Company Research and Analysis Report FISCO Ltd. http://www.fisco.co.jp Important disclosures and disclaimers appear at the back of this document. 企 業 調 査 レポート 執 筆 客 員 アナリスト 森 本 展 正 伪 伪 総 合 マーケティング 企 業 への 転 換 が 着 実 に 進 展 クロス マーケティング <3675> はマーケティング リサーチが 主 力 の 総 合 マーケティ ング 企 業 創 業 当 初 はネットリサーチが 主 体 であったが 国 内 外 で 積 極 的 な 事 業 展 開 と M& Aを 行 ったことでオフラインを 含 めたマーケティング リサーチ 全 般 へ 事 業 領 域 を 拡 大 すると 同 時 にモバイル スマートフォン 領 域 Web マーケティング 領 域 にも 事 業 領 域 を 拡 大 同 時 にアジアを 中 心 としたグローバル 展 開 を 意 欲 的 に 推 進 することで 総 合 マーケティング 企 業 としてアジア 地 域 でのプレゼンスを 着 実 に 高 めつつある 2015 年 6 月 末 時 点 で 日 本 の ほか 欧 米 アジア 12 ヶ 国 に 20 ヶ 所 以 上 の 事 業 拠 点 を 保 有 している 2015 年 12 月 期 第 2 四 半 期 (2015 年 1 月 6 月 ) 累 計 業 績 は 売 上 高 が 前 年 同 期 比 75.2% 増 の 7,084 百 万 円 営 業 利 益 は 同 114.9% 増 の 539 百 万 円 と 大 幅 増 収 営 業 増 益 となり 売 上 高 営 業 利 益 ともに 半 期 ベースで 過 去 最 高 を 記 録 した 海 外 既 存 子 会 社 の 業 績 好 調 に 加 えて 新 規 連 結 した Kadence International Business Research Pte.Ltd. ( 以 下 Kadence) と ( 株 ) リサーチ アンド ディベロプメント ( 以 下 R&D) がプラス 要 因 として 働 いたことが 主 要 因 2015 年 12 月 期 の 会 社 予 想 は 期 初 計 画 ( 売 上 高 14,733 百 万 円 営 業 利 益 945 百 万 円 ) のまま 据 え 置 かれた 成 長 を 続 けてきた 国 内 リサーチ 市 場 の 伸 びが 鈍 化 していることから 同 市 場 の 動 向 をより 精 緻 に 見 極 めることが 必 要 であると 判 断 し 利 益 を 保 守 的 に 精 査 したた めだ 弊 社 では 2015 年 12 月 期 の 期 初 計 画 に 対 する 進 捗 率 が 売 上 高 48.1% ( 前 年 同 期 の 期 初 計 画 比 47.0%) 営 業 利 益 57.0% ( 同 29.9%) となっていることなどを 考 慮 すると 売 上 高 はおおむね 計 画 どおりだが 営 業 利 益 は 上 振 れする 可 能 性 があると 見 ている 同 社 は 事 業 領 域 と 事 業 エリアの 積 極 的 な 拡 大 を 行 い アジア No.1 へ 向 けた 土 台 づくりを 加 速 するという 中 期 経 営 計 画 (2015 年 12 月 期 2017 年 12 月 期 ) を 昨 年 11 月 に 公 表 した 8 月 21 日 には 今 年 2 月 に 子 会 社 化 した R&D の 影 響 を 加 味 し 目 標 数 値 (2017 年 12 月 期 目 標 : 売 上 高 15,725 百 万 円 営 業 利 益 1,440 百 万 円 ) を 上 方 修 正 ( 同 : 売 上 高 17,985 百 万 円 営 業 利 益 1,545 百 万 円 ) した 7 月 に 内 の 重 複 した 組 織 を 集 約 する 組 織 変 更 を 実 施 したことに 加 えて 9 月 に 未 進 出 であったタイに 拠 点 を 設 置 するなど アジア No.1 に 向 けた 土 台 づくりが 着 実 に 進 んでいる 弊 社 では 足 元 の 業 績 推 移 を 見 守 る 一 方 で 同 社 が 中 期 経 営 計 画 で 打 ち 出 している 成 長 戦 略 の 進 展 その 具 体 化 の 動 きについて 注 目 している 伪 伪 Check Point 2015 年 12 月 期 第 2 四 半 期 累 計 業 績 は 売 上 高 利 益 ともに 過 去 最 高 を 記 録 中 期 経 営 計 画 を 上 方 修 正 成 長 ペースを 持 続 さらに 加 速 へ M&A のシナジー 効 果 の 顕 在 化 により 成 長 ペースが 加 速 1
業 績 推 移 ( 百 万 円 ) ( 百 万 円 ) 売 上 高 ( 左 軸 ) 営 業 利 益 ( 右 軸 ) 期 期 期 期 期 期 予 伪 伪 会 社 の 沿 革 概 要 M&A を 通 じ 事 業 基 盤 を 拡 大 2013 年 に 持 ち 株 会 社 制 へ 移 行 同 社 は リサーチ 事 業 IT ソリューション 事 業 などを 展 開 する 子 会 社 を 傘 下 に 置 く 持 ち 株 会 社 で でマーケティング 領 域 において 幅 広 いサービスを 展 開 日 本 のほか 欧 米 ア ジア 12 ヶ 国 20 ヶ 所 以 上 に 事 業 拠 点 を 保 有 する 同 社 の 起 源 は 2003 年 4 月 に 設 立 されたネットリサーチ 事 業 を 主 力 とするマーケティング リサーチ 会 社 株 式 会 社 2006 年 5 月 に ( 株 )EC ナビ ( 現 ( 株 ) VOYAGE GROUP<3688> : 総 合 オンラインショッピングサイト EC ナビの 運 営 会 社 ) とその 子 会 社 ( 株 ) リサーチパネル (モニター 管 理 会 社 ) と 資 本 業 務 提 携 した 2008 年 10 月 の 東 証 マザーズ 市 場 上 場 を 機 に 積 極 的 な M&A を 通 じた 事 業 基 盤 の 拡 大 に 注 力 2013 年 6 