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Transcription:

社 会 福 祉 法 人 の 理 事 の 手 引 き 埼 玉 県 福 祉 部 福 祉 施 設 監 査 課 編 集 平 成 21 年 3 月

目 次 第 1 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 1 理 事 の 役 割 1 2 法 人 と 理 事 の 関 係 2 3 理 事 の 要 件 (1) 理 事 に 期 待 される 要 件 3 (2) 理 事 の 定 数 欠 員 の 補 充 4 (3) 理 事 の 欠 格 事 由 5 (4) 理 事 の 選 任 に 係 る 要 件 6 (5) 親 族 等 の 特 殊 の 関 係 のある 者 とその 数 7 (6) 学 識 経 験 を 有 する 者 又 は 地 域 の 福 祉 関 係 者 8 第 2 設 立 認 可 を 受 けた 後 に 社 会 福 祉 法 人 が 行 うべきこと 1 法 人 が 行 うべきことの 概 要 9 2 定 款 附 則 の 規 定 に 基 づく 理 事 及 び 監 事 の 選 任 等 10 3 理 事 の 選 任 に 伴 い 整 備 すべき 書 類 等 11 4 法 人 の 運 営 等 に 必 要 な 諸 規 程 の 整 備 12 第 3 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 会 1 理 事 会 での 主 な 審 議 事 項 13 2 理 事 会 での 主 な 報 告 事 項 14 3 理 事 会 の 招 集 及 び 定 足 数 15 4 理 事 会 の 運 営 16 5 理 事 会 の 議 事 録 17 第 4 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 長 1 定 款 等 で 定 める 理 事 長 の 業 務 18 2 施 設 運 営 における 理 事 長 の 業 務 (1) 会 計 管 理 ( 予 算 決 算 ) 19 (2) 会 計 管 理 ( 契 約 ) 20 (3) 事 業 管 理 資 産 管 理 人 事 管 理 公 印 管 理 21 3 理 事 長 の 専 決 事 項 22 4 理 事 長 の 職 務 代 理 24

第 1 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 1 理 事 の 役 割 社 会 福 祉 法 第 38 条 は 理 事 は すべて 社 会 福 祉 法 人 の 業 務 につ いて 社 会 福 祉 法 人 を 代 表 する と 規 定 しています 社 会 福 祉 法 人 の 中 心 となる 機 関 は 理 事 会 です 理 事 は 理 事 の 合 議 体 である 理 事 会 において 法 人 施 設 の 経 営 方 針 を 立 て 事 業 計 画 や 予 算 等 の 法 人 の 重 要 な 方 針 決 定 に 参 画 します 理 事 は 社 会 福 祉 法 人 の 事 業 運 営 の 全 体 について 責 任 を 負 うもので あり 理 事 会 を 構 成 する 個 々の 理 事 の 責 務 は 極 めて 大 きなものがあ ります 決 して 名 目 的 名 誉 的 な 理 事 であってはなりません 多 くの 法 人 では 定 款 の 規 定 で 代 表 権 を 理 事 長 に 限 定 し 契 約 の 締 結 などは 理 事 長 名 で 行 っていますが そのような 場 合 であって も それぞれの 理 事 が 理 事 会 に 参 加 し 意 見 を 述 べることで 法 人 の 業 務 執 行 及 び 意 思 決 定 に 参 画 することに 変 わりはありません 社 会 福 祉 法 ( 抜 粋 ) 第 38 条 ( 理 事 の 代 表 権 ) 理 事 は すべて 社 会 福 祉 法 人 の 業 務 について 社 会 福 祉 法 人 を 代 表 する ただし 定 款 をもって その 代 表 権 を 制 限 することができる 第 39 条 ( 業 務 の 決 定 ) 社 会 福 祉 法 人 の 業 務 は 定 款 に 別 段 の 定 めがないときは 理 事 の 過 半 数 をもって 決 する - 1 -

2 法 人 と 理 事 の 関 係 社 会 福 祉 法 人 と 理 事 との 関 係 は 民 法 上 の 委 任 関 係 にあると 解 されています 受 任 者 である 理 事 は 善 良 な 管 理 者 の 注 意 をもって 委 任 された 事 務 すなわち 法 人 の 運 営 に 当 たる 義 務 があることになります 民 法 ( 抜 粋 ) 第 643 条 ( 委 任 ) 委 任 は 当 事 者 の 一 方 が 法 律 行 為 をすることを 相 手 方 に 委 託 し 相 手 方 がこれを 承 諾 するによって その 効 力 を 生 ずる 第 644 条 ( 受 任 者 の 注 意 義 務 ) 受 任 者 は 委 任 の 本 旨 に 従 い 善 良 な 管 理 者 の 注 意 をもって 委 任 事 務 を 処 理 する 義 務 を 負 う 判 例 ( 抜 粋 ) 社 会 福 祉 法 人 と 理 事 との 関 係 は 基 本 的 には 民 法 の 委 任 に 関 する 規 定 に 従 うものと 解 される [ 最 高 裁 平 成 17 年 ( 受 ) 第 614 号 平 成 18 年 7 月 10 日 第 二 小 法 廷 判 決 ] - 2 -

3 理 事 の 要 件 (1) 理 事 に 期 待 される 要 件 理 事 に 期 待 される 要 件 を 次 に 記 載 します 1 社 会 福 祉 法 人 の 公 共 性 についての 的 確 な 認 識 を 持 っていること 2 社 会 福 祉 法 人 の 役 員 としての 倫 理 性 を 持 っていること 3 設 置 経 営 している 事 業 についての 概 括 的 理 解 を 持 っていること 4 それぞれの 役 職 に 課 せられている 役 割 について 理 解 を 持 っている こと 5 当 該 社 会 福 祉 法 人 の 設 立 趣 旨 特 質 等 について 理 解 を 持 っている こと 6 良 識 的 判 断 を 下 し 得 る 人 間 的 成 熟 と 協 調 性 を 持 っていること 7 それぞれの 役 割 のボランタリー 性 についての 理 解 を 持 っているこ と 8 それぞれの 役 割 を 果 たすために 最 低 必 要 な 時 間 の 余 裕 健 康 及 び 経 済 的 安 定 が 確 保 されていること 社 会 福 祉 法 人 審 査 基 準 ( 抜 粋 ) 第 3 法 人 の 組 織 運 営 2 理 事 (1) 理 事 は 社 会 福 祉 事 業 について 熱 意 と 理 解 を 有 し か つ 実 際 に 法 人 運 営 の 職 責 を 果 たし 得 る 者 であること ( 以 下 省 略 ) - 3 -

