目 次 1 検 討 部 会 の 目 的 検 討 体 制 開 催 状 況... 1 ⑴ 検 討 部 会 の 目 的... 1 ⑵ 検 討 体 制... 1 ⑶ 検 討 部 会 の 開 催 状 況... 1 2 福 知 山 花 火 大 会 火 災 の 概 要... 1 ⑴ 火 災 の 概 要... 1



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1 検 討 部 会 の 目 的 検 討 体 制 開 催 状 況 ⑴ 検 討 部 会 の 目 的 平 成 25 年 8 月 15 日 ( 木 ) 京 都 府 福 知 山 市 において 死 者 3 名 負 傷 者 56 名 が 発 生 した 福 知 山 花 火 大 会 火 災 の 教 訓 を 踏 まえ 花 火 大 会 祭 りそ の 他 の 屋 外 イベント( 以 下 屋 外 イベント という ) 会 場 等 における 火 災 予 防 対 策 のあり 方 について 検 討 を 行 うことを 目 的 とする ⑵ 検 討 体 制 予 防 行 政 のあり 方 に 関 する 検 討 会 の 部 会 として 次 に 掲 げる 有 識 者 により 屋 外 イベント 会 場 等 火 災 対 策 検 討 部 会 を 開 催 した 屋 外 イベント 会 場 等 火 災 対 策 検 討 部 会 ( 敬 称 略 五 十 音 順 ) 役 職 氏 名 所 属 委 員 荒 井 伸 幸 東 京 消 防 庁 予 防 部 長 委 員 榎 一 郎 千 葉 市 消 防 局 予 防 部 長 部 会 長 小 林 恭 一 東 京 理 科 大 学 大 学 院 国 際 火 災 科 学 研 究 科 教 授 委 員 田 中 淳 一 東 京 街 商 協 同 組 合 代 表 理 事 委 員 鶴 田 俊 秋 田 県 立 大 学 システム 科 学 技 術 学 部 教 授 委 員 林 幸 司 日 本 消 防 検 定 協 会 消 火 消 防 設 備 部 長 委 員 原 正 彦 一 般 社 団 法 人 日 本 イベント 産 業 振 興 協 会 常 務 理 事 委 員 山 田 常 圭 消 防 庁 消 防 研 究 センター 技 術 研 究 部 長 ⑶ 検 討 部 会 の 開 催 状 況 第 1 回 平 成 25 年 9 月 19 日 第 2 回 平 成 25 年 10 月 2 日 2 福 知 山 花 火 大 会 火 災 の 概 要 ⑴ 火 災 の 概 要 平 成 25 年 8 月 15 日 ( 木 ) 京 都 府 福 知 山 市 において 死 者 3 名 負 傷 者 56 名 の 被 害 を 伴 う 火 災 が 発 生 した この 火 災 の 概 要 は 以 下 のとおり ア 発 生 場 所 京 都 府 福 知 山 市 由 良 川 左 岸 ( 音 無 瀬 橋 下 流 約 60m) イ 発 生 日 時 出 火 時 刻 平 成 25 年 8 月 15 日 ( 木 )19 時 28 分 頃 覚 知 時 刻 19 時 29 分 ( 警 備 中 の 消 防 隊 及 び 見 物 人 からの 同 時 通 報 ) 1

鎮 火 時 刻 19 時 40 分 ウ 焼 損 状 況 等 焼 損 程 度 : 調 査 中 人 的 被 害 : 死 者 3 人 負 傷 者 56 人 (うち 重 傷 16 人 ) 出 火 原 因 : 調 査 中 エ 消 防 機 関 等 の 警 備 活 動 の 状 況 1 消 防 署 及 び 市 役 所 での 体 制 通 常 の 警 備 体 制 に 増 強 を 図 り 集 団 救 急 事 案 に 備 え 大 型 バス2 台 を 市 役 所 に 待 機 2 現 地 での 警 備 体 制 警 備 本 部 を 設 置 し 消 防 隊 救 急 隊 救 急 救 命 士 及 び 消 防 団 員 を 配 置 3 活 動 状 況 現 場 警 戒 で 待 機 していた 福 知 山 市 消 防 団 が 消 防 団 車 両 に 積 載 の 可 搬 ポンプ 及 び 河 川 の 水 を 利 用 し 消 火 活 動 を 実 施 搬 送 は 救 急 車 6 台 指 揮 隊 車 1 台 市 役 所 大 型 バス1 台 警 察 車 両 1 台 で 実 施 ⑵ 火 災 に 対 する 消 防 庁 等 の 対 応 状 況 消 防 庁 では 8 月 15 日 ( 木 )21 時 45 分 に 京 都 府 から 火 災 状 況 の 報 告 を 受 け 危 険 物 保 安 室 長 を 長 とする 災 害 対 策 室 を 設 置 し 情 報 収 集 に 当 たっ 2

