3.7 作 業 員 の 労 働 安 全 管 理 に 関 する 手 引 き 3.7.1 計 画 策 定 除 染 作 業 計 画 の 策 定 にあたっては, 作 業 員 の 安 全 健 康 の 確 保 及 び 放 射 線 被 ばくの 低 減 を 図 る ため, 以 下 の 内 容 に 留 意 して 作 業 計 画 を 立 案 する 必 要 がある 計 画 策 定 の 際 の 策 定 項 目 につい て 以 下 に 抽 出 する < 計 画 策 定 にあたり 盛 り 込 むべき 事 項 > 1 作 業 安 全 監 理 員 及 び 作 業 員 の 教 育 作 業 手 順 の 作 成 と 周 知 現 地 不 安 全 設 備 の 事 前 確 認 と 災 害 防 止 措 置 の 実 施 2 健 康 管 理 作 業 員 の 健 康 管 理 熱 中 症 災 害 防 止 3 放 射 線 管 理 放 射 線 管 理 の 基 本 と 体 制 放 射 線 管 理 における 作 業 管 理 除 染 作 業 における 放 射 線 防 護 装 備 除 染 作 業 における 物 品 の 移 動 管 理 3.7.2 仕 様 書 作 成 発 注 者 が 作 業 員 の 労 働 安 全 管 理 を 依 頼 する 場 合 は, 労 働 安 全 衛 生 法, 電 離 放 射 線 障 害 防 止 規 則, 除 染 電 離 則 及 びその 他 関 係 法 令 の 趣 旨 を 尊 重 し, 作 業 内 容 を 十 分 に 検 討 した 上 で 作 業 員 の 安 全 健 康 及 び 放 射 線 被 ばく 低 減 対 策 を 定 める 必 要 がある 仕 様 書 に 特 に 盛 り 込 むべき 事 項 につ いて 以 下 に 整 理 するとともに, 監 理 する 上 での 注 意 点 を 記 載 する また, 各 除 染 作 業 現 場 において 作 業 員 の 安 全 健 康 を 確 保 するため, 既 存 の 安 全 関 係 法 令 との 関 係 が 理 解 できるように 安 全 管 理 のポイント 確 認 を 整 備 した 作 業 安 全 チェックリストを 表 3.71 に 示 す 1 作 業 安 全 a. 監 理 員 及 び 作 業 員 の 教 育 初 めて 除 染 作 業 に 携 わる 監 理 員, 作 業 員 に 対 する 安 全 教 育 が 重 要 である 安 全 管 理 面 から 除 染 作 業 はどのような 点 について 注 意 して 作 業 をするか, 監 理 員, 作 業 員 に 十 分 理 解 させる 必 要 がある b. 作 業 手 順 の 作 成 と 周 知 本 除 染 モデル 実 証 事 業 や 過 去 の 類 似 作 業 で 発 生 した 災 害 事 例 をもとに, 現 場 実 態 を 踏 まえ た 作 業 手 順 や 現 場 ルールを 設 定 する 必 要 がある また, 作 業 開 始 前 までに 作 業 手 順 を 作 業 員 に 確 実 に 周 知 することも 重 要 となる c. 現 地 不 安 全 設 備 の 事 前 確 認 と 災 害 防 止 措 置 の 実 施 作 業 開 始 前 までに, 作 業 場 所 における 設 備 道 路, 電 線 等 の 不 安 全 状 態 を 確 認 し, 事 前 に 対 応 方 法 を 決 定 しておくことが 必 要 となる また, 除 染 作 業 中 においては, 他 の 作 業 員 を 監 視 すべき 職 長 自 身 が 作 業 をしていると, 作 業 員 に 目 が 行 き 届 かなくなるため, 職 長 自 身 が 634
