証 券 会 社 が 破 たんした 場 合 のセーフティネット 投 資 者 の 保 護 について 証 券 会 社 が 破 たんしたら 株 式 や 債 券 はどうなるのですか? 破 たんした 証 券 会 社 の 発 行 した 株 式 や 社 債 に 投 資 した 場 合 で なければ 資 産 は 返 還 されます 2009 年 1 月 5 日 から 上 場 会 社 の 株 券 電 子 化 が スタートしました 株 式 や 債 券 などの 有 価 証 券 に 投 資 すると 口 座 管 理 機 関 ( 証 券 会 社 等 )を 通 じ て 証 券 保 管 振 替 機 構 (ほふり) 等 にて 管 理 されま す 万 一 購 入 窓 口 の 証 券 会 社 が 破 たん( 証 券 会 社 としての 登 録 取 り 消 しや 破 産 の 申 し 立 てなどが 行 われること)したら 投 資 者 の 有 価 証 券 はどうな るのでしょうか この 場 合 投 資 者 はその 証 券 会 社 に 投 資 したわ けではありません(その 証 券 会 社 の 発 行 する 株 式 や 社 債 などを 購 入 した 場 合 は 別 ) そのため 証 券 会 社 の 破 たんは 投 資 者 の 預 託 した 資 産 には 影 響 を 及 ぼしません 株 式 などの 売 買 代 金 を 預 けている 場 合 もあり ますが そのお 金 も 信 託 銀 行 に 信 託 することに なっており 投 資 者 の 資 産 として 安 全 が 図 られて います これも 返 還 を 求 めれば 戻 ってきます また 証 券 会 社 の 破 たん 時 に 投 資 者 の 保 護 の ために 証 券 会 社 から 確 実 に 返 還 を 受 けたり 返 還 がうまくいかなかったときに 補 償 をする 仕 組 み もあります 2009 年 1 月 5 日 から 上 場 会 社 の 株 券 電 子 化 がスタートしました 株 式 や 債 券 な どの 有 価 証 券 に 投 資 すると 口 座 管 理 機 関 ( 証 券 会 社 等 )を 通 じて 証 券 保 管 振 替 機 構 (ほふり) 等 にて 管 理 されます 証 券 会 社 は 投 資 者 の 有 価 証 券 を 分 別 管 理 すること が 義 務 付 けられており 証 券 会 社 自 身 の 資 産 と 明 確 に 分 別 されています そのため 証 券 会 社 が 破 たんしても 投 資 者 の 権 利 には 何 の 影 響 も 及 ぼしません また 株 式 などの 売 買 代 金 などを 預 けて いる 場 合 もありますが そのお 金 も 証 券 会 社 から 信 託 銀 行 に 信 託 することが 義 務 付 けられており 投 資 者 の 資 産 として 安 全 が 図 られています 証 券 会 社 が 破 たんした 場 合 でも 投 資 者 が 請 求 すれば 預 け 金 の 返 還 を 受 けること ができます また 振 替 口 座 簿 への 記 録 は 継 続 されます 証 券 会 社 の 経 営 破 たん 証 券 会 社 としての 登 録 取 消 や 破 産 申 立 て 等 があった 場 合 がこれにあたります 例 えば 放 漫 経 営 などによって 赤 字 が 長 引 き 財 務 内 容 が 悪 化 して 債 務 超 過 に 陥 ったり 自 己 資 本 の 取 り 崩 しが 進 んだ 結 果 破 たんに 至 るといったケー スです 5 6
株 式 や 債 券 の 発 行 会 社 が 倒 産 したら どうなるのですか? 証 券 会 社 の 分 別 管 理 とは どういうものですか? 株 式 や 債 券 は 大 幅 な 価 格 下 落 が 生 じます 元 本 はもちろん 配 当 や 利 息 なども 受 け 取 れなくなる 場 合 があります そして これら の 損 失 は 一 切 補 償 されません 証 券 会 社 が 投 資 者 から 預 かった 資 産 を 自 社 の 資 産 と 明 確 に 分 別 して 管 理 することにより 証 券 会 社 が 破 たんしても 投 資 者 の 資 産 が 保 護 される 制 度 仕 組 みのことです 株 式 の 発 行 会 社 (ここでは 上 場 企 業 )が り それらの 損 失 は 投 資 者 が 負 うこととな 分 別 管 理 とは 証 券 会 社 が 預 かってい は 証 券 会 社 自 身 が 保 有 する 有 価 証 券 やお 倒 産 した 場 合 株 式 は 整 理 ポストに 移 され るのです る 投 資 者 の 資 産 を 自 社 