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添 付 資 料 の 目 次 1.サマリー 情 報 (その 他 )に 関 する 事 項... 2 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動... 2 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用.

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損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

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連 結 損 益 計 算 書 売 上 高 及 びその 他 の 営 業 収 入 営 業 費 用 売 上 原 価 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 研 究 開 発 費 営 業 費 用 合 計 営 業 利 益 営 業 外 収 益 ( 費 用 ) 受 取 利 息 支 払 利 息 営 業 外 収 益 (

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損 益 計 算 書 ( 平 成 25 年 10 月 1 日 から 平 成 26 年 9 月 30 日 まで) ( 単 位 : 千 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 304,971 営 業 費 用 566,243 営 業 総 損 失 261,271 営 業 外 収 益 受 取 利 息 3,545

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連 結 株 主 資 本 等 変 動 計 算 書 (2015 年 6 月 1 日 から2016 年 5 月 31 日 まで) 株 主 資 本 ( 単 位 : 千 円 ) 資 本 金 資 本 剰 余 金 利 益 剰 余 金 自 己 株 式 株 主 資 本 合 計 当 期 首 残 高 2,049,318

上 に 表 示 された 金 額 および 預 入 期 間 に 応 じた 利 率 を 適 用 します この 利 率 を 以 下 約 定 利 率 と いいます 専 用 定 期 預 金 の 利 息 は あらかじめ 指 定 された 単 利 または 複 利 のいずれかの 方 法 ( 以 下 単 利 型 または

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科 目 予 算 額 決 算 額 差 異 Ⅱ 投 資 活 動 収 支 の 部 1. 投 資 活 動 収 入 特 定 資 産 取 崩 収 入 13,811,848 62,532,864 48,721,016 退 職 給 付 引 当 資 産 取 崩 収 入 2,811,848 54,237,864 51,

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発 行 平 成 15 年 9 月 30 日 http://www.manecs.com マネックス 合 同 会 計 京 都 市 下 京 区 四 条 通 新 町 西 入 る 新 釜 座 町 716-1 四 条 平 野 ビル9 階 Tel 075-255-4000 Fax 075-255-4004 個 人 向 け 国 債 発 行 の 裏 事 情 最 近 新 聞 紙 上 やテレビに 登 場 するようになった 個 人 向 け 国 債 という 金 融 商 品 があるが ご 存 知 だろうか? 個 人 向 け 国 債 とは1 個 人 を 対 象 に 発 行 され2 利 率 は 半 年 毎 に 見 直 しの 変 動 金 利 3 期 間 は10 年 発 行 後 1 年 間 は 原 則 売 却 禁 止 4 購 入 は1 万 円 から1 万 円 単 位 といった 代 物 だが なぜこの 商 品 が 注 目 を 集 めたかというと その 利 率 の 高 さにあった 9 月 募 集 分 にいたっては 年 0.77%( 税 引 き 後 0.616%)という 最 近 の 金 融 商 品 の 中 では 飛 びぬけて 高 い 利 率 である 7,350 億 円 の 販 売 予 定 額 にもかかわらず 完 売 の 勢 いである 日 本 国 民 が 所 有 する 金 融 資 産 は1,300 兆 円 といわれており 相 変 わらずの 高 貯 蓄 率 を 誇 るが その 国 債 を 発 行 している 日 本 国 の 収 支 をご 覧 になったことはあるだろうか 平 成 15 年 度 において 税 収 は 全 歳 入 の 約 50%しかなく 不 足 分 の 大 半 を 公 債 いわゆる 国 債 を 発 行 して 賄 っている その 国 債 の 発 行 残 高 は 平 成 14 年 度 で414 兆 円 地 方 債 をあわせると 約 700 兆 円 といわれている アルゼンチンが 国 債 の 償 還 を 迎 えられずにデフォルトしたことは 記 憶 に 新 しい 国 民 に 国 債 を 支 える 余 裕 が 無 いのである その 点 日 本 においては いまだ 余 裕 があるらしく 国 にお 金 をお 貸 ししましょうと 言 う 国 民 が 多 くいてくれ ることはなんとも 心 強 い しかしながら これは 国 の 借 金 い ずれ 返 すのである 税 収 40 兆 円 で 借 金 が400 兆 円 普 通 の 会 社 なら 既 に 倒 産 している 数 字 であ る 構 造 改 革 が 是 が 非 でも 必 要 になるの はご 理 解 いただける と 思 う もちろん 景 気 回 復 が 伴 うにこし たことはない あな たが 日 本 国 ( 株 )の 社 長 なら どうやっ て 返 しますか? 1 (( 国 税 庁 ホームページより)