作 業 しないで 作 業 員 を 監 視 することが 重 要 である 監 視 の 具 体 例 として, 草 刈 機 を 使 用 する 除 染 作 業 にあっては, 作 業 員 の 間 隔 が 近 くならないように 注 意 する 除 染 モデル 実 証 事 業 の 現 場 で 取 り 組 んだ 上 空 電 線 等 の 接 触 防 止 対 策 事 例 を 図 3.71~2 に 示 す 図 3.71 上 空 注 意 の 表 示 図 3.72 電 線 注 意 表 示 2 健 康 管 理 a. 作 業 員 の 健 康 管 理 新 規 入 場 者 教 育 時 に, 雇 い 入 れ 時 健 康 診 断 の 実 施 状 況 を 確 認 するとともに, 持 病 の 有 無 等 現 在 の 健 康 状 態 を 確 認 する 必 要 がある また, 作 業 開 始 前 に 作 業 員 の 体 調 血 圧 睡 眠 不 足 風 邪 下 痢 二 日 酔 い 朝 食 の 未 摂 取 等 を 確 認 し, 必 要 に 応 じて 作 業 分 担 の 変 更 や 休 ませることが 必 要 となる 除 染 モデル 実 証 事 業 の 現 場 における 健 康 管 理 面 での 取 り 組 み 事 例 として, 朝 礼 時 のラジオ 体 操 実 施 状 況 を 図 3.73 に,また,スクリーニングポイント 内 の 血 圧 測 定 器 の 設 置 状 況 を 図 3.74 に 示 す 図 3.73 朝 礼 時 のラジオ 体 操 図 3.74 スクリーニングポイント 内 の 血 圧 測 定 器 b. 熱 中 症 災 害 防 止 モデル 実 証 事 業 は 冬 期 の 作 業 であったが, 夏 期 の 作 業 では, 熱 中 症 災 害 防 止 も 大 きな 課 題 となる 熱 中 症 災 害 の 防 止 には,1 作 業 環 境 管 理,2 作 業 管 理,3 健 康 管 理 について 予 防 対 策 を 行 う 必 要 がある 635
1 作 業 環 境 管 理 熱 中 症 計,WBGT 計 熱 中 症 指 数 モニター 及 び 熱 中 症 予 防 情 報 サイト 環 境 省 : http://www.nies.go.jp/health/heatstroke/index.html 等 における 暑 さ 指 数 予 報 を 活 用 した 作 業 環 境 管 理 を 実 施 する 熱 中 症 計 の 例 を 図 3.75 に 示 す また,WBGT 計 の 例 を 図 3.76 に 示 す 高 温 多 湿 作 業 場 所 の 近 傍 に 休 憩 場 所 を 設 ける 図 3.75 熱 中 症 計 図 3.76 WBGT 計 熱 中 症 指 数 モニター 2 作 業 管 理 作 業 の 状 況 などに 応 じて 作 業 時 間 の 短 縮 やシフト,こまめな 休 憩 1 時 間 程 度 に1 回 および 水 分 塩 分 スポーツドリンク 経 口 保 水 液 塩 飴 等 を 摂 取 する 保 冷 剤, 首 筋 日 よけ,クールベスト 等, 高 体 温 化 の 予 防 対 策 を 実 施 する 図 3.77 参 照 図 3.77 クールベスト 例 3 健 康 管 理 十 分 な 睡 眠 をとること 睡 眠 時 間 は,5 時 間 以 上 であることが 望 ましい 朝 食 等, 食 事 及 び 充 分 な 水 分 を 摂 取 する 熱 中 症 と 因 果 関 係 の 高 い 持 病 糖 尿 病 高 血 圧 症 腎 不 全 下 痢 等 のある 作 業 員 は, 作 業 責 任 者 へ 持 病 がある 旨 を 伝 え, 作 業 責 任 者 は 熱 中 症 防 止 への 配 慮 作 業 場 所 または 作 業 内 容 の 変 更, 休 憩 頻 度 を 多 くして 水 分 を 摂 らせる 等 を 実 施 する 表 3.71 作 業 安 全 チェックリスト チェックポイント 関 係 法 令 新 規 入 場 者 教 育 は 実 施 されているか 雇 入 時 の 健 康 診 断 が 実 施 されているか 安 衛 則 43 条 作 特 定 業 務 の 定 期 健 康 診 断 を 実 施 しているか 安 衛 則 45 条 業 員 作 業 員 の 経 験 を 確 認 しているか 管 経 験, 年 齢 に 応 じた 作 業 員 配 置 か 安 衛 法 62 条 理 送 り 出 し 教 育 を 元 請 が 確 認 しているか 朝 礼 で 作 業 員 の 健 康 状 態 を 確 認 しているか 予 定 外 作 業 発 生 時 の 対 応 ルールが 明 確 で, 作 業 員 まで 周 知 されている か 体 管 安 制 理 全 TBMKYを 実 施 しているか, 内 容 は 適 切 か 危 険 表 示, 注 意 標 識 等 の 提 示 は 適 切 か 636
