厚生労働省



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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

27-045人事規程270401

弁護士報酬規定(抜粋)

スライド 1

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

Taro-01 議案概要.jtd

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

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< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

【労働保険事務組合事務処理規約】

●労働基準法等の一部を改正する法律案

定款

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

第 4 条 (1) 使 用 者 は 2 年 を 超 えない 範 囲 内 で( 期 間 制 勤 労 契 約 の 反 復 更 新 等 の 場 合 は その 継 続 勤 労 した 総 期 間 が2 年 を 超 えない 範 囲 内 で) 期 間 制 勤 労 者 を 使 用 することができる ただ し 次 の

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

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私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

H28記入説明書(納付金・調整金)8

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設


人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

公表表紙

基発第 号

Taro-29職員退職手当支給規程

Microsoft Word - 通達(参考).doc

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(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

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要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77


(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

Microsoft Word 役員選挙規程.doc


鳥 取 国 民 年 金 事 案 177 第 1 委 員 会 の 結 論 申 立 人 の 昭 和 37 年 6 月 から 38 年 3 月 までの 国 民 年 金 保 険 料 については 納 付 していたものと 認 められることから 納 付 記 録 を 訂 正 することが 必 要 である 第 2 申

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

(5) 給 与 改 定 の 状 況 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B A-B ( 改 定 率 ) 19 年 度 ( ) 0.0 ( 注 ) 民 間 給 与 公 務 員

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

入札公告 機動装備センター


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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

m07 北見工業大学 様式①

大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

(2) 懲 戒 については 戒 告 は 3 ヵ 月 減 給 は 6 ヵ 月 停 職 は 9 ヵ 月 4 病 気 休 暇 休 職 欠 勤 により 勤 務 しなかった 職 員 が 再 び 勤 務 するに 至 った 場 合 において 他 の 職 員 との 均 衡 上 必 要 があると 認 められるときは

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学校教育法施行令・施行規則等の改正について

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(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

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(16)レクリエーション 事 業 助 成 金 の 給 付 (17) 福 利 厚 生 資 金 の 貸 付 (18)その 他 目 的 を 達 成 するために 必 要 な 事 業 ( 用 語 の 定 義 ) 第 3 条 この 規 程 において 次 の 各 号 に 掲 げる 用 語 の 定 義 は それぞれ

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

3-1_CSAJ_投資契約書_シードラウンド)

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

2 特 別 給 人 事 委 員 会 の 勧 告 区 分 民 間 の 支 給 割 公 務 員 の 支 給 格 差 勧 告 年 間 支 給 数 合 A 数 B A-B ( 改 定 数 ) 年 度 ( 注 ) 民 間 の 支 給 割 合 は 民 間 事 業 所 で 支 払 われた 賞 与 等 の 特 別

(1) 児 童 福 祉 施 設 等 の 職 員 が 出 産 する 場 合 ( 以 下 産 休 の 場 合 という ) 次 のア 又 はイに 掲 げる 期 間 ア その 職 員 の 出 産 予 定 日 の6 週 間 多 胎 妊 娠 の 場 合 は14 週 間 前 の 日 から 産 後 8 週 間 を

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Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

東近江行政組合職員の育児休業等に関する条例

Transcription:

わが 国 の 自 治 体 立 病 院 の 主 流 は 地 方 公 営 企 業 法 の 財 務 規 定 のみが 適 用 される 一 部 適 用 と なるが 近 年 はこれを 全 部 適 用 とし 企 業 管 理 者 を 設 置 することにより 人 事 労 務 等 をも 委 ねる 手 法 を 採 用 する 事 例 が 段 階 的 に 増 えつつある 下 記 図 1.15 は 経 営 のあり 方 の 差 異 からこの 二 つ の 類 型 を 纏 めたものである 図 1.15: 地 方 公 営 企 業 法 の 全 部 適 用 と 一 部 適 用 ( 経 営 のあり 方 の 差 異 ) 内 容 法 の 適 用 のあり 方 管 理 責 任 者 全 部 適 用 の 場 合 財 務 規 定 のみではなく 企 業 管 理 者 の 設 置 や 組 織 人 事 労 務 ( 職 員 の 身 分 取 り 扱 い)に 関 する 規 定 など 地 方 公 営 企 業 法 の 全 部 を 適 用 ( 当 該 地 方 公 営 企 業 の) 事 業 管 理 者 地 方 公 共 団 体 の 長 が 任 命 ( 特 別 職 地 方 公 務 員 ) 一 部 適 用 の 場 合 地 方 公 共 団 体 立 病 院 の 通 常 の 経 営 形 態 地 方 公 営 企 業 法 の 財 務 規 定 のみ( 経 営 の 基 本 原 則 特 別 会 計 の 設 置 経 費 分 担 の 原 則 等 )を 適 用 地 方 公 共 団 体 の 長 地 方 公 共 団 体 の 長 の 補 助 機 関 地 方 公 営 企 業 の 業 務 執 行 権 と 代 表 権 を 有 し 当 該 業 務 の 執 行 に 関 し 当 該 地 方 公 共 団 体 を 代 表 する( 予 算 調 整 条 例 提 出 過 料 賦 課 等 一 部 を 除 く) 内 部 組 織 の 設 置 職 員 の 任 命 給 与 等 の 身 医 療 法 上 の 病 院 管 理 者 ( 病 院 長 ) 地 方 公 共 団 体 の 長 等 との 関 係 分 取 り 扱 い 予 算 の 原 案 説 明 書 作 成 資 産 の 管 理 購 入 処 分 契 約 の 締 結 労 働 協 約 の 締 結 事 業 管 理 者 が 任 命 する 者 設 置 条 例 で 設 置 及 び 経 営 の 基 本 を 定 め その 他 は 事 業 管 理 者 が 企 業 管 理 規 程 で 制 定 ( 管 理 規 定 の 制 定 権 ) 地 方 公 共 団 体 の 長 は 地 方 公 営 企 業 に 係 る 予 算 の 調 整 議 会 への 議 案 の 提 出 過 料 賦 課 等 の 権 限 を 留 保 地 方 公 共 団 体 の 長 は 出 納 取 扱 金 融 機 関 の 同 意 な ど 法 定 事 項 に 限 り 関 与 地 方 公 共 団 体 の 長 は 地 方 公 営 企 業 の 業 務 と 地 方 公 共 団 体 の 他 の 事 務 との 間 の 調 整 を 図 るため 必 要 がある 場 合 に 限 り 地 方 公 営 企 業 の 業 務 の 執 行 地 方 公 共 団 体 の 長 が 任 命 する 者 設 置 条 例 で 設 置 及 び 経 営 の 基 本 を 定 め その 他 は 地 方 公 共 団 体 の 長 が 規 則 等 で 制 定 32