(2) 理 事 の 定 数 欠 員 の 補 充 1 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 の 数 は それぞれの 定 款 に 定 められてい ます 審 査 基 準 では 理 事 の 定 数 を6 人 以 上 としています 2 理 事 に1 名 でも 欠 員 が 生 じた 場 合 は できるだけ 速 やかに 補 充 を 行 ってください 定 数 や 欠 員 の 補 充 については 審 査 基 準 は 社 会 福 祉 法 の 規 定 よ りも 厳 格 に 定 めています これは 社 会 福 祉 法 人 の 公 共 的 性 格 等 を 踏 まえて 少 数 の 者 による 専 断 的 な 運 営 を 避 けるためとされています 社 会 福 祉 法 ( 抜 粋 ) 第 36 条 ( 役 員 の 定 数 任 期 選 任 及 び 欠 格 ) 社 会 福 祉 法 人 には 役 員 として 理 事 三 人 以 上 及 び 監 事 一 人 以 上 を 置 かなければならない ( 第 2 項 以 下 省 略 ) 第 37 条 ( 役 員 の 欠 員 補 充 ) 理 事 又 は 監 事 のうち その 定 数 の 三 分 の 一 を 超 える 者 が 欠 けたと きは 遅 滞 なくこれを 補 充 しなければならない 社 会 福 祉 法 人 審 査 基 準 ( 抜 粋 ) 第 3 法 人 の 組 織 運 営 2 理 事 (3) 理 事 の 定 数 は6 人 以 上 とすること ( 中 略 ) 6 その 他 (2) 理 事 及 び 監 事 については 法 律 上 はその 定 数 の 三 分 の 一 までは 欠 員 が 認 められているが 法 人 の 運 営 上 からは 一 名 でも 欠 員 が 生 じた 場 合 には できる 限 り 速 やかに 補 充 を 行 うことが 望 ましいこと - 4 -

(3) 理 事 の 欠 格 事 由 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 になれない 者 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 ( 注 ) 民 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 附 則 第 3 条 ( 禁 治 産 者 及 び 準 禁 治 産 者 の 宣 告 等 に 関 する 経 過 措 置 )で 禁 治 産 者 は 成 年 被 後 見 人 準 禁 治 産 者 は 被 保 佐 人 とみなすと 規 定 しています 社 会 福 祉 法 等 の 規 定 に 違 反 して 刑 に 処 せられ その 執 行 を 終 わっていない 者 等 こ 禁 錮 以 上 の 刑 に 処 せられ その 執 行 が 終 わっていない 者 等 所 轄 庁 の 解 散 命 令 により 解 散 を 命 ぜられた 社 会 福 祉 法 人 の 解 散 当 時 の 役 員 社 会 福 祉 法 ( 抜 粋 ) 第 36 条 ( 理 事 の 定 数 任 期 選 任 及 び 欠 格 ) ( 中 略 ) 4 次 の 各 号 にいずれかに 該 当 する 者 は 社 会 福 祉 法 人 の 役 員 になる ことができない (1) 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 (2) 生 活 保 護 法 児 童 福 祉 法 老 人 福 祉 法 身 体 障 害 者 福 祉 法 又 は この 法 律 の 規 定 に 違 反 して 刑 に 処 せられ その 執 行 を 終 わり 又 は 執 行 を 受 けることがなくなるまでの 者 こ (3) 前 号 に 該 当 する 者 を 除 くほか 禁 錮 以 上 の 刑 に 処 せられ その 執 行 を 終 わり 又 は 執 行 を 受 けることがなくなるまでの 者 (4) 第 56 条 第 4 項 の 規 定 による 所 轄 庁 の 解 散 命 令 により 解 散 を 命 ぜられた 社 会 福 祉 法 人 の 解 散 当 時 の 役 員 - 5 -

(4) 理 事 の 選 任 に 係 る 要 件 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 の 選 任 にあたっては 次 の1から5までの 要 件 を 充 たすことが 必 要 です 1 理 事 は 社 会 福 祉 事 業 について 熱 意 と 理 解 を 有 し かつ 実 際 の 法 人 運 営 の 職 責 を 充 分 果 たし 得 る 者 であること 2 各 理 事 と 親 族 等 の 特 殊 の 関 係 にある 者 が 定 款 に 定 める 制 限 数 を 超 えて 選 任 されていないこと 3 当 該 法 人 に 係 る 社 会 福 祉 施 設 の 整 備 運 営 と 密 接 に 関 連 する 業 務 を 行 う 者 が 理 事 総 数 の3 分 の1を 超 えてはならないこと 4 社 会 福 祉 事 業 について 学 識 経 験 を 有 する 者 又 は 地 域 の 福 祉 関 係 者 が 理 事 として 参 加 していること 5 施 設 運 営 の 実 態 を 法 人 運 営 に 反 映 させるため 原 則 として 施 設 長 等 が 理 事 として 参 加 すること ただし 評 議 員 会 を 設 置 していない 法 人 にあっては 施 設 長 等 施 設 の 職 員 である 理 事 が 理 事 総 数 の3 分 の1を 超 えてはならないこと 留 意 す べ き 事 項 制 限 があるもの 親 族 等 の 特 殊 の 関 係 のある 者 理 事 として 含 めるべき 者 学 識 経 験 を 有 する 者 又 は 地 域 の 福 祉 関 係 者 当 該 法 人 に 係 る 社 会 福 祉 施 設 の 整 備 運 営 と 密 接 に 関 連 する 業 務 を 行 う 者 ( 注 ) 施 設 長 等 ( 上 記 5ただし 書 きの 制 限 あり) ( 注 ) 法 人 との 契 約 関 係 にある 業 者 の 職 員 等 が 該 当 します 業 者 の 具 体 例 としては 会 計 事 務 所 建 物 管 理 業 者 給 食 業 者 協 力 医 療 機 関 などが 考 えられます - 6 -

