FP3 級 試 験 のポイント<ライフプランニングと 資 金 計 画 > 1. FP と 倫 理 1 コンプライアンスとは ( 法 令 等 の) 遵 守 を 意 味 する 言 葉 であり 特 に FP には 社 会 的 に 重 要 な 専 門 的 職 業 としてコンプライアンスを 意 識 した 行 動 が 不 可 欠 である 2 FP は 常 に 顧 客 へのプランニングの 提 案 など プロとしての 自 覚 と 責 任 が 必 要 であるが より 重 要 なのはアカウンタビリティ( 説 明 責 任 )という 点 である さらに 最 近 は 医 療 の 世 界 で 標 準 的 基 準 となっているインフォームド コンセントという 考 え 方 が 問 われている 2. FP と 関 連 法 規 1 税 理 士 資 格 を 有 しない FP は 有 償 無 償 に 関 わらず 具 体 的 な 税 務 相 談 に 応 じたりする ことは 税 理 士 法 に 抵 触 するので 出 来 ない よって 具 体 的 な 数 値 ではなく 一 般 的 な 税 についての 説 明 にとどめる 必 要 がある 2 投 資 判 断 の 前 提 となる 景 気 動 向 や 企 業 業 績 等 の 基 礎 資 料 を 知 らせたり 現 在 または 過 去 における 有 価 証 券 の 価 値 を 知 らせるだけでは 投 資 判 断 の 助 言 に 該 当 しない 3. ライフプランニングの 考 え 方 手 法 1 キャッシュフロー 表 の 様 式 は 自 由 であるが 必 ず 盛 り 込 まなければならない 必 須 項 目 と して 年 間 収 入 年 間 支 出 年 間 収 支 貯 蓄 残 高 の4 項 目 がある 2 可 処 分 所 得 は 年 収 ( 社 会 保 険 料 + 所 得 税 + 住 民 税 ) で 求 められる キャッシュフ ロー 表 の 年 間 収 入 欄 にはこの 可 処 分 所 得 を 入 れる( 年 収 ではない!) 3 キャッシュフロー 表 の 貯 蓄 残 高 は 前 年 の 残 高 (1+ 運 用 利 率 )± 当 該 年 の 年 間 収 支 で 算 出 する 4 年 3%で 複 利 運 用 しながら 毎 年 120 万 円 の 年 金 を10 年 間 受 け 取 る 場 合 の 元 金 はいく ら 必 要 か という 計 算 をするときは 年 金 現 価 係 数 を 使 用 する 6つの 係 数 を 理 解 し ておくこと! 4. ライフプラン 策 定 上 の 資 金 計 画 1 マイホームの 取 得 にあたっては 原 則 として 物 件 価 格 の20%の 頭 金 が 必 要 となる これ 1
は 住 宅 ローンを 組 む 場 合 購 入 物 件 の80%が 融 資 限 度 であることが 多 いためである また これ 以 外 にも 購 入 ( 取 得 ) 時 の 諸 経 費 がかかるため できれば30% 程 度 を 自 己 資 金 で 準 備 できるのが 理 想 である 2 住 宅 ローンの 返 済 方 法 には 元 利 均 等 返 済 と 元 金 均 等 返 済 がある 利 率 返 済 期 間 等 同 じ 借 入 れ 条 件 ならば 元 金 均 等 返 済 の 方 が 返 済 総 額 は 少 なくて 済 む 3 財 形 住 宅 融 資 の 申 込 み 資 格 は 財 形 貯 蓄 ( 種 類 は 問 わない)を1 年 以 上 積 立 て その 残 高 が50 万 円 以 上 の 勤 労 者 であり 毎 月 返 済 額 の4 倍 以 上 の 月 収 があることが 条 件 とな っている 融 資 限 度 額 は 財 形 貯 蓄 残 高 の10 倍 か4000 万 円 のいずれか 少 ない 金 額 で ある 4 長 期 固 定 金 利 の 住 宅 ローン 商 品 フラット35 の 取 扱 窓 口 は 民 間 の 金 融 機 関 であり 融 資 金 利 は 各 取 扱 金 融 機 関 によって 異 なる 融 資 限 度 額 は8000 万 円 で 所 要 資 金 の9 0%までとなっている 5 フラット35 は 