組 織 について 必 要 な 指 示 をすることができる 設 置 条 例 で 設 置 及 び 経 営 の 基 本 を 定 め その 他 は 事 業 管 理 者 が 企 業 管 理 規 程 で 制 定 設 置 条 例 で 設 置 及 び 経 営 の 基 本 を 定 め その 他 は 地 方 公 共 団 体 の 長 が 規 則 等 で 制 定 職 員 の 任 命 事 業 管 理 者 が 任 命 地 方 公 共 団 体 の 長 が 任 命 職 員 の 身 分 地 方 公 務 員 ( 企 業 職 員 労 働 組 合 の 結 成 団 結 権 団 体 交 渉 権 が 認 められるが 争 議 権 は 認 められな 地 方 公 務 員 ( 職 員 団 体 の 結 成 可 当 局 と 職 員 団 体 と の 協 定 締 結 可 但 し 法 的 拘 束 力 はない) 職 員 の 給 与 一 般 会 計 からの 繰 入 い) 一 部 適 用 のときの 要 件 に 加 え 当 該 地 方 公 営 企 業 の 経 営 状 況 その 他 の 事 情 等 を 考 慮 して 企 業 独 自 の 給 料 表 を 設 定 可 ( 人 事 委 員 会 勧 告 の 対 象 外 ) 給 与 の 種 類 及 び 基 準 は 条 例 で 制 定 給 与 の 額 及 び 支 給 方 法 等 の 詳 細 は 労 働 協 約 企 業 管 理 規 程 等 による( 条 件 等 は 法 律 及 び 条 例 に 基 き 労 働 協 議 を 経 て 管 理 者 が 決 定 ) 地 方 公 営 企 業 法 に 基 づき 負 担 金 補 助 金 として 繰 入 可 一 般 の 地 方 公 務 員 と 同 様 に 給 与 の 額 及 び 支 給 方 法 は 条 例 で 定 められる ( 人 事 委 員 会 勧 告 の 対 象 ) 給 与 は その 職 務 と 責 任 に 応 ずるものでなければなら ない 給 与 は 生 計 費 並 びに 国 及 び 他 の 地 方 公 共 団 体 の 職 員 並 びに 民 間 事 業 の 従 事 者 の 給 与 その 他 の 事 情 を 考 慮 して 定 めなければならない 地 方 公 営 企 業 法 に 基 づき 負 担 金 補 助 金 として 繰 入 可 1.6.3 自 治 体 立 病 院 を取 り 巻 くその 他 の 労 働 関 係 の 枠 組 み: 自 治 体 立 病 院 の 人 員 構 成 の 複 雑 さは 正 規 職 員 たる 企 業 職 員 も 地 方 公 共 団 体 の 一 般 職 と 同 様 に 定 員 管 理 の 対 象 になることにある 多 くの 地 方 公 共 団 体 においては 民 間 企 業 のように 利 潤 を尺 度 に 事 業 経 営 の 効 果 を 測 定 することができないという 理 由 から 自 主 的 な 定 員 管 理 により 公 務 員 数 が 不 必 要 に 増 大 しない 配 慮 が 実 践 されている かかる 事 情 により 総 数 を 規 定 し 人 員 の 増 加 を 極 力 抑 えながら 規 定 定 員 の 枠 内 での 配 置 転 換 等 により 効 果 的 に 業 務 を 担 う 慣 行 が 各 地 方 公 共 団 体 において 定 着 している 一 方 現 業 を 抱 えている 部 門 ではこの 定 員 管 理 が 逆 に 業 務 量 の 増 減 に 応 じて 効 果 的 に 職 員 を 配 置 することができない 硬 直 的 な 実 態 をもたらしてしまってい る 病 院 組 織 もこの 例 外 ではなく 現 実 には 業 務 のニーズに 応 じて 定 数 外 の 職 員 として 臨 時 職 員 を 雇 用 し 業 務 の 増 加 に 対 応 しているという 状 況 が 存 在 する 自 治 体 立 病 院 にも 非 正 規 職 員 た る 臨 時 職 員 は 数 多 く 存 在 するが これら 臨 時 職 員 は 公 務 員 としての 身 分 保 障 が 存 在 するわけで はなく かつパート 労 働 法 19 の 適 用 除 外 対 象 でもあり 制 度 上 は 極 めて 不 安 定 な 状 態 における 雇 用 関 係 になる 趨 勢 的 には 正 規 公 務 員 の 任 用 形 態 をできうる 限 り 多 様 化 し 多 様 な 形 で 自 治 体 の 現 場 における 労 働 需 要 を 満 たす 手 法 が 考 慮 されることになると 推 察 できうるが 現 段 階 では 職 員 の 任 用 に 関 しては 多 種 多 様 な 制 約 要 因 が 存 在 し 柔 軟 性 に 欠 けているというのが 実 態 である 20 19 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 5 年 法 律 76 号 最 終 改 正 平 成 14 年 法 律 170 号 ) 20 制 度 の 将 来 的 方 向 性 は 地 方 公 共 団 体 にとり 職 員 の 任 用 形 態 を 多 様 化 し 職 員 の 処 遇 システムを 能 力 業 績 主 義 へと 転 換 させる 方 向 にあると 推 察 される これにより 地 方 公 共 団 体 にとっての 人 材 活 用 の 柔 軟 性 が 増 すと 33

