参 考 資 料 1 運 営 費 交 付 金 収 益 化 基 準 の 見 直 し 及 び 行 政 執 行 法 人 創 設 に 伴 う 運 営 費 交 付 金 の 会 計 上 の 取 扱 い 2014 年 8 月 28 日 ( 木 ) 共 同 ワーキングチーム 第 1 回 会 合 資 料 1
目 次 Ⅰ. 運 営 費 交 付 金 収 益 化 基 準 の 見 直 し P3 Ⅱ. 行 政 執 行 法 人 創 設 に 伴 う 運 営 費 交 付 金 の 会 計 上 の 取 扱 い P19 2
Ⅰ. 運 営 費 交 付 金 収 益 化 基 準 の 見 直 し 独 立 行 政 法 人 改 革 等 に 関 する 基 本 的 な 方 針 ( 平 成 25 年 12 月 24 日 閣 議 決 定 ) 法 人 の 会 計 基 準 について 損 益 均 衡 の 仕 組 みを 維 持 しつつ 事 業 等 のまとまりごとに 区 分 された 情 報 を 充 実 するとともに 原 則 として 業 務 達 成 基 準 を 採 用 するなどの 見 直 しを 行 う また 法 人 における 管 理 会 計 の 活 用 等 により 自 律 的 マネジメントの 実 現 を 図 る 1. 業 務 達 成 基 準 原 則 化 の 必 要 性 費 用 進 行 基 準 は 法 人 の 業 務 運 営 の 効 率 化 が 利 益 としてあらわれない 収 益 化 基 準 である 業 務 の 効 率 化 が 行 われても 経 営 努 力 認 定 の 対 象 にならないため 法 人 において 業 務 効 率 化 のインセンティブが 働 きにく い 業 務 達 成 基 準 期 間 進 行 基 準 は いずれも 業 務 と 運 営 費 交 付 金 の 対 応 関 係 を 明 らかにさせる 必 要 があること 対 応 する 費 用 ( 原 価 )の 管 理 が 求 められることから 管 理 会 計 の 発 想 を 取 り 入 れた 収 益 化 基 準 で あると 考 えられる 2. 会 計 基 準 の 改 訂 内 容 案 業 務 達 成 基 準 が 原 則 であること 費 用 進 行 基 準 が 例 外 であることを 会 計 基 準 上 で 明 示 する ( 会 計 基 準 第 81 第 2 項 ) 業 務 達 成 基 準 を3 類 型 に 分 類 する ( 会 計 基 準 注 解 60 第 2 項 (2)) 従 来 業 務 達 成 基 準 期 間 進 行 基 準 費 用 進 行 基 準 (ただし 理 由 を 注 記 ) 並 列 原 則 と 例 外 3.3 類 型 の 定 義 ( 会 計 基 準 注 解 60 第 2 項 (2)) 類 型 基 本 型 ( 仮 称 ) 予 算 執 行 型 ( 仮 称 ) 期 間 進 行 型 ( 仮 称 ) 定 義 改 訂 案 業 務 達 成 基 準 原 則 ⅰ. 基 本 型 ( 仮 称 ) ⅱ. 予 算 執 行 型 ( 仮 称 ) ⅲ. 期 間 進 行 型 ( 仮 称 ) 費 用 進 行 基 準 例 外 業 務 ごとの 進 捗 度 又 は 達 成 度 を 定 量 的 又 は 段 階 的 に 把 握 可 能 な 業 務 については 一 定 の 収 益 化 基 準 をあらかじめ 設 定 し て その 割 合 をもって 運 営 費 交 付 金 配 分 額 を 収 益 化 する 方 法 一 定 の 業 務 の 実 施 ( 未 了 の 業 務 については 当 該 業 務 の 予 算 執 行 割 合 を 業 務 の 達 成 度 とみなして 収 益 化 する 方 法 を 含 む )をもって 運 営 費 交 付 金 配 分 額 を 収 益 化 する 方 法 一 定 の 期 間 の 経 過 を 業 務 の 達 成 とみなし 期 間 の 経 過 に 応 じて 運 営 費 交 付 金 配 分 額 を 収 益 化 する 方 法 4. 従 来 の 期 間 進 行 基 準 を 業 務 達 成 基 準 に 組 み 込 む 理 由 法 人 に 業 務 効 率 化 のインセンティブを 与 える 法 人 内 部 における 原 価 管 理 体 制 の 強 化 につながる という 意 味 では 従 来 の 期 間 進 行 基 準 も 業 務 達 成 基 準 も 同 様 と 考 えられるため 5. 予 算 執 行 型 と 費 用 進 行 基 準 の 違 い 予 算 執 行 型 を 採 用 する 場 合 には 業 務 と 対 応 関 係 にある 運 営 費 交 付 金 予 算 が 配 分 されている 必 要 があるとともに 業 務 ごとにコストが 集 計 管 理 されている 必 要 がある そのため コスト 管 理 を 適 切 に 行 うことが 求 められるという 点 で 予 算 執 行 型 は 管 理 会 計 的 な 発 想 を 取 り 入 れた 会 計 処 理 と 言 うことができる 6. 