私 たち 養 護 教 諭 の 職 務 は 時 代 と 共 にかたちを 変 え,そのニーズに 応 えようと 学 ぶべき 研 修 内 容 も 変 化 してきました 県 内 には, 幅 広 い 年 齢 層 の 養 護 教 諭 が 勤 務 していますが,その 職 務 への 期 待 は 年 齢 に 関 係 ありません 静 岡 県 内 には, 与 えられた 研 修 だけでなく 自 ら 進 んで 資 質 向 上 のための 学 び を 深 め ている 養 護 教 諭,また 学 び を 深 めたいと 思 っている 養 護 教 諭 がたくさんいます 今 回 の 知 りたい 聞 きたい シリーズでは, 会 誌 たちばな51 号 のテーマ 新 しい 視 点 から 学 ぶ の 学 ぶ をキーワードにし, 養 護 教 諭 の 資 質 向 上 の 観 点 から 専 修 免 許 状 と 新 規 採 用 養 護 教 諭 研 修 について 取 り 上 げることにしました 静 岡 県 内 の 養 護 教 諭 の 約 20%が 専 修 免 許 状 取 得 を 希 望 しています しかし, 希 望 はあるが 実 際 には なかなか 取 得 に 踏 み 切 れない 養 護 教 諭 もたくさんいます 専 修 免 許 状 の 取 得 について 知 りたい とい う 声 を 受 け, 専 修 免 許 状 取 得 の 方 法 をまとめてみました また, 養 護 教 諭 専 修 免 許 状 を 持 っている 会 員 から 免 許 状 取 得 という 学 び の 中 でのいろいろな 思 い を 書 いていただきました また, 若 い 養 護 教 諭 の 皆 さんが, 新 規 採 用 養 護 教 諭 研 修 の 中 で 学 んでいる 内 容 は, 養 護 教 諭 全 体 に 求 められているもので, 年 齢 に 関 係 なく 学 ぶべき 基 本 的 な 内 容 と 考 えました そして, 今 年 度 から 新 規 採 用 研 修 に 引 き 続 いて 指 導 助 言 が 受 けられるようになった スクールヘルスリーダー 派 遣 事 業 につい ても 取 り 上 げました 専 修 免 許 状 取 得 について 知 りたい 専 修 免 許 状 とは 専 修 免 許 状 とは, 教 育 職 員 免 許 法 第 4 条 に 定 める 教 員 の 普 通 免 許 状 のひとつです 教 員 の 普 通 免 許 状 には, 一 種 免 許 状 ( 大 学 学 部 卒 業 程 度 ), 二 種 免 許 状 ( 短 期 大 学 卒 業 程 度 ), 専 修 免 許 状 ( 大 学 院 修 士 課 程 終 了 程 度 )があります 専 修 免 許 状 を 取 得 する 方 法 その1 一 種 免 許 状 を 有 する 者 ( 所 有 資 格 を 満 たしている 者 を 含 む)が, 修 士 号 等 の 基 礎 資 格 を 得 る とともに, 文 部 科 学 大 臣 の 認 定 を 受 けた 大 学 院 又 は 四 年 制 等 の 大 学 専 攻 科 の 課 程 で 単 位 を 一 定 数 以 上 修 得 する 方 法 その2 一 種 免 許 状 又 は 特 別 免 許 状 を 有 する 者 が, 最 低 在 職 年 数 (3 年 ) 以 上 良 好 な 勤 務 成 績 で 勤 務 するとともに, 所 定 の 単 位 を 修 得 し, 教 育 職 員 検 定 を 受 ける 方 法
養 護 教 諭 採 用 後, 専 修 免 許 状 を 取 得 する 方 法 その1 大 学 院 で 学 ぶ 1 勤 務 しながら 夜 間 休 日 に 大 学 院 で 学 ぶ 現 職 教 員 を 対 象 に, 夜 間 や 休 日 に 授 業 を 行 うコースを 設 けている 大 学 院 で, 勤 務 をしながら 学 ぶこ とができます 職 業 を 有 している 等 の 事 情 により, 標 準 修 業 年 限 (2 年 )を 超 えて 長 期 にわたり 修 業 する 長 期 履 修 学 生 制 度 のある 大 学 院 もあります また, 大 学 院 入 学 資 格 の 緩 和 により, 大 学 ( 四 年 制 )を 卒 業 していなくても, 養 護 教 諭 専 修 免 許 状 又 は 一 種 免 