実践 報告書テンプレート



Similar documents
私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

●幼児教育振興法案

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

文化政策情報システムの運用等

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

スライド 1

m07 北見工業大学 様式①

18 国立高等専門学校機構

スライド 1

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

< F2D819A8B638E968E9197BF82528E968BC68C7689E68F C>


<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

公表表紙

(3) 小 単 元 の 指 導 と 評 価 の 計 画 小 単 元 第 11 章 税 のあらまし の 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 四 次 確 定 申 告 制 度 抜 粋 ) 関 心 意 欲 態 度 思 考 判 断 技 能 表 現 知 識 理 解 小 単 元 の 評 価 規 準 税 に 関 す

●電力自由化推進法案

Microsoft Word - 目次.doc

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

1_2013BS(0414)

<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

学校安全の推進に関する計画の取組事例

2 出 願 資 格 審 査 前 記 1の 出 願 資 格 (5) 又 は(6) により 出 願 を 希 望 する 者 には, 出 願 に 先 立 ち 出 願 資 格 審 査 を 行 いますので, 次 の 書 類 を 以 下 の 期 間 に 岡 山 大 学 大 学 院 自 然 科 学 研 究 科 等

< F2D A C5817A C495B6817A>

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

財政再計算結果_色変更.indd

スライド 1

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

第2分野 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革

1. 実 施 内 容 (1) 研 修 体 制 の 概 要 2 大 阪 府 教 育 庁 大 阪 府 教 育 センター 進 捗 管 理 研 修 の 委 託 進 捗 管 理 連 携 協 力 進 捗 報 告 民 間 業 者 ( 外 部 機 関 ) 市 町 村 教 育 委 員 会 府 立 高 等 学 校 研

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

一般競争入札について

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

推 進 項 目 15 人 材 育 成 の 強 化 重 要 A 番 号 取 組 事 業 名 151 職 員 の 専 門 性 向 上 作 成 日 H 更 新 日 H 担 当 部 署 32 総 務 部 人 事 課 責 任 者 吉 田 克 夫 担 当 者 人 事 人 材 育 成 担

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

Microsoft Word 利子補給金交付要綱

SNSとLMSの強みと弱み 統合環境を目指して (教育学部紀要投稿用)

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

退職手当とは

Microsoft Word 第1章 定款.doc

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

0439 研究開発推進事業(防衛省所管計上)250614

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

航空隊及び教育航空隊の編制に関する訓令

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

官 庁 営 繕 事 業 の 事 後 評 価 表 事 業 名 かいじょうほあんだいがっこう(そうごうじっしゅうとう) 海 上 保 安 大 学 校 ( 総 合 実 習 棟 ) 実 施 箇 所 呉 市 若 葉 町 5-1 該 当 基 準 事 業 完 了 後 3 年 間 が 経 過 した 事 業 事 業 諸

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

下水道工事標準仕様書

Taro13-公示.jtd

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

2 その 年 中 の 特 定 支 出 の 額 ( 前 払 をした 特 定 支 出 ) 問 資 格 取 得 費 に 該 当 する 専 門 学 校 (2 年 制 )の 授 業 料 等 の 支 出 をしましたが この 特 定 支 出 については その 支 出 した 年 分 の 特 定 支 出 の 額 の

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F F696E74202D B E E88E68C9A90DD8BC65F E DC58F4994C52E >

「給与・年金の方」からの確定申告書作成編

Ⅰ 平 成 24 年 度 全 国 体 力 運 動 能 力 運 動 習 慣 等 調 査 について 1 調 査 の 概 要 (1) 目 的 子 どもの 体 力 が 低 下 している 状 況 にかんがみ 国 が 全 国 的 な 子 どもの 体 力 の 状 況 を 把 握 分 析 することにより 子 どもの

スライド 1

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

(15) 兵 庫 県 道 高 速 湾 岸 線 (16) 神 戸 市 道 高 速 道 路 2 号 線 (17) 兵 庫 県 道 高 速 北 神 戸 線 (18) 神 戸 市 道 高 速 道 路 北 神 戸 線 (19) 神 戸 市 道 高 速 道 路 湾 岸 線 のうち 上 り 線 については 神 戸