運 営 費 交 付 金 と 対 応 する 業 務 の 単 位 (QA81-A) 業 務 の 単 位 は 運 営 費 交 付 金 予 算 が 配 賦 され 費 用 の 管 理 が 行 われ ている 単 位 で 設 定 される 一 般 的 には 最 小 のプロジェクト 単 位 で 設 定 されるものと 想 定 されるが 法 人 によっては 複 数 のプロジェクトから 構 成 されるグループ 単 位 で 設 定 されることも 考 えられる 7. 業 務 に 共 通 的 に 発 生 する 共 通 費 用 の 取 扱 い(QA81-D,E) 運 営 費 交 付 金 を 収 益 化 する 際 に 共 通 費 用 を 各 業 務 の 単 位 に 配 賦 し て 投 入 費 用 を 計 算 するかどうかは 業 務 の 当 初 予 算 額 算 定 時 と 同 様 の 方 法 で 考 える 業 務 の 単 位 に 配 賦 されなかった 共 通 費 用 は 費 用 進 行 基 準 あるいは 期 間 進 行 型 の 業 務 達 成 基 準 に 基 づいて 収 益 化 される 8. 収 益 化 する 運 営 費 交 付 金 配 分 額 (QA81-F) 法 人 の 業 務 効 率 化 の 成 果 を 利 益 として 適 切 にあらわす 観 点 からは 事 業 年 度 開 始 時 の 予 算 配 分 額 とすることが 考 えられる 法 人 には 業 務 効 率 化 だけでなく 政 策 効 果 の 最 大 化 も 求 められており この 観 点 から 必 要 に 応 じて 予 算 の 見 直 しが 行 われていると 考 えられる 見 直 し 後 の 予 算 配 分 額 を 収 益 化 することも 考 えられる 3
Ⅰ-1. 業 務 達 成 基 準 原 則 化 の 必 要 性 費 用 進 行 基 準 は 一 般 的 に 支 出 額 と 収 益 額 が 同 額 となるため 法 人 の 業 務 運 営 の 効 率 化 が 利 益 としてあらわれない 収 益 化 基 準 である 業 務 の 効 率 化 が 行 われても 経 営 努 力 認 定 の 対 象 にならないため 法 人 において 業 務 効 率 化 のインセンティブが 働 きに くい 業 務 達 成 基 準 期 間 進 行 基 準 は いずれも 業 務 と 運 営 費 交 付 金 の 対 応 関 係 を 明 ら かにさせる 必 要 があること 対 応 する 費 用 ( 原 価 )の 管 理 が 求 められることから 管 理 会 計 的 発 想 を 取 り 入 れた 収 益 化 基 準 であると 考 えられる 表 1. 運 営 費 交 付 金 収 益 化 基 準 採 用 状 況 調 査 結 果 ( 独 立 行 政 法 人 会 計 基 準 研 究 会 資 料 から 抜 粋 ) 収 益 化 基 準 採 用 分 類 採 用 法 人 数 全 体 の 割 合 費 用 進 行 基 準 のみ 採 用 59 60.20% 業 務 達 成 基 準 と 他 の 収 益 化 基 準 を 採 用 12 12.20% うち 期 間 進 行 基 準 と 費 用 進 行 基 準 両 方 を 採 用 (5) (5.10%) うち 期 間 進 行 基 準 を 採 用 (7) (7.10%) うち 費 用 進 行 基 準 を 採 用 (0) (0.00%) 業 務 達 成 基 準 のみ 採 用 8 8.20% 費 用 進 行 基 準 と 期 間 進 行 基 準 を 採 用 5 5.10% 運 営 費 交 付 金 措 置 対 象 外 14 14.30% 全 体 98 100.00% 4
業 務 達 成 基 準 現 行 の 収 益 化 基 準 現 行 の 収 益 化 基 準 は 会 計 基 準 では 業 務 の 進 行 に 応 じて 収 益 化 とされており 会 計 基 準 の 注 解 で 業 務 の 進 行 に 応 じて 収 益 化 する 方 法 として 業 務 達 成 基 準 期 間 進 行 基 準 費 用 進 行 基 準 の 概 念 が 示 されている 業 務 等 と 運 営 費 交 付 金 の 対 応 関 係 が 明 らかで 業 務 等 の 達 成 度 ( 進 捗 度 )に 応 じて 財 源 として 予 定 されていた 運 営 費 交 付 金 を 収 益 化 するものであり 当 初 予 定 費 用 よりも 節 減 されれば 利 益 計 上 が 可 能 となっている 期 間 進 行 基 準 業 務 と 運 営 費 交 付 金 の 対 応 関 係 が 明 らかで 業 務 の 実 施 と 運 営 費 交 付 金 財 源 が 期 間 的 に 対 応 している 場 合 一 定 の 期 間 の 経 過 に 応 じて 収 益 化 するものであり 当 初 予 定 費 用 よ りも 節 減 されれば 利 益 計 上 が 可 能 となっている 費 用 進 行 基 準 業 務 と 運 営 費 交 付 金 の 対 応 関 係 が 示 されない 場 合 業 務 のための 支 出 額 を 限 度 として 収 益 化 するものである 当 初 見 積 もりが 立 てられないため 支 出 額 を 限 度 として 収 益 化 すなわち 実 費 全 額 を 収 益 することから 予 定 費 用 の 節 減 や 利 益 が 発 生 しにくい 仕 組 みと なっている 5
