高額療養費制度を利用される皆さまへ

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自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし

保 険 料 の 軽 減 措 置 均 等 割 額 の 軽 減 1 以 下 の 基 準 によって 均 等 割 額 が 軽 減 されます 軽 減 割 合 は 被 保 険 者 と 世 帯 主 の 総 所 得 金 額 等 の 合 計 額 によって 判 定 します 軽 減 割 合 同 一 世 帯 内 の 被 保

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

後期高齢者医療制度

年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

75 歳 以 上 の 方 の 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 75 歳 になると 全 ての 方 が 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 して 医 療 を 受 けます 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 は 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 が 主 体 となり 区

Microsoft PowerPoint  22日修正最終確定.ppt

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

障害福祉制度あらまし目次

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

給 与 所 得 控 除 所 得 税 の 簡 易 給 与 所 得 表 により 給 与 所 得 の 金 額 を 求 めますが 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え

Q1 4 月 から 児 童 手 当 の 支 給 額 はどうなるのですか? Q2 児 童 手 当 には 所 得 制 限 が 設 けられるとのことですが 具 体 的 な 基 準 はどのよう になるのですか? Q3 4 月 以 降 児 童 手 当 を 受 け 取 るためには 手 続 きが 必 要 ですか?

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老発第    第 号

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賃 金 報 酬 給 与 とは ( 労 働 基 準 法 の 賃 金 ) ( 労 働 基 準 法 この 法 律 ) で 賃 金 とは 賃 金 給 料 手 当 賞 与 その 他 名 称 の 如 何 を 問 わず 労 働 の 対 償 として 使 用 者 が 労 働 者 に 支 払 うすべてのものをいう (

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

目  次

老 齢 基 礎 年 金 の 計 算 式 (3) 支 給 開 始 年 齢 老 齢 基 礎 年 金 は 原 則 として 65 歳 から 受 け 取 ることができます なお 希 望 すれば 60 歳 から 64 歳 の 間 でも 年 齢 に 応 じて 一 定 割 合 を 減 額 された 年 金 を 受 け

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Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

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接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置


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金ケ崎町長事務部局の行政組織及び事務分掌に関する規則

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11 新 型 インフルエンザ 予 防 接 種 健 康 被 害 救 済 給 付 金 ( 注 4) 12 ( 医 薬 品 副 作 用 被 害 救 済 制 度 の) 副 作 用 救 済 給 付 又 は( 生 物 由 来 製 品 感 染 等 被 害 救 済 制 度 の) 感 染 救 済 給 付 ( 注 4)

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(3) 費 用 の 負 担 組 合 員 や 被 扶 養 者 が 保 険 医 療 機 関 において 療 養 家 族 療 養 の 給 付 を 受 けるときには 次 により 一 部 負 担 金 ( 自 己 負 担 額 )を 当 該 医 療 機 関 に 支 払 う 必 要 があります ア 組 合 員 の 場

平成21年9月29日

国民年金

①表紙

2 窓 口 申 請 方 式 : 申 請 書 を 窓 口 に 提 出 し 指 定 の 金 融 機 関 口 座 へ 振 込 3 窓 口 現 金 受 領 方 式 : 申 請 書 を 郵 送 又 は 窓 口 に 提 出 し 窓 口 で 現 金 を 受 領 申 請 受 付 開 始 日 及 び 申 請 期 限

保 険 料 は 個 人 ごとに 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 では 被 保 険 者 一 人 ひとりに 保 険 料 を 負 担 していただくことになります 新 たに75 歳 になられた 方 (65 歳 以 上 75 歳 未 満 で 一 定 以 上 の 障 害 があり 認 定 を 受 けた 方 を

社会資源について 

平成21年10月30日

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税 市 民 税 県 民 税 家 屋 敷 課 税 の 申 告 書 の 提 出 豊 川 市 外 にお 住 まいで 1 月 1 日 現 在 で 市 内 に 事 務 所 事 業 所 または 家 屋 敷 を 有 する で 申 告 書 を 提 出 される 平 成 29 年 度 以 後 の 年 度 分 の 申 告

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ベ ク テ ィ ビ ッ ク ス に よ る 治 を 行 っ た 際 に か か る 治 こガイドブックは ベクティビックス による 大 腸 がん 治 を 受 ける 患 者 さんが 安 心 して 治 を 受 けられる ように 治 にかかる 用 およびそ 用 に 対 する 各 種 サポートなどについて

全設健発第     号

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

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スライド 1

任 意 継 続 被 保 険 者 とは 任 意 継 続 被 保 険 者 とは 事 業 所 を 退 職 して 被 保 険 者 の 資 格 を 喪 失 した 時 に 資 格 喪 失 の 日 の 前 日 まで 継 続 して2カ 月 以 上 の 被 保 険 者 期 間 ( 日 雇 特 例 被 保 険 者 任