安 全 管 理 体 制 具 保 等 護 作 業 通 路 等 防 火 足 場, 脚 立, 梯 子 墜 落 防 止 崩 掘 壊 削 防 作 止 業 防 感 止 電 チェックポイント 各 工 種 の 監 視 員 の 配 置 は 適 切 か 各 種 作 業 主 任 者 の 選 任, 表 示 をしているか 作 業 員 の 把 握, 健 康 管 理 をしているか 作 業 前 に 工 具, 機 械 類 の 点 検 をしているか 安 全 計 画 書 他, 関 係 書 類 が 現 場 事 務 所 に 配 備 されているか 緊 急 連 絡 体 制 が 作 業 員 までわかるように 現 地 に 表 示 されているか 作 業 員 の 服 装 は, 作 業 に 適 しているか 安 全 帽 の 着 用, 使 用 状 態 は 良 いか 防 護 マスク, 防 護 服, 防 水 措 置 等 を 行 い, 作 業 をしているか 作 業 区 画, 立 入 禁 止 柵 の 設 置 は 適 切 か 安 全 通 路 の 確 保, 表 示 は 良 いか 作 業 箇 所, 通 路 等 の 照 度 は 十 分 か 飛 散 防 止 対 策 は 適 切 か 埋 設 物 の 調 査 防 護 を 実 施 しているか 資 機 材 の 整 理 整 頓 がされているか 作 業 区 画 内 に 関 係 者 以 外 の 人 車 両 が 入 っていないか 火 元 取 扱 責 任 者 を 定 めているか 消 火 器 の 設 置, 表 示 は 適 切 か 引 火 性 油 脂, 可 燃 性 ガス 等 の 取 扱 は 適 切 か 喫 煙 所 の 設 置, 表 示 は 良 いか ボンベの 空 充 填 の 表 示 はされているか 高 さ 2m 以 上 で 墜 落 の 危 険 のある 場 合 は 作 業 床 を 設 置 しているか 作 業 床 の 端 部 開 口 部 含 むには 囲 い, 手 摺, 覆 い 等 を 設 置 している か 困 難 な 場 合 は 防 網 を 張 り, 安 全 帯 を 使 用 高 さ 2m 以 上 の 場 所 では 安 全 帯 の 取 付 設 備 を 設 置 し, 異 常 の 有 無 を 随 時 確 認 しているか スレート 屋 根 の 作 業 では 歩 み 板 を 設 け, 防 網 を 張 っているか 高 さまたは 深 さが 1.5m を 超 えるときは 昇 降 設 備 を 設 置 しているか 移 動 梯 子 は 転 倒 防 止 の 措 置 をしているか 脚 立 の 構 造, 材 質 と 開 き 止 め 金 具 は 良 いか 仮 設 通 路 は, 高 さ 85cm 以 上 の 手 摺, 中 さん35cm~50cmを 設 置 し ているか 鋼 管 足 場 の 材 料 は JIS 規 格 に 適 合 しているか 足 場 の 構 造 と 載 荷 荷 重 表 示 は 良 いか 作 業 床 の 構 造 と 床 上 の 整 理 整 頓 は 良 いか 高 さ 2m 以 上 では 足 場 は 3 点 支 持, 隙 間 3cm 以 下, 重 ね 長 20cm 以 上, 幅 40cm 以 上 足 場 の 組 立 解 体 に 当 たっては 手 順 を 作 業 員 まで 周 知 しているか 立 入 り 禁 止 措 置 高 さ 5m 以 上 の 足 場 の 設 置 では, 作 業 主 任 者 を 配 置 しているか 強 風, 大 雨, 大 雪 及 び 地 震 等 の 後 に 足 場 の 点 検 を 実 施 しているか 鋼 管 足 場 では,ベース 金 具 及 び 敷 板, 根 がらみを 的 確 に 設 置 している か 掘 削 箇 所 の 地 山 状 況 を 確 認 しているか 地 質, 湧 水, 埋 設 物 等 掘 削 面 の 勾 配 は 土 質 に 応 じた 安 全 な 勾 配 となっているか 法 面, 法 肩 に 亀 裂 がないか 法 肩 付 近 に 重 量 物 を 置 