例 1 A 法 人 における 収 益 化 ( 業 務 達 成 基 準 ) α 事 業 ( 業 務 が 完 了 した 場 合 ) A 法 人 のα 事 業 は 研 究 事 業 で 研 究 論 文 を 完 成 させることが 目 的 であり 実 験 回 数 が 業 務 の 達 成 度 ( 進 捗 度 )を 測 る 指 標 とできたことから 業 務 達 成 基 準 を 採 用 している α 事 業 は 研 究 論 文 が 完 成 し 業 務 を 達 成 したことから 当 初 見 積 もっていた 運 営 費 交 付 金 を 全 額 収 益 化 したが 実 際 に 掛 かった 経 費 は 当 初 よりも 節 減 できたことから 差 額 分 の 利 益 が 発 生 した 運 営 費 交 付 金 ( 当 初 見 積 もり) 経 費 ( 実 費 ) 収 益 化 基 準 達 成 状 況 達 成 指 標 α 事 業 5,000 4,500 業 務 達 成 100% 実 験 回 数 β 事 業 ( 業 務 が 未 了 の 場 合 ) 当 初 見 積 もりよりも 実 際 に 掛 かった 経 費 の 差 額 分 500 の 利 益 が 発 生 する A 法 人 のβ 事 業 は 調 査 事 業 で 調 査 集 計 を 行 うことが 目 的 であり 調 査 件 数 が 業 務 の 達 成 度 ( 進 捗 度 )を 測 る 指 標 とできたことから 業 務 達 成 基 準 を 採 用 している β 事 業 は 業 務 が 完 了 していないが 調 査 件 数 の70%を 達 成 したため 当 初 見 積 もっていた 運 営 費 交 付 金 の70%を 収 益 化 したが 収 益 化 時 点 で 実 際 に 掛 かった 経 費 は 当 初 よりも 節 減 できたことから 差 額 分 の 利 益 が 発 生 した 運 営 費 交 付 金 ( 当 初 見 積 もり) 経 費 ( 実 費 ) 収 益 化 基 準 達 成 状 況 達 成 指 標 β 事 業 3,000 2,000 業 務 達 成 70% 調 査 件 数 達 成 状 況 は70%であるため 3,000( 当 初 見 積 もり) 70%( 達 成 状 況 ) の2,100が 収 益 化 される しかし 実 際 に 掛 かった 費 用 は 2,000 のため 100 の 利 益 が 発 生 する 6
例 2 A 法 人 における 収 益 化 ( 期 間 進 行 基 準 ) 管 理 費 A 法 人 の 管 理 費 については 業 務 の 達 成 度 や 進 捗 度 の 指 標 を 測 定 することはできないため 一 定 の 期 間 の 経 過 を 業 務 の 進 行 とすることができる 期 間 進 行 基 準 を 採 用 している 管 理 費 については 一 定 の 期 間 が 経 過 したことから 当 該 期 間 分 の 運 営 費 交 付 金 を 収 益 化 したが 収 益 化 時 点 で 実 際 に 掛 かった 経 費 は 当 初 よりも 節 減 できたことから 差 額 分 の 利 益 が 発 生 した 運 営 費 交 付 金 ( 当 初 見 積 もり) 経 費 ( 実 費 ) 収 益 化 基 準 達 成 状 況 達 成 指 標 管 理 費 1,000 800 期 間 進 行 - 期 間 運 営 費 交 付 金 ( 当 初 見 積 もり) 当 該 期 間 分 の 運 営 費 交 付 金 を 収 益 化 したが 実 際 に 掛 かった 費 用 は 800 のため 差 額 200 の 利 益 が 発 生 する A 法 人 のα 事 業 から 管 理 費 までの 流 れを 表 にまとめると 以 下 のような 形 になる 表 2 A 法 人 における 収 益 化 額 ( 利 益 )を 含 めた 収 益 化 基 準 等 経 費 ( 実 費 ) 収 益 化 額 ( 利 益 ) 収 益 化 基 準 達 成 状 況 達 成 指 標 α 事 業 5,000 4,500 5,000(500) 業 務 達 成 100% 投 入 費 用 β 事 業 3,000 2,000 2,100(100) 業 務 達 成 70% 調 査 件 数 管 理 費 1,000 800 1,000(200) 期 間 進 行 - 期 間 合 計 9,000 7,300 8,100(800) - - - 7
例 3 B 法 人 における 収 益 化 ( 費 用 進 行 基 準 ) 例 えば 以 下 の 表 3のような 場 合 達 成 状 況 が 測 定 不 能 であり 業 務 の 達 成 状 況 は 完 了 でしか 判 断 ができない そのため 経 費 として 実 際 に 掛 かった 費 用 の 7,300 が 収 益 化 される 表 3 B 法 人 における 収 益 化 基 準 等 運 営 費 交 付 金 ( 当 初 見 積 もり) 経 費 ( 実 費 ) 達 成 状 況 達 成 指 標 α 事 業 - 4,500 100% - β 事 業 - 2,000 測 定 不 能 - 管 理 費 - 800 測 定 不 能 - 合 計 9,000 7,300 - - 各 事 業 の 当 初 見 積 もりを 立 てられないため 実 費 と 同 額 の 7,300 が 収 益 化 されるため 業 務 達 成 基 準 や 期 間 進 行 基 準 のように 効 率 的 に 行 われたとしても 利 益 が 発 生 しない 8