月 に ( 株 ) クロス マーティングを 新 設 し 持 ち 株 会 社 制 へ 移 行 した 主 力 のリサーチ 事 業 の 事 業 規 模 は 大 手 のインテージホールディングス <4326> マクロミル 等 に 次 ぐ 2 番 手 を 形 成 顧 客 は 電 通 リサーチ ( 当 時 ) などの 大 手 市 場 調 査 会 社 が 主 体 であったが 2008 年 の 東 証 マザーズ 市 場 上 場 前 後 から 一 般 事 業 会 社 向 けに 注 力 した ことにより 顧 客 基 盤 を 拡 大 している 同 時 に 積 極 的 な M&A を 通 じ 国 内 外 での 事 業 基 盤 の 拡 大 にも 着 手 国 内 では 2011 年 8 月 に ( 株 ) インデックスからモバイル 向 けソリューション 事 業 の 一 部 を 譲 受 IT ソリューショ ン 事 業 を 開 始 2015 年 2 月 にはマーケティング リサーチの 企 画 設 計 実 施 及 びコンサル を 手 掛 ける R&D (リサーチ アンド ディベロプメント) を 関 連 会 社 から 連 結 子 会 社 化 した 2
会 社 の 沿 革 概 要 Juniper は 2014 年 1 月 に 事 業 を スタートさせたにもかかわらず 新 規 顧 客 開 拓 力 と 高 い 調 査 品 質 により グローバルに 展 開 す る 調 査 会 社 を 中 心 に 多 くの 企 業 を 保 有 する 海 外 では 中 国 上 海 (2012 年 5 月 ) シンガポール (2013 年 9 月 ) に 連 結 子 会 社 をそ れぞれ 設 立 し 2014 年 1 月 にはシンガポールに Union Panels Pte.Ltd. を 設 立 し アジアを 中 心 とした 複 数 各 国 の 提 携 ローカルパネルと 自 社 構 築 パネルを 接 続 したパネルエクスチェ ンジサービスを 提 供 する 体 制 を 整 えるなど 事 業 拠 点 を 整 備 同 時 に 2013 年 8 月 にインドの Markelytics Soluions India Private Limited ( 欧 米 メインのクライアントを 持 つマーケティング リサーチ 会 社 本 社 : インド バンガロール 以 下 Markelytics) 及 び Medical World Panel Online Inc. ( 疾 病 ごとの 医 療 従 事 者 患 者 専 用 モニターの 管 理 運 営 会 社 本 社 はシンガポー ル 以 下 Medical World Panel) を 買 収 したのに 続 き 2014 年 11 月 に 欧 米 アジア 8 ヶ 国 で 市 場 調 査 事 業 を 展 開 するマーケティングリサーチ Kadence( マーケティング リサー チ 事 業 及 び 子 会 社 等 の 経 営 管 理 を 手 掛 ける ) を 子 会 社 化 した さらに 2015 年 8 月 にはタ イを 中 心 にマーケティング リサーチ 業 務 を 行 う Shyu Company Co. Ltd. と 業 務 提 携 したのに 続 き 11 月 にタイに 連 結 子 会 社 (Cross Marketing (Thailand) Co., Ltd.) を 設 立 する 予 定 になっ ているほか Juniper MR Solutions Co., Ltd ( 以 下 Juniper) を 子 会 社 化 ( 議 決 権 保 有 割 合 49.0%) する 予 定 の 沿 革 年 月 沿 革 2003 年 4 月 東 京 都 渋 谷 区 にて 創 業 2006 年 5 月 VOYAGE GROUP 及 びその 子 会 社 リサーチパネルと 資 本 業 務 提 携 2008 年 10 月 東 証 マザーズ 市 場 上 場 2011 年 8 月 インデックスよりモバイルソリューション 事 業 の 一 部 を 譲 受 し 子 会 社 クロス コミュニケー ションが 営 業 を 開 始 2012 年 5 月 中 国 上 海 に 子 会 社 Cross Marketing China を 設 立 2013 年 4 月 UNCOVER TRUTH を 設 立 2013 年 6 月 を 設 立 し 持 株 会 社 体 制 へ 移 行 2013 年 8 月 Markelytics 社 及 び Medical World Panel 社 の 株 式 取 得 2013 年 9 月 シンガポールに 子 会 社 Cross Marketing Asia を 設 立 2013 年 11 月 ユーティルを 完 全 子 会 社 化 2014 年 5 月 本 社 を 新 宿 に 集 約 2014 年 11 月 Kadance を 完 全 子 会 社 化 2015 年 2 月 関 連 会 社 リサーチ アンド ディベロプメントを 連 結 子 会 社 化 2015 年 4 月 クロス コミュニケーションが 函 館 に 子 会 社 クロス プロップスワークスを 設 立 2015 年 11 月 Jupiter MR Solutions を 子 会 社 化 予 定 2015 年 11 月 タイに 子 会 社 Cross Marketing (Thailand) Co., Ltd. を 設 立 予 定 出 所 : 同 社 HP 有 価 証 券 報 告 書 決 算 説 明 会 資 料 等 をもとにフィスコ 作 成 3