(5) 親 族 等 の 特 殊 の 関 係 のある 者 とその 数 親 族 等 の 特 殊 の 関 係 のある 者 とは 具 体 的 には 次 のとおり です 1 2 3 4 5 6 当 該 役 員 と 民 法 に 定 める 親 族 関 係 にある 者 当 該 役 員 とまだ 婚 姻 の 届 出 をしていないが 事 実 上 婚 姻 と 同 様 の 関 係 にある 者 当 該 役 員 の 使 用 人 及 び 当 該 役 員 から 受 ける 金 銭 その 他 の 財 産 によ って 生 計 を 維 持 している 者 2 又 は3の 親 族 で これらの 者 と 生 計 を 一 にしている 者 当 該 役 員 が 役 員 となっている 会 社 の 役 員 使 用 人 及 び 当 該 会 社 の 経 営 に 従 事 する 他 の 者 並 びに 当 該 会 社 の 使 用 人 であって 役 員 と 同 等 の 権 限 を 有 する 者 1~4の 者 と 同 族 会 社 の 関 係 にある 法 人 の 役 員 及 び 使 用 人 定 款 に 定 める 親 族 等 の 特 殊 の 関 係 にある 者 の 数 の 制 限 とは 具 体 的 には 次 のとおりです 理 事 の 定 数 が6 名 から9 名 の 場 合 各 理 事 について1 名 理 事 の 定 数 が10 名 から12 名 の 場 合 各 理 事 について2 名 理 事 の 定 数 が13 名 以 上 の 場 合 各 理 事 について3 名 同 じ 会 社 の 役 員 同 士 や 役 員 と 使 用 人 の 関 係 である 場 合 も 親 族 等 の 特 殊 の 関 係 のある 者 に 含 まれます この 会 社 には 営 利 法 人 に 限 られず 公 益 法 人 も 含 まれますが 当 該 社 会 福 祉 法 人 の 内 部 における 雇 用 関 係 は 含 まれないものとして 取 り 扱 っていま す 親 族 等 の 特 殊 の 関 係 のある 者 が 理 事 のうちの 誰 と 誰 なのか については 役 員 名 簿 に 記 載 し 明 確 にしておいてください - 7 -

(6) 学 識 経 験 を 有 する 者 又 は 地 域 の 福 祉 関 係 者 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 として 含 めるべき 学 識 経 験 を 有 する 者 又 は 地 域 の 福 祉 関 係 者 とは 具 体 的 には 次 のとおりです 学 識 経 験 を 有 する 者 1 2 3 4 社 会 福 祉 に 関 する 教 育 を 行 う 者 社 会 福 祉 に 関 する 研 究 を 行 う 者 社 会 福 祉 事 業 又 は 社 会 福 祉 関 係 の 行 政 に 従 事 した 経 験 を 有 する 者 公 認 会 計 士 税 理 士 弁 護 士 等 社 会 福 祉 事 業 の 経 営 を 行 う 上 で 必 要 かつ 有 益 な 専 門 知 識 を 有 する 者 地 域 の 福 祉 関 係 者 ( 理 事 の 場 合 ) 1 社 会 福 祉 協 議 会 等 社 会 福 祉 事 業 を 行 う 団 体 の 役 職 員 2 民 生 委 員 児 童 委 員 3 社 会 福 祉 に 関 するボランティア 団 体 親 の 会 等 の 民 間 社 会 福 祉 団 体 の 代 表 者 等 4 医 師 保 健 師 看 護 師 等 保 健 医 療 関 係 者 5 自 治 会 町 内 会 婦 人 会 及 び 商 店 会 等 の 役 員 6 その 他 その 者 の 参 画 により 施 設 運 営 や 在 宅 福 祉 事 業 の 円 滑 な 遂 行 が 期 待 できる 者 学 識 経 験 を 有 する 者 又 は 地 域 の 福 祉 関 係 者 である 理 事 が 誰 かについては 役 員 名 簿 に 記 載 し 明 確 にしてください 該 当 理 事 の 履 歴 書 に 社 会 福 祉 事 業 に 学 識 経 験 を 有 する 者 又 は 地 域 の 福 祉 関 係 者 であることの 根 拠 となる 経 歴 を 明 記 して ください 理 事 が 他 の 社 会 福 祉 法 人 の 役 員 に 就 任 している 場 合 には 社 会 福 祉 法 人 役 員 活 動 状 況 証 明 書 も 整 備 してください - 8 -

第 2 設 立 認 可 を 受 けた 後 に 社 会 福 祉 法 人 が 行 うべきこと 1 法 人 が 行 うべきことの 概 要 社 会 福 祉 法 人 設 立 認 可 の 後 次 のことを 行 う 必 要 があります 認 可 のあった 日 から 法 人 設 立 の 登 記 : 目 的 及 び 業 務 名 称 事 務 2 週 間 以 内 に 所 の 所 在 場 所 代 表 権 を 有 する 者 の 氏 名 住 所 及 び 資 格 代 表 権 の 範 囲 又 は 制 限 に 関 する 定 め が あるときは その 定 め 存 続 期 間 解 散 事 由 (それらを 定 めたとき) 資 産 の 総 額 法 人 の 成 立 後 遅 滞 な く 定 款 附 則 の 規 定 に 基 づく 理 事 監 事 及 び 評 議 員 の 選 任 理 事 長 の 互 選 及 び 職 務 代 理 者 の 指 名 新 任 期 の 初 日 から2 登 記 : 代 表 権 を 有 す る 者 ( 上 記 に よ り 互 選 さ 週 間 以 内 に れた 理 事 長 )の 氏 名 住 所 及 び 資 格 遅 滞 なく 登 記 : 土 地 建 物 の 所 有 権 定 款 施 行 細 則 等 法 人 運 営 に 必 要 な 規 程 の 整 備 毎 年 登 記 : 資 産 総 額 の 変 更 ( 会 計 年 度 終 了 後 二 月 以 内 ) 現 況 報 告 書 の 提 出 ( 会 計 年 度 終 了 後 三 月 以 内 ) 法 人 設 立 の 登 記 ( 目 的 名 称 代 表 権 を 有 する 者 の 氏 名 等 ) 定 款 附 則 の 規 定 に 基 づく 理 事 等 の 選 任 理 事 会 での 理 事 長 の 互 選 登 記 ( 互 選 された 理 事 長 ) 土 地 建 物 の 登 記 定 款 施 行 細 則 等 諸 規 程 の 整 備 毎 会 計 年 度 終 了 後 二 月 以 内 ( 多 くの 法 人 では5 月 末 日 まで) に 資 産 の 総 額 の 変 更 の 登 記 毎 会 計 年 度 終 了 後 三 月 以 内 ( 多 くの 法 人 では6 月 末 日 まで) に 所 轄 庁 ( 県 )に 現 況 報 告 書 を 提 出 - 9 -