財 務 諸 表 ( 貸 借 対 照 表 )における 対 比 業 務 達 成 基 準 を 採 用 した 場 合 費 用 進 行 基 準 を 採 用 した 場 合 貸 借 対 照 表 現 金 預 金 1,700 運 営 費 交 付 金 債 務 900 貸 借 対 照 表 現 金 預 金 1,700 運 営 費 交 付 金 債 務 1,700 利 益 剰 余 金 800 利 益 剰 余 金 0 損 益 計 算 書 費 用 7,300 運 営 費 交 付 金 収 益 8,100 損 益 計 算 書 費 用 7,300 運 営 費 交 付 金 収 益 7,300 利 益 800 費 用 が の 節 減 されたため により 収 益 利 によって 益 が 発 利 生 益 が 発 生 利 益 0 費 用 と 収 益 が 一 致 する ため 利 益 が 発 生 しない 9
Ⅰ-2. 会 計 基 準 の 改 訂 内 容 案 業 務 達 成 基 準 が 原 則 であること 費 用 進 行 基 準 が 例 外 であることを 会 計 基 準 上 で 明 示 する ( 会 計 基 準 第 81 第 2 項 ) 業 務 達 成 基 準 を3 類 型 に 分 類 する ( 会 計 基 準 注 解 60 第 2 項 (2)) 従 来 業 務 達 成 基 準 期 間 進 行 基 準 費 用 進 行 基 準 (ただし 理 由 を 注 記 ) 並 列 原 則 と 例 外 改 訂 案 業 務 達 成 基 準 原 則 ⅰ. 基 本 型 ( 仮 称 ) ⅱ. 予 算 執 行 型 ( 仮 称 ) ⅲ. 期 間 進 行 型 ( 仮 称 ) 費 用 進 行 基 準 例 外 Ⅰ-3.3 類 型 の 定 義 ( 会 計 基 準 注 解 60 第 2 項 (2)) 類 型 基 本 型 ( 仮 称 ) 予 算 執 行 型 ( 仮 称 ) 期 間 進 行 型 ( 仮 称 ) 定 義 業 務 ごとの 進 捗 度 又 は 達 成 度 を 定 量 的 又 は 段 階 的 に 把 握 可 能 な 業 務 については 一 定 の 収 益 化 基 準 をあらかじめ 設 定 して その 割 合 をもって 運 営 費 交 付 金 配 分 額 を 収 益 化 する 方 法 一 定 の 業 務 の 実 施 ( 未 了 の 業 務 については 当 該 業 務 の 予 算 執 行 割 合 を 業 務 の 達 成 度 とみなして 収 益 化 する 方 法 を 含 む )をもって 運 営 費 交 付 金 配 分 額 を 収 益 化 する 方 法 一 定 の 期 間 の 経 過 を 業 務 の 達 成 とみなし 期 間 の 経 過 に 応 じて 運 営 費 交 付 金 配 分 額 を 収 益 化 する 方 法 10
改 訂 案 の 収 益 化 基 準 の 例 収 益 化 名 概 要 業 務 類 型 別 の 例 示 基 本 型 ( 仮 称 ) 予 算 執 行 型 ( 仮 称 ) 期 間 進 行 型 ( 仮 称 ) 業 務 ごとの 進 捗 度 又 は 達 成 度 を 定 量 的 又 は 段 階 的 に 把 握 可 能 な 業 務 については 一 定 の 収 益 化 基 準 をあらかじめ 設 定 して そ の 割 合 をもって 運 営 費 交 付 金 配 分 額 を 収 益 化 一 定 の 業 務 の 実 施 ( 未 了 の 業 務 については 当 該 業 務 の 予 算 執 行 割 合 を 業 務 の 達 成 度 とみな して 収 益 化 する 方 法 を 含 む )を もって 運 営 費 交 付 金 配 分 額 を 収 益 化 一 定 の 期 間 の 経 過 を 業 務 の 達 成 とみなし 運 営 費 交 付 金 債 務 を 収 益 化 調 査 業 務 の 場 合 例 えば 調 査 集 計 数 に 基 づき 収 益 化 基 準 を 定 めることが 考 えられる 例 : 調 査 数 全 体 が100の 場 合 調 査 数 全 体 の 集 計 が 完 了 せずとも 途 中 集 計 の 段 階 で 集 計 の 進 捗 度 と 達 成 度 を 把 握 することができるため 達 成 状 況 ( 進 捗 度 )に 応 じて 収 益 化 する 研 究 業 務 の 場 合 例 えば 実 験 回 数 に 基 づき 収 益 化 基 準 を 定 めることが 考 えられる 例 : 製 品 の 耐 久 実 験 を 行 う 研 究 業 務 で 10 回 耐 久 実 験 を 行 う 場 合 実 験 回 数 で 達 成 度 と 進 捗 度 を 把 握 することができるため 達 成 状 況 ( 進 捗 度 )に 応 じて 収 益 化 する 補 助 助 成 業 務 の 場 合 補 助 や 助 成 業 務 では 交 付 に 