許 状 を 有 する 者 で22 歳 に 達 した 者 に 出 願 資 格 が 認 められる 大 学 院 もあり, 学 ぶ 機 会 は 増 えています 2 大 学 院 修 学 休 業 制 度 を 利 用 して 休 業 して 大 学 院 で 学 ぶ 大 学 院 修 学 休 業 制 度 とは( 文 部 科 学 省 HPより より) 教 員 が 国 内 外 の 大 学 院 に 在 学 し, 専 修 免 許 状 を 取 得 する 機 会 を 拡 充 するため, 教 育 公 務 員 特 例 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 12 年 4 月 28 日 法 律 第 52 号 )により 大 学 院 修 学 休 業 制 度 が 創 設 されま した この 制 度 は 平 成 13 年 度 より 開 始 されています 制 度 の 概 要 は 以 下 の 通 りです 1 公 立 学 校 の 教 員 ( 教 諭, 養 護 教 諭, 栄 養 教 諭 及 び 講 師 )で, 一 種 免 許 状 又 は 特 別 免 許 状 を 有 する 者 は, 任 命 権 者 の 許 可 を 受 けて, 専 修 免 許 状 を 取 得 するため 1 年 を 単 位 とする 3 年 を 超 えない 期 間, 国 内 外 の 大 学 院 へ 在 学 し,その 課 程 を 履 修 するための 休 業 をすることができます 2 休 業 中 の 教 員 は,その 身 分 を 保 有 しますが, 職 務 に 従 事 しません 3 休 業 中 は 給 与 は 支 給 されません この 制 度 により, 教 員 の 身 分 を 保 有 したまま, 大 学 院 にフルタイムで 在 学 することができるよう になります また, 在 学 する 大 学 院 を 選 ぶことができます 日 々の 教 育 活 動 を 通 じて 培 われた 問 題 意 識 について, 大 学 院 での 専 門 的 な 研 究 や 分 析 に 基 づいて 理 論 的 体 系 的 に 整 理 することにより,より 高 度 な 実 践 力 を 身 につけることが 期 待 されます 県 によっては 大 学 院 への 派 遣 研 修 が 一 般 教 員 だけでなく 養 護 教 諭 にも 広 がっているとこ ろがあります 大 学 院 派 遣 期 間 は 出 張 等 で 派 遣 されます 大 学 院 への 派 遣 研 修 とは 教 育 委 員 会 が,その 教 育 行 政 上 の 必 要 から 研 修 命 令 をともなって 実 施 する 職 務 研 修 の 一 つで, 大 学 院 修 学 休 業 制 度 と 異 なり, 在 学 先 の 大 学 院, 派 遣 される 者 等 は, 教 育 委 員 会 がその 教 育 行 政 上 の 必 要 から 決 定 する
その2 一 種 免 許 状 取 得 後,3 年 以 上 在 職 し, 単 位 を 修 得 する 養 護 教 諭 一 種 免 許 状 を 取 得 した 後, 最 低 在 職 年 数 (3 年 ) 以 上 良 好 な 勤 務 成 績 で 勤 務 するととも に, 所 定 の 単 位 を 修 得 し, 教 育 職 員 検 定 を 受 ける 方 法 があります 専 修 免 許 状 を 取 得 するには, 養 護 又 は 教 職 に 関 する 科 目 の15 単 位 が 必 要 です 教 育 職 員 免 許 法 別 表 第 6( 第 6 条 関 係 ) 第 1 欄 第 2 欄 第 3 欄 第 4 欄 所 要 資 格 有 することを 第 2 欄 に 定 める 各 免 許 状 を 取 得 し 第 2 欄 に 定 める 各 免 許 状 受 けようとする 必 要 とする 養 た 後, 養 護 をつかさどる 主 幹 教 諭, を 取 得 した 後 大 学 又 は 免 許 状 の 種 類 護 教 諭 又 は 養 護 助 教 諭 の 免 許 状 の 種 類 養 護 教 諭 又 は 養 護 助 教 諭 として 良 好 な 成 績 で 勤 務 した 旨 の 実 務 証 明 責 任 者 の 証 明 を 有 することを 必 要 とする 最 低 在 職 年 数 文 部 科 学 大 臣 の 指 定 する 養 