精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 等 の 施 行 事 項 の 詳 細 について 厚 生 労 働 省 社 会 援 護 局 障 害 保 健 福 祉 部 精 神 障 害 保 健 課 本 日 のアウトライン 精 神 保 健 医 療 福 祉 の 現 状 精 神 保 健 福 祉 法 の 改 正 等 精 神 医 療 指 針 保 護 者 制 度 の 廃 止 医 療 保 護 入 院 の 見 直 し 精 神 医 療 審 査 会 に 関 する 見 直 し
精 神 保 健 医 療 福 祉 の 現 状 精 神 疾 患 の 患 者 数 ( 医 療 機 関 にかかっている 患 者 ) ( 万 人 ) 350 300 258.4 302.8 323.3 320.1 250 218.1 204.1 200 150 100 185.2 170 223.9 267.5 290 287.8 外 来 患 者 数 入 院 患 者 数 50 32.9 34.1 34.5 35.3 33.3 32.3 0 H8 年 H11 年 H14 年 H17 年 H20 年 H23 年 H23 年 の 調 査 では 宮 城 県 の 一 部 と 福 島 県 を 除 いている 資 料 : 患 者 調 査
精 神 疾 患 外 来 患 者 の 疾 病 別 内 訳 ( 千 人 ) 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 309 68 13 459 411 227 71 19 417 416 504 453 251 70 91 494 685 147 111 531 558 608 539 55 43 32 39 43 52 65 75 84 91 99 107 266 580 896 212 208.9 207 150 584 1012 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H23 年 の 調 査 では 宮 城 県 の 一 部 と 福 島 県 を 除 いている 325 162 565 929 てんかん アルツハイマー 病 その 他 の 精 神 及 び 行 動 の 障 害 神 経 症 性 障 害,ストレス 関 連 障 害 及 び 身 体 表 現 性 障 害 気 分 [ 感 情 ] 障 害 ( 躁 うつ 病 を 含 む) 統 合 失 調 症, 統 合 失 調 症 型 障 害 及 び 妄 想 性 障 害 精 神 作 用 物 質 使 用 による 精 神 及 び 行 動 の 障 害 血 管 性 及 び 詳 細 不 明 の 認 知 症 資 料 : 患 者 調 査 精 神 病 床 入 院 患 者 の 疾 病 別 内 訳 ( 千 人 ) 350 300 250 200 150 325.9 329.4 320.9 324.3 4.3 4.7 6.6 3.8 3.6 3 11.4 18.6 23.8 30.1 17.5 17.8 32.8 33.5 16.8 16.6 214.9 211.5 201.2 196.5 306.7 2.4 22.7 28.8 13 185.3 293.4 2.3 27.5 25.9 12.3 171.7 てんかん アルツハイマー 病 血 管 性 及 び 詳 細 不 明 の 認 知 症 精 神 作 用 物 質 使 用 による 精 神 及 び 行 動 の 障 害 統 合 失 調 症, 統 合 失 調 症 型 障 害 及 び 妄 想 性 障 害 気 分 [ 感 情 ] 障 害 ( 躁 うつ 病 を 含 む) 100 50 0 19.5 21.3 5.3 22.2 24.4 24.9 10.2 5 25.5 8.1 3.7 11.1 8.2 11.5 7.2 3.6 6.9 3.7 5.3 4.2 10.7 11.3 11.7 14.6 12.1 13.7 10.3 9.6 7.3 6.6 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H23 年 の 調 査 では 宮 城 県 の 一 部 と 福 島 県 を 除 いている 神 経 症 性 障 害,ストレス 関 連 障 害 及 び 身 体 表 現 性 障 害 知 的 障 害 < 精 神 遅 滞 > その 他 の 精 神 及 び 行 動 の 障 害 その 他 資 料 : 患 者 調 査
精 神 病 床 入 院 患 者 の 年 齢 分 布 ( 単 位 : 万 人 ) 35 30 25 20 29% 33% 38% 43% 48% 50% 75 歳 以 上 65~74 歳 55~64 歳 45~54 歳 35~44 歳 15 25~34 歳 0~24 歳 10 入 院 患 者 の 内 不 詳 のものは 除 いている 5 0 S52 S62 H8 H11 H14 H17 H20 H23 H23 年 の 調 査 では 宮 城 県 の 一 部 と 福 島 県 を 除 いている 資 料 : 患 者 調 査 精 神 病 床 数 および 入 院 患 者 数 の 変 化 ( 万 床 ) ( 万 人 ) 40 35 35.8 35.6 35.4 33.3 33.2 32.4 31.5 30 9.8 9.5 9.4 34.9 34.4 9.1 8.8 30.7 25 20 15 10 5 0 26.1 26.1 26.1 25.9 25.6 H11 H14 H17 H20 H23 一 般 病 院 精 神 科 病 院 入 院 患 者 数 H23 年 の 調 査 では 宮 城 県 の 一 部 と 福 島 県 を 除 いている 資 料 : 病 床 数 - 医 療 施 設 調 査 入 院 患 者 数 - 病 院 報 告
精 神 病 床 の 平 均 在 院 日 数 の 推 移 在 院 日 数 ( 単 位 : 日 ) 496 500 490 492 486 480 471 468 455 460 440 420 441 424 406 400 390 380 377 374 364 360 340 349 338 320 300 327 320 318 313 307 301 298 292 280 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 年 間 在 院 患 者 延 数 平 均 在 院 日 数 = ½ ( 年 間 新 入 院 患 者 数 + 年 間 退 院 患 者 数 ) 資 料 : 病 院 報 告 ( 日 ) 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 精 神 病 床 の 平 均 在 院 日 数 推 移 の 国 際 比 較 日 本 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 Australia Austria Belgium Canada Czech Republic Denmark Finland France Germany Greece Hungary Iceland Ireland Italy Japan Korea Luxembourg Mexico Netherlands New Zealand Norway Poland Portugal Slovak Republic Slovenia Spain Sweden Switzerland Turkey United Kingdom United States 各 国 により 定 義 が 異 なる 資 料 :OECD Health Data 2012 注 ) 日 本 のデータは 病 院 報 告 より
精 神 科 病 院 からの 退 院 者 の 状 況 入 院 期 間 :1 年 未 満 入 院 期 間 :1 年 ~5 年 入 院 期 間 :5 年 以 上 3% 1% 6% 5% 14% 28,004 名 20% 1% 24% 2,751 名 9% 27% 1% 9% 9% 6% 1,350 名 71% 35% 11% 48% 家 庭 復 帰 など GH CH 社 会 復 帰 施 設 等 高 齢 者 福 祉 施 設 転 院 院 内 転 科 死 亡 その 他 平 成 23 年 度 精 神 障 害 保 健 課 調 べ 精 神 保 健 福 祉 法 の 改 正 等
精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 概 要 ( 平 成 25 年 6 月 13 日 成 立 同 6 月 19 日 公 布 平 成 26 年 4 月 1 日 施 行 ) 精 神 障 害 者 の 地 域 生 活 への 移 行 を 促 進 するため 精 神 障 害 者 の 医 療 に 関 する 指 針 ( 大 臣 告 示 )の 策 定 保 護 者 制 度 の 廃 止 医 療 保 護 入 院 における 入 院 手 続 等 の 見 直 し 等 を 行 う 1. 概 要 (1) 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 の 策 定 厚 生 労 働 大 臣 が 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 を 定 めることとする (2) 保 護 者 制 度 の 廃 止 主 に 家 族 がなる 保 護 者 には 精 神 障 害 者 に 治 療 を 受 けさせる 義 務 等 が 課 されているが 家 族 の 高 齢 化 等 に 伴 い 負 担 が 大 きくなっている 等 の 理 由 から 保 護 者 に 関 する 規 定 を 削 除 する (3) 医 療 保 護 入 院 の 見 直 し 1 医 療 保 護 入 院 における 保 護 者 の 同 意 要 件 を 外 し 家 族 等 (*)のうちのいずれかの 者 の 同 意 を 要 件 とする * 配 偶 者 親 権 者 扶 養 義 務 者 後 見 人 又 は 保 佐 人 該 当 者 がいない 場 合 等 は 市 町 村 長 が 同 意 の 判 断 を 行 う 2 精 神 科 病 院 の 管 理 者 に 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 後 の 生 活 環 境 に 関 する 相 談 及 び 指 導 を 行 う 者 ( 精 神 保 健 福 祉 士 等 )の 設 置 地 域 援 助 事 業 者 ( 入 院 者 本 人 や 家 族 からの 相 談 に 応 じ 必 要 な 情 報 提 供 等 を 行 う 相 談 支 援 事 業 者 等 )との 連 携 退 院 促 進 のための 体 制 整 備 を 義 務 付 ける (4) 精 神 医 療 審 査 会 に 関 する 見 直 し 1 精 神 医 療 審 査 会 の 委 員 として 精 神 障 害 者 の 保 健 又 は 福 祉 に 関 し 学 識 経 験 を 有 する 者 を 規 定 する 2 精 神 医 療 審 査 会 に 対 し 退 院 等 の 請 求 をできる 者 として 入 院 者 本 人 とともに 家 族 等 を 規 定 する 2. 施 行 期 日 平 成 26 年 4 月 1 日 (ただし 1.(4) 1については 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 3. 検 討 規 定 政 府 は 施 行 後 3 年 を 目 途 として 施 行 の 状 況 並 びに 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 の 福 祉 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 を 勘 案 し 医 療 保 護 入 院 における 移 送 及 び 入 院 の 手 続 の 在 り 方 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 を 促 進 するための 措 置 の 在 り 方 入 院 中 の 処 遇 退 院 等 に 関 する 精 神 障 害 者 の 意 思 決 定 及 び 意 思 の 表 明 の 支 援 の 在 り 方 について 検 討 を 加 え 必 要 があると 認 める ときは その 結 果 に 基 づいて 所 要 の 措 置 を 講 ずる 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 概 要 ( 平 成 25 年 6 月 13 日 成 立 同 6 月 19 日 公 布 平 成 26 年 4 月 1 日 施 行 ) 精 神 障 害 者 の 地 域 生 活 への 移 行 を 促 進 するため 精 神 障 害 者 の 医 療 に 関 する 指 針 ( 大 臣 告 示 )の 策 定 保 護 者 制 度 の 廃 止 医 療 保 護 入 院 における 入 院 手 続 等 の 見 直 し 等 を 行 う 1. 概 要 (1) 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 の 策 定 厚 生 労 働 大 臣 が 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 を 定 めることとする (2) 保 護 者 制 度 の 廃 止 主 に 家 族 がなる 保 護 者 には 精 神 障 害 者 に 治 療 を 受 けさせる 義 務 等 が 課 されているが 家 族 の 高 齢 化 等 に 伴 い 負 担 が 大 きくなっている 等 の 理 由 から 保 護 者 に 関 する 規 定 を 削 除 する (3) 医 療 保 護 入 院 の 見 直 し 1 医 療 保 護 入 院 における 保 護 者 の 同 意 要 件 を 外 し 家 族 等 (*)のうちのいずれかの 者 の 同 意 を 要 件 とする * 配 偶 者 親 権 者 扶 養 義 務 者 後 見 人 又 は 保 佐 人 該 当 者 がいない 場 合 等 は 市 町 村 長 が 同 意 の 判 断 を 行 う 2 精 神 科 病 院 の 管 理 者 に 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 後 の 生 活 環 境 に 関 する 相 談 及 び 指 導 を 行 う 者 ( 精 神 保 健 福 祉 士 等 )の 設 置 地 域 援 助 事 業 者 ( 入 院 者 本 人 や 家 族 からの 相 談 に 応 じ 必 要 な 情 報 提 供 等 を 行 う 相 談 支 援 事 業 者 等 )との 連 携 退 院 促 進 のための 体 制 整 備 を 義 務 付 ける (4) 精 神 医 療 審 査 会 に 関 する 見 直 し 1 精 神 医 療 審 査 会 の 委 員 として 精 神 障 害 者 の 保 健 又 は 福 祉 に 関 し 学 識 経 験 を 有 する 者 を 規 定 する 2 精 神 医 療 審 査 会 に 対 し 退 院 等 の 請 求 をできる 者 として 入 院 者 本 人 とともに 家 族 等 を 規 定 する 2. 