た 当 該 火 災 において 負 傷 者 が 多 数 発 生 した 状 況 が 明 らかになったことか ら 翌 16 日 ( 金 )10 時 00 分 消 防 法 第 35 条 の 3 の 2 の 規 定 に 基 づく 消 防 庁 長 官 の 火 災 原 因 の 調 査 ( 特 に 必 要 があると 認 めた 場 合 ) を 実 施 する こととし 消 防 庁 職 員 2 名 及 び 消 防 研 究 センター 職 員 4 名 を 現 地 に 派 遣 し て 火 災 原 因 調 査 を 実 施 した また 8 月 19 日 ( 月 )には 類 似 の 火 災 の 発 生 を 防 止 するため 多 数 の 観 客 等 が 参 加 する 行 事 に 対 する 火 災 予 防 指 導 等 の 徹 底 について ( 消 防 予 第 321 号 消 防 危 第 155 号 消 防 庁 予 防 課 長 危 険 物 保 安 室 長 通 知 以 下 通 知 という )( 参 考 資 料 1)を 発 出 し 全 国 の 消 防 機 関 に 対 して 多 数 の 観 客 等 が 参 加 する 行 事 の 開 催 を 把 握 した 場 合 事 前 に 関 係 者 に 対 し て 火 災 予 防 上 の 指 導 を 実 施 するとともに 積 極 的 に 現 地 におもむき 露 店 業 者 等 に 対 し 主 として 下 記 の 火 災 予 防 上 の 指 導 を 図 るよう 要 請 した ガソリンの 火 災 危 険 性 に 関 する 周 知 金 属 製 容 器 の 保 管 時 の 注 意 事 項 ガソリンを 注 油 する 際 の 注 意 事 項 火 気 器 具 等 を 使 用 する 屋 台 等 への 指 導 に 係 る 留 意 事 項 さらに 国 民 に 対 してガソリン 等 の 火 災 危 険 性 を 示 した 上 で ガソリン 等 の 貯 蔵 取 扱 い 時 の 留 意 事 項 について 消 防 庁 ホームページに 掲 載 し 事 故 防 止 対 策 について 呼 びかけた なお 福 知 山 花 火 大 会 火 災 を 受 け ガソリン 携 行 缶 の 試 験 確 認 業 務 を 実 施 している 危 険 物 保 安 技 術 協 会 は 同 様 の 事 故 を 防 止 するため ガソリン 携 行 缶 に 表 示 することが 望 ましい 携 行 缶 でガソリンを 扱 う 際 に 使 用 者 が 注 意 しなければならない 事 項 及 びその 表 示 方 法 についてとりまとめたと ころであり( 参 考 資 料 2) 消 防 庁 と 連 携 して 注 意 事 項 を 表 示 する 取 り 組 み を 推 進 していくこととした ⑶ 検 討 の 前 提 とすべき 事 項 福 知 山 花 火 大 会 火 災 の 出 火 原 因 等 については 前 述 のように 調 査 中 であ るが 本 検 討 部 会 においては 同 様 の 火 災 を 繰 り 返 さないために 早 急 に 対 策 を 講 じることが 必 要 であるとの 認 識 の 下 既 に 報 道 されている 多 数 の 目 撃 証 言 に 基 づき 一 定 の 前 提 を 置 いて 検 討 を 進 めることとした 具 体 的 には 以 下 の 事 項 が 今 回 の 火 災 の 被 害 拡 大 に 何 らかの 影 響 があっ 3

たと 想 定 し 屋 外 イベント 会 場 等 における 火 災 対 策 の 検 討 の 前 提 とした 多 数 の 観 客 に 近 接 した 場 所 に 自 家 発 電 機 等 の 火 気 器 具 及 びガソリン 携 行 缶 等 の 危 険 物 があったこと 圧 力 を 減 じる 操 作 をせずにガソリン 携 行 缶 の 蓋 を 開 けたことにより ガソリ ンが 周 囲 に 飛 散 する 状 態 となったこと 屋 台 のガスコンロ 等 の 火 気 が 引 火 したこと 初 期 消 火 は 現 場 で 警 戒 していた 消 防 団 により 行 われたこと 3 屋 外 イベント 会 場 等 における 火 災 対 策 の 現 状 ⑴ 関 連 する 消 防 関 係 法 令 等 ア 届 出 に 関 する 規 定 1 煙 火 (がん 具 用 煙 火 を 除 く )の 打 上 げ 又 は 仕 掛 け 煙 火 の 打 上 げ 又 は 仕 掛 け を 行 う 行 為 者 は 日 時 場 所 周 囲 の 状 況 消 火 準 備 等 について あらかじめ 消 防 長 ( 署 長 )に 届 け 出 ることが 市 町 村 の 火 災 予 防 条 例 で 規 定 されている 2 消 防 隊 の 通 行 その 他 消 火 活 動 に 支 障 を 及 ぼすおそれのある 露 店 の 開 設 消 防 隊 の 通 行 その 他 消 火 活 動 に 支 障 を 及 ぼすおそれのある 露 店 の 開 設 を 行 う 行 為 者 は 日 時 場 所 出 店 数 出 店 の 範 囲 等 につ いて あらかじめ 消 防 長 ( 署 長 )に 届 け 出 ることが 一 部 の 市 町 村 の 火 災 予 防 条 例 で 規 定 されている なお 1の 届 出 に 係 る 規 定 は 消 防 庁 が 通 知 している 火 災 予 防 条 例 ( 例 )で 規 定 しているが 2の 届 出 に 関 しては 規 定 していない ( 参 考 資 料 3) イ 屋 外 イベント 会 場 等 における 火 災 予 防 に 関 する 規 定 屋 外 イベント 会 場 等 については 火 災 予 防 に 関 する 体 系 的 な 規 制 はな い なお 屋 内 に 関 しては 興 行 場 等 の 多 数 の 者 が 出 入 りする 防 火 対 象 物 について 消 防 法 に 基 づく 防 火 管 理 者 の 選 任 消 防 計 画 の 作 成 その 計 画 に 基 づく 防 火 管 理 上 必 要 な 業 務 を 行 うことが 義 務 づけられている ウ 消 防 用 設 備 等 に 関 する 規 定 屋 外 イベント 会 場 等 において 火 気 を 取 扱 う 個 々の 露 店 等 に 対 する 消 4

防 用 設 備 等 の 設 置 については 明 確 な 規 定 はない なお 屋 内 に 関 しては 興 行 場 等 の 防 火 対 象 物 について 消 防 法 に 基 づ き その 用 途 規 模 構 造 内 容 物 等 の 別 により 必 要 な 消 防 用 設 備 等 の 設 置 が 義 務 づけられている エ 火 気 器 具 の 取 扱 いに 関 する 規 定 露 店 等 で 用 いられるガスコンロや 自 家 発 電 機 等 の 火 気 器 具 等 ( 以 下 火 気 器 具 等 という )の 取 扱 いの 基 準 は 市 町 村 の 火 災 予 防 条 例 で 規 定 されている 火 気 器 具 等 を 設 置 した 際 の 届 出 義 務 は 規 定 されていない オ ガソリン 等 の 危 険 物 の 取 扱 いに 関 する 規 定 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 の 貯 蔵 又 は 取 扱 いについては 消 防 法 に 基 づき 市 町 村 長 等 の 許 可 を 受 けた 製 造 所 貯 蔵 所 又 は 取 扱 所 以 外 の 場 所 で 行 っ てはならないことが 義 務 づけられており 貯 蔵 及 び 取 扱 いの 基 準 並 びに 製 造 所 等 の 位 置 構 造 及 び 設 備 の 基 準 が 政 令 等 により 定 められている 指 定 数 量 未 満 の 危 険 物 の 貯 蔵 及 び 取 扱 いの 基 準 並 びに 指 定 数 量 の5 分 の1 以 上 指 定 数 量 未 満 の 危 険 物 を 貯 蔵 又 は 取 り 扱 う 場 所 の 位 置 構 造 及 び 設 備 の 基 準 は 市 町 村 の 火 災 予 防 条 例 で 規 定 されている また 市 町 村 の 火 災 予 防 条 例 により 指 定 数 量 の5 分 の1 以 上 ( 個 人 の 住 居 で 貯 蔵 等 する 場 合 にあっては 指 定 数 量 の2 分 の1 以 上 ) 指 定 数 量 未 満 の 危 険 物 を 貯 蔵 等 する 際 の 届 出 が 規 定 されている ⑵ 屋 外 イベント 会 場 等 における 火 災 予 防 の 実 施 状 況 一 般 的 に 屋 外 イベントは 実 行 委 員 会 等 の 主 催 者 ( 以 下 主 催 者 等 と い う ) 主 催 者 等 から 業 務 委 託 を 受 けイベントを 取 り 仕 切 るイベント 事 業 者 ( 以 下 イベント 受 託 業 者 という ) 主 催 者 等 から 業 務 委 託 を 受 けイ ベントの 警 備 を 担 当 する 警 備 事 業 者 ( 以 下 イベント 警 備 受 託 業 者 とい う ) 個 々の 露 店 の 出 店 を 取 りまとめる 団 体 ( 以 下 露 店 出 店 団 体 とい う ) 及 び 個 々の 露 店 などで 実 施 されるが その 体 制 は イベントにより 異 なる また それぞれの 担 当 業 務 は 実 施 するものの 屋 外 イベント 会 場 等 全 体 の 火 災 予 防 の 体 制 は 必 ずしも 明 確 ではなく 火 災 予 防 については 個 々 の 露 店 主 に 委 ねている 場 合 もある 5