応 じて 収 益 化 を 行 う 例 : 補 助 金 を 交 付 する 業 務 では 申 請 書 の 審 査 が 完 了 した 段 階 や 交 付 を 行 った 段 階 で 業 務 の 実 施 と 考 えられるため それをもって 交 付 額 と 同 額 の 収 益 化 する 審 査 検 査 業 務 の 場 合 機 器 の 審 査 や 検 査 を 行 う 業 務 では 予 算 は 個 々の 案 件 ではなく 業 務 に 対 して 配 分 されていると 考 えられるが 個 々の 案 件 の 審 査 や 検 査 の 完 了 に 応 じて 収 益 化 を 行 う 例 : 個 々の 検 査 や 審 査 の 完 了 に 応 じて 費 用 額 と 同 額 の 収 益 化 する 研 究 業 務 の 場 合 業 務 の 進 捗 度 や 達 成 度 の 把 握 が 困 難 な 研 究 業 務 では 未 了 の 案 件 については 予 算 執 行 割 合 に 応 じて 収 益 化 を 行 う 例 : 最 終 的 な 目 標 はあるものの 全 体 の 進 捗 度 や 達 成 度 の 把 握 が 困 難 な 場 合 未 了 の 案 件 については 当 初 予 算 額 に 予 算 執 行 割 合 を 乗 じた 額 を 収 益 化 する 学 校 運 営 業 務 施 設 管 理 業 務 の 場 合 運 営 費 交 付 金 と 業 務 の 実 施 が 期 間 的 に 対 応 していると 考 えられる 学 校 運 営 業 務 や 施 設 の 管 理 運 営 業 務 では 期 間 の 経 過 に 応 じて 収 益 化 を 行 う 例 : 学 校 運 営 業 務 で 行 われる 教 育 や 研 修 業 務 では 期 間 の 経 過 ( 月 ごと 四 半 期 ごとなど)に 応 じて 収 益 化 する 上 記 表 で 示 している 主 な 業 務 具 体 例 は 独 立 行 政 法 人 で 想 定 される 業 務 を 改 訂 案 の 収 益 化 基 準 に 適 用 したときに 考 えられるパターンを 例 示 し たものであり 業 務 に 応 じて 採 用 する 収 益 化 基 準 や 指 標 の 判 断 は 各 法 人 で 行 うものである そのため 上 に 掲 げられた 業 務 が 例 示 した 収 益 化 基 準 に 縛 られて 収 益 化 を 行 うことを 表 しているものではない 11
補 助 助 成 業 務 の 場 合 予 算 執 行 型 の 収 益 化 ( 具 体 例 ) 法 人 Cは 複 数 種 類 の 助 成 金 交 付 事 業 を 行 っている 複 数 の 助 成 金 のうち XX 助 成 金 の 当 初 予 算 として5,000を 計 上 している 当 期 助 成 金 の 申 請 を 受 け 実 際 に 交 付 した 金 額 は4,500である 運 営 費 交 付 金 ( 当 初 見 積 もり) 交 付 額 収 益 化 額 XX 助 成 金 5,000 4,500 4,500 審 査 検 査 業 務 の 場 合 交 付 額 4,500と 同 額 が 収 益 化 される 法 人 Dは 機 器 の 検 査 業 務 を 行 っている 当 期 検 査 業 務 は 前 期 とほぼ 同 数 (100 件 )の 検 査 依 頼 があるものと 考 え 運 営 費 交 付 金 予 算 を10,000 計 上 した しかしながら 実 際 の 依 頼 件 数 90 件 にとどまり 経 費 も8,000しか 発 生 しなかった なお 個 々の 検 査 業 務 に 必 要 な 経 費 は 案 件 ごとに 異 なるため 検 査 件 数 は 業 務 の 達 成 状 況 を 測 る 指 標 としては 相 応 しく ないと 法 人 は 整 理 している 運 営 費 交 付 金 ( 当 初 見 積 もり) 経 費 ( 実 績 ) 収 益 化 額 検 査 業 務 10,000 8,000 8,000 経 費 8,000と 同 額 が 収 益 化 される 12
事 業 年 度 内 に 完 結 した 場 合 研 究 業 務 における 収 益 化 基 準 の 差 異 ( 例 ) 法 人 Eは YY 研 究 業 務 の 運 営 費 交 付 金 予 算 として5,000を 計 上 事 業 年 度 内 に 研 究 は 完 了 し 実 際 経 費 は4,500であった 基 本 型 と 予 算 執 行 型 では 損 益 が 計 上 されるが 費 用 進 行 基 準 では 業 務 費 用 と 同 額 が 収 益 化 されるため 経 常 利 益 が 発 生 しない 基 本 型 予 算 執 行 型 費 用 進 行 基 準 収 益 化 額 5,000 5,000 4,500 業 務 費 用 4,500 4,500 4,500 業 務 費 用 4,500と 同 額 が 収 益 化 され る 経 常 利 益 500 500 0 事 業 年 度 内 に 完 結 しなかった 場 合 法 人 FのZZ 研 究 業 務 は 当 初 事 業 年 度 内 に 完 結 させる 予 定 であったが 別 業 務 