伪 伪 事 業 の 内 容 リサーチ 事 業 は 調 査 会 社 から 一 般 企 業 まで 広 範 囲 にわたる 顧 客 層 同 社 (2015 年 6 月 末 時 点 ) は 持 ち 株 会 社 である 同 社 のほかに オンライン 調 査 に 強 みを 持 ちマーケティング リサーチを 行 う オフライン 調 査 に 強 みを 持 ちマーケティング リサーチの 企 画 設 計 コンサルを 行 う R&D などの 連 結 子 会 社 33 社 と 持 分 法 適 用 会 社 であるリサーチパネルからなる 手 掛 ける 事 業 は 主 力 のリサーチ 事 業 (2015 年 6 月 期 売 上 高 の 88.1%) のほかに IT ソリューション 事 業 ( 同 10.4%) 及 び Web マー ケティング 事 業 のその 他 の 事 業 ( 同 1.6%) からなる セグメント 別 売 上 構 成 ( 年 月 期 第 四 半 期 ) リサーチ 事 業 ソリューション 事 業 その 他 の 事 業 1 インターネットリサーチは 調 査 依 頼 に 沿 ってアンケートプロ グラムを 作 成 し あらかじめ 調 査 に 協 力 することを 承 諾 し ている 登 録 モニター ( 回 答 者 ) に 依 頼 ネットを 通 じて 回 答 を 収 集 する 同 社 は 国 内 180 万 人 以 上 のアンケートモニター を 保 有 モニターは 基 本 属 性 だけでなく シニア/ 携 帯 電 話 利 用 / 自 動 車 保 有 / 化 粧 品 利 用 といった 約 20 のカテ ゴリーに 分 類 されており 対 象 者 を 限 定 した 調 査 にスムー ズに 対 応 できるようになってい る 2 定 量 調 査 は 消 費 者 の 行 動 パターン 意 識 や 嗜 好 を 数 量 的 に 捉 えるための 調 査 商 品 の 特 性 に 合 わせ 前 述 のイン ターネットのほか 郵 便 電 話 を 利 用 した 調 査 さらに 会 場 に 調 査 協 力 者 を 集 めてアン ケート 回 収 やインタビューを 行 う CLT 調 査 ( 会 場 調 査 ) など によりデータを 収 集 する 3 定 性 調 査 は 消 費 者 ユー ザとの 対 話 を 通 じて 商 品 に 対 する 踏 み 込 んだ 評 価 や 意 見 を 集 める 調 査 手 法 仮 説 の 検 証 潜 在 意 識 の 把 握 新 商 品 の 評 価 などを 調 査 するとき に 用 いられる 座 談 会 形 式 で 調 査 協 力 者 にインタビューを 行 うフォーカスインタ ビュー 調 査 協 力 者 と 1 対 1 でインタビューを 行 うデプスイ ンタビュー 調 査 協 力 者 の 自 宅 または 会 社 を 訪 問 し ア ンケートやインタビューを 行 う ホームビジットなどがある 出 所 : 同 社 決 算 短 信 をもとにフィスコ 作 成 海 外 リサーチのウエイトが 高 まる 傾 向 に (1) リサーチ 事 業 リサーチ 事 業 は 調 査 企 画 内 容 に 沿 ってアンケートプログラムを 開 発 し 調 査 協 力 者 から インターネット サーバ 上 でアンケートを 回 収 するインターネットリサーチ 1 のほかオフライン での 定 量 調 査 サービス 2 や 定 性 調 査 サービス 3 などを 提 供 する リサーチ 事 業 は 国 内 リサーチと 海 外 リサーチに 分 類 している 国 内 リサーチは 中 核 会 社 で あるのほか 子 会 社 化 したR & D ユーティルなどが 事 業 を 行 う 一 方 海 外 リサーチは M&A した Kadence Markelytics Medical World Panel のほか Cross Marketing Chaina Cross Marketing Asia などが 事 業 を 展 開 している 2014 年 12 月 期 の 国 内 リサーチの 全 売 上 高 に 占 めるウエイトは 74.5% 海 外 リサーチは 同 7.3% であったが Kadence の 連 結 子 会 社 化 により 2015 年 12 月 第 2 四 半 期 (2015 年 1 月 6 月 ) は 国 内 60.3% 海 外 27.2% と 海 外 リサーチのウエイトが 高 まる 傾 向 にある 国 内 リサーチの 顧 客 は 調 査 会 社 のほか 広 告 代 理 店 シンクタンク コンサルティング 会 社 一 般 事 業 会 社 (メディア 出 版 化 工 品 メーカー 携 帯 電 話 会 社 ソーシャルゲーム 家 電 など 幅 広 い 業 種 に 分 散 ) 官 公 庁 学 校 など 海 外 リサーチの 顧 客 は 欧 米 の 多 国 籍 企 業 ( 金 融 飲 料 食 品 家 電 電 子 機 器 など 多 業 種 にわたる) のほか アジアへ 進 出 或 い は 進 出 を 計 画 している 日 系 企 業 4
事 業 の 内 容 開 発 力 強 化 にテクニカルセンター アウトソーシングに 新 会 社 を 設 立 (2) IT ソリューション 事 業 連 結 子 会 社 ( 株 ) クロス コミュニケーションが モバイルやスマートフォンを 中 心 に Web サイト アプリケーション システムの 企 画 開 発 運 用 プロモーションまでのサービスに 必 要 なあらゆる 機 能 をワンストップで 提 供 している 主 要 ユーザは 証 券 や FX 取 引 など 金 融 機 関 や 大 手 旅 行 代 理 店 など 広 範 囲 にわたる なお 首 都 圏 で 難 しくなっている 人 材 を 確 保 し 開 発 力 を 強 化 するために 函 館 市 に 函 館 テクニカルセンター を 開 設 さらに 今 年 4 月 に はクロス コミュニケーションが 内 のデータ 加 工 処 理 業 務 等 のアウトソーシングサー ビスを 行 う 目 的 で 函 館 市 に ( 株 ) クロス プロップワークスを 設 立 した (3) その 他 の 事 業 1 UI はユーザインターフェース (User Interface) の 略 コ ン ピュータやモバイル 端 末 など を 操 作 するときの 画 面 表 示 ウインドウ メニューの 言 葉 な どの 表 現 や 操 作 感 のこと UX はユーザーエクスペリエンス (User Experience) の 略 あ る 製 品 やサービスを 利 用 消 費 したときに 得 られる 体 験 の 総 体 個 別 の 機 能 や 使 いや すさのみならず ユーザが 真 にやりたいことを 楽 しく 心 地 よく 実 現 できるかどうかを 重 視 した 概 念 2 Web サイトに 訪 れたユーザの 動 きをヒートマップと 動 画 で 可 視 化 するツール 連 結 子 会 社 ( 株 )UNCOVER TRUTH が Web/Mobile マーケティングや UI UX コンサル ティング 1 などの 事 業 