⑶ 警 備 状 況 大 規 模 な 屋 外 イベントを 開 催 する 場 合 主 催 者 等 やイベント 受 託 業 者 の 自 主 的 な 判 断 でイベント 警 備 受 託 業 者 と 契 約 し 当 該 屋 外 イベントに 係 る 警 備 計 画 を 定 め 警 察 機 関 と 連 携 して 雑 踏 警 備 を 行 う 場 合 がある 警 備 計 画 は 警 備 業 法 第 2 条 第 1 項 第 2 号 に 規 定 する 雑 踏 の 警 備 に 係 る 計 画 を 主 な 内 容 とし 会 場 及 び 会 場 に 至 るまでの 動 線 の 人 員 整 理 や 誘 導 案 内 火 災 等 の 災 害 時 における 2 次 災 害 防 止 に 主 眼 を 置 いたものであり 火 気 器 具 等 に 対 する 火 災 予 防 を 含 めて 実 施 しているわけではない ( 参 考 資 料 4) 4 今 後 の 火 災 対 策 のあり 方 ⑴ 福 知 山 花 火 大 会 火 災 を 踏 まえた 屋 外 イベント 会 場 等 の 火 災 予 防 上 の 課 題 ア 露 店 等 の 配 置 について 出 火 原 因 については 調 査 中 ではあるが 人 的 被 害 が 拡 大 した 要 因 の 一 つとして 花 火 を 見 物 する 観 客 席 と 火 気 を 扱 う 露 店 発 電 機 及 びガソリ ン 携 行 缶 の 配 置 場 所 が 近 接 していたことがあげられる 必 ずしも 火 災 予 防 の 観 点 から 店 舗 の 配 置 を 確 認 する 体 制 がとられていないことが 課 題 であると 考 えられる イ 主 催 者 等 による 火 災 予 防 の 取 組 について 警 備 計 画 に 消 防 に 関 することも 記 載 されていたが 花 火 による 火 災 発 生 への 備 えや 救 急 対 応 に 主 眼 がおかれた 計 画 であった 本 火 災 のあった 露 店 に 対 する 火 災 予 防 上 の 指 導 体 制 についても 明 確 ではなく 一 般 的 に 個 々の 露 店 に 対 する 火 気 管 理 については 個 々の 露 店 主 に 委 ねている 場 合 もあることが 課 題 であると 考 えられる ウ 消 火 準 備 について 本 火 災 の 消 火 活 動 は 現 地 警 備 中 の 消 防 団 が 可 搬 ポンプ 及 び 河 川 の 水 を 利 用 して 実 施 し 速 やかに 消 火 したが 他 の 屋 外 イベント 会 場 等 にお いて 同 様 の 対 処 ができるとは 限 らない なお 法 令 で 火 気 を 扱 う 屋 外 イベント 会 場 等 の 消 火 準 備 に 関 する 明 確 な 規 定 がなく 福 知 山 花 火 大 会 の 各 露 店 における 消 火 準 備 の 状 況 も 不 明 である 火 気 を 扱 う 屋 外 イベント 会 場 等 において 消 火 準 備 の 確 保 が 徹 底 され 6

ていないことが 課 題 である エ 消 防 機 関 の 事 前 把 握 について 本 火 災 では 消 防 機 関 がイベントを 事 前 に 把 握 し 警 戒 態 勢 をとって いたが 火 災 危 険 性 に 応 じて 消 防 機 関 が 必 要 な 情 報 を 確 実 に 把 握 する ことができ 必 要 に 応 じて 指 導 ができるようにすることが 課 題 である 7