2 定 款 附 則 の 規 定 に 基 づく 理 事 及 び 監 事 の 選 任 等 法 人 の 成 立 後 遅 滞 なく この 定 款 に 基 づき 役 員 の 選 任 を 行 う 場 合 には その 手 順 に 注 意 してください 1 理 事 会 で 理 事 及 び 監 事 を 選 任 する 法 人 の 場 合 ( 定 款 附 則 に 記 載 された 理 事 による) 理 事 会 で 理 事 及 び 監 事 を 選 任 ( 任 期 は 就 任 した 日 から2 年 ) ( 上 記 で 選 任 された 理 事 による) 理 事 会 で 理 事 長 の 互 選 新 理 事 長 による 職 務 代 理 者 の 指 名 理 事 長 の 登 記 2 評 議 員 会 で 理 事 及 び 監 事 を 選 任 する 法 人 の 場 合 ( 定 款 附 則 に 記 載 された 理 事 による) 理 事 会 で 評 議 員 を 選 任 評 議 員 会 で 理 事 及 び 監 事 を 選 任 ( 任 期 は 就 任 した 日 から2 年 ) ( 上 記 で 選 任 された 理 事 による) 理 事 会 で 理 事 長 の 互 選 新 理 事 長 による 職 務 代 理 者 の 指 名 理 事 長 の 登 記 上 記 の 方 法 で 選 任 された 理 事 及 び 監 事 の 任 期 は 就 任 した 日 から 2 年 となります 法 人 設 立 認 可 のあった 日 から2 年 ではありません 上 記 の 選 任 の 後 は 欠 員 が 生 じたときは 速 やかに また 現 理 事 及 び 現 監 事 の 任 期 の 終 期 が 近 づいたときは 任 期 満 了 前 に 定 款 の 定 めに 則 して 後 任 の 理 事 及 び 監 事 の 選 任 をする 必 要 があります - 10 -

3 理 事 の 選 任 に 伴 い 整 備 すべき 書 類 等 理 事 の 要 件 を 充 たしていることなどの 理 事 選 任 の 有 効 性 を 明 ら かにするために 選 任 に 係 る 理 事 会 又 は 評 議 員 会 の 議 事 録 だけで はなく 次 の 書 類 を 整 備 してください 1 就 任 承 諾 書 2 履 歴 書 3 役 員 名 簿 4 交 付 した 委 嘱 状 の 写 し 5 社 会 福 祉 法 人 役 員 活 動 状 況 証 明 書 ( 理 事 が 他 の 社 会 福 祉 法 人 の 役 員 に 就 任 している 場 合 ) 6 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 としての 登 記 がされていない 旨 の 証 明 書 7 身 分 証 明 書 ( 市 町 村 が 発 行 する 身 分 証 明 書 に 禁 治 産 又 は 準 禁 治 産 の 宣 告 の 通 知 を 受 けている 旨 の 記 載 がある 者 は 理 事 の 欠 格 事 由 である 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 に 該 当 すると 解 されるため) 上 記 の 書 類 は 社 会 福 祉 法 人 役 員 活 動 状 況 証 明 書 及 び 身 分 証 明 書 を 除 き 理 事 を 選 任 するたびに 新 しいものを 整 備 してくだ さい 身 分 証 明 書 は 重 任 の 場 合 は 新 たに 取 る 必 要 はなく 最 初 の 就 任 時 に 整 備 した 身 分 証 明 書 を 保 存 し そのまま 活 用 すること ができます ( 平 成 12 年 の 民 法 改 正 の 後 に 新 たに 禁 治 産 又 は 準 禁 治 産 の 宣 告 を 受 けることはないため) - 11 -

4 法 人 の 運 営 等 に 必 要 な 諸 規 程 の 整 備 理 事 会 の 議 決 事 項 や 報 告 事 項 開 催 の 手 続 理 事 長 の 専 決 事 項 などの 具 体 的 なことは 定 款 に 定 めはありません そのようなこ とを 包 括 的 に 定 めた 定 款 施 行 細 則 など 法 人 の 運 営 等 に 必 要 な 諸 規 程 を 遅 滞 なく 整 備 してください 法 人 は 定 款 の 定 めに 従 い 運 営 されますが 定 款 ですべてのこ とを 定 めきることはできません そこで その 施 行 についての 細 かい 定 めを 別 途 理 事 会 に 諮 った 上 で 規 程 として 定 める 必 要 があります 例 えば 定 款 施 行 細 則 ( 理 事 会 評 議 員 会 の 運 営 方 法 や 理 事 長 の 専 決 事 項 等 を 包 括 的 に 規 程 したもの) 又 は 個 別 に 定 めた 規 程 ( 理 事 会 運 営 規 則 理 事 長 専 決 規 程 など)などがあります 法 人 設 立 認 可 後 これらの 規 程 を 遅 滞 なく 定 めてください これらの 規 程 は 理 事 会 において 改 廃 することができます なお 規 程 は 法 令 や 定 款 の 規 定 に 則 した 内 容 でなければなり ませんし 法 人 運 営 は 定 款 の 定 めはもちろん これら 諸 規 程 の 定 めも 遵 守 しながら 行 わなければならないのは 当 然 のこと です 理 事 長 の 専 決 規 程 は 整 備 していても 理 事 会 や 評 議 員 会 の 運 営 方 法 等 に 係 る 規 程 を 整 備 していない 法 人 を 見 かけますので 漏 れ のないよう 整 備 をしてください なお 理 事 長 の 理 事 会 評 議 員 会 の 運 営 方 法 や 専 決 事 項 等 につ いて 定 款 施 行 細 則 として 包 括 的 に 定 める 代 わりに 理 事 会 運 営 規 則 理 事 長 専 決 規 程 などの 形 で 個 別 に 定 めることも 可 能 です 定 款 準 則 ( 抜 粋 ) 第 27 条 ( 施 行 細 則 ) この 定 款 の 施 行 についての 細 則 は 理 事 会 において 定 める - 12 -

第 3 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 会 1 理 事 会 での 主 な 審 議 事 項 様 々な 審 議 すべき 事 項 がありますが 理 事 会 で 行 うべきものと しては 次 のようなものがあります 4 月 5 月 決 算 理 事 会 ( 年 度 終 了 後 2 月 以 内 に 監 事 による 監 査 を 受 けた 後 に 事 業 報 告 決 算 に 関 して 審 議 を 行 う) ( 任 期 満 了 前 に 法 人 の 定 款 の 規 定 に 則 して) 理 事 監 事 又 は 評 議 員 の 選 任 ( 必 要 に 応 じて 遅 滞 なく) 補 正 予 算 理 事 会 3 月 予 算 理 事 会 ( 新 年 度 開 始 前 に 事 業 計 画 予 算 に 関 して 審 議 を 行 う) このほか 主 な 審 議 すべき 事 項 は 次 のとおりです 予 算 外 の 新 たな 義 務 の 負 担 又 は 権 利 の 放 棄 定 款 の 変 更 社 会 福 祉 施 設 の 許 認 可 関 係 施 設 長 の 任 免 その 他 重 要 な 人 事 基 本 財 産 の 処 分 担 保 の 提 供 等 金 銭 の 借 入 れ 就 業 規 則 管 理 規 程 等 法 人 の 運 営 に 関 する 規 則 類 の 制 定 及 び 改 定 施 設 用 財 産 に 関 する 契 約 その 他 主 要 な 契 約 寄 附 金 の 募 集 に 関 する 事 項 合 併 解 散 解 散 した 場 合 における 残 余 財 産 の 帰 属 者 の 選 定 新 たな 事 業 の 経 営 又 は 受 託 理 事 長 個 人 と 利 益 相 反 する 行 為 となる 事 項 及 び 双 方 代 理 となる 事 項 につ いての 理 事 長 職 務 代 理 者 の 選 任 その 他 法 人 の 業 務 に 関 する 重 要 事 項 - 13 -