施 行 期 日 平 成 26 年 4 月 1 日 (ただし 1.(4) 1については 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 3. 検 討 規 定 政 府 は 施 行 後 3 年 を 目 途 として 施 行 の 状 況 並 びに 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 の 福 祉 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 を 勘 案 し 医 療 保 護 入 院 における 移 送 及 び 入 院 の 手 続 の 在 り 方 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 を 促 進 するための 措 置 の 在 り 方 入 院 中 の 処 遇 退 院 等 に 関 する 精 神 障 害 者 の 意 思 決 定 及 び 意 思 の 表 明 の 支 援 の 在 り 方 について 検 討 を 加 え 必 要 があると 認 める ときは その 結 果 に 基 づいて 所 要 の 措 置 を 講 ずる
Ⅰ 精 神 医 療 指 針 に 係 る 主 なポイント 精 神 障 害 者 に 対 する 保 健 医 療 福 祉 に 携 わる 全 ての 関 係 者 が 目 指 す べき 方 向 性 を 定 める 指 針 として 策 定 ( 指 針 は 法 規 的 性 質 を 有 するものではない ) 指 針 で 示 すこととしている 新 規 入 院 者 は1 年 以 内 に 退 院 できるよう にするとの 考 え 方 に 基 づき 定 期 病 状 報 告 等 各 種 様 式 を 見 直 し 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 の 策 定 厚 生 労 働 大 臣 が 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 を 定 めることとする 第 41 条 厚 生 労 働 大 臣 は 精 神 障 害 者 の 障 害 の 特 性 その 他 の 心 身 の 状 態 に 応 じた 良 質 かつ 適 切 な 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 ( 以 下 この 条 において 指 針 という )を 定 めなければならない 2 指 針 に 定 める 事 項 は 次 のとおりとする 一 精 神 病 床 ( 病 院 の 病 床 のうち 精 神 疾 患 を 有 する 者 を 入 院 させるためのものをいう )の 機 能 分 化 に 関 する 事 項 二 精 神 障 害 者 の 居 宅 等 ( 居 宅 その 他 の 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 場 所 をいう )における 保 健 医 療 サービス 及 び 福 祉 サービスの 提 供 に 関 する 事 項 三 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 に 当 たっての 医 師 看 護 師 その 他 の 医 療 従 事 者 と 精 神 保 健 福 祉 士 その 他 の 精 神 障 害 者 の 保 健 及 び 福 祉 に 関 する 専 門 的 知 識 を 有 する 者 との 連 携 に 関 する 事 項 四 その 他 良 質 かつ 適 切 な 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 の 確 保 に 関 する 重 要 事 項 ( 略 )
第 一 精 神 病 床 の 機 能 分 化 に 関 する 事 項 良 質 かつ 適 切 な 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 ( 概 要 ) 1. 精 神 病 床 の 機 能 分 化 に 関 する 事 項 機 能 分 化 は 段 階 的 に 行 い 人 材 財 源 を 効 率 的 に 配 分 するとともに 地 域 移 行 を 更 に 進 める その 結 果 として 精 神 病 床 は 減 少 する 地 域 の 受 け 皿 づくりの 在 り 方 や 病 床 を 転 換 することの 可 否 を 含 む 具 体 的 な 方 策 の 在 り 方 について 精 神 障 害 者 の 意 向 を 踏 まえつつ 保 健 医 療 福 祉 に 携 わる 様 々な 関 係 者 で 検 討 する 急 性 期 に 手 厚 い 医 療 を 提 供 するため 医 師 看 護 職 員 の 配 置 について 一 般 病 床 と 同 等 を 目 指 す 入 院 期 間 が1 年 未 満 で 退 院 できるよう 多 職 種 のチームによる 質 の 高 い 医 療 を 提 供 し 退 院 支 援 等 の 取 組 を 推 進 する 1 年 以 上 の 長 期 入 院 者 の 地 域 移 行 を 推 進 するため 多 職 種 による 退 院 促 進 に 向 けた 取 組 を 推 進 する
第 二 精 神 障 害 者 の 居 宅 等 における 保 健 医 療 サービス 及 び 福 祉 サービスの 提 供 に 関 する 事 項 良 質 かつ 適 切 な 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 ( 概 要 ) 2. 精 神 障 害 者 の 居 宅 等 における 保 健 医 療 サービス 及 び 福 祉 サービ スの 提 供 に 関 する 事 項 外 来 デイケア 等 で 適 切 な 医 療 を 受 けながら 地 域 で 生 活 できるよう 外 来 医 療 の 提 供 体 制 の 整 備 充 実 及 び 地 域 における 医 療 機 関 間 の 連 携 を 推 進 する アウトリーチ( 多 職 種 のチームによる 訪 問 支 援 )を 行 うことのできる 体 制 を 整 備 し 受 療 中 断 者 等 の 地 域 生 活 に 必 要 な 医 療 へのアクセスを 確 保 する 在 宅 の 精 神 障 害 者 の 急 性 増 悪 等 に 対 応 できるよう 精 神 科 救 急 医 療 体 制 を 整 備 する 精 神 科 外 来 等 で 身 体 疾 患 の 治 療 が 必 要 となった 場 合 精 神 科 と 他 の 診 療 科 の 医 療 機 関 の 連 携 が 円 滑 に 行 われるよう 協 議 会 の 開 催 等 の 取 組 を 推 進 する 医 療 機 関 及 び 障 害 福 祉 サービス 事 業 を 行 う 者 等 との 連 携 を 推 進 するとと もに 居 住 支 援 に 関 する 施 策 を 推 進 する
精 神 障 害 者 アウトリーチ 推 進 事 業 ( 平 成 26 年 度 より 地 域 生 活 支 援 事 業 に 一 括 計 上 ) 精 神 障 害 者 の 地 域 移 行 地 域 生 活 支 援 の 一 環 として 保 健 所 等 において ひきこもり 等 の 精 神 障 害 者 を 医 療 へつなげるための 支 援 及 び 関 係 機 関 との 調 整 を 行 うなど アウトリーチ( 多 職 種 チーム による 訪 問 支 援 )を 円 滑 に 実 施 するための 支 援 体 制 を 確 保 する 実 施 主 体 都 道 府 県 補 助 率 1/2 医 療 にかかるアウトリーチについては 一 部 診 療 報 酬 化 精 神 障 害 者 地 域 生 活 支 援 広 域 調 整 等 事 業 アウトリーチの 実 施 及 び 広 域 連 携 調 整 保 健 所 等 において ひきこもり 等 の 精 神 障 害 者 を 医 療 へつなげるため アウトリーチによる 支 援 を 行 うとともに アウトリーチ 活 動 に 関 して 関 係 機 関 との 広 域 的 な 調 整 等 を 行 う アウトリーチチーム 体 制 の 確 保 等 地 域 の 関 係 者 当 事 者 家 族 行 政 職 員 等 から 構 成 する 評 価 検 討 委 員 会 を 設 置 し アウト リーチチームの 事 業 に 係 る 評 価 検 討 を 定 期 的 に 行 うなど アウトリーチを 円 滑 に 実 施 するため の 体 制 を 確 保 する 精 神 障 害 関 係 従 事 者 養 成 研 修 事 業 アウトリーチ 関 係 者 研 修 アウトリーチについて 関 係 者 の 理 解 を 深 めるとともに 支 援 に 従 事 する 者 の 人 材 養 成 を 図 る 目 的 緊 急 な 医 療 を 必 要 とする 精 神 障 害 者 等 のための 精 神 科 救 急 医 療 体 制 を 確 保 する( 平 成 20 年 度 ~) 実 施 主 体 都 道 府 県 指 定 都 市 補 助 率 1/2 事 業 内 容 精 神 科 救 急 医 療 体 制 連 絡 調 整 委 員 会 医 療 連 携 研 修 会 等 精 神 科 救 急 情 報 センターの 設 置 精 神 科 救 急 医 療 確 保 事 業 精 神 身 体 合 併 症 救 急 医 療 確 保 事 業 ミクロ 救 急 体 制 確 保 事 業 ( 体 制 整 備 イメージ) 医 療 連 携 に 係 る 研 修 会 身 体 合 併 症 対 応 のため 一 般 科 と 精 神 科 の 連 携 を 推 進 精 神 科 救 急 医 療 体 制 整 備 事 業 都 道 府 県 による 精 神 科 救 急 医 療 体 制 の 確 保 について 法 律 上 位 置 付 け 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 の 改 正 (H24~) 第 4 節 精 神 科 救 急 医 療 の 確 保 第 19 条 の11 都 道 府 県 は 精 神 障 害 の 救 急 医 療 が 適 切 かつ 効 率 的 に 提 供 されるように 夜 間 又 は 休 日 において 精 神 障 害 の 医 療 を 必 要 とする 精 神 障 害 者 又 は 家 族 等 からの 相 談 に 応 じること 精 神 障 害 の 救 急 医 療 を 提 供 する 医 療 施 設 相 互 間 の 連 携 を 確 保 することその 他 の 地 域 の 実 情 に 応 じた 体 制 の 整 備 を 図 るよう 努 めるものとする 2 都 道 府 県 知 事 は 前 項 の 体 制 の 整 備 に 当 たっては 精 神 科 病 院 その 他 の 精 神 障 害 の 医 療 を 提 供 する 施 設 の 管 理 者 当 該 施 設 の 指 定 医 その 他 の 関 係 者 に 対 し 必 要 な 協 力 を 求 めることができる 精 神 科 救 急 医 療 体 制 連 絡 調 整 委 員 会 関 係 機 関 間 の 連 携 調 整 を 図 る 一 般 救 急 の 情 報 センター 連 携 精 神 科 救 急 情 報 センター 緊 急 対 応 が 必 要 な 患 者 を 重 症 度 に 応 じた 受 入 先 調 整 救 急 医 療 機 関 の 情 報 集 約 調 整 かかりつけ 医 の 事 前 登 録 照 会 受 情 報 入 先 24 時 間 精 神 医 療 相 談 窓 口 相 談 対 応 適 宜 医 療 機 関 の 紹 介 受 診 指 導 一 般 救 急 医 療 圏 域 A 精 神 科 救 急 圏 域 ( 常 時 対 応 型 で 対 応 ) 受 入 先 調 整 B 精 神 科 救 急 圏 域 ( 病 院 群 輪 番 型 で 対 応 ) かかりつけ の 医 師 一 般 救 急 医 療 圏 域 常 時 対 応 型 精 神 科 救 急 医 療 施 設 外 来 対 応 施 設 身 体 合 併 症 対 応 施 設 身 体 合 併 症 のある 救 急 患 者 に 対 応 より 広 い 圏 域 をカバー 病 院 群 輪 番 型 精 神 科 救 急 医 療 施 設 各 精 神 科 救 急 医 療 施 設 身 体 合 併 症 対 応 施 設 の 連 携 により24 時 間 365 日 対 応 できる 体 制 を 確 保 ミクロ 救 急 ( 自 院 のかかりつけ 患 者 への 対 応 )