との 関 係 で3 年 間 にわたって 実 施 することになった 各 年 度 における 進 捗 度 経 費 は 下 表 のとおりであり 基 本 型 では 毎 年 度 に 損 益 が 予 算 執 行 型 では 最 終 年 度 に 損 益 が 生 じるが 費 用 進 行 基 準 では 業 務 費 用 と 同 額 が 収 益 化 されるため 損 益 が 発 生 しない 運 営 費 交 付 金 経 費 年 度 末 の 状 況 進 捗 度 達 成 度 を 測 る 指 標 X1 年 度 2,000 未 了 30% X2 年 度 5,000 2,000 未 了 90% 実 験 回 数 X3 年 度 500 完 了 100% 基 本 型 予 算 執 行 型 費 用 進 行 基 準 X1 年 度 X2 年 度 X3 年 度 X1 年 度 X2 年 度 X3 年 度 X1 年 度 X2 年 度 X3 年 度 収 益 化 額 1,500 3,000 500 2,000 2,000 1,000 2,000 2,000 500 業 務 費 用 2,000 2,000 500 2,000 2,000 500 2,000 2,000 500 経 常 利 益 500 1,000 0 0 0 500 0 0 0 毎 年 損 益 が 生 じ 得 る 最 終 年 度 のみ 損 益 が 生 じ 得 る 損 益 は 生 じない 13
Ⅰ-4. 従 来 の 期 間 進 行 基 準 を 業 務 達 成 基 準 に 組 み 込 む 理 由 業 務 達 成 基 準 も 期 間 進 行 基 準 も 業 務 と 運 営 費 交 付 金 の 対 応 関 係 が 明 らかな 場 合 に 採 用 できる 収 益 化 基 準 である 点 と 業 務 を 効 率 的 に 実 施 した 場 合 には 利 益 が 計 上 される 点 で 共 通 している 法 人 に 業 務 効 率 化 のインセンティブを 与 える 法 人 内 部 における 原 価 管 理 体 制 の 強 化 に つながる という 意 味 では 従 来 の 期 間 進 行 基 準 も 業 務 達 成 基 準 も 同 様 と 考 えられる Ⅰ-5. 予 算 執 行 型 と 費 用 進 行 基 準 の 違 い 予 算 執 行 型 を 採 用 する 場 合 には 業 務 と 対 応 関 係 にある 運 営 費 交 付 金 が 配 分 されてい る 必 要 があるとともに 業 務 ごとにコストが 集 計 管 理 されている 必 要 がある そのため コスト 管 理 を 適 切 に 行 うことが 求 められるという 点 で 予 算 執 行 型 は 管 理 会 計 的 な 発 想 を 取 り 入 れた 会 計 処 理 と 言 うことができる 一 方 費 用 進 行 基 準 は 業 務 と 対 応 関 係 にある 運 営 費 交 付 金 が 配 分 されていない 場 合 に 採 用 される 収 益 化 基 準 であり 法 人 が 会 計 処 理 を 行 うにあたって 業 務 ごとのコストの 集 計 管 理 が 必 ずしも 求 められるものではない 14
Ⅰ-6. 運 営 費 交 付 金 と 対 応 する 業 務 の 単 位 (QA81-A) 業 務 の 単 位 は 運 営 費 交 付 金 予 算 が 配 賦 され 費 用 の 管 理 が 行 われている 単 位 で 設 定 されることに なる 一 般 的 には 最 小 のプロジェクト 単 位 ( 研 究 A1, 研 究 A2など)で 設 定 されるものと 想 定 されるが 法 人 によっては 複 数 のプロジェクトから 構 成 されるグループ 単 位 ( 研 究 員 単 位 事 業 単 位 )で 設 定 されるこ とも 考 えられる Ⅰ-7. 業 務 に 共 通 的 に 発 生 する 共 通 費 用 の 取 扱 い(QA81-D,E) 各 業 務 に 直 接 関 連 して 発 生 する 賃 金 消 耗 品 費 委 託 費 といった 費 用 は 当 然 業 務 への 投 入 費 用 になる 研 究 員 に 係 る 人 件 費 や 研 究 棟 の 修 繕 費 など 業 務 に 共 通 的 に 発 生 する 費 用 や 管 理 部 門 経 費 は こ れらの 費 用 を 充 当 するための 予 算 が 各 業 務 に 配 分 されている 場 合 には 業 務 への 投 入 費 用 として 整 理 する 配 分 基 準 は 運 営 費 交 付 金 配 分 額 算 定 時 と 同 様 の 基 準 を 用 いる 業 務 の 単 位 に 配 賦 されなかった 共 通 費 用 は 費 用 進 行 基 準 あるいは 期 間 進 行 型 の 業 務 達 成 基 準 に 基 づいて 収 益 化 されることになる 研 究 事 業 A 研 究 員 研 究 A1 100 200 10 研 究 A2 300 50 100 研 究 A3 400 30 30 調 査 事 業 開 発 事 業 賃 金 消 耗 品 費 委 託 費 人 件 費 修 繕 費 退 職 金 B 研 究 員 研 究 B1 200 100 500 研 究 B2 150 100 0 C 研 究 員 事 業 等 の 単 位 に 直 接 的 に 発 生 省 事 業 に 共 通 的 に 発 生 事 業 費 XXXX XXXX XXXX XXXX XXXX XXXX 管 理 部 門 管 理 費 XXXX XXXX XXXX XXXX XXXX XXXX 略 に 共 発 通 生 的 に 共 発 通 生 的 法 人 全 体 に 共 通 的 に 発 生 共 通 的 に 発 生 に 共 発 通 生 的 共 通 的 に 発 生 共 通 費 共 通 費 用 用 15