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

16 日本学生支援機構

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

<4D F736F F D F93878CA797708F4390B3816A819A95CA8B4C976C8EAE91E682538B4C8DDA97E12E646F6378>

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

4 応 募 者 向 けメニュー 画 面 が 表 示 されます 応 募 者 向 けメニュー 画 面 で [ 交 付 内 定 時 の 手 続 を 行 う] [ 交 付 決 定 後 の 手 続 を 行 う]をクリックします 10

本 校 の 沿 革 昭 和 21 年 昭 和 49 年 昭 和 54 年 昭 和 60 年 平 成 9 年 平 成 11 年 平 成 18 年 北 海 道 庁 立 農 業 講 習 所 として 発 足 北 海 道 立 農 業 大 学 校 に 改 組 修 業 年 限 を1 年 制 から2 年 制 に 改

Transcription:

研 究 課 題 副 題 生 徒 の 充 実 した 課 題 解 決 学 習 を 支 える デジタ ルポートフォリオを 活 用 した 教 材 の 研 究 ~ 高 校 家 庭 科 におけるホームプロジェクト 活 動 を 中 心 とした 活 動 ~ 学 校 名 高 等 学 校 家 庭 科 ICT 活 用 研 究 会 所 在 地 849-3193 佐 賀 県 唐 津 市 厳 木 町 厳 木 727 1. 研 究 の 背 景 佐 賀 県 では 平 成 25 年 度 より 県 立 高 校 へのタブレットPC 配 布 の 計 画 が 進 行 している 小 中 学 校 ではICTの 利 活 用 による 生 徒 の 学 習 意 欲 向 上 興 味 関 心 の 喚 起 は 実 証 済 みであり 高 等 学 校 においても 生 徒 たちの 学 習 意 欲 向 上 のために ICT 利 活 用 については 今 後 ますますの 研 究 を 行 わなければならないと 感 じている 高 校 家 庭 科 においては 単 位 時 間 数 の5/10 以 上 を 実 習 実 験 に 充 てること 生 活 に 密 着 し 生 徒 自 身 が 課 題 を 発 見 し 解 決 していくPDCAサイクルを 用 いた 課 題 解 決 学 習 を 充 実 させることなどが 求 められている 生 活 における 様 々な 事 象 を 主 体 的 にとらえ 科 学 的 に 検 証 することの 多 い 教 科 の 特 性 から 特 にICTを 利 活 用 することで 生 徒 の 学 習 意 欲 の 向 上 はもちろん 生 活 そのものを 客 観 的 にとらえ 分 析 し 課 題 を 発 見 する 力 も 高 まるのではないかと 考 えた 高 校 における 課 題 解 決 学 習 の 最 たるものは 家 庭 基 礎 や 家 庭 総 合 を 履 修 している 全 生 徒 が 夏 季 休 業 中 に 取 り 組 むホームプロジェクト 活 動 である しかし これまでは 授 業 時 間 不 足 等 の 理 由 により 生 徒 が 的 確 な 課 題 を 選 択 し そ の 解 決 に 向 けて 主 体 的 に 活 動 しているとは 言 い 難 い 状 況 であり 指 導 者 からも 短 時 間 で 十 分 な 活 動 をさせるための 方 法 を 知 りたいという 要 望 も 高 まっていた これらの 課 題 を 解 決 するために 平 成 21 年 度 に ホームプロジェクトプランシート を 開 発 し 佐 賀 県 内 のいくつかの 学 校 で 活 用 し 改 善 を 重 ねている 今 回 は この ホームプロジェクトプランシート をさらに 改 善 し タブレットPCやICT 機 器 を 活 用 したデジタルポート フォリオ 形 式 のデジタル 教 材 として 作 り 変 え 今 後 の 教 育 の 情 報 化 に 対 応 したいと 考 え 本 課 題 を 設 定 した また こ れをさらに 発 展 させ 家 庭 科 以 外 の 教 科 でも 課 題 解 決 学 習 への 取 り 組 みで 活 用 できるよう 課 題 解 決 プランシート(デ ジタル 版 )の 作 成 も 目 指 したいと 考 えた 2. 研 究 の 目 的 本 研 究 では 現 在 活 用 している ホームプロジェクトプランシート をデジタル 化 し 県 立 高 校 でのタブレット 導 入 時 に 活 用 できる 教 材 とすることを 最 大 の 目 的 とする 生 徒 たちが タブレット PC をはじめとする 様 々な ICT 機 器 を 活 用 し 主 体 的 に 課 題 解 決 学 習 に 取 り 組 むことができるようにしたい そのためには 導 入 されるタブレット PC を 効 果 的 に 活 用 した 授 業 プラン 立 案 および 機 器 の 活 用 方 法 の 指 導 教 職 員 側 のスキル 向 上 に 向 けての 手 立 てが 必 要 である タブレ ット PC と 共 に 導 入 される 電 子 黒 板 を 効 果 的 に 活 用 し 生 徒 たちの 情 報 収 集 能 力 情 報 活 用 能 力 情 報 発 信 力 を 高 め る 教 材 作 成 を 行 いたい

