こう がく りょう よう ひ せい ど 高 額 療 養 費 制 度 を 利 用 される 皆 さまへ 厚 生 労 働 省 保 険 局
目 次 高 額 療 養 費 制 度 とはこんな 制 度 です 負 担 の 上 限 額 は 年 齢 や 所 得 によって 異 なります さらにご 負 担 を 軽 減 する 仕 組 みもあります 入 院 される 方 は 用 意 する 費 用 が 少 なく 済 みます よくあるご 質 問
高 額 療 養 費 制 度 とはこんな 制 度 です 医 療 機 関 や 薬 局 の 窓 口 で 支 払 った 額 ( )が 暦 月 ( 月 の 初 めから 終 わ りまで)で 一 定 額 を 超 えた 場 合 に その 超 えた 金 額 を 支 給 する 制 度 です 入 院 時 の 食 費 負 担 や 差 額 ベッド 代 等 は 含 みません < 例 > 100 万 円 の 医 療 費 で 窓 口 の 負 担 (3 割 )が30 万 円 かかる 場 合 窓 口 負 担 30 万 円 医 療 費 100 万 円 高 額 療 養 費 として 支 給 30 万 円 -87,430 円 = 212,570 円 負 担 の 上 限 額 80,100 円 +(1,000,000 円 -267,000 円 ) 1% = 87,430 円 212,570 円 を 高 額 療 養 費 として 支 給 し 実 際 の 自 己 負 担 額 は87,430 円 となります
負 担 の 上 限 額 は 年 齢 や 所 得 によって 異 なります1 最 終 的 な 自 己 負 担 額 となる 毎 月 の 負 担 の 上 限 額 は 加 入 者 が70 歳 以 上 かどうかや 加 入 者 の 所 得 水 準 によって 分 けられます 70 歳 以 上 の 方 には 外 来 だけの 上 限 額 も 設 けられています <70 歳 以 上 の 方 の 場 合 > 所 得 区 分 外 来 ( 個 人 ごと) 1か 月 の 負 担 の 上 限 額 現 役 並 み 所 得 者 ( 月 収 28 万 円 以 上 などの 窓 口 負 担 3 割 の 方 ) 44,400 円 80,100 円 +( 医 療 費 -267,000 円 ) 1% 一 般 12,000 円 44,400 円 低 所 得 者 ( 住 民 税 非 課 税 の 方 ) Ⅱ(Ⅰ 以 外 の 方 ) Ⅰ( 年 金 収 入 のみの 方 の 場 合 年 金 受 給 額 80 万 円 以 下 など 総 所 得 金 額 がゼロの 方 ) 8,000 円 24,600 円 15,000 円 ( 注 ) 同 一 の 医 療 機 関 等 における 自 己 負 担 ( 院 外 処 方 代 を 含 みます )では 上 限 額 を 超 えな いときでも 同 じ 月 の 複 数 の 医 療 機 関 等 における 自 己 負 担 を 合 算 することができます この 合 算 額 が 負 担 の 上 限 額 を 超 えれば 高 額 療 養 費 の 支 給 対 象 となります
負 担 の 上 限 額 は 年 齢 や 所 得 によって 異 なります2 最 終 的 な 自 己 負 担 額 となる 毎 月 の 負 担 の 上 限 額 は 加 入 者 が70 歳 以 上 かどうかや 加 入 者 の 所 得 水 準 によって 分 けられます <70 歳 未 満 の 方 の 場 合 > 所 得 区 分 1か 月 の 負 担 の 上 限 額 上 位 所 得 者 ( 月 収 53 万 円 以 上 の 方 など) 150,000 円 +( 医 療 費 -500,000 円 ) 1% 一 般 80,100 円 +( 医 療 費 -267,000 円 ) 1% 低 所 得 者 ( 住 民 税 非 課 税 の 方 ) 35,400 円 ( 注 ) 同 一 の 医 療 機 関 等 における 自 己 負 担 ( 院 外 処 方 代 を 含 みます )では 上 限 額 を 超 えな いときでも 同 じ 月 の 複 数 の 医 療 機 関 等 における 自 己 負 担 (70 歳 未 満 の 場 合 は2 万 1 千 円 以 上 であることが 必 要 です )を 合 算 することができます この 合 算 額 が 負 担 の 上 限 額 を 超 えれば 高 額 療 養 費 の 支 給 対 象 となります