平成20年度 就学援助費支給事業について

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[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

豆 知 識 2 やまがた 緑 環 境 税 について ~やまがた 緑 環 境 税 とは?~ やまがた 緑 環 境 税 は 荒 廃 が 進 む 森 林 の 整 備 や 県 民 参 加 による 森 づくり 活 動 に 取 り 組 むことなどを 目 的 として 県 民 の 皆 様 から 広 く ご 負 担

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

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Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

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目 次 休 暇 関 係 Q1 妊 娠 中 健 康 診 査 を 受 けるための 休 暇 が 取 れるのですか? Q2 出 産 予 定 日 の 何 日 前 から 休 暇 が 取 れるのですか? Q3 出 産 後 何 日 まで 休 暇 が 取 れるのですか? Q4 妻 が 出 産 するのですが 休 暇 が

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

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主 な 保 険 給 付 病 気 の 給 付 病 気 やケガをして 病 院 にかかった 場 合 医 療 費 の 7 割 の 給 付 が 受 けられます 高 額 医 療 費 1 ヶ 月 にかかった 医 療 費 の 自 己 負 担 額 が 以 下 の 限 度 額 を 超 えた 場 合 は 限 度 額 を

東久留米市訓令乙第   号

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資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

Microsoft Word - 案内チラシ1~306(6月までの申請~280930)280525案


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も く じ 1 税 源 移 譲 1 2 何 が 変 わったのか 改 正 の 3 つ の ポイント ポイント1 国 から 地 方 へ 3 兆 円 規 模 の 税 源 が 移 譲 される 2 ポイント2 個 人 住 民 税 の 税 率 構 造 が 一 律 10%に 変 わる 3 ポイント3 個 々の 納

神戸市重度障害者特別給付金支給要綱

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

7 月 は 算 定 基 礎 届 の 提 出 月 です 算 定 基 礎 届 と は 事 業 主 は 7月 1日 現 在 の 被 保 険 者 すべてについて その 年 の 4月 5月 6月 に 支 給 した 報 酬 について 届 出 をしなければなりません = 図 1 この 届 出 は 毎 年 1回 そ

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健 康 保 険 被 保 険 者 証 について 社 会 保 険 加 入 手 続 後 NTT 健 康 保 険 組 合 被 保 険 者 証 (カード 型 )が 交 付 されます 被 保 険 者 証 がお 手 元 に 届 きましたら 内 容 等 をご 確 認 のうえ 受 領 書 の 返 送 を 必 ずお 願

事務連絡

65 歳 以 上 の 介 護 保 険 料 が 健 康 保 険 に 含 まれていた 時 より 高 額 になったと 思 うのですが 40 歳 から64 歳 までの 健 康 保 険 に 含 まれる 介 護 保 険 分 は 会 社 での 健 康 保 険 のルールに 基 づき 会 社 での 月 額 報 酬 等

任 意 保 険 料 の 保 険 料 額 については 下 記 の 理 由 により 変 更 となる 場 合 があります 保 険 料 が 変 更 する 場 合 1 任 意 継 続 加 入 中 に 40 歳 になり 介 護 保 険 被 保 険 者 に 該 当 した 場 合 ( 被 扶 養 者 含 む) (

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

住民税

2 1.ヒアリング 対 象 (1) 対 象 範 囲 分 類 年 金 医 療 保 険 雇 用 保 険 税 備 考 厚 生 年 金 の 資 格 喪 失 国 民 年 金 の 加 入 老 齢 給 付 裁 定 請 求 など 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 国 民 健 康 保 険 の 加 入 健 康 保 険

子 ども 手 当 の 支 給 対 象 や 支 給 額 等 の 仕 組 みはどのようになっていますか 平 成 22 年 度 の 子 ども 手 当 は 中 学 校 修 了 までの 子 ども 一 人 に つき 月 額 1 万 3 千 円 を 父 母 等 に 支 給 します 支 給 要 件 は 子 どもを

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 年 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 給 与 月 額 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

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社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

Transcription:

こう がく りょう よう ひ せい ど 高 額 療 養 費 制 度 を 利 用 される 皆 さまへ 厚 生 労 働 省 保 険 局

目 次 高 額 療 養 費 制 度 とはこんな 制 度 です 負 担 の 上 限 額 は 年 齢 や 所 得 によって 異 なります さらにご 負 担 を 軽 減 する 仕 組 みもあります 入 院 される 方 は 用 意 する 費 用 が 少 なく 済 みます よくあるご 質 問