2 理 事 会 での 主 な 報 告 事 項 理 事 会 での 主 な 報 告 事 項 は 次 のとおりです 1 監 事 の 監 査 結 果 2 監 督 官 庁 が 実 施 した 検 査 又 は 調 査 の 結 果 ( 改 善 指 示 がある 場 合 は その 改 善 状 況 ) 3 法 人 定 款 第 9 条 の 規 定 により 理 事 長 が 専 決 した 事 項 4 その 他 役 員 から 報 告 を 求 められた 事 項 県 による 指 導 監 査 結 果 に 関 する 報 告 については 理 事 会 での やり 取 り( 発 言 )の 内 容 が 分 かるように 議 事 録 に 記 載 してくだ さい 法 人 定 款 第 9 条 の 規 定 により 理 事 長 が 専 決 した 事 項 ( 例 えば 専 決 処 分 した 契 約 )について 漏 れなく 理 事 会 に 報 告 してくだ さい 定 款 準 則 ( 抜 粋 ) 第 9 条 ( 理 事 会 ) この 法 人 の 業 務 の 決 定 は 理 事 をもって 組 織 する 理 事 会 によっ て 行 う ただし 日 常 の 業 務 として 理 事 会 が 定 めるものについて は 理 事 長 が 専 決 し これを 理 事 会 に 報 告 する ( 第 2 項 以 下 省 略 ) - 14 -

3 理 事 会 の 招 集 及 び 定 足 数 1 理 事 会 の 開 催 は 定 款 及 び 定 款 施 行 細 則 等 の 定 める 手 続 きに 基 づ き 行 う 必 要 があります 2 理 事 会 が 有 効 に 成 立 するためには 理 事 総 数 の 三 分 の 二 以 上 の 理 事 の 出 席 が 必 要 です したがって 多 くの 理 事 の 出 席 を 確 保 するためには 余 裕 を 持 っ て 理 事 の 招 集 を 行 うことが 望 まれます 理 事 会 の 開 催 手 続 きは 定 款 施 行 細 則 等 で 定 めたとおりに 行 なわれ なければなりません 定 款 施 行 細 則 では 開 催 手 続 について 次 のことを 定 めている ことが 一 般 的 です 通 知 の 方 法 ( 書 面 電 子 メール 等 ) 通 知 の 期 日 ( 招 集 日 の 何 日 前 ) 添 付 書 類 ( 議 案 項 目 議 案 書 等 ) 定 款 に あらかじめ 書 面 をもって 欠 席 の 理 由 及 び 理 事 会 に 付 議 さ れる 事 項 についての 意 思 を 表 示 したものは 出 席 者 とみなす と 定 め ている( 書 面 表 決 制 度 を 採 用 した) 法 人 であっても 書 面 で 欠 席 の 理 由 や 議 案 ごとの 意 思 を 表 示 することが 必 要 であり 他 の 理 事 への 白 紙 委 任 は 認 められません 定 款 準 則 ( 抜 粋 ) 第 9 条 ( 理 事 会 ) ( 中 略 ) 5 理 事 会 は 理 事 総 数 の 三 分 の 二 以 上 の 出 席 がなければ その 議 事 を 開 き 議 決 することができない ( 第 6 項 以 下 省 略 ) - 15 -

4 理 事 会 の 運 営 1 定 款 の 定 めに 基 づき 理 事 会 の 議 長 はその 都 度 選 任 してください 2 審 議 事 項 報 告 事 項 などについて 充 分 に 審 議 を 尽 くしてください 3 理 事 会 の 議 事 は 法 令 に 特 別 の 定 めがある 場 合 及 び 定 款 に 別 段 の 定 めがある 場 合 を 除 き 理 事 総 数 の 過 半 数 で 決 定 してください 可 否 同 数 のときは 議 長 が 決 します 4 理 事 会 の 決 議 について 特 別 の 利 害 関 係 を 有 する 理 事 は その 議 決 に 加 わることはできません [ 評 議 員 会 を 設 置 している 社 会 福 祉 法 人 の 場 合 ] 一 般 財 団 法 人 や 公 益 財 団 法 人 では 理 事 と 評 議 員 の 兼 務 はでき ませんが 社 会 福 祉 法 人 では 兼 務 が 可 能 です そのため 理 事 全 員 が 評 議 員 になっている 法 人 から 評 議 員 会 と 理 事 会 の 区 別 がつかないとの 話 を 聞 きますが 構 成 員 に 重 複 し て 人 がいるだけのことです 組 織 も 権 限 も 全 く 別 であることを 理 解 した 上 で 運 営 してくださ い 定 款 準 則 ( 抜 粋 ) 第 9 条 ( 理 事 会 ) ( 中 略 ) 4 理 事 会 に 議 長 を 置 き 議 長 はその 都 度 選 任 する ( 第 5 項 省 略 ) 6 理 事 会 の 議 事 は 法 令 に 特 別 の 定 めがある 場 合 及 び 定 款 に 別 段 の 定 め がある 場 合 を 除 き 理 事 総 数 の 過 半 数 で 決 定 し 可 否 同 数 のときは 議 長 の 決 するところによる 7 理 事 会 の 決 議 について 特 別 の 利 害 関 係 を 有 する 理 事 は その 議 決 に 加 わることができない ( 第 8 項 以 下 省 略 ) - 16 -