公 庫 財 形 住 宅 融 資 との 併 用 が 可 能 である 保 証 人 は 不 要 繰 上 げ 返 済 手 数 料 も 無 料 である 6 公 的 ローンは 住 宅 ローンの 借 換 えには 使 えない 7 住 宅 ローンの 繰 上 げ 返 済 には 期 間 短 縮 型 と 返 済 額 軽 減 型 がある 返 済 額 軽 減 型 は 期 間 短 縮 型 に 比 べると 利 息 軽 減 効 果 は 少 ない 8 教 育 積 立 郵 便 貯 金 で 教 育 資 金 を 積 み 立 てると 積 立 額 と 同 額 まで 国 民 生 活 金 融 公 庫 か ら 融 資 が 受 けられ 融 資 を 受 けると 預 入 金 利 もアップする 9 一 般 財 形 貯 蓄 を 子 供 の 教 育 費 用 にあてた 場 合 勤 務 先 によっては 一 定 の 財 形 活 用 給 付 金 が 支 給 される 場 合 があったり また 財 形 教 育 融 資 を 受 けられる 10 学 資 保 険 は 郵 便 局 が こども 保 険 は 民 間 の 生 命 保 険 会 社 が 取 り 扱 っている 商 品 であ る 11 国 の 教 育 ローン とは 国 が 国 民 生 活 金 融 公 庫 を 通 して 教 育 資 金 融 資 を 行 うもので 教 育 資 金 一 般 貸 付 ( 年 収 制 限 あり) 教 育 資 金 年 金 貸 付 ( 年 収 制 限 あり) 教 育 資 金 郵 貯 貸 付 ( 年 収 制 限 なし)の3 種 類 がある 金 利 は 民 間 より 低 い 12 雇 用 能 力 開 発 機 構 の 財 形 教 育 融 資 は 財 形 貯 蓄 残 高 の5 倍 以 内 で 最 高 450 万 円 の 融 資 が 受 けられる 年 収 制 限 はない 2
13 独 立 行 政 法 人 日 本 学 生 支 援 機 構 の 奨 学 金 には 第 一 種 奨 学 金 ( 無 利 息 )と 第 二 種 奨 学 金 きぼう21プラン 奨 学 金 がある 5. 社 会 保 険 1 医 療 費 の 自 己 負 担 割 合 は 健 康 保 険 国 民 健 康 保 険 ともに 原 則 3 割 で 70 歳 以 上 の 高 齢 者 は1 割 (ただし 高 額 取 得 者 は3 割 ) 3 歳 未 満 は2 割 負 担 である 2 被 扶 養 者 とは 健 康 保 険 の 被 保 険 者 に 扶 養 されている 親 族 で 年 収 が130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 および 障 害 者 の 場 合 は180 万 円 未 満 )で かつ 被 保 険 者 の1/2 未 満 の 収 入 の 者 である 3 健 康 保 険 の 被 保 険 者 が 出 産 した 場 合 は 出 産 育 児 一 時 金 として 1 児 ごとに35 万 円 が 支 給 される 4 健 康 保 険 の 保 険 料 は 3 未 満 の 子 を 養 育 するために 育 児 休 業 をしている 場 合 は 社 会 保 険 庁 に 届 け 出 ることにより 本 人 分 事 業 主 分 とも 保 険 料 が 免 除 される 5 国 民 健 康 保 険 には 被 扶 養 者 という 概 念 はなく 家 族 全 員 (すべての 加 入 者 )が 被 保 険 者 となり 保 険 料 も 徴 収 される 6 任 意 継 続 被 保 険 者 制 度 とは 退 職 後 も 引 き 続 き2 年 間 はもとの 健 康 保 険 の 被 保 険 者 と なることができる 制 度 のことである 7 任 意 継 続 の 要 件 は 資 格 喪 失 日 の 前 日 (つまり 退 職 日 )まで 継 続 して2ヶ 月 以 上 健 康 保 険 の 被 保 険 者 であった 者 で 資 格 喪 失 日 から20 日 以 内 に 申 請 することが 必 要 である 保 険 料 は 全 額 自 己 負 担 ( 労 使 折 半 がない 分 基 本 的 には 倍 額 )となる 8 公 的 介 護 保 険 の 第 2 号 被 保 険 者 (40 歳 以 上 65 歳 未 満 )は 脳 血 管 疾 患 初 老 期 痴 呆 末 期 ガン 等 の 老 化 に 起 因 する 特 定 疾 病 により 要 介 護 状 態 になった 場 合 でなければ 介 護 給 付 は 支 給 されない 9 介 護 サービス 費 用 の1 割 が 自 己 負 担 となり 他 に 食 費 や 部 屋 代 などを 利 用 者 が 負 担 す る ( 給 付 金 が 支 給 される 訳 ではない!) 10 労 災 保 険 の 休 業 補 償 給 付 は 労 働 者 が 業 務 上 の 負 傷 または 疾 病 による 療 養 のため 休 業 し 賃 金 を 受 けられない 日 が3 日 以 上 に 及 ぶ 場 合 に 支 給 される 3
11 雇 用 保 険 の 基 本 手 当 は 失 業 の 認 定 を 受 けた 日 について 支 給 される 失 業 の 認 定 は 原 則 として4 週 間 に1 回 である 12 雇 用 保 険 の 基 本 手 当 は 最 初 の 受 給 資 格 決 定 日 から7 日 間 ( 待 期 期 間 )は 支 給 されな い また 本 人 の 自 己 都 合 退 職 や 本 人 の 重 大 な 責 めによる 解 雇 などの 場 合 は さらに 待 期 期 間 の7 日 間 に 加 え3ヶ 月 間 支 給 されない 13 また 65 歳 未 満 で 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 を 受 給 できる 場 合 でも 基 本 手 当 を 受 給 す る 間 は 支 給 停 止 となる 14 雇 用 保 険 の 育 児 休 業 給 付 は 育 児 休 業 中 の 育 児 休 業 基 本 給 付 金 ( 賃 金 の30% 相 当 額 )と 育 児 休 業 者 職 場 復 帰 給 付 金 ( 賃 金 の10% 相 当 額 ) 合 わせて 賃 金 の40% 相 当 額 が 支 給 される 6. 公 的 年 金 の 種 類 ( 国 民 年 金 厚 生 年 金 保 険 共 済 年 金 ) 1 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 は 原 則 として20 歳 以 上 60 歳 未 満 で 日 本 国 内 に 住 所 を 有 する 人 のうち 国 民 年 金 の 第 2 号 被 保 険 者 第 3 号 被 保 険 者 に 該 当 しない 人 である 自 営 業 学 生 無 職 の 人 など 2 国 民 年 金 の 第 2 号 被 保 険 者 は 被 用 者 年 金 ( 厚 生 年 金 保 険 共 済 年 金 船 員 保 険 )の 適 用 される 職 場 に 働 く 者 のことある 民 間 企 業 のサラリーマン 公 務 員 など 3 国 民 年 金 の 第 3 号 被 保 険 者 は 第 2 号 被 保 険 者 に 扶 養 されている20 歳 以 上 60 歳 未 満 の 配 偶 者 ( 妻 の 場 合 が 多 いが 夫 の 場 合 も 当 然 ある)である 4 国 民 年 金 の 加 入 期 間 (25 年 以 上 が 必 要!)が 短 くて 満 額 の 老 齢 基 礎 年 金 を 受 けられ ない 人 は 65 歳 に 達 するまで 国 民 年 金 に 任 意 加 入 することができる 5 国 民 年 金 の 保 険 料 ( 平 成 19 年 度 は 月 額 14100 円 )を 毎 月 負 担 し 個 人 として 納 付 する のは 第 1 号 被 保 険 者 と 任 意 加 入 被 保 険 者 だけである 6 障 害 者 や 本 人 の 所 得 が 少 なくて 保 険 料 を 支 払 うことができない 第 1 号 被 保 険 者 には 保 険 料 の 納 付 が 免 除 される 制 度 がある いずれも10 年 以 内 に 追 納 することができる 7 厚 生 年 金 保 険 の 適 用 は 事 業 所 を 単 位 として 行 われている 法 人 の 事 業 所 および 船 舶 常 時 5 人 以 上 従 業 員 を 使 用 する 事 業 所 ( 飲 食 業 サービス 業 農 林 漁 業 などは 除 く)は 強 制 適 用 事 業 所 となっており 必 ず 加 入 しなければならない 4