を 展 開 する 主 力 は Web 及 びスマートフォンサイト 内 分 析 ツール USERDIVE 2 の 販 売 及 びツールを 活 用 したコンサルティングサービスを 提 供 している USERDIVE の 導 入 企 業 数 (2015 年 6 月 末 時 点 ) は 200 社 超 となっており 化 学 中 古 車 販 売 ISP 衛 星 放 送 など 幅 広 い 業 種 にわたる 事 業 の 内 容 と 主 要 会 社 事 業 名 事 業 内 容 主 な 関 係 会 社 リサーチ 事 業 ネットリサーチを 含 め マーケティング リサーチに 関 する 事 業 全 般 リサーチパネル リサーチ アンド ディベロプメント Cross marketing China Cross marketing Asia Medical World Panel Online ユーティル Union Panels Kadence International Business Research メディリード CrossMarketing (Thailand) Co., Ltd. ITソリューション 事 業 モバイル 向 けサービスの 企 画 開 発 クロス コミュニケーション 運 用 事 業 及 びプロモーション 事 業 クロス プロップワークス その 他 の 事 業 Web マーケティング Web/Mobile マーケティング UNCOVER TRUTH UI UX コンサルティング 出 所 : 会 社 資 料 をもとにフィスコ 作 成 5
伪 伪 強 みと 事 業 リスク 国 内 最 大 規 模 のアンケート 回 収 力 アジアでのサポートネットワー クが 強 み 同 社 の 強 みは 主 力 のインターネットリサーチにおいて 180 万 人 超 のアンケートモニター を 保 有 しており アンケートの 回 収 力 という 点 において 国 内 最 大 規 模 の 1 つであること 加 え て アンケート 作 成 が 自 動 化 され 速 さ 安 さが 主 流 となるなかで ユーザ 企 業 のニーズに 合 わせたより 精 度 の 高 いデータを 得 るためアンケートをカスタマイズ 設 計 していることを 挙 げる ことができる これらが 評 価 され 調 査 会 社 広 告 代 理 店 を 通 さない 一 般 事 業 会 社 からの 直 接 販 売 が 拡 大 し 売 上 成 長 の 原 動 力 となっている 加 えて アジア 5 ヶ 国 (2015 年 6 月 末 時 点 : インド インドネシア 中 国 ( 上 海 香 港 ) ベトナム シンガポール) に 拠 点 を 保 有 しており として 日 系 企 業 のアジア 地 域 へ の 進 出 調 査 や マーケティングなどを 支 援 する 体 制 を 構 築 していることも 強 みとして 挙 げるこ とができよう 事 業 のリスクとしては リサーチ 事 業 において1 景 気 変 動 の 影 響 を 受 けやすいこと 2 事 業 の 参 入 障 壁 が 低 いため 価 格 競 争 に 陥 りやすいという 業 界 に 共 通 した 一 般 的 なリスク を 挙 げることができる 加 えて 同 社 特 有 のリスクとしては 2014 年 12 月 期 に M&A をした Kadence の 業 績 はその 会 社 それぞれの 人 脈 ( 特 に 各 国 の 代 表 者 ) に 依 存 しており 人 材 の 進 退 が 同 社 の 業 績 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 がある 点 に 留 意 する 必 要 がある なお こ のリスクを 最 小 限 に 抑 えるため 同 社 では Kadence の 買 収 条 件 に 成 功 報 酬 条 項 を 織 り 込 ん でいる 取 得 価 格 は 1,399 万 米 ドルから 2,899 万 米 ドルの 範 囲 で 2015 年 から 2017 年 の 業 績 達 成 状 況 に 応 じて 取 得 価 格 が 変 動 する 条 件 となっている 加 えて IT ソリューション 事 業 でシステムの 開 発 を 行 うことから 不 採 算 案 件 の 発 生 リスク を 挙 げることができる ただ 10 ~ 30 百 万 円 規 模 のリスク マネジメントが 容 易 な 比 較 的 小 さい 規 模 の 案 件 が 主 流 となっていたが 現 在 では 50 百 万 円 を 超 える 案 件 も 増 加 しているが 不 採 算 案 件 が 発 生 したとしても 業 績 に 与 える 影 響 は 限 定 的 と 考 えられる 伪 伪 決 算 動 向 海 外 既 存 会 社 好 調 と M&A による 新 規 連 結 子 会 社 がプラス 寄 与 し 業 績 が 急 拡 大 (1) 2015 年 12 月 期 第 2 四 半 期 (2015 年 1 月 6 月 ) 連 結 累 計 業 績 の 概 要 売 上 高 は 前 年 同 期 比 75.2% 増 の 7,084 百 万 円 営 業 利 益 は 同 114.9% 増 の 539 百 万 円 当 期 利 益 は 同 260.6% 増 の 405 百 万 円 と 大 幅 増 収 増 益 となり 売 上 高 利 益 ともに 半 期 ベー スで 過 去 最 高 を 記 録 した なお 当 期 利 益 の 伸 び 率 が 高 いのは R&D の 株 式 取 得 に 当 たり 負 ののれん 等 166 百 万 円 を 第 1 四 半 期 (2015 年 1 月 3 月 ) 決 算 で 特 別 利 益 に 計 上 したこ とによるものである また 期 初 会 社 計 画 との 対 比 では 売 上 高 各 利 益 ともに 計 画 を 上 回 ったほか 5 月 14 日 発 表 の 修 正 に 対 してはおおむね 予 想 どおりの 水 準 で 着 地 した この 結 果 2015 年 12 月 期 会 社 計 画 に 対 する 進 捗 率 は 売 上 高 48.1% ( 前 年 同 期 の 期 初 計 画 比 47.0%) 営 業 利 益 57.0% ( 同 29.9%) 当 期 利 益 85.2% ( 同 23.6%) となり 前 年 同 期 に 比 べ 利 益 面 の 進 捗 が 良 好 となっている 6