5 理 事 会 の 議 事 録 理 事 会 の 議 事 録 は 正 確 に 記 録 し 提 出 議 案 資 料 及 び 提 出 報 告 資 料 を 添 付 の 上 確 実 に 保 存 してください 理 事 会 の 議 事 録 の 保 存 期 間 は 永 久 保 存 です 理 事 会 の 議 事 録 の 主 な 記 載 事 項 は 次 のとおりです 招 集 通 知 年 月 日 開 催 年 月 日 及 び 時 刻 開 催 場 所 理 事 総 数 及 び 出 席 理 事 数 出 席 理 事 者 氏 名 欠 席 理 事 者 氏 名 定 款 で 書 面 表 決 を 認 めている 法 人 にあっては 書 面 表 決 により 出 席 したものとされる 理 事 の 氏 名 出 席 監 事 氏 名 その 他 出 席 者 の 役 職 氏 名 定 足 数 の 確 認 議 長 及 び 議 事 録 署 名 人 の 選 任 に 関 する 事 項 審 議 事 項 ( 提 出 議 案 資 料 を 添 付 のこと) 各 議 案 に 関 する 発 言 内 容 ( 議 事 の 経 過 及 びその 結 果 を 記 録 ) 各 議 案 に 関 する 表 決 結 果 ( 議 案 に 関 して 特 別 の 利 害 関 係 を 有 する 理 事 がいた 場 合 は 当 該 理 事 が 議 事 の 議 決 に 加 わっていないかどうか 退 席 した 場 合 はどの 時 点 からどの 時 点 まで 退 席 したかの 記 載 ) 報 告 事 項 ( 県 からの 通 知 の 内 容 等 を 報 告 する 場 合 には その 説 明 資 料 を 添 付 のこと) 議 長 及 び 議 事 録 署 名 人 の 署 名 又 は 記 名 押 印 署 名 年 月 日 作 成 した 議 事 録 は 次 回 の 理 事 会 で 各 理 事 に 供 覧 するように してください 理 事 会 に 欠 席 した 理 事 に 対 して 議 事 の 概 要 及 び 議 決 結 果 を 記 録 した 書 面 を 理 事 会 終 了 後 送 付 してください - 17 -

第 4 社 会 福 祉 法 人 の 理 事 長 1 定 款 等 で 定 める 理 事 長 の 業 務 1 理 事 長 は 法 令 定 款 等 で 理 事 長 の 業 務 として 定 められたも のを 行 うとともに 法 人 が 定 めた 理 事 長 専 決 事 項 に 関 する 業 務 を 行 います 2 理 事 長 専 決 事 項 とされた 業 務 を 行 った 後 は 定 款 等 で 定 めら れた 方 法 で 理 事 会 に 報 告 をする 義 務 があります 定 款 等 で 理 事 長 が 行 うべきとされている 主 な 業 務 は 次 のと おりです 理 事 等 の 委 嘱 ( 定 款 準 則 第 7 条 ) 理 事 会 又 は 評 議 員 会 の 招 集 ( 定 款 準 則 第 9 条 等 ) 理 事 長 の 専 決 事 項 として 法 人 が 定 めたものに 係 る 業 務 及 びそれに 関 する 理 事 会 への 報 告 ( 定 款 準 則 第 9 条 ) 法 人 の 資 産 の 管 理 ( 定 款 準 則 第 15 条 ) 事 業 計 画 及 び 予 算 の 編 成 ( 定 款 準 則 第 17 条 ) 決 算 関 連 業 務 ( 定 款 準 則 第 18 条 ) 事 業 報 告 書 財 産 目 録 貸 借 対 照 表 及 び 収 支 計 算 書 を 作 成 する 監 事 の 監 査 を 経 て 理 事 会 の 認 定 を 得 る 認 定 を 受 けた 書 類 及 びこれに 関 する 監 事 の 意 見 を 記 載 した 書 面 を 各 事 務 所 に 備 え 置 き 利 害 関 係 者 等 への 閲 覧 に 供 する 定 款 準 則 ( 抜 粋 ) 第 18 条 ( 決 算 ) ( 各 項 省 略 ) ( 備 考 ) 法 人 の 業 務 及 び 財 務 等 に 関 する 情 報 については 一 般 に 対 しても 会 報 への 掲 載 のほか 新 聞 等 への 広 告 法 人 事 務 所 における 閲 覧 イ ンターネット 上 での 公 開 等 の 方 法 により 自 主 的 に 公 表 することが 適 当 であること また 法 人 の 役 員 及 び 評 議 員 の 氏 名 役 職 等 の 情 報 につ いても 同 様 の 方 法 で 公 表 することが 望 ましい - 18 -

2 施 設 運 営 における 理 事 長 の 業 務 (1) 会 計 管 理 ( 予 算 決 算 ) 予 算 の 編 成 及 び 決 算 の 作 成 は 理 事 長 の 業 務 です 次 のことにご 留 意 ください 1 予 算 は 会 計 年 度 開 始 前 に 理 事 長 が 編 成 し ( 評 議 員 会 を 設 置 し ている 法 人 の 場 合 あらかじめ 評 議 員 会 の 意 見 を 聴 いた 上 で) 理 事 会 に 諮 り 同 意 を 得 て 成 立 するものです 2 予 算 編 成 に 当 たっては 中 長 期 的 観 点 に 立 った 予 算 編 成 方 針 を 明 確 にし 事 業 計 画 との 関 連 を 充 分 に 検 討 してください 3 決 算 は 会 計 年 度 終 了 後 2か 月 以 内 に 理 事 長 が 事 業 報 告 書 財 産 目 録 貸 借 対 照 表 及 び 収 支 計 算 書 を 作 成 し 監 事 の 監 査 を 受 けた 後 ( 評 議 員 会 を 設 置 している 法 人 の 場 合 評 議 員 会 の 意 見 を 聴 き その 後 に) 理 事 会 の 認 定 を 得 てください 支 出 と 予 算 の 関 係 について 一 般 の 民 間 企 業 と 大 きく 異 なること は 理 事 会 で 承 認 された 予 算 額 の 範 囲 内 で 執 行 する 必 要 があると いうことです 予 備 費 の 支 出 や 予 算 の 流 用 では 対 応 できない 場 合 やそのような 対 応 をせずに 予 算 の 額 を 超 える 支 出 をする 必 要 がある 場 合 には 補 正 予 算 の 手 続 をすることが 必 要 です 予 算 の 補 正 をしないまま 予 算 の 額 を 超 える 支 出 をし 会 計 年 度 終 了 後 の 決 算 において 追 認 するという 方 法 は 不 適 切 です 定 款 準 則 ( 抜 粋 ) 第 17 条 ( 予 算 ) この 法 人 の 予 算 は 毎 会 計 年 度 開 始 前 に 理 事 長 において 編 成 し 理 事 総 数 の 三 分 の 二 以 上 の 同 意 を 得 なければならない 第 18 条 ( 決 算 ) この 法 人 の 事 業 報 告 書 財 産 目 録 貸 借 対 照 表 及 び 収 支 計 算 書 は 毎 会 計 年 度 終 了 後 二 月 以 内 に 理 事 長 において 作 成 し 監 事 の 監 査 を 経 てから 理 事 会 の 認 定 を 得 なければならない ( 第 2 項 以 下 省 略 ) - 19 -

