 c3 5.350 c3 4-50 代 (N=396) 4.705 a4 4.091 b4 4.705 c4 4.705 c4 事 務 従 業 者 (N=299) 4.967 a5 4.197 b5 4.967 c5 4.967 c5 現 場 従 業 者 (N=176) 5.295 a6 4.682 b6 5.295 b6,c6 5.295 c6 ( 註 ) 職 場 私 用 とは 職 場 における 私 的 用 途 利 用 職 場 外 私 用 と 勤 務 時 間 中 の 職 場 以 外 における 私 的 用 途 利 用 仕 事 とは 仕 事 用 途 の 利 用 を 指 す 各 サブスクリプト 文 字 は 同 じカテゴリー 内 ( 数 字 で 区 別 )で 比 率 が.05 レベル(p 値 )でお 互 いに 有 意 差 がないことを 示 す(4 項 目 の 間 で 互 いに 比 較 する 場 合 には Bonferroni 法 により 調 整 ) 以 上 は 次 表 以 降 で 同 じ 効 果 量 検 出 力 などの 詳 細 は 付 表 1 残 りの 2 つの 仕 事 用 途 との 間 では 統 計 的 に 有 意 に 差 がある そして 同 じ 区 分 では 職 場 における 仕 事 用 途 ( 職 場 仕 事 )と 勤 務 時 間 中 の 職 場 以 外 における 仕 事 用 途 ( 職 場 外 仕 事 ) の 間 には 統 計 的 に 有 意 な 差 異 は 確 認 できない 男 性 と 現 場 従 業 者 の2つの 区 分 については 職 場 外 私 用 と 職 場 仕 事 の 間 に 統 計 的 有 意 な 差 異 は 確 認 されない 現 場 従 業 者 に 占 める 男 性 比 率 の 高 さから これら 2 つの 区 分 には 類 似 の 結 果 が 生 じた 可 能 性 が 考 えられる 用 途 別 のスマートフォン 利 用 頻 度 に 関 する 対 応 関 係 のある 母 平 均 の 差 の 検 定 結 果 からは 男 性 と 現 場 従 業 者 の 区 分 を 除 けば 職 場 私 用 職 場 外 私 用 の 順 に 頻 度 が 多 く それらより も 頻 度 の 低 い 職 場 仕 事 及 び 職 場 外 仕 事 の 間 には 差 異 がない 点 でほぼ 共 通 していることが 示 された 4.3 利 用 頻 度 に 関 する 属 性 間 の 比 較 4.2 節 では 性 別 などの 属 性 区 分 の 中 で 用 途 の 間 の 利 用 頻 度 の 比 較 を 行 った そうする ことで 同 じ 利 用 者 属 性 内 ではどのような 用 途 の 利 用 頻 度 が 多 いのかの 差 異 を 確 認 できた これに 対 して 4.3 節 では 同 じ 用 途 内 の 属 性 間 での 利 用 頻 度 の 比 較 を 行 う そうするこ とで 同 じ 用 途 に 関 して どの 属 性 の 利 用 者 の 利 用 頻 度 が 多 いのかの 差 異 を 確 認 すること ができる まずは 性 別 年 齢 段 階 別 及 び 職 業 別 に 同 一 用 途 内 でのそれぞれの 属 性 間 ( 例 えば 男 性 と 女 性 )の 利 用 頻 度 の 母 平 均 の 差 の 検 定 ( 対 応 関 係 なし)を 行 う 結 果 は 表 5 に 示 すとおりとなる 全 ての 用 途 で 男 性 の 方 が 女 性 よりも 統 計 的 に 有 意 に 利 用 頻 度 が 高 い これに 対 して 年 齢 段 階 別 の 属 性 間 比 較 では 職 場 私 用 のみで 2-30 代 の 方 が 4-50 代 より も 統 計 的 に 有 意 に 高 いことが 確 認 されたが それ 以 外 の 用 途 では 統 計 的 に 有 意 な 差 異 は 確 認 されなかった 他 方 で 職 業 別 の 属 性 間 比 較 では 職 場 仕 事 と 職 場 外 仕 事 の 場 合 に 現 場 従 業 者 の 方 が 事 務 従 業 者 よりも 統 計 的 に 有 意 に 高 いことが 確 認 され 職 場 私 用 と 職 場 外 - 203 -
表 5. スマートフォン 利 用 頻 度 の 属 性 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 均 の 差 の 検 定 ) 職 場 私 用 職 場 外 私 用 職 場 仕 事 職 場 外 仕 事 男 性 (N=398) 5.394 a11 4.606 a21 4.317 a31 3.952 a41 女 性 (N=407) 4.678 b11 3.946 b21 2.995 b31 2.801 b41 2-30 代 (N=409) 5.350 a12 4.447 a22 3.812 a32 3.504 a42 4-50 代 (N=396) 4.705 b12 4.091 a22 3.480 a32 3.232 a42 事 務 従 業 者 (N=299) 4.967 a13 4.197 a23 3.301 a33 3.120 a43 現 場 従 業 者 (N=176) 5.295 a13 4.682 a23 4.261 b33 3.994 b43 ( 註 ) 効 果 量 検 出 力 などの 詳 細 は 付 表 2 私 用 の 場 合 には 統 計 的 に 有 意 な 差 異 は 確 認 されなかった 年 齢 段 階 別 の 比 較 の 結 果 からは 職 場 私 用 の 場 合 には 若 い 方 がより 利 用 頻 度 が 高 い 一 方 で それ 以 外 の 用 途 の 場 合 には 年 齢 段 階 の 違 いがスマートフォンの 職 場 等 での 利 用 頻 度 に 影 響 はないことが 示 唆 される また 職 業 属 性 の 場 合 の 比 較 結 果 を 踏 まえると デスク ワークであるかどうかの 職 場 環 境 が 仕 事 利 用 には 影 響 する 一 方 で 私 的 な 利 用 には 職 場 環 境 