決 算 書 の 分 析 2 第 2 回 は 経 営 指 標 の 中 からのいくつかです 毎 月 ご 提 供 させていただいております 月 次 決 算 書 の3 枚 目 月 次 経 営 分 析 表 ( 要 約 貸 借 対 照 表 ) の 下 段 経 営 指 標 の 中 から 運 転 資 金 についてご 説 明 します 売 上 高 ( 年 間 に 換 算 した 金 額 ) 1. 売 上 債 権 回 収 期 間 ( 日 数 ):365 受 取 手 形 + 売 掛 金 この 指 標 は 売 上 代 金 の 回 収 期 間 がわかるばかりでなく 資 金 の 流 れと 速 さを 知 る ために 大 切 なものです 前 期 より 売 上 高 を 増 加 させよう 利 益 率 の 高 い 商 品 にシフ トし 粗 利 益 ( 売 上 総 利 益 )を 増 加 させよう 等 社 内 で 営 業 担 当 者 と 会 議 をされる ことがあると 思 います ここで 注 意 をしたいのがこの 売 上 債 権 回 収 期 間 です 利 益 率 の 高 い 商 品 にシフトした 結 果 回 収 期 間 が 延 びているのなら 運 転 資 金 の 対 策 をしなくてはいけません また 売 ったはいいが 回 収 ができていないでは 大 変 です 定 期 的 にチェックしてください 売 上 高 ( 値 引 き 前 年 間 に 換 算 した 金 額 ) 2. 棚 卸 資 産 回 転 期 間 ( 日 数 ):365 商 品 在 庫 高 この 指 標 は 商 品 を 仕 入 れてから 売 れるまでの 足 の 速 さを 示 すばかりでなく 売 上 高 の 何 ヶ 月 分 の 平 均 在 庫 を 保 有 しているかを 示 すものです お 金 を 支 払 い 商 品 に 変 化 し やがて 売 上 代 金 と 変 化 しお 金 として 戻 ってくる 当 然 この 期 間 が 長 くなれば 資 金 繰 りに 直 接 影 響 してきます また 不 良 在 庫 が 増 えて もこの 期 間 が 長 くなります 売 れているのにお 金 がない という 状 態 はありません か?この 指 標 を 正 確 に 把 握 するためにも 特 に 卸 売 業 小 売 業 においては 定 期 的 に 正 確 な 棚 卸 しをしてください 3. 支 払 債 務 回 転 期 間 ( 日 数 ):365 仕 入 高 ( 年 間 に 換 算 した 金 額 ) 支 払 手 形 + 買 掛 金 この 指 標 は 上 記 1の 反 対 です 期 間 が 延 びると 支 払 期 間 が 長 引 いていることになりま す 通 常 は 上 記 1より 長 くないと 資 金 繰 りが 厳 しくなりますが その 反 面 延 びすぎ ると 取 引 信 用 を 損 ねたり 仕 入 価 格 の 上 昇 を 招 きかねないので 注 意 が 必 要 です 前 回 ご 説 明 した 流 動 比 率 とともに 定 期 的 なチェックが 必 要 です 前 回 同 様 上 記 の 指 標 は 現 金 主 義 を 採 用 しているなど 月 次 決 算 としての 精 度 が 低 いと 正 しく 表 示 されません より 精 度 の 高 い 月 次 決 算 書 作 成 のため 今 後 ともご 協 力 のほどよろしくお 願 いしま す 2