が 保 有 する 資 産 と 金 とは 分 別 して 管 理 されています 一 定 期 間 後 に 上 場 廃 止 となります 整 理 それだけに 株 式 や 債 券 に 投 資 するとき は 明 確 に 区 別 して 管 理 することにより 証 この 分 別 管 理 がしっかり 守 られてい ポストにある 間 は 株 価 は1 円 や2 円 などの は 発 行 会 社 機 関 の 経 営 内 容 や 財 務 内 容 な 券 会 社 が 破 たんした 場 合 でも 投 資 者 の 資 れば 仮 に 証 券 会 社 が 破 たんしても 投 資 水 準 で 推 移 するのが 一 般 的 で 上 場 廃 止 と どを 十 分 チェックすることが 大 切 で 保 有 産 が 保 護 される 制 度 仕 組 みです 者 の 資 産 は 別 途 確 保 されているため 預 け 同 時 に 市 場 で 売 却 ができなくなります している 間 もこれらに 注 意 を 払 っておく 2009 年 1 月 より 株 券 の 電 子 化 がスタ た 資 産 の 返 還 を 受 けることができます 一 方 債 券 の 発 行 会 社 が 倒 産 した 場 合 に 必 要 があります ートしました 投 資 者 の 有 価 証 券 やお 金 分 別 管 理 は 安 心 の 要 なのです は 利 息 の 支 払 いや 元 本 の 償 還 が 遅 れた り 行 われなくなることがあります そして 発 行 会 社 の 倒 産 に 伴 って 生 じた なお 債 券 に 投 資 するときは その 発 行 会 社 の 元 本 利 息 の 支 払 いの 確 実 性 を 示 す 格 付 けを 参 考 にするとよいでしょう(36 分 別 管 理 の 対 象 と 管 理 の 方 法 具 体 例 分 別 管 理 の 方 法 株 式 や 債 券 の 損 失 はどこからも 一 切 補 償 されません いわゆる 自 己 責 任 原 則 によ ページ 参 照 ) 有 価 株 式 債 券 など 証 代 用 有 価 証 券 (11 ページ MEMO 参 照 ) 券 顧 客 有 価 証 券 と 証 券 会 社 自 身 が 保 有 する 固 有 有 価 証 券 等 を 明 確 に 区 分 し かつ 顧 客 有 価 証 券 については どの 顧 客 の 有 価 証 券 であるかが 直 ちに 判 別 できる 状 態 で 管 理 さ れます( 証 券 会 社 の 帳 簿 によって 誰 が 何 を いくら 持 っているかを 管 理 しています) お 金 有 価 証 券 の 買 い 付 けに 伴 い 預 けた 現 金 受 渡 日 を 過 ぎた 売 却 代 金 配 当 金 分 配 金 利 子 償 還 金 等 で 証 券 会 社 に 預 けたまま 受 け 取 っていないものなど 左 記 のお 金 などの 合 計 額 から 買 い 付 けにあ たって 証 券 会 社 が 立 て 替 えた 金 額 などを 控 除 した 額 が 証 券 会 社 が 破 たんした 場 合 に 返 還 すべき 額 ( 顧 客 分 別 金 といいます ) として 信 託 銀 行 へ 信 託 されます 金 融 広 報 中 央 委 員 会 金 融 商 品 の 保 護 より 国 債 や 地 方 債 なら 安 全? 国 債 は 国 が 発 行 する 債 券 のため 安 全 性 は 債 券 の 中 では 高 いといえるでしょう 一 方 地 方 債 は 都 道 府 県 や 市 町 村 な どの 地 方 公 共 団 体 が 発 行 する 債 券 で こちらも 安 全 性 は 高 いといえるでしょう ただし 一 般 の 投 資 者 も 購 入 が 可 能 な 公 募 地 方 債 は 発 行 できる 団 体 が 限 られています( 一 定 の 条 件 を 満 たしていることが 必 要 ) 混 蔵 保 管 ある 投 資 者 の 有 価 証 券 を 他 の 有 価 証 券 と 一 緒 に 保 管 すること ただし 個 々の 投 資 者 の 持 ち 分 は 帳 簿 で 判 別 できる ようになっています 7 8