⑵ 課 題 を 踏 まえた 必 要 な 火 災 対 策 現 行 の 消 防 法 を 中 心 とする 火 災 予 防 体 系 は 建 物 に 対 する 防 火 管 理 及 び 消 防 用 設 備 等 の 規 制 が 主 となっているが 福 知 山 花 火 大 会 火 災 で 甚 大 な 被 害 が 生 じたことを 踏 まえると 多 数 の 者 が 集 まり 火 気 器 具 等 を 取 扱 う 露 店 等 が 多 数 出 店 する 屋 外 イベント 会 場 等 は 火 気 器 具 等 の 周 辺 に 人 が 密 集 することも 多 く 火 災 が 発 生 すると 延 焼 及 び 人 的 被 害 が 拡 大 するおそれが あり 火 災 危 険 性 が 高 いことを 認 識 するべきである 今 回 のような 火 災 被 害 を 繰 り 返 さないためには 火 災 危 険 性 の 高 い 屋 外 イベント 会 場 等 について 次 のような 屋 外 の 防 火 管 理 の 仕 組 みの 構 築 を 中 心 とするソフト 面 での 対 策 及 びハード 面 での 対 策 等 を 総 合 的 に 講 じるこ とが 必 要 である ア ソフト 面 での 対 策 1 屋 外 イベント 会 場 等 の 防 火 管 理 について 主 催 者 等 は イベント 全 体 の 火 災 予 防 上 の 安 全 を 確 保 する 責 務 を 果 たすため 屋 外 イベント 会 場 等 の 防 火 管 理 の 仕 組 みを 構 築 する ことが 必 要 である 具 体 的 には 防 火 担 当 者 を 選 任 すること 露 店 等 における 火 気 器 具 等 及 び 危 険 物 の 使 用 を 把 握 すること 露 店 観 客 席 観 客 の 動 線 等 の 配 置 について 火 災 予 防 上 の 安 全 を 確 保 すること 火 災 が 発 生 した 場 合 の 初 動 対 応 を 整 えること 露 店 において 必 要 な 消 火 準 備 がなされていることを 確 認 する ための 体 制 を 整 備 すること また 必 要 に 応 じ 自 ら 消 火 準 備 をすること などが 考 えられる これらの 屋 外 イベント 会 場 等 の 防 火 管 理 については 消 防 機 関 が 必 要 に 応 じて 事 前 に 指 導 することができるよう 事 前 に 消 防 機 関 に 届 け 出 る 仕 組 みを 整 備 する 必 要 がある また 火 気 器 具 等 ガソリン 等 の 危 険 物 の 使 用 者 は 適 切 に 火 気 器 具 等 ガソリン 等 の 危 険 物 を 取 り 扱 うとともに 主 催 者 等 と 協 力 して 屋 外 イベント 会 場 等 の 火 災 予 防 に 努 める 必 要 がある なお 主 催 者 等 は イベント 全 体 の 安 全 を 確 保 するため 事 前 打 ち 合 わせ 等 の 機 会 を 捉 え 消 火 の 準 備 消 火 の 訓 練 を 促 す 等 の 防 火 8

教 育 を 実 施 する 等 火 気 器 具 等 ガソリン 等 の 危 険 物 の 使 用 者 の 防 火 意 識 向 上 を 図 るための 措 置 を 講 じることが 望 ましい 2 消 防 機 関 による 指 導 消 防 機 関 は 1の 届 出 により 多 数 の 者 が 集 まる 屋 外 イベントを 把 握 した 場 合 においては 火 気 器 具 等 の 取 扱 い 消 火 準 備 店 舗 の 配 置 等 その 他 の 防 火 上 必 要 な 事 項 について 指 導 を 行 うべきである また 必 要 に 応 じ 現 地 におもむき 防 火 の 体 制 が 不 十 分 な 場 合 に は 改 善 を 図 らせるべきである イ ハード 面 での 対 策 ソフト 面 での 対 策 とあわせて 実 施 することで 十 分 な 効 果 を 得 るため 火 災 危 険 性 の 高 い 屋 外 イベント 会 場 等 において 火 気 器 具 等 を 取 扱 う 露 店 等 を 出 店 する 者 には 火 災 時 における 被 害 拡 大 防 止 の 観 点 から 火 災 危 険 性 に 対 応 した 消 火 準 備 を 義 務 づける 必 要 がある ウ その 他 必 要 な 対 策 1 関 係 行 政 機 関 等 との 連 携 消 防 機 関 は 火 災 危 険 性 の 高 い 屋 外 イベントについては その 計 画 段 階 から 事 前 打 合 せに 積 極 的 に 参 加 する 等 当 該 イベントの 開 催 に 関 係 する 警 察 道 路 管 理 者 河 川 管 理 者 等 の 関 係 行 政 機 関 及 び 主 催 者 等 イベント 受 託 業 者 イベント 警 備 受 託 業 者 露 店 出 店 団 体 等 の 屋 外 イベント 関 係 者 と 情 報 を 共 有 し 連 携 して 対 応 するべき である 2 注 意 喚 起 屋 外 イベント 会 場 等 で 使 用 される 火 気 器 具 等 煙 火 ガソリン 等 の 危 険 物 は 取 扱 いを 誤 ると 甚 大 な 被 害 が 生 じるおそれがあること から 主 催 者 等 イベント 受 託 業 者 イベント 警 備 受 託 業 者 及 び 消 防 機 関 は 観 客 に 対 し これらがある 場 所 にみだりに 近 づかないよ うにすること 等 の 注 意 喚 起 を 行 うことが 望 ましい また 消 防 庁 は 火 気 器 具 等 煙 火 ガソリン 等 の 危 険 物 は 取 扱 いを 誤 ると 甚 大 な 被 害 が 生 じるおそれがあることを 改 めて 周 知 す るべきである 9

5 今 後 の 火 災 対 策 の 進 め 方 ⑴ 法 令 に 基 づく 規 制 体 系 の 整 備 消 防 庁 は 本 検 討 部 会 で 必 要 とされた 火 災 対 策 については 規 制 の 実 効 性 を 担 保 する 措 置 も 含 めて 早 急 に 検 討 を 行 うべきである その 際 対 象 とする 屋 外 イベント 会 場 等 の 範 囲 ( 観 客 数 が 多 いものや 火 気 器 具 等 を 扱 う 露 店 の 数 が 多 いもの 等 ) 屋 外 イベント 会 場 等 の 防 火 管 理 を 担 う 者 ( 主 催 者 等 火 気 器 具 等 ガソリン 等 の 危 険 物 の 使 用 者 )につい て 十 分 に 実 態 を 踏 まえた 制 度 となるようにすべきである また 規 制 の 体 系 としては 現 行 において 火 気 器 具 等 の 取 扱 い は 消 防 法 施 行 令 の 定 める 基 準 に 基 づき また 煙 火 の 打 上 げ 等 の 届 出 に 関 する 事 項 は 地 方 自 治 法 に 基 づき いずれも 市 町 村 の 火 災 予 防 条 例 で 規 定 していることを 踏 まえるべきである ⑵ 当 面 の 対 応 屋 外 イベントの 主 催 者 等 や 露 店 の 関 係 者 においては 火 気 器 具 等 や 危 険 物 の 適 切 な 取 扱 いや 配 置 についてあらためて 確 認 するとともに 積 極 的 に 消 防 機 関 の 指 導 を 求 め それに 従 い 消 火 準 備 をした 上 で 火 災 予 防 上 安 全 なイベントとなるよう 最 大 限 努 力 することが 期 待 される 消 防 機 関 においては 本 検 討 部 会 が 提 言 した 制 度 が 構 築 されるまでの 間 この 報 告 書 や 消 防 庁 の 通 知 を 踏 まえ 火 災 予 防 上 の 指 導 を 実 施 することが 望 ましい 10