下 記 図 1.16 は 地 方 公 営 企 業 組 織 における 正 規 職 員 と 非 正 規 職 員 で 理 論 的 に 存 在 しうる 任 用 のあり 方 と 職 員 の 身 分 を 概 観 したものである 自 治 体 立 病 院 においては 正 規 職 員 が 主 流 で これ に 非 常 勤 職 員 を 組 み 合 わせる 手 法 が 採 用 されており 正 規 職 員 として 多 様 な 手 法 を 活 用 し 任 用 のあり 方 を 多 様 化 するという 事 例 はあまり 見 ることができない 図 1.16: 地 方 公 営 企 業 組 織 における 正 規 職 員 と 非 正 規 職 員 ( 処 遇 の 差 異 ) 正 規 公 務 員 ( 常 勤 職 員 ) 正 規 職 員 : 終 身 雇 用 を 前 提 とした 正 式 任 用 職 員 関 連 法 : 国 家 公 務 員 法 人 事 院 規 則 地 方 公 務 員 法 尚 労 働 基 準 法 雇 用 保 険 パート 労 働 法 ( 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 )は 適 用 除 外 一 方 企 業 職 員 の 場 合 には 地 方 公 営 企 業 等 労 働 関 係 法 労 働 組 合 法 労 働 関 係 調 整 法 最 低 賃 金 法 が 適 用 される 雇 用 は 行 政 処 分 で 任 用 雇 用 契 約 労 働 契 約 があるわけではない 公 務 員 は 雇 用 保 険 の 適 用 除 外 となるため 失 業 し ても 失 業 給 付 を 受 けることができない( 雇 用 保 険 法 ) 国 家 公 務 員 の 失 業 の 場 合 には 国 家 公 務 員 退 職 手 当 法 の 適 用 地 方 公 務 員 の 場 合 には 各 地 方 公 共 団 体 が 定 める 退 職 手 当 条 例 が 適 用 される 任 期 付 職 員 : 3-5 年 の 期 間 を 限 って 雇 用 される 職 員 で 平 成 14 年 に 制 度 化 ( 民 間 の 高 度 な 専 門 的 知 識 経 験 のある 人 材 を 任 期 を 限 って 採 用 するもの) 短 時 間 勤 務 地 方 公 務 員 : 地 方 公 務 員 法 改 正 により 最 低 で 週 20 時 間 の 短 時 間 勤 務 を 行 うことができる 地 方 自 治 体 の 常 勤 職 員 地 方 公 務 員 法 は 職 員 の 勤 務 時 間 について 条 例 で 定 め る としているが 地 方 公 務 員 は 国 家 公 務 員 に 準 拠 するという 原 則 から 各 自 治 体 とも 週 40 時 間 勤 務 とする 国 家 公 務 員 に 関 する 規 定 を 準 用 していた 地 方 公 務 員 法 の 改 正 によって 勤 務 時 間 の 一 部 を 休 業 に 充 てることができる と 規 定 が 変 更 総 務 省 は 具 体 的 な 勤 務 時 間 として 自 治 体 に 示 す 条 例 モデルでは 下 限 を 週 20 時 間 と 示 している 再 任 用 制 度 : 平 成 13 年 に 制 度 化 一 旦 退 職 した 者 を1 年 以 内 の 任 期 を 定 め 任 用 する 制 度 非 正 規 公 務 員 ( 臨 時 非 常 勤 職 ) 定 数 外 職 員 臨 時 的 任 用 ( 臨 時 職 員 ): 期 間 は 6 ヶ 月 更 新 は1 回 のみと 規 定 ( 民 間 の 場 合 には 契 約 期 間 を1 年 を 超 えな いとあるが 更 新 は 禁 止 されていない) 任 用 に 係 わる 地 方 公 務 員 法 上 の 法 的 位 置 づけが 曖 昧 パート 労 働 法 の 適 用 除 外 法 律 の 谷 間 ( 制 度 上 の 身 分 保 障 があるわけではな い) 非 常 勤 職 員 ( 一 般 職 非 常 勤 ): 公 務 員 法 共 済 組 合 法 の 適 用 除 外 身 分 保 障 は 無 く 総 務 省 解 釈 では 報 酬 と 費 用 弁 償 のみ 組 合 がある 大 阪 兵 庫 などでは 一 時 金 退 職 金 等 を 支 給 している 共 に 将 来 的 には 自 治 体 間 での 一 層 の 人 材 交 流 や 流 動 化 あるいは 公 務 労 働 市 場 の 形 成 へと 繋 がるものと 予 想 される 34