決 算 動 向 2015 年 12 月 期 第 2 四 半 期 累 計 業 績 の 概 要 ( 単 位 : 百 万 円 ) 14/12 期 2Q 実 績 15/12 期 2Q 実 績 15/12 期 2Q 15/12 期 2Q 対 対 対 前 年 期 初 修 正 達 成 率 売 上 比 売 上 比 同 期 比 計 画 計 画 達 成 率 売 上 高 4,042-7,084-75.2% 6,886 2.9% 6,886 2.9% リサーチ 事 業 3,333 82.5% 6,239 88.1% 87.2% - - - - 国 内 3,083 76.3% 4,003 56.5% 29.8% - - - - 海 外 251 6.2% 2,237 31.6% 791.2% - - - - IT ソリューション 事 業 668 16.5% 733 10.4% 9.7% - - - - その 他 の 事 業 40 1.0% 110 1.6% 174.6% - - - - 売 上 原 価 2,533 62.7% 4,081 57.6% 61.1% - - - - 売 上 総 利 益 1,510 37.3% 3,002 42.4% 98.9% - - - - 販 管 費 1,259 31.1% 2,464 34.8% 95.7% - - - - 営 業 利 益 251 6.2% 539 7.6% 114.9% 275 95.8% 480 12.2% リサーチ 事 業 644 15.9% 887 12.5% 37.6% - - - - IT ソリューション 事 業 122 3.0% 70 1.0% -42.3% - - - - その 他 の 事 業 -40-1.0% -54-0.8% 35.8% - - - - 経 常 利 益 252 6.2% 526 7.4% 108.6% 258 104.0% 485 8.5% 当 期 利 益 112 2.8% 405 5.7% 260.6% 150 170.3% 440-7.8% 注 : 修 正 計 画 は 5 月 14 日 発 表 出 所 : 決 算 短 信 説 明 会 資 料 をもとにフィスコ 作 成 大 幅 増 収 となったのは リサーチ 事 業 で 既 存 海 外 子 会 社 が 好 調 に 推 移 したことに 加 えて 新 規 連 結 子 会 社 Kadence R&D (2 社 合 計 で 2,940 百 万 円 の 寄 与 ) がかさ 上 げ 要 因 として 働 いたことによる 一 方 売 上 高 増 加 による 利 益 増 に 加 えて リサーチ 事 業 での 外 注 費 等 の 原 価 管 理 強 化 がプラス 寄 与 したことから 売 上 総 利 益 は 同 98.9% 増 の 3,002 百 万 円 へ 拡 大 売 上 総 利 益 率 は 前 年 同 期 の 37.3% から 42.4% へ 上 昇 した 一 方 販 管 費 は 前 期 の 積 極 採 用 による 人 員 増 や M&A による 連 結 子 会 社 増 加 に 伴 う 人 件 費 の 増 大 ( 同 793 百 万 円 増 ) M&A による 営 業 権 償 却 額 の 増 加 ( 同 77 百 万 円 増 ) などから 同 95.7% 増 の 2,464 百 万 円 となっ たが 売 上 総 利 益 の 増 加 でカバーし 営 業 増 益 を 確 保 この 結 果 営 業 利 益 率 は 前 年 同 期 の 6.2% から 7.6% へ 1.4 ポイント 上 昇 した 会 社 計 画 対 比 での 上 振 れは 売 上 高 に 関 しては 海 外 既 存 子 会 社 の 業 績 好 調 と 新 規 連 結 2 社 の 寄 与 によるところが 大 きい 一 方 営 業 利 益 についてはを 中 心 に 国 内 既 存 会 社 での 原 価 管 理 の 徹 底 販 管 費 をコントロールしたことが 上 振 れの 主 要 因 となっ た なお 当 期 利 益 が 5 月 14 日 の 上 方 修 正 した 計 画 値 を 下 回 ったのは 海 外 子 会 社 を 中 心 に 法 人 税 差 異 が 発 生 したことなどによる リサーチ 事 業 売 上 高 は 同 87.2% 増 の 6,240 百 万 円 へ 急 拡 大 した これは マーケットリサーチ 市 場 の 伸 びが 鈍 化 したことなどを 背 景 に 国 内 既 存 子 会 社 の 売 上 高 が 前 年 並 みの 水 準 にとどまったもの の Markelytics のほか 中 国 及 びシンガポールの 海 外 既 存 事 業 会 社 が 好 調 に 推 移 したこと や 今 期 から 連 結 対 象 となった Kadence R&D が 寄 与 したことなどにより 国 内 リサーチ 事 業 が 同 29.8% 増 の 4,003 百 万 円 海 外 リサーチ 事 業 が 同 792.1% 増 の 2,237 百 万 円 とそれぞ れ 売 上 高 を 伸 ばしたことによる 一 方 セグメント 利 益 は 売 上 高 増 加 に 伴 う 利 益 増 に 加 えて 外 注 費 等 の 原 価 管 理 人 件 費 を 中 心 に 販 管 費 のコントロールを 徹 底 したために 同 37.6% 増 の 887 百 万 円 と 大 幅 増 益 を 記 録 した 7
