平 成 年 度 積 雪 寒 冷 地 における 中 温 化 舗 装 技 術 の 適 用 方 法 について ( 独 ) 土 木 研 究 所 寒 地 土 木 研 究 所 寒 地 道 路 保 全 チーム 安 倍 隆 二 ( 独 ) 土 木 研 究 所 寒 地 土 木 研 究 所 寒 地 道 路 保 全 チーム 熊 谷 政 行 積 雪 寒 冷 地 における 舗 装 技 術 検 討 委 員 会 ( 北 海 道 開 発 局 が 主 催 )において 中 温 化 舗 装 技 術 の 通 常 期 および 寒 冷 期 への 適 用 方 法 を 検 討 した 中 温 化 舗 装 の 試 験 施 工 の 調 査 結 果 を 踏 まえ 通 常 期 ( 外 気 温 より 高 い 気 象 条 件 )は の 混 合 温 度 と 比 較 し 温 度 低 減 した CO 削 減 を 目 的 とした 使 用 法 寒 冷 期 ( 外 気 温 以 下 の 気 象 条 件 )は 温 度 低 減 を 行 わない 施 工 性 改 善 を 目 的 した 使 用 方 法 を 提 案 した 検 討 結 果 を 報 告 するものである キーワード: 中 温 化 舗 装 技 術 CO 排 出 量 削 減 品 質 管 理 施 工 性 改 善 1. はじめに 中 温 化 舗 装 技 術 の 通 常 期 施 工 においては 通 常 の 加 熱 アスファルト 混 合 物 ( 以 下 )よりも 製 造 温 度 を 温 度 低 減 することにより CO 排 出 量 削 減 およ び 工 事 による 通 行 規 制 時 間 の 短 縮 に 寄 与 することが 見 込 めることが 大 きな 効 果 であると 考 えられる しかしなが ら 積 雪 寒 冷 地 である 北 海 道 では 中 温 化 舗 装 技 術 によ る 舗 装 工 事 のCO 排 出 量 および 削 減 量 についてはデータ 等 が 少 ない 状 況 であり CO 削 減 効 果 は 明 確 ではない 本 報 告 では 試 験 施 工 を 通 常 期 寒 冷 期 に 実 施 し 中 温 化 アスファルト 混 合 物 の 品 質 施 工 性 およびCO 排 出 量 削 減 効 果 の 検 証 を 行 い 明 らかになったその 適 用 範 囲 や 留 意 事 項 を 報 告 するものである. 北 海 道 における 中 温 化 舗 装 技 術 の 適 用 に 関 する 指 針 ( 案 )につて 積 雪 寒 冷 地 における 舗 装 技 術 検 討 委 員 会 では 通 常 期 および 寒 冷 期 の 試 験 施 工 結 果 を 踏 まえ 中 温 化 舗 装 技 術 を 活 用 する 方 法 としてつの 適 用 方 法 を 提 言 した 通 常 期 は 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 削 減 を 目 的 に 中 温 化 舗 装 技 術 を 使 用 する 場 合 の 適 用 方 法 寒 冷 期 においては 品 質 を 確 保 するために 施 工 性 改 善 を 目 的 とした 場 合 の 適 用 方 法 を 提 言 した 本 文 では 北 海 道 における 中 温 化 舗 装 技 術 の 適 用 に 関 する 指 針 ( 案 ) の 内 適 用 の 範 囲 中 温 化 配 合 設 計 施 工 時 の 温 度 管 理 や 品 質 について 報 告 するものである. 