消 防 予 第 321 号 消 防 危 第 155 号 平 成 25 年 8 月 19 日 各 都 道 府 県 消 防 防 災 主 管 部 長 東 京 消 防 庁 各 指 定 都 市 消 防 長 殿 消 防 庁 予 防 課 長 消 防 庁 危 険 物 保 安 室 長 ( 公 印 省 略 ) 多 数 の 観 客 等 が 参 加 する 行 事 に 対 する 火 災 予 防 指 導 等 の 徹 底 について 平 成 25 年 8 月 15 日 京 都 府 福 知 山 市 の 花 火 大 会 会 場 で 多 数 の 死 傷 者 を 出 す 火 災 が 発 生 しました( 別 紙 1 参 照 ) 当 庁 においては 火 災 発 生 後 直 ちに 職 員 を 現 地 に 派 遣 し 関 係 機 関 とも 協 力 の 上 火 災 原 因 調 査 を 行 っているところです 花 火 大 会 夏 祭 り 秋 祭 り 等 の 多 数 の 観 客 等 が 参 加 する 行 事 において 火 災 が 発 生 すると 被 害 が 甚 大 となるおそれがあります 特 に 火 気 を 使 用 する 屋 台 等 における 防 火 安 全 対 策 が 極 めて 重 要 であり 使 用 される 火 気 の 中 でも ガソリ ン 等 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いについては 細 心 の 注 意 が 必 要 です つきましては 同 様 の 事 故 を 防 止 するため 多 数 の 観 客 等 が 参 加 する 行 事 の 開 催 を 把 握 した 際 は 事 前 に 関 係 者 に 火 災 予 防 上 の 指 導 を 実 施 するとともに 積 極 的 に 現 地 におもむき 露 店 業 者 等 に 対 し 特 に 下 記 の 事 項 に 留 意 の 上 火 災 予 防 上 の 指 導 を 実 施 するようお 願 いいたします なお 消 防 庁 ホームページでは 本 火 災 を 踏 まえたガソリンの 安 全 な 取 扱 い に 関 する 啓 発 資 料 ( 別 紙 2 参 照 )をまとめましたので 関 係 者 への 指 導 等 に 御 活 用 ください 各 都 道 府 県 消 防 防 災 主 管 部 長 にあっては 貴 都 道 府 県 内 の 市 町 村 ( 消 防 の 事 務 を 処 理 する 一 部 事 務 組 合 等 を 含 む )に 対 してもこの 旨 周 知 いただきますよ うお 願 いします なお 本 通 知 は 消 防 組 織 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 226 号 ) 第 37 条 の 規 定 に 基 づ く 助 言 として 発 出 するものであることを 申 し 添 えます

記 1 ガソリン 等 の 貯 蔵 取 扱 いへの 指 導 に 係 る 留 意 事 項 (1)ガソリンの 火 災 危 険 性 に 関 する 周 知 火 気 を 使 用 する 屋 台 等 においてガソリン 等 の 危 険 物 の 貯 蔵 取 扱 いを 行 う 場 合 は 当 該 施 設 の 関 係 者 に 対 して ガソリンは 引 火 点 が 約 -40 と 低 く 可 燃 性 蒸 気 が 床 面 に 沿 って 広 範 囲 に 拡 大 する 特 性 を 有 することから タンク や 金 属 製 容 器 等 の 開 口 部 が 開 いていたりガソリンが 漏 えいすると 当 該 場 所 から 離 れた 位 置 にある 火 気 高 温 部 静 電 気 等 により 容 易 に 火 災 に 至 る 危 険 性 があることについて 改 めて 周 知 されたいこと (2) 金 属 製 容 器 の 保 管 時 の 注 意 事 項 ガソリンは 電 気 の 不 良 導 体 ( 静 電 気 が 蓄 積 しやすい 液 体 )なので 消 防 法 令 に 適 合 した 金 属 製 容 器 等 で 貯 蔵 取 扱 いを 実 施 すること その 場 合 においても 火 気 や 高 温 部 から 離 れた 直 射 日 光 の 当 たらない 通 気 性 の 良 い 床 面 で 保 管 すること (3)ガソリンを 注 油 する 際 の 注 意 事 項 ガソリンの 漏 れや 溢 れが 起 きると 容 易 に 火 災 に 至 る 危 険 性 があることから 漏 れや 溢 れが 生 じないように 細 心 の 注 意 を 払 うとともに 開 口 前 の 圧 力 調 整 弁 の 操 作 等 容 器 の 取 扱 説 明 書 等 に 従 って 適 正 に 取 り 扱 うこと 発 電 機 の 稼 働 中 には 断 じて 注 油 しないこと なお 特 に 夏 季 においては ガソリン 温 度 が 上 がってガソリンの 蒸 気 圧 が 高 くなる 可 能 性 があることから その 取 扱 いに 当 たっては 吹 きこぼしが 起 こ らないように 注 意 すること 2 火 気 器 具 を 使 用 する 屋 台 等 への 指 導 に 係 る 留 意 事 項 火 災 予 防 条 例 で 定 める 事 項 に 加 え 屋 台 等 でガスこんろ 等 を 使 用 する 場 合 は 消 火 器 を 設 置 するとともに ガス 漏 れを 防 ぐため ゴムホース 等 は 器 具 との 接 続 部 分 をホースバンド 等 で 締 め 付 けるとともに 適 正 な 長 さで 取 り 付 け ひび 割 れ 等 の 劣 化 がないか 点 検 すること また プロパンガスボンベを 使 用 する 場 合 は 直 射 日 光 の 当 たらない 通 気 性 の 良 い 場 所 に 設 置 し 転 倒 しないよう 鎖 等 で 固 定 すること < 問 い 合 わせ 先 > 消 防 庁 予 防 課 福 井 増 沢 電 話 :03-5253-7523 消 防 庁 危 険 物 保 安 室 三 浦 鈴 木 中 嶋 電 話 :03-5253-7524

