26 石 川 県 農 業 総 合 研 究 センター 研 究 報 告 第 27 号 (2006) Ⅱ 材 料 および 方 法 3 種 類 の 実 験 を 石 川 県 農 業 総 合 研 究 センター 砂 丘 地 農 業 試 験 場 ビニールハウス 内 で 行 った 実 験 Ⅰ.ガス 難 透 過 性 フ

石 川 県 農 業 総 合 研 究 センター 研 究 報 告 27:25~31(2006) 25 砂 丘 地 における 土 壌 消 毒 後 のガス 難 透 過 性 フィルムの 利 用 が メロンのネコブセンチュウの 発 生 抑 制 に 及 ぼす 影 響 1) 2) 清 水 恵 美 増 田 大 祐 西 村 康 平 橋 本 尚 Effectofsoilfumigationusingvirtuallyimpermeablefilmonsuppressionof injuryderivedfromroot-knotnematodeofmeloninsandduneareas. EmiSHIMIZU,DaisukeMASUDA,KoheiNISHIMURA,HisashiHASHIMOTO summary Thepresentexperimentswerecarriedouttoclarifytheeffectofsoilfumigationusing virtuallyimpermeablefilmonsuppressionofinjuryderivedfromroot-knotnematode insandduneareas. Theoccurrenceofinjuryresultingfromroot-knotnematodetendedtobeobstructed byusingvirtuallyimpermeablefilminsteadofpolyethylenederivative.experimental resultsrevealedthat,usingvirtuallyimpermeablefilmaftersoilfumigation,the chloropicringasdiffusedatthedistance100cmapartfromsoilfumigationlineand detectedatthedepthof40cmbelowthesurfaceofthisposition,andthatamountof chloropicrinapplicationwasabletodiminishatathirdlevel. Ⅰ 緒 言 施 設 園 芸 栽 培 では 土 壌 病 虫 害 の 防 除 対 策 とし てくん 蒸 剤 による 消 毒 が 行 なわれている くん 蒸 剤 の 中 でも 臭 化 メチル 剤 は 取 り 扱 いが 容 易 で 安 定 した 殺 菌 殺 虫 効 果 があることから 施 設 内 土 壌 消 毒 の 主 力 薬 剤 となっている しかし 臭 化 メ チルは 1992 年 にオゾン 層 の 破 壊 に 関 与 する 物 質 として 指 定 され 現 在 国 内 では 検 疫 用 途 と 国 際 的 に 認 められた 限 定 的 な 用 途 のみ 使 用 可 能 と なっている 臭 化 メチル 剤 の 代 替 薬 剤 としては クロルピクリン 剤 3)13) カーバムナトリウム 塩 液 剤 11)13) クロルピクリン D-D 剤 16)17) などが あり 他 県 ではこれらの 化 学 的 防 除 法 に 一 定 の 効 果 が 認 められている また 薬 剤 を 使 用 しない 物 理 的 防 除 法 としては 土 壌 還 元 消 毒 法 7) 熱 水 消 毒 法 的 防 除 法 除 法 15) 抵 抗 性 の 品 種 や 台 木 の 利 用 による 耕 種 10) 弱 毒 ウイルス 接 種 による 生 物 的 防 8) 等 があるが これらは 消 毒 用 機 材 の 導 入 コストが 高 かったり 抵 抗 性 品 種 に 罹 病 するレー スが 認 められたりして 技 術 の 普 及 には 至 ってい ない 本 県 の 砂 丘 地 でもメロンやトマト 等 の 施 設 園 芸 作 物 が 栽 培 されており 臭 化 メチルの 代 替 薬 剤 としてクロルピクリン 剤 が 利 用 され 始 められ ている しかし 高 温 時 にクロルピクリン 剤 で 土 壌 消 毒 するとネコブセンチュウに 対 する 殺 虫 効 果 が 劣 ることが 栽 培 農 家 から 指 摘 されており 臭 化 メチルに 比 べて 安 定 的 な 防 除 効 果 が 得 られな いことが 課 題 となっている 一 方 近 年 ガスの 透 過 率 