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 削 減 を 目 的 に 中 温 化 舗 装 技 術 を 使 用 する 場 合 の 適 用 方 法 (1) 適 用 の 範 囲 通 常 期 に 二 酸 化 炭 素 排 出 量 を 削 減 する 目 的 で 使 用 す る 場 合 製 造 温 度 低 減 の 目 標 は を 基 本 とする た だし 外 気 温 等 の 気 象 条 件 プラントの 型 式 ストッ クヤードの 含 水 比 配 合 運 搬 時 間 等 の 影 響 により 求 められる 品 質 が 得 られない 恐 れがある 場 合 は この 限 りではない なお 通 常 期 とは 平 均 外 気 温 が より 高 い 気 象 条 件 とする 以 下 の 加 熱 アスファルト 混 合 物 を 対 象 とする ( 対 象 混 合 物 ) ストレートアスファルトを 用 いた 加 熱 アスファルト 混 合 物 ポリマー 改 質 アスファルト(Ⅰ 型 Ⅱ 型 H 型 )を 用 いた 加 熱 アスファルト 混 合 物 再 生 加 熱 アスファルト 混 合 物 ( 再 生 骨 材 混 入 率 % 以 下 ) 1 対 象 混 合 物 ( 通 常 期 施 工 ) 通 常 期 に 実 施 した 試 験 施 工 では ストレートアスファ ルトを 用 いた 加 熱 アスファルト 混 合 物 ポリマー 改 質 ア スファルト(Ⅰ 型 Ⅱ 型 H 型 )を 用 いた 加 熱 アスファ ルト 混 合 物 および 再 生 加 熱 アスファルト 混 合 物 ( 再 生 骨 材 混 入 率 % 以 下 )を 対 象 に 試 験 施 工 を 実 施 した 試 験 施 工 では 基 本 的 に と を 同 じ 日 に 施 工 し の 品 質 を 確 認 した なお 試 験 施 工 時 の の 出 荷 温 度 は と 比 較 し 温 度 低 減 した 温 度 条 件 で 実 施 した グリーン 購 入 法 では ポリマー 改 質 アスファルトを 用 いた 加 熱 アスファルト 混 合 物 および 再 生 加 熱 アスファル ト 混 合 物 ( 以 下 再 生 混 合 物 )は 対 象 外 となっているが
適 用 範 囲 を 拡 大 するために 試 験 施 工 を 実 施 した 図 -1~ に 通 常 期 施 工 の 試 験 施 工 箇 所 から 採 取 した 中 温 化 混 合 物 と のコアの 締 固 め 度 を 示 す スト レートアスファルトを 用 いた 加 熱 アスファルト 混 合 物 お よびポリマー 改 質 アスファルト(Ⅰ 型 Ⅱ 型 H 型 )を 用 いた 加 熱 アスファルト 混 合 物 は と 比 較 し 同 程 度 の 締 固 め 度 を 有 することを 確 認 した 図 - に 再 生 混 合 物 を 対 象 にした の 締 固 め 度 を 示 す 再 生 混 合 物 を 使 用 した 試 験 施 工 箇 所 は 札 幌 と 釧 路 で 実 施 した 試 験 施 工 箇 所 では と の 締 固 め 度 は 同 程 度 の 締 固 め 度 を 有 すること を 確 認 した 再 生 混 合 物 を 使 用 する 場 合 の 再 生 骨 材 の 混 入 率 は 通 常 期 の 試 験 施 工 の 結 果 から 混 入 率 の 上 限 値 を %とした 1 1 1 9 7 1 通 常 中 温 化 平 均 値 1. 1. 標 準 偏 差 1.1 1. 最 大 値 1.9 1.1 最 小 値.7.1 データ 数 9 9 9 9 1 1 11 1 図 -1 締 固 め 度 (ストアス 混 合 物 ) 中 温 化 通 常 平 均 値.. 標 準 偏 差 1.9. 最 大 値 1. 1. 最 小 値 9. 9. データ 数 1 177 9 9 9 9 1 1 11 1 図 - 締 固 め 度 ( 改 質 As 混 合 物 Ⅰ 型 ) 通 常 中 温 化 平 均 1. 1.7 標 準 偏 差 1. 1.9 最 大 値 1. 1. 