決 算 動 向 リサーチ 事 業 の 半 期 売 上 高 の 推 移 ( 百 万 円 ) 国 内 リサーチ 事 業 海 外 リサーチ 事 業 期 期 ( 計 画 ) 出 所 : 決 算 説 明 会 資 料 をもとにフィスコ 作 成 IT ソリューション 事 業 売 上 高 は 積 極 的 な 営 業 展 開 により 既 存 新 規 ともに 案 件 受 注 が 好 調 に 推 移 受 注 規 模 も 大 型 化 ( 従 来 は 30 百 万 円 が 主 流 であったが 50 百 万 円 超 の 案 件 が 増 加 ) したことから 同 9.7% 増 の 733 百 万 円 を 確 保 した 対 照 的 に セグメント 利 益 は 中 期 的 な 事 業 拡 大 のため の 人 員 増 加 で 人 件 費 採 用 費 が 増 大 したために 同 42.3% 減 の 71 百 万 円 と 減 益 を 余 儀 なく された その 他 事 業 その 他 の 事 業 に 関 しては 売 上 高 は 同 174.6% 増 の 110 百 万 円 へ 急 拡 大 した これは UNCOVERTRUTH が 展 開 する Web マーケティング 事 業 の 主 力 商 品 である USERDIVE の 販 売 に 関 して 低 価 格 のサービス 拡 販 戦 略 を 見 直 し 付 加 価 値 の 高 いコンサルサービスを 大 手 企 業 に 販 売 するという 戦 略 転 換 を 行 ったこと 積 極 的 な 営 業 展 開 により 顧 客 開 拓 が 進 捗 したことに より 導 入 企 業 数 が 100 社 強 の 純 増 になったことが 主 要 因 ただ セグメント 利 益 は IT ソリュー ション 事 業 と 同 様 に 人 員 増 加 に 伴 う 人 件 費 採 用 費 の 増 加 を 吸 収 できず 54 百 万 円 の 損 失 ( 前 年 同 期 は 40 百 万 円 の 損 失 ) となった M&A による 負 債 比 率 の 上 昇 は 一 時 的 (2) 財 務 状 態 2015 年 12 月 期 末 の 財 務 状 況 について 見 ると 総 資 産 残 高 は 前 期 末 比 897 百 万 円 増 加 し 8,769 百 万 円 となった 売 上 の 増 加 新 規 連 結 子 会 社 の 増 加 に 伴 い 売 上 債 権 ( 同 318 百 万 円 増 ) が 増 加 したことに 加 えて 利 益 の 増 加 や 連 結 子 会 社 の 増 加 により 現 金 預 金 ( 同 435 百 万 円 ) が 増 加 したことが 主 要 因 一 方 負 債 は 新 規 連 結 に 伴 い 短 期 借 入 金 が 前 期 末 比 447 百 万 円 増 加 したことなどによ り 合 計 では 同 521 百 万 円 増 加 し 5,487 百 万 円 となった また 純 資 産 は 利 益 増 加 により 剰 余 金 が 同 365 百 万 円 増 加 したために 同 385 百 万 円 増 の 3,282 百 万 円 へ 増 加 した 8
決 算 動 向 M&A の 積 極 展 開 による 借 入 金 の 増 加 や 新 規 連 結 の 結 果 による 借 入 金 の 増 加 などにより 健 全 性 を 表 す 指 標 である 流 動 比 率 や 自 己 資 本 比 率 は 過 去 2 期 間 に 亘 り 大 幅 に 低 下 した 足 元 は 業 績 拡 大 により 流 動 比 率 が 2014 年 12 月 末 の 95.9% から 99.7% へ 自 己 資 本 比 率 も 同 34.5% から 35.7% へ 若 干 改 善 したが 有 利 子 負 債 残 高 は 2014 年 12 月 末 の 2,671 百 万 円 か ら 3,018 百 万 円 へ 347 百 万 円 増 加 しており その 削 減 が 当 面 の 課 題 と 言 える ただ 2013 年 から 2015 年 2 月 の R&D の 連 結 子 会 社 化 までで 当 面 の 大 型 M&A が 一 巡 したとみられるこ と キャッシュ フローが 黒 字 を 確 保 しやすい 事 業 構 造 であることを 考 慮 すると 財 政 状 態 は 今 後 改 善 傾 向 が 鮮 明 になってくると 予 想 される 2015 年 6 月 末 の 財 政 状 態 ( 単 位 : 百 万 円 ) 15/12 期 12/12 期 13/12 期 14/12 期 2Q 増 減 額 流 動 資 産 2,047 2,479 4,164 4,899 735 現 金 預 金 862 779 1,407 1,842 435 売 上 債 権 940 1,409 1,799 2,117 317 売 上 増 と 新 規 連 結 子 会 社 の 増 加 固 定 資 産 1,040 1,532 3,708 3,869 161 のれん 177 601 2,056 2,117 60 総 資 産 3,088 4,011 7,872 8,768 896 流 動 負 債 985 1,438 4,343 4,915 571 短 期 借 入 金 - - 1,831 2,278 447 新 規 連 結 子 会 社 の 増 加 1 年 以 内 返 済 予 定 長 期 借 入 金 78 134 320 320 0 1 年 以 内 償 還 予 定 社 債 - - - 40 40 買 入 債 務 422 614 897 884-13 固 定 負 債 85 16 631 571-60 長 期 借 入 金 52-520 360-160 社 債 - - - 20 20 負 債 合 計 1,070 1,454 4,974 5,486 511 純 資 産 2,017 2,557 2,897 3,282 384 利 益 増 による 利 益 剰 余 金 の 増 加 負 債 純 資 産 合 計 3,088 4,011 7,872 8,768 896 営 業 CF 502 445 453 485 - 投 資 CF 156-361 -2,270-107 - 財 務 CF -205-178 2,434-135 - 現 金 及 び 現 金 同 等 物 期 末 残 高 862 779 1,407 1,658 - 健 全 性 流 動 比 率 207.8% 172.4% 95.9% 99.7% - 自 己 資 本 比 率 64.7% 61.3% 34.5% 35.7% - 収 益 性 ROA 19.6% 21.1% 8.8% - - ROE 16.4% 19.7% 9.5% - - 営 業 利 益 率 10.2% 11.5% 6.6% 7.6% - 出 所 : 決 算 短 信 会 社 資 料 をもとにフィスコ 作 成 9