地 方 公 務 員 は 制 度 上 原 則 として 地 方 公 務 員 法 上 の 規 定 に 基 づき 職 域 団 体 しか 結 成 で きないが 地 方 公 営 企 業 法 の 適 用 を 受 ける 企 業 職 員 は 例 外 として 地 方 公 務 員 ではあるが その 業 務 の 実 態 が 民 間 に 近 いことにより 労 働 組 合 の 結 成 団 結 権 団 体 交 渉 権 が 制 度 上 認 められ ている 21 かかる 事 情 により 自 治 体 職 員 の 処 遇 が 課 題 になる 場 合 組 合 問 題 は 避 けて 通 れない 大 きな 課 題 となる 但 し 民 間 部 門 における 組 合 と 異 なり 組 合 による 争 議 権 の 設 定 は 認 められ ていない また 地 方 公 営 企 業 の 管 理 及 び 運 営 に 関 する 事 項 は 制 度 上 管 理 者 の 専 権 となり 団 体 交 渉 の 対 象 とすることはできないとされている 一 方 地 方 公 営 企 業 としての 自 治 体 立 病 院 の 経 営 運 営 上 の 政 策 指 針 に 基 づき 企 業 職 員 の 配 置 転 換 や 職 務 や 組 織 の 縮 小 改 変 に 伴 う 職 員 の 異 動 などが 生 じる 場 合 があるが この 場 合 管 理 者 は 制 度 上 自 由 な 裁 量 権 を 行 使 できうるか 否 かに 関 しては 微 妙 な 側 面 がある これは 組 合 が 管 理 者 の 判 断 事 項 が 職 員 の 労 働 条 件 や 処 遇 などに 影 響 がありうると 判 断 した 場 合 団 体 交 渉 権 は 成 立 しうるという 立 場 をとっていることによる 管 理 者 にとっての 管 理 運 営 事 項 が 同 時 に 企 業 職 員 の 労 働 条 件 に 係 わる 場 合 には この 線 引 きは 微 妙 になってしまう 22 かかる 事 情 に 基 づき 職 員 や 組 合 との 不 要 な 軋 轢 を 防 ぐ 意 味 においても 職 員 の 処 遇 に 係 わりうる 問 題 に 関 しては 予 め 該 当 する 職 員 や 組 合 との 対 話 や 合 意 形 成 が 必 要 な 手 順 となってしまう 管 理 者 が 業 務 遂 行 上 必 要 となる 組 織 の 合 理 化 や 改 変 などを 企 画 し 実 践 する 場 合 にはこれは 必 須 の 手 続 きとなること を 意 味 している 図 1.17: 地 方 公 営 企 業 等 労 働 関 係 法 ( 抜 粋 ) 1. 労 働 組 合 を 結 成 し もしくは 結 成 せず これに 加 入 し もしくは 加 入 しないことができる( 地 公 労 法 5 条 1 項 ) 2. 団 体 交 渉 権 が 認 められる 但 し 公 営 企 業 の 管 理 及 び 運 営 に 関 する 事 項 は 団 体 交 渉 の 対 象 とすることはできない 3. 条 例 に 抵 触 する 協 定 締 結 は 議 会 の 付 議 ( 地 公 労 法 8 条 ) 4. 規 則 等 規 定 に 抵 触 する 規 定 締 結 の 場 合 地 方 公 共 団 体 の 長 は 速 やかにその 規 定 を 改 廃 する 義 務 (9 条 ) 5. 公 営 企 業 の 予 算 又 は 資 金 上 不 可 能 な 資 金 の 支 出 を 内 容 とする 協 定 の 場 合 議 会 による 所 定 の 行 為 までの 支 出 の 禁 止 (10 条 ) 6. 企 業 職 員 及 び 組 合 の 争 議 行 為 の 禁 止 作 業 所 閉 鎖 の 禁 止 ( 地 公 労 法 第 11 条 ) 違 反 行 為 の 場 合 地 方 公 共 団 体 によ る 解 雇 権 (12 条 ) 7. 地 方 公 営 企 業 及 び 組 合 による 苦 情 処 理 共 同 調 整 会 議 の 設 置 義 務 ( 地 公 労 法 第 11 条 ) 8. 労 働 関 係 調 停 開 始 事 由 (14 条 ) 9. 職 権 仲 裁 の 許 諾 (15 条 ) 21 地 方 公 営 企 業 等 の 労 働 関 係 に 関 する 法 律 第 5 条 ( 団 結 権 ) 第 7 条 ( 団 体 交 渉 の 範 囲 ) 団 体 交 渉 の 範 囲 と は1 賃 金 その 他 の 給 与 労 働 時 間 休 憩 休 日 及 び 休 暇 に 関 する 事 項 2 昇 職 降 職 転 職 免 職 休 職 先 任 権 及 び 懲 戒 の 基 準 に 関 する 事 項 3 労 働 に 関 する 安 全 衛 生 及 び 災 害 補 償 に 関 する 事 項 4その 他 労 働 条 件 に 関 する 事 項 とされている( 第 7 条 1-4 項 ) 22 労 働 組 合 は 現 実 的 にはかかる 判 断 をしており またかかる 論 拠 をもとに 訴 訟 事 件 も 生 じている 以 上 慎 重 な 判 断 に 基 き 組 合 との 対 話 交 渉 合 意 形 成 を 図 ることが 本 来 求 められているといってもよい 35