最 小 値..7 データ 数 1 1 9 9 9 9 1 1 11 1 図 - 締 固 め 度 ( 改 質 As 混 合 物 H 型 ) 1. 11. 1..... 9.. 9..9. 密 粒 1.7 1. ポーラス.. 密 粒 G.9...7. 11. 以 上 の 結 果 から 通 常 期 において 温 度 低 減 した 中 温 化 混 合 物 の 試 験 施 工 の 結 果 は 全 ての 混 合 物 において 品 質 に 問 題 が 無 いことが 確 認 され 施 工 性 や 供 用 性 状 も 考 慮 し 適 用 範 囲 を 決 定 した. 密 粒 G 1. 対 象 混 合 物 ( 寒 冷 期 施 工 ) 寒 冷 期 に 実 施 した 試 験 施 工 では ストレートアスファ ルトを 用 いた 加 熱 アスファルト 混 合 物 ポリマー 改 質 ア スファルト(Ⅰ 型 Ⅱ 型 H 型 )を 用 いた 加 熱 アスファ ルト 混 合 物 および 再 生 混 合 物 ( 再 生 骨 材 混 入 率 % 以 下 )を 対 象 に 試 験 施 工 を 実 施 した 試 験 施 工 は 通 常 期 と 同 様 に と を 同 じ 日 に 施 工 し の 品 質 を 確 認 した 試 験 施 工 の 中 温 化 混 合 物 の 出 荷 温 度 は と 比 較 し 温 度 低 減 した 温 度 条 件 で 実 施 した 採 取 したコアは 路 肩 部 から 一 定 の 間 隔 で 採 取 したコア ( 定 点 箇 所 )とサーモグラフィーを 用 い 温 度 低 下 箇 所 から 採 取 したコアの 通 りの 方 法 で 採 取 した 図 - にストレートアスファルトを 用 いた 中 温 化 混 合 物 と の 定 点 箇 所 から 採 取 した 締 固 め 度 を 示 す 定 点 箇 所 から 採 取 したコアの 締 固 め 度 は 中 温 化 混 合 物 と を 比 較 した 結 果 同 程 度 の 値 を 得 ること ができた 図 - に 温 度 低 下 箇 所 から 採 取 した 中 温 化 混 合 物 と の 締 固 め 度 を 示 す の 締 固 め 度 は 初 期 転 圧 温 度 が 11 を 下 回 ると 仕 様 書 の 規 格 値 %をを 満 足 しないコアが 増 加 する 結 果 となった 図 -7 にポリマー 改 質 アスファルト(Ⅰ 型 Ⅱ 型 )を 用 いた と の 定 点 箇 所 における 締 固 め 度 を 示 す と の 締 固 め 度 を 比 較 すると の 締 固 め 度 は 1.% 程 度 低 い 結 果 となった 図 - に 温 度 低 下 箇 所 から 採 取 した 中 温 化 混 合 物 と の 締 固 め 度 を 示 す は 1 以 下 の 転 圧 温 度 の 施 工 条 件 では 仕 様 書 の 規 格 値 %を 満 足 できないことが 確 認 された 以 上 の 結 果 から 寒 冷 期 に の 出 荷 温 度 を より 温 度 低 減 すると 品 質 の 低 下 が 見 られるため 寒 冷 期 施 工 においては 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 削 減 を 目 的 に 中 温 化 舗 装 技 術 を 使 用 しないこととした 粗 粒 再 生 % 再 生 % 札 幌 函 館 旭 川 帯 広 釧 路 網 走 留 萌 図 - 締 固 め 度 ( 再 生 混 合 物 ) 中 温 化 通 常 表 層 ( 改 Ⅱ) 粗 粒