分 別 管 理 投 資 者 保 護 基 金 野 村 證 券 では 関 連 各 法 を 遵 守 し お 客 様 からお 預 りした 金 銭 と 有 価 証 券 を 厳 格 に 分 別 管 理 しています 投 資 者 保 護 基 金 は 証 券 会 社 の 破 たんによって 投 資 者 に 損 失 が 及 ぶとき その 損 失 を 補 償 する 制 度 です お 預 り 金 銭 は 当 社 自 身 の 金 銭 と 分 別 し 顧 客 分 別 金 として 信 託 銀 行 に 信 託 していま す 顧 客 分 別 金 とは 下 記 のようなものです 顧 客 分 別 金 有 価 証 券 区 分 国 内 株 式 国 内 債 券 国 内 投 資 信 託 受 益 証 券 外 国 証 券 分 別 管 理 の 対 象 有 価 証 券 関 連 業 に 係 る 顧 客 との 取 引 に 関 して 顧 客 から 預 託 を 受 けた 金 銭 具 体 的 には 預 け 金 募 集 受 入 金 など 当 社 の 管 理 形 態 法 令 に 基 づき 当 社 資 産 とは 分 別 して 管 理 記 録 等 を 行 います 金 融 商 品 取 引 所 の 振 替 決 済 にかかる 保 護 預 り 証 券 については 決 済 会 社 で 混 蔵 し て 管 理 しております また 振 替 決 済 の 対 象 とならない 保 護 預 り 証 券 については 特 にお 申 し 出 のない 限 り 他 のお 客 様 の 同 銘 柄 の 証 券 と 混 蔵 して 管 理 することが ございます また 国 債 の 振 替 決 済 にかかる 国 債 証 券 については 法 令 に 基 づき 当 社 資 産 とは 分 別 して 管 理 記 録 等 を 行 います 特 にお 申 し 出 のない 限 り 他 のお 客 様 の 同 銘 柄 の 証 券 と 混 蔵 して 管 理 記 録 等 を 行 うことがございます 分 別 管 理 の 方 法 信 託 銀 行 へ 信 託 されます 野 村 證 券 では 毎 日 お 客 様 ごとの 分 別 金 とその 合 計 を 計 算 し 信 託 財 産 の 差 し 替 えを 行 っています お 客 様 よりお 預 りしている 有 価 証 券 は 野 村 の 証 券 取 引 約 款 第 33 条 ( 法 人 のお 客 様 に ついては 第 25 条 )に 基 づく 以 下 の 管 理 形 態 で 分 別 管 理 しております 海 外 の 管 理 機 関 において 混 蔵 して 管 理 しております( 現 地 管 理 機 関 の 国 内 の 諸 法 令 及 び 慣 行 ならびに 現 地 保 管 機 関 の 諸 規 則 等 に 従 って 管 理 しております) 証 券 会 社 が 破 たんしたとき その 証 券 会 社 が 分 別 管 理 を 徹 底 していても 投 資 者 の 資 産 に 経 済 的 不 利 益 が 生 じる 場 合 があり ます その 場 合 に 生 じた 損 失 を 補 償 する のが 投 資 者 保 護 基 金 です 現 在 わが 国 には 日 本 投 資 者 保 護 基 金 があり わが 国 で 証 券 会 社 ( 外 国 証 券 会 社 は その 在 日 拠 点 )は 金 融 商 品 取 引 法 によっ て 投 資 者 保 護 基 金 に 加 入 することが 義 務 付 けられています 投 資 者 保 護 基 金 が 投 資 者 に 補 償 をする のは 分 別 管 理 の 徹 底 が 図 られていなかっ た 場 合 の 顧 客 の 損 失 の 他 (1) 顧 客 分 別 金 信 託 のタイムラグ (2) 事 故 などによっ て 顧 客 資 産 の 完 全 な 返 還 ができないとき (3) 返 還 に 著 しく 時 間 がかかるときなど です 具 体 的 には 以 下 のような 流 れで 補 償 が 破 たんから 顧 客 資 産 返 還 補 償 までの 流 れ 進 められます まず 投 資 者 保 護 基 金 が 破 たん 証 券 会 社 の 顧 客 資 産 を 確 認 します そして 破 たん 証 券 会 社 の 財 産 の 状 況 や 分 別 保 管 の 状 況 に 照 らし 顧 客 資 産 の 円 滑 な 返 還 が 難 しいと 認 定 した 場 合 その 認 定 と 補 償 支 払 いの 請 求 ( 届 出 期 間 届 出 場 所 な ど)に 関 して 公 告 します 破 たん 証 券 会 社 の 顧 客 はそれに 基 づいて 請 求 します 請 求 を 受 けた 投 資 者 保 護 基 金 では 顧 客 資 産 の 内 容 を 精 査 し 補 償 支 払 い 額 を 決 定 して 顧 客 に 支 払 います なお 適 格 機 関 投 資 家 と 国 地 方 公 共 団 体 日 銀 預 金 保 険 機 構 投 資 者 保 護 基 金 保 険 契 約 者 保 護 機 構 などはこの 補 償 の 対 象 外 となっています また 他 人 の 名 義 を もって 顧 客 資 産 を 有 している 一 般 顧 客 も 基 金 による 支 払 の 対 象 から 除 