図 1.18: 労 働 関 係 法 規 の 枠 組 み 労 働 組 合 法 労 働 関 係 調 整 法 地 方 公 営 企 業 労 働 関 係 法 1. 労 働 組 合 の 資 格 審 査 ( 労 組 法 5,11 地 公 労 法 4) 2. 労 働 協 約 の 地 域 的 拡 張 適 用 の 決 議 ( 地 組 法 18) 3. 不 当 労 働 行 為 の 審 査 ( 労 組 法 27 地 公 労 法 4) 4. 労 働 争 議 の 斡 旋 調 停 仲 裁 ( 労 調 法 10-35 地 公 労 法 4,14,15) ( 地 方 公 営 企 業 の 職 員 及 び 現 業 関 係 の 地 方 公 務 員 は 原 則 労 働 組 合 法 労 働 関 係 調 整 法 が 適 用 される) 地 方 労 働 委 員 会 ( 職 務 権 限 ) 5. 特 別 調 整 委 員 設 置 等 の 意 見 提 示 同 意 付 与 ( 労 調 法 施 行 令 1-6) 6. 争 議 行 為 発 生 届 受 理 ( 労 調 法 9) 7. 公 益 事 業 に 関 する 争 議 行 為 予 告 通 知 受 理 ( 労 調 法 37) 8. 労 働 関 係 調 整 法 37 条 違 反 への 処 罰 請 求 ( 労 調 法 42 施 行 令 11) 9. 必 要 な 場 合 出 頭 報 告 帳 簿 提 出 を 求 め 事 業 所 に 臨 検 し 業 務 状 況 の 検 査 の 実 施 ( 労 組 法 22) 10. 地 方 公 営 企 業 の 職 員 の 非 組 合 員 の 範 囲 を認 定 し 告 示 を 行 う( 地 公 労 法 5-2) 11. 事 業 所 における 同 盟 罷 業 作 業 所 閉 鎖 に 至 る 恐 れの 多 い 争 議 が 発 生 していること 無 制 限 に 求 職 者 を 紹 介 し 労 働 派 遣 がされることにより 当 該 争 議 の 解 決 が 妨 げられること を 公 共 職 業 安 定 所 に 通 報 すること( 職 業 安 定 法 20 労 働 者 派 遣 法 24) ( 上 述 中 1,3,8,10 の 事 項 は 公 益 委 員 ( 第 三 者 委 員 )のみの 権 限 に 属 する) 尚 地 方 公 営 企 業 等 の 労 働 関 係 に 関 する 法 律 第 5 条 第 2 項 に 基 く 労 働 組 合 員 の 範 囲 は 地 方 労 働 委 員 会 告 示 により 定 められることになり 地 域 の 組 織 次 第 では 異 なる 自 治 体 立 病 院 の 場 合 の 非 組 合 員 の 範 囲 は 概 ね 下 記 図 1.19 の 如 き 構 図 になり 組 織 自 体 は 組 合 員 と 非 組 合 員 にわ かれている23 地 方 公 営 企 業 の 企 業 職 員 の 複 雑 さは 本 来 地 方 公 営 企 業 の 職 員 はその 従 事 してい る業 務 が 独 立 採 算 制 原 則 のもと 民 間 企 業 における 類 似 の 業 務 と 共 有 している 性 格 を 有 している ことから 労 働 基 準 法 の 適 用 関 係 に 関 してはより 民 間 の 労 働 者 に 近 いものが 適 切 とする 制 度 的 構 図 になっていることにある この 結 果 ある 意 味 では 限 りなく 公 務 員 でありながら 別 の 側 面 で は 民 間 部 門 の 労 働 者 と 限 りなく 近 いという 性 格 を 帯 びることになる かかる 事 情 から 労 働 関 係 は 複 雑 化 する 側 面 があり 立 場 の 違 いで 問 題 がこじれた 場 合 その 解 決 には 時 間 を 要 することもあ る 23 どちらの 側 に 立 ち 論 理 を 構 築 するかで 全 く 異 なった 見 方 が 成 立 しうるからである 例 えば 経 営 管 理 事 項 と 管 理 者 が 判 断 しても 職 員 の 処 遇 に 係 わりうる 側 面 に 関 しては 組 合 と 企 業 職 員 は 不 当 労 働 行 為 として 労 働 委 員 会 へ の 救 済 の 申 し 立 てをすることが 労 働 基 準 法 上 可 能 になる 36