(2) 会 計 管 理 ( 契 約 ) 契 約 を 締 結 する 際 には 法 人 が 自 ら 定 めた 定 款 や 規 程 を 守 って ください これは 契 約 の 事 業 が 補 助 対 象 事 業 であっても 補 助 対 象 外 の 事 業 ( 自 主 財 源 の 事 業 )であっても 変 わりはありません 契 約 締 結 の 際 に 留 意 してほしいことを 次 に 例 示 しますので 参 考 にしてください 1 定 款 及 び 定 款 施 行 細 則 ( 又 は 理 事 長 専 決 規 程 等 ) 上 の 主 な 留 意 点 理 事 会 の 議 決 案 件 なのか 理 事 長 の 専 決 案 件 なのかを 定 款 施 行 細 則 又 は 理 事 長 専 決 規 程 で 確 認 してください 理 事 会 の 議 決 事 項 の 場 合 は 契 約 の 締 結 に 当 たって 事 前 に 理 事 会 の 承 認 を 得 てください 2 経 理 規 程 上 の 主 な 留 意 点 経 理 規 程 で 定 める 金 額 を 超 える 契 約 については 原 則 競 争 入 札 を 行 ってください 経 理 規 程 で 定 める 金 額 を 超 える 契 約 で やむを 得 ず 随 意 契 約 を 行 う 場 合 は 理 由 等 を 文 書 で 明 確 にして 承 認 権 者 の 承 認 を 得 てください なお 随 意 契 約 とした 理 由 が 経 理 規 程 で 定 める 随 意 契 約 によることが 合 理 的 な 理 由 に 該 当 するかど うかは 慎 重 に 判 断 してください 3 委 任 決 裁 規 程 上 の 留 意 点 契 約 は 理 事 長 又 はその 委 任 を 受 けた 者 の 名 前 で 締 結 されてい るか 確 認 してください - 20 -

(3) 事 業 管 理 資 産 管 理 人 事 管 理 公 印 管 理 事 業 管 理 資 産 管 理 人 事 管 理 公 印 管 理 については 以 下 の ことに 留 意 してください 事 業 管 理 1 定 款 に 定 められた 事 業 は 関 係 法 令 通 知 による 基 準 に 則 して 適 正 に 運 営 管 理 してください 2 事 業 に 必 要 な 資 金 を 確 保 してください 3 市 町 村 等 関 係 機 関 と 連 携 し 地 域 社 会 との 協 調 を 図 ってください 4 防 災 管 理 についての 対 策 を 確 立 してください 資 産 管 理 1 資 産 及 び 負 債 の 管 理 は 定 款 及 び 経 理 規 程 に 基 づき 適 正 に 行 っ てください 2 毎 会 計 年 度 終 了 後 二 月 以 内 に 資 産 総 額 変 更 の 登 記 をしてください 3 基 本 財 産 運 用 財 産 等 を 明 確 に 区 分 した 上 で 管 理 してください また 基 本 財 産 を 処 分 し 貸 付 け 又 は 担 保 に 供 しようとすると き( 医 療 福 祉 機 構 に 対 して 基 本 財 産 を 担 保 に 供 する 場 合 等 は 除 く) は 定 款 の 規 定 に 基 づき 事 前 に 所 轄 庁 の 承 認 を 得 てください 4 中 長 期 的 な 方 針 を 立 てて 施 設 や 設 備 の 維 持 管 理 などのための 経 費 を 確 保 してください 人 事 管 理 1 施 設 長 の 任 免 は 理 事 会 の 議 決 を 得 てください 2 施 設 長 以 外 の 職 員 の 人 事 についても 適 正 な 人 事 管 理 を 行 ってく ださい 公 印 管 理 法 人 印 等 の 公 印 は 適 正 に 管 理 してください 法 人 印 等 の 公 印 を 理 事 長 の 関 連 会 社 の 本 部 などで 管 理 している のを 見 かけることがあります これは 社 会 福 祉 法 人 の 自 主 性 の 確 保 の 観 点 から 不 適 切 ですし 社 会 福 祉 法 人 と 関 連 会 社 を 混 同 し て 不 適 正 な 法 人 運 営 を 生 む 温 床 となるおそれもありますので こ のような 公 印 管 理 はしないでください - 21 -

3 理 事 長 の 専 決 事 項 社 会 福 祉 法 人 において 日 常 よく 行 われる 契 約 決 定 等 について は あらかじめ 理 事 会 の 決 定 により 理 事 長 の 専 決 で 行 えるように することができます これら 理 事 長 の 専 決 事 項 は 定 款 施 行 細 則 や 理 事 長 専 決 規 程 な どの 形 で 明 確 に 規 定 する 必 要 があります 定 款 上 日 常 の 業 務 として 理 事 会 が 定 めるものについては 理 事 長 が 専 決 できますが ご 注 意 いただきたいことは 日 常 の 業 務 の 解 釈 です 法 人 が 定 款 施 行 細 則 又 は 理 事 長 専 決 事 項 に 定 めれば 何 でも 理 事 長 専 決 が 可 能 というわけではありませ ん 理 事 長 専 決 と 定 めた 業 務 が 日 常 の 業 務 の 範 囲 であること を 説 明 する 責 任 は 法 人 にあります 理 事 長 の 専 決 事 項 を 審 議 す る 理 事 会 の 場 で その 内 容 が 日 常 の 業 務 の 範 囲 であるか 否 かについてきちんと 審 議 し その 内 容 を 議 事 録 に 残 してくださ い 下 記 の 日 常 の 業 務 として 理 事 会 が 定 めるもの の 例 示 につ いて 1については 人 事 の 範 囲 5については 契 約 の 金 額 及 び 範 囲 6については 取 得 等 の 範 囲 7については 処 分 できる 固 定 資 産 等 の 範 囲 を 具 体 的 に 定 めてください 定 款 準 則 ( 抜 粋 ) 第 9 条 ( 理 事 会 ) この 法 人 の 業 務 の 決 定 は 理 事 をもって 組 織 する 理 事 会 によって 行 う ただし 日 常 の 業 務 として 理 事 会 が 定 めるものについては 理 事 長 が 専 決 し これを 理 事 会 に 報 告 する ( 中 略 ) ( 備 考 ) (1) 日 常 の 業 務 として 理 事 会 が 定 めるもの の 例 としては 次 のような 業 務 がある なお これらは 例 示 であって 法 人 運 営 に 重 大 な 影 響 があるものを 除 き これら 以 外 の 業 務 であっても 理 事 会 において 定 めることは 差 し 支 えないこと 1 施 設 長 の 任 免 その 他 重 要 な 人 事 を 除 く 職 員 の 任 免 ( 注 ) 理 事 長 が 専 決 できる 人 事 の 範 囲 については 法 人 としての 判 断 により 決 定 するこ とが 必 要 であるので 理 事 会 が( 評 議 員 会 が 必 置 の 法 人 においては 評 議 員 会 の 意 見 を 聴 いて)あらかじめ 法 人 の 定 款 細 則 等 に 規 定 しておくこと - 22 -