護 教 諭 養 成 機 関 におい て 修 得 することを 必 要 と する 最 低 単 位 数 養 護 専 修 免 許 状 1 種 免 許 状 3 年 15 単 位 教 諭 1 種 免 許 状 2 種 免 許 状 3 年 20 単 位 2 種 免 許 状 臨 時 免 許 状 6 年 30 単 位 一 種 免 許 状 取 得 後 養 護 教 諭 最 低 在 職 期 間 3 年 大 学 等 で 必 要 単 位 修 得 養 護 又 は 教 職 に 関 する 科 目 15 単 位 各 都 道 府 県 教 育 委 員 会 が 行 う 教 育 職 員 検 定 へ 申 請 専 修 免 許 状 単 位 を 修 得 するには 専 修 免 許 状 を 取 得 するために 必 要 な 単 位 は, 大 学 の 免 許 法 認 定 講 習 公 開 講 座, 通 信 教 育 などで 修 得 することができます 1 免 許 法 認 定 講 習 公 開 講 座 で 学 ぶ 免 許 法 認 定 講 習 公 開 講 座 とは( 文 部 科 学 省 HPより より) 免 許 法 認 定 講 習 公 開 講 座 とは, 大 学 等 の 教 員 免 許 課 程 によらず, 教 員 免 許 状 取 得 に 必 要 な 単 位 の 修 得 のために 設 けられた 講 習 公 開 講 座 です 教 員 免 許 状 の 取 得 方 法 は, 原 則 として 大 学 等 の 教 育 免 許 課 程 の 修 了 を 要 件 としています しか しながら, 教 育 職 員 免 許 法 では 教 員 の 資 質 の 保 持 と 向 上 を 図 ることを 目 的 ( 第 1 条 )としていま す このため, 教 員 の 講 習 等 の 受 講 意 欲 を 喚 起 するともに, 講 習 等 の 成 果 が 免 許 状 に 反 映 される 仕 組 みを 取 り 入 れ, 教 員 免 許 課 程 の 修 了 を 要 件 としない 教 員 免 許 状 の 取 得 方 法 としてこの 制 度 が 設 けられています 養 護 に 関 する 科 目 平 成 20 年 度 開 設 大 学 ( 文 部 科 学 省 HPより より) 岩 手 県 立 大 学, 埼 玉 大 学, 女 子 栄 養 大 学 ( 埼 玉 ), 愛 知 教 育 大 学 が 平 成 20 年 度 に 養 護 に 関 する 科 目 を 開 設 しています (9 月 1 日 現 在 )
( 例 ) 愛 知 教 育 大 学 の 場 合 ( 平 成 20 年 度 ) 講 座 名 生 体 機 能 学 演 習 Ⅰ 養 護 教 諭 論 演 習 Ⅰ 講 義 日 程 平 成 20 年 7 月 27 日 ( 日 )から 7 月 30 日 ( 水 )の 4 日 間 平 成 20 年 7 月 31 日 ( 木 )から 8 月 3 日 ( 日 )の4 日 間 授 与 単 位 2 単 位 2 単 位 ( 単 位 の 認 定 には 全 日 程 の4/5 以 上 の 出 席 が 必 要 ) 講 習 料 10,000 円 10,000 円 対 象 定 員 養 護 教 諭 一 種 免 許 状 保 有 者 30 名 ( 定 員 を 超 えた 場 合 は 抽 選 となることがある) 会 場 申 込 期 間 愛 知 教 育 大 学 平 成 20 年 6 月 13 日 ~6 月 23 日 免 許 法 認 定 講 習 公 開 講 座 の 受 講 する 際 の 勤 務 は 教 育 公 務 員 特 例 法 22 条 の( 研 修 の 機 会 )により, 研 修 で 参 加 することできます 2 通 信 教 育 で 学 ぶ 放 送 大 学 大 学 院 の 場 合 ( 平 成 20 年 度 ) 科 目 教 職 に 関 する 科 目 のみ 開 設 されています ( 必 要 科 目 を 選 択 ) 授 与 単 位 1 科 目 2 単 位 授 業 料 1 科 目 (2 単 位 )22,000 円 ( 入 学 料 等 別 ) 受 講 方 法 テレビ(CS 放 送 )ラジオ, 各 都 道 府 県 に 設 置 された 学 習 センター 免 許 法 認 定 講 習 公 開 講 座, 通 信 教 育 の 資 料 は,たちばな 編 集 委 員 が 平 成 20 年 