さらにご 負 担 を 軽 減 する 仕 組 みもあります1 高 額 療 養 費 制 度 では 世 帯 合 算 や 多 数 回 該 当 といった 仕 組 み により さらに 最 終 的 な 自 己 負 担 額 が 軽 減 されます (1) 世 帯 合 算 お 一 人 の 一 回 分 の 窓 口 負 担 では 高 額 療 養 費 の 支 給 対 象 とはならなくても 複 数 の 受 診 や 同 じ 世 帯 にいる 他 の 方 ( 同 じ 医 療 保 険 に 加 入 している 方 に 限 りま す )の 受 診 について 窓 口 でそれぞれお 支 払 いになった 自 己 負 担 額 を1か 月 ( 暦 月 ) 単 位 で 合 算 することができます その 合 算 額 が 一 定 額 を 超 えたときは 超 えた 分 を 高 額 療 養 費 として 支 給 します ただし 70 歳 未 満 の 方 の 受 診 については 2 万 1 千 円 以 上 の 自 己 負 担 のみ 合 算 されます 被 保 険 者 A 被 扶 養 者 B 甲 病 院 自 己 負 担 額 60,000 円 ( 医 療 費 :200,000 円 ) 乙 薬 局 自 己 負 担 額 24,000 円 ( 医 療 費 :80,000 円 ) 丙 病 院 自 己 負 担 額 30,000 円 ( 医 療 費 :100,000 円 ) 世 帯 合 算 世 帯 合 算 後 の 自 己 負 担 額 = 60,000 円 +24,000 円 +30,000 円 =114,000 円 高 額 療 養 費 の 支 給 対 象 となる
さらにご 負 担 を 軽 減 する 仕 組 みもあります2 高 額 療 養 費 制 度 では 世 帯 合 算 や 多 数 回 該 当 といった 仕 組 み により さらに 最 終 的 な 自 己 負 担 額 が 軽 減 されます (2) 多 数 回 該 当 直 近 の12か 月 間 に 既 に3 回 以 上 高 額 療 養 費 の 支 給 を 受 けている 場 合 ( 多 数 回 該 当 の 場 合 )には その 月 の 負 担 の 上 限 額 がさらに 引 き 下 がります <70 歳 以 上 の 方 の 場 合 > 所 得 区 分 本 来 の 負 担 の 上 限 額 現 役 並 み 所 得 者 80,100 円 +( 医 療 費 -267,000 円 ) 1% 多 数 回 該 当 の 場 合 44,400 円 ( 注 ) 一 般 や 低 所 得 者 の 区 分 の 方 については 多 数 回 該 当 の 適 用 はありません <70 歳 未 満 の 方 の 場 合 > 所 得 区 分 本 来 の 負 担 の 上 限 額 多 数 回 該 当 の 場 合 上 位 所 得 者 150,000 円 +( 医 療 費 -500,000 円 ) 1% 一 般 80,100 円 +( 医 療 費 -267,000 円 ) 1% 低 所 得 者 35,400 円 83,400 円 44,400 円 24,600 円
入 院 される 方 は 用 意 する 費 用 が 少 なく 済 みます ( 平 成 24 年 4 月 から 外 来 診 療 についても 同 様 の 取 組 みがはじまります ) 入 院 される 方 については 加 入 する 医 療 保 険 から 事 前 に 所 得 区 分 の 認 定 証 を 発 行 してもらうことにより 医 療 機 関 の 窓 口 での 支 払 を 負 担 の 上 限 額 までにと どめることもできます このため 一 度 に 用 意 する 費 用 が 少 なくて 済 みます 高 額 療 養 費 が 医 療 機 関 や 薬 局 に 直 接 支 払 われるため 加 入 する 医 療 保 険 に 対 して 事 後 に 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 をする 手 間 が 省 けます 70 歳 以 上 の 方 は 所 得 区 分 の 認 定 証 がなくても 自 動 的 に 窓 口 での 支 払 が 負 担 の 上 限 額 までにとどめられます( 低 所 得 者 の 区 分 の 適 用 を 受 けるためには 認 定 証 が 必 要 です) < 例 >100 万 円 の 医 療 