別 紙 1 京 都 府 福 知 山 市 花 火 大 会 火 災 消 防 庁 災 害 対 策 室 平 成 25 年 8 月 19 日 1 9 時 3 0 分 現 在 1 発 生 日 時 等 発 生 時 刻 : 平 成 25 年 8 月 15 日 19 時 28 分 頃 覚 知 時 刻 : 平 成 25 年 8 月 15 日 19 時 29 分 鎮 火 時 刻 : 平 成 25 年 8 月 15 日 19 時 40 分 2 発 生 場 所 住 所 : 京 都 府 福 知 山 市 由 良 川 左 岸 ( 音 無 瀬 橋 下 流 約 60m) 3 死 傷 者 死 者 3 人 ( 男 性 2 人 女 性 1 人 ) その 他 の 負 傷 者 56 人 (うち 重 症 16 人 中 等 症 14 人 軽 症 26 人 ) 4 火 災 の 概 要 等 露 天 商 店 舗 が 発 電 機 に 使 用 していたガソリンの 火 災 により 負 傷 者 が 多 数 発 生 したもの 火 災 原 因 の 詳 細 を 調 査 中 5 消 防 機 関 等 の 活 動 状 況 現 場 警 戒 で 待 機 していた 福 知 山 市 消 防 団 が 消 火 活 動 を 実 施 福 知 山 市 消 防 本 部 は 火 災 による 負 傷 者 を 救 急 車 6 台 指 揮 隊 車 1 台 市 役 所 大 型 バス1 台 で 搬 送 (ほか 警 察 車 両 1 台 も 搬 送 を 実 施 ) 6 消 防 庁 の 対 応 8 月 15 日 21 時 45 分 京 都 府 から 第 1 報 受 領 23 時 30 分 京 都 府 から 第 2 報 受 領 消 防 庁 危 険 物 保 安 室 において 危 険 物 保 安 室 長 を 長 とする 災 害 対 策 室 を 設 置 し 情 報 収 集 を 実 施 中 8 月 16 日 1 時 03 分 京 都 府 から 第 3 報 を 受 領 10 時 00 分 現 地 調 査 のため 消 防 庁 職 員 2 名 及 び 消 防 研 究 センター 職 員 4 名 を 派 遣 ( 消 防 法 第 35 条 の3の2の 規 定 に 基 づく 消 防 庁 長 官 の 火 災 原 因 調 査 ) 8 月 17 日 21 時 18 分 京 都 府 から 第 4 報 を 受 領 8 月 19 日 13 時 00 分 京 都 府 から 第 5 報 を 受 領 各 都 道 府 県 消 防 防 災 主 管 部 長 等 あてに 消 防 庁 予 防 課 長 及 び 危 険 物 保 安 室 長 から

多 数 の 観 客 等 が 参 加 する 行 事 に 対 する 火 災 予 防 指 導 等 の 徹 底 について ( 平 成 25 年 8 月 19 日 付 け 消 防 予 第 321 号 消 防 危 第 155 号 )を 通 知 通 知 が 掲 載 されている 消 防 庁 ホームページURL http://www.fdma.go.jp/bn/2013/ 19 時 20 分 京 都 府 から 第 6 報 を 受 領 < 連 絡 先 > 消 防 庁 危 険 物 保 安 室 三 浦 鈴 木 黒 木 TEL:03-5253-7524 FAX:03-5253-7534

福 知 山 市 花 火 大 会 火 災 を 踏 まえた イベント 会 場 等 におけるガソリンの 貯 蔵 取 扱 い 時 の 留 意 事 項 別 紙 2 ガソリンの 特 性 引 火 点 は-40 程 度 と 低 く 極 めて 引 火 しやすい 揮 発 しやすく その 蒸 気 は 空 気 より 約 3~4 倍 重 いので 滞 留 しや すく 可 燃 性 の 雰 囲 気 が 広 範 囲 に 形 成 されやすい 電 気 の 不 良 導 体 であるため 流 動 等 の 際 に 発 生 した 静 電 気 が 蓄 積 し やすい 貯 蔵 取 扱 い 時 の 留 意 事 項 ガソリンを 取 り 扱 っている 周 辺 で 火 気 や 火 花 を 発 する 機 械 器 具 等 を 用 いな い 例 えばガソリンを 取 り 扱 っている 場 所 から1m 離 れた 場 所 に 置 かれた 洗 濯 機 で 火 災 に 至 った 事 例 や 火 気 や 火 花 がなくても 人 体 に 蓄 積 された 静 電 気 で 火 災 に 至 った 事 例 が 報 告 されており ガソリンを 取 り 扱 う 場 合 は 細 心 の 注 意 を 払 わないと 容 易 に 火 災 に 至 る 危 険 性 があります 静 電 気 による 着 火 を 防 止 するためには 金 属 製 容 器 で 貯 蔵 するとともに 地 面 に 直 接 置 くなど 静 電 気 の 蓄 積 を 防 ぐ 必 要 があります また 消 火 器 を 必 ず 準 備 しましょう ガソリン 容 器 からガソリン 蒸 気 が 流 出 しないように 容 器 は 密 栓 するととも に ガソリンの 貯 蔵 や 取 扱 いを 行 う 場 所 は 火 気 や 高 温 部 から 離 れた 直 射 日 光 の 当 たらない 通 風 換 気 の 良 い 場 所 とすることが 必 要 です 特 に 夏 期 に おいてはガソリン 温 度 が 上 がってガソリン 蒸 気 圧 が 高 くなる 可 能 性 があること に 留 意 しましょう 取 扱 いの 際 には 開 口 前 の 圧 力 調 整 弁 の 操 作 等 取 扱 説 明 書 等 に 書 か れた 容 器 の 操 作 方 法 に 従 い こぼれ あふれ 等 がないよう 細 心 の 注 意 を 払 いましょう 万 一 流 出 させてしまった 場 合 には 少 量 であっても 回 収 除 去 を 行 うとともに 周 囲 の 火 気 使 用 禁 止 や 立 入 りの 制 限 等 が 必 要 です 衣 服 や 身 体 に 付 着 した 場 合 は 直 ちに 衣 服 を 脱 いで 大 量 の 水 と 石 けんで 洗 い 流 しましょ う ガソリン 使 用 機 器 の 取 扱 説 明 書 等 に 記 載 された 安 全 上 の 留 意 事 項 を 厳 守 し 特 にエンジン 稼 働 中 の 給 油 は 絶 対 に 行 わないようにしましょう ガソリンの 貯 蔵 に 適 した 容 器 の 例 ( 金 属 製 容 器 であることが 必 要 ) ガソリンの 貯 蔵 に 適 さない 容 器 の 例 ( 樹 脂 製 容 器 は 火 災 危 険 性 が 高 い)