の 低 いガス 難 透 過 性 フィルムが 開 発 され 土 壌 消 毒 時 の 薬 剤 効 果 を 高 める 観 点 から 他 県 では 被 覆 資 材 としての 利 用 の 検 討 が 始 まっている 5)9)18) そこで 本 研 究 では 土 壌 消 毒 後 の 被 覆 資 材 としてガス 難 透 過 性 フィ ルムを 用 いた 場 合 の 砂 土 におけるネコブセンチ ュウの 防 除 効 果 を 検 討 した その 結 果 ネコブセ ンチュウの 防 除 に 対 して 土 壌 消 毒 後 のガス 難 透 過 性 フィルムの 利 用 は 有 効 と 考 えられたので そ の 概 要 を 報 告 する 1) 県 央 農 林 総 合 事 務 所 2) 南 加 賀 農 林 総 合 事 務 所

26 石 川 県 農 業 総 合 研 究 センター 研 究 報 告 第 27 号 (2006) Ⅱ 材 料 および 方 法 3 種 類 の 実 験 を 石 川 県 農 業 総 合 研 究 センター 砂 丘 地 農 業 試 験 場 ビニールハウス 内 で 行 った 実 験 Ⅰ.ガス 難 透 過 性 フィルムとポリエチレンフ ィルムの 被 覆 効 果 の 比 較 2003 年 7 月 19 日 に 第 1 図 に 示 したように メ ロンの 定 植 位 置 となる 地 点 の 直 下 10cmにクロル ピクリンテープ 剤 をクロルピクリンの 成 分 量 で 14.6L/10aとなるよう 埋 設 した 処 理 区 として A 定 植 位 置 クロルピクリン 剤 埋 設 後 に 0.03mm 厚 のポリエ チレンフィルム( 以 下 PE 区 と 記 す)と 0.05mm 厚 のガス 難 透 過 性 フィルム( 東 罐 エース 社 製 : 以 下 VIF 区 と 記 す)を 被 覆 する2 区 を 設 けた フ ィルム 被 覆 期 間 は7 日 間 とし フィルム 除 去 5 日 後 に アールスナイト 夏 系 2 号 をガス 抜 きの ための 耕 起 せずに 定 植 した 調 査 は 土 壌 中 のクロルピクリンガスの 拡 散 状 況 栽 培 期 間 中 の 無 機 態 窒 素 含 量 および 硝 酸 化 成 菌 数 の 変 化 メロンの 生 育 収 量 ネコブセンチ ュウの 寄 生 程 度 について 行 った クロルピクリンガスの 拡 散 状 況 の 調 査 は 薬 剤 の 埋 設 位 置 から 水 平 方 向 に 45cmと 70cm 離 れた 地 表 下 15cmのクロルピクリンガス 濃 度 を 薬 剤 処 理 7,9,11,12 日 後 に 北 川 式 ガス 検 知 管 で 測 定 し て 行 った( 第 2 図 ) 定 植 位 置 深 さ10cm 深 さ10cm 110cm 90cm 140cm 90cm 110cm 140 260cm 140c cm 第 1 図 クロルピクリンテープ 剤 の 埋 設 位 置 クロルピクリンテープ 剤 深 さ 0cm 45cm 70cm 10cm クロルピクリンテープ 埋 設 位 置 15cm ガス 濃 度 測 定 位 置 20cm 汚 染 土 壌 埋 設 位 置 30cm 第 2 図 B クロルピクリンガス 濃 度 の 測 定 位 置 と ネコブセンチュウ 汚 染 土 の 埋 設 位 置 土 壌 中 の 無 機 態 窒 素 含 量 と 硝 酸 化 成 菌 数 の 調 査 は 薬 剤 処 理 前 の 7 月 12 日 から 7 日 間 隔 で 10 月 15 日 まで 行 い 土 壌 の 採 取 地 点 は 薬 剤 処 理 位 置 から 水 平 方 向 に 45cm 離 れた 地 点 の 地 表 から 15cmまでの 範 囲 とした 無 機 態 窒 素 の 分 析 は 20g の 土 壌 を 10% 塩 化 カリ 100mlで 抽 出 後 オート アナライザー(ブランルーベ 社 製 AACS-2)で 測 14) 定 して 行 った 硝 酸 化 成 菌 数 の 調 査 は 最 確 値 法 に 準 じた 幼 根 へのネコブセンチュウの 寄 生 程 度 は 薬 剤 処 理 前 に 埋 設 位 置 から 水 平 方 向 に 45cmと 70cm 離 れた 地 表 下 20cmと 30cmの 深 さにネコブセンチ ュウの 汚 染 土 壌 100gを 入 れた 不 織 布 を 埋 設 し 薬 剤 処 理 後 7 日 目 に 汚 染 土 壌 を 採 取 してメロン の 種 子 を 播 種 して 調 査 した 16) 生 育 調 査 は 定 植 後 20 日 目 に また 収 穫 時 に 収 量 品 質 根 へのネコブセンチュウの 寄 生 程 度 を 調 査 した 実 験 Ⅱ.