3. 研 究 の 方 法 研 究 にあたり まずは ホームプロジェクトプランシート を 分 析 し 生 徒 の 実 態 に 応 じたものであるか こちらが 要 求 するレベルの 課 題 解 決 学 習 となりうるものなのかを 検 討 したうえで そのシートの 見 直 しを 行 う 改 善 した ホームプロジ ェクトプランシート を 元 に 様 々なデータを 一 元 化 し デジタルデータとして 生 徒 達 がまとめ 発 表 することができるよう 今 後 のタブレットPC 導 入 に 応 じた 形 にする 佐 賀 県 は 県 の 政 策 としてICT 利 活 用 を 進 め 電 子 黒 板 やタブレットPCの 導 入 を 進 めているが 高 校 現 場 の 意 識 としては 積 極 的 に 活 用 しようという 動 きではない また 機 器 の 導 入 や 研 修 会 などの 準 備 が 遅 れ 教 育 現 場 では 県 の 見 切 り 発 車 的 な 取 り 組 みという 意 識 が 強 く 不 安 感 が 高 まっている そのため 少 ない 労 力 で 高 い 効 率 を 上 げるため のICT 利 活 用 の 方 法 を 提 案 していく 必 要 がある そして 電 子 黒 板 やタブレットPCの 導 入 に 伴 い 様 々な 教 科 の 中 で デジタルポートフォリオを 活 用 した 課 題 解 決 学 習 ができるよう タブレットPCと 電 子 黒 板 を 効 果 的 に 活 用 した 指 導 方 法 及 び 学 習 方 法 について 研 究 し そのための 機 器 等 を 整 備 する 4. 研 究 の 内 容 経 過 ホームプロジェクトプランシートの 改 善 とデジタル 化 ホームプロジェクトとは 生 活 の 中 から 課 題 を 探 し 家 庭 科 で 学 習 した 内 容 をもとにその 解 決 に 向 けて 調 査 研 究 す る 個 人 的 な 研 究 活 動 であり 生 徒 達 が 家 庭 生 活 や 自 分 自 身 の 生 活 を 見 つめ そこから 課 題 を 見 つけ 出 し 改 善 しよう とする 意 欲 と 力 が 求 められる ホームプロジェクトプランシート は ポートフォリオを 活 用 した 取 り 組 みであり 手 順 通 りに 作 業 を 進 めることで 課 題 発 見 のための 資 料 収 集 課 題 解 決 のための 調 査 研 究 時 の 資 料 収 集 活 動 時 の 記 録 及 び 資 料 収 集 活 動 のまとめ( 資 料 整 理 )が 効 率 的 にできるように 工 夫 して 作 成 したものである このシートを 生 徒 達 に 取 り 組 ませたところ 進 学 校 の 生 徒 達 は 比 較 的 つまづくことなく 取 り 組 んでいる 様 子 である が 学 校 によってはこれだけの 量 を 記 入 し 作 品 に 仕 上 げるのが 難 しいところもある そこで テーマ 設 定 部 分 を 別 立 て ( 別 プリント)にし 事 前 授 業 で 行 うものとし 研 究 への 取 り 組 み 状 況 が 一 目 で 分 かるよう 1 枚 のシートに 変 更 することと した ( 下 図 参 照 ) 従 来 のホームプロジェクトプランシート ノート 形 式 で 研 究 終 了 と 同 時 に 研 究 冊 子 が 仕 上 がるしくみ 生 徒 の 活 動 では このノートと 別 にファイルを 用 意 し 収 集 し た 資 料 メモなどをすべて 時 系 列 にファイリングする このファイルを 見 直 しながら シートを 完 成 させる