は 必 ずしも 影 響 しない 可 能 性 があることが 考 えられる 年 齢 段 階 や 職 業 区 分 とは 異 なり 性 別 の 場 合 には すべての 用 途 で 統 計 的 に 有 意 な 差 異 が 確 認 されている 職 場 仕 事 については 女 性 の 中 で 仕 事 利 用 頻 度 の 低 い 事 務 従 業 者 の 割 合 が 高 いことが 影 響 していること 可 能 性 が 考 えられる しかし 私 的 な 利 用 に 関 しては 職 業 区 分 では 差 異 が 確 認 できていないために 仕 事 利 用 のように 説 明 することは 困 難 であ る そこで 私 的 な 利 用 の 2 つの 用 途 ( 職 場 私 用 及 び 職 場 外 私 用 )に 焦 点 を 当 てて 性 別 に 加 えて 年 齢 段 階 又 は 職 業 区 分 を 加 味 した4 区 分 の 利 用 者 属 性 でさらなる 比 較 検 証 を 行 う 4 区 分 の 属 性 比 較 の 結 果 は 表 6 に 示 すとおりとなる 性 別 年 齢 段 階 別 で 比 較 する と 属 性 間 で 統 計 的 に 有 意 に 差 異 があるのは 職 場 私 用 においては 男 性 2-30 代 と 女 性 4-50 代 の 間 職 場 外 私 用 においては 男 性 2-30 代 及 び 同 4-50 代 と 女 性 4-50 代 の 間 となった この 結 果 からは 男 女 の 2 区 分 で 示 された 差 異 は 女 性 4-50 代 の 利 用 頻 度 の 低 さが 特 に 影 響 していた 可 能 性 があることが 示 唆 される 他 方 で 性 別 職 業 別 の 属 性 間 比 較 と 職 業 別 年 齢 段 階 別 の 属 性 間 比 較 では スマート フォンの 利 用 頻 度 の 間 に 統 計 的 に 有 意 な 差 異 は 確 認 できなかった これらの 結 果 からも 性 別 年 齢 段 階 区 分 が 利 用 頻 度 の 差 異 に 影 響 している 可 能 性 が 高 いことが 示 唆 される - 204 -
表 6. スマートフォン 利 用 頻 度 の4 区 分 属 性 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 均 の 差 の 検 定 ) 職 場 私 用 職 場 外 私 用 男 性 2-30 代 (N=201) 5.612 a11 4.736 a21 男 性 4-50 代 (N=197) 5.173 a11,b11 4.472 a21 女 性 2-30 代 (N=208) 5.096 a11,b11 4.168 a21,b21 女 性 4-50 代 (N=199) 4.241 b11 3.714 b21 男 性 現 場 従 業 者 (N=116) 5.526 a12 4.931 a22 男 性 事 務 従 業 者 (N=79) 5.570 a12 4.759 a22 女 性 現 場 従 業 者 (N=60) 4.850 a12 4.200 a22 女 性 事 務 従 業 者 (N=220) 4.750 a12 3.995 a22 現 場 従 業 者 2-30 代 (N=104) 5.202 a13 4.625 a23 現 場 従 業 者 4-50 代 (N=72) 5.431 a13 4.764 a23 事 務 従 業 者 2-30 代 (N=153) 5.497 a13 4.444 a23 事 務 従 業 者 4-50 代 (N=146) 4.411 a13 3.938 a23 ( 註 ) 効 果 量 検 出 力 などの 詳 細 は 付 表 3 4.4 ソーシャルメディアの 利 用 に 関 する 属 性 間 の 比 較 前 節 までは スマートフォンの 利 用 頻 度 を 対 象 にして 性 別 年 齢 段 階 別 及 び 職 業 別 の 属 性 間 比 較 などを 行 ってきた 果 たして 前 述 のような 利 用 者 属 性 で 差 異 ある 特 徴 は 他 の 場 合 でも 当 てはまるであろうか そこで 参 考 までに スマートフォンを 保 有 していな い 回 答 者 を 含 めて 全 回 答 者 を 対 象 にソーシャルメディアの 利 用 に 関 する 属 性 間 の 比 較 を 行 った 具 体 的 には ソーシャルメディアにある 情 報 を 書 き 込 んで 他 人 に 開 示 共 有 する 比 率 を 対 象 に 利 用 者 属 性 間 比 較 を 行 う 情 報 としては 私 的 な 情 報 の 例 として 自 分 の 名 前 及 び 顔 写 真 など 自 分 のことを 識 別 できる 写 真 や 動 画 ( 顔 写 真 等 )を 取 り 上 げ 仕 事 に 関 す る 情 報 の 例 として 自 分 の 職 場 ( 会 社 や 団 体 事 務 所 )の 名 称 ( 会 社 名 ) 自 分 の 職 場 での 出 来 事 ( 会 社 出 来 事 ) 及 び 自 分 の 取 引 先 での 出 来 事 や 取 引 先 に 関 すること ( 取 引 先 出 来 事 )を 取 り 上 げた 調 査 では これらの 情 報 についての 開 示 共 有 範 囲 を 質 問 した その 際 ソーシャルメディアを 実 際 に 利 用 していない 回 答 者 に 関 しては イメージでの 回 答 を 許 容 したので この 調 査 結 果 は 実 際 の 開 示 共 有 実 態 というよりも ソーシャルメデ ィアを 利 用 する 際 の 意 識 に 近 いものとなっていることに 留 意 を 要 する 参 考 までに 開 示 共 有 範 囲 の 結 果 を 示 すと 図 4 に 示 すとおりになり 自 分 の 名 前 については 約 70%が 何 らか の 形 で 開 示 共 有 する 一 方 で 取 引 先 出 来 事 については 開 示 共 有 するのは 15%にとど まっている ソーシャルメディアで 情 報 開 示 共 有 をする 比 率 の 差 を 利 用 者 属 性 間 で 検 証 した 結 果 は 表 7-1 及 び 表 7-2 で 示 すとおりとなる 性 別 年 齢 段 階 別 の4 区 分 の 属 性 間 比 較 の 結 果 で 見 - 205 -