かれる 者 と されています 株 式 ミニ 投 資 に おける 単 元 未 満 株 株 式 累 積 投 資 詳 細 につきましては 野 村 の 証 券 取 引 約 款 をご 参 照 ください なお 混 蔵 して 管 理 する 場 合 もしくは 株 式 累 積 投 資 (またはミニ 投 資 ) 口 名 義 の 口 座 へ の 記 録 により 管 理 する 場 合 であっても お 預 り 有 価 証 券 とその 他 の 有 価 証 券 ( 当 社 で 所 有 する 有 価 証 券 )を 帳 簿 などで 区 分 管 理 し お 客 様 ごとの 持 ち 分 が 直 ちに 判 別 できるよ うにしています 野 村 證 券 株 式 累 積 投 資 ( またはミニ 投 資 ) 口 名 義 の 口 座 への 記 録 により 管 理 して おります 顧 客 資 産 の 分 別 管 理 に 関 する 法 令 遵 守 の 検 証 について 野 村 證 券 では 新 日 本 監 査 法 人 (アーンスト アンド ヤング シンニホン) に 米 国 の 検 証 基 準 に 準 拠 して 顧 客 資 産 の 分 別 管 理 に 関 する 法 令 遵 守 の 検 証 を 依 頼 し 平 成 21 年 6 月 15 日 に 平 成 21 年 3 月 31 日 現 在 に おいて 野 村 證 券 株 式 会 社 は すべての 重 要 な 点 において 顧 客 資 産 の 分 別 管 理 に 関 する 法 令 を 遵 守 していた ものと 認 める 主 旨 の 検 証 報 告 書 を 受 領 しております 9 10
証 券 会 社 が 破 たんした 場 合 どんな 資 産 が どれくらい 補 償 されるのですか? 破 たん 証 券 会 社 が 預 かっていた 顧 客 資 産 のうち 円 滑 な 返 還 が 難 しいと 投 資 者 保 護 基 金 が 認 めたものが 補 償 の 対 象 となります 補 償 の 限 度 額 は 1 顧 客 当 たり 1,000 万 円 です 補 償 対 象 債 権 と 保 護 の 範 囲 一 般 的 な 証 券 取 引 が 補 償 の 対 象 になります 外 国 為 替 証 拠 金 取 引 などの 店 頭 デリバティブ 取 引 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 などは 保 護 基 金 の 補 償 対 象 とはなりません 補 償 対 象 債 権 と 保 護 の 範 囲 補 償 の 対 象 となる 有 価 証 券 お 金 ( ) 補 償 対 象 にならないもの 顧 客 資 産 とは 株 式 や 債 券 などの 売 買 や 保 護 預 りなどに 伴 い 一 般 顧 客 が 証 券 会 社 に 預 けた 有 価 証 券 とお 金 のことです こ こでいう 一 般 顧 客 とは 証 券 会 社 の 本 店 そ の 他 の 国 内 の 営 業 所 ( 外 国 証 券 会 社 の 場 合 は 国 内 に 設 けられた 拠 点 )を 相 手 に 有 価 証 券 関 連 業 または 有 価 証 券 関 連 業 に 付 随 する 業 務 に 係 る 取 引 をする 個 人 と 法 人 の ことです この 顧 客 資 産 のうち 円 滑 な 返 還 が 難 し いと 投 資 者 保 護 基 金 が 認 めたものが 補 償 の 対 象 となります これを 補 償 対 象 債 権 といいます ただし 補 償 対 象 債 権 がすべて 返 還 され るわけではありません 補 償 対 象 債 権 か ら(1) 補 償 対 象 債 権 のうち 担 保 権 の 目 的 と して 提 供 しているものと (2) 破 たん 証 券 会 社 に 対 して 顧 客 が 負 っていた 債 務 を 控 除 した 金 額 です しかも 1 顧 客 当 たり1,000 万 円 が 限 度 で 1,000 万 円 を 超 える 場 合 は1,000 万 円 が 支 払 われます また 外 国 為 替 証 拠 金 取 引 などの 店 頭 デ リバティブ 取 引 や 外 国 市 場 デリバティブ 取 引 に 係 るものなどは 補 償 の 対 象 外 とな ります なお 補 償 対 象 が 有 価 証 券 の 場 合 原 則 として 補 償 を 行 う 旨 の 公 告 がなされた 日 の 最 終 価 格 ( 終 値 )を 基 準 として 評 価 した 額 ( 時 価 )がお 金 で 支 払 われます 保 護 の 限 度 額 振 替 口 座 簿 中 の 顧 客 口 座 への 記 録 により 管 理 される 有 価 証 券 下 