いていないか 土 石 落 下 転 落 防 止 柵 を 設 置 してあるか 作 業 前, 大 雨 等 の 後, 堀 山 周 辺 の 点 検 を 行 っているか 重 機 運 搬, 掘 削, 積 込 機 械 の 運 行 経 路 を 明 確 にし, 作 業 員 に 周 知 しているか 掘 削 機 械 が 作 業 員 の 作 業 箇 所 に 後 進 で 接 近 するときや 転 落 の 恐 れの あるときは, 誘 導 員 を 配 置 しているか 充 電 部 に 接 近 近 接 の 箇 所 は, 感 電 防 止 の 囲 いまたは 絶 縁 覆 いを 設 け ているか 関 係 法 令 安 衛 則 16,18 条 安 衛 則 540 条 安 衛 則 541 条 安 衛 則 544 条 安 衛 則 291 条 安 衛 則 265 条 安 衛 則 279 条 安 衛 則 263 条 安 衛 則 518 条 安 衛 則 519 条 安 衛 則 521 条 安 衛 則 524 条 安 衛 則 526 条 安 衛 則 527 条 安 衛 則 528 条 安 衛 則 552 条 安 衛 則 560 条 安 衛 則 562 条 安 衛 則 563 条 安 衛 則 564 条 安 衛 則 565 条 安 衛 則 567 条 安 衛 則 570 条 安 衛 則 355 条 安 衛 則 356 条 安 衛 則 361 条 安 衛 則 358 条 安 衛 則 364 条 安 衛 則 365 条 安 衛 則 329 条 637
感 電 防 止 車 両 系 建 設 機 械 高 所 作 業 車 移 動 式 ク レ ー ン 伐 採 チ ェ ー ン ソ ー 除 草 刈 払 機 チェックポイント 関 係 法 令 架 空 送 電 線 等 の 近 接 作 業 では 感 電 防 止 対 策 を 実 施 しているか 安 衛 則 349 条 電 気 機 械 器 具 等 は 使 用 前 点 検 を 実 施 しているか 安 衛 則 352 条 溶 接 器 に 自 動 電 撃 防 止 措 置 があるか 安 衛 則 332 条 分 電 盤, 使 用 機 器 にアースを 取 り 付 けているか 安 衛 則 333 条 車 両 系 建 設 機 械 の 作 業 計 画 が 作 成 されているか 作 業 計 画 は 作 業 員 まで 周 知 されているか 安 衛 則 155 条 作 業 箇 所 における 制 限 速 度 が 定 めているか10km/h 以 下 は 除 く 安 衛 則 156 条 転 倒 または 転 落 措 置 がとられているか 安 衛 則 157 条 立 入 り 禁 止, 誘 導 員 の 配 置 等, 接 触 防 止 措 置 がとられているか 安 衛 則 158 条 重 機 運 転 者 と 誘 導 員 の 合 図 が 決 められているか 安 衛 則 159 条 運 転 手 が 運 転 席 から 離 れる 場 合 の 措 置 がとられているか エンジンの 停 止,キーを 抜 く 安 衛 則 160 条 作 業 開 始 前 の 点 検 を 実 施 しているか 安 衛 則 170 条 充 電 部 がある 箇 所 では, 重 機 に 接 地 がされているか 安 衛 則 160 条 高 所 作 業 車 の 作 業 計 画 が 作 成 されているか 作 業 計 画 は 作 業 員 まで 周 知 されているか 安 衛 則 194 条 の 9 作 業 指 揮 者 が 定 められているか 安 衛 則 194 条 の 10 転 倒 または 転 落 措 置 がとられているか アウトリガーの 張 出 し, 地 盤 の 不 同 沈 下 防 止 安 衛 則 194 条 の 11 作 業 開 始 前 の 点 検 が 実 施 されているか 安 衛 則 194 条 の 27 有 資 格 者 による 操 作 安 衛 令 20 条 15 バケットへの 乗 降 経 路 上 で, 墜 落 防 止 措 置 を 講 じているか バケット 内 で 安 全 帯 またはセーフティーロープを 使 用 しているか 安 衛 則 194 条 の 22 作 業 車 両 を 使 用 する 際, 輪 止 めが 適 