自 分 の 名 前 顔 写 真 等 会 社 名 会 社 出 来 事 取 引 先 出 来 事 29.9 51.6 73.3 77.3 85.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 誰 にも 知 らせない 書 き 込 まない 友 達 まで 友 達 の 友 達 まで 一 定 のグループ 内 まで 誰 でもアクセスや 共 有 が 可 能 意 識 していない 図 4. ソーシャルメディアでの 情 報 開 示 共 有 範 囲 ( 比 率 単 位 =%, N=832) 表 7-1. ソーシャルメディアで 情 報 開 示 共 有 する 比 率 の 母 比 率 の 差 の 検 定 結 果 (1) 氏 名 顔 写 真 等 男 性 (N=416) 0.673 a11 0.517 a12 女 性 (N=416) 0.550 b11 0.452 a12 2-30 代 (N=416) 0.800 a21 0.620 a22 4-50 代 (N=416) 0.601 b21 0.349 b22 男 性 2-30 代 (N=218) 0.798 a31 0.620 a32 女 性 2-30 代 (N=218) 0.803 a31 0.620 a32 男 性 4-50 代 (N=218) 0.615 b31 0.413 b32 女 性 4-50 代 (N=218) 0.587 b31 0.284 c32 てみると 自 分 自 身 に 関 すること( 氏 名 顔 写 真 等 )については 同 じ 性 別 の 中 で 差 が 見 られるのは 4-50 代 の 顔 写 真 等 のみで それ 以 外 では 性 別 ではなく 年 齢 段 階 区 分 で 差 が 確 認 できる 次 に 職 場 や 仕 事 に 関 すること( 会 社 名 会 社 出 来 事 取 引 先 出 来 事 )でみ てもほぼ 同 様 の 傾 向 にあり 会 社 名 と 取 引 先 出 来 事 については 性 別 ではなく 年 齢 段 階 区 分 で 差 が 確 認 できる ただし 会 社 出 来 事 については 差 が 確 認 できないところが 多 く 女 性 4-50 代 のカテゴリーが 男 性 2-30 代 及 び 4-50 代 との 間 に 差 があることに 限 られる 表 7-2 で 示 されるソーシャルメディアで 情 報 開 示 共 有 する 職 場 仕 事 関 係 の 結 果 を 表 6 で 示 される 職 場 等 でのスマートフォン 利 用 頻 度 の 特 徴 に 関 する 結 果 と 比 較 すると 前 者 のソーシャルメディアでの 情 報 開 示 共 有 の 方 が 年 齢 段 階 区 分 による 差 異 が 確 認 できる - 206 -
表 7-2. ソーシャルメディアで 情 報 開 示 共 有 する 比 率 の 母 比 率 の 差 の 検 定 結 果 (2) 会 社 名 会 社 出 来 事 取 引 先 出 来 事 男 性 (N=416) 0.344 a13 0.272 a14 0.344 a15 女 性 (N=416) 0.190 b13 0.183 b14 0.190 b15 2-30 代 (N=416) 0.286 a23 0.281 a24 0.163 a25 4-50 代 (N=416) 0.248 a23 0.173 b24 0.137 a25 男 性 2-30 代 (N=218) 0.370 a33 0.327 a34 0.240 a35 女 性 2-30 代 (N=218) 0.317 a33 0.216 a34,b34 0.183 a35 男 性 4-50 代 (N=218) 0.202 b33 0.236 a34 0.087 b35 女 性 4-50 代 (N=218) 0.178 b33 0.130 b34,c34 0.091 b35 そして どちらの 結 果 のすべてのケースにおいて 男 性 2-30 代 と 女 性 4-50 代 の 間 には 統 計 的 に 有 意 な 差 がある 点 で 共 通 することがわかる 5.まとめ 本 調 査 研 究 では スマートデバイスの 普 及 に 伴 い 企 業 における 同 デバイスの 利 用 が 拡 大 していることを 踏 まえて 個 人 が 所 有 するデバイスの 職 場 での 利 用 である BYOD の 実 態 に ついて 調 査 を 行 った BYOD に 関 する 従 来 の 調 査 が 企 業 などの 管 理 者 側 の 視 点 のものが 中 心 であったことから それを 補 うべく 利 用 者 に 焦 点 をあてて 調 査 分 析 を 行 った その 結 果 まず 職 場 でのスマートフォンの 利 用 目 的 に 関 して 仕 事 目 的 よりもプライ ベートな 用 件 ( 私 用 )のために 用 いられる 頻 度 の 方 が 統 計 的 に 有 意 に 高 いことを 確 認 した この 差 異 は 対 応 関 係 のある 母 平 均 の 差 異 の 検 定 において 性 別 年 齢 段 階 別 や 職 業 別 な どの 利 用 者 属 性 を 通 じて ほぼ 共 通 していた 次 に 利 用 目 的 ごとに 利 用 者 属 性 間 の 利 用 頻 度 の 差 異 を 検 証 した その 結 果 すべての 利 用 目 的 で 男 性 の 方 が 統 計 的 に 有 意 に 利 用 頻 度 の 高 いことが 明 らかになった さらに 性 別 年 齢 段 階 別 に 細 分 化 して プライベート 用 途 ( 私 用 )の 場 合 について 検 証 したところ 男 性 2-30 代 と 女 性 4-50 代 の 間 に 統 計 的 に 有 意 な 差 異 があることが 確 認 された また 職 業 別 にみると 事 務 従 業 者 と 現 場 従 業 者 では 後 者 の 方 が 仕 事 目 的 の 利 用 頻 度 が 有 意 に 高 いことが 確 認 された 今 回 のデータだけでは 差 異 の 確 認 にとどまるが 職 場 でのパソコ ンへのアクセス 環 境 の 差 異 が 影 響 していることが 想 定 される - 207 -