確 定 拠 出 年 金 制 度 確 定 拠 出 年 金 制 度 いわゆる 日 本 版 401kは 企 業 または 個 人 が 拠 出 した 掛 け 金 を 加 入 者 が 自 己 の 責 任 において 運 用 し 加 入 者 が 高 齢 になったときその 運 用 の 結 果 に 基 づき 給 付 を 受 ける という 制 度 です 確 定 拠 出 年 金 という 名 前 は 拠 出 額 が 確 定 していることから 付 けられています 逆 にいえば 給 付 額 は 確 定 していないわけです この 制 度 には 税 金 面 での 優 遇 が 手 厚 く 用 意 されています 今 回 から 何 回 かに 分 けてその 概 要 についてご 紹 介 することとします 1 種 類 は2つ 確 定 拠 出 年 金 制 度 には 企 業 が 導 入 し 企 業 が 掛 金 を 負 担 する 企 業 型 と 個 人 が 任 意 で 加 入 し 個 人 で 掛 金 を 負 担 する 個 人 型 の 2 種 類 があります 加 入 対 象 者 掛 金 限 度 額 など 企 業 型 と 個 人 型 とでは 異 なってきますので 以 下 分 けてご 説 明 しま す 2 加 入 することが 出 来 る 人 いずれの 場 合 も 60 歳 未 満 であることが 条 件 です 企 業 型 企 業 型 を 採 用 した 企 業 の 従 業 員 のうち 60 歳 未 満 の 従 業 員 が 加 入 者 となります ただし 一 定 の 場 合 には 新 規 採 用 者 のみを 対 象 とするなど 従 業 員 の 一 部 だけを 加 入 対 象 者 とす ることもできます 個 人 型 60 歳 未 満 で 既 存 の 企 業 年 金 に 加 入 していない 企 業 の 従 業 員 や 自 営 業 者 が 対 象 になります ただし 公 務 員 は 共 済 年 金 の 職 域 部 分 が 企 業 年 金 にあたるため 対 象 になっていません また 専 業 主 婦 などの 国 民 年 金 の 第 3 号 被 保 険 者 も 対 象 外 となっています 3 掛 金 の 限 度 額 それぞれの 場 合 に 応 じて 掛 けることの 出 来 る 限 度 額 が 定 められています 最 低 5,000 円 以 上 で 千 円 単 位 で 任 意 に 設 定 をすることができます 企 業 型 既 存 の 企 業 年 金 に 加 入 している 従 業 員 の 場 合 厚 生 年 金 基 金 や 適 格 退 職 年 金 など 既 存 の 企 業 年 金 に 加 入 している 従 業 員 には 年 額 21 万 6,000 円 ( 月 額 1 万 8,000 円 )を 限 度 として 企 業 が 拠 出 できます 既 存 の 企 業 年 金 に 加 入 していない 従 業 員 の 場 合 厚 生 年 金 だけで 既 存 の 企 業 年 金 に 加 入 していない 従 業 員 の 場 合 は 年 額 43 万 2,000 円 ( 月 額 3 万 6,000 円 )を 限 度 として 企 業 が 拠 出 できます 個 人 型 自 営 業 者 などの 場 合 自 営 業 者 など 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 の 場 合 は 年 額 81 万 6,000 円 ( 月 額 6 万 8,000 円 )を 限 度 として 拠 出 できます ただし 国 民 年 金 基 金 の 加 入 者 は この 年 額 81 万 6,000 円 から 国 民 年 金 基 金 の 掛 金 をマイナスした 額 が 限 度 となります なお 国 民 年 金 の 保 険 料 を 滞 納 した 月 は 確 定 拠 出 年 金 に 拠 出 することができません 企 業 年 金 に 加 入 していないサラリーマンの 場 合 企 業 の 従 業 員 で 既 存 の 企 業 年 金 に 加 入 していない 人 の 場 合 は 年 額 18 万 円 ( 月 額 で1 万 5,000 3