中 温 化 通 常 平 均 値.. 標 準 偏 差 1.9. 最 大 値 1. 1. 最 小 値 9. 9. データ 数 1 177 () 中 温 化 中 温 化 の 種 類 は 発 泡 粘 弾 性 調 整 の 種 類 に 大 別 できるが 所 定 の 品 質 を 確 保 できるものであ れば どの 種 類 の 製 品 を 用 いるかは 問 わない 1 1 1 9 9 1 1 1 9 9 9 9 9 9 1 1 11 1 図 - 締 固 め 度 (ストアス 使 用 定 点 箇 所 寒 冷 期 ) 締 固 め 度 ( 中 温 化 定 点 ) 締 固 め 度 ( 中 温 化 温 度 低 下 箇 所 ) 締 固 め 度 ( 通 常 定 点 ) 締 固 め 度 ( 通 常 温 度 低 下 箇 所 ) 7 9 1 11 1 1 1 1 1 転 圧 温 度 ( ) 図 - 締 固 め 度 (ストアス 使 用 温 度 低 下 箇 所 寒 冷 期 ) 1 1 ( 寒 冷 期 改 質 Ⅰ 型 Ⅱ 型 ) 通 常 中 温 化 平 均 値.. 標 準 偏 差 1. 1. 最 大 値 11. 11.7 最 小 値.. データ 数 締 固 め 度 ( ) 締 固 め 度 ( ) 9 9 9 9 1 1 1 1 1 データ 区 間 図 -7 締 固 め 度 ( 改 質 Ⅰ Ⅱ 型 使 用 定 点 箇 所 寒 冷 期 ) 締 固 め 度 ( 通 常 温 度 低 下 箇 所 ) 締 固 め 度 ( 中 温 化 定 点 ) 締 固 め 度 ( 中 温 温 度 低 下 箇 所 ) 締 固 め 度 ( 通 常 定 点 ) 7 9 1 11 1 1 1 1 1 転 圧 温 度 ( ) 図 - 締 固 め 度 ( 改 質 Ⅰ Ⅱ 型 使 用 温 度 低 下 箇 所 ) 図 -9~11 にストレートアスファルトを 用 いた 中 温 化 混 合 物 と の 突 固 め 温 度 と 締 固 め 度 の 関 係 を 示 す 室 内 試 験 では 発 泡 粘 弾 性 調 整 の 種 類 の 中 温 化 を 用 い 試 験 を 実 施 した 室 内 試 験 の 結 果 種 類 のいずれの 種 類 を 用 いた 場 合 でも 同 様 な 効 果 を 得 られてたことから どの 製 品 を 用 いても 良 いこととし た ただし 中 温 化 の 種 類 により 添 加 量 は 異 なり ま た 使 用 条 件 により 添 加 量 が 異 なるものもあるため 品 質 を 確 認 し 使 用 すること 1 11 1 9 9 9 91 9 9 1 11 1 9 9 9 91 9 1 11 1 9 9 9 91 9 9 の 最 適 突 固 め 温 度 : 11 の 最 適 突 固 め 温 度 : 1 7 9 1 11 1 1 1 1 1 17 1 突 固 め 温 度 ( ) 図 -9 マーシャル 安 定 度 試 験 結 果 ( 発 泡 ) の 最 適 突 固 め 温 度 : 11 7 9 1 11 1 1 1 1 1 17 1 突 固 め 温 度 ( ) の 最 適 突 固 め 温 度 : 11 の 最 適 突 固 め 温 度 : 1 図 -1 マーシャル 安 定 度 試 験 結 果 ( 粘 弾 性 調 整 ) の 最 適 突 固 め 温 度 : 1 7 9 1 11 1 1 1 1 1 17 1 突 固 め 温 度 ( ) 図 -11 マーシャル 安 定 度 試 験 結 果 ( )
() 配 合 設 計 の 配 合 設 計 に 際 しては 各 アスファルト プラントで 作 成 した 通 常 の 加 熱 アスファルト 混 合 物 ( 以 下 : とは 中 温 化 を 用 いない 混 合 物 と 定 義 する )の 配 合 設 計 書 が 基 本 となる 中 温 化 の 性 状 については 中 温 化 の 各 製 造 メーカにより 異 なるため 各 製 造 メーカが 推 奨 する 添 加 量 によることと する なお プレミックスタイプは 事 前 に 品 質 を 得 るた めに 所 定 の 添 加 量 を 混 入 した 