平 成 25 年 9 月 13 日 危 険 物 保 安 技 術 協 会 ガソリン 携 行 缶 の 使 用 上 の 注 意 事 項 に 関 する 検 討 会 の 結 果 概 要 平 成 25 年 9 月 12 日 危 険 物 保 安 技 術 協 会 ( 以 下 KHK という )におい て 実 施 した 標 記 検 討 会 において 下 記 のことを 推 進 することとなりましたので 検 討 結 果 概 要 として 公 表 します 記 1 ガソリン 携 行 缶 ユーザーが 特 に 注 意 すべき 事 項 等 について 現 在 ガソリン 携 行 缶 の 試 験 確 認 を 受 けている 製 造 業 者 及 び 輸 入 業 者 ( 全 12 事 業 者 )がガソリン 携 行 缶 本 体 にシールを 貼 付 して 表 示 している 注 意 事 項 の 内 容 及 び 福 知 山 市 の 花 火 事 故 の 状 況 等 を 考 慮 し ユーザーが 特 に 注 意 す べき 事 項 は 次 の 注 意 事 項 ( 例 )の 内 容 とする また 注 意 事 項 ( 例 )の 内 容 を 表 示 する 場 所 は 概 ねガソリン 携 行 缶 本 体 の 注 油 口 付 近 でユーザーに 目 立 つ 場 所 とする 注 意 事 項 ( 例 ) ガソリンの 噴 出 に 注 意 する 周 囲 の 安 全 を 確 認 する フタを 開 ける 前 にエンジンを 停 止 する フタを 開 ける 前 にエア 抜 きをする 直 射 日 光 のあたる 場 所 や 高 温 の 場 所 で 保 管 はしない 検 討 会 委 員 の 総 意 として 全 てのガソリン 携 行 缶 本 体 に 注 意 事 項 ( 例 )の 内 容 を 表 示 すべきであると 合 意 された 2 KHK 等 の 今 後 の 取 組 み KHK の 試 験 確 認 を 受 けている 製 造 業 者 輸 入 業 者 及 び KHK 等 関 係 機 関 は 消 防 庁 と 連 携 し 注 意 事 項 ( 例 )をガソリン 携 行 缶 本 体 に 表 示 する 次 の 取 組 みを 推 進 していくこととする (1) 今 後 新 たに 製 造 等 するガソリン 携 行 缶 への 対 応 注 意 事 項 ( 例 )の 内 容 等 を 記 載 したシールを 製 造 業 者 及 び 輸 入 業 者 の 責 任 において 作 成 し 工 場 出 荷 前 にガソリン 携 行 缶 本 体 に 貼 付 する

(2) 工 場 から 出 荷 されている 販 売 前 ( 流 通 倉 庫 保 管 品 及 び 販 売 店 在 庫 品 )の ガソリン 携 行 缶 への 対 応 注 意 事 項 ( 例 )を 記 載 したひな 形 ( 案 )シールを 製 造 業 者 輸 入 業 者 及 び 関 係 機 関 が 作 成 し 顧 客 へ 販 売 する 前 にガソリン 携 行 缶 本 体 に 貼 付 する 等 の 仕 組 みを 消 防 庁 と 連 携 し 構 築 する 注 意 事 項 ( 例 )のひな 形 概 ね 8cm 程 度 概 ね 13cm 程 度 総 務 省 消 防 庁 からは 本 検 討 会 の 提 言 を 踏 まえ 幅 広 く 業 界 団 体 等 を 通 じ てガソリン 携 行 缶 の 製 造 メーカー 輸 入 業 者 販 売 業 者 等 に 対 し 携 行 缶 本 体 への 注 意 事 項 の 表 示 について 要 請 するとともに 既 にユーザーの 手 元 にあ るガソリン 携 行 缶 等 についても 同 様 の 表 示 がなされるような 取 組 みについて 関 係 機 関 と 相 談 して 進 めていきたい 旨 の 発 言 がありました 問 合 せ 先 危 険 物 保 安 技 術 協 会 業 務 部 担 当 ; 山 本 杉 山 佐 藤 TEL 03-3436-2353 FAX 03-3436-2251

報 道 資 料 危 険 物 保 安 技 術 協 会 平 成 25 年 9 月 9 日 ガソリン 携 行 缶 の 使 用 上 の 注 意 事 項 に 関 する 検 討 会 の 開 催 先 般 京 都 府 福 知 山 市 の 花 火 大 会 会 場 で 死 傷 者 を 出 す 火 災 事 故 が 発 生 し その 火 災 原 因 については 消 防 庁 及 び 消 防 機 関 において 調 査 中 ですが 発 電 機 にガソリンを 注 入 す るため 携 行 缶 のエア 抜 きをせずに 注 ぎ 口 を 開 けた 途 端 ガソリンが 霧 状 に 噴 出 し 火 災 に 至 ったと 報 道 されています このことから ガソリン 携 行 缶 の 試 験 確 認 業 務 を 実 施 している 機 関 (KHK)といた しましては 同 様 の 事 故 を 防 止 するため 携 行 缶 でガソリンを 扱 う 際 に 使 用 者 が 注 意 し なければならない 事 項 及 びその 表 示 方 法 等 について 標 記 検 討 会 を 開 催 し 検 討 すること といたしましたのでお 知 らせします 1 日 時 平 成 25 年 9 月 12 日 ( 木 ) 14 時 00 分 2 場 所 危 険 物 保 安 技 術 協 会 大 会 議 室 東 京 都 港 区 虎 ノ 門 4-3-13 ヒューリック 神 谷 町 ビル 3 検 討 内 容 (1) ガソリン 携 行 缶 本 体 に 表 示 すべき 事 項 等 について (2) その 他 検 討 すべき 事 項 4 取 材 に 当 たっての 留 意 事 項 (1) 取 材 を 希 望 される 方 は9 月 11 日 16 時 までに 社 名 氏 名 及 び 連 絡 先 を 下 記 連 絡 先 までご 連 絡 ください (2) カメラ 撮 影 等 は 冒 頭 のみに 限 らせていただきます (3) 当 日 は 検 討 資 料 を 配 付 します (4) その 他 当 日 は 危 険 物 保 安 技 術 協 会 職 員 の 指 示 に 従 うようお 願 いします 連 絡 先 危 険 物 保 安 技 術 協 会 担 当 : 業 務 課 長 杉 山 総 務 課 長 西 澤 :03-3436-2353 FAX :03-3436-2251