円 )を 限 度 として 拠 出 できます なお 企 業 型 と 個 人 型 の 双 方 に 加 入 することはできません まとめますと 企 業 年 金 のある 企 業 にお 勤 めの 方 は お 勤 め 先 が 導 入 した 企 業 型 ( 限 度 は 21 万 6000 円 )に のみ 加 入 することができます(つまり 個 人 型 に 任 意 に 加 入 することはできません) お 勤 めの 方 でも お 勤 め 先 に 企 業 年 金 が 無 い 場 合 は お 勤 め 先 が 導 入 した 企 業 型 ( 限 度 は 43 万 2000 円 )に 加 入 するか お 勤 め 先 が 確 定 拠 出 年 金 制 度 を 導 入 しない 場 合 は 個 人 で 任 意 に 個 人 型 ( 限 度 は 18 万 円 )に 加 入 することができます 国 民 年 金 をお 支 払 の 自 営 業 の 方 は 任 意 に 個 人 型 ( 限 度 は 81 万 6 千 円 )に 加 入 することがで きます 続 く 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 1 億 円 を 超 えた 場 合 の 主 なデメリット 資 本 金 の 額 が 違 うだけで 同 じ 所 得 であっても 税 額 が 大 きく 異 なることがあります 資 本 金 の 額 が 多 くなると 税 負 担 が 増 えるケースが 大 半 です 中 小 企 業 者 に 対 する 税 制 上 の 優 遇 措 置 を 受 けられなくなる 区 切 りの 一 つとして 資 本 金 1 億 円 があります 資 本 金 が1 億 円 を 超 えた 場 合 のデメリットで 主 なものを 拾 い 出 してみると 次 のようになります 1 年 800 万 円 以 下 の 所 得 でも 法 人 税 率 30% 2 交 際 費 の 定 額 控 除 限 度 額 400 万 円 の 適 用 不 可 3 貸 倒 引 当 金 の 法 定 繰 入 率 の 適 用 不 可 4 事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 の 対 象 になる 5 自 己 資 本 比 率 が50% 以 下 の 場 合 の 留 保 金 課 税 停 止 措 置 の 適 用 不 可 6 退 職 給 与 引 当 金 の 取 崩 額 が 増 える(10 年 間 で 取 崩 4 年 間 で 取 崩 ) 7 中 小 企 業 者 の 少 額 減 価 償 却 資 産 (30 万 円 未 満 )の 取 得 価 格 の 損 金 算 入 特 例 の 適 用 不 可 8 中 小 企 業 者 等 が 機 械 等 を 取 得 した 場 合 等 の 一 定 の 税 額 控 除 特 別 償 却 の 適 用 不 可 資 本 金 と 資 本 等 の 額 ではちがう 税 法 上 では 資 本 等 の 額 で 判 断 計 算 するものがあります 1 外 形 標 準 課 税 の 資 本 割 額 は 資 本 等 の 額 を 課 税 標 準 として 計 算 ( 納 税 義 務 の 有 無 は 資 本 金 の 額 で 判 断 ) 2 留 保 金 課 税 停 止 措 置 の 適 用 を 判 断 する 際 の 自 己 資 本 の 額 (これには 利 益 積 立 金 も 含 む) 3 寄 付 金 の 損 金 算 入 限 度 額 の 資 本 基 準 額 4 法 人 住 民 税 の 均 等 割 5 法 人 住 民 税 の 法 人 税 割 ( 地 域 によっては 資 本 金 で 判 断 する 場 合 もあります) 資 本 等 の 額 = 資 本 金 + 資 本 積 立 金 ( 合 算 額 ) 資 本 金 は 決 算 書 に 記 載 されている 金 額 を 確 認 すれば 済 みますが 資 本 等 の 額 は 決 算 書 だけでなく 別 表 5( 一 )の 資 本 積 立 金 額 の 計 算 に 関 する 明 細 書 の 確 認 が 必 要 となります 資 本 金 と 資 本 等 の 額 は 似 て 非 なるものなので 注 意 が 必 要 です 4

減 資 による 節 税 現 在 資 本 金 が1 億 円 を 超 えている 場 合 でも 減 資 を 行 い 資 本 金 を 減 らすことで 資 本 金 が1 億 円 を 超 えた 場 合 のデメリットを 回 避 することも 可 能 です ただし 無 償 減 資 では 資 本 等 の 額 は 減 少 しません 減 った 資 本 金 と 同 額 の 資 本 積 立 金 が 増 えるためです 従 って 資 本 等 の 額 で 判 断 計 算 する 項 目 は 減 資 前 と 変 わりません 資 本 等 の 額 を 減 少 したい 場 合 は 有 償 減 資 を 選 択 することに なります 有 償 減 資 の 場 合 には 株 主 にみなし 配 当 課 税 が 生 じることがあります 更 に 交 付 金 銭 等 の 額 が みなし 配 当 額 を 超 えると 株 式 譲 渡 益 課 税 も 生 じる 場 合 があり 注 意 が 必 要 です ( 参 考 文 献 ) 週 刊 T&A マスター 第 3 号 目 次 P.1 個 人 向 け 国 債 発 行 の 裏 事 情 P.2 決 算 書 の 分 析 2 P.3 確 定 拠 出 年 金 制 度 P.4 資 本 金 1 億 円 超 の 法 人 5