2 職 員 の 日 常 の 労 務 管 理 福 利 厚 生 に 関 すること 3 債 権 の 免 除 効 力 の 変 更 のうち 当 該 処 分 が 法 人 に 有 利 であると 認 められるもの その 他 やむを 得 ない 特 別 の 理 由 があると 認 められるもの ただし 法 人 運 営 に 重 大 な 影 響 があるものを 除 く ( 注 ) 当 該 処 分 について 理 事 長 個 人 が 特 別 の 利 害 関 係 を 有 する 場 合 は 理 事 会 において 選 任 する 他 の 理 事 が 専 決 すること 4 設 備 資 金 の 借 入 に 係 る 契 約 であって 予 算 の 範 囲 内 のもの ( 注 ) 当 該 契 約 について 理 事 長 個 人 が 特 別 の 利 害 関 係 を 有 する 場 合 は 理 事 会 において 選 任 する 他 の 理 事 が 専 決 すること 5 建 設 工 事 請 負 や 物 品 納 入 等 の 契 約 のうち 次 のような 軽 微 なもの ア 日 常 的 に 消 費 する 給 食 材 料 消 耗 品 等 の 日 々の 購 入 イ 施 設 設 備 の 保 守 管 理 物 品 の 修 理 等 ウ 緊 急 を 要 する 物 品 の 購 入 等 ( 注 1) 理 事 長 が 専 決 できる 契 約 の 金 額 及 び 範 囲 については 随 意 契 約 によることがで きる 場 合 の 基 準 も 参 酌 しながら 法 人 の 判 断 により 決 定 することが 必 要 であるので 理 事 会 が( 評 議 員 会 が 必 置 の 法 人 においては 評 議 員 会 の 意 見 を 聴 いて)あらかじめ 法 人 の 定 款 細 則 等 に 規 定 しておくこと ( 注 2) 当 該 契 約 について 理 事 長 個 人 が 特 別 の 利 害 関 係 を 有 する 場 合 は 理 事 会 におい て 選 任 する 他 の 理 事 が 専 決 すること 6 基 本 財 産 以 外 の 固 定 資 産 の 取 得 及 び 改 良 等 のための 支 出 並 びにこれらの 処 分 ただし 法 人 運 営 に 重 大 な 影 響 があるものを 除 く ( 注 1) 理 事 長 が 専 決 できる 取 得 等 の 範 囲 については 法 人 の 判 断 により 決 定 すること が 必 要 であるので 理 事 会 が( 評 議 員 会 が 必 置 の 法 人 においては 評 議 員 会 の 意 見 を 聴 いて)あらかじめ 法 人 の 定 款 細 則 等 に 規 定 しておくこと ( 注 2) 当 該 取 得 等 について 理 事 長 個 人 が 特 別 の 利 害 関 係 を 有 する 場 合 は 理 事 会 にお いて 選 任 する 他 の 理 事 が 専 決 すること 7 損 傷 その 他 の 理 由 により 不 要 となった 物 品 又 は 修 理 を 加 えても 使 用 に 耐 えないと 認 められる 物 品 の 売 却 又 は 廃 棄 ただし 法 人 運 営 に 重 大 な 影 響 がある 固 定 資 産 を 除 く ( 注 1) 理 事 長 が 専 決 で 処 分 できる 固 定 資 産 等 の 範 囲 については 法 人 の 判 断 により 決 定 することが 必 要 であるので 理 事 会 が( 評 議 員 会 が 必 置 の 法 人 においては 評 議 員 会 の 意 見 を 聴 いて)あらかじめ 法 人 の 定 款 細 則 等 に 規 定 しておくこと ( 注 2) 当 該 売 却 等 について 理 事 長 個 人 が 特 別 の 利 害 関 係 を 有 する 場 合 は 理 事 会 にお いて 選 任 する 他 の 理 事 が 専 決 すること 8 予 算 上 の 予 備 費 の 支 出 9 入 所 者 利 用 者 の 日 常 の 処 遇 に 関 すること 10 入 所 者 の 預 り 金 の 日 常 の 管 理 に 関 すること 11 寄 付 金 の 受 入 れに 関 する 決 定 ただし 法 人 運 営 に 重 大 な 影 響 があるものを 除 く ( 注 ) 寄 付 金 の 募 集 に 関 する 事 項 は 専 決 できないこと なお これらの 中 には 諸 規 程 において 定 める 契 約 担 当 者 に 委 任 されるものも 含 ま れる ( (2) 以 下 省 略 ) - 23 -

4 理 事 長 の 職 務 代 理 理 事 長 の 職 務 を 代 理 する 者 が 必 要 な 場 合 理 事 長 に 事 故 あるとき 又 は 欠 けたときに 備 えて 理 事 長 が 職 務 代 理 者 をあらかじめ 指 名 ( 理 事 長 を 互 選 した 理 事 会 において その 順 位 を 決 めて 指 名 するのが 一 般 的 ) 理 事 長 個 人 と 利 益 相 反 する 行 為 となる 事 項 及 び 双 方 代 理 となる 事 項 に 関 する 契 約 等 をしようとするとき は 理 事 会 において 他 の 理 事 から 職 務 代 理 者 を 選 任 ( 必 要 が 生 じたときに 理 事 会 で 選 任 ) 理 事 長 の 職 務 を 代 理 する 者 の 指 名 は 理 事 長 の 新 任 のときだ けでなく 再 任 ( 重 任 )されたときにも 改 めて 行 ってください 当 該 指 名 を 理 事 会 議 事 録 に 記 載 しておくことが 重 要 です 定 款 準 則 ( 抜 粋 ) 第 10 条 ( 理 事 長 の 職 務 の 代 理 ) 理 事 長 に 事 故 あるとき 又 は 欠 けたときは 理 事 長 があらか じめ 指 名 する 他 の 理 事 が 順 次 に 理 事 長 の 職 務 を 代 理 する 2 理 事 長 個 人 と 利 益 相 反 する 行 為 となる 事 項 及 び 双 方 代 理 とな る 事 項 については 理 事 会 において 選 任 する 他 の 理 事 が 理 事 長 の 職 務 を 代 理 する - 24 -