高 額 療 養 費 制 度 とはこんな 制 度 です 医 療 機 関 や 薬 局 の 窓 口 で 支 払 った 額 ( )が 暦 月 ( 月 の 初 めから 終 わ りまで)で 一 定 額 を 超 えた 場 合 に その 超 えた 金 額 を 支 給 する 制 度 です 入 院 時 の 食 費 負 担 や 差 額 ベッド 代 等 は 含 みません < 例 > 100 万 円 の 医 療 費 で 窓 口 の 負 担 (3 割 )が30 万 円 かかる 場 合 窓 口 負 担 30 万 円 医 療 費 100 万 円 高 額 療 養 費 として 支 給 30 万 円 -87,430 円 = 212,570 円 負 担 の 上 限 額 80,100 円 +(1,000,000 円 -267,000 円 ) 1% = 87,430 円 212,570 円 を 高 額 療 養 費 として 支 給 し 実 際 の 自 己 負 担 額 は87,430 円 となります

負 担 の 上 限 額 は 年 齢 や 所 得 によって 異 なります1 最 終 的 な 自 己 負 担 額 となる 毎 月 の 負 担 の 上 限 額 は 加 入 者 が70 歳 以 上 かどうかや 加 入 者 の 所 得 水 準 によって 分 けられます 70 歳 以 上 の 方 には 外 来 だけの 上 限 額 も 設 けられています <70 歳 以 上 の 方 の 場 合 > 所 得 区 分 外 来 ( 個 人 ごと) 1か 月 の 負 担 の 上 限 額 現 役 並 み 所 得 者 ( 月 収 28 万 円 以 上 などの 窓 口 負 担 3 割 の 方 ) 44,400 円 80,100 円 +( 医 療 費 -267,000 円 ) 1% 一 般 12,000 円 44,400 円 低 所 得 者 ( 住 民 税 非 課 税 の 方 ) Ⅱ(Ⅰ 以 外 の 方 ) Ⅰ( 年 金 収 入 のみの 方 の 場 合 年 金 受 給 額 80 万 円 以 下 など 総 所 得 金 額 がゼロの 方 ) 8,000 円 24,600 円 15,000 円 ( 注 ) 同 一 の 医 療 機 関 等 における 自 己 負 担 ( 院 外 処 方 代 を 含 みます )では 上 限 額 を 超 えな いときでも 同 じ 月 の 複 数 の 医 療 機 関 等 における 自 己 負 担 を 合 算 することができます この 合 算 額 が 負 担 の 上 限 額 を 超 えれば 高 額 療 養 費 の 支 給 対 象 となります

負 担 の 上 限 額 は 年 齢 や 所 得 によって 異 なります2 最 終 的 な 自 己 負 担 額 となる 毎 月 の 負 担 の 上 限 額 は 加 入 者 が70 歳 以 上 かどうかや 加 入 者 の 所 得 水 準 によって 分 けられます <70 歳 未 満 の 方 の 場 合 > 所 得 区 分 1か 月 の 負 担 の 上 限 額 上 位 所 得 者 ( 月 収 53 万 円 以 上 の 方 など) 150,000 円 +( 医 療 費 -500,000 円 ) 1% 一 般 80,100 円 +( 医 療 費 -267,000 円 ) 1% 低 所 得 者 ( 住 民 税 非 課 税 の 方 ) 35,400 円 ( 注 ) 同 一 の 医 療 機 関 等 における 自 己 負 担 ( 院 外 処 方 代 を 含 みます )では 上 限 額 を 超 えな いときでも 同 じ 月 の 複 数 の 医 療 機 関 等 における 自 己 負 担 (70 歳 未 満 の 場 合 は2 万 1 千 円 以 上 であることが 必 要 です )を 合 算 することができます この 合 算 額 が 負 担 の 上 限 額 を 超 えれば 高 額 療 養 費 の 支 給 対 象 となります

さらにご 負 担 を 軽 減 する 仕 組 みもあります1 高 額 療 養 費 制 度 では 世 帯 合 算 や 多 数 回 該 当 といった 仕 組 み により さらに 最 終 的 な 自 己 負 担 額 が 軽 減 されます (1) 世 帯 合 算 お 一 人 の 一 回 分 の 窓 口 負 担 では 高 額 療 養 費 の 支 給 対 象 とはならなくても 複 数 の 受 診 や 同 じ 世 帯 にいる 他 の 方 ( 同 じ 医 療 保 険 に 加 入 している 方 に 限 りま す )の 受 診 について 窓 口 でそれぞれお 支 払 いになった 自 己 負 担 額 を1か 月 ( 暦 月 ) 単 位 で 合 算 することができます その 合 算 額 が 一 定 額 を 超 えたときは 超 えた 分 を 高 額 療 養 費 として 支 給 します ただし 70 歳 未 満 の 方 の 受 診 については 2 万 1 千 円 以 上 の 自 己 負 担 のみ 合 算 されます 被 保 険 者 A 被 扶 養 者 B 甲 病 院 自 己 負 担 額 60,000 円 ( 医 療 費 :200,000 円 ) 乙 薬 局 自 己 負 担 額 24,000 円 ( 医 療 費 :80,000 円 ) 丙 病 院 自 己 負 担 額 30,000 円 ( 医 療 費 :100,000 円 ) 世 帯 合 算 世 帯 合 算 後 の 自 己 負 担 額 = 60,000 円 +24,000 円 +30,000 円 =114,000 円 高 額 療 養 費 の 支 給 対 象 となる