ガス 難 透 過 性 フィルムとクロルピクリン ガスの 拡 散 範 囲 の 検 討 2004 年 9 月 16 日 に 第 6 図 に 示 したように 地 表 下 10cmにクロルピクリンテープ 剤 を 埋 設 した クロルピクリンガスの 拡 散 範 囲 を 見 るため ネコ ブセンチュウ 汚 染 土 を 薬 剤 処 理 位 置 から 水 平 方 向 に 70 100 200cm 離 れた 地 表 下 30 40 50cm の 深 さに 埋 設 し 実 験 Ⅰと 同 様 な 方 法 でメロン 幼 根 へのネコブセンチュウの 寄 生 程 度 を 調 査 した 実 験 Ⅲ.ガス 難 透 過 性 フィルムとクロルピクリン テープ 剤 の 薬 量 の 検 討 2004 年 7 月 22 日 にクロルピクリンテープ 剤 を クロルピクリン 成 分 量 で 14.6L/10a( 標 準 処 理 量 の 2/3に 相 当 : 以 下 2/3 量 区 と 記 す) 処 理 する 区 と 7.3L/10a( 標 準 処 理 量 の 1/3に 相 当 :1/3 量 区 と 記 す) 処 理 する 区 を 設 けた クロルピクリ ンテープ 剤 の 埋 設 方 法 は 2/3 量 区 は 実 験 Ⅰと 同 等 とし 1/3 量 区 は 第 1 図 に 準 じて 行 った また 対 照 区 として 臭 化 メチル 剤 を 処 理 する 区 ( 臭 化 メ チルの 薬 量 20kg/10a)と 薬 剤 処 理 を 行 わない 無 処 理 区 を 設 けた いずれの 処 理 区 も 薬 剤 処 理 後 ただちにガス 難 透 過 性 フィルムで 7 日 間 マルチ 被 覆 被 覆 除 去 後 5 日 目 に アールスナイト 夏 系

清 水 増 田 西 村 橋 本 : 砂 丘 地 における 土 壌 消 毒 後 のカズ 難 透 過 性 フィルムの 利 用 がメロンのネコブセンチュウの 発 生 抑 制 に 及 ぼす 影 響 27 2 号 をガス 抜 きのための 耕 起 せずに 定 植 した 調 査 は 土 壌 中 のクロルピクリンガスの 拡 散 状 況 メロンの 生 育 や 収 量 ネコブセンチュウ の 寄 生 程 度 について 行 った クロルピクリンガ スの 拡 散 状 況 の 調 査 は 薬 剤 の 埋 設 位 置 から 水 平 方 向 に 70cmと 100cm 離 れた 地 表 下 15cmのク ロルピクリンガス 濃 度 を 薬 剤 処 理 7,9,12 日 後 に 測 定 して 行 った 生 育 調 査 は 定 植 後 59 日 目 に また 収 穫 時 に 収 量 品 質 根 へのネコブセン チュウの 寄 生 程 度 を 調 査 した Ⅲ 結 果 実 験 Ⅰ.ガス 難 透 過 性 フィルムとポリエチレン フィルムの 被 覆 効 果 の 比 較 土 壌 中 のクロルピクリンガス 濃 度 は 処 理 7 日 後 ( 被 覆 資 材 除 去 時 )では 測 定 地 点 にかかわ らず PE 区 で 1.2~1.4ppmと 低 く VIF 区 で60ppm 以 上 と 顕 著 に 高 かった( 第 1 表 ) また 処 理 9 日 後 ( 被 覆 除 去 2 日 後 )の 土 壌 中 のクロルピク リンガスは PE 区 では 全 く 検 出 されなかったが VIF 区 では 処 理 12 日 後 ( 被 覆 除 去 5 日 後 )でも 2 ~4.5ppm 程 度 検 出 された クロルピクリンガスのネコブセンチュウに 対 する 殺 虫 効 果 をメロン 幼 根 への 寄 生 程 度 でみる と PE 区 では 薬 剤 埋 設 位 置 から 45cm 離 れた 地 点 の 深 度 20cmまでは 殺 虫 効 果 が 高 かったが それ より 深 い 位 置 や 離 れた 地 点 での 殺 虫 効 果 は 低 か った( 第 3 図 ) これに 対 し VIF 区 ではいずれの 調 査 地 点 でも 殺 虫 効 果 が 高 く メロン 幼 根 へのネ コブセンチュウの 寄 生 はほとんど 認 められなか った 100 ネ コ 80 ブ セ ン 60 チュ 40 ウ 寄 生 20 程 度 0 深 さ20cm 71.9 10.7 0.0 38.9 0.0 2.8 71.9 45cm 70cm 45cm 70cm 無 処 理 PE VIF 被 覆 資 材 と 処 理 位 置 から 汚 染 土 埋 設 位 置 までの 水 平 距 離 第 3 図 被 覆 資 材 の 違 いによる 埋 設 ネコブセンチュウ 汚 染 土 への 防 除 効 果 被 害 程 度 を 甚 4 多 