決 算 動 向 会 社 計 画 は 据 え 置 かれたが 利 益 は 保 守 的 で 上 振 れの 可 能 性 (3) 2015 年 12 月 期 業 績 見 通 し 2015 年 12 月 期 会 社 計 画 は 売 上 高 が 前 期 比 81.0% 増 の 14,733 億 円 営 業 利 益 が 同 76.3% 増 の 945 億 円 と 大 幅 な 増 収 営 業 増 益 を 見 込 む 期 初 会 社 計 画 を 据 え 置 いた この 理 由 は 成 長 を 続 けてきた 国 内 リサーチ 市 場 の 伸 びが 鈍 化 していることから 同 市 場 の 動 向 を より 精 緻 に 見 極 めることが 必 要 であると 判 断 し 利 益 を 保 守 的 に 精 査 したためだ 2015 年 12 月 期 の 会 社 計 画 ( 単 位 : 百 万 円 ) 14/12 期 15/12 期 実 績 売 上 比 計 画 売 上 比 前 期 比 売 上 高 8,141-14,733-81.0% リサーチ 事 業 6,663 81.8% 12,892 87.5% 93.5% 国 内 リサーチ 6,069 74.5% 8,889 60.3% 46.5% 海 外 リサーチ 594 7.3% 4,003 27.2% 574.1% IT ソリューション 事 業 1,372 16.9% 1,691 11.5% 23.2% その 他 の 事 業 106 1.3% 150 1.0% - 営 業 利 益 536 6.6% 945 6.4% 76.3% 経 常 利 益 520 6.4% 900 6.1% 72.9% 当 期 純 利 益 245 3.0% 476 3.2% 93.9% 業 績 が 急 拡 大 するのは 2014 年 12 月 期 に M&A をした Kadence と R&D を 子 会 社 化 したこ とが 主 な 要 因 営 業 増 益 要 因 としては 前 期 に 行 った 人 員 増 に 伴 う 人 件 費 増 (205 百 万 円 ) や 新 規 連 結 によるのれん 償 却 費 増 加 (90 百 万 円 ) などがマイナス 要 因 として 働 くものの 既 存 会 社 のリサーチ 事 業 の 売 上 増 加 に 伴 う 利 益 増 加 (276 百 万 円 ) IT ソリューション 事 業 及 びその 他 の 事 業 の 売 上 増 加 に 伴 う 利 益 増 加 (134 百 万 円 ) 新 規 連 結 による 利 益 増 加 (259 百 万 円 ) などがプラス 要 因 として 働 くことによる 2015 年 7 月 にクロス マーケティ ング R&D の 重 複 している 組 織 を 集 約 統 合 する 組 織 変 更 を 実 施 している セグメント 別 に 見 ると リサーチ 事 業 では 国 内 リサーチ 市 場 の 変 化 に 対 応 し 利 益 確 保 を 重 視 する 戦 略 に 転 換 生 産 性 の 向 上 会 社 間 の 業 務 サービスの 統 合 アジア 市 場 での 更 なる 事 業 展 開 推 進 などにより 売 上 高 は 前 期 比 93.5% 増 の 12,892 百 万 円 を 見 込 ん でいる ちなみに 国 内 海 外 別 では 新 規 連 結 子 会 社 2 社 の 寄 与 により 国 内 リサーチ 事 業 (2014 年 12 期 売 上 高 6,069 百 万 円 2015 年 12 期 8,889 百 万 円 ) 海 外 リサーチ 事 業 ( 同 594 百 万 円 同 4,003 百 万 円 ) ともに 拡 大 すると 予 想 している IT ソリューション 事 業 では 開 発 保 守 を 中 心 に 既 存 サービスの 強 化 やクロス コミュニケー ションが 設 立 したクロス プロップスワークのほか 将 来 を 見 据 えた 新 サービスの 事 業 育 成 を 図 ることにより 売 上 高 は 同 23.3% 増 の 1,691 百 万 円 を 計 画 している その 他 の 事 業 では Web サービス 事 業 で USERDIVE を 単 に 販 売 するだけでなくコンサルを 絡 めた 付 加 価 値 サービスのウエイトを 高 めるという 戦 略 転 換 が 奏 功 しつつあることや 海 外 での 展 開 拡 大 などにより 売 上 高 は 同 41.1% 増 の 150 百 万 円 を 予 想 している 弊 社 では 2015 年 12 月 期 会 社 計 画 に 対 する 進 捗 率 は 売 上 高 48.1% ( 前 年 同 期 49.7%) 営 業 利 益 57.0% (46.7%) となっていることに 加 えて 同 社 が 利 益 について 保 守 的 に 精 査 した としていること 7 月 に 組 織 変 更 した 効 果 など 国 内 リサーチ 事 業 における R&D 子 会 社 化 のシ ナジーが 期 待 されること 海 外 リサーチ 事 業 が 計 画 を 上 回 る 可 能 性 があると 考 えられるなど を 考 慮 すると 売 上 高 はおおむね 計 画 どおりだが 営 業 利 益 は 上 振 れの 可 能 性 が 大 きいと 見 ている 10
伪 伪 成 長 戦 略 中 期 的 な 成 長 ペースをさらに 加 速 アジアNo.1 に 向 けた 体 制 整 備 が 着 実 に 進 展 (1) 中 期 経 営 計 画 の 概 要 と 上 方 修 正 同 社 は 提 携 によるアンケートパネル 構 築 ネットリサーチシステムへの 投 資 営 業 人 員 拡 大 によるビジネス 規 模 の 拡 大 リサーチャー 確 保 によるクオリティの 担 保 などネットリサーチ 市 場 拡 大 のタイミングを 捉 えた 的 確 な 資 本 投 下 により ネットリサーチ 分 野 において 市 場 を 上 回 る 成 長 を 維 持 し 2014 年 12 月 期 まで 11 期 連 続 増 収 を 確 保 してきた この 成 長 ペースを 持 続 さらに 加 速 することを 狙 い 2015 年 12 月 期 から 2017 年 12 月 期 までの 3 ヶ 年 中 期 経 営 計 画 を 策 定 2014 年 11 月 に 公 表 した 具 体 的 には その 3 ヶ 年 を 事 業 領 域 と 事 業 エリアの 積 極 的 な 拡 大 を 図 り アジア No.1 のマーケティング とし ての 土 台 づくりを 加 速 させる 期 間 として 位 置 付 け 既 存 事 業 人 材 戦 略 新 規 事 業 海 外 展 開 の 4 