切 に 設 置 されているか 運 転 手 が 運 転 席 から 離 れる 場 合 の 措 置 がとられているか エンジンの 停 止,ブレーキ 安 衛 則 194 条 の 13 定 格 荷 重 が 表 示 されているか クレーン 則 70 条 の 2 作 業 開 始 前 の 点 検 が 実 施 されているか クレーン 則 78 条 有 資 格 者 が 操 作 しているか クレーン 則 67 条 アウトリガーの 張 出 し 状 況, 設 置 位 置 は 適 切 か 軟 弱 地 盤 での 敷 鉄 板 使 用 等 クレーン 則 70 条 の 5 合 図 者 及 び 運 転 の 合 図 を 定 めているか クレーン 則 71 条 作 業 範 囲 の 立 入 り 禁 止 措 置 が 明 示 されているか クレーン 則 74 条 強 風 時 の 作 業 中 止 基 準 は 明 確 か 風 速 を 計 測 しているか クレーン 則 74 条 の 3 運 転 手 が 運 転 席 から 離 れる 場 合 の 措 置 がとられているか クレーン 則 75 条 チェーンソーを 用 いる 作 業 では, 特 別 教 育 修 了 者 が 作 業 をしているか 安 衛 則 36 条 8 号 の 2 振 動 工 具 管 理 責 任 者 を 定 めているか 作 業 開 始 前 にチェーンソーの 点 検 をしているか 作 業 計 画 を 作 成 しているか 伐 倒 時 の 退 避 場 所 が 明 確 になっているか 安 衛 則 477 条 伐 木 作 業 箇 所 の 下 方 は 立 入 り 禁 止 となっているか 安 衛 則 481 条 伐 倒 時 の 合 図 を 定 め, 作 業 員 に 周 知 しているか 安 衛 則 479 条 防 振 用 の 厚 手 の 手 袋 等 を 使 用 しているか 法 面 作 業 では, 親 綱, 安 全 帯 等 を 使 用 しているか 法 面 作 業 では, 上 下 作 業 になっていないか 振 動 障 害 防 止 作 業 時 間 等 措 置 は 適 切 か 2 時 間 以 内 または 4 時 間 以 内 振 動 工 具 管 理 責 任 者 を 定 めているか 作 業 開 始 前 に 刈 払 機 の 点 検 をしているか 作 業 範 囲 を 明 確 にし, 関 係 者 以 外 の 立 入 りを 禁 止 しているか 5m 以 内 立 入 り 禁 止 すね 当 てや 防 塵 メガネを 着 用 しているか 638
除 草 刈 払 機 洗 高 浄 圧 研 削 公 衆 環 境 チェックポイント 防 振 用 の 厚 手 の 手 袋 等 を 使 用 しているか 移 動 時 にはエンジンを 停 止 しているか 法 面 作 業 では, 親 綱, 安 全 帯 等 を 使 用 しているか 法 面 作 業 では, 上 下 作 業 になっていないか 作 業 員 に 安 全 衛 生 教 育 を 実 施 しているか 一 連 続 の 作 業 時 間 は 概 ね 30 分 以 内 で,5 分 以 上 の 休 憩 を 設 けているか 振 動 障 害 防 止 作 業 時 間 等 措 置 は 適 切 か2 時 間 以 内 作 業 手 順 が 明 確 になっているか 漏 電 遮 断 器 が 設 置 されているか ノズルマン, 機 械 操 作 者 が 明 確 になっているか 研 削 砥 石 については, 作 業 開 始 前 に 1 分 以 上, 取 り 替 えたときには3 分 以 上 の 試 運 転 を 実 施 しているか 特 別 教 育 を 実 施 しているか 研 削 砥 石 の 取 替 えまたは 試 運 転 切 削 屑 の 飛 散 防 止 措 置 がされているか 歩 行 者, 一 般 車 両 に 対 する 配 慮 区 画 等 は 適 切 か 交 通 整 理 員, 専 任 監 視 員 の 配 置 は 適 切 か 騒 音 振 動 対 策 は 適 切 か 排 水 処 理 は 適 切 か 廃 棄 物 処 理 は 適 切 か 道 路 の 清 掃 状 況 は 良 いか 粉 塵 の 飛 散 防 止 関 係 法 令 管 理 指 針 安 衛 則 333 条 管 理 指 針 安 衛 則 108 条 安 衛 則 36 条 安 衛 則 106 条 安 衛 則 582 条 3 放 射 線 管 理 a. 