3 中 2 少 1 無 0で 評 価 Σ=( 被 害 程 度 程 度 別 個 体 数 )/(3 総 調 査 個 体 数 ) 無 処 理 区 は ハウス 外 に 深 さ20cmと30cm 地 点 に 埋 設 土 壌 への 寄 生 程 度 を 測 定 した 菌 数 (log)/g 乾 土 mg/ 乾 土 100g 第 4 図 第 5 図 6 5 4 3 2 1 0 14 12 10 8 6 4 2 0 0 7 142128354249566370 処 理 後 日 数 処 理 後 0 日 は 消 毒 前 の 土 壌 の 硝 酸 化 成 菌 数 を 示 す 深 度 30cm 深 度 20cm 被 覆 資 材 の 違 いが 土 壌 の 無 機 態 窒 素 含 量 に 及 ぼす 影 響 ;VIF-アンモニア 態 N ;VIF- 硝 酸 態 N ;PE-アンモニア 態 N ;PE- 硝 酸 態 N 処 理 後 0 日 は 消 毒 前 の 土 壌 の 無 機 態 窒 素 量 を 示 す 0 7 142128354249566370 処 理 後 日 数 被 覆 資 材 の 違 いが 土 壌 の 硝 酸 化 成 菌 数 に 及 ぼす 影 響 ;VIF-アンモニア 酸 化 菌 ;VIF- 亜 硝 酸 酸 化 菌 ;PE-アンモニア 酸 化 菌 ;PE- 亜 硝 酸 酸 化 菌 第 1 表 クロルピクリンテープ 処 理 後 の 土 中 ガス 濃 度 の 推 移 ( 単 位 :ppm) 1) 2) 試 験 区 測 定 位 置 処 理 7 日 後 処 理 9 日 後 処 理 11 日 後 3) 処 理 12 日 後 PE 45cm 1.4 0.0 - - 70cm 1.2 0.0 - - VIF 45cm 60.0< 14.5 9.0 2.0 70cm 60.0< 14.0 8.0 4.5 1) 測 定 位 置 :クロピクテープ 処 理 位 置 からの 測 定 位 置 までの 水 平 距 離 2) 処 理 後 7 日 に 被 覆 資 材 を 除 去 3) 処 理 12 日 後 に 定 植 を 行 った 被 覆 資 材 の 相 違 が 土 壌 の 無 機 態 窒 素 含 量 に 及 ぼす 影 響 は 判 然 とせず PE 区 VIF 区 ともアンモ ニア 態 窒 素 は 処 理 7 日 目 から 増 加 し 28 日 目 を ピークにその 後 減 少 した( 第 4 図 ) 土 壌 消 毒 後 のアンモニア 酸 化 菌 と 亜 硝 酸 酸 化 菌 は PE 区 では 前 者 で 処 理 後 14 日 目 から 後 者 で 35 日 目 より 増 加 し た 一 方 VIF 区 の 菌 数 の 増 加 はそ れぞれ 28 日 目 と 42 日 目 となり PE 区 に 比 べて 遅 かった( 第 5 図 ) メロンの 生 育 は VIF 区 で PE 区 よ り 劣 ったが 収 穫 果 実 の 果 重 や 糖 度 には 処 理 区 間 差 は 認 められなかった 収 穫 時 の 根 へのネコブセ ンチュウの 寄 生 状 況 を 見 ると VIF 区 ではゴール

28 石 川 県 農 業 総 合 研 究 センター 研 究 報 告 第 27 号 (2006) 第 2 表 ネコブセンチュウ 汚 染 圃 場 におけるメロンの 生 育 収 量 調 査 試 験 区 草 丈 葉 数 果 重 秀 品 率 糖 度 ネコフゼンチュウ (cm) ( 枚 ) (g) (%) (Brix%) 寄 生 程 度 PE 146.5a 21.7a 1511 75.0 14.3 65.3 VIF 130.3b 20.1b 1536 86.4 15.6 3.0 注 )アルファベットの 異 符 号 間 で5%の 有 意 差 あり(Tukey 法 ) 形 成 がほとんど 認 められなかったのに 対 し PE 区 では 多 くの 根 にゴール 形 成 が 認 められた( 第 2 表 ) 実 験 Ⅱ.ガス 難 透 過 性 フィルムとクロルピクリン ガスの 拡 散 範 囲 の 検 討 クロルピクリンガスの 拡 散 範 囲 をメロン 幼 根 へのネコブセンチュウの 寄 生 程 度 で 見 ると 殺 虫 効 果 は 薬 剤 埋 設 位 置 から 70cm 離 れた 地 点 では 深 度 50cmまで 100cm 離 れた 地 点 では 深 度 40cmま で 認 められたが 200cm 離 れると 表 層 部 でも 殺 虫 効 果 は 認 められなかった また 2 本 のテープ 剤 を 埋 設 した 条 間 中 央 部 ( 埋 設 位 置 から 70cm 地 点 ) では 深 度 50cmでも 寄 生 程 度 が 6.7と 低 く 殺 虫 効 果 が 高 かった( 第 6 図 ) クロルピクリンテープ 剤 埋 設 位 置 からの 水 平 距 離 0cm 70cm 0cm 70cm 100cm 200cm 深 度 テーフ 剤 30cm 0 0 33.3 100 40cm 0 14.3 33.3 100 50cm 6.7 38.9 83.3 100 第 6 図 VIF 使 用 時 のクロルピクリンガス 拡 散 範 囲 ( 単 位 :センチュウ 寄 生 程 度 ) 注 ) はテープ 剤 の 位 置 を 示 し 深 さ10cmに 埋 設 した 実 験 Ⅲ.