記 取 引 にかかる 有 価 証 券 株 式 債 券 等 の 売 買 保 護 預 り 投 資 信 託 の 販 売 など 信 用 取 引 の 委 託 保 証 金 ( 代 用 有 価 証 券 含 む ) 証 券 取 引 所 における 先 物 取 引 オプション 取 引 の 委 託 証 拠 金 ( 代 用 有 価 証 券 含 む ) 保 護 基 金 が 合 計 1,000 万 円 まで 補 償 取 引 所 の 上 場 銘 柄 補 償 を 行 う 旨 の 公 告 日 に 取 引 所 でついた 最 終 価 格 最 終 価 格 がつかなかった 場 合 は 以 下 のどちらかを 保 護 基 金 が 指 定 する 補 償 を 行 う 旨 の 公 告 日 に 証 券 業 協 会 が 発 表 した 気 配 相 場 補 償 を 行 う 旨 の 公 告 日 より 前 に 取 引 所 でついた 最 終 価 格 のうち 直 近 のもの 店 頭 デリバティブ 取 引 外 国 市 場 デ リバティブ 取 引 に 係 るものなど これらの 顧 客 資 産 のうち 円 滑 な 返 還 が 困 難 であると 保 護 基 金 が 認 めるもの= 補 償 対 象 債 権 補 償 支 払 い 額 の 計 算 補 償 対 象 の 有 価 証 券 の 評 価 の 基 準 代 用 有 価 証 券 たとえば 信 用 取 引 の 委 託 保 証 金 などは 本 来 お 金 で 差 し 入 れることになっています しかし 一 定 の 条 件 のもと 有 価 証 券 で 代 用 することが 認 められています その 有 価 証 券 のことを 代 用 有 価 証 券 といいます 代 用 有 価 証 券 も 証 券 会 社 の 分 別 管 理 の 対 象 となっています なお 信 用 取 引 等 について 評 価 損 が 発 生 している 場 合 には 補 償 対 象 債 権 の うち 補 償 される 金 額 が 減 少 しますのでご 注 意 下 さい 店 頭 売 買 銘 柄 補 償 を 行 う 旨 の 公 告 日 に 証 券 業 協 会 が 公 表 した 最 終 価 格 最 終 価 格 がつかなかった 場 合 は 補 償 を 行 う 旨 の 公 告 日 より 前 に 証 券 業 協 会 が 公 表 した 最 終 価 格 の うち 直 近 のもの 金 融 広 報 中 央 委 員 会 金 融 商 品 の 保 護 より 11 12
証 券 会 社 が 破 たんした 場 合 投 資 信 託 は どうなるのですか? 投 資 信 託 は 販 売 運 用 その 運 用 資 産 の 管 理 の 各 段 階 で それぞれ の 専 門 機 関 が 受 益 証 券 や 投 資 した 有 価 証 券 などを 自 身 の 財 産 と 区 別 して 管 理 し 投 資 者 資 産 の 安 全 確 保 が 図 られています 投 資 信 託 のしくみ 投 資 家 から 集 めた 資 金 をプロが 運 用 する 金 融 商 品 である 投 資 信 託 は 投 資 者 資 産 の 安 全 確 保 も 合 理 的 に 行 っています 投 資 信 託 は 一 般 に 下 図 のように 運 営 されています 販 売 運 用 運 用 資 産 の 管 理 の 各 業 務 を 専 門 機 関 が 分 担 しており 投 資 者 資 産 の 安 全 が 各 段 階 で 図 られています 投 資 信 託 (ここでは 従 来 の 契 約 型 証 券 投 資 者 資 産 は 信 託 銀 行 に 信 託 されます こ 資 信 託 以 下 同 じ)において 販 売 は 証 券 のため 投 資 信 託 委 託 会 社 の 資 産 と 完 全 に 会 社 ( 取 扱 証 券 会 社 ) 運 用 は 投 資 信 託 委 託 切 り 離 されます 会 社 ( 委 託 者 ) 運 用 資 産 の 管 理 は 信 託 銀 行 そして 信 託 銀 行 では 投 資 信 託 ごとに 信 ( 受 託 者 )といったように 専 門 機 関 が 運 営 託 財 産 として 自 社 の 財 産 とは 別 に 管 理 さ を 分 担 しています れています 投 資 者 の 資 産 は 各 機 関 ごとに 自 身 の 財 このように 投 資 信 託 に 投 資 された 投 資 産 と 区 別 して 管 理 されるため いずれの 機 者 資 産 は 運 営 の 仕 組 みの 各 段 階 で 分 別 管 関 が 破 たんしてもその 安 全 が 確 保 されて 理 されるため 安 全 確 保 が 図 られているの います です たとえば 受 益 証 券 は 有 価 証 券 として 