放 射 線 管 理 の 基 本 と 体 制 放 射 線 下 での 作 業 を 進 めるにあたり, 関 係 法 規 および 法 令 を 遵 守 し, 放 射 線 管 理 に 努 める ことを 基 本 とし, 除 染 電 離 則 に 従 うものとする 作 業 及 び 放 射 線 管 理 の 総 括 責 任 者 である 現 場 代 理 人 の 下 にスタッフとして 放 射 線 管 理 責 任 者 以 下, 放 管 責 任 者 を 設 け, 放 射 線 管 理 業 務 を 統 括 する さらに, 放 管 責 任 者 は 作 業 班 ごとに 作 業 指 揮 者 を 指 名 し, 効 率 的 な 放 射 線 管 理 活 動 を 実 施 する 放 管 責 任 者 は, 除 染 作 業 計 画,および 実 施 する 作 業 に 対 して, 被 ば く 低 減, 放 射 線 防 護 措 置 等 の 観 点 から 管 理, 指 導 する 外 部 被 ばく 線 量 管 理 として, 作 業 エ リアへ 立 入 る 者 は, 放 射 線 個 人 被 ばく 管 理 に 必 要 な 測 定 器 を 着 用 する 内 部 被 ばく 管 理 とし て, 作 業 前,およびその 後 定 期 3ヶ 月 毎, 退 所 時 に,ホールボディカウンターWBC による 測 定 を 行 なう b. 放 射 線 管 理 における 作 業 管 理 作 業 計 画, 放 射 線 管 理 計 画 の 充 実 と 周 知 徹 底 として, 計 画 段 階 で 作 業 責 任 者 と 放 管 員 等 に て 事 前 検 討 を 行 い, 放 射 線 被 ばく 低 減 対 策 諸 事 項 について 現 場 状 況 を 踏 まえた 具 体 的 検 討 を 行 う 放 射 線 管 理 計 画 書 等 に 基 づき, 関 係 者 全 員 参 加 の 事 前 検 討 会 等 にて, 作 業 手 順, 方 法 とともに 放 射 線 被 ばく 低 減 対 策 上 必 要 な 計 画 事 項, 注 意 事 項 を 全 員 に 周 知 徹 底 する 日 々の 作 業 管 理 の 徹 底 として, 日 々のツールボックスミーティングTBMにより, 放 射 線 被 ばく 低 減 対 策 事 項 の 繰 返 し 徹 底 を 図 る 必 要 に 応 じて 作 業 責 任 者 による 現 場 パトロー ルにより 放 射 線 被 ばく 低 減 対 策 実 施 状 況 を 確 認 するとともに, 改 善 指 摘 事 項 を 翌 日 以 降 の 作 業 へ 反 映 させる 空 気 の 乾 燥 等 によりダスト 濃 度 の 上 昇 によって 作 業 現 場 周 辺 の 汚 染 が 拡 大 し, 環 境 線 量 率 の 上 昇 の 恐 れがある 場 合 は 湿 式 工 法 等 の 検 討 をすることにより, 極 力 ダスト 濃 度 の 上 昇 を 防 ぐこととする また,ホットスポットの 除 去 物 の 現 場 保 管 にあたっては,カラーコーンで 囲 い 注 意 表 示 す るなどの 措 置 を 行 い, 作 業 員 が 不 用 意 に 近 づかないようにする 639
c. 除 染 作 業 における 放 射 線 防 護 装 備 体 表 面 汚 染 及 び 内 部 被 ばく 防 止 のために, 作 業 に 応 じて 必 要 な 防 護 装 備 を 着 用 する モニ タリング 及 び 除 染 作 業 実 施 時 の 基 本 装 備 としては, 除 染 電 離 則 において 高 濃 度 汚 染 土 壌 等 50 万 Bq/kg 超 を 取 り 扱 うとした 場 合 であって 高 濃 度 粉 じん 作 業 10mg/m 3 超 である 場 合 にお いては, 身 体 にタイベックスーツ 雨 天 時 はビニール, 顔 にゴーグルと 半 面 マスク, 手 に 綿 手 袋 とゴム 手 袋, 足 に 作 業 専 用 の 靴 長 靴, 