8 厚 生 年 金 保 険 の 保 険 料 は 標 準 報 酬 月 額 および 標 準 賞 与 額 ( 総 報 酬 額 )に 保 険 料 率 を 乗 じて 算 出 する 保 険 料 は 労 使 折 半 で 負 担 する 9 厚 生 年 金 保 険 の 保 険 料 は 3 未 満 の 子 を 養 育 するために 育 児 休 業 をしている 場 合 は 社 会 保 険 庁 に 届 け 出 ることにより 本 人 分 事 業 主 分 とも 保 険 料 が 免 除 される 10 国 家 公 務 員 地 方 公 務 員 や 私 立 学 校 の 教 職 員 などとその 家 族 は 属 している 共 済 組 合 から 医 療 公 務 災 害 や 年 金 などの 給 付 が 支 給 される 11 共 済 年 金 で 支 給 される 年 金 は 厚 生 年 金 保 険 とほぼ 同 じであるが 共 済 組 合 独 自 の 職 域 加 算 という 上 乗 せ 部 分 が 支 給 されている 7. 公 的 年 金 ( 老 齢 給 付 ) 1 国 民 年 金 の 部 分 に 対 応 する 老 齢 基 礎 年 金 は 25 年 の 受 給 資 格 期 間 を 満 たせば 65 歳 から 受 給 することができる 2 25 年 の 受 給 資 格 期 間 とは 保 険 料 納 付 済 期 間 + 保 険 料 免 除 期 間 + 合 算 対 象 期 間 (カ ラ 期 間 ) が25 年 以 上 ということである 3 合 算 対 象 期 間 (カラ 期 間 )とは 任 意 加 入 できるのに 任 意 加 入 しなかった 期 間 のことであ る この 期 間 については 年 金 額 には 反 映 されない 4 老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 の 繰 上 げを 行 うと 減 額 された 支 給 額 が 一 生 続 くことになるなどのデ メリットがある 5 厚 生 年 金 保 険 から 支 給 される 老 齢 給 付 には 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 (60~65 歳 )と 老 齢 厚 生 年 金 (65 歳 ~)の2つがある いずれも 国 民 年 金 の 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 資 格 期 間 (25 年 以 上 )を 満 たしていることが 支 給 条 件 である 6 その 上 で 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 については 厚 生 年 金 保 険 の 被 保 険 者 期 間 が1 年 以 上 老 齢 厚 生 年 金 については 同 じく 厚 生 年 金 保 険 の 被 保 険 者 期 間 が1ヶ 月 以 上 ある ことが 支 給 要 件 となっている 7 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 年 金 額 は 報 酬 比 例 部 分 + 定 額 部 分 (+ 加 給 年 金 ) で 成 り 立 っている 65 歳 以 降 は 報 酬 比 例 部 分 と 同 額 の 老 齢 厚 生 年 金 が 支 給 され 定 額 部 分 は 老 齢 基 礎 年 金 に 切 り 替 わる 8 65 歳 までに 支 給 されていた 定 額 部 分 が 65 歳 から 支 給 される 老 齢 基 礎 年 金 に 切 り 替 5