材 料 である の 品 質 確 認 については 北 海 道 開 発 局 道 路 河 川 工 事 仕 様 書 ( 以 下 仕 様 書 )に 規 定 された マーシャル 安 定 度 試 験 等 により 評 価 すること 以 下 に の 配 合 設 計 書 作 成 時 の 留 意 事 項 を 示 す a)ストレートアスファルトを 用 いた 混 合 物 1 配 合 設 計 を 行 うにあたっては 中 温 化 の 各 製 造 メーカにより 配 合 設 計 方 法 や 適 用 範 囲 が 異 なるた め 製 造 メーカに 中 温 化 の 添 加 量 等 を 確 認 する こと の 最 適 混 合 温 度 および 最 適 突 固 め 温 度 は と 比 較 し 低 減 した 温 度 条 件 とする その 試 験 条 件 でマーシャル 安 定 度 試 験 用 供 試 体 を 作 製 し マーシャル 安 定 度 試 験 結 果 が 仕 様 書 の 規 格 値 を 満 足 していることを 確 認 すること なお のマーシャル 安 定 度 試 験 用 供 試 体 作 製 時 の 最 適 混 合 温 度 および 最 適 突 固 め 度 温 度 は アスファルトの 動 粘 度 が 1±mm /s および ±mm /s の 範 囲 の 温 度 を 標 準 とする プレミックスタイプについては 製 造 メーカが 推 奨 する 温 度 により 混 合 温 度 および 突 固 め 温 度 を 設 定 すること 配 合 設 計 は 必 要 に 応 じて マーシャル 安 定 度 試 験 以 外 の 混 合 物 毎 に 求 められるチェーンラベリング 試 験 や 水 浸 マーシャル 安 定 度 試 験 等 の 各 種 試 験 を 実 施 し の 品 質 を 確 認 すること 合 )や 改 質 材 の 製 造 メーカ(プラントミックスタ イプの 場 合 )が 推 奨 する 温 度 を 参 考 に 最 適 混 合 温 度 および 最 適 突 固 め 温 度 を 設 定 すること 配 合 設 計 は 必 要 に 応 じてマーシャル 安 定 度 試 験 以 外 のホイールトラッキング 試 験 や 低 温 カンタブロ 試 験 等 の 各 種 試 験 を 実 施 し の 品 質 を 確 認 すること 図 1~1 に 最 適 突 固 めで 作 製 した の 供 試 体 を 用 いたマーシャル 安 定 度 と と 比 較 し 温 度 低 減 した の 試 験 結 果 の 比 較 を 示 す のマーシャル 安 定 度 は どの 中 温 化 を 使 用 しても と 比 較 し 同 程 度 の 値 を 示 した マーシャル 安 定 度 (KN) マーシャル 安 定 度 (KN) 1 1 1 1 1 1 1 1 発 泡 中 温 通 常 比 率 ( 中 温 化 / 通 常 )(%).9KN 以 上 発 泡 発 泡 発 泡 発 泡 発 泡 発 泡 ストアス ストアス ストアス ストアス ストアス 改 質 Ⅰ 型 改 質 Ⅰ 型 再 生 密 粒 密 粒 粗 粒 再 生 密 粒 再 生 粗 粒 密 粒 度 G 密 粒 度 G 図 -1 マーシャル 安 定 度 試 験 結 果 ( 発 泡 ) 中 温 通 常 比 率 ( 中 温 化 / 通 常 )(%).9KN 以 上 粘 弾 性 調 整.KN 以 上 粘 弾 性 調 整 粘 弾 性 調 整 粘 弾 性 調 整 ストアス ストアス 改 質 H 型 アス 処 理 密 粒 排 水 性 図 -1 マーシャル 安 定 度 試 験 結 果 ( 粘 弾 性 調 整 ) 1 1 1 1 比 率 ( 中 温 化 / 通 常 )(%) 比 率 ( 中 温 化 / 通 常 )(%) b)ポリマー 改 質 アスファルトを 用 いた 混 合 物 1 配 合 設 計 