度 の 各 大 学 のホームページから 調 べたもので,すべてを 網 羅 しているものではありません また, 年 度 によって 免 許 法 認 定 講 習 公 開 講 座 が 開 設 されるかは 確 定 していません 単 位 を 修 得 されたい 場 合 は, 事 前 に 各 大 学, 大 学 院 へ 問 い 合 わせをしてください 修 得 すべき 科 目 ( 静 岡 県 教 育 委 員 会 ) 専 修 免 許 状 を 取 得 するには, 養 護 又 は 教 職 に 関 する 科 目 の15 単 位 が 必 要 です 各 都 道 府 県 によ り, 修 得 すべき 科 目 の 扱 いが 異 なる 場 合 がありますが, 静 岡 県 では 修 得 すべき 科 目 については 特 に 定 め られていません 免 許 状 取 得 については 所 管 の 教 育 事 務 所 ( 静 東 静 西 教 育 事 務 所 )に 申 請 するようになっています ( 教 育 事 務 所 から 静 岡 県 教 育 委 員 会 へ 行 きます ) 静 岡 市 浜 松 市 の 場 合 は 静 岡 県 教 育 委 員 会 ( 義 務 教 育 課 )になります ( 平 成 20 年 9 月 現 在 ) 別 表 第 6による 専 修 免 許 状 取 得 について と 言 うとわかりやすいでしょう
専 修 免 許 状 をお 持 ちの 方 にお 聞 きしました 養 護 教 諭 在 職 中 に 取 得 された 方 どのような 方 法 で 取 得 されましたか 夏 期 休 業 中 などに 大 学 の 免 許 法 認 定 公 開 講 座 で 単 位 を 修 得 された 方 がほとんどです 愛 知 教 育 大 学 が 多 く,3 年 間 程 で 取 得 されています ( 現 在 は15 単 位 の 修 得 が 必 要 ですが, 平 成 14 年 度 ま では 軽 減 措 置 があり6 単 位 で 専 修 免 許 状 が 取 得 できました ) 放 送 大 学 大 学 院 の 通 信 教 育 で 単 位 を 修 得 された 方 や, 勤 務 をしながら 昼 夜 間 ( 夜 間 休 日 ) 開 講 の 大 学 院 に 入 学 された 方 もいました 免 許 法 認 定 公 開 講 座 で 単 位 を 修 得 された 方 の 声 現 職 でありながら 理 論 を 学 ぶことは 刺 激 でもあり, 実 践 が 確 実 になるものでした 勤 務 中 は 必 要 と 感 じても 専 門 分 野 についてじっくり 取 り 組 める 時 間 が 持 てなかった ので, 受 講 中 の 数 日 間 は 大 学 近 くのホテルにこもり,ゆっくり 専 門 書 を 読 んだり, 当 日 の 課 題 に 取 り 組 んだり, 楽 しみながら 修 得 しました 同 じ 志 を 持 った 友 人 ができたり, 忘 れていた 学 生 気 分 を 味 わい 新 鮮 な 気 持 ちになったり, 何 より 新 たな 知 識 の 吸 収 ができたので, 充 実 した 日 々でした 大 学 に 通 うのも 楽 しかったです 新 しい 学 問 を 学 べ, 理 論 づけて 学 ぶことの 大 切 さを 勉 強 できてよかったです 統 計 処 理 の 方 法 や 食 育 関 係, 心 理 学 等, 体 系 立 てた 理 論 や 最 新 の 医 学 等 について 学 ぶことができ, 大 変 勉 強 になりました 大 学 生 に 戻 ったような 感 覚 でどの 講 義 も 新 鮮 な 気 持 ちで 受 けられ, 視 野 を 広 げたり, 専 門 性 を 高 めたり できたと 思 います 受 講 応 募 者 が 多 いため 抽 選 漏 れになったり, 受 講 期 間 が 市 や 県 の 悉 皆 研 修 と 重 なったため 断 念 したり で, 修 得 期 間 が 長 引 いてしまいました 執 務 をしながら, 何 回 か 宿 泊 したことが 大 変 でした 自 分 の 都 合 のよい 日 と, 公 開 講 座 の 日 程 との 調 整 がうまくいかないと 苦 労 します 講 座 ごとに 課 題 レポートを 提 出 しなければ 単 位 が 修 得 できないので,そ の 作 成 にも 時 間 を 