費 で 窓 口 の 負 担 (3 割 )が30 万 円 かかる 場 合 通 常 の 場 合 所 得 区 分 の 認 定 証 がある 場 合 入 院 される 方 入 院 される 方 1 医 療 費 の3 割 (30 万 円 )を 支 払 い 3 高 額 療 養 費 ( 約 21 万 円 ) の 支 給 1 一 定 の 限 度 額 ( 約 9 万 円 ) を 支 払 い 一 度 に 用 意 する 費 用 が 安 くて 済 む 2 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 2 高 額 療 養 費 の 請 求 病 院 加 入 する 医 療 保 険 病 院 3 高 額 療 養 費 加 入 する 医 療 保 険 ( 約 21 万 円 )の 支 給
よくあるご 質 問 Q1. 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 はどのように 行 えば 良 いですか Q2.どのような 医 療 費 が 高 額 療 養 費 制 度 による 負 担 軽 減 の 対 象 となりますか Q3. 高 額 療 養 費 を 申 請 した 場 合 支 給 までにどのくらいの 時 間 がかかりますか Q4. 支 給 申 請 はいつまでさかのぼって 行 うことが 可 能 ですか Q5. 負 担 の 上 限 額 は 加 入 している 健 康 保 険 やかかっている 病 気 によって 変 わるのですか Q6. 入 院 する 場 合 に 窓 口 での 支 払 いを 負 担 の 上 限 額 までに 抑 えるには どのような 手 続 きが 必 要 となるのでしょうか Q7. 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 療 養 費 制 度 は 高 額 療 養 費 制 度 とは 別 の 制 度 なのでしょうか Q8. 医 療 費 控 除 制 度 とはどう 違 うのでしょうか Q9. 世 帯 合 算 では 家 族 のどの 範 囲 まで 自 己 負 担 額 を 合 算 できるのでしょうか Q10. 月 をまたいで 治 療 した 場 合 医 療 費 の 合 算 はできないのでしょうか Q11. 同 じ 世 帯 に70 歳 未 満 の 人 も70 歳 以 上 の 人 もいる 場 合 は どのような 自 己 負 担 額 が 適 用 されるのでしょうか Q12. 病 院 で 複 数 の 診 療 科 に 受 診 した 場 合 それぞれの 診 療 科 での 自 己 負 担 が 合 計 すると 自 己 負 担 限 度 額 を 超 える 場 合 は 高 額 療 養 費 の 請 求 ができますか Q13.70 歳 以 上 の 現 役 並 み 所 得 者 の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか Q14. 70 歳 以 上 の 低 所 得 者 Ⅰ の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか Q15.70 歳 未 満 の 上 位 所 得 者 の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか
Q1. 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 はどのように 行 えば 良 いですか A1. ご 自 身 が 加 入 している 公 的 医 療 保 険 ( 健 康 保 険 組 合 協 会 けんぽの 都 道 府 県 支 部 市 町 村 国 保 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 共 済 組 合 など 以 下 単 に 医 療 保 険 といいます )に 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 書 を 提 出 または 郵 送 することで 支 給 が 受 けられます 病 院 などの 領 収 書 の 添 付 を 求 められる 場 合 もあ ります ご 加 入 の 医 療 保 険 によっては 支 給 対 象 となります と 支 給 申 請 を 勧 めたり さらには 自 動 的 に 高 額 療 養 費 を 口 座 に 振 り 込 んでくれたりするところもあります なお どの 医 療 保 険 に 加 入 しているかは 保 険 証 ( 正 式 に は 被 保 険 者 証 )の 表 面 にてご 確 認 ください