さらにご 負 担 を 軽 減 する 仕 組 みもあります2 高 額 療 養 費 制 度 では 世 帯 合 算 や 多 数 回 該 当 といった 仕 組 み により さらに 最 終 的 な 自 己 負 担 額 が 軽 減 されます (2) 多 数 回 該 当 直 近 の12か 月 間 に 既 に3 回 以 上 高 額 療 養 費 の 支 給 を 受 けている 場 合 ( 多 数 回 該 当 の 場 合 )には その 月 の 負 担 の 上 限 額 がさらに 引 き 下 がります <70 歳 以 上 の 方 の 場 合 > 所 得 区 分 本 来 の 負 担 の 上 限 額 現 役 並 み 所 得 者 80,100 円 +( 医 療 費 -267,000 円 ) 1% 多 数 回 該 当 の 場 合 44,400 円 ( 注 ) 一 般 や 低 所 得 者 の 区 分 の 方 については 多 数 回 該 当 の 適 用 はありません <70 歳 未 満 の 方 の 場 合 > 所 得 区 分 本 来 の 負 担 の 上 限 額 多 数 回 該 当 の 場 合 上 位 所 得 者 150,000 円 +( 医 療 費 -500,000 円 ) 1% 一 般 80,100 円 +( 医 療 費 -267,000 円 ) 1% 低 所 得 者 35,400 円 83,400 円 44,400 円 24,600 円

入 院 される 方 は 用 意 する 費 用 が 少 なく 済 みます ( 平 成 24 年 4 月 から 外 来 診 療 についても 同 様 の 取 組 みがはじまります ) 入 院 される 方 については 加 入 する 医 療 保 険 から 事 前 に 所 得 区 分 の 認 定 証 を 発 行 してもらうことにより 医 療 機 関 の 窓 口 での 支 払 を 負 担 の 上 限 額 までにと どめることもできます このため 一 度 に 用 意 する 費 用 が 少 なくて 済 みます 高 額 療 養 費 が 医 療 機 関 や 薬 局 に 直 接 支 払 われるため 加 入 する 医 療 保 険 に 対 して 事 後 に 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 をする 手 間 が 省 けます 70 歳 以 上 の 方 は 所 得 区 分 の 認 定 証 がなくても 自 動 的 に 窓 口 での 支 払 が 負 担 の 上 限 額 までにとどめられます( 低 所 得 者 の 区 分 の 適 用 を 受 けるためには 認 定 証 が 必 要 です) < 例 >100 万 円 の 医 療 費 で 窓 口 の 負 担 (3 割 )が30 万 円 かかる 場 合 通 常 の 場 合 所 得 区 分 の 認 定 証 がある 場 合 入 院 される 方 入 院 される 方 1 医 療 費 の3 割 (30 万 円 )を 支 払 い 3 高 額 療 養 費 ( 約 21 万 円 ) の 支 給 1 一 定 の 限 度 額 ( 約 9 万 円 ) を 支 払 い 一 度 に 用 意 する 費 用 が 安 くて 済 む 2 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 2 高 額 療 養 費 の 請 求 病 院 加 入 する 医 療 保 険 病 院 3 高 額 療 養 費 加 入 する 医 療 保 険 ( 約 21 万 円 )の 支 給