改 善 したホームプロジェクトプランシート 1 枚 シート 形 式 で 研 究 の 流 れや 内 容 がすっきりと 簡 潔 に 分 かるように 改 善 した 見 通 しを 立 てながら 研 究 を 進 め 簡 潔 にまとめることができるようにした 改 善 したシートは 今 年 度 は 手 書 きで 記 入 させたが タブレット 端 末 が 導 入 される 次 年 度 は このシートを 生 徒 に 配 布 し デジタルデータとしてまとめさせる 予 定 である その 際 従 来 のシートで 行 っていたファイリング 作 業 について タブレットPCのカメラ 機 能 や 手 書 きメモ 機 能 を 活 用 し 導 入 予 定 のタブレットPCに 標 準 装 備 されている OneNote に スクラップしていくこととした 生 徒 の 活 動 としては 以 下 の 流 れをイメージしている テーマ 決 定 研 究 計 画 立 案 調 査 研 究 活 動 研 究 内 容 の 整 理 研 究 のまとめ 活 動 の 事 前 準 備 として 行 う(KJ 法 * を 使 った 取 り 組 み) 1 枚 シートの 左 側 に 記 入 ( 入 力 )する Webページ 資 料 写 真 資 料 コメントなどを 次 々にOneNoteに 投 げ 込 んでいく 作 成 したOneNoteを 見 渡 しながら 必 要 な 資 料 をピックアップし まとめる( 資 料 は 削 除 せずにそのまま 保 存 しておく) (1 枚 シート 中 側 及 び 右 側 に 記 入 ( 入 力 )する 発 表 もこのシート を 使 って 行 う KJ 法 を 使 った 取 り 組 み テーマに 対 する 考 えを 付 箋 に 記 入 し どんどん 貼 っていく グループ 分 けを 行 い 考 えの 整 理 をする 高 校 生 はKJ 法 を 使 った 取 り 組 みの 経 験 が なかったため 今 年 度 は 紙 + 付 箋 で 行 った 次 年 度 は 一 人 一 台 のタブレット 端 末 から 入 力 できるKJ 法 を 取 り 入 れたい ( 右 端 の 写 真 は グループ または 個 人 の 考 えを 写 し 全 員 で 共 有 しながらさらに 改 善 する 取 り 組 み) デジタルポートフォリオを 活 用 した 課 題 解 決 学 習 を 行 うための 機 器 の 整 備 研 修 年 度 当 初 導 入 予 定 だった 電 子 黒 板 は 9 月 末 にようやく 導 入 され 書 画 カメラのないモデルであった また タブレッ トPCの 導 入 は26 年 度 になり 生 徒 達 の 活 用 は 次 年 度 以 降 に 持 ち 越 されることとなった 佐 賀 県 では フューチャースクール 事 業 等 で 小 学 校 では 電 子 黒 板 を 活 用 した 授 業 が 進 められているが 高 校 では ほとんど 活 用 されていない また 高 等 学 校 では ICTを 活 用 した 授 業 はそれほど 進 んでおらず これまでは 一 部 の 教 師 がプロジェクターを 使 って PowerPointで 作 成 したスライドを 投 影 する 授 業 を 行 っていた 程 度 である そこで 電 子 黒 板 をより 効 果 的 に 活 用 し デジタルポートフォリオを 活 用 した 課 題 解 決 学 習 を 進 めるために 機 器 の 整 備 に 着 手