要 しました 受 講 先 が 県 外 の 大 学 のため, 通 学 に 時 間 を 要 したり,ホテルに 滞 在 したりして, 時 間 と 体 力 勝 負 の 要 素 もありました レポート 作 成 が 大 変 でした 特 に 統 計 などの 高 等 数 学 には 苦 労 しました 一 般 の 先 生 方 がしっかりした 学 歴 を 持 って 現 場 に 入 ってくる 中, 養 護 教 諭 だけが 取 り 残 されてしまうよう な 思 いを 感 じ 取 得 しました 勤 務 上 は 現 状 では 変 わったことはありませんが, 何 かしら 自 分 の 支 えになっ ていると 思 います 仕 事 に 対 し 自 信 が 持 てるようになったこと,また, 迷 ったり 悩 んだりした 時, 一 緒 に 勉 強 していた 他 市 の 仲 間 に 相 談 できることがよかったと 思 います 日 常 執 務 の 様 々な 場 面 でエビデンスのある 判 断 をより 心 掛 けることが 必 要 だと 感 じています 専 門 職 としての 知 識 が 広 がり, 研 修 意 欲 が 高 まって 様 々なことに 興 味 を 持 つようになりました 免 許 状 を 取 得 しても, 時 間 がたつと 学 習 した 内 容 を 少 しずつ 忘 れてしまいます 免 許 を 取 りたい, 講 座 を 受 けているときの 意 欲 と 努 力 を 常 に 持 ち 続 けられるよう 頑 張 りたいものです
通 信 教 育 ( 放 送 大 学 大 学 院 )で 単 位 を 修 得 された 方 の 仕 事 家 事 子 育 てと 忙 しい 時 期 でしたので, 放 送 大 学 の 通 信 教 育 で 勉 強 しました 単 位 修 得 はもちろんですが, 自 分 の 勉 強 したかった 内 容 ( 心 理 )を 選 んだので, 自 分 の 力 になったと 思 います 本 来 ならば 大 学 へ 出 向 いて 勉 強 したかったですが, 生 活 上 無 理 なので,この 方 法 にしました 放 送 大 学 は 個 人 単 位 なので,ぜひとも 仲 間 を 作 って 話 を したり, 情 報 を 交 換 したりするなどのネットワーク 作 りをしておくと 励 みになります 放 送 大 学 のみで 単 位 は 修 得 できますが,どうしても 学 びたい 内 容 は 愛 知 教 育 大 学 の 公 開 講 座 に 行 きました 昼 夜 間 ( 夜 間 休 日 ) 開 講 の 大 学 院 で 学 ばれた 方 の 感 覚 的 なもののとらえ 方 ではなく, 科 学 的 根 拠 に 基 づいた 研 究 方 法 を 身 につけることができたり, 論 理 的 な 思 考 ができるようになったりしました 文 献 の 調 べ 方 がわかり,それとともに 参 考 引 用 文 献 をなぜ 掲 載 しなくてはならないのか, 知 的 所 有 権 を 守 ることの 重 要 さを, 修 士 論 文 を 仕 上 げる 過 程 で 身 をもって 感 じることができました 人 脈 などのネットワークが 広 がり,その 後 の 仕 事 に 役 立 っています 県 内 に 養 成 機 関 がないことで 県 外 まで 行 かなくてはならず, 交 通 費 と 体 力 が 必 要 とされます また, 働 きながらの 大 学 院 生 活 は, 家 族 職 場 同 業 者 の 理 解 も 必 要 とされます 現 在, 昼 夜 間 ( 夜 間 休 日 ) 開 講 の 大 学 院 で 学 ばれている 方 今, 一 番 感 じていることは 研 究 の 重 要 性 です 養 護 教 諭 という 職 が 世 間 から 認 められるためには, 頑 張 り だけではだめだということを 痛 感 しています 子 どもたちの 健 康 課 題 を 解 決 するために 養 護 教 諭 として 積 み 上 げている 日 々の 実 践 が, よいことだ ということを 科 学 的 に 証 明 し,それを 皆 の 共 有 財 産 にしていく 活 動 それが 研 究 だと 私 なりに 感 じました 大 学 院 で 学 ぶことは, 刺 激 的 でとても 楽 しいことです 火 曜 日 の 夜 と 土 曜 日 の 午 前 中 