を 行 うにあたっては 中 温 化 の 各 製 造 メーカにより 配 合 設 計 方 法 や 適 用 範 囲 が 異 なるた め 製 造 メーカに 中 温 化 の 添 加 量 等 を 確 認 する こと 通 常 のポリマー 改 質 アスファルト 混 合 物 と 比 較 し 温 度 低 減 した 混 合 温 度 でマーシャル 安 定 度 試 験 用 供 試 体 を 作 製 し マーシャル 安 定 度 試 験 結 果 が 仕 様 書 の 規 格 値 を 満 足 していることを 確 認 する こと なお 通 常 のポリマー 改 質 アスファルト 混 合 物 のマーシャル 安 定 度 試 験 用 供 試 体 作 製 時 の 最 適 混 合 温 度 および 最 適 突 固 め 温 度 は プレミック スタイプの 製 造 メーカ(プレミックスタイプの 場 マーシャル 安 定 度 (KN) 1 1 1 1 ストアス ストアス ストアス ストアス 改 質 Ⅰ 型 改 質 Ⅱ 型 再 生 アス 処 理 中 温 通 常 比 率 ( 中 温 化 / 通 常 )(%).9KN 以 上 7.KN 以 上 再 生 粗 粒 アス 処 理 粗 粒 密 粒 度 G 細 密 粒 度 G 図 -1 マーシャル 安 定 度 試 験 結 果 ( ) 1 1 比 率 ( 中 温 化 / 通 常 )(%)
摩 耗 量 (cm ). 1. 1. 1. 1. 1...... 1.7 1.1 1.9 1...7.7.7 CO 削 減 率 (%) 1 1. 1. CO 削 減 率 (%) 出 荷 時 の 温 度 差 ( ) 9..1.7.9 1.1 1.7 1. 1. CO 削 減 率 1% 以 上 1 1 出 荷 時 の 温 度 差 ( ) 通 常 中 温 化 通 常 中 温 化 通 常 中 温 化 通 常 中 温 化 密 粒 度 アスコン 1F(ストアス) 排 水 性 舗 装 ( 改 質 密 粒 度 ギャップア 細 密 粒 度 ギャップ H 型 ) スコン( 改 質 Ⅰ 型 ) アスコン1F( 改 質 Ⅱ 型 ) 表 層 表 層 ( 排 水 性 ) 粗 粒 表 層 ( 改 Ⅱ) 粗 粒 札 幌 函 館 釧 路 網 走 留 萌 図 -1 チェーンラベリング 試 験 結 果 図 -1 にチェーンラベリング 試 験 結 果 を 示 す 耐 摩 耗 性 についても と は 同 程 度 の 耐 摩 耗 性 を 示 した 図 -1 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 比 較 ( 通 常 期 ) 図 -1 に 通 常 期 に 実 施 した 試 験 施 工 の 結 果 を 示 す 通 常 期 における 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 削 減 効 果 は 1% 程 度 の 効 果 が 確 認 されたことから 1% 程 度 と 設 定 した () 敷 均 し 温 度 ( 初 転 圧 前 温 度 ) 製 造 温 度 を 低 減 した の 敷 均 し 温 度 は 仕 様 書 の 規 定 に 必 ずしも 縛 られる 必 要 はないものと する ただし 製 造 温 度 は 低 減 しつつも 所 定 の 締 め 固 め 度 は 確 実 に 得 られるよう 運 搬 から 敷 均 しまでの 過 程 で 生 じる 温 度 低 下 を 極 力 抑 え より 高 い 温 度 で 敷 均 しを 行 えるようにすること 参 考 として 複 数 の 試 験 施 工 箇 所 における 実 績 データ を 表 -1 に 示 す これらの 温 度 を 確 保 することで 所 定 の 締 固 め 度 を 得 ることができた 製 造 温 度 を 低 減 した 場 合 仕 様 