平 成 26 年 度 診 療 報 酬 改 定 精 神 疾 患 をもつ 患 者 の 地 域 移 行 と 地 域 定 着 の 推 進 1 精 神 科 重 症 患 者 早 期 集 中 支 援 管 理 料 1 長 期 入 院 後 や 入 退 院 を 繰 り 返 す 病 状 が 不 安 定 な 退 院 患 者 の 地 域 移 行 を 推 進 する 観 点 から 24 時 間 体 制 の 多 職 種 チームによる 在 宅 医 療 に 関 する 評 価 を 新 設 する ( 新 ) 精 神 科 重 症 患 者 早 期 集 中 支 援 管 理 料 ( 月 1 回 6 月 以 内 ) 1 保 険 医 療 機 関 が 単 独 で 実 施 する 場 合 イ 同 一 建 物 居 住 者 以 外 の 場 合 1800 点 ロ 同 一 建 物 居 住 者 の 場 合 (1) 特 定 施 設 等 に 入 院 する 者 の 場 合 900 点 (2) (1) 以 外 の 場 合 450 点 2 訪 問 看 護 ステーションと 連 携 する 場 合 イ 同 一 建 物 居 住 者 以 外 の 場 合 1480 点 ロ 同 一 建 物 居 住 者 の 場 合 (1) 特 定 施 設 等 に 入 院 する 者 の 場 合 740 点 (2) (1) 以 外 の 場 合 370 点 保 険 医 療 機 関 訪 問 看 護 ステーション 在 宅 精 神 科 医 作 業 療 法 士 保 健 所 精 神 保 健 福 祉 センター 等 看 護 師 精 神 保 健 福 祉 士 多 職 種 チームによる 定 期 的 な 会 議 24 時 間 体 制 での 支 援 月 1 回 以 上 の 訪 問 診 療 週 2 回 以 上 の 精 神 科 訪 問 看 護 (うち 月 2 回 以 上 は 作 業 療 法 士 又 は 精 神 保 健 福 祉 士 による 訪 問 ) 退 院 後 病 状 が 不 安 定 な 患 者 平 成 26 年 度 診 療 報 酬 改 定 精 神 科 重 症 患 者 早 期 集 中 支 援 管 理 料 2 [ 算 定 要 件 ] 訪 問 診 療 を 月 1 回 以 上 及 び 精 神 科 訪 問 看 護 を 週 2 回 以 上 (うち 月 1 回 以 上 は 精 神 保 健 福 祉 士 又 は 作 業 療 法 士 が 訪 問 ) 実 施 している 患 者 に 対 し 退 院 した 日 から 起 算 して6 月 以 内 の 期 間 に 限 り 算 定 する [ 対 象 患 者 ] 以 下 1~4のすべてを 満 たす 者 11 年 以 上 精 神 病 床 に 入 院 して 退 院 した 者 又 は 入 退 院 を 繰 り 返 す 者 2 統 合 失 調 症 気 分 障 害 又 は 重 度 認 知 症 の 患 者 で 退 院 時 のGAF40 以 下 の 者 3 精 神 科 を 標 榜 する 保 険 医 療 機 関 への 通 院 が 困 難 な 者 4 障 害 福 祉 サービスを 利 用 していない 者 [ 施 設 基 準 ] 1 常 勤 精 神 保 健 指 定 医 常 勤 看 護 師 又 は 常 勤 保 健 師 常 勤 精 神 保 健 福 祉 士 及 び 常 勤 作 業 療 法 士 の4 名 から 構 成 される 専 任 のチームが 設 置 されていること(いずれか1 人 は 専 従 ) 2 上 記 4 人 を 含 む 多 職 種 会 議 を 週 1 回 以 上 開 催 ( 月 1 回 以 上 は 保 健 所 又 は 精 神 保 健 福 祉 センター 等 と 共 同 )すること 324 時 間 往 診 及 び 看 護 師 又 は 保 健 師 による 精 神 科 訪 問 看 護 が 可 能 な 体 制 を 確 保 していること 4 地 域 の 精 神 科 救 急 医 療 体 制 の 確 保 に 協 力 等 を 行 っていること
第 三 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 に 当 たっ ての 医 師 看 護 師 その 他 の 医 療 従 事 者 と 精 神 保 健 福 祉 士 その 他 の 精 神 障 害 者 の 保 健 及 び 福 祉 にする 専 門 的 知 識 を 有 する 者 との 連 携 に 関 する 事 項 良 質 かつ 適 切 な 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 ( 概 要 ) 3. 医 療 従 事 者 と 精 神 障 害 者 の 保 健 福 祉 に 関 する 専 門 的 知 識 を 有 する 者 との 連 携 に 関 する 事 項 精 神 科 医 療 の 質 の 向 上 退 院 支 援 地 域 生 活 支 援 のため 多 職 種 と の 適 切 な 連 携 を 確 保 する 保 健 医 療 サービス 及 び 福 祉 サービスを 提 供 するチームを 構 成 する 専 門 職 種 その 他 の 精 神 障 害 者 を 支 援 する 人 材 の 育 成 と 質 の 向 上 を 推 進 する
平 成 26 年 度 診 療 報 酬 改 定 再 掲 精 神 疾 患 をもつ 患 者 の 地 域 移 行 と 地 域 定 着 の 推 進 1 精 神 科 重 症 患 者 早 期 集 中 支 援 管 理 料 1 長 期 入 院 後 や 入 退 院 を 繰 り 返 す 病 状 が 不 安 定 な 退 院 患 者 の 地 域 移 行 を 推 進 する 観 点 から 24 時 間 体 制 の 多 職 種 チームによる 在 宅 医 療 に 関 する 評 価 を 新 設 する ( 新 ) 精 神 科 重 症 患 者 早 期 集 中 支 援 管 理 料 ( 月 1 回 6 月 以 内 ) 1 保 険 医 療 機 関 が 単 独 で 実 施 する 場 合 2 訪 問 看 護 ステーションと 連 携 する 場 合 イ 同 一 建 物 居 住 者 以 外 の 場 合 1800 点 イ 同 一 建 物 居 住 者 以 外 の 場 合 1480 点 ロ 同 一 建 物 居 住 者 の 場 合 (1) 特 定 施 設 等 に 入 院 する 者 の 場 合 900 点 (2) (1) 以 外 の 場 合 450 点 ロ 同 一 建 物 居 住 者 の 場 合 (1) 特 定 施 設 等 に 入 院 する 者 の 場 合 740 点 (2) (1) 以 外 の 場 合 370 点 保 険 医 療 機 関 訪 問 看 護 ステーション 在 宅 精 神 科 医 看 護 師 24 時 間 体 制 での 支 援 月 1 回 以 上 の 訪 問 診 療 週 2 回 以 上 の 精 神 科 訪 問 看 護 (うち 月 2 回 以 上 は 作 業 療 法 士 又 は 精 神 保 健 福 祉 士 による 訪 問 ) 作 業 療 法 士 保 健 所 精 神 保 健 福 祉 センター 等 精 神 保 健 福 祉 士 多 職 種 チームによる 定 期 的 な 会 議 退 院 後 病 状 が 不 安 定 な 患 者 第 四 その 他 良 質 かつ 適 切 な 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 の 確 保 に 関 する 重 要 事 項
良 質 かつ 適 切 な 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 ( 概 要 ) 4.その 他 良 質 かつ 適 切 な 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 の 提 供 の 確 保 に 関 する 重 要 事 項 保 健 所 の 有 する 機 能 を 最 大 限 有 効 に 活 用 するための 方 策 を 市 町 村 等 の 他 の 関 係 機 関 の 在 り 方 も 含 めて 様 々な 関 係 者 で 検 討 し 当 該 検 討 に 基 づく 方 策 を 推 進 する 非 自 発 的 入 院 の 場 合 においても 行 動 の 制 限 は 最 小 の 範 囲 とし 併 せ て インフォームドコンセントに 努 める 等 精 神 障 害 者 の 人 権 に 最 大 限 配 慮 して その 心 身 の 状 態 に 応 じた 医 療 を 確 保 する 自 殺 対 策 (うつ 病 等 ) 依 存 症 等 多 様 な 精 神 疾 患 患 者 像 に 対 応 した 医 療 を 提 供 する 精 神 疾 患 の 予 防 を 図 るため 国 民 の 健 康 の 保 持 増 進 等 の 健 康 づくりの 一 環 として 心 の 健 康 づくりのための 取 組 を 推 進 する 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 概 要 ( 平 成 25 年 6 月 13 日 成 立 同 6 月 19 日 公 布 ) 精 神 障 害 者 の 地 域 生 活 への 移 行 を 促 進 するため 精 神 障 害 者 の 医 療 に 関 する 指 針 ( 大 臣 告 示 )の 策 定 保 護 者 制 度 の 廃 止 医 療 保 護 入 院 における 入 院 手 続 等 の 見 直 し 等 を 行 う 1. 概 要 (1) 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 の 策 定 厚 生 労 働 大 臣 が 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 を 定 めることとする (2) 保 護 者 制 度 の 廃 止 主 に 家 族 がなる 保 護 者 には 精 神 障 害 者 に 治 療 を 受 けさせる 義 務 等 が 課 されているが 家 族 の 高 齢 化 等 に 伴 い 負 担 が 大 きくなっている 等 の 理 由 から 保 護 者 に 関 する 規 定 を 削 除 する (3) 医 療 保 護 入 院 の 見 直 し 1 医 療 保 護 入 院 における 保 護 者 の 同 意 要 件 を 外 し 家 族 等 (*)のうちのいずれかの 者 の 同 意 を 要 件 とする * 配 偶 者 親 権 者 扶 養 義 務 者 後 見 人 又 は 保 佐 人 該 当 者 がいない 場 合 等 は 市 町 村 長 が 同 意 の 判 断 を 行 う 2 精 神 科 病 院 の 管 理 者 に 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 後 の 生 活 環 境 に 関 する 相 談 及 び 指 導 を 行 う 者 ( 精 神 保 健 福 祉 士 等 )の 設 置 地 域 援 助 事 業 者 ( 入 院 者 本 人 や 家 族 からの 相 談 に 応 じ 必 要 な 情 報 提 供 等 を 行 う 相 談 支 援 事 業 者 等 )との 連 携 退 院 促 進 のための 体 制 整 備 を 義 務 付 ける (4) 精 神 医 療 審 査 会 に 関 する 見 直 し 1 精 神 医 療 審 査 会 の 委 員 として 精 神 障 害 者 の 保 健 又 は 福 祉 に 関 し 学 識 経 験 を 有 する 者 を 規 定 する 2 精 神 医 療 審 査 会 に 対 し 退 院 等 の 請 求 をできる 者 として 入 院 者 本 人 とともに 家 族 等 を 規 定 する 2. 施 行 期 日 平 成 26 年 4 月 1 日 (ただし 1.(4) 1については 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 3. 検 討 規 定 政 府 は 施 行 後 3 年 を 目 途 として 施 行 の 状 況 並 びに 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 の 福 祉 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 を 勘 案 し 医 療 保 護 入 院 における 移 送 及 び 入 院 の 手 続 の 在 り 方 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 を 促 進 するための 措 置 の 在 り 方 入 院 中 の 処 遇 退 院 等 に 関 する 精 神 障 害 者 の 意 思 決 定 及 び 意 思 の 表 明 の 支 援 の 在 り 方 について 検 討 を 加 え 必 要 があると 認 める ときは その 結 果 に 基 づいて 所 要 の 措 置 を 講 ずる
Ⅱ 保 護 者 制 度 廃 止 に 係 る 主 なポイント 保 護 者 制 度 は 廃 止 ( 保 護 者 制 度 が 家 族 等 制 度 に 変 わったわけ ではない ) Ⅲ 医 療 保 護 入 院 の 要 件 の 見 直 しに 係 る 主 なポイント 法 律 上 は 家 族 等 のうちいずれかの 者 の 同 意 があれば 医 療 保 護 入 院 可 能 ( 優 先 順 位 はない) 法 律 上 は 同 意 者 が 同 意 後 に 特 別 な 義 務 や 権 利 を 持 つことはな い 同 意 者 と 本 人 との 関 係 は 同 意 書 の 記 載 により 確 認 保 護 者 制 度 とは 保 護 者 に 対 する 責 務 規 定 の 削 除 保 護 者 は 精 神 保 健 福 祉 法 において 精 神 障 害 者 につき1 人 決 めることとなっており 以 下 の 責 務 が 課 せられる 1( 任 意 入 院 者 及 び 通 院 患 者 を 除 く) 精 神 障 害 者 に 治 療 を 受 けさせること(22 条 1 項 ) 2 精 神 障 害 者 の 診 断 が 正 しく 行 われるよう 医 師 に 協 力 すること(22 条 2 項 ) 3 任 意 入 院 者 及 び 通 院 患 者 を 除 く 精 神 障 害 者 に 医 療 を 受 けさせるに 当 たって 医 師 の 指 示 に 従 う こと(22 条 3 項 ) 4( 任 意 入 院 者 及 び 通 院 患 者 を 除 く) 精 神 障 害 者 の 財 産 上 の 利 益 を 保 護 すること(22 条 1 項 ) 5 回 復 した 措 置 入 院 者 等 を 引 き 取 ること(41 条 ) 65による 引 き 取 りを 行 うに 際 して 精 神 病 院 の 管 理 者 又 は 当 該 病 院 と 関 連 する 精 神 障 害 者 社 会 復 帰 施 設 の 長 に 相 談 し 及 び 必 要 な 援 助 を 求 めること(22 条 の2) 7 退 院 請 求 等 の 請 求 をすることができること(38 条 の4) 8 医 療 保 護 入 院 の 同 意 をすることができること(33 条 1 項 ) 保 護 者 になり 得 る 人 とその 順 位 1 後 見 人 又 は 保 佐 人 ( 2~4の 者 と 順 位 変 更 はできない ) 2 配 偶 者 3 親 権 を 行 う 者 4 23の 者 以 外 の 扶 養 義 務 者 のうちから 家 庭 裁 判 所 が 選 任 した 者