汚 染 状 況 により 靴 カバーを 着 用, 防 寒 用 や 滑 り 止 め 用 の 手 袋 を 着 用 する 場 合 は,ゴム 手 袋 の 上 から 着 用 し, 外 す 際 はスクリーニングを 行 う といった 対 応 が 考 えられる これらは, 休 憩 所 の 中 には 持 ち 込 まない パトロール, 監 視 業 務 等, 直 接 作 業 をしない 人 で, 作 業 をしている 近 傍 に 立 ち 入 らない 場 合 は, 身 体 に 作 業 服, 顔 にサージカルマスク, 手 に 綿 手 袋, 足 に 作 業 場 所 専 用 の 靴 または 靴 カバーを 着 用 する な お, 除 染 電 離 則 等 において 必 要 とされる 環 境 の 場 合 については, 直 接 作 業 をしなくても, 森 林 内 を 通 行 し, 土 壌, 草 木 の 飛 散 により 作 業 服 に 汚 染 が 付 着 する 恐 れがある 場 合 はタイベッ クスーツを 着 用 する なお, 防 護 装 備 の 着 用 については, 除 染 電 離 則 等 に 従 って, 必 要 十 分 な 装 備 を 選 択 することとし, 過 度 な 装 備 の 使 用 により 廃 棄 物 の 発 生 量 の 増 大 を 招 かないよう にする d. 除 染 作 業 における 物 品 の 移 動 管 理 作 業 現 場 への 物 品 の 持 ち 込 みは, 予 め 指 定 されたものを 除 き, 資 材, 道 工 具 等 の 物 品 を 作 業 現 場 内 に 持 ち 込 む 場 合 は 必 要 に 応 じて 事 前 に 確 認 を 行 う なお, 梱 包 材 等 の 不 要 品 は 持 ち 込 まないようにし, 大 量 使 用 物 品 は 定 期 的 に 見 直 して, 必 要 最 小 限 だけ 持 ち 込 み, 使 用 後 作 業 現 場 外 に 搬 出 する 予 定 の 物 品 については 必 要 に 応 じてシート,ビニール 袋 等 で 事 前 の 養 生 を 行 う なお, 物 品 を 作 業 現 場 外 へ 搬 出 する 場 合, 表 面 密 度 必 要 に 応 じて 線 量 率 を 測 定 し, 確 認 した 上 で 行 う 3.7.3 作 業 監 理 労 働 安 全 衛 生 法, 除 染 電 離 則 及 びその 他 関 係 法 令 の 趣 旨 を 尊 重 し 安 全 管 理 を 進 めるものであり, これにより 労 働 安 全 及 び 放 射 線 障 害 の 防 止 のための 放 射 線 被 ばく 低 減 を 図 ることを 可 能 とする a. 安 全 管 理 の 基 本 方 針 安 全 管 理 の 基 本 方 針 は, 人 命 尊 重 を 基 本 とし 安 全 は 全 てに 優 先 を 大 前 提 に 安 全 管 理 体 制 を 確 立 し, 災 害,トラブル ゼロ を 目 標 に 全 力 を 挙 げて 取 り 組 むことであり, 災 害 発 生 要 因 を 是 正 するとともに, 安 全 作 業 に 徹 し, 無 事 故 無 災 害 で 除 染 作 業 を 進 めることにあ る b. 安 全 衛 生 管 理 体 制 災 害 防 止 責 任 者 は, 作 業 員 の 安 全 を 確 保 するため, 安 全 衛 生 教 育, 作 業 手 順 の 作 成 等 の 指 導, 及 び 保 護 具 の 確 実 な 使 用 による 作 業 を 徹 底 するよう,パトロール, 日 常 の 作 業 間 連 絡 調 整 で 管 理, 指 導 するものである また, 放 射 線 管 理 責 任 者 と 一 体 になって 作 業 員 の 線 量 管 理 を 指 導, 確 認 する c. 緊 急 時 連 絡 体 制 作 業 現 場 内 において 緊 急 時 に 事 故 等 が 発 生 した 場 合 は 人 命 第 一 とし, 緊 急 時 には, 別 途 さ だめた 要 領 で, 関 係 部 署 に 速 やかに 報 告 し, 迅 速 な 措 置 を 行 う 一 方 で, 発 生 時 点 において は 問 題 点 の 早 期 発 見 と 対 策 を 行 い, 再 発 防 止 対 策 を 作 成 し 類 似 災 害 の 発 生 を 防 止 する d. 健 康 管 理 作 業 者 の 健 康 を 管 理 するために, 除 染 電 離 則, 労 働 安 全 衛 生 法 等 にもとづき 進 める 640