最 後 に ソーシャルメディアの 情 報 をどの 範 囲 で 開 示 共 有 するかについて 利 用 者 属 性 間 の 差 異 を 検 証 した その 結 果 自 分 自 身 に 関 する 情 報 ( 氏 名 顔 写 真 等 )と 職 場 など に 関 する 情 報 ( 会 社 名 会 社 出 来 事 取 引 先 出 来 事 )のいずれの 場 合 も 年 齢 段 階 別 の 場 合 に 差 異 が 確 認 された 2-30 代 の 方 が 4-50 代 よりも 開 示 共 有 範 囲 が 広 い 傾 向 にあった ただし 会 社 出 来 事 については 女 性 4-50 代 が 男 性 2-30 代 及 び 同 4-50 代 との 間 に 差 異 があり 女 性 4-50 代 と 男 性 2-30 代 に 差 異 が 確 認 される 点 では スマートフォンの 職 場 で の 私 用 の 利 用 頻 度 と 共 通 していた 今 回 の 調 査 研 究 では BYOD の 利 用 実 態 に 関 して これまで 必 ずしも 明 らかにされてい なかった 利 用 者 の 観 点 からの 実 態 を 明 らかにしたことに 一 定 の 意 義 があると 考 える 管 理 者 の 観 点 からの 調 査 では 職 場 などでの 業 務 ではなくプライベート 用 途 での 利 用 について は 必 ずしも 実 態 把 握 の 対 象 となっていなかった しかし 個 人 所 有 のスマートデバイス の 職 場 での 利 用 頻 度 でみれば プライベート 用 途 の 方 が 仕 事 目 的 よりも 高 い 可 能 性 があり BYOD に 関 する 情 報 セキュリティ マネジメントを 検 討 する 際 には 注 意 を 要 することが 示 唆 される 本 論 文 は あくまでも 利 用 者 属 性 によって 利 用 頻 度 などに 差 異 があるかどうかを 検 証 するにとどまっており どのような 要 因 がその 差 異 と 関 わりがあるかなどの 分 析 を 行 うに は 至 っていない 今 後 効 果 的 な 情 報 セキュリティ マネジメントを 検 討 するには こう した 要 因 に 関 する 分 析 が 求 められる 謝 辞 この 調 査 研 究 の 一 部 は 科 学 研 究 費 補 助 金 基 盤 研 究 (c) 課 題 番 号 23500306 の 助 成 を 受 けて 行 った 参 考 文 献 ジャストステム (2015), モバイル&ソーシャルメディア 月 次 定 点 調 査 (2014 年 12 月 度 ), at http://www.fast-ask.com/report/report-monthly-20150116.html, accessed on February 12, 2015. 情 報 処 理 推 進 機 構 (2015), 2014 年 度 情 報 セキュリティ 被 害 状 況 調 査 : 報 告 書, at https://www.ipa.go.jp/security/fy26/reports/isec-survey/index.html, accessed on February 12, 2015. スマートモバイル 活 用 委 員 会 (2013), 企 業 におけるスマホ タブレット 利 用 動 向 と BYOD の 実 態, http://www.mcpc-jp.org/news/pdf/mcpcfair2012_c-2.pdf, accessed on February 12, 2015. 内 閣 府 男 女 共 同 参 画 局 (2013), 男 女 共 同 参 画 白 書 平 成 25 年 版, at - 208 -
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/index.html, accessed on February 12, 2015. 日 本 スマートフォンセキュリティ 協 会 (2014), 第 二 回 スマートフォン 企 業 利 用 実 態 調 査 レポート, http://www.jssec.org/dl/researchreport2014_v1.pdf, accessed on February 12, 2015. - 209 -
付 表 1. スマートフォンの 利 用 頻 度 の 比 較 ( 対 応 関 係 のある 母 平 均 の 差 の 検 定 )の 詳 細 職 場 私 用 - 職 場 外 私 用 職 場 私 用 - 職 場 仕 事 職 場 私 用 - 職 場 外 仕 事 職 場 外 私 用 - 職 場 仕 事 職 場 外 私 用 - 職 場 仕 事 職 場 仕 事 - 職 場 外 仕 事 全 サンプル (N=805) 男 性 (N=398) 女 性 (N=407) 2-30 代 (N=409) 4-50 代 (N=396) 事 務 従 業 者 (N=299) 現 場 従 業 者 (N=176) 職 場 私 用 職 場 外 私 用 職 場 私 用 職 場 仕 事 職 場 私 用 職 場 外 仕 事 職 場 外 私 用 職 場 仕 事 職 場 外 私 用 職 場 外 仕 事 職 場 仕 事 職 場 外 仕 事 平 均 5.032 4.272 5.032 3.648 5.032 3.370 4.272 3.648 4.272 3.370 3.648 3.370 標 準 偏 差 2.826 2.871 2.826 2.810 2.826 2.732 2.871 2.810 2.871 2.732 2.810 2.732 t 値 p 値 