保 護 者 制 度 について 指 摘 されていた 問 題 点 一 人 の 保 護 者 のみが 法 律 上 保 護 者 に 課 せられた 様 々 な 義 務 を 行 うことは 負 担 が 大 きいのではないか 本 人 と 家 族 の 関 係 が 様 々である 中 で 保 護 者 が 必 ずしも 本 人 の 利 益 保 護 を 行 えるとは 限 らないのではないか 保 護 者 制 度 創 設 時 と 比 較 して 社 会 環 境 ( 精 神 科 医 療 体 制 の 充 実 等 )や 家 族 関 係 ( 高 齢 化 の 進 行 等 )が 変 化 してい ることに 対 応 しているか 保 護 者 に 課 せられた 義 務 規 定 は 抽 象 的 であり 法 律 の 規 定 としてどの 程 度 の 具 体 的 な 意 義 を 有 するのか 医 療 保 護 入 院 の 手 続 きについて 改 正 精 神 保 健 福 祉 法 の 規 定 新 たな 地 域 精 神 保 健 医 療 体 制 の 構 築 に 向 けた 検 討 チーム の 報 告 書 ( 平 成 24 年 6 月 28 日 ) 医 療 保 護 入 院 について 保 護 者 の 同 意 によらず 精 神 保 健 指 定 医 1 名 の 判 断 での 入 院 とする 一 方 で 1 早 期 退 院 を 目 指 した 手 続 きとする 2 入 院 した 人 は 自 分 の 気 持 ちを 代 弁 する 人 を 選 べることとする 等 入 院 後 の 手 続 きを 強 化 することにより 権 利 擁 護 を 図 る 改 正 精 神 保 健 福 祉 法 ( 平 成 25 年 6 月 13 日 成 立 ) 医 療 保 護 入 院 における 保 護 者 の 同 意 要 件 を 外 し 家 族 等 (*)のうちのいずれかの 者 の 同 意 と 精 神 保 健 指 定 医 1 名 の 判 断 を 要 件 とする また 精 神 科 病 院 の 管 理 者 に 退 院 促 進 のための 体 制 整 備 を 義 務 づけた * 配 偶 者 親 権 者 扶 養 義 務 者 後 見 人 又 は 保 佐 人 該 当 者 がいない 場 合 等 は 市 町 村 長 代 弁 者 について 検 討 チーム の 報 告 では 入 院 した 人 は 自 分 の 気 持 ちを 代 弁 し 病 院 などに 伝 える 役 割 をする 代 弁 者 (アド ボケーター) を 選 ぶことができる 仕 組 みを 導 入 するべき とされたが 代 弁 者 の 実 施 主 体 活 動 内 容 等 につ いて 様 々な 意 見 があることから 今 回 の 法 改 正 には 盛 り 込 まず 具 体 化 に 向 けた 調 査 研 究 を 行 っていくこととし た
医 療 保 護 入 院 における 家 族 等 の 同 意 に 関 する 運 用 の 考 え 方 ( 平 成 26 年 1 月 24 日 精 神 障 害 保 健 課 長 通 知 ) 1. 今 回 の 法 改 正 においては 保 護 者 制 度 の 廃 止 に 伴 い 医 療 保 護 入 院 について 精 神 保 健 指 定 医 1 名 の 判 定 とともに 家 族 等 ( 配 偶 者 親 権 者 扶 養 義 務 者 後 見 人 又 は 保 佐 人 をいう 以 下 同 じ )の うちいずれかの 者 の 同 意 を 必 要 とすることとした ( 法 第 33 条 第 1 項 及 び 第 2 項 ) 2. 当 該 改 正 の 趣 旨 は 適 切 な 入 院 医 療 へのアクセスを 確 保 しつつ 医 療 保 護 入 院 における 精 神 障 害 者 の 家 族 等 に 対 する 十 分 な 説 明 とその 合 意 の 確 保 精 神 障 害 者 の 権 利 擁 護 等 を 図 るものである 3.なお 医 療 保 護 入 院 は 本 人 の 同 意 を 得 ることなく 入 院 させる 制 度 であることから その 運 用 には 格 別 の 慎 重 さが 求 められる 本 人 の 同 意 が 求 められる 状 態 である 場 合 には 可 能 な 限 り 本 人 に 対 し て 入 院 医 療 の 必 要 性 等 について 十 分 な 説 明 を 行 い その 同 意 を 得 て 任 意 入 院 となるように 努 めな ければならない 4. 医 療 保 護 入 院 においては その 診 察 の 際 に 付 き 添 う 家 族 等 が 通 例 当 該 精 神 障 害 者 を 身 近 で 支 える 家 族 等 であると 考 えられることから 精 神 科 病 院 の 管 理 者 ( 以 下 管 理 者 という )は 原 則 とし て 診 察 の 際 に 患 者 に 付 き 添 う 家 族 等 に 対 して 入 院 医 療 の 必 要 性 等 について 十 分 な 説 明 を 行 い 当 該 家 族 等 から 同 意 を 得 ることが 適 当 である 5. 管 理 者 が 家 族 等 の 同 意 を 得 る 際 には 当 該 家 族 等 の 氏 名 続 柄 等 を 書 面 で 申 告 させて 確 認 する その 際 には 可 能 な 範 囲 で 運 転 免 許 証 や 各 種 医 療 保 険 の 被 保 険 者 証 等 の 提 示 による 本 人 確 認 を 行 うことが 望 ましい また 家 族 等 の 同 意 に 関 する 書 面 の 様 式 例 を 参 考 までに 添 付 するので 適 宜 活 用 されたい 6. 管 理 者 が 家 族 等 の 同 意 を 得 る 際 に 後 見 人 又 は 保 佐 人 の 存 在 を 把 握 した 場 合 には これらの 者 の 同 意 に 関 する 判 断 を 確 認 することが 望 ましい 7.また 当 該 医 療 保 護 入 院 者 に 係 る 精 神 障 害 者 が 未 成 年 である 場 合 に 管 理 者 が 親 権 者 から 同 意 を 得 る 際 には 民 法 ( 明 治 29 年 法 律 第 89 号 ) 第 818 条 第 3 項 の 規 定 にしたがって 原 則 として 父 母 双 方 の 同 意 を 要 するものとする 8. 精 神 障 害 者 に 対 する 医 療 やその 後 の 社 会 復 帰 には 家 族 等 の 理 解 と 協 力 が 重 要 であることを 踏 ま えると 医 療 保 護 入 院 は より 多 くの 家 族 等 の 同 意 の 下 で 行 われることが 望 ましい このため 管 理 者 が 医 療 保 護 入 院 の 同 意 についての 家 族 等 の 間 の 判 断 の 不 一 致 を 把 握 した 場 合 においては 可 能 な 限 り 家 族 等 の 間 の 意 見 の 調 整 が 図 られることが 望 ましく 管 理 者 は 必 要 に 応 じて 家 族 等 に 対 して 医 療 保 護 入 院 の 必 要 性 等 について 説 明 することが 望 ましい 9. 管 理 者 が 家 族 等 の 間 の 判 断 の 不 一 致 を 把 握 した 場 合 であって 後 見 人 又 は 保 佐 人 の 存 在 を 把 握 し これらの 者 が 同 意 に 反 対 しているときには その 意 見 は 十 分 に 配 慮 されるべきものと 解 する 10.また 管 理 者 が 家 族 等 の 間 の 判 断 の 不 一 致 を 把 握 した 場 合 において 親 権 を 行 う 者 の 同 意 に 関 する 判 断 は 親 権 の 趣 旨 に 鑑 みれば 特 段 の 事 情 があると 認 める 場 合 を 除 き 尊 重 されるべきもの と 解 する 11. 医 療 保 護 入 院 後 に 管 理 者 が 当 該 入 院 に 反 対 の 意 思 を 有 する 家 族 等 ( 医 療 保 護 入 院 の 同 意 を 行 っ た 家 族 等 であって 入 院 後 に 入 院 に 反 対 することとなったものを 含 む )の 存 在 を 把 握 した 場 合 に は 当 該 家 族 等 に 対 して 入 院 医 療 の 必 要 性 や 手 続 の 適 法 性 等 について 説 明 することが 望 まれる その 上 で 当 該 家 族 等 が 依 然 として 反 対 の 意 思 を 有 するときは 管 理 者 は 都 道 府 県 知 事 ( 精 神 医 療 審 査 会 )に 対 する 退 院 請 求 を 行 うことができる 旨 を 教 示 する
事 例 検 討 1 医 療 保 護 入 院 者 が 未 成 年 である 場 合 の 親 権 者 や 医 療 保 護 入 院 者 が 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 の 場 合 の 後 見 人 又 は 保 佐 人 は 家 族 等 の 中 でもその 意 見 が 優 先 されるのか (Q&Aより) < 答 > 法 律 上 医 療 保 護 入 院 の 要 件 は 精 神 保 健 指 定 医 の 判 定 と 家 族 等 のうちいずれかの 者 の 同 意 であり 医 療 保 護 入 院 の 同 意 を 行 う 優 先 順 位 はない( 精 神 保 健 指 定 医 の 判 定 があり 家 族 等 の うち 誰 か1 人 の 同 意 があれば 医 療 保 護 入 院 を 行 って 差 し 支 えない ) なお 医 療 保 護 入 院 における 家 族 等 の 同 意 の 運 用 について ( 平 成 26 年 1 月 24 日 障 精 発 0124 第 1 号 厚 生 労 働 省 社 会 援 護 局 障 害 保 健 福 祉 部 精 神 障 害 保 健 課 長 通 知 )6. 及 び9.は 後 見 人 又 は 保 佐 人 が 存 在 する 場 合 は 何 らかの 事 情 があって 後 見 人 又 は 保 佐 人 が 選 任 され ている 可 能 性 があるため トラブルを 未 然 に 回 避 する 観 点 から 医 療 保 護 入 院 の 同 意 を 得 る 際 には その 存 在 を 把 握 した 場 合 には これらの 者 の 同 意 に 関 する 判 断 を 確 認 することが 望 まし いこととし また これらの 者 が 同 意 に 反 対 しているときには その 意 見 は 十 分 配 慮 されるべきも のとしているものである また 同 通 知 10.は 親 権 者 には 民 法 第 820 条 に 基 づき 身 上 監 護 権 を 有 することから その 意 見 を 尊 重 することとしたものである 事 例 検 討 2 未 成 年 者 が 医 療 保 護 入 院 する 場 合 に 親 権 者 ではなく 他 の 家 族 が 同 意 をすることは 可 能 か 例 えば 以 下 のような 場 合 はどうか 16 歳 女 性 について 家 庭 内 の 暴 力 行 為 や 自 傷 行 為 があったため 母 と 兄 (22 歳 )に 連 れられて 受 診 し 精 神 保 健 指 定 医 は 医 療 保 護 入 院 が 必 要 との 判 定 をしている 暴 力 を 振 るわれている 母 親 は 強 制 的 にも 入 院 させたいと 希 望 しているが 娘 に 甘 い 父 親 は 入 院 には 反 対 している 兄 は 入 院 には 同 意 しそうだ (Q&Aより) < 答 > 御 質 問 の 場 合 において 成 人 の 兄 の 同 意 で 医 療 保 護 入 院 を 行 うことは 差 し 支 えない ただし その 際 親 権 者 の 身 上 監 護 権 に 鑑 み 父 母 の 判 断 を 尊 重 されたい
Ⅲ 市 町 村 長 同 意 の 見 直 しに 係 る 主 なポイント 市 町 村 長 同 意 を 行 うことができるのは その( 注 : 精 神 障 害 者 の) 家 族 等 がない 場 合 又 はその 家 族 等 の 全 員 がその 意 思 を 表 示 することができ ない 場 合 家 族 等 が 存 在 しているが 反 対 している 場 合 や 反 対 はしていない が 同 意 をすることを 拒 否 している 場 合 等 は 市 町 村 長 同 意 を 行 うことは できない 市 町 村 長 同 意 市 町 村 長 による 医 療 保 護 入 院 の 同 意 に 係 る 規 定 の 新 設 第 33 条 3 精 神 科 病 院 の 管 理 者 は 第 一 項 第 一 号 に 掲 げる 者 について その 家 族 等 ( 前 項 に 規 定 する 家 族 等 をいう 以 下 同 じ )がない 場 合 又 はその 家 族 等 の 全 員 がその 意 思 を 表 示 す ることができない 場 合 において その 者 の 居 住 地 ( 居 住 地 がないか 又 は 明 らかでない ときは その 者 の 現 在 地 第 四 十 五 条 第 一 項 を 除 き 以 下 同 じ )を 管 轄 する 市 町 村 長 ( 特 別 区 の 長 を 含 む 以 下 同 じ )の 同 意 があるときは 本 人 の 同 意 がなくてもその 者 を 入 院 させることができる 第 三 十 四 条 第 二 項 の 規 定 により 移 送 された 者 について そ の 者 の 居 住 地 を 管 轄 する 市 町 村 長 の 同 意 があるときも 同 様 とする