書 に 規 定 された 敷 均 し 温 度 ( 初 転 圧 前 温 度 )である 11 を 下 回 ること がありうるが の 場 合 は 初 転 圧 前 温 度 が 11 を 若 干 下 回 っても 所 定 の 締 固 め 度 が 得 られること が 確 認 されているため この 規 定 に 必 ずしも 縛 られる 必 要 はないものとした 表 -1 試 験 施 工 箇 所 における 敷 均 し 温 度 の 実 績 データ 混 合 物 の 種 類 実 績 値 の 範 囲 ( ) 平 均 値 ( ) 標 準 偏 差 ( ) データ 数 締 固 め 度 (%) ストアス 17~1 1.. 改 質 アス I 型 Ⅱ 型 改 質 アス H 型 1~1 1. 7.9.~ 11..~.7 1~17 11. 1. 1 1.7 締 固 め 度 は 試 験 施 工 箇 所 毎 の 平 均 値 を 示 した (7) 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 削 減 効 果 通 常 期 に 施 工 する 温 度 低 減 した の 二 酸 化 炭 素 の 排 出 量 削 減 効 果 は 1% 程 度 と 見 なすこと ができる. 施 工 性 改 善 を 目 的 に 中 温 化 舗 装 技 術 を 使 用 する 場 合 (1) 適 用 の 範 囲 寒 冷 期 にやむを 得 ず 加 熱 アスファルト 混 合 物 を 舗 設 し 混 合 物 の 品 質 の 確 保 が 困 難 な 場 合 に 適 用 する また 施 工 時 期 や 地 域 によって 差 があるので,それぞれの 地 域 の 気 象 条 件 を 十 分 に 勘 案 して 施 工 計 画 を 立 てるものとする 以 下 の 加 熱 アスファルト 混 合 物 を 対 象 とする ( 対 象 とする 混 合 物 ) ストレートアスファルトを 用 いた 加 熱 アスファルト 混 合 物 ポリマー 改 質 アスファルト(Ⅰ 型 Ⅱ 型 H 型 )を 用 いた 加 熱 アスファルト 混 合 物 再 生 加 熱 アスファルト 混 合 物 ( 再 生 骨 材 混 入 率 % 以 下 ) 図 -17 に 寒 冷 期 の 試 験 施 工 における の 転 圧 可 能 時 間 の 事 例 を 示 す の 転 圧 可 能 時 間 は と 比 較 し 長 いため 所 定 の 品 質 の 確 保 が 有 利 となる 図 -1 19 に 過 年 度 寒 冷 期 施 工 で 実 施 し た の 締 固 め 度 を 示 す の 締 固 め 度 は と 比 較 し 締 固 め 度 の 品 質 が 向 上 して いるのが 分 かる 舗 装 体 温 度 ( ) 17 1 1 1 1 1 11 1 9 7 1 転 圧 可 能 時 間 密 粒 度 アスコン(ストレートアスファルトを 使 用 ) の 最 適 締 固 め 温 度 1 以 上 の 最 適 締 固 め 温 度 11 以 上 ) : : :1 :1 : : : : : : : : 1: 経 過 時 間 ( 分 ) 舗 装 体 の 温 度 ( 寒 冷 期 ) 図 -17 の 転 圧 可 能 時 間
( 個 ) 1. 9 9..... 1 次 の 級 データ 区 間 1.% 9.%.% 7.%.%.%.%.%.% 1.%.% 図 -1 締 固 め 度 ( 寒 冷 期 施 工 ) 累 積 (%) 低 下 温 度 外 気 温 ( ) 1 1 9 19 9 1 1 11 19 1 7 1 1 1 9 札 幌 釧 路 帯 広 帯 広 函 館 稚 内 稚 内 網 走 ( 金 華 ) 札 幌 旭 川 留 萌 網 走 ( 北 上 ) 網 走 ( 北 上 ) 釧 路 運 搬 時 間 低 下 温 度 ( 内 部 ) 低 下 温 度 ( 表 面 ) 外 気 温 H H H H H H 9 H H 図 - の 運 搬 時 の 温 度 低 下 1 1 1 1 1 1 1 運 搬 時 間 ( 粉 ) ( 個 ) 1. 