Q2.どのような 医 療 費 が 高 額 療 養 費 制 度 の 支 給 の 対 象 と なりますか A2. 保 険 適 用 される 診 療 に 対 し 患 者 が 支 払 った 自 己 負 担 額 が 対 象 となりま す 医 療 にかからない 場 合 でも 必 要 となる 食 費 居 住 費 患 者 の 希 望 によってサービスを 受 ける 差 額 ベッド 代 先 進 医 療 にかかる 費 用 等 は 高 額 療 養 費 の 支 給 の 対 象 とはされていません また 患 者 が70 歳 未 満 の 場 合 に 自 らの 自 己 負 担 額 を 合 算 するためには レセプト( )1 枚 あたりの1か 月 の 自 己 負 担 額 が2 万 1 千 円 以 上 である ことが 必 要 です なお 高 額 療 養 費 制 度 は かかった 医 療 費 を 暦 月 単 位 で 軽 減 する 制 度 で あり 月 をまたいで 治 療 した 場 合 は 自 己 負 担 額 の 合 算 はできません( 理 由 については Q10をご 覧 下 さい ) ( )ある 個 人 について 診 療 に 要 した 費 用 を 医 療 保 険 に 請 求 するために 暦 月 ( 月 の 初 めから 終 わりまで) 単 位 で 医 療 機 関 や 薬 局 が 作 成 する 請 求 書 を 指 します
Q3. 高 額 療 養 費 を 申 請 した 場 合 支 給 までにどのくらいの 時 間 がかかりますか A3. 受 診 した 月 から 少 なくとも3か 月 程 度 かかります 高 額 療 養 費 は 申 請 後 各 医 療 保 険 で 審 査 した 上 で 支 給 さ れますが この 審 査 はレセプト( 医 療 機 関 から 医 療 保 険 へ 提 出 する 診 療 報 酬 の 請 求 書 )の 確 定 後 に 行 われます レセプト の 確 定 までに 一 定 の 時 間 がかかりますので なにとぞご 理 解 ください なお 医 療 費 のお 支 払 いが 困 難 なときには 無 利 息 の 高 額 医 療 費 貸 付 制 度 を 利 用 できる 場 合 があります 制 度 の 利 用 ができるかどうか 貸 付 金 の 水 準 はどのくらいかは ご 加 入 の 医 療 保 険 によって 異 なりますので お 問 い 合 わせくださ い
Q4. 支 給 申 請 はいつまでさかのぼって 行 うことが 可 能 です か A4. 高 額 療 養 費 の 支 給 を 受 ける 権 利 の 消 滅 時 効 は 診 療 を 受 け た 月 の 翌 月 の 初 日 から2 年 です したがって この2 年 間 の 消 滅 時 効 にかかっていない 高 額 療 養 費 であれば 過 去 にさかのぼって 支 給 申 請 することがで きます
Q5. 負 担 の 上 限 額 は 加 入 している 健 康 保 険 やかかってい る 病 気 によって 変 わるのですか A5. 高 額 療 養 費 では 各 医 療 保 険 で 共 通 の 負 担 の 上 限 額 が 設 定 されています( ) ただし 健 康 保 険 組 合 には 組 合 独 自 の 付 加 給 付 として この 共 通 の 額 よりも 低 い 負 担 の 上 限 額 を 設 定 しているところもあります また 自 治 体 によっては 独 自 の 医 療 費 助 成 制 度 があり 医 療 機 関 の 窓 口 での 支 払 額 が 高 額 療 養 費 の 負 担 の 上 限 額 より 低 くなる 場 合 があります 詳 しくは ご 加 入 の 医 療 保 険 やお 住 まいの 自 治 体 にお 問 い 合 わせください かかっている 病 気 によっても 負 担 の 上 限 額 は 変 わりません が 血 友 病 や 人 工 透 析 など 非 常 に 高 額 な 治 療 を 長 期 間 にわ たって 継 続 しなければならない 方 については 高 額 療 養 費 の 支 給 の 特 例 が 設 けられています この 特 例 措 置 が 適 用 される と 原 則 として 負 担 の 上 限 額 は1 万 円 となります