市 町 村 長 同 意 事 務 処 理 要 領 の 主 な 改 正 事 項 入 院 時 に 市 町 村 長 の 同 意 の 対 象 となる 者 病 院 側 の 調 査 の 結 果 当 該 精 神 障 害 者 の 家 族 等 のいずれもいないか 又 はその 家 族 等 の 全 員 がその 意 思 を 表 示 することができないこと(これらの 家 族 等 のうちいずれか の 者 がおり その 同 意 が 得 られないときは 医 療 保 護 入 院 はできないこと ) その 意 思 を 表 示 することができない = 心 神 喪 失 の 場 合 等 ( 家 族 等 が 反 対 している 場 合 家 族 等 が 反 対 しないが 同 意 もしない 場 合 ) 市 町 村 長 において 行 われる 手 続 病 院 が 把 握 していない 家 族 等 の 存 在 を 把 握 し 連 絡 がとれる 場 合 には その 同 意 の 意 思 の 有 無 を 確 認 すること 同 意 後 の 事 務 ( 退 院 請 求 権 者 として) 入 院 の 同 意 後 市 町 村 の 担 当 者 は 速 やかに 本 人 に 面 会 し その 状 態 を 把 握 すると ともに 市 町 村 長 が 同 意 者 であること 及 び 市 町 村 の 担 当 者 への 連 絡 先 連 絡 方 法 を 本 人 に 伝 えること 等 事 例 検 討 3 指 定 医 により 医 療 保 護 入 院 が 必 要 と 判 定 された 場 合 で 家 族 等 の 間 で 意 見 が 分 か れており 誰 も 同 意 を 行 わないようなときは 家 族 等 の 全 員 がその 意 思 を 表 示 できな い 場 合 として 市 町 村 長 同 意 としてよいのか また このような 場 合 に 家 族 等 の 意 見 がまとまるまでの 間 応 急 入 院 を 行 うことは 可 能 か (Q&Aより) < 答 > 市 町 村 長 が 医 療 保 護 入 院 の 同 意 を 行 うことができるのは 精 神 保 健 福 祉 法 第 33 条 第 3 項 に 規 定 するとおり その 家 族 等 がない 場 合 又 はその 家 族 等 の 全 員 がその 意 思 を 表 示 することができ ない 場 合 であり 御 指 摘 の 場 合 は 市 町 村 長 同 意 を 行 うことはできない また 応 急 入 院 については 急 速 を 要 し その 家 族 等 の 同 意 を 得 ることができない 場 合 に 行 うことができることとされており これは 患 者 を 直 ちに 入 院 させる 必 要 があるにもかかわらず そのための 時 間 的 余 裕 がなく 入 院 のために 必 要 となる 本 人 及 び 保 護 者 等 の 同 意 を 得 ることが 難 しいような 場 合 をいうこととしている 具 体 的 には 単 身 者 や 身 元 等 が 判 明 しない 者 などで あって 入 院 のための 本 人 及 び 保 護 者 等 の 同 意 を 直 ちに 得 ることが 難 しいような 場 合 等 に 行 う ことができるものである したがって 家 族 等 が 付 き 添 って 受 診 したが 家 族 等 の 意 見 がまとまっていない 場 合 に 応 急 入 院 を 行 うことはできない この 場 合 は 家 族 等 のうち 医 療 保 護 入 院 の 同 意 に 賛 成 している 者 か ら 同 意 を 得 て 通 常 の 医 療 保 護 入 院 を 行 うこととなる
事 例 検 討 4 家 族 等 ではなく 保 健 所 職 員 等 に 付 き 添 われて 受 診 し 精 神 保 健 指 定 医 は 医 療 保 護 入 院 が 必 要 と 判 定 した 家 族 等 の 存 在 を 住 民 票 等 で 把 握 できるが 当 該 家 族 等 に 連 絡 が 取 れない 場 合 市 町 村 長 同 意 とし てよいのか また 家 族 等 がいるが 旅 行 等 により 一 時 的 に 連 絡 をとることができ ない 場 合 に 市 町 村 長 同 意 としてよいか (Q&Aより) < 答 > 家 族 等 の 存 在 を 把 握 しているが 連 絡 先 を 把 握 できず 連 絡 をとる 手 段 がない 等 によりその 同 意 を 得 ることができない 場 合 は 当 該 家 族 等 は 法 第 33 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 行 方 の 知 れない 者 として 扱 い 市 町 村 長 同 意 により 医 療 保 護 入 院 を 行 って 差 し 支 えない また 家 族 等 がいるが 旅 行 等 により 一 時 的 に 連 絡 がとることができない 場 合 は 当 該 家 族 等 は 行 方 の 知 れない 者 には 当 たらないため この 場 合 は 応 急 入 院 を 行 い その 間 に 家 族 等 と 連 絡 をとって 医 療 保 護 入 院 の 同 意 をえることが 必 要 である 事 例 検 討 5 直 系 血 族 及 び 兄 弟 姉 妹 がいないが 3 親 等 以 内 の 親 族 がいる 場 合 に は 当 該 3 親 等 以 内 の 親 族 が 扶 養 義 務 者 の 審 判 を 家 庭 裁 判 所 で 受 け ない 限 り 医 療 保 護 入 院 を 行 うことはできないのか (Q&Aより) < 答 > 御 指 摘 の 場 合 で 医 療 保 護 入 院 が 必 要 な 者 については 法 第 33 条 第 3 項 に 基 づく 市 町 村 長 同 意 による 医 療 保 護 入 院 を 行 うことができる ( 当 該 3 親 等 以 内 の 親 族 は 扶 養 義 務 者 の 審 判 を 受 けない 限 り 法 第 33 条 第 2 項 に 規 定 する 家 族 等 に 該 当 しない )
精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 概 要 ( 平 成 25 年 6 月 13 日 成 立 同 6 月 19 日 公 布 ) 精 神 障 害 者 の 地 域 生 活 への 移 行 を 促 進 するため 精 神 障 害 者 の 医 療 に 関 する 指 針 ( 大 臣 告 示 )の 策 定 保 護 者 制 度 の 廃 止 医 療 保 護 入 院 における 入 院 手 続 等 の 見 直 し 等 を 行 う 1. 概 要 (1) 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 の 策 定 厚 生 労 働 大 臣 が 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 を 定 めることとする (2) 保 護 者 制 度 の 廃 止 主 に 家 族 がなる 保 護 者 には 精 神 障 害 者 に 治 療 を 受 けさせる 義 務 等 が 課 されているが 家 族 の 高 齢 化 等 に 伴 い 負 担 が 大 きくなっている 等 の 理 由 から 保 護 者 に 関 する 規 定 を 削 除 する (3) 医 療 保 護 入 院 の 見 直 し 1 医 療 保 護 入 院 における 保 護 者 の 同 意 要 件 を 外 し 家 族 等 (*)のうちのいずれかの 者 の 同 意 を 要 件 とする * 配 偶 者 親 権 者 扶 養 義 務 者 後 見 人 又 は 保 佐 人 該 当 者 がいない 場 合 等 は 市 町 村 長 が 同 意 の 判 断 を 行 う 2 精 神 科 病 院 の 管 理 者 に 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 後 の 生 活 環 境 に 関 する 相 談 及 び 指 導 を 行 う 者 ( 精 神 保 健 福 祉 士 等 )の 設 置 地 域 援 助 事 業 者 ( 入 院 者 本 人 や 家 族 からの 相 談 に 応 じ 必 要 な 情 報 提 供 等 を 行 う 相 談 支 援 事 業 者 等 )との 連 携 退 院 促 進 のための 体 制 整 備 を 義 務 付 ける (4) 精 神 医 療 審 査 会 に 関 する 見 直 し 1 精 神 医 療 審 査 会 の 委 員 として 精 神 障 害 者 の 保 健 又 は 福 祉 に 関 し 学 識 経 験 を 有 する 者 を 規 定 する 2 精 神 医 療 審 査 会 に 対 し 退 院 等 の 請 求 をできる 者 として 入 院 者 本 人 とともに 家 族 等 を 規 定 する 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 促 進 に 関 する 措 置 は 医 療 保 護 入 院 が 本 人 の 同 意 を 得 る 2. 施 行 期 日 ことなく 行 われる 入 院 であることを 踏 まえ 本 人 の 人 権 擁 護 の 観 点 から 可 能 な 限 平 成 26 年 4 月 1 日 (ただし 1.(4) り 早 期 1については 治 療 早 期 退 平 院 成 ができるよう 28 年 4 月 1 日 講 ) じるもの 3. 検 討 規 定 本 措 置 は 法 令 上 は 医 療 保 護 入 院 者 のみを 対 象 として 講 じる 義 務 が 課 されてい るものであるが その 他 の 入 院 形 態 の 入 院 患 者 の 早 期 退 院 のためにも 有 効 な 措 置 政 府 は 施 行 後 3 年 を 目 途 として 施 であることから 行 の 状 況 並 びに 精 任 神 意 保 入 健 院 及 者 び 等 精 の 神 医 障 療 害 保 者 護 の 入 福 院 祉 者 を 以 取 外 り の 巻 入 く 院 環 形 境 態 の による 変 化 を 入 勘 院 案 者 し に 医 療 保 護 入 院 における 移 送 及 び 入 院 の も 手 同 続 様 の 在 措 り 置 方 を 講 医 じることにより 療 保 護 入 院 者 の 退 院 促 を 進 促 に 進 努 するための めていただきたい 措 置 の 在 り 方 入 院 中 の 処 遇 退 院 等 に 関 する 精 神 障 害 者 の 意 思 決 定 及 び 意 思 の 表 明 の 支 援 の 在 り 方 について 検 討 を 加 え 必 要 があると 認 める ときは その 結 果 に 基 づいて 所 要 の 措 置 を 講 ずる Ⅳ 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 促 進 措 置 に 係 る 主 なポイント 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 の 選 任 は 義 務 であり 平 成 26 年 4 月 1 日 時 点 の 医 療 保 護 入 院 者 全 員 に 選 任 されていることが 必 要 相 談 員 1 人 当 たりの 担 当 者 数 は 目 安 地 域 援 助 事 業 者 として 相 談 支 援 専 門 員 がいる 事 業 所 介 護 支 援 専 門 員 がいる 事 業 所 を 規 定 地 域 援 助 事 業 者 の 紹 介 は 努 力 義 務 平 成 26 年 4 月 1 日 以 降 に 入 院 した 在 院 期 間 1 年 未 満 の 医 療 保 護 入 院 者 については 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 の 開 催 は 義 務 ただし 平 成 26 年 3 月 31 日 以 前 の 入 院 者 及 び 在 院 期 間 1 年 以 上 の 入 院 者 については 任 意 の 開 催 で 可
精 神 科 病 院 の 管 理 者 の 責 務 (1) 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 後 の 生 活 環 境 に 関 する 相 談 及 び 指 導 を 行 う 者 ( 精 神 保 健 福 祉 士 等 )の 設 置 第 33 条 の4 医 療 保 護 入 院 者 を 入 院 させている 精 神 科 病 院 の 管 理 者 は 精 神 保 健 福 祉 士 その 他 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 資 格 を 有 する 者 のうちから 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるところ により 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 を 選 任 し その 者 に 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 後 の 生 活 環 境 に 関 し 医 療 保 護 入 院 者 及 びその 家 族 等 からの 相 談 に 応 じさせ 及 びこれらの 者 を 指 導 させなければならない 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 の 選 任 1. 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 の 責 務 役 割 (1) 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 は 医 療 保 護 入 院 者 が 可 能 な 限 り 早 期 に 退 院 できるよう 個 々の 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 支 援 のための 取 組 において 中 心 的 役 割 を 果 たすことが 求 められること (2) 退 院 に 向 けた 取 組 に 当 たっては 医 師 の 指 導 を 受 けつつ 多 職 種 連 携 のための 調 整 を 図 ることに 努 めると ともに 行 政 機 関 を 含 む 院 外 の 機 関 との 調 整 に 努 めること (3) 医 療 保 護 入 院 者 の 支 援 に 当 たっては 当 該 医 療 保 護 入 院 者 の 意 向 に 十 分 配 慮 するとともに 個 人 情 報 保 護 について 遺 漏 なきよう 十 分 留 意 すること (4) 以 上 の 責 務 役 割 を 果 たすため 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 は その 業 務 に 必 要 な 技 術 及 び 知 識 を 得 て その 資 質 の 向 上 を 図 ること 2. 選 任 及 び 配 置 (1) 退 院 に 向 けた 相 談 を 行 うに 当 たっては 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 と 医 療 保 護 入 院 者 及 びその 家 族 等 との 間 の 信 頼 関 係 が 構 築 されることが 重 要 であることから その 選 任 に 当 たっては 医 療 保 護 入 院 者 及 び 家 族 等 の 意 向 に 配 慮 すること (2) 配 置 の 目 安 としては 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 1 人 につき 概 ね50 人 以 下 の 医 療 保 護 入 院 者 を 担 当 するこ と( 常 勤 換 算 としての 目 安 )とし 医 療 保 護 入 院 者 1 人 につき1 人 の 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 を 入 院 後 7 日 以 内 に 選 任 すること 兼 務 の 場 合 等 については この 目 安 を 踏 まえ 担 当 する 医 療 保 護 入 院 者 の 人 数 を 決 めるこ と