わると 支 給 額 が 下 がってしまう 人 が 出 てくる その 差 額 は 報 酬 比 例 部 分 に 加 算 すること によって 調 整 する( 経 過 的 加 算 ) 9 加 給 年 金 とは 老 齢 厚 生 年 金 に 加 算 される 家 族 手 当 扶 養 手 当 のようなものであるが 配 偶 者 が65 歳 に 達 すると 打 ち 切 られる その 代 わりに 配 偶 者 の 老 齢 基 礎 年 金 に 振 り 替 えて 加 算 される( 振 替 加 算 ) 10 60 歳 以 上 70 歳 未 満 の 被 用 者 ( 会 社 から 給 与 をもらっている 人 )につては 老 齢 厚 生 年 金 の 年 金 額 が 減 額 調 整 される( 在 職 老 齢 年 金 ) ただし 65 歳 未 満 と65 歳 以 上 とでは 仕 組 みが 異 なる 老 齢 基 礎 年 金 については 減 額 調 整 されない( 全 額 支 給 ) 8. 公 的 年 金 ( 傷 害 給 付 遺 族 給 付 ) 1 障 害 基 礎 年 金 には 障 害 等 級 1 級 2 級 がある(3 級 はない)のに 対 し 障 害 厚 生 年 金 には 1 級 2 級 3 級 がある 2 障 害 基 礎 年 金 の 保 険 料 納 付 要 件 は 被 保 険 者 期 間 のうち 保 険 料 納 付 済 期 間 が2/3 以 上 あることと 直 近 の1 年 間 に 保 険 料 の 滞 納 がないことである 後 述 の 遺 族 基 礎 年 金 の 場 合 についても 同 様 3 障 害 基 礎 年 金 の 年 金 額 は 2 級 の 場 合 には 老 齢 基 礎 年 金 の 満 額 ( 平 成 19 年 度 は792 100 円 )と 同 額 であり 1 級 の 場 合 には2 級 の125%となる さらに 一 定 の 要 件 の 子 ども がいる 場 合 には 子 の 加 算 がつく 4 障 害 厚 生 年 金 の 年 金 額 を 計 算 するときの 基 本 式 に 使 われる 被 保 険 者 期 間 の 月 数 につ いては 最 低 300 月 は 保 証 されている(300 月 に 満 たないときは300 月 とする) 後 述 の 遺 族 厚 生 年 金 の 場 合 についても 同 様 5 遺 族 基 礎 年 金 を 受 給 できるのは 子 のある 妻 または 子 (18 歳 未 満 障 害 1 級 または2 級 の 場 合 は20 未 満 の 未 婚 の 子 )のみである つまり 子 のない 妻 と たとえ 子 がいて も 夫 には 受 給 資 格 がない 6 国 民 年 金 から 支 給 される 遺 族 給 付 には 遺 族 基 礎 年 金 の 他 に 寡 婦 年 金 と 死 亡 一 時 金 がある 寡 婦 年 金 の 支 給 要 件 の 一 つとして 10 年 以 上 継 続 した 婚 姻 関 係 がある また 寡 婦 年 金 と 死 亡 一 時 金 が 両 方 受 給 できる 場 合 は どちらか 一 方 を 選 択 しなければならな い 7 遺 族 厚 生 年 金 は 配 偶 者 または 子 父 母 孫 祖 父 母 の 順 で 受 給 できる ただし 配 偶 者 であっても 夫 が 受 給 権 者 の 場 合 は 本 人 (つまり 妻 )の 死 亡 時 に55 歳 以 上 である 者 に 6
限 られ 60 歳 に 達 したときから 支 給 される 父 母 祖 父 母 の 場 合 も 同 じ 8 厚 生 年 金 保 険 に 加 入 していた 夫 が 死 亡 したとき 妻 の 年 齢 が40 歳 以 上 65 歳 未 満 であ れば 65 歳 に 達 するまでに 遺 族 厚 生 年 金 に 加 えて 中 高 齢 寡 婦 加 算 の 額 が 上 乗 せして 支 給 される ただし 遺 族 基 礎 年 金 を 受 給 している 間 は 支 給 停 止 となる 9. 