Ⅰ-8. 収 益 化 する 運 営 費 交 付 金 配 分 額 (QA81-F) 収 益 化 する 運 営 費 交 付 金 配 分 額 は 事 業 年 度 開 始 時 のものを 用 いる 方 法 が 考 えられ る 当 初 予 算 の 見 積 り 精 度 が 高 い 場 合 当 該 方 法 で 計 算 された 利 益 は 法 人 の 業 務 効 率 化 の 成 果 を 適 切 にあらわすものになると 考 えられる 法 人 には 業 務 効 率 化 だけでなく 政 策 効 果 の 最 大 化 も 求 められているため 必 要 に 応 じて 配 分 の 見 直 しが 行 われていると 考 えられる そのため 収 益 化 する 配 分 額 として 見 直 し 後 の 配 分 額 を 用 いることも 考 えられる 収 益 化 する 配 分 額 として 期 末 日 直 近 のものを 用 いることを 認 めると 結 果 として 費 用 進 行 基 準 と 同 じになってしまうことも 考 えられる しかし 多 種 多 様 な 業 務 を 実 施 してい る 独 立 行 政 法 人 の 場 合 には 収 益 化 すべき 配 分 額 について 一 律 で 縛 ることは 難 しく 各 法 人 が 実 態 に 応 じてふさわしい 配 分 額 を 選 択 することが 適 当 と 考 える なお 恣 意 性 を 排 除 する 観 点 から どの 時 点 の 配 分 額 を 収 益 化 の 際 に 用 いるかについては 法 人 の 内 部 規 程 のような 形 でルール 化 しておくことが 適 当 である 16
予 算 組 替 えが 生 じる 場 合 の 業 務 達 成 基 準 の 適 用 事 例 法 人 Gの 事 業 セグメントでは a 業 務 b 業 務 c 業 務 という3 件 の 案 件 が 並 行 して 実 施 されている 当 初 予 算 の 見 積 り 精 度 が 低 かったため 12 月 に 一 度 予 算 の 見 直 しが 行 われ ている その 後 b 業 務 にて 仕 様 の 見 直 しがあり さらなる 追 加 予 算 が 必 要 となったため 業 務 が 完 了 し かつ 費 用 が 節 減 されたc 業 務 予 算 の 一 部 をb 業 務 に 組 替 えることとなった なお 予 算 執 行 型 の 業 務 達 成 基 準 を 採 用 している 表 1 法 人 Gの 各 業 務 の 配 分 額 の 推 移 事 業 セグメント a 業 務 b 業 務 c 業 務 合 計 当 初 配 分 額 1,000,000 1,500,000 組 替 3,000,000 5,500,000 12 月 時 点 配 分 額 1,000,000 3,000,000 1,500,000 5,500,000 3 月 時 点 配 分 額 1,000,000 3,500,000 1,000,000 5,500,000 表 2 法 人 Gの 各 業 務 の 予 算 執 行 額 事 業 セグメント a 業 務 b 業 務 c 業 務 合 計 業 務 のステータス 完 了 未 了 完 了 執 行 額 ( 支 出 済 み) 1,000,000 2,500,000 1,000,000 4,500,000 未 執 行 額 ( 支 出 未 了 ) 0 1,000,000 0 1,000,000 組 替 17
当 初 配 分 額 を 収 益 化 する 場 合 収 益 化 額 に 用 いる 予 算 額 (3パターン) a 業 務 ( 完 了 ) b 業 務 ( 未 了 ) c 業 務 ( 完 了 ) 合 計 収 益 化 すべき 予 算 額 1,000,000 1,500,000 3,000,000 5,500,000 うち 繰 越 額 0 0 0 0 損 益 計 算 書 運 営 費 交 付 金 収 益 1,000,000 1,500,000 3,000,000 5,500,000 積 立 金 になる 業 務 費 用 1,000,000 2,500,000 1,000,000 4,500,000 経 常 利 益 0 1,000,000 2,000,000 1,000,000 12 月 時 点 配 分 額 を 収 益 化 する 場 合 当 初 配 予 分 算 額 の の 見 見 積 積 精 り 度 精 が 度 高 が ければ 高 ければ 法 人 法 の 人 業 の 業 務 務 効 効 率 率 化 化 を 測 を 測 る 指 る 指 標 標 になり 得 得 