3. 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 として 有 するべき 資 格 1 精 神 保 健 福 祉 士 2 看 護 職 員 ( 保 健 師 を 含 む ) 作 業 療 法 士 社 会 福 祉 士 として 精 神 障 害 者 に 関 する 業 務 に 従 事 した 経 験 を 有 する 者 33 年 以 上 精 神 障 害 者 及 びその 家 族 等 との 退 院 後 の 生 活 環 境 についての 相 談 及 び 指 導 に 関 する 業 務 に 従 事 した 経 験 を 有 する 者 であって かつ 厚 生 労 働 大 臣 が 定 める 研 修 を 修 了 した 者 (ただし 平 成 29 年 3 月 31 日 までの 間 に ついては 研 修 を 修 了 していなくても 前 段 の 要 件 を 満 たしていれば 資 格 を 有 することとしてよいこととする ) 4. 業 務 内 容 (1) 入 院 時 の 業 務 医 療 保 護 入 院 者 及 びその 家 族 等 に 対 して 以 下 についての 説 明 を 行 うこと 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 として 選 任 されたこと 及 びその 役 割 本 人 及 び 家 族 等 の 退 院 促 進 の 措 置 への 関 わり( 地 域 援 助 事 業 者 の 紹 介 を 受 けることができること また 本 人 においては 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 への 出 席 及 び 退 院 後 の 生 活 環 境 に 関 わる 者 に 委 員 会 への 出 席 の 要 請 を 行 うことができること 等 ) (2) 退 院 に 向 けた 相 談 支 援 業 務 ア 医 療 保 護 入 院 者 及 びその 家 族 等 からの 相 談 に 応 じるほか 退 院 に 向 けた 意 欲 の 喚 起 や 具 体 的 な 取 組 の 工 程 の 相 談 等 を 積 極 的 に 行 い 退 院 促 進 に 努 めること イ 医 療 保 護 入 院 者 及 びその 家 族 等 と 相 談 を 行 った 場 合 には 当 該 相 談 内 容 について 相 談 記 録 又 は 看 護 記 録 等 に 記 録 をすること ウ 退 院 に 向 けた 相 談 支 援 を 行 うに 当 たっては 主 治 医 の 指 導 を 受 けるとともに その 他 当 該 医 療 保 護 入 院 者 の 治 療 に 関 わる 者 との 連 携 を 図 ること (3) 地 域 援 助 事 業 者 等 の 紹 介 に 関 する 業 務 ア 医 療 保 護 入 院 者 及 びその 家 族 等 から 地 域 援 助 事 業 者 の 紹 介 の 希 望 があった 場 合 や 当 該 医 療 保 護 入 院 者 との 相 談 の 内 容 から 地 域 援 助 事 業 者 を 紹 介 すべき 場 合 等 に 必 要 に 応 じて 地 域 援 助 事 業 者 を 紹 介 するよう 努 めること イ 地 域 援 助 事 業 者 等 の 地 域 資 源 の 情 報 を 把 握 し 収 集 した 情 報 を 整 理 するよう 努 めること ウ 地 域 援 助 事 業 者 に 限 らず 当 該 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 後 の 生 活 環 境 又 は 療 養 環 境 に 関 わる 者 の 紹 介 や これらの 者 との 連 絡 調 整 を 行 い 退 院 後 の 環 境 調 整 に 努 めること (4) 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 に 関 する 業 務 ア 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 の 開 催 に 当 たって 開 催 に 向 けた 調 整 や 運 営 の 中 心 的 役 割 を 果 たす こととし 充 実 した 審 議 が 行 われるよう 努 めること イ 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 の 記 録 の 作 成 にも 積 極 的 に 関 わることが 望 ましいこと (5) 退 院 調 整 に 関 する 業 務 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 に 向 け 居 住 の 場 の 確 保 等 の 退 院 後 の 環 境 に 係 る 調 整 を 行 うとともに 適 宜 地 域 援 助 事 業 者 等 と 連 携 する 等 円 滑 な 地 域 生 活 への 移 行 を 図 ること (6)その 他 定 期 病 状 報 告 の 退 院 に 向 けた 取 組 欄 については その 相 談 状 況 等 を 踏 まえて 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 が 記 載 することが 望 ましいこと 5.その 他 (1) 医 療 保 護 入 院 者 が 退 院 する 場 合 において 引 き 続 き 任 意 入 院 により 当 該 病 院 に 入 院 するときには 当 該 医 療 保 護 入 院 者 が 地 域 生 活 へ 移 行 するまでは 継 続 して 退 院 促 進 のための 取 組 を 行 うことが 望 ましいこと (2) 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 促 進 に 当 たっての 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 の 役 割 の 重 要 性 に 鑑 み 施 行 後 の 選 任 状 況 等 を 踏 まえて 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 として 有 するべき 資 格 等 の 見 直 しを 図 ることも 考 えられるため 留 意 されたいこと
精 神 科 病 院 の 管 理 者 の 責 務 (2) 地 域 援 助 事 業 者 ( 入 院 者 本 人 や 家 族 からの 相 談 に 応 じ 必 要 な 情 報 提 供 等 を 行 う 相 談 支 援 事 業 者 等 )との 連 携 第 33 条 の5 医 療 保 護 入 院 者 を 入 院 させている 精 神 科 病 院 の 管 理 者 は 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 による 地 域 における 生 活 への 移 行 を 促 進 するために 必 要 があると 認 められる 場 合 には これらの 者 に 対 して 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるところにより 一 般 相 談 事 業 者 若 し くは 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 第 5 条 第 16 項 に 規 定 する 特 定 相 談 支 援 事 業 ( 第 49 条 第 1 項 において 特 定 相 談 支 援 事 業 という )を 行 う 者 介 護 保 険 法 第 8 条 第 23 項 に 規 定 する 居 宅 介 護 支 援 事 業 を 行 う 者 その 他 の 地 域 の 精 神 障 害 者 の 保 健 又 は 福 祉 に 関 する 各 般 の 問 題 につき 精 神 障 害 者 又 はその 家 族 からの 相 談 に 応 じ 必 要 な 情 報 の 提 供 助 言 その 他 の 援 助 を 行 う 事 業 を 行 うことができると 認 め られる 者 として 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるもの( 次 条 において 地 域 援 助 事 業 者 とい う )を 紹 介 するよう 努 めなければならない 地 域 援 助 事 業 者 ( 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 施 行 規 則 ( 昭 和 25 年 厚 生 省 令 第 31 号 ) 第 15 条 の5 地 域 援 助 事 業 者 として 相 談 支 援 専 門 員 介 護 支 援 専 門 員 のいる 事 業 所 を 網 羅 的 に 規 定 第 15 条 の5 法 第 三 十 三 条 の 五 の 厚 生 労 働 省 令 で 定 める 者 は 次 の 各 号 に 掲 げるものとする 一 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 ( 平 成 十 七 年 法 律 第 百 二 十 三 号 ) 第 五 条 第 十 六 項 に 規 定 する 一 般 相 談 支 援 事 業 又 は 特 定 相 談 支 援 事 業 を 行 う 者 二 介 護 保 険 法 ( 平 成 九 年 法 律 第 百 二 十 三 号 ) 第 八 条 第 十 一 項 に 規 定 する 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 を 行 う 者 三 介 護 保 険 法 第 八 条 第 十 八 項 に 規 定 する 小 規 模 多 機 能 型 居 宅 介 護 を 行 う 者 ( 介 護 支 援 専 門 員 ( 同 法 第 七 条 第 五 項 に 規 定 する 介 護 支 援 専 門 員 をいう 以 下 同 じ )を 有 するものに 限 る ) 四 介 護 保 険 法 第 八 条 第 十 九 項 に 規 定 する 認 知 症 対 応 型 共 同 生 活 介 護 を 行 う 者 ( 介 護 支 援 専 門 員 を 有 す るものに 限 る ) 五 介 護 保 険 法 第 八 条 第 二 十 項 に 規 定 する 地 域 密 着 型 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 を 行 う 者 六 介 護 保 険 法 第 八 条 第 二 十 一 項 に 規 定 する 地 域 密 着 型 介 護 老 人 福 祉 施 設 入 所 者 生 活 介 護 を 行 う 者 七 介 護 保 険 法 第 八 条 第 二 十 二 項 に 規 定 する 複 合 型 サービスを 行 う 者 八 介 護 保 険 法 第 八 条 第 二 十 三 項 に 規 定 する 居 宅 介 護 支 援 事 業 を 行 う 者 九 介 護 保 険 法 第 八 条 第 二 十 六 項 に 規 定 する 介 護 福 祉 施 設 サービスを 行 う 者 十 介 護 保 険 法 第 八 条 第 二 十 七 項 に 規 定 する 介 護 保 健 施 設 サービスを 行 う 者 十 一 介 護 保 険 法 第 八 条 の 二 第 十 一 項 に 規 定 する 介 護 予 防 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 を 行 う 者 十 二 介 護 保 険 法 第 八 条 の 二 第 十 六 項 に 規 定 する 介 護 予 防 小 規 模 多 機 能 型 居 宅 介 護 を 行 う 者 十 三 介 護 保 険 法 第 八 条 の 二 第 十 七 項 に 規 定 する 介 護 予 防 認 知 症 対 応 型 共 同 生 活 介 護 を 行 う 者 ( 介 護 支 援 専 門 員 を 有 するものに 限 る ) 十 四 介 護 保 険 法 第 八 条 の 二 第 十 八 項 に 規 定 する 介 護 予 防 支 援 事 業 を 行 う 者 ( 介 護 支 援 専 門 員 を 有 する ものに 限 る ) 十 五 健 康 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 十 八 年 法 律 第 八 十 三 号 ) 附 則 第 百 三 十 条 の 二 第 一 項 の 規 定 によりなおその 効 力 を 有 するものとされた 同 法 第 二 十 六 条 の 規 定 による 改 正 前 の 介 護 保 険 法 第 八 条 第 二 十 六 項 に 規 定 する 介 護 療 養 施 設 サービスを 行 う 者