効 果 量 (d) 検 出 力 8.89.267 13.585.491 16.833.598 6.044.220 10.284.322 3.615.100.577 平 均 5.394 4.606 5.394 4.317 5.394 3.952 4.606 3.952 4.606 4.317 4.317 3.952 標 準 偏 差 2.731 2.820 2.731 2.896 2.731 2.835 2.820 2.835 2.820 2.896 2.896 2.835 t 値 p 値 効 果 量 (d) 検 出 力 6.977.285.999 7.851.383 10.587.519 5.827.231.974 2.060.040.101.264 3.279.001.127.454 平 均 4.678 2.801 4.678 2.995 4.678 3.946 3.946 2.995 3.946 2.801 2.995 2.801 標 準 偏 差 2.875 2.504 2.875 2.563 2.875 2.887 2.887 2.563 2.887 2.504 2.563 2.504 t 値 p 値 効 果 量 (d) 検 出 力 13.204 11.302 5.715 6.359 8.58 1.820.070.697.619.254.349.424.077.993.138 平 均 5.350 4.447 5.350 3.812 5.350 3.504 4.447 3.812 4.447 3.504 3.812 3.504 標 準 偏 差 2.276 2.910 2.276 2.858 2.276 2.780 2.910 2.858 2.910 2.780 2.858 2.780 t 値 p 値 効 果 量 (d) 検 出 力 7.517.318 10.197.547 12.636.665 4.293.221.965 7.142.332 2.876.004.109.329 平 均 4.705 4.091 4.705 3.480 4.705 3.232 4.091 3.480 4.091 3.232 3.480 3.232 標 準 偏 差 2.844 2.822 2.844 2.754 2.844 2.679 2.822 2.754 2.822 2.679 2.754 2.679 t 値 p 値 効 果 量 (d) 検 出 力 5.047.217.952 8.993.438 11.163.534 4.251.219.956 7.478.312 2.234.026.091.202 平 均 4.967 4.197 4.967 3.301 4.967 3.120 4.197 3.301 4.197 3.120 3.301 3.120 標 準 偏 差 2.802 2.789 2.802 2.614 2.802 2.535 2.789 2.614 2.789 2.535 2.614 2.535 t 値 p 値 効 果 量 (d) 検 出 力 5.584.276.982 9.883.616 11.539.692 5.272.332.999 7.376.405 1.502.134.070.076 平 均 5.295 4.682 5.295 4.261 5.295 3.994 4.682 4.261 4.682 3.994 4.261 3.994 標 準 偏 差 2.847 2.914 2.847 2.890 2.847 2.901 2.914 2.890 2.914 2.901 2.890 2.901 t 値 p 値 効 果 量 (d) 検 出 力 3.350.001.214.569 4.622.361.982 5.906.454 1.991.048.145.232 3.679.237.683 1.564.120.092.076-210 -
付 表 2. スマートフォン 利 用 頻 度 のカテゴリー 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 均 の 差 の 検 定 )の 詳 細 母 平 均 の 差 の 検 定 変 数 男 性 女 性 2 群 の 平 均 の 差 0.716 t 検 定 n 398 407 効 果 量 (d) 0.256 統 計 量 :t 3.623 平 均 5.394 4.678 自 由 度 803 標 準 偏 差 2.731 2.875 両 側 P 値 0.0003 検 出 力 0.9514 職 場 私 用 変 数 2-30 代 4-50 代 2 群 の 平 均 の 差 0.645 t 検 定 n 409 396 効 果 量 (d) 0.230 統 計 量 :t 3.257 平 均 5.350 4.705 自 由 度 803 標 準 偏 差 2.776 2.844 両 側 P 値 0.0012 検 出 力 0.9020 変 数 事 務 従 業 者 現 場 従 業 者 2 群 の 平 均 の 差 -0.329 t 検 定 n 299 176 効 果 量 (d) -0.117 統 計 量 :t -1.228 平 均 4.967 5.295 自 由 度 473 標 準 偏 差 2.802 2.847 両 側 P 値 0.2200 片 側 P 値 0.1100 検 出 力 0.2321 職 場 外 私 用 変 数 男 性 女 性 2 群 の 平 均 の 差 0.660 t 検 定 n 398 407 効 果 量 (d) 0.231 統 計 量 :t 3.279 平 均 4.606 3.946 自 由 度 803 標 準 偏 差 2.820 2.887 両 側 P 値 0.0011 検 出 力 0.9057 変 数 2-30 代 4-50 代 2 群 の 平 均 の 差 0.357 t 検 定 n 409 396 効 果 量 (d) 0.124 統 計 量 :t 1.764 平 均 4.447 4.091 自 由 度 803 標 準 偏 差 2.910 2.822 両 側 P 値 0.0782 検 出 力 0.4215 変 数 事 務 従 業 者 現 場 従 業 者 2 群 の 平 均 の 差 -0.484 t 検 定 n 299 176 効 果 量 (d) -0.171 統 計 量 :t -1.798 平 均 4.197 4.682 自 由 度 473 標 準 偏 差 2.789 2.914 両 側 P 値 0.0728 検 出 力 0.4344 註 : 検 出 力 はすべて α=.05( 両 側 )の 値 - 211 -