よくあるご 質 問 Q1. 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 はどのように 行 えば 良 いですか Q2.どのような 医 療 費 が 高 額 療 養 費 制 度 による 負 担 軽 減 の 対 象 となりますか Q3. 高 額 療 養 費 を 申 請 した 場 合 支 給 までにどのくらいの 時 間 がかかりますか Q4. 支 給 申 請 はいつまでさかのぼって 行 うことが 可 能 ですか Q5. 負 担 の 上 限 額 は 加 入 している 健 康 保 険 やかかっている 病 気 によって 変 わるのですか Q6. 入 院 する 場 合 に 窓 口 での 支 払 いを 負 担 の 上 限 額 までに 抑 えるには どのような 手 続 きが 必 要 となるのでしょうか Q7. 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 療 養 費 制 度 は 高 額 療 養 費 制 度 とは 別 の 制 度 なのでしょうか Q8. 医 療 費 控 除 制 度 とはどう 違 うのでしょうか Q9. 世 帯 合 算 では 家 族 のどの 範 囲 まで 自 己 負 担 額 を 合 算 できるのでしょうか Q10. 月 をまたいで 治 療 した 場 合 医 療 費 の 合 算 はできないのでしょうか Q11. 同 じ 世 帯 に70 歳 未 満 の 人 も70 歳 以 上 の 人 もいる 場 合 は どのような 自 己 負 担 額 が 適 用 されるのでしょうか Q12. 病 院 で 複 数 の 診 療 科 に 受 診 した 場 合 それぞれの 診 療 科 での 自 己 負 担 が 合 計 すると 自 己 負 担 限 度 額 を 超 える 場 合 は 高 額 療 養 費 の 請 求 ができますか Q13.70 歳 以 上 の 現 役 並 み 所 得 者 の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか Q14. 70 歳 以 上 の 低 所 得 者 Ⅰ の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか Q15.70 歳 未 満 の 上 位 所 得 者 の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか

Q1. 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 はどのように 行 えば 良 いですか A1. ご 自 身 が 加 入 している 公 的 医 療 保 険 ( 健 康 保 険 組 合 協 会 けんぽの 都 道 府 県 支 部 市 町 村 国 保 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 共 済 組 合 など 以 下 単 に 医 療 保 険 といいます )に 高 額 療 養 費 の 支 給 申 請 書 を 提 出 または 郵 送 することで 支 給 が 受 けられます 病 院 などの 領 収 書 の 添 付 を 求 められる 場 合 もあ ります ご 加 入 の 医 療 保 険 によっては 支 給 対 象 となります と 支 給 申 請 を 勧 めたり さらには 自 動 的 に 高 額 療 養 費 を 口 座 に 振 り 込 んでくれたりするところもあります なお どの 医 療 保 険 に 加 入 しているかは 保 険 証 ( 正 式 に は 被 保 険 者 証 )の 表 面 にてご 確 認 ください

Q2.どのような 医 療 費 が 高 額 療 養 費 制 度 の 支 給 の 対 象 と なりますか A2. 保 険 適 用 される 診 療 に 対 し 患 者 が 支 払 った 自 己 負 担 額 が 対 象 となりま す 医 療 にかからない 場 合 でも 必 要 となる 食 費 居 住 費 患 者 の 希 望 によってサービスを 受 ける 差 額 ベッド 代 先 進 医 療 にかかる 費 用 等 は 高 額 療 養 費 の 支 給 の 対 象 とはされていません また 患 者 が70 歳 未 満 の 場 合 に 自 らの 自 己 負 担 額 を 合 算 するためには レセプト( )1 枚 あたりの1か 月 の 自 己 負 担 額 が2 万 1 千 円 以 上 である ことが 必 要 です なお 高 額 療 養 費 制 度 は かかった 医 療 費 を 暦 月 単 位 で 軽 減 する 制 度 で あり 月 をまたいで 治 療 した 場 合 は 自 己 負 担 額 の 合 算 はできません( 理 由 については Q10をご 覧 下 さい ) ( )ある 個 人 について 診 療 に 要 した 費 用 を 医 療 保 険 に 請 求 するために 暦 月 ( 月 の 初 めから 終 わりまで) 単 位 で 医 療 機 関 や 薬 局 が 作 成 する 請 求 書 を 指 します

Q3. 高 額 療 養 費 を 申 請 した 場 合 支 給 までにどのくらいの 時 間 がかかりますか A3. 受 診 した 月 から 少 なくとも3か 月 程 度 かかります 高 額 療 養 費 は 申 請 後 各 医 療 保 険 で 審 査 した 上 で 支 給 さ れますが この 審 査 はレセプト( 医 療 機 関 から 医 療 保 険 へ 提 出 する 診 療 報 酬 の 請 求 書 )の 確 定 後 に 行 われます レセプト の 確 定 までに 一 定 の 時 間 がかかりますので なにとぞご 理 解 ください なお 医 療 費 のお 支 払 いが 困 難 なときには 無 利 息 の 高 額 医 療 費 貸 付 制 度 を 利 用 できる 場 合 があります 制 度 の 利 用 ができるかどうか 貸 付 金 の 水 準 はどのくらいかは ご 加 入 の 医 療 保 険 によって 異 なりますので お 問 い 合 わせくださ い