図 1.19: 自 治 体 立 病 院 における 非 組 合 員 の 範 囲 非 組 合 員 の 範 囲 院 長 副 院 長 事 務 局 長 医 療 局 長 看 護 部 長 次 長 等 総 括 担 当 を 命 じられたもの 総 括 担 当 を 命 じられたもの 人 事 労 務 管 理 予 算 編 成 職 員 の 人 事 給 与 服 務 そ の 他 勤 務 条 件 組 合 関 係 事 務 を 担 当 する 病 院 組 織 関 連 する 地 方 公 共 団 体 の 組 織 よって 自 治 体 立 病 院 の 組 織 に 絡 む 内 部 的 な 利 害 関 係 者 の 構 図 は 下 記 図 1.20 の 如 きものに なる 24 病 院 組 織 のあり 方 や 職 員 処 遇 に 関 し 何 等 かの 変 更 を 政 策 的 に 考 慮 する 場 合 には 管 理 者 による 一 方 的 な 裁 量 権 の 行 使 によりこれを 実 施 することは 難 しく 1. これら 多 様 な 内 部 利 害 関 係 者 との 合 意 形 成 手 続 きが 基 本 となること( 基 本 的 には 職 員 本 人 と 組 合 による 同 意 を 得 て 事 を 進 めること) 2. 当 該 自 治 体 立 病 院 の 管 理 体 制 や 状 況 によっては 合 意 形 成 の 対 象 や 手 順 も 異 なってくる こと( 地 方 公 営 企 業 法 の 全 部 適 用 の 場 合 には 事 業 経 営 を 委 ねられる 事 業 管 理 者 に 人 事 掌 理 が 委 ねられ 事 業 管 理 者 が 中 心 となり 関 係 者 の 合 意 形 成 を 図 る 一 部 適 用 の 場 合 に は 自 治 体 自 らがこれを 図 る 組 合 員 非 組 合 員 正 規 職 員 非 正 規 職 員 などの 職 員 の 立 場 の 差 異 にも 配 慮 が 必 要 になる) 25 3. 職 員 や 組 合 との 関 係 や 合 意 形 成 のあり 方 には 慎 重 を 期 すべきで 病 院 のあるべき 方 向 性 や 大 きな 方 針 に 対 する 理 解 を 得 ることがまず 必 要 であると 共 に 職 員 の 業 務 のあり 方 や 組 織 体 制 に 関 しても 関 連 当 事 者 の 合 意 形 成 を 取 得 することが 鍵 となること などに 留 意 することが 重 要 になる 24 図 は 地 方 公 営 企 業 法 全 部 適 用 自 治 体 の 場 合 を 示 している 25 制 度 の 運 用 によっても 自 治 体 立 病 院 のあり 方 は 大 きく 異 なりうる 例 えば 定 員 数 管 理 や 予 算 を 自 治 体 が 厳 格 に 運 用 すれば 例 え 全 部 適 用 の 地 方 公 営 企 業 であっても 事 業 管 理 者 の 実 務 上 の 権 限 は 大 きく 削 がれ 一 部 適 用 と 実 質 的 には 変 わらないということもありうる 37