株 ただし 投 資 信 託 の 評 価 損 や 約 償 還 式 や 債 券 などと 同 様 証 券 会 社 の 資 産 とは 損 などは 株 式 や 債 券 同 様 投 資 者 の 自 己 別 に 厳 格 に 分 別 管 理 されます 責 任 とされ 補 償 されません また 投 資 信 託 委 託 会 社 で 運 用 される 投 ETF と 不 動 産 投 資 信 託 ETF( 上 場 投 資 信 託 )についても その 投 資 者 保 護 の 仕 組 みは ほぼ 投 資 信 託 と 同 様 で 指 定 参 加 者 ( 証 券 会 社 ) 運 用 会 社 ( 投 資 信 託 委 託 会 社 ) 信 託 銀 行 がそれぞれ 自 身 の 資 産 と 預 かった 資 産 を 分 別 して 管 理 することで 投 資 者 資 産 の 安 全 を 確 保 しています 不 動 産 投 資 信 託 も 投 資 信 託 と 同 じように 集 められた 資 金 の 運 用 は 外 部 の 運 用 会 社 に 委 託 され 資 金 は 信 託 銀 行 など の 資 産 管 理 会 社 によって 分 別 管 理 される 仕 組 みになっています では 各 専 門 機 関 が 破 たんするとどうな るか 検 討 してみましょう まず 販 売 会 社 ですが 投 資 信 託 の 受 益 証 券 は 分 別 管 理 が 義 務 付 けられています このため 販 売 を 担 当 する 証 券 会 社 などが 破 たんしたときは 通 常 他 の 販 売 会 社 に 移 管 することになります 次 に 投 資 信 託 委 託 会 社 は 投 資 信 託 を 設 定 し 運 用 の 指 図 を 行 うことを 業 務 として います 投 資 者 の 資 産 は 信 託 銀 行 に 信 託 されているため 投 資 信 託 委 託 会 社 の 財 産 とは 完 全 に 区 別 されています そこで 投 資 信 託 委 託 会 社 が 破 たんしたときは 信 託 財 産 を 別 の 投 資 信 託 委 託 会 社 が 引 き 継 ぐ か 繰 り 上 げ 償 還 されることになります ただし 別 の 投 資 信 託 委 託 会 社 が 引 き 継 いだ 場 合 運 用 を 担 当 するファンドマネー ジャーが 代 わる 可 能 性 が 高 いため 運 用 そ のものについては 多 少 なりとも 影 響 を 受 けるでしょう そして 信 託 銀 行 は 投 資 信 託 委 託 会 社 か ら 信 託 された 財 産 を 自 社 の 財 産 と 区 別 して 管 理 することが 義 務 付 けられています こ のため 投 資 者 資 産 は 信 託 銀 行 の 破 たんの 影 響 を 受 けません ただし その 投 資 信 託 の 受 託 銀 行 は 変 更 されることになります なお 投 資 信 託 の 信 託 財 産 に 組 み 入 れら れた 株 式 や 債 券 の 発 行 会 社 などが 破 たん したときは その 株 式 や 債 券 の 価 値 が 大 幅 に 下 落 するため 基 準 価 格 は 影 響 を 受 ける ことが 予 想 されます 13 14
証 券 保 管 振 替 機 構 (ほふり)が 破 たんしたら どうなるのですか? 口 座 管 理 機 関 等 の 入 力 ミスやほふりの システムダウンによって 投 資 者 に 損 害 が 生 じることはないのですか? ほふりは 金 融 庁 等 による 監 督 を 受 けており 何 か 問 題 があれば 行 政 処 分 の 対 象 になります 万 が 一 ほふりが 破 たんしても 振 替 口 座 簿 にある 株 式 等 は 投 資 者 の 財 産 ですので その 株 式 等 を 第 三 者 が 所 有 したり 株 式 等 が 差 し 押 さえられたりすることはありません 振 替 口 座 簿 の 入 力 ミスによって 損 害 が 生 じても 入 力 ミスをした 口 座 管 理 機 関 等 に 損 害 賠 償 の 責 任 があります また ほふりは システムダウンに 対 しても 万 全 の 体 制 を 敷 いています 2009 年 1 月 5 日 上 場 会 社 の 株 券 電 子 化 報 告 を 行 い 検 査 を 受 けなければなりま 投 資 者 の 株 式 の 譲 渡 などに 伴 って 口 座 トを 設 けています これは 万 が 一 口 座 管 がスタートしました 現 在 投 資 者 の 株 式 せん 管 理 機 関 ( 証 券 会 社 等 )が 振 替 口 座 簿 に 記 理 機 関 等 が 入 力 ミスを 