9 9..... 1 次 の 級 データ 区 間 1.% 9.%.% 7.%.%.%.%.%.% 1.%.% 累 積 (%) () 転 圧 温 度 寒 冷 期 における 転 圧 作 業 は 敷 均 し 後 速 やかに 早 期 転 圧 に 努 めるものとする 図 -1 に 寒 冷 期 施 工 および 通 常 期 施 工 時 の 中 温 化 混 合 物 と の 敷 均 し 時 の 温 度 分 布 を 示 す 寒 冷 期 施 工 は 温 度 のバラツキが 大 きく 部 分 的 な 温 度 低 下 が 早 い ため 所 定 の 品 質 を 確 保 するために 速 やかに 転 圧 を 行 う 必 要 がある 図 -19 締 固 め 度 ( 寒 冷 期 施 工 ) () 製 造 寒 冷 期 に を 温 度 低 減 しないで 出 荷 する 場 合 気 象 条 件 運 搬 時 敷 均 し および 転 圧 時 の 施 工 段 階 において 温 度 低 下 する 恐 れがある 場 合 には 通 常 期 と 比 較 し 混 合 温 度 を 高 めに 設 定 すること 寒 冷 期 に 施 工 性 改 善 を 目 的 に 施 工 する 場 合 中 温 化 混 合 物 を 使 用 しても 混 合 物 温 度 が 低 下 すると 品 質 の 低 下 が 想 定 される そのため 気 象 条 件 施 工 条 件 等 による 温 度 低 下 が 想 定 される 場 合 は 通 常 期 と 比 較 し 混 合 温 度 を 高 めに 設 定 する 必 要 がある () 運 搬 寒 冷 期 に を 運 搬 する 場 合 は 通 常 の 混 合 物 と 同 様 に 二 重 シート 等 の 保 温 対 策 を 行 うこと 図 - に 運 搬 時 の 温 度 低 下 の 事 例 を 示 す 寒 冷 期 にお ける 運 搬 時 の 表 面 部 の 温 度 低 下 は 概 ね ~ 程 度 低 下 することが 確 認 された 寒 冷 期 に 施 工 する 場 合 混 合 物 の 温 度 低 下 は 品 質 に 大 きな 影 響 を 与 えるため 運 搬 時 には 二 重 シート 木 枠 排 気 熱 利 用 車 等 の 保 温 対 策 が 必 要 である は 温 度 低 下 にも 一 定 の 品 質 を 確 保 できる 効 果 はあるもの の 寒 冷 期 は 温 度 のバラツキが 大 きくなることから 通 常 の 混 合 物 と 同 様 な 対 策 が 必 要 である 中 温 化 通 常 期 中 温 化 寒 冷 期.おわりに 通 常 通 常 期 通 常 寒 冷 期 図 -1 寒 冷 期 及 び 通 常 期 施 工 の 敷 均 し 時 の 温 度 分 布 今 回 報 告 した 内 容 は 積 雪 寒 冷 地 における 舗 装 技 術 検 討 委 員 会 で 検 討 した 内 容 の 一 部 を 紹 介 した 北 海 道 開 発 局 では 積 雪 寒 冷 地 における 舗 装 技 術 検 討 委 員 会 の 提 言 を 受 け 寒 冷 期 施 工 のアスファルト 混 合 物 の 品 質 確 保 を 図 るため 施 工 上 の 制 約 からやむを 得 ず 以 下 の 気 温 で 舗 設 する 場 合 やプラントから 現 場 ま での 距 離 が 遠 く 混 合 物 の 温 度 低 下 が 避 けられない 等 所 定 の 品 質 を 確 保 することが 困 難 な 場 合 においては 中 温 化 アスファルト 混 合 物 を 適 用 することができるものと した( 事 務 連 絡 H.11)