ガス 難 透 過 性 フィルムとクロルピクリン テープ 剤 の 薬 量 の 検 討 土 壌 中 のクロルピクリンガス 濃 度 は 処 理 7 日 後 ( 被 覆 資 材 除 去 時 )では 測 定 地 点 にかかわらず 2/3 量 区 1/3 量 区 とともに 60ppm 以 上 と 高 かっ た( 第 3 表 ) また 処 理 9 日 後 ( 被 覆 除 去 2 日 後 )のガス 濃 度 は 1/3 量 区 で 薬 剤 埋 設 位 置 から 70cm 離 れた 地 点 で 1.3ppmと 低 かったのに 対 し 2/3 量 区 では 9.3ppmと 高 かった 収 穫 果 実 の 大 きさは 2/3 量 区 で 臭 化 メチル 区 や 無 処 理 区 に 比 べて 劣 る 傾 向 であ った( 第 4 表 ) 収 穫 時 の 根 へのネコブセンチュ ウの 寄 生 状 況 は 2/3 量 区 でゴール 形 成 が 最 も 少 なく 1/3 量 区 でもゴール 形 成 は 臭 化 メチル 区 と 同 程 度 であった Ⅳ 考 察 第 3 表 クロルピクリンテープ 剤 処 理 後 の 土 壌 中 のガス 濃 度 ( 単 位 :ppm) 試 験 区 1) 測 定 位 置 2) 処 理 7 日 後 処 理 9 日 後 3) 処 理 12 日 後 1/3 量 70cm 60.0< 1.3 0.0 100cm 60.0< 0.0 0.0 2/3 量 70cm 60.0< 9.3 6.3 1) 測 定 位 置 :クロピクテープ 処 理 位 置 からガス 測 定 位 置 までの 水 平 距 離 2) 処 理 7 日 後 に 被 覆 資 材 を 除 去 した 3) 処 理 12 日 後 に 定 植 を 行 った 第 4 表 ネコブセンチュウ 汚 染 圃 場 におけるメロンの 生 育 収 量 調 査 試 験 区 1) 節 間 長 果 重 糖 度 2) 葉 色 ネコフ センチュウ (cm) (g) (Brix,%) (SPAD) 寄 生 程 度 1/3 量 30.4b 1,486ab 14.1 45.4 17.8 2/3 量 30.9ab 1,427b 13.9 47.1 6.5 臭 化 メチル 32.2a 1,683a 13.1 44.6 18.5 無 処 理 31.7ab 1,631a 13.9 44.3 27.5 注 ) 調 査 日 : 節 間 長 葉 色 は10 月 1 日 その 他 は10 月 25~27 日 調 査 1) 節 間 長 :10 節 から15 節 までの 節 間 の 長 さを 測 定 2) 第 10 葉 をミノルタSPAD502で 測 定 アルファベットの 異 符 号 間 で5%の 有 意 差 あり(Tukey 法 ) 本 実 験 では クロルピクリンテープ 剤 処 理 後 に ガス 難 透 過 性 フィルムとポリエチレンフィルム を 被 覆 した 場 合 のネコブセンチュウに 対 する 殺 虫 効 果 を 比 較 した その 結 果 ガス 難 透 過 性 フィ ルムは 被 覆 後 の 土 壌 中 のクロルピクリンガス 濃 度 が 薬 剤 処 理 7 日 目 でも 60ppm 以 上 と 高 く ポリ エチレンフィルムに 比 べてガスの 保 持 力 が 顕 著 に 高 いことが 認 められた また ネコブセンチュ ウ 汚 染 土 に 対 する 殺 虫 効 果 を 検 討 した 結 果 ポリ エチレンフィルムは 薬 剤 処 理 位 置 から 水 平 方 向 に 45cm 離 れた 深 度 30cmの 地 点 での 殺 虫 効 果 が 低 かったが ガス 難 透 過 性 フィルムでは 水 平 方 向 に 70cm 離 れた 深 度 30cmの 地 点 でも 殺 虫 効 果 が 高 か った 実 際 にメロンを 栽 培 した 結 果 でも ガス 難 透 過 性 フィルムはポリエチレンフィルムに 比 べ てネコブセンチュウの 寄 生 が 少 なく 高 い 殺 虫 効 果 があることが 確 認 できた 小 原 ら(2002)は 臭 化 メチルガスや クロルピクリンガスの 土 壌 消 毒 後 の 大 気 中 への 放 出 量 は ポリエ チレンフィルムに 比 べてガス 難 透 過 性 フィルムが 少 ないことを