る る a 業 務 ( 完 了 ) b 業 務 ( 未 了 ) c 業 務 ( 完 了 ) 合 計 収 益 化 すべき 予 算 額 1,000,000 3,000,000 1,500,000 5,500,000 うち 繰 越 額 0 500,000 0 500,000 翌 期 に 予 算 が 繰 り 越 される 損 益 計 算 書 運 営 費 交 付 金 収 益 1,000,000 2,500,000 1,500,000 5,000,000 業 務 費 用 1,000,000 2,500,000 1,000,000 4,500,000 経 常 利 益 0 0 500,000 500,000 積 立 金 になる 期 末 日 直 近 配 分 額 を 収 益 化 する 場 合 a 業 務 ( 完 了 ) b 業 務 ( 未 了 ) c 業 務 ( 完 了 ) 合 計 収 益 化 すべき 予 算 額 1,000,000 3,500,000 1000,000 5,500,000 うち 繰 越 額 0 1,000,000 0 1,000,000 損 益 計 算 書 運 営 費 交 付 金 収 益 1,000,000 2,500,000 1,000,000 4,500,000 業 務 費 用 1,000,000 2,500,000 1,000,000 4,500,000 経 常 利 益 0 0 0 0 翌 期 に 予 算 が 繰 り 越 される 費 用 の 発 生 見 込 みに 応 じて 配 分 額 が 見 直 される 場 合 期 末 日 直 近 配 分 額 を 用 いて 収 益 化 を 行 うと 経 常 利 益 は0になることが 想 定 される 18
Ⅱ. 行 政 執 行 法 人 創 設 に 伴 う 運 営 費 交 付 金 の 会 計 上 の 取 扱 い 独 立 行 政 法 人 改 革 等 に 関 する 基 本 的 な 方 針 ( 平 成 25 年 12 月 24 日 閣 議 決 定 ) Ⅱの1. 法 人 の 裁 量 国 の 関 与 の 度 合 い 等 に 応 じた 法 人 の 分 類 3 単 年 度 の 目 標 管 理 により 事 務 事 業 を 行 う 法 人 国 の 相 当 な 関 与 の 下 に 国 の 行 政 事 務 と 密 接 に 関 連 した 事 務 事 業 を 確 実 正 確 に 執 行 することを 目 的 とし 役 職 員 に 国 家 公 務 員 の 身 分 を 付 与 した 上 で 国 の 単 年 度 予 算 管 理 と 合 わせた 単 年 度 の 目 標 管 理 により 事 務 事 業 を 行 う 法 人 ( 以 下 単 年 度 管 理 型 の 法 人 という ) Ⅱの4. 財 政 規 律 報 酬 給 与 等 の 見 直 し 調 達 の 合 理 化 及 び 情 報 公 開 の 充 実 (1) 財 務 運 営 の 適 正 化 説 明 責 任 透 明 性 の 向 上 経 営 努 力 の 促 進 単 年 度 管 理 型 の 法 人 の 運 営 費 交 付 金 については 毎 年 度 見 積 りに 基 づき 交 付 することとし その 上 で 合 理 的 な 理 由 がある 場 合 には 繰 越 しを 認 めることとする また 単 年 度 の 財 政 措 置 とすることに 伴 い 運 営 費 交 付 金 の 会 計 上 の 取 扱 い 等 について 会 計 基 準 を 見 直 す < 行 政 執 行 法 人 の 運 営 費 交 付 金 の 会 計 処 理 案 > 行 政 執 行 法 人 において 事 業 年 度 末 に 運 営 費 交 付 金 債 務 残 高 が 生 じている 場 合 には 毎 事 業 年 度 が 中 期 目 標 期 間 の 最 終 年 度 とみ なして 基 準 第 81 第 3 項 と 同 様 に 全 額 を 収 益 に 振 り 替 える なお 精 算 のために 収 益 に 振 り 替 えられた 金 額 は 臨 時 利 益 として 計 上 する ( ) 繰 越 又 は 国 庫 納 付 については 当 該 積 立 金 の 処 分 として 行 う 行 政 執 行 法 人 の 運 営 費 交 付 金 会 計 処 理 フロー( 想 定 ) 50,000,000 円 分 は 計 画 どおり 業 務 達 成 執 行 済 み 運 営 費 交 付 金 50,000,000 円 を 経 常 収 益 として 収 益 化 運 営 費 交 付 金 100,000,000 円 入 金 30,000,000 円 分 は 業 務 が 未 了 であり 執 行 されなかった 20,000,000 円 分 は 予 定 された 業 務 が 中 止 となり 執 行 さ れなかった 中 期 目 標 管 理 法 人 等 についても 同 様 の 会 計 処 理 を 行 うべきと 考 えられる 運 営 費 交 付 金 50,000,000 円 を 臨 時 利 益 として 収 益 化 30,000,000 円 は 積 立 金 として 次 期 繰 越 し 20,000,000 円 は 積 立 金 の 処 分 により 国 庫 納 付 19