Q6. 入 院 する 場 合 に 窓 口 での 支 払 いを 負 担 の 上 限 額 まで に 抑 えるには どのような 手 続 きが 必 要 となるのでしょう か A6. 入 院 する 前 に ご 加 入 の 医 療 保 険 から 限 度 額 適 用 認 定 証 ( 住 民 税 非 課 税 以 外 の 方 ) 又 は 限 度 額 適 用 認 定 標 準 負 担 額 減 額 認 定 証 ( 住 民 税 非 課 税 の 方 )の 交 付 を 受 け 医 療 機 関 の 窓 口 でこれらの 認 定 証 を 提 示 する 必 要 があります 70 歳 未 満 の 方 については 全 員 が 70 歳 以 上 の 方 につい ては 住 民 税 非 課 税 の 方 が 対 象 となります 詳 しくは ご 加 入 の 医 療 保 険 にお 問 い 合 わせください
こうがく いりょう こうがくかいご がっさん りょうようひ せい ど Q7. 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 療 養 費 制 度 は 高 額 療 養 費 制 度 とは 別 の 制 度 なのでしょうか A7. 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 療 養 費 制 度 ( 以 下 合 算 療 養 費 制 度 といいます )とは 世 帯 内 の 同 一 の 医 療 保 険 の 加 入 者 の 方 について 毎 年 8 月 から1 年 間 にかかった 医 療 保 険 と 介 護 保 険 の 自 己 負 担 を 合 計 し 基 準 額 を 超 えた 場 合 に その 超 えた 金 額 を 支 給 する 制 度 です 高 額 療 養 費 制 度 が 月 単 位 で 負 担 を 軽 減 するのに 対 し 合 算 療 養 費 制 度 は こうした 月 単 位 での 負 担 軽 減 があっ ても なお 重 い 負 担 が 残 る 場 合 に 年 単 位 でそれらの 負 担 を 軽 減 する 制 度 です 詳 しくは ご 加 入 の 医 療 保 険 にお 問 い 合 わせください
いりょうひ こうじょ せいど Q8. 医 療 費 控 除 制 度 とはどう 違 うのでしょうか A8. 医 療 費 控 除 とは 所 得 税 や 住 民 税 の 算 定 において 自 己 又 は 自 己 と 生 計 を 一 にする 配 偶 者 その 他 の 親 族 のために 医 療 費 を 支 払 った 場 合 に 受 けることができる 一 定 の 金 額 の 所 得 控 除 のことを 言 い 保 険 給 付 の 一 種 である 高 額 療 養 費 とは 別 の 制 度 です
Q9. 世 帯 合 算 では 家 族 のどの 範 囲 まで 自 己 負 担 額 を 合 算 できるのでしょうか A9. 自 己 負 担 額 の 合 算 は 同 一 の 医 療 保 険 に 加 入 する 家 族 を 単 位 として 行 われます( 医 療 保 険 における 世 帯 は いわゆ る 一 般 のイメージの 世 帯 ( 住 民 基 本 台 帳 上 の 世 帯 )の 範 囲 とは 異 なります) 例 えば 会 社 で 働 く 方 やその 家 族 などが 加 入 する 健 康 保 険 であれば 被 保 険 者 とその 被 扶 養 者 の 自 己 負 担 額 は お 互 い の 住 所 が 異 なっていても 合 算 できます 他 方 共 働 きの 夫 婦 など 別 々の 健 康 保 険 に 加 入 していれば 住 所 が 同 じでも 合 算 の 対 象 となりません また あるご 家 庭 に 健 康 保 険 の 被 保 険 者 ( 例 :45 歳 の サラリーマン)と 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 の 被 保 険 者 ( 例 :80 歳 の 高 齢 者 )が 同 居 されている 場 合 それぞれの 医 療 費 は 合 算 の 対 象 となりません