行 い 投 資 者 に 損 害 等 は 株 式 等 振 替 制 度 の 下 で 口 座 管 理 機 ほふりの 業 務 の 運 営 や 財 産 の 状 況 に 何 録 を 行 う 場 合 入 力 ミスが 生 じる 可 能 性 は が 発 生 したにもかかわらず 損 害 賠 償 を 行 関 ( 証 券 会 社 等 )を 通 じて 証 券 保 管 振 替 機 か 不 適 切 な 問 題 がみつかれば 業 務 改 善 命 ゼロではありません その 場 合 は 入 力 ミ わずに 破 たんした 場 合 投 資 者 一 人 当 たり 構 (ほふり)が 提 供 する 振 替 口 座 簿 という 令 等 の 行 政 処 分 の 対 象 になります 仮 に スを 行 った 口 座 管 理 機 関 に 投 資 者 の 損 害 1,000 万 円 を 上 限 に 加 入 者 保 護 信 託 が 投 電 子 的 な 記 録 で 管 理 されています 投 資 ほふりが 振 替 業 を 適 正 に 継 続 することが を 賠 償 する 義 務 が 生 じます ほふりのミ 資 者 の 補 償 を 行 う 仕 組 みです 者 が 株 式 等 を 売 買 するときは 振 替 口 座 簿 困 難 となった 場 合 には 主 務 大 臣 はほふり スによって 投 資 者 に 損 害 が 生 じる 場 合 も 一 方 ほふりが 業 務 上 利 用 しているシス において 口 座 間 で 振 り 替 えが 行 われます に 対 して 他 の 株 式 会 社 に 振 替 業 を 移 転 す 同 様 です テムについては システムの 安 定 的 な 運 用 ほふりの 業 務 は 振 替 口 座 簿 の 記 録 管 理 ることを 命 じることもできます ただし 口 座 管 理 機 関 等 の 入 力 ミス 等 に や 高 度 なセキュリティを 確 保 するために など 投 資 者 の 権 利 関 係 に 直 接 影 響 を 及 ぼ このようにほふりは 金 融 庁 等 の 監 督 を よって 投 資 者 に 損 害 が 生 じ さらにその 口 万 全 の 措 置 がとられています 通 常 の 業 すものであるため 社 債 株 式 等 の 振 替 に 受 け 問 題 があれば 是 正 する 仕 組 みが 設 け 座 管 理 機 関 等 が 破 たんしてしまった 場 合 務 処 理 が 行 われているシステムのデータ 関 する 法 律 という 法 律 に 基 づいて 振 替 業 られています さらに 万 が 一 ほふりが 破 は その 口 座 管 理 機 関 等 から 損 害 賠 償 を は ほぼリアルタイムでバックアップされ を 公 正 かつ 的 確 に 遂 行 するための 一 定 の たんするようなことがあっても 振 替 口 座 受 けられない 可 能 性 も 考 えられます 社 ており システムダウンに 対 しても 直 ちに 要 件 を 満 たす 株 式 会 社 として 主 務 大 臣 簿 に 記 録 された 投 資 者 の 株 式 等 はその 投 債 株 式 等 の 振 替 に 関 する 法 律 はそうし 対 応 をとることができる 体 制 をとってい ( 内 閣 総 理 大 臣 法 務 大 臣 財 務 大 臣 )の 指 資 者 に 権 利 が 帰 属 しています したがっ た 事 態 も 想 定 して 加 入 者 保 護 信 託 という ます 定 を 受 けています そのため ほふりは 業 て ほふりが 破 たんしても 投 資 者 が 権 利 を 投 資 者 を 保 護 するためのセーフティネッ 務 や 財 産 に 関 して 金 融 庁 等 の 監 督 当 局 に 失 うことはありません 有 価 証 券 のペーパーレス 化 2009 年 1 月 5 日 から 上 場 会 社 の 株 券 が 電 子 化 され 証 券 決 済 の 効 率 性 安 全 性 を 高 める 有 価 証 券 のペーパーレス 化 の 取 り 組 みが 完 了 しました すでに2002 年 に 短 期 社 債 (CP) 2003 年 に 国 債 社 債 等 のペーパーレス 化 が 実 現 し ています ほふりのバックアップ 体 制 ほふりでは バックアップセンターを 設 けてバックアップデータを 管 理 しています 仮 にシステム ダウン 等 が 発 生 しても バックアップデータを 用 いてほふりの 業 務 を 継 続 または 迅 速 に 復 旧 することが 可 能 です 15 16