した 普 通 教 室 ( 全 11 教 室 )の 電 子 黒 板 に 書 画 カメラを 整 備 し 手 軽 に 活 用 しても らえるよう 研 修 会 や 授 業 提 案 等 を 行 っ た ( 研 修 会 ごとに 右 図 のような 資 料 を 作 成 配 布 した) 授 業 提 案 では 書 画 カメラを 活 用 して すぐに 見 せる ことの 効 果 やアナログとデジタルとの 融 合 をテーマにし 電 子 黒 板 の 効 果 のうち すぐに 見 せる 保 存 する ことを 強 調 し デジタルポートフォリオへの 布 石 とした また 電 子 黒 板 や タブレットPCの 活 用 に 苦 手 意 識 を 感 じている 教 師 も 多 いため 手 軽 に 活 用 できる 方 法 の 提 案 も 行 った 書 画 カメラの 整 備 に 当 たっては 家 庭 科 室 には 衣 服 繊 維 や 手 元 作 業 の 拡 大 表 示 をすることが 多 いため 精 度 の 高 い 物 を 購 入 したが 普 通 教 室 では 電 子 黒 板 の 台 数 と 予 算 との 兼 ね 合 いを 考 え 比 較 的 安 価 (1 台 15000 円 程 度 ノートPCと 接 続 し ズーム 機 能 や 動 画 撮 影 機 能 も 附 属 ま た 書 き 込 みもできる)で 精 度 の 高 い 品 物 を 選 択 し 手 軽 に 使 ってもらえる 環 境 を 整 備 した また 教 材 や 学 習 活 動 のデジタル 化 を 図 るためには 紙 媒 体 のデータ( 生 徒 のレポートや 資 料 など)を 効 率 的 にデ ジタル 化 する 必 要 があるため スピーディーに 書 類 をPDF 化 できるスキャナを 整 備 した 各 教 室 に 設 置 できれば 一 番 であるが 現 在 のところ 職 員 室 に 設 置 し 広 く 活 用 してい ただく 予 定 である 書 画 カメラ 活 用 イメージ 書 画 カメラ 活 用 イメージ デジタルとアナログの 融 合 携 帯 電 話 を 手 軽 に 活 用 5. 研 究 の 成 果 ホームプロジェクトプランシートについては 生 徒 の 実 態 に 応 じて 従 来 のシートを 見 直 すことができ すっきりとしたシ ートに 改 善 することができた また 授 業 時 間 に 応 じてどの 学 校 でも 幅 広 く 活 用 していただけるものとなった 予 定 して いたデジタル 化 には 至 らず デジタルポートフォリオを 活 用 した 課 題 解 決 学 習 への 取 り 組 み 等 思 うような 研 究 成 果 を 残 すことができなかった 次 年 度 以 降 のデジタル 化 に 向 けて 野 環 境 整 備 に 留 まってしまったことは 残 念 である しかし 電 子 黒 板 やタブレットPCの 導 入 予 定 の 中 より 教 育 効 果 を 上 げるための 機 器 の 整 備 や 研 修 等 を 行 うことができ ICT 活 用 に 関 する 先 生 方 の 不 安 を 軽 減 することができたのは 大 きな 成 果 である 6. 今 後 の 課 題 展 望 今 年 度 整 備 した 環 境 を 生 かし タブレットPCが 導 入 される 次 年 度 実 質 的 な 研 究 活 動 及 び 教 材 作 成 を 行 いたい 新 入 生 全 員 がタブレットPCを 購 入 する 環 境 をどう 生 かすかが 大 きな 課 題 であるが 電 子 黒 板 と 書 画 カメラを 使 った 今 年 度 の 授 業 提 案 等 を 踏 まえ 手 軽 にタブレットPCを 活 用 するヒントを 与 えることができたと 考 えている デジタルポート フォリオを 活 用 した 課 題 解 決 学 習 の 教 材 を 使 うことで 生 徒 達 に 情 報 収 集 活 用 能 力 を 身 に 付 けさせることができ 見 通 しを 立 てた 研 究 活 動 に 取 り 組 ませることができる 一 方 で タブレットPC 導 入 に 伴 い PCを 使 うための 授 業 PC 操 作 技 術 を 高 めるための 授 業 になってはならないと 考 える これらのことから 生 徒 も 教 員 も 手 軽 に 取 り 組 むことができ

ることを 最 優 先 し 教 材 の 完 成 に 向 けて 取 り 組 みたい 今 年 度 は 対 外 的 な 情 報 発 信 も 行 うことができなかった この 反 省 を 踏 まえ 次 年 度 以 降 は 研 究 の 成 果 を 発 信 できる よう この 取 り 組 みを 深 めていきたい 7.おわりに 今 回 の 助 成 を 受 けたものの 思 うような 研 究 活 動 ができませんでした 研 究 を 行 うに 当 たって 私 自 身 がしっかりとし た 情 報 収 集 を 行 い 見 通 しをもつことを 反 省 させられました しかし 県 立 学 校 の 予 算 が 削 減 される 中 生 徒 の 学 習 活 動 や 教 師 の 指 導 に 効 果 的 な 機 器 を 整 備 することができ 大 変 感 謝 しております 電 子 黒 板 一 人 一 台 のタブレットPC 導 入 と 先 の 見 通 しの 立 たない 中 での 模 索 でしたが 必 要 な 機 器 を 検 討 し 購 入 することができたことに 大 変 感 謝 しております