Q4. 支 給 申 請 はいつまでさかのぼって 行 うことが 可 能 です か A4. 高 額 療 養 費 の 支 給 を 受 ける 権 利 の 消 滅 時 効 は 診 療 を 受 け た 月 の 翌 月 の 初 日 から2 年 です したがって この2 年 間 の 消 滅 時 効 にかかっていない 高 額 療 養 費 であれば 過 去 にさかのぼって 支 給 申 請 することがで きます

Q5. 負 担 の 上 限 額 は 加 入 している 健 康 保 険 やかかってい る 病 気 によって 変 わるのですか A5. 高 額 療 養 費 では 各 医 療 保 険 で 共 通 の 負 担 の 上 限 額 が 設 定 されています( ) ただし 健 康 保 険 組 合 には 組 合 独 自 の 付 加 給 付 として この 共 通 の 額 よりも 低 い 負 担 の 上 限 額 を 設 定 しているところもあります また 自 治 体 によっては 独 自 の 医 療 費 助 成 制 度 があり 医 療 機 関 の 窓 口 での 支 払 額 が 高 額 療 養 費 の 負 担 の 上 限 額 より 低 くなる 場 合 があります 詳 しくは ご 加 入 の 医 療 保 険 やお 住 まいの 自 治 体 にお 問 い 合 わせください かかっている 病 気 によっても 負 担 の 上 限 額 は 変 わりません が 血 友 病 や 人 工 透 析 など 非 常 に 高 額 な 治 療 を 長 期 間 にわ たって 継 続 しなければならない 方 については 高 額 療 養 費 の 支 給 の 特 例 が 設 けられています この 特 例 措 置 が 適 用 される と 原 則 として 負 担 の 上 限 額 は1 万 円 となります

Q6. 入 院 する 場 合 に 窓 口 での 支 払 いを 負 担 の 上 限 額 まで に 抑 えるには どのような 手 続 きが 必 要 となるのでしょう か A6. 入 院 する 前 に ご 加 入 の 医 療 保 険 から 限 度 額 適 用 認 定 証 ( 住 民 税 非 課 税 以 外 の 方 ) 又 は 限 度 額 適 用 認 定 標 準 負 担 額 減 額 認 定 証 ( 住 民 税 非 課 税 の 方 )の 交 付 を 受 け 医 療 機 関 の 窓 口 でこれらの 認 定 証 を 提 示 する 必 要 があります 70 歳 未 満 の 方 については 全 員 が 70 歳 以 上 の 方 につい ては 住 民 税 非 課 税 の 方 が 対 象 となります 詳 しくは ご 加 入 の 医 療 保 険 にお 問 い 合 わせください

こうがく いりょう こうがくかいご がっさん りょうようひ せい ど Q7. 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 療 養 費 制 度 は 高 額 療 養 費 制 度 とは 別 の 制 度 なのでしょうか A7. 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 療 養 費 制 度 ( 以 下 合 算 療 養 費 制 度 といいます )とは 世 帯 内 の 同 一 の 医 療 保 険 の 加 入 者 の 方 について 毎 年 8 月 から1 年 間 にかかった 医 療 保 険 と 介 護 保 険 の 自 己 負 担 を 合 計 し 基 準 額 を 超 えた 場 合 に その 超 えた 金 額 を 支 給 する 制 度 です 高 額 療 養 費 制 度 が 月 単 位 で 負 担 を 軽 減 するのに 対 し 合 算 療 養 費 制 度 は こうした 月 単 位 での 負 担 軽 減 があっ ても なお 重 い 負 担 が 残 る 場 合 に 年 単 位 でそれらの 負 担 を 軽 減 する 制 度 です 詳 しくは ご 加 入 の 医 療 保 険 にお 問 い 合 わせください

いりょうひ こうじょ せいど Q8. 医 療 費 控 除 制 度 とはどう 違 うのでしょうか A8. 医 療 費 控 除 とは 所 得 税 や 住 民 税 の 算 定 において 自 己 又 は 自 己 と 生 計 を 一 にする 配 偶 者 その 他 の 親 族 のために 医 療 費 を 支 払 った 場 合 に 受 けることができる 一 定 の 金 額 の 所 得 控 除 のことを 言 い 保 険 給 付 の 一 種 である 高 額 療 養 費 とは 別 の 制 度 です