清 水 増 田 西 村 橋 本 : 砂 丘 地 における 土 壌 消 毒 後 のカズ 難 透 過 性 フィルムの 利 用 がメロンのネコブセンチュウの 発 生 抑 制 に 及 ぼす 影 響 29 報 告 している また 島 本 ら(2000)や 吉 本 久 田 (1999)は 臭 化 メチル 剤 クロルピクリンく ん 蒸 剤 カーバムナトリウム 塩 液 剤 のショウガ 根 茎 腐 敗 病 に 対 する 防 除 効 果 が ガス 難 透 過 性 フィ ルムの 被 覆 によって 向 上 することを 指 摘 してい る 本 実 験 で 薬 剤 処 理 されたクロルピクリンは ガス 難 透 過 性 フィルムの 被 覆 によって 土 壌 中 に 高 濃 度 に 残 存 し ネコブセンチュウに 対 する 殺 虫 効 果 を 高 めたものと 考 えられる 通 常 砂 土 では クロルピクリン 剤 で 土 壌 消 毒 後 にポリエチレン フィルムを 被 覆 すると ガスは 薬 剤 処 理 位 置 から 水 平 方 向 に 45cm 垂 直 方 向 に 35cmまで 拡 散 する が( 加 々 美 ら 1985) ガス 難 透 過 性 フィルムを 被 覆 することによって 砂 土 ではガスの 拡 散 範 囲 は 少 なくとも 水 平 方 向 に 70cm 垂 直 方 向 に 30cmま で 拡 大 するものと 考 えられる 一 般 に 土 壌 消 毒 後 は 土 壌 のアンモニア 態 窒 素 含 量 が 増 加 することが 知 られている( 有 澤 加 藤 1982 小 野 矢 野 1990) 一 方 池 田 大 沢 (1979) は メロンではアンモニア 態 窒 素 肥 料 のみを 施 用 すると 乾 物 重 が 低 下 することを 報 告 している 土 壌 消 毒 後 の 無 機 態 窒 素 含 量 と 窒 素 の 無 機 化 に 関 与 する 菌 の 動 向 を 調 査 したところ 被 覆 資 材 の 違 いが 無 機 態 窒 素 含 量 に 及 ぼす 影 響 は 明 らかでは なかった アンモニア 酸 化 菌 数 はガス 難 透 過 性 フ ィルム 被 覆 がポリチレンフィルム 被 覆 に 比 べて 約 14 日 亜 硝 酸 酸 化 菌 は 約 7 日 遅 れて 増 加 が 始 まることが 認 められた また メロンの 生 育 はポ リエチレンフィルムよりガス 難 透 過 性 フィルム を 被 覆 した 場 合 に 遅 れる 傾 向 であった これらの ことは 土 壌 消 毒 後 にガス 難 透 過 性 フィルムを 被 覆 するとネコブセンチュウへの 殺 虫 効 果 が 向 上 するが 亜 硝 酸 酸 化 菌 も 顕 著 に 減 少 して 土 壌 中 ではアンモニア 態 窒 素 が 増 加 することを 示 唆 し ており このことがメロンの 生 育 遅 延 を 誘 起 した ものと 考 えられた 定 植 後 のメロン 苗 の 円 滑 な 生 育 には 硝 酸 態 窒 素 肥 料 を 併 用 した 施 肥 体 系 や 微 生 物 活 性 を 高 めるための 堆 肥 の 施 用 が 必 要 であ ると 思 われる 上 記 実 験 でクロルピクリンテープ 剤 処 理 後 ガ ス 難 透 過 性 フィルムを 被 覆 すると 薬 剤 処 理 位 置 から 70cm 離 れた 深 度 30cmの 地 点 でも 殺 虫 効 果 が 認 められたことから 本 実 験 ではさらに 100cm 離 れたところと 200cm 離 れたところのネコブセ ンチュウ 汚 染 土 への 殺 虫 効 果 を 検 討 した その 結 果 200cm 離 れた 箇 所 では 深 度 30cmでもネコブ センチュウに 対 する 殺 虫 効 果 は 認 められなかっ たが 100cm 離 れた 地 点 では 深 度 40cmまで 殺 虫 効 果 が 認 められた このことは 砂 土 ではガス 難 透 過 性 フィルムを 被 覆 すると 薬 剤 処 理 位 置 より 100cm 離 れた 地 点 までガスが 拡 散 することを 示 唆 している 実 際 のハウスでのクロルピクリンテ ープ 剤 の 埋 設 間 隔 は ハウスの 側 面 から 100cm 離 れた 箇 所 から 開 始 し その 後 は 200cm 間 隔 で 埋 設 すれば 一 定 の 殺 虫 効 果 が 期 待 できると 考 えら れる ガス 難 透 過 性 フィルムを 用 いると 土 壌 