Q10. 月 をまたいで 治 療 した 場 合 医 療 費 の 合 算 はどうし てできないのでしょうか A10. 高 額 療 養 費 制 度 では ご 加 入 の 医 療 保 険 が 患 者 の 皆 様 の 窓 口 負 担 額 を 把 握 する 方 法 として ご 加 入 の 医 療 保 険 に 対 して 医 療 機 関 が 医 療 費 を 請 求 する レセプト を 用 いています ( 現 在 のところ レセプト 以 外 に 医 療 保 険 が 窓 口 負 担 額 を 的 確 に 把 握 する 方 法 がありません) 医 療 機 関 は 毎 月 歴 月 単 位 で ご 加 入 の 医 療 保 険 に 対 し て 医 療 費 を レセプト で 請 求 する 仕 組 みとしており これ にあわせて 高 額 療 養 費 の 支 給 も 歴 月 単 位 としています ご 理 解 いただきますよう お 願 いいたします
Q11. 同 じ 世 帯 に 70 歳 未 満 と70 歳 以 上 の 家 族 がいる 場 合 は どのような 自 己 負 担 額 が 適 用 されるのでしょうか A11. 同 じ 世 帯 に70 歳 未 満 と70 歳 以 上 の 方 がいる 場 合 以 下 のような 手 順 で 家 族 の 皆 様 の 自 己 負 担 額 を 合 算 し その 合 計 が 世 帯 全 体 の 自 己 負 担 の 上 限 を 超 えないようにしています 1 70 歳 以 上 の 方 について 外 来 の 自 己 負 担 額 を 個 人 ご とに 合 算 した 額 に 70 歳 以 上 の 方 の 外 来 における 負 担 の 上 限 額 をそれぞれ 当 てはめ 差 額 を 支 給 2 70 歳 以 上 の 方 の 入 院 分 の 自 己 負 担 額 と 1によって もなお 残 る 自 己 負 担 額 とを 合 計 した 額 に 70 歳 以 上 の 方 の 世 帯 における 負 担 の 上 限 額 を 当 てはめ 差 額 を 支 給 3 70 歳 未 満 の 方 の 自 己 負 担 額 と 2によってもなお 残 る 自 己 負 担 額 を 合 計 した 世 帯 全 体 の 自 己 負 担 額 に 世 帯 全 体 における 負 担 の 上 限 額 を 当 てはめ 差 額 を 支 給
Q12. 病 院 で 複 数 の 診 療 科 に 受 診 した 場 合 それぞれの 診 療 科 での 自 己 負 担 が 合 計 すると 自 己 負 担 限 度 額 を 超 える 場 合 は 高 額 療 養 費 の 請 求 ができますか A12. 平 成 22 年 4 月 からは いわゆる 旧 総 合 病 院 ( ) にお いて 複 数 の 診 療 科 のレセプトを 一 本 化 したので 高 額 療 養 費 の 請 求 も 一 つの 医 療 機 関 としてまとめて 行 うことができるよ うになりました なお 医 科 と 歯 科 入 院 と 外 来 とではレセプトが 分 かれます が 窓 口 負 担 が 170 歳 未 満 の 方 は2 万 1 千 円 以 上 のものに ついて 270 歳 以 上 の 方 は 窓 口 負 担 の 額 にかかわらず それ らを 合 算 して 高 額 療 養 費 を 請 求 することができます 内 科 外 科 産 婦 人 科 眼 科 耳 鼻 咽 喉 科 がある 収 容 施 設 が100 床 以 上 あるなどの 条 件 を 満 たす 病 院 を 指 します 総 合 病 院 の 制 度 自 体 は 平 成 8 年 に 廃 止 されましたが レセプトの 提 出 方 法 に 関 する 特 例 が 残 っていました
Q13.70 歳 以 上 の 現 役 並 み 所 得 者 の 区 分 に 該 当 する のは どのような 場 合 ですか A13. 