Q9. 世 帯 合 算 では 家 族 のどの 範 囲 まで 自 己 負 担 額 を 合 算 できるのでしょうか A9. 自 己 負 担 額 の 合 算 は 同 一 の 医 療 保 険 に 加 入 する 家 族 を 単 位 として 行 われます( 医 療 保 険 における 世 帯 は いわゆ る 一 般 のイメージの 世 帯 ( 住 民 基 本 台 帳 上 の 世 帯 )の 範 囲 とは 異 なります) 例 えば 会 社 で 働 く 方 やその 家 族 などが 加 入 する 健 康 保 険 であれば 被 保 険 者 とその 被 扶 養 者 の 自 己 負 担 額 は お 互 い の 住 所 が 異 なっていても 合 算 できます 他 方 共 働 きの 夫 婦 など 別 々の 健 康 保 険 に 加 入 していれば 住 所 が 同 じでも 合 算 の 対 象 となりません また あるご 家 庭 に 健 康 保 険 の 被 保 険 者 ( 例 :45 歳 の サラリーマン)と 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 の 被 保 険 者 ( 例 :80 歳 の 高 齢 者 )が 同 居 されている 場 合 それぞれの 医 療 費 は 合 算 の 対 象 となりません

Q10. 月 をまたいで 治 療 した 場 合 医 療 費 の 合 算 はどうし てできないのでしょうか A10. 高 額 療 養 費 制 度 では ご 加 入 の 医 療 保 険 が 患 者 の 皆 様 の 窓 口 負 担 額 を 把 握 する 方 法 として ご 加 入 の 医 療 保 険 に 対 して 医 療 機 関 が 医 療 費 を 請 求 する レセプト を 用 いています ( 現 在 のところ レセプト 以 外 に 医 療 保 険 が 窓 口 負 担 額 を 的 確 に 把 握 する 方 法 がありません) 医 療 機 関 は 毎 月 歴 月 単 位 で ご 加 入 の 医 療 保 険 に 対 し て 医 療 費 を レセプト で 請 求 する 仕 組 みとしており これ にあわせて 高 額 療 養 費 の 支 給 も 歴 月 単 位 としています ご 理 解 いただきますよう お 願 いいたします

Q11. 同 じ 世 帯 に 70 歳 未 満 と70 歳 以 上 の 家 族 がいる 場 合 は どのような 自 己 負 担 額 が 適 用 されるのでしょうか A11. 同 じ 世 帯 に70 歳 未 満 と70 歳 以 上 の 方 がいる 場 合 以 下 のような 手 順 で 家 族 の 皆 様 の 自 己 負 担 額 を 合 算 し その 合 計 が 世 帯 全 体 の 自 己 負 担 の 上 限 を 超 えないようにしています 1 70 歳 以 上 の 方 について 外 来 の 自 己 負 担 額 を 個 人 ご とに 合 算 した 額 に 70 歳 以 上 の 方 の 外 来 における 負 担 の 上 限 額 をそれぞれ 当 てはめ 差 額 を 支 給 2 70 歳 以 上 の 方 の 入 院 分 の 自 己 負 担 額 と 1によって もなお 残 る 自 己 負 担 額 とを 合 計 した 額 に 70 歳 以 上 の 方 の 世 帯 における 負 担 の 上 限 額 を 当 てはめ 差 額 を 支 給 3 70 歳 未 満 の 方 の 自 己 負 担 額 と 2によってもなお 残 る 自 己 負 担 額 を 合 計 した 世 帯 全 体 の 自 己 負 担 額 に 世 帯 全 体 における 負 担 の 上 限 額 を 当 てはめ 差 額 を 支 給

Q12. 病 院 で 複 数 の 診 療 科 に 受 診 した 場 合 それぞれの 診 療 科 での 自 己 負 担 が 合 計 すると 自 己 負 担 限 度 額 を 超 える 場 合 は 高 額 療 養 費 の 請 求 ができますか A12. 平 成 22 年 4 月 からは いわゆる 旧 総 合 病 院 ( ) にお いて 複 数 の 診 療 科 のレセプトを 一 本 化 したので 高 額 療 養 費 の 請 求 も 一 つの 医 療 機 関 としてまとめて 行 うことができるよ うになりました なお 医 科 と 歯 科 入 院 と 外 来 とではレセプトが 分 かれます が 窓 口 負 担 が 170 歳 未 満 の 方 は2 万 1 千 円 以 上 のものに ついて 270 歳 以 上 の 方 は 窓 口 負 担 の 額 にかかわらず それ らを 合 算 して 高 額 療 養 費 を 請 求 することができます 内 科 外 科 産 婦 人 科 眼 科 耳 鼻 咽 喉 科 がある 収 容 施 設 が100 床 以 上 あるなどの 条 件 を 満 たす 病 院 を 指 します 総 合 病 院 の 制 度 自 体 は 平 成 8 年 に 廃 止 されましたが レセプトの 提 出 方 法 に 関 する 特 例 が 残 っていました