地 域 援 助 事 業 者 の 紹 介 1. 地 域 援 助 事 業 者 の 紹 介 の 趣 旨 目 的 地 域 援 助 事 業 者 の 紹 介 は 医 療 保 護 入 院 者 が 退 院 後 に 利 用 する 障 害 福 祉 サービス 及 び 介 護 サービスにつ いて 退 院 前 から 相 談 し 医 療 保 護 入 院 者 が 円 滑 に 地 域 生 活 に 移 行 することができるよう 精 神 科 病 院 の 管 理 者 の 努 力 義 務 とされているものであり 必 要 に 応 じて 紹 介 を 行 うよう 努 めること 2. 紹 介 の 方 法 (1) 地 域 援 助 事 業 者 の 紹 介 の 方 法 については 書 面 の 交 付 による 紹 介 に 限 らず 例 えば 面 会 による 紹 介 ( 紹 介 する 地 域 援 助 事 業 者 の 協 力 が 得 られる 場 合 に 限 る )やインターネット 情 報 を 活 用 しながらの 紹 介 等 によ り 医 療 保 護 入 院 者 が 地 域 援 助 事 業 者 と 積 極 的 に 相 談 し 退 院 に 向 けて 前 向 きに 取 り 組 むことができるよう 工 夫 されたいこと (2) 紹 介 を 行 う 事 業 者 については 必 要 に 応 じて 当 該 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 先 又 はその 候 補 となる 市 町 村 へ の 照 会 を 行 うほか 精 神 保 健 福 祉 センター 及 び 保 健 所 等 の 知 見 も 活 用 すること 3. 紹 介 後 の 対 応 地 域 援 助 事 業 者 の 紹 介 を 行 った 場 合 においては 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 を 中 心 として 医 療 保 護 入 院 者 と 当 該 地 域 援 助 事 業 者 の 相 談 状 況 を 把 握 し 連 絡 調 整 に 努 めること 4. 地 域 援 助 事 業 者 による 相 談 援 助 (1) 地 域 援 助 事 業 者 は 医 療 保 護 入 院 者 が 障 害 福 祉 サービスや 介 護 サービスを 退 院 後 円 滑 に 利 用 できるよう 当 該 地 域 援 助 事 業 者 の 行 う 特 定 相 談 支 援 事 業 等 の 事 業 やこれらの 事 業 の 利 用 に 向 けた 相 談 援 助 を 行 うこ と (2) 医 療 保 護 入 院 者 との 相 談 に 当 たっては 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 との 連 携 に 努 め 連 絡 調 整 を 図 ること (3) 相 談 援 助 を 行 っている 医 療 保 護 入 院 者 に 係 る 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 への 出 席 の 要 請 があった 場 合 には できる 限 り 出 席 し 退 院 に 向 けた 情 報 共 有 に 努 めること
精 神 科 病 院 の 管 理 者 の 責 務 (3) 退 院 促 進 のための 体 制 整 備 第 33 条 の6 精 神 科 病 院 の 管 理 者 は 前 2 条 に 規 定 する 措 置 のほか 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるところにより 必 要 に 応 じて 地 域 援 助 事 業 者 と 連 携 を 図 りながら 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 による 地 域 における 生 活 への 移 行 を 促 進 するために 必 要 な 体 制 の 整 備 その 他 の 当 該 精 神 科 病 院 における 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 による 地 域 における 生 活 への 移 行 を 促 進 す るための 措 置 を 講 じなければならない 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 1. 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 の 趣 旨 目 的 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 ( 以 下 委 員 会 という )は 病 院 において 医 療 保 護 入 院 者 の 入 院 の 必 要 性 について 審 議 する 体 制 を 整 備 するとともに 入 院 が 必 要 とされる 場 合 の 推 定 される 入 院 期 間 を 明 確 化 し 退 院 に 向 けた 取 組 について 審 議 を 行 う 体 制 を 整 備 することで 病 院 関 係 者 の 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 促 進 に 向 けた 取 組 を 推 進 するために 設 置 2. 対 象 者 1 在 院 期 間 が1 年 未 満 の 医 療 保 護 入 院 者 であって 入 院 時 に 入 院 届 に 添 付 する 入 院 診 療 計 画 書 に 記 載 した 推 定 される 入 院 期 間 を 経 過 するもの 2 在 院 期 間 が1 年 未 満 の 医 療 保 護 入 院 者 であって 委 員 会 の 審 議 で 設 定 された 推 定 される 入 院 期 間 を 経 過 す るもの 3 在 院 期 間 が1 年 以 上 の 医 療 保 護 入 院 者 であって 病 院 の 管 理 者 が 委 員 会 での 審 議 が 必 要 と 認 めるもの 当 該 推 定 される 入 院 期 間 を 経 過 する 時 期 の 前 後 概 ね2 週 間 以 内 に 委 員 会 での 審 議 を 行 うこと 入 院 時 に 入 院 届 に 添 付 する 入 院 診 療 計 画 書 に 記 載 する 推 定 される 入 院 期 間 については 既 に 当 該 医 療 保 護 入 院 者 の 病 状 を 把 握 しており かつ 1 年 以 上 の 入 院 期 間 が 見 込 まれる 場 合 ( 例 えば 措 置 入 院 の 解 除 後 すぐに 医 療 保 護 入 院 する 場 合 等 )を 除 き 原 則 として1 年 未 満 の 期 間 を 設 定 すること 入 院 から1 年 以 上 の 医 療 保 護 入 院 者 を 委 員 会 での 審 議 の 対 象 者 としない 場 合 は 具 体 的 な 理 由 ( 例 えば 精 神 症 状 が 重 症 であっ て かつ 慢 性 的 な 症 状 を 呈 することにより 入 院 の 継 続 が 明 らかに 必 要 な 病 状 であること 等 )を 定 期 病 状 報 告 に 記 載 すること 具 体 的 な 理 由 がない 場 合 は 原 則 として 委 員 会 での 審 議 を 行 うことが 望 ましいこと 既 に 推 定 される 入 院 期 間 経 過 時 点 から 概 ね1ヶ 月 以 内 の 退 院 が 決 まっている 場 合 ( 入 院 形 態 を 変 更 し 継 続 して 任 意 入 院 す る 場 合 を 除 く )については 委 員 会 での 審 議 を 行 う 必 要 はないこと 平 成 26 年 3 月 31 日 以 前 に 医 療 保 護 入 院 した 者 に 対 しては 病 院 の 管 理 者 が 必 要 と 認 める 場 合 に 限 り 委 員 会 を 開 催 するこ とが 可 能 ( 経 過 措 置 )
3. 出 席 者 1 主 治 医 ( 主 治 医 が 精 神 保 健 指 定 医 でない 場 合 は 主 治 医 以 外 の 精 神 保 健 指 定 医 も 出 席 ) 2 看 護 職 員 ( 当 該 医 療 保 護 入 院 者 を 担 当 する 看 護 職 員 が 出 席 することが 望 ましい) 3 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 41~3 以 外 の 病 院 の 管 理 者 が 出 席 を 求 める 当 該 病 院 職 員 5 医 療 保 護 入 院 者 本 人 ( 本 人 が 出 席 を 希 望 する 場 合 ) 6 医 療 保 護 入 院 者 の 家 族 等 ( 本 人 が 出 席 を 求 めた 場 合 であって 出 席 を 求 められた 者 が 出 席 要 請 に 応 じると き) 7 地 域 援 助 事 業 者 その 他 の 退 院 後 の 生 活 環 境 に 関 わる 者 (6と 同 様 ) 3が2にも 該 当 する 場 合 は その 双 方 を 兼 ねることも 可 能 であるが その 場 合 には 4の 者 であって 当 該 医 療 保 護 入 院 者 の 診 療 に 関 わるものを 出 席 させることが 望 ましい 7としては 入 院 前 に 当 該 医 療 保 護 入 院 者 が 通 院 していた 診 療 所 や 退 院 後 に 当 該 医 療 保 護 入 院 者 が 診 療 を 受 けることを 予 定 する 医 療 機 関 等 も 想 定 当 該 医 療 保 護 入 院 者 に 対 し 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 がこれらの 者 に 対 し 出 席 を 要 請 しなくてよい か 確 認 する 等 当 該 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 後 の 生 活 環 境 を 見 据 えた 有 意 義 な 審 議 ができる 出 席 者 となるよう 努 めること 4. 開 催 方 法 (1) 当 該 病 院 における 医 療 保 護 入 院 者 数 等 の 実 情 に 応 じた 開 催 方 法 で 差 支 えない 例 月 に1 回 委 員 会 を 開 催 することとし 当 該 開 催 日 から 前 後 2 週 間 に 推 定 される 入 院 期 間 を 経 過 する 医 療 保 護 入 院 者 を 対 象 として 出 席 者 を 審 議 対 象 者 ごとに 入 れ 替 えて 開 催 推 定 される 入 院 期 間 の 経 過 する 医 療 保 護 入 院 者 がいる 日 に 委 員 会 で 審 議 (2) 開 催 に 当 たっては 十 分 な 日 時 の 余 裕 を 持 って 審 議 対 象 となる 医 療 保 護 入 院 者 に 委 員 会 の 開 催 について 通 知 し( 通 知 例 : 別 添 様 式 1) 通 知 を 行 った 旨 を 診 療 録 に 記 載 すること 当 該 通 知 に 基 づき3 中 6 及 び7に 掲 げる 者 に 対 する 出 席 要 請 の 希 望 があった 場 合 には 当 該 希 望 があっ た 者 に 対 し ア 委 員 会 の 開 催 日 時 および 開 催 場 所 イ 医 療 保 護 入 院 者 本 人 から 出 席 要 請 の 希 望 があったこ と ウ 出 席 が 可 能 であれば 委 員 会 に 出 席 されたいこと エ 文 書 による 意 見 提 出 も 可 能 であること を 通 知 する こと 5. 審 議 内 容 委 員 会 においては 以 下 の3 点 その 他 必 要 な 事 項 を 審 議 1 医 療 保 護 入 院 者 の 入 院 継 続 の 必 要 性 の 有 無 とその 理 由 2 入 院 継 続 が 必 要 な 場 合 の 委 員 会 開 催 時 点 からの 推 定 される 入 院 期 間 32の 推 定 される 入 院 期 間 における 退 院 に 向 けた 取 組 6. 審 議 結 果 (1) 委 員 会 における 審 議 の 結 果 については 別 添 様 式 2( 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 審 議 記 録 )に 記 載 し て 記 録 するとともに 診 療 録 には 委 員 会 の 開 催 日 の 日 付 を 記 録 することとすること (2) 病 院 の 管 理 者 ( 大 学 病 院 等 においては 精 神 科 診 療 部 門 の 責 任 者 )は 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 の 審 議 状 況 を 確 認 し 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 審 議 記 録 に 署 名 すること また 審 議 状 況 に 不 十 分 な 点 がみられる 場 合 には 適 切 な 指 導 を 行 うこと (3) 審 議 終 了 後 できる 限 り 速 やかに 審 議 の 結 果 を 本 人 並 びに 当 該 委 員 会 への 出 席 要 請 を 行 った36 及 び7 に 掲 げる 者 に 対 して 別 添 様 式 3により 通 知 すること (4) 委 員 会 における 審 議 の 結 果 入 院 の 必 要 性 が 認 められない 場 合 には 速 やかに 退 院 に 向 けた 手 続 をとる こと (5) 医 療 保 護 入 院 者 退 院 支 援 委 員 会 審 議 記 録 については 定 期 病 状 報 告 の 際 に 当 該 報 告 から 直 近 の 審 議 時 のものを 定 期 病 状 報 告 書 に 添 付 すること