図 1.20 : 全 部 適 用 の 場 合 の 自 治 体 立 病 院 関 係 者 の 全 体 の 構 図 議 会 経 営 運 営 人 事 掌 理 労 働 協 約 (ある 場 合 事 業 管 理 者 病 院 長 予 算 地 方 公 共 団 体 の 長 自 治 体 内 管 理 組 織 住 民 もあれば 無 い 場 合 もある) 企 業 管 理 規 定 身 分 取 扱 掌 理 ( 正 規 職 員 ) 組 合 員 非 組 合 員 非 正 規 職 員 ( 臨 時 非 常 勤 職 ) ポイント 地 方 公 営 企 業 としての 自 治 体 立 病 院 とその 職 に 従 事 する 企 業 職 員 は 様 々な 制 度 的 制 約 の 中 に 存 在 し その 組 織 や 人 員 布 陣 の 変 更 は 公 的 組 織 における 定 員 管 理 や 予 算 制 度 とも 絡 み 単 純 ではない また 管 理 者 は 企 業 職 員 に 対 し その 処 遇 の 変 更 を 強 制 することは 実 質 的 には 難 しい これが 為 に PFI の 企 画 実 践 が 職 員 の 処 遇 や 再 配 置 移 動 転 換 等 をもたら さざるを 得 ない 場 合 には 当 該 職 員 や 組 合 との 合 意 形 成 が 全 ての 前 提 になる よって 自 治 体 立 病 院 の 職 員 の 処 遇 の 変 更 や 組 織 変 更 に 際 しては 慎 重 な 配 慮 と 合 意 形 成 手 順 が 必 須 の 要 件 になる 自 治 体 立 病 院 は 制 度 的 には 一 般 行 政 組 織 から 切 り 離 された 主 体 として 民 間 的 な 経 営 運 営 に 馴 染 みやすい 組 織 として 構 成 されているが 予 算 人 事 の 実 体 は 行 政 機 構 の 中 に 組 み 込 まれ 単 純 な 組 織 形 態 となっていない 場 合 が 多 い 組 織 内 部 での 合 意 形 成 や 意 思 決 定 ある いは 費 用 管 理 が 曖 昧 となる 要 因 がここにある 個 別 自 治 体 における 実 態 を 考 慮 しながらも 課 題 を 如 何 に 克 服 し より 効 率 的 な 経 営 体 にするかは 如 何 なる 自 治 体 立 病 院 でも 共 通 で あろう 38