Q13.70 歳 以 上 の 現 役 並 み 所 得 者 の 区 分 に 該 当 する のは どのような 場 合 ですか A13. 70 歳 以 上 の 方 のうち 現 役 並 み 所 得 者 となるのは 以 下 の 条 件 を 満 たす 方 ( 本 人 とその 家 族 ( ))です 国 民 健 康 保 険 及 び 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 している 方 : 本 人 又 は 同 じ 医 療 保 険 に 加 入 する70 歳 以 上 の 方 の 市 町 村 民 税 の 課 税 標 準 額 が145 万 円 以 上 地 元 の 市 区 町 村 で 確 認 できます 健 康 保 険 に 加 入 している 方 : 被 保 険 者 の 月 収 ( 標 準 報 酬 月 額 )が28 万 円 以 上 加 入 する 健 康 保 険 組 合 又 は 協 会 けんぽ 都 道 府 県 支 部 ( 年 金 事 務 所 でも 可 )で 確 認 できます ただし 次 の 条 件 に 該 当 する70 歳 以 上 の 方 は 申 請 により 一 般 所 得 と 同 じ 負 担 額 と なります 健 康 保 険 の 被 保 険 者 が70 歳 未 満 の 場 合 被 扶 養 者 又 は 国 保 の 家 族 の 加 入 者 の 年 齢 が70 歳 以 上 でも その 方 は 現 役 並 み 所 得 者 にはなりません 所 得 区 分 の 判 定 は 療 養 を 受 けた 月 が1~7 月 の 場 合 は 前 々 年 8~12 月 の 場 合 は 前 年 の 所 得 により 行 います 家 族 のうち 同 じ 保 険 に 加 入 する70 歳 以 上 の 方 との 一 年 間 で 得 た 全 ての 収 入 の 合 計 額 が520 万 円 未 満 ( 同 じ 保 険 に 加 入 する70 歳 以 上 の 方 がいない 場 合 は383 万 円 未 満 ) 等

Q14.70 歳 以 上 の 低 所 得 者 Ⅰ の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか A14. 低 所 得 者 Ⅰ となるのは 170 歳 以 上 の 方 のうち 2 判 定 の 対 象 と なるご 家 族 全 員 の 所 得 ( )の 金 額 が0 円 になる 場 合 です 所 得 区 分 の 判 定 は 療 養 を 受 けた 月 が1~7 月 の 場 合 は 前 々 年 8~12 月 の 場 合 は 前 年 の 所 得 により 行 います 所 得 とは それぞれの 方 の 給 与 や 年 金 などの 収 入 から 必 要 経 費 控 除 額 ( 公 的 年 金 に ついては 控 除 額 80 万 円 )を 差 し 引 いたものです 例 えば 公 的 年 金 だけで 生 計 を 立 てている 方 々については 家 族 それぞれの 年 金 収 入 が80 万 円 に 満 たない 場 合 にこの 区 分 の 対 象 となります 判 定 の 対 象 となるご 家 族 の 範 囲 は 以 下 のとおりです 国 民 健 康 保 険 の 場 合 は 世 帯 主 と 世 帯 の 被 保 険 者 全 員 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 の 場 合 は 世 帯 員 全 員 健 康 保 険 の 場 合 は 被 保 険 者 とその 方 に 扶 養 される 家 族

Q15.70 歳 未 満 の 上 位 所 得 者 の 区 分 に 該 当 するのは どのような 場 合 ですか A15. 上 位 所 得 者 は 以 下 の 条 件 を 満 たす 方 とその 家 族 が 対 象 となります 国 民 健 康 保 険 に 加 入 している 方 : 世 帯 内 のすべての 加 入 者 の 総 所 得 金 額 ( 収 入 から 給 与 所 得 控 除 公 的 年 金 等 控 除 必 要 な 経 費 を 差 し 引 いたもの)から 基 礎 控 除 (33 万 円 )を 差 し 引 いた 金 額 の 合 計 額 が600 万 円 以 上 地 元 の 市 区 町 村 で 確 認 できます 健 康 保 険 に 加 入 している 方 : 被 保 険 者 の 月 収 ( 標 準 報 酬 月 額 )が53 万 円 以 上 加 入 する 健 康 保 険 組 合 又 は 協 会 けんぽ 都 道 府 県 支 部 ( 年 金 事 務 所 でも 可 )で 確 認 で きます 所 得 区 分 の 判 定 は 療 養 を 受 けた 月 が1~7 月 の 場 合 は 前 々 年 8~12 月 の 場 合 は 前 年 の 所 得 により 行 います なお 新 卒 者 が 高 額 所 得 の 会 社 に 就 職 した 場 合 など 低 所 得 者 となるべき 条 件 と 上 位 所 得 者 となるべき 条 件 の 両 方 を 満 たす 場 合 は 上 位 所 得 者 が 優 先 します