70 歳 以 上 の 方 のうち 現 役 並 み 所 得 者 となるのは 以 下 の 条 件 を 満 たす 方 ( 本 人 とその 家 族 ( ))です 国 民 健 康 保 険 及 び 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 している 方 : 本 人 又 は 同 じ 医 療 保 険 に 加 入 する70 歳 以 上 の 方 の 市 町 村 民 税 の 課 税 標 準 額 が145 万 円 以 上 地 元 の 市 区 町 村 で 確 認 できます 健 康 保 険 に 加 入 している 方 : 被 保 険 者 の 月 収 ( 標 準 報 酬 月 額 )が28 万 円 以 上 加 入 する 健 康 保 険 組 合 又 は 協 会 けんぽ 都 道 府 県 支 部 ( 年 金 事 務 所 でも 可 )で 確 認 できます ただし 次 の 条 件 に 該 当 する70 歳 以 上 の 方 は 申 請 により 一 般 所 得 と 同 じ 負 担 額 と なります 健 康 保 険 の 被 保 険 者 が70 歳 未 満 の 場 合 被 扶 養 者 又 は 国 保 の 家 族 の 加 入 者 の 年 齢 が70 歳 以 上 でも その 方 は 現 役 並 み 所 得 者 にはなりません 所 得 区 分 の 判 定 は 療 養 を 受 けた 月 が1~7 月 の 場 合 は 前 々 年 8~12 月 の 場 合 は 前 年 の 所 得 により 行 います 家 族 のうち 同 じ 保 険 に 加 入 する70 歳 以 上 の 方 との 一 年 間 で 得 た 全 ての 収 入 の 合 計 額 が520 万 円 未 満 ( 同 じ 保 険 に 加 入 する70 歳 以 上 の 方 がいない 場 合 は383 万 円 未 満 ) 等
Q14.70 歳 以 上 の 低 所 得 者 Ⅰ の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか A14. 低 所 得 者 Ⅰ となるのは 170 歳 以 上 の 方 のうち 2 判 定 の 対 象 と なるご 家 族 全 員 の 所 得 ( )の 金 額 が0 円 になる 場 合 です 所 得 区 分 の 判 定 は 療 養 を 受 けた 月 が1~7 月 の 場 合 は 前 々 年 8~12 月 の 場 合 は 前 年 の 所 得 により 行 います 所 得 とは それぞれの 方 の 給 与 や 年 金 などの 収 入 から 必 要 経 費 控 除 額 ( 公 的 年 金 に ついては 控 除 額 80 万 円 )を 差 し 引 いたものです 例 えば 公 的 年 金 だけで 生 計 を 立 てている 方 々については 家 族 それぞれの 年 金 収 入 が80 万 円 に 満 たない 場 合 にこの 区 分 の 対 象 となります 判 定 の 対 象 となるご 家 族 の 範 囲 は 以 下 のとおりです 国 民 健 康 保 険 の 場 合 は 世 帯 主 と 世 帯 の 被 保 険 者 全 員 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 の 場 合 は 世 帯 員 全 員 健 康 保 険 の 場 合 は 被 保 険 者 とその 方 に 扶 養 される 家 族
Q15.70 歳 未 満 の 上 位 所 得 者 の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか A15. 上 位 所 得 者 は 以 下 の 条 件 を 満 たす 方 とその 家 族 が 対 象 となります 国 民 健 康 保 険 に 加 入 している 方 : 世 帯 内 のすべての 加 入 者 の 総 所 得 金 額 ( 収 入 から 給 与 所 得 控 除 公 的 年 金 等 控 除 必 要 な 経 費 を 差 し 引 いたもの)から 基 礎 控 除 (33 万 円 )を 差 し 引 いた 金 額 の 合 計 額 が600 万 円 以 上 地 元 の 市 区 町 村 で 確 認 できます 健 康 保 険 に 加 入 している 方 : 被 保 険 者 の 月 収 ( 標 準 報 酬 月 額 )が53 万 円 以 上 加 入 する 健 康 保 険 組 合 又 は 協 会 けんぽ 都 道 府 県 支 部 ( 年 金 事 務 所 でも 可 )で 確 認 で きます 所 得 区 分 の 判 定 は 療 養 を 受 けた 月 が1~7 月 の 場 合 は 前 々 年 8~12 月 の 場 合 は 前 年 の 所 得 により 行 います なお 新 卒 者 が 高 額 所 得 の 会 社 に 就 職 した 場 合 など 低 所 得 者 となるべき 条 件 と 上 位 所 得 者 となるべき 条 件 の 両 方 を 満 たす 場 合 は 上 位 所 得 者 が 優 先 します