医 療 保 護 入 院 手 続 きの 見 直 し( 新 旧 の 模 式 図 ) イメージ 現 在 の 医 療 保 護 入 院 の 手 続 き 入 院 時 10 日 以 内 保 護 者 に 大 きな 負 担 入 院 長 期 化 しやすい 状 況 12か 月 ( 以 後 12か 月 ごと) 病 院 指 定 医 診 察 保 護 者 同 意 入 院 届 提 出 定 期 病 状 報 告 県 病 院 での 各 種 手 続 き の 実 施 状 況 は 年 1 回 全 病 院 に 対 して 行 う 実 地 指 導 で 確 認 受 理 精 神 医 療 審 査 会 受 理 精 神 医 療 審 査 会 見 直 し 後 の 手 続 き 入 院 時 入 院 後 早 期 10 日 以 内 入 院 当 初 から 早 期 の 退 院 を 目 指 した 手 続 きを 導 入 入 院 予 定 期 間 ( 入 院 期 限 ) 退 院 準 備 12か 月 ( 以 後 12か 月 ごと) 特 に 慎 重 な 審 査 が 必 要 な 場 合 病 院 地 域 指 定 医 診 察 家 族 等 の 同 意 相 談 支 援 退 院 後 生 活 環 境 相 談 員 を 選 任 入 院 届 提 出 入 院 予 定 期 間 を 記 載 した 入 院 診 療 計 画 を 提 出 参 画 可 院 内 の 委 員 会 で 入 院 期 間 の 更 新 につ いて 審 査 地 域 援 助 事 業 者 紹 介 地 域 の 相 談 支 援 事 業 者 定 期 病 状 報 告 退 院 に 向 けた 取 組 の 状 況 等 を 報 告 退 院 に 向 けた 具 体 的 指 示 精 神 医 療 審 査 会 が 病 院 に 出 向 いて 審 査 県 病 院 での 各 種 手 続 きの 実 施 状 況 は 年 1 回 全 病 院 に 対 して 行 う 実 地 指 導 で 確 認 受 理 精 神 医 療 審 査 会 受 理 精 神 医 療 審 査 会 精 神 医 療 審 査 会 59 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 概 要 ( 平 成 25 年 6 月 13 日 成 立 同 6 月 19 日 公 布 ) 精 神 障 害 者 の 地 域 生 活 への 移 行 を 促 進 するため 精 神 障 害 者 の 医 療 に 関 する 指 針 ( 大 臣 告 示 )の 策 定 保 護 者 制 度 の 廃 止 医 療 保 護 入 院 における 入 院 手 続 等 の 見 直 し 等 を 行 う 1. 概 要 (1) 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 の 策 定 厚 生 労 働 大 臣 が 精 神 障 害 者 の 医 療 の 提 供 を 確 保 するための 指 針 を 定 めることとする (2) 保 護 者 制 度 の 廃 止 主 に 家 族 がなる 保 護 者 には 精 神 障 害 者 に 治 療 を 受 けさせる 義 務 等 が 課 されているが 家 族 の 高 齢 化 等 に 伴 い 負 担 が 大 きくなっている 等 の 理 由 から 保 護 者 に 関 する 規 定 を 削 除 する (3) 医 療 保 護 入 院 の 見 直 し 1 医 療 保 護 入 院 における 保 護 者 の 同 意 要 件 を 外 し 家 族 等 (*)のうちのいずれかの 者 の 同 意 を 要 件 とする * 配 偶 者 親 権 者 扶 養 義 務 者 後 見 人 又 は 保 佐 人 該 当 者 がいない 場 合 等 は 市 町 村 長 が 同 意 の 判 断 を 行 う 2 精 神 科 病 院 の 管 理 者 に 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 後 の 生 活 環 境 に 関 する 相 談 及 び 指 導 を 行 う 者 ( 精 神 保 健 福 祉 士 等 )の 設 置 地 域 援 助 事 業 者 ( 入 院 者 本 人 や 家 族 からの 相 談 に 応 じ 必 要 な 情 報 提 供 等 を 行 う 相 談 支 援 事 業 者 等 )との 連 携 退 院 促 進 のための 体 制 整 備 を 義 務 付 ける (4) 精 神 医 療 審 査 会 に 関 する 見 直 し 1 精 神 医 療 審 査 会 の 委 員 として 精 神 障 害 者 の 保 健 又 は 福 祉 に 関 し 学 識 経 験 を 有 する 者 を 規 定 する 2 精 神 医 療 審 査 会 に 対 し 退 院 等 の 請 求 をできる 者 として 入 院 者 本 人 とともに 家 族 等 を 規 定 する 2. 施 行 期 日 平 成 26 年 4 月 1 日 (ただし 1.(4) 1については 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 3. 検 討 規 定 政 府 は 施 行 後 3 年 を 目 途 として 施 行 の 状 況 並 びに 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 の 福 祉 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 を 勘 案 し 医 療 保 護 入 院 における 移 送 及 び 入 院 の 手 続 の 在 り 方 医 療 保 護 入 院 者 の 退 院 を 促 進 するための 措 置 の 在 り 方 入 院 中 の 処 遇 退 院 等 に 関 する 精 神 障 害 者 の 意 思 決 定 及 び 意 思 の 表 明 の 支 援 の 在 り 方 について 検 討 を 加 え 必 要 があると 認 める ときは その 結 果 に 基 づいて 所 要 の 措 置 を 講 ずる
Ⅴ 精 神 医 療 審 査 会 の 見 直 しに 係 る 主 なポイント 平 成 28 年 4 月 1 日 の 精 神 医 療 審 査 会 の 委 員 の 見 直 し 部 分 の 施 行 に 向 け 次 期 改 選 時 に 施 行 後 を 見 越 した 改 選 が 必 要 退 院 請 求 等 の 増 加 が 見 込 まれることから 審 査 の 効 率 化 合 議 体 数 の 見 直 しが 必 要 精 神 医 療 審 査 会 運 営 マニュアルの 見 直 しを 踏 まえた 各 審 査 会 の 運 営 要 綱 等 の 見 直 しが 必 要 精 神 医 療 審 査 会 の 機 能 強 化 のための 支 援 精 神 医 療 審 査 会 の 機 能 強 化 のため 審 査 会 委 員 及 び 精 神 保 健 指 定 医 等 に 対 する 研 修 ( 法 改 正 内 容 及 び 精 神 医 療 審 査 会 運 営 マニュアル 改 正 内 容 の 周 知 等 )を 実 施 するとともに 審 査 会 が 必 要 に 応 じて 実 施 する 病 院 に 出 向 いての 意 見 聴 取 に 係 る 経 費 に 対 する 支 援 を 行 う 精 神 医 療 審 査 会 ( 精 神 保 健 福 祉 法 第 12-15 条 ) ( 事 務 : 精 神 保 健 福 祉 センター) 審 査 会 委 員 (その 学 識 経 験 に 基 づき 独 立 して 職 務 を 遂 行 ) 都 道 府 県 知 事 が 下 記 の 者 から 任 命 ( 任 期 2 年 ) 精 神 保 健 指 定 医 法 律 に 関 する 学 識 経 験 者 ( 弁 護 士 検 事 等 ) に 加 え 精 神 障 害 者 の 保 健 又 は 福 祉 に 関 する 学 識 経 験 者 (PSW 保 健 師 等 を 想 定 )を 規 定 ( 精 神 保 健 福 祉 法 改 正 平 成 28 年 4 月 施 行 ) 精 神 科 病 院 の 管 理 者 からの 医 療 保 護 入 院 の 届 出 措 置 入 院 医 療 保 護 入 院 患 者 の 定 期 病 状 報 告 < 知 事 による 審 査 の 求 め> 入 院 の 要 否 の 審 査 < 速 やかに 審 査 結 果 通 知 > 必 要 な 措 置 入 院 中 の 者 家 族 等 から 退 院 請 求 処 遇 改 善 請 求 < 知 事 による 審 査 の 求 め> 入 院 の 要 否 処 遇 の 適 不 適 の 審 査 < 速 やかに 審 査 結 果 通 知 > 都 道 府 県 知 事 指 定 都 市 の 長 審 査 会 の 審 査 結 果 に 基 づいて 都 道 府 県 知 事 指 定 都 市 の 長 は 退 院 命 令 等 の 措 置 を 採 らなければならない ( 審 査 会 決 定 の 知 事 への 拘 束 性 ) 法 第 38 条 の3 第 4 項 法 第 38 条 の5 第 5 項 当 事 者 関 係 者 に 通 知 審 査 充 実 のための 委 員 及 び 指 定 医 等 に 対 する 法 改 正 内 容 等 についての 研 修 の 実 施 ( 新 規 )26 年 度 予 算 額 1,216 千 円 病 院 に 出 向 いての 意 見 聴 取 に 係 る 経 費 に 対 する 支 援 ( 新 規 )26 年 度 予 算 額 5,506 千 円
精 神 医 療 審 査 会 に 関 する 見 直 し(1) 1 精 神 医 療 審 査 会 の 委 員 として 精 神 障 害 者 の 保 健 又 は 福 祉 に 関 し 学 識 経 験 を 有 する 者 を 規 定 する 第 14 条 精 神 医 療 審 査 会 は その 指 名 する 委 員 5 人 をもって 構 成 する 合 議 体 で 審 査 の 案 件 を 取 り 扱 う 2 合 議 体 を 構 成 する 委 員 は 次 の 各 号 に 掲 げる 者 とし その 員 数 は 当 該 各 号 に 定 める 員 数 以 上 とする 一 精 神 障 害 者 の 医 療 に 関 し 学 識 経 験 を 有 する 者 2 二 精 神 障 害 者 の 保 健 又 は 福 祉 に 関 し 学 識 経 験 を 有 する 者 1 三 法 律 に 関 し 学 識 経 験 を 有 する 者 1 本 条 の 改 正 の 施 行 は 平 成 28 年 4 月 1 日 精 神 医 療 審 査 会 に 関 する 見 直 し(2) 2 精 神 医 療 審 査 会 に 対 し 退 院 等 の 請 求 をできる 者 として 入 院 者 本 人 とともに 家 族 等 を 規 定 する ( 退 院 等 の 請 求 ) 第 38 条 の4 精 神 科 病 院 に 入 院 中 の 者 又 はその 家 族 等 (その 家 族 等 がない 場 合 又 はその 家 族 等 の 全 員 がその 意 思 を 表 示 することができない 場 合 にあっては その 者 の 居 住 地 を 所 管 する 市 町 村 長 )は 厚 生 労 働 省 令 で 定 めるところにより 都 道 府 県 知 事 に 対 し 当 該 入 院 中 の 者 を 退 院 させ 又 は 精 神 科 病 院 の 管 理 者 に 対 し その 者 を 退 院 させることを 命 じ 若 しくはその 者 の 処 遇 の 改 善 のために 必 要 な 措 置 を 採 ることを 命 じることを 求 め ることができる
審 査 会 について 精 神 医 療 審 査 会 運 営 マニュアルの 主 な 改 正 点 平 成 25 年 度 厚 生 労 働 科 学 研 究 費 補 助 金 ( 障 害 者 対 策 総 合 研 究 事 業 ) 研 究 班 の 研 究 結 果 を 受 け 精 神 医 療 審 査 会 運 営 マニュアルを 改 正 意 見 聴 取 等 への 予 備 委 員 の 活 用 審 査 会 は 各 合 議 体 の 状 況 に 応 じて 合 議 体 を 構 成 しない 委 員 を 合 議 体 での 審 査 の 前 提 となる 意 見 聴 取 や 診 察 を 行 うための 予 備 委 員 として 置 くことができるものとする 退 院 等 の 請 求 について 書 面 による 意 見 聴 取 の 活 用 原 則 として 面 接 の 上 当 該 請 求 に 関 しての 意 見 聴 取 を 行 うことが 望 ましいが 審 査 会 の 判 断 で 書 面 を 提 出 させることにより 意 見 聴 取 を 行 うことができる 意 見 聴 取 の 必 要 性 の 整 理 審 査 会 は 審 査 をするに 当 たって 請 求 の 内 容 を 適 切 に 把 握 するため 法 第 38 条 の5 第 3 項 に 基 づき 退 院 等 の 請 求 をした 者 及 び 当 該 審 査 に 係 る 入 院 中 の 者 が 入 院 している 精 神 科 病 院 の 管 理 者 の 意 見 を 聴 かなければならないこととする ただし 当 該 請 求 受 理 以 前 6ヶ 月 以 内 に 意 見 聴 取 を 行 っている 場 合 及 び 同 一 案 件 について 複 数 の 者 から 請 求 があった 場 合 等 において 重 ね て 意 見 聴 取 を 行 う 必 要 が 乏 しいと 認 められるときは この 限 りではない 定 期 の 報 告 等 の 審 査 について 事 前 の 書 類 審 査 による 疑 義 事 項 の 明 確 化 審 査 会 は 当 該 審 査 を 行 う 合 議 体 の 委 員 に 対 して 事 前 に 当 該 審 査 資 料 を 送 付 する 等 により 検 討 を 依 頼 することができる また 必 要 事 項 の 記 載 漏 れ 等 を 事 前 に 点 検 しておくことが 望 ましい ( 参 考 ) 厚 生 労 働 省 ホームページ 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 について 改 正 精 神 保 健 福 祉 法 に 係 る 省 令 通 知 Q&A 様 式 等 については 以 下 の 厚 生 労 働 省 ホームページに 掲 載 して います http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_ kaigo/shougaishahukushi/kaisei_seisin/index.html 平 成 26 年 度 診 療 報 酬 改 定 について 平 成 26 年 度 診 療 報 酬 改 定 に 係 る 省 令 告 示 通 知 疑 義 解 釈 等 については 以 下 の 厚 生 労 働 省 ホームページに 掲 載 しています http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000032 996.html