に 大 学 院 で 勉 強 しています 周 囲 の 先 生 方 の 理 解 があるからこそ 実 現 できたと 感 謝 しています 今 後,どのような 制 度 が 整 うとよいと 思 いますか 静 岡 県 内 に 養 護 教 諭 の 養 成 機 関 が 設 置 され, 専 修 免 許 状 まで 取 得 できるようになるとよい 一 般 教 員 同 様, 養 護 教 諭 にも 内 地 留 学 の 道 ( 大 学 院 派 遣 の 制 度 )が 整 うとよい 公 開 講 座 が 県 内 の 大 学 で 実 施 され, 希 望 者 が 計 画 的 に 受 講 できるようになるとよい 夜 間 と 長 期 休 業 中 を 併 用 して 単 位 が 取 れればよい 複 数 制 になり, 勤 務 しながらでも 夕 方 から 大 学 院 に 通 える 制 度 が 整 うとよい 教 員 免 許 更 新 の 時 期 に 加 えて 取 得 できるとよい 免 許 状 取 得 で 学 校 での 立 場 が 変 わるわけではないが, 養 護 教 諭 の 地 位 向 上 になればよい
学 生 時 代 に 取 得 された 方 の 声 大 学 院 の 時, 養 護 教 諭 に 関 する 調 査 や 文 献 を 多 く 読 んだり, 職 務 の 根 拠, 答 申 や 法 令 などを 改 め て 学 んだりして 知 識 が 広 がりました 養 護 教 諭 以 外 の 授 業 ( 各 教 科 や 学 校 心 理, 特 別 支 援 など)も 受 けたことで, 各 教 科 の 考 え 方 や 役 割 を 知 ったり,いろいろな 角 度 から 見 た 養 護 教 諭 の 姿 やイメー ジを 知 ったりしたこともよかったです 大 学 にプラスして 学 びを 深 めることができました 関 係 する 学 会 に 参 加 することで, 全 国 の 先 生 方 が 取 り 組 まれている 研 究 内 容 が 聞 けたこと, 大 学 や 大 学 院 の 先 生 方 には 今 でも 相 談 に 乗 ってもらって いることが 心 強 いです 大 学 を 卒 業 後 そのまま 院 に 進 学 したので, 現 場 の 先 生 とのつながりがありませんでした 研 究 を 進 めるには, 現 場 を 直 接 見 たり, 先 生 方 の 生 の 声 を 聞 いたりすることが 欠 かせなかったのですが, 協 力 をいただくのにとても 苦 労 したことを 覚 えています 修 士 論 文 を 書 く 際, 経 験 のなさにつらい 思 いをしました 経 験 の 中 から 感 じた 課 題 をテーマに 論 文 が 書 けたら,さらに 充 実 した2 年 間 だったと 思 います ですから, 修 士 を 取 得 するのは, 就 職 してある 程 度, 経 験 を 積 んでからの 方 がよいと 思 います 学 生 のまま 進 学 しましたが, 一 度, 社 会 に 出 てから 大 学 院 で 学 ん だ 方 が 問 題 意 識 を 持 ってより 実 践 的 に 研 究 できると 思 います 今 後,どのような 制 度 が 整 うとよい よいと 思 いますか 静 岡 県 に 養 成 課 程 が 設 置 され, 自 宅 から 通 える 環 境 が 整 うとよい また, 静 岡 県 をベースに 調 査 研 究 ができると, 静 岡 県 全 体 にもよい 影 響 がある 教 官 から 養 護 教 諭 の 仕 事 を 学 術 的 に 形 にしていくことが 大 切 だと 言 われた 現 場 と 大 学 が 協 力 し 合 って, 連 携 を 取 りながら 養 護 学 が 構 築 されていくことを 願 う 毎 年, 内 地 留 学 ( 大 学 院 への 派 遣 研 修 )の 養 護 教 諭 がきていた 養 護 教 諭 の 知 識 を 深 め, 専 門 性 を 高 めるためにとてもよいことで, 大 学 も 現 場 の 考 えや 問 題 意 識 などの 話 を 必 要 としている もう 少 し 気 軽 に 大 学 院 へ 学 びに 行 けるようになるとよい 御 協 力 くださった 先 生 方,ありがとうございました 表 記 について 免 許 状 は 取 得, 単 位 は 修 得 で 表 記 してあります