e. 毎 日 の 作 業 管 理 など 毎 日,ツールボックスミーティングTBMにより, 安 全 対 策 事 項 の 繰 返 し 徹 底 を 図 る 毎 朝 作 業 開 始 前 に 安 全 朝 礼 を 行 い, 各 作 業 長 による 当 日 の 作 業 内 容, 安 全 対 策 事 項 を 伝 達, 周 知 徹 底 を 行 い,また, 朝 礼 にて 作 業 長 による 伝 達 事 項 の 終 了 後 ゼロ 災 コール を 行 い, 士 気 の 高 揚 を 図 る f. 作 業 環 境 空 間 線 量 率 をNaIシンチレーション 線 量 計, 電 離 箱, 半 導 体 式 サーベイメータ 等 により 測 定 し 作 業 現 場 の 線 量 率 を 把 握 する GM 計 数 管 式 サーベイメータにより 作 業 現 場 及 び 作 業 に 伴 い 発 生 した 防 護 用 被 服 等 の 表 面 密 度 を 測 定 し 汚 染 確 認 を 行 う ダストサンプラーにより 作 業 中, 作 業 後 の 空 気 を 捕 集 しGM 計 数 管 式 サーベイメータにより 空 気 中 の 放 射 性 物 質 によ る 汚 染 状 況 を 確 認 する g. 休 憩 所 の 利 用 休 憩 所 を 設 置 し, 作 業 員 へ 利 用 させるときは, 喫 煙 及 び 飲 食 の 可 否, 入 室 の 際 のスクリー ニング, 整 理 整 頓 清 潔 を 徹 底 させる また, 休 憩 所 内 の 空 間 線 量 率 必 要 に 応 じて 表 面 密 度 の 測 定 を 定 期 的 に 行 い, 休 憩 所 内 の 環 境 を 常 に 把 握 しておく 必 要 がある h. 安 全 衛 生 教 育 作 業 員 全 員 に 対 し 途 中 新 規 に 作 業 に 加 わるものも 含 め, 放 射 線 管 理 を 含 む 安 全 管 理 上 の 基 本 的 な 遵 守 事 項, 当 該 作 業 の 遵 守 事 項, 防 護 指 示 事 項 の 厳 守 等 の 教 育 を 行 う なお, 具 体 的 な 教 育 項 目 は, 現 場 における 留 意 事 項, 安 全 衛 生 管 理 組 織, 緊 急 時 の 連 絡 体 制, 作 業 概 要 及 び 作 業 内 容, 作 業 に 関 する 安 全 対 策, 作 業 手 順 を 周 知 する i. 防 火 管 理, 救 急 体 制, 防 災 対 策 所 要 の 事 態 に 備 え 必 要 な 体 制, 対 応 準 備 を 行 う 特 に 怪 我 人 が 出 た 場 合,1 警 戒 区 域 から 出 る 前 のスクリーニングをどこで 実 施 するか,2 夏 と 冬 では, 道 路 の 降 雪, 凍 結 状 態 により 最 速 ルートが 異 なる,3 放 射 性 物 質 汚 染 の 恐 れがある 場 合 は, 受 け 入 れ 病 院 が 限 定 される, といった 点 を 考 慮 し, 搬 送 ルート 及 び 搬 送 先 を 予 め 決 めておく 必 要 がある j. 保 険 の 適 用 除 染 作 業 は, 原 則 として 建 設 業 等 の 労 災 保 険 の 適 用 がなされるため, 労 災 保 険 に 加 入 する 必 要 性 がある 3.7.4 結 果 報 告 書 作 業 監 理 を 通 じて 受 託 者 から 提 出 された 資 料 や 作 業 監 理 箇 所 で 作 成 した 資 料,また 書 面 で 指 示, 協 議 した 事 項 等 について 整 理 する 3.7.5 情 報 管 理 上 記 結 果 報 告 書 の 内, 個 人 情 報 等 公 開 に 適 さない 情 報 については, 情 報 管 理 書 類 として 別 添 で 整 理 する 641