点 において 様 々な 施 策 をするというもの 具 体 的 には (1) 既 存 事 業 : リサーチ 事 業 の 着 実 な 成 長 と 収 益 基 盤 の 確 立 を 図 る (2) 人 材 戦 略 : 2014 年 12 月 までに 大 量 採 用 した 人 員 の 育 成 底 上 げを 推 進 (3) 新 規 事 業 : IT ソリューション 事 業 や Web マーケティング 事 業 の 育 成 と 領 域 拡 大 の 推 進 (4) 海 外 展 開 : 拠 点 のないエリアへの 拠 点 設 置 によるアジア 全 域 におけるネットワークの 確 立 という 内 容 になっている 計 画 公 表 時 の 数 値 目 標 (2017 年 12 月 期 売 上 高 15,725 百 万 円 営 業 利 益 1,440 百 万 円 を 目 指 す) は 2015 年 2 月 に 連 結 子 会 社 化 した R&D の 影 響 が 反 映 されていなかったため その 影 響 を 精 査 見 直 し 8 月 に 公 表 した これによると 2017 年 12 月 期 売 上 高 17,985 百 万 円 営 業 利 益 1,545 百 万 円 へ 上 方 修 正 された 中 期 経 営 計 画 の 目 標 値 の 概 要 ( 単 位 : 百 万 円 ) 15/12 期 16/12 期 17/12 期 見 直 し 額 修 正 前 修 正 後 修 正 前 修 正 後 修 正 前 修 正 後 16/12 期 17/12 期 売 上 高 12,500 14,733 14,023 16,287 15,725 17,985 +2,264 +2,260 営 業 利 益 928 945 1,140 1,249 1,440 1,545 +109 +105 経 常 利 益 900 900 1,100 1,200 1,400 1,500 +100 +100 事 業 別 売 上 高 目 標 リサーチ 事 業 10,753 12,892 11,867 13,781 13,064 14,910 +1,914 +1,846 国 内 6,750 8,889 7,150 8,938 7,650 9,259 +1,788 +1,609 海 外 4,003 4,003 4,717 4,844 5,414 5,650 +127 +236 ITソリューション 事 業 1,597 1,691 1,957 2,065 2,412 2,505 +108 +93 その 他 事 業 150 150 200 440 250 570 +240 +320 出 所 : 同 社 資 料 をもとにフィスコ 作 成 11
成 長 戦 略 アジア 6 ヶ 国 目 となる 拠 点 を 設 置 (2) 2015 年 12 月 期 に 入 ってからの 進 捗 中 期 経 営 計 画 における 成 長 戦 略 の 実 行 について 見 ると 主 力 のリサーチ 事 業 における 着 実 な 成 長 と 収 益 基 盤 の 確 立 を 図 ることに 関 しては 2 月 に R&D を 子 会 社 化 したのに 続 き 7 月 に 内 の 重 複 した 組 織 を R&D に 集 約 する 組 織 変 更 を 実 施 した 加 えて 今 後 成 長 が 期 待 できる 医 療 関 連 領 域 の 調 査 ニーズの 増 大 に 応 え より 質 の 高 いサービスを 提 供 する ため と R&D の 経 験 豊 富 なリサーチャーを 集 約 し 医 療 関 連 分 野 に 特 化 した ( 株 ) メディリードを 7 月 に 設 立 し オンライン オフラインの 双 方 で 市 場 の 持 つ 専 門 性 に 対 応 したサービスを 提 供 できる 体 制 を 整 備 している 新 規 事 業 については 内 外 のアウトソーシングニーズの 取 込 みを 狙 いクロス コミュ ニケーションが 4 月 にクロス プロップワークスを 設 立 した 海 外 展 開 は 8 月 にタイの Shyu Company Co. Ltd. と 業 務 提 携 したのに 続 き 9 月 にタイに 連 結 子 会 社 (Cross Marketing(Thailand)Co., Ltd. を 設 立 する 予 定 であるほか Juniper(Juniper MR Solutions Co.,Ltd) を 9 月 下 旬 に 子 会 社 化 する 予 定 になっており これによる 同 社 のアジ アの 拠 点 設 置 は 6 ヶ 国 目 となる 伪 伪 株 主 還 元 連 結 経 常 利 益 10 億 円 達 成 時 に 連 結 配 当 性 向 20% がターゲット 同 社 では 株 主 に 対 する 利 益 還 元 を 経 営 上 の 重 要 課 題 の 1 つとして 認 識 キャッシュ フ ロー 等 の 状 況 を 勘 案 しながら 配 当 による 株 主 への 利 益 還 元 を 基 本 方 針 とする 配 当 方 針 は 連 結 経 常 利 益 10 億 円 達 成 時 に 連 結 配 当 性 向 20% にすることをターゲットにしている なお 達 成 後 については 経 営 環 境 を 鑑 み 再 度 検 討 することになっている 2015 年 12 月 期 は 中 間 配 当 1.5 円 を 実 施 期 末 2.2 円 を 予 定 しており 年 間 で 3.7 円 の 配 当 金 の 支 払 いを 計 画 配 当 性 向 は 14.0% と 前 期 を 下 回 るように 見 える しかし これは 前 述 したように R&D の 負 ののれんの 特 別 利 益 (101 百 万 円 ) 計 上 があるためで この 影 響 を 除 いた 実 質 的 な 配 当 性 向 は 18.0% とターゲット 数 値 20% に 近 い 値 となる 加 えて 上 場 後 に 1 株 当 たり 利 益 の 増 大 株 価 の 上 昇 につながる 自 己 株 式 取 得 と 消 却 を 適 宜 実 施 している 今 後 についても 収 益 の 状 況 を 踏 まえながら 臨 機 応 変 に 実 施 するとみら れる 12
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