付 表 2. スマートフォン 利 用 頻 度 のカテゴリー 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 均 の 差 の 検 定 )の 詳 細 ( 続 き) 職 場 仕 事 変 数 男 性 女 性 2 群 の 平 均 の 差 1.321 t 検 定 n 398 407 効 果 量 (d) 0.484 統 計 量 :t 6.859 平 均 4.317 2.995 自 由 度 803 標 準 偏 差 2.896 2.563 両 側 P 値 0.0000 検 出 力 >0.9999 変 数 2-30 代 4-50 代 2 群 の 平 均 の 差 0.332 t 検 定 n 409 396 効 果 量 (d) 0.118 統 計 量 :t 1.677 平 均 3.812 3.480 自 由 度 803 標 準 偏 差 2.858 2.754 両 側 P 値 0.0939 検 出 力 0.3881 変 数 事 務 従 業 者 現 場 従 業 者 2 群 の 平 均 の 差 -0.960 t 検 定 n 299 176 効 果 量 (d) -0.354 統 計 量 :t -3.717 平 均 3.301 4.261 自 由 度 473 標 準 偏 差 2.614 2.890 両 側 P 値 0.0002 検 出 力 0.9599 職 場 外 仕 事 変 数 rq2s3_workou frq2s3_worko 2 群 の 平 均 の 差 1.151 t 検 定 n 398 407 効 果 量 (d) 0.431 統 計 量 :t 6.111 平 均 3.952 2.801 自 由 度 803 標 準 偏 差 2.835 2.504 両 側 P 値 0.0000 検 出 力 >0.9999 変 数 rq2s3_workou orq2s3_worko 2 群 の 平 均 の 差 0.271 t 検 定 n 409 396 効 果 量 (d) 0.099 統 計 量 :t 1.410 平 均 3.504 3.232 自 由 度 803 標 準 偏 差 2.780 2.679 両 側 P 値 0.1591 検 出 力 0.2908 変 数 rq2s3_workou ndrq2s3_work 2 群 の 平 均 の 差 -0.874 t 検 定 n 299 176 効 果 量 (d) -0.327 統 計 量 :t -3.437 平 均 3.120 3.994 自 由 度 473 標 準 偏 差 2.535 2.901 両 側 P 値 0.0006 検 出 力 0.9292 註 : 検 出 力 はすべて α=.05( 両 側 )の 値 - 212 -
付 表 3. スマートフォン 利 用 頻 度 の4 区 分 属 性 間 比 較 の 詳 細 1-1. スマートフォン 利 用 頻 度 の4カテゴリー 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 均 の 1-2. スマートフォン 利 用 頻 度 の4カテゴリー 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 均 差 の 検 定 )の 詳 細 ( 職 場 私 用 1: 性 別 年 齢 段 階 別 ) の 差 の 検 定 )の 詳 細 ( 職 場 私 用 2: 性 別 職 業 別 ) 母 平 均 の 差 の 検 定 母 平 均 の 差 の 検 定 変 数 男 性 2-30 代 男 性 4-50 代 2 群 の 平 均 の 0.439 t 検 定 変 数 男 性 現 場 男 性 事 務 2 群 の 平 均 の -0.044 t 検 定 n 201 197 効 果 量 (d) 0.162 統 計 量 :t 1.608 n 116 79 効 果 量 (d) -0.016 統 計 量 :t -0.111 平 均 5.612 5.173 自 由 度 396 平 均 5.526 5.570 自 由 度 193.000 標 準 偏 差 2.672 2.779 両 側 P 値 0.109 標 準 偏 差 2.761 2.630 両 側 P 値 0.912 変 数 男 性 2-30 代 女 性 2-30 代 2 群 の 平 均 の 0.516 t 検 定 変 数 男 性 現 場 女 性 現 場 2 群 の 平 均 の 0.676 t 検 定 n 201 208 効 果 量 (d) 0.187 統 計 量 :t 1.885 n 116 60 効 果 量 (d) 0.240 統 計 量 :t 1.498 平 均 5.612 5.096 自 由 度 407 平 均 5.526 4.850 自 由 度 174 標 準 偏 差 2.672 2.856 両 側 P 値 0.060 標 準 偏 差 2.761 2.979 両 側 P 値 0.136 変 数 男 性 2-30 代 女 性 4-50 代 2 群 の 平 均 の 1.371 t 検 定 変 数 男 性 現 場 女 性 事 務 2 群 の 平 均 の 0.776 t 検 定 n 201 199 効 果 量 (d) 0.499 統 計 量 :t 4.974 n 116 220 効 果 量 (d) 0.277 統 計 量 :t 2.406 平 均 5.612 4.241 自 由 度 398 平 均 5.526 4.750 自 由 度 334 標 準 偏 差 2.672 2.838 両 側 P 値 標 準 偏 差 2.761 2.836 両 側 P 値 0.017 検 出 力 0.990 変 数 男 性 4-50 代 女 性 