ガソリン 携 行 缶 の 使 用 上 の 注 意 事 項 に 関 する 検 討 会 委 員 名 簿 職 名 座 長 委 員 所 属 氏 名 諏 訪 東 京 理 科 大 学 教 授 須 川 修 身 総 務 省 消 防 庁 危 険 物 保 安 室 課 長 補 佐 三 浦 宏 消 防 大 学 校 消 防 研 究 センター 技 術 部 長 山 田 常 圭 東 京 消 防 庁 予 防 部 危 険 物 課 長 山 口 克 己 川 崎 市 消 防 局 予 防 部 危 険 物 課 長 高 橋 俊 勝 京 都 市 消 防 局 予 防 部 指 導 課 長 世 木 智 全 国 消 防 長 会 事 業 部 長 樋 口 孝 利 石 油 連 盟 技 術 環 境 安 全 部 参 与 水 上 博 文 全 国 石 油 商 業 組 合 連 合 会 環 境 安 全 対 策 グループ 木 元 和 夫 一 般 社 団 法 人 日 本 ドゥ イット ユアセルフ 協 会 事 務 局 長 大 津 直 也 危 険 物 保 安 技 術 協 会 企 画 部 長 川 田 等 危 険 物 保 安 技 術 協 会 業 務 部 長 山 本 豊

露 店 の 開 設 に 関 する 届 出 の 規 定 状 況 ( 東 京 消 防 庁 政 令 指 定 都 市 ) 参 考 資 料 3 消 防 本 部 名 条 例 規 制 有 無 備 考 消 防 活 動 上 支 障 がある 露 店 を 開 設 する 場 合 その 行 為 者 に 対 し 1 東 京 消 防 庁 有 届 出 を 義 務 付 けている 2 札 幌 市 消 防 局 無 3 仙 台 市 消 防 局 無 4 さいたま 市 消 防 局 無 5 千 葉 市 消 防 局 無 6 横 浜 市 消 防 局 無 7 川 崎 市 消 防 局 有 8 相 模 原 市 消 防 局 無 9 新 潟 市 消 防 局 有 10 浜 松 市 消 防 局 無 11 静 岡 市 消 防 局 無 12 名 古 屋 市 消 防 局 無 13 京 都 市 消 防 局 有 14 大 阪 市 消 防 局 有 15 堺 市 消 防 局 無 16 神 戸 市 消 防 局 無 17 岡 山 市 消 防 局 無 18 広 島 市 消 防 局 無 19 福 岡 市 消 防 局 無 20 北 九 州 市 消 防 局 有 21 熊 本 市 消 防 局 無 6/15 消 防 活 動 上 支 障 がある 露 店 を 開 設 する 場 合 その 行 為 者 に 対 し 届 出 を 義 務 付 けている 消 防 活 動 上 支 障 がある 露 店 を 開 設 する 場 合 その 行 為 者 に 対 し 届 出 を 義 務 付 けている 消 防 活 動 上 支 障 がある 露 店 を 開 設 する 場 合 その 行 為 者 に 対 し 届 出 を 義 務 付 けている 消 防 活 動 上 支 障 がある 露 店 を 開 設 する 場 合 その 行 為 者 に 対 し 届 出 を 義 務 付 けている 消 防 活 動 上 支 障 がある 露 店 を 開 設 する 場 合 その 行 為 者 に 対 し 届 出 を 義 務 付 けている

雑 踏 警 備 について 雑 踏 警 備 の 概 要 参 考 資 料 4 参 考 文 献 : 雑 踏 警 備 の 手 引 き( 発 刊 : 兵 庫 県 警 察 ) 雑 踏 警 備 とは 祭 礼 花 火 大 会 その 他 の 行 事 等 の 開 催 により 特 定 の 場 所 に 不 特 定 多 数 の 人 が 一 時 的 に 集 まることによ り 事 故 若 しくは 混 乱 等 が 発 生 するおそれがある 場 合 において 部 隊 活 動 により 事 故 交 通 の 規 制 等 の 諸 活 動 を 行 うもの 雑 踏 警 備 の 対 象 法 令 上 警 備 対 象 に 明 確 な 定 めはないが 雑 踏 による 事 故 の 発 生 するおそれのない 軽 微 なものを 除 き おおむね 対 象 は 次 のとおりとされている ( 種 別 ) 祭 礼 花 火 大 会 各 種 イベント スポーツ 競 技 公 営 競 技 その 他 多 数 の 人 が 集 まる 催 し 物 ( 花 見 等 ) 警 察 機 関 警 察 法 第 2 条 第 1 項 警 察 は 個 人 の 生 命 身 体 及 び 財 産 の 保 護 に 任 じ 犯 罪 の 予 防 鎮 圧 及 び 捜 査 被 疑 者 の 逮 捕 交 通 の 取 締 その 他 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 当 ることをもつてその 責 務 とする 警 備 計 画 の 概 念 参 集 者 の 利 便 を 尊 重 しつつ 雑 踏 による 混 乱 を 適 切 に 整 理 し 事 故 を 未 然 に 防 止 すること 主 催 者 側 への 指 導 助 言 自 主 警 備 計 画 の 提 出 主 催 者 等 警 備 の 一 部 を 委 託 警 備 業 を 行 う 事 業 所 等 警 備 業 法 第 2 条 第 1 項 第 2 号 この 法 律 において 警 備 業 務 とは 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 する 業 務 であつて 他 人 の 需 要 に 応 じて 行 うものをいう 2. 人 若 しくは 車 両 の 雑 踏 する 場 所 又 はこれ らの 通 行 に 危 険 のある 場 所 における 負 傷 等 の 事 故 の 発 生 を 警 戒 し 防 止 する 業 務 警 備 計 画 の 概 念 会 場 等 の 安 全 許 容 人 数 を 確 認 の 上 迂 回 路 避 難 場 所 警 備 員 の 配 置 広 報 手 段 等 について 雑 踏 事 故 を 防 止 するため ことを 基 本 参 考 : 兵 庫 県 警 では 警 察 本 部 地 域 部 と 協 議 を 行 う 場 合 の 目 安 として 一 日 当 たりの 人 出 予 想 が10 万 人 以 上 の 行 事 等 を 掲 げている 関 係 機 関 救 急 医 療 機 関 交 通 機 関 ( 鉄 道 バス) 消 防 機 関 海 上 保 安 庁 電 力 電 話 会 社 レッカー 会 社 等 火 気 器 具 に 対 する 火 災 予 防 を 含 めて 実 施 しているわけではない 関 係 機 関 への 要 請