消 毒 後 の 薬 効 が 高 まることが 明 らかになったことから 本 実 験 では 次 にガス 難 透 過 性 フィルムを 用 いた 場 合 の 薬 量 について 検 討 した その 結 果 クロル ピクリン 剤 の 薬 量 を 1/3 量 に 減 じても 薬 剤 の 処 理 位 置 から 水 平 方 向 に 100cm 離 れた 地 点 のガス 濃 度 は 被 覆 期 間 中 60ppm 以 上 と 高 かった また 実 際 にメロンを 栽 培 してネコブセンチュウの 寄 生 状 況 を 見 ると 殺 虫 効 果 は 2/3 量 処 理 で 最 も 優 れたが 1/3 量 処 理 でも 臭 化 メチル 剤 と 同 程 度 の 高 い 殺 虫 効 果 が 認 められた ガス 難 透 過 性 フィル ムを 用 いた 場 合 の 土 壌 くん 蒸 剤 の 薬 量 の 削 減 に ついては ショウガの 紋 枯 病 に 対 するカーバムナ トリウム 塩 液 剤 で 1/2 程 度 ( 吉 本 2001) ショウ ガの 根 茎 腐 敗 病 に 対 する 臭 化 メチル 剤 で 2/3 程 度 ( 島 本 ら 2000)まで 防 除 効 果 があることが 報 告 されている したがって 砂 土 でガス 難 透 過 性 フィルムを 利 用 すると クロルピクリンテープ 剤 では 1/3 量 程 度 に 薬 量 を 削 減 できるものと 考 え られた 本 実 験 ではメロンの 生 育 調 査 は 行 わなかった が 観 察 では 1/3 量 区 2/3 量 区 ともに 臭 化 メチ ル 区 や 無 処 理 区 に 比 べて 生 育 が 遅 く 葉 の 大 きさ も 小 さかった また 果 重 は 臭 化 メチル 区 と 比 べ て 1/3 量 区 では 差 がなかったが 2/3 量 区 では 小 さくなることが 認 められた 2/3 量 区 では 被 覆 除 去 5 日 後 でも 約 6ppmのクロルピクリンガスが 検 出 されたことから クロルピクリンガスの 土 壌 中 の 残 存 が 亜 硝 酸 菌 の 増 殖 を 抑 え 土 壌 中 のアンモ ニア 態 窒 素 含 量 が 増 加 して 生 育 が 遅 延 したもの

30 石 川 県 農 業 総 合 研 究 センター 研 究 報 告 第 27 号 (2006) と 考 えられた 本 実 験 では 7~9 月 に 砂 土 でガス 難 透 過 性 フ ィルムを 用 いた 場 合 クロルピクリンテープ 剤 を 標 準 薬 量 の 1/3 量 程 度 にまで 削 減 できることを 明 らかにした 一 方 この 技 術 体 系 はガス 難 透 過 性 フィルムが 高 価 であるため クロルピクリンテ ープ 剤 の 薬 量 を 1/3に 削 減 しても 通 常 の 臭 化 メ チル 剤 処 理 後 にポリエチレンフィルムを 被 覆 す る 体 系 より 約 2 倍 の 経 費 がかかる 従 来 と 同 等 な 経 費 で 本 技 術 を 導 入 するには ガス 難 透 過 性 フィ ルムを 少 なくとも 3 回 使 用 する 必 要 がある Ⅴ 摘 要 1.クロルピクリンテープ 剤 処 理 後 に 難 透 過 性 フ ィルムを 被 覆 すると ポリエチレンフィルムを 被 覆 した 場 合 に 比 べ ネコブセンチュウに 対 す る 防 除 効 果 が 優 れる 2.クロルピクリンテープ 剤 処 理 後 に 難 透 過 性 フ ィルムを 被 覆 すると 砂 土 では 処 理 位 置 から 水 平 方 向 に 100cm 垂 直 方 向 に 40cmまでガスが 拡 散 する 3.クロルピクリンテープ 剤 処 理 時 の 被 覆 資 材 に 難 透 過 性 フィルムを 用 いると 標 準 処 理 量 の 1/3(7.6L/10a) 量 程 度 で 臭 化 メチル 20kg/10a と 同 等 の 防 除 効 果 が 得 られる Ⅵ 引 用 文 献 1) 有 澤 道 雄 加 藤 俊 博 (1982). 土 壌 消 毒 後 の 土 壌 養 分 の 動 態 に 関 する 研 究 ( 第 1 報 ). 土 壌 消 毒 方 法 が 土 壌 養 分 並 びにトマトの 生 育 収 量 に 及 ぼす 影 響. 愛 知 農 総 試 研 報.14:154-161 2) 池 田 英 男 大 沢 孝 也 (1979). 施 用 窒 素 形 態 と そ 菜 の 適 応 性 ( 第 1 報 ). 水 耕 栽 培 において 硝 酸,アンモニア, 亜 硝 酸 を 窒 素 源 とした 果 菜 の 生 育 並 びに 窒 素 同 化. 