2-30 代 2 群 の 平 均 の 0.076 t 検 定 変 数 男 性 事 務 女 性 現 場 2 群 の 平 均 の 0.720 t 検 定 n 197 208 効 果 量 (d) 0.027 統 計 量 :t 0.273 n 79 60 効 果 量 (d) 0.260 統 計 量 :t 1.509 平 均 5.173 5.096 自 由 度 403 平 均 5.570 4.850 自 由 度 137 標 準 偏 差 2.779 2.856 両 側 P 値 0.785 標 準 偏 差 2.630 2.979 両 側 P 値 0.134 変 数 男 性 4-50 代 女 性 2-30 代 2 群 の 平 均 の 0.931 t 検 定 変 数 男 性 事 務 女 性 事 務 2 群 の 平 均 の 0.820 t 検 定 n 197 199 効 果 量 (d) 0.332 統 計 量 :t 3.299 n 79 220 効 果 量 (d) 0.295 統 計 量 :t 2.245 平 均 5.173 4.241 自 由 度 394 平 均 5.570 4.750 自 由 度 297 標 準 偏 差 2.779 2.838 両 側 P 値 0.001 標 準 偏 差 2.630 2.836 両 側 P 値 0.025 検 出 力 0.742 変 数 女 性 2-30 代 女 性 4-50 代 2 群 の 平 均 の 0.855 t 検 定 変 数 女 性 現 場 女 性 事 務 2 群 の 平 均 の 0.100 t 検 定 n 208 199 効 果 量 (d) 0.301 統 計 量 :t 3.028 n 60 220 効 果 量 (d) 0.035 統 計 量 :t 0.239 平 均 5.096 4.241 自 由 度 405 平 均 4.850 4.750 自 由 度 278 標 準 偏 差 2.856 2.838 両 側 P 値 0.003 標 準 偏 差 2.979 2.836 両 側 P 値 0.811 検 出 力 0.650 ( 註 )P 値 が0.00834 以 上 の 場 合 には 検 出 力 は 算 出 していない 付 表 3では 他 も 同 じ 1-3. スマートフォン 利 用 頻 度 の4カテゴリー 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 均 の 差 の 検 定 )の 詳 細 ( 職 場 私 用 3: 職 業 別 年 齢 段 階 別 ) 母 平 均 の 差 の 検 定 変 数 現 場 2-30 代 現 場 4-50 代 2 群 の 平 均 の -0.229 t 検 定 n 104 72 効 果 量 (d) -0.081 統 計 量 :t -0.523 平 均 5.202 5.431 自 由 度 174 標 準 偏 差 2.937 2.726 両 側 P 値 0.602 変 数 現 場 2-30 代 事 務 2-30 代 2 群 の 平 均 の -0.295 t 検 定 n 104 153 効 果 量 (d) -0.107 統 計 量 :t -0.836 平 均 5.202 5.497 自 由 度 255 標 準 偏 差 2.937 2.658 両 側 P 値 0.404 変 数 現 場 2-30 代 事 務 4-50 代 2 群 の 平 均 の 0.791 t 検 定 n 104 146 効 果 量 (d) 0.275 統 計 量 :t 2.136 平 均 5.202 4.411 自 由 度 248 標 準 偏 差 2.937 2.849 両 側 P 値 0.034 変 数 現 場 4-50 代 事 務 2-30 代 2 群 の 平 均 の -0.066 t 検 定 n 72 153 効 果 量 (d) -0.025 統 計 量 :t -0.173 平 均 5.431 5.497 自 由 度 223 標 準 偏 差 2.726 2.658 両 側 P 値 0.863 変 数 現 場 4-50 代 事 務 4-50 代 2 群 の 平 均 の 1.020 t 検 定 n 72 146 効 果 量 (d) 0.365 統 計 量 :t 2.520 平 均 5.431 4.411 自 由 度 216 標 準 偏 差 2.726 2.849 両 側 P 値 0.012 変 数 事 務 2-30 代 事 務 4-50 代 2 群 の 平 均 の 1.086 t 検 定 n 153 146 効 果 量 (d) 0.396 統 計 量 :t 3.408 平 均 5.497 4.411 自 由 度 297 標 準 偏 差 2.658 2.849 両 側 P 値 0.001 検 出 力 0.778-213 -
付 表 3. スマートフォン 利 用 頻 度 の4 区 分 属 性 間 比 較 の 詳 細 ( 続 き) 2-1. スマートフォン 利 用 頻 度 の4カテゴリー 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 均 の 2-2. スマートフォン 利 用 頻 度 の4カテゴリー 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 差 の 検 定 )の 詳 細 ( 職 場 外 私 用 1: 性 別 年 齢 段 階 別 ) 均 の 差 の 検 定 )の 詳 細 ( 職 場 外 私 用 2: 性 別 職 業 別 ) 母 平 均 の 差 の 検 定 母 平 均 の 差 の 検 定 変 数 男 性 2-30 代 男 性 4-50 代 2 群 の 平 均 0.264 t 検 定 変 数 男 性 現 場 男 性 事 務 2 群 の 平 均 0.172 t 検 定 n 201 197 効 果 量 (d) 0.094 統 計 量 :t 0.934 n 116 79 効 果 量 (d) 0.062 統 計 量 :t 0.424 平 均 4.736 4.472 自 由 度 396 平 均 4.931 4.759 自 由 度 193 標 準 