振 替 制 度 と 加 入 者 保 護 信 託 投 資 者 の 口 座 は 口 座 管 理 機 関 ( 証 券 会 社 等 )や 振 替 機 関 (ほふり)の 振 替 口 座 簿 において 顧 客 口 座 として 口 座 管 理 機 関 等 の 自 己 口 座 と 分 けて 管 理 さ れています 銀 行 が 破 たんした 場 合 のセーフティネット 預 金 者 の 保 護 について 株 式 等 振 替 制 度 では 株 式 は 振 替 口 座 簿 振 替 口 座 簿 は 電 子 データですので 振 替 に 電 子 的 に 残 高 が 記 録 されることで 投 資 者 の 権 利 が 生 じます 振 替 口 座 簿 は 振 替 機 関 である 証 券 保 管 振 替 機 構 (ほふり)が 管 理 しています 証 券 会 社 等 は 口 座 管 理 機 関 となることで 振 替 口 座 簿 を 備 えつけ 振 替 業 を 行 うことができるようになります 口 座 管 理 機 関 は 自 己 で 保 有 する 証 券 を 記 録 するための 自 己 口 座 と 分 けたかたち で 自 己 分 以 外 の 証 券 を 記 録 する 顧 客 口 座 を 設 けなければなりません すなわち 証 券 会 社 等 が 保 有 する 自 己 の 株 式 と 投 資 者 の 株 式 とは 分 別 して 管 理 されています したがって 証 券 会 社 等 が 破 綻 しても 分 別 管 理 されていれば 問 題 はありません 機 関 や 口 座 管 理 機 関 の 誤 記 載 等 ( 入 力 ミス 等 )により 投 資 者 に 損 害 が 生 じるかもしれ ません しかし その 場 合 は 誤 記 載 等 に よって 生 じた 損 害 は 誤 記 載 等 を 行 った 振 替 機 関 や 口 座 管 理 機 関 が 損 害 賠 償 の 責 任 を 負 うことになっています しかし 振 替 機 関 や 口 座 管 理 機 関 が 誤 記 載 等 により 投 資 者 に 損 害 を 与 えた 場 合 で 損 害 に 係 る 債 務 を 弁 済 し 終 えないまま 破 産 宣 告 等 を 受 けたときは 投 資 者 の 損 害 は 回 復 できません そこで 株 式 社 債 等 振 替 法 は 加 入 者 保 護 信 託 というセーフティ ネットを 設 けています この 仕 組 みによっ て 誤 記 載 等 を 行 った 振 替 機 関 等 が 破 綻 し ても 投 資 者 は 一 人 当 たり1,000 万 円 を 上 限 として 誤 記 載 等 により 受 けた 損 害 を 補 償 されることになります 加 入 者 保 護 信 託 の 負 担 金 は 振 替 機 関 や 口 座 管 理 機 関 に 支 払 いが 義 務 づけられています 預 金 とは 一 体 なんでしょうか 預 金 者 から 見 れ ば 単 にお 金 を 預 けることかもしれません しか し 銀 行 から 見 た 場 合 預 金 者 からお 金 を 借 りてい ることになります そのため 銀 行 などは 預 金 者 に 対 して いわば 借 り 入 れ 料 として 利 息 を 支 払 う わけです したがって 銀 行 が 破 たんしますと 借 主 が 破 た んしたことになり お 金 は 返 ってきません しかし それでは 銀 行 を 信 頼 し 生 活 資 金 などを 預 けた 預 金 者 は 立 ち 行 かなくなります そこで 銀 行 に 保 険 料 の 支 払 いを 強 制 し 銀 行 の 破 たん 時 には 保 険 金 の 支 払 いという 形 で 預 金 者 を 一 定 範 囲 保 護 することにしました この 仕 組 みが 預 金 保 険 制 度 です 銀 行 等 の 破 たんなどから 預 金 を 保 護 する 方 法 は 2つあります 1つは 預 金 者 に 対 して 保 険 金 が 支 払 われる 方 法 です これを ペイオフ といいます も う1つは 経 営 が 破 たんした 銀 行 などから 預 金 等 を 引 き 継 ぐ 救 済 金 融 機 関 に 対 して 預 金 保 険 機 構 が 資 金 援 助 を 行 い 預 金 等 が 継 続 される 方 法 です この2つの 方 法 のうち 優 先 されるのは 影 響 が 限 定 的 とみられる 後 者 です というのも ペイオフ が 適 用 されると 破 たんした 銀 行 などの 金 融 機 能 ( 例 えば 口 座 振 替 や 公 共 料 金 の 自 動 引 き 落 とし 等 の 決 済 住 宅 ローンの 借 り 入 れなど)は 停 止 清 算 さ れ さまざまな 混 乱 を 伴 うと 予 想 されるからです 17 18