園 学 雑.47(4): 454-462 3) 織 田 拓 (1999). 臭 化 メチル 代 替 技 術 緊 急 確 立 事 業 1.ショウガ 根 茎 腐 敗 病 に 対 する 各 種 臭 化 メチル 代 替 薬 剤 の 防 除 効 果. 平 成 11 年 度 野 菜 試 験 成 績 概 要 集. 長 崎 県 -9 4) 小 野 忠 矢 野 輝 人 (1990). 土 壌 消 毒 が 根 圏 微 生 物 相 及 び 野 菜 の 生 育 に 及 ぼす 影 響. 第 4 報 根 圏 土 壌 の 硝 化 能 と 作 物 体 の 無 機 成 分. 九 州 農 業 研 究.52:78 5) 小 原 裕 三 遠 藤 正 造 石 原 悟 堀 尾 剛 大 津 和 久 (2002). 農 耕 地 で 使 用 されるクロルピ クリンと 1,3-ジクロロプロペンの 大 気 放 出 量 の 圃 場 試 験 による 評 価 第 11 回 環 境 化 学 討 論 会 6) 加 々 美 好 信 福 西 務 中 西 謙 二 (1985).マル チ 畦 内 消 毒 の 各 種 土 性 への 適 用. 徳 島 農 試 研 報.22:28-35 7) 久 保 周 子 片 瀬 雅 彦 牛 尾 進 吾 (2002). 土 壌 還 元 消 毒 法 による 施 設 栽 培 トマトの 土 壌 病 害 虫 防 除. 関 東 東 海 北 陸 農 業 研 究 成 果 情 報 関 東 東 海 病 害 虫.223-224 8) 小 坂 能 尚 長 岡 栄 子 津 田 和 久 片 岡 光 信 (2002). 弱 毒 ウイルスを 利 用 したトマトモザ イク 病 の 防 除. 近 畿 中 国 四 国 農 業 研 究 成 果 情 報. 生 産 環 境 ( 病 害 虫 ).128 9) 島 本 文 子 市 原 勝 奴 田 原 誠 克 竹 内 繁 治 (2000). 土 壌 くん 蒸 時 における 臭 化 メチル 放 出 量 調 査 と 低 透 過 性 フィルムによる 放 出 抑 制. 高 知 農 技 セ 研 法.9:25-35 10) 杉 山 充 啓 (2003).メロン 育 種 と 品 質 に 関 する 諸 問 題. 平 成 15 年 度 課 題 別 研 究 会 資 料.38-44 11) 竹 内 繁 治 (1998). 露 地 ショウガの 根 茎 腐 敗 病 に 対 する 各 種 土 壌 くん 蒸 剤 の 効 果 (その1) B. 土 壌 病 害 防 除 における 臭 化 メチル 代 替 対 策. 平 成 10 年 度 野 菜 試 験 成 績 概 要 集. 高 知 県 -3 12) 竹 内 繁 治 (1999). 臭 化 メチル 代 替 くん 蒸 剤 の 処 理 方 法 と 防 除 効 果. 平 成 11 年 度 野 菜 試 験 成 績 概 要 集. 高 知 県 -6 13) 竹 内 繁 治 川 田 洋 一 古 谷 眞 二 (2000). 臭 化 メチルくん 蒸 剤 によるショウガ 根 茎 腐 敗 病 の 防 除. 高 知 農 技 センター 研 報.9:17-24 14) 土 壌 微 生 物 研 究 会 編 (1977). 土 壌 微 生 物 実 験 法.21-25 15) 西 和 文. 熱 水 土 壌 消 毒 の 原 理 と 特 徴 (2005). 農 耕 と 園 芸.5 月 号.36-41 16) 日 本 植 物 防 疫 協 会 (1991). 野 菜 害 虫 殺 虫 剤 圃 場 試 験 法.71-73 17)えそ 斑 点 病 の 防 除 (1) 既 存 土 壌 消 毒 剤 の 畝 内

清 水 増 田 西 村 橋 本 : 砂 丘 地 における 土 壌 消 毒 後 のカズ 難 透 過 性 フィルムの 利 用 がメロンのネコブセンチュウの 発 生 抑 制 に 及 ぼす 影 響 31 処 理 法 による 現 地 確 認. 平 成 12 年 度 野 菜 試 験 成 績 概 要 集. 山 口 県 -55 18) 吉 本 均 久 田 ゆかり(1999). 臭 化 メチル 代 替 技 術 の 緊 急 確 立 2) 臭 化 メチル 使 用 量 低 減 技 術 1 土 壌 くん 蒸 用 低 透 過 性 フィルム 被 覆 による 防 除 効 果. 平 成 11 年 度 野 菜 試 験 成 績 概 要 集. 和 歌 山 県 -36 19) 吉 本 均 (2001). 温 熱 等 による 土 壌 病 害 虫 防 除 技 術 の 開 発 1)ショウガ 栽 培 における 臭 化 メチル 代 替 薬 剤 (2) 土 壌 消 毒 剤 によるショ ウガ 根 茎 腐 敗 病 の 防 除 効 果. 平 成 13 年 度 野 菜 試 験 成 績 概 要 集. 和 歌 山 県 -20