偏 差 2.792 2.849 両 側 P 値 0.3506 標 準 偏 差 2.855 2.652 両 側 P 値 0.6722 変 数 男 性 2-30 代 女 性 2-30 代 2 群 の 平 均 0.568 t 検 定 変 数 男 性 現 場 女 性 現 場 2 群 の 平 均 0.731 t 検 定 n 201 208 効 果 量 (d) 0.196 統 計 量 :t 1.981 n 116 60 効 果 量 (d) 0.253 統 計 量 :t 1.584 平 均 4.736 4.168 自 由 度 407 平 均 4.931 4.200 自 由 度 174 標 準 偏 差 2.792 3.000 両 側 P 値 0.0483 標 準 偏 差 2.855 2.990 両 側 P 値 0.1149 変 数 男 性 2-30 代 女 性 4-50 代 2 群 の 平 均 1.023 t 検 定 変 数 男 性 現 場 女 性 事 務 2 群 の 平 均 0.936 t 検 定 n 201 199 効 果 量 (d) 0.370 統 計 量 :t 3.690 n 116 220 効 果 量 (d) 0.332 統 計 量 :t 2.883 平 均 4.736 3.714 自 由 度 398 平 均 4.931 3.995 自 由 度 334 標 準 偏 差 2.792 2.751 両 側 P 値 0.0003 標 準 偏 差 2.855 2.815 両 側 P 値 0.0042 検 出 力 0.8522 検 出 力 0.5950 変 数 男 性 4-50 代 女 性 2-30 代 2 群 の 平 均 0.304 t 検 定 変 数 男 性 事 務 女 性 現 場 2 群 の 平 均 0.559 t 検 定 n 197 208 効 果 量 (d) 0.104 統 計 量 :t 1.044 n 79 60 効 果 量 (d) 0.201 統 計 量 :t 1.166 平 均 4.472 4.168 自 由 度 403 平 均 4.759 4.200 自 由 度 137 標 準 偏 差 2.849 3.000 両 側 P 値 0.2972 標 準 偏 差 2.652 2.990 両 側 P 値 0.2457 変 数 男 性 4-50 代 女 性 4-50 代 2 群 の 平 均 0.759 t 検 定 変 数 男 性 事 務 女 性 事 務 2 群 の 平 均 0.764 t 検 定 n 197 199 効 果 量 (d) 0.272 統 計 量 :t 2.695 n 79 220 効 果 量 (d) 0.276 統 計 量 :t 2.101 平 均 4.472 3.714 自 由 度 394 平 均 4.759 3.995 自 由 度 297 標 準 偏 差 2.849 2.751 両 側 P 値 0.0073 標 準 偏 差 2.652 2.815 両 側 P 値 0.0365 検 出 力 0.5225 変 数 女 性 2-30 代 女 性 4-50 代 2 群 の 平 均 0.455 t 検 定 変 数 女 性 現 場 女 性 事 務 2 群 の 平 均 0.205 t 検 定 n 208 199 効 果 量 (d) 0.158 統 計 量 :t 1.592 n 60 220 効 果 量 (d) 0.072 統 計 量 :t 0.492 平 均 4.168 3.714 自 由 度 405 平 均 4.200 3.995 自 由 度 278 標 準 偏 差 3.000 2.751 両 側 P 値 0.1123 標 準 偏 差 2.990 2.815 両 側 P 値 0.6229 2-3. スマートフォン 利 用 頻 度 の4カテゴリー 間 比 較 ( 対 応 関 係 のない 母 平 均 の 差 の 検 定 )の 詳 細 ( 職 場 外 私 用 2: 性 別 職 業 別 ) 母 平 均 の 差 の 検 定 変 数 現 場 2-30 代 現 場 4-50 代 2 群 の 平 均 -0.139 t 検 定 n 104 72 効 果 量 (d) -0.048 統 計 量 :t -0.310 平 均 4.625 4.764 自 由 度 174 標 準 偏 差 2.910 2.938 両 側 P 値 0.7569 変 数 現 場 2-30 代 事 務 2-30 代 2 群 の 平 均 0.181 t 検 定 n 104 153 効 果 量 (d) 0.063 統 計 量 :t 0.496 平 均 4.625 4.444 自 由 度 255 標 準 偏 差 2.910 2.837 両 側 P 値 0.6207 片 側 P 値 0.3103 変 数 現 場 2-30 代 事 務 4-50 代 2 群 の 平 均 0.687 t 検 定 n 104 146 効 果 量 (d) 0.246 統 計 量 :t 1.910 平 均 4.625 3.938 自 由 度 248 標 準 偏 差 2.910 2.722 両 側 P 値 0.0573 変 数 現 場 4-50 代 事 務 2-30 代 2 群 の 平 均 0.319 t 検 定 n 72 153 効 果 量 (d) 0.112 統 計 量 :t 0.779 平 均 4.764 4.444 自 由 度 223 標 準 偏 差 2.938 2.837 両 側 P 値 0.4369 変 数 現 場 4-50 代 事 務 4-50 代 2 群 の 平 均 -0.826 t 検 定 n 72 146 効 果 量 (d) -0.297 統 計 量 :t -2.051 平 均 4.764 3.938 自 由 度 216 標 準 偏 差 2.938 2.722 両 側 P 値 0.0415 変 数 事 務 2-30 代 事 務 4-50 代 2 群 の 平 均 0.506 t 検 定 n 153 146 効 果 量 (d) 0.183 統 計 量 :t 1.573 平 均 4.444 3.938 自 由 度 297 標 準 偏 差 2.837 2.722 両 側 P 値 0.1169-214 -