企 業 年 金 個 人 年 金 等 1 確 定 給 付 型 年 金 とは 企 業 が 掛 金 を 積 み 立 て 将 来 の 給 付 水 準 を 約 束 し 確 定 している タイプの 企 業 年 金 である 適 格 退 職 年 金 厚 生 年 金 基 金 確 定 給 付 企 業 年 金 等 があり 掛 金 の 運 用 リスクは 企 業 が 負 う 2 適 格 退 職 年 金 のメリットとして 企 業 が 負 担 する 掛 金 は 全 額 損 金 算 入 できることと 従 業 員 の 負 担 した 掛 金 も 生 命 保 険 料 控 除 の 適 用 対 象 となり 節 税 効 果 がある しかし 平 成 24 年 3 月 までに 廃 止 されるため それまでの 間 に 解 散 するか 他 の 企 業 年 金 制 度 への 移 行 が 義 務 付 けられている 3 厚 生 年 金 基 金 の 掛 金 については 企 業 負 担 分 は 全 額 損 金 算 入 従 業 員 負 担 分 は 全 額 社 会 保 険 料 控 除 の 対 象 となる 適 年 との 違 いに 注 意! 現 在 厳 しい 運 営 状 況 から 他 の 制 度 への 移 行 が 進 んでいる 4 確 定 給 付 企 業 年 金 は 上 記 の 年 金 制 度 の 受 け 皿 として 新 たに 作 られた 制 度 である 適 格 退 職 年 金 の 受 け 皿 として 規 約 型 が 厚 生 年 金 基 金 の 受 け 皿 として 基 金 型 がある 5 中 小 企 業 退 職 金 共 済 制 度 ( 中 退 共 )は 原 則 として 常 時 従 業 員 300 人 以 下 または 資 本 金 3 億 円 以 下 の 中 小 企 業 のための 退 職 金 制 度 である 掛 金 は 全 額 事 業 主 負 担 であり 従 業 員 は 拠 出 できない 6 確 定 拠 出 年 金 とは 将 来 の 受 給 額 が 積 立 期 間 中 の 運 用 結 果 によって 変 動 する 年 金 制 度 である 加 入 者 が 運 用 リスクを 負 う 7 確 定 拠 出 年 金 には 企 業 型 年 金 と 個 人 型 年 金 があり 加 入 できるのは60 歳 未 満 のサラ リーマンおよび 自 営 業 者 などである 公 務 員 や 専 業 主 婦 ( 国 民 年 金 第 3 号 被 保 険 者 )は 加 入 できない 8 企 業 型 の 場 合 掛 金 は 全 額 事 業 主 が 負 担 する 従 業 員 は 拠 出 できないが 運 用 の 指 図 を 行 う 転 職 する 場 合 転 職 先 の 企 業 に 制 度 があれば 継 続 が 可 能 である 9 個 人 型 の 場 合 掛 金 は 加 入 者 個 人 が 拠 出 する 加 入 できるのは 自 営 業 者 ( 国 民 年 金 7
第 1 号 被 保 険 者 )と 企 業 年 金 も 確 定 拠 出 年 金 ( 企 業 型 )もない 企 業 に 勤 める 従 業 員 で ある 10 国 民 年 金 基 金 は 自 営 業 者 等 ( 第 1 号 被 保 険 者 )の 老 齢 基 礎 年 金 への 上 乗 せ 給 付 の 制 度 であり 掛 金 は 確 定 拠 出 年 金 ( 個 人 型 )と 合 わせて 月 額 68000 円 が 上 限 となる 11 ただし 付 加 年 金 保 険 料 納 付 者 保 険 料 免 除 者 滞 納 者 は 加 入 できない 12 付 加 年 金 も 自 営 業 者 等 ( 第 1 号 被 保 険 者 )の 老 齢 基 礎 年 金 への 上 乗 せ 給 付 の 制 度 で あるが 国 民 年 金 基 金 との 併 用 は 不 可 保 険 料 は 月 400 円 であり 付 加 年 金 額 は 付 加 年 金 納 付 月 数 200 円 となる 10. 年 金 と 税 金 1 老 齢 年 金 や 退 職 年 金 は 雑 所 得 として 所 得 税 の 課 税 対 象 となる 公 的 年 金 等 控 除 の 適 用 がある 確 定 申 告 が 必 要 なお 障 害 年 金 や 遺 族 年 金 は 非 課 税 である 11. ローンとカード 1 クレジットカードとデビットカードとの 違 いは デビットカードには 与 信 能 力 はなく キャッシ ングサービス( 借 り 入 れ)を 受 けられないことである 2 電 子 マネーは 現 金 小 切 手 等 の 物 理 的 媒 体 をベースにした 従 来 の 決 済 手 段 が 果 たし てきた 機 能 を 電 子 的 に 代 替 しようとする 新 しい 決 済 手 段 である 8